JP2000006395A - インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 - Google Patents
インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置Info
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- JP2000006395A JP2000006395A JP10177810A JP17781098A JP2000006395A JP 2000006395 A JP2000006395 A JP 2000006395A JP 10177810 A JP10177810 A JP 10177810A JP 17781098 A JP17781098 A JP 17781098A JP 2000006395 A JP2000006395 A JP 2000006395A
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Abstract
クジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
を提供する。 【解決手段】 ノズル開口に連通する圧力発生室12の
一部を構成する弾性膜50と、該弾性膜50上に設けら
れた下電極60と、該下電極60上に形成された圧電体
層70と、該圧電体層70の表面に形成された上電極8
0とを備え、前記圧力発生室12に対向する領域に前記
下電極60、前記圧電体層70及び前記上電極80を含
む圧電振動子を形成したインクジェット式記録ヘッドに
おいて、前記弾性膜50及び下電極60からなる振動板
は、前記圧力発生室12とは逆側に相対的に突出して所
定方向に延びる複数の凸部56と、当該凸部56の間で
前記圧力発生室12側に突出する複数の凹部57とから
なる凹凸部55を少なくとも前記圧力発生室12に対応
する領域に有することにより、振動板の剛性が増大す
る。
Description
るノズル開口と連通する圧力発生室の一部を弾性膜で構
成し、この弾性膜上に圧電体層を形成して、圧電体層の
変位によりインク滴を吐出させるインクジェット式記録
ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
る圧力発生室の一部を弾性膜で構成し、この弾性膜を圧
電振動子により変形させて圧力発生室のインクを加圧し
てノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット
式記録ヘッドには、圧電振動子の軸方向に伸長、収縮す
る縦振動モードの圧電振動子を使用したものと、たわみ
振動モードの圧電振動子を使用したものの2種類が実用
化されている。
せることにより圧力発生室の容積を変化させることがで
きて、高密度印刷に適したヘッドの製作が可能である反
面、圧電振動子をノズル開口の配列ピッチに一致させて
櫛歯状に切り分けるという困難な工程や、切り分けられ
た圧電振動子を圧力発生室に位置決めして固定する作業
が必要となり、製造工程が複雑であるという問題があ
る。
シートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼
成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電振動子を
作り付けることができるものの、たわみ振動を利用する
関係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困
難であるという問題がある。
べく、特開平5−286131号公報に見られるよう
に、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧
電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法に
より圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生
室毎に独立するように圧電振動子を形成したものが提案
されている。
る作業が不要となって、リソグラフィ法という精密で、
かつ簡便な手法で圧電振動子を作り付けることができる
ばかりでなく、圧電振動子の厚みを薄くできて高速駆動
が可能になるという利点がある。なお、この場合、圧電
材料層は振動板の表面全体に設けたままで少なくとも上
電極のみを各圧力発生室毎に設けることにより、各圧力
発生室に対応する圧電振動子を駆動することができる。
ット式記録ヘッドでは、振動板の剛性が低いため、振動
板の膜厚を比較的厚く形成することが好ましい。しかし
ながら、上述のような薄膜技術を利用した場合、振動板
を薄く形成することは容易であるが、逆に厚く形成する
場合には、膜内に非常に大きい残留応力が存在するため
膜に亀裂が入り易かったり、形成や形成後のパターニン
グに時間がかったり、コストが高いといった問題があ
る。また、振動板の膜厚を厚くすると、振動板の残留応
力による膜張力が大きくなり、膜張力の僅かな変化で、
振動板のコンプライアンスが大きく変化し、均一な特性
を得るのが困難であるという問題がある。
めには、圧電振動子の幅方向両側、いわゆる振動板腕部
の厚さ方向の一部を除去して、振動板の変位量の増大を
図ることが有効である。しかしながら、上述のように、
振動板腕部の一部を除去すると、振動板が大きく圧力発
生室側に撓み、変位量が低下してしまうという問題があ
る。
の下電極を全部あるいは一部を除去する場合、この下電
極の除去プロセスが圧電体層にダメージを与えてしまっ
たり、また、振動板腕部の強度を確保するために下電極
の一部を残すようにする場合には、下電極を上から除去
していくと、その厚さを管理するのが非常に困難である
という問題もある。
剛性及び変位量の向上を図ったインクジェット式記録ヘ
ッド及びインクジェット式記録装置を提供することを課
題とする。
明の第1の態様は、ノズル開口に連通する圧力発生室の
一部を構成する弾性膜と、該弾性膜上に設けられた下電
極と、該下電極の上に形成された圧電体層と、該圧電体
層の表面に形成された上電極とを備え、前記圧力発生室
に対向する領域に前記下電極、前記圧電体層及び前記上
電極を含む圧電振動子を形成したインクジェット式記録
ヘッドにおいて、前記弾性膜及び下電極からなる振動板
は、前記圧力発生室とは逆側に相対的に突出して所定方
向に延びる複数の凸部と、当該凸部の間で前記圧力発生
室側に突出する複数の凹部とからなる凹凸部を少なくと
も前記圧力発生室に対応する領域に有することを特徴と
するインクジェット式記録ヘッドにある。
設けることにより、凹凸部を設けた部分の振動板の剛性
を高めることができる。
て、前記凹凸部は、前記凸部及び前記凹部が前記圧力発
生室の幅方向に延びて形成されている幅方向凹凸部を含
むことを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにあ
る。
向に亘る振動板の剛性が増大する。
において、前記凹凸部は、前記凸部及び前記凹部が前記
圧力発生室の長手方向に延びて形成されている長手方向
凹凸部を含むことを特徴とするインクジェット式記録ヘ
ッドにある。
方向に亘る振動板の剛性が増大する。
において、前記凹凸部は、前記圧電体層及び前記上電極
からなる圧電体能動部に対応する領域に設けられている
ことを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
応する部分の振動板の剛性のみが増大し、圧電体能動部
の幅方向両側の振動板の腕部の剛性が増大することがな
い。
て、前記圧電体能動部の前記圧電体層が前記圧力発生室
に対向する領域内にパターニングされ、当該圧電体層の
幅方向両端部が前記幅方向凹凸部の幅方向外側の非凹凸
部まで延びていることを特徴とするインクジェット式記
録ヘッドにある。
十分な厚さとなり、破壊が防止される。
の態様において、前記振動板の前記圧力発生室長手方向
の前記ノズル開口側には、前記凹凸部が形成されていな
い非凹凸部を有することを特徴とするインクジェット式
記録ヘッドにある。
する領域の振動板が柔らかくなり吐出量が増大する。
て、前記圧電体層は、前記圧電体能動部から前記圧力発
生室の幅方向両側の周壁まで連続して延びていることを
特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
さを十分に薄くできるので、圧電体層が圧力発生室の幅
方向両側の周壁まで連続して延びていても、振動板を確
実に変位させることができる。
て、前記長手方向凹凸部は、前記圧力発生室の長手方向
端部に対応する領域のみに形成されていることを特徴と
するインクジェット式記録ヘッドにある。
方向端部に対応する領域のみの振動板の剛性が増大し、
耐久性が向上する。
て、前記圧電振動子の前記圧電体層及び前記上電極が前
記圧力発生室の長手方向一端部側から周壁上に延設さ
れ、且つ前記振動板の当該端部に対応する部分に前記長
手方向凹凸部が形成されていることを特徴とするインク
ジェット式記録ヘッドにある。
方向端部の振動板の剛性が増大するため、圧電振動子の
駆動による振動板の破壊が防止される。
かの態様において、前記凹凸部の凸部の頂部は、その外
側の非凹凸部の前記振動板と略同一の高さであることを
特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
形成することができ、良好な圧電特性を維持することが
できる。
かの態様において、前記凹凸部の凹部の底部は、その外
側の非凹凸部の前記振動板と略同一の高さであることを
特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
板の腕部よりも上に形成でき、良好な圧電特性が得られ
る。
おいて、前記圧力発生室に対向する領域に形成された前
記圧電体層及び前記上電極からなる前記圧電体能動部に
対向する領域に、前記凸部及び前記凹部が前記圧力発生
室の幅方向に延びる前記幅方向凹凸部が形成され、当該
幅方向凹凸部の凸部の頂部が前記圧力発生室の周壁上の
振動板と略同一の高さであることを特徴とするインクジ
ェット式記録ヘッドにある。
板の腕部よりも上に形成でき、良好な圧電特性が得られ
る。
れかの態様において、前記凹凸部が前記振動板の全面に
形成されていることを特徴とするインクジェット式記録
ヘッドにある。
動子との位置合わせが必要なく、容易にパターニングす
ることができる。
れかの態様において、前記圧力発生室がセラミックス製
の基板に形成され、前記圧電振動子の各層がグリーンシ
ート貼付又は印刷により形成されていることを特徴とす
るインクジェット式記録ヘッドにある。
のヘッドを容易に製造することができる。
れかの態様において、前記流路形成基板がシリコン単結
晶基板からなり、前記圧力発生室が異方性エッチングに
より形成され、前記圧電振動子の各層が成膜及びリソグ
ラフィ法により形成されたものであることを特徴とする
インクジェット式記録ヘッドにある。
開口を有するインクジェット式記録ヘッドを大量に且つ
比較的容易に製造することができる。
れかの態様のインクジェット式記録ヘッドを具備するこ
とを特徴とするインクジェット式記録装置にある。
率が向上され、インク吐出を良好に行うことができるイ
ンクジェット式記録装置を実現することができる。
いて詳細に説明する。
1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図
であり、図2は、その1つの圧力発生室の長手方向にお
ける断面構造を示す図である。
実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板か
らなる。流路形成基板10としては、通常、150〜3
00μm程度の厚さのものが用いられ、望ましくは18
0〜280μm程度、より望ましくは220μm程度の
厚さのものが好適である。これは、隣接する圧力発生室
間の隔壁の剛性を保ちつつ、配列密度を高くできるから
である。
り、他方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリ
コンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成され
ている。
リコン単結晶基板を異方性エッチングすることにより、
ノズル開口11、圧力発生室12が形成されている。
結晶基板をKOH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々
に侵食されて(110)面に垂直な第1の(111)面
と、この第1の(111)面と約70度の角度をなし且
つ上記(110)面と約35度の角度をなす第2の(1
11)面とが出現し、(110)面のエッチングレート
と比較して(111)面のエッチングレートが約1/1
80であるという性質を利用して行われるものである。
かかる異方性エッチングにより、二つの第1の(11
1)面と斜めの二つの第2の(111)面とで形成され
る平行四辺形状の深さ加工を基本として精密加工を行う
ことができ、圧力発生室12を高密度に配列することが
できる。
を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で
形成している。この圧力発生室12は、流路形成基板1
0をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングす
ることにより形成されている。なお、弾性膜50は、シ
リコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵さ
れる量がきわめて小さい。
各ノズル開口11は、圧力発生室12より幅狭で且つ浅
く形成されている。すなわち、ノズル開口11は、シリ
コン単結晶基板を厚さ方向に途中までエッチング(ハー
フエッチング)することにより形成されている。なお、
ハーフエッチングは、エッチング時間の調整により行わ
れる。
る圧力発生室12の大きさと、インク滴を吐出するノズ
ル開口11の大きさとは、吐出するインク滴の量、吐出
スピード、吐出周波数に応じて最適化される。例えば、
1インチ当たり360個のインク滴を記録する場合、ノ
ズル開口11は数十μmの溝幅で精度よく形成する必要
がある。
ンク室31とは、後述する封止板20の各圧力発生室1
2の一端部に対応する位置にそれぞれ形成されたインク
供給連通口21を介して連通されており、インクはこの
インク供給連通口21を介して共通インク室31から供
給され、各圧力発生室12に分配される。
対応したインク供給連通口21が穿設された、厚さが例
えば、0.1〜1mmで、線膨張係数が300℃以下
で、例えば2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラ
スセラミックスからなる。なお、インク供給連通口21
は、図3(a),(b)に示すように、各圧力発生室1
2のインク供給側端部の近傍を横断する一のスリット孔
21Aでも、あるいは複数のスリット孔21Bであって
もよい。封止板20は、一方の面で流路形成基板10の
一面を全面的に覆い、シリコン単結晶基板を衝撃や外力
から保護する補強板の役目も果たす。また、封止板20
は、他面で共通インク室31の一壁面を構成する。
室31の周壁を形成するものであり、ノズル開口数、イ
ンク滴吐出周波数に応じた適正な厚みのステンレス板を
打ち抜いて作製されたものである。本実施形態では、共
通インク室形成基板30の厚さは、0.2mmとしてい
る。
なり、一方の面で共通インク室31の一壁面を構成する
ものである。また、インク室側板40には、他方の面の
一部にハーフエッチングにより凹部40aを形成するこ
とにより薄肉壁41が形成され、さらに、外部からのイ
ンク供給を受けるインク導入口42が打抜き形成されて
いる。なお、薄肉壁41は、インク滴吐出の際に発生す
るノズル開口11と反対側へ向かう圧力を吸収するため
のもので、他の圧力発生室12に、共通インク室31を
経由して不要な正又は負の圧力が加わるのを防止する。
本実施形態では、インク導入口42と外部のインク供給
手段との接続時等に必要な剛性を考慮して、インク室側
板40を0.2mmとし、その一部を厚さ0.02mm
の薄肉壁41としているが、ハーフエッチングによる薄
肉壁41の形成を省略するために、インク室側板40の
厚さを初めから0.02mmとしてもよい。
側の弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.5μm
で、弾性膜50と共に振動板として作用する下電極膜6
0と、厚さが例えば、約1μmの圧電体膜70と、厚さ
が例えば、約0.1μmの上電極膜80とが、後述する
プロセスで積層形成されて、弾性膜50上に圧電振動子
(圧電素子)300を構成している。ここで、圧電振動
子300は、下電極膜60、圧電体膜70、及び上電極
膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電振動子30
0の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び
圧電体膜70を各圧力発生室12毎にパターニングして
構成する。そして、ここではパターニングされた何れか
一方の電極及び圧電体膜70から構成され、両電極への
電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部
320という。本実施形態では、下電極膜60は圧電振
動子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電振動子
300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合
でこれを逆にしても支障はない。何れの場合において
も、各圧力発生室毎に圧電体能動部が形成されているこ
とになる。なお、上述した例では、弾性膜50及び下電
極膜60が振動板として作用するが、下電極膜が弾性膜
を兼ねるようにしてもよい。
が、このような圧電体能動部320に対向する領域の振
動板には、面が厚さ方向に波打った凹凸部55が設けら
れている。
形成基板10上に、圧電体膜70等を形成するプロセス
を圧力発生室の並び方向の断面図である図4及び圧力発
生室の長手方向の断面図である図5を参照しながら説明
する。
基板10となるシリコン単結晶基板のウェハを約110
0℃の拡散炉で熱酸化して二酸化シリコンからなる弾性
膜50を形成する。
B’線断面図である図5(a)に示すように、圧力発生
室12に対向する領域の流路形成基板10に、他の部分
よりも膜厚が大きい複数の突出部13を形成する。この
突出部13は、振動板に圧力発生室12とは逆側に突出
して当該圧力発生室12の幅方向に延びる凸部と、この
凸部の間の複数の凹部とからなる幅方向凹凸部を形成す
るためのものであり、突出部13上に形成される振動板
が、幅方向凹凸部の凸部となる。したがって、突出部1
3も幅方向に延びて形成され、長手方向に所定の間隔で
複数個形成されている。このような突出部13は、突出
部13以外の弾性膜50を、例えば、イオンミリング、
ウェットエッチング等によりパターニングして除去した
後、この弾性膜50をマスクとして、流路形成基板10
を等方性エッチングすることにより形成される。なお、
突出部13の寸法及び間隔は、幅方向凹凸部の寸法に合
わせて適宜決定すればよい。
C’線断面図である図5(b)に示すように、流路形成
基板10の弾性膜50側の表面を上述と同様に熱酸化し
て、再度、弾性膜50を形成する。これにより、突出部
13に対応する部分の弾性膜50が、圧力発生室12と
は逆側に突出する幅方向凹凸部の凸部を構成する突出部
51となる。
されずに残留しており、その弾性膜50の上から熱酸化
するため、突出部51は他の部分の弾性膜50よりも厚
く形成されることになる。なお、この突出部13上の弾
性膜50を一度除去してから、全面の厚さを一様に形成
するようにしてもよいことは言うまでもない。
リング法で下電極膜60を弾性膜50の表面形状に沿っ
て一様に形成する。この下電極膜60の材料としては、
Pt等が好適である。これは、スパッタリング法やゾル
−ゲル法で成膜する後述の圧電体膜70は、成膜後に大
気雰囲気下又は酸素雰囲気下で600〜1000℃程度
の温度で焼成して結晶化させる必要があるからである。
すなわち、下電極膜70の材料は、このような高温、酸
化雰囲気下で導電性を保持できなければならず、殊に、
圧電体膜70としてPZTを用いた場合には、PbOの
拡散による導電性の変化が少ないことが望ましく、これ
らの理由からPtが好適である。
70を成膜する。本実施形態では、金属有機物を溶媒に
溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥してゲル化し、
さらに高温で焼成することで金属酸化物からなる圧電体
膜70を得る、いわゆるゾル−ゲル法を用いて形成し
た。圧電体膜70の材料としては、チタン酸ジルコン酸
鉛(PZT)系の材料がインクジェット式記録ヘッドに
使用する場合には好適である。なお、この圧電体膜70
の成膜方法は、特に限定されず、例えば、スパッタリン
グ法で形成してもよい。
法等によりPZTの前駆体膜を形成後、アルカリ水溶液
中での高圧処理法にて低温で結晶成長させる方法を用い
てもよい。
80を成膜する。上電極膜80は、導電性の高い材料で
あればよく、Al、Au、Ni、Pt等の多くの金属
や、導電性酸化物等を使用できる。本実施形態では、P
tをスパッタリング法により成膜している。
圧電体膜70及び上電極膜80をパターニングする。
60、圧電体膜70及び上電極膜80を一緒にエッチン
グして下電極膜60の全体パターンをパターニングす
る。次いで、図6(b)に示すように、圧電体膜70及
び上電極膜80をエッチングして圧電体能動部320の
パターニングを行う。
のパターンを形成後、圧電体能動部320をパターニン
グすることによりパターニングが完了する。
すように、圧力発生室12をエッチングにより形成す
る。このとき、圧力発生室12側から流路形成基板10
を突出部13まで完全にエッチングする。
ェット式記録ヘッドを図7に示す。なお、図7の(a)
は平面図、(b)および(c)はそれぞれ、そのD−
D’線断面図、E−E’線断面図である。
膜80からなる圧電体能動部320が圧力発生室12に
対向する領域に形成され、この圧電体能動部320に対
向する領域の振動板には、圧力発生室12とは逆側に突
出した複数の凸部56と、この複数の凸部56の間の複
数の凹部57とからなる凹凸部55が形成されている。
また、この凹凸部55は、本実施形態では、凸部56及
び凹部57が圧力発生室12の幅方向に延びて形成され
ている幅方向凹凸部55Aであり、圧電体能動部320
の幅よりも狭い長さで、圧電体能動部320の長手方向
に亘って略同一間隔で形成されている。また、幅方向凹
凸部55Aは、圧電体能動部320の圧電体膜70によ
って、周囲を完全に覆われている。
凸部56及び凹部57の圧力発生室12の長手方向の寸
法は、特に限定されず、それぞれ所望の剛性に応じて適
宜決定すればよい。また、この凸部56と凹部57との
高さは、少なくとも振動板の厚さの1/5以上であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは、1/2以上である。
また、長手方向の凹凸のピッチも、図示は模式的に示し
ているが、特に限定されず、振動板の幅と同程度か小さ
くするのが好ましく、例えば、振動板の幅(圧力発生室
の幅)を100μmとすると、凹凸のピッチを5μm〜
50μmとするのが好ましい。
れる薄い膜で、圧力発生室12に対する幅方向の曲げ剛
性の高い振動板を実現することができる。したがって、
圧力発生室12の幅を広げても振動板の剛性の低下が抑
えられ、圧電体能動部320によって駆動可能な振動板
の面積を増やすことができ、排除体積を向上することが
できる。
Aが圧電体能動部320に対向する領域のみに形成され
ているので、圧電体能動部320の幅方向両側、いわゆ
る振動板腕部の剛性が増加しないため、振動板の変位量
は低下しない。したがって、実質的に変位効率及び耐久
性を向上することができる。
Aを圧電体能動部320に対向する領域全てに設けるよ
うにしたが、これに限定されず、例えば、図8(a)に
示すように、圧電体能動部320に対向する領域の振動
板の長手方向の一部、例えば、インク供給口(図示な
し)側のみに幅方向凹凸部55Aを設けるようにしても
よい。この場合、振動板のインク供給口側のみの剛性が
増大し、逆に振動板のノズル(図示なし)側の剛性はイ
ンク供給口側の剛性よりも低くなる。すなわち、振動板
は部分的に剛性が増大する。このように、振動板に剛性
の分布を持たせることにより、インク吐出特性を向上す
ることができる。
幅方向凹凸部55Aの全周を覆うようパターニングされ
ているが、これに限定されず、例えば、図8(b)に示
すように、圧電体膜70を圧力発生室12の幅方向両側
まで連続して形成し、上電極膜80のみをパターニング
して圧電体能動部320を形成するようにしてもよい。
このような構成によっても、振動板の厚さを調整するこ
とにより、十分な排除体積を得ることができる。このよ
うな場合にも、振動板に幅方向凹凸部55Aが設けられ
ていることにより、振動板の耐久性を維持することがで
きる。
ターニング後、圧力発生室12を形成するようにした
が、実際には、図2に示すように、各上電極膜80の上
面の少なくとも周縁、及び圧電体膜70および下電極膜
60の側面を覆うように電気絶縁性を備えた絶縁体層9
0を形成し、さらに、絶縁体層90の各圧電体能動部3
20の一端部に対応する部分の上面を覆う部分の一部に
はリード電極100と接続するために上電極膜80の一
部を露出させるコンタクトホール90aを形成し、この
コンタクトホール90aを介して各上電極膜80に一端
が接続し、また他端が接続端子部に延びるリード電極1
00を形成するようにしてもよい。ここで、リード電極
100は、駆動信号を上電極膜80に確実に供給できる
程度に可及的に狭い幅となるように形成するのが好まし
い。なお、本実施形態では、コンタクトホール90a
は、圧力発生室12に対向する位置に設けられている
が、圧電体能動部320の圧電体膜70及び上電極膜8
0を圧力発生室12の長手方向一端部から周壁に対向す
る領域まで延設し、圧力発生室12の周壁に対向する位
置にコンタクトホール90aを設けてもよい。
性エッチングは、一枚のウェハ上に多数のチップを同時
に形成し、プロセス終了後、図1に示すような一つのチ
ップサイズの流路形成基板10毎に分割する。また、分
割した流路形成基板10を、封止板20、共通インク室
形成基板30、及びインク室側板40と順次接着して一
体化し、インクジェット式記録ヘッドとする。
は、図示しない外部インク供給手段と接続したインク導
入口42からインクを取り込み、共通インク室31から
ノズル開口11に至るまで内部をインクで満たした後、
図示しない外部の駆動回路からの記録信号に従い、リー
ド電極100を介して下電極膜60と上電極膜80との
間に電圧を印加し、弾性膜50、下電極膜60及び圧電
体膜70をたわみ変形させることにより、圧力発生室1
2内の圧力が高まりノズル開口11からインク滴が吐出
する。
ジェット式記録ヘッドの要部断面を図9に示す。
部55を凸部56及び凹部57が圧力発生室12の長手
方向に延びて形成される長手方向凹凸部55Bとし、こ
の長手方向凹凸部55Bを圧力発生室12の長手方向両
端部に対応する領域に設けるようにした。また、本実施
形態では、圧電体能動部320が圧力発生室12に対向
する領域内に設けられており、長手方向凹凸部55B
は、一端部が圧電体能動部320に対向し、また、他端
部が圧力発生室12の周壁に対向するように設けられて
いる。
発生室12の長手方向両端部に対向する領域に設けるこ
とにより、その領域での振動板の長手方向の剛性が増大
する。したがって、圧電体能動部320の駆動による変
形による振動板の破壊が防止され、耐久性を向上するこ
とができる。
0を圧力発生室12に対向する領域内に設けるようにし
たが、これに限定されるわけではなく、例えば、図10
に示すように、圧電体能動部320の圧電体膜70及び
上電極膜80を長手方向一端部から周壁上まで延設する
ようにしてもよい。この場合には、圧電体膜70及び上
電極膜80が圧力発生室12と周壁の境界を横切る境界
部330に対応する部分に長手方向凹凸部55Bを設け
るようにしてもよい。これにより、境界部330での振
動板の剛性が向上されるため、圧電体能動部320の駆
動の際、境界部330での振動板等の破壊を防止するこ
とができる。
るインクジェット式記録ヘッドの平面図である。
に対応する振動板に、幅方向凹凸部55Aと長手方向凹
凸部55Bとを組み合わせて設けた例であり、図11に
示すように、圧電体能動部320の中央部に対向する領
域に、幅方向凹凸部55Aを設け、圧力発生室12の長
手方向両端部に対応する領域には、長手方向凹凸部55
Bを設けた。
に、その位置に適した剛性を付与することができ、変位
効率及び耐久性を向上することができる。
るインクジェット式記録ヘッドの断面図である。
56の頂部を、幅方向凹凸部55Aの外側の非凹凸部5
8と略同一の高さで形成した例である。
力発生室12に対向する領域の振動板に、圧力発生室1
2側に突出した複数の凹部57を形成することにより、
振動板に幅方向凹凸部55Aを設けた。すなわち、複数
の凹部57の間の振動板が実質的に凸部56となり、こ
の凹部57及び凸部56が幅方向凹凸部55Aとなる。
を向上することができ、また、幅方向凹凸部55が実質
的に、他の部分の振動板よりも圧力発生室12側に形成
されているため、圧電体膜70を厚く形成することがで
き、変位効率を向上することができる。
るインクジェット式記録ヘッドの平面図及び断面図であ
る。
57の底部を、幅方向凹凸部55Aの外側の非凹凸部5
8と略同一の高さで形成した例である。
力発生室12に対応する領域の振動板に圧力発生室12
側に突出した突出部59を設け、この突出部59の底面
に、圧力発生室12とは逆側に突出した複数の凸部56
とその間の凹部57とからなる幅方向凹凸部55Aを形
成した。したがって、幅方向凹凸部55Aの凹部57
は、突出部59の底面の幅方向凹凸部55Aが形成され
ていない部分、すなわち、非凹凸部58と略同一の高さ
となっている。このような構成によっても、振動板の剛
性を向上することができ、また、圧電体膜70が圧電体
能動部320の幅方向両側の振動板腕部よりも上に形成
されるため、振動板を効率よく撓ませることができる。
また、凸部56の高さが、側壁部の膜の高さと略同一と
なっているため、特に、ゾル−ゲル法で圧電体膜70を
形成する場合に、圧電体能動部320の圧電体膜70が
薄くなることがない。
態を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的
構成は上述したものに限定されるものではない。
を圧力発生室12に対応する領域に設けたが、これに限
定されず、例えば、振動板の全面に設けるようにしても
よい。この場合、予め表面に凹凸が形成された基板を用
いて薄膜工程を行うことができる。また、これにより、
圧電振動子と凹凸部との位置合わせをする必要がなく、
圧電振動子を容易にパターニングすることができる。
共通インク室形成板30をガラスセラミックス製として
もよく、さらには、薄肉膜41を別部材としてガラスセ
ラミックス製としてもよく、材料、構造等の変更は自由
である。
を流路形成基板10の端面に形成しているが、基板面に
垂直な方向にインクが吐出するノズル開口を形成しても
よい。
を図14、その流路の断面を図15にぞれぞれ示す。こ
の実施形態では、ノズル開口11が圧電振動子とは反対
のノズル基板120に穿設され、これらノズル開口11
と圧力発生室12とを連通するノズル連通口22が、封
止板20,共通インク室形成板30及び薄肉板41A及
びインク室側板40Aを貫通するように配されている。
Aとインク室側板40Aとを別部材とし、インク室側板
40に開口40bを形成した以外は、基本的に上述した
実施形態と同様であり、同一部材には同一符号を付して
重複する説明は省略する。
た実施形態と同様に、振動板に凹凸部を設けることによ
り、振動板の剛性を向上でき、排除体積を向上すること
ができる。
内に形成したタイプのインクジェット式記録ヘッドにも
同様に応用できる。
びリソグラフィプロセスを応用することにより製造でき
る薄膜型のインクジェット式記録ヘッドを例にしたが、
勿論これに限定されるものではなく、例えば、グリーン
シートを貼付もしくはスクリーン印刷等により圧電体膜
を形成するものにも採用することができる。この場合に
は、振動板に凹凸部を設けることにより、振動板の反り
等も防止することができる。
成するもの、あるいは結晶成長により圧電体膜を形成す
るもの等、各種の構造のインクジェット式記録ヘッドに
本発明を採用することができる。
縁体層を設けた例を説明したが、これに限定されず、例
えば、絶縁体層を設けないで、各上電極に異方性導電膜
を熱溶着し、この異方性導電膜をリード電極と接続した
り、その他、ワイヤボンディング等の各種ボンディング
技術を用いて接続したりする構成としてもよい。
い限り、種々の構造のインクジェット式記録ヘッドに応
用することができる。
式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するイン
ク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成し
て、インクジェット式記録装置に搭載される。図16
は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図
である。
録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、
インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが
着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び
1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付け
られたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられてい
る。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、
それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物
を吐出するものとしている。
い複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリ
ッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及
び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿っ
て移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に
沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ロ
ーラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シ
ートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるように
なっている。
圧電体能動部に対応する領域の弾性膜に凹凸部を設ける
ことにより、弾性膜の剛性が向上される。そのため、圧
力発生室の幅を広げることができ、排除体積を増加する
ことができる。また、凹凸部を形成する位置によって、
部分的に振動板の剛性を増加することができるため、変
位効率及び耐久性を向上することができる。さらに、圧
力発生室に対応する部分の振動板に容易にコンプライア
ンス分布を持たせることができるため、吐出特性や吐出
信頼性を向上することができるという効果を奏する。
録ヘッドの分解斜視図である。
録ヘッドを示す図であり、図1の平面図及び断面図であ
る。
ある。
ある。
ある。
録ヘッドの要部を示す図であり、(a)は平面図、
(b)はD−D’線断面図、(c)はE−E’線断面図
である。
録ヘッドの変形例を示す平面図及び断面図である。
録ヘッドの要部を示す図であり、(a)は平面図、
(b)はF−F’線断面図、(c)はG−G’線断面図
である。
記録ヘッドの変形例を示す平面図である。
記録ヘッドの要部平面図である。
記録ヘッドの要部断面図である。
記録ヘッドの要部平面図及び断面図である。
式記録ヘッドの分解斜視図である。
式記録ヘッドを示す断面図である。
記録装置の概略図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 ノズル開口に連通する圧力発生室の一部
を構成する弾性膜と、該弾性膜上に設けられた下電極
と、該下電極上に形成された圧電体層と、該圧電体層の
表面に形成された上電極とを備え、前記圧力発生室に対
向する領域に前記下電極、前記圧電体層及び前記上電極
を含む圧電振動子を形成したインクジェット式記録ヘッ
ドにおいて、 前記弾性膜及び下電極からなる振動板は、前記圧力発生
室とは逆側に相対的に突出して所定方向に延びる複数の
凸部と、当該凸部の間で前記圧力発生室側に突出する複
数の凹部とからなる凹凸部を少なくとも前記圧力発生室
に対応する領域に有することを特徴とするインクジェッ
ト式記録ヘッド。 - 【請求項2】 請求項1において、前記凹凸部は、前記
凸部及び前記凹部が前記圧力発生室の幅方向に延びて形
成されている幅方向凹凸部を含むことを特徴とするイン
クジェット式記録ヘッド。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記凹凸部
は、前記凸部及び前記凹部が前記圧力発生室の長手方向
に延びて形成されている長手方向凹凸部を含むことを特
徴とするインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項4】 請求項2又は3において、前記凹凸部
は、前記圧電体層及び前記上電極からなる圧電体能動部
に対応する領域に設けられていることを特徴とするイン
クジェット式記録ヘッド。 - 【請求項5】 請求項4において、前記圧電体能動部の
前記圧電体層が前記圧力発生室に対向する領域内にパタ
ーニングされ、当該圧電体層の幅方向両端部が前記幅方
向凹凸部の幅方向外側の非凹凸部まで延びていることを
特徴とするインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記振
動板の前記圧力発生室長手方向の前記ノズル開口側に
は、前記凹凸部が形成されていない非凹凸部を有するこ
とを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項7】 請求項4において、前記圧電体層は、前
記圧電体能動部から前記圧力発生室の幅方向両側の周壁
まで連続して延びていることを特徴とするインクジェッ
ト式記録ヘッド。 - 【請求項8】 請求項3において、前記長手方向凹凸部
は、前記圧力発生室の長手方向端部に対応する領域のみ
に形成されていることを特徴とするインクジェット式記
録ヘッド。 - 【請求項9】 請求項3において、前記圧電振動子の前
記圧電体層及び前記上電極が前記圧力発生室の長手方向
一端部側から周壁上に延設され、且つ前記振動板の当該
端部に対応する部分に前記長手方向凹凸部が形成されて
いることを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項10】 請求項1〜9の何れかにおいて、前記
凹凸部の凸部の頂部は、その外側の非凹凸部の前記振動
板と略同一の高さであることを特徴とするインクジェッ
ト式記録ヘッド。 - 【請求項11】 請求項1〜9の何れかにおいて、前記
凹凸部の凹部の底部は、その外側の非凹凸部の前記振動
板と略同一の高さであることを特徴とするインクジェッ
ト式記録ヘッド。 - 【請求項12】 請求項11において、前記圧力発生室
に対向する領域に形成された前記圧電体層及び前記上電
極からなる前記圧電体能動部に対向する領域に、前記凸
部及び前記凹部が前記圧力発生室の幅方向に延びる前記
幅方向凹凸部が形成され、当該幅方向凹凸部の凸部の頂
部が前記圧力発生室の周壁上の振動板と略同一の高さで
あることを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項13】 請求項1〜12の何れかにおいて、前
記凹凸部が前記振動板の全面に形成されていることを特
徴とするインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項14】 請求項1〜13の何れかにおいて、前
記圧力発生室がセラミックス製の基板に形成され、前記
圧電振動子の各層がグリーンシート貼付又は印刷により
形成されていることを特徴とするインクジェット式記録
ヘッド。 - 【請求項15】 請求項1〜13の何れかにおいて、前
記圧力発生室がシリコン単結晶基板に異方性エッチング
により形成され、前記圧電振動子の各層が成膜及びリソ
グラフィ法により形成されたものであることを特徴とす
るインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項16】 請求項1〜15の何れかのインクジェ
ット式記録ヘッドを具備することを特徴とするインクジ
ェット式記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10177810A JP2000006395A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10177810A JP2000006395A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000006395A true JP2000006395A (ja) | 2000-01-11 |
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ID=16037495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10177810A Pending JP2000006395A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000006395A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2001072520A1 (fr) * | 2000-03-27 | 2001-10-04 | Fujitsu Limited | Tete a jet d'encre a buses multiples et son procede de fabrication |
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