WO2023074343A1 - 画像形成装置、消耗品メモリの制御方法およびトナーカートリッジ - Google Patents
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Abstract
消耗品メモリが搭載するカウンタに制限が設けられている場合でも、消耗品の寿命をより長く管理することが可能な技術を提供する。コントローラ(61)は、消耗品の最初のリサイクル後において、第2の単方向カウンタに、第1の単方向カウンタの値を設定する第1設定処理と、第1の単方向カウンタに代えて、第2の単方向カウンタの値から消耗品の使用量を減算する第2演算処理と、第1の単方向カウンタの値から第2の単方向カウンタの値を減算して消耗品の使用量を計算し、容量情報から消耗品の使用量を減算して消耗品の残量を計算する第2残量計算処理と、を実行する。
Description
本開示は、画像形成装置、消耗品メモリの制御方法およびトナーカートリッジに関する。
従来、トナーカートリッジのような消耗品ユニットにトナーなどの消耗品を充填して供給する。消耗品が空になったときは、消耗品ユニットの交換が可能な画像形成装置が知られている。
特許文献1においては、画像形成装置が、消耗品ユニット毎に、消耗品を再充填してからの消耗品の使用量の積算値である再生使用量を算出して記憶する再生使用量記憶手段を有する。画像形成装置はさらに、消耗品ユニットが空になったことを検出する度に初期値に戻される当座使用量を記憶する当座使用量記憶手段を有している。再生使用量記憶手段は、何度でも書き換え可能なメモリからなる。
トナーカートリッジが消耗品メモリを搭載しており、画像形成装置が、消耗品メモリが搭載するカウンタを使用しながら消耗品の寿命を管理するものがある。このような消耗品メモリが搭載するカウンタには、仕様により、トナーカートリッジのリサイクル時に初期化できないものが存在する。したがって、このようなカウンタのカウント値が「0」となった場合、このカウンタは使用できなくなり、消耗品の寿命を管理することが困難になることがある。この場合、消耗品の寿命を長く管理できなくなる。
上記特許文献1においては、再生使用量記憶手段が、何度でも書き換え可能なメモリからなり、当座使用量を記憶する当座使用量記憶手段を何度でも初期値に戻すことができる。そのため、上述のような、仕様により、カウンタを消耗品ユニットのリサイクル時に初期化できない場合において、長く消耗品の寿命を管理するために適用できる技術ではない。
本開示の一態様は、消耗品メモリが搭載するカウンタに制限が設けられている場合でも、消耗品の寿命をより長く管理することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の第1態様の画像形成装置は、本体筐体と、前記本体筐体に装着可能であって、消耗品メモリを備える消耗品と、コントローラとを備え、前記消耗品メモリは、カウント値をリセット不可能な第1の単方向カウンタと、カウント値を書き換え可能な第2の単方向カウンタと、前記消耗品の容量を示す容量情報を記憶する領域と、を備え、前記コントローラは、前記第1の単方向カウンタの初期値から前記消耗品の使用量を減算する第1演算処理と、前記第2の単方向カウンタの初期値であって、前記第1の単方向カウンタの初期値と同じ値である前記第2の単方向カウンタの初期値から、前記第1の単方向カウンタの値を減算して前記消耗品の使用量を計算し、前記容量情報から前記消耗品の使用量を減算して前記消耗品の残量を計算する第1残量計算処理と、前記第1残量計算処理後において、前記第2の単方向カウンタに、前記第1の単方向カウンタの値を設定する第1設定処理と、前記第1の単方向カウンタに代えて、前記第2の単方向カウンタの値から前記消耗品の使用量を減算する第2演算処理と、前記第1の単方向カウンタの値から前記第2の単方向カウンタの値を減算して前記消耗品の使用量を計算し、前記容量情報から前記消耗品の使用量を減算して前記消耗品の残量を計算する第2残量計算処理と、を実行する。
第2態様は、第1態様の画像形成装置であって、前記コントローラは、前記第2残量計算処理後において、前記第2の単方向カウンタに、前記第1の単方向カウンタの値を設定する第2設定処理と、前記第1の単方向カウンタの値から前記消耗品の使用量を減算する第3演算処理と、前記第2の単方向カウンタの値から前記第1の単方向カウンタの値を減算して前記消耗品の使用量を計算し、前記容量情報から前記消耗品の使用量を減算して前記消耗品の残量を計算する第3残量計算処理と、を実行する。
第3態様は、第1態様または第2態様の画像形成装置であって、前記コントローラは、前記第1残量計算処理後における、前記第1設定処理、前記第2演算処理および前記第2残量計算処理と、前記第2残量計算処理後における、前記第2設定処理、前記第3演算処理および前記第3残量計算処理と、を交互に実行する。
第4態様は、第1態様から第3態様のいずれかの画像形成装置であって、前記コントローラは、用紙に印刷したドットカウント数を計数する計数処理を実行し、前記第1演算処理において、前記第1の単方向カウンタの初期値から前記ドットカウント数を減算し、前記第2演算処理において、前記第2の単方向カウンタの値から前記ドットカウント数を減算する。
第5態様は、第1態様から第4態様のいずれかの画像形成装置であって、前記消耗品メモリは、前記消耗品の残量の閾値情報を記憶する領域を有し、前記コントローラは、前記消耗品の残量と前記閾値情報とを比較して前記消耗品の残量の状況を報知する第1報知処理を実行する。
第6態様は、第5態様の画像形成装置であって、前記画像形成装置は、ディスプレイを備え、前記コントローラは、前記第1報知処理において、前記消耗品の残量の状況を前記ディスプレイに表示させる。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれかの画像形成装置であって、前記コントローラは、前記第1の単方向カウンタのカウント値および前記第2の単方向カウンタのカウント値からリサイクル可能な前記消耗品の容量を決定して報知する第2報知処理を実行する。
第8態様は、第7態様の画像形成装置であって、前記画像形成装置は、ディスプレイを備え、前記コントローラは、前記第2報知処理において、リサイクル可能な前記消耗品の容量を前記ディスプレイに表示させる。
上記の課題を解決するために、本開示の第9態様の消耗品メモリの制御方法は、カウント値をリセット不可能な第1の単方向カウンタの初期値から前記消耗品の使用量を減算する第1演算ステップと、カウント値を書き換え可能な第2の単方向カウンタの初期値であって、前記第1の単方向カウンタの初期値と同じ値である前記第2の単方向カウンタの初期値から、前記第1の単方向カウンタの値を減算して前記消耗品の使用量を計算し、前記消耗品の容量情報から前記消耗品の使用量を減算して前記消耗品の残量を計算する第1残量計算ステップと、前記第1残量計算処理後において、前記第2の単方向カウンタに、前記第1の単方向カウンタの値を設定する設定ステップと、前記第1の単方向カウンタに代えて、前記第2の単方向カウンタの値から前記消耗品の使用量を減算する第2演算ステップと、前記第1の単方向カウンタの値から前記第2の単方向カウンタの値を減算して前記消耗品の使用量を計算し、前記容量情報から前記消耗品の使用量を減算して前記消耗品の残量を計算する第2残量計算ステップと、を含む。
上記の課題を解決するために、本開示の第10態様のトナーカートリッジが備える消耗品メモリは、カウント値をリセット不可能な第1の単方向カウンタと、カウント値を書き換え可能な第2の単方向カウンタと、トナーの残量を記憶する領域と、前記トナーの容量を示す容量情報を記憶する領域と、を備え、前記第1の単方向カウンタの初期値から前記トナーの使用量が減算される第1演算処理と、前記第2の単方向カウンタの初期値であって、前記第1の単方向カウンタの初期値と同じ値である前記第2の単方向カウンタの初期値から、前記第1の単方向カウンタの値を減算して前記トナーの使用量が計算され、前記容量情報から前記トナーの使用量を減算して前記トナーの残量が計算されて前記領域に記憶される第1残量記憶処理と、前記第1残量計算処理後において、前記第2の単方向カウンタに、前記第1の単方向カウンタの値が設定される設定処理と、前記第1の単方向カウンタに代えて、前記第2の単方向カウンタの値から前記消耗品の使用量が減算される第2演算処理と、前記第1の単方向カウンタの値から前記第2の単方向カウンタの値を減算して前記トナーの使用量が計算され、前記容量情報から前記トナーの使用量を減算して前記トナーの残量が計算されて前記領域に記憶される第2残量計算処理と、が実行される。
第1態様の画像形成装置によれば、第1残量計算処理後において、コントローラが、第2の単方向カウンタに、第1の単方向カウンタの値を設定した後、第1の単方向カウンタに代えて、第2の単方向カウンタの値から消耗品の使用量を減算する。したがって、第1の単方向カウンタの減算回数を減らすことができ、リセット不可能な第1の単方向カウンタの寿命を長くすることができる。したがって、リサイクル後でも消耗品の寿命をより長く管理することができる。
第2態様の画像形成装置によれば、第2残量計算処理後において、コントローラが、第2の単方向カウンタに、第1の単方向カウンタの値を設定した後、第1の単方向カウンタの値から消耗品の使用量を減算する。したがって、第1の単方向カウンタの減算を再開することができる。
第3態様の画像形成装置によれば、第1残量計算処理後において、第2の単方向カウンタに、第1の単方向カウンタの値を設定した後、第1の単方向カウンタに代えて、第2の単方向カウンタの値から消耗品の使用量を減算する。したがって、第1の単方向カウンタの減算回数を減らすことができ、リセット不可能な第1の単方向カウンタの寿命を長くすることができる。
第4態様の画像形成装置によれば、ドットカウント数に応じて第1演算処理および第2演算処理を実行するので、消耗品の残量をより正確に判定することができる。
第5態様の画像形成装置によれば、コントローラが、消耗品メモリから閾値情報を取得でき、容易に消耗品の残量の状況を判定することができる。
第6態様の画像形成装置によれば、コントローラが、消耗品の残量の状況をディスプレイに表示させるので、ユーザは、容易に消耗品の残量の状況を判定することができる。
第7態様の画像形成装置によれば、コントローラが、リサイクル可能な消耗品の容量を決定して報知するので、ユーザの利便性がさらに向上する。
第8態様の画像形成装置によれば、コントローラが、リサイクル可能な消耗品の容量をディスプレイに表示させるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
第9態様の消耗品メモリの制御方法によれば、第1残量計算処理後において、第2の単方向カウンタに、第1の単方向カウンタの値を設定した後、第1の単方向カウンタに代えて、第2の単方向カウンタの値から消耗品の使用量を減算する。したがって、第1の単方向カウンタの減算回数を減らすことができ、リセット不可能な第1の単方向カウンタの寿命を長くすることができる。したがって、リサイクル後でも消耗品の寿命をより長く管理することができる。
第10態様のトナーカートリッジによれば、第1残量計算処理後において、第2の単方向カウンタに、第1の単方向カウンタの値が設定された後、第1の単方向カウンタに代えて、第2の単方向カウンタの値から消耗品の使用量が減算される。したがって、第1の単方向カウンタの減算回数を減らすことができ、リセット不可能な第1の単方向カウンタの寿命を長くすることができる。したがって、リサイクル後でも消耗品の寿命をより長く管理することができる。
以下、本開示の実施形態について図を参照しつつ説明する。本実施形態では、一例として、画像形成装置がレーザープリンタであり、画像形成が、印刷である場合について説明する。しかしながら、画像形成装置は、レーザープリンタ以外のプリンタであってもよい。例えば、画像形成装置1は、インクジェットプリンタであってもよい。
<画像形成装置1の構造概要>
図1は、画像形成装置1の概略図である。図2は、ドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4を含む画像形成装置1の内部構造を示す図である。図1に示すように、画像形成装置1は、本体筐体10と、カバー11とから構成される。トナーカートリッジは、現像カートリッジ4の一例である。
図1は、画像形成装置1の概略図である。図2は、ドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4を含む画像形成装置1の内部構造を示す図である。図1に示すように、画像形成装置1は、本体筐体10と、カバー11とから構成される。トナーカートリッジは、現像カートリッジ4の一例である。
(本体筐体10)
本体筐体10は、本開示に係る装置本体の一例である。画像形成装置1の本体筐体10には、現像カートリッジ4が装着される。詳しくは後述するが、現像カートリッジ4は、ドラムカートリッジ20に装着されることで、ドラムカートリッジ20と一体となる。つまり、現像カートリッジ4は、ドラムカートリッジ20に装着された状態で、ドラムカートリッジ20と共に、本体筐体10へ装着される。
本体筐体10は、本開示に係る装置本体の一例である。画像形成装置1の本体筐体10には、現像カートリッジ4が装着される。詳しくは後述するが、現像カートリッジ4は、ドラムカートリッジ20に装着されることで、ドラムカートリッジ20と一体となる。つまり、現像カートリッジ4は、ドラムカートリッジ20に装着された状態で、ドラムカートリッジ20と共に、本体筐体10へ装着される。
なお、本実施形態の画像形成装置1に、4個の現像カートリッジ4が装着される。すなわち、本実施形態の画像形成装置1は、4個のドラムカートリッジ20と、4個の現像カートリッジ4が装着可能である。しかしながら、画像形成装置1に装着されるドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4の個数は、図1の例に限定されない。例えば、画像形成装置1は、1個のドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4が装着可能なモノクロプリンタであってもよい。
現像カートリッジ4は、トナーを収容している。画像形成装置1は、現像カートリッジ4に収容されるトナーを消費して、印刷を行う。すなわち、現像カートリッジ4は画像形成装置1で使用される消耗品である。また、ドラムカートリッジ20は、感光体ドラム21を有する。ドラムカートリッジ20も、画像形成装置1で使用される消耗品の一例である。
本体筐体10は、例えば矩形の箱状である。画像形成装置1は、4つのドラムカートリッジ20、4つの現像カートリッジ4、転写ベルト70、コントローラ61、本体メモリ62、通信部63、操作部64およびディスプレイ65を備える。4つのドラムカートリッジ20、4つの現像カートリッジ4、転写ベルト70、コントローラ61、本体メモリ62、通信部63、操作部64およびディスプレイ65は、本体筐体10に収容される。なお、操作部64がハードウェアボタンである場合、操作部64の押下面は、ユーザが操作できるように本体筐体10の外表面に設けられてもよい。また、ディスプレイ65の表示面は、ユーザが表示された情報を視認できるように本体筐体10の外表面に設けられてもよい。ディスプレイ65は、タッチパネルと一体に構成されることにより、操作部として機能するように構成されてもよい。すなわち、ディスプレイ65は、本開示に係る操作部の一例である。
本体筐体10は、4つのカートリッジ保持部13を有する。カートリッジ保持部13は、凹状に形成されており、開口を有する。ドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4は、カートリッジ保持部13のそれぞれに保持されることで本体筐体10に装着される。
(カバー11)
画像形成装置1のカバー11には、各ドラムカートリッジ20に対応した光源ユニット50が備えられている。つまり、画像形成装置1は、4つの光源ユニット50を備える。カバー11は、図1において実線で示す開口10Aを開ける開位置と、図1において二点鎖線で示す開口10Aを閉じる閉位置との間で、第1方向に延びる回動軸11Aを中心に回動可能(移動可能)である。カバー11の回動によって、本体筐体10の上端に設けられた開口10Aが開閉される。
画像形成装置1のカバー11には、各ドラムカートリッジ20に対応した光源ユニット50が備えられている。つまり、画像形成装置1は、4つの光源ユニット50を備える。カバー11は、図1において実線で示す開口10Aを開ける開位置と、図1において二点鎖線で示す開口10Aを閉じる閉位置との間で、第1方向に延びる回動軸11Aを中心に回動可能(移動可能)である。カバー11の回動によって、本体筐体10の上端に設けられた開口10Aが開閉される。
カバー11が開位置に配置されたときには、カートリッジ保持部13のそれぞれの開口が開放される。カバー11が閉位置に配置されたときには、カートリッジ保持部13のそれぞれの開口が、カバー11により覆われる。
本体筐体10には、開口10Aに図示しない閉センサが設けられていてもよい。閉センサは、カバー11が閉位置にあることを検知するセンサである。閉センサは、例えば、接触型のセンサであってもよいし、光学型のセンサであってもよい。
(現像カートリッジ4)
現像カートリッジ4は、現像ローラ41と、印刷材の一例としての現像剤(例えばトナー)とを収容可能なカートリッジ筐体を有する。カートリッジ筐体は、本体筐体10に装着可能である。4つの現像カートリッジ4は、画像形成を行うために使用される材料として、互いに異なる色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各色)の現像剤を収容する。現像剤は、使用に伴って消費される材料である。現像カートリッジ4がドラムカートリッジ20に装着されると、感光体ドラム21の外周面は、現像ローラ41の外周面と接触する。
現像カートリッジ4は、現像ローラ41と、印刷材の一例としての現像剤(例えばトナー)とを収容可能なカートリッジ筐体を有する。カートリッジ筐体は、本体筐体10に装着可能である。4つの現像カートリッジ4は、画像形成を行うために使用される材料として、互いに異なる色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各色)の現像剤を収容する。現像剤は、使用に伴って消費される材料である。現像カートリッジ4がドラムカートリッジ20に装着されると、感光体ドラム21の外周面は、現像ローラ41の外周面と接触する。
また、現像カートリッジ4は、図2に示すように、現像メモリ42(消耗品メモリ)を有する。現像メモリ42は、現像カートリッジ4の第1方向における一方側の外表面に配置される。現像メモリ42は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリ、例えば、フラッシュROM(Read Only Memory)またはEEPROM(登録商標,Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)である。
現像メモリ42は、現像カートリッジ4に関する情報である現像カートリッジ情報420を記憶する。現像カートリッジ情報420のデータ構造については、図3を参照して後述する。
(ドラムカートリッジ20)
ドラムカートリッジ20は、カートリッジ筐体を有している。ドラムカートリッジ20は、画像形成を行うために使用される部品として、感光体ドラム21を含む。感光体ドラム21は、使用に伴って、表面の磨耗などの劣化が生じるために交換が必要となる交換部品である。感光体ドラム21の外周面は、感光材料に覆われている。
ドラムカートリッジ20は、カートリッジ筐体を有している。ドラムカートリッジ20は、画像形成を行うために使用される部品として、感光体ドラム21を含む。感光体ドラム21は、使用に伴って、表面の磨耗などの劣化が生じるために交換が必要となる交換部品である。感光体ドラム21の外周面は、感光材料に覆われている。
また、ドラムカートリッジ20は、ドラムメモリ22(消耗品メモリ)を有していてもよい。ドラムメモリ22は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリである。ドラムメモリ22は、例えばフラッシュROMまたはEEPROM(登録商標)である。
ドラムメモリ22は、図2に示すように、ドラムカートリッジ20に関する情報であるドラムカートリッジ情報220を記憶する。感光体ドラム21の制御は、ドラムカートリッジ情報220に基づいて行われるが、本開示には特に関連しないため、詳細な説明は行わない。
<カートリッジの装着と印刷機構>
図1に示すように、ドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4は、カバー11が開位置に配置された状態で、本体筐体10に装着される。この状態で、ドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4は、開口10Aからカートリッジ保持部13に挿入される。
図1に示すように、ドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4は、カバー11が開位置に配置された状態で、本体筐体10に装着される。この状態で、ドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4は、開口10Aからカートリッジ保持部13に挿入される。
4つの光源ユニット50は、カバー11の内表面に取り付けられている。光源ユニット50は、本体筐体10にドラムカートリッジ20が装着されて、カバー11が閉位置にある状態で、感光体ドラム21の表面と向かい合って配置されている。また、光源ユニット50は、第1方向に配列された複数の光源を有する。光源は、感光体ドラム21の外周面に、光を照射可能である。光源は、例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)である。
光源ユニット50は、コントローラ61と電気的に接続されている。コントローラ61は、入力された画像データに応じて、光源ユニット50の複数の光源を発光させる。光源は、感光体ドラム21の外周面に向けて光を照射する。その結果、感光体ドラム21の外周面の感光材料が、画像データに応じて露光される。
転写ベルト70は、感光体ドラムの表面にある現像剤(例えば、トナー)を、印刷用紙へ転写する部品である。転写ベルト70は、使用に伴って、表面の磨耗などの劣化が生じるために交換が必要となる交換部品である。転写ベルト70は、感光体ドラム21と接触可能なベルトであって、環状(無端帯)である。感光体ドラム21の外周面は、転写ベルト70の外周面と接触可能である。印刷処理時には、印刷用紙が、転写ベルト70と感光体ドラム21との間へ搬送される。
転写ベルト70は、駆動ローラ71と従動ローラ72との間に掛け渡されている。駆動ローラ71は、転写ベルト70を駆動する。コントローラ61は、駆動ローラ71を回転させる。従動ローラ72は、駆動ローラ71の駆動に伴う転写ベルト70の移動に従い、回転する。
<本体筐体10の内部構造>
コントローラ61は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)を有する。コントローラ61は、画像形成装置1の本体筐体10に設けられた、本体メモリ62および通信部63と電気的に接続されている。図2には示されていないが、操作部64およびディスプレイ65もまたコントローラ61と電気的に接続されている。コントローラ61は、種々の動作を実行することによって、画像形成装置1に印刷に関連する各種処理を行わせる。なお、画像形成装置1は、通信部63を介して、ユーザ端末9との間で情報の送受信が可能である。
コントローラ61は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)を有する。コントローラ61は、画像形成装置1の本体筐体10に設けられた、本体メモリ62および通信部63と電気的に接続されている。図2には示されていないが、操作部64およびディスプレイ65もまたコントローラ61と電気的に接続されている。コントローラ61は、種々の動作を実行することによって、画像形成装置1に印刷に関連する各種処理を行わせる。なお、画像形成装置1は、通信部63を介して、ユーザ端末9との間で情報の送受信が可能である。
コントローラ61は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備えてもよい。この場合、本体メモリ62に、画像形成装置の制御方法を実現する制御プログラムが保存され、プロセッサが制御プログラムにしたがって動作することによって、コントローラ61が画像形成装置1に各種処理を行わせてもよい。
また、コントローラ61は、制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な、本体メモリ62などの記録媒体を備えていてもよい。記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、制御プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを利用してもよい。また、制御プログラムは、制御プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本開示の一態様は、制御プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
図2に示すように、画像形成装置1は、コネクタ101およびコネクタ102を有する。ドラムカートリッジ20が図1に示すカートリッジ保持部13に挿入された状態で、コネクタ101がドラムメモリ22と電気的に接続されることより、コントローラ61がドラムカートリッジ20のドラムメモリ22と通信可能になる。すなわち、コントローラ61は、ドラムメモリ22からの情報の読出処理と、ドラムメモリ22への情報の書込処理(書き換え処理を含む)とを実行することが可能となる。
また、現像カートリッジ4が本体筐体10に装着された状態で、コネクタ102が現像メモリ42と電気的に接続されることより、コントローラ61が現像カートリッジ4の現像メモリ42と通信可能になる。すなわち、コントローラ61は、現像メモリ42からの情報の読出処理と、現像メモリ42への情報の書込処理(書き換え処理を含む)とを実行することが可能となる。
本体メモリ62は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリである。本体メモリ62は、例えばフラッシュROMまたはEEPROM(登録商標)である。本体メモリ62は、1つ以上の記憶領域を有し、各領域には、一例として、以下の各種情報が記憶されている。
カートリッジ情報621は、画像形成装置1に装着されるカートリッジに関する情報である。具体的には、カートリッジ情報621は、各色の現像カートリッジ4の現像メモリ42から読み出される現像カートリッジ情報420を、現像カートリッジ4ごとに識別できるように含んでいる。現像カートリッジ情報420は、一例として、現像カートリッジ4の使用量を表す使用量情報を含む。カートリッジ情報621として記憶される現像カートリッジ情報420のデータ構造の詳細については、図3を参照して後述する。
以下では、「カートリッジをリサイクル」するとは、カートリッジの構成要素のうち、交換が必要となった部分品のみを交換または補充することにより、カートリッジを印刷の使用に適した状態へと復元することを指す。すなわち、カートリッジのリサイクルは、消費された材料を補充することだけでなく、劣化した交換部品を新しいものに交換することも含む。以下では、材料の補充または部品の交換などによってリサイクルされたカートリッジ(消耗品)を、リサイクルカートリッジ(リサイクル品)と称する。
<カートリッジ情報のデータ構造>
(現像カートリッジ情報)
図3は、現像メモリ42に記憶されている現像カートリッジ情報420のデータ構造の一例を示す図である。現像カートリッジ情報420は、一例として、USED_COUNTER421と、DEFAULT_COUNTER422と、LIFE_COUNTER423と、ドットカウント424と、容量情報425と、第1の閾値426と、第2の閾値427とを含んでいる。
(現像カートリッジ情報)
図3は、現像メモリ42に記憶されている現像カートリッジ情報420のデータ構造の一例を示す図である。現像カートリッジ情報420は、一例として、USED_COUNTER421と、DEFAULT_COUNTER422と、LIFE_COUNTER423と、ドットカウント424と、容量情報425と、第1の閾値426と、第2の閾値427とを含んでいる。
なお、USED_COUNTER421は、本開示における第1の単方向カウンタの一例である。また、DEFAULT_COUNTER422は、本開示における第2の単方向カウンタの一例である。
USED_COUNTER421は、例えば、32ビットまたは64ビットのカウンタであり、リセット不可能なカウンタである。USED_COUNTER421は、減算カウンタ(単方向カウンタ)であり、初期値は、例えば、32ビットカウンタであれば「0xFFFFFFFF」である。なお、USED_COUNTER421は、減算カウンタとして説明するが、初期値が「0x00000000」の加算カウンタであってもよい。
DEFAULT_COUNTER422は、例えば、32ビットまたは64ビットのカウンタであり、リセット不可能であるが、カウント値を設定可能なカウンタである。DEFAULT_COUNTER422は、減算カウンタ(単方向カウンタ)であり、初期値は、例えば、32ビットカウンタであれば「0xFFFFFFFF」である。なお、DEFAULT_COUNTER422は、減算カウンタとして説明するが、初期値が「0x00000000」の加算カウンタであってもよい。
LIFE_COUNTER423は、消耗品の容量を示すカウンタであり、例えば、32ビットまたは64ビットのカウンタである。カートリッジのリサイクル時に、コントローラ61が、補充した消耗品の容量をLIFE_COUNTER423に設定する。
ドットカウント424は、現像カートリッジ4を使って画像形成装置1により印刷された際のドット数の累積値を示す情報である。ドットカウント424は、本開示に係るドットカウント数の一例である。換言すると、現像カートリッジ4が画像形成装置1に装着されてから画像形成装置1において印刷されたドット数の累積値を示す情報である。コントローラ61は、印刷動作において用紙に印刷したドット数を計測しており、計測したドット数の累積値をドットカウント424に記憶する。
容量情報425は、カートリッジのリサイクル時に補充する消耗品の容量を示す情報である。容量情報425は、例えば、消耗品の容量の識別情報を記憶しており、識別情報が「1」であれば小容量のカートリッジを示す。また、識別情報が「2」であれば中容量のカートリッジを示す。また、識別情報が「3」であれば大容量のカートリッジを示す。コントローラ61は、カートリッジのリサイクル時に、容量情報425を読み出してLIFE_COUNTER423に設定する。
第1の閾値426は、消耗品の残量が少なくなったか否かを判定するのに使用する閾値である。コントローラ61は、消耗品の残量を示すLIFE_COUNTER423の値と第1の閾値426とを比較し、消耗品の残量が少なくなったか否かを判定する。具体的には、コントローラ61は、LIFE_COUNTER423の値が第1の閾値426以下の場合に、消耗品の残量が少なくなったと判定する。
第2の閾値427は、消耗品の残量がなくなったか否かを判定するのに使用する閾値である。コントローラ61は、消耗品の残量を示すLIFE_COUNTER423の値と第2の閾値427とを比較し、消耗品の残量がなくなったか否かを判定する。具体的には、コントローラ61は、LIFE_COUNTER423の値が第2の閾値427以下の場合に、消耗品の残量がなくなったと判定する。
<消耗品の寿命計算の処理>
図4は、コントローラ61によって実行されるリサイクル前の消耗品の寿命計算の処理の流れを示すフローチャートである。図4に示す処理において、USED_COUNTER421およびDEFAULT_COUNTER422は、工場出荷時に初期化された状態である。例えば、USED_COUNTER421およびDEFAULT_COUNTER422のそれぞれが、「0xFFFFFFFF」を保持している。
図4は、コントローラ61によって実行されるリサイクル前の消耗品の寿命計算の処理の流れを示すフローチャートである。図4に示す処理において、USED_COUNTER421およびDEFAULT_COUNTER422は、工場出荷時に初期化された状態である。例えば、USED_COUNTER421およびDEFAULT_COUNTER422のそれぞれが、「0xFFFFFFFF」を保持している。
まず、コントローラ61は、印刷時において、用紙へ印刷したドットカウント数Nを計測する(S1)。このとき、コントローラ61は、印刷された際のドット数の累積値を算出して、ドットカウント424に記憶するようにしてもよい。そして、コントローラ61は、USED_COUNTER421のカウント値からドットカウント数Nを減算する(S2)。
次に、コントローラ61は、現像カートリッジ情報420からUSED_COUNTER421のカウント値を取得する(S3)。そして、コントローラ61は、現像カートリッジ情報420からDEFAULT_COUNTER422のカウント値(初期値)を取得する(S4)。
次に、コントローラ61は、消耗品の寿命(残量)計算を行う(S5)。消耗品の残量は、次式(式1)によって算出される。なお、DEFAULT_COUNTER-USED_COUNTERは、消耗品を使用した量である使用量を表している。
消耗品の残量=LIFE_COUNTER-(DEFAULT_COUNTER-USED_COUNTER) ・・・(式1)
次に、コントローラ61は、現像カートリッジ情報420から第1の閾値426および第2の閾値427を取得する。そして、コントローラ61は、LIFE_COUNTERの値と、第1の閾値426および第2の閾値427とを比較する(S6)。
次に、コントローラ61は、現像カートリッジ情報420から第1の閾値426および第2の閾値427を取得する。そして、コントローラ61は、LIFE_COUNTERの値と、第1の閾値426および第2の閾値427とを比較する(S6)。
消耗品の残量が第1の閾値426よりも大きければ(S6)、消耗品の残量は十分であると判断し、コントローラ61は、ステップS1に戻って以降の処理を繰り返す。また、消耗品の残量が第1の閾値426以下であり、かつ第2の閾値427よりも大きければ(S6)、コントローラ61は、ユーザに残量がわずかであることを報知する(S7)。例えば、コントローラ61は、ディスプレイ65に残量がわずかであることを表示し、ユーザに報知する。
また、消耗品の残量が第2の閾値427以下であれば(S6)、コントローラ61は、ユーザに残量がないことを報知する(S8)。例えば、コントローラ61は、ディスプレイ65に残量がなくなったことを表示し、ユーザに報知する。
また、コントローラ61は、消耗品の容量情報から、消耗品の残量を減算することによってリサイクル可能な消耗品の容量を計算し、ディスプレイ65にリサイクル可能な消耗品の容量を表示するようにしてもよい。
ここで、ユーザに消耗品の残量がないことを報知した場合、ユーザは、消耗品の残量がないため、新たな消耗品を現像カートリッジ4内に補充する。また、リサイクル拠点で、消耗品の残量がないため、新たな消耗品を現像カートリッジ4内に補充するようにしてもよい。コントローラ61は、消耗品が補充されたことを検知すると、図5に示す消耗品の寿命計算の処理を行う。
図5は、消耗品の最初のリサイクル後にコントローラ61によって実行される消耗品の寿命計算の処理の流れを示すフローチャートである。図4に示すリサイクル前の消耗品の寿命計算においては、コントローラ61が、USED_COUNTER421のカウント値からドットカウント数Nを減算している。図5に示すリサイクル後の消耗品の寿命計算においては、コントローラ61が、USED_COUNTER421の代わりに、DEFAULT_COUNTER422のカウント値からドットカウント数Nを減算する。
まず、コントローラ61は、USED_COUNTER421の値をDEFAULT_COUNTER422に設定する(S11)。USED_COUNTER421のカウント値は、図4に示す処理によって消耗品1本分に相当するドット数だけ値が減算されている。また、消耗品の補充によって、コントローラ61は、容量情報425を読み出してLIFE_COUNTER423に設定する。
次に、コントローラ61は、印刷時において、用紙へ印刷したドットカウント数Nを計測する(S12)。このとき、コントローラ61は、印刷された際のドット数の累積値を算出して、ドットカウント424に記憶するようにしてもよい。そして、コントローラ61は、DEFAULT_COUNTER422のカウント値からドットカウント数Nを減算する(S13)。
次に、コントローラ61は、DEFAULT_COUNTER422のカウント値を取得する(S14)。そして、コントローラ61は、現像カートリッジ情報420からUSED_COUNTER421のカウント値を取得する(S15)。
次に、コントローラ61は、消耗品の寿命(残量)計算を行う(S16)。消耗品の残量は、次式(式2)によって算出される。なお、USED_COUNTER-DEFAULT_COUNTERは、消耗品の使用量を表している。
消耗品の残量=LIFE_COUNTER-(USED_COUNTER-DEFAULT_COUNTER) ・・・(式2)
次に、コントローラ61は、現像カートリッジ情報420から第1の閾値426および第2の閾値427を取得する。そして、コントローラ61は、消耗品の残量と、第1の閾値426および第2の閾値427とを比較する(S17)。
次に、コントローラ61は、現像カートリッジ情報420から第1の閾値426および第2の閾値427を取得する。そして、コントローラ61は、消耗品の残量と、第1の閾値426および第2の閾値427とを比較する(S17)。
消耗品の残量が第1の閾値426よりも大きければ(S17)、消耗品の残量は十分であると判断し、コントローラ61は、ステップS12に戻って以降の処理を繰り返す。また、消耗品の残量が第1の閾値426以下であり、かつ第2の閾値427よりも大きければ(S17)、コントローラ61は、ユーザに残量がわずかであることを報知する(S18)。例えば、コントローラ61は、ディスプレイ65に残量がわずかであることを表示し、ユーザに報知する。
また、消耗品の残量が第2の閾値427以下であれば(S17)、コントローラ61は、ユーザに残量がないことを報知する(S19)。例えば、コントローラ61は、ディスプレイ65に残量がなくなったことを表示し、ユーザに報知する。
また、コントローラ61は、消耗品の容量情報から、消耗品の残量を減算することによってリサイクル可能な消耗品の容量を計算し、ディスプレイ65にリサイクル可能な消耗品の容量を表示するようにしてもよい。
図6は、消耗品の2回目のリサイクル後にコントローラ61によって実行される消耗品の寿命計算の処理の流れを示すフローチャートである。図5に示す最初のリサイクル後の消耗品の寿命計算においては、コントローラ61が、DEFAULT_COUNTER422のカウント値からドットカウント数Nを減算している。図6に示す2回目のリサイクル後の消耗品の寿命計算においては、コントローラ61が、DEFAULT_COUNTER422の代わりに、USED_COUNTER421のカウント値からドットカウント数Nを減算する。
まず、コントローラ61は、USED_COUNTER421の値をDEFAULT_COUNTER422に設定する(S21)。USED_COUNTER421のカウント値は、図4に示す処理によって消耗品1本分に相当するドット数だけ値が減算されている。図5に示す処理においては、USED_COUNTER421のカウント値は変わっていない。また、ユーザは、消耗品の残量がないため、新たな消耗品を現像カートリッジ4内に補充する。消耗品の補充によって、コントローラ61は、容量情報425を読み出してLIFE_COUNTER423に設定する。
次に、コントローラ61は、印刷時において、用紙へ印刷したドットカウント数Nを計測する(S22)。このとき、コントローラ61は、印刷された際のドット数の累積値を算出して、ドットカウント424に記憶するようにしてもよい。そして、コントローラ61は、USED_COUNTER421のカウント値からドットカウント数Nを減算する(S23)。
次に、コントローラ61は、現像カートリッジ情報420からUSED_COUNTER421のカウント値を取得する(S24)。そして、コントローラ61は、現像カートリッジ情報420からDEFAULT_COUNTER422のカウント値を取得する(S25)。
次に、コントローラ61は、(式1)を用いて消耗品の寿命(残量)計算を行う(S26)。
次に、コントローラ61は、現像カートリッジ情報420から第1の閾値426および第2の閾値427を取得する。そして、コントローラ61は、消耗品の残量と、第1の閾値426および第2の閾値427とを比較する(S27)。
消耗品の残量が第1の閾値426よりも大きければ(S27)、消耗品の残量は十分であると判断し、コントローラ61は、ステップS22に戻って以降の処理を繰り返す。また、消耗品の残量が第1の閾値426以下であり、かつ第2の閾値427よりも大きければ(S27)、コントローラ61は、ユーザに残量がわずかであることを報知する(S28)。例えば、コントローラ61は、ディスプレイ65に残量がわずかであることを表示し、ユーザに報知する。
また、消耗品の残量が第2の閾値427以下であれば(S27)、コントローラ61は、ユーザに残量がないことを報知する(S29)。例えば、コントローラ61は、ディスプレイ65に残量がなくなったことを表示し、ユーザに報知する。
また、コントローラ61は、消耗品の容量情報から、消耗品の残量を減算することによってリサイクル可能な消耗品の容量を計算し、ディスプレイ65にリサイクル可能な消耗品の容量を表示するようにしてもよい。
以降、奇数回目のリサイクル時には、図5に示す消耗品の寿命計算を行い、偶数回目のリサイクル時には、図6に示す消耗品の寿命計算を行う。このように、偶数回目のリサイクルでのみ、USED_COUNTER421の値を減算するようにしたので、リセット不可能なUSED_COUNTER421の寿命を長くすることができる。したがって、リサイクル後でも消耗品の寿命を管理することができる。
図7は、USED_COUNTER421およびDEFAULT_COUNTER422の使用方法を説明するための図である。図7に示すように、工場出荷時には、USED_COUNTER421およびDEFAULT_COUNTER422に、初期値「0xFFFFFFFF」が設定されている。
図4を用いて説明したように、印刷時において、用紙へ印刷したドットカウント数Nに応じて、コントローラ61が、USED_COUNTER421の値を減算する。そして、現像カートリッジ4のトナー1本分(小容量)を消費した時点で、カートリッジのリサイクルが行われ、消耗品であるトナーが補充される。
そして、図5を用いて説明したように、コントローラ61が、USED_COUNTER421の値をDEFAULT_COUNTER422に設定する。この時点で、USED_COUNTER421の値と、DEFAULT_COUNTER422の値とが同じになる。
印刷時において、用紙へ印刷したドットカウント数Nに応じて、コントローラ61が、DEFAULT_COUNTER422の値を減算する。そして、現像カートリッジ4のトナー1本分(大容量)を消費した時点で、カートリッジのリサイクルが行われ、消耗品であるトナーが補充される。
この後、印刷時において、用紙へ印刷したドットカウント数Nに応じて、コントローラ61が、USED_COUNTER421の値を減算する。このように、カートリッジのリサイクル時に、減算するカウンタを、USED_COUNTER421およびDEFAULT_COUNTER422で交互に切り換える。これによって、USED_COUNTER421のカウント値が「0」になるのを遅らせることができ、消耗品の寿命をより長く管理することが可能となる。
(変形例1)
実施形態の現像ローラ41は、実施形態で説明した機能を実現できるのであれば、現像カートリッジ4に設けられていてもよいし、ドラムカートリッジ20に設けられていてもよい。また、実施形態では、現像カートリッジ4はドラムカートリッジ20に取り付けられた状態で、ドラムカートリッジ20とともにカートリッジ保持部13の開口部分に挿入されることとした。すなわち、実施形態では、現像カートリッジ4とドラムカートリッジ20は別個のカートリッジであった。しかしながら、現像カートリッジ4とドラムカートリッジ20は1個のカートリッジとして一体に構成されていてもよい。
実施形態の現像ローラ41は、実施形態で説明した機能を実現できるのであれば、現像カートリッジ4に設けられていてもよいし、ドラムカートリッジ20に設けられていてもよい。また、実施形態では、現像カートリッジ4はドラムカートリッジ20に取り付けられた状態で、ドラムカートリッジ20とともにカートリッジ保持部13の開口部分に挿入されることとした。すなわち、実施形態では、現像カートリッジ4とドラムカートリッジ20は別個のカートリッジであった。しかしながら、現像カートリッジ4とドラムカートリッジ20は1個のカートリッジとして一体に構成されていてもよい。
(変形例2)
画像形成装置1は、インクジェットプリンタであってもよい。画像形成装置1がインクジェットプリンタである場合、画像形成装置1のカートリッジ保持部13には、実施形態において説明したドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4ではなく、インクカートリッジが装着される。なお、画像形成装置1に装着されるインクカートリッジの個数は、特に限定されない。例えば、画像形成装置1には、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの4色それぞれに対応する、合計4個のインクカートリッジが装着されてもよいし、ブラック1色に対応するインクカートリッジのみが装着されてもよい。
画像形成装置1は、インクジェットプリンタであってもよい。画像形成装置1がインクジェットプリンタである場合、画像形成装置1のカートリッジ保持部13には、実施形態において説明したドラムカートリッジ20および現像カートリッジ4ではなく、インクカートリッジが装着される。なお、画像形成装置1に装着されるインクカートリッジの個数は、特に限定されない。例えば、画像形成装置1には、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの4色それぞれに対応する、合計4個のインクカートリッジが装着されてもよいし、ブラック1色に対応するインクカートリッジのみが装着されてもよい。
インクカートリッジは、印刷材であるインクが充填されたカートリッジ筐体と、インクカートリッジ情報が記憶されているインクメモリと、を含む。インクカートリッジ情報は、例えば、USED_COUNTERと、DEFAULT_COUNTERと、LIFE_COUNTERと、ドットカウントと、容量情報と、第1の閾値と、第2の閾値と、を含む。
USED_COUNTER、DEFAULT_COUNTER、LIFE_COUNTER、ドットカウン、容量情報、第1の閾値、および第2の閾値はそれぞれ、実施形態の現像カートリッジ情報420における同名の情報に相当する情報である。
なお、インクカートリッジのカートリッジ筐体には、インクを撹拌するためのアジテータが備えられていてもよい。アジテータは、インクカートリッジが画像形成装置1に装着された状態のとき、コントローラ61からの指示に応じて動作する。
画像形成装置1がインクジェットプリンタである場合でも、実施形態で説明した各フローチャートに示される各処理の流れは同様である。また、実施形態の現像カートリッジ情報420に含まれる各種情報はそれぞれ、インクカートリッジ情報において相当する情報に読み替えればよい。本変形例の画像形成装置1は実施形態の画像形成装置1と同様の効果を奏する。
(変形例3)
画像形成装置1の印刷機材は紙に限られない。例えば、印刷基材はテープであってもよい。印刷基材がテープである場合、画像形成装置1にはテープを供給するテープカセットが装着される。画像形成装置1は、テープカセットから搬送されるテープに対し印刷を行う。なお、この場合、画像形成装置1はレーザープリンタであってもよいし、インクジェットプリンタであってもよい。
画像形成装置1の印刷機材は紙に限られない。例えば、印刷基材はテープであってもよい。印刷基材がテープである場合、画像形成装置1にはテープを供給するテープカセットが装着される。画像形成装置1は、テープカセットから搬送されるテープに対し印刷を行う。なお、この場合、画像形成装置1はレーザープリンタであってもよいし、インクジェットプリンタであってもよい。
(変形例4)
また、画像形成装置1は、スキャナまたはファクシミリなどの他の機能を併せて備えるMFP(Multi Function Printer)であってもよい。画像形成装置1がMFPである場合でも、画像形成装置1は、実施形態で説明した各種処理を実施形態の画像形成装置1と同様に実行してよい。本変形例の画像形成装置1は実施形態の画像形成装置1と同様の効果を奏する。
また、画像形成装置1は、スキャナまたはファクシミリなどの他の機能を併せて備えるMFP(Multi Function Printer)であってもよい。画像形成装置1がMFPである場合でも、画像形成装置1は、実施形態で説明した各種処理を実施形態の画像形成装置1と同様に実行してよい。本変形例の画像形成装置1は実施形態の画像形成装置1と同様の効果を奏する。
<本実施形態の作用効果>
以上説明したように本実施形態によれば、消耗品の最初のリサイクル後において、コントローラ61が、DEFAULT_COUNTER422に、USED_COUNTER421の値を設定した後、USED_COUNTER421に代えて、DEFAULT_COUNTER422の値から消耗品の使用量を減算する。したがって、USED_COUNTER421の減算回数を減らすことができ、リセット不可能なUSED_COUNTER421の寿命を長くすることができる。したがって、リサイクル後でも消耗品の寿命をより長く管理することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、消耗品の最初のリサイクル後において、コントローラ61が、DEFAULT_COUNTER422に、USED_COUNTER421の値を設定した後、USED_COUNTER421に代えて、DEFAULT_COUNTER422の値から消耗品の使用量を減算する。したがって、USED_COUNTER421の減算回数を減らすことができ、リセット不可能なUSED_COUNTER421の寿命を長くすることができる。したがって、リサイクル後でも消耗品の寿命をより長く管理することができる。
また、本実施形態によれば、消耗品の2回目のリサイクル後において、コントローラ61が、DEFAULT_COUNTER422に、USED_COUNTER421の値を設定した後、USED_COUNTER421の値から消耗品の使用量を減算する。したがって、USED_COUNTER421の減算を再開することができる。
また、本実施形態によれば、消耗品の奇数回目のリサイクル後において、コントローラ61が、DEFAULT_COUNTER422に、USED_COUNTER421の値を設定した後、USED_COUNTER421に代えて、DEFAULT_COUNTER422の値から消耗品の使用量を減算する。したがって、USED_COUNTER421の減算回数を減らすことができ、リセット不可能なUSED_COUNTER421の寿命を長くすることができる。
また、本実施形態によれば、コントローラ61が、用紙へ印刷したドットカウント数に応じて消耗品の使用量を計算するので、消耗品の残量をより正確に判定することができる。
また、本実施形態によれば、コントローラ61が、現像メモリ42から閾値情報を取得でき、容易に消耗品の残量の状況を判定することができる。
また、本実施形態によれば、コントローラ61が、消耗品の残量の状況をディスプレイ65に表示させるので、ユーザは、容易に消耗品の残量の状況を判定することができる。
また、本実施形態によれば、コントローラ61が、リサイクル可能な消耗品の容量を決定して報知するので、ユーザの利便性がさらに向上する。
また、本実施形態によれば、コントローラ61が、リサイクル可能な消耗品の容量をディスプレイ65に表示させるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
画像形成装置1の機能は、画像形成装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特にコントローラ61)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
画像形成装置1の機能は、画像形成装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特にコントローラ61)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、画像形成装置1は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本開示の範疇に含まれる。また、コントローラ61の機能の一部または全部は、ICチップ内蔵のマイクロプロセッサで実現することも可能である。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 画像形成装置、4 現像カートリッジ(消耗品)、10 本体筐体(装置本体)、20 ドラムカートリッジ、22 ドラムメモリ、42 現像メモリ(消耗品メモリ)、61 コントローラ、62 本体メモリ、63 通信部、64 操作部、65 ディスプレイ(操作部)、420 現像カートリッジ情報、421 USED_COUNTER、422 DEFAULT_COUNTER、423 LIFE_COUNTER、424 ドットカウント、425 容量情報、426 第1の閾値、427 第2の閾値。
Claims (10)
- 画像形成装置であって、
本体筐体と、
前記本体筐体に装着可能であって、消耗品メモリを備える消耗品と、
コントローラとを備え、
前記消耗品メモリは、
カウント値をリセット不可能な第1の単方向カウンタと、
カウント値を書き換え可能な第2の単方向カウンタと、
前記消耗品の容量を示す容量情報を記憶する領域と、を備え、
前記コントローラは、
前記第1の単方向カウンタの初期値から前記消耗品の使用量を減算する第1演算処理と、
前記第2の単方向カウンタの初期値であって、前記第1の単方向カウンタの初期値と同じ値である前記第2の単方向カウンタの初期値から、前記第1の単方向カウンタの値を減算して前記消耗品の使用量を計算し、前記容量情報から前記消耗品の使用量を減算して前記消耗品の残量を計算する第1残量計算処理と、
前記第1残量計算処理後において、
前記第2の単方向カウンタに、前記第1の単方向カウンタの値を設定する第1設定処理と、
前記第1の単方向カウンタに代えて、前記第2の単方向カウンタの値から前記消耗品の使用量を減算する第2演算処理と、
前記第1の単方向カウンタの値から前記第2の単方向カウンタの値を減算して前記消耗品の使用量を計算し、前記容量情報から前記消耗品の使用量を減算して前記消耗品の残量を計算する第2残量計算処理と、を実行する、画像形成装置。 - 前記コントローラは、
前記第2残量計算処理後において、
前記第2の単方向カウンタに、前記第1の単方向カウンタの値を設定する第2設定処理と、
前記第1の単方向カウンタの値から前記消耗品の使用量を減算する第3演算処理と、
前記第2の単方向カウンタの値から前記第1の単方向カウンタの値を減算して前記消耗品の使用量を計算し、前記容量情報から前記消耗品の使用量を減算して前記消耗品の残量を計算する第3残量計算処理と、を実行する、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記コントローラは、
前記第1残量計算処理後における、前記第1設定処理、前記第2演算処理および前記第2残量計算処理と、
前記第2残量計算処理後における、前記第2設定処理、前記第3演算処理および前記第3残量計算処理と、を交互に実行する、請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記コントローラは、
用紙に印刷したドットカウント数を計数する計数処理を実行し、
前記第1演算処理において、前記第1の単方向カウンタの初期値から前記ドットカウント数を減算し、
前記第2演算処理において、前記第2の単方向カウンタの値から前記ドットカウント数を減算する、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記消耗品メモリは、前記消耗品の残量の閾値情報を記憶する領域を有し、
前記コントローラは、
前記消耗品の残量と前記閾値情報とを比較して前記消耗品の残量の状況を報知する第1報知処理を実行する、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、ディスプレイを備え、
前記コントローラは、
前記第1報知処理において、
前記消耗品の残量の状況を前記ディスプレイに表示させる、請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記コントローラは、
前記第1の単方向カウンタのカウント値および前記第2の単方向カウンタのカウント値からリサイクル可能な前記消耗品の容量を決定して報知する第2報知処理を実行する、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、ディスプレイを備え、
前記コントローラは、
前記第2報知処理において、
リサイクル可能な前記消耗品の容量を前記ディスプレイに表示させる、請求項7に記載の画像形成装置。 - 消耗品が備える消耗品メモリの制御方法であって、
カウント値をリセット不可能な第1の単方向カウンタの初期値から前記消耗品の使用量を減算する第1演算ステップと、
カウント値を書き換え可能な第2の単方向カウンタの初期値であって、前記第1の単方向カウンタの初期値と同じ値である前記第2の単方向カウンタの初期値から、前記第1の単方向カウンタの値を減算して前記消耗品の使用量を計算し、前記消耗品の容量情報から前記消耗品の使用量を減算して前記消耗品の残量を計算する第1残量計算ステップと、
前記第1残量計算処理後において、
前記第2の単方向カウンタに、前記第1の単方向カウンタの値を設定する設定ステップと、
前記第1の単方向カウンタに代えて、前記第2の単方向カウンタの値から前記消耗品の使用量を減算する第2演算ステップと、
前記第1の単方向カウンタの値から前記第2の単方向カウンタの値を減算して前記消耗品の使用量を計算し、前記容量情報から前記消耗品の使用量を減算して前記消耗品の残量を計算する第2残量計算ステップと、を含む、消耗品メモリの制御方法。 - トナーカートリッジであって、
前記トナーカートリッジが備える消耗品メモリは、
カウント値をリセット不可能な第1の単方向カウンタと、
カウント値を書き換え可能な第2の単方向カウンタと、
トナーの残量を記憶する領域と、
前記トナーの容量を示す容量情報を記憶する領域と、を備え、
前記第1の単方向カウンタの初期値から前記トナーの使用量が減算される第1演算処理と、
前記第2の単方向カウンタの初期値であって、前記第1の単方向カウンタの初期値と同じ値である前記第2の単方向カウンタの初期値から、前記第1の単方向カウンタの値を減算して前記トナーの使用量が計算され、前記容量情報から前記トナーの使用量を減算して前記トナーの残量が計算されて前記領域に記憶される第1残量記憶処理と、
前記第1残量計算処理後において、
前記第2の単方向カウンタに、前記第1の単方向カウンタの値が設定される設定処理と、
前記第1の単方向カウンタに代えて、前記第2の単方向カウンタの値から前記消耗品の使用量が減算される第2演算処理と、
前記第1の単方向カウンタの値から前記第2の単方向カウンタの値を減算して前記トナーの使用量が計算され、前記容量情報から前記トナーの使用量を減算して前記トナーの残量が計算されて前記領域に記憶される第2残量計算処理と、が実行される、トナーカートリッジ。
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