JP2000086036A - ネガシート搬送装置 - Google Patents

ネガシート搬送装置

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JP2000086036A
JP2000086036A JP10253829A JP25382998A JP2000086036A JP 2000086036 A JP2000086036 A JP 2000086036A JP 10253829 A JP10253829 A JP 10253829A JP 25382998 A JP25382998 A JP 25382998A JP 2000086036 A JP2000086036 A JP 2000086036A
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Japan
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negative sheet
negative
transport
sheet
unit
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JP10253829A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Nakaoka
伸哲 仲岡
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネガシートカッターやピースネガインサータを
通過するネガシートに発生する弛みを抑制し、正確な停
止精度が得られるネガシート搬送装置を提供すること。 【解決手段】ネガシートロール61から引き出したネガシ
ート4 をネガシートカッター63やピースネガインサータ
62に送り込むとともにさらにネガシートをネガシート排
出部に送り出すネガシート搬送装置80が、前記ネガシー
トカッターやピースネガインサータの搬送方向上流側に
配置された第1搬送部80A と、前記搬送方向下流側に配
置された第2搬送部80B とを備えており、前記第1搬送
部の搬送速度より前記第2搬送部の搬送速度が速くなる
ように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネガシートロール
から引き出したネガシートにピースネガを挿入するピー
スネガインサータやネガシートをオーダ単位の長さにカ
ットするネガシートカッターに送り込むとともにさらに
そのネガシートをネガシート排出部に送り出すネガシー
ト搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、DPショップではミニラボ装置と
して知られている自動写真処理装置で、顧客より依頼さ
れたフィルムを現像処理し、同時に現像されたフィルム
から写真プリントを作成する。その際、焼付処理を終え
たネガフィルムは所定の寸法(通常は6コマ又は4コマ
長さ)をもつピースネガにカットされて、ネガシートへ
挿入される。ピースネガを収納したネガシートは、顧客
から預かった1本のパトローネから引き出されたフィル
ムに対応する処理単位であるオーダ単位でカットされ、
DP袋に入る大きさに折り畳まれて、写真プリントとと
もにDP袋に収容され、顧客に渡される。このような、
一連の写真処理工程は、省力化のため、大部分が自動化
されてきており、ネガシートロールから引き出したネガ
シートのポケットに順次ピースネガを挿入するピースネ
ガインサータ、1オーダ単位(1本のネガフィルムから
カットされたピースネガを収容した長さ分)でネガシー
トをカットするネガシートカッター、1オーダ単位のネ
ガシートを折り畳んで収容トレーに排出するシート折り
畳み装置などが開発されている。これらの各装置は、ネ
ガシート搬送装置によって形成されるネガシート搬送ラ
インに順に並んで配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ネガシート搬送装置
は、ネガシートの所定のポケットとポケットの間にネガ
シートカッターのカット位置が正確にくるようにネガシ
ートを搬送停止しなければならない。しかしながら、ネ
ガシートは、通常樹脂フィルムから作られており、ポケ
ットにピースネガが挿入されていても、ポケットとポケ
ットの間は非常に撓みやすく、ガイドにより押さえてい
ても、特に搬送経路が曲がっている箇所などでたるみが
生じやすく、その停止精度が悪くなり、カットラインが
所望の位置からずれるという不都合が生じる。これと同
じことが、ピースネガインサータへのネガシートの搬送
に関しても成り立ち、その停止精度の悪化が、ピースネ
ガがネガシートのポケットにうまく挿入できないという
不都合が生じる。上記実情に鑑み、本発明の目的は、ネ
ガシートカッターやピースネガインサータを通過するネ
ガシートに発生する弛みを抑制し、正確な停止精度が得
られるネガシート搬送装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、ネガシートロールから引き出したネガシートをネガ
シートカッターに送り込むとともにこのネガシートカッ
ターによってオーダ単位の長さにカットされたネガシー
トをネガシート排出部に送り出すネガシート搬送装置で
は、本発明により、このネガシート搬送装置が、前記ネ
ガシートカッターの搬送方向上流側に配置された第1搬
送部と、前記ネガシートカッターの搬送方向下流側に配
置された第2搬送部とを備えており、前記第1搬送部の
搬送速度より前記第2搬送部の搬送速度が速くなるよう
に設定されている。
【0005】同様に、ネガシートロールから引き出した
ネガシートをピースネガインサータに送り込むとともに
ピースネガインサータによってピースネガを挿入された
ネガシートをネガシート排出部に送り出すネガシート搬
送装置では、本発明により、このネガシート搬送装置
が、前記ピースネガインサータの搬送方向上流側に配置
された第1搬送部と、前記ネピースネガインサータの搬
送方向下流側に配置された第2搬送部とを備えており、
前記第1搬送部の搬送速度より前記第2搬送部の搬送速
度が速くなるように設定されている。
【0006】この構成により、ネガシートカッターやピ
ースネガインサータを通過するネガシートは第1搬送部
と第2搬送部との間でテンションを受け、弛みのない張
った状態で搬送され、その停止精度も向上する。もちろ
ん、第1搬送部と第2搬送部との間にネガシートカッタ
ーとピースネガインサータの両方を配置した場合も同様
の作用効果が得られる。
【0007】本発明の好適な実施形態の1つとして、前
記第1搬送部の搬送速度より前記第2搬送部の搬送速度
を1〜2割速くなるように設定することが提案される。
これは、第1搬送部と第2搬送部であまり大きな搬送速
度差を作ると、ネガシートに生じる大きなテンションに
よりネガシートにダメージを与えるおそれがあるし、ま
た、各搬送部のネガシートに対する滑りがネガシートに
ダメージを与えることになるから、ネガシートにとって
最適な搬送速度差は実験的に求められるのである。
【0008】本発明のさらに別な実施形態の1つとし
て、前記第2搬送部が、搬送動力伝達系に動力伝達のス
リップを引き起こす動力伝達スリップ手段を備えている
ならば、第1搬送部と第2搬送部との間のネガシートに
過剰なテンションがかかると第2搬送部側でスリップが
生じ、テンションの増大を防ぐことができ、第1搬送部
との速度差によるテンションを最小限にしながら、弛み
のない搬送が可能となる。
【0009】上述したような動力伝達スリップ手段の実
施の形態の1つとして、本発明では、前記第2搬送部
は、ネガシートの両側から挟み込んでネガシートに搬送
力を与える駆動ローラと押さえローラを備え、動力伝達
スリップ手段は前記押さえローラのネガシートとの間で
の摩擦伝達力を作り出す押しつけ力を与える機構であ
り、この摩擦伝達力を超えるテンションがネガシートに
作用した際にネガシートと押さえローラに滑りを生じさ
せることが提案される。この構成では、押さえローラを
重力やばね付勢力によってネガシートに押さえつけるこ
とで、ネガシートに搬送力を付与するとともに、ネガシ
ートのテンションが大きくなれば、自然にスリップす
る。押さえローラの支持構造をわずかに変更するだけ
で、動力伝達スリップ手段が実現するので、そのコスト
の上昇はほとんど無視できる。
【0010】本発明による動力伝達スリップ手段の別な
実施の形態の1つとして、前記動力伝達スリップ手段
を、前記第2搬送部の動力伝達系に設けられたトルクリ
ミッターとして構成することも提案される。この構成で
は、スリップが生じ始めるネガシートのテンション値
を、かなり正確に設定できるので、最適に近いネガシー
トの搬送が可能になる。
【0011】本発明によるさらに好適な実施形態とし
て、前記第1搬送部と前記第2搬送部によって搬送され
ているネガシートを停止させる際、前記第1搬送部より
遅いタイミングで前記第2搬送部が停止するように構成
するならば、第1搬送部でネガシートの一端を保持した
状態でわずかの時間第2搬送部で引っ張ることにより、
その間の弛みを完全にとることができ、ネガシートのカ
ッティング作業や、ピースネガの挿入作業が高い信頼性
をもって行うことができる。本発明のその他の特徴と利
点は、以下の図面を用いた実施形態の説明から明らかに
されるだろう。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるネガシート搬送装置
は焼付・現像処理などを自動的に行う写真処理装置に組
み込まれているが、そのような写真処理装置1内を各種
処理にともなって搬送されるネガフィルム2と印画紙3
の搬送経路が、図1に模式的に示されている。この写真
処理装置1は、ネガフィルム供給部10と、ネガフィル
ム2の画像をペーパーマガジン3aから引き出された印
画紙3に焼き付ける露光部20と、露光部20にて露光
済の印画紙3を現像処理する現像処理部30と、現像処
理部30にて現像処理された印画紙3を乾燥する乾燥部
40と、乾燥された印画紙3を所定長さにカットしてプ
リント(印画紙3を所定長さにカットしたものをプリン
ト3と称している)として排出するプリント排出部50
と、露光部20で使用されたネガフィルム2をピースネ
ガ2aにカットし、ネガシート4に挿入して、排出する
ネガフィルム排出部60と、ネガフィルム排出部60か
ら搬入された1オーダー分のピースネガ2aを収納した
ネガシート4とプリント排出部50から搬入された対応
するオーダのプリントを仕上がり品として照合組み合わ
せて、作業者による仕上がり品取り出し位置まで搬送す
るコンベヤ機構70とを備えている。
【0013】ネガフィルム供給部10には、100本ま
でのネガフィルム2をスプライステープによってつなぎ
合わせたものを巻き取っているネガリール11が2本装
填可能であり、このネガリール11から引き出されたネ
ガフィルム2に備えられているバーコードを読み取るバ
ーコードリーダー12や引き出されたネガフィルム2を
1オーダ毎にカットするネガカッター13や、スプライ
ス検出センサー14が設けられている。さらに、ネガリ
ール11から露光部20に続くネガフィルム搬送ライン
の途中に、ピースネガ挿入部15が設けられている。つ
まり、この露光部20では、スプライステープによって
長尺化されたネガフィルムをネガカッター13によって
再び1オーダの長さにカットされたネガフィルム2と、
4コマ又は6コマを有するようにカットされたピースネ
ガ2aが扱われる。
【0014】露光部20には、フィルム搬送方向上流側
に、フィルム読取装置21が設けられ、そのフィルム搬
送方向下流側に、露光用光源や調光フィルタや焼付レン
ズなどからなる露光装置22が設けられている。ネガフ
ィルム供給部10から露光部20を通過してネガ排出部
60に至るネガフィルム搬送ラインは図2で模式的に図
示されている搬送ローラによって形成されている。
【0015】現像処理部30には、その図示は省略され
ているが、複数の現像処理タンクが備えられており、露
光部20でネガフィルム2やピースネガ2aの画像が焼
き付けられた後、現像処理部30の現像処理タンクを順
次通過することで現像処理される。なお、現像処理部3
0の手前には、ループ部の存在にもかかわらず露光部2
0と現像処理部30の間で連続して印画紙3を送り続け
ることができない事態が生じた場合に緊急避難的に印画
紙3を切断するカッター24が設けられている。現像処
理後の印画紙3は、乾燥部40で乾燥された後、プリン
ト排出部50に送られ、ペーパーカッター51によって
カットされることにより仕上がりプリント3となり、横
送りコンベヤ52によってコンベヤ機構70へ送り出さ
れる。
【0016】コンベヤ機構70は、図1に示されている
ようにトレーコンベヤ式であり、周回案内路80に案内
されながら搬送力を伝達する、図示されていない駆動手
段によって走行する複数のトレー100が備えられてい
る。周回案内路80によって決定される搬送ラインに
は、ネガフィルム搬入ステーション71と待機ステーシ
ョン72と、プリント搬入ステーション73と、照合ス
テーション74とが形成されている。周回案内路80
は、写真処理装置1の低い位置に配置されたネガフィル
ム排出部60と高い位置に配置されたプリント排出部5
0との間を現像処理部30と乾燥部40の側壁に沿って
延びている。
【0017】図2に示すように、露光部20にて露光処
理の終了した1オーダ長さのネガフィルム2は、露光装
置22のフィルム搬送方向下流側に配置されているネガ
カッター23によって6コマ(又は4コマ)毎に切断さ
れて、ピースネガ2aにされる。順次、カットされて送
り出されるピースネガ2aはピースネガインサータ62
によってネガシート4に収納されるが、このため、ネガ
シート4は、図3に示すように、2枚重ねた長尺の樹脂
シートに横断方向に接合ラインを設けてピースネガ2a
を収納可能なようなポケット4bを形成している。各ポ
ケット4bの間には光学的に検出可能なマーク4aが印
刷されており、ネガシートの位置決めに用いられる。
【0018】ピースネガインサータ62は、図2では搬
送ローラとしてしか示されていないが、ネガシートロー
ル61から引き出され、所定位置に停止したネガシート
4のポケット4bに、1本ずつピースネガ2aを挿入す
る。1オーダ分のピースネガ2aの挿入が完了すれば、
ネガシート4は最終のポケット4bと次のポケット4b
の間でネガシートカッター63によってカットされる。
1オーダの長さでカットされたネガシート4は、詳しく
図示されていないネガシート巻き取り装置64によって
巻き取られ、図示されていないフィーダによってコンベ
ヤ機構70のトレイ100へ送り出される。
【0019】ピースネガ2aが露光部20にて露光処理
された場合、ネガカッター23によって切断する必要は
ないので、ネガカッター23の作動が中断され、そのま
ま順次ピースネガ2aがピースネガインサータ62によ
ってネガシート4のポケット4bに挿入されていく。そ
の後、1オーダ(1セット)分のピースネガ2aの挿入
が完了すれば、同様にネガシート61はネガシートカッ
ター63によってカットされ、最終的にコンベヤ機構7
0のトレイ100へ送り出される。
【0020】ネガシート4は、図4に示すように、ネガ
シートロール61からピースネガインサータ62、ネガ
シートカッター63を通ってネガシート巻き取り装置6
4に送られて行くが、このネガシート搬送ラインは、ネ
ガフィルム排出部60内に収めるため、曲がりくねった
レイアウトを有するネガシート搬送装置80によって形
成されている。このネガシート搬送装置80は、隣接し
て配置されているピースネガインサータ62とネガシー
トカッター63を基準として、搬送上流側のネガシート
4の搬送を行う第1搬送部80Aと、搬送下流側に位置
するネガシート4の搬送を行う第2搬送部80Bとを主
要構成要素とし、さらに第2搬送部80Bからネガシー
ト4を受け取ってネガシート巻き取り装置64に送り出
すベルト式の第3搬送部80Cも備えている。
【0021】この実施の形態では、第1搬送部80Aも
第2搬送部80Bも対向ローラ方式を採用しており、第
1搬送部80Aはネガシート4をその間に挟み込む駆動
ローラ81と押さえローラ82、そして駆動ローラ81
にモータM1の回転動力を伝達する動力伝達機構83か
ら構成され、同様に第2搬送部80Bは駆動ローラ84
と押さえローラ85、そして駆動ローラ84にモータM
2の回転動力を伝達する動力伝達機構86から構成され
ている。各ローラ対は搬送長さに応じて複数個用意され
るが、各ローラ対の間にはネガシート4の蛇行を抑制す
るガイド87が設けられている。第3搬送部80Cは、
図4に示されているように、この実施形態ではネガシー
ト巻き取り装置64の前後にあるネガシートハンドリン
グ用ベルトコンベヤと直接第2搬送部80Bに接続して
いるネガシート供給ベルトコンベヤから構成されてい
る。ネガシートハンドリング用ベルトコンベヤはそれぞ
れモータM4とM5から動力を受け、ネガシート供給ベ
ルトコンベヤはモータM4から動力を受けている。
【0022】ネガシート巻き取り装置64の上流側のネ
ガシートハンドリング用ベルトコンベヤと、ネガシート
供給ベルトコンベヤと、第2搬送部80Bとは同じ搬送
速度となるようにそれぞれのモータM2、M3、M4が
同期運転している。しかしながら、このネガシート供給
ベルトコンベヤと第2搬送部80Bは一体的に連係され
た搬送機構として構成することも可能であり、その場合
モータM2とM3を、さらに場合によってはモータM4
も含めて兼用化することができる。もちろん、ネガシー
ト供給ベルトコンベヤと第2搬送部80Bとを一体的に
連係された搬送機構として構成するのではなく、第2搬
送部80Bからのネガシート4をこの別なネガシート供
給ベルトコンベヤに受け渡すような構成を意図する場
合、第1搬送部80Aも第2搬送部80Bの関係と同様
に、ネガシート供給ベルトコンベヤの搬送速度が第2搬
送部80Bの搬送速度より速くなるように構成し、第1
搬送部80Aも第2搬送部80Bとの間に生じる同様な
作用効果が得られるようにしてもよい。
【0023】なお、第2搬送部80Bが作り出そうとす
るネガシート4の搬送速度は、第1搬送部80Aが作り
だそうとするネガシート4の搬送速度より1割〜2割速
くなるように設定されている。この搬送速度差は、駆動
ローラ径、動力伝達比、モータ回転速度のいずれかを変
更することによって作り出すことができる。搬送下流側
の第2搬送部80Bの速度を大きくしていることによ
り、ネガシート4は搬送方向に引っ張られることにな
り、第1搬送部80Aと第2搬送部80Bとの間に跨っ
ているネガシート4にはテンションが働き、弛みが生じ
なくなる。第1搬送部80Aと第2搬送部80Bとの間
にはピースネガインサータ62とネガシートカッター6
3が配置されており、それぞれネガシート4を停止させ
て作業するが、ネガシート4を停止させた場合ネガシー
ト4に弛みがないので、その停止精度に狂いが生じな
い。さらに、ネガシート4を停止させる際、第1搬送部
80Aより遅いタイミングで第2搬送部80Bを停止さ
せることにより、第1搬送部80Aでネガシート4の一
端を保持した状態でわずかの時間第2搬送部80Bによ
ってそのネガシート4を引っ張ることができ、その間の
弛みを完全にとることができる。このような停止タイミ
ングの制御によって、ピースネガインサータ62とネガ
シートカッター63におけるネガシート4の停止精度が
さらに向上し、ネガシート4のカッティング作業や、ピ
ースネガ2aの挿入作業が高い信頼性をもって行うこと
ができる。なお、ネガシート4の停止は、ピースネガイ
ンサータ62の搬送方向手前に設けられた光学センサー
87がネガシート4のマーク4aを検出したタイミング
を利用して行われる。
【0024】第1搬送部80Aと第2搬送部80Bに速
度差をつけることにより、その間を搬送されているネガ
シート4に作用するテンションが必要以上に増大しない
ことを確実にするため、モータM2からネガシート4ま
での搬送動力伝達系において動力伝達のスリップを引き
起こす動力伝達スリップ手段90を備えることが好まし
い。以下、この動力伝達スリップ手段90の具体例を図
5を用いて説明する。図5(イ)では、動力伝達スリッ
プ手段90は、押さえローラ85をネガシート4に対し
て遠近変位させる揺動レバー91と押さえローラ85に
ネガシート方向に所望の付勢力を与えるバネ92からな
る。この押さえローラ85の押し付け力によりネガシー
ト4に対する摩擦搬送力が決定することになるので、ネ
ガシート4に所定以上のテンションが作用すると、押さ
えローラ85とネガシート4との間にスリップが生じ
て、ネガシート4のダメージが防止される。なお、押さ
えローラ85にネガシート4方向への適切な重力が作用
するような構成が採用できる場合、押さえローラ85を
単にネガシート4に載せるような構造で動力伝達スリッ
プ手段90を実現することが可能である。
【0025】図5(ロ)では、動力伝達スリップ手段9
0は、ギヤ伝動機構によって構成された動力伝達機構8
6に介装されたトルクリミッタ93である。ネガシート
4に所定以上のテンションが作用すると、トルクリミッ
タ93が作動して、動力の伝達を遮断するので、ネガシ
ート4にダメージを与えない程度のテンションを与え、
ネガシート4の弛みを防止できる。
【0026】図5(ハ)では、動力伝達スリップ手段9
0は、ベルト伝動機構によって構成された動力伝達機構
86が兼用している。つまり、ベルト伝動機構のプーリ
とベルトとの間にスリップを生じさせることで、ネガシ
ート4にダメージを与えない程度のテンションを与え、
ネガシート4の弛みを防止するのである。
【0027】さらに別な動力伝達スリップ手段90の具
体例として、第1搬送部80Aの駆動ローラ81に金属
製の周面を、押さえローラ82にゴム製の周面を与え、
第2搬送部80Bの駆動ローラ84と押さえローラ85
の両方に金属製の周面を与える構成も提案される。この
構成よれば、第1搬送部80Aのローラ対はゴムと金属
の周面によりスリップのない搬送力でネガシート4を送
り込んでいくのに対し、第2搬送部80Bのローラ対は
金属の周面であるため、第1搬送部80Aのローラ対ほ
ど強い搬送力はなくネガシート4との間にスリップが生
じやすく、ネガシート4にダメージを与えない程度のテ
ンションを与え、ネガシート4の弛みを防止できるので
ある。
【0028】上述した実施の形態のネガシート搬送装置
80では、第1搬送部80Aと第2搬送部80Bとの間
にピースネガインサータ62とネガシートカッター63
の両方が配置されていたが、いずれか一方だけ配置され
た形態も、本発明の枠内に入るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真処理装置におけるネガフィルムと印画紙の
流れを示す模式図
【図2】ネガフィルム搬送ラインとネガシート搬送ライ
ンを示す模式図
【図3】ピースネガを収納したネガシートの平面図
【図4】ネガシート搬送装置の模式図
【図5】動力伝達スリップ手段の具体例を説明する説明
【符号の説明】
2 ネガフィルム 2a ピースネガ 3 印画紙(プリント) 20 露光部 25 ネガカッター 30 現像部 50 プリント排出部 60 ネガフィルム排出部 61 ネガシートロール 62 ピースネガインサータ 63 ネガシートカッター 64 ネガシート巻き取り装置 70 コンベヤ機構 80 ネガシート搬送装置 80A 第1搬送部 80B 第2搬送部 90 動力伝達スリップ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H098 AA02 AA05 CA02 CA20 CA37 CA41 DA14 DA23 DA30 GA01 HA01 JA08 JA09 JA10 2H112 AA11 AA14 BA08 BA09 BA20 BA26 BA27 BA28 BB06 BB12 BC01 BC05 BC42 3F105 AA02 AB04 BA27 CA19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネガシートロールから引き出したネガシー
    トをネガシートカッターに送り込むとともにこのネガシ
    ートカッターによってオーダ単位の長さにカットされた
    ネガシートをネガシート排出部に送り出すネガシート搬
    送装置が、前記ネガシートカッターの搬送方向上流側に
    配置された第1搬送部と、前記ネガシートカッターの搬
    送方向下流側に配置された第2搬送部とを備えており、
    前記第1搬送部の搬送速度より前記第2搬送部の搬送速
    度が速くなるように設定されていることを特徴とするネ
    ガシート搬送装置。
  2. 【請求項2】ネガシートロールから引き出したネガシー
    トをピースネガインサータに送り込むとともにピースネ
    ガインサータによってピースネガを挿入されたネガシー
    トをネガシート排出部に送り出すネガシート搬送装置
    が、前記ピースネガインサータの搬送方向上流側に配置
    された第1搬送部と、前記ピースネガインサータの搬送
    方向下流側に配置された第2搬送部とを備えており、前
    記第1搬送部の搬送速度より前記第2搬送部の搬送速度
    が速くなるように設定されていることを特徴とするネガ
    シート搬送装置。
  3. 【請求項3】前記第1搬送部の搬送速度より前記第2搬
    送部の搬送速度が1〜2割速くなるように設定されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のネガシート
    搬送装置。
  4. 【請求項4】前記第2搬送部は、搬送動力伝達系に動力
    伝達のスリップを引き起こす動力伝達スリップ手段を備
    えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のネガシート搬送装置。
  5. 【請求項5】前記第2搬送部は、ネガシートの両側から
    挟み込んでネガシートに搬送力を与える駆動ローラと押
    さえローラを備え、前記動力伝達スリップ手段は前記押
    さえローラのネガシートとの間での摩擦伝達力を作り出
    す押しつけ力を与える機構であり、この摩擦伝達力を超
    えるテンションがネガシートに作用した際にネガシート
    と押さえローラに滑りを生じさせることを特徴とする請
    求項4に記載のネガシート搬送装置。
  6. 【請求項6】前記動力伝達スリップ手段は、前記第2搬
    送部の動力伝達系に設けられたトルクリミッターとして
    構成されていることを特徴とする請求項4に記載のネガ
    シート搬送装置。
  7. 【請求項7】前記第1搬送部と前記第2搬送部によって
    搬送されているネガシートを停止させる際、前記第1搬
    送部より遅いタイミングで前記第2搬送部が停止するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のネガシ
    ート搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011046506A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Seiko Epson Corp 搬送装置

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