JP2000007184A - シート給送装置 - Google Patents

シート給送装置

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JP2000007184A
JP2000007184A JP10172599A JP17259998A JP2000007184A JP 2000007184 A JP2000007184 A JP 2000007184A JP 10172599 A JP10172599 A JP 10172599A JP 17259998 A JP17259998 A JP 17259998A JP 2000007184 A JP2000007184 A JP 2000007184A
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sheet
guide
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movable
sheet feeding
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隆 久保
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英敏 金子
Yoshiyori Hayashi
善頼 林
Koichi Eto
幸一 衛藤
Yoshinori Shiraishi
嘉儀 白石
Yoshiaki Hiramoto
義陽 平本
Masakazu Suzuki
雅和 鈴木
Fumio Shiozaki
文雄 塩崎
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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の案内経路を介して送り込まれてくるシ
ートを目的の位置へと搬送するための合流部において、
他方の案内経路にて形成される段差により発生するシー
ト後端の跳ね返りにより騒音を防止する。 【解決手段】 手差し給紙部22又は給紙部21より給
送されるシートPは、合流部35に設けられたレジスト
ローラ20へと送り込まれる。その合流部には、手差し
給紙部22よる給送されるシートを合流部35へと案内
する第2湾曲経路と、給紙部21より給紙されるシート
を合流部35へと案内する第1湾曲経路とが合流部35
にて合流し、その合流位置に可動ガイド40を設ける。
可動ガイド40は第1及び第2湾曲経路の案内経路を閉
鎖しない状態に維持され、手差し給紙部21側から給紙
されるシートPの後端通過に応じて回動制御され、第1
湾曲経路にて形成される段差をなくし、可動ガイド40
の案内片40bにて合流部35を形成するガイド体37
に第2湾曲経路32を連結させるようにして、シートP
後端の跳ね返りによる騒音を防止するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置等に
用いられるシート給送装置にかかり、特に給送されるシ
ートを安定して給送及び案内すると同時に、給送される
シート後端の跳ね上がり(跳ね返り)にて生じる衝突に
よる騒音を減少、又は解消させるシート給送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置、例えば電子写真方式を利
用した画像形成装置においては、記録媒体である感光体
上にトナー像を形成し、これを普通紙等のシート上に転
写し、このシート上のトナー像を永久像としてシート上
に保持させるために、例えば加熱定着装置を通過させる
ことでトナーを定着したのち、装置本体外へと排出する
ようにしている。
【0003】このような画像形成装置によれば、所望の
画像をシート上に形成するために、シートを画像形成位
置へと搬送する必要がある。例えば、シートは給紙カセ
ット又はトレイ等に多数収容されており、該カセット又
はトレイより1枚ずつ画像形成部、特に感光体に形成さ
れたトナー像を転写する転写位置に通じる搬送経路へと
送り出すようにしたシート給送装置が設けられている。
【0004】この場合、特開平5−32341号公報に
記載されているように、画像形成装置全体を小型化、特
に装置の設置面積を軽減するために、上述した多数のシ
ートを収容する給紙カセット上に、感光体を含む画像形
成部本体を載置できるように構成している。そして、給
紙カセットを下部に順次積み重ねるようにして多数のシ
ートサイズに対応できるようにする一方、その画像形成
装置の設置面積については、全く変わることがないよう
にしている。
【0005】そのため、シートは、給紙カセットから給
紙され、上述した画像形成部へと送り出される案内経路
が、湾曲する反転部を経由する構成となっている。そこ
で、給送されるシートの後端が反転部分を通過する時に
シートの跳ね返りにより合流部分に設けられたガイド板
に衝突することによる騒音等が発生する。また、湾曲す
る反転部へとシートの先端を案内する場合、上下の給紙
カセットからのシートの給送角度、つまりガイドに当接
する時の角度が異なるため、給送条件が異なる。そのた
め、給送不良やジャム等が発生する一方、その先端が当
接する時の衝突音が生じることがある。
【0006】そのため、特開平6−92507号公報に
よれば、図10(a),(b)に示すようなシート給送
装置におけるガイド機構を設けることを明記している。
つまり、上下の給紙カセットより給送されるシートの先
端が、湾曲した反転ガイド部分に進入する時の角度を一
定、特に45°以下になるように反転ガイド部分を可動
可能に設け、シートの給送不良等を阻止するようにして
いる。
【0007】図10において、上段の給紙カセット50
側から給紙されたシートは、一対の給送ローラ51を介
して反転ガイド部52へと案内され、画像形成部の手前
に配置されているレジストローラ53へと送り込まれ
る。そして、上段の給紙カセット50の下段に配置され
ている図示しない下段給紙カセットより給紙されるシー
トは、上記給送ローラ51と同一構成の図示しない給送
ローラを介して垂直ガイド54に沿って反転ガイド部5
2へと矢印Y方向に案内される。
【0008】このように、上段又は下段の給紙カセット
から給送されてくるシートは、X又はY方向に沿って反
転ガイド部52へと案内され、当接する時の進入角度が
異なる。そのため、図に示すように、反転ガイド部52
の一部52aが回動可能に軸支され、その一部の反転ガ
イド部52aは、スプリング55にて図において時計方
向に付勢されており、それと反対側にソレノイド56の
アクチュエータ57が連結され、スプリング55の付勢
力に抗して反時計方向に回動させるようになっている。
【0009】従って、上段の給紙カセット50からのシ
ートの給送時には、ソレノイド56を通電し反転ガイド
部52の一部52aを図10(a)に示す状態に位置付
ける。また、下段の給紙カセットからのシートの給送時
には、ソレノイド56への通電が行われず、スプリング
55の付勢力により図10(b)に示す状態に反転ガイ
ド部の一部52aが位置付けられる。
【0010】そのため、上段給紙カセット50から給送
されるシートPxは、X方向に沿って図10(a)に示
すように位置付けられた反転ガイド部の一部52aへ送
り込まれ、また下段給紙カセットから給送されるシート
Pyは、Y方向に沿って図10(b)に示すように反転
ガイド部の一部52aに送り込まれる。この場合、両者
とも一部の反転ガイド部52aに案内される時のシート
の進入する角度をほぼ同一(45°以下)にでき、シー
トの給送状態を安定させることができる。
【0011】以上のようにして、上下から給送されてく
るシートを反転経路を構成する反転ガイド部へと送り込
む時の角度が調整されることで、少なくともシート先端
が反転ガイド部52へと当接する角度、つまりシート先
端が反転ガイド部の当接した時点でのシートの進入方向
のガイド面と進入するシートとで作る角度を45°以下
になるようにし、シートの給送及び案内を安定させてい
る。また、この時にシートの後端通過時のシートの跳ね
上げ作用による生じる騒音等を多少押さえる効果もあ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の画
像形成装置に備えられる図10に示すような構成のシー
ト給送装置によれば、シートの後端の跳ね上げ等による
騒音を軽減できると同時に、給送状態を安定させること
が可能となる。つまり、特開平5−32341号公報、
また図10(a)及び(b)に示す従来技術のように、
一方側よりシートを案内し、給送するような場合には、
シート後端の跳ね上げ等による騒音対策には効果的であ
るといえる。
【0013】しかしながら、両側よりシートが案内され
給送させるようにした場合、同一位置へと搬送するため
には、それぞれのシートの案内経路を合流させる必要が
あり、その合流部でのシート案内経路と合流部との間に
大きな段差が生じ、シート後端の跳ね返りにより、合流
部を構成するためのガイド板等に衝突することによる騒
音対策には有効ではない。つまり、従来の技術におい
て、それぞれの決められた方向からのシートの案内、給
送に関する対策であるため、シートを例えば正反対側よ
りそれぞのれ案内経路を介して合流部へと案内する場
合、一方の騒音対策が行えても他方の騒音対策は行えな
くなる。
【0014】そこで、特開昭56−107216号公報
によれば、図11(a)及び(b)に示すように、左右
に位置した案内経路62,63を介して給送されてくる
シートは、目的の位置へと送り込むために合流経路61
で合流するように案内なされるようになっている。そし
て、合流経路61に位置するガイド64の先端に自重で
その位置を維持するように構成された可動ガイド65を
設けるている。この構成において、図11(a)の状態
に可動ガイド65が位置している時に、案内経路62よ
りシートP1が給送されてくると、シート先端にて可動
ガイド65を案内経路63側へと回動させ、図11
(b)のように退避させている。これによりシートP1
の後端が湾曲して搬送されても、可動ガイド65のガイ
ド片に沿うようにして案内され、合流経路61及び案内
経路63のガイド体66に衝突して生じる跳ね返りによ
る騒音を軽減、又は解消できる。
【0015】また、図11(b)に示す位置に可動ガイ
ド65が維持されている時に、案内経路63に沿って給
送されるシートP2においては、その先端にて上述した
ように可動ガイド65を案内経路62側へと回動させ
る。そのため、シートP2の後端が合流部61を通過し
ようとする時に、その後端は可動ガイド65の他のガイ
ド片に沿うように案内され、可動ガイド65が存在しな
い時の湾曲部分での跳ね返りによりもう一方のガイド体
67に衝突する時に生じる騒音が軽減、又は防止され
る。
【0016】つまり、可動ガイド65は、案内経路6
2,63と合流経路61との間で形成される段差を無く
すように一方の案内経路62(又は63)を案内されて
くるシートに対し、他の案内経路63(又は62)を閉
鎖するようにしている。そのため、その段差を無くし、
シート後端を合流経路へと跳ね返りによる合流経路にお
けるガイド体への衝突を防止するようにしている。
【0017】しかしながら、図11に示す構造のものに
おいては、可動ガイド65は一端部が軸部68を軸支し
ているだけで、第1又は第2案内経路62又は63を閉
鎖している状態で自重により待機、つまり維持されてい
る。そのため、シートP1又はP2の先端に押されて、
維持していた位置を反転移動(回動)させる。しかし、
腰の弱いシートによれば、自重で待機している可動ガイ
ド65を反対側に反転移動させることができず、紙詰ま
り(ジャム)することが考えられる。もし、可動ガイド
65を反転移動させることなく、図10(a)において
可動ガイド65先端とガイド体67との間を通過する場
合においても、可動ガイド65がシートの搬送の負荷と
なってジャムすることも考えられる。
【0018】さらに、腰の強いシートであっても、可動
ガイド65を案内されてきた経路とは別の経路を閉鎖す
るように反転移動さることができないこともあり、この
場合にも当然負荷としてシートの搬送を阻害する。も
し、シートの先端にて可動ガイド65が反対側の案内経
路側に反転移動されない状態で、そのシート後端が可動
ガイド65を通過する時、後端の跳ね返りにより反発力
を受け、可動ガイド65を急激に反対側へと移動させ
る。この時、可動ガイド65の先端がガイト体66又は
67に衝突して、大きな音を発生することにもなる。
【0019】本発明は、上述のような問題点に鑑み、給
送されるシート後端による跳ね返りによる騒音を簡単な
構成により解消し、かつ安定した給送及び案内を可能に
してなるシート給送装置を提供することを目的としてい
る。
【0020】また、本発明の目的は、シートを目的の位
置へと送り込むために複数のシートの案内経路が合流さ
れるように構成したものにおいて、該シートを反対方向
から案内される場合においても、双方によるシート後端
による跳ね上げ(跳ね返り)による騒音の軽減、又は防
止するシート給送装置を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明による上述した目
的を達成するための請求項1記載のシート給送装置は、
少なくとも異なる2系統の案内経路より選択的に送り出
されてきたシートを合流部へと導き、該合流部より同一
目的位置へとシート送り出すシート給送装置において、
少なくとも上記一方の案内経路より上記合流部へと合流
する位置に他の案内経路を閉鎖しない状態で維持され回
動可能に設けられた可動ガイドを設け、上記可動ガイド
を一方の案内経路を案内されて送り出されたシートの後
端通過に応じて他の案内経路と上記合流部で合流する部
分に形成される段差を無くすために回動制御し、シート
後端の跳ね返りによる合流部での衝突による騒音を防止
するようにしたことを特徴とする。
【0022】このような構成によれば、シートを何れか
の案内経路を介して給送され、合流部へと送り込まれて
くる。そして目的の位置へと送られる時に、シート後端
が通合流部へと達する前に、可動ガイドが合流部との間
で生じる段部を閉鎖するようにして回動制御される。こ
の時、他の案内経路側を閉鎖するため、シート先端が合
流部へと案内される時に可動ガイドが案内経路を閉鎖す
るようなことはない。また、シート後端が他の案内経路
側との間で生じる上記段部を閉鎖するように回動されて
いるため、跳ね返りによる衝突による騒音を防止でき
る。また後端が通過する時に回動ガイドが負荷になるこ
となく、スムースに搬送される。
【0023】上述した構成を特徴としたシート給送装置
において、請求項2記載の発明によれば、上記可動ガイ
ドの回動制御は、給送されるシートサイズ、シートの種
類、さらにシートの給送位置の何れかを検知する検知手
段を設け該検知手段の検知結果に応じて制御するように
する。例えば、シートサイズに応じてシート後端が可動
ガイド位置を通過するタイミングに応じて回動制御でき
る。特に、シートの給送状態を検知する手段からの信号
によりシート後端が可動ガイドを通過する時間、タイミ
ングを求めることができ、このタイミングに応じて回動
制御を行える。
【0024】これとは別に、シートの書類、例えばシー
トの厚さに応じて回動制御を行う。特にシートが薄い場
合には、シート後端による跳ね返りによる衝突音の発生
はあまりない。そのため、案内されるシートが薄い場合
には、可動ガイドの回動制御を行わず、シートが厚い場
合にのみ回動制御が行われる。これにより、無闇に回動
させることによる通電による消費電力の削減を行える。
【0025】また、上述した目的を達成するための本発
明による請求項3記載のシート給送装置は、少なくとも
異なる2系統の案内経路より選択的に送り出されてきた
シートを合流部へと導き、該合流部より同一目的位置へ
とシート送り出すシート給送装置において、少なくとも
上記一方の案内経路より上記合流部へと合流する位置に
他の案内経路を閉鎖しない状態で維持され、かつ上記合
流部に合流する位置での段差を無くすために回動可能に
設けられた可動ガイドを設け、上記可動ガイドに異なる
案内経路を閉鎖しない位置に維持させるための付勢手段
を設け、該付勢手段は給送されるシートにより上記可動
ガイドの回動を可能にし、該シート後端の通過による跳
ね返りの反発力を吸収するようにして設けられたことを
特徴とする。
【0026】このような構成によれば、一方の案内経路
を介して給送されてくるシートの後端が可動ガイドの位
置に達すると、シート後端の跳ね返りによる反発力にて
可動ガイドが付勢手段の付勢力に抗して回動される。そ
のため、跳ね返りによる反発力が吸収されることにな
り、これによる騒音が解消できる。また、回動ガイドを
強制的に回動制御させる必要がなくなるため、回動制御
するための駆動手段及びその駆動機構、さらに駆動制御
回路等を必要としなくなり、構成が非常に簡単になる。
【0027】上述した構成を特徴とするシート給送装置
において、請求項4記載の発明によれば、上記付勢手段
には、さらにその付勢力を調整する調整機構を設けるよ
うにしているため、跳ね返りによる反発力の吸収効果が
高まる状態に簡単に調整できる。よって、跳ね返りによ
る騒音が発生しない状態での付勢手段の付勢力を任意に
設定できる。
【0028】そこで、上述した構成を特徴とするシート
給送装置において、請求項5記載の発明によれば、上記
調整機構にて、シートの厚さに応じて付勢手段の付勢力
を調整できるよにすることもでき、シートの跳ね返りに
よる反発力を効率よく吸収可能となる。つまり、使用す
るシートの厚さに応じて異なる反発力を、可動ガイドが
付勢手段に抗して回動されることが可能となり、跳ね返
りによる反発力の吸収がより効果的に行える。
【0029】また、上述した構成によるシート給送装置
において、請求項6記載の発明によれば、上記案内経路
に沿って案内されるシートの厚さを検出する検出手段を
設け、該検出結果に応じて上記調整機構を制御し付勢手
段の付勢力を自動調整するようにしておけば、給送され
るシートの厚さに応じた騒音対策がより効果的に行うこ
とが可能となる。
【0030】さらに、上述した構成によるシート給送装
置において、請求項7記載の発明によれば、上記可動ガ
イドは、複数配置されており、それぞれに付勢手段が設
けられ、該付勢手段の付勢力は中央部を強く、端部側に
比べて強く設定するようにしておけば、反発力の最も大
きいシートの中央部においても良好に吸収を行えるた
め、騒音防止効果をさらに助長できる。
【0031】また、上述した構成によるシート給送装置
において、請求項8記載の発明によれば、上記可動ガイ
ドは、複数配置されており、それぞれに付勢手段が設け
られ、給送されるシートの中央部に対応する可動ガイド
が端部に対応する可動ガイドに比べて遅く回動動作が作
用するように上記可動ガイドの形状又は位置を設定した
ことにより、可動ガイドにてシートの幅方向全体を同時
に反発力を吸収することなく、部分的に吸収を行うよう
にできる。特に、シートの端部側で先にシート後端の跳
ね返りによる反発力を先に吸収するようにしているた
め、シートの中央部での大きな反発力が抑えられ、この
後でシート中央部の反発力の吸収が行われる。よって、
先に大きな反発力を吸収する時に生じる衝撃が大きく軽
減できるため、騒音の防止効果がさらに高まる。
【0032】本発明の目的を達成するためにの請求項1
又は3記載の構成によるシート給送装置において、可動
ガイドは、シートと接触する案内片側にエアーが出入り
する開口を設け、該開口にて給送されるシートに対して
エアーによるダンパーを作用されるようにしておけば、
シート後端が可動ガイドにて案内されるときの跳ね返り
による衝突音等をさらに軽減できる。つまり、可動ガイ
ドにシート後端が案内される時に、開口をシートが閉じ
ようとする時に、エアーが圧縮されるように作用するた
め、これによるエアーバンパーが作用する。よって、衝
撃等による騒音が軽減される。
【0033】また、上述した構成を特徴とするシート給
送装置において、請求項10記載の発明によれば、上記
可動ガイドに設けられる開口よりシートの通過に合わせ
てエアーを吐出させるようにしておきけば、当然エアー
によるダンパー作用を受ける。これにより、当然衝撃等
がなくなり、それによる騒音を解消できるようになる。
【0034】なお、可動ガイドにてシートを案内するシ
ートと接触する案内片は、それぞれの案内経路に沿うよ
うな形状に形成することで、シートの案内をスムースに
行える。しかし、合流部での経路と案内経路とは同一形
状(湾曲形状/曲率)とはならず、そのつなぎ部分でシ
ートの引っ掛かりや、跳ね返りによる騒音の発生の原因
となることが予測できる。そのため、可動ガイドの案内
片を案内経路と同一形状とする一方、合流部の経路に近
づくに従って合流部の経路に合うように形成する。例え
ば、案内経路が湾曲し、合流部がほぼ垂直状態に形成さ
れている場合、可動ガイドの案内片の上流側、つまり案
内経路側を、湾曲された該湾曲経路の曲率に一致するよ
うに形成し、徐々に合流部に近づくに従って曲率大きく
するようにし、合流部の経路にほぼ一致させるよう形成
する。これにより、シートの案内をスムースに行えると
同時に、シート後端の跳ね返りによる騒音の解消する効
果を助長できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に本発明による実施形態にお
いて図面に従って詳細に説明する。図1は、本発明によ
るシート給送装置を全体の構成を説明するためのガイド
部分の構造を示す側面図であり、図2は本発明にかかる
シート後端の通過状態による跳ね返りによる騒音防止の
動作説明にかかるガイド部分の拡大図を示す。また、図
3は本発明における他の案内経路を介してシート後端に
よる跳ね返りによる騒音の防止状態を説明するための説
明図である。
【0036】さらに、図4は上述した図1に示すような
シート給送装置を備える画像形成装置の全体の構造を示
す構成図である。
【0037】まず図4においては、本発明にかかる画像
形成装置について説明しておく。この画像形成装置1
は、レーザプリンタ部を備えたデジタル複写機であり、
本発明はデジタル複写機における給送装置に限定される
ものではなく、一般的にシートを必要な位置へと送り込
む給送装置全てに適用することができる。また、画像形
成装置としては、通常の電子写真方式による電子写真プ
リンタ、インク噴射により画像形成を行うインクジェッ
トプリンタ、熱転写等により画像を形成するサーマルプ
リンタ等があり、さらにこれらのプリンタを備えるファ
クシミリ装置等がある。これらの装置においてシートを
必要位置へと給送するシート給送装置に以下に示す本発
明のシート給送装置を適用できる。
【0038】図4の画像形成装置1本体は、図に示すよ
うに矢印方向に回転する表面に光導電層が形成されてい
る記録媒体であるドラム形状に形成された感光体2に対
し、その回転方向に沿って表面を均一に帯電する帯電器
3、帯電後の表面を画像露光する露光部4、露光により
形成された静電潜像を現像する現像器5、現像後のトナ
ー像をシートに転写する転写器6、転写後の残留トナー
を除去するクリーニング装置7が対向して配置されてい
る。
【0039】上記感光体2表面に画像露光するための露
光部4は、レーザ照射装置8にてレーザビーム9を感光
体2表面に照射する。レーザ照射装置8は半導体レーザ
を、入力される画像データに応じてON−OFF駆動
し、偏光器であるポリゴンミラー10にて、感光体2の
回転軸方向にレーザビーム9を他のミラー及びレンズ等
を介して走査するようになっている。これにより、帯電
器3にて均一帯電された感光体2表面にレーザビーム9
が照射され、画像に応じた静電潜像が形成されることに
なる。
【0040】上記感光体2に形成された静電潜像は、現
像器5にてトナーにて顕像化され、顕像化されたトナー
像は、本発明にかかるシートの給送系を介して給送され
てくるシートに、転写器(又は転写ローラ)6の作用に
より転写される。
【0041】また、上記感光体2へと画像データに応じ
たレーザビーム9による光像を照射するために、画像形
成装置1本体の上部には原稿の画像を光学的に読取るス
キャナ11が設けられている。該スキャナ11は周知の
構造を有しており、原稿の画像面を下にして載置するた
めの透明プラテン12、該透明プラテン12に載置され
た原稿を上部から押圧する原稿カバー13、透明プラテ
ン12の下部より原稿の画像面を照射するために露光ラ
ンプ14、原稿からの反射光を所望の位置へと反射する
第1反射ミラー15、該反射ミラー15からの反射光を
結像レンズ側へと反射する一対の第2及び第3反射ミラ
ー16,17、反射光による光の像を電気信号に変換す
る読取素子であるCCDの受光面に結像する結像レンズ
18、及び読取素子のCCD19とから構成されてい
る。
【0042】上記第1反射ミラー15及び露光ランプ1
4が同一の走査手段に設けられており、透明プラテン1
2に対して矢印方向に走行駆動される。この走査手段に
対して、上記第2及び第3反射ミラー16,17を支持
した第2走査手段を、上記走査手段による走行速度の1
/2の速度で走行駆動する。これにより、原稿の画像が
順次CCD19の受光面に順次結像されていく。従っ
て、CCD19からは、原稿の画像に応じた電気信号
が、順次画像データとして出力される。
【0043】上記画像データは、図示していない画像処
理回路へと送られ、先に説明した画像形成装置1にてレ
ーザビーム9にて感光体2表面を光照射して対応した画
像を得るためのデータとして処理される。この処理後の
データが最終的に画像データとして、上記レーザ照射装
置8に送られる。
【0044】上述した説明によれば、画像形成装置1が
デジタル複写機として機能する場合であるが、プリンタ
として機能することもできる。つまり、画像形成装置1
が通信回線を介して他の画像入力装置(ファクシミリ装
置、パーソナルコンピュータ、他のスキャナ等)からの
画像データを受信し、これを上述したように画像形成装
置1側で画像形成できる画像データとして処理され、上
記レーザ照射装置8に送られることで、所望の画像を任
意に得ることができる。
【0045】次に上述した画像形成装置1において、感
光体2表面に形成された画像、つまりトナー画像をシー
トに転写し、最終的に画像形成装置1の外部へと出力す
るためのシートの搬送系について説明する。シート搬送
系は、シートを上述したように転写器6と対向する目的
の位置となる転写位置へと送り込み、転写後には、感光
体2より分離され加熱定着装置を介して画像形成装置1
本体上部に設けられた排出トレイへとシートを1枚ずつ
搬送し排出するためのものである。
【0046】そこで、転写位置へとシートを送り込むた
めの本発明にかかるシート給送系について説明する。そ
のために、該シート給送系には、感光体2の回転と同期
させて送り込むためのレジストローラ20が設けられて
いる。これは、転写位置の手前(上流側)に配置されて
おり、該レジストローラ20へとシートを送り込むため
の給送装置が、さらに上流側に設けられている。
【0047】シート給送装置は、画像形成装置1本体の
下部、つまり上記レジストローラ20の上流側に設けら
れている給紙部21及び画像形成装置1本体から突出さ
れた状態で設けられている手差し給紙部22等に構成さ
れている。
【0048】上記給紙部21は、例えば図において手前
側に引き出し可能に設けられた給紙カセット又はトレイ
21aを有しており、予め決められたサイズのシートを
収容するように構成されている。そのため、カセット内
に収容するシートを載置する載置板21bを備えてい
る。載置板21bは、給紙ローラ21cと対向する位置
と反対側で回転可能に支持されており、図示していない
スプリング等からなる付勢手段にて常に上部へと付勢さ
れるように回動されている。そして、載置板21bの給
紙側先端の両角には、分離爪が設けられており、該分離
爪にて載置板21b上のシートの浮上を規制し、シート
の最上部位置が常に一定の高さに保持されている。
【0049】非給紙状態においては、給紙ローラ21c
は、図4に示すように弦の部分が載置板21bと対向す
るようになっており、給紙カセット21aは、この状態
で引き出し可能となる。そして、給紙状態になれば、給
紙ローラ21cの円弧の部分が載置板21b上の最上部
シートと当接し、載置板21bが押下され、最上部のシ
ートが給紙ローラ21cの円弧部分にて徐々に給送さ
れ、上述した分離爪を最上部シートの両角が乗り越えて
1枚給紙が行われる。
【0050】また、上記給紙ローラ21c以外にて送り
出されるシートを、上述したレジストローラ20の位置
へと送り込むために、手差し給紙部22が給紙部21と
対向するように設けられている。この手差し給紙部22
は、上記給紙部21から給送されてくるシートとレジス
トローラ20の位置で合流するように後に説明する案内
経路が設けられている。
【0051】そこで、手差し給紙部22は、画像形成装
置1本体より図において右側に突出した複数枚のシート
が載置可能な手差しトレイ22aを有し、該トレイ22
aの先端部分に給送ローラ22bとシート分離ローラ2
2cとを備える構成である。つまり、手差しトレイ22
aに載置されたシートは、最上部より順次給送ローラ2
2b及び分離ローラ22cの作用にて1枚給紙される。
給紙されたシートは、上述したように給紙カセット21
a側より給紙されてくるシートと同様に合流部へと案内
され、上記レジストローラ20へと送り込まれる。
【0052】レジストローラ20の手前には、シート検
知手段23が配置されており、このシート検知手段23
の検出結果に応じてレジストローラ20の駆動を一時停
止させるようにしている。つまり、シートPがシート検
知手段23にて検知されると、回転駆動されているレジ
ストローラ20は、シートP先端部を挟持した状態で停
止制御される。そして、感光体2に形成されたトナー画
像先端と、シート先端とが一致するタイミングでシート
の転写位置への送り込みを再開させるよう制御してい
る。
【0053】以上のようにして、シートの給送、及び感
光体2と対向する転写位置への送り込み制御が行われ、
転写器6の作用により感光体2に形成されたトナー画像
をシートP上に転写するようにしている。この転写後、
シートPは感光体2より分離され、図4において上部に
配置されている定着装置を構成する加熱定着ローラ24
へと搬送している。加熱定着ローラ24においても、従
来より周知の構成であり、シートのトナー画像面と対向
するローラ側を定着可能温度に維持されているヒートロ
ーラとし、該ヒートローラにシートを圧接させるための
加圧ローラとを設けて構成している。
【0054】上記加熱定着ローラ24を通過したシート
に担持されているトナー画像が溶融され定着される。そ
して、最終的に画像形成装置1の外部に配置されている
排出トレイ26上に排出経路を案内され排出口に位置す
る排出ローラ25を介して排出処理される。そして、加
熱定着ローラ24及び排出ローラ25の位置に対応し
て、搬送されるシートの送り状態を検知するシート検知
手段27,28がそれぞれ設けられている。
【0055】なお、画像形成装置1本体の下部、特にレ
ジストローラ20の位置へと連通するように案内経路2
9が設けられている。この連通する案内経路29は、画
像形成装置1本体の下部に給紙部21と同一構成の給送
部をユニット化したものを適宜装着可能に設けるように
している。これにより下部に装着された他の給紙部より
同様にしてシート給送を行うことができる。そのため、
連通案内経路29が画像形成装置1の下部に設けられて
いる。
【0056】(第1の実施形態)以上の構成において、
次に図1乃至図3に示す図面に従って本発明によるシー
トの跳ね返りにより生じる騒音の軽減、解消し、また安
定した給送を行うためのシート給送装置の一実施形態に
ついて説明する。
【0057】図1には上述したシート給送装置の詳細を
図示している。シート給送装置を構成する一方の給紙部
21は、上述した通り給紙カセット21a、給紙ローラ
21c等を有している。該給紙部21から給送されるシ
ートPは、レジストローラ20が配置されている搬送経
路へと合流させるための案内経路を構成する第1の湾曲
経路30が形成されている。この湾曲経路30にはレジ
ストローラ20へと給紙されたシートを送り込むための
第1搬送ローラ31が設けられている。この第1搬送ロ
ーラ31は、給紙ローラ21cにてシート先端をレジス
トローラ20の位置へと給送できる場合には、設ける必
要はない。しかし、給紙ローラ21cとレジストローラ
20との間の搬送路長が最小シートのサイズ(送り方向
の長さ)より短い時がさらに条件として加わる。従っ
て、最小シートの給紙時に、給紙ローラ21cの円弧領
域でレジストローラ20へと送り込める場合には、上記
第1搬送ローラ31を必要としない。しかし、そうでな
い場合には、第1搬送ローラ31が設けられる。
【0058】この給紙部21とは反対側に設けられてい
る手差し給紙部22は、上述したように手差しトレイ2
1a、給送ローラ21b及び分離ローラ21cにて構成
されている。従って、給送ローラ21bの回転により給
送されるシートは、上記レジストローラ20へと送り込
むために、合流部の搬送経路へと合流させるようにする
ための案内経路を構成する第2の湾曲経路32が設けら
れている。
【0059】また、上述した給紙部21及び手差し給紙
部22以外に、給紙部21の下部に他の給紙部21−1
が配置されており、該給紙部21−1を構成する給紙ロ
ーラ21−1cから給送されるシートPを同様にしてレ
ジストローラ20が配置されている合流部を構成する搬
送経路に連通するようにした案内経路を構成する第3の
湾曲経路33が設けられている。この第3の湾曲経路3
3の出口には、第2の搬送ローラ34が配置されてお
り、給送されるシートPを上記レジストローラ20へと
送り込むようにしている。
【0060】上記第3の湾曲経路33は、画像形成装置
1本体の下部に設けられた図4に示す連通案内経路29
に連通するようにして設けられており、該連通案内経路
29を介して上述したレジストローラ20が配置されて
いる搬送経路と連通されている。そして、他の給紙部2
1−1及び第2搬送ローラ34、さらに第3湾曲部33
は、一体化されて給紙ユニット構成されており、上述し
たように画像形成装置1の下部に必要に応じて装着され
る。このユニット構成を装着することで、第3湾曲部3
3の出口と画像形成装置1本体の下部の連通案内経路2
9とが一致し、他の給紙部21−1からのシートの転写
位置へと送り込みを可能にしている。
【0061】上述した給紙部21、他の給紙部21−
1、さらに手差し給紙部22から選択されて給送される
シートは、同一目的位置、つまり転写位置へと搬送する
ために、レジストローラ20の位置へと案内される。そ
のため、レジストローラ20は、それぞれの給紙部から
案内されてくる各案内経路を合流させるようにした合流
部35を構成する搬送経路の下流位置に配置されてい
る。
【0062】そこで、本発明によるシートP後端の跳ね
返りによる騒音の軽減又は防止を行うために、給紙部か
ら給送されるシートを上記レジストローラ20が配置さ
れている搬送経路となる合流部35へと送りこむための
合流点(位置)に、可動ガイド40及び41を設けてい
る。
【0063】上記可動ガイド40又は41は、図におい
てレジストローラ20の上流側で、かつ右側に設けられ
た手差し給紙部22、又は左側に設けられた給紙部21
から送られてくるシートに対し、その後端の跳ね返りに
よる騒音を阻止する設けられている。この可動ガイド4
0又は41は、通常は図1に示す状態に位置決められる
ように維持されている。
【0064】この可動ガイド40又は41は、例えば軸
部40a,41aを中心に回動可能に支持されており、
特に図1に示す位置をホームポジションとしてスプリン
グの付勢力等により位置決め保持されている。そして、
必要に応じて上記スプリングに抗して図1において可動
ガイド40においては、反時計方向に回動され、手差し
給紙部22より給紙されてくるシートPの後端の跳ね返
りによる騒音を阻止し、また可動ガイド41において
は、時計方向に回動され、給紙部21より給紙されてく
るシートPの後端の跳ね返りによる騒音を防止するよう
にしている。
【0065】上記可動ガイド40,41の設ける位置、
及びその構成についてさらに詳細に説明する。
【0066】上記合流部35は、図1に示すように第2
湾曲経路32の案内経路を形成するためのガイド体36
と、第1湾曲経路30の案内経路を形成するガイド体3
7とで構成されている。この合流部35に対して各案内
経路を構成する第1及び第2湾曲経路30,32、さら
に第3湾曲経路33に連通する連通案内経路29を、そ
れぞれに分岐するように、上記各案内経路を形成するた
めの合流ガイド部材38及び39が設けられている。
【0067】このようにして設けられた上記合流ガイド
部材38,39の先端部分に、上述した可動ガイド4
0,41が回動可能に設けられている。つまり、可動ガ
イド40は、合流ガイド部材38の先端位置に軸支され
た軸部40aを中心に回動可能に設けられており、ガイ
ド体37側に回動されることで、第1湾曲経路30及び
連通案内経路29の合流経路を閉鎖するようになってい
る。また、可動ガイド41は、合流ガイド部39の先端
位置に軸支された軸部41aを中心に回動可能に設けら
れており、合流ガイド部材38側に回動されることで、
連通案内経路29を閉鎖するようになっている。
【0068】上記可動ガイド40が存在しない場合、例
えば第2湾曲経路32を案内されて送り込まれてくるシ
ートPの後端が、合流ガイド部材38にて案内され、合
流ガイド部材38の先端を通過すれば、その先端と第1
湾曲経路30を構成する通路との間で段部が形成されて
いる。その結果、シート後端部分が第2湾曲経路32に
沿って案内される時に湾曲されているため、その復元力
による跳ね返りにより上記段部を横切り、ガイド体37
側に衝突することによる大きな騒音が発生する。これ
は、可動ガイド41を設けない場合において、給紙部2
1からのシート給送においても同様に生じることであ
る。つまり、シート後端が合流ガイド部材39の先端位
置を通過する時に、合流する連通案内経路29を構成す
る通路との間での段部が形成されているため、合流ガイ
ド部材38の他の案内片に衝突することによる騒音が発
生する。
【0069】これに対し、本発明の第1の実施形態によ
る構成によれば、合流ガイド部材38の先端に可動ガイ
ド40を設けている。このように可動ガイド40を設け
ることで、該可動ガイド40を反時計方向に回動制御
し、図2に示すように、連通案内経路29と合流する第
1湾曲経路30を閉鎖するように、可動ガイド40の先
端が合流部35のガイド板37側に回動される。これに
より第2湾曲経路32を介して搬送されてくるシートP
は、可動ガイド40の案内片40bに接触するようにし
て案内される。そして、シートP後端は、上記可動ガイ
ド40の案内片40bに沿って、ガイド体37へと案内
されるため、該ガイド体37に衝突するようなことがな
くなる。よって、レジストローラ20を介して搬送さ
れ、シートPの後端の跳ね返りによる騒音が解消でき
る。
【0070】一方、第1湾曲経路30側においては、給
紙部21側から給紙されるシートPが連通案内経路29
と合流しつつ上記レジストローラ20へと案内される。
そのため、第1湾曲経路30側においても、連通案内経
路29と第1湾曲経路30の合流部に位置する合流ガイ
ド部材39の先端部分に、軸部41aを中心にして回動
可能に可動ガイド41が設けられている。
【0071】この可動ガイド41も同様に、図1に示す
状態に常時位置決められた状態で維持されている。そし
て、給紙部21からのシートPの給紙が行われると、連
通案内経路29との間で形成される段部を閉鎖するよう
に、図3に示す位置に回動制御される。通常は、図1に
示す状態で維持されている。
【0072】以上のように構成されたシート給送装置に
おいて、他の給紙部21−1からシートPが給送される
場合、可動ガイド40及び41は、図1に示す位置に常
時維持されている。従って、図1において給紙ローラ2
1−1cを介して給送されるシートPは、第3湾曲経路
33を介して連通案内経路29を経由してレジストロー
ラ20へと送り込まれる。この時、シート後端は、単一
経路の第3湾曲経路33を案内されるため、合流位置で
の段部が存在せず、シート後端の跳ね返りにより衝突す
るガイド部材が存在しない。そのため、騒音等が発生す
ることなく、そのまま搬送される。
【0073】そして、給紙部21がシートPが給送され
る場合、その給送に応じて可動ガイド41が図3に示す
位置に回動制御される。つまり、連通案内経路29側を
閉鎖し、その段部を無くすように可動ガイド41の案内
片41bにて第1湾曲経路30と合流ガイド部材38の
他のガイド面とを連通するように案内経路を形成する。
これにより、シートPの後端が図3に示すように可動ガ
イド41の案内片41bに沿って垂直状態に形成されて
いる合流ガイド部材38のガイド面に沿うようにして案
内される。
【0074】これに対し、可動ガイド41が存在しない
場合、シートP後端が自由状態となり、直接連通案内経
路29を横切って上記合流ガイド部材38のガイド面に
衝突することで発生する騒音が生じる。しかし、本発明
においては図3に示すように可動ガイド41を回動制御
させており、シートP後端が自由状態とならず、可動ガ
イド41の案内片41bに沿って合流ガイド部材38の
ガイド面に案内され、それにより騒音が発生することは
なくなる。
【0075】また、手差し給紙部22側から給送ローラ
22b及び分離ローラ22cを介して給送されてるシー
トPにおいては、上述した給紙部21による給送方向と
反対側より合流部35へと送り込まれる。この時、回動
ガイド40が、図2に示す位置に回動制御されている。
そのため、給紙部21側より給送されてくる案内経路と
なる第1湾曲経路30を閉鎖し、可動ガイド40の案内
片40aにて合流ガイド部材38のガイド面と合流部3
5を構成するガイド体37との間を連結させるように
し、第1湾曲経路30にて形成される段部を無くしてい
る。そのため、可動ガイド40の先端は、ガイド体37
側に達するように位置付けられる。
【0076】そのため、シートPは、図2に示すよう
に、その後端は回動ガイド40の案内片40bに沿っ
て、合流部35のガイド体37側へと案内される。その
ため、シートPの後端の跳ね返りによるガイド体37側
への衝突がなくなり、よって騒音の発生が防止できる。
【0077】以上説明したように、可動ガイド40及び
41においては、通常はそれぞれのシートの案内経路を
閉鎖することはなく、給送されるシートPにてその位置
が変更されるものではない。そして、必要に応じて回動
制御されるものである。そのため、シートPの厚さ、腰
の強さ等に関係なく、シートP先端の案内等を阻害する
ことなく、また搬送後にはシートPの負荷となることも
ない。また、シートPの跳ね返りによる合流部35にお
けるガイド体36,37、さらに合流ガイド部材38の
ガイド面に衝突することを防止でき、これによる騒音を
防止すると同時にシートの案内を確実に行える。
【0078】また、シートをレジストローラ20へと案
内する時に、その送り込み方向が異なる、例えば正反対
側より送り込まれるような場合においても、可動ガイド
40,41の回動位置を制御することで、シート後端の
騒音を確実に防止できる。
【0079】(第1の実施形態による他の態様)上述し
た第1の実施形態の説明において、可動ガイド40又は
41においては、それぞのれ給紙部より給送されるシー
トを案内するために回動制御させるように説明した。し
かし、この場合、可動ガイド40及び41はそれぞれの
案内経路を通常の位置では閉鎖することはなく、シート
Pの先端が通過する状態では回動御させることなく、目
的の位置へと案内できる。
【0080】そのため、可動ガイド40又は41におい
ては、シートPの先端がその位置を通過した後、さらに
レジストローラ20に搬送が一時停止され、さらにレジ
ストローラ20にて搬送が再開され、そのシートPの後
端が第1又は第2湾曲経路30又は32を離れる前に回
動させるように制御すればよい。その回動制御のため
に、可動ガイド40又は41は通常図示していないがス
プリング等の付勢手段にて図1に示す状態に回動付勢さ
れ、位置決め手段にて保持されている。そして、スプリ
ングの付勢力に抗してソレノイド等の駆動手段を設け
て、図1に示す状態から、図2又は図3に示す状態に回
動制御している。
【0081】そのため、上記駆動手段であるソレノイド
等を通電制御するように構成している。そこで、可動ガ
イド40は、上記スプリングにて通常時計方向に回動付
勢しておき、位置決め機構にて通常図1に示す位置に維
持させるように構成されている。そして、上述したソレ
ノイド等の駆動手段を通電させることで、スプリングの
付勢方向と逆方向、つまり可動ガイド40を反時計方向
に回動させるようにし、図2に示す位置に保持させる。
【0082】また、可動ガイド41も同様の構成であ
り、スプリング等の回転付勢方向が回動ガイド40と反
対になり、またソレノイド等の駆動力の作用が反対にな
る以外は、同一構成となっている。そのため、ソレノイ
ド等を通電制御させることで、可動ガイド41を時計方
向に回動させ、図1の位置から図3に示す位置に回動制
御できるようにしている。
【0083】このような構成において、手差し給紙部2
2よりシートPが給送されると、該シートPは、図1の
ように可動ガイド40の待機位置に維持されていても、
そのまま第2湾曲経路32、合流部35を経由し、レジ
ストローラ20へと確実に案内される。そして、レジス
トローラ20にてシートPが転写位置へと送り込みを開
始されると、その後端が可動ガイド40の位置に差しか
かる。その前に、可動ガイド40は、図2に示す位置へ
と回動制御され、その位置に保持される。
【0084】そして、シートPの後端が可動ガイド40
の案内片40bに沿って案内され、ガイド体37側に達
した時点で元の位置、つまり図1に示す位置に復帰制御
させる。そのため、ソレノイドへの通電を解除する。こ
のように構成しておけば、ソレノイドへの通電時間を短
くでき、消費電力の軽減にもつながる。
【0085】上述した制御を可能にするためには、シー
トPの位置を検出する位置検出手段を給送ローラ22b
からレジストローラ20までのシート案内経路中に配置
し、その検出手段からの検出結果に基づいて通電制御を
行えばよい。例えば、図1に示すように給送ローラ22
b及び分離ローラ22cの排出口側に検出手段42を設
け、給送されるシートPの後端を検出させる。この検出
手段42のシート後端の検出時点で、タイマ駆動し、該
タイマによるカウント時間に応じてソレノイドへの通電
制御が行われる。
【0086】上記タイマは、シートP後端が検出手段4
2の位置を通過した時点から、可動ガイド40に達する
時間は、決められた搬送距離とシートの搬送速度から割
り出すことができることは周知の通りである。その時間
を上記タイマにてカウントさせ、その時間経過に応答し
てソレノイドへの通電を開始させる。そして、さらにシ
ートP後端が可動ガイド40の位置を通過し、合流部3
5のガイド板37の位置に達する時間も予め決まってく
るため、その時間をタイマがカンウトした後に上記ソレ
ノイドへの通電を停止させるように制御できる。
【0087】一方、シートPを給送する場合、該シート
Pの腰の強さ等により、跳ね返りによる衝突音が生じな
いか、非常に小さい場合が考えられる。そのため、給紙
するシートPの厚さ等を検出、又はユーザが予め使用す
るシートの厚さを設定入力する等のことで、上述した可
動ガイド40の回動制御を行うようにすればよい。つま
り、腰の弱い薄いシートPに対しては、上記回動ガイド
40を図2に示すような位置にソレノイドを通電させて
回動保持させておく必要はない。
【0088】そして、腰の強い厚いシートPが給送され
る場合には、上述したようにソレノイドへの通電を制御
することで、シートP後端による跳ね返りにより発生す
る騒音を防止することができる。従って、無闇に可動ガ
イド40を回動させる必要がなく、通電による電力消費
を軽減することができる。特に、腰の弱い薄いシートP
については、回動ガイドが図1に示す状態に維持されて
いても、先端は上述した通り確実にレジストローラ20
へと案内されると同時に、シート後端が可動ガイド40
の位置を通過しても、跳ね返りが弱く、ガイド体37に
衝突することがないか、あるいは衝突しても非常に弱
く、その騒音はほとんど発生することはない。
【0089】よって、上述したようにシートPの厚さを
確認した状態で、シートPの後端の跳ね返りによる騒音
が生じる厚さのものは、可動ガイド40を回動制御を行
う。しかし、それ以下の厚さのシートPに対しては可動
ガイド40の回動制御を行わない。ここで、シートPの
厚さは事前にユーザ側で設定入力して決めるか、自動的
に給送される厚さを検出する厚さ検出センサを設け、該
厚さ検出センサの検出結果に応じて上述した回動ガイド
40の回転制御を行うようにすることも可能となる。
【0090】なお、自動的にシートPの厚さを検出する
ための手段としては、従来より周知のものを利用すれば
よい。例えば、給送ローラ22bと分離ローラ22cと
で圧接されるシートPの抵抗値をこのローラ間に流れる
電流を電圧等に変換して検出可能である。また、シート
はその厚さにより透過する光量が変化する。搬送される
シートを貫通するように発光及び受光素子を配置し、受
光素子の受光量に応じてシートPの厚さを決めることが
できる。このような検出センサによれば、図1に示すよ
うに検出手段42と兼用させて設けることが可能とな
る。つまり、シートの存在により光量が変化し、その光
量の状態に応じた厚さが任意に検出可能となる。
【0091】また、上述した以外の周知のシートPの厚
さ検出センサを設けることができることは勿論である。
【0092】上述の説明においては、可動ガイド40に
ついて説明しているが、当然可動ガイド41においても
同様の構成であって、同様に回動制御させることで、同
様の作用効果を奏することができる。つまり、可動ガイ
ド41においても、シートPの後端が通過する時に回動
させるための手段でるソレノイド等を通電制御し、シー
ト後端のよる跳ね返りによる騒音を防止し、かつソレノ
イドに供給する電力を極力軽減可能となる。
【0093】以上の説明においては、シートPの厚さに
応じて可動ガイド40又は41の回動制御を行うように
しているが、当然シートサイズに応じても同様に行うこ
とができる。つまり、シート先端からシート後端が可動
ガイド40又は41を通過する時間は、シートサイズ
(搬送方向の長さ)に応じて決まる。
【0094】そのため、シートサイズが把握できれば、
先端が可動ガイド40又は41を通過後に、シート後端
が可動ガイド40又は41の位置に達するタイミング、
つまり時間を演算でき、その時間後にソレノイドへの通
電制御を行い、そして後端が可動ガイド40又は41を
通過した後に通電を停止させるように制御できる。その
ため、手差し給紙トレイ22aに載置されたシートPの
サイズを検知する手段を設けるか、ユーザが使用するシ
ートサイズを入力する。そのサイズ入力としては、定形
のものであれば、A4,B4,B5等の入力が行われる
ため、その長さを把握できる。
【0095】また、シートサイズをシートの先端を検知
した時点から、シート後端が通過する間での時間をカウ
ントすることでもサイズ検知できる。この場合、レジス
トローラ20の位置で一旦停止するような時に、シート
の通過時間のカウントを停止させ、再開始されることで
通過時間の再開始を行うようにしておけば、当然正確な
サイズ検知を行える。
【0096】このようなサイズに応じて上述したように
シートPの後端が可動ガイド40又は41を通過するま
での間、ソレノイド等を通電制御させておき、通過後に
は通電停止させるように制御できる。
【0097】さらに、可動ガイド40又は41は、シー
トPが給紙される場合に回動制御される。そのため、給
送ローラ22bや給紙ローラ21cが回転しない以上、
回動制御させる必要はない。よって、画像形成装置1が
画像形成動作を開始し、選択されたサイズのシートを給
送するために、上述した給送ローラ22b又は給送ロー
ラ21cが選択駆動される。そして、選択されたサイズ
が予め分かっていれば、当然給送を開始されてから、該
シートPの後端が可動ガイド40又は41を通過する時
間が自ずと求められる。従って、シートPの後端通過に
合わせて、ソレノイド等の通電開始、停止を制御するこ
とが可能となる。
【0098】従って、シートの検出手段からの信号を入
力することなく、選択駆動された給送ローラ22b又は
給紙ローラ21cの駆動タイミングに合わせて可動ガイ
ド40又は41を上述にて説明したような回動制御を簡
単に実施できる。
【0099】(可動ガイドの一実施形態)上述したよう
に可動ガイド40又は41については、回動可能に軸部
40a,41aに軸支され、通常図1に示すような位置
に維持されるようにスプリング等の付勢手段にて付勢さ
れ、また位置決め機構により位置決められているように
説明した。
【0100】この可動ガイド40又は41は、シートP
と接触し案内する案内片40b,41bについての詳細
は説明していない。しかし、例えば手差し給紙部22側
を例に説明すれば、シートPを正確に目的の位置へと案
内させるためには、可動ガイド40の案内片40bは、
図5に示すように第2の湾曲経路32の湾曲面(曲率R
n)に一致する曲率Rnで形成することで、合流部35
のガイド体37にスムーズに案内されレジストローラ2
0へと確実に案内することが可能となる。
【0101】しかし、単に可動ガイド40の案内片40
bを、第2の湾曲経路32の曲率に一致させるようにし
ても、合流部35でのガイド体37との案内方向の大き
な差異によりシートPの先端が、点Qの位置で引っ掛か
る可能性が生じる。そのため、合流部35での案内方向
の差異が生じないように可動ガイド40の案内片40b
を第2湾曲経路32側ではその経路を構成する合流ガイ
ド38のガイド面側の曲率Rnに一致させるようにし、
徐々に合流部35に向かって大きな曲率Rn+αとなる
ような形状に形成する。特に、合流部35におけるガイ
ド体37の案内面に合わせるように、その曲率を徐々に
大きくなるように形成する。これにより、シートPの先
端は可動ガイド40の案内片40bを案内され、合流部
35へとスムースに送り方向が変更され、確実なる案内
を可能にできる。
【0102】この場合、シートPの後端においてもその
曲率に合わせて案内されるため、通常では可動ガイド4
0の先端と合流部35でのガイド体37との大きな曲率
の変化により衝突音が発生することが考えされるが、こ
のようなことが解消され、その発生音を解消できる。
【0103】ここで、上述した曲率の大小は、例えば半
径の短い円弧(曲面)の方が曲率が大きくなる。よっ
て、第2の湾曲経路32に対して垂直状態に設けられて
いる合流部35へと案内方向が急激に変更させる場合に
は、可動ガイド40の第2湾曲経路32側、つまり上流
側の曲率を第2湾曲経路32の曲率Rnに一致させ、合
流部側(下流側で)でその曲率Rn+αを徐々に大きく
している。よって、上述したようにシート先端の確実な
る案内及び、シート後端の跳ね返りによる騒音の防止効
果がより高まる。
【0104】なお、可動ガイド40は、シートP先端を
案内する時に、図1に示すような位置に維持されている
場合においても、ガイド面40bが徐々にその曲率が大
きくなるため、レジストローラ20が配置される合流部
35へとシート先端をスムースに案内できることは勿論
である。また、可動ガイド41においても、上述した通
り同様の形状を呈していることは勿論である。
【0105】一方、可動ガイド40又は41は、軸部4
1aに回動可能に支持されているとして説明したが、こ
の可能ガイド40又は41は、その軸部の方向に複数個
設けられている。例えば、図6に示すように、シートの
搬送方向に直交する方向、つまり軸部40aの方向に複
数個設けて、シートの幅方向において、シートPの後端
の跳ね返りによる騒音を防止するようにしている。
【0106】そのため、図6において軸部40aに複数
の可動ガイド40を固定し、この軸部40aを図示しな
いソレノイド等の駆動手段にて、図示しないスプリング
等の付勢力に抗して軸部40aを反対方向に回動させる
ように構成されている。軸部40aは当然回転可能に支
持部材に支持されている。これは、勿論可動ガイド41
においても同様の構成である。
【0107】(第2の実施形態)次に、本発明による第
2の実施形態について図6を参照して説明することにす
る。上述した第1の実施形態においては、可動ガイド4
0,41をシートPの通過に応じてソレノイド等の駆動
手段を用いて回動制御させるように構成した事例であっ
た。そのため、ソレノイド等を通電制御する必要がある
ため、駆動制御、シートの検知、さらにサイズ等の検知
に応答させて制御する必要があった。
【0108】以下に説明する第2の実施形態において
は、このような制御を必要とせず、通過するシートPに
応じてシート後端による跳ね返りによる反動作用を吸収
するようにし、跳ね返りにて生じる騒音を阻止するよう
にしたものである。従って、第1の実施形態において必
要となっていた駆動手段、駆動機構及びその制御回路等
が不要となり、簡単な手段にて本発明の目的を達成する
ことができる。
【0109】手差し給紙部22側を例に以下に説明する
ことにするが、当然給紙部21側における可動ガイド4
1においても同一構成にて実施できることは勿論であ
る。
【0110】そこで、図6を参照して説明すれば、可動
ガイド40は複数個、シートの搬送方向と直交する方向
(軸方向)に、軸部40aに固定されて設けられてい
る。この軸部40aは、給送装置を構成する図示してい
ないフレーム等の支持部材に回転可能に支持されてい
る。
【0111】また、可動ガイド40は、図1に示す位置
に常時維持されている。そのため、可動ガイド40のシ
ートPを案内する案内片40b以外の部分に一端が係止
されたスプリング43が設けられている。このスプリン
グ43の他端は上述したフレーム等の支持部材に設けら
れた支持部44に固定されている。従って、可動ガイド
40はスプリング43の付勢力により図1において通常
時計方向に回動付勢されており、図示しない位置決め手
段である係止片に当接し、図1の位置に維持されるよう
になっている。
【0112】上記スプリング43は大きな付勢力を有す
るものではなく、例えばシートPの先端や後端を案内し
ている時に容易にスプリング44の付勢力に抗して図1
において反時計方向に回動できうる付勢力に程度に設定
いしてる。
【0113】そのため、シートPが手差し給紙部22側
から給送されると、そのシートP先端が第2湾曲経路3
2を介して可動ガイド40の位置へと達する。この時、
シートPの腰の強さ等に左右され、可動ガイド40が図
1においてスプリング43の付勢力に抗して反時計方向
に回動される。よって、可動ガイド40の案内片40b
が合流部35のガイド体37側に近接し、スムースにシ
ートPの案内を行うことができる。
【0114】そして、そのシートPの後端が上記可動ガ
イド40の位置を図2に示すように通過しようとする時
には、そのシートP後端が元の姿勢、つまり直線形状に
戻ろうとする時の跳ね返りによる反発力にて可動ガイド
40が、上述したように図1において反時計方向へと回
動される。これにより、上記シート後端の跳ね返りによ
る反発力は、スプリング43の付勢力にて吸収され形
で、可動ガイド40が回動され、跳ね返りによる衝突音
を軽減、又は防止できる。このシートPの後端が可動ガ
イド40の位置を通過した後は、スプリング43の付勢
力により図1の位置に自動復帰することになる。よっ
て、他の給紙部21又は21−1より給紙されるシート
Pの案内及び搬送を阻害することは全くない。また、可
動ガイド40はスプリング43の付勢力に抗して回動さ
せるため、シートPの給送動作に応じて回動され、跳ね
返り等による騒音の防止効果を奏し、さらに回動させる
ための制御回路は駆動機構等を必要とせず、本発明の目
的を達成できる。
【0115】(第2の実施形態のその他の態様)上述し
た可動ガイド40に設けたスプリング43は、それぞれ
の可動ガイド40に対応して設けられている。しかし、
少なくとも中央の一つの可動ガイド40に対応して設け
てもよく、また両端部側の可動ガイド40の2箇所に設
けてもよい。これは、任意に設定すればよい。
【0116】そこで、スプリング43の付勢力を調整す
ることで、上述したシートPの特に跳ね返りによるシー
トPの反発力を吸収でき、これにより跳ね返りによる騒
音を防止する効果が期待できる。そのため、吸収するた
めのスプリング43の付勢力の設定調整を行うことが重
要となる。
【0117】図6においてスプリング43の他端を固定
した支持部44側を給送装置を構成する支持フレーム等
の支持部材に固定した状態で設けることなく、移動可能
に設け、該支持部44を連結部材45にて連結する。そ
して、連結部材45を例えば回動可能に設け、支持部4
4の位置と、可動ガイド40のスプリング44の係止位
置との間の距離が任意に変更できるようにする。これに
より、可動ガイド40が付与される回動付勢力を簡単に
任意の状態に調整可能となる。
【0118】この構成において、連結部材45の回動位
置を調整し、実際に可動ガイド40にてシートP後端が
通過する時に生じる衝突音を発生しない位置、又は最も
小さくなる位置に固定すればよい。また、シートPの先
端が可動ガイド40の位置てジャムしない位置で上記連
結部材45を回動させて位置決めする。このようにする
ことで、シートPによる後端の跳ね返りによる騒音を防
止する効果を助長できる。
【0119】また、上述した調整をより簡単に行うため
には、連結部材45の先端に回転レ操作バー46を設
け、該操作レバー46を任意に回転させて調整すればよ
い。そのため、図7に示すようにレバー46に対して指
標47を設け、該指標47にスプリング43による可動
ガイド40の回動させる付勢力を表示させておくこと
で、いずれの方向に回転させれば良いかを簡単に理解さ
せることができ、その調整が非常に簡単になる。この場
合、回動レバー46及び指標47を、ユーザが目視でき
る位置に設けるようにしておけば、ユーザ側で任意に簡
単に調整を行える。つまり、ユーザ側でシートPの後端
の跳ね返りによる騒音の防止を、例えば使用するシート
の厚さに応じて簡単に調整できる。
【0120】さらに、図7において指標47にシートP
の厚さに応じた表示を行っている。つまり、指標47に
は、シートPの厚さを“薄”“普”“厚”で表示し、そ
の位置にレバー47を回動させて位置決めすることで、
可動ガイド40に作用する付勢力が調整される。特に、
シートPの跳ね返りによる元に形に復帰しようとする反
発力は、シートPの厚さに大きく左右される。そのた
め、シートの厚さに応じて可動ガイド40に作用する付
勢力を調整でき、跳ね返りによる反発力の吸収効果が助
長され、騒音防止効果が増す。
【0121】従って、使用するシートPの厚さに応じ
て、操作レバー46の位置を指標47に明記されている
シート厚さを示し位置に回動させれば、簡単にシートP
の後端による騒音の発生防止効果が高まる。また、任意
にユーザ側で使用するシートPの厚さに応じてより簡単
に設定できる。
【0122】また、図7に示すような調整ではなく、自
動的にその調整を行える。つまり、給送されるシートの
厚さを第1の実施形態において説明したような厚さ検出
センサを設け、該検出センサによる検知結果に応じて連
結部材45の回動位置を制御すればよい。そのため、連
結部材45にモータ等の駆動手段を連結機構を介して連
結し、該駆動手段の回転角度や、位置を上記厚さ検知セ
ンサの検知結果に応答させて駆動制御させるようにでき
る。このようにしておけば、任意の厚さのシートPを利
用するような場合には、それぞれをユーザに任せること
なく、自動的に調整制御できる。
【0123】なお、可動ガイド41においても、上述し
た可動ガイド40と同様の構成とすることで、そのまま
適用できる。この場合、給紙部21から給送されるシー
トPの送り方向が逆であるため、可動ガイド41の回動
方向が可動ガイド40と反対であること以外は、すべて
において同一にすればよい。
【0124】(可動ガイドのその他の態様)以上の説明
においては、複数の可動ガイド40をそれぞれにおいて
スプリング43にて同一の付勢力による付勢させるよう
にしている。しかし、これらの付勢力を配置箇所によっ
て異ならせるようにすることでさらにシートP後端によ
る跳ね返りによる騒音を防止する効果をさらに助長でき
る。
【0125】その例を説明すれば、シートPは、その重
心は中央に位置する。そのため、シートPの中心部と両
端部とでは、その反発力等が異なる。つまり、シートP
の中心部の方が大きくなる傾向になる。これにより、搬
送されるシートPの中心部分に対応する可動ガイド40
によるスプリング43の付勢力を強くし、端部に対応す
る可動ガイド40によるスプリング44の付勢力を弱く
設定する。
【0126】そのために、図6において、軸部40aを
固定又は回転可能に支持部材に支持し、該軸部40aに
対して各可動ガイド40を回転可能に設ける。そして、
各可動ガイド40に係止されるスプリング43の付勢力
を異ならせ、中央部に位置する可動ガイド40のスプリ
ング43の付勢力を強く、両端部の可動ガイド40のス
プリング43による付勢力を弱く設定するが可能とな
る。
【0127】この付勢力の設定においては、同一の付勢
力を有するスプリング43を用いても実施できる。つま
り、スプリング43を固定する支持部44の位置を、中
央部に対応する部分において、可動ガイド40と支持部
44の間隔が、端部のものよい長くなるように設けるこ
とでも同様に実施できる。
【0128】このようにすることで、シートPの端部と
中央部での後端部分の跳ね返りによる反発力を効果的に
吸収でき、部分的に発生する衝突による騒音を効果的に
防止できる。
【0129】上述の作用効果を期待するための別の方法
としては、シートPが可動ガイド40に作用するタイミ
ングが中央部と両端部とで異なるようにする。つまり、
シートPにて可動ガイド40を回動させる場合、シート
Pの両端部に対応する可動ガイド40が先に動作し、そ
の後に中央部の可動ガイド40が動作するように、可動
ガイド40の配置位置を異ならせるようにする。例え
ば、全ての可動ガイド40が軸部40aに回転可能に設
けられている場合、シートPの両端部の可動ガイド40
が当接するような形状に形成しておく。また、同一軸で
はなく、両端部に対応する可動ガイド40側が、シート
Pにて先に動作する位置関係で配置しておけばよい。
【0130】以上の構成において、図8を参照してその
作用を説明する。手差し給紙部22側からシートPが給
送され、そのシートPの後端が可動ガイド40の位置に
達すれば、まずシートPの両端部に対応する可動ガイド
40が図8(a)に示すように跳ね返りの反発力を吸収
するように回動される。そのため、図において両端部分
のア部及びイ部においてシートPに山形の形状が生成さ
れる。ただし、ここで生じる山形は、弾性変形している
ものだけであって、塑性変形しているわけではない。
【0131】次に、シートPの搬送が継続すれば、次に
中央部の可動ガイド40が動作を開始することになる。
つまり、図8(b)に示すように、ウ部やエ部では、元
の形状に戻ろうとする力が発生するため、シートPの両
端部が若干持ち上がった状態となる。また、シートPの
中央部の跳ね返りにおる反発力により中央部の可動ガイ
ド40が回動している。
【0132】その後、図8(b)のウ部やエ部も、同様
にして元の形状に戻ろうとする力が作用し、最終的に図
8(c)に示すオ部やカ部のようにシートPは、凹凸が
ない状態に戻る。
【0133】以上説明したように、シートPが複数の可
動ガイド40と接触する部分が狭く(少なく)なるた
め、跳ね返り等の反発力が生じる場合、それによる騒音
を極力抑える効果が助長できる。また、シートPの搬送
方向と直交する方向に生じやすいカールをも防止する効
果がある。このような作用効果は、上述した可動ガイド
40を回動付勢させるスプリング43の付勢力を中央部
で強く、両端部で弱くする場合においても同様に奏する
ものといえる。
【0134】なお、給紙部21側から給紙されるシート
Pに対するシートP後端の跳ね返りによる騒音防止を行
う可動ガイド41においても、同様の構成とすることで
実施可能である。
【0135】(第3の実施形態)この第3の実施形態
は、第1及び第2の実施形態によるシート給送装置にお
いて、シート後端のよる跳ね返りによる騒音の防止をさ
らに助長させるために、例えば可動ガイド40又は41
にエアーによるクッシュン(ダンパー)を作用させるよ
うにし、騒音を防止するようにしたものである。
【0136】そのため、図9に示すように、可動ガイド
40の一部、特にシートPと接触する案内片40b側
に、複数のエアーの流入出が可能な開口a,b,cを設
ける。そのため、可動ガイド40は、内部が中空形状に
形成され、シートPと接する案内片40bの面に開口
a,b,cを設けている。この開口a,b,cは、上流
に向かうに従って徐々に小さくなるようにしている。
【0137】また、可動ガイド40にてはエアーを流入
出を行うための開口a,b,cより吐出させるために、
エアーダクト48が連通するように設けられている。こ
れにより、エアーダクト48を介して圧縮されたエアー
が開口a,b,cより吐出される。
【0138】このような構成によれば、シートPの後端
が可動ガイド40を通過しようとするタイミングに合わ
せて、まず開口aによる多量のエアーを吐出させ、可動
ガイド40の案内片40bより浮き上がらせる。そし
て、徐々に開口b,cへとシートPの後端が案内され
る。この時、開口b,cのエアー量が徐々に小さくなる
ため、シートP後端は徐々に浮き上がり状態が軽減さ
れ、最終的には可動ガイド40の先端部分に接触するよ
うにして案内され合流部35へと導かれる。そのため、
シートP後端の跳ね返りによる衝突音による騒音が効果
的に解消される。
【0139】上述したエアーダクト48を介して送り込
むエアーの流量は、給送されるシートPの厚さ等に応じ
て制御することで、その効果がさらに助長されることは
上述した第1及び第2実施形態において説明した通りで
ある。そのため、シートPが厚い場合には、エアーの流
量を多くし、薄い場合にはエアーの流量を少なく制御す
る。
【0140】また、可動ガイド40に設ける開口a,
b,cよりエアーを吐出させるためのエアーダクト48
を設けずとも、上述したものと同様の効果を奏すること
が可能となる。つまり、開口a,b,cをエアーの吐出
部とするのではなく、シートPの跳ね返りにより、開口
a,b,cが密閉されようとすると、可動ガイド40内
のエアーの圧力が高くなり、必然的にエアーダンパーの
役割を果たす結果となる。これにより、シートP後端の
跳ね返りによる反発力が吸収される格好となり、よって
騒音の防止効果が生じる。
【0141】さらに、上述したような可動ガイド40を
設けることなく、例えば図9において手差し給紙部22
より給送されるシートPがレジストローラ20の合流部
35へと送り込まれる。そのため、その合流部分35に
は、図に示すように垂直の連通案内経路29及び給紙部
21から第1湾曲経路30が合流するようになってい
る。そのため、連通案内経路29及び第1湾曲経路30
を介してエアーをレジストローラ20方向へと吐出させ
るようにしても同様の効果が期待できるものといえる。
【0142】以上の説明においては、可動ガイド40側
でのシートPの跳ね返りによる騒音防止による構成とし
て説明したが、当然可動ガイド41側においても同様の
構成にて同様の効果を得ることができる。
【0143】(第2の実施形態によるシート厚検出)上
述した第2の実施形態においては、シートの腰の強さ、
つまりシート厚さに応じて可動ガイド40又は41がス
プリング43の付勢力に抗して回動されることになる。
そのため、可動ガイド40又は41が、図1に示す状態
に維持されている状態から、回動される時の回動角、つ
まり回転角を検出することで、新規なシート厚検出手段
を構成できる。
【0144】そのために、図6に示すように可動ガイド
40に固定された軸部41aの回転角度を検出する手段
を設ける。上記可動ガイド40は、軸部41aに固定さ
れるように設け、該軸部41aを支持部材に回転可能に
支持されるように設ける。そして、軸部41aに回転角
度を検出するための多数のスリットを周囲に形成したス
リット円盤を固定して設ける。このスリット円盤を挟ん
で発光、及び受光素子かなるスリット検出手段を設け
る。
【0145】このように構成することで、シートPが例
えば第2湾曲経路32を経由して案内され、可動ガイド
40の位置に達すると、案内されるシートPの先端に押
されて、回動される。この回動は、シートPの厚さに関
係する。そのため、回動ガイド40がスプリング43の
付勢力に抗して回転されると、スリット円盤に設けたス
リットがスリット検出手段にて検出される。スリット検
出手段からのスリット検出信号は、カウンタ等にてカウ
ントされ、スリット個数に応じて可動ガイド40、つま
り軸部40aの回転角度を検出できる。
【0146】よって、上述したようにスリットの個数に
応じた回転角度が検出されると、その回転角度に応じた
シートPの厚さを予め設定したテーブルを用いて求める
ことができる。このようにして、求めたシート厚さに応
じて、上述したようにスプリング43の付勢力を自動調
整し、シート厚に応じたシート後端の跳ね返りによる騒
音防止を効果的に行える。また、第1実施形態における
可動ガイド40の回動制御を行うこともできる。
【0147】また、上述したように検出したシートPの
厚さに応じて、画像形成装置における画像形成制御を合
わせて行える。つまり、転写器6に供給する転写電圧を
制御することで、シート厚さに応じて最適なトナー画像
の転写を可能にできる。これにより、シート厚さにより
転写状態が異なることによる画質の低下を効果的に解消
できる。
【0148】なお、可動ガイド41側についての説明を
省いたが、この可動ガイド41側においても、第1湾曲
経路30を介して案内されてくるシートPの厚さを同様
にして検出でき、上述した通りの制御を合わせて行え
る。
【0149】
【発明の効果】本発明のシート給送装置によれば、シー
トを合流部へと案内する場合、合流部に対して案内方向
が異なるような場合には、合流部での段差によりシート
の後端の跳ね返りによる衝突にて発生する騒音が生じる
が、その合流部での橋渡しとして可動ガイドを設けるこ
とで、段差を無くし、これによる騒音を効果的に解消で
きる。
【0150】この場合、可動ガイドは、合流部で合流す
るそれぞれの案内経路を閉鎖することがないため、シー
トの厚さ等によりシートジャムが発生することもなく、
また搬送時の負荷になることもない。
【0151】また、可動ガイドをシートの通過に関連さ
せて合流部に生じる段差を解消するように回動制御させ
るため、回動制御するための駆動手段への通電時間を短
くし、よって消費電力等を削減できる。
【0152】また、可動ガイドをシート後端の跳ね返り
による反発力を吸収するように回動可能に付勢するよう
にしておくことで、シート後端の通過に合わせて回動制
御する必要がなく、消費電力等の問題もなく、簡単な手
段にて騒音防止効果が高まる。この場合、可動ガイドの
回動付勢力を調整することで、シートの腰の強さ、特に
シート厚さに応じた騒音の防止効果が助長される。特に
シートの厚さに応じて自動調整するようにできるため、
使用されるシートの厚さに対応した騒音防止の対処を自
動的に行うことも可能となる。
【0153】さらに、可動ガイドのシートの接触する案
内片側にエアーによるダンパーを作用させるようにする
ことで、より効果的に騒音防止を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシート給送装置を構成する第1の
実施形態の一例を示す側面図である。
【図2】図1におけるシート給送装置において、手差し
給紙部より給送されるシートの後端の跳ね返りによる騒
音の防止を行うための可動ガイドによる案内状態を説明
するための拡大図である。
【図3】図1におけるシート給送装置において、給送部
側からのシート給紙による後端の跳ね返りによる騒音防
止を行うための可動ガイドによる案内状態を説明するた
めの図である。
【図4】本発明によるシート給送装置を備える画像形成
装置全体の概略構造を示す構成図である。
【図5】本発明にかかる可動ガイドのシートの案内片を
湾曲形状に形成する一態様例を示す拡大図である。
【図6】本発明のシート給送装置における第2の実施形
態による可動ガイドの一構成例を示す模式図である。
【図7】図6における第2の実施形態における一つの態
様例を説明するための平面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における可動ガイドに
よるシートの案内状態の動作説明に供する説明図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施形態における可動ガイドの
一構成例を示すシート給送装置の側面図である。
【図10】従来のシート給送装置における一例を示す側
面図であり、(a)は上段給紙部からの給紙状態を示
し、(b)は下段給紙部からの給紙状態を示す図であ
る。
【図11】従来のシート給送装置における他の例を示す
側面図であり、(a)は右側の給紙部からの給紙状態を
示し、(a)は左側の給紙部からの給紙状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 感光体 5 現像装置 6 転写器(転写部) 20 レジストローラ 21 給紙部 21a 給紙カセット 21b 載置板 21c 給紙ローラ 22 手差し給紙部 22a 手差しトレイ 22b 給送ローラ 22c 分離ローラ 29 連通案内経路(案内経路) 30 第1湾曲経路(案内経路) 32 第2湾曲経路(案内経路) 35 合流部 36 ガイト体 37 ガイト体 38 合流ガイト部材 39 合流ガイト部材 40 可動ガイド 42 可動ガイド 43 スプリング(回動付勢手段) 44 支持部 45 連結部材 46 操作レバー 47 指標 48 エアーダクト a,b,c エアーの流入出用の開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/00 510 G03G 15/00 510 (72)発明者 林 善頼 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 衛藤 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 白石 嘉儀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 平本 義陽 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 鈴木 雅和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 塩崎 文雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C059 DD00 DD02 DD21 2H072 AA16 AB00 BA06 BA12 CB03 JA04 3F101 FA03 FA06 FC03 FE02 FE06 LA01 LB01 3F343 FA02 FB01 FC28 GA01 GB01 HA33 HB02 HC04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも異なる2系統の案内経路より
    選択的に送り出されてきたシートを合流部へと導き、該
    合流部より同一目的位置へとシート送り出すシート給送
    装置において、 少なくとも上記一方の案内経路より上記合流部へと合流
    する位置に他の案内経路を閉鎖しない状態で維持され回
    動可能に設けられた可動ガイドを設け、 上記可動ガイドを一方の案内経路を案内されて送り出さ
    れたシートの後端通過に応じて他の案内経路と上記合流
    部で合流する部分に形成される段差を無くすために回動
    制御し、シート後端の跳ね返りによる合流部での衝突に
    よる騒音を防止するようにしたことを特徴とするシート
    給送装置。
  2. 【請求項2】 上記可動ガイドの回動制御は、給送され
    るシートサイズ、シートの種類、さらにシートの給送位
    置の何れかを検知する手段を設け、該検知手段の検知結
    果に応じて制御されることを特徴とする請求項1記載の
    シート給送装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも異なる2系統の案内経路より
    選択的に送り出されてきたシートを合流部へと導き、該
    合流部より同一目的位置へとシート送り出すシート給送
    装置において、 少なくとも上記一方の案内経路より上記合流部へと合流
    する位置に他の案内経路を閉鎖しない状態で維持され、
    かつ上記合流部に合流する位置での段差を無くすために
    回動可能に設けられた可動ガイドを設け、 上記可動ガイドに異なる案内経路を閉鎖しない位置に維
    持させるための付勢手段を設け、該付勢手段は給送され
    るシートにより上記可動ガイドの回動を可能にし、該シ
    ート後端の通過による跳ね返りの反発力を吸収するよう
    にして設けれたことを特徴とするシート給送装置。
  4. 【請求項4】 上記付勢手段には、さらにその付勢力を
    調整する調整機構が設けられていることを特徴とする請
    求項3記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 上記調整機構は、シートの厚さに応じて
    付勢手段の付勢力を調整できるよにしたことを特徴とす
    る請求項4記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 上記案内経路に沿って案内されるシート
    の厚さを検出する検出手段を設け、該検知結果に応じて
    上記調整機構を制御し付勢手段の付勢力を自動調整する
    ようにしたことを特徴とする請求項4記載のシート給送
    装置。
  7. 【請求項7】 上記可動ガイドは、複数配置され、それ
    ぞれに付勢手段が設けられており、該付勢手段の付勢力
    は中央部を強く、端部側に比べて強く設定したことを特
    徴とする請求項3記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 上記可動ガイドは、複数配置され、それ
    ぞれに付勢手段が設けられており、給送されるシートの
    中央部に対応する可動ガイドが端部に対応する可動ガイ
    ドに比べて遅く回動動作が作用するように上記可動ガイ
    ドの形状又は位置を設定したことを特徴とする請求項3
    記載のシート給送装置。
  9. 【請求項9】 上記可動ガイドは、シートと接触する案
    内片側にエアーが出入りする開口を設け、該開口にて給
    送されるシートに対してエアーによるダンパーを作用さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1又は3記載の
    シート給送装置。
  10. 【請求項10】 上記可動ガイドに設けられる開口より
    シートの通過に合わせてエアーを吐出させるようエアー
    吹き出し手段を設けた特徴とする請求項9記載のシート
    給送装置。
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