JP2006104113A - ゲル状化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】チキソトロピー性を有するゲル状を呈することから使用性が良好で、塗布時のみずみずしさ、後肌のエモリエント感等の優れた使用感を示し、化粧持続性が良好で、且つ、経時安定性が良好なゲル状化粧を提供する。
【解決手段】次の成分(a)〜(c);
(a)全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率が5〜50%のペクチン
(b)多価陽イオンを生成する塩
(c)リゾリン脂質
を配合することを特徴とするゲル状化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率が5〜50%のペクチン、多価陽イオンを生成する塩、リゾリン脂質を配合するゲル状化粧料に関するものであり、より詳細には、チキソトロピー性を有するゲル状を呈することから使用性が良好で、塗布時のみずみずしさ、後肌のエモリエント感等の優れた使用感を示し、化粧効果の持続性が良好で、且つ、経時安定性が良好なゲル状化粧料に関するものである。
従来から、粘性を付与する目的で各種の増粘剤やゲル化剤が用いられている。本発明に関わるペクチンと多価陽イオンとを反応させて得られるゲルは、水溶性高分子により形成されるゲルとは異なり、化粧行為のわずかな力でゲル構造が壊れて液化することで使用性が向上し、且つ、再び静置するとゲル構造が復活し安定性が維持できるという化粧料において極めて有利なゲル特性を持つものである(例えば特許文献1参照)。しかしながら、ペクチンと多価陽イオンとを反応させて得られるゲルに油剤や粉体等を配合すると、経時安定性が不十分となることがあった。この問題点を解決するため、特許文献2では、ペクチンと多価イオンを反応させたゲルにN−アシルメチルタウリン塩を配合する試みがなされている。
特開平2003−12441号公報(第1頁−第7頁) 特開平2003−95864号公報(第1頁−第7頁)
しかしながら、特許文献2の方法では、化粧料を使用した後の肌のエモリエント感が満足のいくものとはいえず、また化粧効果の持続性に欠ける場合があった。このため、ペクチンと多価陽イオンとを反応させて得られる良好なゲル特性を維持しつつ、油剤や粉体を安定に配合でき、経時安定性も良好で、使用後にエモリエント感を付与することができ、また、化粧効果の持続性が良好なゲル化粧料の開発が望まれていた。
本発明者は、上記実状において鋭意検討を重ねた結果、全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率5〜50%のペクチンと多価陽イオンを生成する塩とリゾリン脂質を組み合わせて用いることにより、化粧料を塗布した時にみずみずしく、肌にエモリエント感を付与することができ、また、化粧効果の持続性が良好で、経時安定性が良好なゲル状化粧料が得られることを見出し本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、 次の成分(a)〜(c);
(a)全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率5〜50%のペクチン
(b)多価陽イオンを生成する塩
(c)リゾリン脂質
を配合することを特徴とするゲル状化粧料を提供するものである。
更に成分(a)と(b)の配合質量比(a):(b)が50:1〜2:1であることを特徴とするゲル状化粧料を提供するものである。
本発明のゲル状化粧料は、塗布した時にみずみずしく、滑らかに伸び広がり、肌にエモリエント感を付与することができ、また、化粧効果の持続性が良好で、経時安定性が良好なものである。本発明はゲル形態のスキンケア化粧料や洗浄料、メークアップ化粧料、毛髪化粧料等に幅広く応用できるものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)ペクチンの全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率(以下、「メチルエステル化率」とする。)が5〜50%のペクチンは、水をゲル化する目的で用いられる成分である。ペクチンを配合すると、化粧料を塗布したときにみずみずしい感触が得られる。ペクチンは、柑橘類やリンゴ等から抽出して得られる高分子多糖類であり、部分的にメチルエステル化されたポリガラクツロン酸を主体としたものである。
ペクチンには、種々のメチルエステル化率のペクチンや、アンモニアを用いて脱メチルエステル化して、メチルエステル化率を制御することにより得られるアミド化ペクチン等があるが、本発明では、溶解性やゲルの安定性の面から、メチルエステル化率が5〜50%のペクチンを用いる。このような、成分(a)のペクチンは、市販品として、ネオソフト P−3(太陽化学社製)、GENUPECTIN LM−85AS、LM−101AS、LM−102AS、LM−104AS、LM−105AS(コペンハーゲン ペクチンファクトリー社製)等が挙げられる。
本発明の化粧料における成分(a)の配合量は、特に限定されるものではないが、0.1〜3質量%(以下、単に「%」と記す)が好ましく、0.2〜2%がより好ましい。成分(a)をこの範囲で配合すると、みずみずしさ等の使用感に優れたゲル状化粧料を得ることができる。
本発明に用いられる成分(b)多価陽イオンを生成する塩は、水溶液中で多価陽イオンを生成する塩であり、成分(a)ペクチンを架橋しゲル化させる目的で用いられる成分である。具体的には、アルカリ土類金属塩、遷移金属塩、及びこれらの混合物より成る群から選択される。本発明のゲル状化粧料においては、ゲル化力の観点より、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛及びそれらの混合物より成る群より選択される塩が好ましく、特にカルシウム塩が好ましい。成分(b)多価陽イオンを生成する塩は、例えば、酢酸カルシウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、ギ酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グルタミン酸カルシウム、グリセリン酸カルシウム、グリセロン酸カルシウム、カルシウムグリシネート、リン酸一水素カルシウム、水酸化カルシウム、ヨウ化カルシウム、乳酸カルシウム、カルシウムラクトホスフェート、炭酸カルシウムマグネシウム、イノシトールヘキサリン酸カルシウムマグネシウム、リン酸カルシウム三塩基、カルシウム−o−ホスフェート、プロピオン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、ピロリン酸二水素カルシウム、コハク酸カルシウム、カルシウムサックレート、亜硫酸カルシウム、硫酸カルシウム、四リン酸カルシウム、酸化カルシウム、酢酸鉄(II)、酢酸鉄(III)、鉄(III)アセテートヒドロオキサイド、鉄(III)塩化アンモニウム、鉄(III)クエン酸アンモニウム、鉄(II)硫酸アンモニウム、炭酸鉄(II)、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、鉄コリンシトレート、クエン酸鉄(II)、鉄デキストラン、ギ酸鉄(II)、ギ酸鉄(III)、次亜リン酸鉄(III)、乳酸鉄(II)、リン酸鉄(II)、鉄(III)シュウ酸カリウム、ピロリン酸鉄(III)、鉄(III)クエン酸ナトリウム、鉄(III)ピロリン酸ナトリウム、硫酸鉄(III)、リン酸マグネシウムアンモニウム、炭酸マグネシウム、塩化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、リン酸二水素マグネシウム、ギ酸マグネシウム、リン酸一水素マグネシウム、マグネシウム−o−ホスフェート、水酸化マグネシウム、マグネシウムヒドロオキサイドカーボネート、乳酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、プロピオン酸マグネシウム、ピロリン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸亜鉛、硫酸アンモニウム亜鉛、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、ギ酸亜鉛、リン酸一水素亜鉛、水酸化亜鉛、乳酸亜鉛、硝酸亜鉛、酸化亜鉛、リン酸亜鉛、リン酸亜鉛一塩基、リン酸亜鉛三塩基、亜鉛−o−ホスフェート、プロピオン酸亜鉛、ピロリン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酒石酸亜鉛、吉草酸亜鉛及びイソ吉草酸亜鉛等が挙げられ、これらの多価陽イオンを生成する塩は必要に応じて一種、又は二種以上用いることができる。この中でも、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロン酸カルシウム、水酸化カルシウム、乳酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム及びピロリン酸カルシウム等のカルシウム塩がゲル化力の観点から好ましい。
本発明の化粧料における成分(b)の多価陽イオンを生成する塩の配合量は、ペクチンのメチルエステル化率、アミド化率、成分(b)中での種類によって異なり、特に限定されるものではないが、0.001〜1%が好ましい。成分(b)をこの範囲で配合すると、ゲル特性や経時安定性に優れたゲル状化粧料を得ることができる。
本発明の化粧料における、成分(a)のメチルエステル化率5〜50%のペクチンと成分(b)の多価陽イオンを生成する塩の配合質量比は50:1〜2:1であることが好ましく、25:1〜5:1がより好ましい。この範囲であれば、チキソトロピー性を有するゲル特性が維持されるため、伸びの良さといった使用感が良好であり、また経時安定性に優れたゲル状化粧料を得ることができる。
本発明に用いられる成分(c)リゾリン脂質は、本発明では乳化剤、分散剤として使用され、更にはリゾリン脂質を使用することにより、通常の乳化剤、分散剤を使用した場合に比べ、べたつきがなく、更にエモリエント効果も付与できる。また、化粧効果の持続性も良好なものとなる。なお、本発明でいう化粧持続性とは、メークアップ化粧料におけるメークアップ効果の化粧持続性のみならず、例えばスキンケア化粧料での、保湿効果の長時間持続性、毛髪化粧料での長時間の整髪効果等をも含めるものである。
本発明に用いられる成分(c)のリゾリン脂質は、酵素改質リン脂質の1つで、ホスフォリパーゼ等により2位のエステル結合が加水分解されたものである。本発明で用いられるリゾリン脂質は、リゾリン脂質のリゾ化率(全リン脂質中のリゾリン脂質の比率)が50%以上となるような条件下で酵素処理を行なったものが好ましい。リゾリン脂質は、2本鎖の脂肪酸を有するリン脂質とは異なり、1本鎖の脂肪酸を有するため、親水性が高く、リン脂質とは異なる化学的性質を有する。
本発明では、リゾリン脂質のうち、リゾホスファチジルコリン配合量が30%以上であるリゾリン脂質を用いると、経時安定性の観点から、より好ましい。また、本発明のリゾリン脂質は卵黄や大豆由来のものを使用することができる。また、水素添加したものを用いることもできる。
本発明の化粧料における成分(c)のリゾリン脂質の配合量は、特に限定されるものではないが、0.01〜5%が好ましく、0.02〜2%がより好ましい。成分(c)をこの範囲で配合すると、後肌のエモリエント感に優れた化粧料を得ることができる。また、化粧持続性も良好なものとなる。更に、油剤、粉体を配合した場合に、経時安定性が良好なものとなる。
本発明のゲル状化粧料とは、ゲルの強度が、30℃においてゲルの降伏値が5以上であることを指す。伸びの良さといった使用性の観点からは、ゲルの降伏値が5〜200Paであることが好ましい。なお、ここでいうゲルの降伏値とは、ストレス制御式レオメーターでシェアレート、シェアストレス曲線を測定し、シェアレート、シェアストレス曲線の原点から引いた直線がずれる点のシェアストレス値のことを指す。なお、本発明では、ストレス制御式レオメーターはAR−2000(TA INSTRUMENTS社製)を使用した。
本発明においては、ペクチンを配合したゲル状化粧料に配合することが困難な粉体や油剤を配合することが可能であり、更にまた、粉体や油剤を配合しても、経時安定性が良好なものである。
油剤は肌を柔軟にし後肌のしっとり感を付与するために用いられるもので、本発明で使用できる油剤としては、化粧品一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、高級アルコール類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、親油性界面活性剤類、油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシュトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の植物油類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ、モクロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、キミルアルコール、セリルアルコール、ミリシルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸等の脂肪酸類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、モノステアリン酸グリセリル、トリステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等の親油性界面活性剤類、パラアミノ安息香酸エチル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等の油溶性紫外線吸収剤類、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。
粉体はメークアップや紫外線遮蔽効果、感触調製の目的で使用されるもので、本発明で使用できる粉体としては、具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、チタン酸リチウムコバルト、チタン・酸化チタン焼結物等の無機酸化物類、水酸化クロム、マンガンバイオレット、カーボンブラック、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、合成雲母、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、シリカ、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリメタクリル酸アルキルパウダー、ポリウレタンパウダー、セルロースパウダー、トリメチルシルセスキオキサンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー等の有機粉体等が挙げられ、これらの粉体は、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。また、これら粉体は、例えば、シリカ処理、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン化合物による処理、パーフルオロポリエーテルリン酸やパーフルオロアルキルリン酸、弗素変性シリコーン等の弗素化合物による処理、ラウリン酸亜鉛等の金属石鹸による処理、N−長鎖アシルアミノ酸等のアミノ酸による処理、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス等の油による処理等、通常公知の一種又は二種以上の方法で表面処理されているものを用いても良い。
本発明のゲル状化粧料には、上記成分の他に、通常化粧料に用いられる成分として、例えば、界面活性剤、水溶性高分子、アルコール類、ゲル化剤、皮膜形成剤、樹脂、紫外線吸収剤、保湿剤、pH調整剤、防腐剤、抗菌剤、香料、酸化防止剤、金属封鎖剤、着色剤、美容剤等を本発明の効果を損なわない範囲にて配合することができる。
本発明のゲル状化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、日焼け止め料、パック料、マッサージ料、美容液、クレンジング料、洗浄料、整髪料等の基礎化粧料、ファンデーション、アイシャドウ、白粉、頬紅、コンシーラー、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、口紅等のメーキャップ化粧料等が挙げられる。
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
ゲル状水中油型美容液:実施例1〜10及び比較例1〜6
以下の表1及び表2に示す組成のゲル状美容液を下記製造方法により調製し、(1)使用性のよさ、(2)塗布時のみずみずしさ、(3)後肌のエモリエント感、(4)化粧効果(エモリエント感)の持続性、(5)経時安定性の評価項目について以下に示す方法により評価・判定し、結果を併せて表1及び表2に示した。
(製造方法)
A:成分(1)〜(4)と成分(11)の一部を70℃に加熱、溶解した後、室温に冷却する。
B:成分(5)、(6)を70℃に加熱、溶解する。
C:成分(7)〜(10)と成分(11)の一部を70℃に加熱、溶解する。
D:CにBを添加した後、70℃に加熱した成分(11)を添加し、乳化する。
E:Dを室温に冷却する。
F:EにAを添加し、均一に混合する。
G:Fに、成分(11)の一部に溶解した成分(12)、(13)を添加し、均一に混合する。
H:Gを容器に充填して、ゲル状美容液を得た。
[評価項目(1)〜(4)及びその評価方法]
化粧歴10年以上の女性20名をパネルに、前記実施例及び比較例のゲル状美容液を使用してもらい、(1)使用性のよさ(たれ落ちがないか、伸びが良いか)、(2)肌へ塗布した時のみずみずしさ、(3)後肌のエモリエント感、(4)化粧効果(エモリエント感)の持続性ついて、以下の(イ)5段階絶対評価基準に基づいて評点を付し、全パネルの評点の平均値を求め、以下の(ロ)4段階判定基準により判定した。ただし、(4)化粧効果(エモリエント感)の持続性については、化粧料を塗布後、6時間後の化粧効果について評価した。
(イ)5段階絶対評価基準
(評価結果): (評 点)
5点 : 非常に良好
4点 : 良好
3点 : 普通
2点 : 不良
1点 : 非常に不良
(ロ)4段階判定基準
(評点の平均値) :(判定)
平均点4.5以上 : ◎
平均点3.5以上4.5未満: ○
平均点2.5以上3.5未満: △
平均点2.5未満 : ×
[評価項目(5)及びその評価方法]
前記実施例及び比較例のゲル状美容液を40℃及び5℃で1ヶ月間保存し、調整直後の状態と保管品の状態を目視により観察し、以下の(ニ)4段階判定基準を用いて判定した。
(ニ)4段階判定基準
(観察結果) :(判定)
全く変化なし : ◎
軽微な変化がある : ○
やや変化がある : △
かなり変化がある : ×
表1、表2の結果から明らかなように、実施例1〜10のゲル状美容液は、使用性が良好で、塗布時のみずみずしさ、後肌のエモリエント感、化粧効果の持続性が良好で、且つ、経時安定性が良好なゲル状美容液であった。なお、実施例1〜10のゲル状美容液はいずれも、ゲルの降伏値が5〜200Paであった。
実施例11:ゲル状水中油型ファンデーション
(成分) (%)
1.モノステアリン酸グリセリル 1.5
2.モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40) 1.0
3.セタノール 1.5
4.2−エチルヘキサン酸セチル 2.0
5.ジメチルポリシロキサン 1.0
6.ホホバ油 2.0
7.ジペンタエリスリット脂肪酸エステル 0.5
8.1,3−ブチレングリコール 5.0
9.精製水 残量
10.パラオキシ安息香酸メチル 適量
11.シリコーン処理シリカ被覆酸化チタン(注2) 5.0
12.シリコーン処理シリカ被覆ベンガラ(注2) 0.1
13.シリコーン処理シリカ被覆黄酸化鉄(注2) 0.5
14.シリコーン処理シリカ被覆黒酸化鉄(注2) 0.1
15.シリコーン処理タルク(注2) 3.0
16.水素添加大豆リゾリン脂質 0.3
17.モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン
0.3
18.セスキオレイン酸ソルビタン 0.3
19.ペクチン(注3) 1.0
20.塩化カルシウム 0.02
(注2):ネオソフト P−3(太陽化学社製)
(注3):シリカを10%被覆し、メチルポリシロキサンを2%処理したもの。
(製造方法)
A:(11)〜(18)を(8)、(9)の一部に分散し三本ロールミルにて分散する。
B:(1)〜(7)及びAを70℃に加熱、混合する。
C:(8)〜(10)70℃に加熱し、Bに徐々に添加し、ホモミキサーにて均一に乳化
後、40℃に冷却する。
D:予め(9)の一部に溶解した(19)及び(20)をCに徐々に添加し、均一に混
合してゲル状水中油型のファンデーションを得た。
実施例11のゲル状水中油型ファンデーションは、塗布時にみずみずしく、メイク後の粉っぽさもなく、経時安定性も良好であった。更に、実施例11のゲル状水中油型ファンデーションは、メークアップの化粧持続性が良好であった。なお、実施例11のゲル状水中油型ファンデーションの降伏値は5〜200Paであった。
実施例12:ゲル状水中油型アイシャドウ
(成分) (%)
1.モノステアリン酸ポリエチレングリコール(55) 0.5
2.モノステアリン酸グリセリル 0.5
3.セタノール 1.0
4.水添ポリイソブテン 1.0
5.ペンタエリスリット脂肪酸エステル 1.0
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
7.フッ素処理雲母チタン 20.0
8.水素添加大豆リゾリン脂質 0.5
9.モノイソステアリン酸デカグリセリル 1.0
10.ペンタイソステアリン酸デカグリセリル 0.2
11.1,3−ブチレングリコール 10.0
12.ペクチン(注4) 0.5
13.精製水 残量
14.塩化カルシウム 0.03
(注4):GENU PECTIN LM―105AS(メチルエステル化率43%、コペンハーゲン ペクチンファクトリー社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を70℃に加熱、溶解する。
B:成分(13)を70℃に加熱、溶解する。
C:成分(7)〜(11)を均一に混合する。
D:BにAを添加し、乳化する。
E:Dを室温に冷却する。
F:Eに(13)の一部に溶解した(12)を添加混合する。
G:FにCを添加混合する。
H:Gに(13)の一部に溶解した(14)を添加し、均一混合する。
I:Hを容器に充填して、アイシャドウを得た。
実施例12のゲル状水中油型アイシャドウは、塗布時にみずみずしく、メイク後の粉っぽさもなく、経時安定性も良好であった。更に、実施例12のアイシャドウは、メークアップの化粧持続性が良好であった。なお、実施例11のゲル状水中油型ファンデーションの降伏値は5〜200Paであった。

Claims (2)

  1. 次の成分(a)〜(c);
    (a)全カルボキシル基に対するメチルエステル基のモル分率が5〜50%のペクチン
    (b)多価陽イオンを生成する塩
    (c)リゾリン脂質
    を配合することを特徴とするゲル状化粧料。
  2. 成分(a):(b)の配合質量比が50:1〜2:1であることを特徴とする請求項1に記載のゲル状化粧料。
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