JP2000007055A - 包装体 - Google Patents

包装体

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JP2000007055A JP10189760A JP18976098A JP2000007055A JP 2000007055 A JP2000007055 A JP 2000007055A JP 10189760 A JP10189760 A JP 10189760A JP 18976098 A JP18976098 A JP 18976098A JP 2000007055 A JP2000007055 A JP 2000007055A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数の内容物を一緒にする必要のある調理済
あるいは半調理済等の食品を食べる直前まで完全に密封
できると共に、電子レンジにより加熱調理でき、食べる
時には容易に複数の内容物を一緒にすることができる包
装体を提供する。 【解決手段】 蓋体と容器本体3とを熱接着部で剥離可
能に熱接着して密封した密封容器A、Bを、蓋体側同士
を重ね合わせると共に重ね合わせた2つの密封容器A、
Bを合成樹脂製フィルム5で一体的に拘持した包装体1
において、前記2つの密封容器A、Bの蓋体の外縁の対
向する位置からそれぞれ前記外縁に連接して開封片が設
けられ、前記開封片をそれぞれの外縁で折り返し、さら
に、前記開封片の先端7を重ね合わせた状態で前記2つ
の密封容器A、Bの外に出すと共に前記開封片の先端7
と対応する前記合成樹脂製フィルム5の位置に前記開封
片の先端7を取り出すための開封用切目8が形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カレーライス、焼
きそば、焼きうどん、スパゲティー、ハンバーグ、ミー
トボール等の食べるに際して、複数の内容物を一緒にす
ることが必要な各種食品を収容する包装体に関し、更に
詳しくは、食べる際にこれらの複数の内容物を一緒にす
る手間を可能な限り省くことができ、また、包装体に収
容した状態で電子レンジで加熱調理することができると
共に、適度な蒸ら し効果と吹きこぼれ等を防止するこ
とができる包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、食べる際に複数の内容物を一
緒にする必要のある調理済あるいは半調理済の食品とし
て、たとえば、カレーライス、スパゲティー、焼きそ
ば、焼きうどん、ハンバーグ、ミートボール等があり、
これらの食品がプラスチック製の密封容器に収容され、
食べる時に電子レンジ等により加熱調理する包装食品が
市場に出回っている。しかし、このような包装食品、た
とえば、カレーライスは、ライスとカレーとが別々の
プラスチック製の密封容器に収容されていたり、あるい
は、一つの密封容器に仕切られた状態で収容されてい
たりするものが殆どであり、食べる際に、の場合に
は、電子レンジ等により別々に加熱調理してから密封容
器からライスとカレーを取り出して食器等に盛り付ける
なり、また、密封容器からライスとカレーを取り出して
食器に盛り付けてからラッピングして電子レンジで加熱
調理するなり、あるいは、の場合には、電子レンジ等
で密封容器毎加熱調理してから密封容器を開封し、ライ
ス側にカレーを盛り付けるなりしていた。
【0003】そのために、これらの複数の内容物からな
る調理済あるいは半調理済食品においては、本来調理済
あるいは半調理済食品が具備する食べる際に手間がかか
らないという特徴が生かしきれていないものが多かっ
た。
【0004】また、最近では、コンビニエンスストア等
において、備付けの電子レンジで加熱調理して、お持ち
帰り品とする調理済あるいは半調理済食品等が多く市場
に出回っている。しかし、カレーライス、スパゲティ
ー、焼きそば、焼きうどん、ハンバーグ、ミートボール
等に代表される食べるに際して複数の内容物を一緒にす
る必要のある調理済あるいは半調理済の食品は、複数の
内容物を一緒にする必要があり、その手間と衛生面か
ら、上記のようなお持ち帰り品にはなっていないのが現
状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、食べる際に複数の内容物を一緒にする必要のある
調理済あるいは半調理済等の食品を食べる直前まで完全
に密封できると共に、食べる時には、容易に、衛生的に
複数の内容物を一緒にすることができる包装体であっ
て、かつ、複数の内容物が一緒にされた食品を収容した
ままで電子レンジにより加熱調理でき、適度の蒸らし効
果が得られると共に内容物の吹きこぼれ等が殆ど生じる
ことがなく、また、持ち帰り時や食べる時の容器として
も用いることができる包装体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記のよ
うな問題点を解決すべく種々研究を重ねた結果、請求項
1記載の発明の包装体は、蓋体と開口部にフランジ部を
有する容器本体とからなり、前記容器本体のフランジ部
において前記蓋体を熱接着部で剥離可能に熱接着して密
封した密封容器を、蓋体側同士を重ね合わせると共に重
ね合わせた2つの密封容器を合成樹脂製フィルムで一体
的に拘持した包装体において、前記重ね合わせた2つの
密封容器の蓋体の外縁の対向する位置からそれぞれ前記
外縁に連接して開封片が設けられ、前記開封片をそれぞ
れの前記外縁で折り返して、さらに前記開封片の先端を
重ね合わせた状態で前記重ね合わせた2つの密封容器の
外に出すと共に、前記開封片の先端と対応する前記合成
樹脂製フィルムの位置に前記開封片の先端を取り出すた
めの開封用切目が形成されていることを特徴とするもの
である。このように構成することにより、食べる直前ま
で完全に密封状態を維持できると共に、食べる際に合成
樹脂製フィルムを開封用切目で切り欠いて開封片の先端
を取り出し、前記開封片の先端を引き出すことにより、
容器本体に接着した蓋体を剥離でき、2つの容器に別々
に収容された内容物を容易に、衛生的に一緒にすること
ができる。また、このように一緒にされた2つの内容物
が収容された包装体をそのまま電子レンジに入れて加熱
調理することができ、さらに加熱調理中に発生する蒸気
により包装体に収容された食品を蒸らす効果を奏しつ
つ、合成樹脂製フィルムの切り欠いた部分から包装体内
の内部圧力を逃がすことができ、また、包装体は合成樹
脂製フィルムで切り欠いた部分以外は覆われており、吹
きこぼれについても殆ど防止することができる。また、
加熱調理後も包装体は合成樹脂製フィルムで拘持されて
いるので、お持ち帰りも容易であり、かつ、食べる時に
はそのもの自体を容器として供することができる。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の包装体において、前記蓋体の外縁に連接して設けた
開封片の前記蓋体の外縁の開始点を結んだ線の略垂直2
等分線と交わる前記熱接着部の箇所が外側方向に突出す
るように形成されていることを特徴とするものである。
このように構成することにより、蓋体を容器本体から剥
離するときに、スムーズな剥離を得ることができる。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1、
2のいずれかに記載の包装体において、前記開封片の少
なくとも先端部が前記開封片同士接着されていることを
特徴とするものである。このように構成することによ
り、開封片の先端を引き出すだけで、2つの蓋体を2つ
の容器本体から同時に、かつ、一緒に剥離することがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に詳述する。図1は本発明の包装体の1実施
例を示す斜視図、図2は図1のX−X線の断面図、図3
は本発明の包装体の密封容器の開封開始端の形状の1実
施例を示す要部平面図であり、図中の1は包装体、2は
蓋体、3は容器本体、4は熱接着部、5は合成樹脂製フ
ィルム、6は開封片、7は開封片の先端、8は開封用切
目、A,Bは密封容器、Cは剥離開始端となる箇所をそ
れぞれ示す。
【0010】図1は本発明の包装体の1実施例を示す斜
視図、図2は図1のX−X線の断面図であって、本発明
の包装体1は蓋体2と開口部にフランジ部を有する容器
本体3とを前記容器本体3のフランジ部で前記蓋体2を
熱接着部4で剥離可能に密封した密封容器A、Bを前記
密封容器A、Bの蓋体2同士が相対するように重ね合わ
せ、重ね合わせた前記密封容器A、Bを合成樹脂製フィ
ルム5で拘持したものであって、かつ、前記密封容器
A、Bのそれぞれの蓋体2の外縁の対向する位置からそ
れぞれ前記外縁に連接して帯状の開封片6が設けられ、
前記開封片6をそれぞれ前記外縁で折り返すと共に、折
り返した前記開封片6の先端7を重ね合わせた状態で前
記密封容器A、Bの外に出して前記密封容器A、Bのい
ずれかの側面に仮着し、かつ、前記開封片6の前記先端
7と対応する前記合成樹脂製フィルム5の位置に前記開
封片6の前記先端7を取り出すための開封用切目8が形
成されたものである。
【0011】また、図示はしないが前記密封容器A、B
の中には、カレーライス、スパゲティー、焼きそば、焼
きうどん、ハンバーグ、ミートボール等に代表される食
べる際に、複数の内容物を一緒にする必要のある調理済
あるいは半調理済の食品が収納されていて、食品を食べ
る際に、前記密封容器Aに収容された食品と前記密封容
器Bに収容された食品とを一緒にして電子レンジで所定
時間加熱調理するタイプのものである。
【0012】次に、本発明の包装体1の使用方法を説明
すると、まず、包装体1の合成樹脂製フィルム5に設け
られた開封用切目8を切り欠いて開封片6の先端7を取
り出し、取り出した前記先端7を引くことにより密封容
器A、Bのフランジ部の熱接着部4で剥離可能に熱接着
された蓋体2が剥離されて、前記密封容器A、Bにそれ
ぞれ収容された食品、たとえば、前記密封容器Aにカレ
ー、前記密封容器Bにライスが収容されている場合、前
記密封容器Bに収容されたライス上に前記密封容器Aに
収容されたカレーをのせて一緒にし、その後、電子レン
ジで所定時間加熱調理を行う。この時、蓋体2が剥がさ
れた前記密封容器A、Bは合成樹脂製フィルムで拘持さ
れているので扱い易い上に衛生的である。また、蓋体2
を取り出した合成樹脂製フィルム5の切り欠いた箇所の
みが、加熱調理した際に包装体1内に発生する蒸気や熱
膨張した空気を外部に逃がす箇所となり、包装体1内に
収容された食品を適度に蒸らすことができる。また、加
熱調理後は、合成樹脂製フィルム5を剥がすと共に、前
記密封容器Aの容器本体3を取り去ることにより、前記
密封容器Bの容器本体3がそのままカレーライスが収容
された食器となり、そのまま食することができ、極めて
利便性に優れる。
【0013】本発明の包装体1に用いる容器本体3は、
食品等の内容物を収容できる容積を有し、上部が開口す
ると共に上部にフランジ部を有する立体的な形状であれ
ばよく、前記立体的な形状は任意な形状をとることがで
きる。容器本体の立体的な形状は真空成形、圧空成形、
射出形成、ブロー成形、押し出し成形、カレンダー成
形、キャスト成形等の成形方法で形成することができ
る。また、容器本体3を構成する材料については、電子
レンジを用いて加熱調理するために少なくともマイクロ
波を透過するものを用いる必要がある以外は容器本体3
に求められる諸物性を満足できればよく、使用される用
途、目的等により適宜決定すればよい。これに適うもの
としては、たとえば、ポリエチレン,ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、ポリアセタール、ポリビニルアルコール、
エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル
共重合体ケン化物等の樹脂、あるいは、エラストマーを
用いることができるし、また、これら樹脂の一種ないし
それ以上を組み合わせて使用することができる。また、
前記樹脂をフィルム化したものに必要に応じてポリ塩化
ビニリデンが塗工されたものや酸化珪素、酸化アルミニ
ウム等の無機物の蒸着層が形成されたものを用いること
ができる。また、前記容器本体3の厚さについても上記
容器本体3の材料と同様に使用される用途、目的等によ
り適宜決定すればよいが、一般的に0.5 〜3.0 mmの範囲
の厚さのものが適当である。また、上記樹脂を発泡させ
たものであっても構わない。
【0014】次に、本発明の包装体1に用いる蓋体2は
シート状からなり、前記蓋体2を構成する材料およびそ
の厚さは、蓋体2に求められる諸物性を満足できればよ
いのであって、使用される用途、目的等により適宜決定
すればよく、前記蓋体2を構成する材料としては、たと
えば、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリアセタール、
ポリビニルアルコール、エチレンープロピレン共重合
体、アイオノマー、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エ
チレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸メ
チル共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチ
レンー酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂、あるい
は、エラストマー、あるいは、これら樹脂をフィルム化
したもの、あるいは、前記フィルム化したものに必要に
応じてポリ塩化ビニリデンやアルミニウム、酸化アルミ
ニウム、酸化珪素等の無機物の蒸着層が形成されたも
の、あるいは、アルミニウムや錫等の金属箔などの一種
ないしそれ以上を組み合わせたものを用いることができ
る。また、前記蓋体2の厚さについても、上記蓋体2の
材料と同様に使用される用途、目的等により適宜決定す
ればよいが、一般的に40〜130 μmの範囲の厚さのもの
が適当である。
【0015】また、前記蓋体2には、前記蓋体2の外縁
に連接して帯状の開封片6が設けられているが、たとえ
ば、この開封片6は前記蓋体2の抜き型に一体的に設け
ることで、前記蓋体2を型抜きすることにより、帯状の
開封片6付き蓋体2として作製することができる。ま
た、開封片6の別の設け方としては、蓋体2とは別に開
封片6を作製し、前記蓋体2の外縁に前記開封片6を接
着剤等を用いて接着することにより設けても構わない。
要するに、容器本体3に熱接着部4で剥離可能に接着し
た前記蓋体2を前記蓋体2に設けられた前記開封片6を
引っ張って前記容器本体3から剥離する際に、前記蓋体
2を前記容器本体3から完全に剥離できるように前記蓋
体2に前記開封片6が何らかの方法により設けられてい
ればよい。また、それぞれの前記開封片6は少なくとも
先端7が接着等により一体化されている方が密封容器3
を開封する際に好適である。
【0016】次に、蓋体2と容器本体3とを密封する熱
接着部4について説明する。この熱接着部4は、前記蓋
体2と前記容器本体3とが、前記蓋体2に設けられた開
封片6を引っ張ることにより、スムーズに剥離できる程
度に接着していることが必要であり、剥離強度は小さい
方が望ましい。しかし、密封容器に収容される内容物に
よってはレトルト殺菌処理を施す必要のある内容物があ
り、前記熱接着部4の剥離強度を2.3kg/15mm巾以上に確
保する必要がある。この場合には、前記熱接着部4を線
状の熱接着部4とすることにより、レトルト殺菌処理に
は問題なく、実際の剥離強度を低くすることができる。
【0017】このような剥離強度を有する熱接着部4は
色々な材料を組み合わすことにより構成することがで
き、最も単純な構成としては蓋体2と容器本体3とが接
着するホットメルト型接着剤を用いた構成が挙げられ
る。しかし、本発明の包装体1に収納される食品は調理
済あるいは半調理済のものであり、収納される食品は密
封容器3に収容された状態で調理あるいは半調理と殺菌
がなされたり、あるいは、調理あるいは半調理がなされ
た食品を密封容器に収容して後に殺菌等の処理がなされ
たりするものが殆どであり、蓋体2および容器本体3は
耐熱性が要求され、特に前記蓋体2および前記容器本体
3の内容物と接触する層は耐熱性はもとより耐内容物
性、とりわけ油性食品である場合が多いために耐油性が
要求される。これらのことを考慮すると、前記蓋体2お
よび前記容器本体3の内容物と接触する層に用いる樹脂
としては、たとえば、ポリプロピレン系樹脂、ポリプロ
ピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂(以下
ポリプロピレン系樹脂/ポリエチレン系樹脂の混合樹脂
という)、高密度ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン
系樹脂とポリエチレン系樹脂とエラストマーとの混合樹
脂(以下ポリプロピレン系樹脂/ポリエチレン系樹脂/
エラストマーの混合樹脂という)が好適であり、これら
の樹脂を組み合わせて前記熱接着部4を形成することが
望ましい。
【0018】具体的には、たとえば、ポリプロピレン系
樹脂/ポリエチレン系樹脂/エラストマーの混合樹脂同
士の組み合わせ、あるいは、ポリプロピレン系樹脂とポ
リプロピレン系樹脂/ポリエチレン系樹脂の混合樹脂と
の組み合わせ、あるいは、ポリプロピレン系樹脂とポリ
プロピレン系樹脂/ポリエチレン系樹脂/エラストマー
の混合樹脂との組み合わせ、あるいは、ポリプロピレン
系樹脂/ポリエチレン系樹脂の混合樹脂とポリプロピレ
ン系樹脂/ポリエチレン系樹脂/エラストマーの混合樹
脂との組み合わせ、あるいは、ポリプロピレン系樹脂/
ポリエチレン系樹脂の混合樹脂同士の組み合わせ等が易
剥離性、耐熱性、耐油性、さらには、透明性の点で好適
である。
【0019】そして、前記蓋体、あるいは、容器本体の
内容物と接触する層に用いる前記ポリプロピレン系樹脂
としては、たとえば、高結晶性のプロピレン単独重合体
の他に、エチレン、ブテンー1、ペンテンー1、3ーメ
チルブテンー1、4ーメチルペンテンー1などのαーオ
レフィンとのランダム共重合体やこれらの混合物などで
ある。なお、ランダム共重合体としては、多段重合で得
られるホモポリプロピレンとの混合物であってもよい。
【0020】また、前記蓋体、あるいは、容器本体の内
容物と接触する層に用いるポリエチレン系樹脂として
は、たとえば、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレンおよび高密度ポリ
エチレン、等のいずれのエチレン単独重合体を使用する
ことができる他に、プロピレン、ブテンー1、ペンテン
ー1、3ーメチルブテンー1、4ーメチルペンテンー1
などのαーオレフィン、または、酢酸ビニルとの結晶
性、あるいは、低結晶性ないし非結晶性のランダムもし
くはブロック共重合体、あるいは、これらの混合物など
を用いることができる。
【0021】また、前記蓋体、あるいは、容器本体の内
容物と接触する層に用いるエラストマーとしては、たと
えば、エチレン、プロピレン、ブテンー1、ヘキセンー
1、4ーメチルペンテンー1等のモノオレフィンのうち
の2種、または、3種以上のモノオレフィン共重合体ゴ
ム、並びに、上記モノオレフィンの2種とジシクロペン
タジエン、1、4ーヘキサジエン、シクロオクタジエ
ン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン等
の非共役ジオレフィン、または、ブタジエン、イソプレ
ン等の共役ジオレフィンとの共重合体ゴムを用いること
ができるが、なかでもエチレンプロピレン共重合体ゴ
ム、エチレンブテン共重合体ゴム、プロピレンブテン共
重合体ゴムが好ましい。
【0022】また、前記蓋体、あるいは、容器本体の内
容物と接触する層に用いる前記高密度ポリエチレン系樹
脂としては、たとえば、エチレン単独重合体の他に、プ
ロピレン、ブテンー1、ペンテンー1、3ーメチルブテ
ンー1、4ーメチルペンテンー1などのαーオレフィン
との共重合体などをもちいることができる。
【0023】また、前記熱接着部4は蓋体2を容器本体
3から剥離する際の剥離開始端となる箇所Cを図3に示
すように凸形状とすることにより、一層スムーズな剥離
を約束することができ、本発明の包装体1においては、
前記熱接着部4の前記剥離開始端となる箇所をこのよう
に構成する方が望ましい。
【0024】次に、本発明の包装体1に用いる合成樹脂
製フィルムについて説明する。この合成樹脂製フィルム
は本発明の包装体1において、2つの密封容器3を電子
レンジで加熱調理完了まで拘持する役割を担うものであ
り、本発明の包装体1においては重要な構成要素の一つ
である。この合成樹脂製フィルムとして用いることがで
きる材料としては、たとえば、軟質ポリ塩化ビニルフィ
ルム、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体等の一種ないしこれらを組み合わせた周知のストレ
ッチフィルム、あるいは、ポリ塩化ビニル、低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、収縮ナイロ
ン、発泡ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート
等の一種ないしこれらを組み合わせた周知のシュリンク
フィルムが適当であり、この合成樹脂製フィルムの厚さ
としては費用対効果を勘案して適宜きめればよいが、概
ね20〜80μmが適当である。
【0025】
【実施例】上記の本発明について、以下に実施例をあげ
て、さらに詳しく説明する。 実施例1 0.7mm 厚さの結晶性プロピレン単独重合体/エチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物/結晶性プロピレン単独重
合体(厚さ比4/1/5)からなる開口部が直径130mm
の円形状であって、上記開口部に10mm幅のフランジ部を
有し、深さが50mmの略円筒形容器に200gの米飯を無菌充
填すると共に、直径が150mm であって、その外縁の一箇
所から30mm幅で長さが170mm の帯状の開封片を有する形
状に型抜きされた12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートと15μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物フィルムと結晶性プロピレンーエチレンランダム共
重合体/高圧法低密度ポリエチレン/エチレンプロピレ
ンゴムの58/40/2の重量%の割合の混合樹脂からなる
50μmの無延伸フィルムとを順に周知のドライラミネー
ション法で貼合した積層体からなる蓋体で開封片の箇所
が開封片方向(容器の外側方向)に凸形状となるように
線状に熱接着して密封容器Bを作製した。次に、0.7mm
厚さの結晶性プロピレン単独重合体/エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物/結晶性プロピレン単独重合体
(厚さ比4/1/5)からなる開口部が直径130mm の円
形状であって、上記開口部に10mm幅のフランジ部を有
し、深さが20mmの略円筒形容器に200gのカレーソースを
充填すると共に、直径が150mm であって、その外縁の一
箇所から30mm幅で長さが170mm の帯状の開封片を有する
形状に型抜きされた12μmの2軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートと15μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物フィルムと結晶性プロピレンーエチレンランダム
共重合体/高圧法低密度ポリエチレン/エチレンプロピ
レンゴムの58/40/2の重量%の割合の混合樹脂からな
る50μmの無延伸フィルムとを順に周知のドライラミネ
ーション法で貼合した積層体からなる蓋体で開封片の箇
所が開封片方向(容器の外側方向)に凸形状となるよう
に線状に熱接着して密封容器Aを作製し、このカレーソ
ースが収容された密封容器Aを120°Cで30分間レ
トルト殺菌処理を施した。次に、前記密封容器Aと前記
密封容器Bとを前記密封容器Aと前記密封容器Bとに設
けた前記開封片の位置が合うように蓋体同士重ね合わせ
ると共に、前記密封容器Aと前記密封容器Bとに設けた
前記開封片を前記開封片の開始部でそれぞれ折り返し、
前記開封片の先端を前記開封片の開始部と丁度反対側の
前記密封容器Aと前記密封容器Bとの間から外に出して
密封容器Bにセロハンテープで仮止めした。その後、重
ね合わせた前記密封容器Aと前記密封容器Bとを、直径
160mm 、長さ100mm の円筒形に成形すると共に、所定箇
所に一辺が40mmのコの字形状のミシン目を形成した80μ
mの1軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに挿
入して熱収縮させて、図1に示す本発明の包装体を作製
した。
【0026】このものを用いて、まず、包装体の熱収縮
させた1軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの
ミシン目を切り欠いて開封片の先端を取り出し、取り出
した前記開封片の先端を引くことにより密封容器A、B
から蓋体を容易に剥離することができると共に、前記密
封容器Aに収容されたカレーソースを前記密封容器Bに
収容された米飯上にのせることができた。その後、電子
レンジ(定格高周波出力500W)で3分間加熱調理を行っ
た。加熱調理することにより発生する蒸気等の内部圧力
は、1軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの切
り欠いた箇所からスムーズに逃がすことができ、容器が
変形することなく加熱調理することができた。また、加
熱調理後に1軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムと密封容器Aの容器本体とを取り除くことにより、密
封容器Bの容器本体がそのまま米飯上にカレーソースが
かけられた状態のカレーライスの容器とすることができ
ると共に、そのまま食することができ、食味も良好であ
った。
【0027】
【発明の効果】本発明の包装体は、今まで縷々説明して
きたように、食べる際に複数の内容物を一緒にする必要
のある調理済あるいは半調理済等の食品を食べる直前ま
で完全に密封できると共に、食べる時には、容易に、衛
生的に複数の内容物を一緒にすることができ、かつ、複
数の内容物が一緒にされた食品を収容したままで電子レ
ンジにより加熱調理でき、適度の蒸らし効果が得られる
と共に内容物の吹きこぼれ等が殆ど生じることがなく、
また、持ち帰り時や食べる時の容器としても用いること
ができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる包装体の1実施例を示す斜視
図である。
【図2】 図1のX−X線の断面図である。
【図3】 本発明にかかる包装体の密封容器の開封開始
端の形状の1実施例を示す要部平面図である。
【符号の説明】
1 包装体 2 蓋体 3 容器本体 4 熱接着部 5 合成樹脂製フィルム 6 開封片 7 開封片の先端 8 開封用切目 A,B 密封容器 C 剥離開始端となる箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北山 晃一 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AB01 BA02B BA07B BA17C BB14B BB14C BC07B CA17 CA24 EA06 EB27 EE48 FA04 FA08 FC01 GA11 4B055 AA10 AA17 BA37 BA39 CA06 CA21 CA23 CA51 CB06 CC43 FA01 FA09 FB35 FB46 FC09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体と開口部にフランジ部を有する容器
    本体とからなり、前記容器本体のフランジ部において前
    記蓋体を熱接着部で剥離可能に熱接着して密封した密封
    容器を、蓋体側同士を重ね合わせると共に重ね合わせた
    2つの密封容器を合成樹脂製フィルムで一体的に拘持し
    た包装体において、前記重ね合わせた2つの密封容器の
    蓋体の外縁の対向する位置からそれぞれ前記外縁に連接
    して開封片が設けられ、前記開封片をそれぞれの前記外
    縁で折り返して、さらに前記開封片の先端を重ね合わせ
    た状態で前記重ね合わせた2つの密封容器の外に出すと
    共に、前記開封片の先端と対応する前記合成樹脂製フィ
    ルムの位置に前記開封片の先端を取り出すための開封用
    切目が形成されていることを特徴とする包装体。
  2. 【請求項2】 前記包装体において、前記蓋体の外縁に
    連接して設けた開封片の前記蓋体の外縁の開始点を結ん
    だ線の略垂直2等分線と交わる前記熱接着部の箇所が外
    側方向に突出するように形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の包装体。
  3. 【請求項3】 前記包装体において、前記開封片の少な
    くとも先端部が前記開封片同士接着されていることを特
    徴とする請求項1、2のいずれかに記載の包装体。
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