JP2000001001A - 複数種類のドットサイズで1画素を記録可能な双方向印刷 - Google Patents

複数種類のドットサイズで1画素を記録可能な双方向印刷

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JP2000001001A JP10486499A JP10486499A JP2000001001A JP 2000001001 A JP2000001001 A JP 2000001001A JP 10486499 A JP10486499 A JP 10486499A JP 10486499 A JP10486499 A JP 10486499A JP 2000001001 A JP2000001001 A JP 2000001001A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット型多値プリンタにおいて双方
向印刷を行う際に、往路と復路における印刷特性の差異
に起因する画質の劣化を防止する。 【解決手段】 N種類のドットを形成することを示す印
刷信号のN個の異なる値に応じて1画素分の主走査期間
内における駆動信号の波形を互いに異なるN種類の形状
に整形する。また、駆動信号のN種類の波形を往路と復
路において変更する。これによって、例えば、インク滴
の主走査方向における着弾位置を往路と復路とで整合さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主走査を往復で
双方向に行いつつ印刷媒体上に画像を印刷する技術に関
し、特に、複数種類のドットサイズで1画素を記録可能
な双方向印刷技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクをヘッドから吐出するタイプのカラープリ
ンタが広く普及している。このようなインクジェット型
カラープリンタの中には、印刷速度の向上のために、い
わゆる「双方向印刷」を行う機能を有するものがある。
【0003】また、従来のインクジェット型プリンタ
は、各画素をオン・オフの2値で再現できるだけであっ
たが、近年では1画素で3以上の多値の再現ができる多
値プリンタも提案されている。多値の画素は、例えば、
1画素に対して同一色の複数のインク滴を吐出すること
によって形成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】1画素に対して複数の
インク滴を吐出する多値プリンタを用いて双方向印刷を
行う際に、往路と復路における印刷特性の差異に起因し
て、画質が劣化する場合がある。例えば、往路と復路と
において複数のインク滴の主走査方向の着弾位置が異な
ってしまうと、これによって画像が劣化する。
【0005】図31は、双方向印刷時に発生するインク
滴の主走査方向の着弾位置のずれを示す説明図である。
図31の格子は画素領域の境界を示しており、格子で区
切られた1つの矩形領域が1画素分の領域に相当する。
各画素は、図示しない印刷ヘッドが主走査方向に沿って
移動する際に、印刷ヘッドが吐出するインク滴によって
記録される。図31の例では、奇数番目のラスタライン
L1、L3、L5は往路で記録され、偶数番目のラスタ
ラインL2,L4は復路で記録される。図31の例で
は、吐出されるインクの量を画素毎に調整することによ
って、サイズの異なる3種類のドットのいずれかを1画
素の領域に形成することができる。すなわち、比較的少
量のインク滴を1画素の領域内に吐出することによって
小ドットを形成することができ、比較的多量のインク滴
を1画素の領域内に吐出することによって中ドットを形
成することができる。また、大ドットは、小ドットを形
成するためのインク滴と中ドットを形成するためのイン
ク滴との双方を1画素の領域内に吐出することによって
形成することができる。この結果、各画素を4つの階調
(ドット無し、小ドット、中ドット、大ドット)で再現
可能である。
【0006】図31から解るように、従来の双方向印刷
では、インク滴の主走査方向の着弾位置は、往路と復路
とでそれぞれ異なってしまう。すなわち、小ドットを記
録するための比較的少量のインク滴は、往路では画素領
域の左半分に着弾し、復路では画素領域の右半分に着弾
する。これと反対に、中ドットを記録するための比較的
多量のインク滴は、往路では画素領域の右半分に着弾
し、復路では画素領域の左半分に着弾する。この結果、
本来は副走査方向に沿ってまっすぐに伸びるはずの直線
が、ジグザクな線になってしまうという問題を生じる。
【0007】この例のように、従来のインクジェット型
多値プリンタにおいて双方向印刷を行うと、往路と復路
における印刷特性の差異に起因して、画質が劣化してし
まう場合があるという問題があった。
【0008】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、インクジェット
型多値プリンタにおいて双方向印刷を行う際に、往路と
復路における印刷特性の差異に起因する画質の劣化を防
止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
複数のノズルと、前記複数のノズルからインク滴をそれ
ぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素子とを有し、各
ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の領域内にサイズの
異なるN種類(Nは2以上の整数)のドットのうちのい
ずれかを選択的に形成可能な印刷ヘッドを備えた印刷装
置を用いた双方向印刷技術を提供する。本発明の技術で
は、N種類のドットを形成することを示す印刷信号のN
個の異なる値に応じて1画素分の主走査期間内における
各吐出駆動素子の駆動信号の波形を互いに異なるN種類
の形状に整形し、駆動信号のN種類の波形を往路と復路
において変更する。
【0010】このように、駆動信号のN種類の波形を往
路と復路において変更すれば、往路と復路における印刷
特性の差異に起因する画質の劣化を防止することができ
る。例えば、インク滴の主走査方向における着弾位置を
往路と復路とで整合させることができ、この結果、イン
ク滴の主走査方向の着弾位置の違いに起因する画質の劣
化を防止することが可能である。
【0011】なお、複数の吐出駆動素子のために共通に
使用される原駆動信号として、1画素の主走査期間内に
複数のパルスを有する原駆動信号を生成し、印刷信号の
N個の異なる値に応じて、原駆動信号の複数のパルスを
選択的にマスクするためのN種類のマスク信号を生成
し、各吐出駆動素子毎に原駆動信号の複数のパルスをマ
スク信号で選択的にマスクすることによって、各吐出駆
動素子に供給される駆動信号を生成するようにしてもよ
い。この際、印刷信号のN個の異なる値に応じたN種類
のマスク信号の信号波形を往路と復路において変更す
る。こうすれば、往路と復路における駆動信号の波形
を、印刷信号の値に応じて互いに異なるN種類の形状に
容易に整形することが可能である。
【0012】また、1画素の主走査期間内における原駆
動信号の波形を往路と復路において変更するようにして
もよい。こうすれば、往路と復路における印刷特性の相
違を吸収するように、原駆動信号の波形を整形すること
が可能である。
【0013】原駆動信号の波形を変更する際には、原駆
動信号の波形の傾きを示す複数の傾き値の中の1つを選
択的に切り換え、選択された傾き値を一定周期毎に加算
することによって原駆動信号のレベルを表すレベルデー
タを生成し、レベルデータをD−A変換することによっ
て原駆動信号を生成し、この際、往路と復路において使
用される複数の傾き値を異なる値に設定するようにして
もよい。こうすれば、比較的簡単な構成で、往路と復路
において原駆動信号の波形を変更することが可能であ
る。
【0014】あるいは、駆動信号の波形を整形する際に
は、印刷媒体上の1画素の領域内に前記複数のインク滴
を吐出するために、1画素分の主走査期間内に複数の駆
動信号パルスをそれぞれ生成し、この際、1画素分の主
走査期間内におけるインク滴の吐出に用いられる少なく
とも1つの駆動信号パルスを吐出駆動素子に供給するタ
イミングを、1画素分の主走査期間内において往路と復
路とで逆転させるようにしてもよい。このように、駆動
信号パルスを往路と復路とで逆転すれば、インク滴の主
走査方向における着弾位置を往路と復路とで整合させる
ことができ、この結果、インク滴の主走査方向の着弾位
置の違いに起因する画質の劣化を防止することができ
る。
【0015】なお、複数ビットの印刷信号のビット位置
を、往路と復路とで逆順にすることによってビット順調
整信号を生成し、このビット順調整信号に応じて駆動信
号パルスを発生するようにしてもよい。こうすれば、駆
動信号パルスを往路と復路とでうまく逆転させたとき
に、画素の記録に必要なインク滴をビット順調整信号に
応じて吐出させることができる。
【0016】あるいは、ビット順調整信号に応じて複数
の駆動信号パルスを生成してもよい。このとき、複数の
駆動信号パルスは、印刷信号のN個の異なる値にそれぞ
れ対応して、互いに異なるインク量のインク滴をそれぞ
れ吐出するために使用される互いに異なる波形を有する
パルスとしてそれぞれ生成される。この場合には、異な
るインク量の複数のインク滴の吐出の有無によって複数
の階調を1画素で実現することができるが、このような
場合にも、インク滴の主走査方向の着弾位置の違いに起
因する画質の劣化を防止することができる。
【0017】なお、互いに異なる波形の複数の原駆動信
号パルスを1画素分の主走査期間毎に発生するととも
に、1画素分の主走査期間内における複数の原駆動信号
パルスの発生タイミングを、往路と復路とで逆転させて
もよい。また、この際、複数の原駆動信号パルスを、ビ
ット順調整信号によってマスクすることによって、各画
素の記録に用いられる駆動信号パルスを発生させてもよ
い。
【0018】さらに、1画素分の主走査期間内にほぼ一
定のインク量の複数のインク滴を吐出するために、ほぼ
同一の波形の複数の原駆動信号パルスを1画素分の主走
査期間毎に発生し、複数の原駆動信号パルスを、ビット
順調整信号によってマスクすることによって、各画素の
記録に用いられる駆動信号パルスを発生するようにして
もよい。
【0019】なお、本発明は、印刷方法、印刷装置、そ
の印刷方法または印刷装置の機能を実現するためのコン
ピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記
録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬
送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実
現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】A.装置の構成 以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明す
る。図1は、本発明の一実施例としての印刷装置の構成
を示すブロック図である。図示するように、コンピュー
タ90にスキャナ12とカラープリンタ22とが接続さ
れており、このコンピュータ90に所定のプログラムが
ロードされ実行されることにより、全体として印刷装置
として機能する。なお、プリンタ22単体を「狭義の印
刷装置」と呼び、コンピュータ90とプリンタ22とで
構成される印刷装置を「広義の印刷装置」と呼ぶことが
できる。但し、以下の説明において、単に「印刷装置」
と言うときには、「狭義の印刷装置」を意味している。
【0021】このコンピュータ90は、プログラムに従
って画像処理を含む各種の演算処理を実行するCPU8
1を中心に、バス80により相互に接続された次の各部
を備える。ROM82は、CPU81で各種演算処理を
実行するのに必要なプログラムやデータを予め格納して
おり、RAM83は、同じくCPU81で各種演算処理
を実行するのに必要な各種プログラムやデータが一時的
に読み書きされるメモリである。入力インターフェイス
84は、スキャナ12やキーボード14からの信号の入
力を司り、出力インタフェース85は、プリンタ22へ
のデータの出力を司る。CRTC86は、カラー表示可
能なCRT21への信号出力を制御し、ディスクコント
ローラ(DDC)87は、ハードディスク16やフレキ
シブルドライブ15あるいは図示しないCD−ROMド
ライブとの間のデータの授受を制御する。ハードディス
ク16には、RAM83にロードされて実行される各種
プログラムやデバイスドライバの形式で提供される各種
プログラムなどが記憶されている。
【0022】このほか、バス80には、シリアル入出力
インタフェース(SIO)88が接続されている。この
SIO88は、モデム18に接続されており、モデム1
8を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コ
ンピュータ90は、このSIO88およびモデム18を
介して、外部のネットワークに接続されており、特定の
サーバーSVに接続することにより、プログラムをハー
ドディスク16にダウンロードすることも可能である。
また、必要なプログラムをフレキシブルディスクFDや
CD−ROMによりロードし、コンピュータ90に実行
させることも可能である。
【0023】図2は本印刷装置のソフトウェアの構成を
示すブロック図である。コンピュータ90では、所定の
オペレーティングシステムの下で、アプリケーションプ
ログラム95が動作している。オペレーティングシステ
ムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が
組み込まれており、アプリケーションプログラム95か
らはこれらのドライバを介して、プリンタ22に転送す
るための中間画像データMIDが出力されることにな
る。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログ
ラム95は、スキャナ12から画像を読み込み、これに
対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介し
てCRTディスプレイ21に画像を表示している。スキ
ャナ12から供給されるデータORGは、カラー原稿か
ら読みとられ、レッド(R),グリーン(G),ブルー
(B)の3色の色成分からなる原カラー画像データOR
Gである。
【0024】このアプリケーションプログラム95が印
刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライ
バ96が画像情報をアプリケーションプログラム95か
ら受け取り、これをプリンタ22が処理可能な信号(こ
こではシアン、ライトシアン、マゼンダ、ライトマゼン
タ、イエロー、ブラックの各色についての多値化された
信号)に変換している。図2に示した例では、プリンタ
ドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97
と、色補正モジュール98と、色補正テーブルLUT
と、ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ10
0とが備えられている。
【0025】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95が扱っているカラー画像データの
解像度、即ち単位長さ当たりの画素数をプリンタドライ
バ96が扱うことができる解像度に変換する役割を果た
す。こうして解像度変換された画像データはまだRGB
の3色からなる画像情報であるから、色補正モジュール
98は色補正テーブルLUTを参照しつつ、各画素ごと
にプリンタ22が使用するシアン(C)、ライトシアン
(LC)、マゼンダ(M)、ライトマゼンタ(LM)、
イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のデータに変換
する。こうして色補正されたデータは例えば256階調
等の幅で階調値を有している。ハーフトーンモジュール
は、ドットを分散して形成することによりプリンタ22
でかかる階調値を表現するためのハーフトーン処理を実
行する。こうして処理された画像データは、ラスタライ
ザ100によりプリンタ22に転送すべきデータ順に並
べ替えられて、最終的な印刷画像データFNLとして出
力される。本実施例では、プリンタ22は印刷画像デー
タFNLに従ってドットを形成する役割を果たすのみで
あり画像処理は行っていない。
【0026】次に、図3によりプリンタ22の概略構成
を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙
送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャ
リッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン2
6の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭
載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出および
ドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ23,
キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネ
ル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構
成されている。
【0027】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0028】なお、このキャリッジ31には、黒インク
(Bk)用のカートリッジ71とシアン(C1),ライ
トシアン(C2)、マゼンタ(M1),ライトマゼンダ
(M2)、イエロ(Y)の6色のインクを収納したカラ
ーインク用カートリッジ72が搭載可能である。シアン
およびマゼンダの2色については、濃淡2種類のインク
を備えていることになる。キャリッジ31の下部の印字
ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド61ないし
66が形成されており、キャリッジ31の底部には、こ
の各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入
管67(図4参照)が立設されている。キャリッジ31
に黒(Bk)インク用のカートリッジ71およびカラー
インク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カ
ートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入さ
れ、各インクカートリッジから吐出用ヘッド61ないし
66へのインクの供給が可能となる。
【0029】インクの吐出およびドット形成を行う機構
について説明する。図4はインク吐出用ヘッド28の内
部の概略構成を示す説明図である。インク用カートリッ
ジ71,72がキャリッジ31に装着されると、図4に
示すようにインク用カートリッジ内のインクが導入管6
7を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられ
た印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし66に導かれ
る。なお、初めてインクカートリッジが装着されたとき
には、専用のポンプによりインクを各色のヘッド61な
いし66に吸引する動作が行われるが、本実施例では吸
引のためのポンプ、吸引時に印字ヘッド28を覆うキャ
ップ等の構成については図示および説明を省略する。
【0030】各色のヘッド61ないし66には、後で説
明する通り、各色毎に48個のノズルNzが設けられて
おり(図6参照)、各ノズル毎に、電歪素子の一つであ
って応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。
ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示したの
が、図5である。図5上段に図示するように、ピエゾ素
子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68
に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周
知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて
高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本
実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間
に所定時間幅の電圧を印加することにより、図5下段に
示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張
し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、
インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて
収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとな
って、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このイ
ンク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み
込むことにより、印刷が行われる。
【0031】図6は、インク吐出用ヘッド61〜66に
おけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図で
ある。これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを吐
出する6組のノズルアレイから成っており、48個のノ
ズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されて
いる。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一致
している。なお、各ノズルアレイに含まれる48個のノ
ズルNzは、千鳥状に配列されている必要はなく、一直
線上に配置されていてもよい。但し、図6に示すように
千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小さく
設定し易いという利点がある。
【0032】プリンタ22は、図6に示した通り一定の
径からなるノズルNzを備えているが、かかるノズルN
zを用いて径の異なる3種類のドットを形成することが
できる。この原理について説明する。図7は、インクが
吐出される際のノズルNzの駆動波形と吐出されるイン
クIpとの関係を示した説明図である。図7において破
線で示した駆動波形が通常のドットを吐出する際の波形
である。区間d2において一旦、マイナスの電圧をピエ
ゾ素子PEに印加すると、先に図5を用いて説明したの
とは逆にインク通路68の断面積を増大する方向にピエ
ゾ素子PEが変形するため、図7の状態Aに示した通
り、メニスカスと呼ばれるインク界面Meは、ノズルN
zの内側にへこんだ状態となる。一方、図7の実線で示
す駆動波形を用い、区間d2に示すようにマイナス電圧
を急激に印加すると、状態aで示す通りメニスカスは状
態Aに比べて大きく内側にへこんだ状態となる。次に、
ピエゾ素子PEへの印加電圧を正にすると(区間d
3)、先に図5を用いて説明した原理に基づいてインク
が吐出される。このとき、メニスカスがあまり内側にへ
こんでいない状態(状態A)からは状態Bおよび状態C
に示すごとく大きなインク滴が吐出され、メニスカスが
大きく内側にへこんだ状態(状態a)からは状態bおよ
び状態cに示すごとく小さなインク滴が吐出される。
【0033】以上に示した通り、駆動電圧を負にする際
(区間d1,d2)の変化率に応じて、ドット径を変化
させることができる。また、駆動波形のピーク電圧の大
小によってもドット径を変化させることができることは
容易に想像できるところである。本実施例では、駆動波
形とドット径との間のこのような関係に基づいて、小ド
ットを形成するための駆動波形と、中ドットを形成する
ための駆動波形の2種類を用意している。図8に本実施
例において用いている駆動波形を示す。駆動波形W1が
小ドットを形成するための波形(小ドットパルス)であ
り、駆動波形W2が中ドットを形成するための波形(中
ドットパルス)である。なお、1画素分の主走査期間内
において小ドットパルスW1と中ドットパルスW2とを
図8のように連続して発生させると、小ドットのインク
滴と中ドットのインク滴とが同じ1画素の領域内に着弾
するので、大ドットを形成することができる。
【0034】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送し
つつ(以下、副走査という)、キャリッジ31をキャリ
ッジモータ24により往復動させ(以下、主走査とい
う)、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし6
6のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行
い、ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成す
る。
【0035】なお、本実施例では、既に述べた通りピエ
ゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプ
リンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピ
エゾ素子以外の種々のものを利用することが可能であ
る。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、イ
ンク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出
するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用する
ことも可能である。
【0036】B.第1実施例:図9は、第1実施例にお
いて制御回路40(図3)内に設けられた駆動信号発生
部の構成を示すブロック図である。この駆動信号発生部
は、複数のビット逆転回路202と、複数のマスク回路
204と、原駆動信号発生部206とを備えている。ビ
ット逆転回路とマスク回路204とは、インク吐出用ヘ
ッド61のノズルn1〜n48をそれぞれ駆動するため
の複数のピエゾ素子に対応して設けられている。なお、
図9において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数
字は、その信号が供給されるノズルの番号を示してい
る。
【0037】原駆動信号発生部206は、奇数番目のノ
ズルn1,n3,…n47に共通に用いられる原駆動信
号ODRVoと、偶数番目のノズルn2,n4,…n4
8に共通に用いられる原駆動信号ODRVeとを生成す
る。これらの2種類の原駆動信号ODRVo,ODRV
eは、1画素分の主走査期間内に、小ドットパルスP1
と中ドットパルスP2の2つのパルスを含む信号であ
る。往路の印刷の際には、奇数番目のノズルのための原
駆動信号ODRVoは、偶数番目のノズルのための原駆
動信号ODRVeよりも一定の時間Δだけ遅延してい
る。この理由は、往路では、奇数番目のノズルが偶数番
目のノズルよりも進行方向(図9の右方向)の後ろ側に
位置しているので、奇数番目のノズルからのインク滴の
吐出を一定時間Δだけ遅延させることによって、同一の
主走査位置に画素を記録できるようにするためである。
復路の印刷の際には、これとは逆に、偶数番目のノズル
のための原駆動信号ODRVeが、奇数番目のノズルの
ための原駆動信号ODRVoよりも一定の時間Δだけ遅
延するようにそれぞれの駆動信号が生成される。また、
復路では、小ドットパルスP1と中ドットパルスP2の
発生タイミングも逆になるが、これについては後述す
る。
【0038】なお、奇数番目のノズルに関する駆動信号
の発生の仕方と、偶数番目のノズルに関する駆動信号の
発生の仕方とは本質的に同じなので、以下では両者を区
別せずに説明する。
【0039】ビット逆転回路202は、往路では、入力
されたシリアル印刷信号PRT(i)をそのまま出力
し、復路ではこれを反転して出力する。このシリアル印
刷信号PRT(i)は、i番目のノズルが1回の主走査
で記録する各画素の記録状態を示す信号であり、コンピ
ュータ90から与えられた印刷画像データFNL(図
2)をノズル毎に分解したものである。
【0040】図10は、ビット逆転回路202の内部構
成の一例を示すブロック図である。ビット逆転回路20
2は、シフトレジスタ212と、セレクタ214と、E
XOR回路216とを備えている。シフトレジスタ21
2は、シリアル印刷信号PRT(i)を2ビットのパラ
レル信号として出力し、これらをセレクタ214に供給
する。セレクタ214は、EXOR回路216から出力
される選択信号SELに応じて、シフトレジスタ212
から供給された2つのビットQ0,Q1を一方ずつ順次
選択して出力する。
【0041】EXOR回路216には、クロック信号C
LKと往復信号F/Rとが入力されており、これらの信
号の排他的論理和を取ることによって選択信号SELを
生成する。クロック信号CLKは、1画素の前半で1レ
ベルとなり、後半で0レベルとなる信号である。また、
往復信号F/Rは、往路では0レベルとなり、復路では
1レベルとなる信号である。従って、往路ではクロック
信号CLKがそのまま選択信号SELとして出力され、
復路ではクロック信号CLKのレベルを反転した信号が
選択信号SELとして出力される。
【0042】セレクタ214は、各画素の主走査期間内
において、この選択信号SELに応じて2つのビットQ
0,Q1を一方ずつ順次選択し、マスク信号MSK
(i)として出力する。すなわち、往路では、シリアル
印刷信号PRT(i)と同じ配列順で(すなわちQ1,
Q0の順に)2つのビットをマスク信号MSK(i)と
して出力し、復路では、シリアル印刷信号PRT(i)
とは逆の配列順で(すなわちQ0,Q1の順に)2つの
ビットをマスク信号MSK(i)として出力する。な
お、本明細書では、マスク信号MSK(i)を「ビット
順調整信号」とも呼ぶ。
【0043】図9に示すように、ビット逆転回路202
から出力されたマスク信号MSK(i)は、原駆動信号
発生部206から出力される原駆動信号ODRVととも
にマスク回路204に入力される。マスク回路204
は、マスク信号MSK(i)のレベルに応じて原駆動信
号ODRVをマスクするためのゲートである。すなわ
ち、マスク回路204は、マスク信号MSK(i)が1
レベルのときには原駆動信号ODRVをそのまま通過さ
せて駆動信号DRVとしてピエゾ素子に供給し、一方、
マスク信号MSK(i)が0レベルのときには原駆動信
号ODRVを遮断する。
【0044】図11は、図9に示す駆動信号発生部の動
作を示すタイミングチャートである。図11(a−1)
〜(a−3)は往路の信号波形を示し、図11(b−
1)〜(b−3)は復路の信号波形を示している。
【0045】往路の印刷の際には、図11(a−1)に
示すように、原駆動信号ODRVのパルスとしては、各
画素区間T1,T2,T3において小ドットパルスW1
と中ドットパルスW2がこの順に発生する。なお、「画
素区間」は、1画素分の主走査期間と同じ意味である。
図11(a−2)に示すマスク信号MSK(i)は、1
画素当たり2ビットのシリアル信号であり、その各ビッ
トは、小ドットパルスW1と中ドットパルスW2とにそ
れぞれ対応している。前述したように、マスク回路20
4(図9)は、マスク信号MSK(i)が1レベルのと
きには原駆動信号ODRVのパルスをそのまま通過さ
せ、マスク信号MSK(i)が0レベルのときには原駆
動信号ODRVのパルスを遮断する。従って、図11
(a−3)に示すように、各画素区間におけるマスク信
号MSK(i)の2ビットが”1,0”のときには小ド
ットパルスW1のみが1画素区間の前半で出力される。
また、”0,1”のときには中ドットパルスW2のみが
1画素区間の後半で出力され、”1,1”のときには小
ドットパルスW1と中ドットパルスW2の双方が出力さ
れる。
【0046】一方、復路における原駆動信号ODRVと
しては、図11(b−1)に示すように、往路とは逆
に、各画素区間において中ドットパルスW2と小ドット
パルスW1がこの順に発生する。このような信号波形
は、原駆動信号発生部206が、往路と復路で原駆動信
号ODRVの位相を1画素区間の1/2に相当する分だ
けずらすことによって実現できる。また、図11(b−
2)に示すように、マスク信号MSK(i)の各ビット
も、中ドットパルスW2と小ドットパルスW1とにそれ
ぞれ対応するようにビット位置が逆転する。なお、図1
1(b−2)に記された「#PRN(i)」は、シリア
ル印刷信号PRN(i)のビット位置(ビット配列)を
逆転させた信号であることを意味している。この結果、
図11(b−3)に示すように、各画素区間における駆
動信号DRV(i)のパルスは、往路とは逆のタイミン
グで発生する。
【0047】なお、図11(a−3)に示す往路の駆動
信号波形を見れば理解できるように、3種類のドットを
記録するための3種類の駆動信号DRV(i)は、1画
素区間にわたる駆動信号波形が互いに異なるように整形
されている。これは、図11(b−3)に示す復路の駆
動信号波形についても同様である。また、同じサイズの
ドットを記録するための波形は、往路と復路とで変更さ
れている。すなわち、1画素区間における駆動信号DR
V(i)は、印刷信号PRT(i)の3つの異なる値に
応じて互いに異なる3種類の波形を有するように整形さ
れており、また、3種類の駆動信号波形のすべてが往路
と復路で更されている。以下に示すように、このような
駆動信号波形の調整によって、インクの着弾位置が往路
と復路とで整合するように工夫されている。
【0048】図12は、図11(a−3),(b−3)
の駆動信号DRV(i)に従って記録されるドットを示
す説明図である。往路では、図11(a−3)に示した
ように小ドットパルスW1が1画素区間の前半に発生す
るので、小ドットは1画素領域内の左側に形成される。
また、中ドットパルスW2は1画素区間の後半に発生す
るので、中ドットは1画素領域内の右側に形成される。
大ドットは小ドットと中ドットのインク滴が部分的に重
なって形成される。一方、復路では、往路とは逆に、小
ドットパルスW1が1画素区間の後半に発生するが、印
刷ヘッドの進行方向も往路とは逆なので、小ドットは往
路と同様に1画素領域内の左側に形成される。また、中
ドットパルスW2は1画素区間の前半に発生するので、
中ドットも往路と同様に1画素領域内の右側に形成され
る。なお、図12の例では、図示の便宜上、小ドットの
画素と中ドットの画素との間、および、中ドットの画素
と大ドットの画素との間に「ドット無し」の画素がそれ
ぞれ介挿されている。
【0049】このように、第1実施例では、小ドット、
中ドット、大ドットの3種類のどのドットに関しても、
1画素領域内におけるインク滴の主走査方向における着
弾位置が往路と復路とでほぼ整合する(すなわち、ほぼ
一致する)ので、副走査方向に伸びる直線がジグザクに
なることは無い。したがって、双方向印刷の際にインク
滴の主走査方向の着弾位置のずれによって発生する画質
劣化を防止することができる。
【0050】C.第2実施例:図13は、第2実施例に
おける駆動信号発生部の動作を示すタイミングチャート
である。図13(a−1)〜(a−3)は往路の信号波
形を示し、図13(b−1)〜(b−3)は復路の信号
波形を示している。駆動信号発生部としては、図9に示
した第1実施例とほぼ同じものを使用している。但し、
第2実施例ではシリアル印刷信号が1画素区間に3つの
ビットを含むので、ビット逆転回路202としては3ビ
ットの位置を逆転させる回路が用いられる。
【0051】図13(a−1)に示すように、原駆動信
号ODRVのパルスとしては、各画素区間T1,T2,
T3において3つの同一波形の小ドットパルスW1が発
生している。また、図13(a−2)に示すようにマス
ク信号MSK(i)およびシリアル印刷信号PRT
(i)も、1画素区間内に3つのビットを含んでいる。
原駆動信号ODRVは、このマスク信号MSK(i)に
よってマスクされ、駆動信号DRV(i)としてi番目
のノズルのピエゾ素子に供給される(図13(a−
3))。図13(a−3)に示すように、各画素区間に
おけるマスク信号MSK(i)の3ビットが”1,0,
0”のときには1つの小ドットパルスW1のみが1画素
区間の最初の1/3の区間で出力される。また、”1,
1,0”のときには2つの小ドットパルスW1が1画素
区間の最初の2/3の区間で出力され、”1,1,1”
のときには3つの小ドットパルスW1が出力される。
【0052】第2実施例では、復路の原駆動信号ODR
Vも、往路とほぼ同様に、各画素区間T1,T2,T3
において3つの同一波形の小ドットパルスW1が発生し
ている。また、図13(b−2)に示すように、マスク
信号MSK(i)の各ビットのビット位置は往路とは逆
転する。この結果、図13(b−3)に示すように、各
画素区間における駆動信号DRV(i)のパルスは、往
路とは逆のタイミングで発生する。但し、大ドットを形
成する画素では、往路でも復路でも、3つの同一波形の
小ドットパルスW1が発生するので、3つのパルスの発
生タイミングが逆転しても信号波形はほぼ同じである。
【0053】なお、第2実施例においても第1実施例と
同様に、1画素区間における駆動信号DRV(i)は、
印刷信号PRT(i)の3つの異なる値に応じて互いに
異なる3種類の波形を有するように整形されている。但
し、第2実施例では、大ドット用の駆動信号波形は往路
と復路で同一であり、小ドット用と中ドット用の駆動信
号波形のみが往路と復路で変更されている。この例から
解るように、本発明においては、3種類の駆動信号波形
の中の少なくとも1つが往路と復路とで変更されていれ
ばよく、すべての駆動信号波形が往路と復路で変更され
ている必要はない。本明細書において、「N種類の駆動
信号波形が往路と復路で変更される」という意味は、N
種類の駆動信号波形が全体として変更されていればよ
く、この第2実施例の場合のように、N種類の駆動信号
波形の中のいくつかが往路と復路とで同一であるような
場合も含むような広い意味を有している。
【0054】図14は、第2実施例において記録される
ドットと、従来の双方向印刷で記録されるドットとを比
較して示す説明図である。第2実施例の往路において小
ドットを形成するときには、図13(a−3)に示した
ように小ドットパルスW1が1画素区間の最初の約1/
3の位置に発生するので、小ドットは1画素領域内の左
側約1/3の位置に形成される。また、中ドットを形成
するときには、2つの小ドットパルスW1が1画素区間
の左側約2/3の期間に発生するので、2つのインク滴
で形成される中ドットが1画素領域内の左側約2/3の
位置に形成される。大ドットを形成するときには、3つ
の小ドットパルスW1が1画素区間にわたってほぼ均等
に発生するので、1つの画素領域の全体を覆うような大
ドットが形成される。なお、第2実施例では、各画素領
域(格子で囲まれた矩形の領域)の主走査方向のピッチ
は、副走査方向のピッチの約2倍である。
【0055】一方、復路において小ドットを形成すると
きには、往路とは逆に1つの小ドットパルスW1が1画
素区間の後半役1/3の位置に発生するが、印刷ヘッド
の進行方向も往路とは逆なので、小ドットは往路と同様
に1画素領域内の左側約1/3の位置に形成される。ま
た、中ドットを形成するときには、1画素区間の前半約
2/3の区間に2つの小ドットパルスW1が発生するの
で、中ドットも往路と同様に1画素領域内の左側約2/
3の位置に形成される。従って、第2実施例において
も、副走査方向に伸びる直線はジグザグになることは無
い。
【0056】図14(b)は、従来の双方向印刷の結果
を示している。これから解るように、従来の双方向印刷
では、往路と復路とで駆動信号DRVのパルスの発生位
置を同じに保っていたので、小ドットや中ドットで形成
される副走査方向の直線がジグザクになってしまってい
た。
【0057】このように、第2実施例においても第1実
施例と同様に、小ドット、中ドット、大ドットの3種類
のどのドットに関しても、1画素領域内におけるインク
滴の着弾位置が往路と復路とでほぼ整合するので、副走
査方向に伸びる直線がジグザクになることは無い。従っ
て、双方向印刷の際にインクの着弾位置のずれによって
発生する画質劣化を防止することができる。
【0058】なお、第1および第2実施例から解るよう
に、1画素区間内に吐出される複数のインク滴のインク
量は、異なっていてもよく、また、ほぼ同一でもよい。
すなわち、本発明は、一般に、1画素の領域に複数のイ
ンク滴を1つのノズルから吐出してドットを形成するよ
うな場合に適用可能である。
【0059】D.第3実施例:図15は、第3実施例に
おける駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。
この駆動信号発生部は、図9に示した第1実施例の駆動
信号発生部におけるマスク回路204と印刷ヘッド61
(すなわちピエゾ素子)との間にパルス発生回路220
を介挿し、また、図9における原駆動信号発生部206
を駆動クロック発生部222に置き換えた構成を有して
いる。
【0060】図16は、図15に示す駆動信号発生部の
動作を示すタイミングチャートである。図16(a−
1)〜(a−3)は往路の信号波形を示し、図16(b
−1)〜(b−3)は復路の信号波形を示している。な
お、第3実施例におけるマスク信号MSK(i)および
駆動信号DRV(i)の波形は、図13に示す第2実施
例のマスク信号MSK(i)および駆動信号DRV
(i)の波形と同じである。第3実施例は、駆動信号D
RV(i)を発生する具体的な回路構成が第2実施例と
異なっているだけである。
【0061】駆動クロック発生部222は、図16(a
−1)に示す駆動クロック信号FCLKを発生する。こ
の駆動クロック信号FCLKでは、各画素区間内におい
て3つのクロックパルスが発生している。各画素区間内
の3つのクロックパルスは、マスク回路204において
マスク信号MSK(i)によってマスクされる。すなわ
ち、マスク信号MSK(i)が1レベルのときのクロッ
クパルスのみがマスク回路204を通過してパルス発生
回路220に供給される。パルス発生回路220は、ク
ロックパルスによってトリガーされて小ドットパルスW
1を発生する。この結果、図16(a−3),(b−
3)に示すような駆動信号DRV(i)が得られる。こ
の結果、第3実施例においても、第2実施例と同じドッ
トを形成することができる。
【0062】E.第4実施例:図17は、第4実施例に
おける駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。
この駆動信号発生部は、原駆動信号生成制御回路302
と、原駆動信号生成回路304と、トランスファゲート
306と、を備えている。
【0063】原駆動信号生成回路304は、原駆動信号
DRV0の波形の傾きを示す傾き値Δjを格納するため
のRAM320を有しており、この傾き値Δjを用いて
任意の波形を有する原駆動信号DRV0を生成する。な
お、原駆動信号生成回路304の構成と動作については
後述する。原駆動信号生成制御回路302は、往路用と
復路用のそれぞれ複数の傾き値Δjを格納したROM3
10(またはPROM)を有している。トランスファゲ
ート306は、コンピュータ90(図2)から供給され
たシリアル印刷信号PRTの値に応じて原駆動信号DR
V0の一部または全部をマスクして駆動信号DRVを生
成し、各ノズルのピエゾ素子に供給する。トランスファ
ゲート306の構成と動作については後述する。
【0064】図18は、原駆動信号生成回路304の内
部構成を示すブロック図である。原駆動信号生成回路3
04は、RAM320の他に、加算器322と、D−A
変換器324とを有している。RAM320は、32個
の傾き値Δ0〜Δ31を記憶可能である。RAM320
への傾き値Δjの書き込み時には、傾き値Δjを示すデ
ータとアドレスが原駆動信号生成制御回路302からR
AM320に供給される。また、RAM320から傾き
値Δjを読み出す際には、アドレスインクリメント信号
ADDINCが原駆動信号生成制御回路302からRA
M320のアドレスインクリメント端子に供給され、ま
た、一定周期のクロック信号CLKが原駆動信号生成制
御回路302から加算器322のクロック端子に供給さ
れる。
【0065】加算器322は、RAM320から読み出
された傾き値Δjを、クロック信号CLKの1周期毎に
順次加算してゆくことによって、原駆動信号レベルデー
タLDを生成する。D−A変換器324は、このレベル
データLDをD−A変換することによって、原駆動信号
DRV0を生成する。
【0066】図19は、原駆動信号生成回路304によ
る原駆動信号DRV0の生成動作を示すタイミングチャ
ートである。まず、アドレスインクリメント信号ADD
INC(図19(e))の最初のパルスがRAM320
に供給されると、1番目の傾き値Δ0がRAM320か
ら読み出されて加算器322に入力される。この1番目
の傾き値Δ0は、アドレスインクリメント信号ADDI
NCの次のパルスが供給されるまで、クロック信号CL
Kの立ち上がりエッジが発生するたびに繰り返し加算さ
れてレベルデータLDが生成される。そして、アドレス
インクリメント信号ADDINCの次のパルスがRAM
320に供給されると、2番目の傾き値Δ1がRAM3
20から読み出されて加算器322に入力される。すな
わち、アドレスインクリメント信号ADDINCは、ク
ロック信号CLKのパルスが、傾き値Δjの加算回数n
j(j=0〜31)と等しい数だけ発生すると、1パル
ス発生するような信号である。なお、傾き値Δjとして
ゼロを用いれば原駆動信号DRV0のレベルを水平に保
つことができ、また、傾き値Δjとしてマイナスの値を
用いれば、原駆動信号DRV0のレベルを減少させるこ
とができる。従って、傾き値Δjの値と、その加算回数
njとを設定することによって、任意の波形を有する原
駆動信号DRV0を生成することが可能である。
【0067】図20は、原駆動信号生成制御回路302
のROM310内に格納された波形データの内容を示す
説明図である。ROM310内には、往路用と復路用の
それぞれについて、複数の傾き値Δjとその加算回数n
jとで構成される波形データが格納されている。原駆動
信号生成制御回路302は、往路と復路の主走査の合間
に(すなわち、キャリッジ31が印刷可能領域を離れて
プリンタ22の両端部に存在する期間に)、次の往路ま
たは復路で使用される複数の傾き値Δjを原駆動信号生
成回路304内のRAM320に書き込む動作を実行す
る。なお、加算回数n0は、原駆動信号生成制御回路3
02内においてアドレスインクリメント信号ADDIN
Cを生成する際に利用される。図18〜図20に示した
原駆動信号生成回路304を利用すれば、往路と復路に
おいて、任意の波形を有するような原駆動信号DRV0
をそれぞれ生成することが可能である。
【0068】図21は、トランスファゲート306の内
部構成を示すブロック図である。トランスファゲート3
06は、シフトレジスタ330と、データラッチ332
と、マスク信号生成回路334と、マスクパターンレジ
スタ336と、マスク回路338とを備えている。シフ
トレジスタ330は、コンピュータ90から供給された
シリアル印刷信号PRTを2ビット×48チャンネルの
パラレルデータに変換する。ここで「1チャンネル」は
1ノズル分の信号を意味する。1ノズルの1画素分の印
刷信号PRTは、上位ビットDHと下位ビットDLの2
ビットで構成されている。マスク信号生成回路334
は、マスクパターンレジスタ336から与えられるマス
クパターンデータV0〜V3と、各チャンネルの2ビッ
トの印刷信号PRT(DH,DL)とに応じて、各チャ
ンネル用の1ビットのマスク信号MSK(i)(i=1
〜48)を生成する。マスク信号生成回路334の構成
と動作については後述する。マスク回路338は、与え
られたマスク信号MSK(i)に応じて原駆動信号DR
V0の1画素区間内の信号波形の一部または全部をマス
クするためのスイッチ回路である。
【0069】図22は、第4実施例の往路における駆動
信号とマスク信号の波形を示すタイミングチャートであ
る。図22(a)に示すように、往路においては、原駆
動信号DRV0は1画素区間内の4つの部分区間T21
〜T24に発生する互いに異なる4つのパルスW21〜
W24を有する。4つの区間T21〜T24の長さはそ
れぞれ任意の長さに設定可能である。図22(b−
1),(b−2)に示すように、1画素領域内にドット
を記録しない場合には、マスク信号MSK(i)は、最
初のパルスW21のみを残して他のパルスをマスクする
ことによって駆動信号DRV(i)を生成する。なお、
ドットを記録しない場合にもパルスW21を発生させる
理由は、その次の吐出タイミング(次に記録対象となる
画素位置)において、インクを吐出しやすくするためで
ある。小ドットを記録する場合には3番目のパルスW2
3のみを残して他のパルスをマスクし、中ドットを記録
する場合には4番目のパルスW24のみを残して他のパ
ルスをマスクし、大ドットを記録する場合には2番目の
パルスW22のみを残して他のパルスをマスクする。
【0070】図23は、第4実施例の復路における駆動
信号とマスク信号の波形を示すタイミングチャートであ
る。図23(a)に示すように、復路においても、原駆
動信号DRV0は1画素区間内の4つの部分区間T25
〜T28に発生する互いに異なる4つのパルスW25〜
W28を有する。復路においても4つの区間T25〜T
28の長さはそれぞれ任意の長さに設定可能である。復
路における原駆動信号DRV0の1画素区間全体にわた
る波形は、往路における波形(図22(a))とは異な
っている。復路においても、ドットを記録しない場合に
は、マスク信号MSK(i)は、最初のパルスW25の
みを残して他のパルスをマスクすることによって駆動信
号DRV(i)を生成している。小ドットを記録する場
合には3番目のパルスW27のみを残して他のパルスを
マスクし、中ドットを記録する場合には2番目のパルス
W26のみを残して他のパルスをマスクし、大ドットを
記録する場合には4番目のパルスW28のみを残して他
のパルスをマスクする。
【0071】図24は、図22,図23の駆動信号DR
V(i)に従って記録されるドットを示す説明図であ
る。小ドットは、往路と復路の双方において1画素の領
域のほぼ中央に形成される。また、中ドットは、1画素
の領域の右寄りの位置に形成され、大ドットは1画素の
領域のほぼ全体にわたって形成される。このように、図
22,図23の駆動信号DRV(i)を用いることによ
って、往路と復路におけるインク滴の着弾位置をほぼ整
合させることが可能である。
【0072】図25は、マスク信号生成回路334の内
部構造を示すブロック図である。マスク信号生成回路3
34は、2つのインバータ341,342と、印刷信号
PRT(DH,DL)とマスクパターンデータV0〜V
3の1つとに関する論理演算を行うための4つのNAN
D回路350〜353と、マスク信号MSK(i)を出
力するためのNAND回路360を備えている。
【0073】4つのNAND回路350〜351は、そ
れらの出力Q0〜Q3が以下の論理式(1)〜(4)で
書き表されるようにそれぞれ結線されている。 Q0=/(V0 AND /DH AND /DL) …(1) Q1=/(V1 AND /DH AND DL) …(2) Q2=/(V2 AND DH AND /DL) …(3) Q3=/(V3 AND DH AND DL) …(4) ここで、信号名の前に付された符号「/」は、反転され
た信号であることを意味している。
【0074】最終段のNAND回路360は、4つのN
AND回路350〜353の出力Q0〜Q3から、以下
の論理式(5)に従ってマスク信号MSKを生成する。 MSK=(/Q0 OR /Q1 OR /Q2 OR /Q3) …(5)
【0075】上記論理式(1)〜(5)から容易に理解
できるように、2ビットの印刷信号PRTの値「DHD
L」が「00」の時には、マスク信号MSKのレベルは
第1のマスクパターンデータV0と同一になる。また、
印刷信号の値が「01」、「10」、「11」の時に
は、マスク信号MSKのレベルはマスクパターンデータ
V1,V2,V3とそれぞれ同一になる。従って、マス
クパターンデータV0〜V3の値を変更することによっ
て、印刷信号PRTの値に応じたマスク信号MSKの波
形を任意に設定することができる。
【0076】図26は、第4実施例においてマスク信号
MSK(図22,図23)を得る際のマスク信号生成回
路334の真理値表を示す説明図である。図26(A)
に示すように、往路においては、第1のマスクパターン
データV0は、区間T21〜T24において1,0,
0,0と変化する。また、第2のマスクパターンデータ
V1は0,0,1,0と変化し、第3のマスクパターン
データV2は0,0,0,1と変化し、第4のマスクパ
ターンデータV3は0,1,0,0と変化する。印刷信
号PRTの値「DHDL」が「00」の時には、マスク
信号MSKのレベルの変化は第1のマスクパターンデー
タV0のレベル変化と同一になるので、区間T21〜T
24において、マスク信号MSKは1,0,0,0の値
を取る。この変化は、図22(b−1)に示すマスク信
号MSKの波形と一致している。同様に、図26(A)
において印刷信号PRTの値が「01」,「10」,
「11」の時のマスク信号MSKの変化は、図22(c
−1),(d−1),(e−1)における変化とそれぞ
れ一致している。
【0077】図26(B)に示すように、復路において
は、第1のマスクパターンデータV0は、区間T25〜
T28において1,0,0,0と変化する。また、第2
のマスクパターンデータV1は0,0,1,0と変化
し、第3のマスクパターンデータV2は0,1,0,0
と変化し、第4のマスクパターンデータV3は0,0,
0,1と変化する。図26(B)において印刷信号PR
Tの値が「00」,「01」,「10」,「11」の時
のマスク信号MSKの変化は、図22(b−1)(c−
1),(d−1),(e−1)における変化とそれぞれ
一致していることが解る。
【0078】このように、第4実施例においても他の実
施例と同様に、1画素区間における駆動信号DRV
(i)は、印刷信号PRTの異なる値に応じて互いに異
なる波形を有するように整形されている。また、印刷信
号PRTの異なる値に応じた複数種類の駆動信号波形
は、往路と復路で変更されている。
【0079】第4実施例の構成によれば、往路と復路に
おける原駆動信号DRV0の波形を独立にそれぞれ任意
に整形することができる。そして、原駆動信号DRV0
の1画素区間内の一部または全部をマスクするようなマ
スク信号MSKを、印刷信号PRTの値に応じて生成す
ることによって、図24に示したように、往路と復路に
おけるインク滴の着弾位置をほぼ整合させることが可能
である。
【0080】F.第5実施例:図27は、第5実施例の
往路における駆動信号とマスク信号の波形を示すタイミ
ングチャートである。なお、駆動信号発生部としては、
第4実施例と同じもの(図17,図18,図21,図2
5)を使用している。
【0081】図27(a)に示すように、往路において
は、原駆動信号DRV0は1画素区間内の4つの部分区
間T31〜T34に発生する互いに異なる4つのパルス
W31〜W34を有する。4つの区間T31〜T34の
長さはそれぞれ任意の長さに設定可能である。図27
(b−1),(b−2)に示すように、ドットを記録し
ない場合には、マスク信号MSK(i)は、最初のパル
スW31のみを残して他のパルスをマスクすることによ
って駆動信号DRV(i)を生成する。小ドットを記録
する場合には4番目のパルスW34のみを残して他のパ
ルスをマスクし、中ドットを記録する場合には3番目の
パルスW33のみを残して他のパルスをマスクし、大ド
ットを記録する場合には2番目と3番目のパルスW3
2,W33を残して他のパルスをマスクする。4つのパ
ルスW31〜W34の形状と、ドットサイズに応じてマ
スクされる区間とは、図22に示す第4実施例とは異な
っている。
【0082】図28は、第5実施例の復路における駆動
信号とマスク信号の波形を示すタイミングチャートであ
る。図28(a)に示すように、復路においても、原駆
動信号DRV0は1画素区間内の4つの部分区間T35
〜T38に発生する互いに異なる4つのパルスW35〜
W38を有する。4つの区間T35〜T38の長さはそ
れぞれ任意の長さに設定可能である。但し、復路におけ
る原駆動信号DRV0の1画素区間全体にわたる波形
は、往路における波形(図28(a))とは異なってい
る。復路においても、ドットを記録しない場合には、マ
スク信号MSK(i)は、最初のパルスW35のみを残
して他のパルスをマスクすることによって駆動信号DR
V(i)を生成している。小ドットを記録する場合には
2番目のパルスW36のみを残して他のパルスをマスク
し、中ドットを記録する場合には4番目のパルスW38
のみを残して他のパルスをマスクし、大ドットを記録す
る場合には3番目と4番目のパルスW37,W38を残
して他のパルスをマスクする。復路においても、4つの
パルスW35〜W38の形状と、ドットサイズに応じて
マスクされる区間とは、図23に示す第4実施例とは異
なっている。図28(a),図29(a)に示すような
波形は、原駆動信号生成制御回路302(図17)内の
ROM310に格納されている波形データ(図20)を
調整することによって得ることができる。
【0083】図29は、第5実施例においてマスク信号
MSK(図27,図28)を得る際のマスク信号生成回
路334の真理値表を示す説明図である。図29(A)
に示すように、往路においては、第1のマスクパターン
データV0は、区間T31〜T34において1,0,
0,0と変化する。また、第2のマスクパターンデータ
V1は0,0,0,1と変化し、第3のマスクパターン
データV2は0,0,1,0と変化し、第4のマスクパ
ターンデータV3は0,1,1,0と変化する。図29
(A)において印刷信号PRTの値が「00」,「0
1」,「10」,「11」の時のマスク信号MSKの変
化は、図27(b−1)(c−1),(d−1),(e
−1)における変化とそれぞれ一致している。
【0084】図29(B)に示すように、復路において
は、第1のマスクパターンデータV0は、区間T35〜
T38において1,0,0,0と変化する。また、第2
のマスクパターンデータV1は0,1,0,0と変化
し、第3のマスクパターンデータV2は0,0,0,1
と変化し、第4のマスクパターンデータV3は0,0,
1,1と変化する。図29(B)において印刷信号の値
PRTが「00」,「01」,「10」,「11」の時
のマスク信号MSKの変化は、図28(b−1)(c−
1),(d−1),(e−1)における変化とそれぞれ
一致している。
【0085】このように、第5実施例においても他の実
施例と同様に、1画素区間における駆動信号DRV
(i)は、印刷信号PRTの異なる値に応じて互いに異
なる波形を有するように整形されている。また、印刷信
号PRTの異なる値に応じた複数種類の駆動信号波形
は、往路と復路で変更されている。
【0086】なお、図27、図28に示す駆動信号波形
を用いたときには、図24に示した第4実施例のように
はインク滴の着弾位置がうまく整合しない。しかし、図
27,図28に示す駆動信号波形を用いても、往路と復
路におけるインク滴の着弾位置をあるい程度は近づける
ことができる。また、図27,図28では、少なくとも
往路と復路において、各ドットを形成するためのインク
滴の量を一致させることができるので、往路と復路にお
いてインクの吐出量が相違することによる画質劣化を防
止できるという効果がある。但し、図23、図24に示
した第4実施例の駆動信号波形は、往路と復路における
インクの吐出量を一致させることができるばかりでな
く、インク滴の着弾位置もうまく整合させることができ
るので、第5実施例よりも好ましい。
【0087】G.第6実施例:図30は、第6実施例に
おいてマスク信号MSKを得る際のマスク信号生成回路
334の真理値表を示す説明図である。なお、駆動信号
発生部としては、第4実施例と同じものを使用してい
る。第6実施例では、各ドットに関するマスク信号MS
Kの値の変化が図16(a−2),(b−2)に示した
第3実施例とほぼ同じになるようにマスクパターンデー
タV0〜V3が設定されている。従って、図16(a−
3),(b−3)の大ドット用の駆動信号と同じ波形の
原駆動信号DRV0を原駆動信号生成回路304で生成
すれば、第3実施例とほぼ同じようなドットを形成する
ことが可能である。
【0088】以上のように、上記各実施例では、印刷信
号PRTのN個(Nは2以上の整数)の異なる値に応じ
て1画素分の主走査期間内における駆動信号DRVの波
形を互いに異なるN種類の形状に整形可能であり、ま
た、駆動信号DRVのN種類の波形を往路と復路におい
て変更可能である。このような特徴を利用すれば、例え
ば、インク滴の主走査方向における着弾位置を往路と復
路とで整合させることができる。あるいは、サイズの異
なるドットを形成するためのインク滴の吐出量を往路と
復路とでほぼ一致させることができる。このように、駆
動信号波形を往路と復路で整形することによって、往路
と復路との印刷特性(具体的にはノズルの吐出特性)の
差異に起因する画質の劣化を防止することができる。
【0089】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0090】(1)上記実施例において、ハードウェア
によって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置
き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによっ
て実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換え
るようにしてもよい。例えば、図11(a−1),(b
−2)に示したような印刷信号(マスク信号)の反転を
プリンタ22の制御回路の内部で行う代わりに、プリン
タドライバ96(図2)内で行うようにしてもよい。
【0091】(2)上記各実施例では特に説明を省略し
ていたが、1回の主走査では各ラスタライン上のすべて
の画素を記録してもよく、また、各ラスタライン上の一
部の画素を記録してもよい。後者の場合には、1ラスタ
ライン上の一部の画素を往路で記録し、他の画素を復路
で記録するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の印刷装置の概略構成図。
【図2】ソフトウェアの構成を示す説明図。
【図3】実施例のプリンタの概略構成図。
【図4】実施例のプリンタのドット記録ヘッドの概略構
成を示す説明図。
【図5】実施例のプリンタにおけるドット形成原理を示
す説明図。
【図6】実施例のプリンタにおけるノズル配置例を示す
説明図。
【図7】実施例のプリンタにおけるノズル配置の拡大図
および形成されるドットとの関係を示す説明図。
【図8】径の異なるドットを形成する原理を説明する説
明図。
【図9】第1実施例における駆動信号発生部の構成を示
すブロック図。
【図10】ビット逆転回路202の内部構成の一例を示
すブロック図。
【図11】第1実施例における駆動信号発生部の動作を
示すタイミングチャート。
【図12】第1実施例において記録されるドットを示す
説明図。
【図13】第2実施例における駆動信号発生部の動作を
示すタイミングチャート。
【図14】第2実施例において記録されるドットと従来
のドットとを比較して示す説明図。
【図15】第3実施例における駆動信号発生部の構成を
示すブロック図。
【図16】第3実施例における駆動信号発生部の動作を
示すタイミングチャート。
【図17】第4実施例における駆動信号発生部の構成を
示すブロック図。
【図18】原駆動信号生成回路304の内部構成を示す
ブロック図。
【図19】原駆動信号生成回路304による原駆動信号
DRV0の生成動作を示すタイミングチャート。
【図20】原駆動信号生成制御回路302のROM31
0内に格納された波形データの内容を示す説明図。
【図21】トランスファゲート306の内部構成を示す
ブロック図。
【図22】第4実施例の往路における駆動信号とマスク
信号の波形を示すタイミングチャート。
【図23】第4実施例の復路における駆動信号とマスク
信号の波形を示すタイミングチャート。
【図24】第4実施例において形成される3種類のドッ
トを示す説明図。
【図25】マスク信号生成回路334の内部構造を示す
ブロック図。
【図26】第4実施例のマスク信号MSKを得る際のマ
スク信号生成回路334の真理値表を示す説明図。
【図27】第5実施例の往路における駆動信号とマスク
信号の波形を示すタイミングチャート。
【図28】第5実施例の復路における駆動信号とマスク
信号の波形を示すタイミングチャート。
【図29】第5実施例のマスク信号MSKを得る際のマ
スク信号生成回路334の真理値表を示す説明図。
【図30】第6実施例のマスク信号MSKを得る際のマ
スク信号生成回路334の真理値表を示す説明図。
【図31】従来のインクジェット型多値プリンタの双方
向印刷時に発生するインク滴の着弾位置のずれを示す説
明図。
【符号の説明】
12…スキャナ 14…キーボード 15…フレキシブルドライブ 16…ハードディスク 18…モデム 21…CRTディスプレイ 22…カラープリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…インク吐出用ヘッド(印字ヘッド) 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 61〜66…インク吐出用ヘッド 67…導入管 68…インク通路 71,72…インク用カートリッジ 80…バス 81…CPU 82…ROM 83…RAM 84…入力インターフェイス 85…出力インタフェース 86…CRTC 88…SIO 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…ラスタライザ 202…ビット逆転回路 204…マスク回路 206…原駆動信号発生部 212…シフトレジスタ 214…セレクタ 216…EXOR回路 220…パルス発生回路 222…駆動クロック発生部 302…原駆動信号生成制御回路 304…原駆動信号生成回路 306…トランスファゲート 310…ROM 320…RAM 322…加算器 324…D−A変換器 330…シフトレジスタ 332…データラッチ 334…マスク信号生成回路 336…マスクパターンレジスタ 338…マスク回路 341,342…インバータ 350〜353,360…NAND回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大槻 幸一 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 朝内 昇 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査を往復で双方向に行いつつ印刷媒
    体上に印刷を行う双方向印刷機能を有する印刷装置であ
    って、 複数のノズルと、前記複数のノズルからインク滴をそれ
    ぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素子とを有し、各
    ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の領域内にサイズの
    異なるN種類(Nは2以上の整数)のドットのうちのい
    ずれかを選択的に形成可能な印刷ヘッドと、 前記印刷媒体と印刷ヘッドの少なくとも一方を移動させ
    ることによって双方向の主走査を行う主走査駆動部と、 前記印刷媒体と印刷ヘッドの少なくとも一方を移動させ
    ることによって副走査を行う副走査駆動部と、 各画素を多階調で記録するために使用される1画素当た
    り複数ビットの印刷信号に応じて、各吐出駆動素子に駆
    動信号を供給するヘッド駆動制御部と、を備え、 前記ヘッド駆動制御部は、 前記N種類のドットを形成することを示す前記印刷信号
    のN個の異なる値に応じて1画素分の主走査期間内にお
    ける前記駆動信号の波形を互いに異なるN種類の形状に
    整形可能であるとともに、前記駆動信号の前記N種類の
    波形を往路と復路において変更可能である駆動信号発生
    部を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記駆動信号発生部部は、 前記複数の吐出駆動素子のために共通に使用され、1画
    素の主走査期間内に複数のパルスを有する原駆動信号を
    生成する原駆動信号生成部と、 前記印刷信号のN個の異なる値に応じて、前記原駆動信
    号の前記複数のパルスを選択的にマスクするためのN種
    類のマスク信号を生成するマスク信号生成部と、 各吐出駆動素子毎に前記原駆動信号の前記複数のパルス
    を前記マスク信号で選択的にマスクすることによって、
    各吐出駆動素子に供給される前記駆動信号を生成するマ
    スク部と、を備え、 前記マスク信号生成部は、前記印刷信号のN個の異なる
    値に応じた前記N種類のマスク信号の信号波形を往路と
    復路において変更する、印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記原駆動信号生成部は、1画素の主走査期間内におけ
    る前記原駆動信号の波形を往路と復路において変更可能
    である、印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の印刷装置であって、 前記原駆動信号生成部は、 前記原駆動信号の波形の傾きを示す複数の傾き値を記憶
    するための書き換え可能なメモリと、 前記メモリから読み出された傾き値を一定周期毎に加算
    することによって、前記原駆動信号のレベルを表すレベ
    ルデータを生成する加算器と、 前記レベルデータをD−A変換することによって前記原
    駆動信号を生成するD−A変換器と、 前記メモりから前記複数の傾き値の中の1つを選択的に
    切り換えつつ出力させるとともに、往路と復路において
    使用される前記複数の傾き値を異なる値に設定する原駆
    動信号生成制御部と、を備える、印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記駆動信号発生部は、 前記印刷媒体上の1画素の領域内に前記複数のインク滴
    を吐出するために、前記1画素分の主走査期間内に複数
    の駆動信号パルスをそれぞれ生成可能であり、前記1画
    素分の主走査期間内におけるインク滴の吐出に用いられ
    る少なくとも1つの駆動信号パルスを前記吐出駆動素子
    に供給するタイミングを、前記1画素分の主走査期間内
    において往路と復路とで逆転させる、印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の印刷装置であって、 前記駆動信号発生部は、 前記複数ビットの印刷信号のビット位置を、往路と復路
    とで逆順にすることによってビット順調整信号を生成す
    るビット逆転部を備え、 前記駆動信号発生部は、前記ビット順調整信号に応じて
    前記駆動信号パルスを発生する、を備える印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記駆動信号発生部は、前記ビット順調整信号に応じて
    前記複数の駆動信号パルスを生成可能であり、前記複数
    の駆動信号パルスは、前記印刷信号のN個の異なる値に
    それぞれ対応して、互いに異なるインク量のインク滴を
    それぞれ吐出するために使用される互いに異なる波形を
    有するパルスとしてそれぞれ生成される、印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の印刷装置であって、 前記駆動信号発生部は、さらに、 互いに異なる波形の複数の原駆動信号パルスを前記1画
    素分の主走査期間毎に発生するとともに、前記1画素分
    の主走査期間内における前記複数の原駆動信号パルスの
    発生タイミングを、往路と復路とで逆転させる原駆動信
    号発生部と、 前記複数の原駆動信号パルスを、前記ビット順調整信号
    によってマスクすることによって、各画素の記録に用い
    られる前記駆動信号パルスを発生するマスク部と、を備
    える印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記駆動信号発生部は、さらに、 前記1画素分の主走査期間内にほぼ一定のインク量の複
    数のインク滴を吐出するために、ほぼ同一の波形の複数
    の原駆動信号パルスを前記1画素分の主走査期間毎に発
    生する原駆動信号発生部と、 前記複数の原駆動信号パルスを、前記ビット順調整信号
    によってマスクすることによって、各画素の記録に用い
    られる前記駆動信号パルスを発生するマスク部と、を備
    える印刷装置。
  10. 【請求項10】 複数のノズルと、前記複数のノズルか
    らインク滴をそれぞれ吐出させるための複数の吐出駆動
    素子とを有し、各ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の
    領域内にサイズの異なるN種類(Nは2以上の整数)の
    ドットのうちのいずれかを選択的に形成可能な印刷ヘッ
    ドを備えた印刷装置において、主走査を往復で双方向に
    行いつつ印刷媒体上に印刷を行う印刷方法であって、
    (a)前記N種類のドットを形成することを示す印刷信
    号のN個の異なる値に応じて1画素分の主走査期間内に
    おける各吐出駆動素子の駆動信号の波形を互いに異なる
    N種類の形状に整形するとともに、前記駆動信号の前記
    N種類の波形を往路と復路において変更する工程、を備
    えることを特徴とする印刷方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の印刷方法であって、 前記工程(a)は、(b)前記複数の吐出駆動素子のた
    めに共通に使用され、1画素の主走査期間内に複数のパ
    ルスを有する原駆動信号を生成する工程と、(c)前記
    印刷信号のN個の異なる値に応じて、前記原駆動信号の
    前記複数のパルスを選択的にマスクするためのN種類の
    マスク信号を生成する工程と、(d)各吐出駆動素子毎
    に前記原駆動信号の前記複数のパルスを前記マスク信号
    で選択的にマスクすることによって、各吐出駆動素子に
    供給される前記駆動信号を生成する工程と、を備え、 前記工程(c)は、前記印刷信号のN個の異なる値に応
    じた前記N種類のマスク信号の信号波形を往路と復路に
    おいて変更する工程を含む、印刷方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の印刷方法であって、 前記工程(b)は、(i)1画素の主走査期間内におけ
    る前記原駆動信号の波形を往路と復路において変更する
    工程を含む、印刷方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の印刷方法であって、 前記工程(i)は、 前記原駆動信号の波形の傾きを示す複数の傾き値の中の
    1つを選択的に切り換える工程と、 前記選択された傾き値を一定周期毎に加算することによ
    って、前記原駆動信号のレベルを表すレベルデータを生
    成する工程と、 前記レベルデータをD−A変換することによって前記原
    駆動信号を生成する工程と、 往路と復路において使用される前記複数の傾き値を異な
    る値に設定する工程と、を含む印刷方法。
  14. 【請求項14】 請求項10記載の印刷方法であって、 前記工程(a)は、 (e)前記印刷媒体上の1画素の領域内に前記複数のイ
    ンク滴を吐出するために、前記1画素分の主走査期間内
    に複数の駆動信号パルスをそれぞれ生成し、この際、前
    記1画素分の主走査期間内におけるインク滴の吐出に用
    いられる少なくとも1つの駆動信号パルスを前記吐出駆
    動素子に供給するタイミングを、前記1画素分の主走査
    期間内において往路と復路とで逆転させる工程、を含む
    印刷方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の印刷方法であって、 前記工程(e)は、(i)前記複数ビットの印刷信号の
    ビット位置を、往路と復路とで逆順にすることによって
    ビット順調整信号を生成する工程と、(ii)前記ビッ
    ト順調整信号に応じて前記駆動信号パルスを発生する工
    程と、を含む印刷方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の印刷方法であって、 前記工程(ii)は、(iii)前記ビット順調整信号
    に応じて前記複数の駆動信号パルスを生成する工程、を
    含み、 前記複数の駆動信号パルスは、前記印刷信号のN個の異
    なる値にそれぞれ対応して、互いに異なるインク量のイ
    ンク滴をそれぞれ吐出するために使用される互いに異な
    る波形を有するパルスとしてそれぞれ生成される、印刷
    方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の印刷方法であって、 前記工程(iii)は、 互いに異なる波形の複数の原駆動信号パルスを前記1画
    素分の主走査期間毎に発生するとともに、前記1画素分
    の主走査期間内における前記複数の原駆動信号パルスの
    発生タイミングを、往路と復路とで逆転させる工程と、 前記複数の原駆動信号パルスを、前記ビット順調整信号
    によってマスクすることによって、各画素の記録に用い
    られる前記駆動信号パルスを発生する工程と、を含む印
    刷方法。
  18. 【請求項18】 請求項15記載の印刷方法であって、 前記工程(e)は、さらに、 前記1画素分の主走査期間内にほぼ一定のインク量の複
    数のインク滴を吐出するために、ほぼ同一の波形の複数
    の原駆動信号パルスを前記1画素分の主走査期間毎に発
    生する工程と、 前記複数の原駆動信号パルスを、前記ビット順調整信号
    によってマスクすることによって、各画素の記録に用い
    られる前記駆動信号パルスを発生する工程と、を含む印
    刷方法。
  19. 【請求項19】 複数のノズルと、前記複数のノズルか
    らインク滴をそれぞれ吐出させるための複数の吐出駆動
    素子とを有し、各ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の
    領域内にサイズの異なるN種類(Nは2以上の整数)の
    ドットのうちのいずれかを選択的に形成可能な印刷ヘッ
    ドを備えた印刷装置を有するコンピュータシステムに、
    主走査を往復で双方向に行いつつ印刷媒体上に印刷を実
    行させるためのコンピュータプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記N種類のドットを形成することを示す印刷信号のN
    個の異なる値に応じて1画素分の主走査期間内における
    各吐出駆動素子の駆動信号の波形を互いに異なるN種類
    の形状に整形するとともに、前記駆動信号の前記N種類
    の波形を往路と復路において変更する機能を、コンピュ
    ータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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