JP2000002915A - フィルム給送量検出装置 - Google Patents

フィルム給送量検出装置

Info

Publication number
JP2000002915A
JP2000002915A JP10167029A JP16702998A JP2000002915A JP 2000002915 A JP2000002915 A JP 2000002915A JP 10167029 A JP10167029 A JP 10167029A JP 16702998 A JP16702998 A JP 16702998A JP 2000002915 A JP2000002915 A JP 2000002915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
amount
feed amount
rewinding
perforation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10167029A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Yoshizawa
昭弘 義澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP10167029A priority Critical patent/JP2000002915A/ja
Publication of JP2000002915A publication Critical patent/JP2000002915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム巻戻し時に給送量検出装置等の故障
に伴う給送不良等を生じたときでもフィルム巻戻し制御
を所要の状態で行えるようにする。 【解決手段】 フィルム軸12aとこのフィルム軸に固
定されたバーコードディスク13とを有するカートリッ
ジ12に収納されたフィルム10を取扱い可能であっ
て、フィルムの給送量を検出するフィルム給送量検出装
置(MCU)を備える。このフィルム給送量検出装置
に、フィルムが給送される際に、バーコードディスクの
バーコード情報に基づいて信号を発するバーコード信号
発生手段4(4A,4B)と、このバーコード信号発生
手段から発せられる信号に基づいて、フィルム給送量を
検出する給送量検出手段1とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラにおいてフ
ィルム給送、特にフィルム巻戻しを制御するために用い
るフィルム給送量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラでは、フィルムの給送量の
検出を、フォトセンサによるフィルムのパーフォレーシ
ョンの検出、あるいはフィルムの給送に伴って回転する
フリースプロケットの回転量をフォトセンサを用いて検
出することにより行っている。そして、このようにして
得たフィルム給送量に基づいて、フィルムの巻上げ、巻
戻しを制御している。
【0003】このようなフォトセンサを用いたフィルム
給送量の検出に基づいてフィルムの巻上げ、巻戻し制
御、特にフィルムの巻戻し制御を行うにあたって従来
は、次のように行っている。すなわち、フィルムの巻戻
し要求に基づいてフィルム巻戻しが実行され、フィルム
が完全に巻戻されると、フィルムのパーフォレーション
あるいはスプロケットの回転量の検出を行っているフォ
トセンサ出力が変化しなくなる。このようにフォトセン
サ出力が所定時間にわたって変化しなくなった時点で、
カメラはフィルムが移動しておらずフィルム巻戻しが完
了したと判断し、フィルムの巻戻し制御を終了してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
カメラによれば、たとえばパーフォレーション検出用の
フォトセンサが故障した場合には、フィルムが移動して
いてもフィルムのパーフォレーションを全く検出するこ
とができない。このため、たとえフィルム巻戻しが不完
全な状態であっても、上述した所定時間内にパーフォレ
ーションを検出することができず、カメラはフィルム巻
戻しが完了したものと誤認してフィルムの巻戻し制御を
終了してしまうことになる。
【0005】さらに、カメラ内に装填したバッテリ電源
の電圧が低下したり、低温雰囲気中でカメラを使用した
ときにバッテリ電源から供給する電圧が低下したりする
ことによって、フィルム送り速度が非常に遅くなってし
まった場合にも、上述したフィルム巻戻し時の不具合が
同様に生じる。
【0006】しかし、このような場合には、フィルムは
フィルムカートリッジ内に全てが巻戻されてはおらず、
少なくとも一部がカートリッジ外部に繰り出された状態
のままであるため、フィルムカートリッジをカートリッ
ジの軸線方向に着脱するタイプのカメラでは、繰り出さ
れたフィルムが引っ掛かり、フィルムカートリッジをカ
メラから取出すことができないという不具合がある。た
とえフィルムカートリッジを取出すことができたとして
も、カメラのカートリッジ室蓋あるいはカートリッジ蓋
の開放により、繰り出されているフィルムが露光してし
まうおそれがある。
【0007】また、近年、撮影情報等の読み書きが可能
な磁気記録部を有し、フィルムの使用状態も表示可能で
あり、しかもフィルム軸上に設けたバーコードディスク
のバーコードによって種々のフィルム情報を表示可能な
新システムフィルム(アドバンストフォトシステム;A
PS)が登場している。このような新システムフィルム
の場合には、フィルムをカートリッジ内に完全に巻込む
ことが、フィルムカートリッジのカメラからの出し入れ
には必須であるため、上述したようにフィルムがカート
リッジ内に完全に巻込まれない状態では大きな問題とな
る。
【0008】さらに、この新システムフィルムでは、通
常のフィルム巻戻し以外に、撮影途中で一旦フィルムを
カートリッジ内に巻戻してカメラから取出し、後日この
カートリッジを再度カメラに装填して使用することが可
能であるが、このような場合にも、上述したフィルムの
巻上げ量、巻戻し量の制御を確実に行えることが必要と
なっている。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、フィルム給送時、特にフィルム巻戻し時に
フィルム給送量を検出しているフォトセンサが故障した
としても、フィルムの巻戻し制御を所要の状態で行って
フィルム巻戻しを確実に行い、従来のようなフィルムの
給送不良等の不具合を一掃することが可能となるフィル
ム給送量検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフィルム給
送量検出装置は、以下の手段により上述の目的を達成す
る。請求項1に係る発明は、フィルム軸とこのフィルム
軸に固定されたバーコードディスクとを有するカートリ
ッジに収納されたフィルムを取扱い可能であって、前記
フィルムの給送量を検出するフィルム給送量検出装置に
おいて、前記フィルムが給送される際に、前記バーコー
ドディスクのバーコードに基づいて信号を発するバーコ
ード信号発生手段と、前記バーコード信号発生手段から
発せられる信号に基づいて、前記フィルム給送量を検出
する給送量検出手段を設けたものである。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
フィルム給送量検出装置において、前記給送量検出手段
を、前記バーコード信号発生手段により前記バーコード
ディスクのバーコードに基づいて発せられる信号によっ
て、複数の駒を備えた前記フィルムが少なくとも1駒分
を給送されたことを検出するように構成したものであ
る。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2に記載のフィルム給送量検出装置において、パー
フォレーションを備えたフィルムのパーフォレーション
を検出するパーフォレーション検出手段と、前記パーフ
ォレーション検出手段による検出結果に基づいてフィル
ム巻上げ時のフィルム巻上げ量を検出する巻上げ量検出
手段と、前記パーフォレーション検出手段による検出結
果に基づいてフィルム巻戻し時のフィルム巻戻し量を検
出する巻戻し量検出手段と、前記パーフォレーション検
出手段によってパーフォレーションが所定時間にわたっ
て検出されない場合に、前記フィルム巻上げ量と前記フ
ィルム巻戻し量とを比較する比較手段とを備え、前記フ
ィルム巻戻し量と前記フィルム巻上げ量とが等しい場合
には巻戻し動作を完了し、前記フィルム巻戻し量が前記
フィルム巻上げ量よりも少ない場合には、前記給送量検
出手段によって所定量のフィルムが給送されたことを検
出されるまで、前記フィルムの巻戻しを継続するように
構成したものである。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
フィルム給送量検出装置において、前記フィルム巻戻し
量が前記フィルム巻上げ量よりも少ない場合には、前記
給送量検出手段によって前記フィルム巻上げ量と前記フ
ィルム巻戻し量との差分に相当するフィルム給送量が検
出されるまで、前記フィルムの巻戻しを継続するように
構成したものである。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項3または請
求項4に記載のフィルム給送量検出装置において、前記
バーコード検出手段に電力を供給する電力供給手段を設
け、前記フィルム巻戻し量が前記フィルム巻上げ量より
も少ない場合に、前記電力供給手段によって前記バーコ
ード検出手段への電力の供給を開始するように構成した
ものである。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項1ないし請
求項5のいずれか1項に記載のフィルム給送量検出装置
において、給送量検出手段に、前記バーコード信号発生
手段から発せられる信号に基づいて給送される前記フィ
ルムの駒数をカウントするカウンタを設けたものであ
る。
【0016】請求項7に係る発明は、請求項6に記載の
フィルム給送量検出装置において、前記カウンタに、前
記フィルム巻上げ量を示すカウント値を記憶する記憶手
段を設け、前記比較手段により、前記記憶手段に記憶さ
れたフィルム巻上げ量を示すカウント値と前記カウンタ
によってカウントされたフィルム巻戻し量を示すカウン
ト値とを比較するように構成したものである。
【0017】請求項8に係る発明は、請求項6に記載の
フィルム給送量検出装置において、前記カウンタは、フ
ィルム巻上げ時に加算カウントを行い、フィルム巻戻し
時に減算カウントを行う加算/減算カウンタであって、
前記比較手段により、前記パーフォレーション検出手段
によってパーフォレーションが所定時間にわたって検出
されない場合にカウント値が「0」であるか否かの判断
に基づいて、前記フィルム巻上げ量と前記フィルム巻戻
し量とを比較するように構成したものである。
【0018】請求項9に係る発明は、請求項6に記載の
フィルム給送量検出装置において、前記カウンタは、フ
ィルム巻上げ時に加算カウントを行い、フィルム巻戻し
時に加算カウントを行う加算カウンタであって、前記比
較手段により、前記パーフォレーション検出手段によっ
てパーフォレーションが所定時間にわたって検出されな
い場合にカウント値の差が「0」であるか否かの判断に
基づいて、前記フィルム巻上げ量と前記フィルム巻戻し
量とを比較するように構成したものである。
【0019】請求項10に係る発明は、請求項6に記載
のフィルム給送量検出装置において、前記カウンタは、
フィルム巻上げ時に減算カウントを行い、フィルム巻戻
し時に減算カウントを行う減算カウンタであって、前記
比較手段により、前記パーフォレーション検出手段によ
ってパーフォレーションが所定時間にわたって検出され
ない場合にカウント値が同数であるか否かの判断に基づ
いて、前記フィルム巻上げ量と前記フィルム巻戻し量と
を比較するように構成したものである。
【0020】請求項11に係る発明は、請求項6に記載
のフィルム給送量検出装置において、前記カウンタは、
フィルム巻上げ時に減算カウントを行い、フィルム巻戻
し時に加算カウントを行う加算/減算カウンタであっ
て、前記比較手段により、前記パーフォレーション検出
手段によってパーフォレーションが所定時間にわたって
検出されない場合にカウント値がフィルムの撮影可能総
枚数であるか否かの判断に基づいて、前記フィルム巻上
げ量と前記フィルム巻戻し量とを比較するように構成し
たものである。
【0021】請求項1に係る発明によれば、バーコード
信号発生手段によりフィルム軸に固定されたバーコード
ディスクのバーコードに基づいて信号を発するととも
に、給送量検出手段により前記バーコード信号発生手段
からの信号に基づいてフィルムの給送量を検出すること
ができる。
【0022】請求項2に係る発明によれば、上述した給
送量検出手段により、バーコード信号発生手段からの信
号に基づいてフィルムの少なくとも1駒分の給送を検出
することができる。そして、このこの1駒分の給送の検
出に基づいて、給送するフィルムの駒数をカウントする
ことが可能となる。
【0023】請求項3に係る発明によれば、フィルムの
パーフォレーションを検出するパーフォレーション検出
手段の検出結果から、巻上げ量検出手段および巻戻し量
検出手段によってフィルムの巻上げ量、巻戻し量を検出
し、パーフォレーションが所定時間にわたって検出され
ないときにこれらの検出量を比較手段で比較する。そし
て、両者が等しいときにはフィルム巻戻し動作を完了
し、巻戻し量が巻上げ量よりも少ないときには前記給送
量検出手段でフィルムが所定量給送されたことを検出す
るまでフィルム巻戻しを継続して行うことによって、フ
ィルムの確実な巻戻しを行う。
【0024】請求項4に係る発明によれば、フィルムの
巻戻し量が巻上げ量よりも少ないときに、その差分に相
当するフィルム給送量を給送量検出手段が検出するまで
フィルムの巻戻しを継続することにより、フィルムの確
実な巻戻しを行う。
【0025】請求項5に係る発明によれば、バーコード
検出手段に電力を供給する電力供給手段を設け、フィル
ムの巻戻し量が巻上げ量よりも少ないときに電力供給手
段でバーコード検出手段への電力の供給を開始し、この
バーコード検出手段の起動することにより、バーコード
検出手段によるフィルム給送量の検出を無駄なく行うこ
とができる。
【0026】請求項6に係る発明によれば、バーコード
信号発生手段からの信号に基づいてフィルムの駒数をカ
ウンタによりカウントすることにより、フィルムの駒送
り量の検出が確実に行える。
【0027】請求項7に係る発明によれば、カウンタに
設けた記憶手段にフィルム巻上げ量を示すカウント値を
記憶し、この記憶したフィルム巻上げ量を示すカウント
値と前記カウンタによるフィルム巻戻し量を示すカウン
ト値とを比較することにより、フィルム巻戻しが完了し
たか否かを確実に判断することができる。
【0028】請求項8に係る発明によれば、カウンタと
してフィルム巻上げ時に加算カウントを行い、フィルム
巻戻し時に減算カウントを行う加算/減算カウンタを用
いることにより、パーフォレーション検出手段によって
パーフォレーションが所定時間にわたって検出されない
場合に、比較手段でカウント値が「0」であるか否かの
判断を行うことによって、フィルム巻戻しが完了したか
否かを確実に判断することができる。
【0029】請求項9に係る発明によれば、カウンタと
してフィルム巻上げ時に加算カウントを行い、フィルム
巻戻し時に加算カウントを行う加算カウンタを用いるこ
とにより、パーフォレーション検出手段によってパーフ
ォレーションが所定時間にわたって検出されない場合
に、比較手段でカウント値の差が「0」であるか否かの
判断を行うことによって、フィルム巻戻しが完了したか
否かを確実に判断することができる。
【0030】請求項10に係る発明によれば、カウンタ
としてフィルム巻上げ時に減算カウントを行い、フィル
ム巻戻し時に減算カウントを行う減算カウンタを用いる
ことにより、パーフォレーション検出手段によってパー
フォレーションが所定時間にわたって検出されない場合
に、比較手段でカウント値が同数であるか否かの判断を
行うことによって、フィルム巻戻しが完了したか否かを
確実に判断することができる。
【0031】請求項11に係る発明によれば、カウンタ
としてフィルム巻上げ時に減算カウントを行い、フィル
ム巻戻し時に加算カウントを行う加算/減算カウンタを
用いることにより、パーフォレーション検出手段によっ
てパーフォレーションが所定時間にわたって検出されな
い場合に、カウント値がフィルムの撮影可能総枚数であ
るか否かの判断を行うことによって、フィルム巻戻しが
完了したか否かを確実に判断することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は本発明に係るフ
ィルム給送量検出装置の第1の実施の形態を示す。これ
らの図において、図1は本発明を適用したスチルカメラ
のフィルム給送系の制御ブロック図、図2(a),
(b),(c)は図1のフィルム給送系によってフィル
ムの巻戻し制御を行う際のタイムチャート、図3はフィ
ルム巻戻し時のフローチャート、図4(a),(b)は
フィルムカートリッジから繰出しまたは巻戻されるフィ
ルムとこのフィルムのパーフォレーションを検出するパ
ーフォレーション検出手段としてのフォトセンサとの関
係を示す図、図5(a),(b)はフィルムカートリッ
ジの側面図およびこのカートリッジ内のバーコードデー
タを表示したバーコードディスクを示す図である。
【0033】図1において、マイクロコンピュータ(以
下、MCUという)1はカメラの中枢である各種の演算
および制御を行うものであり、たとえばフィルム給送系
を含めたカメラ各部の動作を制御する。このMCU1
は、給送装置2を制御することによりフィルムの巻上
げ、巻戻しを行う。
【0034】フォトセンサ3(3A,3B)は、図4
(a),(b)に示すように、図示しないカメラ本体内
のフィルム10の給送通路近傍に配置され、直接フィル
ム10に設けられたパーフォレーション11を検出する
パーフォレーション検出手段として用いられる。そし
て、このようなフォトセンサ3A,3Bを用いると、M
CU1がフィルム10の移動量(給送量)をモニタする
ことができる。なお、新システムフィルムでは、図4
(a),(b)に示すように、各撮影画面毎に二個ずつ
のパーフォレーション11が設けられ、これを一対をな
すフォトセンサ3A,3Bで検出することにより、フィ
ルムの給送量を検出できるように構成されている。
【0035】上述したパーフォレーション検出手段とし
てのフォトセンサ3A,3Bの代わりに、これらをフィ
ルム10の移動により可動するフリースプロケット(図
示せず)の回転に連動するエンコーダの回転数を検出す
る検出手段を用いても、フィルム10の給送量を検出す
ることができる。
【0036】フォトセンサ4(4A,4B)は、図5に
示すように、フィルムカートリッジ12内のフィルム軸
12aに連動して可動するバーコードディスク13上の
バーコードデータからフィルム情報を読出すためのセン
サであり、バーコードのエッジ間隔および色調より発生
するセンサ出力をMCU1がモニタすることによりフィ
ルムの情報を読出すことが可能となる。すなわち、これ
らのフォトセンサ4A,4Bはバーコードに基づいて信
号を発生するバーコード信号発生手段として機能する。
【0037】前記バーコードデータは、たとえば図5
(b)に示すように14分割されたバーコードであり、
その14箇所のエッジを前記フォトセンサ4A,4Bで
検出することによりフィルム軸12aが一回転したこと
を検出することができる。
【0038】スイッチ5は、フィルム10のフィルム軸
12aの回転に連動して所定数の信号を出力可能なスイ
ッチであり、MCU1がこのスイッチ5の出力をモニタ
することによりフィルム巻上げ軸(図示せず)の回転量
を検出することができるように構成されている。
【0039】スイッチ6は、撮影者(ユーザ)が意図的
にフィルム10の巻戻しを実行したい場合に利用する途
中巻戻しスイッチであり、MCU1はこのスイッチ6の
入力によりフィルム10の強制的な巻戻しを行うように
構成されている。
【0040】次に、フィルム10の巻戻しに関する制御
を図2(a)を用いて説明する。フィルム10が装填さ
れた状態で撮影が終了すると、MCU1は給送装置2を
用いてフィルム巻上げを実行し、フォトセンサ3によっ
て所定時間以内に1駒分のパーフォレーション11を検
出することができればフィルム巻上げを完了するが{図
2(a)のI部参照}、所定時間以内にパーフォレーショ
ン11を1駒分検出できなければフィルム巻上げが終端
に達したものと判断してMCU1はフィルム巻戻しを開
始する{図2(a)のII部参照}。また、途中巻戻しスイ
ッチ6の入力によってもフィルム巻戻しが同様に開始さ
れる。
【0041】フィルム巻戻しが開始されると、MCU1
はタイマをスタートさせて所定時間内にフォトセンサ3
によってパーフォレーション11を1駒分検出できるか
否かを判断する。この所定時間以内にパーフォレーショ
ン11が1駒分検出されれば、MCU1はタイマを更新
して、次のパーフォレーション11を1駒分検出する。
この時、MCU1はパーフォレーション11を1駒分検
出する毎にフィルム巻戻しカウンタを更新する。これを
繰り返し、フィルム10が完全に巻戻された状態では、
所定時間以内にパーフォレーション11が1駒分検出で
きなくなるため、MCU1はこの時にフィルム巻上げ完
了と判断して、フィルム巻戻しを一旦終了させる。
【0042】ここで、フィルム10の給送量を検出して
いるフォトセンサ3(3A,3B)が何らかの原因によ
り故障した場合、1駒分のフィルム巻上げを実行しても
フォトセンサ3によってパーフォレーション11を検出
することができないため、MCU1が、フィルム巻上げ
が終端に達したものと判断してフィルム巻戻しを実行し
てしまう場合がある。そして、フォトセンサ3が故障し
ているため、このフィルム巻戻しが実行されても所定時
間以内にパーフォレーション11が検出されないため、
フィルム巻戻し未完の状態であるにもかかわらず、MC
U1はフィルム巻戻し完了と判断してしまう問題が発生
する。
【0043】上述したような事故が発生した場合に対処
する構成として、本発明における実施の形態を図2
(b),(c)、図3を用いて説明する。MCU1はフ
ィルム装填時にカウンタをセットし、カウンタはフィル
ム10を1駒分巻上げる毎にカウントを行い、MCU1
はカウント値をメモリ7に記憶する。
【0044】記憶装置としてのメモリ7は、各種設定デ
ータおよびフィルム情報、巻上げカウント値や巻戻しカ
ウント値などを記憶しておくための不揮発性メモリであ
る。なお、前記MCU1は、上述したフィルム巻上げ、
巻戻し時のカウントを行うカウンタを備えている。この
ようなカウンタはMCU1に予め設けられているものを
用いるとよいが、MCU1とは別に設けたものでもよ
い。
【0045】駒数をカウントするカウンタとしては、フ
ィルム10が装填された1駒目からの累積を示す加算カ
ウンタ(1駒目の撮影前に「1」を表示し、1駒目の撮
影後に「2」を表示する)であっても、フィルム情報か
ら読出した撮影可能総枚数からの減算カウンタ(撮影可
能枚数が24枚撮りの場合、1駒目の撮影前に「24」
を表示し、1駒目の撮影後に「23」を表示する)であ
ってもよい。
【0046】撮影終了後にフィルム10の巻上げを行っ
て、1駒分もしくは所定数のパーフォレーション11が
検出されずフィルム巻上げが終端に達したと判断される
時には、MCU1は給送装置2を用いてフィルム巻戻し
動作を実行する。このフィルム巻戻し動作を実行する時
点から、フィルム巻戻し量を検出するために巻上げ時と
同様にカウンタを用いる。すなわち、フィルム巻上げ時
に加算カウンタにより記憶されたカウント値から、1駒
分のフィルム巻戻し毎に1カウント減算する。なお、巻
上げ時に減算カウントする場合は巻戻し時には加算カウ
ントしていくことになる。また、巻上げ時に加算カウン
トを行う構造において、巻戻し専用の加算カウンタを設
けてフィルム巻戻し開始時から加算カウント(あるいは
減算カウント)を行う構造であってもよい。
【0047】上述したフィルム巻戻し時において、所定
時間以内にパーフォレーション11を1駒分検出できな
ければ、MCU1は一旦フィルム巻戻し完了と判断し、
フィルム10の巻上げ量と巻戻し量とを比較する。たと
えば巻上げカウンタと巻戻しカウンタとがともに加算カ
ウンタであれば、それぞれのカウント値を比較し、差が
零でなければ、フィルム10のパーフォレーション11
によりフィルム給送量を検出するためのフォトセンサ3
が異常であると判断し、フィルム巻戻しの継続が必要で
あると判断する。また、巻上げ時に加算、巻戻し時に減
算を行う場合はカウント値が「0」であるか否かを判断
する。巻上げ時に減算、巻戻しじに加算を行う場合はカ
ウント値がフィルム10の撮影可能枚数であるか否かを
判断する。さらに、巻上げ時に減算、巻戻し時に減算を
行う場合にはそれぞれのカウント値が同数であるか否か
で判断する。
【0048】フィルム巻戻し継続の要否の判断は、たと
えば図3に示すフローチャートにしたがって行う。ステ
ップS1(以下、単に「S」を付す)では、MCU1は
フィルム10の巻上げ量と巻戻し量とが同じであるか否
かを判断する。同じであればS6に進み、フィルム10
の巻戻しを終了させてからこのフローを終了する。ま
た、異なるときにはフォトセンサ3の故障などが発生し
たものと判断してS2に進み、フィルム巻戻しを継続
(再開)する。
【0049】このS1、S2においてフィルム巻戻し継
続と判断された場合には、以下のようなフィルム巻戻し
制御を行う。S3ではフィルム給送量検出装置を構成す
るバーコード信号発生手段(フォトセンサ4等による)
を待機状態とし、さらにS4ではフィルム巻上げ量と巻
戻し量の差分に対応したバーコードディスク13の回転
量(すなわちフィルム軸12aの回転量)の設定を行
い、フィルム10の巻戻しを継続する。そして、S5に
おいて、S4で設定したフィルム軸12aの回転量を検
出できたか否かの判断を行い、設定した回転量が検出さ
れるまでフィルム巻戻しを継続してから、S6に進んで
フィルム巻戻しを終了する。
【0050】上述したS4における回転量の設定の詳細
は次の通りである。カメラはフォトセンサ3が異常であ
ると判断すると、たとえばカウンタメモリ7に残った値
が10駒であった場合に、予め設定された10駒に相当
するフィルム軸12aの回転量分、たとえばメモリ値
「10」に対して回転量が15周であると設定して、こ
の15周に相当するフィルム軸12aの回転量をバーコ
ード信号発生手段を介してMCU1が検出するまで巻戻
しを継続する。このときの状態が図2(b)または図2
(c)である。また、この状態は前述した図3のS3か
らS5のステップに相当する。
【0051】上述したようなフィルム10の巻戻し時の
フィルム給送量検出装置は、たとえば図2(b)ではフ
ィルム軸12aの回転に連動してフォトセンサ4(4
A,4B)から出力される信号を検出可能に付設され
る。また、このようなフィルム巻戻し時におけるフィル
ム軸12aの回転量は、前述した図5のようなバーコー
ドディスク13のバーコードデータの読取り信号によっ
てフォトセンサ4のような検出手段により検出すること
ができる。このときの状態が図2(c)である。
【0052】なお、このようなフィルム軸12aの一回
転を検出する検出手段としては、フォトセンサ4A,4
Bを用いるほかに、フィルム軸12aの回転を直接検出
する回転量検出センサや、フィルム軸12aを回転駆動
する回転駆動系の一部に設けられてフィルム軸12aの
回転量を検出する回転量検出センサなどがある。要する
に、カートリッジ12側の回転部材(たとえばバーコー
ドディスク13やフィルム軸12a)の回転量を直接ま
たは間接的に検出することができるものであればよい。
【0053】上述した実施の形態では、図3に示すS1
においてフィルム10の巻上げ量と巻戻し量とを比較し
た場合を説明している。これは、巻上げ時にも巻戻し時
にも加算カウントを行う構成に関しての説明である。こ
れに対して、巻上げ時に加算し、巻戻し時に減算する加
算/減算カウンタを用いることが考えられる。このとき
のフローチャートを図6に示しており、S11ではカウ
ンタメモリが「0」であるか否かの判断がなされ、
「0」でないときにフィルム巻戻しが継続される。
【0054】そして、図3の処理と図6の処理との相違
は、フィルム軸12aの回転量として、図3のS4では
巻上げ量と巻戻し量との差分に対応した回転量を設定し
ているのに対し、図6のS12ではカウンタメモリ値に
対応した回転量を設定し、S5でその設定した回転量を
検出できたか否かを判断することによりフィルム給送量
を求めてフィルム巻戻しを制御している。なお、図6の
処理において、S12以外は図3の処理と同様であり、
再度の説明は省略する。
【0055】また、前述したS5の処理は、フィルム軸
12aの回転に伴ってカウントアップを行い、そのカウ
ント値とS4,S12で設定した回転量とを比較する処
理に限定されない。すなわち、図6の処理において、カ
ウンタメモリのカウント値に対応させた設定値、たとえ
ば残り駒数の「10」に対する回転数「15」をカウン
タメモリに再設定し、バーコード信号発生手段からの信
号に基づいて給送量検出手段により一回転分の検出毎に
カウント値をカウントダウンっしていき、カウント値が
零になるまでフィルム巻戻しを継続させる構造を採用し
てもよい。図3の処理においては、カウンタメモリのカ
ウント値の代わりに、巻上げ量と巻戻し量との差分に対
応させた設定値をカウンタメモリに再設定すればよい。
【0056】さらに、前述したフォトセンサ3の異常を
判断した時点で、カウンタメモリのカウント値や巻上げ
量と巻戻し量との差分に対応したカウント値を用いた処
理の代わりに、カウント値に対応させた時間の間、フィ
ルム巻戻しを継続させる構造も考えられる。その実施の
形態を図7または図8に示す。ここで、図7のS21で
はカウント値に対応した継続時間の設定を行い、S22
において設定された時間が経過したか否かを判断し、設
定時間の経過後にフィルム巻戻しを終了する。
【0057】また、図8のS31では、フィルム巻上げ
量と巻戻し量との差分に対応した継続巻戻し時間の設定
を行い、S22でその設定時間が経過したか否かを判断
し、設定時間の経過後にフィルム巻戻しを終了する。な
お、図7においてS21,S22以外、図8においてS
31、S22以外の処理は図6と同様であり、再度の説
明は省略する。
【0058】以上説明した実施の形態によれば、たとえ
ばフィルムの巻上げ量、巻戻し量をフィルム10の動き
に伴って検出するパーフォレーション検出用等のフォト
センサ3A,3Bが故障したりしても、フィルム軸12
a側のバーコードディスク13のバーコードに基づいて
信号を発するバーコード信号発生手段であるフォトセン
サ4A,4Bの信号に基づいてフィルム給送量を検出す
る給送量検出手段とでフィルムの給送量を確実に検出す
ることにより、フィルム10を確実に巻戻すことが可能
となる。したがって、撮影者は撮影したフィルム10を
取出して修理に出すことが可能となり、修理する側も大
事なフィルム10が漏光しないように注意してフィルム
10を取り除く必要がなくなり、修理が簡単に行える。
【0059】また、上述した実施の形態によれば、フィ
ルム巻戻し時におけるパーフォレーション検出用のフォ
トセンサ3A,3Bの故障などによるフィルム巻戻し未
完了による巻戻し停止は、たとえばカメラ内に装填した
バッテリ電源の電圧の低下や低温雰囲気中でのバッテリ
電源からの電力供給能力の低下によってフィルム送り速
度が遅くなる場合にも同様に生じる。すなわち、パーフ
ォレーション検出用のフォトセンサ3A,3Bからの検
出信号をカウントする際のタイマでは更新できなかった
ようなフィルム給送速度になっても、パーフォレーショ
ン検出に比べてバーコード検出の方が検出分解能が細か
いため、フィルム巻戻し完了と誤判断しにくくなる。
【0060】さらに、上述した実施の形態によれば、フ
ィルム巻戻し時に生じる検出手段の故障やフィルム送り
速度の低下などに伴う不具合を解消するために、フィル
ム巻戻し継続を制御するためのフィルム10の給送量検
出手段として、フィルム10のバーコード情報読取り装
置を流用することができるので、新たにシステム構成部
品を追加することも必要がなく、容易に実施することが
できる。
【0061】さらに、上述した実施の形態とは別の制御
を図9、図10のフローチャートに示す。たとえば図3
のフローチャートで示される制御によるフィルム巻戻し
継続の要否判断においては、S1で巻上げ量と巻戻し量
とが同じでないと判断された場合、巻戻し動作は継続さ
れ、バーコードディスクの回転量を検出することによっ
てフィルム巻戻しを終了させるタイミングが検知され
る。しかし、バーコードディスクの回転量に基づいてフ
ィルム給送量を正確に検知することは困難である。これ
は、フィルム軸に巻取られているフィルムの量により巻
取る軸の太さが変化するため、バーコードディスクの1
回転で巻取ることができるフィルムの量が変化するから
である。
【0062】図3のフローチャートにおいてフィルムの
残り駒数をバーコードディスクの回転量に換算する際に
は、たとえば残り駒数が「10」であった場合、少なく
とも10駒分以上のフィルムを巻取ることができるバー
コードディスクの回転量として回転量「15」を算出し
て設定すると、フィルム巻戻し時においてフィルムのカ
ートリッジ内への収納を確実に行うことができる。すな
わち、図3の構成においては、フィルムが既にカートリ
ッジ内に収納された後にも、バーコードディスクの回転
量「15」に達しないために、フィルム巻戻し動作が継
続されるという事態が発生し得る。フィルムが既にカー
トリッジ内へ収納された後にもフィルム巻戻し動作を継
続することが電力の無駄であることは、いうまでもな
い。
【0063】図9、図10のフローチャートに示された
制御は、以上の問題を解決し得るものである。図9のフ
ローチャートはフィルム巻上げ時の制御を示し、図10
のフローチャートはフィルム巻戻し時の制御を示す。以
下、図9、図10のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0064】図9のフローチャートに示された制御は、
露光完了時よりスタートする。ステップS101におい
て、MCU1は読出し装置4(バーコードディスクから
バーコード情報を読取るセンサ)によるエッジ数カウン
トが可能な状態を設定する。制御はS102へ進む。S
102において、給送装置2の巻上げモータが駆動を開
始し、制御はS103へ進む。
【0065】S103において、MCU1は、フォトセ
ンサ3によって読出されたエッジ数が一駒分に相当する
数に達したか否かを判断する。フォトセンサ3により読
出されたエッジ数が1駒分に相当する数に達している場
合、制御はS104へ進む。また、フォトセンサ3によ
り読出されたエッジ数が1駒分に相当する数に達してい
ない場合、MCU1はS106に進む。
【0066】S106においてMCU1は、所定時間が
経過したか否かを判断する。所定時間が経過していない
場合、MCU1は再度S103の制御を繰り返す。所定
時間が経過していた場合、MCU1は図9に示された制
御を終了する。S104においては、給送装置2の巻上
げモータが停止され、制御はS105に進む。
【0067】S105において、MCU1はフィルムの
巻上げ開始から巻上げ完了までの間に読出し装置4(バ
ーコードディスクからバーコード情報を読取るセンサ)
によって読出されたエッジ数をメモリへ記憶し、図9に
示された制御を終了する。
【0068】このS105において、エッジ数は、総エ
ッジ数として記憶される。すなわち、たとえば1駒目の
巻上げ時に読出し装置4により読出されたエッジ数が
「20」であり、2駒目の巻上げ時に読出し装置4によ
り読出されたエッジ数が「11」である場合、2駒目の
巻上げ時には、S105において2駒目に対応するエッ
ジ数としてエッジ数「31(=20+11)」がメモリ
へ記憶される。表1に、駒数、記憶エッジ数(メモリへ
記憶されるエッジ数)、駒間エッジ数(1駒分の巻上げ
の間にカウントされるエッジ数)の対応表の一例を示
す。
【0069】
【表1】
【0070】図10のフローチャートに示された制御
は、フィルムが終端まで巻上げられることによりフィル
ム巻戻しが開始され、フォトセンサ3によってフィルム
のパーフォレーションが検出されなくなった時点からス
タートする。S201において、MCU1はフィルムを
巻上げた駒数と巻戻した駒数との差を算出し、この差が
「0」である場合、制御はS205に進む。差が「0」
でない場合、制御はS202へ進む。
【0071】S202において、給送装置2によるフィ
ルム巻戻しが継続されるように巻戻しモータの駆動が再
開され、制御はS203へ進む。S203において、残
り駒数(S201において算出したフィルムの巻上げ駒
数と巻戻し駒数との差)に対応する記憶エッジ数が読出
され、制御はS204へ進む。
【0072】S204において、読出し装置4(バーコ
ードディスクからバーコード情報を読取るセンサ)によ
って読出されるエッジ数がS203において読出された
記憶エッジ数に達したか否かが判断される。達していな
い場合、S204の制御(判断)が繰り返される。達し
ている場合、制御はS205に進む。S205におい
て、巻戻しモータが停止され、図10のフローチャート
によって示される判断は終了する。
【0073】以上説明した実施の形態によれば、バーコ
ードディスクの回転量に基づいてフィルム給送量を正確
に検知することが可能であり、フィルムが既にカートリ
ッジ内へ収納された後にもフィルム巻戻し動作を継続し
て電力を無駄にすることがない。
【0074】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、図4に示すようにカメラに装填する
フィルムカートリッジ12に収納したフィルム10とし
て、アドバンストフォトシステムと呼ばれるIX240
タイプの写真フィルムを用いた場合を説明したが、本発
明はこれに限らない。すなわち、このフィルム10にお
けるパーフォレーション11は、各撮影画面毎に二つず
つ形成されており、図2で説明したようなパーフォレー
ション信号を得るが、従来から一般的な135フィルム
であってもよい。この場合には、パーフォレーション信
号は連続してオン・オフする波形となるが、そのパルス
数をカウントすればフィルム10の給送量を検出するこ
とができる。この135フィルムでの回転量の検出はフ
ィルム軸の回転量を検出することにより得るとよい。
【0075】また、上述した実施の形態では、上述した
フィルムの巻上げ量、巻戻し量をパーフォレーション1
1の検出によって求めるパーフォレーション検出手段
(フォトセンサ3)とは別に、フィルム軸12aの回転
またはその回転に伴うバーコードディスク13の回転量
を検出するバーコード信号発生手段(フォトセンサ4)
とその信号に基づいてフィルム10の給送量を検出する
手段とを設け、これによって求められるフィルム給送量
によってフィルム10の巻戻し量、巻戻し駒数を制御し
ているが、本発明はこれに限定されない。要するに、フ
ィルム10の巻上げ、巻戻し時の給送量の検出を行うフ
ィルム10の送りに関連するセンサ(たとえばパーフォ
レーション検出)とは別に、フィルム10の給送時にお
けるバーコードディスク13の回転をバーコードの回転
に伴うバーコード信号発生手段からの信号に基づいて求
める給送量検出手段や、フィルム軸12aの回転、また
はこのフィルム軸12aを回転する電動モータを含めた
回転駆動系での回転に基づいてフィルム10の給送量を
検出する検出手段を設け、この給送量検出手段によって
フィルム巻戻し継続をモニタして制御するように構成す
ればよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るフィル
ム給送量検出装置によれば、バーコード信号発生手段か
ら発せられる信号に基づいて、フィルム給送量を検出す
ることが可能となる。よって、仮に従来の給送量検出手
段に不具合が生じた場合に、従来の給送量検出手段に代
わってバーコード信号発生部から発せられる信号に基づ
いてフィルム給送量を検出して、フィルム給送を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフィルム給送量検出装置の第1
の実施の形態を示すカメラのフィルム給送系の制御ブロ
ック図である。
【図2】 本発明に係るフィルム給送量検出装置の第1
の実施の形態を示し、(a),(b),(c)はカメラ
の給送制御系のフィルム巻戻し時の動作を説明するため
のタイムチャートである。
【図3】 本発明に係るフィルム給送量検出装置の第1
の実施の形態を説明するためのフィルム巻戻し時のフロ
ーチャートである。
【図4】 (a),(b)はフィルムカートリッジから
繰出しまたは巻戻されるフィルムとフォトセンサとの関
係を示す図である。
【図5】 (a)はフィルムカートリッジの平面図、
(b)はこのカートリッジ内のバーコードデータを表示
したバーコードディスクを示す図である。
【図6】 本発明に係るフィルム給送量検出装置の第2
の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図7】 本発明に係るフィルム給送量検出装置の第3
の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図8】 本発明に係るフィルム給送量検出装置の第4
の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図9】 本発明に係るフィルム給送量検出装置の第5
の実施の形態を示し、フィルム巻上げ時の制御を説明す
るためのフローチャートである。
【図10】 本発明に係るフィルム給送量検出装置の第
5実施の形態を示し、フィルム巻戻し時の制御を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…MCU(マイクロコンピュータ)、2…給送装置、
3…パーフォレーション検出用のフォトセンサ、4…バ
ーコード信号発生用のフォトセンサ、5,6…スイッ
チ、7…メモリ(記憶装置)、10…フィルム、11…
パーフォレーション、12…フィルムカートリッジ、1
2a…フィルム軸、13…バーコードディスク。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム軸とこのフィルム軸に固定され
    たバーコードディスクとを有するカートリッジに収納さ
    れたフィルムを取扱い可能であって、前記フィルムの給
    送量を検出するフィルム給送量検出装置において、 前記フィルムが給送される際に、前記バーコードディス
    クのバーコードに基づいて信号を発するバーコード信号
    発生手段と、 前記バーコード信号発生手段から発せられる信号に基づ
    いて、前記フィルム給送量を検出する給送量検出手段を
    設けたことを特徴とするフィルム給送量検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフィルム給送量検出装
    置において、 前記フィルムは複数の駒を備え、 前記給送量検出手段は、前記バーコード信号発生手段に
    より前記バーコードディスクのバーコードに基づいて発
    せられる信号によって、前記フィルムが少なくとも1駒
    分を給送されたことを検出することを特徴とするフィル
    ム給送量検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のフィル
    ム給送量検出装置において、 前記フィルムはパーフォレーションを備え、 前記パーフォレーションを検出するパーフォレーション
    検出手段と、 前記パーフォレーション検出手段による検出結果に基づ
    いてフィルム巻上げ時のフィルム巻上げ量を検出する巻
    上げ量検出手段と、 前記パーフォレーション検出手段による検出結果に基づ
    いてフィルム巻戻し時のフィルム巻戻し量を検出する巻
    戻し量検出手段と、 前記パーフォレーション検出手段によってパーフォレー
    ションが所定時間にわたって検出されない場合に、前記
    フィルム巻上げ量と前記フィルム巻戻し量とを比較する
    比較手段とを備え、 前記フィルム巻戻し量と前記フィルム巻上げ量とが等し
    い場合には巻戻し動作を完了し、前記フィルム巻戻し量
    が前記フィルム巻上げ量よりも少ない場合には、前記給
    送量検出手段によって所定量のフィルムが給送されたこ
    とが検出されるまで、前記フィルムの巻戻しを継続する
    ことを特徴とするフィルム給送量検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のフィルム給送量検出装
    置において、 前記フィルム巻戻し量が前記フィルム巻上げ量よりも少
    ない場合には、前記給送量検出手段によって前記フィル
    ム巻上げ量と前記フィルム巻戻し量との差分に相当する
    フィルム給送量が検出されるまで、前記フィルムの巻戻
    しを継続することを特徴とするフィルム給送量検出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載のフィル
    ム給送量検出装置において、 前記バーコード検出手段に電力を供給する電力供給手段
    を備え、 前記フィルム巻戻し量が前記フィルム巻上げ量よりも少
    ない場合に、前記電力供給手段によって前記バーコード
    検出手段への電力の供給を開始することを特徴とするフ
    ィルム給送量検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載のフィルム給送量検出装置において、 前記フィルムは複数の駒を備え、 前記給送量検出手段に、前記バーコード信号発生手段か
    ら発せられる信号に基づいて給送される前記フィルムの
    駒数をカウントするカウンタを設けたことを特徴とする
    フィルム給送量検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のフィルム給送量検出装
    置において、 前記カウンタは、前記フィルム巻上げ量を示すカウント
    値を記憶する記憶手段を備え、 前記比較手段は、前記記憶手段に記憶されたフィルム巻
    上げ量を示すカウント値と前記カウンタによってカウン
    トされたフィルム巻戻し量を示すカウント値とを比較す
    ることを特徴とするフィルム給送量検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のフィルム給送量検出装
    置において、 前記カウンタは、フィルム巻上げ時に加算カウントを行
    い、フィルム巻戻し時に減算カウントを行う加算/減算
    カウンタであって、 前記比較手段は、前記パーフォレーション検出手段によ
    ってパーフォレーションが所定時間にわたって検出され
    ない場合に、カウント値が「0」であるか否かの判断に
    基づいて、前記フィルム巻上げ量と前記フィルム巻戻し
    量とを比較することを特徴とするフィルム給送量検出装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のフィルム給送量検出装
    置において、 前記カウンタは、フィルム巻上げ時に加算カウントを行
    い、フィルム巻戻し時に加算カウントを行う加算カウン
    タであって、 前記比較手段は、前記パーフォレーション検出手段によ
    ってパーフォレーションが所定時間にわたって検出され
    ない場合に、カウント値の差が「0」であるか否かの判
    断に基づいて、前記フィルム巻上げ量と前記フィルム巻
    戻し量とを比較することを特徴とするフィルム給送量検
    出装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載のフィルム給送量検出
    装置において、 前記カウンタは、フィルム巻上げ時に減算カウントを行
    い、フィルム巻戻し時に減算カウントを行う減算カウン
    タであって、 前記比較手段は、前記パーフォレーション検出手段によ
    ってパーフォレーションが所定時間にわたって検出され
    ない場合に、カウント値が同数であるか否かの判断に基
    づいて、前記フィルム巻上げ量と前記フィルム巻戻し量
    とを比較することを特徴とするフィルム給送量検出装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載のフィルム給送量検出
    装置において、 前記カウンタは、フィルム巻上げ時に減算カウントを行
    い、フィルム巻戻し時に加算カウントを行う加算/減算
    カウンタであって、 前記比較手段は、前記パーフォレーション検出手段によ
    ってパーフォレーションが所定時間にわたって検出され
    ない場合に、カウント値がフィルムの撮影可能総枚数で
    あるか否かの判断に基づいて、前記フィルム巻上げ量と
    前記フィルム巻戻し量とを比較することを特徴とするフ
    ィルム給送量検出装置。
JP10167029A 1998-06-15 1998-06-15 フィルム給送量検出装置 Pending JP2000002915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10167029A JP2000002915A (ja) 1998-06-15 1998-06-15 フィルム給送量検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10167029A JP2000002915A (ja) 1998-06-15 1998-06-15 フィルム給送量検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000002915A true JP2000002915A (ja) 2000-01-07

Family

ID=15842078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10167029A Pending JP2000002915A (ja) 1998-06-15 1998-06-15 フィルム給送量検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000002915A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259270A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Sanyo Electric Co Ltd カメラ機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259270A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Sanyo Electric Co Ltd カメラ機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5247321A (en) Photographing information recording device for camera
US4367026A (en) Automatic camera
JP2000002915A (ja) フィルム給送量検出装置
US5343264A (en) Camera using film having magnetic recording portion
JPH0473630A (ja) カメラの撮影情報記録装置
JP3232166B2 (ja) スプール停止位置制御装置
US20020028075A1 (en) Film image signal generation apparatus
JP3513300B2 (ja) カメラ及びフィルムカートリッジ表示設定装置
JP2001296588A (ja) カメラ
JPH06100761B2 (ja) カメラのフイルム給送装置
KR0178460B1 (ko) 필름카트리지에 적용되는 장치
JP3089488B2 (ja) カメラ制御装置
JPH09101559A (ja) フィルム給送装置
JP3398208B2 (ja) フイルム給送制御装置
JPH0244326A (ja) フィルムの給送異常検出装置
JPH09197512A (ja) カメラ
JPH1152448A (ja) カメラ及びカートリッジ情報読取り装置
JPH0561089A (ja) フイルム給送制御装置
JPH11134604A (ja) 磁気情報再生装置
JPH08271959A (ja) フィルム露光防止のための自動フィルムワインディング/リワインディング装置およびその方法
JPH11174546A (ja) カメラ
JPH0876205A (ja) カメラ
JP2005091515A (ja) カメラ
JPH07319022A (ja) カメラのフィルム給送装置
JP2005331566A (ja) プリワインドカメラ