WO2023053618A1 - 樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2023053618A1
WO2023053618A1 PCT/JP2022/024808 JP2022024808W WO2023053618A1 WO 2023053618 A1 WO2023053618 A1 WO 2023053618A1 JP 2022024808 W JP2022024808 W JP 2022024808W WO 2023053618 A1 WO2023053618 A1 WO 2023053618A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
resin
nozzle
annular
resin supply
supply device
Prior art date
Application number
PCT/JP2022/024808
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
高田直毅
Original Assignee
Towa株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Towa株式会社 filed Critical Towa株式会社
Priority to KR1020247010270A priority Critical patent/KR20240055033A/ko
Publication of WO2023053618A1 publication Critical patent/WO2023053618A1/ja

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/18Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C43/34Feeding the material to the mould or the compression means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/50Assembly of semiconductor devices using processes or apparatus not provided for in a single one of the subgroups H01L21/06 - H01L21/326, e.g. sealing of a cap to a base of a container
    • H01L21/56Encapsulations, e.g. encapsulation layers, coatings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

樹脂供給装置(2A)は、内部に収容された樹脂材料を供給する樹脂供給機構(23a)と、弾性材料からなり、樹脂供給機構(23a)内の樹脂材料を吐出する吐出口(23c)を有するノズル(23b)と、ノズル(23b)の先端部分を外側から押し込んで、ノズル(23b)の吐出口(23c)の形状をノズル(23b)の軸心(X)に対する3回以上の回転対称形にし、且つ、吐出口(23c)の開口面積を変化させるクランプ機構(24)と、を備えている。

Description

樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法
 本開示は、樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法に関する。
 半導体チップが固定された基板等は、一般的に樹脂封止することにより電子部品として用いられる。従来、基板を樹脂封止する樹脂成形装置として、供給対象物としての基板に液状樹脂を吐出するノズルを有する樹脂供給装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。
 特許文献1には、接着剤や半田ペースト等の塗布剤を吐出口から基板に吐出させて塗布する塗布装置において、吐出口の口径を変化させて単位時間当たりの塗布剤の吐出量を変化させる技術が記載されている。具体的には、ノズルの吐出口が複数の平面板を水平に重ね合わせて構成されており、重ね合わせ量の多少により吐出口の口径を変化させて単位時間当たりの吐出量を変化させている。また、弾性体からなるノズルを両側からローラで押圧してノズルの口径を小さくして単位時間当たりの吐出量を変化させる技術も記載されている。
 また、特許文献2には、ノズル本体部の先端に吐出口可変部材を配置して単位時間当たりの処理液の吐出量を変化させる基板処理装置が記載されている。吐出口可変部材は、ノズル本体部の先端に挿入した円筒部材の下部に中空環状部材を挿入して構成されている。円筒状部材と中空環状部材とは伸縮性材料からなる。中空環状部材の中空部内が大気圧の場合、吐出口(特許文献2では「開口部」)の径がノズル本体部の出口の径よりも小径となり、単位時間当たりの処理液の吐出量は少なくなる。中空部内に空気が圧入されると、中空環状部材が外方へ膨出し、吐出口の径がノズル本体部の出口の径にまで拡大されて単位時間当たりの処理液の吐出量が多くなる。
特開平3-000152号公報 特開平11-033439号公報
 特許文献1に記載された塗布装置のうち、複数の平面板を水平に重ね合わせる構成においては、平面板に塗布剤が付着するため、塗布剤の種類を変更するたびに平面板の洗浄などのメンテナンスが必要になる。また、特許文献2に記載された基板処理装置は、中空環状部材に処理液が付着するため、処理剤の種類を変更するたびに中空環状部材の洗浄などのメンテナンスが必要になる。
 そこで、メンテナンスが容易にできると共に単位時間当たりの樹脂材料の吐出量を変化させることができる樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法が望まれている。
 本開示に係る樹脂供給装置の特徴構成は、内部に収容された樹脂材料を供給する樹脂供給機構と、弾性材料からなり、前記樹脂供給機構内の前記樹脂材料を吐出する吐出口を有するノズルと、前記ノズルの先端部分を外側から押し込んで、前記ノズルの前記吐出口の形状を前記ノズルの軸心に対する3回以上の回転対称形にし、且つ、前記吐出口の開口面積を変化させるクランプ機構と、を備えた点にある。
 本開示に係る樹脂成形装置の特徴構成は、上記に記載の樹脂供給装置と、互いに対向して配置される上型及び下型を含む成形型と、前記樹脂供給装置から吐出された前記樹脂材料が前記上型と前記下型との間に配置された状態で、前記成形型を型締めする型締め機構と、を備えた点にある。
 本開示に係る樹脂成形品の製造方法の特徴は、上記に記載の樹脂成形装置を用いた樹脂成形品の製造方法であって、前記樹脂供給装置を用いて、前記ノズルの前記先端部分が前記クランプ機構により押し込まれた状態で、供給対象物に前記樹脂材料を供給する樹脂供給ステップと、前記樹脂供給ステップで供給された前記樹脂材料を用いて樹脂成形を行う樹脂成形ステップと、を含む点にある。
 本開示によれば、メンテナンスが容易にできると共に単位時間当たりの樹脂材料の吐出量を変化させることができる樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法を提供することができる。
は、本実施形態に係る樹脂成形装置を表す模式図である。 は、樹脂成形装置の型締め機構を表す模式図である。 は、第1実施形態に係るクランプ機構を表す縦断面図である。 は、クランプ機構の底面図である。 は、クランプユニットを表す斜視図である。 は、クランプ機構の動作を表す説明図である。 は、第2実施形態に係るクランプ機構を表す模式図である。 は、第3実施形態に係るクランプ機構を表す模式図である。
 以下に、本開示に係る樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法の実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、樹脂成形装置の一例として、図1に示すように、樹脂供給モジュール2を備えた樹脂成形装置Dについて説明する。
ただし、本開示は、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
〔装置構成〕
 半導体チップ(電子素子の一例)が固定された基板等は樹脂封止することにより電子部品として用いられる。成形対象物を樹脂封止する技術としては、コンプレッション方式(圧縮成形)やトランスファ方式等が挙げられる。このコンプレッション方式の1つとして、離型フィルムに液状の樹脂を供給した後、成形型の下型に離型フィルムを載置し、離型フィルム上の液状樹脂に成形対象物を浸し入れて樹脂成形する樹脂封止方法が挙げられる。本実施形態における樹脂成形装置Dはコンプレッション方式を採用しており、樹脂供給モジュール2は、成形型Mや基板(供給対象物の一例)又は離型フィルム(供給対象物の一例)Fに液状の樹脂を供給する装置である。以下において、液状の樹脂から成る液状樹脂(樹脂材料の一例)Rが供給される供給対象物を離型フィルムFとし、半導体チップ(以下、「チップ」と称する場合がある)が固定された基板Sを成形対象物の一例として、重力方向を下方向、重力方向とは反対方向を上方向として説明する。なお、図1に示すZ方向が上下方向であり、後述する離型フィルム切断モジュール1、樹脂供給モジュール2、圧縮成形モジュール3、搬送モジュール4の配列方向がX方向、X方向とZ方向とに垂直な方向(各モジュールの奥行方向)がY方向である。なお、電子素子としては、半導体チップ以外に、抵抗素子、キャパシタ素子等が挙げられる。
 図1には、樹脂成形装置Dの模式図が示されている。本実施形態における樹脂成形装置Dは、離型フィルム切断モジュール1と樹脂供給モジュール2と複数(本実施形態では2つ)の圧縮成形モジュール3と搬送モジュール4と制御部5と報知部6とを備えている。離型フィルム切断モジュール1と樹脂供給モジュール2と複数の圧縮成形モジュール3と搬送モジュール4とは、夫々独立して装着又は取り外しできる。なお、本実施形態における圧縮成形モジュール3は2つで構成しているが、1つ又は3つ以上の複数で構成してもよい。
 離型フィルム切断モジュール1は、長尺状のフィルムから平面視円形の離型フィルムFを切断して分離する。離型フィルム切断モジュール1は、ロール状フィルム14と、フィルムグリッパ15と、フィルム載置機構16とを含んでいる。フィルムグリッパ15は、ロール状フィルム14の端部を保持すると共に、ロール状フィルム14を引き出す。フィルム載置機構16は、カッター(不図示)によりロール状フィルム14から平面視円形の離型フィルムFを切断、分離する。
 樹脂供給モジュール2は、離型フィルムF上における樹脂供給領域に樹脂成形用の液状樹脂Rを供給する樹脂供給装置2Aを含んでいる。ここで、液状樹脂Rとは、常温(室温)で液状の樹脂を意味する。常温で液状となる液状の樹脂は、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよい。熱硬化性樹脂は、常温では液状の樹脂であり、加熱すると粘度が低下し、更に加熱すると重合して硬化し、硬化樹脂となる。本実施形態における液状樹脂Rは、常温で速やかに流動しない程度の比較的高粘度の熱硬化性の樹脂であることが好ましい。
 樹脂供給装置2Aは、離型フィルム切断モジュール1から受け渡された離型フィルムFを載置するテーブル20と、液状樹脂Rを離型フィルムF上に供給するディスペンサユニット21と、重量センサ25と、を含んでいる。離型フィルム切断モジュール1から受け渡された離型フィルムFは、不図示の吸引機構によりテーブル20の上面に吸着保持されている。
 ディスペンサユニット21は、カートリッジ23と、カートリッジ23のノズル23bの先端部分を締付けるクランプ機構24と、を含んでいる。このカートリッジ23は、後述する液状樹脂Rが内部に収容されたシリンジ(樹脂供給機構の一例)23a内の液状樹脂Rを押し出すためのプランジャ(不図示)を含んでおり、プランジャを下方向に移動させることによりカートリッジ23を介して離型フィルムF上に液状樹脂Rを定量供給する。ディスペンサユニット21は、離型フィルムFの載置面となるXY平面上(水平方向)を任意に移動可能に構成されている。また、ディスペンサユニット21は、Z方向(上下方向)に移動可能に構成されている。カートリッジ23のノズル23bは、シリコンゴム等の弾性を有する材料により形成されており、ノズル23bの先端部分をクランプ機構24で外側から押し込んで締め付け、吐出口23cの開口面積を変化させる。クランプ機構24の詳細については後述する。なお、ディスペンサユニット21に加えて、又は、ディスペンサユニット21に代えて、テーブル20がXY平面上を任意に移動可能に構成してもよい。また、ディスペンサユニット21の駆動源は、特に限定されないが、例えば、サーボモータ等の電動モータMoを用いることができる。
 カートリッジ23は、液状樹脂Rが収容されたシリンジ23aと、シリンジ23aの先端に取り付けられ、液状樹脂Rを吐出するノズル23bと、を含んでいる。シリンジ23aとノズル23bとは何れも略円筒形状であり、ノズル23bの中心を通る軸心Xに対して同軸心状になるようにシリンジ23aが配置されている。このカートリッジ23は、樹脂収容部11に予め複数(本実施形態では6つ)収容されている。ディスペンサユニット21は、カートリッジ23に充填されている液状樹脂Rを使い切ったときに、異なるカートリッジ23に自動で交換できるように構成されている。
 重量センサ25は、離型フィルムF上に供給された液状樹脂Rの重量を計測する。この重量センサ25は、樹脂供給後の離型フィルムFの重量と樹脂供給前の離型フィルムFの重量との差分により供給又は回収された液状樹脂Rの重量を計測する公知の荷重センサである。
 樹脂ローダ12は、レール上で、離型フィルム切断モジュール1と、樹脂供給モジュール2と、夫々の圧縮成形モジュール3との間をX方向に移動可能に構成されている。また、樹脂ローダ12は、レール上で樹脂供給モジュール2内及び夫々の圧縮成形モジュール3内においてY方向に移動可能に構成されている。樹脂ローダ12は、離型フィルム切断モジュール1でカットされた離型フィルムFを樹脂供給モジュール2まで運び、樹脂供給モジュール2において樹脂供給装置2Aにより液状樹脂Rが供給された離型フィルムFを保持して、圧縮成形モジュール3まで移送することができる。また、樹脂ローダ12には、後処理機構13が付随して設けられている。この後処理機構13は、圧縮成形モジュール3から使用済みの離型フィルムFを除去して、離型フィルム切断モジュール1にある廃棄部(不図示)に使用済みの離型フィルムFを廃棄することができる。
 圧縮成形モジュール3は、少なくとも、成形型Mと、成形型Mを型締めする型締め機構35と、を有している。圧縮成形モジュール3の詳細については、後述する。
 搬送モジュール4は、樹脂封止前のチップが固定された樹脂封止前基板Sa(成形前基板)を搬送すると共に、樹脂封止後の樹脂封止済基板Sb(樹脂成形品)を搬送する。搬送モジュール4は、基板ローダ41と、樹脂封止前基板Saを収納する第1収容部43と、樹脂封止済基板Sbを収納する第2収容部44と、ロボットアーム45とを含んでいる。ロボットアーム45は、搬送モジュール4内において、樹脂封止前基板Saを基板ローダ41に受け渡すことができる。また、ロボットアーム45は、基板ローダ41から搬送された樹脂封止済基板Sbを受け取ることができる。基板ローダ41は、搬送モジュール4及び夫々の圧縮成形モジュール3内において、X方向及びY方向に移動する。
 搬送モジュール4は、更に検査機構(不図示)を含んでいる。検査機構は、圧縮成形モジュール3における成形対象物である基板S(樹脂封止前基板Sa)におけるチップの存在領域を検査する。検査機構は、レーザ変位計のスキャンにより、検査を予定されたチップの存在領域において、チップが実際に存在するか否かを検査し、チップが存在する場所と存在しない場所とを記憶する。なお、検査機構は、可視光カメラ等で基板Sを撮影し、この撮像画像に基づいて基板Sにおけるチップの存在領域を検査してもよい。
 制御部5は、樹脂成形装置Dの作動を制御するソフトウェアとして、HDDやメモリ等のハードウェアに記憶されたプログラムで構成されており、コンピュータのCPU等のプロセッサにより実行される。本実施形態においては、制御部5は、樹脂供給モジュール2の樹脂供給装置2Aを制御して、液状樹脂Rの離型フィルムFへの吐出量(重量)の精度を高める。報知部6は、樹脂成形装置Dの作動を報知し、搬送モジュール4の前面に配置されたディスプレイや警報ランプ等で構成されている。
〔成形型の構成〕
 図2に示すように、本実施形態における圧縮成形モジュール3は、下部固定盤31と上部固定盤33とが板状部材32により一体化されたプレスフレームで構成されている。下部固定盤31と上部固定盤33の間には可動プラテン34が設けられている。可動プラテン34は、板状部材32に沿って上下に移動可能である。下部固定盤31の上には、可動プラテン34を上下に移動させる装置であるボールねじ等の型締め機構35が設けられている。型締め機構35は、可動プラテン34を上方に移動させることにより成形型Mの型締めを行い、可動プラテン34を下方に移動させることにより成形型Mの型開きを行うことができる。型締め機構35の駆動源は、特に限定されないが、例えば、サーボモータ等の電動モータ(不図示)を用いることができる。
 成形型Mとしての上型UM及び下型LMは、互いに対向して配置されており、何れも金型等で構成されている。上部固定盤33の下面には上部ヒータ37を含む上型ホルダ39が配置され、上型ホルダ39の下に上型UMが取り付けられている。上型UMには、基板Sを配置するための上型基板セット部(不図示)が設けられており、上型UMの下面には、チップ等が固定された基板Sが取り付けられる。可動プラテン34の上面には下部ヒータ36を含む下型ホルダ38が配置され、下型ホルダ38の上に下型LMが設けられている。下型キャビティMCに吸引機構(不図示)により吸引された離型フィルムFが保持されることにより、樹脂供給装置2Aが離型フィルムF上に塗布した液状樹脂Rが下型キャビティMCに供給される。型締め機構35により成形型Mを型締めすると共に下部ヒータ36で下型LMを加熱することで、下型キャビティMC内の液状樹脂Rが溶融し、硬化する。つまり、供給対象物としての樹脂封止前基板Sa及び離型フィルムFを上型UMと下型LMとの間に配置した状態で、型締め機構35により成形型Mを型締めし、樹脂封止する。これにより、樹脂封止前基板Sa(成形前基板)に固定されたチップ等は、下型キャビティMC内で樹脂封止されて樹脂封止済基板Sb(樹脂成形品)となる。
〔第1実施形態〕
 次に、第1実施形態に係るクランプ機構24について説明する。図3から図5には、クランプ機構24の概略図が示されている。本実施形態のクランプ機構24は、電動モータ24a、プーリー24b、クランプユニット24c、タイミングベルト24dを有している。
 電動モータ24aは、ステッピングモータやサーボモータ等の正転、逆転の両方向で回転角度を制御できるモータであり、カートリッジ23を保持している取付部材26に支持板27を介して取り付けられている。電動モータ24aの回転軸24a1にはプーリー24bが取り付けられており、プーリー24bは電動モータ24aの回転軸24a1と一体となって回転する。
 クランプユニット24cは、環状固定部51、ベアリング(軸受部材の一例)52、環状カム53、直動ガイド54、クランプ部材55、圧縮コイルばね(弾性部材の一例)56を有している。
 環状固定部51は、鉄やアルミ等の金属若しくは樹脂からなり、互いに平行な2つの略円形の下面51a、上面51dと、下面51a、上面51dの間に形成された側面51bと、下面51a、上面51dを貫通して下面51a、上面51dの中央部に形成された孔部51cと、を有する略円筒形状に形成されている。環状固定部51は、その中心が軸心Xと同軸心状でカートリッジ23のノズル23bの周囲を囲むように取付部材26に取り付けられている。すなわち、ノズル23bは、環状固定部51の孔部51cを挿通している。下面51a、上面51dは軸心Xに対して垂直であり、下面51aはノズル23bの吐出口23cと向かい合う側に位置し、上面51dはシリンジ23aと向かい合う側に位置している。なお、後述するクランプユニット24cとしての機能を発揮できる限り、環状固定部51の下面51aと上面51dとは互いに平行でなくてもよく、軸心Xに対して垂直でなくてもよい。
 環状固定部51の側方である側面51bの外周側には、ベアリング52を介して環状カム53が配置されている。つまり、ベアリング52は、環状固定部51と環状カム53との間に配置されている。環状カム53は、鉄やアルミ等の金属若しくは樹脂からなり、ベアリング52の外輪に接触している環状の取付面53aと、取付面53aよりもZ方向下側(重力方向側)且つ内周側に位置する環状のカム面53bと、を有している。ベアリング52の内輪は、環状固定部51の側面51bに接触しており、これにより環状カム53は環状固定部51に対して相対的に回転可能に保持されている。ベアリング52の内輪と環状固定部51の側面51b、及び、ベアリング52の外輪と環状カム53の取付面53aは、夫々圧入又は接着等の方法により固定されている。
 ノズル23bの吐出口23cがある側に位置する環状固定部51の下面51aには、直動ガイド54が配置されている。直動ガイド54は、下面51aに固定された直線状のレール54aと、レール54aに案内されてレール54a上を相対的に移動可能なブロック54bとを有している。レール54aとブロック54bとは、何れも鉄やアルミ等の金属若しくは樹脂からなる。本実施形態においては、直動ガイド54は、環状固定部51の中心(軸心Xと同軸心状)に対して径方向外側に延びるように、且つ、周方向に90度間隔で4つ配置されている。
 4つの直動ガイド54の夫々のブロック54bには、クランプ部材55が配置されている。つまり、本実施形態では、クランプ部材55は、鉄やアルミ等の金属若しくは樹脂からなり、ブロック54bと同様に、周方向に90度間隔で4つ配置されている。クランプ部材55は、ブロック54bにねじ固定等の公知の方法により固定された板状のフランジ部55bと、フランジ部55bの板面に対して垂直に配置された板状のクランプ部55aとを有している。クランプ部55aは、その板面が直動ガイド54と平行になるようにフランジ部55bに配置されており、クランプ部55aの内端55cと外端55dとは、何れも軸心Xに沿う方向から見てフランジ部55bから径方向にはみ出している。また、クランプ部55aの内端55cと外端55dは、クランプ部55aの板面から連続する滑らかな曲面(軸心Xに沿う方向から見て半円形)に形成されている。クランプ部材55は、ブロック54bと一体となって、直動ガイド54のレール54a上を案内されて環状固定部51に対して径方向に沿って相対的に直線移動する。
 4つのクランプ部材55は、環状カム53の内周側に配置されており、クランプ部材55の外端55dと環状カム53のカム面53bとが接触している。クランプ部材55の内端55cは、カートリッジ23のノズル23bの吐出口23cよりもZ方向で少し上方に位置しており、クランプ部材55が最も径方向外側に位置した状態(以後、「初期状態」ともいう。)で、クランプ部55aの内端55cの先端とノズル23bの外周との間隙は、ゼロ又は微小である。
 4つのクランプ部材55の夫々のフランジ部55bは、径方向に対して左右夫々に45度傾斜した方向に突出した円柱状の一対の突起部55eを有している。一対の突起部55eの夫々には、周方向で隣接するフランジ部55bの一対の突起部55eのうち隣接する突起部55eとの間に圧縮コイルばね56が架け渡されている。すなわち、本実施形態において、圧縮コイルばね56は4つ用いられている。圧縮コイルばね56が隣接するクランプ部材55の間に架け渡されることにより、4つのクランプ部材55は夫々離れる方向への力が常に加えられる。クランプ部材55はレール54aに沿う径方向移動しかできないので、4つのクランプ部材55には常に径方向外側に向かう力が作用する。すなわち、この力により、クランプ部55aの外端55dは、常に環状カム53のカム面53bに接触して径方向外側に向かう力を作用させる。なお、クランプ部材55を構成するクランプ部55a、フランジ部55b、突起部55e、及び、直動ガイド54のブロック54bは、夫々別部品をねじ止めや接着等の方法により接合して一体化されていてもよく、任意の二つ以上の部品を一部材として形成して構成されていてもよい。
 電動モータ24aの回転軸24a1に取り付けられたプーリー24bの外周とクランプユニット24cの環状カム53の外周とに亘って、タイミングベルト24dが架け渡されている。これにより、電動モータ24aの回転軸24a1の回転がプーリー24bとタイミングベルト24dを介して環状カム53に伝達される。プーリー24bの外径は環状カム53の外径よりも小さいので、電動モータ24aの回転は減速されて環状カム53に伝達される。
 次に、クランプ機構24の動作について説明する。電動モータ24aの回転軸24a1が正回転(図4で示す矢印の方向への回転)すると、その回転がプーリー24bを介して環状カム53に伝達され、環状カム53が正回転する。本実施形態においては、4つのクランプ部材55が環状カム53の内周側に配置されており、環状のカム面53bで4つのクランプ部材55に同時に同じ大きさの力を作用させるので、カム面53bは軸心Xに沿う方向から見て4回の回転対称形を有している。回転対称形の定義については後述する。カム面53bは、環状カム53が正回転したときに、圧縮コイルばね56の力に抗して径方向内側に向かう力を4つのクランプ部材55のクランプ部55aの外端55dに同時に作用させるように形成されている。具体的には、環状のカム面53bのうち1つのクランプ部材55に力を作用させるカム面53b(軸心Xに対する中心角が90度の範囲)は、環状カム53が正回転したときに、クランプ部55aの外端55dとの接触箇所において、徐々に(連続的に)軸心Xとの距離が短くなるような曲面に形成されている。
 図6は、環状カム53が正回転したときに、クランプ部材55がカートリッジ23のノズル23bを外側から押し込んで締め付けることにより、吐出口23cの形状と開口面積が変化する過程を表す説明図である。図6の左側はクランプ機構24の底面図の模式図であり、右側はそのときのノズル23bの吐出口23cの拡大図である。図6においては、理解を容易にするため、クランプ部材55においてはクランプ部55aのみを表示し、環状カム53のカム面53bを90度毎に着色し、圧縮コイルばね56の表示を省略している。
 図6(a)は環状カム53が正回転する前の初期状態を示している。図6(a)では、圧縮コイルばね56の作用により、4つのクランプ部材55は互いに径方向外側に最大限移動しており、クランプ部55aの外端55dは環状カム53のカム面53bを径方向外側に押し付けているので、カム面53bは軸心Xから最も離れた位置にある。このとき、クランプ部55aの内端55cはノズル23bの外周に接触又は微小距離で近接しているので、ノズル23bの吐出口23cの形状は円形のままで変化せず、開口面積も吐出口23cの本来の面積である。
 次に、図6(b)に示すように、環状カム53が約22.5度正回転すると、カム面53bも回転し、クランプ部55aの外端55dとの接触箇所において、初期状態に対して軸心Xとカム面53bとの距離が短くなる。これにより、直動ガイド54のブロック54bに取り付けられた4つのクランプ部材55の外端55dがカム面53bに押されて、クランプ部材55は径方向内側、すなわちノズル23bの軸心Xの方向に向かって移動する。そして、4つのクランプ部材55のクランプ部55aの内端55cがカートリッジ23のノズル23bの先端部分を外側から押し込んで締め付ける。これにより、ノズル23bの外周のうち4ヶ所が締め付けられて内側(軸心X側)に窪んで、吐出口23cの形状がX字状に変形し、吐出口23cの開口面積が小さくなる。ノズル23bの先端部分とは、ノズル23bの吐出口23cからクランプ部55aの内端55cの上端(シリンジ23a側の端部)が接触するまでの部分である。
 次に、図6(c)に示すように、環状カム53が更に約22.5度正回転して初期状態から約45度回転すると、カム面53bも更に回転し、図6(b)の状態に対して軸心Xとカム面53bとの距離が更に短くなる。これにより、4つのクランプ部材55のクランプ部55aの内端55cがカートリッジ23のノズル23bの先端部分を外側から更に押し込む。これにより、ノズル23bの外周のうち4ヶ所が更に内側(軸心X側)に窪んで、吐出口23cの開口面積が更に小さくなる。このようなクランプ機構24の動作の制御は、制御部5により実行される。
 カートリッジ23のノズル23bに対するクランプ部材55のクランプ部55aの上下方向(Z方向)の位置は、図6(a)から図6(c)の何れの状態においても、クランプ部55aの内端55cの下端がノズル23bの下端(吐出口23c)と面一又はそれよりも上にある。クランプ部55aとノズル23bとをこのような位置関係に配置することより、ノズル23bの吐出口23cから吐出された液状樹脂Rがクランプ部55aに付着することを防止できる。
 図6(b),(c)に示す吐出口23cの開口のX字形状は4回の回転対称形である。「回転対称形」とは、ある点を中心として図形を回転させたとき、(360/n)回転させると元の形に重なるような形をn回の回転対称形と言う。本実施形態において、吐出口23cの形は、軸心Xを中心として90度(=360/4)回転させると元のX字状に重なる(同じ形になる)ので、4回の回転対称形という。
 圧縮成形モジュール3において、精度よく樹脂封止済基板Sbを製造するためには、樹脂供給装置2Aにおいて、所定重量になるよう液状樹脂Rを精度よく離型フィルムF上に供給(吐出)する必要がある。一般的に、開口面積の大きい吐出口23cを有するノズル23bを用いると、単位時間当たりの液状樹脂Rの吐出量が多くなるため、生産性は高くなるが、液状樹脂Rの吐出量の精度は低かった。一方、開口面積の小さい吐出口23cを有するノズル23bを用いると、単位時間当たりの液状樹脂Rの吐出量が少なくなるため、生産性は低くなるが、液状樹脂Rの吐出量の精度は高くなる。従来、ノズル23bの吐出口23cの開口面積はノズル23bを交換することでしか変えることができず、樹脂封止済基板Sbの高生産性と液状樹脂Rの高精度吐出とを両立させることができなかった。しかし、本実施形態の樹脂供給装置2Aにおいては、クランプ機構24によりノズル23bの吐出口23cの開口面積を変化させることができるので、ノズル23bを交換することなく、樹脂封止済基板Sbの高生産性と液状樹脂Rの高精度吐出とを両立させることが可能になる。
〔樹脂成形品の製造方法〕
 次に、樹脂成形品の製造方法について、図1、図2を用いて説明する。
 まず、図1に示すように、第1収容部43からロボットアーム45により受け渡された樹脂封止前基板Saを基板ローダ41に載置する。このとき、検査機構は、成形対象物である基板S(樹脂封止前基板Sa)におけるチップ等の存在領域を検査しておく。制御部5は、少なくとも成形対象物である基板Sのサイズや基板Sにおけるチップ等の存在領域に基づいて、離型フィルムFの樹脂供給領域における液状樹脂Rの目標供給量及び目標供給位置(樹脂供給軌道)を演算(又は設定)する。また、離型フィルム切断モジュール1から受け渡された離型フィルムFを、吸引機構によりテーブル20の上面に吸着保持することにより、供給対象物としての離型フィルムFを樹脂供給装置2Aに供給する。次いで、制御部5は、演算された目標供給量及び目標供給位置に基づいて、樹脂供給装置2Aのカートリッジ23が取り付けられたディスペンサユニット21を移動させ、ノズル23bから離型フィルムF上に液状樹脂Rを供給する(樹脂供給ステップ)。
 樹脂供給ステップにおいて、制御部5は、重量センサ25により検出される液状樹脂Rの重量が、所定重量(目標供給量)の所定割合(例えば90%)になるまでは、クランプ機構24におけるノズル23bの吐出口23cの開口面積が最大になるように制御する(図6(a))。そして重量センサ25により検出される液状樹脂Rの重量が所定重量の所定割合を超えると、制御部5は、クランプ機構24の電動モータ24aの回転を制御することにより、環状カム53を正回転させて、図6(b),(c)に示すように徐々に吐出口23cの開口面積を小さくして吐出口23cから吐出される液状樹脂Rの単位時間当たりの吐出量を徐々に小さくする制御を行う。このとき、吐出口23cの開口面積を小さくするのに合わせて、カートリッジ23のシリンジ23a内の液状樹脂Rを押し出すプランジャ(不図示)の移動速度を小さくして、ノズル23bの吐出口23cから吐出される液状樹脂Rの流速を一定にする制御を行ってもよい。そして、制御部5は、液状樹脂Rの粘性を考慮して、所定重量で吐出口23cからの液状樹脂Rの吐出が止まるように(余剰の液状樹脂Rが垂れないように)、クランプ機構24とプランジャとを制御する。
 次に、電動モータ24aを逆回転させて環状カム53を逆回転させる。これにより、クランプ部55aの外端55dとの接触箇所におけるカム面53bが軸心Xから離れていく。上述したように、隣接するクランプ部材55の間には圧縮コイルばね56が架け渡されているので、圧縮コイルばね56の伸長力により、4つのクランプ部材55は、カム面53bが軸心Xから離れる動きに追従して径方向外側に移動する。これにより、ノズル23bの先端部分に加えられていたクランプ部材55の力が除去される。ノズル23bはシリコンゴム等の弾性を有する材料により形成されているので、クランプ部材55の力が除去されると、内側への窪みがなくなり、吐出口23cの開口面積は図6(a)に示す初期状態に戻る。
 次いで、制御部5は、先ず、基板ローダ41により、樹脂封止前基板Saを上型UMに供給させ、その後、樹脂ローダ12に液状樹脂Rが供給された離型フィルムFを保持して圧縮成形モジュール3まで移送させ、下型LMに供給させる。つまり、樹脂封止前基板Saを上型UMに配置し、離型フィルムFを下型LMに配置する。その後、図2に示すように、型締め機構35により上型UMと下型LMを型締めして樹脂封止済基板Sbを樹脂成形する(樹脂成形ステップ)。樹脂成形が完了した後、基板ローダ41により樹脂封止済基板Sbを圧縮成形モジュール3から搬送モジュール4まで搬送し、ロボットアーム45が基板ローダ41から樹脂封止済基板Sbを受け取り、第2収容部44に収納する(図1参照)。制御部5は、離型フィルムF上の液状樹脂Rの供給を継続するか否かを判定し、樹脂供給を継続する場合は上記の制御を再度実行し、樹脂供給を継続しない場合は制御を終了する。
〔第2実施形態〕
 次に、第2実施形態に係るクランプ機構24について図7を用いて説明する。本実施形態のクランプ機構24においては、電動モータ24a、プーリー24b、タイミングベルト24d、環状カム53の代わりに電動モータ24e、プレート24f、楔(テーパ部材の一例)24gを用いることにより、クランプ部材55を径方向に沿って移動させている。なお、図7においては、シリンジ23a及び取付部材26の表示は省略されている。
 本実施形態のクランプ機構24においては、電動モータ24eはリニアアクチュエータであり、電磁力によりロッド24e1が進退する。ロッド24e1にはプレート24fが取り付けられており、ロッド24e1の進退に合わせて上下に移動する。プレート24fのロッド24e1が配置された板面と反対側の板面には、軸心Xを中心とする周方向において90度間隔で4つの楔24gが配置されている。夫々の楔24gは内側(軸心Xに近い側)にテーパ面24g1を有している。プレート24fと楔24gとは、一部材として形成されていてもよく、別部品として形成され、ねじ止めや接着等の方法により接合されて一体化されていてもよい。
 軸心Xに沿う方向で、楔24gに対してプレート24fと反対側には、不図示の取付部材26に固定された環状固定部51が配置されている。第1実施形態と同様、ノズル23bの吐出口23cがある側に位置する環状固定部51の下面51aには、楔24gの位置に対応して4つの直動ガイド54が配置され、夫々の直動ガイド54にはクランプ部材55が相対的に移動可能に配置されている。環状固定部51の上面51dは、軸心Xの延びる軸心方向でプレート24fと離れて対向している。第1実施形態と同様、隣接するクランプ部材55の間には圧縮コイルばね56(不図示)が架け渡されている。
 本実施形態において、クランプ部材55のクランプ部55aは、環状固定部51の孔部51cを軸心Xと平行に貫通して楔24gのテーパ面24g1にまで達するアーム55a1を有している。アーム55a1の先端にはアーム55a1に対して相対的に回転可能なローラ(接触部の一例)55a2が取り付けられ、ローラ55a2が楔24gのテーパ面24g1に接触している。テーパ面24g1は、環状固定部51に近い側ほど軸心Xからの距離が長くなるように形成されている。
 図7(a)に示すように、初期状態では、電動モータ24eのロッド24e1は後退しており、圧縮コイルばね56の作用により、4つのクランプ部材55は互いに径方向外側に最大限移動している。このとき、クランプ部55aの内端55cはノズル23bの外周に接触又は微小距離で近接しているので、ノズル23bの吐出口23cの形状は円形のままで変化せず、開口面積も吐出口23cの本来の面積である。
 次に、図7(b)に示すように、電動モータ24eを作動させて、ロッド24e1を前進させる。これにより、プレート24fと楔24gは下方に移動する。楔24gが下方に移動すると、テーパ面24g1とローラ55a2との接触位置が変化し、ローラ55a2がテーパ面24g1上を軸心Xに近づく方向に移動する。これに伴い、クランプ部材55が径方向内側に移動し、4つのクランプ部材55のクランプ部55aの内端55cがカートリッジ23のノズル23bの先端部分を外側から押し込んで締め付ける。これにより、ノズル23bの外周のうち4ヶ所が締め付けられて内側(軸心X側)に窪んで、吐出口23cの形状がX字状に変形し、吐出口23cの開口面積が小さくなる。
 電動モータ24eを作動させて、ロッド24e1を後退させると、プレート24fと楔24gは上方に移動する。これにより、ローラ55a2を軸心Xの方向に押し付けるテーパ面24g1からの力が減少するので、クランプ部材55は、圧縮コイルばね56の作用により、径方向外側に移動し、ノズル23bの先端部分はクランプ部材55からの力が除去され、吐出口23cの開口面積は初期状態に戻る。
〔第3実施形態〕
 次に、第3実施形態に係るクランプ機構24について図8を用いて説明する。本実施形態のクランプ機構24においては、第2実施形態の楔24g、ローラ55a2の代わりにリンク部材24hを用いることにより、クランプ部材55を径方向に沿って移動させている。なお、図8においては、図7と同様、シリンジ23a及び取付部材26の表示は省略されている。
 本実施形態のクランプ機構24においては、電動モータ24eはリニアアクチュエータであり、電磁力によりロッド24e1が進退する。ロッド24e1にはプレート24fが取り付けられており、ロッド24e1の進退に合わせて上下に移動する。プレート24fのロッド24e1が配置された板面と反対側の板面には、軸心Xを中心とする周方向において90度間隔で4つのリンク固定端24f1が配置されている。プレート24fとリンク固定端24f1とは、一部材として形成されていてもよく、別部品として形成され、ねじ止めや接着等の方法により接合されて一体化されていてもよい。
 軸心Xに沿う方向で、リンク固定端24f1に対してプレート24fと反対側には、不図示の取付部材26に固定された環状固定部51が配置されている。第2実施形態と同様、ノズル23bの吐出口23cがある側に位置する環状固定部51の下面51aには、リンク固定端24f1の位置に対応して4つの直動ガイド54が配置され、夫々の直動ガイド54にはクランプ部材55が相対的に移動可能に配置されている。環状固定部51の上面51dは、軸心Xの延びる軸心方向でプレート24fと離れて対向している。
 本実施形態において、クランプ部材55のクランプ部55aは、第2実施形態と同様、環状固定部51の孔部51cを軸心Xと平行に貫通したアーム55a1を有している。アーム55a1の先端には、アーム55a1とリンク固定端24f1とを繋ぐリンク部材24hが配置されている。具体的には、リンク部材24hの一方端部がプレート24fのリンク固定端24f1に取り付けられ、他方端部が一方端部よりも軸心Xに近く且つ環状固定部51に近い位置であるリンク自由端24h1でクランプ部55aのアーム55a1に取り付けられている。
 図8(a)に示すように、初期状態では、電動モータ24eのロッド24e1は後退しており、リンク部材24hは軸心Xに対して約45度傾斜しており、4つのクランプ部材55は何れも径方向外側に移動している。このとき、クランプ部55aの内端55cはノズル23bの外周に接触又は微小距離で近接しているので、ノズル23bの吐出口23cの形状は円形のままで変化せず、開口面積も吐出口23cの本来の面積である。
 次に、図8(b)に示すように、電動モータ24eを作動させて、ロッド24e1を前進させる。これにより、プレート24fとリンク固定端24f1は下方に移動する。リンク固定端24f1が下方に移動しても、それより軸心Xに近い側にあるリンク自由端24h1は上下方向の位置が変化しないので、リンク部材24hの軸心Xに対する傾きが大きくなり(約70度)、リンク自由端24h1は軸心Xに近づく方向に移動する。これに伴い、クランプ部材55が径方向内側に移動し、4つのクランプ部材55のクランプ部55aの内端55cがカートリッジ23のノズル23bの先端部分を外側から押し込んで締め付ける。これにより、ノズル23bの外周のうち4ヶ所が締め付けられて内側(軸心X側)に窪んで、吐出口23cの形状がX字状に変形し、吐出口23cの開口面積が小さくなる。
 電動モータ24eを作動させて、ロッド24e1を後退させると、プレート24fとリンク固定端24f1は上方に移動する。これにより、リンク部材24hの軸心Xに対する傾きが小さくなり、リンク自由端24h1は軸心Xから離れる方向に移動する。これにより、クランプ部材55は径方向外側に移動し、ノズル23bの先端部分はクランプ部材55からの力が除去され、吐出口23cの開口面積は初期状態に戻る。なお、本実施形態においては、リンク部材24hの動作によりクランプ部材55を軸心Xに近付けたり遠ざけたりできるので、上記実施形態で用いていた圧縮コイルばね56を用いる必要はない。
〔別実施形態〕
 以下、上述した実施形態と同様の部材については、理解を容易にするため、同一の用語、符号を用いて説明する。
<1>上述した実施形態では、吐出口23cの形は、4回の回転対称形であったが、これに限定されるものではない。吐出口23cの形は、3回以上の回転対称形であればよい。このとき、クランプ部材55は、回転対称形の回転対称数と同数だけ必要となる。
<2>上述した実施形態では、樹脂材料として液状樹脂Rを用いたが、これに限定されるものではなく、粉体樹脂を用いてもよい。粉体樹脂の場合は、液状樹脂Rに比較して流動性が低いため、離型フィルムFにより均一に供給する必要がある。そのため、吐出口23cの形状は3回以上の回転対称形であることが好ましい。例えば、楕円のような2回の回転対称形では、3回以上の回転対称形に比べて均一に粉体樹脂を供給することが困難である。
<3>上述した実施形態では、図6(c)に示すように、ノズル23bの吐出口23cの開口面積が小さくなるもののゼロでない状態で、制御部5が所定重量で吐出口23cからの液状樹脂Rの吐出が止まるように(余剰の液状樹脂Rが垂れないように)クランプ機構24とプランジャとを制御したが、これに限定されるものではない。例えば、クランプ部55aの軸心Xの方向から見た形状を楔形等にして内端55cの曲面の半径を小さくすることにより、ノズル23bの先端部分を外側からクランプ部材55で押し込んだときに、ノズル23bの吐出口23cの開口面積がゼロになるように構成してもよい。
<4>上述した実施形態では、図6(c)に示すように、ノズル23bの吐出口23cの開口面積が小さくなるもののゼロでない状態で、制御部5が所定重量で吐出口23cからの液状樹脂Rの吐出が止まるように(余剰の液状樹脂Rが垂れないように)クランプ機構24とプランジャとを制御したが、これに限定されるものではない。例えば、離型フィルムFに所定重量の液状樹脂Rを供給し終わった後に、ノズル23bと離型フィルムFとの間にカップなどの樹脂受け部材が配置されるように構成してもよい。これにより、仮に余剰の液状樹脂Rが吐出口23cから滴下されたとしても、樹脂受け部材で受けることができ、離型フィルムF上には供給されない。
<5>上述した実施形態では、図6(c)に示すように、ノズル23bの吐出口23cの開口面積が小さくなるもののゼロでない状態で、制御部5が所定重量で吐出口23cからの液状樹脂Rの吐出が止まるように(余剰の液状樹脂Rが垂れないように)クランプ機構24とプランジャとを制御したが、これに限定されるものではない。例えば、ノズル23bにおけるクランプ部材55よりもシリンジ23a寄りの位置において、ノズル23bを両側から挟み込んでノズル23bの液状樹脂Rが通る流路の断面積をゼロにするような別のクランプ機構を設けてもよい。
<6>上述した第2,第3実施形態では、電動モータ24eとしてリニアアクチュエータを用いたが、第1実施形態と同様の電動モータ24aを用いてもよい。その場合は、ロッド24e1の代わりにボールねじを用い、プレート24fに雌ねじを形成してボールねじと螺合させる。これにより、電動モータ24aが回転すると、ボールねじが回転し、それによりプレート24fが上下に移動する。
<7>上述した第2実施形態では、楔24gのテーパ面24g1は、環状固定部51に近い側ほど軸心Xからの距離が長くなるように形成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、これとは逆に、楔24gのテーパ面24g1が、環状固定部51から遠い側ほど軸心Xからの距離が長くなるように形成されていてもよい。この場合は、楔24gが上方に移動するときに、クランプ部材55が径方向内側に移動し、4つのクランプ部材55のクランプ部55aの内端55cがカートリッジ23のノズル23bの先端部分を外側から押し込んで締め付ける。
<8>上述した第2実施形態及び別実施形態<7>では、楔24gのテーパ面24g1にローラ55a2が接触していたが、これに限定されるものではない。例えば、ローラ55a2を用いずにアーム55a1を直接テーパ面24g1に接触させ、アーム55a1がテーパ面24g1上を滑る(摺動する)ように構成してもよい。
<9>上述した第2実施形態及び別実施形態<7>,<8>では、4つの楔24gを用いていたが、これに限定されるものではない。例えば、楔24gに代えて軸心Xの周囲全体にテーパ面24g1を有するすり鉢状の部材を用いてもよい。
<10>上述した第3実施形態では、リンク部材24hのリンク自由端24h1がリンク固定端24f1よりも軸心Xに近くなるように構成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、リンク部材24hのリンク自由端24h1がリンク固定端24f1よりも軸心Xから離れた位置になるように構成されていてもよい。この場合は、リンク固定端24f1が上方に移動するときに、クランプ部材55が径方向内側に移動し、4つのクランプ部材55のクランプ部55aの内端55cがカートリッジ23のノズル23bの先端部分を外側から押し込んで締め付ける。
<11>上述した実施形態では、樹脂供給装置2Aのディスペンサユニット21が縦向き(Z方向)であったが、これに限定されるものではない。例えば、樹脂供給装置2Aのディスペンサユニット21を横向き(Y方向)としてもよい。
<12>上述した実施形態では、離型フィルム切断モジュール1と樹脂供給モジュール2とを別々に設け、2モジュール構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、樹脂供給モジュール2の内部に離型フィルム切断機構を設けて、1つのモジュール構成としてもよい。
<13>上述した実施形態における基板Sは、円形状、矩形状等どの様な形状であってもよい。基板Sのサイズも特に限定されないが、液状樹脂Rの供給範囲が広く、樹脂供給装置2Aのディスペンサユニット21の移動距離が大きくなる大判基板(例えば、直径300mm、300mm角などの基板)がより好ましい。
<14>上述した実施形態では、ダイダウンのコンプレッション方式で説明したが、ダイアップのコンプレッション方式として、基板等の成形対象物を、樹脂供給装置2Aにおいて樹脂を供給する供給対象物としてもよい。また、離型フィルムFを省略して成形型Mを、樹脂供給装置2Aにおいて樹脂を供給する供給対象物としてもよい。
<15>上述した実施形態では、クランプ機構24を樹脂成形装置Dの樹脂供給装置2Aに用いたが、これに限定されるものではない。例えば、リードフレームに導電性ペースト等の接着剤を供給して半導体チップを接合する、所謂ダイボンドにクランプ機構24を適用してもよい。ダイボンドにクランプ機構24を適用すれば、ノズル23bをリードフレームに対して相対的に移動させることなく、X字状に接着剤を供給することができる。更に、クランプ機構24がノズル23bをクランプしない状態で接着剤の供給動作をおこなえば、円形状に接着剤を供給することができ、異なる形状での接着剤供給を行うことができる。
〔上記実施形態の概要〕
 以下、上述の実施形態において説明した樹脂供給装置2A、樹脂成形装置D、及び、樹脂成形品(樹脂封止済基板Sb)の製造方法の概要について説明する。
(1)樹脂供給装置2Aの特徴構成は、内部に収容された樹脂材料(液状樹脂R)を供給する樹脂供給機構(シリンジ23a)と、弾性材料からなり、樹脂供給機構(シリンジ23a)内の樹脂材料(液状樹脂R)を吐出する吐出口23cを有するノズル23bと、ノズル23bの先端部分を外側から押し込んで、ノズル23bの吐出口23cの形状をノズル23bの軸心Xに対する3回以上の回転対称形にし、且つ、吐出口23cの開口面積を変化させるクランプ機構24と、を備えた点にある。
 圧縮成形モジュール3において、精度よく樹脂封止済基板Sbを製造するためには、樹脂供給装置2Aにおいて、所定重量になるよう液状樹脂Rを精度よく離型フィルムF上に供給(吐出)する必要がある。しかし、上述したように、ノズル23bの吐出口23cの開口面積はノズル23bを交換することでしか変えることができず、樹脂封止済基板Sbの高生産性と液状樹脂Rの高精度吐出とを両立させることができなかった。しかし、本実施形態の樹脂供給装置2Aにおいては、クランプ機構24によりノズル23bの吐出口23cの形状を軸心Xに対する3回以上の回転対称形にし、且つ、吐出口23cの開口面積を変化させることができるので、ノズル23bを交換することなく、樹脂封止済基板Sbの高生産性と液状樹脂Rの高精度吐出とを両立させることが可能になる。このように、メンテナンスが容易にできると共に単位時間当たりの樹脂材料の吐出量を変化させることができる樹脂供給装置2Aを提供することができた。
(2)樹脂供給装置2Aにおいて、クランプ機構24は、ノズル23bの外側に周方向に沿って配置され、先端部分を押し込むクランプ部材55を回転対称形の回転対称数と同数有していてもよい。
 本構成のように、ノズル23bの外側に周方向に沿って配置されたクランプ部材55を回転対称形の回転対称数と同数有していれば、クランプ機構24において、確実にノズル23bの外側から押し込んで吐出口23cの形状を3回以上の回転対称形にした状態で開口面積を変化させて単位時間当たりの液状樹脂Rの吐出量を変化させることができる。
(3)樹脂供給装置2Aにおいて、クランプ機構24は、ノズル23bの周囲を囲む環状固定部51と、少なくとも一部が環状固定部51の側方の外周側に配置され、クランプ部材55に力を作用させるカム面53bを内周側に有する環状カム53と、環状固定部51と環状カム53との間に配置され、環状固定部51に対して環状カム53を相対的に回転可能に保持する軸受部材(ベアリング52)と、環状固定部51の下面51aに設けられ、クランプ部材55の移動を案内する直動ガイド54と、を備え、クランプ部材55が、環状カム53の回転に伴って直動ガイド54に沿ってノズル23bに向けて移動してノズル23bの先端部分を押し込んでもよい。
 本構成であれば、環状カム53を回転させるという簡便な方法により、クランプ部材55を直動ガイド54に沿ってノズル23bに向けて移動させて、ノズル23bの先端部分を押し込むことができる。
(4)樹脂供給装置2Aにおいて、クランプ機構24は、ノズル23bの周囲を囲む環状固定部51と、環状固定部51の上面51dと軸心Xの延びる軸心方向で対向し、環状固定部51に対して軸心X方向に沿って相対的な移動が可能なプレート24fと、環状固定部51とプレート24fとの間でプレート24fに設けられ、内側にテーパ面24g1を有するテーパ部材(楔24g)と、環状固定部51の下面51aに設けられ、クランプ部材55の移動を案内する直動ガイド54と、を備え、クランプ部材55がテーパ部材(楔24g)のテーパ面24g1に接触する接触部(ローラ55a2)を有し、プレート24fの環状固定部51に対する相対的な移動に伴う接触部(ローラ55a2)のテーパ面24g1上の移動によって、クランプ部材55が直動ガイド54に沿ってノズル23bに向けて移動してノズル23bの先端部分を押し込んでもよい。ここで、環状固定部51の上面51dは、軸心Xの延びる軸心方向で、プレート24fと間隔を空けて即ち離れて対向してもよい。
 本構成であれば、楔24gを環状固定部51に対して相対的に移動させるという簡便な方法により、クランプ部材55を直動ガイド54に沿ってノズル23bに向けて移動させて、ノズル23bの先端部分を押し込むことができる。
(5)樹脂供給装置2Aにおいて、クランプ機構24は、周方向で隣接するクランプ部材55の間に弾性部材(圧縮コイルばね56)を更に備えていてもよい。
 本構成のように、圧縮コイルばね56を備えていれば、圧縮コイルばね56の伸長力により、クランプ部材55をカム面53bの軸心Xから径方向外側に確実に移動させることができ、ノズル23bの吐出口23cの形状と開口面積とを初期状態に戻すことができる。
(6)樹脂供給装置2Aにおいて、クランプ機構24は、ノズル23bの周囲を囲む環状固定部51と、環状固定部51の上面51dと軸心Xの延びる軸心方向で対向し、環状固定部51に対して軸心X方向に沿って相対的な移動が可能なプレート24fと、環状固定部51とプレート24fとの間で、一方端部がプレート24fに取り付けられ、他方端部がクランプ部材55に取り付けられたリンク部材24hと、環状固定部51の下面51aに設けられ、クランプ部材55の移動を案内する直動ガイド54と、を備え、プレート24fの環状固定部51に対する相対的な移動に伴うリンク部材24hの回転によって、クランプ部材55が直動ガイド54に沿ってノズル23bに向けて移動してノズル23bの先端部分を押し込んでもよい。ここで、環状固定部51の上面51dは、軸心Xの延びる軸心方向で、プレート24fと間隔を空けて即ち離れて対向してもよい。
 本構成であれば、リンク部材24hを回転させるという簡便な方法により、クランプ部材55を直動ガイド54に沿ってノズル23bに向けて移動させて、ノズル23bの先端部分を押し込むことができる。
(7)樹脂成形装置Dの特徴構成は、上記(1)から(6)の何れか一つに記載の樹脂供給装置2Aと、互いに対向して配置される上型UM及び下型LMを含む成形型Mと、樹脂供給装置2Aから吐出された樹脂材料(液状樹脂R)が上型UMと下型LMとの間に配置された状態で、成形型Mを型締めする型締め機構35と、を備えた点にある。
 本構成に係る樹脂成形装置Dでは、樹脂供給装置2Aのクランプ機構24によりノズル23bの吐出口23cの形状を軸心Xに対する3回以上の回転対称形にし、且つ、吐出口23cの開口面積を変化させることができるので、ノズル23bを交換することなく、樹脂封止済基板Sbの高生産性と液状樹脂Rの高精度吐出とを両立させることが可能となる。このように、メンテナンスが容易にできると共に単位時間当たりの樹脂材料の吐出量を変化させることができる樹脂成形装置Dを提供することができた。
(8)上記(7)の樹脂成形装置Dを用いた樹脂成形品(樹脂封止済基板Sb)の製造方法の特徴は、樹脂供給装置2Aを用いて、ノズル23bの先端部分がクランプ機構24により押し込まれた状態で、供給対象物(離型フィルムF)に樹脂材料(液状樹脂R)を供給する樹脂供給ステップと、樹脂供給ステップで供給された樹脂材料(液状樹脂R)を用いて樹脂成形を行う樹脂成形ステップと、を含む点にある。
 本方法では、樹脂供給装置2Aのクランプ機構24によりノズル23bの先端部分がクランプ機構24により押し込まれた状態で、離型フィルムFに液状樹脂Rを供給する樹脂供給ステップを含んでいるので、ノズル23bを交換することなく、樹脂封止済基板Sbの高生産性と液状樹脂Rの高精度吐出とを両立させることが可能となる。このように、メンテナンスが容易にできると共に単位時間当たりの樹脂材料の吐出量を変化させることができる樹脂封止済基板Sbの製造方法を提供することができた。
 本開示は、樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法に利用可能である。
 2A    樹脂供給装置
 23a   シリンジ(樹脂供給機構)
 23b   ノズル
 23c   吐出口
 24    クランプ機構
 24f   プレート
 24g   楔(テーパ部材)
 24g1  テーパ面
 24h   リンク部材
 35    型締め機構
 51    環状固定部
 51a   下面
 51b   側面
 51d   上面
 52    ベアリング(軸受部材)
 53    環状カム
 53b   カム面
 54    直動ガイド
 55    クランプ部材
 55a2  ローラ(接触部)
 56    圧縮コイルばね(弾性部材)
 D     樹脂成形装置
 F     離型フィルム(供給対象物)
 LM    下型
 M     成形型
 R     液状樹脂R(樹脂材料)
 Sb    樹脂封止済基板(樹脂成形品)
 UM    上型
 X     軸心
 

Claims (8)

  1.  内部に収容された樹脂材料を供給する樹脂供給機構と、
     弾性材料からなり、前記樹脂供給機構内の前記樹脂材料を吐出する吐出口を有するノズルと、
     前記ノズルの先端部分を外側から押し込んで、前記ノズルの前記吐出口の形状を前記ノズルの軸心に対する3回以上の回転対称形にし、且つ、前記吐出口の開口面積を変化させるクランプ機構と、を備えた樹脂供給装置。
  2.  前記クランプ機構は、前記ノズルの外側に周方向に沿って配置され、前記先端部分を押し込むクランプ部材を前記回転対称形の回転対称数と同数有する、請求項1に記載の樹脂供給装置。
  3.  前記クランプ機構は、
     前記ノズルの周囲を囲む環状固定部と、
     少なくとも一部が前記環状固定部の側方の外周側に配置され、前記クランプ部材に力を作用させるカム面を内周側に有する環状カムと、
     前記環状固定部と前記環状カムとの間に配置され、前記環状固定部に対して前記環状カムを相対的に回転可能に保持する軸受部材と、
     前記環状固定部の下面に設けられ、前記クランプ部材の移動を案内する直動ガイドと、を備え、
     前記クランプ部材が、前記環状カムの回転に伴って前記直動ガイドに沿って前記ノズルに向けて移動して前記ノズルの前記先端部分を押し込む、請求項2に記載の樹脂供給装置。
  4.  前記クランプ機構は、
     前記ノズルの周囲を囲む環状固定部と、
     前記環状固定部の上面と前記軸心の延びる軸心方向で対向し、前記環状固定部に対して前記軸心方向に沿って相対的な移動が可能なプレートと、
     前記環状固定部と前記プレートとの間で前記プレートに設けられ、内側にテーパ面を有するテーパ部材と、
     前記環状固定部の下面に設けられ、前記クランプ部材の移動を案内する直動ガイドと、を備え、
     前記クランプ部材が前記テーパ部材の前記テーパ面に接触する接触部を有し、
     前記プレートの前記環状固定部に対する相対的な移動に伴う前記接触部の前記テーパ面上の移動によって、前記クランプ部材が前記直動ガイドに沿って前記ノズルに向けて移動して前記ノズルの前記先端部分を押し込む、請求項2に記載の樹脂供給装置。
  5.  前記クランプ機構は、周方向で隣接する前記クランプ部材の間に弾性部材を更に備える、請求項3又は4に記載の樹脂供給装置。
  6.  前記クランプ機構は、
     前記ノズルの周囲を囲む環状固定部と、
     前記環状固定部の上面と前記軸心の延びる軸心方向で対向し、前記環状固定部に対して前記軸心方向に沿って相対的な移動が可能なプレートと、
     前記環状固定部と前記プレートとの間で、一方端部が前記プレートに取り付けられ、他方端部が前記クランプ部材に取り付けられたリンク部材と、
     前記環状固定部の下面に設けられ、前記クランプ部材の移動を案内する直動ガイドと、を備え、
     前記プレートの前記環状固定部に対する相対的な移動に伴う前記リンク部材の回転によって、前記クランプ部材が前記直動ガイドに沿って前記ノズルに向けて移動して前記ノズルの前記先端部分を押し込む、請求項2に記載の樹脂供給装置。
  7.  請求項1から6の何れか一項に記載の樹脂供給装置と、
     互いに対向して配置される上型及び下型を含む成形型と、
     前記樹脂供給装置から吐出された前記樹脂材料が前記上型と前記下型との間に配置された状態で、前記成形型を型締めする型締め機構と、を備えた樹脂成形装置。
  8.  請求項7に記載の樹脂成形装置を用いた樹脂成形品の製造方法であって、
     前記樹脂供給装置を用いて、前記ノズルの前記先端部分が前記クランプ機構により押し込まれた状態で、供給対象物に前記樹脂材料を供給する樹脂供給ステップと、
     前記樹脂供給ステップで供給された前記樹脂材料を用いて樹脂成形を行う樹脂成形ステップと、を含む樹脂成形品の製造方法。
     
PCT/JP2022/024808 2021-09-30 2022-06-22 樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法 WO2023053618A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020247010270A KR20240055033A (ko) 2021-09-30 2022-06-22 수지 공급 장치, 수지 성형 장치 및 수지 성형품의 제조 방법

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021160569A JP7135192B1 (ja) 2021-09-30 2021-09-30 樹脂供給装置、樹脂成形装置、及び、樹脂成形品の製造方法
JP2021-160569 2021-09-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2023053618A1 true WO2023053618A1 (ja) 2023-04-06

Family

ID=83229677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2022/024808 WO2023053618A1 (ja) 2021-09-30 2022-06-22 樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7135192B1 (ja)
KR (1) KR20240055033A (ja)
TW (1) TWI808872B (ja)
WO (1) WO2023053618A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03152A (ja) * 1989-05-24 1991-01-07 Sanyo Electric Co Ltd 塗布装置
JPH1133439A (ja) * 1997-07-22 1999-02-09 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 処理液吐出ノズル、基板処理装置および処理液供給方法
WO2006077908A1 (ja) * 2005-01-21 2006-07-27 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. 溶融樹脂の供給方法及びその装置、並びに供給された溶融樹脂による成形品の製造方法
JP2017193095A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 Towa株式会社 樹脂成形装置及び樹脂成形方法
JP2018118189A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 Towa株式会社 吐出装置、吐出方法、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5655237B2 (ja) * 2010-12-17 2015-01-21 アピックヤマダ株式会社 液状樹脂供給装置及び樹脂モールド装置
CN108506519B (zh) * 2018-03-30 2020-01-24 中国科学院力学研究所 一种微型可程控的旋压式夹管阀
CN211398651U (zh) * 2019-12-31 2020-09-01 卡希尼流体科技(杭州)有限公司 一种软管挤压控流装置
CN112709838B (zh) * 2020-12-17 2021-11-30 中南大学 一种管道截面大小高精度调节装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03152A (ja) * 1989-05-24 1991-01-07 Sanyo Electric Co Ltd 塗布装置
JPH1133439A (ja) * 1997-07-22 1999-02-09 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 処理液吐出ノズル、基板処理装置および処理液供給方法
WO2006077908A1 (ja) * 2005-01-21 2006-07-27 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. 溶融樹脂の供給方法及びその装置、並びに供給された溶融樹脂による成形品の製造方法
JP2017193095A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 Towa株式会社 樹脂成形装置及び樹脂成形方法
JP2018118189A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 Towa株式会社 吐出装置、吐出方法、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20240055033A (ko) 2024-04-26
JP2023050463A (ja) 2023-04-11
TWI808872B (zh) 2023-07-11
JP7135192B1 (ja) 2022-09-12
TW202315734A (zh) 2023-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102173980B1 (ko) 수지몰드장치
CN110099777B (zh) 模制树脂的计量装置、树脂供给计量装置、树脂模制装置和它们的方法以及树脂供给装置
JP6672191B2 (ja) 吐出装置、吐出方法、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法
JP2012126074A (ja) 樹脂モールド装置
TWI785287B (zh) 樹脂成形裝置及樹脂成形品的製造方法
KR20180001434A (ko) 수지 성형 장치, 수지 성형품의 제조 방법 및 제품의 제조 방법
KR20170121681A (ko) 수지 성형 장치, 수지 성형 방법, 수지 성형품의 제조 방법 및 제품의 제조 방법
WO2023053618A1 (ja) 樹脂供給装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法
TW202221802A (zh) 樹脂密封裝置及樹脂密封方法
CN107756707B (zh) 树脂成形装置及树脂成形品制造方法
JP2008137334A (ja) 樹脂封止装置
TWI724695B (zh) 樹脂成形裝置和樹脂成形品的製造方法
TWI781732B (zh) 樹脂成型裝置及樹脂成型品之製造方法
JP2004017322A (ja) 金型装置及び圧縮成形装置
KR102587525B1 (ko) 수지 공급 방법, 수지 성형품의 제조 방법 및 수지 성형 장치
WO2023062885A1 (ja) 圧縮成形装置
KR101787234B1 (ko) 압축 성형 장치의 수지 재료 공급 방법 및 공급 장치 및 압축 성형 방법 및 압축 성형 장치
JP4509198B2 (ja) 樹脂封止装置および樹脂封止方法
JP2023046946A (ja) 樹脂成形品の製造方法、フィルム固定部材、液状樹脂拡大機構、及び樹脂成形装置
JP2023106688A (ja) 圧縮成形装置及び圧縮成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 22875497

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 20247010270

Country of ref document: KR

Kind code of ref document: A