WO2021214887A1

WO2021214887A1 - コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法

Info

Publication number: WO2021214887A1
Application number: PCT/JP2020/017245
Authority: WO
Inventors: 真一臼井; 孝一折戸
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2020-04-21
Filing date: 2020-04-21
Publication date: 2021-10-28
Also published as: JPWO2021214887A1; JP6824486B1; CN115398411A; US20230069255A1; DE112020007108T5

Abstract

コンテンツ配信システム（１）が、複数の外部表示端末と、複数の表示器と、複数の外部表示端末のうちの外部表示端末（１０Ａ）が、複数の表示器のうちの表示器（３１Ａ）に接続された場合に外部表示端末（１０Ａ）に提供するコンテンツを生成する統合監視機器（５０）と、コンテンツを、無線通信によって外部表示端末（１０Ａ）に送信するＡＰ（４０）と、を備え、外部表示端末（１０Ａ）は、表示器（３１Ａ）に対して特定の距離まで近づけられると、表示器（３１Ａ）に、外部表示端末（１０Ａ）を識別することができる端末属性情報を、無線通信によって送信し、表示器（３１Ａ）は、表示器（３１Ａ）を識別することができる装置属性情報および端末属性情報を統合監視機器（５０）に送信し、統合監視機器（５０）は、装置属性情報および端末属性情報に対応するコンテンツを生成し、外部表示端末（１０Ａ）は、コンテンツを表示する。

Description

コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法

　本開示は、外部表示端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法に関する。

　コンテンツ配信システムの１つに、表示器と、この表示器に近距離無線で接続し表示器が取得している情報を表示する外部表示端末とを備えたシステムがある。表示器は、ＰＬＣ（Programmable　Logic　Controller、プログラマブルロジックコントローラ）といった制御装置の状態を表示するとともに、制御装置に種々の指示を送信する装置である。

　このようなコンテンツ配信システムでは、ユーザが外部表示端末を操作することによって、表示器に種々の設定を行うことができる。特許文献１に記載のシステムが備える電子機器は、他の電子機器と通信可能な領域に入ると、自動的に他の電子機器との間で近距離無線通信を行って、他の電子機器から設定情報を受信し、設定情報に基づいて、電子機器の設定を変更している。

特開２０１５－０７６７７５号公報

　上記特許文献１の技術をコンテンツ配信システムに適用した場合を考える。この場合、外部表示端末は、表示器と通信可能な領域に入ると、自動的に表示器との間で近距離無線通信を行って、表示器からコンテンツを受信することとなる。

　しかしながら、コンテンツを送信する表示器が複数台である場合、外部表示端末は、意図していない表示器との間で近距離無線通信を実行してしまい、意図していない表示器から所望していないコンテンツを受信する場合があるという問題があった。

　本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、外部表示端末が所望のコンテンツを取得することができるコンテンツ配信システムを得ることを目的とする。

　上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のコンテンツ配信システムは、無線通信で受信した第１の情報を表示する複数の外部表示端末と、外部表示端末から送られてくる第２の情報を受け付けるとともに、第２の情報を外部装置に送信する複数のインタフェース装置とを備える。また、本開示のコンテンツ配信システムは、複数のインタフェース装置を監視して制御するとともに、複数の外部表示端末のうちの第１の外部表示端末が、複数のインタフェース装置のうちの第１のインタフェース装置に接続された場合に第１の外部表示端末に提供するコンテンツを生成する統合監視機器と、コンテンツを、無線通信によって第１の外部表示端末に送信するアクセスポイントとを備える。第１の外部表示端末は、第１のインタフェース装置に対して特定の距離まで近づけられると、第１のインタフェース装置に、第１の外部表示端末を識別することができる端末属性情報を、無線通信によって送信する。第１のインタフェース装置は、第１のインタフェース装置を識別することができる装置属性情報および端末属性情報を統合監視機器に送信する。統合監視機器は、装置属性情報および端末属性情報に対応するコンテンツを生成し、外部表示端末は、コンテンツを表示する。

　本開示にかかるコンテンツ配信システムは、外部表示端末が所望のコンテンツを取得することができるという効果を奏する。

実施の形態にかかるコンテンツ配信システムの概略構成を示す図実施の形態にかかるコンテンツ配信システムが備える構成要素の内部構成を示す図実施の形態にかかるコンテンツ配信システムにおけるコンテンツの配信処理手順を示すフローチャート実施の形態にかかる統合監視機器が用いる対応関係情報の構成を示す図実施の形態にかかる統合監視機器を実現するハードウェア構成を示す図

　以下に、本開示の実施の形態にかかるコンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法を図面に基づいて詳細に説明する。

実施の形態．
　図１は、実施の形態にかかるコンテンツ配信システムの概略構成を示す図である。コンテンツ配信システム１は、ＡＰ（Access　Point、アクセスポイント）４０と、統合監視機器５０とを備えている。また、コンテンツ配信システム１は、複数の装置と、複数の外部表示端末とを備えている。図１では、コンテンツ配信システム１が、装置３０Ａ，３０Ｂと、外部表示端末１０Ａ，１０Ｂとを備えている場合について説明する。装置３０Ａ，３０Ｂの例は、印刷装置、ラベル作成装置、ラベル貼り付け装置、ボイラー、ポンプ、エレベータである。

　装置３０Ａは、表示器３１Ａ，３２Ａを有しており、装置３０Ｂは、表示器３１Ｂ，３２Ｂを有している。表示器３１Ａ，３２Ａ，３１Ｂ，３２Ｂは、イーサネット（登録商標）といったネットワーク６０に接続されている。また、ネットワーク６０には、統合監視機器５０およびＡＰ４０が接続されている。なお、以下の説明では、表示器３１Ａ，３２Ａ，３１Ｂ，３２Ｂを、表示器３１Ｘという場合がある。また、外部表示端末１０Ａ，１０Ｂを、外部表示端末１０Ｘという場合がある。

　外部表示端末１０Ｘは、種々の装置と無線通信が可能な端末であり、無線通信で受信した情報を表示する。外部表示端末１０Ｘが表示する情報が、第１の情報である。外部表示端末１０Ｘの例は、タブレット端末、スマートフォンである。実施の形態では、外部表示端末１０Ａが、ユーザ１１０Ａによって操作され、外部表示端末１０Ｂが、ユーザ１１０Ｂによって操作される場合について説明する。外部表示端末１０Ａ，１０Ｂは、同様の構成を有しているので、ここでは、外部表示端末１０Ａの構成について説明する。なお、以下の説明では、ユーザ１１０Ａ，１１０Ｂをユーザ１１０Ｘという場合がある。

　外部表示端末１０Ａは、表示器３１Ｘとの間で、近距離無線通信（ＮＦＣ：Near　Field　Communication）を実行する機能を有している。外部表示端末１０Ａは、ユーザ１１０Ａによって表示器３１Ａ，３２Ａ，３１Ｂ，３２Ｂの何れかにかざされると、かざされた表示器との間でペアリングを行う。第１の外部表示端末である外部表示端末１０Ａは、例えば、ユーザ１１０Ａによって第１の表示器である表示器３１Ａにかざされると、表示器３１Ａとの間でペアリングを行う。

　外部表示端末１０Ａは、表示器３１Ａとの間でペアリングを行うと、外部表示端末１０Ａの属性を示す端末属性情報を表示器３１Ａに送信し、表示器３１Ａから表示器３１Ａの属性情報を示す表示器属性情報を受信する。端末属性情報は、外部表示端末１０Ａを識別することができる情報であり、表示器属性情報は、表示器３１Ａを識別することができる情報である。

　外部表示端末１０Ａが表示器３１Ａとの間で行うペアリングは、ＮＦＣペアリングである。端末属性情報および表示器属性情報の例は、ＩＰ（Internet　Protocol）アドレス、ＵＲＬ（Uniform　Resource　Locator）などである。なお、表示器属性情報は、表示器３１Ｘが設置されている場所を示す情報であってもよい。また、端末属性情報は、ユーザ１１０Ｘを識別する情報であるユーザ認証情報であってもよい。

　また、外部表示端末１０Ａは、ＡＰ４０を介して統合監視機器５０から、コンテンツを受信する。コンテンツの例は、外部表示端末１０Ａが表示する操作画面である。操作画面は、外部表示端末１０Ａ上で表示器３１Ａを操作するための画面である。操作画面には、表示器３１Ａに特定の処理を開始させる開始ボタン、表示器３１Ａに特定の処理を終了させる終了ボタンなどが配置されている。また、コンテンツは、表示器３１Ａの外部装置（図示せず）の状態を示すグラフなどであってもよい。外部装置の例は、ＰＬＣといった制御装置である。

　外部表示端末１０Ａは、コンテンツに対するユーザ１１０Ａの操作を受け付けると、操作に対応する情報である操作情報を、ＡＰ４０を介して統合監視機器５０に送信する。操作情報は、表示器３１Ａを操作するための情報である。

　外部表示端末１０Ａは、ＡＰ４０との間で無線通信を行う。したがって、外部表示端末１０Ａは、ＡＰ４０から無線通信でコンテンツを受信し、無線通信でＡＰ４０に操作情報を送信する。

　表示器３１Ａ，３２Ａ，３１Ｂ，３２Ｂは、それぞれ、ネットワーク６０を介して制御装置などの外部装置に接続されている。表示器３１Ａ，３２Ａ，３１Ｂ，３２Ｂの例は、プログラマブル表示器である。表示器３１Ａ，３２Ａ，３１Ｂ，３２Ｂに接続される各制御装置は、それぞれロボット、ロボット周辺機器などを制御する。

　表示器３１Ａ，３２Ａ，３１Ｂ，３２Ｂは、同様の構成を有しているので、ここでは、表示器３１Ａの構成について説明する。表示器３１Ａは、外部表示端末１０Ｘとの間で、近距離無線通信を実行する機能を有している。以下、表示器３１Ａが外部表示端末１０Ａと近距離無線通信を実行する場合について説明する。

　表示器３１Ａは、外部表示端末１０Ａとの間でペアリングを行うと、表示器属性情報を外部表示端末１０Ａに送信し、端末属性情報を外部表示端末１０Ａから受信する。表示器３１Ａが外部表示端末１０Ａから受信する端末属性情報が第２の情報である。表示器３１Ａは、外部表示端末１０Ａの端末属性情報と、表示器３１Ａの表示器属性情報とを対応付けた対応属性情報を生成する。

　表示器３１Ａは、生成した対応属性情報を、ネットワーク６０を介して統合監視機器５０に送信する。なお、表示器３１Ａは、無線通信によって、対応属性情報を統合監視機器５０に送信してもよい。この場合、表示器３１Ａおよび統合監視機器５０は、ネットワーク６０に接続されていなくてもよい。

　表示器３１Ａは、接続されている制御装置の状態を表示する。また、表示器３１Ａは、表示器３１Ａの情報、ペアリングの情報などを表示してもよい。表示器３１Ａの情報の例は、表示器属性情報であり、ペアリングの情報は、外部表示端末１０Ａの端末属性情報である。

　また、表示器３１Ａは、統合監視機器５０から送られてくる指示に対応する指令を、制御装置に送る。なお、表示器３１Ｘは、表示機能を有していなくてもよい。表示器３１Ｘが表示機能を有していない場合、表示器３１Ｘは、ＨＭＩ（Human　Machine　Interface、ヒューマンマシンインタフェース）ユニット、すなわちインタフェース装置である。ＨＭＩユニットは、外部表示端末１０Ｘから端末属性情報といった情報を受信するとともに、制御装置との間で情報の送受信を実行する。表示器３１Ｘの代わりにインタフェース装置が適用される場合、インタフェース装置は、インタフェース装置の属性を示す装置属性情報と、端末属性情報とを対応付けた対応属性情報を生成する。装置属性情報は、インタフェース装置を識別することができる情報である。表示器３１Ｘの代わりにインタフェース装置が適用される場合、実施の形態では、表示器３１Ａが第１のインタフェース装置である。

　ＡＰ４０は、統合監視機器５０から送られてくるコンテンツを、ＷｉＦｉ（登録商標）（ワイファイ）といった無線通信によって外部表示端末１０Ａに送信する。

　統合監視機器５０は、表示器３１Ｘを統合監視するコンピュータである。統合監視機器５０は、対応属性情報を受信すると、対応属性情報に対応するコンテンツを生成する。対応属性情報の中に、表示器３１Ａの表示器属性情報と、外部表示端末１０Ａの端末属性情報とが含まれている場合、統合監視機器５０は、表示器３１Ａおよび外部表示端末１０Ａに対応するコンテンツを生成する。

　統合監視機器５０は、生成したコンテンツを、端末属性情報に対応する外部表示端末１０Ｘに送信する。対応属性情報に外部表示端末１０Ａの端末属性情報が含まれている場合、統合監視機器５０は、生成したコンテンツを、外部表示端末１０Ａに送信する。この場合、統合監視機器５０は、生成したコンテンツを、ネットワーク６０およびＡＰ４０を介して外部表示端末１０Ａに送信する。

　また、統合監視機器５０は、ユーザが外部表示端末１０Ａを用いて表示器３１Ａへの操作を行うと、この操作をＡＰ４０およびネットワーク６０を介して受け付ける。統合監視機器５０は、受け付けた操作に対応する指示を表示器３１Ａに送信する。

　図２は、実施の形態にかかるコンテンツ配信システムが備える構成要素の内部構成を示す図である。図２では、統合監視機器５０、表示器３１Ａ、外部表示端末１０Ａ、およびＡＰ４０の内部構成を示している。

　統合監視機器５０は、通信ＩＦ（InterFace、インタフェース）５１と、属性情報管理部５２と、コンテンツ生成部５３とを有している。ＡＰ４０は、通信ＩＦ４１と、コンテンツ配信部４２と、無線ＩＦ４３とを有している。

　表示器３１Ａは、近距離無線通信タグであるＮＦＣタグ３５と、制御部３３と、通信ＩＦ３４とを有している。外部表示端末１０Ａは、無線ＩＦ１１と、近距離無線読み書き器であるＮＦＣリーダライタ１２と、遠隔監視アプリケーション１３と、操作部１４と、制御部１５と、表示部１６とを有している。

　統合監視機器５０の通信ＩＦ５１、表示器３１Ａの通信ＩＦ３４、およびＡＰ４０の通信ＩＦ４１は、ネットワーク６０に接続されている。通信ＩＦ５１、通信ＩＦ３４、および通信ＩＦ４１は、互いにネットワーク６０を介して通信可能となっている。

　表示器３１ＡのＮＦＣタグ３５は、外部表示端末１０ＡのＮＦＣリーダライタ１２によってデータの読み書きが行われる。外部表示端末１０Ａの無線ＩＦ１１は、ＡＰ４０の無線ＩＦ４３との間で無線通信可能となっている。

　外部表示端末１０Ａが備える遠隔監視アプリケーション１３は、統合監視機器５０から送られてくるコンテンツを表示するためのアプリケーションである。遠隔監視アプリケーション１３は、ＶＮＣ（Virtual　Network　Computing、ヴァーチャルネットワークコンピューティング）クライアント機能、またはＷｅｂ（ウェブ）クライアント機能によって実現される。

　操作部１４は、ユーザ１１０Ａからの操作を受け付ける。なお、外部表示端末１０Ａは、操作部１４を有していなくてもよい。この場合のコンテンツは、外部表示端末１０Ａに接続されている制御装置の状態を示す情報などである。表示部１６は、統合監視機器５０から送られてくるコンテンツを表示する。表示部１６は、遠隔監視アプリケーション１３からの制御に従ってコンテンツを表示する。制御部１５は、外部表示端末１０Ａが備える各構成要素を制御する。

　表示器３１Ａが備える制御部３３は、表示器３１Ａが備える構成要素を制御する。制御部３３は、ＮＦＣタグ３５に表示器３１Ａの表示器属性情報を書き込んでおく。また、制御部３３は、統合監視機器５０から通信ＩＦ３４を介して、ユーザ操作に対応する指示を受信すると、指示に対応する処理を実行する。制御部３３は、外部機器が表示する画面の画面データを生成する画面生成機能を有していてもよい。画面生成機能の例は、ＶＮＣクライアント機能、またはＷｅｂクライアント機能である。

　なお、表示器３１Ａが表示部を備えていてもよいが、図２では表示部の図示を省略している。表示器３１Ａが表示部を備える場合、表示部は、ペアリングの情報などを表示する。また、表示器３１Ａは、ユーザ１１０Ａからの操作を受け付ける操作部を有していてもよい。

　統合監視機器５０が備える属性情報管理部５２は、端末属性情報と、表示器属性情報と、コンテンツの識別情報とが対応付けされた対応関係情報（後述する対応関係情報７０）を記憶する。また、属性情報管理部５２は、表示器３１Ｘから送られてくる対応属性情報を、通信ＩＦ５１を介して受信する。属性情報管理部５２は、対応属性情報と、対応関係情報７０とに基づいて、コンテンツ生成部５３に生成させるコンテンツを決定する。

　コンテンツ生成部５３は、画面データを生成する際に用いる画面データの情報を、表示器３１Ｂから通信ＩＦ５１を介して受信する。コンテンツ生成部５３は、属性情報管理部５２が決定したコンテンツを、画面データの情報を用いて生成する。コンテンツ生成部５３が生成するコンテンツは、対応属性情報に含まれる端末属性情報および表示器属性情報に対応するコンテンツである。コンテンツ生成部５３は、生成したコンテンツを、通信ＩＦ５１およびネットワーク６０を介して、ＡＰ４０に送る。

　ＡＰ４０が備えるコンテンツ配信部４２は、統合監視機器５０が生成したコンテンツを、外部表示端末１０Ａに配信する。具体的には、コンテンツ配信部４２は、通信ＩＦ４１がコンテンツを受信すると、無線ＩＦ４３からコンテンツを外部表示端末１０Ａに送信する。すなわち、コンテンツ配信部４２は、統合監視機器５０が生成したコンテンツを、外部表示端末１０Ａに中継する。

　図３は、実施の形態にかかるコンテンツ配信システムにおけるコンテンツの配信処理手順を示すフローチャートである。コンテンツ配信システム１では、表示器３１Ａ，３２Ａ，３１Ｂ，３２Ｂが、外部表示端末１０Ａ，１０Ｂの近接を監視している（ステップＳ１０）。ここでは、外部表示端末１０Ａが、表示器３１Ａにかざされて表示器３１Ａに近接する場合について説明する。

　表示器３１Ａの制御部３３は、ＮＦＣタグ３５の状態を監視することで、外部表示端末１０Ａの近接を監視する。表示器３１Ａの制御部３３は、外部表示端末１０ＡによってＮＦＣタグ３５に給電されたか否かに基づいて、外部表示端末１０Ａが近接したか否かを判定する。

　表示器３１Ａが、外部表示端末１０Ａの近接を検出していなければ（ステップＳ１５、Ｎｏ）、表示器３１Ａは、ステップＳ１０に戻り、外部表示端末１０Ａの近接を監視する。

　外部表示端末１０Ａが、表示器３１Ａにかざされると、ＮＦＣリーダライタ１２が、表示器３１ＡのＮＦＣタグ３５に、電磁波によって給電する。表示器３１Ａが、外部表示端末１０Ａの近接を検出すると（ステップＳ１５、Ｙｅｓ）、外部表示端末１０Ａから端末属性情報を取得する（ステップＳ２０）。すなわち、表示器３１Ａの制御部３３が、ＮＦＣタグ３５への給電の有無に基づいて外部表示端末１０Ａの近接を検出すると、ＮＦＣリーダライタ１２によってＮＦＣタグ３５に端末属性情報が書き込まれる。

　また、外部表示端末１０Ａは、表示器３１Ａから表示器属性情報を取得する（ステップＳ３０）。具体的には、ＮＦＣリーダライタ１２が、ＮＦＣタグ３５に書き込まれている表示器属性情報を読み出す。外部表示端末１０Ａの表示部１６は、表示器属性情報を表示する。これにより、ユーザ１１０Ａは、外部表示端末１０Ａが、何れの表示器に接続したかを確認することができる。また、この後、外部表示端末１０Ａが統合監視機器５０からコンテンツを取得した際に、コンテンツに表示器属性情報が含まれていれば、外部表示端末１０Ａは、外部表示端末１０Ａが取得した表示器属性情報との間で齟齬が生じていないかを確認することができる。

　表示器３１Ａは、端末属性情報および表示器属性情報を統合監視機器５０に送信する（ステップＳ４０）。すなわち、表示器３１Ａは、対応属性情報を統合監視機器５０に送信する。

　統合監視機器５０は、端末属性情報および表示器属性情報に対応するコンテンツを生成する（ステップＳ５０）。具体的には、属性情報管理部５２が、端末属性情報と、表示器属性情報と、対応関係情報７０とに基づいて、何れの外部表示端末１０Ｘに何れのコンテンツを送信するかを決定する。ここでの属性情報管理部５２は、外部表示端末１０Ａに送信するコンテンツを決定する。

　図４は、実施の形態にかかる統合監視機器が用いる対応関係情報の構成を示す図である。対応関係情報７０では、外部表示端末１０Ｘの識別情報である端末属性情報と、表示器３１Ａ，３２Ａ，３１Ｂ，３２Ｂの識別情報である表示器属性情報と、コンテンツの識別情報であるコンテンツ識別情報とが対応付けされている。属性情報管理部５２は、対応関係情報７０に基づいて、表示器３１Ａからの端末属性情報および表示器属性情報に対応するコンテンツ識別情報を判定する。

　コンテンツ生成部５３は、コンテンツ識別情報に基づいて、端末属性情報および表示器属性情報に対応するコンテンツを生成する。コンテンツ生成部５３は、生成したコンテンツを、通信ＩＦ５１およびネットワーク６０を介して、ＡＰ４０に送信する。

　ＡＰ４０は、コンテンツを外部表示端末１０Ａに配信する（ステップＳ６０）。具体的には、ＡＰ４０の通信ＩＦ４１が、ネットワーク６０を介して、コンテンツを受信してコンテンツ配信部４２に送る。コンテンツ配信部４２は、無線ＩＦ４３に、コンテンツの配信指令を送る。このコンテンツの配信指令には、コンテンツと、表示器３１Ａのアドレスとが含まれている。無線ＩＦ４３は、コンテンツを無線通信によって外部表示端末１０Ａに送信する。

　これにより、外部表示端末１０Ａの無線ＩＦ１１が、コンテンツを受信する。外部表示端末１０Ａは、受信したコンテンツを表示する（ステップＳ７０）。具体的には、外部表示端末１０Ａは、遠隔監視アプリケーション１３および表示部１６によって、コンテンツを表示する。

　この後、ユーザ１１０Ａによって外部表示端末１０Ａのコンテンツに操作が行われると、外部表示端末１０Ａが、操作に対応する情報である操作情報を、ＡＰ４０を介して統合監視機器５０に送信する。これにより、統合監視機器５０は、操作情報に対応する指示を、表示器３１Ａに送信する。表示器３１Ａは、統合監視機器５０からの指示に従って動作する。表示器３１Ａが、制御装置に指示を送ると、制御装置の状態が変わる。表示器３１Ａが、制御装置の状態を表示することで、ユーザ１１０Ａは、外部表示端末１０Ａに対して、制御装置の状態に応じた操作を行うことが可能となる。

　ユーザ１１０Ａが、外部表示端末１０Ａを表示器３１Ａ以外の表示器（例えば、表示器３１Ｂ）にかざすと、外部表示端末１０Ａと表示器３１Ａとの間のペアリングが解消し、外部表示端末１０Ａと表示器３１Ｂとの間でペアリングされる。この後、コンテンツ配信システム１では、図３で説明した処理と同様の処理が実行される。すなわち、統合監視機器５０が、外部表示端末１０Ａの端末属性情報および表示器３１Ｂの表示器属性情報に対応したコンテンツを生成し、このコンテンツがＡＰ４０から外部表示端末１０Ａに配信される。

　このように、コンテンツ配信システム１では、外部表示端末１０ＸがＮＦＣリーダライタ１２を備え、表示器３１ＸがＮＦＣタグ３５を備えているので、表示器３１Ｘは、外部表示端末１０Ｘから端末属性情報を取得することができる。これにより、表示器３１Ｘが、端末属性情報および表示器属性情報を対応付けした対応属性情報を統合監視機器５０に送信するので、統合監視機器５０は、対応属性情報に基づいて、何れの外部表示端末１０Ｘが、何れの表示器３１Ｘを遠隔監視しているかを判断できる。したがって、統合監視機器５０は、対応属性情報に対応するコンテンツを生成することが可能となる。

　また、コンテンツ配信システム１では、対応属性情報に基づいて、表示器３１Ｘと外部表示端末１０Ｘとが、一意にペアリングされるので、統合監視機器５０は、対応属性情報に基づいて、表示器３１Ｘに正しく紐づけされたコンテンツを特定することができる。すなわち、統合監視機器５０は、外部表示端末１０Ｘが遠隔監視している表示器３１Ｘのコンテンツを生成して送信することができる。これにより、外部表示端末１０Ｘは、ペアリングした表示器３１Ｘに対応するコンテンツを表示できるとともに、表示器３１Ｘに対する操作を受け付けることが可能となる。

　ところで、対応属性情報を用いずに外部表示端末と表示器との間のペアリングを実行し、外部表示端末がペアリングした表示器からコンテンツを取得するコンテンツ配信システムがある。このコンテンツ配信システムでは、外部表示端末は、所望していない他の表示器との間でペアリングを実行してしまう場合がある。この場合、外部表示端末は、所望していない他の表示器に対応するコンテンツを取得することとなり、外部表示端末のユーザは、意図していない情報の書き換え、または誤操作を行ってしまう場合がある。

　一方、実施の形態のコンテンツ配信システム１では、統合監視機器５０が、外部表示端末１０Ｘと表示器３１Ｘとがペアリングされた際の対応属性情報を用いてコンテンツを生成するので、外部表示端末１０Ｘは、所望するコンテンツを正確に取得することが可能となる。

　なお、コンテンツ配信システム１では、表示器３１Ｘが、コンテンツの一部を生成してもよい。また、表示器３１Ｘの少なくとも１つが、統合監視機器５０を備えていてもよい。また、表示器３１Ｘの少なくとも１つが、ＡＰ４０の機能を備えていてもよい。

　また、コンテンツ配信システム１では、表示器３１Ｘに外部表示端末１０Ｘがかざされている間だけ、表示器３１Ｘと外部表示端末１０Ｘとのペアリングを有効にしてもよい。この場合、外部表示端末１０Ｘは、表示器３１Ｘとの間の距離を測定し、測定した距離が閾値を超えると、外部表示端末１０Ｘとの間のペアリングを無効にする。例えば、表示器３１Ｘに外部表示端末１０Ｘをかざすことができる領域が安全エリアである場合、ユーザ１１０Ｘは、安全エリアで外部表示端末１０Ｘを介した表示器３１Ｘの操作を実行することができる。

　また、表示器３１Ｘは、登録されている外部表示端末１０Ｘにのみペアリングを許可してもよい。また、外部表示端末１０Ａは、登録されている表示器３１Ｘにのみペアリングを許可してもよい。

　また、外部表示端末１０Ｘは、ユーザ１１０Ｘの操作によって指定されたコンテンツを統合監視機器５０に要求してもよい。

　ここで、統合監視機器５０のハードウェア構成について説明する。図５は、実施の形態にかかる統合監視機器を実現するハードウェア構成を示す図である。統合監視機器５０は、プロセッサ１００、メモリ２００、および通信ＩＦ５１により実現することができる。プロセッサ１００の例は、ＣＰＵ（Central　Processing　Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、ＤＳＰ（Digital　Signal　Processor）ともいう）またはシステムＬＳＩ（Large　Scale　Integration）である。メモリ２００の例は、ＲＡＭ（Random　Access　Memory）、ＲＯＭ（Read　Only　Memory）である。

　統合監視機器５０は、プロセッサ１００が、メモリ２００で記憶されている統合監視機器５０の動作を実行するための、コンピュータで実行可能な、情報処理プログラムを読み出して実行することにより実現される。統合監視機器５０の動作を実行するためのプログラムである情報処理プログラムは、統合監視機器５０の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。

　統合監視機器５０で実行される情報処理プログラムは、属性情報管理部５２と、コンテンツ生成部５３とを含むモジュール構成となっており、これらが主記憶装置上にロードされ、これらが主記憶装置上に生成される。

　通信ＩＦ５１は、対応属性情報を受け付けてプロセッサ１００に送る。メモリ２００は、プロセッサ１００が各種処理を実行する際の一時メモリに使用される。メモリ２００は、対応属性情報、対応関係情報７０、コンテンツなどを記憶する。通信ＩＦ５１は、生成されたコンテンツをネットワーク６０に出力する。

　情報処理プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。また、情報処理プログラムは、インターネットなどのネットワーク経由で統合監視機器５０に提供されてもよい。なお、統合監視機器５０の機能について、一部を専用回路などの専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。表示器３１Ｘ、外部表示端末１０Ｘ、およびＡＰ４０についても、統合監視機器５０と同様のハードウェア構成によって実現できる。

　このように実施の形態では、外部表示端末１０Ａが、表示器３１Ａに対して特定の距離まで近づけられると、表示器３１Ａに、端末属性情報を、無線通信によって送信する。表示器３１Ａは、表示器属性情報および端末属性情報を統合監視機器５０に送信し、統合監視機器５０は、表示器属性情報および端末属性情報に対応するコンテンツを生成し、外部表示端末１０Ａは、コンテンツを表示する。これにより、コンテンツ配信システム１は、外部表示端末１０Ａに誤ったコンテンツを提供してしまうことを防止できる。したがって、コンテンツ配信システム１では、外部表示端末１０Ａが所望のコンテンツを取得することができる。

　以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。

　１　コンテンツ配信システム、１０Ａ，１０Ｂ　外部表示端末、１１，４３　無線ＩＦ、１２　ＮＦＣリーダライタ、１３　遠隔監視アプリケーション、１４　操作部、１５，３３　制御部、１６　表示部、３０Ａ，３０Ｂ　装置、３１Ａ，３２Ａ，３１Ｂ，３２Ｂ　表示器、３４，４１，５１　通信ＩＦ、３５　ＮＦＣタグ、４０　ＡＰ、４２　コンテンツ配信部、５０　統合監視機器、５２　属性情報管理部、５３　コンテンツ生成部、６０　ネットワーク、７０　対応関係情報、１００　プロセッサ、１１０Ａ，１１０Ｂ　ユーザ、２００　メモリ。

Claims

　無線通信で受信した第１の情報を表示する複数の外部表示端末と、
　前記外部表示端末から送られてくる第２の情報を受け付けるとともに、前記第２の情報を外部装置に送信する複数のインタフェース装置と、
　複数の前記インタフェース装置を監視して制御するとともに、複数の前記外部表示端末のうちの第１の外部表示端末が、複数の前記インタフェース装置のうちの第１のインタフェース装置に接続された場合に前記第１の外部表示端末に提供するコンテンツを生成する統合監視機器と、
　前記コンテンツを、無線通信によって前記第１の外部表示端末に送信するアクセスポイントと、
　を備え、
　前記第１の外部表示端末は、前記第１のインタフェース装置に対して特定の距離まで近づけられると、前記第１のインタフェース装置に、前記第１の外部表示端末を識別することができる端末属性情報を、無線通信によって送信し、
　前記第１のインタフェース装置は、前記第１のインタフェース装置を識別することができる装置属性情報および前記端末属性情報を前記統合監視機器に送信し、
　前記統合監視機器は、前記装置属性情報および前記端末属性情報に対応する前記コンテンツを生成し、
　前記外部表示端末は、前記コンテンツを表示する、
　ことを特徴とするコンテンツ配信システム。
　複数の前記インタフェース装置、前記統合監視機器、および前記アクセスポイントはネットワークによって接続されており、
　前記第１のインタフェース装置は、前記ネットワークを介して前記装置属性情報および前記端末属性情報を前記統合監視機器に送信し、
　前記統合監視機器は、前記ネットワークを介して前記コンテンツを前記アクセスポイントに送信する、
　ことを特徴とする請求項１に記載のコンテンツ配信システム。
　前記コンテンツは、前記第１のインタフェース装置への操作画面であり、
　前記第１の外部表示端末は、前記操作画面が操作されると、操作の情報を示す操作情報を無線通信で前記アクセスポイントに送信し、
　前記アクセスポイントが前記操作情報を、前記ネットワークを介して前記統合監視機器に送信し、前記統合監視機器が、前記操作情報に対応する指令を、前記ネットワークを介して前記第１のインタフェース装置に送信する、
　ことを特徴とする請求項２に記載のコンテンツ配信システム。
　前記第１のインタフェース装置は、前記装置属性情報を記憶する近距離無線通信タグを有し、
　前記第１の外部表示端末は、前記近距離無線通信タグに前記端末属性情報を書き込むとともに前記近距離無線通信タグから前記装置属性情報を読み出す近距離無線通信リーダライタを有し、
　前記第１の外部表示端末が、前記第１のインタフェース装置に対して特定の距離まで近づけられると、前記第１のインタフェース装置と前記第１の外部表示端末とは、近距離無線通信ペアリングによって接続される、
　ことを特徴とする請求項１から３の何れか１つに記載のコンテンツ配信システム。
　前記第１の外部表示端末が前記第１のインタフェース装置に対して特定の距離まで近づけられている間だけ、前記第１の外部表示端末と前記第１のインタフェース装置との間の前記近距離無線通信ペアリングが有効となる、
　ことを特徴とする請求項４に記載のコンテンツ配信システム。
　無線通信で受信した第１の情報を表示する複数の外部表示端末のうちの第１の外部表示端末と、前記外部表示端末の何れかから送られてくる第２の情報を受け付けるとともに前記第２の情報を外部装置に送信する複数のインタフェース装置のうちの第１のインタフェース装置とが接続する接続ステップと、
　複数の前記インタフェース装置を監視して制御する統合監視機器が、前記第１の外部表示端末に提供するコンテンツを生成するコンテンツ生成ステップと、
　アクセスポイントが、前記コンテンツを、無線通信によって前記第１の外部表示端末に送信する送信ステップと、
　前記外部表示端末が前記コンテンツを表示する表示ステップと、
　を含み、
　前記接続ステップでは、
　前記第１の外部表示端末が、前記第１のインタフェース装置に対して特定の距離まで近づけられると、前記第１のインタフェース装置に、前記第１の外部表示端末を識別することができる端末属性情報を、無線通信によって送信し、
　前記第１のインタフェース装置が、前記第１のインタフェース装置を識別することができる装置属性情報および前記端末属性情報を前記統合監視機器に送信し、
　前記コンテンツ生成ステップでは、
　前記統合監視機器が、前記装置属性情報および前記端末属性情報に対応する前記コンテンツを生成する、
　ことを特徴とするコンテンツ配信方法。