JP2000002012A - 円形駐車場及び円形立体駐車場 - Google Patents
円形駐車場及び円形立体駐車場Info
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Abstract
築が可能であり、土地を有効に利用する。 【解決手段】 時計の時刻位置に合わせて駐車ゾーン5
に乗用車3を放射状に駐車させる。乗用車3の駐車位置
は、隣合う乗用車3の後部の縁部同士の距離を20〜6
0cm、好ましくは約40cmとする。駐車ゾーン5の
中央部には回転昇降装置4を配設する。乗用車3を回転
昇降装置4に前進で入り、外側の枠組構造体が回転し、
枠組構造体が回転している際にケージが昇降する。所定
の位置で停止して、駐車ゾーン5に乗用車3を駐車させ
る。立体駐車場を円形に構築しているので、土地の形状
と道路との位置関係に関係なく乗用車3の出入口2を設
けることができる。
Description
く乗用車を駐車させるようにした自走式の円形駐車場及
び円形立体駐車場、並びに回転昇降装置を備えた立体駐
車場に関するものである。
あれば何も考えることなく、適当に白線を引いて駐車ス
ペースを確保するようにすれば良い。しかしながら、敷
地面積が狭い土地しかない場合には、一定の面積で如何
に多くの乗用車を駐車させるか考える必要がある。ま
た、一定の面積の土地があっても、その土地の形状(正
方形、長方形等)、及び土地のどちら側に道路と接して
いるかにより駐車場の構築の可否が決定されたり、ま
た、道路と駐車場の出入口との関係によりやはり駐車場
の構築の可否が決定される場合もある。
ない平面の駐車場や、立体駐車場であり、これらの駐車
場は平面図は正方形、長方形といった矩形状のものであ
る。図33は従来の平面あるいは立体の駐車場を示して
おり、例えば、1層で12台の乗用車が駐車できるよう
にした駐車場である。すなわち、図33において駐車場
70を平面とした場合には、中央の通路72の両側に乗
用車を駐車させるための駐車スペース71を連続して設
けていき、道路に対応させて図33(a)では上側ある
いは下側を出入口とし、図33(b)では左側あるいは
右側を出入口としている。そして、駐車場70の奥行き
がない場合には、それに応じて駐車スペース71を少な
くして駐車場70を構築することになる。
駐車場とする場合には、エレベーター式の昇降装置73
を駐車スペース71の中央に設け、この昇降装置73を
図中の矢印に示すように移動自在としている。この場
合、1階の2つの駐車スペース71を乗用車の通路とし
て、図33(a)では左右のどちらかが出入口となり、
また、図33(b)では上下のどちらかを出入口として
いる。
場合では、1階は駐車スペース71が10台分となり、
2階以上は12台分の駐車スペース71を確保すること
ができる。また、昇降装置73により前進入庫、後進出
庫でもって行なっていた。
駐車場では、乗用車の通路となる部分や、昇降装置73
を移動させるスペース部分が駐車場全体の約1/3も消
費されることになり、土地の有効スペースの活用性から
問題があった。また、四隅まで土地を目一杯使うことに
なり、木々を植えるということも不可能であり、緑化と
いう観点からも問題があった。
形の立体駐車場は既に存在しているものの、後述する本
発明の円形駐車場や円形の立体駐車場よりは直径が大き
なものとなっていた。すなわち、矩形状あるいは円形の
駐車場を構築する場合に先ず考えることは、駐車スペー
スの確保であり、駐車可能とする乗用車は一般的には国
産の普通乗用車である。この場合、乗用車の長さと横幅
から円形の駐車場の直径が決定されている。
車の横幅の寸法は、主に運転席付近の最大横幅寸法と考
えられる最大の長さの寸法とで、矩形状の乗用車のモデ
ルを平面的に作り、この矩形状の乗用車のモデルを用い
て円形の駐車場の直径を考えていた。図34はこの場合
のモデル図を示し、円柱状の昇降装置が配設される円形
の昇降スペース75の中心から放射状に乗用車のモデル
74を配置して考えるようにしている。この乗用車のモ
デル74は、横幅を乗用車の最大横幅寸法に対応させて
いる。
くと隣接するモデル74の縁部が接触するため、縁部同
士が接触しないようにモデル74を径方向の外側にずら
せていく。そして、隣合うモデル74の縁部同士の寸法
(図中のイ)を人が通れる寸法までモデル74を外側に
ずらせていく。太った人も容易に通れるようにするため
には、やはり80〜100cm(図中のイの寸法)くら
いを確保しておき、それによって円形の駐車場の直径を
決定している。
運転席付近の最大横幅よりもかなり狭くなっており、し
かも、乗用車の後部はトランクのために背が低く形成さ
れている。そのため、図34に示すような平面的で矩形
状の乗用車のモデル74から決定した寸法イと、実際に
乗用車を駐車させた場合の寸法イは大変異なっているこ
とに本発明者は気付いたのである。そのため、従来の円
形の駐車場の直径が非常に大きなものとなっており、狭
い土地には円形の駐車場を構築することが容易ではなか
った。
あって、狭い土地であっても容易に円形の駐車場の構築
が可能であり、土地を有効に利用するようにした円形駐
車場及び円形立体駐車場、並びに回転昇降装置を備えた
立体駐車場を提供することを目的としたものである。
1記載の円形駐車場では、中央部に回転自在に配置さ
れ、自動車3を載置して任意の回転角度に停止可能とし
た回転装置と、この回転装置の周囲に配置され、該回転
装置を中心として放射状に自動車3を前進駐車させる円
形の駐車ゾーン5と、この駐車ゾーン5の一部を自動車
3の出入口2とした円形駐車場において、前記駐車ゾー
ン5に駐車させた隣合う自動車3の後部の縁部間の距離
イを20cm〜60cmとって自動車3を駐車させるよ
うにしていることを特徴としている。
の径方向の距離を出来る限り短くすることができ、円形
駐車場の全体の面積を小さくすることができる。これに
より土地の有効利用ができる。また、駐車している隣合
う自動車3の後部の縁部間の距離イは20cm〜60c
mあるので、人が楽に通れる通路を形成することができ
る。さらに、従来の矩形状の駐車場と比べて四隅に空間
42を形成でき、この空間42に木43を植えることで
緑化を促進することができる。また、円形駐車場なの
で、出入口2は任意の方向に形成できて、道路45の方
向に左右されることなく駐車場を構築することができ
る。
状に合わせて駐車ゾーン5の一部をカットし、該カット
された駐車ゾーン5の箇所には軽自動車3aを駐車させ
るようにしていることを特徴としている。
自動車3aを駐車させ、残りの駐車ゾーン5の箇所には
普通自動車3を駐車させることができる。従来の矩形状
の駐車場では、狭い土地の場合、片側すべてが軽自動車
3aの駐車用となり、他の片側しか普通自動車3を駐車
できないのが、本発明により軽自動車3aの駐車は一部
のみとなり、土地を有効に利用することができる。
状に合わせて駐車ゾーン5の両側をカットし、該カット
された駐車ゾーン5の両側には軽自動車3aをそれぞれ
駐車させるようにしていることを特徴としている。
や奥行きが短い場合など土地が狭い場合でもカットした
箇所だけ軽自動車3aを駐車させ、他の駐車ゾーン5の
箇所には普通自動車3を駐車させることができ、土地を
有効に活用することができるものである。
ン5における自動車3の駐車位置は時計の時刻位置に対
応させ、出入口2の部分を除いて11台の自動車3を駐
車させていることを特徴としている。
台の自動車3を駐車させることができ、また、駐車位置
は時計の時刻位置に対応させていることで、利用者にと
っても駐車位置の認識が容易となる。
部に回転自在に配置され、自動車3を載置して任意の階
に昇降させると共に、自動車3を任意の回転角度に停止
可能とした回転昇降装置4と、この回転昇降装置4の周
囲に配置され、該回転昇降装置4を中心として放射状に
自動車3を前進駐車させる複数層の円形の駐車ゾーン5
と、この1層の駐車ゾーン5の一部を自動車3の出入口
2とした円形立体駐車場において、前記駐車ゾーン5に
駐車させた隣合う自動車3の後部の縁部間の距離イを2
0cm〜60cmとって自動車3を駐車させるようにし
ていることを特徴としている。
車場の径方向の距離を出来る限り短くすることができ、
円形立体駐車場の全体の面積を小さくすることができ
る。これにより土地の有効利用ができる。また、駐車し
ている隣合う自動車3の後部の縁部間の距離イは20c
m〜60cmあるので、人が楽に通れる通路を確保する
ことができる。さらに、従来の矩形状の駐車場と比べて
四隅に空間42を形成でき、この空間42に木43を植
えることで緑化を促進することができる。また、円形立
体駐車場なので、出入口2は任意の方向に形成できて、
道路45の方向に左右されることなく駐車場を構築する
ことができる。また、駐車ゾーン5を複数層としている
ので、狭い土地でも多くの自動車3を駐車させることが
できる。
ゾーン5の周方向に沿って約90度間隔で第1の柱12
を配置し、この第1の柱12より径方向の内側であって
隣合って駐車させる自動車3の各側面より約40cmの
距離ロをそれぞれ持たせた位置に第2の柱13を駐車ゾ
ーン5に配置していることを特徴としている。
柱12を配置しても、利用者は自動車3と第2の柱12
の間を楽に通過することができる。
の柱13の直径は第1の柱12の直径よりも小さく設定
されていることを特徴としている。
にでき、円形立体駐車場の全体の低コスト化にも貢献す
るものである。
う第1、第2の柱12、13間の中央部分を自動車3の
出入口2としていることを特徴としている。
には実質的に柱12、13は無いのと同じであり、自動
車3の出入りを容易にすることができる。
ゾーン5の周方向に沿って約45度間隔で第1の柱51
を該駐車ゾーン5の外周縁に配置し、この第1の柱51
より径方向の内側であって自動車3の運転席より外側に
第2の柱52を配置し、この第2の柱52より径方向の
内側であって自動車3の運転席のドア6より内側に第3
の柱53を配置していることを特徴としている。
駐車場を構築することで、柱51〜53自体の直径を小
さくすることができ、自動車3の乗り入れや、利用者の
通行の妨げになりにくくすることができる。
3の柱53の基部側から駐車ゾーン5の内側の天井面側
に該駐車ゾーン5の剛性を保つためのブレス55をそれ
ぞれ架橋していることを特徴としている。
ン5への自動車3の移動や地震等に対しても撓みや座屈
が生じるのを防止することができる。
車ゾーン5の下面には略放射状に梁15が設けられ、こ
の梁15の下面に内側に至るほど天井面が高くなるよう
にした傾斜面16を形成していることを特徴としてい
る。
15に頭を当てるのを防止することができる。
転昇降装置4は内部に昇降手段30を備え、外側自体が
回転する枠組構造体23からなり、この枠組構造体23
の先端部に回動自在なコマ32を設け、このコマ32を
駐車ゾーン5の下面に接触させていることを特徴として
いる。
させる場合でも、抵抗なく回転させることができ、ま
た、回転昇降装置4から駐車ゾーン5へ乗り移る場合に
生じる駐車ゾーン5の撓みをコマ32により防止するこ
とができる。また、地震が発生しても、駐車ゾーン5と
回転昇降装置4との円形立体駐車場全体で力を受けるの
で、座屈が生ずるのを防止できる。
転昇降装置4は内部に昇降手段30を備え、外側自体が
回転する枠組構造体23からなり、この枠組構造体23
の先端部に突起34を一体的に設け、この突起34の上
面と駐車ゾーン5の下面との間に隙間35を介して対面
させていることを特徴としている。
転させる場合でも、抵抗なく回転させることができ、ま
た、回転昇降装置4から駐車ゾーン5へ乗り移る場合に
生じる駐車ゾーン5の撓みを突起34により防止するこ
とができる。また、地震が発生しても、駐車ゾーン5と
回転昇降装置4との円形立体駐車場全体で力を受けるの
で、座屈が生ずるのを防止できる。
地の形状に合わせて駐車ゾーン5の一部をカットし、該
カットされた駐車ゾーン5の箇所には軽自動車3aを駐
車させるようにしていることを特徴としている。
自動車3aを駐車させ、残りの駐車ゾーン5の箇所には
普通自動車3を駐車させることができる。従来の矩形状
の駐車場では、狭い土地の場合、片側すべてが軽自動車
3aの駐車用となり、他の片側しか普通自動車3を駐車
できないのが、本発明により軽自動車3aの駐車は一部
のみとなり、土地を有効に利用することができる。
地の形状に合わせて駐車ゾーン5の両側をカットし、該
カットされた駐車ゾーン5の両側には軽自動車3aをそ
れぞれ駐車させるようにしていることを特徴としてい
る。
や奥行きが短い場合など土地が狭い場合でもカットした
箇所だけ軽自動車3aを駐車させ、他の駐車ゾーン5の
箇所には普通自動車3を駐車させることができ、土地を
有効に活用することができるものである。
体駐車場1を地上に構築していることを特徴としてい
る。
工期を短縮でき、ローコスト化でき、また、仮設駐車場
の場合では、移設が簡単にできる。
体駐車場1を半地下あるいは地下に構築していることを
特徴としている。
駐車場を構築でき、また、日照権が生ずる地区では、日
照権に煩わされることなく円形立体駐車場を構築するこ
とができる。
車ゾーン5における自動車3の駐車位置は時計の時刻位
置に対応させ、出入口2の部分を除いて11台の自動車
3を駐車させ、他の層の駐車ゾーン5には12台の自動
車3を駐車させていることを特徴としている。
車3を駐車させることができ、狭い土地でも円形立体駐
車場を構築することで、非常に多くの自動車3を駐車で
き、土地を有効に活用することができる。
体駐車場1の任意の方向から自動車3の出入りを可能と
していることを特徴としている。
りを可能としていることで、土地と道路の位置関係に左
右されることなく立体駐車場を構築することができる。
転昇降装置4を構成する枠組構造体23の横幅をトラッ
クに積載可能な寸法としていることを特徴としている。
特殊トレーラーで運搬していたのを普通のトレーラーに
て運搬できるようになり、そのため、輸送コストを削減
でき、駐車場全体のコストの低減に寄与することができ
る。
転昇降装置4の自動車3のドア6付近に対応した箇所の
床面48の横幅を広く形成していることを特徴としてい
る。
3の乗り降りが楽にできて、また、回転、昇降の操作盤
の操作も容易にできることになる。
体駐車場では、中央部に回転自在に配置され、自動車3
を載置して任意の階に昇降させると共に、自動車3を任
意の回転角度に停止可能とした回転昇降装置4を、任意
の形状の土地の要部に設置して駐車場を構築しているこ
とを特徴としている。
のような広狭の土地であっても、多数の自動車3を駐車
させることができる駐車場を構築することができる。特
に、従来、駐車場になりえないような広さ、形状の土地
であっても駐車場を構築できるものである。
を参照して説明する。図1は本発明の1階部分の出入口
2を破断した円形立体駐車場1の平面図を示し、図2は
図1のA−A断面図を示している。本発明の円形立体駐
車場1は4層の場合を示しており、1層部分で12台の
乗用車3が駐車できるようにしたものである。そして、
1階は1台分の駐車スペースを出入口2としているた
め、1階は11台の乗用車3が駐車可能となっている。
セダンタイプの乗用車3を駐車するようにし、1階は背
の高いワゴンタイプの自動車が駐車できるように1階の
天井までの寸法を高くとっている。円形立体駐車場1の
中央部分の円形のスペースには略円柱状の回転昇降装置
4が配設されており、この回転昇降装置4は外側が回動
自在となっていて、内部はエレベーター式に上下動自在
としてある。
うに、後部の横幅は、運転席付近の最大横幅寸法よりも
狭くなっている。これは、角を曲がる時に乗用車3の後
部は壁面等に接触しないようにしているからである。こ
のように実際の乗用車3の後部の横幅は運転席付近の横
幅よりも狭くなっているにもかかわらず、円形の駐車場
(立体駐車場)を設計する場合には従来で述べたように
モデル74(図34参照)では後部の横幅も運転席付近
の横幅も同じ寸法幅として考えていた。また、セダンタ
イプの乗用車3の後部はトランクとなっていて、屋根の
部分よりも低く形成されている。
時計の時刻に対応させて円形の駐車ゾーン5に12台の
乗用車3を自走式で駐車させるようにすると共に、この
円形の駐車ゾーン5の径方向の寸法を出来る限り小さく
することで、円形立体駐車場1全体の面積を狭くして、
土地の有効利用を図るようにしたものである。
車3の長さに対応させて駐車ゾーン5の径方向の寸法は
ある程度は要求される。そして、駐車ゾーン5の径方向
の寸法を決定するに際して本発明者が考えたのは以下の
ことである。先ず、駐車ゾーン5の乗用車3を放射状に
駐車させた際に、本発明の円形立体駐車場1は運転者が
自分で運転して所定の位置に駐車させる構造なので、駐
車させた後に隣に乗用車3が駐車してあっても楽に乗り
降りができ、且つ中央の回転昇降装置4まで楽に行くこ
とができるようにすることである。
3の縁部同士の寸法イを約40cmを採った位置で、乗
用車3の停止位置(例えば、前輪のタイヤ止め等)を設
けるようにしている。したがって、それぞれの乗用車3
が上記停止位置で停止させて駐車させた場合には、隣合
う乗用車3の縁部間の寸法イは約40cmは確保するこ
とができるようになっている。この40cmという値は
通常の人間ならば楽に通れる寸法であり、しかも、この
40cmという寸法の位置は乗用車3のトランクの端の
ために、乗用車3の屋根よりは低くなっている。そのた
め、仮に狭いと感じた場合でも手を少し挙げさえすれば
容易に通ることができる。
は、20cm〜60cm程度の範囲内であれば良い。寸
法イを20cmとした場合でも、人が横になれば十分に
通れる寸法であり、また、立体駐車場の敷地面積もより
小さく構築することができる。寸法イを60cmとった
場合でも、従来の円形の立体駐車場の面積よりは小さく
構築することができる。
に駐車しているので、乗用車3の前部へ行くほど乗用車
3間の距離は拡大していき、乗用車3のドア6を開ける
場合にも、隣の乗用車3に遠慮することなく大きくドア
6を開けることができる。従来の図33に示すような乗
用車3を平行に駐車させる駐車場では、乗用車3の間の
寸法は小さく、ほとんどの駐車場においては隣の乗用車
3にドアが当たらないようにして開け、しかもドアは少
ししか開けることができず、乗り降りが非常に不便であ
った。
運転席側のドア6を一杯に開けることができるので、運
転者は隣の乗用車3に対して気兼ねなく乗り降りするこ
とができる。また、図9の例では助手席側のドア6を開
けた状態を示しているが、この種の自走式の立体駐車場
では、運転者だけが乗って運転しているので、通常は隣
合う乗用車3のドア6が同時に開くことはない。なお、
隣合う乗用車3のドア6が同時に開けられることを想定
しても、図9に示すように、運転者が乗り降りするに十
分な大きな角度でドア6を開けることができる。
は、駐車ゾーン5を支えるための複数本の柱が必要とな
ってくるが、次に、この柱の本数及び位置について説明
する。立体駐車場においては、構造物の複雑さ、自動車
が出入りすること、コストの点から柱の数は少ない方が
良い。そこで本発明者が最初に考えたのが、図7に示す
ように4本の柱7で複数層(この例では4層)の駐車ゾ
ーン5を支持することを考えたのである。
ら90度間隔で4本の柱7を配置した場合の立体駐車場
の構造計算からは、直径が1mほどの柱7が必要だと分
かった。このような直径が1mほどの柱7では、柱7の
隣に駐車した乗用車3のドア6を開けることが出来なか
ったり、あるいはドア6を開けることができても、開き
角度が小さく運転者の乗り降りができないという問題が
ある。また、このような直径が1mほどの柱7を用いた
場合には、コストも大幅にアップして採算に合わないと
いう問題もある。
さくして乗用車3の乗り降りが容易に出来るように考え
たのが図8の場合である。この場合は60度毎に柱10
を配置して、合計で6本の柱10を配置することで、柱
10の直径を小さくし、乗用車3からの乗り降りを可能
となるようにしたものである。しかし、60度毎に柱1
0を配置すると、図8に示すように、どうしても出入口
2の部分に1本の柱10が位置することになる。図8の
場合では出入口2を通過する乗用車3の右側に位置する
が、柱10を30度ずらした場合には乗用車3の左側に
柱10が位置することになる。
の出入りの時に柱10が邪魔になり、柱10に接触して
乗用車3を破損させることになる。また、柱10に接触
しないように乗用車3を出入りさせる場合には、その出
入りが不便となるという問題が生ずる。
すように、90度毎に柱を配置すると共に、その柱と同
じ径方向の位置にさらに柱を配置するようにしたもので
ある。すなわち、図1及び図9に示すように、出入口2
が柱と柱の間になるようにして駐車ゾーン5の外側に外
側柱12を90度毎に配置し、外側柱12と同じ径方向
の内側の位置に内側柱13を配置するようにしたもので
ある。また、柱の本数は全部で8本使用しているので、
外側柱12及び内側柱13の直径は図7及び図8に示す
柱の直径よりも小さくすることができる。また、内側柱
13の直径は、駐車ゾーン5の内側に配置しているの
で、外側柱12の直径よりも小さくすることができる。
のドア6よりも前方の位置に配置しており、そのため、
外側柱12の直径を少々太くしても乗用車3の駐車や乗
用車3の乗り降りの場合でも何ら影響はない。
する。本発明では図9に示すように、隣合う乗用車3の
後部の縁部間の寸法イは約40cmはとって人の行き来
が容易に出来るようにしていることから、乗用車3を正
常な駐車位置に停止させた状態で、乗用車3の側面と内
側柱13との間の寸法ロを図9に示すように少なくとも
40cm(約40cm)となるように内側柱13を配置
するようにしている。また、この内側柱13の配置位置
は、通常は乗用車3の後部のドア付近に位置することに
なるため、乗用車3の運転席に乗り降りする際に内側柱
13が邪魔になるということはない。
とは少なくとも40cmを有する位置に配置しているこ
とで、乗用車3から回転昇降装置4に移動する際に内側
柱13が何ら邪魔になることはなく、運転者は容易に通
れる通路を確保することができる。
2に示すように、1階の高さと2階以上の高さを異なら
せており、1階はワゴン車等の背の高い自動車が駐車で
きるようにしている。そして、2階以上の駐車ゾーン5
では、通常のセダンタイプの乗用車3の駐車を目的とし
て、1階よりは天井を低くしている。駐車ゾーン5の下
面には例えば、H型鋼からなる梁15が所定の間隔で放
射状に配設されており、この梁15の上に鉄板あるいは
網板からなる床板にて駐車ゾーン5が形成されている。
に、背の高い人は頭が上記梁15に当たるおそれがあ
る。そこで、本発明では、梁15の内側の下面を円形立
体駐車場1の中心に向かうほど天井が高くなるように傾
斜面16を形成している。このように梁15の下面に傾
斜面16を形成していることで、背の高い人が通っても
梁15に頭を打つ可能性が非常に低くなる。
れる回転昇降装置4について説明する。図3(a)
(b)及び図4に示すように、円形立体駐車場1の構築
する地面には円形の凹部19が凹設されており、この凹
部19の内側周囲に円形のレール20が配設されてい
る。回転昇降装置4の外側は図5に示すように、H型鋼
等を用いた枠組構造体23となっており、この枠組構造
体23の下部は縦桟21と横桟22とで井桁構造となっ
ている。そして、井桁構造の四隅には車輪29が設けら
れていて、この車輪29が上記レール20の上を転動す
るようになっている。
照)にて回転駆動されるようになっており、車輪29が
回転することでレール20上を車輪29が転動し、これ
によって枠組構造体23が円形立体駐車場1の中央で回
転駆動されるようになっている。枠組構造体23の内側
には、図3及び図6に示すように略平板状のパレット2
4が上下動自在に設けられている。すなわち、枠組構造
体23の内側にはモータ25にて駆動されるチェーン2
6又はワイヤーが上下方向に懸架されており、このチェ
ーン26にスプロケットホイル27を介して上記パレッ
ト24が連結されている。
ように箱型のケージ30が配設されるようになってお
り、このケージ30の中に乗用車3が入るようになって
いる。操作盤(図示せず)にて任意の階と駐車位置を指
定することで、枠組構造体23が回転すると共に、枠組
構造体23の内側のケージ30が上下動して、任意の位
置に駐車できるようになっている。
外側の駐車ゾーン5を形成している梁15やH型鋼やパ
イプだけで乗用車3の移動時や地震等に対して剛性を保
ち、または、中央の回転昇降装置4と一体となって円形
立体駐車場1の剛性を保つことも可能としている。図5
に示すように、枠組構造体23を構成しているH型鋼ま
たはパイプ等からなる支持材31の端部には回転コマ3
2が回動自在に設けられている。また、駐車ゾーン5の
内側の下面には該駐車ゾーン5を支持するために構成さ
れたH型鋼からなる支持部材33が略円形に配設されて
いる。
2の上面が駐車ゾーン5側の支持部材33の天井面に接
触して配置されている。枠組構造体23が回転するとそ
れに連れて支持材31が回転することで、回転コマ32
が支持部材33の天井面に接触しながら回転するように
なっている。図10においては、乗用車3のタイヤ9が
回転昇降装置4側から駐車ゾーン5に移動した状態を示
している。つまり、乗用車3のタイヤ9が駐車ゾーン5
に移動した際には乗用車3の荷重により駐車ゾーン5が
下方に撓んでしまう。
頭が当たらないように傾斜面16を形成していること
で、梁15が薄くなっており、乗用車3の移動荷重によ
り、より撓み易くなっている。そこで、乗用車3のタイ
ヤ9が駐車ゾーン5に移動した際にも移動荷重を回転コ
マ32で受け、回転コマ32と一体となっている枠組構
造体23全体で移動荷重を受けるようにしている。これ
により、乗用車3が駐車ゾーン5に移動しても駐車ゾー
ン5が撓むことはない。
の支持部材33と枠組構造体23の支持材31とが当接
するようになっており、そのため、荷重を駐車ゾーン
5、回転昇降装置4、他方の駐車ゾーン5へと逃がすこ
とができるようになっている。これにより円形立体駐車
場1は座屈を起こすことがなく、地震等に対しても対応
することができる。なお、図4に示すように、枠組構造
体23の各構成部材間には方杖40にて緊締してある。
1の端部に突起34を一体的に固着したものであり、こ
の突起34の先端の上面と支持部材33の下面とは例え
ば、1cmの隙間35が設けてある。枠組構造体23が
回転している時は、この隙間35の存在により支持部材
33との支持材31の突起34とは接触することなくス
ムーズに枠組構造体23が回転することができる。枠組
構造体23の回転後に、乗用車3が駐車ゾーン5に移動
する場合には、支持部材33側が下方に撓むものの、1
cmの撓みで直ぐに支持部材33が支持材31の突起3
4にて受けられることで、駐車ゾーン5がそれ以上撓む
ことを防止している。
面にナイロンプレート46を設けるようにしても良い。
6を配設し、このベアリング36にて支持部材33の下
面に接触させて移動荷重等を受けるようにしたものであ
る。また、このベアリング36と油圧機構を組み合わせ
て、油圧機構により移動荷重等を受けるようにしても良
い。
ーと呼ばれる部材47を突出自在に設けたものである。
この部材47は回転昇降装置4の回転時は図に示す位置
まで復帰して支持部材33から離れており、停止位置で
は部材47が支持部材33の側面内に当接するものであ
る。なお、この部材47は電気にて横方向に駆動される
ようになっている。
3との端部を遊嵌した状態として、支持部材33の端部
に一体に突設した突起37にて移動荷重等を受けるよう
にしたものである。
1の剛性を全体的に保つために回転昇降装置4の側部に
略三角形状に枠組構成した部材41を一体的に設け、こ
の部材41の先端には図10の場合と同様に回転コマ3
2等が設けられている。
立体駐車場1は、回転昇降装置4の枠組構造体23を回
転させるようにしていることで、道路の位置に関係なく
出入口2をいずれの方向にも設けることが可能となる。
図1の場合は出入口2を図中の下側に設けているが、他
の任意の位置に設けることができる。ある乗用車3が円
形立体駐車場1に駐車しようとする場合、運転者のみが
乗用車3に乗って前進で出入口2から入り、ケージ30
内で停止させる。そして、ケージ30内に設けられてい
る操作盤(図示せず)を運転者が操作することで、指示
した所定の階と所定の駐車ゾーン5の時計の時刻位置に
ケージ30を移動させることができる。
に、ケージ30が上昇して指定した所定の位置にケージ
30が停止することになる。そして、運転者はそのまま
乗用車3を所定の停止位置まで前進させ、その停止位置
で乗用車3を駐車させる。乗用車3を駐車させた後は、
運転者はドア6を開けて降り、ケージ30内に乗り移っ
て、回転昇降装置4を駆動し、出入口2から出る。
には、回転昇降装置4に乗って乗用車3が駐車している
所までいき、乗用車3をガイドに沿ってバックさせてケ
ージ30内に移動する。そして、操作盤を操作すること
で、ケージ30が下降し、同時に枠組構造体23が回転
して、乗用車3が前進で出入口2から出られるように制
御される。出入口2では、外側柱12及び内側柱13は
存在しないため、また、出入口2の両側に駐車している
乗用車3は放射状に駐車しているので、両側の乗用車3
の駐車の有無に関係なく容易に出ることができる。
で、矩形状の土地の四隅には空間42ができ、この空間
42に木43を植えることもできる。そのため、立体駐
車場を構築しているにもかかわらず、緑化にも役立つも
のである。
駐車場1が構築されている土地は正方形の場合である
が、土地は正方形に限られるものではない。また、正方
形以外の長方形の土地の場合も、土地の大きさの点から
図1に示すような円形立体駐車場1をそのまま構築する
ことができない場合もある。そこで、第2の実施の形態
を図15〜図17に示す。本実施の形態では、図15の
下側が道路45に面しており、土地の奥行きはあるもの
の、土地の横幅が図1の場合よりも狭い場合である。
駐車場1の部分をカットしたものであり、時計の時刻位
置で言えば3時と9時の位置に対応した箇所に軽自動車
3aを駐車させるようにしたものである。そして、他の
駐車ゾーン5の箇所には普通乗用車3を先の実施の形態
と同様に駐車させるようにしている。なお、軽自動車3
aは普通乗用車3と比べても数量的に同程度が街中を走
っているために、1層の駐車ゾーン5の2箇所に軽自動
車3aのみが駐車できるようにしたものである。もちろ
ん他の駐車箇所に乗用車3より小型の軽自動車3aを駐
車させるようにしても良いのは勿論である。
17は図33(a)と比較した場合の図である。出入口
を除いた1層部分に12台の自動車を駐車させるように
した場合、従来より横幅が狭い場合でも円形立体駐車場
1では2台の軽自動車3aを含めて12台の自動車を駐
車させることができる。円形立体駐車場1の横幅と同じ
土地で従来の方式では、軽自動車3aしか駐車させるこ
とができない。また、四隅には木を植える空間を形成す
ることも困難である。
1層に10台の普通乗用車3と、2台の軽自動車3aを
駐車させることができ、しかも、円形立体駐車場1の四
隅には先の実施の形態と同様に木43などを植えること
ができる空間42も形成することができる。なお、他の
構成及び効果等は先の実施の形態と同じである。
形態の円形立体駐車場1について説明する。本実施の形
態では、図18に示すように、道路45に面している土
地の横幅はあるが、奥行きがない場合を示している。図
18の場合では、時計の時刻位置に対応した12時と6
時の駐車ゾーン5の箇所に軽自動車3aを駐車させるよ
うにしたものである。図19は図18のA−A断面図で
あり、図20は図33(b)と比較した場合の図であ
る。本実施の形態においても先の実施の形態と同様の効
果を得ることができる。
奥行きがもう少しある土地の場合、1台のみ軽自動車3
aを駐車できるようにして、他の11台は普通乗用車3
を駐車させる構成の円形立体駐車場1を構築するように
しても良い。
る箇所は任意であり、どの辺をカットしても良い。つま
り、立体駐車場を構築する土地の形状、面積に応じてカ
ットすれば良く、例えば4辺ともカットして、普通乗用
車3より軽自動車3aの方を多く駐車させるようにして
も良い。
図21〜図23を参照して説明する。本実施の形態で
は、3本の柱51、52、53を径方向に配置すると共
に、周方向には略45度の間隔毎に配置するようにした
ものである。駐車ゾーン5の周方向に8箇所で、径方向
に3箇所であるので、合計24本の柱を配置している。
これにより各1本の柱51、52、53の直径を小さく
することができる。
3を配置し、これらから45度間隔毎に柱51、52、
53を配置している。図22は円形立体駐車場1の正面
図を示し、図23は断面図を示している。図23に示す
ように、各層において柱52、53の基部と天井側の梁
15の端部とはブレス55を架橋して円形立体駐車場1
の剛性を保つと共に、先の実施の形態と同様に乗用車3
の移動荷重に対する駐車ゾーン5の下方への撓みを防止
し、さらに、地震等に対する座屈を防止している。
り、図1の場合と同様の効果を得ることができる。
せた状態を示しており、ケージ30の床面48の両側の
中央部には膨出部49が形成されている。なお、ケージ
30の床面48の形状とパレット24との形状は対応し
ている(図6参照)。ケージ30を内部に昇降自在に配
設している枠組構造体23は、平面から見ると井桁構造
となっており、その長手方向の枠組構造体23の両側の
部材は、現地で取り付けるようにしている。
をトラックに積載できる寸法として、通常の大きさのト
レーラーにて設置前の枠組構造体23の運搬を可能とし
たものである。図24に示す両側の斜線部分の上下に枠
組構造体23を構成する柱等が位置するものであり、そ
の立設している柱の間の部分には何も部材は配置されな
い。そこで、枠組構造体23の横幅を出来る限り狭くし
て、普通のトレーラーの運搬を可能とすると共に、柱が
配置されない箇所に膨出部49を形成したものである。
この膨出部49に対応したケージ30の内壁面に回転昇
降装置4を操作する操作盤を設置している。
させた状態で、膨出部49によりドア6を大きく開ける
ことができると共に、膨出部49で乗り降りが容易にで
き、しかも、運転者が乗用車3から降りて操作盤の操作
もし易くなっている。枠組構造体23全体を運搬する場
合には、横幅が大き過ぎて普通のトレーラーによる運搬
は不可能であり、特殊大型トレーラーによる運搬しか出
来なかった。この場合には、輸送コストが普通のトレー
ラーに比べて非常に高くなっていた。
構造体23の両側の部材を現地での施工とし、両側の部
材がない状態の枠組構造体23は横幅が普通のトレーラ
ーに積載可能となり、輸送コストを大幅に削減でき、円
形立体駐車場1自体のコスト削減にも寄与するものであ
る。
階を地面と面一とした地上式の立体駐車場とした場合で
あり、乗用車3の乗り入れは一番下の層から行なうもの
である。この図25の構成の場合には、工期短縮、ロー
コスト、移設が簡単(仮設駐車場の場合にも好適)とい
ったメリットがある。
た場合であり、中間部から乗用車3の乗り降りを行な
う。かかる場合、都市景観、日照権の問題がある場合に
は好適例である。
場合であり、乗用車3の乗り入れは最上の層から行な
う。この地下式の円形立体駐車場1では、立体駐車場自
体を目立たないようにして周囲の景観を守り、日照権の
問題が特に厳しい地区には好適例である。
等の建物57の地下に構築した場合を示している。ま
た、円形立体駐車場1へは建物57内の地下のスロープ
58を介して出入りを行なっている。したがって、かか
る場合には、土地の有効利用を図ることができ、都市景
観を損なうということは全くない。
4層の場合について説明したが、2層、3層の場合や、
5層以上の円形立体駐車場の場合でも本発明を適用する
ことができる。
うにしても良い。この場合、いわゆるターンテーブル式
の回転装置を円形の駐車場の中央部に配置し、土地の横
幅や奥行きに合わせて図1、図15、図18のような形
状に構成するようにしても良い。
明の回転昇降装置4を設置して駐車場60を構築した場
合である。図30は土地の形状がほぼ長方形であり、端
部が略半円状として、その箇所に回転昇降装置4を設置
して構築した駐車場60を示している。図31は、横幅
のみがある土地であって、その中央の回転昇降装置4を
設置して構築した駐車場60を示している。また、図3
2は、土地の端部に回転昇降装置4を設置して駐車場6
0を構築した場合である。
な土地であっても、回転昇降装置4を適宜な箇所に設置
することで、容易に駐車場を構築でき、土地の有効利用
を図ることができるものである。なお、図29〜図32
の場合は、立体駐車場として説明したが、1層の平面駐
車場の場合にも適用できるものである。
その径方向の中心側に出来るだけ来るように乗用車を駐
車させているので、円形立体駐車場の面積を小さくする
ことができ、土地が狭い場合でも円形立体駐車場を構築
することができる。これにより土地の有効利用を図るこ
とができる。また、乗用車は放射状に駐車されるので、
運転席のドアの開閉も柱があっても大きな角度で開ける
ことができ、乗り降りが楽にできる。また、人が通る場
合でも、乗用車や柱もほとんど邪魔にならず、容易に通
ることができる。更には、駐車ゾーンの一部、あるいは
両側をカットすることで、横幅や奥行きのない土地でも
円形立体駐車場を構築でき、また、カットした駐車ゾー
ンの箇所には軽自動車を駐車させることができ、駐車ス
ペースを有効に利用することができる。
であっても、回転昇降装置を適宜な箇所に設置すること
で、容易に駐車場を構築でき、土地の有効利用を図るこ
とができるものである。
破断平面図である。
図である。
体の横断面図である。(b)は本発明の第1の実施の形
態の枠組構造体の要部縦断面図である。
断面図である。
体の概略構成を示す図である。(b)は本発明の第1の
実施の形態の枠組構造体の要部横断面図である。
とを示す分解斜視図である。
明図である。
の説明図である。
の配置の考え方を示す説明図である。
ーンに移動する際に移動荷重等を受ける場合の対策を示
す図である。
ーンに移動する際に移動荷重等を受ける場合の他の対策
を示す図である。
ーンに移動する際に移動荷重等を受ける場合の更に他の
対策を示す図である。
ーンに移動する際に移動荷重等を受ける場合の別の対策
を示す図である。
ーンに移動する際に移動荷重等を受ける場合の更に別の
対策を示す図である。
の破断平面図である。
断面図である。
と従来の駐車場との違いを示す説明図である。
の破断平面図である。
断面図である。
と従来の駐車場との違いを示す説明図である。
の平面図である。
の正面図である。
の断面図である。
ジの説明図である。
式とした場合の図である。
下式とした場合の図である。
式とした場合の図である。
内の地下式とした場合の図である。
転昇降装置を設置して駐車場を構築した場合の説明図で
ある。
転昇降装置を設置して駐車場を構築した場合の説明図で
ある。
転昇降装置を設置して駐車場を構築した場合の説明図で
ある。
転昇降装置を設置して駐車場を構築した場合の説明図で
ある。
図である。
用車の配置方法を示す説明図である。
く乗用車を駐車させるようにした自走式の円形駐車場及
び円形立体駐車場に関するものである。
あれば何も考えることなく、適当に白線を引いて駐車ス
ペースを確保するようにすれば良い。しかしながら、敷
地面積が狭い土地しかない場合には、一定の面積で如何
に多くの乗用車を駐車させるか考える必要がある。ま
た、一定の面積の土地があっても、その土地の形状(正
方形、長方形等)、及び土地のどちら側に道路と接して
いるかにより駐車場の構築の可否が決定されたり、ま
た、道路と駐車場の出入口との関係によりやはり駐車場
の構築の可否が決定される場合もある。
ない平面の駐車場や、立体駐車場であり、これらの駐車
場は平面図は正方形、長方形といった矩形状のものであ
る。図33は従来の平面あるいは立体の駐車場を示して
おり、例えば、1層で12台の乗用車が駐車できるよう
にした駐車場である。すなわち、図33において駐車場
70を平面とした場合には、中央の通路72の両側に乗
用車を駐車させるための駐車スペース71を連続して設
けていき、道路に対応させて図33(a)では上側ある
いは下側を出入口とし、図33(b)では左側あるいは
右側を出入口としている。そして、駐車場70の奥行き
がない場合には、それに応じて駐車スペース71を少な
くして駐車場70を構築することになる。
駐車場とする場合には、エレベーター式の昇降装置73
を駐車スペース71の中央に設け、この昇降装置73を
図中の矢印に示すように移動自在としている。この場
合、1階の2つの駐車スペース71を乗用車の通路とし
て、図33(a)では左右のどちらかが出入口となり、
また、図33(b)では上下のどちらかを出入口として
いる。
場合では、1階は駐車スペース71が10台分となり、
2階以上は12台分の駐車スペース71を確保すること
ができる。また、昇降装置73により前進入庫、後進出
庫でもって行なっていた。
駐車場では、乗用車の通路となる部分や、昇降装置73
を移動させるスペース部分が駐車場全体の約1/3も消
費されることになり、土地の有効スペースの活用性から
問題があった。また、四隅まで土地を目一杯使うことに
なり、木々を植えるということも不可能であり、緑化と
いう観点からも問題があった。
形の立体駐車場は既に存在しているものの、後述する本
発明の円形駐車場や円形の立体駐車場よりは直径が大き
なものとなっていた。すなわち、矩形状あるいは円形の
駐車場を構築する場合に先ず考えることは、駐車スペー
スの確保であり、駐車可能とする乗用車は一般的には国
産の普通乗用車である。この場合、乗用車の長さと横幅
から円形の駐車場の直径が決定されている。
車の横幅の寸法は、主に運転席付近の最大横幅寸法と考
えられる最大の長さの寸法とで、矩形状の乗用車のモデ
ルを平面的に作り、この矩形状の乗用車のモデルを用い
て円形の駐車場の直径を考えていた。図34はこの場合
のモデル図を示し、円柱状の昇降装置が配設される円形
の昇降スペース75の中心から放射状に乗用車のモデル
74を配置して考えるようにしている。この乗用車のモ
デル74は、横幅を乗用車の最大横幅寸法に対応させて
いる。
くと隣接するモデル74の縁部が接触するため、縁部同
士が接触しないようにモデル74を径方向の外側にずら
せていく。そして、隣合うモデル74の縁部同士の寸法
(図中のイ)を人が通れる寸法までモデル74を外側に
ずらせていく。太った人も容易に通れるようにするため
には、やはり80〜100cm(図中のイの寸法)くら
いを確保しておき、それによって円形の駐車場の直径を
決定している。
運転席付近の最大横幅よりもかなり狭くなっており、し
かも、乗用車の後部はトランクのために背が低く形成さ
れている。そのため、図34に示すような平面的で矩形
状の乗用車のモデル74から決定した寸法イと、実際に
乗用車を駐車させた場合の寸法イは大変異なっているこ
とに本発明者は気付いたのである。そのため、従来の円
形の駐車場の直径が非常に大きなものとなっており、狭
い土地には円形の駐車場を構築することが容易ではなか
った。
あって、狭い土地であっても容易に円形の駐車場の構築
が可能であり、土地を有効に利用するようにした円形駐
車場及び円形立体駐車場を提供することを目的としたも
のである。
1記載の円形駐車場では、中央部に回転自在に配置さ
れ、自動車3を載置して任意の回転角度に停止可能とし
た回転装置と、この回転装置の周囲に配置され、該回転
装置を中心として放射状に自動車3を前進駐車させる円
形の駐車ゾーン5と、この駐車ゾーン5の一部を自動車
3の出入口2とした円形駐車場において、前記駐車ゾー
ン5に駐車させた隣合う自動車3の後部の縁部間の距離
イを約40cmとって自動車3の停止位置として自動車
3を駐車させるようにしていることを特徴としている。
の径方向の距離を出来る限り短くすることができ、円形
駐車場の全体の面積を小さくすることができる。これに
より土地の有効利用ができる。また、駐車している隣合
う自動車3の後部の縁部間の距離イは約40cmあるの
で、人が楽に通れる通路を形成することができる。さら
に、従来の矩形状の駐車場と比べて四隅に空間42を形
成でき、この空間42に木43を植えることで緑化を促
進することができる。また、円形駐車場なので、出入口
2は任意の方向に形成できて、道路45の方向に左右さ
れることなく駐車場を構築することができる。
状に合わせて駐車ゾーン5の一部をカットし、該カット
された駐車ゾーン5の箇所には軽自動車3aを駐車させ
るようにしていることを特徴としている。
自動車3aを駐車させ、残りの駐車ゾーン5の箇所には
普通自動車3を駐車させることができる。従来の矩形状
の駐車場では、狭い土地の場合、片側すべてが軽自動車
3aの駐車用となり、他の片側しか普通自動車3を駐車
できないのが、本発明により軽自動車3aの駐車は一部
のみとなり、土地を有効に利用することができる。
状に合わせて駐車ゾーン5の両側をカットし、該カット
された駐車ゾーン5の両側には軽自動車3aをそれぞれ
駐車させるようにしていることを特徴としている。
や奥行きが短い場合など土地が狭い場合でもカットした
箇所だけ軽自動車3aを駐車させ、他の駐車ゾーン5の
箇所には普通自動車3を駐車させることができ、土地を
有効に活用することができるものである。
ン5における自動車3の駐車位置は時計の時刻位置に対
応させ、出入口2の部分を除いて11台の自動車3を駐
車させていることを特徴としている。
台の自動車3を駐車させることができ、また、駐車位置
は時計の時刻位置に対応させていることで、利用者にと
っても駐車位置の認識が容易となる。
部に回転自在に配置され、自動車3を載置して任意の階
に昇降させると共に、自動車3を任意の回転角度に停止
可能とした回転昇降装置4と、この回転昇降装置4の周
囲に配置され、該回転昇降装置4を中心として放射状に
自動車3を前進駐車させる複数層の円形の駐車ゾーン5
と、この1層の駐車ゾーン5の一部を自動車3の出入口
2とした円形立体駐車場において、前記駐車ゾーン5に
駐車させた隣合う自動車3の後部の縁部間の距離イを約
40cmとって自動車3の停止位置として自動車3を駐
車させるようにし、駐車ゾーン5の周方向に沿って約9
0度間隔で且つ自動車3の運転席側のドアよりも外方の
位置に第1の柱12を配置し、この第1の柱12より径
方向の内側であって隣合って駐車させる自動車3の各側
面より約40cmの距離ロをそれぞれ持たせた位置に第
2の柱13を駐車ゾーン5に配置していることを特徴と
している。
車場の径方向の距離を出来る限り短くすることができ、
円形立体駐車場の全体の面積を小さくすることができ
る。これにより土地の有効利用ができる。また、駐車し
ている隣合う自動車3の後部の縁部間の距離イは約40
cmあるので、人が楽に通れる通路を確保することがで
きる。また、駐車ゾーン5の周方向に沿って約90度間
隔で且つ自動車3の運転席側のドアよりも前方の位置に
第1の柱12を配置し、この第1の柱12より径方向の
内側であって隣合って駐車させる自動車3の各側面より
約40cmの距離ロをそれぞれ持たせた位置に第2の柱
13を駐車ゾーン5に配置しているので、第1の柱12
があっても、また第1の柱12の直径を少々太くしても
自動車3の駐車や乗り降りする場合でも何ら影響はな
い。さらに、第2の柱13も自動車3の側面より約40
cmの距離ロを持たせているため、隣合う自動車3の間
に第2の柱12を配置しても、利用者は自動車3と第2
の柱12の間を楽に通過することができる。さらに、従
来の矩形状の駐車場と比べて四隅に空間42を形成で
き、この空間42に木43を植えることで緑化を促進す
ることができる。また、円形立体駐車場なので、出入口
2は任意の方向に形成できて、道路45の方向に左右さ
れることなく駐車場を構築することができる。また、駐
車ゾーン5を複数層としているので、狭い土地でも多く
の自動車3を駐車させることができる。
の柱13の直径は第1の柱12の直径よりも小さく設定
されていることを特徴としている。
にでき、円形立体駐車場の全体の低コスト化にも貢献す
るものである。
向に隣合う第1の柱12、12間と第2の柱13、13
間の中央部分を自動車3の出入口2としていることを特
徴としている。
には実質的に柱12、13は無いのと同じであり、自動
車3の出入りを容易にすることができる。
部に回転自在に配置され、自動車(3)を載置して任意
の階に昇降させると共に、自動車(3)を任意の回転角
度に停止可能とした回転昇降装置(4)と、この回転昇
降装置(4)の周囲に配置され、該回転昇降装置(4)
を中心として放射状に自動車(3)を前進駐車させる複
数層の円形の駐車ゾーン(5)と、この1層の駐車ゾー
ン(5)の一部を自動車(3)の出入口(2)とした円
形立体駐車場において、前記駐車ゾーン(5)に駐車さ
せた隣合う自動車(3)の後部の縁部間の距離(イ)を
約40cmとって自動車(3)の停止位置として自動車
(3)を駐車させるようにし、駐車ゾーン5の周方向に
沿って約45度間隔で第1の柱51を該駐車ゾーン5の
外周縁に配置し、この第1の柱51より径方向の内側で
あって自動車3の運転席より外側に第2の柱52を配置
し、この第2の柱52より径方向の内側であって自動車
3の運転席のドア6より内側に第3の柱53を配置して
いることを特徴としている。
駐車場を構築することで、柱51〜53自体の直径を小
さくすることができ、自動車3の乗り入れや、利用者の
通行の妨げになりにくくすることができる。
の柱53の基部側から駐車ゾーン5の内側の天井面側に
該駐車ゾーン5の剛性を保つためのブレス55をそれぞ
れ架橋していることを特徴としている。
ン5への自動車3の移動や地震等に対しても撓みや座屈
が生じるのを防止することができる。
車ゾーン5の下面には略放射状に梁15が設けられ、こ
の梁15の下面に内側に至るほど天井面が高くなるよう
にした傾斜面16を形成していることを特徴としてい
る。
15に頭を当てるのを防止することができる。
転昇降装置4は内部に昇降手段30を備え、外側自体が
回転する枠組構造体23からなり、この枠組構造体23
の先端部に回動自在なコマ32を設け、このコマ32を
駐車ゾーン5の下面に接触させていることを特徴として
いる。
させる場合でも、抵抗なく回転させることができ、ま
た、回転昇降装置4から駐車ゾーン5へ乗り移る場合に
生じる駐車ゾーン5の撓みをコマ32により防止するこ
とができる。また、地震が発生しても、駐車ゾーン5と
回転昇降装置4との円形立体駐車場全体で力を受けるの
で、座屈が生ずるのを防止できる。
転昇降装置4は内部に昇降手段30を備え、外側自体が
回転する枠組構造体23からなり、この枠組構造体23
の先端部に突起34を一体的に設け、この突起34の上
面と駐車ゾーン5の下面との間に隙間35を介して対面
させていることを特徴としている。
転させる場合でも、抵抗なく回転させることができ、ま
た、回転昇降装置4から駐車ゾーン5へ乗り移る場合に
生じる駐車ゾーン5の撓みを突起34により防止するこ
とができる。また、地震が発生しても、駐車ゾーン5と
回転昇降装置4との円形立体駐車場全体で力を受けるの
で、座屈が生ずるのを防止できる。
地の形状に合わせて駐車ゾーン5の一部をカットし、該
カットされた駐車ゾーン5の箇所には軽自動車3aを駐
車させるようにしていることを特徴としている。
自動車3aを駐車させ、残りの駐車ゾーン5の箇所には
普通自動車3を駐車させることができる。従来の矩形状
の駐車場では、狭い土地の場合、片側すべてが軽自動車
3aの駐車用となり、他の片側しか普通自動車3を駐車
できないのが、本発明により軽自動車3aの駐車は一部
のみとなり、土地を有効に利用することができる。
地の形状に合わせて駐車ゾーン5の両側をカットし、該
カットされた駐車ゾーン5の両側には軽自動車3aをそ
れぞれ駐車させるようにしていることを特徴としてい
る。
や奥行きが短い場合など土地が狭い場合でもカットした
箇所だけ軽自動車3aを駐車させ、他の駐車ゾーン5の
箇所には普通自動車3を駐車させることができ、土地を
有効に活用することができるものである。
体駐車場1を地上に構築していることを特徴としてい
る。
工期を短縮でき、ローコスト化でき、また、仮設駐車場
の場合では、移設が簡単にできる。
体駐車場1を半地下あるいは地下に構築していることを
特徴としている。
駐車場を構築でき、また、日照権が生ずる地区では、日
照権に煩わされることなく円形立体駐車場を構築するこ
とができる。
車ゾーン5における自動車3の駐車位置は時計の時刻位
置に対応させ、出入口2の部分を除いて11台の自動車
3を駐車させ、他の層の駐車ゾーン5には12台の自動
車3を駐車させていることを特徴としている。
車3を駐車させることができ、狭い土地でも円形立体駐
車場を構築することで、非常に多くの自動車3を駐車で
き、土地を有効に活用することができる。
体駐車場1の任意の方向から自動車3の出入りを可能と
していることを特徴としている。
りを可能としていることで、土地と道路の位置関係に左
右されることなく立体駐車場を構築することができる。
転昇降装置4を構成する枠組構造体23の横幅をトラッ
クに積載可能な寸法としていることを特徴としている。
特殊トレーラーで運搬していたのを普通のトレーラーに
て運搬できるようになり、そのため、輸送コストを削減
でき、駐車場全体のコストの低減に寄与することができ
る。
転昇降装置4の自動車3のドア6付近に対応した箇所の
床面48の横幅を広く形成していることを特徴としてい
る。
3の乗り降りが楽にできて、また、回転、昇降の操作盤
の操作も容易にできることになる。
を参照して説明する。図1は本発明の1階部分の出入口
2を破断した円形立体駐車場1の平面図を示し、図2は
図1のA−A断面図を示している。本発明の円形立体駐
車場1は4層の場合を示しており、1層部分で12台の
乗用車3が駐車できるようにしたものである。そして、
1階は1台分の駐車スペースを出入口2としているた
め、1階は11台の乗用車3が駐車可能となっている。
セダンタイプの乗用車3を駐車するようにし、1階は背
の高いワゴンタイプの自動車が駐車できるように1階の
天井までの寸法を高くとっている。円形立体駐車場1の
中央部分の円形のスペースには略円柱状の回転昇降装置
4が配設されており、この回転昇降装置4は外側が回動
自在となっていて、内部はエレベーター式に上下動自在
としてある。
うに、後部の横幅は、運転席付近の最大横幅寸法よりも
狭くなっている。これは、角を曲がる時に乗用車3の後
部は壁面等に接触しないようにしているからである。こ
のように実際の乗用車3の後部の横幅は運転席付近の横
幅よりも狭くなっているにもかかわらず、円形の駐車場
(立体駐車場)を設計する場合には従来で述べたように
モデル74(図34参照)では後部の横幅も運転席付近
の横幅も同じ寸法幅として考えていた。また、セダンタ
イプの乗用車3の後部はトランクとなっていて、屋根の
部分よりも低く形成されている。
時計の時刻に対応させて円形の駐車ゾーン5に12台の
乗用車3を自走式で駐車させるようにすると共に、この
円形の駐車ゾーン5の径方向の寸法を出来る限り小さく
することで、円形立体駐車場1全体の面積を狭くして、
土地の有効利用を図るようにしたものである。
車3の長さに対応させて駐車ゾーン5の径方向の寸法は
ある程度は要求される。そして、駐車ゾーン5の径方向
の寸法を決定するに際して本発明者が考えたのは以下の
ことである。先ず、駐車ゾーン5の乗用車3を放射状に
駐車させた際に、本発明の円形立体駐車場1は運転者が
自分で運転して所定の位置に駐車させる構造なので、駐
車させた後に隣に乗用車3が駐車してあっても楽に乗り
降りができ、且つ中央の回転昇降装置4まで楽に行くこ
とができるようにすることである。
3の縁部同士の寸法イを約40cmを採った位置で、乗
用車3の停止位置(例えば、前輪のタイヤ止め等)を設
けるようにしている。したがって、それぞれの乗用車3
が上記停止位置で停止させて駐車させた場合には、隣合
う乗用車3の縁部間の寸法イは約40cmは確保するこ
とができるようになっている。この40cmという値は
通常の人間ならば楽に通れる寸法であり、しかも、この
40cmという寸法の位置は乗用車3のトランクの端の
ために、乗用車3の屋根よりは低くなっている。そのた
め、仮に狭いと感じた場合でも手を少し挙げさえすれば
容易に通ることができる。
に駐車しているので、乗用車3の前部へ行くほど乗用車
3間の距離は拡大していき、乗用車3のドア6を開ける
場合にも、隣の乗用車3に遠慮することなく大きくドア
6を開けることができる。従来の図33に示すような乗
用車3を平行に駐車させる駐車場では、乗用車3の間の
寸法は小さく、ほとんどの駐車場においては隣の乗用車
3にドアが当たらないようにして開け、しかもドアは少
ししか開けることができず、乗り降りが非常に不便であ
った。
運転席側のドア6を一杯に開けることができるので、運
転者は隣の乗用車3に対して気兼ねなく乗り降りするこ
とができる。また、図9の例では助手席側のドア6を開
けた状態を示しているが、この種の自走式の立体駐車場
では、運転者だけが乗って運転しているので、通常は隣
合う乗用車3のドア6が同時に開くことはない。なお、
隣合う乗用車3のドア6が同時に開けられることを想定
しても、図9に示すように、運転者が乗り降りするに十
分な大きな角度でドア6を開けることができる。
は、駐車ゾーン5を支えるための複数本の柱が必要とな
ってくるが、次に、この柱の本数及び位置について説明
する。立体駐車場においては、構造物の複雑さ、自動車
が出入りすること、コストの点から柱の数は少ない方が
良い。そこで本発明者が最初に考えたのが、図7に示す
ように4本の柱7で複数層(この例では4層)の駐車ゾ
ーン5を支持することを考えたのである。
ら90度間隔で4本の柱7を配置した場合の立体駐車場
の構造計算からは、直径が1mほどの柱7が必要だと分
かった。このような直径が1mほどの柱7では、柱7の
隣に駐車した乗用車3のドア6を開けることが出来なか
ったり、あるいはドア6を開けることができても、開き
角度が小さく運転者の乗り降りができないという問題が
ある。また、このような直径が1mほどの柱7を用いた
場合には、コストも大幅にアップして採算に合わないと
いう問題もある。
さくして乗用車3の乗り降りが容易に出来るように考え
たのが図8の場合である。この場合は60度毎に柱10
を配置して、合計で6本の柱10を配置することで、柱
10の直径を小さくし、乗用車3からの乗り降りを可能
となるようにしたものである。しかし、60度毎に柱1
0を配置すると、図8に示すように、どうしても出入口
2の部分に1本の柱10が位置することになる。図8の
場合では出入口2を通過する乗用車3の右側に位置する
が、柱10を30度ずらした場合には乗用車3の左側に
柱10が位置することになる。
の出入りの時に柱10が邪魔になり、柱10に接触して
乗用車3を破損させることになる。また、柱10に接触
しないように乗用車3を出入りさせる場合には、その出
入りが不便となるという問題が生ずる。
すように、90度毎に柱を配置すると共に、その柱と同
じ径方向の位置にさらに柱を配置するようにしたもので
ある。すなわち、図1及び図9に示すように、出入口2
が柱と柱の間になるようにして駐車ゾーン5の外側に外
側柱12を90度毎に配置し、外側柱12と同じ径方向
の内側の位置に内側柱13を配置するようにしたもので
ある。また、柱の本数は全部で8本使用しているので、
外側柱12及び内側柱13の直径は図7及び図8に示す
柱の直径よりも小さくすることができる。また、内側柱
13の直径は、駐車ゾーン5の内側に配置しているの
で、外側柱12の直径よりも小さくすることができる。
のドア6よりも前方の位置に配置しており、そのため、
外側柱12の直径を少々太くしても乗用車3の駐車や乗
用車3の乗り降りの場合でも何ら影響はない。
する。本発明では図9に示すように、隣合う乗用車3の
後部の縁部間の寸法イは約40cmはとって人の行き来
が容易に出来るようにしていることから、乗用車3を正
常な駐車位置に停止させた状態で、乗用車3の側面と内
側柱13との間の寸法ロを図9に示すように少なくとも
40cm(約40cm)となるように内側柱13を配置
するようにしている。また、この内側柱13の配置位置
は、通常は乗用車3の後部のドア付近に位置することに
なるため、乗用車3の運転席に乗り降りする際に内側柱
13が邪魔になるということはない。
とは少なくとも40cmを有する位置に配置しているこ
とで、乗用車3から回転昇降装置4に移動する際に内側
柱13が何ら邪魔になることはなく、運転者は容易に通
れる通路を確保することができる。
2に示すように、1階の高さと2階以上の高さを異なら
せており、1階はワゴン車等の背の高い自動車が駐車で
きるようにしている。そして、2階以上の駐車ゾーン5
では、通常のセダンタイプの乗用車3の駐車を目的とし
て、1階よりは天井を低くしている。駐車ゾーン5の下
面には例えば、H型鋼からなる梁15が所定の間隔で放
射状に配設されており、この梁15の上に鉄板あるいは
網板からなる床板にて駐車ゾーン5が形成されている。
に、背の高い人は頭が上記梁15に当たるおそれがあ
る。そこで、本発明では、梁15の内側の下面を円形立
体駐車場1の中心に向かうほど天井が高くなるように傾
斜面16を形成している。このように梁15の下面に傾
斜面16を形成していることで、背の高い人が通っても
梁15に頭を打つ可能性が非常に低くなる。
れる回転昇降装置4について説明する。図3(a)
(b)及び図4に示すように、円形立体駐車場1の構築
する地面には円形の凹部19が凹設されており、この凹
部19の内側周囲に円形のレール20が配設されてい
る。回転昇降装置4の外側は図5に示すように、H型鋼
等を用いた枠組構造体23となっており、この枠組構造
体23の下部は縦桟21と横桟22とで井桁構造となっ
ている。そして、井桁構造の四隅には車輪29が設けら
れていて、この車輪29が上記レール20の上を転動す
るようになっている。
照)にて回転駆動されるようになっており、車輪29が
回転することでレール20上を車輪29が転動し、これ
によって枠組構造体23が円形立体駐車場1の中央で回
転駆動されるようになっている。枠組構造体23の内側
には、図3及び図6に示すように略平板状のパレット2
4が上下動自在に設けられている。すなわち、枠組構造
体23の内側にはモータ25にて駆動されるチェーン2
6又はワイヤーが上下方向に懸架されており、このチェ
ーン26にスプロケットホイル27を介して上記パレッ
ト24が連結されている。
ように箱型のケージ30が配設されるようになってお
り、このケージ30の中に乗用車3が入るようになって
いる。操作盤(図示せず)にて任意の階と駐車位置を指
定することで、枠組構造体23が回転すると共に、枠組
構造体23の内側のケージ30が上下動して、任意の位
置に駐車できるようになっている。
外側の駐車ゾーン5を形成している梁15やH型鋼やパ
イプだけで乗用車3の移動時や地震等に対して剛性を保
ち、または、中央の回転昇降装置4と一体となって円形
立体駐車場1の剛性を保つことも可能としている。図5
に示すように、枠組構造体23を構成しているH型鋼ま
たはパイプ等からなる支持材31の端部には回転コマ3
2が回動自在に設けられている。また、駐車ゾーン5の
内側の下面には該駐車ゾーン5を支持するために構成さ
れたH型鋼からなる支持部材33が略円形に配設されて
いる。
2の上面が駐車ゾーン5側の支持部材33の天井面に接
触して配置されている。枠組構造体23が回転するとそ
れに連れて支持材31が回転することで、回転コマ32
が支持部材33の天井面に接触しながら回転するように
なっている。図10においては、乗用車3のタイヤ9が
回転昇降装置4側から駐車ゾーン5に移動した状態を示
している。つまり、乗用車3のタイヤ9が駐車ゾーン5
に移動した際には乗用車3の荷重により駐車ゾーン5が
下方に撓んでしまう。
頭が当たらないように傾斜面16を形成していること
で、梁15が薄くなっており、乗用車3の移動荷重によ
り、より撓み易くなっている。そこで、乗用車3のタイ
ヤ9が駐車ゾーン5に移動した際にも移動荷重を回転コ
マ32で受け、回転コマ32と一体となっている枠組構
造体23全体で移動荷重を受けるようにしている。これ
により、乗用車3が駐車ゾーン5に移動しても駐車ゾー
ン5が撓むことはない。
の支持部材33と枠組構造体23の支持材31とが当接
するようになっており、そのため、荷重を駐車ゾーン
5、回転昇降装置4、他方の駐車ゾーン5へと逃がすこ
とができるようになっている。これにより円形立体駐車
場1は座屈を起こすことがなく、地震等に対しても対応
することができる。なお、図4に示すように、枠組構造
体23の各構成部材間には方杖40にて緊締してある。
1の端部に突起34を一体的に固着したものであり、こ
の突起34の先端の上面と支持部材33の下面とは例え
ば、1cmの隙間35が設けてある。枠組構造体23が
回転している時は、この隙間35の存在により支持部材
33との支持材31の突起34とは接触することなくス
ムーズに枠組構造体23が回転することができる。枠組
構造体23の回転後に、乗用車3が駐車ゾーン5に移動
する場合には、支持部材33側が下方に撓むものの、1
cmの撓みで直ぐに支持部材33が支持材31の突起3
4にて受けられることで、駐車ゾーン5がそれ以上撓む
ことを防止している。
面にナイロンプレート46を設けるようにしても良い。
6を配設し、このベアリング36にて支持部材33の下
面に接触させて移動荷重等を受けるようにしたものであ
る。また、このベアリング36と油圧機構を組み合わせ
て、油圧機構により移動荷重等を受けるようにしても良
い。
ーと呼ばれる部材47を突出自在に設けたものである。
この部材47は回転昇降装置4の回転時は図に示す位置
まで復帰して支持部材33から離れており、停止位置で
は部材47が支持部材33の側面内に当接するものであ
る。なお、この部材47は電気にて横方向に駆動される
ようになっている。
3との端部を遊嵌した状態として、支持部材33の端部
に一体に突設した突起37にて移動荷重等を受けるよう
にしたものである。
1の剛性を全体的に保つために回転昇降装置4の側部に
略三角形状に枠組構成した部材41を一体的に設け、こ
の部材41の先端には図10の場合と同様に回転コマ3
2等が設けられている。
立体駐車場1は、回転昇降装置4の枠組構造体23を回
転させるようにしていることで、道路の位置に関係なく
出入口2をいずれの方向にも設けることが可能となる。
図1の場合は出入口2を図中の下側に設けているが、他
の任意の位置に設けることができる。ある乗用車3が円
形立体駐車場1に駐車しようとする場合、運転者のみが
乗用車3に乗って前進で出入口2から入り、ケージ30
内で停止させる。そして、ケージ30内に設けられてい
る操作盤(図示せず)を運転者が操作することで、指示
した所定の階と所定の駐車ゾーン5の時計の時刻位置に
ケージ30を移動させることができる。
に、ケージ30が上昇して指定した所定の位置にケージ
30が停止することになる。そして、運転者はそのまま
乗用車3を所定の停止位置まで前進させ、その停止位置
で乗用車3を駐車させる。乗用車3を駐車させた後は、
運転者はドア6を開けて降り、ケージ30内に乗り移っ
て、回転昇降装置4を駆動し、出入口2から出る。
には、回転昇降装置4に乗って乗用車3が駐車している
所までいき、乗用車3をガイドに沿ってバックさせてケ
ージ30内に移動する。そして、操作盤を操作すること
で、ケージ30が下降し、同時に枠組構造体23が回転
して、乗用車3が前進で出入口2から出られるように制
御される。出入口2では、外側柱12及び内側柱13は
存在しないため、また、出入口2の両側に駐車している
乗用車3は放射状に駐車しているので、両側の乗用車3
の駐車の有無に関係なく容易に出ることができる。
で、矩形状の土地の四隅には空間42ができ、この空間
42に木43を植えることもできる。そのため、立体駐
車場を構築しているにもかかわらず、緑化にも役立つも
のである。
駐車場1が構築されている土地は正方形の場合である
が、土地は正方形に限られるものではない。また、正方
形以外の長方形の土地の場合も、土地の大きさの点から
図1に示すような円形立体駐車場1をそのまま構築する
ことができない場合もある。そこで、第2の実施の形態
を図15〜図17に示す。本実施の形態では、図15の
下側が道路45に面しており、土地の奥行きはあるもの
の、土地の横幅が図1の場合よりも狭い場合である。
駐車場1の部分をカットしたものであり、時計の時刻位
置で言えば3時と9時の位置に対応した箇所に軽自動車
3aを駐車させるようにしたものである。そして、他の
駐車ゾーン5の箇所には普通乗用車3を先の実施の形態
と同様に駐車させるようにしている。なお、軽自動車3
aは普通乗用車3と比べても数量的に同程度が街中を走
っているために、1層の駐車ゾーン5の2箇所に軽自動
車3aのみが駐車できるようにしたものである。もちろ
ん他の駐車箇所に乗用車3より小型の軽自動車3aを駐
車させるようにしても良いのは勿論である。
17は図33(a)と比較した場合の図である。出入口
を除いた1層部分に12台の自動車を駐車させるように
した場合、従来より横幅が狭い場合でも円形立体駐車場
1では2台の軽自動車3aを含めて12台の自動車を駐
車させることができる。円形立体駐車場1の横幅と同じ
土地で従来の方式では、軽自動車3aしか駐車させるこ
とができない。また、四隅には木を植える空間を形成す
ることも困難である。
1層に10台の普通乗用車3と、2台の軽自動車3aを
駐車させることができ、しかも、円形立体駐車場1の四
隅には先の実施の形態と同様に木43などを植えること
ができる空間42も形成することができる。なお、他の
構成及び効果等は先の実施の形態と同じである。
形態の円形立体駐車場1について説明する。本実施の形
態では、図18に示すように、道路45に面している土
地の横幅はあるが、奥行きがない場合を示している。図
18の場合では、時計の時刻位置に対応した12時と6
時の駐車ゾーン5の箇所に軽自動車3aを駐車させるよ
うにしたものである。図19は図18のA−A断面図で
あり、図20は図33(b)と比較した場合の図であ
る。本実施の形態においても先の実施の形態と同様の効
果を得ることができる。
奥行きがもう少しある土地の場合、1台のみ軽自動車3
aを駐車できるようにして、他の11台は普通乗用車3
を駐車させる構成の円形立体駐車場1を構築するように
しても良い。
る箇所は任意であり、どの辺をカットしても良い。つま
り、立体駐車場を構築する土地の形状、面積に応じてカ
ットすれば良く、例えば4辺ともカットして、普通乗用
車3より軽自動車3aの方を多く駐車させるようにして
も良い。
図21〜図23を参照して説明する。本実施の形態で
は、3本の柱51、52、53を径方向に配置すると共
に、周方向には略45度の間隔毎に配置するようにした
ものである。駐車ゾーン5の周方向に8箇所で、径方向
に3箇所であるので、合計24本の柱を配置している。
これにより各1本の柱51、52、53の直径を小さく
することができる。
3を配置し、これらから45度間隔毎に柱51、52、
53を配置している。図22は円形立体駐車場1の正面
図を示し、図23は断面図を示している。図23に示す
ように、各層において柱52、53の基部と天井側の梁
15の端部とはブレス55を架橋して円形立体駐車場1
の剛性を保つと共に、先の実施の形態と同様に乗用車3
の移動荷重に対する駐車ゾーン5の下方への撓みを防止
し、さらに、地震等に対する座屈を防止している。
り、図1の場合と同様の効果を得ることができる。
せた状態を示しており、ケージ30の床面48の両側の
中央部には膨出部49が形成されている。なお、ケージ
30の床面48の形状とパレット24との形状は対応し
ている(図6参照)。ケージ30を内部に昇降自在に配
設している枠組構造体23は、平面から見ると井桁構造
となっており、その長手方向の枠組構造体23の両側の
部材は、現地で取り付けるようにしている。
をトラックに積載できる寸法として、通常の大きさのト
レーラーにて設置前の枠組構造体23の運搬を可能とし
たものである。図24に示す両側の斜線部分の上下に枠
組構造体23を構成する柱等が位置するものであり、そ
の立設している柱の間の部分には何も部材は配置されな
い。そこで、枠組構造体23の横幅を出来る限り狭くし
て、普通のトレーラーの運搬を可能とすると共に、柱が
配置されない箇所に膨出部49を形成したものである。
この膨出部49に対応したケージ30の内壁面に回転昇
降装置4を操作する操作盤を設置している。
させた状態で、膨出部49によりドア6を大きく開ける
ことができると共に、膨出部49で乗り降りが容易にで
き、しかも、運転者が乗用車3から降りて操作盤の操作
もし易くなっている。枠組構造体23全体を運搬する場
合には、横幅が大き過ぎて普通のトレーラーによる運搬
は不可能であり、特殊大型トレーラーによる運搬しか出
来なかった。この場合には、輸送コストが普通のトレー
ラーに比べて非常に高くなっていた。
構造体23の両側の部材を現地での施工とし、両側の部
材がない状態の枠組構造体23は横幅が普通のトレーラ
ーに積載可能となり、輸送コストを大幅に削減でき、円
形立体駐車場1自体のコスト削減にも寄与するものであ
る。
階を地面と面一とした地上式の立体駐車場とした場合で
あり、乗用車3の乗り入れは一番下の層から行なうもの
である。この図25の構成の場合には、工期短縮、ロー
コスト、移設が簡単(仮設駐車場の場合にも好適)とい
ったメリットがある。
た場合であり、中間部から乗用車3の乗り降りを行な
う。かかる場合、都市景観、日照権の問題がある場合に
は好適例である。
場合であり、乗用車3の乗り入れは最上の層から行な
う。この地下式の円形立体駐車場1では、立体駐車場自
体を目立たないようにして周囲の景観を守り、日照権の
問題が特に厳しい地区には好適例である。
等の建物57の地下に構築した場合を示している。ま
た、円形立体駐車場1へは建物57内の地下のスロープ
58を介して出入りを行なっている。したがって、かか
る場合には、土地の有効利用を図ることができ、都市景
観を損なうということは全くない。
4層の場合について説明したが、2層、3層の場合や、
5層以上の円形立体駐車場の場合でも本発明を適用する
ことができる。
うにしても良い。この場合、いわゆるターンテーブル式
の回転装置を円形の駐車場の中央部に配置し、土地の横
幅や奥行きに合わせて図1、図15、図18のような形
状に構成するようにしても良い。
明の回転昇降装置4を設置して駐車場60を構築した場
合である。図30は土地の形状がほぼ長方形であり、端
部が略半円状として、その箇所に回転昇降装置4を設置
して構築した駐車場60を示している。図31は、横幅
のみがある土地であって、その中央の回転昇降装置4を
設置して構築した駐車場60を示している。また、図3
2は、土地の端部に回転昇降装置4を設置して駐車場6
0を構築した場合である。
な土地であっても、回転昇降装置4を適宜な箇所に設置
することで、容易に駐車場を構築でき、土地の有効利用
を図ることができるものである。なお、図29〜図32
の場合は、立体駐車場として説明したが、1層の平面駐
車場の場合にも適用できるものである。
その径方向の中心側に出来るだけ来るように乗用車を駐
車させているので、円形立体駐車場の面積を小さくする
ことができ、土地が狭い場合でも円形立体駐車場を構築
することができる。これにより土地の有効利用を図るこ
とができる。また、乗用車は放射状に駐車されるので、
運転席のドアの開閉も柱があっても大きな角度で開ける
ことができ、乗り降りが楽にできる。また、人が通る場
合でも、乗用車や柱もほとんど邪魔にならず、容易に通
ることができる。更には、駐車ゾーンの一部、あるいは
両側をカットすることで、横幅や奥行きのない土地でも
円形立体駐車場を構築でき、また、カットした駐車ゾー
ンの箇所には軽自動車を駐車させることができ、駐車ス
ペースを有効に利用することができる。
破断平面図である。
図である。
体の横断面図である。(b)は本発明の第1の実施の形
態の枠組構造体の要部縦断面図である。
断面図である。
体の概略構成を示す図である。(b)は本発明の第1の
実施の形態の枠組構造体の要部横断面図である。
とを示す分解斜視図である。
明図である。
の説明図である。
の配置の考え方を示す説明図である。
ーンに移動する際に移動荷重等を受ける場合の対策を示
す図である。
ーンに移動する際に移動荷重等を受ける場合の他の対策
を示す図である。
ーンに移動する際に移動荷重等を受ける場合の更に他の
対策を示す図である。
ーンに移動する際に移動荷重等を受ける場合の別の対策
を示す図である。
ーンに移動する際に移動荷重等を受ける場合の更に別の
対策を示す図である。
の破断平面図である。
断面図である。
と従来の駐車場との違いを示す説明図である。
の破断平面図である。
断面図である。
と従来の駐車場との違いを示す説明図である。
の平面図である。
の正面図である。
の断面図である。
ジの説明図である。
式とした場合の図である。
下式とした場合の図である。
式とした場合の図である。
内の地下式とした場合の図である。
転昇降装置を設置して駐車場を構築した場合の説明図で
ある。
転昇降装置を設置して駐車場を構築した場合の説明図で
ある。
転昇降装置を設置して駐車場を構築した場合の説明図で
ある。
転昇降装置を設置して駐車場を構築した場合の説明図で
ある。
図である。
用車の配置方法を示す説明図である。
Claims (22)
- 【請求項1】中央部に回転自在に配置され、自動車
(3)を載置して任意の回転角度に停止可能とした回転
装置と、この回転装置の周囲に配置され、該回転装置を
中心として放射状に自動車(3)を前進駐車させる円形
の駐車ゾーン(5)と、この駐車ゾーン(5)の一部を
自動車(3)の出入口(2)とした円形駐車場におい
て、前記駐車ゾーン(5)に駐車させた隣合う自動車
(3)の後部の縁部間の距離(イ)を20cm〜60c
mとって自動車(3)を駐車させるようにしていること
を特徴とする円形駐車場。 - 【請求項2】土地の形状に合わせて駐車ゾーン(5)の
一部をカットし、該カットされた駐車ゾーン(5)の箇
所には軽自動車(3a)を駐車させるようにしているこ
とを特徴とする請求項1記載の円形駐車場。 - 【請求項3】土地の形状に合わせて駐車ゾーン(5)の
両側をカットし、該カットされた駐車ゾーン(5)の両
側には軽自動車(3a)をそれぞれ駐車させるようにし
ていることを特徴とする請求項1記載の円形駐車場。 - 【請求項4】駐車ゾーン(5)における自動車(3)の
駐車位置は時計の時刻位置に対応させ、出入口(2)の
部分を除いて11台の自動車(3)を駐車させているこ
とを特徴とする請求項1〜請求項3にいずれか記載の円
形駐車場。 - 【請求項5】中央部に回転自在に配置され、自動車
(3)を載置して任意の階に昇降させると共に、自動車
(3)を任意の回転角度に停止可能とした回転昇降装置
(4)と、この回転昇降装置(4)の周囲に配置され、
該回転昇降装置(4)を中心として放射状に自動車
(3)を前進駐車させる複数層の円形の駐車ゾーン
(5)と、この1層の駐車ゾーン(5)の一部を自動車
(3)の出入口(2)とした円形立体駐車場において、
前記駐車ゾーン(5)に駐車させた隣合う自動車(3)
の後部の縁部間の距離(イ)を20cm〜60cmとっ
て自動車(3)を駐車させるようにしていることを特徴
とする円形立体駐車場。 - 【請求項6】駐車ゾーン(5)の周方向に沿って約90
度間隔で第1の柱(12)を配置し、この第1の柱(1
2)より径方向の内側であって隣合って駐車させる自動
車(3)の各側面より約40cmの距離(ロ)をそれぞ
れ持たせた位置に第2の柱(13)を駐車ゾーン(5)
に配置していることを特徴とする請求項5記載の円形立
体駐車場。 - 【請求項7】第2の柱(13)の直径は第1の柱(1
2)の直径よりも小さく設定されていることを特徴とす
る請求項6記載の円形立体駐車場。 - 【請求項8】隣合う第1、第2の柱(12)(13)間
の中央部分を自動車(3)の出入口(2)としているこ
とを特徴とする請求項5〜請求項7にいずれか記載の円
形立体駐車場。 - 【請求項9】駐車ゾーン(5)の周方向に沿って約45
度間隔で第1の柱(51)を該駐車ゾーン(5)の外周
縁に配置し、この第1の柱(51)より径方向の内側で
あって自動車(3)の運転席より外側に第2の柱(5
2)を配置し、この第2の柱(52)より径方向の内側
であって自動車(3)の運転席のドア(6)より内側に
第3の柱(53)を配置していることを特徴とする請求
項5記載の円形立体駐車場。 - 【請求項10】第3の柱(53)の基部側から駐車ゾー
ン(5)の内側の天井面側に該駐車ゾーン(5)の剛性
を保つためのブレス(55)をそれぞれ架橋しているこ
とを特徴とする請求項9記載の円形立体駐車場。 - 【請求項11】駐車ゾーン(5)の下面には略放射状に
梁(15)が設けられ、この梁(15)の下面に内側に
至るほど天井面が高くなるようにした傾斜面(16)を
形成していることを特徴とする請求項5〜請求項10に
いずれか記載の円形立体駐車場。 - 【請求項12】回転昇降装置(4)は内部に昇降手段
(30)を備え、外側自体が回転する枠組構造体(2
3)からなり、この枠組構造体(23)の先端部に回動
自在なコマ(32)を設け、このコマ(32)を駐車ゾ
ーン(5)の下面に接触させていることを特徴とする請
求項5〜請求項11にいずれか記載の円形立体駐車場。 - 【請求項13】回転昇降装置(4)は内部に昇降手段
(30)を備え、外側自体が回転する枠組構造体(2
3)からなり、この枠組構造体(23)の先端部に突起
(34)を一体的に設け、この突起(34)の上面と駐
車ゾーン(5)の下面との間に隙間(35)を介して対
面させていることを特徴とする請求項5〜請求項11に
いずれか記載の円形立体駐車場。 - 【請求項14】土地の形状に合わせて駐車ゾーン(5)
の一部をカットし、該カットされた駐車ゾーン(5)の
箇所には軽自動車(3a)を駐車させるようにしている
ことを特徴とする請求項5〜請求項13にいずれか記載
の円形立体駐車場。 - 【請求項15】土地の形状に合わせて駐車ゾーン(5)
の両側をカットし、該カットされた駐車ゾーン(5)の
両側には軽自動車(3a)をそれぞれ駐車させるように
していることを特徴とする請求項5〜請求項13にいず
れか記載の円形立体駐車場。 - 【請求項16】立体駐車場(1)を地上に構築している
ことを特徴とする請求項5〜請求項15にいずれか記載
の円形立体駐車場。 - 【請求項17】立体駐車場(1)を半地下あるいは地下
に構築していることを特徴とする請求項5〜請求項15
にいずれか記載の円形立体駐車場。 - 【請求項18】駐車ゾーン(5)における自動車(3)
の駐車位置は時計の時刻位置に対応させ、出入口(2)
の部分を除いて11台の自動車(3)を駐車させ、他の
層の駐車ゾーン(5)には12台の自動車(3)を駐車
させていることを特徴とする請求項5〜請求項17にい
ずれか記載の円形立体駐車場。 - 【請求項19】立体駐車場(1)の任意の方向から自動
車(3)の出入りを可能としていることを特徴とする請
求項5〜請求項18にいずれか記載の円形立体駐車場。 - 【請求項20】回転昇降装置(4)を構成する枠組構造
体(23)の横幅をトラックに積載可能な寸法としてい
ることを特徴とする請求項5〜請求項19にいずれか記
載の円形立体駐車場。 - 【請求項21】回転昇降装置(4)の自動車(3)のド
ア(6)付近に対応した箇所の床面(48)の横幅を広
く形成していることを特徴とする請求項20記載の円形
立体駐車場。 - 【請求項22】中央部に回転自在に配置され、自動車
(3)を載置して任意の階に昇降させると共に、自動車
(3)を任意の回転角度に停止可能とした回転昇降装置
(4)を、任意の形状の土地の要部に設置して駐車場を
構築していることを特徴とする回転昇降装置を備えた立
体駐車場。
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---|---|---|---|
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JP18692598A Expired - Fee Related JP3328192B2 (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 円形立体駐車場 |
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---|---|---|---|---|
CN104018715A (zh) * | 2014-06-13 | 2014-09-03 | 内蒙古农业大学职业技术学院 | 街区、绿地用转盘式泊车位 |
CN109083471A (zh) * | 2018-08-30 | 2018-12-25 | 佛山科学技术学院 | 载车电梯高层停车塔库 |
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- 1998-06-16 JP JP18692598A patent/JP3328192B2/ja not_active Expired - Fee Related
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