WO2023140122A1 - 水中油型乳化唇用化粧料 - Google Patents

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WO2023140122A1
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真由 尾中
恵美 安東
啓佑 林田
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Abstract

[課題]二次付着を抑制でき、かつ使用性に優れた水中油型乳化唇用化粧料を提供する。 [解決手段](A)油分であって、前記油分の総量の80質量%以上が、B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が5~5,000mPa・sであるシリコーン油、不揮発性炭化水素油、および不揮発性エステル油からなる群から選択される油分、(B)乳化能を有する水溶性高分子、(C)色材、および(D)水を含んでなる水中油型乳化唇用化粧料。

Description

水中油型乳化唇用化粧料
 本発明は、水中油型乳化唇用化粧料に関する。
 唇用化粧料は、唇に塗布した後、カップなど唇に接触する部位に転写されてしまう二次付着が起こることが知られている。これに対し、二次付着を起こしにくい、いわゆる二次付着レス効果を有する唇用化粧料が提案されている。近年、マスクを装着することが増えてきており、マスクへの付着がしにくいこと、さらに、唇用化粧料を塗布後により早く二次付着抑制ができる状態となることが求められている。
 唇用化粧料に、みずみずしさを付与するため、水中油型乳化唇用化粧料が提案されている。例えば、みずみずしさや、つやの持続性を有する、水添ポリイソブテンを含む水中油型乳化唇用化粧料が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2018-002626号公報
 本発明者らは、驚くべきことに、特定の油分と、乳化能を有する水溶性高分子との組み合わせを含む水中油型乳化唇用化粧料を用いることで、二次付着を抑制でき、かつ優れた使用感を達成できることを見いだした。本発明はこれらの知見に基づくものである。
 本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1](A)油分であって、前記油分の総量の80質量%以上が、B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が10~5,000mPa・sであるシリコーン油、不揮発性炭化水素油、および不揮発性エステル油からなる群から選択される油分、
 (B)乳化能を有する水溶性高分子、
 (C)色材、および
 (D)水
を含んでなる水中油型乳化唇用化粧料。
[2](A)油分が、前記シリコーン油を含んでなる、[2]に記載の化粧料。
[3](A)油分が、前記シリコーン油と、前記不揮発性炭化水素油または前記エステル油との組み合わせを含んでなる、[1]または[2]に記載の化粧料。
[4](A)油分が、化粧料の総量に対して、1~70質量%の前記シリコーン油と、1~70質量%の不揮発性炭化水素油または1~70質量%のエステル油とを含んでなる、[3]に記載の化粧料。
[5](A)油分の配合量が、化粧料の総量を基準として、5~80質量%である、[1]~[4]のいずれかに記載の化粧料。
[6](B)乳化能を有する水溶性高分子が、アクリル酸またはスルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子である、[1]~[5]のいずれかに記載の化粧料。
[7](B)乳化能を有する水溶性高分子が、アルキル変性カルボキシビニルポリマーおよび疎水変性アルキルセルロースからなる群から選択される、[1]~[6]のいずれかに記載の化粧料。
[8](B)乳化能を有する水溶性高分子の配合量が、化粧料の総量を基準として、0.1~2質量%である、[1]~[7]のいずれかに記載の化粧料。
[9](E)ノニオン界面活性剤をさらに含んでなる、[1]~[8]のいずれか一項に記載の化粧料。
[10](E)ノニオン界面活性剤の配合量が、化粧料の総量を基準として、0~1質量%である、[9]に記載の化粧料。
[11](F)乳化能を有さない水溶性高分子をさらに含んでなる、[1]~[10]のいずれかに記載の化粧料。
[12]B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が、1,000~100,000mPa・sである、[1]~[11]のいずれかに記載の化粧料。
 本発明によれば、二次付着を抑制でき、かつ使用性に優れた水中油型唇用乳化化粧料を提供することができる。
発明の具体的説明
 本発明は、(A)油分であって、前記油分の総量の80質量%以上が、B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が10~5,000mPa・sであるシリコーン油、不揮発性炭化水素油、および不揮発性エステル油からなる群から選択される油分、(B)乳化能を有する水溶性高分子、(C)色材、および(D)水を含んでなる水中油型乳化唇用化粧料(以下、化粧料と称することがある。)に関するものである。
(A)油分
 本発明による化粧料は、(A)油分であって、前記油分の総量の80質量%以上が、
(A1)B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が10~5,000mPa・sであるシリコーン油、
(A2)不揮発性炭化水素油、および
(A3)不揮発性エステル油
からなる群から選択される油分(以下、(A)成分と称することがある。他の成分についても同様である。)を含んでなる。
 本発明では、(A1)~(A3)成分の少なくともいずれかを含む(A)成分と(B)成分との組み合わせが二次付着抑制効果に大きく寄与している。理論に拘束されないが、以下のように考えられる。
 化粧料において、(A1)~(A3)成分は、(B)成分によって乳化されている。塗布時の摩擦によって乳化の界面が壊れて乳化破壊されるが、このとき、素早く層構造を形成し、表面を被覆することによって、色材を内側に留めておくことができ、その結果色移りが抑制されると推測される。
(A1)B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が10~5,000mPa・sであるシリコーン油
 (A1)成分は、重量平均分子量が300~6,000であり、好ましくは700~3,000である。本発明において、重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーによるポリスチレン換算の値である。
 (A1)成分は、B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が、10~5,000mPa・sであり、好ましくは10~400mPa・sである。
 (A1)成分としては、例えば、ジメチコン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン等が挙げられ、好ましくはジフェニルジメチコンである。
(A2)不揮発性炭化水素油
 (A2)成分は、1気圧での沸点が300℃以上の炭化水素油のことを指す。
 (A2)成分は、B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が、好ましくは15,000~500,000mPa・sであり、より好ましくは15,000~25,000mPa・sである。
 (A2)成分としては、例えば、α-オレフィンオリゴマー、スクワラン、水添ポリデセン、水添ポリイソブテン、ワセリン等が挙げられる。(A2)成分は、好ましくは1気圧での沸点が300℃以上の水添ポリイソブテンである。
(A3)不揮発性エステル油
 (A3)成分は、1気圧での沸点が300℃以上のエステル油のことを指す。
 (A3)成分は、B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が、好ましくは3,000~500,000mPa・sであり、より好ましくは15,000~40,000mPa・sである。
 (A3)成分としては、例えば、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、(イソステアリン酸ポリグリセリル-2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)等のダイマージリノール酸エステル、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、(ビス(ラウロイルグルタミン酸/ラウロイルサルコシン)ダイマージリノレイル)等のラウロイルグルタミン酸エステル等が挙げられる。(A3)成分は、好ましくは(イソステアリン酸ポリグリセリル-2/ダイマージリノール酸)コポリマーである。
 (A)成分は、好ましくは(A1)成分を含んでなり、より好ましくは(A1)成分と、(A2)成分または(A3)成分との組み合わせを含んでなる。
 (A)成分は、(A1)~(A3)以外のその他の油分を1種または2種以上含むことができるが、その合計量は、(A)成分の20質量%未満である。その他の油分としては、(A1)以外のシリコーン油、(A2)以外の炭化水素油、(A3)以外のエステル油、高級脂肪酸、高級アルコール、液体油、固体油、半固形油等が挙げられる。
 (A)成分の配合量は、化粧料の総量に対して、好ましくは5~80質量%であり、より好ましくは10~60質量%である。
 さらに好ましくは、(A)成分が、化粧料の総量に対して、5~30質量%の(A1)成分と、5~20質量%の(A2)成分または5~20質量%の(A3)成分を含んでなる。
(B)乳化能を有する水溶性高分子
 本発明による化粧料は、(B)乳化能を有する水溶性高分子を含んでなる。(B)成分は、乳化作用を有するものであり、好ましくは増粘作用も有する。好ましい一形態において、(B)成分は乳可能を有する水溶性増粘剤である。
 (B)成分は、好ましくはアクリル酸またはスルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子であり、より好ましくは(B1)アルキル変性カルボキシビニルポリマーおよび(B2)疎水変性アルキルセルロースからなる群から選択される。
(B1)アルキル変性カルボキシビニルポリマー
 (B1)成分は、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体であり、アクリル酸またはメタクリル酸を主鎖とするポリマーのカルボキシル基の少なくとも一部がアルキル基によってエステル化されたポリマーである。エステル結合によって結合しているアルキル基は、直鎖または分岐であってよく、その炭素数は、10~30であることが好ましい。(B1)成分は、好ましくは、アクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキルを重合単位に含むポリマーまたはコポリマーが相互に架橋されたクロスポリマーである。(B1)成分としては、例えば、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーが挙げられる。
(B2)疎水変性アルキルセルロース
 (B2)成分は、水溶性セルロースエーテル修飾体に疎水性基である長鎖アルキル基が導入された化合物である。長鎖アルキル基は、好ましくは炭素数14~22のアルキル基である。
 (B2)成分としては、例えば、ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げられる。
 (B)成分は、1種または2種以上を配合することができる。(B)成分の配合量は、化粧料の総量に対して、好ましくは0.1~2質量%であり、より好ましくは0.1~1質量%である。
(C)色材
 (C)成分は油相に配合されていても、水相に配合されていてもよいが、透明性を良好にするために、水相に配合されることが好ましい。(C)成分としては、例えば、水溶性染料、無機顔料、有機顔料等が挙げられる。
 水溶性染料としては、赤色227号、黄色4号、黄5号、青色1号、赤色230(1)号等が挙げられる。
 無機顔料としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、黒雲母、金雲母、合成雲母、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、焼セッコウ、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、の無機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色系顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ-酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボン、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、着色酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料等が挙げられる。
 有機顔料としては、例えば、赤色202号、赤色205号、赤色220号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号、赤色3号、赤色104号、赤色227号、赤色401号、橙色205号、黄色4号、黄色202号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム、アルミニウムレーキ等が挙げられる。
 (C)成分は、1種または2種以上を配合することができる。(C)成分の配合量は、化粧料の総量に対して、好ましくは0.01~10質量%であり、より好ましくは0.03~5質量%である。
(D)水
 本発明による化粧料は、(D)水を含んでなる。水としては、化粧品、医薬部外品等に使用される水を使用することができ、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等を使用することができる。
 水の配合量は、本発明による化粧料の総量に対して、好ましくは10~90質量%であり、より好ましくは50~80質量%である。
(E)ノニオン界面活性剤
 本発明による化粧料は、(E)ノニオン界面活性剤をさらに含むことができる。(E)成分としては、化粧料、医薬部外品等の外用剤に通常用いられるノニオン性界面活性剤であれば特に限定されないが、例えば、イソステアリン酸PEG-60グリセリル等の脂肪酸ポリオキシアルキレングリセリル;PEG-40水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油、PEG-100水添ヒマシ油等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;PEG-3ジメチコン、PEG-9ジメチコン、PEG10-ジメチコン、PEG12-ジメチコン、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等のポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体;ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2等のポリグリセリン脂肪酸エステル;ステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル等のモノグリセリン脂肪酸エステル;モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
 (E)成分は、1種または2種以上を配合することができる。(E)成分の配合量は、化粧料の総量に対して、好ましくは0~1質量%であり、より好ましくは0.01~0.5質量%であり、より好ましくは0.2~0.5質量%である。(E)成分を含まない(0%)ことも本発明の一形態である。
(F)乳化能を有さない水溶性高分子
 本発明による化粧料は、(F)乳化能を有さない水溶性高分子をさらに含むことができる。(F)成分は、乳化作用を有さないものであり、好ましくは増粘作用を有する。好ましい一形態において、(F)成分は乳化能を有さない水溶性増粘剤である。
 (F)成分としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー、およびこれらのコポリマーやクロスポリマー((アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)クロスポリマー等)等が挙げられる。
 (F)成分は、1種または2種以上を配合することができる。(F)成分の配合量は、化粧料の総量に対して、好ましくは0.1~3質量%であり、より好ましくは0.5~1.5質量%である。
(G)アルキレンオキシド誘導体
 本発明による化粧料は、式(1)で表されるアルキレンオキシド誘導体をさらに含むことができる。
  RO-[(AO)(EO)]-R   (1)
式中、
 RおよびRは、それぞれ独立に炭素数1~4のアルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等が挙げられ、好ましくはメチル基またはエチル基である。
 AOは、炭素数3または4のオキシアルキレン基であり、例えば、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチン基等が挙げられ、好ましくはオキシプロピレン基またはオキシブチレン基である。
 EOは、オキシエチレン基である。
 aおよびbは、それぞれAOおよびEOの平均付加モル数であり、1≦a≦70、好ましくは2≦a≦70、および1≦b≦70、好ましくは2≦b≦70を満たす。a+bは、好ましくは8~100である。
 AOの分子量をMAO、EOの分子量をMEOとすると、
[MEO×b/(MAO×a + MEO×b)]=0.2~0.8を満たす。
 AOおよびEOの付加する順序は特に限定されない。AOとEOは、ブロック状に付加していてもよく、またランダム状に付加していてもよいが、好ましくはランダム状である。ブロック状は2段ブロックのみならず、3段以上のブロックでもよい。
 具体的なアルキレンオキシド誘導体としては、例えば、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(9モル)ポリオキシプロピレン(2モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシプロピレン(7モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(17モル)ポリオキシプロピレン(4モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(6モル)ポリオキシプロピレン(14モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(15モル)ポリオキシプロピレン(5モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(25モル)ポリオキシプロピレン(25モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(9モル)ポリオキシブチレン(2モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシブチレン(7モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジエチルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジプロピルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジブチルエーテル、ポリオキシエチレン(36モル)ポリオキシプロピレン(41モル)ジメチルエーテル等が挙げられ、これらの中でも、ポリオキシエチレン(9モル)ポリオキシプロピレン(2モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシプロピレン(7モル)ジメチルエーテル、またはポリオキシエチレン(36モル)ポリオキシプロピレン(41モル)ジメチルエーテルが好ましく、ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシプロピレン(7モル)ジメチルエーテルが特に好ましい。
 (G)成分は、1種または2種以上を配合することができる。(G)成分の配合量は、化粧料の総量に対して、好ましくは0.01~10質量%であり、より好ましくは、0.05~5質量%である。
 本発明には化粧料には、上記成分の他、通常化粧品や医薬品に用いられる任意成分を配合することができる。任意成分としては下記のようなものが挙げられ、本発明の効果を奏する限り、一種または二種以上を配合することができる。
 保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール(DPG)、グリセリン、1,3-ブチレングリコール(BG)、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
 低級アルコールとしては、例えば、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
 両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン等)等が挙げられる。
 金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
 中和剤としては、例えば、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
 pH調製剤としては、例えば、乳酸-乳酸ナトリウム、クエン酸-クエン酸ナトリウム、コハク酸-コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
 酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ピロ亜硫酸ナトリウム、没食子酸エステル類等が挙げられる。
 防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等が挙げられる。
 その他、薬剤、紫外線吸収剤、粉末成分、香料等も適宜配合することができる。
 本発明による水中油型乳化唇用化粧料は、リップグロス等の液状口紅、固形口紅、リップ美容液、リップコンシーラーなどに応用することができる。
 本発明の化粧料は、乳化の方法は特に限定されるものではなく、常法に従って製造することができる。
 本発明による化粧料は、B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が、好ましくは1,000~100,000mPa・s以上であり、より好ましくは20,000~70,000mPa・s以上である。
 以下の例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。含有量は特記しない限り、総量に対する質量%で示す。
[実施例101~103、201~205、301~304、および比較例101、201]
 表1~3に示される配合で、実施例101~103、201~205、301~304、および比較例101、201の化粧料を調製した。表中の数値は質量%を示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
表中、
(*1):「KF-54」(信越化学工業社製)、重量平均分子量3,000、粘度390mPa・s、
(*2):「脱臭ポリブテンP」(日興リカ社製)、粘度15,000~21,000mPa・s、
(*3):「カプリリルメチコン」(日本ユニカー社製)、粘度3mPa・s、
(*4):「メチルポリシロキサン100cs」(信越化学工業社製)、粘度90~120mPa・s、
(*5):「シリコーンKF-96A-6T」(信越化学工業社製)、重量平均分子量700、粘度6mPa・s
である。粘度は、BL型粘度計(12rpm)で30℃で測定した値である。
[二次付着抑制効果]
 上記で調製した化粧料を、腕に塗布して、3分経過後に、ティッシュペーパーを塗布部分に接触させ、ティッシュペーパーへの色移りの程度を目視で確認し、以下の基準で評価した。得られた結果は表1~3のとおりである。
 A:色移りがほとんど確認されなかった。
 B:色移りが一部で確認された。
 C:色移りが多くで確認された。
[直後状態]
 上記で調製した化粧料を、目視で確認し、以下の基準で評価した。得られた結果は表1~3のとおりである。
 A:均一である。
 B:一部分離が確認された。
 C:分離が確認された。
[乾燥感のなさ]
 上記で調製した化粧料を、唇に塗布して3分経過後に、表面の状態を目視で確認し、以下の基準で評価した。得られた結果は表1~3のとおりである。
 A:乾燥感が感じられなかった。
 B:乾燥感がわずかに感じられた。
 C:乾燥感が感じられた。
[使用性]
 上記で調製した化粧料を、唇に塗布して、塗布直後の使用性を、透明性、みずみずしさ、べたつきのなさ、つやの観点で、以下の基準で評価した。得られた結果は表1~3のとおりである。
 A:専門パネル5名中4名以上が使用性に優れていると回答した。
 B:専門パネル5名中2~3名が使用性に優れていると回答した。
 C:専門パネル5名中1名以下が使用性に優れていると回答した。
[安定性]
 実施例301~304の化粧料について、50℃の恒温槽に4週間保管し、その状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。得られた結果は表3のとおりである。
 AA:油浮きおよび離水が確認されなかった。
 A:油浮きがわずかに確認された。
 B:油浮きが少し確認された。
 C:油浮きおよび離水が確認された。

Claims (12)

  1.  (A)油分であって、前記油分の総量の80質量%以上が、B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が10~5,000mPa・sであるシリコーン油、不揮発性炭化水素油、および不揮発性エステル油からなる群から選択される油分、
     (B)乳化能を有する水溶性高分子、
     (C)色材、および
     (D)水
    を含んでなる水中油型乳化唇用化粧料。
  2.  (A)油分が、前記シリコーン油を含んでなる、請求項1に記載の化粧料。
  3.  (A)油分が、前記シリコーン油と、前記不揮発性炭化水素油または前記エステル油との組み合わせを含んでなる、請求項1または2に記載の化粧料。
  4.  (A)油分が、化粧料の総量に対して、1~70質量%の前記シリコーン油と、1~70質量%の不揮発性炭化水素油または1~70質量%のエステル油とを含んでなる、請求項3に記載の化粧料。
  5.  (A)油分の配合量が、化粧料の総量を基準として、5~80質量%である、請求項1または2に記載の化粧料。
  6.  (B)乳化能を有する水溶性高分子が、アクリル酸またはスルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子である、請求項1または2に記載の化粧料。
  7.  (B)乳化能を有する水溶性高分子が、アルキル変性カルボキシビニルポリマーおよび疎水変性アルキルセルロースからなる群から選択される、請求項1または2に記載の化粧料。
  8.  (B)乳化能を有する水溶性高分子の配合量が、化粧料の総量を基準として、0.1~2質量%である、請求項1または2に記載の化粧料。
  9.  (E)ノニオン界面活性剤をさらに含んでなる、請求項1または2に記載の化粧料。
  10.  (E)ノニオン界面活性剤の配合量が、化粧料の総量を基準として、0~1質量%である、請求項9に記載の化粧料。
  11.  (F)乳化能を有さない水溶性高分子をさらに含んでなる、請求項1または2に記載の化粧料。
  12.  B型回転粘度計を用いて30℃で測定した粘度が、1,000~100,000mPa・sである、請求項1または2に記載の化粧料。
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