JP2000133147A

JP2000133147A - プラズマディスプレイパネル

Info

Publication number: JP2000133147A
Application number: JP32289698A
Authority: JP
Inventors: Takashi Nishio; 隆西尾
Original assignee: Pioneer Electronic Corp
Current assignee: Pioneer Corp
Priority date: 1998-10-28
Filing date: 1998-10-28
Publication date: 2000-05-12

Abstract

(57)【要約】【課題】外光反射を軽減すると共に、発光効率の低下を
軽減することができるプラズマディスプレイパネルを提
供すること。【解決手段】放電空間を挟んで対向配置した一対の基
板の表示面側の基板の内面に表示ライン毎にライン方向
に伸びる一対の電極を有し、表示面側の基板の内面側
に、表示ラインの間の電極で囲まれた領域と重なるよう
に遮光層を配置したプラズマディスプレイパネルであっ
て、遮光層の背面側に光反射層を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】大型で且つ薄型のカラー表示装置として
プラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ）の実用化が進ん
でいる。マトリクス表示方式の面放電型プラズマディス
プレイパネルは、放電空間を区画する一対の表示電極を
同一の基板に隣接配置した構造を有しているため、画面
の高精細化を図ると、隣接する放電空間からの光が漏れ
込み画面のコントラストが悪化する問題が生じる。そこ
で、従来から、放電空間を挟んで対向配置した一対の表
示ラインと隣接する表示ラインとの間に外光反射のため
の遮光層４を設ける方法が採用されている。図３は遮光
層４を設けたプラズマディスプレイパネルの内部構造を
示す要部断面図である。

【０００３】図３に示すように、プラズマディスプレイ
パネルの表示面側のガラス基板１上には、透明導電膜か
らなる透明電極２と透明導電膜の導電性を補う幅の狭い
金属膜からなる金属電極３とで構成される一対の表示ラ
インＬが放電ギャップＷを隔てて互いに対向して形成さ
れている。表示ラインＬと、隣接する表示ラインＬとの
間に遮光層４が設けられ、表示ラインＬ及び遮光層４上
を誘電体層６で覆い、更に誘電体層６上にＭｇＯ層７が
設けられている。

【０００４】一方、表示面側のガラス基板１に対向する
背面側のガラス基板９上には、表示ラインＬと直交する
列電極１０が設けられている。各列電極１０間には、表
示面側のガラス基板１と背面側のガラス基板９の間隔を
一定に保ち、放電空間８を形成する目的で隔壁（リブ）
（図示せず）が形成され、隔壁と列電極１０上に蛍光体
層１１が印刷され、放電空間８内に希ガスを注入し、封
入される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、表示
ラインＬの間の金属電極で囲まれた領域と重なるように
遮光層４を設けると、外光反射を軽減するためには有用
であるが、蛍光体層１１から発光する色光が吸収されて
しまい、結果として、発光効率が低下するという問題が
生じる。本発明は、上述の問題点を解決するためのもの
であり、外光反射を軽減すると共に、発光効率の低下を
軽減することができるプラズマディスプレイパネルを提
供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
放電空間を挟んで対向配置した一対の基板の表示面側の
基板の内面に表示ライン毎にライン方向に伸びる一対の
電極を有し、表示面側の基板の内面側に、表示ラインの
間の電極で囲まれた領域と重なるように遮光層を配置し
たプラズマディスプレイパネルであって、遮光層の背面
側に光反射層を設けて構成する。

【０００７】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載のプラズマディスプレイパネルであって、電極は、誘
電体層によって放電空間に対して被覆され、遮光層は、
表示面側の基板と誘電体層との間に配置するように構成
する。

【０００８】また、請求項３記載の発明は、放電空間を
挟んで対向配置した一対の基板の表示面側の基板の内面
に表示ライン毎にライン方向に伸びる一対の電極を有
し、電極は、誘電体層によって放電空間に対して被覆さ
れ、表示ラインの間の電極で囲まれた領域の誘電体層表
面を他の部分に比して突出させたプラズマディスプレイ
パネルであって、誘電体層の突出部を黒色の遮光層と
し、遮光層の背面側に光反射層を設けて構成する。

【０００９】

【作用】本発明のプラズマディスプレイパネルは、放電
空間を挟んで対向配置した一対の基板の表示面側の基板
の内面に表示ライン毎にライン方向に伸びる一対の電極
を有し、表示面側の基板の内面側に、表示ラインの間の
電極で囲まれた領域と重なるように遮光層を配置し、遮
光層の背面側に光反射層を設けて構成することにより、
遮光層で外光反射を軽減し、光反射層で蛍光体層で発光
した色光を反射するように作用する。

【００１０】また、放電空間を挟んで対向配置した一対
の基板の表示面側の基板の内面に表示ライン毎にライン
方向に伸びる一対の電極を有し、電極は、誘電体層によ
って放電空間に対して被覆され、表示ラインの間の電極
で囲まれた領域の誘電体層表面を他の部分に比して突出
させ、誘電体層の突出部を黒色の遮光層とし、遮光層の
背面側に光反射層を設けて構成することにより、表示面
側では外光反射を軽減し、背面側では光反射層により蛍
光体層から発光する色光を反射させて発光効率の低下を
軽減するように作用する。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の第１実施形態に
係るプラズマディスプレイパネルの要部断面図である。
図１に基づいてプラズマディスプレイパネルの構造を説
明する。尚、従来例と同一の機能を有する部分には、同
一の符号を付してある。

【００１２】本発明の第１実施形態のプラズマディスプ
レイパネルにおいて、表示面側のガラス基板１の内面に
は、表示ラインＬ毎に放電ギャップＷを隔ててライン方
向に伸びる一対の行電極が形成され、行電極は透明導電
膜からなる透明電極２と、透明導電膜の導電性を補うた
めに放電ギャップＷと反対側の透明電極２上に形成され
た黒色導電層３ａと、主導電層３ｂからなる金属電極３
とで構成されている。黒色導電層３ａは、主導電層３ｂ
による外光反射を軽減するために設けられ、黒色導電層
３ａは黒色顔料を混入させた銀ペーストを塗布し、パタ
ーンニングして形成し、主導電層３ｂは銀ペーストを塗
布し、パターンニングして形成している。

【００１３】また、表示面側のガラス基板１の内面に
は、一対の表示ラインＬと隣接する一対の表示ラインＬ
の間の透明電極２、２で囲まれた領域に重なるように黒
色層からなる遮光層４（光吸収層）と、遮光層４を被覆
するように白色層からなる光反射層５が積層されてい
る。黒色層及び白色層は、それぞれ、黒色顔料及び白色
顔料を混入させたガラスペーストをスクリーン印刷し、
焼成することで形成される。透明電極２及び金属電極３
と、遮光層４に積層された光反射層５は、誘電体層６で
覆われ、その上にＭｇＯ層７が設けられている。尚、黒
色層及び白色層は、黒色顔料及び白色顔料のみからなる
層で形成しても良い。

【００１４】一方、背面側のガラス基板９上には、列電
極１０が設けられ、列電極１０を被覆して蛍光体層１１
が形成されている。表示面側のガラス基板１の表示ライ
ンＬと、背面側のガラス基板９の列電極１０は、互いに
直交するように配置され表示面側のガラス基板１と背面
側のガラス基板９が離間配置されて放電空間８が形成さ
れ、この放電空間８内に希ガスを注入し、封入される。

【００１５】上述したように、第１実施形態のプラズマ
ディスプレイパネルは、表示ラインＬの間の行電極（透
明電極２、２）で囲まれた領域と重なるように表示面側
のガラス基板１の内面に、表示面側に黒色層からなる遮
光層４及び背面側に白色層からなる光反射層５を形成し
た。このように構成することにより、遮光層４により外
光反射を軽減し、光反射層５により蛍光体層１１から発
光する色光を反射させて効率良く開口部から取出し、発
光効率の低下を軽減することができる。また、金属電極
３は、黒色導電層３ａと主導電層３ｂの２層で構成し、
表示面側に黒色導電層３ａを、背面側に主導電層３ｂを
配置することにより、主導電層３ｂによる外光反射が軽
減され表示ラインＬのコントラストを向上させることが
できる。

【００１６】図２は、本発明の第２実施形態に係るプラ
ズマディスプレイパネルの要部断面図である。図２に基
づいて第２実施形態に係るプラズマディスプレイパネル
の構造を説明するに際し、第１実施形態と同一の機能を
有する部分には、同一の符号を付してある。

【００１７】先ず、表示面側のガラス基板１の内面に
は、第１実施形態と同様に、表示ラインＬ毎に放電ギャ
ップＷを隔ててライン方向に伸びる一対の透明導電膜か
らなる透明電極２と、黒色導電層３ａ及び主導電層３ｂ
からなる金属電極３が積層され、透明電極２及び金属電
極３は、誘電体層６で覆われている。また、１の表示ラ
インＬの金属電極３と、隣接する他の表示ラインＬの金
属電極３とで囲まれた領域及び金属電極３と重なる誘電
体層６の表面には、他の部分に比して突出させた突出部
（嵩上げ誘電体層）１２を設け、当該突出部（嵩上げ誘
電体層）１２を黒色誘電体層１２ａ（遮光層）と白色誘
電体層１２ｂ（光反射層）の２層で構成している。ま
た、背面側の構成は、第１実施形態と同一であり、重複
を避け説明を省略する。

【００１８】黒色誘電体層１２ａ（遮光層）と白色誘電
体層１２ｂ（光反射層）は、それぞれ、黒色顔料、白色
顔料を混入させたガラスペーストを金属電極３及び隣接
する金属電極３間（表示ラインの間の行電極で囲まれた
領域）及び金属電極３と重なる誘電体層６の表面に順次
スクリーン印刷して焼成することにより形成される。
尚、上述の白色誘電体層の代わりに金属反射層からなる
光反射層を形成するようにしても良い。

【００１９】上述したように、第２実施形態によるプラ
ズマディスプレイパネルは、金属電極３及び隣接する金
属電極３間と重なる誘電体層６の表面を他の部分に比し
て突出させた嵩上げ誘電体層１２を設け、表示面側を黒
色誘電体層１２ａ（遮光層）で形成し、背面側を白色誘
電体層１２ｂ（光反射層）で構成することにより、黒色
誘電体層１２ａによって外光反射を軽減し、白色誘電体
層１２ｂにより蛍光体層１１から発光する色光を反射さ
せて発光効率の低下を軽減することができる。

【００２０】

【発明の効果】上述したように、本発明のプラズマディ
スプレイパネルは、表示面側のガラス基板に内面に、金
属電極上、または隣接する金属電極間に遮光層と光反射
層を形成することにより、遮光層で外光反射を低減し、
光反射層で蛍光体層の色光を反射させることで、発光効
率の低下を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態によるプラズマディスプ
レイパネルの要部断面図。

【図２】本発明の第２実施形態によるプラズマディスプ
レイパネルの要部断面図。

【図３】従来例におけるプラズマディスプレイパネルの
要部断面図。

【符号の説明】

１・・・表示面側のガラス基板２・・・透明電極３・・・金属電極３ａ・・黒色導電層３ｂ・・主導電層４・・・遮光層（黒色層）５・・・光反射層６・・・誘電体層７・・・ＭｇＯ層８・・・放電空間９・・・背面側のガラス基板１０・・列電極１１・・蛍光体層

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】放電空間を挟んで対向配置した一対の基
板の表示面側の基板の内面に表示ライン毎にライン方向
に伸びる一対の電極を有し、前記表示面側の基板の内面
側に、前記表示ラインの間の前記電極で囲まれた領域と
重なるように遮光層を配置したプラズマディスプレイパ
ネルであって、前記遮光層の背面側に光反射層を設けたことを特徴とす
るプラズマディスプレイパネル。
【請求項２】前記電極は、誘電体層によって前記放電
空間に対して被覆され、前記遮光層は、前記表示面側の
基板と前記誘電体層との間に配置されることを特徴とす
る請求項１記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項３】放電空間を挟んで対向配置した一対の基
板の表示面側の基板の内面に表示ライン毎にライン方向
に伸びる一対の電極を有し、前記電極は、誘電体層によ
って前記放電空間に対して被覆され、前記表示ラインの
間の前記電極で囲まれた領域の前記誘電体層表面を他の
部分に比して突出させたプラズマディスプレイパネルで
あって、前記誘電体層の突出部を黒色の遮光層とし、前記遮光層
の背面側に光反射層を設けたことを特徴とするプラズマ
ディスプレイパネル。