JP2000003026A - フィルム収納シート取扱装置 - Google Patents

フィルム収納シート取扱装置

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JP2000003026A
JP2000003026A JP16810198A JP16810198A JP2000003026A JP 2000003026 A JP2000003026 A JP 2000003026A JP 16810198 A JP16810198 A JP 16810198A JP 16810198 A JP16810198 A JP 16810198A JP 2000003026 A JP2000003026 A JP 2000003026A
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sheet
winding
negative sheet
film
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Shinji Narukami
真司 鳴神
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネガシートとプリントやDP袋の照合をする
際に、巻き取られたネガシートを解かなくてすむように
し、その結果として作業効率の改善を図ったフィルム収
納シート取扱装置を提供すること。 【解決手段】 1オーダー単位に切断されネガフィルム
が収納されたネガシート4を巻き取るための巻取部2
と、この巻取部2 にネガシート4 を送り込むための送り
込み搬送装置1 とを備え、巻取部2 に送り込まれたネガ
シート4 を、さらに巻取部2 を越えて送り出すことがで
きるように構成すると共に、この送り出されたネガシー
ト4 を受け入れる受入装置6 を備え、これによりネガシ
ート4 の巻き取り開始位置を変更可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1オーダー単位に
切断され写真フィルムが収納されたフィルム収納シート
を巻き取るための巻取部と、この巻取部に前記フィルム
収納シートを送り込むための送り込み搬送装置とを備え
たフィルム収納シート取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記フィルム収納シートとして代表的な
例は、135タイプのネガフィルムを現像処理した後、
このネガフィルムを4駒又は6駒のピースフィルムに切
断し、このピースフィルムを収納するためのネガシート
である。ネガフィルムから焼付け処理されたプリントは
ネガシートに挿入されたネガフィルムと共にDP袋に袋
詰めされて顧客に返却される。ネガシートは袋詰めする
ために所定の段数ごとに巻き取られた形で返却される。
かかるネガシート取扱装置の従来技術として、特開平9
−197646号公報に開示されるものがある。この装
置では、搬送されてきたネガシートの先頭部から順番に
巻取り棒により巻き取っていく構成を採用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、顧客から未
現像のネガフィルムをあずかった写真店などでは、ネガ
フィルムの先端部分( 135タイプの場合にはベロと呼
ばれる部分) にIDラベルを貼りつける。このIDラベ
ルに付された番号と、DP袋及びプリントの番号とをオ
ペレータは照合し、一致しているかどうかを確認する。
これにより、間違いなくネガフィルムとプリントとを顧
客に返却するようにしている。しかしながら、上記照合
の際にネガフィルムのIDラベルが表に出ていないよう
なケースが多々ある。この場合には、巻き取ったネガシ
ートをほどいてIDラベルの番号を確認する必要があ
る。これは、ピ−スフィルムをネガシートに挿入してい
く際に先頭から挿入するのか、後部から挿入するのかに
より、IDラベルの位置が異なってくると言う理由によ
る。また、ピースフィルムの乳剤面の表裏を逆にした場
合にも同じような問題が発生する。このように、一旦巻
き取られたネガシートを解かなければならないので、そ
のための作業に時間がかかり作業効率の低下を招いてし
まう。また、プリント作業を一時的に中止しなければな
らないようなケースもありうる。
【0004】本発明は上記実情に鑑みて為されたもので
あって、その目的は、ネガシートとプリントやDP袋の
照合をする際に、巻き取られたネガシートを解かなくて
すむようにし、その結果として作業効率の改善を図った
フィルム収納シート取扱装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るフィルム収納シート取扱装置は、巻取
部に送り込まれた前記フィルム収納シートを、さらに前
記巻取部を越えて送り出すことができるように構成する
と共に、この送り出された前記フィルム収納シートを受
け入れる受入装置を備え、これにより前記フィルム収納
シートの巻き取り開始位置を変更可能に構成したことを
特徴とするものである。これはフィルム収納シートを常
に先頭から順番に巻き取っていくのではなく、ケースに
応じて巻取り位置を変更できるようにするのである。ネ
ガシートの先端からか、後端からか、中間部分からはI
Dラベルの貼り付けられたピースフィルム(ID番号を
有するピースフィルム)がネガシートの収納ポケットの
どの部分に挿入されているかによって、適宜変更でき
る。受入装置に受け入れられるフィルム収納シートの長
さを調整することにより受け入れる巻取部に対するフィ
ルム収納シートの位置を変えることができる。つまり、
巻き取り開始位置を変更することができる。従って、ネ
ガシートとプリントやDP袋の照合をする際に、巻き取
られたネガシートを解かなくてすむようにし、その結果
として作業効率の改善を図ったフィルム収納シート取扱
装置を提供することができた。
【0006】本発明の好ましい実施形態として、受入装
置を、送り込まれてくるフィルム収納シートを自ら搬送
することができる搬送機能を備えた受入搬送装置として
構成するならば、この受入搬送装置による搬送量を制御
することで巻取部に対するフィルム収納シートの位置を
簡単にかつ精度よく変えることができる。
【0007】本発明の前記受入搬送装置の好ましい実施
形態としては、前記フィルム収納シートを搬送するため
の搬送ベルトを含むものがある。フィルム収納シートを
搬送ベルトに挟持するようにして搬送できるので、確実
に搬送することができる。前記受入搬送装置の別の好ま
しい実施形態としては、前記フィルム収納シートを巻き
取るためのドラムを含むものがある。これにより、第2
の搬送装置を小型化でき、フィルム収納シート取扱装置
全体の大きさの小型化に貢献できると言う利点がある。
【0008】本発明の好ましい実施形態として、前記巻
取部は、前記フィルム収納シートの搬送方向の中央部又
はほぼ中央部を巻き取り開始位置として巻き取るものが
ある。フィルム収納シートの先端部や後端部と言った端
部から巻き取るものに比べて、中央部から巻き取る場合
には、巻き取るための回転量を少なくすることができる
から、早く巻き取ることができる。
【0009】また、本発明の別の好ましい実施形態とし
て、前記巻取部における巻取方向を変更可能に構成すれ
ば、乳剤面の表裏を逆に入れるような場合にも容易に対
応できる装置となる。本発明のその他の特徴と利点は、
以下の図面を用いた実施形態の説明から明らかにされる
だろう。
【0010】
【発明の実施の形態】[ネガシート搬送機構の概略構成]
図1にネガシート搬送機構を示す。この機構は、通常印
画紙の焼き付けや現像処理を行なう写真処理装置に組み
込まれている。ネガシートNSはドラムDRにロール状
に巻き取られており、そこから順次引き出していく。ネ
ガ挿入部110では、焼付け処理の終了したピース状の
ネガフィルム5がネガシートNSに挿入される。センサ
ーSE1,SE2はネガシートNSのポケットの位置を
検出するために設けられる。ネガフィルム5を挿入され
たネガシートNSはモータM1により駆動されるローラ
Rにより搬送経路に沿って送られていき、ネガシートカ
ット部120に設けられたカッターにより1オーダー単
位のネガシート4に切断される。センサーSE3は、切
断位置にネガシートNSを位置決めするためのものであ
り、モータM2はカッターを作動させるためのものであ
る。切断されたネガシート4は、モータM3により駆動
されるネガシート搬送ベルト130により搬送されて、
本願独特の構成を有するネガシート取扱装置100に送
り込まれる。後述するが、ネガシート取扱装置100
は、送り込み搬送装置1と、搬送機能付きの受入装置で
ある受入搬送装置6と、ネガシート4を巻き取る巻取部
を備えている。送り込み搬送装置1の駆動源はモータM
3であり、受入搬送装置6の駆動源はモータM4であ
る。
【0011】ネガ挿入部110から挿入されるネガフィ
ルム5は図1で示される方向が乳剤面側になるように挿
入される。もちろん、乳剤面が逆になるようなケースも
ある。どちらが乳剤面になるかは予め必要な情報として
装置内のメモリに入力しておく。また、挿入されるネガ
フィルム( ピースネガ) のどこにIDラベルかあるかを
検出するのは、ラベル検出センサー( 光センサー) によ
り検出することができる。また、挿入されるネガフィル
ムの先頭のものか後尾にあるものか、あらかじめ決まっ
ておれば、その情報をあらかじめ入力しておくような構
成を採用してもよい。また、何枚のピースネガが挿入さ
れたかによりネガシートの段数が決まり、カッターはこ
の段数情報に基づいてネガシートの切断を行なう。
【0012】[ネガシート取扱装置の詳細構成について]
次にネガシート取扱装置100の構成について図2〜図
5を基に説明する。図2は、本発明に係るネガシート取
扱装置100の要部斜視図である。送り込み搬送装置1
では、図2の矢印A方向に沿ってネガシート4の搬送を
行う。フィルム収納シートの一例であるネガシート4
は、図3に示すような形状をしており、現像済みのネガ
フィルム5を4駒又は6駒(図では6駒)からなる短冊
状に切断して、ネガフィルム5の長手方向に並べた状態
で収納する。ネガシート4のネガフィルム5を収納する
各段4b,4c,4d....の中間部分にネガシートマー
ク4aが設けられている。またこの図3の例では、先頭
のネガフィルム5にIDラベル5aが貼り付けられてい
る。この送り込み搬送装置1では、ネガシート4は、そ
の1段目4bが先頭になるような状態で搬送される。巻
取部2では、搬送されてきたネガシート4を1段毎に巻
取る。排出部3は、巻取られたネガシート4を図5の受
け皿44へと排出させる。受入搬送装置6では、巻取部
2を越えて搬送されてきたネガシート4を受け入れるこ
とができる。
【0013】以下各部分の構成を説明する。 [送り込み搬送装置の構成]送り込み搬送装置1には、ネ
ガシート4を挟持して搬送するための駆動ローラ群10
が搬送方向の左右両側に設けられている。左右の駆動ロ
ーラ群10の基本的な構成は同一なので片方のみを説明
する。図4に示すように、駆動ローラ群10は、4つの
駆動ローラ10a,10b,10c,10dからなり、
これらには1つのベルト12が巻回されている。この駆
動ローラ群10は図1のモータM3により駆動される。
また、駆動ローラ群10は断面L字状をした支持板13
に、回転自在に枢支されている。駆動ローラ群10の下
方には従動ローラ群11が設けられ、4つの駆動ローラ
10a,10b,10c,10dに対応して4つの従動
ローラ11a,11b,11c,11dが設けられてい
る。
【0014】従動ローラ11cには排出ガイド14が一
体的に取り付けられており、これら従動ローラ11cと
排出ガイド14とは支軸14a周りに回動可能に支持さ
れており、通常は図4に示されるようなネガシート4を
巻取部2に案内する位置に保持されている。ネガシート
4を搬送経路から排出するときに、排出ガイド14を反
時計方向に回動するように作動させる。これにより、ネ
ガシート4を搬送経路から排出させることができる。搬
送経路の最下流に位置している従動ローラ11dの近傍
には、第1案内ガイド15が支軸15a周りに回動可能
に支持されている。通常は図4に示されるような、搬送
経路から退避した位置にあり、ネガシート4を巻取部2
へ搬送するときに搬送経路に臨む位置に回動駆動され
る。図2に示すように、左右の駆動ローラ群10の中央
部に押えローラ16が設けられている。この押えローラ
16は、排出ガイド14が作動したときに、ネガシート
4を搬送経路から排出させる。押えローラ16は取付板
17の先端部に回転自在に支持されており、取付板17
は支軸18周りに回動可能に枢支されている。押えロー
ラ16は、支軸18により搬送経路からネガシート4の
厚み分隙間を開けて支持されているが、不図示のばねに
より搬送経路より下側に向かう方向に付勢されていても
よい。
【0015】左右の駆動ローラ群10の更に外側には、
図2に示すように、ネガシート4の有無を検出するため
の検出スイッチ19と、ネガシート4の先端を検出する
ための検出スイッチ20とが側板21に対して取り付け
られている。これらのスイッチ19、20はリミットス
イッチで構成されるが、光センサーで構成することも可
能である。なお、これらのスイッチ19、20は側板2
1の片方のみに設けてもよい。ネガシート4の搬送方向
の上流側には、ネガシート4内に収納されたネガフィル
ム5の有無を検出するネガセンサー22が配置されてい
る。このネガセンサー22は、図4に示すように、搬送
経路を挟んだ形で配置される、発光部22aと受光部2
2bとからなる光センサーである。なお、この発光部2
2aと受光部22bの配置は入れ換えてもよい。また、
このネガセンサー22は搬送されるネガシート4の幅方
向に沿って3箇所に配置される。そして、発光部22a
から受光部22bへ向かう光路を遮断しないように、支
持板13と取付板17にはそれぞれ穴13a,17aが
形成されている。このネガセンサー22は、ネガシート
4の1段目4bにネガフィルム5があるか否かを判断す
るために設けられている。ネガシート4の1段目4bは
6駒分のネガフィルム5の長さよりも短いものが挿入さ
れている可能性もあるので、確実にネガフィルム5を検
出できるように3箇所設けている。
【0016】[巻取部の構成について]巻取部2には、ネ
ガシート4を1段毎に巻き取るための巻取部材30が駆
動ユニット31に回転自在に取り付けられている。巻取
部材30は、駆動ユニット31内のモーターと連結され
た駆動軸30aと、この駆動軸30aの先端部に設けら
れた直方体形状の連結部30bと、一対の巻取り棒30
cとからなり、これらは一体的に構成されている。一対
の巻取り棒30cは、図4に示すように、回転中心から
所定の距離だけ偏心した位置に設けられており、ネガシ
ート4を巻き取るのに十分な長さの細長い円柱形状をし
ている。駆動軸30aには、円板32が一体的に取り付
けられており、この円板32には円周方向に等間隔で2
箇所に穴32aが形成されている。図4及び図5に示す
ように、円板32の穴32aに対向する位置に、発光部
33aと受光部33bからなるENDセンサー33が配
置されている。これにより、巻取部材30の回転を制御
できるようにしている。また、図4に示すように、巻取
部材30の搬送方向下流側には、ネガシート4の先端を
検出するための光センサー34が設けられており、これ
は発光部34aと受光部34bとから構成される。さら
に、巻取部材30の上方には、シート押え板35が設け
られている。このシート押さえ板35は、図4に示す退
避位置とネガシート4を押さえる作用位置との間を支軸
35a周りに回動可能であり、作用位置にあるときに
は、巻取られたネガシート4がほどけないようにネガシ
ート4をおさえる。
【0017】また、一対の巻取り棒30cは図2と図3
に示すように、円柱形状をした外周面の一部に溝を設け
て、この溝にゴム部材30dを配置している。配置箇所
は、ネガシート4と接触する箇所に、巻取部材30の回
転中心から最も離れた位置としている。その他の構成と
して、チューブ状のゴム部材として巻取棒30cの外周
面全体に巻くようにしてもよい。また、ゴム以外の摩擦
係数の高い素材及び構造であれば何でもよく、要は巻取
る際のネガシート4の滑りを防止できればよい。
【0018】[受入搬送装置について]受入搬送装置6
は、上側搬送ベルト25と、下側搬送ベルト26と、搬
送用スプロケット群27,28とを備え、スプロケット
群27,28は、下側の3つのスプロケット27a,2
7b,27cと、上側の3つのスプロケット28a,2
8b,28cとから構成されている。入り口部に設けら
れたスプロケット27aがモータM4からの駆動力を伝
達されるようになっている。搬送ベルト25,26の長
さは、12段分のポケットを有するネガシート4でも受
け入れ可能な長さに設定されている。また、巻取り棒3
0cを挟んで、第1案内ガイド15と反対側にスライド
移動可能な第2案内ガイド29が設けられている。この
第2案内ガイドは29は通常は巻取り棒30cから退避
した位置に待機しているが、巻取部2を越えて搬送され
てきたネガシート4を受け入れるときには、不図示の駆
動源により巻取り棒30cに近接した位置にスライド駆
動される。
【0019】[排出部の構成について]図2と図5に示す
ように、排出部3には、ネガシート4を巻取部材30か
ら押し出すようにして排出するための押し出しバー41
が、軸41a周りに回動可能に支持板40に支持されて
おり、不図示のばねにより図5で軸41aの反時計周り
に回動付勢されている。押し出しバー41は、略直方体
形状をしており、当接面41bが形成されている。押し
出しバー41は、通常は図2に示すように当接面41b
が搬送経路面と平行になるように保持されている。ネガ
シート4の排出動作をするときに、当接面41bが搬送
経路面と直交する位置にまで、傾斜面47を有するカム
により回動駆動されるようになっている。ネガシート4
の排出方向は、図2の矢印Bで示され、ネガシート4の
搬送されてきた方向と直交する方向である。ネガシート
4の排出方向の下流側には、順に固定ガイド42、移動
ガイド43、受け皿44が配置されている。固定ガイド
42の入口部42aと移動ガイド43の入口部43a
は、巻取られたネガシート4が入りやすいように傾斜面
となっている。移動ガイド43は通常は固定ガイド側4
2に保持されているが、ネガシート4を受け皿44に排
出するときは受け皿44側へスライド移動する。受け皿
44には1オーダー分のネガシート4が搭載される。
【0020】[ネガシート取扱装置の作動説明について]
次に、ネガシート取扱装置100の作動について、図6
乃至図14の作動図と図15の作動フローチャートに基
づいて説明する。なお、一連の作動はマイクロコンピュ
ーターを中核とする制御部によって制御される。図6に
示すように、1オーダー分に切断されたネガシート4が
搬送されてくると、このネガシート4が検出スイッチ1
9のレバー等を作動させ、ネガシート4が搬送されてき
たことを検出することができる(ステップ#100)。
そして、この検出スイッチ19による検出動作に基づい
て、ネガセンサー22をON状態にする。そして、ネガ
センサー22により、ネガシート4の1段目4b内にネ
ガフィルム5があるか否かを検出するのである(ステッ
プ#101)。このように、ネガセンサー22による検
出動作を検出スイッチ19の動作に同期させることによ
って、ネガフィルム5の検出を確実なものにできる。こ
れは、ネガシート4には、通常その表面に印刷がされて
おり、上記の構成により、この印刷が入っていない部分
でのネガフィルム5の有無を検出できるからである。そ
のために、ネガシート4の搬送方向からみて、検出スイ
ッチ19とネガセンサー22とを所定の間隔距離をもっ
て配置すればよい。
【0021】ネガセンサー22により、ネガシート4の
1段目4bにネガフィルム5がないと判断された場合に
は、たとえ2段目以降4c,4d……にネガフィルム5
が挿入されているような場合でも、排出ガイド14を作
動させる(ステップ#117)。これは、ネガシート4
の1段目4bにネガフィルム5がないと、巻取部2にお
けるネガシート4の巻取りができない可能性があるから
である。また、1段目4bの検出を行うことで、排出す
べきか否かの判断を早くできるので好ましい。排出ガイ
ド14は、図6に示される位置から、図7に示される搬
送経路から退避した位置にまで支軸14a周りに反時計
方向に回動駆動される。この排出ガイド14の作動に連
動して、押えローラ16も反時計方向に自重又は不図示
のばねの付勢力で駆動され、ネガシート4の先端部4e
を搬送経路から排出経路へ向かうように作用させる。図
7の状態で、更に駆動ローラ群10を駆動させるとネガ
シート4は搬送経路から完全に排出される。送り込み搬
送装置1の下部にトレイを設けて、排出されたネガシー
ト4を収集するようにするようにしておく。
【0022】次に、ネガセンサー22により、ネガシー
ト4の1段目4bにネガフィルム5があると判断された
場合には、引き続いてネガシート4を搬送させる。そし
て、図8に示すように、ネガシート4の先端部が検出ス
イッチ20のところに来ると、検出スイッチ20のレバ
ーを作動させ、これによりネガシート4の先端部4eが
搬送されてきたことを検出する(ステップ#102)。
この検出結果に基づいて、図9に示すように、第1案内
ガイド15および第2案内ガイド29が図6乃至8の退
避位置から案内位置へと、それぞれ回動及びスライド駆
動される(ステップ#103)。このように、第1案内
ガイド15を通常は退避させておく構成にすることによ
り、巻取部材30をより送り込み搬送装置1に近づける
ことができ装置全体の小型化に寄与するという利点があ
る。また、第2案内ガイド29を通常は退避させておく
構成にすることにより、同様の利点がある。
【0023】第1案内ガイド15が案内位置に保持され
た状態で、さらにネガシート4の搬送を行うと、図10
に示すように、その先端部4eが一対の巻取り棒30c
の間に挿入される。巻取動作前は、一対の巻取り棒30
cが搬送経路に対して上下に並ぶ姿勢に配置される。そ
して、図10に示すように、ネガシート4の先端部4e
がセンサー34により検出される(ステップ#10
4)。このセンサー34の検出から所定時間経過後に、
各案内ガイド15,29は案内位置から再び退避位置へ
と復帰させられる(ステップ#105)。これは、引き
続いて行われる巻取動作の際にじゃまにならないように
するためである。そして、センサー34によるネガシー
ト4の先端部4eを検出してから、更に所定時間だけネ
ガシート4を搬送させる( ステップ#106) 。センサ
ー34を通過したネガシート4の先端部4eは、上下の
搬送ベルト25,26の間に挟持されて、これら搬送ベ
ルト25,26により更に搬送される。所定量搬送され
ると送り込み搬送装置1と受入搬送装置6を停止させ
る。この状態で、ネガシート4の搬送方向における中央
部又はほぼ中央部に巻取棒30cが位置することにな
る。なお、上述したセンサー34の替わりに、ネガシー
ト4の送り量を検出できるようにしておき、検出スイッ
チ20による先端部4eの検出後、ネガシート4が所定
量送られたことを検出して、これに基づいて各案内ガイ
ド15,29を退避位置に戻すようにしてもよい。
【0024】さて、上述したようにネガシート4が所定
の位置にまで搬送されると、巻取部材30を図10の矢
印で示すように反時計方向に回転させる(ステップ#1
07)。この回転速度は、ネガシート4に過度のテンシ
ョンがかからないように、設定される。すなわち、巻取
り動作をするときに第1 、受入搬送装置1,6からネガ
シート4を引っ張り出すような感じになるが、テンショ
ンがかかりすぎないように、巻取り棒30cの回転速度
に合わせてこれら第1 、受入搬送装置1,6も駆動する
のが好ましい。この巻取り動作の過程は図16の(イ)
(ロ)(ハ)(ニ)の順に示されている。この一連の動
作図から理解されるように、巻取り棒30cを回転する
と、これがネガシート4を押しながら回転していくこと
で巻取りが実行される。なお、ネガシート4の巻取動作
についてはその詳細は後述する。
【0025】巻取部材30にネガシート4が巻き取られ
た状態は、図11に示される。ネガシート4の各段の中
間部は、ミシン目が入って切断可能になっており、この
ミシン目の部分を折り曲げることで巻取るようにしてい
る。つまり、図11に示される巻取られたネガシート4
の左右の端部はネガフィルム5は入っていない部分であ
り、軽く折り畳んだ状態になっている。また、巻取幅は
ネガシート4の1段分の幅とほぼ同じになるようにして
いる。従って、一対の巻取り棒30cの間隔も上記作用
をするように設定されている。通常、1オーダー毎にネ
ガシート4の段数は異なっているので、オーダーに拘ら
ず1段毎に巻取ることで、ネガシート4の搬送条件を同
じにできるという利点がある。
【0026】なお、シート押え板35は巻取動作が開始
した後、図9の退避位置から図10の作用位置にまで支
軸35a周りに時計方向に駆動させられる(ステップ#
108)。この押え板35は可撓性を有しており、巻取
動作の途中においても、押え板35の弾性力によりネガ
シート4を押圧している。また、巻取動作が停止した後
もネガシート4の後端部4fを押さえており、巻取られ
たネガシート4がほどけないようにしている。巻取部材
30により、ネガシート4が次第に巻き取られていき、
ネガシート4の後端部4fが検出スイッチ20により検
出された後に、ENDセンサー33の発光部33aから
の光を受光部33bが所定回検出すると、巻取部材30
が停止させられる(ステップ#109、#110、#1
11)。図11に示すように、巻取完了状態で一対の巻
取り棒30cは、左右に並んだ姿勢になるように停止制
御される。後述するように、巻取り完了状態ではIDラ
ベル5aが必ず上になるように巻き取られる。
【0027】次に巻取られたネガシート4の排出動作に
ついて説明する。ネガシート4の巻取動作が完了する
と、即ち、前述したENDセンサー33による検出が完
了すると、移動ガイド43が図12の破線位置から実線
位置にまでスライド移動する(ステップ#112)。そ
して、図2に示す支持板40が図12の矢印方向にスラ
イド駆動させられる。このスライド移動にともない、押
し出しバー41と一体的に結合されているフォロアーロ
ーラ45が傾斜面47に案内されることにより、押し出
しバー41が時計方向に回動駆動させられる。これに伴
って、押し出しバー41が水平姿勢から直立姿勢に姿勢
変更させられる(ステップ#113)。この直立姿勢の
状態で、当接面41bが巻取られたネガシート4の側端
部4gを押していき、ネガシート4を巻取り棒30cか
ら押し出すようにして排出させる(ステップ#11
4)。引き続いてネガシート4は、図13に示すよう
に、受け皿44に搭載された状態となる。
【0028】受け皿44へのネガシート4の排出が完了
すると、図14に示すように移動ガイド43が初期位置
に復帰する(ステップ#115)。その後、押し出しバ
ー41も図5の初期位置に復帰する(ステップ#11
6)。さらに、シート押え板35も退避位置に復帰する
(ステップ#117)。この状態は図5に示される初期
位置である。なお、シート押え板35の復帰するタイミ
ングは上記に限らず、巻取り棒30cからネガシート4
が脱出完了した時点以降であればいつでもよい。なお、
巻取られたネガシート4は、別の場所で写真プリントと
共にプリント袋に挿入され、顧客に返却される。
【0029】[ネガシートの巻取り動作について]図17
から図20によりネガシートの巻取りに関する詳細説明
を行なう。図17において(a)(b)……(j) に12段から
3段までのポケットを有するネガシート4の巻取り動作
が説明されている。各図は平面図と巻取り前の側面図と
巻取り完了後の側面図とで構成される。図でネガシート
4は右から左へと搬送される。さらに図中Lで示される
直線は、巻取り開始直前における一対の巻取り棒30c
の位置を示すものである。また、側面図において上側が
ベース面側で下側が乳剤面側となっている。そして、ネ
ガシート4の搬送方向の最後尾の段部に挿入されたネガ
フィルムのベース面にIDラベル5aが貼り付けられて
いる。図17(a) は12段のポケットを有するネガシー
ト4を巻き取る場合で、巻取り棒30cは6段目の真ん
中に位置し、この状態から巻取り棒30cを反時計方向
に回転させていく。巻取り完了時には12段目のベース
面側が上になるように、即ちIDラベル5aが上側にな
るように巻き取られる。したがって、オペレータは照合
作業の際に直ちにID番号を確認することができる。
(b) の11段の場合は5段目の真ん中に巻取り棒30c
を位置させる。10段以下も同様である。(j) のよう
に、3段しかない場合にも1段目( 先頭) の真ん中に巻
取り棒30cを位置させれば巻き取ることができる。図
18は、乳剤面側にIDラベル5aが貼り付けられてい
る場合で、巻き取り開始位置は図17と同じであるが、
巻取り棒30cの回転方向が時計方向となっている。図
19は搬送方向の先頭の段部に挿入されたネガフィルム
の乳剤面側にIDラベル5aが貼り付けられている場合
である。12段の場合は図19(a) に示すように7段目
の真ん中に巻取り棒30cを位置させて反時計方向に回
転させて巻き取る。11段以下も同様である。図20
は、先頭のベース面側にIDラベル5aがある場合であ
る。図19に比べて巻取り棒30cが時計方向に回転す
るところが異なる。
【0030】[ 受入搬送装置の別の実施形態]図21
は、受入搬送装置の別の実施形態を示し、この受入搬送
装置6は巻取用ドラム50と、送り込みローラ51と、
このローラ51を駆動するモータM5を備えている。巻
取部2を越えて搬送されたネガシート4は、巻取用ドラ
ム50に巻き取られていく。図1の実施形態と比較した
場合、受入搬送装置6を小型化できると言う利点があ
る。
【0031】[変形例] (1) 本発明は、写真フィルムとしてネガフィルムだけで
はなく、ポジフィルムの場合にも応用できる。 (2) 巻取り棒30cの断面形状としては、円形、角型、
楕円形など種々選択できる。 (3) 上記実施の形態では受入装置6は搬送機能を有する
搬送受入装置として説明したが、受入装置自体には搬送
機能を持たさず、送り込み搬送装置1による送り機能だ
けに頼ってもよいし、重力による自然落下移動などを利
用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネガシート搬送機構の概略を示す図
【図2】ネガシート取扱装置の外観斜視図
【図3】ネガシートの平面図
【図4】ネガシート取扱装置の要部側面図
【図5】ネガシート取扱装置の要部前面図
【図6】ネガシート取扱装置の作動図1
【図7】ネガシート取扱装置の作動図2
【図8】ネガシート取扱装置の作動図3
【図9】ネガシート取扱装置の作動図4
【図10】ネガシート取扱装置の作動図5
【図11】ネガシート取扱装置の作動図6
【図12】ネガシート取扱装置の作動図7
【図13】ネガシート取扱装置の作動図8
【図14】ネガシート取扱装置の作動図9
【図15】ネガシート取扱装置の作動フローチャート
【図16】ネガシートの巻取り状態を表す図
【図17】巻取り棒による巻取り動作を示す図1
【図18】巻取り棒による巻取り動作を示す図2
【図19】巻取り棒による巻取り動作を示す図3
【図20】巻取り棒による巻取り動作を示す図4
【図21】受入搬送装置の別実施形態を示す図
【符号の説明】
1 送り込み搬送装置 2 巻取部 3 排出部 4 ネガシート 4b 1段目 5 ネガフィルム 5a IDラベル 6 受入装置(受入搬送装置) 10 駆動ローラ 11 従動ローラ 19 検出スイッチ 22 ネガセンサー 30c 巻取り棒 50 巻取用ドラム 51 送り込みローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1オーダー単位に切断され写真フィルム
    が収納されたフィルム収納シートを巻き取るための巻取
    部と、この巻取部に前記フィルム収納シートを送り込む
    ための送り込み搬送装置とを備えたフィルム収納シート
    取扱装置において、前記巻取部に送り込まれた前記フィ
    ルム収納シートを、さらに前記巻取部を越えて送り出す
    ことができるように構成すると共に、この送り出された
    前記フィルム収納シートを受け入れる受入装置を備え、
    これにより前記フィルム収納シートの巻き取り開始位置
    を変更可能に構成したことを特徴とするフィルム収納シ
    ート取扱装置。
  2. 【請求項2】 前記受入装置は、前記フィルム収納シー
    トを搬送する受入搬送装置として構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のフィルム収納シート取扱装
    置。
  3. 【請求項3】 前記受入搬送装置は、前記フィルム収納
    シートを搬送するための搬送ベルトを含むことを特徴と
    する請求項2に記載のフィルム収納シート取扱装置。
  4. 【請求項4】 前記受入搬送装置は、前記フィルム収納
    シートを巻き取るためのドラムを含むことを特徴とする
    請求項2に記載のフィルム収納シート取扱装置。
  5. 【請求項5】 前記巻取部は、前記フィルム収納シート
    の搬送方向の中央部又はほぼ中央部を巻き取り開始位置
    として巻き取ることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項にフィルム収納シート取扱装置。
  6. 【請求項6】 前記巻取部における巻取方向を変更可能
    に構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    項に記載のフィルム収納シート取扱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108856407A (zh) * 2018-06-26 2018-11-23 安徽玄同工业设计有限公司 卷料带头起卷设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108856407A (zh) * 2018-06-26 2018-11-23 安徽玄同工业设计有限公司 卷料带头起卷设备
CN108856407B (zh) * 2018-06-26 2019-11-05 安徽玄同工业设计有限公司 卷料带头起卷设备

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