JP2000000618A - パンチ用のチェンジリテーナ - Google Patents

パンチ用のチェンジリテーナ

Info

Publication number
JP2000000618A
JP2000000618A JP10169919A JP16991998A JP2000000618A JP 2000000618 A JP2000000618 A JP 2000000618A JP 10169919 A JP10169919 A JP 10169919A JP 16991998 A JP16991998 A JP 16991998A JP 2000000618 A JP2000000618 A JP 2000000618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
retainer
cam plate
shoulder
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10169919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4493109B2 (ja
Inventor
Yuji Morikubo
有司 森久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PUNCH KOGYO KK
Original Assignee
PUNCH KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PUNCH KOGYO KK filed Critical PUNCH KOGYO KK
Priority to JP16991998A priority Critical patent/JP4493109B2/ja
Publication of JP2000000618A publication Critical patent/JP2000000618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4493109B2 publication Critical patent/JP4493109B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔明け位置を変更して新たな位置にプレス加
工による孔明けをする際の作業効率の向上及び製造コス
トの低減を図ったパンチ用のチェンジリテーナを提供す
る。 【解決手段】 ショルダーパンチ2,3を、プレス金型
の上型の取付面に垂直な姿勢で取り付けるリテーナ本体
7を備えたパンチ用のチェンジリテーナ1であって、2
位置間で変位可能なカムプレート10と、カムプレート
の変位により取付面に垂直方向に変位可能なパンチセッ
トブロック11,12とを備え、各ブロック11,12
にショルダーパンチを固定し、各パンチの軸部をリテー
ナ本体の貫通孔27,28に通し、各ブロック1,12
をパンチの刃先が孔明け可能位置まで突出する第1位置
と、その刃先が孔明け不能位置に退避する第2位置との
間で変位可能にし、各ブロックを第2位置側に付勢し、
カムプレート10の変位位置に対応する1つのブロック
を第1位置へ変位させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス金型の上型
にパンチを取り付けるためのリテーナに関し、特に、複
数のショルダーパンチを保持し、プレス加工による孔明
け位置の変更時に、新たな孔明け位置に対応する少なく
とも1つのショルダーパンチをプレス加工可能な位置に
切り替えるようにしたパンチ用のチェンジリテーナに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパンチ用のリテーナとし
て、例えば、一端に大径の肩部が形成された1つのショ
ルダーパンチをその肩部で保持するリテーナ本体を有
し、ショルダーパンチの軸部がプレス金型の上型の取付
面に垂直となるように、リテーナ本体をバッキングプレ
ートを介してプレス金型の上型にボルトなどにより取り
付けるように構成したものが知られている。このような
リテーナを装着したプレス金型は、例えば自動車のライ
センスプレートの取付孔の孔明けをプレス加工により行
う製造ラインで使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、自動車のライ
センスプレートに関しては、海外向けのライセンスプレ
ートと国内向けのものとでは取付孔の位置が異なる。そ
のため、製造ラインで海外向けのライセンスプレートの
孔明け加工の終了後に、取付孔の位置が異なる国内向け
のライセンスプレートの取付孔の孔明けを行う際には、
一旦製造ラインの流れを止め、使用していた金型を開い
て上型からリテーナを外し、ショルダーパンチが新たな
孔明け位置に対応する位置に取り付けられるようにリテ
ーナを上型に再び取け付け、さらに、上型を再び下型上
にセットしてから、プレス加工を再び開始することがで
きる。したがって、製造ラインを止めてからプレス加工
を再開するまでにかなりの時間がかかってしまい、その
分だけ作業効率が低下してしまうと共に、製造ラインを
止めてから次のプレス加工を再開するまでの準備作業が
きわめて繁雑であり、その結果、製造コストが増大して
しまうという問題があった。
【0004】本発明の目的は、孔明け位置を変更して新
たな位置にプレス加工による孔明けをする際の作業効率
を向上し、製造コストの低減を図ろうということにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、複数のパンチを、プレス金
型の上型の取付面に垂直な姿勢でバッキングプレートを
介して取り付けるリテーナ本体を備えたパンチ用のチェ
ンジリテーナであって、リテーナ本体内に複数位置間で
変位可能に設けた原節であるカムプレートと、該カムプ
レートの変位によって上型の取付面に垂直な方向にそれ
ぞれ変位可能にリテーナ本体内に設けた従節である複数
のパンチ保持部材とを備え、該各パンチ保持部材に少な
くとも1つのパンチの反刃先側端部を固定すると共に、
各パンチの軸部をリテーナ本体に設けた貫通孔に通し、
各パンチ保持部材を、この保持部材に固定されたパンチ
の刃先が孔明け可能位置まで突出する第1位置と、その
刃先が孔明け不能位置に退避する第2位置との間で変位
可能にすると共に、各パンチ保持部材を第2位置側に付
勢し、そして、カムプレートの変位位置に対応する少な
くとも1つのパンチ保持部材を第1位置へ変位させると
共に、その他のパンチ保持部材を第2位置へ変位させる
ように構成したものである。かかる構成によれば、カム
プレートを複数位置のいずれかの位置に変位させると、
この変位位置に対応する少なくとも1つのパンチ保持部
材が付勢力に抗して第1位置へ変位すると共にその他の
パンチ保持部材が第2位置へ変位する。これによって、
同種の製品、例えば自動車のライセンスプレートの孔明
けをプレス加工により行う製造ラインにおいて、孔明け
位置を変更する際に、カムプレートを所定の位置に変位
させるだけで、変更後の孔明け位置に適した少なくとも
1つのパンチを孔明け可能位置に、その他のパンチを孔
明け不能位置にそれぞれ簡単にかつ短時間で切り替える
ことができる。そのため、孔明け位置を変更する際にお
ける、製造ラインの停止時間の大幅な短縮及び準備作業
の大幅な簡素化を図れる。
【0006】また、請求項2に係る発明は、カムプレー
トは、リテーナ本体の側部に取り付けたシリンダ内を油
圧或いは空気圧により複数位置間で変位可能なピストン
ロッドに連結して構成したものである。かかる構成によ
れば、シリンダ内への油圧或いは空気圧の供給位置など
を切り替えてピストンロッドを変更後の孔明け位置に応
じた位置に変位させると、カムプレートがピストンロッ
ドと一緒に変更後の孔明け位置に応じた位置に変位す
る。そのため、孔明け位置の変更時に、カムプレートを
所定の位置に簡単かつ瞬時に変位させることができる。
また、油圧或いは空気圧の切替え装置を金型外部に取り
付けることで、カムプレートの切替え作業を安全に行う
ことができる。
【0007】また、請求項3に係る発明は、複数のパン
チ保持部材は、各パンチの軸部が上型の取付面に垂直な
姿勢で互いに所定距離離れかつカムプレートの変位方向
に直交する方向に1列に並ぶように配置したものであ
る。かかる構成によれば、例えばライセンスプレートに
左右の取付孔を明ける場合で、変更後の左右の孔明け位
置が変更前の左右の孔明け位置からライセンスプレート
の両側縁に平行に移動するような場合に、カムプレート
の変位方向をライセンスプレートの両側縁に直交する方
向にすれば、1つのチェンジリテーナを左右の取付孔の
孔明け加工に共用できる。これによって、左用又は右用
のいずれであるかを区別する必要がなく、上型への取付
けが簡単になると共に、チェンジリテーナの製造コスト
が低減される。
【0008】また、請求項4に係る発明は、複数のパン
チ保持部材は、各パンチの軸部が上型の取付面に垂直な
姿勢で互いに所定距離離れかつカムプレートの変位方向
に対し斜め方向に並ぶように配置したものである。かか
る構成によれば、各パンチの軸部がカムプレートの変位
方向に対し斜めでかつ互いに逆方向に並ぶ2種類のチェ
ンジリテーナを作り、その一方を左右の取付孔の左孔明
け用とし、その他方を右孔明け用として用いることがで
きる。
【0009】また、請求項5に係る発明は、カムプレー
トには、該カムプレートの変位位置に対応する少なくと
も1つのパンチ保持部材を第1位置へそれぞれ変位させ
る互いに独立した複数組のカム面を設けたものである。
かかる構成によれば、カムプレートの変位位置に対応す
る1組のカム面が対応する少なくとも1つのパンチ保持
部材を付勢力に抗して第1位置へ変位させるので、少な
くとも1つのパンチを変更後の孔明け位置へ確実に切り
替えることができる。
【0010】また、請求項6に係る発明は、複数組のカ
ム面の各々には、複数のパンチ保持部材の対応する少な
くとも1つを付勢力に抗して第1位置に保持する保持面
と、その対応するパンチ保持部材が第2位置へ変位する
のを許す逃げ面と、これら両面を連続し、パンチ保持部
材を両位置間で変位させる傾斜面とがカムプレートの変
位方向に形成されており、そして、各組のカム面の保持
面の位置を互いにずらして構成したものである。かかる
構成によれば、カムプレートを複数位置のいずれかの位
置に変位させると、この変位位置に対応する1組のカム
面の傾斜面が対応する少なくとも1つのパンチ保持部材
を付勢力に抗して第2位置から第1位置へ押し下げてい
き、その1つのパンチ保持部材が第1位置まで押し下げ
られると、その1組のカム面の保持面がパンチ保持部材
を第1位置に保持するので、カムプレートの変位位置に
対応する少なくとも1つのパンチを孔明け可能位置に確
実に切り替えることができる。
【0011】また、請求項7に係る発明は、複数のパン
チ保持部材は、各パンチの軸部が上型の取付面に垂直な
姿勢で互いに所定距離離れかつカムプレートの変位方向
に1列に配置して構成したものである。かかる構成によ
れば、カムプレートの変位方向に垂直な方向におけるリ
テーナ本体の寸法すなわち幅を小さくすることができ、
リテーナ全体の小型化及び薄型化を図れる。
【0012】また、請求項8に係る発明は、バッキング
プレートはリテーナ本体の前記取付面側の一端面に、該
一端面全体を覆うように固定されており、そして、カム
プレートは、その外面がバッキングプレートの内面と摺
接するようにリテーナ本体内に設けたものである。かか
る構成によれば、カムプレートの上面がバッキングプレ
ートの内面と摺接するので、バッキングプレートがカム
プレートのガイド部材として機能し、カムプレートが円
滑に変位する。また、カムプレート、パンチ保持部材等
の外周をバッキングプレートで囲むことになるので、金
型から取り外したとき、部品がばらばらになり紛失する
のを防止できると共に、組み付けも容易にできるように
なる。
【0013】また、請求項9に係る発明は、複数のパン
チの各々は肩部を有するショルダーパンチであり、そし
て、各パンチ保持部材には、リテーナ本体に設けた貫通
孔に通す1つのショルダーパンチの軸部が挿通する小径
の軸部挿通孔と、そのショルダーパンチの肩部を収納し
て保持する大径の肩部保持孔とが同心にかつ上型の取付
面に垂直な方向に設けて構成したものである。かかる構
成によれば、ショルダーパンチの肩部をパンチ保持部材
の肩部保持孔に収納させた状態で、ショルダーパンチと
パンチ保持部材とを固定すればよく、両部材の組み付け
を簡単に行えると共に、ショルダーパンチの軸部がリテ
ーナ本体の貫通孔にガイドされてパンチ保持部材が変位
するので、パンチ保持部材がリテーナ本体内で上型の取
付面に垂直な方向に円滑に変位できる。
【0014】さらに、請求項10に係る発明は、複数の
パンチ保持部材の各々に、複数組のカム面のうちの対応
する1組のカム面の保持面に当接する被押圧面と、その
カム面の傾斜面に当接する傾斜面とを形成してなるもの
である。かかる構成によれば、カムプレートを複数位置
のいずれかの位置に変位させると、この変位位置に対応
する1組のカム面の傾斜面が対応する少なくとも1つの
パンチ保持部材の傾斜面を押圧してその保持部材を付勢
力に抗して第2位置から第1位置へ押し下げていく。ま
た、各パンチ保持部材が付勢力により第1位置から第2
位置へ変位する過程でも、各パンチ保持部材の傾斜面が
対応する各組のカム面の傾斜面に摺接してその傾斜面に
より案内されながら第2位置側へ変位する。そのため、
各パンチ保持部材を両位置間で円滑に切り替えることが
できる。
【0015】さらに、請求項11に係る発明は、複数の
パンチ保持部材の各々に、内部に段差部を有する少なく
とも1つのボルト挿通孔が形成されており、該各ボルト
挿通孔に通して先端の雄ねじ部をリテーナ本体の底壁部
に螺合させる位置決め用ボルトを備え、該各ボルトの頭
部で各ボルト挿通孔の段差部を係止して各パンチ保持部
材を第2位置に位置決めするようにしたものである。か
かる構成によれば、各ボルトは、その頭部で各ボルト挿
通孔の段差部を係止して各パンチ保持部材を第2位置に
位置決めする機能を有すると共に、各ボルト挿通孔に通
した各ボルトの軸部をガイドにして各パンチ保持部材が
両位置間で変位するので、各パンチ保持部材が円滑に変
位することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパンチ用のチ
ェンジリテーナの実施の形態を図面に基づいて説明す
る。なお、各実施の形態の説明において、同様の部位に
は同一の符号を付して重複した説明を省略する。図1は
第1の実施の形態に係るパンチ用のチェンジリテーナを
示す分解斜視図、図2は図1のチェンジリテーナで使用
するカムプレートの裏面側を示す斜視図、図3は同チェ
ンジリテーナの左側面図、図4は同チェンジリテーナの
右側面図、そして、図5は同チェンジリテーナをプレス
金型の上型に取り付けた状態を示す縦断面図である。図
1に示すパンチ用のチェンジリテーナは、例えば自動車
のライセンスプレート等の被加工物に左右の取付孔を明
ける場合において、変更後の左右の孔明け位置が変更前
の左右の孔明け位置からライセンスプレートの両側縁に
平行にずれるような孔明け位置の変更に容易に対処でき
るようにしたものである。
【0017】すなわち、このパンチ用のチェンジリテー
ナ1は、2つのショルダーパンチ2,3を、各々の軸部
2a,3aがプレス金型(例えば図5に示すピアス・カ
ムピアス型)の上型4の取付面5に垂直となるようにバ
ッキングプレート6を介して取り付けるリテーナ本体7
を備えている。また、パンチ用のチェンジリテーナ1
は、互いに独立した2組のカム面8,9(図2参照)を
有しかつリテーナ本体7内に取付面5にほぼ平行な面内
において2位置間で変位可能に設けた原節であるカムプ
レート10と、カムプレート10の各カム面8,9と係
合し、カムプレート10の変位によって取付面5に垂直
な方向にそれぞれ変位可能にリテーナ本体7内に設けた
従節である2つのパンチセットブロック(パンチ保持部
材)11,12とを備えている。
【0018】リテーナ本体7は、直方体形状の輪郭を有
する金属製の部材であり、2つのパンチセットブロック
11,12を取付面5に垂直な方向(以下、上下方向と
いう)に変位可能に収納するセットブロック収納部13
と、カムプレート10を2位置間で変位可能に収納する
カムプレート収納部14とを備えている。セットブロッ
ク収納部13は、リテーナ本体7の長手方向の片側半分
内で、その短手方向(幅方向)に延びる直方体形状の空
間になっている。一方、カムプレート収納部14は、カ
ムプレート10がセットブロック収納部13の上部空間
をリテーナ本体7の長手方向に横切って変位するように
セットブロック収納部13の両側に分かれている。
【0019】また、リテーナ本体7の長手方向における
別の片側半分内には、カムプレート10の端部に設けた
連結部15を前記長手方向に摺動可能に収納する連結部
収納部16が形成されている。この収納部16は、リテ
ーナ本体7の取付面5側の一端面17からこの一端面1
7に垂直な方向に連結部15の下端が干渉しない程度の
深さまで延びている。リテーナ本体7の一端面17に
は、この一端面17全体を覆うようにバッキングプレー
ト6が固定される。
【0020】カムプレート10は、図1、図3及び図4
に示すように、リテーナ本体7の側部に取り付けたエア
シリンダ18内を2位置間で空気圧により変位可能なピ
ストンロッド19に固定されている。すなわち、カムプ
レート10の端部に、その外面20からほぼ直角に曲が
るように連結部15が形成されている。この連結部15
に設けたねじ孔21(図3及び図4参照)にピストンロ
ッド19の先端の雄ねじ部(図示略)を螺合させ、この
雄ねじ部に螺合させてあるナット22を締め付けること
により、カムプレート10とピストンロッド19とが一
体に連結されている。
【0021】エアシリンダ18の一側部には、図3で示
すように、エアシリンダ18内に高圧エアを供給する2
つのエア供給口23,24が設けられている。各エア供
給口23,24には、不図示の高圧エア供給源に一端が
接続されるホース或いは配管の他端を接続するための継
手が装着される。そして、一方のエア供給口23に高圧
エアを供給すると、ピストンロッド19が図3及び図4
の一点鎖線で示す退避位置から図3で右方へ変位し、こ
れによってカムプレート10がストンロッド19と一緒
に図3及び図4の破線で示す突出位置へ変位すると共
に、これとは逆に他方のエア供給口24に高圧エアを供
給すると、ピストンロッド19が突出位置から図3で左
方へ変位し、これによってカムプレート10がピストン
ロッド19と一緒に突出位置から退避位置へ変位するよ
うになっている。そして、ピストンロッド19は前記退
避位置及び突出位置でストッパ等によってその位置決め
されるようになっている。
【0022】2つのパンチセットブロック11,12は
直方体形状の部材で、各パンチセットブロック11,1
2には、ショルダーパンチ2,3の反刃先側端部がそれ
ぞれ固定されている。すなわち、各パンチセットブロッ
ク11,12の中央部には、各ショルダーパンチ2,3
の軸部2a,3aが挿通する小径の軸部挿通孔(図示
略)と、この挿通孔と同心上にショルダーパンチ2,3
の肩部2c,3cを収納して保持する大径の肩部保持孔
11c,12cとが形成されている。
【0023】そして、各ショルダーパンチ2,3の軸部
2a,3aを各パンチセットブロック11,12の各軸
部挿通孔に挿通させて肩部2c,3cを各肩部保持孔1
1c,12cに収納させると、各肩部2c,3cが軸部
挿通孔と肩部保持孔11c,12cの間の段差部で係止
されて保持されると共に、各肩部2c,3cの上端面が
各パンチセットブロック11,12の上端面から僅かに
引っ込っみ或いはその上端面と同一面となるように作ら
れている。これによって、各ショルダーパンチ2,3の
肩部2c,3cがカムプレート10と干渉しないように
なっている。このように各ショルダーパンチ2,3を対
応する各パンチセットブロック11,12に組み付けた
状態で、パンチセットブロック11とショルダーパンチ
2とが止めねじ25(図3参照)により固定されると共
に、パンチセットブロック12とショルダーパンチ3と
が止めねじ26(図1及び図4参照)により固定されて
いる。
【0024】また、各パンチセットブロック11,12
には、カムプレート10の対応する組のカム面8,9に
それぞれ係合する被押圧面11a,12aと、傾斜面1
1b,12bとが、カムプレート10の変位方向に沿っ
て形成されている。各被押圧面11a,12aは、各パ
ンチセットブロック11,12の長手方向の長さの2/
3程度の長さを有する上面で形成され、各傾斜面11
b,12bは各被押圧面11a,12aの端部に連続し
ている。
【0025】また、各パンチセットブロック11,12
に組み付けた各ショルダーパンチ2,3は、各軸部2
a,3aをリテーナ本体7の底壁部に設けた貫通孔2
7,28に通し、各刃先2b,3b及び各軸部2a,3
aの途中までをリテーナ本体7の他端面(下端面)から
突出させてある。これによって、ショルダーパンチ2,
3の各軸部2a,3aがリテーナ本体7の貫通孔27,
28にガイドされるので、各パンチセットブロック1
1,12が図3及び図5の符号Aで示す第1位置(各シ
ョルダーパンチ2,3の刃先2b,3bが孔明け可能位
置まで突出する位置)と同図の符号Bで示す第2位置
(各刃先2b,3bが孔明け可能位置から孔明け不能位
置まで所定量退避した位置)との間で円滑に変位できる
ようになっている。
【0026】さらに、パンチセットブロック11には、
カムプレート10の変位方向における肩部保持孔11c
の前後の箇所に、すなわち被押圧面11aの反傾斜面側
端部と傾斜面11bとにそれぞれボルト挿通孔29,2
9が形成されている。また、パンチセットブロック12
にもパンチセットブロック11と同様のボルト挿通孔3
0,30が形成されている。
【0027】各ボルト挿通孔29,29には位置決め用
ボルト31,31の軸部を、各ボルト挿通孔30,30
には位置決め用ボルト32,32の軸部をそれぞれ挿通
させてある。また、各ボルト31,32先端の雄ねじ部
を、リテーナ本体7の底壁部にそれぞれ2個ずつ設けた
ねじ孔33,34に螺合させて2本のボルト31及び2
本のボルト32をリテーナ本体7の底壁部に固定してあ
る。そして、各ボルト31,32は、先端側の雄ねじ部
と軸部との間に段差部31a,32a(図1ではボルト
31の段差部31aは見えないのでボルト32の段差部
32aのみを示してある。段差部31aは図7を参
照。)を有している。この段差部がリテーナ本体7の底
壁部上面に当接するまで各ボルト31,32の雄ねじ部
をねじ孔33,34にねじ込むと、各ボルト31,32
の頭部が各ボルト挿通孔29,30に設けた段差部を係
止して、各パンチセットブロック11,12を前記第2
位置に位置決めして保持するように、各ボルト31,3
2の段差部からその頭部下面までの長さが作られてい
る。
【0028】また、各ボルト31,31の軸部外周にコ
イルばね35,35を、各ボルト32,32の軸部外周
にコイルばね36,36をそれぞれ挿通させてある。コ
イルばね35,35は、パンチセットブロック11の下
面とリテーナ本体7の底壁部上面との間に配置され、パ
ンチセットブロック11を第2位置側へ付勢している
(図3参照)。一方、コイルばね36,36は、パンチ
セットブロック12の下面と前記底壁部上面との間に配
置され、パンチセットブロック12を第2位置側へ付勢
している。
【0029】このように構成された2つのパンチセット
ブロック11,12は、図1で示すように、各々の傾斜
面11b,12bが互いに反対側を向くように配置され
ている。すなわち、パンチセットブロック11は、その
傾斜面11bがエアシリンダ18とは反対側を向くよう
に、パンチセットブロック12は、その傾斜面12bが
エアシリンダ18側を向くようにそれぞれ配置されてい
る。そして、両パンチセットブロック11,12は、両
ショルダーパンチ2,3の軸部2a,3aが孔明け位置
のずれ量(変更前の孔明け位置と変更後の孔明け位置の
ずれ量)だけ離れるように、各々の隣接する側面を近接
或いは当接させて配置されている。このように両パンチ
セットブロック11,12を配置することにより、リテ
ーナ本体7の短手方向の寸法すなわち幅方向の寸法を小
さくすることができる。
【0030】カムプレート10の2組のカム面8,9
は、2つのパンチセットブロック11,12にそれぞれ
対応している。すなわち、カム面8には、図2に示すよ
うに、対応するパンチセットブロック11の被押圧面1
1aに当接してこのブロック11をコイルばね35,3
5の付勢力に抗して第1位置に保持する保持面8aと、
パンチセットブロック11がコイルばね35の付勢力に
よって第2位置側へ変位するのを許す逃げ面8bと、こ
れら両面8a、8bを連続させパンチセットブロック1
1を両位置間で変位させる傾斜面8cとが形成されてい
る。一方、カム面9にも、カム面8と同様に、対応する
パンチセットブロック12の被押圧面12aに当接して
このブロック12をコイルばね36,36の付勢力に抗
して第1位置側に保持する保持面9aと、パンチセット
ブロック12がコイルばね36の付勢力によって第2位
置側へ変位するのを許す逃げ面9bと、これら両面9
a、9bを連続させパンチセットブロック12を両位置
間で変位させる傾斜面9cとが形成されている。また、
カム面8の両面8a,8bは、パンチセットブロック1
1を第1位置と第2位置との間で変位させるのに必要な
距離だけ両面8a,8bに垂直な方向に離れている。カ
ム面9の両面9a,9bも、カム面8の両面8a,8b
と同様に形成されている。
【0031】そして、カム面8,9はそれぞれカムプレ
ート10の変位方向に沿って延びており、カム面8の保
持面8aとカム面9の保持面9aは、カムプレート10
の変位方向に所定の距離だけずれている。この所定の距
離のずれは、カムプレート10を図3の破線で示す突出
位置へ変位させたとき、カム面8の逃げ面部8bがパン
チセットブロック11の被押圧面11a上に位置してパ
ンチセットブロック11の第2位置への変位を許しかつ
カム面9の保持面9aがパンチセットブロック12の被
押圧面12aに当接してパンチセットブロック12を図
4に示す第1位置に保持するように設定されていると共
に、カムプレート10を図3及び図4の破線で示す突出
位置から同図の鎖線で示す退避位置へ変位させたとき、
パンチセットブロック11,12を上記とは逆の位置に
変位させるように設定されている。
【0032】また、カム面8は、図2に示すように、カ
ムプレート10の連結部15とは反対側の一端部側か
ら、保持面8a、傾斜面8c及び逃げ面8bの順でカム
プレート10の変位方向に沿って一列に形成されてい
る。一方、カム面9は、カムプレート10の一端部側か
ら、逃げ面9b、傾斜面9c及び保持面9aの順でカム
プレート10の変位方向に沿って一列に形成されてい
る。そして、保持面8aと逃げ面9b、傾斜面8cと傾
斜面9c、及び逃げ面8bと保持面9aがそれぞれ前記
変位方向における同じ位置で隣接している。
【0033】上記の構成を有するパンチ用のチェンジリ
テーナ1を図5に示すプレス金型の上型4の取付面5に
取り付ける手順は以下の通りである。まず、ショルダー
パンチ2の軸部2aをパンチセットブロック11の肩部
保持孔11cと軸部挿通孔とに挿通させる。次に、2つ
の位置決め用ボルト31,31をパンチセットブロック
11の2つのボルト挿通孔29,29に通し、各ボルト
31,31の軸部外周にコイルばね35を挿通させた状
態で、各ボルト31先端の雄ねじ部をその段差部31a
がリテーナ本体7の底壁部上面に当接するまで各ねじ孔
33にねじ込む。これによって、パンチセットブロック
11がセットブロック収納部13に収納され、各ボルト
31の頭部がコイルばね35により上方に(第2位置側
に)付勢されたパンチセットブロック11の各ボルト挿
通孔29の段差部を係止し、パンチセットブロック11
を第2位置に位置決めする。
【0034】次に、リテーナ本体7の底壁部の貫通孔2
7に通し、肩部2cが肩部保持孔11cと軸部挿通孔と
の間の段差部で係止されて保持されるまで、その刃先2
b及び軸部2aをリテーナ本体7の他端面から突出させ
る。また、パンチセットブロック12についても、パン
チセットブロック11の場合と同様に、ショルダーパン
チ3をパンチセットブロック12に組み付けてから、2
つの位置決め用ボルト32,32及び2つのコイルばね
36をパンチセットブロック12に組み付け、そして、
このブロック12をセットブロック収納部13に収納す
る。
【0035】この後、エアシリンダ18内に挿入された
ピストンロッド19とカムプレート10の連結部15と
を連結し、カムプレート10をリテーナ本体7のカムプ
レート収納部14に収納させ、バッキングプレート用の
止めねじ(図示略)をバッキングプレート6の貫通孔3
7,38に通してリテーナ本体7のねじ孔39,40に
それぞれ螺合させることにより、バッキングプレート6
をリテーナ本体7の一端面17に固定する。そして、エ
アシリンダ18をリテーナ本体7の一側部に固定する。
【0036】この固定後、リテーナ本体7にその一端面
17とその他端面とを貫通するように設けた2つのノッ
クピン孔41(両ノックピン孔41は図6に示すように
対角線上に設けられているが、図1では一方のノックピ
ン孔は貫通孔27と重なるために図示を略してある)に
2つのノックピン(図示略)の一端側をそれぞれ嵌合さ
せ、2つのノックピンをバッキングプレート6のノック
ピン挿通孔42,42に通し、さらに、2つのノックピ
ンの他端側を上型4の取付面5に設けたノックピン孔に
それぞれ嵌合させる。これによって、2つのパンチセッ
トブロック11,12にそれぞれ固定されたショルダー
パンチ2,3の取付け位置が位置決めされる。
【0037】この状態で、リテーナ本体7に2つのノッ
クピン孔41と平行になるように貫通させた2つのボル
ト逃げ孔43,43の各々にボルト(図示略)をリテー
ナ本体7の他端面側から挿入する。そして、該各ボルト
を、バッキングプレート6に設けたボルト挿通孔44,
44に通し、各ボルトの雄ねじ部を取付面5に設けた2
つのねじ穴(図示略)にそれぞれ螺合させる。これによ
って、パンチ用のチェンジリテーナ1が上型4の取付面
5に取り付けられる。なお、図5において、符号45は
ショルダーパンチ2,3の刃先2b,3bとそれぞれ係
合可能な2つの円形の切刃46を有するボタンダイであ
る。このボタンダイ45は下型47上の所定位置に取り
付けられている。また、図5において符号48はウレタ
ン等で作られたパッドである。
【0038】このようにチェンジリテーナ1を上型4に
取り付けた状態で、例えば製造ライン上を搬送されてく
る自動車のライセンスプレート等の被加工物にプレス加
工により孔明けを行う場合について説明する。いま、チ
ェンジリテーナ1は、一方のショルダーパンチ3によっ
て孔明け加工を行うものとする。このとき、ピストンロ
ッド19は図3及び図4の破線で示す突出位置にあり、
カムプレート10の一方のカム面8の逃げ面8bが一方
のパンチセットブロック11の被押圧面11aの上方に
位置しているので、パンチセットブロック11がコイル
ばね35,35により付勢されて第2位置に変位してお
り、これによってショルダーパンチ2が孔明け不能位置
に変位している(図3参照)。一方、カムプレート10
の他方のカム面9の保持面9aが他方のパンチセットブ
ロック12の被押圧面12aに当接してこのブロック1
2をコイルばね36,36の付勢力に抗して第1位置に
押し下げて保持し、これによってショルダーパンチ3が
孔明け可能位置に変位している。
【0039】次に、ショルダーパンチ3を用いたプレス
加工によるライセンスプレートへの孔明け作業を終了し
た後に、孔明け位置を変更する場合、例えばそのライセ
ンスプレートとは孔明け位置の異なるライセンスプレー
トに孔明けをする場合について説明する。ここで、チェ
ンジリテーナ1に保持された2つのショルダーパンチ
2,3の軸部2a,3aを、変更前と変更後での孔明け
位置のずれ量だけずらしてある。変更後の孔明けをショ
ルダーパンチ2によって行うには、変更前にはエアシリ
ンダ18のエア供給口23側に供給していた高圧エアを
エア供球口24側に供給するようにエアシリンダ18内
への高圧エアの供給位置等を切り替える。これによっ
て、ピストンロッド19が図3の破線で示す突出位置か
ら同図で左方へ変位し、同図の鎖線で示す退避位置まで
変位すると不図示のストッパによりその位置で停止す
る。なお、ピストンロッド19が退避位置から図3で右
方へ変位するときにも、図3の破線で示す突出位置まで
変位すると不図示のストッパによりその位置で停止す
る。
【0040】このようにピストンロッド19が退避位置
に変位することによって、カムプレート10がピストン
ロッド19と一緒に図3で左方へ変位する。このとき、
カム面8の傾斜面8cがパンチセットブロック11の傾
斜面11bを押すことにより同ブロック11がコイルば
ね35,35の付勢力に抗して図3で下方へ徐々に変位
していき、同ブロック11が第1位置まで変位すると、
カム面8の保持面8aが同ブロック11の被押圧面11
aに当接して同ブロック11を第1位置に保持する。こ
れによって、ショルダーパンチ2が孔明け可能位置に変
位して保持される。
【0041】一方、カムプレート10が図3で左方へ
(すなわち図4で右方へ)変位すると、カム面9の保持
面9aがパンチセットブロック12の被押圧面12aか
ら外れて傾斜面9cが同ブロック12の傾斜面12bに
当接し始めると、その傾斜により同ブロック12が図4
に示す第1位置からコイルばね36,36の付勢力によ
って徐々に上方へ変位していき、同ブロック12が第2
位置まで変位すると、2つのボルト32の各頭部でパン
チセットブロック12のボルト挿通孔30の段差部が係
止されて同ブロック12が第2位置に位置決めされて保
持され、ショルダーパンチ3が孔明け不能位置に切り替
えられる。
【0042】このように、ライセンスプレート等の被加
工物の孔明け位置を変更する場合、エアシリンダ18の
エア供給口23,24のいずれか一方に供給する高圧エ
アを切り替えてピストンロッド19を変位させるだけ
で、変更前に用いたショルダーパンチを孔明け不能位置
に瞬時に切り替えると共に、変更後のショルダーパンチ
を孔明け可能位置に瞬時に切り替えることができる。
【0043】したがって、本実施の形態に係るパンチ用
のチェンジリテーナによれば、孔明け位置の変更時に、
変更後の孔明け位置に適した1つのショルダーパンチを
孔明け可能位置に、変更前に用いた他のショルダーパン
チを孔明け不能位置にそれぞれ簡単にかつ短時間で切り
替えることができる。その結果、孔明け位置を変更する
際における、製造ラインの停止時間の大幅な短縮及び準
備作業の大幅な簡素化を図ることができ、同種の製品等
に対する孔明け位置を変更して新たな位置にプレス加工
による孔明けをする際の作業効率の向上及び製造コスト
の低減を図ることができる。
【0044】また、本実施の形態に係るパンチ用のチェ
ンジリテーナによれば、2つのパンチセットブロック1
1,12は、2つのショルダーパンチ2,3の軸部2
a,3aが上型4の取付面5に垂直な姿勢で所定距離離
れかつカムプレート10の変位方向に直交する方向に並
ぶように配置されている。そのため、ライセンスプレー
ト等の被加工物に左右の取付孔を明ける場合で、変更後
の左右の孔明け位置が変更前の左右の孔明け位置からラ
イセンスプレートの両側縁に平行に移動するような場合
に、カムプレート10の変位方向をライセンスプレート
の両側縁に直交する方向にすれば、1つのチェンジリテ
ーナ1を左右の取付孔の孔明け加工に共用できる。これ
によって、左右の取付孔の孔明け加工に用いる2つのチ
ェンジリテーナ1が左用又は右用のいずれであるかを区
別する必要がなく、上型4へのチェンジリテーナ1の取
付け簡単になって作業効率が向上すると共に、チェンジ
リテーナ1の製造コストを低減することができる。な
お、本実施の形態では、ショルダーパンチ2,3とし
て、刃先2b,3bが円形の丸パンチを用いたが、その
刃先が異形のショルダーパンチを用いることもできる。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態に係るパ
ンチ用のチェンジリテーナを図6に基づいて説明する。
このチェンジリテーナ1は、例えばライセンスプレート
等の被加工物に左右の取付孔を明ける場合に、変更後の
左右の孔明け位置が変更前の左右の孔明け位置からライ
センスプレートの両側縁に対して斜めにずれるような孔
明け位置の変更に容易に対処できるようにしたものであ
る。そのような場合としては、左右の孔明け位置の間隔
が変更前より小さくなる場合と、大きくなる場合があ
る。どちらの場合にも、このチェンジリテーナ1を使用
できる。
【0046】このチェンジリテーナ1では、図6に示す
ように、前記2つのパンチセットブロック11,12
は、各ショルダーパンチ2,3の軸部2a,3aが上型
4の取付面5に垂直な姿勢で所定距離離れかつカムプレ
ート10の変位方向に対し斜め方向に並ぶように配置さ
れている。すなわち、両パンチセットブロック11,1
2は、カムプレート10の変位方向(同図の左右方向)
に所定量だけずれている。このずれ量に応じて、カムプ
レート10のカム面8の各面8a,8b及び8cと、カ
ム面9の各面9a,9b及び9cとをカムプレート10
の変位方向にずらしてある。なお、図6において符号4
9,50は、ショルダーパンチ2,3をパンチセットブ
ロック11,12にそれぞれ固定するための止めねじ2
5,26が螺合するねじ孔である。このチェンジリテー
ナ1のその他の構成は、上記第1の実施の形態に係るも
のと同じである本実施の形態に係るパンチ用のチェンジ
リテーナ1では、2つのショルダーパンチ2,3の一方
を用いてライセンスプレート等への孔明け作業を終了し
た後に、孔明け位置を変更する場合には、上記第1の実
施の形態の場合と同様に、エアシリンダ18のエア供給
口23又は24への高圧エアの供給位置を孔明け位置の
変更前と切り替えるだけでよい。例えば、その変更前に
高圧エアをエア供給口23に供給していた場合には、高
圧エアをエア供給口24に供給するように切り替えるだ
けでよい。
【0047】この切替えによって、2つのパンチセット
ブロック11,12の一方、例えばパンチセットブロッ
ク11がこのブロック11に対応するカムプレート10
のカム面8の傾斜面8cによりコイルばね35,35の
付勢力に抗して第1位置へ押し下げられ、この第1位置
に保持面8aによって保持される。これによって、ショ
ルダーパンチ2が孔明け可能な第1位置に変位する。こ
のとき、パンチセットブロック12はコイルばね36の
付勢力により第1位置から第2位置へ変位し、これによ
ってショルダーパンチ3が孔明け不能位置に変位する。
【0048】このように、第2の実施の形態に係るチェ
ンジリテーナによれば、エアシリンダ18のエア供給口
23,24のいずれか一方に供給する高圧エアを切り替
えてピストンロッド19を変位させるだけで、変更前に
用いたショルダーパンチを孔明け不能位置に瞬時に切り
替えると共に、変更後に用いるショルダーパンチを孔明
け可能位置に瞬時に切り替えることができる。
【0049】また、第2の実施の形態に係るチェンジリ
テーナによれば、各ショルダーパンチ2,3の軸部がカ
ムプレート10の変位方向に対し斜めに並びかつその並
び方向の異なる2種類のチェンジリテーナを作り、その
一方を左右の取付孔の左孔明け用とし、その他方を右孔
明け用として用いることができる。
【0050】次に、本発明の第3の実施の形態に係るパ
ンチ用のチェンジリテーナを図7及び図8に基づいて説
明する。このチェンジリテーナ1は、例えばライセンス
プレート等の被加工物に左右の取付孔を明ける場合に、
変更後の左右の孔明け位置が変更前の左右の孔明け位置
からライセンスプレートの両側縁に直角な方向にずれる
ような孔明け位置の変更に容易に対処できるようにした
ものである。
【0051】このチェンジリテーナ1では、図7に示す
ように、ショルダーパンチ2,3がそれぞれ固定された
パンチセットブロック11,12は、各々の傾斜面11
b,12b側の端面を対向させてカムプレート7の変位
方向に一列に並ぶように、リテーナ本体7のセットブロ
ック収納部13内に収納されている。
【0052】また、カムプレート10のカム面51に
は、図8に示すように、パンチセットブロック11を第
1位置と第2位置との間で変位させるための傾斜面51
cと、パンチセットブロック11,12に共通に用いら
れ、カムプレート10の変位位置に応じたいずれか一方
のブロック11,12を第1位置に保持する保持面51
aと、パンチセットブロック12を両位置間で変位させ
るための傾斜面51dと、パンチセットブロック12が
コイルばね32,32の付勢力で第2位置へ変位するの
を許す逃げ面51bとが形成されている。そして、この
カム面51は、カムプレート10の連結部15と反対側
の端部側から、傾斜面51c,保持面51a、傾斜面5
1d及び逃げ面51bの順でカムプレート10の変位方
向に一列に延びている。
【0053】このように、本実施の形態では、カム面5
1は、パンチセットブロック11に用いる傾斜面51c
及び保持面51aを含む1組のカム面と、パンチセット
ブロック12に用いる保持面51a,傾斜面51d及び
逃げ面51bを含むもう1組のカム面との2組のカム面
からなり、両組のカム面は保持面51aを共用するよう
に、カムプレート1の変位方向に1列に並んでいる。そ
して、ピストンロッド19を上記第1の実施の形態の場
合と同様の方法で前記突出位置に変位させると、この変
位によりカムプレート10が図7で左方へ変位し、カム
面51の保持面51aがパンチセットブロック11の被
押圧面11aに当接すると共に逃げ面51bがパンチセ
ットブロック12の被押圧面12aの上方に位置するよ
うになっている。また、ピストンロッド19を突出位置
から前記退避位置に変位させると、この変位によりカム
プレート10が図7で右方へ変位し、傾斜面51cがパ
ンチセットブロック11の傾斜面11bから離れると共
に、保持面51aがパンチセットブロック12の被押圧
面12aに当接するようになっている。
【0054】本実施の形態に係るパンチセットブロック
1を上型4の取付面5に取り付けて孔明け加工をする際
に、ピストンロッド19を突出位置に変位させると、カ
ム面51の保持面51aがパンチセットブロック11の
被押圧面11aを押し下げて同ブロック11を第1位置
に保持し、これによってショルダーパンチ2が孔明け可
能位置に保持される。このとき、カム面51の逃げ面5
1bがパンチセットブロック12の被押圧面12aの上
方に位置し、同ブロック12がコイルばね36の付勢力
によって第2位置に変位し、第1の実施の形態の場合と
同様に2つの位置決め用ボルト32,32によって第2
位置に位置決めされ、これによってショルダーパンチ3
が孔明け不能位置に保持される。したがって、この場合
には、ショルダーパンチ2による孔明けが可能となる。
【0055】そして、孔明け位置を変更するために、ピ
ストンロッド19を退避位置に変位させると、カム面5
1の傾斜面51dがパンチセットブロック12の傾斜面
12bを押圧して同ブロック12を第1位置へ変位さ
せ、同ブロック12が第1位置まで変位すると、保持面
51aが同ブロック12の被押圧面12aに当接し、同
ブロック12を押し下げた状態で第1位置に保持する。
これによって、ショルダーパンチ3が孔明け可能位置に
保持される。このとき、第1傾斜面51cがパンチセッ
トブロック11の傾斜面11bから離れ、パンチセット
ブロック11がコイルばね35の付勢力によって第2位
置に変位し、2つの位置決め用ボルト31,31によっ
て第2位置に位置決めされ、ショルダーパンチ2が孔明
け不能位置に保持される。したがって、この場合には、
ショルダーパンチ3による孔明けが可能となる。
【0056】このように、第3の実施の形態に係るチェ
ンジリテーナによれば、上記第1及び第2の実施の形態
の場合と同様に、図7では図示を省略してあるエアシリ
ンダ18のエア供給口23,24のいずれか一方に供給
する高圧エアを切り替えてピストンロッド19を突出位
置と退避位置の間で変位させるだけで、変更前に用いた
ショルダーパンチを孔明け不能位置に、変更後に用いる
ショルダーパンチを孔明け可能位置にそれぞれ瞬時に切
り替えることができる。
【0057】また、本実施の形態に係るチェンジリテー
ナによれば、2つのパンチセットブロック11,12を
カムプレート10の変位方向に一列に並べてリテーナ本
体7内に収納すると共に、カムプレート10のカム面5
1を、保持面51aを共用する2組のカム面がその変位
方向に1列に並ぶように形成したので、カムプレート1
0の薄型化及び小型化を図れると共に、リテーナ本体7
全体の薄型化及び軽量化を図ることができる。
【0058】次に、図1に示す上記第1の実施の形態の
変形例に係るパンチ用のチェンジリテーナ1を図9及び
図10に基づいて説明する。この変形例に係るチェンジ
リテーナ1は、例えば自動車のライセンスプレート等の
被加工物に左右の取付孔を明ける場合において、変更後
の左右の孔明け位置が変更前の左右の孔明け位置からラ
イセンスプレートの両側縁に平行にずれるような孔明け
位置の変更を、3位置間で(第1の実施の形態では2位
置間で)容易に行えるようにしたものである。
【0059】すなわち、このチェンジリテーナ1は、2
つのショルダーパンチ2,3の他にもう1つのショルダ
ーパンチ52を備えている。このパンチ52の反刃先側
端部が、パンチセットブロック53に他の2つのショル
ダーパンチ2,3と同様に固定されている。このパンチ
セットブロック53は、ショルダーパンチ52の軸部が
前記上型4の取付面5に垂直な姿勢で他の2つのショル
ダーパンチ2,3の軸部とカムプレート10の変位方向
に垂直な方向に一列に並び、かつ両ショルダーパンチ
2,3の軸部から所定距離離れるようにセットブロック
収納部13に収納されている。
【0060】また、パンチセットブロック53は、他の
パンチセットブロック11,12と同様に、内部に段差
部を設けた2つのボルト挿通孔54,54を有し、各ボ
ルト挿通孔54,54に挿通させてリテーナ本体7の底
壁部に固定される位置決め用ボルトの頭部で各ボルト挿
通孔54の段差部を係止して第2位置に位置決めされる
ようになっている。さらに、このパンチセットブロック
53には、被押圧面53aの前後(カムプレート10の
変位方向における前後)に傾斜面53b,53cが形成
されていると共に、他のパンチセットブロック11,1
2と同様に、ショルダーパンチ52の軸部が挿通する小
径の軸部挿通孔(図示略)と、この挿通孔と同心上にシ
ョルダーパンチ52の肩部を収納して保持する大径の肩
部保持孔53dとが形成されている。そして、パンチセ
ットブロック53は、他のパンチセットブロック11,
12と同様に、第1位置と第2位置との間で上下方向に
辺可能であり、不図示のコイルばねによって第2位置側
に付勢されている。なお、図9で符号55は、ボルト挿
通孔54に挿通する位置決め用ボルトの先端の雄ねじ部
が螺合するねじ孔である。
【0061】また、カムプレート10に固定されたピス
トンロッド19は、図9では図示を省略してあるエアシ
リンダ18内への空気圧の供給を切り替える等の方法で
3位置間で変位可能でかつ不図示のストッパ等の位置決
め手段によって各位置に位置決めされて停止するように
構成されている。
【0062】そして、この変形例で用いるカムプレート
10には、図2に示す2組のカム面8,9の他に、パン
チセットブロック53を第1及び第2位置間で変位させ
るためにもう1組のカム面56がカム面9に隣接して設
けられている(図10参照)。このカム面56には、パ
ンチセットブロック53の被押圧面53aに当接してこ
のブロック53を不図示のコイルばねの付勢力に抗して
第1位置に保持する保持面56aと、パンチセットブロ
ック53がそのコイルばねの付勢力によって第2位置側
へ変位するのを許す2つの逃げ面56b,56cと、保
持面56aの前後に設けた2つの傾斜面56d,56e
とが形成されている。
【0063】2つの傾斜面56d,56eの一方56d
は、逃げ面56bと保持面56aとを連続させ、パンチ
セットブロック53の傾斜面53dに当接して同ブロッ
ク53を両位置間で変位させる。その他方の傾斜面56
eは、保持面56aと逃げ面56cとを連続させ、パン
チセットブロック53の傾斜面53bに当接して同ブロ
ック53を両位置間で変位させる。また、カム面56
は、図10に示すように、カムプレート10の連結部1
5とは反対側の一端部側から、逃げ面56b,傾斜面5
6d,保持面56a,傾斜面56e及び逃げ面56cの
順でカムプレート10の変位方向に沿って一列に形成さ
れている。
【0064】そして、カムプレート10の3つのカム面
8,9,57と、該各カム面が対応する3つのパンチセ
ットブロック11,12,53との位置関係は、以下の
ようになっている。すなわち、ピストンロッド19がエ
アシリンダ18内に最も引っ込んだ退避位置にあると
き、カム面8の保持面8aがパンチセットブロック11
の被押圧面11aに当接して同ブロック11を第1位置
に保持し、ピストンロッド19がエアシリンダ18内か
ら最も突出した突出位置にあるとき、カム面9の保持面
9aがパンチセットブロック12の被押圧面12aに当
接して同ブロック12を第1位置に保持し、そして、ピ
ストンロッド19が退避位置と突出位置の間の中間位置
にあるとき、カム面56の保持面56aがパンチセット
ブロック53の被押圧面53aに当接して同ブロック5
3を第1位置に保持するようになっている。
【0065】このように構成された本例のチェンジリテ
ーナ1を上型4に取り付けた状態で、例えば製造ライン
上を搬送されてくる自動車のライセンスプレート等の被
加工物にプレス加工により孔明けを行う場合について説
明する。いま、チェンジリテーナ1は、ショルダーパン
チ2によって孔明け加工を行うものとする。このとき、
ピストンロッド19はエアシリンダ18内に最も引っ込
んだ退避位置にあり、カム面8の保持面8aがパンチセ
ットブロック11の被押圧面11aに当接して同ブロッ
ク11を第1位置に保持し、これによってショルダーパ
ンチ2が孔明け可能位置にある。また、カム面9の逃げ
面9bはパンチセットブロック12の被押圧面12aの
上方にあるため、同ブロック12は第2位置に保持さ
れ、ショルダーパンチ3は孔明け不能位置にある。そし
て、カム面56の逃げ面56bもパンチセットブロック
53の被押圧面53aの上方にあるため、同ブロック5
3も第2位置に保持され、ショルダーパンチ52も孔明
け不能位置にある。
【0066】ショルダーパンチ2による孔明け作業を終
了した後に、孔明け位置を変更する場合、例えばショル
ダーパンチ52による孔明けを行う場合には、上記各実
施の形態の場合と同様に、エアシリンダ18内への高圧
エアの供給位置等を切り替えることにより、ピストンロ
ッド19を退避位置から中間位置へ変位させる。この変
位によりカムプレート10が変位するが、この変位の過
程で、カム面56の傾斜面56dがパンチセットブロッ
ク12の傾斜面12bを押圧して同ブロック12をコイ
ルばね36の付勢力に抗して第1位置側へ変位させる。
同ブロック12が第1位置まで変位すると、カム面56
の保持面56aが同ブロック53の被押圧面53aに当
接して同ブロック53を第1位置に保持する。これによ
って、ショルダーパンチ52が孔明け可能な位置に切り
替えられる。
【0067】また、この変位過程で、カム面8の保持面
8aがパンチセットブロック11の被押圧面11aから
離れると、パンチセットブロック11の傾斜面11bが
カム面8の傾斜面8c上を摺動しながら、同ブロック1
1がコイルばね35の付勢力によって第2位置へ変位し
ていき、第2位置に保持される。そして、この変位過程
で、カム面9の逃げ面9bはパンチセットブロック12
の被押圧面12aの上方にあるので、同ブロック12は
第2位置に保持され、ショルダーパンチ3は孔明け不能
位置に保持される。
【0068】次に、ショルダーパンチ52による孔明け
作業を終了した後に、孔明け位置を変更する場合、例え
ばショルダーパンチ3による孔明けを行う場合には、エ
アシリンダ18内への高圧エアの供給位置等を切り替え
ることにより、ピストンロッド19を中間位置から突出
位置へさらに変位させる。この変位によりカムプレート
10が変位するがこの変位の過程で、カム面9の傾斜面
9cがパンチセットブロック12の傾斜面12bを押圧
して同ブロック12をコイルばね36の付勢力に抗して
第1位置へ変位させる。同ブロック12が第1位置まで
変位すると、カム面9の保持面9aが同ブロック12の
被押圧面12aに当接して同ブロック12を第1位置に
保持する。これによって、ショルダーパンチ3が孔明け
可能な位置に切り替えられる。また、この変位過程で、
カム面8の逃げ面8bはパンチセットブロック11の被
押圧面11aの上方にあるので、パンチセットブロック
11は第2位置に保持され、ショルダーパンチ2は孔明
け不能位置に保持される。そして、この変位過程で、カ
ム面56の保持面56aがパンチセットブロック53の
被押圧面53aから離れると、カム面56の傾斜面56
eによりパンチセットブロック53の傾斜面53bが案
内されながら、同ブロック53が不図示のコイルばねの
付勢力によって第2位置へ変位していき、第2位置に保
持される。
【0069】このように、本例に係るパンチ用のチェン
ジリテーナによれば、ライセンスプレート等の被加工物
の孔明け位置を変更する場合、エアシリンダ18内への
高圧エアの供給位置等を切り替えてピストンロッド19
を3位置間で変位させるだけで、プレス加工による孔明
け位置を3位置間で瞬時に切り替えることができる。し
たがって、本例に係るパンチ用のチェンジリテーナによ
れば、1つの製造ライン上で、孔明け位置の異なる多種
類の孔明け作業を効率よく行うことができ、製造コスト
を大幅に低減することができる。
【0070】また、本例において、4つ以上のショルダ
ーパンチと、1つのショルダーパンチがそれぞれ固定さ
れる4つのパンチセットブロックとをリテーナ本体7内
に収納し、ピストンロッド19を4以上の複数位置間で
変位させることにより、この変位位置に対応する1つの
ショルダーパンチのみを孔明け可能位置に切り替えるよ
うに構成することもできる。
【0071】また、本例において、複数のパンチセット
ブロックのいずれか1つに、2つのショルダーパンチを
固定し、そのパンチセットブロックを第1位置に変位さ
せると、2つのショルダーパンチが孔明け可能位置に切
り替わるように構成することもできる。また、上記各実
施の形態において、ピストンロッド19を空気圧に代え
て油圧により変位させるように構成してもよい。さら
に、ピストンロッド19を空気圧や油圧によらずに、他
の方法で変位させるようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、孔明けをプレス加工により行う製造ライン
において、孔明け位置を変更する際に、カムプレートを
所定の位置に変位させるだけで、変更後の孔明け位置に
適した少なくとも1つのパンチを孔明け可能位置に簡単
にかつ短時間で切り替えることができる。したがって、
孔明け位置を変更する際における、製造ラインの停止時
間の大幅な短縮及び準備作業の大幅な簡素化を図ること
ができる。
【0073】また、請求項2に係る発明によれば、エア
シリンダ内への油圧或いは空気圧の供給位置などを切り
替えてピストンロッドを変更後の孔明け位置に応じた位
置に変位させると、カムプレートがピストンロッドと一
緒に変更後の孔明け位置に応じた位置に変位する。その
ため、孔明け位置の変更時に、カムプレートを所定の位
置に簡単かつ瞬時に変位させることができる。また、油
圧或いは空気圧の切替え装置を金型外部に取り付けるこ
とで、カムプレートの切替え作業を安全に行うことがで
きる。
【0074】また、請求項3に係る発明によれば、変更
後の左右の孔明け位置が変更前の左右の孔明け位置から
ライセンスプレートの両側縁に平行に移動するような場
合に、カムプレートの変位方向をライセンスプレートの
両側縁に直交する方向にすれば、1つのチェンジリテー
ナを左右の取付孔の孔明け加工に共用できる。これによ
って、左用又は右用のいずれであるかを区別する必要が
なく、上型への取付けが簡単になると共に、チェンジリ
テーナの製造コストを低減することができる。
【0075】また、請求項4に係る発明によれば、各パ
ンチの軸部がカムプレートの変位方向に対し斜めでかつ
互いに逆方向に並ぶ2種類のチェンジリテーナを作り、
その一方を左右の取付孔の左孔明け用とし、その他方を
右孔明け用として用いることができる。
【0076】また、請求項5に係る発明によれば、カム
プレートの変位位置に対応する1組のカム面が対応する
少なくとも1つのパンチ保持部材を付勢力に抗して第1
位置へ変位させるので、少なくとも1つのパンチを変更
後の孔明け位置へ確実に切り替えることができる。
【0077】また、請求項6に係る発明によれば、カム
プレートを複数位置のいずれかの位置に変位させると、
この変位位置に対応する1組のカム面の傾斜面が対応す
る少なくとも1つのパンチ保持部材を付勢力に抗して第
2位置から第1位置へ押し下げていき、その1つのパン
チ保持部材が第1位置まで押し下げられると、その1組
のカム面の保持面がパンチ保持部材を第1位置に保持す
るので、カムプレートの変位位置に対応する少なくとも
1つのパンチを孔明け可能位置に確実に切り替えること
ができる。
【0078】また、請求項7に係る発明によれば、カム
プレートの変位方向に垂直な方向におけるリテーナ本体
の寸法すなわち幅を小さくすることができ、リテーナ全
体の小型化及び薄型化を図れる。
【0079】また、請求項8に係る発明によれば、カム
プレートの上面がバッキングプレートの内面と摺接する
ので、バッキングプレートがカムプレートのガイド部材
として機能し、カムプレートを円滑に変位させることが
できる。また、カムプレート、パンチ保持部材等の外周
をバッキングプレートで囲むことになるので、金型から
取り外したとき、部品がばらばらになり紛失するのを防
止できると共に、組み付けも容易にできるようになる。
【0080】また、請求項9に係る発明によれば、ショ
ルダーパンチの肩部をパンチ保持部材の肩部保持孔に収
納させた状態で、ショルダーパンチとパンチ保持部材と
を固定すればよく、両部材の組み付けを簡単に行えると
共に、ショルダーパンチの軸部がリテーナ本体の貫通孔
にガイドされてパンチ保持部材が変位するので、パンチ
保持部材がリテーナ本体内で上型の取付面に垂直な方向
に円滑に変位できる。
【0081】さらに、請求項10に係る発明によれば、
カムプレートを複数位置のいずれかの位置に変位させる
と、この変位位置に対応する1組のカム面の傾斜面が対
応する少なくとも1つのパンチ保持部材の傾斜面を押圧
してその保持部材を付勢力に抗して第2位置から第1位
置へ押し下げていく。また、各パンチ保持部材が付勢力
により第1位置から第2位置へ変位する過程でも、各パ
ンチ保持部材の傾斜面が対応する各組のカム面の傾斜面
に摺接してその傾斜面により案内されながら第2位置側
へ変位する。そのため、各パンチ保持部材を両位置間で
円滑に切り替えることができる。
【0082】さらに、請求項11に係る発明によれば、
各ボルトは、その頭部で各貫通孔の段差部を係止して各
パンチ保持部材を第2位置に位置決めする機能を有する
と共に、各貫通孔に通した各ボルトの軸部をガイドにし
て各パンチ保持部材が両位置間で変位するので、各パン
チ保持部材を円滑に変位させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るパンチ用のチ
ェンジリテーナを示す分解斜視図。
【図2】図1のチェンジリテーナで使用するカムプレー
トの裏面側を示す斜視図。
【図3】図1のチェンジリテーナの左側面図。
【図4】図1のチェンジリテーナの右側面図。
【図5】図1のチェンジリテーナをプレス金型の上型に
取り付けた状態を示す縦断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るパンチ用のチ
ェンジリテーナを示す平面図で、バッキングプレートを
取り外した状態を示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るパンチ用のチ
ェンジリテーナを示す分解斜視図。
【図8】図7のチェンジリテーナで使用するカムプレー
トの裏面側を示す斜視図。
【図9】図1のパンチ用のチェンジリテーナの変形例を
示す分解斜視図。
【図10】図9のチェンジリテーナで使用するカムプレ
ートの裏面側を示す斜視図。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チェ
ンジリテーナ 2,3,52・・・・・・・・・・・・・・・・・ショ
ルダーパンチ 2a,3a・・・・・・・・・・・・・・・・・・軸部 2b,3b・・・・・・・・・・・・・・・・・・刃先 4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プレ
ス金型 5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上型 6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッ
キングプレート 7・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リテ
ーナ本体 8,9,51,56・・・・・・・・・・・・・・カム
面 8a,9a,51a,56a・・・・・・・・・・保持
面 8b,9b,51b,55b,55c・・・・・・逃げ
面 8c,9c,51c,51d,55c,55d・・傾斜
面 10・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カム
プレート 11,12,53・・・・・・・・・・・・・・・パン
チセットブロック 11a、12a,53a・・・・・・・・・・・・被押
圧面 11b,12b,53b,53c・・・・・・・・傾斜
面 11c, 12c・・・・・・・・・・・・・・・・肩部
保持孔 18・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エア
シリンダ 27,28・・・・・・・・・・・・・・・・・・貫通
孔 29,30・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボル
ト挿通孔

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパンチを、プレス金型の上型の取
    付面に垂直な姿勢でバッキングプレートを介して取り付
    けるリテーナ本体を備えたパンチ用のチェンジリテーナ
    であって、 前記リテーナ本体内に複数位置間で変位可能に設けた原
    節であるカムプレートと、該カムプレートの変位によっ
    て前記上型の取付面に垂直な方向にそれぞれ変位可能に
    リテーナ本体内に設けた従節である複数のパンチ保持部
    材とを備え、該各パンチ保持部材に少なくとも1つのパ
    ンチの反刃先側端部を固定すると共に、各パンチの軸部
    をリテーナ本体に設けた貫通孔に通し、各パンチ保持部
    材を、この保持部材に固定されたパンチの刃先が孔明け
    可能位置まで突出する第1位置と、その刃先が孔明け不
    能位置に退避する第2位置との間で変位可能にすると共
    に、各パンチ保持部材を第2位置側に付勢し、そして、
    カムプレートの変位位置に対応する少なくとも1つのパ
    ンチ保持部材を第1位置へ変位させると共に、その他の
    パンチ保持部材を第2位置へ変位させるように構成した
    ことを特徴とするパンチ用のチェンジリテーナ。
  2. 【請求項2】 前記カムプレートは、前記リテーナ本体
    の側部に取り付けたシリンダ内を油圧或いは空気圧によ
    り複数位置間で変位可能なピストンロッドに連結されて
    いることを特徴とする請求項1記載のパンチ用のチェン
    ジリテーナ。
  3. 【請求項3】 前記複数のパンチ保持部材は、各パンチ
    の軸部が前記上型の取付面に垂直な姿勢で互いに所定距
    離離れかつ前記カムプレートの変位方向に直交する方向
    に1列に並ぶように配置されていることを特徴とする請
    求項1又は2記載のパンチ用のチェンジリテーナ。
  4. 【請求項4】 前記複数のパンチ保持部材は、各パンチ
    の軸部が前記上型の取付面に垂直な姿勢で互いに所定距
    離離れかつ前記カムプレートの変位方向に対し斜め方向
    に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載のパンチ用のチェンジリテーナ。
  5. 【請求項5】 前記カムプレートには、該カムプレート
    の変位位置に対応する少なくとも1つのパンチ保持部材
    を前記第1位置へそれぞれ変位させる互いに独立した複
    数組のカム面が設けられていることを特徴とする請求項
    1,2,3又は4のいずれか1つに記載のパンチ用のチ
    ェンジリテーナ。
  6. 【請求項6】 前記複数組のカム面の各々には、前記複
    数のパンチ保持部材の対応する少なくとも1つを付勢力
    に抗して第1位置に保持する保持面と、その対応するパ
    ンチ保持部材が第2位置へ変位するのを許す逃げ面と、
    これら両面を連続し、パンチ保持部材を両位置間で変位
    させる傾斜面とがカムプレートの変位方向に形成されて
    おり、そして、各組のカム面の保持面の位置を互いにず
    らしてあることを特徴とする請求項5記載のパンチ用の
    チェンジリテーナ。
  7. 【請求項7】 前記複数のパンチ保持部材は、各パンチ
    の軸部が前記上型の取付面に垂直な姿勢で互いに所定距
    離離れかつ前記カムプレートの変位方向に1列に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載のパンチ
    用のチェンジリテーナ。
  8. 【請求項8】 前記バッキングプレートは前記リテーナ
    本体の前記取付面側の一端面に、該一端面全体を覆うよ
    うに固定されており、そして、前記カムプレートは、そ
    の外面がバッキングプレートの内面と摺接するようにリ
    テーナ本体内に設けられていることを特徴とする1,
    2,3,4,5,6又は7のいずれか1つに記載のパン
    チ用のチェンジリテーナ。
  9. 【請求項9】 前記複数のパンチの各々は肩部を有する
    ショルダーパンチであり、そして、前記各パンチ保持部
    材には、前記リテーナ本体に設けた前記貫通孔に通す1
    つのショルダーパンチの軸部が挿通する小径の軸部挿通
    孔と、そのショルダーパンチの肩部を収納して保持する
    大径の肩部保持孔とが同心にかつ前記上型の取付面に垂
    直な方向に設けられていることを特徴とする1,2,
    3,4,5,6,7又は8のいずれか1つに記載のパン
    チ用のチェンジリテーナ。
  10. 【請求項10】 前記複数のパンチ保持部材の各々に
    は、前記複数組のカム面のうちの対応する1組のカム面
    の保持面に当接する被押圧面と、そのカム面の傾斜面に
    当接する傾斜面とが形成されていることを特徴とする請
    求項6,7,8又は9のいずれか1つに記載のパンチ用
    のチェンジリテーナ。
  11. 【請求項11】 前記複数のパンチ保持部材の各々に
    は、内部に段差部を有する少なくとも1つのボルト挿通
    孔が形成されており、該各ボルト挿通孔に通して先端の
    雄ねじ部を前記リテーナ本体の底壁部に螺合させる位置
    決め用ボルトを備え、該各ボルトの頭部で前記各ボルト
    挿通孔の段差部を係止して各パンチ保持部材を第2位置
    に位置決めすることを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6,7,8,9又は10のいずれか1つに記載
    のパンチ用のチェンジリテーナ。
JP16991998A 1998-06-17 1998-06-17 パンチ用のチェンジリテーナ Expired - Fee Related JP4493109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16991998A JP4493109B2 (ja) 1998-06-17 1998-06-17 パンチ用のチェンジリテーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16991998A JP4493109B2 (ja) 1998-06-17 1998-06-17 パンチ用のチェンジリテーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000000618A true JP2000000618A (ja) 2000-01-07
JP4493109B2 JP4493109B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=15895394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16991998A Expired - Fee Related JP4493109B2 (ja) 1998-06-17 1998-06-17 パンチ用のチェンジリテーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4493109B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004009137A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Ikuo Oshita パンチセットブロック
CN1309512C (zh) * 1999-08-24 2007-04-11 Tdk株式会社 铁氧体成形体
KR101344946B1 (ko) * 2012-04-05 2013-12-27 에이테크솔루션(주) 기종변경이 용이한 냉장고용 패널 블랭킹 금형
CN104801595A (zh) * 2014-01-27 2015-07-29 深圳市金洲精工科技股份有限公司 一种可快速调节冲槽刀片的冲槽模具
CN105127278A (zh) * 2015-09-22 2015-12-09 优德精密工业(昆山)股份有限公司 一种集合型气动式固定座
CN107671178A (zh) * 2017-10-26 2018-02-09 成都宏明双新科技股份有限公司 一种模具用抽插板结构及其使用方法
JP2018167289A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 トヨタ自動車株式会社 プレス装置
CN110303085A (zh) * 2019-07-25 2019-10-08 广东天倬智能装备科技有限公司 一种片材铆接的模具及该模具的使用方法
CN110340231A (zh) * 2019-07-12 2019-10-18 中车长春轨道客车股份有限公司 一种不锈钢城铁车窗框柔性成形工艺及模具
CN113458236A (zh) * 2021-08-02 2021-10-01 东风汽车股份有限公司 一种加强型后横梁模具及其控制方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6568494B2 (ja) * 2016-03-23 2019-08-28 ヤマハファインテック株式会社 パンチング装置用型合わせセット、パンチング装置の型合わせ方法及びプレス製品の製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS577337A (en) * 1980-06-16 1982-01-14 Nagumo Seisakusho:Kk Progressive pressing device of short sized material
JPS58111123U (ja) * 1982-01-22 1983-07-29 日産自動車株式会社 ピアス装置
JPS6334526U (ja) * 1986-08-18 1988-03-05
JPH02138021U (ja) * 1989-04-20 1990-11-19
JPH0342322U (ja) * 1989-09-05 1991-04-22
JPH0663662A (ja) * 1992-08-18 1994-03-08 Uno Kinzoku Kogyo Kk パンチプレス装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS577337A (en) * 1980-06-16 1982-01-14 Nagumo Seisakusho:Kk Progressive pressing device of short sized material
JPS58111123U (ja) * 1982-01-22 1983-07-29 日産自動車株式会社 ピアス装置
JPS6334526U (ja) * 1986-08-18 1988-03-05
JPH02138021U (ja) * 1989-04-20 1990-11-19
JPH0342322U (ja) * 1989-09-05 1991-04-22
JPH0663662A (ja) * 1992-08-18 1994-03-08 Uno Kinzoku Kogyo Kk パンチプレス装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1309512C (zh) * 1999-08-24 2007-04-11 Tdk株式会社 铁氧体成形体
JP2004009137A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Ikuo Oshita パンチセットブロック
KR101344946B1 (ko) * 2012-04-05 2013-12-27 에이테크솔루션(주) 기종변경이 용이한 냉장고용 패널 블랭킹 금형
CN104801595A (zh) * 2014-01-27 2015-07-29 深圳市金洲精工科技股份有限公司 一种可快速调节冲槽刀片的冲槽模具
CN105127278A (zh) * 2015-09-22 2015-12-09 优德精密工业(昆山)股份有限公司 一种集合型气动式固定座
JP2018167289A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 トヨタ自動車株式会社 プレス装置
CN107671178A (zh) * 2017-10-26 2018-02-09 成都宏明双新科技股份有限公司 一种模具用抽插板结构及其使用方法
CN110340231A (zh) * 2019-07-12 2019-10-18 中车长春轨道客车股份有限公司 一种不锈钢城铁车窗框柔性成形工艺及模具
CN110340231B (zh) * 2019-07-12 2020-09-29 中车长春轨道客车股份有限公司 一种不锈钢城铁车窗框柔性成形工艺及模具
CN110303085A (zh) * 2019-07-25 2019-10-08 广东天倬智能装备科技有限公司 一种片材铆接的模具及该模具的使用方法
CN110303085B (zh) * 2019-07-25 2024-04-09 广东天倬智能装备科技有限公司 一种片材铆接的模具及该模具的使用方法
CN113458236A (zh) * 2021-08-02 2021-10-01 东风汽车股份有限公司 一种加强型后横梁模具及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4493109B2 (ja) 2010-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000000618A (ja) パンチ用のチェンジリテーナ
US8087333B2 (en) Method for press punching a hole in sheet metal and press die
JP6105661B2 (ja) パンチ・アセンブリ
US5860315A (en) Device for securing tools
KR20110123216A (ko) 체결 부품의 정렬 공급 장치
US7490501B2 (en) Method of processing formed product, and metal cope and metal drag used for the method
JP2004507362A (ja) 圧力ピアスヘッドユニット
EP2004368B1 (en) Ball lock punch retainer
KR20010013451A (ko) 키 플레이트 및 그 제조방법
JP5222554B2 (ja) パンチ位置変更保持体工作体の可逆的浮動パンチ保持体
JP3495335B2 (ja) 金型支持装置
US7225659B2 (en) Punch press die
JPH04138825A (ja) スライドカムを備えた金型
US20030027699A1 (en) Punch holder for automatic tool changer
US6971643B1 (en) Quick change jaw plates for machine tool vices
JPH09267781A (ja) ワーク位置決め治具装置
JP7463454B2 (ja) 調整可能なパンチ本体組立体
JPH0623445A (ja) 打抜き成型装置
JP2003127012A (ja) チャック装置
JP3783520B2 (ja) プレス加工用カムユニット
JP6575297B2 (ja) パンチ金型
JP4562219B2 (ja) パンチ用チェンジリテーナ
JP2006224182A (ja) 鋳造金型の押出し板の駆動ロッドに対する連結装置
JP2006198667A (ja) パンチプレス用成形金型及びパンチプレスにおける成形加工方法
JPH0618659Y2 (ja) プレス型のピアスポンチ切換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees