JP2000008565A - 鼻隠し部材 - Google Patents

鼻隠し部材

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JP2000008565A
JP2000008565A JP11108626A JP10862699A JP2000008565A JP 2000008565 A JP2000008565 A JP 2000008565A JP 11108626 A JP11108626 A JP 11108626A JP 10862699 A JP10862699 A JP 10862699A JP 2000008565 A JP2000008565 A JP 2000008565A
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JP
Japan
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eaves
gutter
nose
ceiling
piece
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JP11108626A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Takeda
國浩 竹田
Takafumi Fukushima
崇文 福島
Naoto Hikino
直人 引野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの部品で軒樋、軒天井及び野縁を支持で
き、部品数を削減して、省施工とコストダウンとを図
る。 【解決手段】 鼻板部2に、軒樋吊具4を取り付ける軒
樋吊具取付け部5を一体に設け、鼻板部2の下端部を延
出させて野縁6及び軒天井7の端部を支持する軒天井支
持部8を一体に設けて、鼻隠し部材1を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鼻隠し部材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】建物の軒先部分において、軒樋を支持し
たり、軒天井及び野縁の端部を支持する場合、従来で
は、軒樋吊具を支持するための専用の部材や、軒天井及
び野縁の端部を支持するための専用の部材をそれぞれ必
要としており、このため部品点数が増えて、施工に手間
がかかるうえに、施工の精度を出しにくい等の問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、1つの部品で軒樋、軒天井及び野縁を支持でき、部
品数を削減して、省施工とコストダウンとを実現でき、
さらに施工精度を向上させることができる鼻隠し部材を
提供するにあり、別の目的とするところは、鼻板部に呼
び樋を支持する機能を持たせた鼻隠し部材を提供するに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る鼻隠し部材1は、鼻板部2に、軒樋吊
具4を取り付ける軒樋吊具取付け部5を一体に設けると
共に、鼻板部2の下端部を延出させて野縁6及び軒天井
7の端部を支持する軒天井支持部8を一体に設けたこと
を特徴としており、このように構成することで、鼻隠し
部材1に、軒樋吊具4を支持する機能と、軒天井7及び
野縁6を同時に支持する機能とを持たせることができ
る。つまり、鼻隠し部材1は、軒樋吊具4の支持と、軒
天井7の支持と、野縁6の支持とをそれぞれ兼ねる構造
となり、部材の削減によって軒先部分の構造をシンプル
化できると共に、軒樋3、軒天井7及び野縁6の施工の
精度を高めることが容易となる。
【0005】また、本発明に係る鼻隠し部材1は、鼻板
部2に、軒樋吊具4を取り付ける軒樋吊具取付け部5を
一体に設けると共に、鼻板部2の下端部を延出させて軒
天井7の端部を差込みにより支持する軒天井差込部9を
一体に設けたから、鼻隠し部材1は、軒樋吊具4の支持
と、軒天井7の支持とをそれぞれ兼ねる構造となり、部
材の削減によって軒先部分の構造をシンプル化できると
共に、軒天井7の端部を軒天井差込部9に差し込むこと
により、軒天井7を簡単に支持でき、施工が一層容易と
なる。
【0006】ここで、上記軒樋吊具取付け部5に軒樋吊
具4を高さ調整可能に取り付けるのが好ましく、この場
合、構造体のねじれや誤差等に応じて、軒樋3の取り付
け時のレベル調整が可能となる。
【0007】また、上記鼻板部2の上端部に野地板11
側に折り曲げられて野地板11に固定される固定片12
を一体に設けるのが好ましく、この場合、固定片12に
より構造体への鼻隠し部材1の固定強度が増すと共に、
位置決めが容易となる。
【0008】また、上記野地板11に固定される鼻板部
2の上端部に、屋根勾配とほぼ同角度で軒樋3の上方ま
で延出された水切り板13を一体に設けるのが好まし
く、この場合、水切り板13の施工が容易となる。
【0009】また、上記鼻板部2の下端に垂下片70を
延設し、この垂下片70に呼び樋貫通用の開口部72を
形成するのが好ましく、この場合、垂下片70に設けた
呼び樋貫通用の開口部72に呼び樋71を挿入すること
によって、野縁6と軒天井7とを支持する機能を備えた
鼻板部2に、呼び樋71を支持する機能を付加すること
ができる。
【0010】また、上記鼻板部2の下端に水平片73を
延設し、この水平片73に呼び樋支持用金具74を取り
付けるのが好ましく、この場合、呼び樋71を呼び樋支
持用金具74を介して鼻板部2の水平片73に納まり良
く支持できるようになる。
【0011】また、上記水平片73が軒樋3を支持する
軒樋支持部75を構成しているのが好ましく、この場
合、軒樋3は軒樋吊具4を介して鼻板部2の軒樋吊具取
付け部5に支持されると同時に、水平片73でも支持さ
れることとなり、軒樋3の支持箇所が増えて取り付け強
度が高められる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0013】鼻隠し部材1は、図1に示すように、たる
木14に釘17などで固定される鼻板部2に、軒樋吊具
4を取り付ける軒樋吊具取付け部5を一体に設け、鼻板
部2の下端部を延出させて野縁6及び軒天井7の端部を
支持する軒天井支持部8を一体に設けて構成されてい
る。図中の15は外装壁、16は水切り片、40は屋根
材である。
【0014】上記鼻板部2は、下方になる程建物に近づ
く方向に傾斜しており、この鼻板部2の屋外側の面に上
下一対の断面略L字状の突起部5aからなる軒樋吊具取
付け部5が突設されており、この軒樋吊具取付け部5に
軒樋吊具4の端部4aをスライド挿入することによっ
て、軒樋吊具4を鼻板部2に一体に取り付けることがで
き、軒樋3を軒樋吊具4にて支持できるようになる。
【0015】鼻板部2の上端部には、野地板11側に折
り曲げられて野地板11に固定される固定片12が一体
に設けられている。固定片12は、釘18などの固着具
でたる木14に固定され、これにより、たる木14に対
する鼻板部2の取り付け強度が向上し、軒樋3、軒天井
7及び野縁6の支持強度が高められるものである。この
固定片12と屋根材40との間には、水切り板13の基
端部が挟み込まれて、釘19で野地板11に固定されて
おり、水切り板13の先端部は軒樋3の上方に向かって
斜め前下方に延出されている。
【0016】鼻板部2の下端部は、建物とは反対側に向
かって上横片20が延出され、この上横片20の先端か
ら垂直方向に片が延出され、さらに縦片21の下端から
建物側に向かって下横片22が延出されている。この上
横片20と縦片21と下横片22とで断面略コ字状の軒
天井支持部8が構成されている。本実施形態では、上横
片20と下横片22との間隔が野縁6と軒天井7の総厚
みと略同一に設定されており、これにより、軒天井支持
部8内に、野縁6及び軒天井7の端部がそれぞれ差し込
んで同時に支持できるようになっている。また、上横片
20の建物側の端部は、建物に近づく程上方に傾斜した
テーパー面24となっており、このテーパー面24が野
縁6の端部をスムーズに差し込めるようにするガイド部
としての働きを兼ねている。
【0017】しかして、1つの鼻隠し部材1に、軒樋吊
具4を支持する機能と、軒天井7及び野縁6を同時に支
持する機能とを持たせたから、鼻隠し部材1が、軒樋吊
具4の支持と、軒天井7の支持と、野縁6の支持とをそ
れぞれ兼ねる構造となり、部材の削減によって軒先部分
の構造を簡略化できる。しかも、板体のプレス加工等に
よって鼻板部2と軒樋吊具取付け部5と軒天井支持部8
とを簡単に形成でき、構造をシンプル化できるうえに、
鼻板部2をたる木14に取り付けるだけでよいので、鼻
隠し部材1の製造性及び施工性も向上する。
【0018】また、野縁6が軒天井7と同時に軒天井支
持部8に固定支持されるので、野縁6の工事を簡略化で
き、施工時間の短縮と部材の合理化が可能となる。しか
も、従来のように軒天井7と野縁6とをそれぞれ専用の
部材で支持する場合と比較して、施工の精度が向上し、
且つ軒天井7の経年変化によるねじれ、反り等の発生を
抑制できるようになる。
【0019】さらに、軒天井支持部8の縦片21が軒樋
3の屋内側の側面に当接することにより、軒樋3と軒天
井7との間に隙間が発生せず、軒樋3と軒天井7との間
で連続性が得られ、軒樋3と軒天井7との間隔が狭くな
り、その間隔を目立たないようにすることができると共
に、軒樋3と軒天井7との一体感が得られるようにな
る。また、図1の実施形態では、軒樋3の下端には、軒
天井支持部8の下横片22をカバーするリブ50が突設
されており、このリブ50によって軒天井支持部8の下
横片22、つまり鼻隠し部材1の下端部が隠される構造
となっているので、外観上、一層好ましいものとなって
いる。
【0020】また、軒天井7及び野縁6の端部を固定す
るためのビスや釘の数を減らすことができるので、施工
が楽になると共に、軒天井支持部8は、軒天井7の端部
を下方から支える下横片22と、野縁6及び軒天井7の
各端面に当接する縦片21と、野縁6の端部上面を上か
ら押さえる上横片20とで構成されているので、野縁6
及び軒天井7の浮き上がりも同時に防止できるという利
点もある。
【0021】図2は、鼻板部2に、軒樋吊具4を取り付
ける軒樋吊具取付け部5を一体に設け、鼻板部2の下端
部を延出させて軒天井7の端部を差込みにより支持する
軒天井差込部9を一体に設けて成る。他の構成は図1の
実施形態と同様である。この実施形態では、鼻板部2に
連なる上横片20と下横片22との間に、中横片23が
設けられ、中横片23と縦片21と下横片22とで断面
略コ字状の軒天井差込部9が構成されている。中横片2
3と下横片22との間隔は軒天井7の厚みと略同一に設
定されており、軒天井差込部9内に軒天井7の端部を差
し込んで固定支持できるようになっている。このように
軒天井7を軒天井差込部9に差し込むことにより、軒天
井7を簡単に支持でき、前記実施形態と同様、施工の精
度を向上させ、軒天井7の経年変化によるねじれ、反り
等を抑制することが可能となる。
【0022】図3は、塩化ビニル鋼鈑製の鼻板部2上
に、軒樋吊具4及び軒天井支持部8を支持する取付け金
具10を取り付けた場合を示している。取付け金具10
の上部10aには、軒樋吊具取付け部5が設けられると
共に、その内側に上下方向に長く延びた長孔状の固定孔
26が形成されており、この固定孔26に沿って軒樋吊
具4の端部4a(図1)が高さ調整可能に取り付けられ
ることにより、構造体のねじれや誤差等に応じて、軒樋
3の取り付け時のレベル調整ができるようになってい
る。なお、図3では、取付け金具10の下部10bを軒
天井支持部8に取り付けるようにしているが、図4のよ
うに取付け金具10の下部10bは省略可能である。
【0023】図5は、図3の実施形態の鼻隠し部材1を
野地板11に固定し、鼻隠し部材1の上端から野地板1
1上部に折り曲げた固定片12を釘60を用いて野地板
11上に固定した場合を示している。この場合、構造体
への鼻隠し部材1の固定強度が増すと共に、位置決めが
容易となり、施工精度の向上を図ることができる。
【0024】図6は、鼻板部2の上端部に野地板11側
に折り曲げられて野地板11に固定される固定片12を
一体に設けると共に、鼻板部2の上端部に、屋根勾配と
ほぼ同角度で軒樋3の上方まで延出された水切り板13
を一体に設けた場合を示している。図6の実施形態で
は、固定片12と水切り板13とが一枚の板材で構成さ
れており、これにより、水切り板13を構成する部材の
合理化と、水切り板13の施工時間の短縮化とを図るこ
とができる。
【0025】図7は上記水切り板13を撓み自在な金属
薄板で構成した場合を示している。図中の13は軒樋吊
具4に一体に設けられた水切り板、50は支持リブ、1
5は軒天井支持金具である。この実施形態では、水切り
板13を伸ばしてその先端を軒樋吊具4に立設されてい
る水切り板13支持リブに引っ掛け係止することで、水
切り板13上の水を軒樋3の側壁に当てるようにして、
雨音を消すことが出きるようになっている。また、図7
の破線で示すように、水切り板13を水切り板13支持
リブから外して内側に撓ませるようにすれば、軒樋3の
上方を大きく開放できる構造となっている。
【0026】図8及び図9は、鼻板部2の下端から垂下
片70を延出させ、垂下片70の下端から水平片73を
延出させて鼻板部2の下端を略逆T字状に形成し、垂下
片70に呼び樋貫通用の開口部72を設けた場合の例を
示している。垂下片70の背面からは屋内側に向かって
上横片20と中横片23と下横片22とが突設されてお
り、上横片20と中横片23とで野縁差込部76が構成
され、中横片23と下横片22とで軒天井差込部9が構
成されている。隣り合う軒天井7間には呼び樋71が配
設されていると共に、鼻板部2の垂下片70における呼
び樋71との対向位置、本例では軒天井差込部9が設け
られている部位に呼び樋貫通用の開口部72が形成され
ている。呼び樋71の前端部が垂下片70の開口部72
に挿入され、さらに軒樋3の屋内側の側壁3aを貫通し
て軒樋3内部に挿入されており、これにより軒樋3内部
の雨水が図8の矢印イで示すように呼び樋71内を伝っ
て竪樋(図示せず)に排出されるようになっている。ま
た本例では、水平片73が軒樋3の下面を支持する軒樋
支持部75を構成していると共に、この水平片73と軒
天井7を支持する下横片22とが面一状に形成されてお
り、軒樋3の下面と軒天井7の下面とが面一状に配置さ
れている。
【0027】しかして、野縁6と軒天井7とを支持する
機能を備えた垂下片70に、呼び樋貫通用の開口部72
を設けたことによって、呼び樋71の前部を支持できる
機能を持たせることができる。従って、呼び樋71の前
部を支持するための専用の金具を別途用いる必要がな
く、施工の簡素化を図ることができると共に、呼び樋7
1が水平片73で隠されるので、軒先の下方に面して呼
び樋71が露出するのを防止でき、呼び樋71の納まり
を良好なものとすることができる。さらに水平片73は
軒樋3を支持する機能を有しているので、軒樋3は軒樋
吊具4を介して鼻板部2の軒樋吊具取付け部5に支持さ
れると同時に、水平片73でも支持されることとなり、
軒樋3の支持箇所が増えて取り付け強度を高めることが
できるという利点もある。
【0028】図10は図9の変形例を示している。本例
では、鼻板部2の垂下片70の下端から水平片73が屋
外側に向けて大きく延出されており、この水平片73に
よって軒樋3の下面の大部分が支持されている。さらに
水平片73の先端から下方に縦片77が垂下し、縦片7
7の下端から屋内側に下横片22が延出され、軒樋3の
下方に配置された軒天井7の端部が下横片22にて支持
されている。一方、野縁6間には呼び樋71が配置され
ていると共に、鼻板部2の垂下片70における呼び樋7
1との対向位置、本例では野縁差込部76が設けられて
いる部位に呼び樋貫通用の開口部72(図9)が形成さ
れている。呼び樋71の前端部が垂下片70の開口部7
2に挿入され、さらに軒樋3の屋内側の側壁3aを貫通
して軒樋3内部に挿入されている。これにより、図9の
実施形態と同様、鼻板部2の垂下片70に呼び樋71の
支持機能を持たせることができる。
【0029】図11及び図12は、更に他の実施形態を
示している。図12において、鼻板部2の下端から垂下
片70を延出させ、垂下片70の下端から水平片73を
延出させて鼻板部2の下端を略逆T字状に形成した構造
において、水平片73の一部に切欠部78を形成し、こ
の切欠部78に呼び樋支持用金具74を取り付けた場合
の例を示している。なお、軒樋吊具取付け部5及び切欠
部78を除いて図8の構造と同様であり、異なる点だけ
を述べる。呼び樋支持用金具74は、基板の両端から立
ち上がり部79が立設され、各立ち上がり部79の上端
から外方に向けてつば部80がそれぞれ延設されてい
る。水平片73の垂下片70よりも前側の部分には平面
視矩形状の切欠部78が切り欠き形成されており、この
切欠部78内部に呼び樋支持用金具74が配置されると
共に、呼び樋支持用金具74の両側のつば部80を水平
片73上に乗せて固着される。そして、軒天井7の下面
に沿って配設された呼び樋71の前部が上記呼び樋支持
用金具74内に挿入され、さらに軒樋3の底壁3bを貫
通して軒樋3内部に挿入されるようになっている。従っ
て、軒天井7よりも低い位置に配置される呼び樋71の
前部を呼び樋支持用金具74を介して鼻板部2の水平片
73にて納まり良く支持できるようになる。さらに呼び
樋71が図11に示すように、鼻板部2の水平片73よ
りも下方に施工されている場合でも、呼び樋支持用金具
74を水平片73に取り付けることで対応できるもので
ある。
【0030】図13は図11、図12の変形例を示して
いる。本例では、鼻板部2の下端から垂下片70を延出
させ、垂下片70の下端から水平片73を延出させて鼻
板部2の下端を略逆T字状に形成した構造において、軒
天井7間に呼び樋71を配置すると共に、水平片73に
呼び樋支持用金具74を取り付けた場合の例を示してい
る。他の構成は図11、図12の構造と同様であり、異
なる点だけを述べる。本例では、鼻板部2の垂下片70
の下端から水平片73が屋外側に向けて大きく延出され
ており、この水平片73によって軒樋3の下面の大部分
が支持されている。さらに水平片73の先端に設けた縦
片77と下横片22とで軒天井7の端部が支持されてい
る。一方、軒天井7間には呼び樋71が配置されてお
り、水平片73に設けられた切欠部78に呼び樋支持用
金具74が取り付けられている。そして呼び樋71の前
端部が呼び樋支持用金具74で支持され、さらに軒樋3
の底壁3bを貫通して軒樋3内部に挿入されている。こ
れにより、図11、図12の実施形態と同様、鼻板部2
の水平片73を利用して呼び樋71の前部を納まり良く
支持できるものである。
【0031】なお前記実施形態では、鼻板部2の水平片
73に切欠部78を設けて呼び樋支持用金具74を収納
するようにしたが、切欠部を設けず、水平片73の下面
に呼び樋支持用金具74の両側のつば部80を固着して
もよいものである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、鼻板部に、軒樋吊具を取り付ける軒
樋吊具取付け部を一体に設けると共に、鼻板部の下端部
を延出させて野縁及び軒天井の端部を支持する軒天井支
持部を一体に設けたから、鼻隠し部材に、軒樋吊具を支
持する機能と、軒天井及び野縁を同時に支持する機能と
を持たせることができる。つまり、鼻隠し部材は、軒樋
吊具の支持と、軒天井の支持と、野縁の支持とをそれぞ
れ兼ねる構造となり、部材の削減によって軒先部分の構
造をシンプル化できる。また、野縁が軒天井と同時に軒
天井支持部に固定支持されるので、野縁工事を簡略化で
き、施工時間の短縮と部材の合理化を図ることができる
上に、施工の精度が向上し、且つ軒天井の経年変化によ
るねじれ、反り等の発生を抑制できるようになる。
【0033】また請求項2記載の発明は、鼻板部に、軒
樋吊具を取り付ける軒樋吊具取付け部を一体に設けると
共に、鼻板部の下端部を延出させて軒天井の端部を差込
みにより支持する軒天井差込部を一体に設けたから、請
求項1記載の効果に加えて、軒天井の端部を軒天井差込
部に差し込むことにより、軒天井を簡単に支持でき、施
工性がより向上する。
【0034】また請求項3記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、軒樋吊具取付け部に軒樋
吊具を高さ調整可能に取り付けたから、構造体のねじれ
や誤差等に応じて、軒樋の取り付け時のレベル調整が可
能となり、施工精度が向上する。
【0035】また請求項4記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、鼻板部の上端部に野地板
側に折り曲げられて野地板に固定される固定片を一体に
設けたから、固定片により構造体への鼻隠し部材の固定
強度が増すと共に、位置決めが容易となり、施工精度を
容易に向上させることができる。
【0036】また請求項5記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、野地板に固定される鼻板
部の上端部に、屋根勾配とほぼ同角度で軒樋の上方まで
延出された水切り板を一体に設けたから、水切り板を構
成する部材の合理化と、水切り板の施工時間の短縮化と
を図ることができる。
【0037】また請求項6記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、鼻板部の下端に垂下片を
延設し、この垂下片に呼び樋貫通用の開口部を形成した
ので、垂下片に設けた呼び樋貫通用の開口部に呼び樋を
挿入することによって、野縁と軒天井とを支持する機能
を備えた鼻板部に、呼び樋を支持する機能を付加するこ
とができる。
【0038】また請求項7記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、鼻板部の下端に水平片を
延設し、この水平片に呼び樋支持用金具を取り付けたの
で、呼び樋を呼び樋支持用金具を介して鼻板部の水平片
に納まり良く支持できるものである。
【0039】また請求項8記載の発明は、請求項7記載
の効果に加えて、水平片が軒樋を支持する軒樋支持部を
構成しているので、軒樋は軒樋吊具を介して鼻板部の軒
樋吊具取付け部に支持されると同時に、水平片でも支持
されることとなり、軒樋の支持箇所が増えて取り付け強
度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】他の実施形態の断面図である。
【図3】更に他の実施形態の斜視図である。
【図4】更に他の実施形態の斜視図である。
【図5】更に他の実施形態の斜視図である。
【図6】更に他の実施形態の斜視図である。
【図7】更に他の実施形態の断面図である。
【図8】更に他の実施形態の断面図である。
【図9】同上の斜視図である。
【図10】更に他の実施形態の断面図である。
【図11】更に他の実施形態の断面図である。
【図12】同上の斜視図である。
【図13】更に他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 鼻隠し部材 2 鼻板部 3 軒樋 4 軒樋吊具 5 軒樋吊具取付け部 6 野縁 7 軒天井 8 軒天井支持部 9 軒天井差込部 10 取付け金具 11 野地板 12 固定片 13 水切り板 70 垂下片 71 呼び樋 72 開口部 73 水平片 74 呼び樋支持用金具 75 軒樋支持部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鼻板部に、軒樋吊具を取り付ける軒樋吊
    具取付け部を一体に設けると共に、鼻板部の下端部を延
    出させて野縁及び軒天井の端部を支持する軒天井支持部
    を一体に設けて成ることを特徴とする鼻隠し部材。
  2. 【請求項2】 鼻板部に、軒樋吊具を取り付ける軒樋吊
    具取付け部を一体に設けると共に、鼻板部の下端部を延
    出させて軒天井の端部を差込みにより支持する軒天井差
    込部を一体に設けて成ることを特徴とする鼻隠し部材。
  3. 【請求項3】 軒樋吊具取付け部に軒樋吊具を高さ調整
    可能に取り付けたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の鼻隠し部材。
  4. 【請求項4】 鼻板部の上端部に野地板側に折り曲げら
    れて野地板に固定される固定片を一体に設けたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の鼻隠し部材。
  5. 【請求項5】 野地板に固定される鼻板部の上端部に、
    屋根勾配とほぼ同角度で軒樋の上方まで延出された水切
    り板を一体に設けて成ることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の鼻隠し部材。
  6. 【請求項6】 鼻板部の下端に垂下片を延設し、この垂
    下片に呼び樋貫通用の開口部を形成したことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の鼻隠し部材。
  7. 【請求項7】 鼻板部の下端に水平片を延設し、この水
    平片に呼び樋支持用金具を取り付けたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の鼻隠し部材。
  8. 【請求項8】 水平片が軒樋を支持する軒樋支持部を構
    成していることを特徴とする請求項7記載の鼻隠し部
    材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007138628A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Hideo Fujita 雨水排水装置

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