JP2000006206A - 射出成形機の射出装置 - Google Patents

射出成形機の射出装置

Info

Publication number
JP2000006206A
JP2000006206A JP17787398A JP17787398A JP2000006206A JP 2000006206 A JP2000006206 A JP 2000006206A JP 17787398 A JP17787398 A JP 17787398A JP 17787398 A JP17787398 A JP 17787398A JP 2000006206 A JP2000006206 A JP 2000006206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving unit
shock absorbing
injection
absorbing member
injection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17787398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3959512B2 (ja
Inventor
Hiroshi Oya
博 大矢
Tatsuo Sekino
龍男 関野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Niigata Engineering Co Ltd filed Critical Niigata Engineering Co Ltd
Priority to JP17787398A priority Critical patent/JP3959512B2/ja
Publication of JP2000006206A publication Critical patent/JP2000006206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3959512B2 publication Critical patent/JP3959512B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動ユニットが所定位置に停止できずにその
前進限に達した際に、移動ユニットと固定側部材との間
の衝撃を円滑に吸収することができて、衝撃音を小さく
抑制することができるとともに、射出装置が損傷するこ
とを確実に防止することができる射出成形機の射出装置
の提供。 【解決手段】 スクリュ保持部材3と加熱筒保持部材2
との間に設けられたサラバネ27によって、移動ユニッ
トがその前進限において停止する際に、加熱筒保持部材
2との間に生じる衝突の衝撃を円滑に吸収して、衝撃音
の発生を抑制するとともに、射出装置1の損傷を確実に
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱筒内の溶融樹
脂を金型の成形キャビティに射出する射出成形機の射出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の射出成形機の射出装置に
おいて、射出時に、スクリュを支持しこのスクリュとと
もに前進するスクリュ保持部材やスクリュを回転させる
スクリュ回転用モータ等の移動ユニットを減速させ、停
止させる場合には、該スクリュを前進させて射出を行う
のと同一の駆動源を使用して行っている。すなわち、油
圧式の射出装置では、射出シリンダによって上記移動ユ
ニットを減速、停止させるとともに、電動式の射出装置
では、送りネジ軸駆動用のサーボモータの回転を変え
て、この送りネジ軸に螺合されている移動ユニットを減
速、停止させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、射出
成形の高速化にともない、射出装置の速度が大きくなっ
てきており、移動ユニットを減速、停止させようとして
上記駆動源を制御しても、設定位置に停止せずに、慣性
でしばらく前進して停止するという問題があった。この
問題は、成形条件の調整作業時や成形中の成形装置の性
能のばらつきにより現れ易く、移動ユニットの移動速度
が高速になればなるほど顕著に現れる。そして、場合に
よっては、移動ユニットが停止しきれずに、その前進限
に衝突してしまい、大きな衝撃力を、移動ユニットやこ
の移動ユニットが衝突する固定側部材に与えてしまうと
いう問題があった。特に、高速成形や超高速成形時にお
いて、誤って、従来の通常速度の成形時の停止位置や低
速変速(減速)位置を設定すると、移動ユニットが設定
位置に停止できずに、その前進限に衝突してしまう問題
を引き起こし易い。
【0004】この場合、上記移動ユニットがその前進限
に衝突しても、加熱筒内のスクリュの先端が加熱筒の先
端に衝突することがなく、かつ該スクリュの先端を損傷
させることがないようにするために、従来は、スクリュ
の先端が加熱筒の先端に当接する前に、上記スクリュを
保持する移動ユニットのスクリュ保持部材の前方側に突
出して設けられたガイド部を、このガイド部の前方に配
置されかつ加熱筒を保持している加熱筒保持部材(固定
側部材)に衝突させるようにしている。
【0005】また、従来、上記移動ユニットの前進限衝
突時にスクリュ先端を保護する射出成形機として、上記
スクリュ保持部材と加熱筒保持部材との間に、スクリュ
の一定以上の前進を阻止するストッパを設けたもの(例
えば、特公平4ー39411号公報参照)が知られてい
る。
【0006】しかしながら、上記いずれの場合にも、ガ
イド部と加熱筒保持部材、あるいはストッパとスクリュ
保持部材(加熱筒保持部材)とが衝突した際の衝撃を吸
収することができないために、大きな衝撃音が発生する
とともに、場合によっては、度重なる衝撃により射出装
置が損傷するという問題があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、移動ユニットが所定位置
に停止できずにその前進限に達した際に、移動ユニット
と固定側部材との間の衝撃を円滑に吸収することができ
て、衝撃音を小さく抑制することができるとともに、射
出装置が損傷することを確実に防止することができる射
出成形機の射出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、移
動ユニットを前進させることにより、この移動ユニット
の射出部材によって、加熱筒内の溶融樹脂を金型の成形
キャビティに射出する射出成形機の射出装置において、
上記移動ユニットと、この移動ユニットに対向配置され
た固定側部材との間に、上記移動ユニットの前進限にお
ける停止時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材が設けられた
ものである。この請求項1にあっては、移動ユニットと
固定側部材との間に設けられた衝撃吸収部材によって、
移動ユニットがその前進限において停止する際に、固定
側部材との間に生じる衝突の衝撃を円滑に吸収して、衝
撃音の発生を抑制するとともに、射出装置の損傷を確実
に防止する。
【0009】本発明の請求項2は、衝撃吸収部材がバ
ネ、ショックアブソーバあるいはゴム体から構成された
ものである。衝撃吸収部材としては、バネ、ショックア
ブソーバあるいはゴム体を使用することが好ましい。
【0010】本発明の請求項3は、衝撃吸収部材がバ
ネ、ショックアブソーバあるいはゴム体から構成され、
かつこの衝撃吸収部材が、移動ユニットを往復移動自在
に支持するガイドロッドに設けられたものである。この
請求項3にあっては、衝撃吸収部材としてガイドロッド
にバネ、ショックアブソーバあるいはゴム体を設けるこ
とにより、衝撃吸収部材の、ガイドロッドの軸線方向に
直交する方向の移動が規制されるから、衝撃吸収部材の
組み込み作業が容易に行えるとともに、移動ユニットの
前進限における停止時の、固定側部材との間の衝撃が円
滑に吸収される。
【0011】本発明の請求項4は、衝撃吸収部材が、そ
の全圧縮時に射出部材の先端が加熱筒内の先端に当接す
る前に移動ユニットを停止させるストッパを兼ねている
ものである。この請求項4にあっては、衝撃吸収部材
が、移動ユニットが前進限に移動して停止する際の衝撃
を吸収するとともに、その全圧縮時には、射出部材の先
端が加熱筒内の先端に当接する前に移動ユニットを停止
させるので、加熱筒に射出部材の先端が衝突して損傷す
る事故は未然に防止される。
【0012】本発明の請求項5は、移動ユニットと固定
側部材との間に、衝撃吸収部材が全圧縮する前に上記移
動ユニットの移動を停止させるストッパ部材が設けられ
たものである。この請求項5にあっては、移動ユニット
がその前進限において停止する際に、固定側部材との間
に生じる衝突の衝撃を吸収する衝撃吸収部材が全圧縮す
る前に、移動ユニットと固定側部材との間に設けたスト
ッパ部材によって、移動ユニットを停止させることによ
り、衝撃吸収部材にかかる負担を軽減するとともに、移
動ユニットが所定の前進限位置を越えて前進することな
く、前進限位置に確実に停止する。
【0013】本発明の請求項6は、移動ユニットの前方
側にガイドブッシュが設けられ、このガイドブッシュ
に、上記移動ユニットを往復移動自在に支持するガイド
ロッドが摺動自在に挿通され、かつ上記ガイドブッシュ
が、上記移動ユニットの前進限における停止時に衝撃吸
収部材に当接するように構成されたものである。この請
求項6にあっては、移動ユニットがその前進限において
停止する際に、移動ユニットに設けられかつガイドロッ
ドに沿って摺動するガイドブッシュが衝撃吸収部材に当
接することにより、移動ユニットの前進限における停止
時の衝撃を吸収するとともに、長期間の使用によって交
換する必要が生じる部品を、ガイドブッシュと衝撃吸収
部材とに限定する。特に、ガイドブッシュは、常にガイ
ドロッドと摺動しており、摩耗によって定期交換される
部品であるので、一定期間毎に新しいガイドブッシュと
交換されることにより、衝撃の損傷のために特別に交換
する必要がない。
【0014】本発明の請求項7は、ガイドブッシュにフ
ランジが設けられ、このフランジが、移動ユニットの前
進限における停止時に衝撃吸収部材に当接するように構
成されたものである。この請求項7にあっては、移動ユ
ニットがその前進限において停止する際に、ガイドブッ
シュのフランジが衝撃吸収部材に当接するものであるか
ら、フランジの大きさを変えて、このフランジの、上記
衝撃吸収部材との当接面の大きさを任意に変更すること
により、ガイドブッシュの衝撃による損傷の状態を調整
し、かつ緩和する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6に基づいて本発
明の実施の形態を説明する。図1と図2は本発明の第1
の実施の形態を示すもので、図中符号1は電動式射出成
形機の射出装置である。この射出装置1は、加熱筒保持
部材(固定側部材)2とスクリュ保持部材(プッシャプ
レート)3及び固定プレート4を有する。加熱筒保持部
材2と固定プレート4とは一対の平行なガイドロッド6
で一体結合されている。そして、スクリュ保持部材3の
両端部(図1では上下端部)には、筒状のガイド部3A
がそれぞれ上記加熱筒保持部材2側に突出して形成さ
れ、かつこれらのガイド部3Aの内部の両端部には、一
対ずつの円筒状のガイドブッシュ5がそれぞれ装着され
ている。そして、上記スクリュ保持部材3は、各ガイド
ブッシュ5を介して、各ガイドロッド6に前後(図1で
は左右)に摺動自在に支持されている。また、加熱筒保
持部材2とスクリュ保持部材3及び固定プレート4は互
いに平行に設置されている。
【0016】加熱筒保持部材2の中央部に形成された透
孔には、加熱筒7が挿し込まれてボルトにより取り付け
られており、この加熱筒7の内部には、加熱筒7内の溶
融樹脂を金型の成形キャビティに射出するスクリュ(射
出部材)9が、その軸線に沿って移動自在にかつ軸線回
りに回転自在に嵌め込まれている。また、スクリュ保持
部材3の中央部に形成された透孔には一対の軸受8が嵌
め込まれており、これらの軸受8には、上記スクリュ9
の基端大径部が回転自在に保持されている。そして、こ
のスクリュ9の基端大径部に隣接した部位には、タイミ
ングプーリ10が装着されている。さらに、上記スクリ
ュ保持部材3の一端部(図1において下端部)には、ブ
ラケット11を介して、上記スクリュ9の回転用のサー
ボモータ12が取り付けられており、このサーボモータ
12の出力軸に装着されたタイミングプーリ13と上記
タイミングプーリ10との間には、タイミングベルト1
4が巻き掛けられている。
【0017】加熱筒保持部材2と固定プレート4とにそ
れぞれ形成した透孔に嵌め込まれた一対のボールねじ軸
15は、これらのボールねじ軸15の両端小径部15
A、15Bに嵌め付けた筒状の支持体20にそれぞれ装
着された一対ずつの軸受16、17によって周方向に回
転自在に支持されるとともに、上記各ボールねじ軸15
の両端部に形成したねじ部15C、15Dにそれぞれ螺
着された締付ナット18によって軸方向の移動を止めら
れて架設されている。そして、各軸受16、17は、ボ
ルトで加熱筒保持部材2と固定プレート4に取り付けら
れた止め具21によって加熱筒保持部材2と固定プレー
ト4にそれぞれ止められている。また、各ボールねじ軸
15は、加熱筒7及びスクリュ9の横にそれらと平行
に、かつ加熱筒7及びスクリュ9に対して対称の位置に
それぞれ配設されている。
【0018】さらに、スクリュ保持部材3には、一対の
ボールナット(ナット部材)19が、それぞれボルトに
より取り付けられており、これらのボールナット19と
上記各ボールねじ軸15とが互いに螺合され、回転運動
を直線運動に変換するねじ機構を構成している。そし
て、上記スクリュ保持部材3、各ガイド部3Aのガイド
ブッシュ5、各軸受8、スクリュ9、タイミングプーリ
10、13、ブラケット11、サーボモータ12、タイ
ミングベルト14及び各ボールナット19によって、移
動ユニットが概略構成されている。
【0019】上記各ボールねじ軸15の、固定プレート
4側の端部には、タイミングプーリ22がそれぞれ装着
されており、この固定プレート4の一端部(図1におい
て下端部)には、ボールねじ軸15の回転用のサーボモ
ータ23がブラケット24を介して取り付けられてい
る。そして、サーボモータ23の出力軸に装着されたタ
イミングプーリ25と各ボールねじ軸15のタイミング
プーリ22にはタイミングベルト26が巻き掛けられて
いる。
【0020】上記各ガイドロッド6の、上記加熱筒保持
部材2との連結部には、図1と図2に示すように、それ
ぞれ小径部6Aが形成されており、これらのガイドロッ
ド6の小径部6Aには、複数(図2において3枚重ね)
のサラバネ(衝撃吸収部材)27がそれぞれ装着されて
いる。そして、これらのサラバネ27の全圧縮量Xは、
実際の成形に影響を与えないように、最少クッション量
の数mm程度に設定されている。
【0021】上記のように構成された電動式射出成形機
の射出装置においては、サーボモータ23を駆動して、
タイミングプーリ25、タイミングベルト26及びタイ
ミングプーリ22を介して、各ボールねじ軸15を回転
させることにより、移動ユニットのボールナット19及
びスクリュ保持部材3をスクリュ9とともに図1におい
て左に前進させて、加熱筒7内の溶融樹脂を金型の成形
キャビティに射出させる。
【0022】この際、何らかの原因によって、上記移動
ユニットが所定の停止位置に止まりきれない場合には、
移動ユニットのスクリュ保持部材3の前進限の直前にお
いて、スクリュ保持部材3の各ガイド部3Aが、各ガイ
ドロッド6の小径部6Aに装着された複数のサラバネ2
7に当接して、これらのサラバネ27を圧縮することに
より、これらのサラバネ27が上記移動ユニットを反射
出方向(図1、図2において右側方向)に押し返そうと
する。この結果、上記各サラバネ27によって、上記移
動ユニットの運動エネルギが吸収されて、衝突の衝撃が
緩和され、移動ユニットは、サラバネ27が全圧縮量X
だけ収縮した位置で円滑に停止する。
【0023】また、上記サラバネ27は、ガイドロッド
6の小径部6Aに装着されているから、ガイドロッド6
の軸線に直交する面内における移動及び該軸線に沿った
方向の移動がともに規制されて、確実に所定位置に位置
決め固定される。さらに、サラバネ27の装着枚数を適
宜選択することにより、移動ユニットの前進限における
停止位置が容易に設定されるとともに、サラバネ27に
よる衝撃吸収量が円滑に調整される。
【0024】図3は本発明の第2の実施の形態を示すも
ので、この第2の実施形態においては、図1、図2に示
す上記第1の実施形態のサラバネ27の代わりに、加熱
筒保持部材2に一対のショックアブソーバ(衝撃吸収部
材)30を設置し、これらのショックアブソーバ30に
対向する位置まで、上記各ガイド部3Aを大きく延出し
て形成したものである。なお、この第2の実施形態の他
の構成は、上記第1の実施形態の構成と同様なので、同
様の構成要素には同符号を付けて説明を省略する。
【0025】上記のように構成された第2の実施形態に
おいては、移動ユニットのスクリュ保持部材3の前進限
の直前において、スクリュ保持部材3の各ガイド部3A
の端面が、ショックアブソーバ30に当接して、これら
のショックアブソーバ30をその全クッションストロー
ク量Yだけ圧縮する。この際、これらのショックアブソ
ーバ30が上記移動ユニットの運動エネルギを吸収する
から、移動ユニットの衝突の衝撃が緩和され、移動ユニ
ットは、ショックアブソーバ30がその全クッションス
トローク量Yだけ収縮した位置で円滑に停止する。な
お、前記ショックアブソーバ30を全体として円筒状に
形成して、その軸穴にガイドロッド6の小径部6Aを挿
通して該ガイドロッド6に装着すれば、サラバネ27に
代わってそれと同様に作用させることができる。
【0026】図4は本発明の第3の実施の形態を示すも
ので、この第3の実施形態においては、図1、図2に示
す上記第1の実施形態のサラバネ27の代わりに、ガイ
ドロッド6の小径部6Aに、ウレタンゴム等からなる環
状のゴム体(衝撃吸収部材)40を設けたものである。
これにより、この第3の実施形態においては、上記第1
の実施形態のサラバネ27と同様に、ゴム体40の圧縮
変形により、衝突による衝撃を緩和して、移動ユニット
の前進限における円滑な停止を実現するとともに、ゴム
体40をガイドロッド6の小径部6Aに嵌め込むことに
より、ゴム体40のガイドロッド6への位置決め固定が
円滑に行える。
【0027】なお、上記各実施形態の衝撃吸収部材2
7、30、40の設置位置は、その一例を示したもので
あり、これに限られるものではない。要は、各衝撃吸収
部材27、30、40を加熱筒保持部材(固定側部材)
2と移動ユニットとの間に設けることにより、移動ユニ
ットの前進限位置(最終停止位置)の直前位置から最終
停止位置までの間に、移動ユニットの運動エネルギの少
なくとも一部を吸収できればよい。
【0028】また、上記各実施形態においては、衝撃吸
収部材27、30、40の全圧縮した位置が移動ユニッ
トの前進限における停止位置となるが、この停止位置で
上記スクリュ9が加熱筒7の内部先端に当接しないよう
に関係部材の寸法を設定しておくと、上記移動ユニット
の前進移動時におけるスクリュ9の先端の加熱筒7に対
する衝突防止用のストッパとしても機能させ、スクリュ
先端を衝突による損傷から保護することができる。これ
に限らず、各衝撃吸収部材27、30、40が全圧縮す
る前に、別に設けたストッパ部材によって、移動ユニッ
トを停止させるようにしてもよい。この場合には、各衝
撃吸収部材27、30、40にかかる負担が軽減される
とともに、移動ユニットが所定の前進限位置を越えて前
進することなく、上記ストッパ部材によって設定された
前進限位置に確実に停止する。
【0029】図5は本発明の第4の実施の形態を示すも
ので、この第4の実施形態においては、図1、図2に示
す上記第1の実施形態のガイドブッシュ5の代わりに、
ガイド部3Aからサラバネ27側に突出する円筒状のガ
イドブッシュ50を設けたものである。これにより、移
動ユニットのスクリュ保持部材3の前進限の直前におい
て、スクリュ保持部材3の各ガイド部3Aのガイドブッ
シュ50が、各ガイドロッド6の小径部6Aに装着され
た複数のサラバネ27に当接して、これらのサラバネ2
7を圧縮することにより、上記各サラバネ27によっ
て、上記移動ユニットの運動エネルギが吸収されて、衝
突の衝撃が緩和され、移動ユニットは、所定の前進限位
置で円滑に停止する。
【0030】この場合、サラバネ27には、ガイドブッ
シュ50のみが当接することになり、その他の部分はど
こにも接触しないから、長期間使用して、衝突により損
傷するのは上記ガイドブッシュ50とサラバネ27だけ
であり、したがって、これらの部品だけを交換すればよ
い。しかも、このうち、ガイドブッシュ50は、常時、
ガイドロッド6と摺動しており、この摺動によって摩耗
が進行する部品であり、摩耗によって定期交換される部
品であるので、一定期間毎に新しいガイドブッシュ50
と交換されることにより、衝撃の損傷のために特別に交
換する必要がない。
【0031】図6は本発明の第5の実施の形態を示すも
ので、この第5の実施形態においては、図5に示す上記
第4の実施形態の円筒状のガイドブッシュ50の代わり
に、リング状のフランジ51を円筒状のガイドブッシュ
52の、サラバネ27側の端部に設けたものである。こ
の場合、上記フランジ51の外径を適宜変更することに
よって、移動ユニットがその前進限において停止する際
に、フランジ51の、上記サラバネ27との当接面の大
きさが任意に変更されるから、ガイドブッシュ52の衝
撃による損傷の状態が調整され、かつ緩和される。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1は、移動ユニットと、
この移動ユニットに対向配置された固定側部材との間
に、上記移動ユニットの前進限における停止時の衝撃を
吸収する衝撃吸収部材が設けられたものであるから、こ
の衝撃吸収部材によって、移動ユニットがその前進限に
おいて停止する際に、固定側部材との間に生じる衝突の
衝撃を円滑に吸収することにより、衝撃音の発生を容易
に小さく抑制することができるとともに、射出装置の損
傷を確実に防止することができる。
【0033】本発明の請求項2は、衝撃吸収部材がバ
ネ、ショックアブソーバあるいはゴム体から構成された
ものであるから、衝撃吸収部材が安価で、かつ製作し易
く、しかも信頼性が高い上に、衝撃吸収部材の交換を容
易に行うことができるとともに、射出装置の構造をいた
ずらに複雑化することなく、移動ユニットの衝突による
衝撃を吸収することができる。
【0034】本発明の請求項3は、衝撃吸収部材がバネ
あるいはゴム体から構成され、かつこの衝撃吸収部材
が、移動ユニットを往復移動自在に支持するガイドロッ
ドに設けられたものであるから、ガイドロッドにバネあ
るいはゴム体を設けることにより、衝撃吸収部材の、ガ
イドロッドの軸線方向に直交する方向の移動が規制され
る。したがって、衝撃吸収部材の組み込み作業を容易に
行うことができ、かつ衝撃吸収部材を簡単に所定位置に
位置決め固定することができるとともに、移動ユニット
の前進限における停止時の、固定側部材との間の衝撃を
円滑に吸収することができる。
【0035】本発明の請求項4は、衝撃吸収部材が、そ
の全圧縮時に射出部材の先端が加熱筒内の先端に当接す
る前に移動ユニットを停止させるストッパを兼ねている
ものであるから、前記各請求項における発明の効果に加
えて、移動ユニットがその前進限に移動して衝撃吸収部
材が全圧縮した時でも、射出部材の先端が加熱筒内の先
端に衝突して損傷するといった事故を未然に防止するこ
とができる。
【0036】本発明の請求項5は、移動ユニットと固定
側部材との間に、衝撃吸収部材が全圧縮する前に上記移
動ユニットの移動を停止させるストッパ部材が設けられ
たものであるから、移動ユニットがその前進限において
停止する際に、固定側部材との間に生じる衝突の衝撃を
吸収する衝撃吸収部材が全圧縮する前に、移動ユニット
と固定側部材との間に設けたストッパ部材によって、移
動ユニットを停止させることにより、衝撃吸収部材にか
かる負担を軽減することができるとともに、移動ユニッ
トが所定の前進限位置を越えて前進することなく、移動
ユニットを前進限位置に確実に停止させることができ
る。
【0037】本発明の請求項6は、移動ユニットの前方
側にガイドブッシュが設けられ、このガイドブッシュ
に、上記移動ユニットを往復移動自在に支持するガイド
ロッドが摺動自在に挿通され、かつ上記ガイドブッシュ
が、上記移動ユニットの前進限における停止時に衝撃吸
収部材に当接するように構成されたものであるから、移
動ユニットがその前進限において停止する際に、移動ユ
ニットに設けられかつガイドロッドに沿って摺動するガ
イドブッシュが衝撃吸収部材に当接することにより、移
動ユニットの前進限における停止時の衝撃を円滑に吸収
することができるとともに、長期間の使用によって交換
する必要が生じる部品を、ガイドブッシュと衝撃吸収部
材とに限定することができる。特に、ガイドブッシュ
は、常にガイドロッドと摺動しており、摩耗によって定
期交換される部品であるので、一定期間毎に新しいガイ
ドブッシュと交換されることにより、衝撃の損傷のため
に特別に交換する必要がなく、極めて合理的な構成とす
ることができるという優れた効果を奏する。
【0038】本発明の請求項7は、ガイドブッシュにフ
ランジが設けられ、このフランジが、移動ユニットの前
進限における停止時に衝撃吸収部材に当接するように構
成されたものであるから、移動ユニットがその前進限に
おいて停止する際に、衝撃吸収部材に当接するフランジ
の大きさを変えて、このフランジの、上記衝撃吸収部材
との当接面の大きさを任意に変更することにより、上記
ガイドブッシュの衝撃による損傷の状態を容易に調整す
ることができ、かつ円滑に緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る射出成形機の射出装置の第1の
実施の形態を示す断面図である。
【図2】 図1のサラバネ設置部の断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図4】 本発明の第3の実施の形態を示すゴム体設置
部の断面図である。
【図5】 本発明の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】 本発明の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 射出装置 2 加熱筒保持部
材(固定側部材) 3 スクリュ保持部材 6 ガイドロッド 7 加熱筒 9 スクリュ(射
出部材) 27 サラバネ(衝撃吸収部材) 30 ショックアブソーバ(衝撃吸収部材) 40 ゴム体(衝撃吸収部材) 50、52 ガイ
ドブッシュ 51 フランジ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動ユニットを前進させることにより、
    この移動ユニットの射出部材によって、加熱筒内の溶融
    樹脂を金型の成形キャビティに射出する射出成形機の射
    出装置において、 上記移動ユニットと、この移動ユニットに対向配置され
    た固定側部材との間に、上記移動ユニットの前進限にお
    ける停止時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材が設けられた
    ことを特徴とする射出成形機の射出成形装置。
  2. 【請求項2】 衝撃吸収部材がバネ、ショックアブソー
    バあるいはゴム体から構成されたことを特徴とする請求
    項1記載の射出成形機の射出装置。
  3. 【請求項3】 衝撃吸収部材がバネ、ショックアブソー
    バあるいはゴム体から構成され、かつこの衝撃吸収部材
    が、移動ユニットを往復移動自在に支持するガイドロッ
    ドに設けられたことを特徴とする請求項1記載の射出成
    形機の射出装置。
  4. 【請求項4】 衝撃吸収部材が、その全圧縮時に射出部
    材の先端が加熱筒内の先端に当接する前に移動ユニット
    を停止させるストッパを兼ねていることを特徴とする請
    求項1、2または3記載の射出成形機の射出装置。
  5. 【請求項5】 移動ユニットと固定側部材との間に、衝
    撃吸収部材が全圧縮する前に上記移動ユニットの移動を
    停止させるストッパ部材が設けられたことを特徴とする
    請求項1、2または3記載の射出成形機の射出成形装
    置。
  6. 【請求項6】 移動ユニットの前方側にガイドブッシュ
    が設けられ、このガイドブッシュに、上記移動ユニット
    を往復移動自在に支持するガイドロッドが摺動自在に挿
    通され、かつ上記ガイドブッシュが、上記移動ユニット
    の前進限における停止時に衝撃吸収部材に当接するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項1、2、3、4ま
    たは5記載の射出成形機の射出装置。
  7. 【請求項7】 ガイドブッシュにフランジが設けられ、
    このフランジが、移動ユニットの前進限における停止時
    に衝撃吸収部材に当接するように構成されたことを特徴
    とする請求項6記載の射出成形機の射出装置。
JP17787398A 1998-06-24 1998-06-24 射出成形機の射出装置 Expired - Fee Related JP3959512B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17787398A JP3959512B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 射出成形機の射出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17787398A JP3959512B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 射出成形機の射出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000006206A true JP2000006206A (ja) 2000-01-11
JP3959512B2 JP3959512B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=16038560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17787398A Expired - Fee Related JP3959512B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 射出成形機の射出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3959512B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276260A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Toyo Mach & Metal Co Ltd 射出成形機
CN109366882A (zh) * 2018-11-19 2019-02-22 宁波帅特龙集团有限公司 一种用于制造杯架翻盖的模具
WO2020138213A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 日精エー・エス・ビー機械株式会社 射出装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276260A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Toyo Mach & Metal Co Ltd 射出成形機
CN109366882A (zh) * 2018-11-19 2019-02-22 宁波帅特龙集团有限公司 一种用于制造杯架翻盖的模具
CN109366882B (zh) * 2018-11-19 2024-04-02 宁波帅特龙集团有限公司 一种用于制造杯架翻盖的模具
WO2020138213A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 日精エー・エス・ビー機械株式会社 射出装置
JPWO2020138213A1 (ja) * 2018-12-27 2021-11-18 日精エー・エス・ビー機械株式会社 射出装置
JP7373505B2 (ja) 2018-12-27 2023-11-02 日精エー・エス・ビー機械株式会社 射出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3959512B2 (ja) 2007-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6976718B2 (en) Vehicle bumper device
JPH08183079A (ja) 電動式射出成形機の可動部材推進機構
EP2077408A2 (en) Ball screw device
GB2263465A (en) Electrically powered actuator
JP2000006206A (ja) 射出成形機の射出装置
JP6072385B1 (ja) 型開閉装置
CN214698794U (zh) 一种超薄型直线导轨滑块
JP6026212B2 (ja) 電動ダイカストマシン
WO2014058017A1 (ja) 電動ダイカストマシン
JP2002326263A (ja) 射出成形機の電動直圧式型締装置
JP4936999B2 (ja) 成形機
JP3129987B2 (ja) 電動式射出成形機のエジェクタ装置
JP6801310B2 (ja) 直動テーブル
JP2003039503A (ja) 駆動装置
CN117428494B (zh) 一种五轴五联动铣车复合加工设备
CN219864580U (zh) 车门限位装置及作业机械
JP2000246535A (ja) パイプ切断装置
CN220904752U (zh) 一种滑轨滑块
CN217476534U (zh) 全电动注塑机
CN111594591B (zh) 自适应丝杠螺母驱动装置
CN212195415U (zh) 传动机构、缓冲组件和制动助力器
CN219817942U (zh) 一种两段式电机轴模具
JPH02150538A (ja) 送りねじ装置
KR102582215B1 (ko) 공작기계용 이송축 장치
JP2009293772A (ja) 電磁緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050426

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100525

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120525

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140525

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees