JP2000003090A - 現像ローラ - Google Patents

現像ローラ

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JP2000003090A JP16990198A JP16990198A JP2000003090A JP 2000003090 A JP2000003090 A JP 2000003090A JP 16990198 A JP16990198 A JP 16990198A JP 16990198 A JP16990198 A JP 16990198A JP 2000003090 A JP2000003090 A JP 2000003090A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、非磁性トナーを表面に担持して感
光体表面へ供給する現像ローラにおいて、それが接触す
る周辺部材に悪影響を及ぼさない耐久性に優れた現像ロ
ーラを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の現像ローラは、中心軸に導電性
シャフトを配し、該導電性シャフトの周りに弾性層、該
弾性層上に表面層を同心円状に順次積層して構成される
現像ローラにおいて、表面層中に含まれる揮発性成分量
を200ppm未満にするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写装
置あるいはファクシミリの受信装置など、電子写真方
式、又は背面露光方式(いわゆるチャージレス法)、静
電記録方式を採用した装置に組み込まれる現像ローラの
改良に関するものであり、特には非磁性1成分トナーを
採用する非磁性現像方式に最適なものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を採用する装置において
は、感光体などの静電潜像担持体の周辺に、静電潜像担
持体へ電荷を一様に供給する帯電ローラ、トナーを静電
潜像担持体へ供給する現像ローラ、そしてトナー像を記
録用紙に転写させる転写ローラなどの各種ローラが配置
される。これら各種ローラの内、現像ローラは最も重要
なものであり、種々の特性が求められる。
【0003】図1は、非磁性1成分トナーによる非磁性
現像方式を採用する現像装置を模式的に示した断面図で
ある。トナー5は供給ローラ6により確実に現像ローラ
1表面へ供給され、規制ブレード7や現像ローラ表面と
の摩擦により帯電されてトナー薄層8となる。その後、
トナーは現像ローラ表面と静電潜像担持体である感光体
9との間に印加された電圧により感光体表面に移動し、
トナー像10となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現像ローラは未使用時
には現像装置内部の感光体や、供給ローラ等の周辺部材
と接触した状態で保持されるため、適度な柔らかさが求
められることに加え、少なくともその表面は周辺部材を
汚染しない物質からなることが求められる。
【0005】従来、現像ローラの素材にはNBR(ニト
リルブタジエンラバー)やEPDM、シリコーン等が用
いられているが、NBR、EPDMはそれだけでは硬度
が大きすぎるため、現像ローラとして用いる場合は、硬
度を小さくするために可塑剤を添加する必要がある。同
時に架橋を促進するため一般に加硫剤が添加されるが、
これら可塑剤や加硫剤は現像ローラの周辺部材を汚染、
もしくは変質させる恐れがあった。またシリコーンは架
橋せずに残った低分子量のものが表面にブリードしがち
であり、NBRと同様の問題がある。
【0006】このような問題を解決するため、例えば現
像ローラの最表面には樹脂製の表面層が設けられるが、
表面層の材料も周辺部材に対して悪影響を及ぼさないも
のを選定する必要がある。本発明者らはこのような問題
点に鑑み、検討を進めた結果、現像ローラの表面層に含
まれる揮発性成分量に一定の制限を与えることで、周辺
部材に影響を与えず、耐久性に優れた現像ローラが得ら
れることを見出した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、電子
写真用の現像ローラであって、導電性シャフトの周りに
弾性層、該弾性層上に表面層を同心円状に積層して構成
される現像ローラにおいて、表面層中に含まれる揮発性
成分量が200ppm未満であることを特徴とする現像
ローラである。
【0008】ここで揮発性成分とは表面層塗布時に使用
する溶剤、あるいは表面層樹脂中に含まれる未反応単量
体等がある。溶剤としては、ケトン、アルコール、カル
ボン酸エステル、トルエン、キシレン、ジメチルホルム
アミドのいずれかを使用することが望ましい。なかでも
前記ケトンとしてメチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ンのいずれかを使用することが望ましい。
【0009】また前記アルコールとして、2―プロパノ
ールを使用することが望ましい。さらに前記表面層は、
ポリエーテルウレタンまたはポリカーボネートウレタン
樹脂を主成分とすることが好ましい。また前記弾性層と
しては、(A)分子中に少なくとも1個のアルケニル基
を含み、主鎖を構成する繰り返し単位が主にオキシアル
キレン単位または飽和炭化水素系単位からなる重合体
と、(B)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を
含む硬化剤と、(C)ヒドロシリル化触媒と、(D)導
電性付与剤と、を主成分とする硬化性組成物の反応物を
用いることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る代表的な種々
の実施例を説明する。本実施例の現像ローラは、直径1
〜12mm程度のSUS製やアルミニウム合金製などの
金属製シャフトの周りに弾性層が設けられ、その外周面
が表面層で被覆されたものである。ここで、前記弾性層
と表面層との間に、現像ローラの電気抵抗を調整するた
めの抵抗調整層や、弾性層と表面層との間の接着性を向
上させるためのプライマー層などを含むこともある。な
お本発明では、前記表面層の形成方法は特に限定される
ものではなく、例えば表面層を構成する樹脂成分の粘度
などに応じて樹脂を溶剤に溶かした後に、ディッピン
グ、スプレー噴霧、ロールコート、刷毛塗りなどで現像
ローラの主基材層である弾性層の外周面に塗布し、乾燥
させる方法が簡便であり、10〜150μm程度の所定
の厚みに形成される。
【0011】本発明の最大の特徴は、現像ローラの表面
層中に含まれる揮発性成分量にある一定の制限を与える
ことである。ここで、本発明における揮発性成分とは表
面層塗布時に使用する溶剤、あるいは表面層樹脂中に含
まれる未反応単量体等があるがあるが、主には表面層塗
布時に使用する溶剤の影響が大きい。表面層塗布後の乾
燥が不十分であると、表面層中には多量の溶剤が残留す
るため、長期使用時には溶剤がローラ表面からしみ出
し、周辺部材にダメージを与える。また溶剤は一般に極
性のあるものが多く、ローラ表面にしみ出した溶剤がト
ナーに付着すると、トナーの帯電特性に悪影響を及ぼ
す。従って表面層塗布後の乾燥は十分に実施する必要が
あるが、乾燥後の表面層中に含まれる揮発性成分量が2
00ppm未満となるように乾燥条件を設定すると、ロ
ーラ表面に溶剤がしみ出して現像ローラの周辺部材にダ
メージを与えたり、トナーの帯電特性に悪影響を及ぼす
ことがない。また本発明は弾性層の外周面が表面層によ
り覆われるため、弾性層から可塑剤や加硫剤がしみ出し
たとしても、表面層によりブロックされてローラ表面に
は到達しない。
【0012】本発明で用いる溶剤は、表面層を構成する
樹脂成分に応じ適宜定めればよいが、入手のし易さや取
り扱い易さを考慮すると、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、2−ペンタノンに代表さ
れるケトンや、メタノール、エタノール、1−プロパノ
ール、2−プロパノールに代表されるアルコール、また
は酢酸メチル、酢酸エチル、ギ酸ブチルに代表されるカ
ルボン酸エステルやトルエン、キシレン、ジメチルホル
ムアミドのいずれか、もしくはそれらの混合物を使用す
ることが好ましい。さらに樹脂の溶解能力を考慮する
と、ケトンの中でもメチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノンのいずれかを、アルコールの中でも2−プロパノー
ルを使用することが好ましい。
【0013】また現像ローラの表面層を構成する樹脂成
分としては、現像ローラが接触する周辺部材にダメージ
を与えないことに加え、負に帯電するトナーを使用する
場合には、ポリエーテルウレタンまたはポリカーボネー
トウレタンに代表されるポリウレタンを用いることが望
ましい。両者は入手が容易な上、溶剤で希釈した後、デ
ィッピングやスプレー塗布などで弾性層上に容易に塗布
することができる。
【0014】ポリエーテルウレタンは、ポリエーテルポ
リオールとポリイソシアネートとの反応によって得られ
る化合物である。ポリエーテルポリオールの好ましいも
のとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコールやポリエチ
レンオキシド−ポリプロピレンオキシドの共重合体等が
挙げられる。
【0015】ポリカーボネートウレタンは、ポリカーボ
ネートポリオールとポリイソシアネートの反応によって
得られる化合物である。ポリカーボネートポリオール
は、多価アルコールとホスゲン、クロル蟻酸エステル、
ジアルキルカーボネートまたはジアリルカーボネートと
の縮合によって得られる公知の材料である。ポリカーボ
ネートポリオールの好ましいものとしては、多価アルコ
ールとして1,6−ヘキサンジオール、1,4―ブタン
ジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオールなどを使用したものであり、その数平均分子量
Mnは約300〜15,000が望ましい。ポリエーテ
ルポリオール、ポリカーボネートポリオールは単独で使
用することが好ましいが、両者を併用することやポリウ
レタン製造用の公知の材料であるポリエステルポリオー
ルと併用することも可能である。
【0016】ポリエーテルポリオール及びポリカーボネ
ートポリオールと反応させるポリイソシアネートは、ト
リレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシレンジイ
ソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート(HDI)、水添TDI、水添MDI、イソホロン
ジイソシアネート(IPDI)など、公知の物が使用さ
れる。入手の容易さ、コストなどのバランスからは、水
添MDI、IPDIが好ましい。
【0017】前記のような、ポリエーテルポリオール、
ポリカーボネートポリオールとポリイソシアネートとを
反応させてポリエーテルウレタン、ポリカーボネートウ
レタンを製造するには、必要に応じて鎖伸長剤を併用し
て、適当な溶剤の存在下、あるいは不存在下で反応させ
る。前記の場合の鎖伸長剤としては、多価アルコール、
脂肪族ポリアミン、芳香族ポリアミンなどの公知のもの
を用いることができる。
【0018】最後に本発明においては、弾性層の材料と
して(A)分子中に少なくとも1個のアルケニル基を有
し、主鎖を構成する繰り返し単位がオキシアルキレン単
位または飽和炭化水素系単位である重合体と、(B)分
子中に2個以上のヒドロシリル基を有する硬化剤と、
(C)ヒドロシリル化触媒と、(D)導電性付与剤と、
を主成分とする硬化性組成物の反応物を使用することが
好ましい。
【0019】この硬化性組成物における(A)成分の重
合体は、(B)成分とヒドロシリル化反応して硬化する
成分であり、分子中に少なくとも1個のアルケニル基を
有するため、ヒドロシリル化反応が起こって高分子状に
なり硬化する。(A)成分に含まれるアルケニル基の数
は、(B)成分とヒドロシリル化反応するという点から
少なくとも1個必要であるが、ゴム弾性の点からは、直
鎖状分子の場合は、分子の両末端に2個のアルケニル基
が存在し、分岐のある分子の場合には、分子末端に2個
以上のアルケニル基が存在することが望ましい。(A)
成分の主鎖を構成する主な繰り返し単位オキシアルキレ
ン単位または飽和炭化水素単位である。
【0020】主鎖を構成する主な繰り返し単位がオキシ
アルキレン単位からなる重合体の場合、少量の導電性付
与剤を添加するだけで体積抵抗が108〜109Ωcmと
なるため好ましい。また、硬化物の低硬度化の観点から
も、前記繰り返し単位がオキシアルキレン単位であるオ
キシアルキレン系重合体、さらには、前記繰り返し単位
がオキシプロピレン単位であるオキシプロピレン系重合
体が望ましい。
【0021】ここで、前記オキシアルキレン系重合体と
は、主鎖を構成する単位のうち30%以上、好ましくは
50%以上がオキシアルキレン単位からなる重合体をい
い、オキシアルキレン単位以外に含有される単位として
は、重合体製造時の出発物質として使用される、活性水
素を2個以上有する化合物、例えば、エチレングリコー
ル、ビスフェノール系化合物、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトールなどからの単位が
挙げられる。なお、オキシプロピレン系重合体の場合に
は、エチレンオキシド、ブチレンオキシドなどからなる
単位との共重合体(グラフト共重合体も含む)であって
もよい。
【0022】上記のような(A)成分のオキシアルキレ
ン系重合体の分子量としては、反応性および低硬度化の
バランスをよくする観点から、数平均分子量(Mn)で
500〜50,000、さらには1,000〜40,0
00であることが好ましい。特に、数平均分子量5,0
00以上のもの、さらには5,000〜40,000で
あるものが好ましい。数平均分子量が500未満の場
合、この硬化性組成物を硬化させた場合に充分な機械的
特性(ゴム硬度、伸び率)などが得られにくくなる。一
方、数平均分子量があまり大きくなりすぎると、分子中
に含まれるアルケニル基1個あたりの分子量が大きくな
ったり、立体障害で反応性が落ちたりするため、硬化が
不充分になることが多く、また、粘度が高くなりすぎて
加工性が悪くなる傾向にある。
【0023】前記オキシアルキレン系重合体が有するア
ルケニル基に特に制限はないが、下記一般式(1)、 H2C=C(R1)− (1) (式中、R1は水素原子またはメチル基)で示されるア
ルケニル基が、硬化性に優れる点で特に好ましい。
【0024】また、この硬化性組成物の特徴の1つは、
低硬度化に設定しやすいことであり、この特徴を発揮さ
せるにはアルケニル基の数は分子末端に2個以上が好ま
しく、(A)成分の分子量に比してアルケニル基の数が
多くなりすぎると剛直になり、良好なゴム弾性が得られ
にくくなる。また、(A)成分が、主鎖を構成する主な
繰り返し単位が飽和炭化水素単位である重合体の場合
は、低吸水率であり、電気抵抗の環境変動が小さく好ま
しい。この重合体の場合も、前記オキシアルキレン系重
合体の場合と同様に、(B)成分とヒドロシリル化反応
して硬化する成分であり、分子中に少なくとも1個のア
ルケニル基を有するため、ヒドロシリル化反応が起こっ
て高分子状になり硬化するものであり、(A)成分に含
まれるアルケニル基の数は、(B)成分とヒドロシリル
化反応するという点から少なくとも1個必要であるが、
ゴム弾性の点からは、直鎖状分子の場合は、分子の両末
端に2個存在することが好ましく、分岐を有する分子の
場合は、分子末端に2個以上存在することが好ましい。
【0025】前記主鎖を構成する主な繰り返し単位が飽
和炭化水素単位である重合体の代表的な例としては、イ
ソブチレン系重合体、水添イソプレン系重合体、水添ブ
タジエン系重合体が挙げられる。これら重合体は、共重
合体などの他成分の繰り返し単位を含むものであっても
かまわないが、少なくとも飽和炭化水素単位を50%以
上、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上
含有することが、飽和炭化水素系の、吸水率が低いとい
う特徴を損なわないようにする上で重要である。
【0026】この主鎖を構成する主な繰り返し単位が飽
和炭化水素単位である(A)成分の重合体の分子量とし
ては、取り扱いやすさなどの点から、数平均分子量(M
n)で500〜50,000程度、さらには1,000
〜15,000程度であって、常温において液状物で流
動性を有するものが加工性の点で好ましい。この飽和炭
化水素系重合体に導入されるアルケニル基については、
前記オキシアルキレン系重合体の場合と同様である。
【0027】したがって、(A)成分としての、分子中
に少なくとも1個のアルケニル基を有し、主鎖を構成す
る主な繰り返し単位が飽和炭化水素系である重合体の好
ましい具体例としては、両末端にアルケニル基を2個有
する直鎖状の数平均分子量(Mn)が2,000〜1
5,000でMw/Mnが1.1〜1.2のポリイソブ
チレン系、水添ポリブタジエン系、水添ポリイソプレン
系重合体などが挙げられる。
【0028】また、硬化性組成物中の(B)成分は、分
子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する化合物
であるかぎり特に制限はないが、分子中に含まれるヒド
ロシリル基の数が多すぎると硬化後も多量のヒドロシリ
ル基が硬化物中に残存しやすくなり、ボイドやクラック
の原因となるため、分子中に含まれるヒドロシリル基の
数は50個以下がよい。さらには2〜30個、より好ま
しくは2〜20個であることが、硬化物のゴム弾性のコ
ントロールや貯蔵安定性の点から好ましく、さらに、硬
化時の発泡を容易に防ぐ点では、20個以下、ヒドロシ
リル基が失活しても硬化不良が発生しにくい点では3個
以上が好ましく、最も好ましい範囲は3〜20個であ
る。
【0029】なお、本発明で、前記ヒドロシリル基を1
個有するとは、Siに結合するHを1個有することをい
い、SiH2の場合には、ヒドロシリル基を2個有する
ことになるが、Siに結合するHは異なるSiに結合す
る方が硬化性が良く、ゴム弾性の点からも好ましい。
(B)成分の分子量は、後述する導電性付与剤((D)
成分)を添加する場合の分散性やローラ加工性などの点
から数平均分子量(Mn)で30,000以下であるの
が好ましく、さらには20,000以下、特には15,
000以下が好ましい。(A)成分との反応性や相溶性
まで考慮すると300〜10,000が好ましい。
【0030】この(B)成分に関しては、(A)成分の
凝集力が(B)成分の凝集力に比べて大きいために、相
溶性の点でフェニル基含有変性が重要であり、(A)成
分との相溶性、入手のしやすさの点でスチレン変性体な
どが好ましく、貯蔵安定性の点からα−メチルスチレン
変性体が好ましい。(C)成分であるヒドロシリル化触
媒としては、ヒドロシリル化触媒として使用しうるもの
である限り特に制限はない。白金単体、アルミナなどの
単体に固体白金を担持させたもの、塩化白金酸(アルコ
ールなどの錯体も含む)、白金の各種錯体、ロジウム、
ルテニウム、鉄、アルミニウム、チタンなどの金属の塩
化物などが挙げられる。これらのなかでも、触媒活性の
点から塩化白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−ビニ
ルシロキサン錯体が望ましい。これらの触媒は単独で使
用しても良く、また2種以上併用してもよい。
【0031】以上のような硬化性組成物中の(A)成分
および(B)成分の使用割合は、(A)成分中のアルケ
ニル基1モル当たり(B)成分中のヒドロシリル基が
0.2〜5.0モル、さらには0.4〜2.5モルがゴ
ム弾性の点から好ましい。また、(C)成分の使用量と
しては、(A)成分中のアルケニル基1モルに対して1
-1〜10-8モル、さらには10-1〜10-6モル、特に
は10-3〜10-6モルの範囲で用いるのが好ましい。
(C)成分の使用量が10-8モルに満たないと反応が進
行しない。その一方で、ヒドロシリル化触媒は、一般に
高価で、また腐食性を有し、しかも水素ガスが大量に発
生して硬化物が発泡してしまう性質を有しているので、
10-1モルを超えて用いない方が好ましい。
【0032】さらに、上記のような硬化性組成物に、
(D)成分として導電性付与剤を添加して導電性組成物
とすれば、現像ローラとして好適である。この(D)成
分の導電性付与剤としては、カーボンブラックや、金属
微粉末、さらには第4級アンモニウム塩基、カルボン酸
基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基
などを有する有機化合物もしくは重合体、エーテルエス
テルアミド、もしくはエーテルイミド重合体、エチレン
オキサイド−エピハロヒドリン共重合体、メトキシポリ
エチレングリコールアクリレートなどで代表される導電
性ユニットを有する化合物、または高分子化合物などの
帯電防止剤などの、導電性を付与できる化合物などが挙
げられる。これらの導電性付与剤は、単独で使用して
も、また、2種以上を併用してもかまわない。
【0033】(D)成分である導電性付与剤の添加量
は、(A)〜(C)成分の合計量に対して30重量%以
下とすることが、ゴム硬度を上げない点から好ましい。
一方、均一な抵抗を得る点からは10重量%以上が好ま
しく、必要なゴム硬度と、硬化物の体積抵抗が103
1010Ωcmになるように、その物性バランスから添加
量を決めればよい。
【0034】さらに、上記硬化性組成物には、上記
(A)〜(D)成分の他、貯蔵安定性改良剤、例えば、
脂肪族不飽和結合を有する化合物、有機リン化合物、有
機硫黄化合物、チッ素含有化合物、スズ系化合物、有機
過酸化物などを加えてもよい。その具体例としては、例
えば、ベンゾチアゾール、チアゾール、ジメチルマレー
ト、ジメチルアセチレンカルボキシレート、2−ペンテ
ンニトリル、2,3−ジクロロプロペン、キノリン等が
挙げられるが、これらに限定されるわけではない。これ
らの中では、ポットライフ及び速硬化性の両立という点
から、チアゾール、ジメチルマレートが特に好ましい。
なお、前記貯蔵安定性改良剤は、単独で用いてもよく、
また、2種以上併用してもよい。
【0035】また、上記硬化性組成物には、加工性やコ
ストを改善するための充填剤、保存安定剤、可塑剤、紫
外線吸収剤、滑剤、顔料等を添加してもよい。前記弾性
層は、上記硬化性組成物、ウレタンゴム、シリコーンゴ
ムなどの弾性材料を、たとえば、中心にSUS製やアル
ミニウム合金製などの導電性シャフトを設置した金型に
注型、射出成形、押出成形などをし、適当な温度、時間
で加熱硬化させることにより、シャフトの周りに導電性
弾性層を形成する。この場合、半硬化後、後硬化させて
もよい。
【0036】本発明に係る現像ローラは、この弾性層の
周りに、表面層を構成する樹脂をディッピング、スプレ
ー噴霧、ロールコートまたは刷毛塗りなどで所定の厚み
に塗布し、所定の温度で乾燥させて硬化させることによ
り得られる。
【0037】
【実施例】さて、以下に本発明に係る現像ローラの具体
的な実施例1〜6を詳細に説明した後に、これら現像ロ
ーラと従来の現像ローラの比較例1,2との比較実験を
説明する。以下に列記する2種類の弾性層と8種類の表
面層を組み合わせ、直径10mmのSUS製シャフト上
に厚さ7.5mmの弾性層を形成し、その外周面に表面
層を被覆して、表1に示す実施例1〜6及び比較例1,
2の現像ローラを作製した。 (弾性層1) (A−1)数平均分子量(Mn)8,000、分子量分
布2の末端アリル化ポリオキシプロピレン系重合体:1
00重量部に対して、 (B−1)ポリシロキサン系硬化剤(SiH価0.36
モル/100g):6.6重量部、 (C−1)塩化白金酸の10%イソプロピルアルコール
溶液:0.06重量部、 (D)カーボンブラック3030B(三菱化学製):8
重量部、 を混合し、10mmHg以下で120分間減圧脱泡して
得られた組成物を、前記シャフトの上に被覆し、金型内
120℃の環境下で30分間静置して硬化させ、厚さ
7.5mmのゴム弾性体からなる弾性層1を作製した。 (弾性層2) (A−2)数平均分子量(Mn)10,000の、末端
にビニル基を2個有するポリイソブチレン重合体:10
0重量部、 (B−2)ポリシロキサン系硬化剤(SiH価0.36
モル/100g):2.7重量部、 (C−2)塩化白金酸の10%イソプロピルアルコール
溶液:0.06重量部、 (D−2)カーボンブラック3030B(三菱化学
製):10重量部、 (その他)可塑剤PS−32(出光興産製):75重量
部、 からなる組成物を前記シャフトの上に被覆し、金型内1
20℃の環境下で30分間静置して硬化させ、厚さ7.
5mmのゴム弾性体からなる弾性層2を作製した。
【0038】次にこの弾性層外周面に、以下に示す表面
層を被覆した現像ローラを作製し、実施例1〜6とし
た。 (表面層1)上記弾性層外周面に、エーテル系ウレタン
溶液(ハイムレンY−237:大日精化製)をシクロヘ
キサノンとジメチルホルムアミドの混合溶液で希釈した
溶液をディッピング塗布し、80℃のオーブン内で1時
間乾燥させ、厚さ20μmの表面層を形成したものであ
る。 (表面層2)上記弾性層外周面に、エーテル系ウレタン
溶液(ハイムレンY−237:大日精化製)をトルエン
で希釈した溶液をディッピング塗布し、80℃のオーブ
ン内で1時間乾燥させ、厚さ20μmの表面層を形成し
たものである。 (表面層3)上記弾性層外周面に、エーテル系ウレタン
溶液(ハイムレンY−258:大日精化製)を酢酸エチ
ルで希釈した溶液をディッピング塗布し、80℃のオー
ブン内で1時間乾燥させ、厚さ20μmの表面層を形成
したものである。 (表面層4)上記弾性層外周面に、カーボネートウレタ
ン溶液(レザミンME8220LP:大日精化製)をメ
チルエチルケトンで固形分が5重量%になるまで希釈し
た溶液をディッピング塗布し、80℃のオーブン内で1
時間乾燥させ、厚さ10μmの表面層を形成したもので
ある。 (表面層5)上記弾性層外周面に、カーボネートウレタ
ン(E980:日本ミラクトロン)を2−プロパノール
で固形分が5重量%になるまで希釈した溶液をディッピ
ング塗布し、80℃のオーブン内で1時間乾燥させ、厚
さ10μmの表面層を形成したものである。 (表面層6)上記弾性層外周面に、カーボネートウレタ
ン(E980:日本ミラクトロン)をキシレンで固形分
が5重量%になるまで希釈した溶液をディッピング塗布
し、80℃のオーブン内で1時間乾燥させ、厚さ10μ
mの表面層を形成したものである。
【0039】一方、比較例として、上記弾性層外周面に
以下に示す2種類の表面層を被覆した現像ローラを比較
例1,2とした。 (表面層7)上記弾性層外周面に、共重合ナイロン(C
M−8000:東レ製)をメタノールで希釈後、弾性層
外周面にディッピング塗布し、80℃のオーブン内で1
時間乾燥させ、厚さ20μmの表面層を形成した。 (表面層8)上記弾性層外周面に、エーテル系ウレタン
溶液(ハイムレンY−237:大日精化製)をシクロヘ
キサノンとジメチルホルムアミドの混合溶液で希釈した
溶液をディッピング塗布し、80℃のオーブン内で乾燥
させ、厚さ20μmの表面層を形成したものである。但
し表面層1とは異なり、乾燥時間を30分とした。
【0040】このようにして得られた実施例1〜6と、
比較例1,2の表面層中に含まれる溶剤量を測定して得
られた結果が表1である。ここで言う溶剤とは、表面層
の形成時に、樹脂の溶解に使用した溶剤を指す。なお溶
剤量は、表面層を構成する樹脂と、含有される該溶剤の
量が既知の物質をガスクロマトグラフで分析した上で、
該溶剤に対するピーク面積の比から求めた。 (評価)作成した現像ローラをセイコーエプソン(株)
製レーザプリンタ内蔵の感光体に密着させた。このとき
シャフト両端には、各500gの荷重を印加してある。
その後、感光体と現像ローラを40#C、90%RHの環
境下に1週間放置した上で、両者の接着性を評価し、感
光体についてはそれを用いて画像評価を実施した。評価
結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】 (評価の尺度) 接着性 ○:感光体と現像ローラは接着しない △:感光体と現像ローラがわずかに接着 ×:感光体と現像ローラが強固に接着 画像評価 ○:一枚目から良好な画像が得られる △:最初の数枚に密着跡による画像欠陥が見られる ×:画像欠陥が回復しない
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば表面層中
の揮発性成分量を200ppm未満とすることにより、
周辺部材に悪影響を与えない現像ローラが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像装置を模式的に示した断面図。
【符号の説明】
1 現像ローラ 2 導電性シャフト 3 弾性層 4 表面層 5 トナー 6 供給ローラ 7 規制ブレード 8 トナー薄層 9 感光体 10 トナー像
フロントページの続き (72)発明者 大越 洋 滋賀県大津市比叡辻2−1−1 鐘淵化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AD06 EA14 EA16 FA12 FA22 FA25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式用の現像ローラであって、
    導電性シャフトの周りに弾性層、該弾性層上に表面層を
    同心円状に積層して構成される現像ローラにおいて、表
    面層中に含まれる揮発性成分量が200ppm未満であ
    ることを特徴とする現像ローラ。
  2. 【請求項2】 前記揮発性成分が溶剤または未反応単量
    体であることを特徴とする請求項1記載の現像ローラ。
  3. 【請求項3】 前記溶剤がケトン、アルコール、カルボ
    ン酸エステル、トルエン、キシレン、ジメチルホルムア
    ミドから選ばれるいずれか1種以上であることを特徴と
    する請求項2記載の現像ローラ。
  4. 【請求項4】 前記ケトンがメチルエチルケトン、シク
    ロヘキサノンから選ばれる1種以上であることを特徴と
    する請求項2または3記載の現像ローラ。
  5. 【請求項5】 前記アルコールが2―プロパノールであ
    ることを特徴とする請求項2または3記載の現像ロー
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記表面層がポリエーテルウレタンまた
    はポリカーボネートウレタン樹脂を主成分とすることを
    特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の現像ロー
    ラ。
  7. 【請求項7】 前記弾性層が、(A)分子中に少なくと
    も1個のアルケニル基を含み、主鎖を構成する繰り返し
    単位が主にオキシアルキレン単位または飽和炭化水素系
    単位からなる重合体と、(B)分子中に少なくとも2個
    のヒドロシリル基を含む硬化剤と、(C)ヒドロシリル
    化触媒と、(D)導電性付与剤と、を主成分とする硬化
    性組成物の反応物からなることを特徴とする請求項1〜
    6の何れか1項に記載の現像ローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100453045B1 (ko) * 2002-04-03 2004-10-15 삼성전자주식회사 습식 현상제
JP2007171751A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法
JP2014174395A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性ローラ、その製造方法、現像装置及び画像形成装置

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JP2007171751A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法
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