明 細 書
通信装置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラム を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
技術分野
[0001] 本発明は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装 置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラムを記録したコンビュ ータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
背景技術
[0002] 近年、ホームバス規格 HBSや ECHONET(R) (Energy Conservation and
Homecare Network)規格などのホームネットワークシステムが開発されている。こ のホームネットワークシステムは、家庭内の様々な家庭電化製品、住設機器及び制 御装置を宅内通信回線で相互に接続するホームネットワークを形成し、各機器を有 機的に連携運転することによって、また、宅外のネットワークとホームネットワークとを 相互接続して宅外の端末から家庭電化製品などに運転を指示することによって、省 エネルギーや高齢者介護などに対応するとともに安全で快適な暮らしを提供しようと するシステムである。
[0003] 従来の ECHONET (R)規格のホームネットワークシステムでは、家庭電化製品及 び住設機器などの電気機器力 ¾CHONET (R)通信のミドルウェアの処理機能を備 えており、さらに ECHONET (R)規格に準拠した通信インタフェースを備えている。 各電気機器は、前記通信インタフェースを介して接続されたコントローラ (制御装置) によって制御される(例えば、特許文献 1参照)。
[0004] しカゝしながら、全ての電気機器に、 ECHONET (R)通信のミドルウェア機能を完全 に備えなければならないとなると、電気機器側の負荷がかなり大きくなり、ホームネット ワークを利用した各種サービスシステムの実現の疎外になる。そのため、前記 ECH ONET (R)通信のミドルウェア機能を具備しな!、電気機器を ECHONET (R)規格 のホームネットワークに接続するためのアダプタ(ミドルウェアアダプタ)が開発されて いる。
[0005] このアダプタでは、電気機器に対応するオブジェクトを生成する必要がある。そこで 、電気機器内にあらかじめ準備された少なくとも一つ以上のオブジェクト生成情報を ECHONET (R)規格に準拠した手順でアダプタに設定する。この手法として、ォブ ジェタト生成情報及びその情報をアダプタへ設定するための手段を電気機器側にあ らかじめ設けておき、電気機器及びアダプタの立ち上げ時点でアダプタが電気機器 力 オブジェクト生成情報を取得し、通信装置として起動する形が考えられる。
[0006] 図 8〜10は、従来の通信システム(例えば、上記のようなホームネットワークシステム やビルネットワークシステムなど)の構成、従来の一般的なアダプタの構成及び起動 時のシーケンス処理を示すものである。図 8は、従来の通信システムの一構成例を示 す図である。図 9は、従来のアダプタの一構成例を示す図である。図 10は、従来のァ ダプタによるネットワークへの参入時のシーケンス処理の一例を示す図である。図 8 〜10を用いて、従来の通信システム及び従来の技術につ!、て説明する。
[0007] 従来の通信システムにおいて、アダプタ 71a〜71cは、ネットワーク 70を介して相互 通信を行うのに必要となる情報をそれぞれに接続された家電機器 72a〜72cから取 得し、ネットワーク 70の通信端末として動作を開始する。
[0008] さらに詳細例を示すと、アダプタ 71aのオブジェクト構成取得処理部 85はネットヮー ク参入処理部 84からの指示により、ネットワーク上の通信端末として動作する為の機 器オブジェ外構成情報を電気機器 72aから機器側通信処理部 83を介して取得し( 図 10の IF確認処理 92、オブジェクト生成処理 93)、機器オブジェクト記憶部 80に機 器オブジェクト構成情報を記憶する。そして、ネットワーク通知処理部 86は、ネットヮ ーク 70へ機器オブジェクト構成情報を発信することによりネットワークへ参入する(図 10の参入通知 94)。
[0009] この場合、アダプタ 71aは、電気機器 72aからのオブジェクト生成情報 (機器ォブジ ェクト構成情報)の取得が完了しないとネットワーク 70上の他の端末との通信ができ ない。そのため、生成途中で電気機器 72a側との通信に不具合が発生した場合にネ ットワーク 70を介しての確認ができないという問題を有している。特に、アダプタ 71a が電気機器 72aを構成する筐体内に物理的に設置されるような場合、ネットワーク 70 との通信機能には不具合が無力つたとしても、外部からの状態確認ができないという
状況になる。
特許文献 1:特開 2002— 342185号公報
発明の開示
[0010] 前記したように、従来の方法では、電気機器とアダプタ (通信装置)との間で最初に 電気機器の情報 (オブジェ外構成情報)の遣り取りが完了しない限り通信装置はネッ トワーク上の通信を行うことができず、通信装置自体の通信を介したメンテナンスなど 制御ができないという課題を有していた。また、電気機器で設定するオブジェクト構成 情報をネットワーク上の通信により他の端末力 取得するという方法及び構成を実現 できないため、必ず電気機器にて情報を保持しておかなければならず、電気機器の 負荷が増大すると 、う課題も有して 、る。
[0011] 本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、異常発生時におけるメン テナンスを容易に行うことができ、電気機器側の負荷を軽減することができる通信装 置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラムを記録したコンビュ ータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とするものである。
[0012] 本発明に係る通信装置は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接 続する通信装置であって、前記通信装置の通信機能に関する第 1のオブジェクト構 成情報を予め記憶する第 1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機 能に関する第 2のオブジェ外構成情報を取得するオブジェ外構成情報取得手段と 、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第 2のオブジェクト構 成情報を記憶する第 2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第 2のオブジェクト 構成情報を前記第 2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前 記第 1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されて!、る前記第 1のォブジェクト構 成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク 起動処理手段とを備える。
[0013] 本発明に係る通信制御方法は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可 能に接続する通信装置を制御するための通信制御方法であって、前記通信装置の 通信機能に関する第 1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第 1のオブジェクト構 成情報記憶手段に記憶されて 、る前記第 1のオブジェクト構成情報に基づ 、て、前
記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理ステップと、前 記電気機器の機能に関する第 2のオブジェ外構成情報を取得するオブジェ外構成 情報取得ステップと、前記オブジェクト構成情報取得ステップにお 、て取得された前 記第 2のオブジェクト構成情報を第 2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する第 2のオブジェクト構成情報記憶ステップとを含む。
[0014] 本発明に係る通信制御プログラムは、電気機器と所定のネットワークとを相互に通 信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムであって、前記通 信装置の通信機能に関する第 1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第 1のォブ ジェ外構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第 2のオブジェ外構成 情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手 段によって取得された前記第 2のオブジェクト構成情報を記憶する第 2のオブジェクト 構成情報記憶手段と、前記第 2のオブジェクト構成情報を前記第 2のオブジェクト構 成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第 1のオブジェクト構成情報記憶手 段に記憶されている前記第 1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク 上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機 能させる。
[0015] 本発明に係る通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御 するための通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ つて、前記通信装置の通信機能に関する第 1のオブジェクト構成情報を予め記憶す る第 1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第 2のォブ ジェ外構成情報を取得するオブジェ外構成情報取得手段と、前記オブジェ外構成 情報取得手段によって取得された前記第 2のオブジェクト構成情報を記憶する第 2の オブジェクト構成情報記憶手段と、前記第 2のオブジェクト構成情報を前記第 2のォ ブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第 1のオブジェクト構成 情報記憶手段に記憶されて 、る前記第 1のオブジェクト構成情報に基づ 、て、前記 ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通 信装置を機能させる通信制御プログラムを記録している。
[0016] この構成によれば、通信装置は第 1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されて いる第 1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開 始される。したがって、従来の通信装置ではオブジェクト構成情報を取得しなければ ネットワークに接続することができな力つたので、電気機器と通信装置との間で不具 合が発生したとしても、ネットワークに接続された他の端末がそれを知ることができな かったが、第 2のオブジェクト構成情報を第 2のオブジェクト構成情報記憶手段に記 憶する以前の段階で、第 1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている第 1の オブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開始されるの で、電気機器と通信装置との間で不具合が発生していることを、オブジェ外構成情 報を取得する前にネットワークに接続されて 、る他の端末に知らせることができ、異 常発生時におけるメンテナンスを容易に行うことができる。
[0017] 本発明の目的、特徴、局面、及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによつ て、より明白となる。
図面の簡単な説明
[0018] [図 1]本発明における通信装置の一構成例を示す図である。
[図 2]本発明の実施の形態 1における電文構成の一例を示す図である。
[図 3]本実施の形態における通信システムの動作シーケンスの一例を示す図である。
[図 4]アダプタと電気機器との通信インタフェースの異常を報知する場合における通 信装置の機能ブロックを示す図である。
[図 5]アダプタと電気機器との通信インタフェースの異常を報知する動作シーケンスの 一例を示す図である。
[図 6]本発明における通信装置の動作を説明するためのフローチャートの一例を示 す図である。
[図 7]本発明の実施の形態 2における電文構成の一例を示す図である。
[図 8]従来の通信システムの一構成例を示す図である。
[図 9]従来のアダプタの一構成例を示す図である。
[図 10]従来のアダプタによるネットワークへの参入時のシーケンス処理の一例を示す 図である。
発明を実施するための最良の形態
[0019] 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実 施の形態によって本発明が限定されるものではない。
[0020] (実施の形態 1)
図 1は、本発明における通信装置の機能ブロックを示す図である。なお、本発明に 係る通信システムは、図 8に示す従来の通信システムと同様である。
[0021] 図 8に示すように、本発明に係る通信システムは、複数のアダプタ 71a, 71b, 71c、 複数の電気機器 72a, 72b, 72c及びコントローラ 73を備えて構成される。各ァダプ タ 71a, 71b, 71cは、ネットワーク 70を介してコントローラ 73と通信可能に接続され、 各電気機器 72a, 72b, 72cと通信可能に接続されている。
[0022] コントローラ 73は、ネットワーク 70及びアダプタ 71a, 71b, 71cを介して電気機器 7 2a, 72b, 72cと通信可能に接続され、電気機器 72a, 72b, 72cの動作を制御する 。アダプタ 71a, 71b, 71cは、 ECHONET規格で規定する伝送メディアの通信イン タフエースを具備しない電気機器 72a, 72b, 72cを ECHONETネットワーク(ネット ワーク 70)に相互に通信可能に接続するための通信装置である。
[0023] 電気機器 72a, 72b, 72cは、いわゆる家庭電ィ匕製品だけでなく住設機器や住環 境を測定 '検知するセンサ及びメータ (例えば、ガスメータ、水道メータ及び電力メー タ等)なども含めた、ホームネットワークに接続可能な機器であり、本明細書では、こ れらの機器を総称する用語として「電気機器」を使用することとする。
[0024] 図 1に示すアダプタ 71aは、 CPU (中央演算処理装置)、 ROM (リードオンリーメモ リ)、 RAM (ランダムアクセスメモリ)及びゲートウェイ等力 構成され、 ROMに記憶さ れている所定のプログラムを CPU等で実行することにより、第 1機器オブジェクト記憶 部 10、第 2機器オブジェクト記憶部 11、通信制御処理部 81、通信処理部 82及び機 器側通信処理部 83として機能する。なお、各アダプタ 71a, 71b, 71cの構成は、そ れぞれ同じであるので、本実施の形態ではアダプタ 71aのみについて説明する。
[0025] 通信制御処理部 81は、電気機器 72aとの通信を制御すると共に、ネットワーク 70を 介してコントローラ 73又は他のアダプタ 71b、 71cとの通信を制御する。通信制御処 理部 81は、所定の通信ミドルウェアを CPU等で実行することにより、第 2機器ォブジ
ェクト構成取得処理部 12、 IF (インタフェース)確認処理部 13、ネットワーク参入処理 部 84及びネットワーク通知処理部 86として機能する。
[0026] 第 1機器オブジェクト記憶部 10は、アダプタ 71aの通信機能に関する第 1のォブジ ェクト構成情報を予め記憶する。ここで、第 1のオブジェクト構成情報について説明す る。
[0027] 第 1機器オブジェクト記憶部 10は、通信装置を示す機器オブジェクト情報 (例えば、 アダプタ機器オブジェクト情報など)を第 1のオブジェクト構成情報として記憶する。
[0028] この機器オブジェクト情報は、動作状態、異常内容、遷移状態、バージョン情報、バ ッファサイズ情報及び生成オブジェクト情報で構成される。動作状態は、通信ミドルゥ アの起動及び停止などの動作状態を示す。異常内容は、通信に関する異常の有 無を示し、異常がある場合、アプリケーションソフトとの遣り取り不能やプロトコル差異 吸収処理部以下との遣り取り不能等の異常内容を表す。
[0029] 遷移状態は、 ECHONET通信処理部ソフトウェアの遷移状態を示す。具体的には 、停止中、初期処理中、通常動作中、アプリ異常保持による通常動作中、プロトコル 差異吸収処理部異常保持による通常動作中、下位通信ソフトウェア異常保持による 通常動作中、下位通信ドライバ (ハード)異常保持による通常動作中、アプリ異常保 持停止中、プロトコル差異吸収処理部異常保持停止中、下位通信ソフトウェア異常 保持停止中、下位通信ドライバ (ハード)異常保持停止中、及び ECHONET通信処 理部異常保持停止中などの各遷移状態にコードが割り当てられている。
[0030] バージョン情報は、通信制御装置のソフトウェアのバージョン情報を示す。バッファ サイズ情報は、 ECHONET通信処理部で処理可能なデータサイズを示す。生成ォ ブジェクト情報は、生成を要求するオブジェクト数とオブジェクトコード情報とを示す。 このプロパティに書き込み要求がされることにより、ネットワーク経由での生成処理が 開始される。
[0031] 第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、電気機器 72aの機能に関する第 2の オブジェクト構成情報をコントローラ 73から取得する。ここで、第 2のオブジェクト構成 情報とは、 ECHONET規格における機器オブジェクトに関する情報に相当する。機 器オブジェクトとは、電気機器が保持する情報や、操作可能な制御項目等を論理的
にモデルィ匕したものであり、各電気機器が保持する情報や制御項目等がプロパティ として規定されている。第 2機器オブジェクト記憶部 11は、第 2機器オブジェクト構成 取得処理部 12によって取得された第 2のオブジェクト構成情報を記憶する。
[0032] IF確認処理部 13は、電気機器 72aとの通信インタフェースに関する動作確認を行 う。具体的に、 IF確認処理部 13は、電気機器 72aに対して IF情報を要求し、電気機 器 72aからの応答に応じて電気機器 72aへの伝送速度を認識する。 IF確認処理部 1 3によって、電気機器 72aへの伝送速度が認識されると、それ以降の電気機器 72aと の送受信は、当該伝送速度で行われることとなる。
[0033] ネットワーク参入処理部 84は、第 2のオブジェクト構成情報を第 2機器オブジェクト 記憶部 11に記憶する以前の段階で、第 1機器オブジェクト記憶部 10に記憶されてい る第 1のオブジェクト構成情報に基づいて、所定のネットワーク 70上の端末としての 動作を開始する処理を行う。ネットワーク通知処理部 86は、ネットワーク 70に接続さ れている他の端末へネットワーク 70への参入を通知するための参入通知電文を作成 し、参入通知電文を一斉同報する。
[0034] 通信処理部 82は、所定の通信ミドルウエア、下位通信ソフトウエア及びアダプタ通 信ソフトウェアを CPU等で実行することにより実現され、ネットワーク 70を介してコント ローラ 73との通信を制御する。機器側通信処理部 83は、所定の通信ミドルウェア、 下位通信ソフトウェア及びアダプタ通信ソフトウェアを CPU等で実行することにより実 現され、ネットワーク 70を介して電気機器 72aとの通信を制御する。
[0035] 本実施の形態では、通信制御処理部 81、通信処理部 82及び機器側通信処理部 8 3の通信ミドルウェア及び下位通信ソフトウェアとして、公知の ECHONET規格にお ける ECHONET通信ミドルウェア及び下位通信ソフトウェアを用いることとする。電気 機器 72aは、 ECHONETで規格化された通信インタフェースを有しておらず、ァダ プタ 71aとの通信を可能にする ECHONETで規格ィ匕されたアダプタ通信ソフトゥェ ァを有している。なお、アダプタ 71aは、このアダプタ通信ソフトウェアを有している。
[0036] 図 1において、通信装置 (アダプタ) 71aは、予め通信装置 (アダプタ) 71aの機能と して記憶して ヽる第 1機器オブジェクト記憶部 10と、従来の機器オブジェクト記憶部 8 0に相当する第 2機器オブジェクト記憶部 11による構成を有している。さらに、ァダプ
タ 71aは、接続された電気機器 72aから機器オブジェクト記憶部 80に記憶するォブ ジェタト構成情報を取得する従来のオブジェクト構成取得処理部 85に変わって、ネッ トワーク 70を介して接続された機器 (コントローラ 73)カゝら前記第 2機器オブジェクト記 憶部 11に記憶すべき電気機器 72aのオブジェクト構成情報を取得する第 2機器ォブ ジェタト構成取得処理部 85を有して ヽる。
[0037] なお、本実施の形態において、アダプタ 71aが通信装置の一例に相当し、第 1機器 オブジェクト記憶部 10が第 1のオブジェクト構成情報記憶手段の一例に相当し、第 2 機器オブジェクト構成取得処理部 12がオブジェクト構成情報取得手段の一例に相当 し、第 2機器オブジェクト記憶部 11が第 2のオブジェクト構成情報記憶手段の一例に 相当し、ネットワーク参入処理部 84がネットワーク起動処理手段の一例に相当する。
[0038] 図 2は、本発明の実施の形態 1における電文構成の一例を示す図である。本実施 の形態における電文は、要求電文であるか、要求電文に対する応答電文であるかを 指定する要求 Z応答通知指定部 31、情報の種別を指定する情報種別指定部 32及 びデータの格納領域であるデータ部 33で構成される。図 2において、生成オブジェク トを指定する電文の場合には、情報種別指定部 32には、例えば、以下のデータが生 成オブジェクトコードであることを示す OxFEが配置され、データ部 33には、生成ォブ ジェタトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報 33bが配置される。
[0039] 以上のように構成された機器及び電文について、図 1、図 2、図 3及び図 8を用いて 、その動作及び作用を説明する。
[0040] 図 3は、本実施の形態における通信システムの動作シーケンスの一例を示す図で ある。図 3において、処理 20、 22、 27は、通信装置(アダプタ) 71a及び電気機器 72 aの内部処理を示し、矢印 21、 23、 24、 25、 26、 28は、本発明の適用されるネットヮ ーク 70上の電文の受け渡しを示す。
[0041] 本発明の適用されるネットワーク 70において、電気機器 72aをネットワーク 70上の 端末として動作させようとすると、電気機器 72aとネットワーク 70との間に通信処理を 行う通信装置 (アダプタ) 71aを配置する。通信装置 (アダプタ) 71aが電気機器 72aと ネットワーク 70との間に配置されて起動されると、ネットワーク参入処理部 84は、予め 既定された第 1機器オブジェクト記憶部 10内の第 1のオブジェクト構成情報を用いて
起動処理を行う(図 3の処理 20)。
[0042] そして、起動処理完了後に、ネットワーク通知処理部 86は、電気機器 72aのネット ワーク 70への参入を通知するための参入通知電文を作成する。通信処理部 82は、 ネットワーク通知処理部 86によって作成された参入通知電文をネットワーク 7( ^— 斉同報にて送信する (矢印 21)。
[0043] 参入通知の電文は、ネットワーク 70の種類により色々な形態がありえ、 1電文に限 定されるものではない。また、図 3では、第 1のオブジェクト構成情報を用いた起動処 理をアダプタ 71aの内部処理としている力 特に内部処理として限定するものではな ぐ電気機器 72aとは無関係のネットワーク 70上の他の機器との遣り取りを含んでもよ い。
[0044] 参入通知電文を送信した (矢印 21)後、通信装置 (アダプタ) 71aは、電気機器 72a との間で、機器側通信処理部 83を介した通信 IF (インタフェース)の動作確認を行う ( 処理 22)。その後、先の参入通知電文を受信したコントローラ 73は、通信装置 (ァダ プタ) 71 aに対して電気機器 72a用のオブジェクト生成要求 (第 1の電文に相当する) を送信する(矢印 23)。
[0045] このオブジェクト生成要求の電文構成は、要求 Z応答通知指定部 31に要求を指定 し、情報種別指定部 32にオブジェクト生成要求を示すコード (例えば OxFE) 32aを 指定し、データ部 33に生成対象の生成オブジェクトコード情報 33bを格納する。
[0046] なお、コントローラ 73は、アダプタ 71aに接続されている電気機器 72aがどのような 機器であるかを認識している。コントローラ 73は、例えば、コントローラ 73に設けられ た操作部がユーザによって操作されることにより、アダプタ 71aに接続されている電気 機器 72aを特定し、特定した電気機器 72aに必要な第 2のオブジェクト構成情報を選 択する。そして、コントローラ 73は、第 2のオブジェクト構成情報に対応する生成ォブ ジェタトコード情報を含むオブジェクト生成要求電文を作成する。
[0047] なお、本実施の形態では、コントローラ 73に設けられた操作部がユーザによって操 作されること〖こより、アダプタ 71aに接続されている電気機器 72aを特定し、特定した 電気機器 72aに必要な第 2のオブジェクト構成情報を選択しているが、本発明は特に これに限定されない。例えば、コントローラ 73は、アダプタ 71aに接続されている電気
機器 72aに必要な第 2のオブジェクト構成情報を宅外のサーノくから受信してもよい。 また、例えば、コントローラ 73は、 SDカードリーダを備え、この SDカードリーダに SD カードが差し込まれることにより、 SDカードに記憶されている第 2のオブジェクト構成 情報を読み出してもよい。
[0048] アダプタ 71aは、コントローラ 73によって送信されたオブジェクト生成要求電文を受 信する。オブジェクト生成要求電文に含まれる生成オブジェクトコード情報が第 1のォ ブジェクト構成情報に含まれる生成オブジェクト情報プロパティに書き込まれる。
[0049] このように、第 1のオブジェクト構成情報は、構築要求電文に含まれる取得すべき第 2のオブジェクト構成情報を特定するためのオブジェクトコードの書き込みを受け付け る生成オブジェクト情報プロパティ (構築要求受付用プロパティ)を含んで 、る。そし て、オブジェクトコードの生成オブジェクト情報プロパティへの書き込みがコントローラ 73から行われた段階で、書き込まれたオブジェクトコードに対応する第 2のオブジェ タト構成情報が書き込み元のコントローラ 73から取得される。したがって、コントローラ 73からネットワーク 70を介したオブジェクトの生成が可能かどうかを生成オブジェクト 情報プロパティの存在で確認することができ、無用な要求の繰り返しを減らすことが でき、通信トラフィックを軽減することができる。
[0050] 通信装置 (アダプタ) 71aは、要求 Z応答通知指定部 31に受理応答を指定し、情 報種別指定部 32にオブジェクト生成要求を示すコード (例えば OxFE) 32aを指定し た要求受理応答電文を作成して返信する (矢印 24)。
[0051] その後、通信装置(アダプタ) 71aは、オブジェクト生成要求の電文内の生成ォブジ ェクトコード情報 33bに基づ 、て、オブジェクトを構成する機能 (プロパティ)情報の問 合せをコントローラ 73に対して行う。この問合せ時において、アダプタ 71aは、要求 Z 応答通知指定部 31に要求を指定し、情報種別指定部 32にオブジェクト生成を示す コード (例えば OxFD) 32bを指定し、データ部 33にプロパティ情報読み出し対象の 生成オブジェクトコード情報 33baを格納したオブジェクト生成情報要求電文 (第 2の 電文に相当する)を送信する(矢印 25)。
[0052] これを受信したコントローラ 73は、要求 Z応答通知指定部 31に受理応答を指定し 、情報種別指定部 32にオブジェクト生成を示すコード (例えば OxFD) 32bを指定し、
データ部 33にプロパティ情報読み出し対象の生成オブジェクトコード情報 33baと生 成プロパティ情報 33bbとを格納した生成情報応答電文を返信する (矢印 26)。ァダ プタ 71aは、コントローラ 73によって送信された生成情報応答電文を受信する。
[0053] ここで、生成オブジェクトコード情報と生成プロパティ情報とについて説明する。生 成オブジェクトコード情報は、オブジェクトの数、オブジェクトコード及びプロパティの 有効 Z無効を示す有効属性情報を含む。なお、有効属性情報は、生成オブジェクト コード情報に含めずに別の情報としてもよい。
[0054] 生成プロパティ情報は、プロパティマップ情報、プロパティサイズ情報及びプロパテ ィ初期値を含む。プロパティマップ情報は、各プロパティの動作 (アクセスルール)を 表す。プロパティマップ情報は、 SetMプロパティマップ、 Setプロパティマップ、 Get Mプロパティマップ、 Getプロパティマップ、状態変化時アナウンスプロパティマップ、 IASetUpプロパティマップ、 IAGetUpプロパティマップ、 IASetMUpプロパティマツ プ、及び IAGetMUpプロパティマップをさらに含む。
[0055] SetMプロパティマップは、配列要素型のプロパティであり、配列要素を指定してプ 口パティ値の書き込みを受け付けるプロパティを表す。 Setプロパティマップは、非配 列型のプロパティであり、プロパティ値の書き込みを受け付けるプロパティを表す。
[0056] GetMプロパティマップは、配列要素型のプロパティであり、配列要素を指定してプ 口パティ値の読み出しを受け付けるプロパティを表す。 Getプロパティマップは、非配 列型のプロパティであり、プロパティ値の読み出しを受け付けるプロパティを表す。状 態変化時アナウンスプロパティマップは、状態が変化した場合に他のノードにプロパ ティ値を通知するプロパティを表す。
[0057] IASetUpプロパティマップは、他のノードから Setを要求されたアダプタ力 その要 求 (状態変更要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。 IAGet Upプロパティマップは、他のノード力 Getを要求されたアダプタ力 その要求(状態 取得要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。
[0058] IASetMUpプロパティマップは、他のノードから SetMを要求されたアダプタが、そ の要求 (状態変更要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。 IA GetMUpプロパティマップは、他のノードから GetMを要求されたアダプタが、その
要求 (状態取得要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。プロ パティサイズ情報は、各プロパティのデータサイズを表す。プロパティ初期値は、各プ 口パティの初期値を表す。
[0059] 生成情報応答電文を受信した通信装置 (アダプタ) 71aの第 2機器オブジェ外構 成取得処理部 12は、電気機器 72bとの間でコントローラ 73から受信したプロパティ 情報で間違い無いかの情報確認処理を行う(処理 27)。そして、第 2機器オブジェクト 構成取得処理部 12は、間違いなければ受信した情報に基づいて第 2機器オブジェ タト記憶部 11に電気機器 72b用の機器オブジェクト情報 (第 2のオブジェクト構成情 報)を書き込む。その後、アダプタ 71aは、ネットワーク 70のプロトコルにより、必要が あれば、ネットワーク 70上に開示する機器オブジェクト情報が変わったということで、 ネットワーク 70に接続されている他の端末に対して一斉同報にて構成変更アナゥン スを行う(矢印 28)。
[0060] 以上のように、本実施の形態において、アダプタ 71aは、まずネットワーク 70上の端 末として動作を開始できることとなり、接続された電気機器 72aがアダプタ 71aへ設定 するオブジェ外構成情報と設定手段とを保持して 、な 、場合であっても、ネットヮー ク 70を介して接続された他の端末から、アダプタ 71aに接続される電気機器 72aのォ ブジェクト構成情報を取得することができる。また、電気機器 72a側でアダプタ 71aに 設定するオブジェクト構成情報を記憶する必要が無くなるとともに、オブジェクト構成 情報を設定するための処理も実装する必要がなくなり、電気機器 72aの処理負荷を 軽減することができる。
[0061] また、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12での第 2のオブジェクト構成情報の 取得は、ネットワーク 70を介して接続された他の端末による第 2のオブジェクト情報の 書き込みを要求する第 1の電文の受信をトリガとして、第 2のオブジェクト構成情報を 他の端末に要求する第 2の電文が作成されて送信され、他の端末によって送信され た第 2の電文に対する応答電文に含まれる情報を用いて第 2のオブジェクト構成情 報が構築される。したがって、第 2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングをァダ プタ 71aで自ら決定することができ、アダプタ 71aが実装する回路規模を縮小すること ができると共に、アダプタ 71aの処理負荷を軽減することができる。
[0062] なお、本実施の形態では、図 3の IF確認処理 22において、アダプタ 71aと電気機 器 72aとの通信インタフェースに異常が検出された場合、アダプタ 71aは、ネットヮー ク 70に接続されて 、る他の端末に報知してもよ!/、。
[0063] 図 4は、アダプタ 71aと電気機器 72aとの通信インタフェースの異常を報知する場合 における通信装置の機能ブロックを示す図である。図 4に示すアダプタ 71aは、 CPU 、 ROM, RAM及びゲートウェイ等から構成され、 ROMに記憶されている所定のプ ログラムを CPU等で実行することにより、第 1機器オブジェクト記憶部 10、第 2機器ォ ブジェクト記憶部 11、通信制御処理部 81、通信処理部 82及び機器側通信処理部 8 3として機能する。
[0064] 通信制御処理部 81は、所定の通信ミドルウェアを CPU等で実行することにより、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12、 IF確認処理部 13、異常報知処理部 14、ネ ットワーク参入処理部 84及びネットワーク通知処理部 86として機能する。なお、図 4 において、図 1に示す実施の形態 1におけるアダプタ 71aと同じ構成については、同 じ符号を付し、説明を省略する。
[0065] 異常報知処理部 14は、 IF確認処理部 13によって動作確認を行った結果、異常が 検出された場合、ネットワーク 70に接続されている他の端末へ異常を報知するため の異常報知電文を作成し、作成した異常報知電文を通信処理部 82を介して他の端 末へ同報送信する。なお、本実施の形態において、 IF確認処理部 13が通信確認手 段の一例に相当し、異常報知処理部 14が異常報知手段の一例に相当する。
[0066] 図 5は、アダプタ 71aと電気機器 72aとの通信インタフェースの異常を報知する動作 シーケンスの一例を示す図である。処理 20、 22は、通信装置(アダプタ) 71a及び電 気機器 72aの内部処理を示し、矢印 21、 50は、本発明の適用されるネットワーク 70 上の電文の受け渡しを示す。
[0067] 本発明の適用されるネットワーク 70において、電気機器 72aをネットワーク 70上の 端末として動作させようとすると、電気機器 72aとネットワーク 70との間に通信処理を 行う通信装置 (アダプタ) 71aを配置する。通信装置 (アダプタ) 71aは、電気機器 72a とネットワーク 70との間に配置されて起動されると、ネットワーク参入処理部 84は、予 め既定された第 1機器オブジェクト記憶部 10内の第 1のオブジェクト構成情報を用い
て起動処理を行う(処理 20)。そして、起動処理完了後に、ネットワーク通知処理部 8 6は、電気機器 72aのネットワーク 70への参入を通知する為の参入通知電文を作成 する。通信処理部 82は、ネットワーク通知処理部 86によって作成された参入通知電 文をネットワーク 7C —斉同報にて送信する(矢印 21)。
[0068] 参入通知の電文は、ネットワーク 70の種類により色々な形態がありえ、 1電文に限 定されるものではない。また、図 4では、第 1のオブジェクト構成情報を用いた起動処 理をアダプタ 71aの内部処理として示している力 特に内部処理として限定するもの ではなぐ電気機器 72aとは無関係のネットワーク 70上の他の機器との遣り取りを含 んでもよい。
[0069] 参入通知電文を送信した (矢印 21)後、通信装置 (アダプタ) 71aは、電気機器 72a との間で、機器側通信処理部 83を介した通信 IFの動作確認を行う(処理 22)。この 時、電気機器 72aと通信ができないなど、アダプタ 71aで異常を検出した場合、ァダ プタ 71aは、異常を報知する電文を作成し、ネットワーク 70上へ同報送信する(矢印 50)。異常を報知する電文は、異常の発生のみを通知するのではなぐ異常検出部 位の情報や異常発生時刻など、異常に関する各種情報を含む構成でもよいものとす る。
[0070] 以上のように、本実施の形態においては、アダプタ 71aはまずネットワーク 70上の 端末として動作を開始できることとなり、接続された電気機器 72aとの通信がうまくい 力ないなどの異常情報を、ネットワーク 70上の他の端末へ送信することができ、機器 の 、ち早 、異常部位の特定が可能となる。
[0071] 図 6は、本発明における通信装置の動作を説明するためのフローチャートの一例を 示す図である。図 1、図 6及び図 8を用いて本発明の通信装置の動作について説明 する。
[0072] まず、ネットワーク参入処理部 84は、第 1機器オブジェクト記憶部 10に予め記憶さ れている第 1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク 70の一通信端末とし て起動する起動処理を行う(ステップ Sl)。
[0073] 次に、ネットワーク参入処理部 84による起動処理が完了した段階で、ネットワーク通 知処理部 86は、通信装置が、ネットワーク 70への参入を通知するための参入通知電
文を作成し、作成した参入通知電文を通信処理部 82へ出力する。通信処理部 82は 、参入通知電文をネットワーク 70に接続された他の端末へ一斉同報にて送信する( ステップ S2)。このようにして、アダプタ 71aは、第 1機器オブジェクト構成情報にてネ ットワーク 70に接続された他の端末へ参入アナウンスを行う。
[0074] 次に、 IF確認処理部 13は、電気機器 72aとの通信インタフェースに関する動作確 認を行う(ステップ S3)。 IF確認処理部 13は、機器側通信処理部 83を用いて電気機 器 72aに所定の通信方式で IF情報を要求する。具体的に、 IF確認処理部 13は、電 気機器 72aに対して 9600bpsの伝送速度で IF情報を要求する。 ECHONET規格 においては、 9600bps及び 2400bpsの伝送速度を推奨しているので、本実施形態 におけるアダプタ 71aと電気機器 72aとはいずれかの伝送速度で通信する。
[0075] IF情報要求を受理した電気機器 72aは、通信方式が同じである場合、 IF情報要求 に応答する。すなわち、電気機器 72aのインタフェースの伝送速度が 9600bpsであ る場合、電気機器 72aは、 IF情報要求に対して応答し、 IF情報をアダプタ 71aに送 信する。
[0076] ここで、電気機器 72aのインタフェースの伝送速度が 9600bps以外の例えば 2400 bpsである場合、電気機器 72aは IF情報を送信しない。 IF確認処理部 13は、 9600b psの伝送速度で IF情報要求した後、所定期間、例えば 300msec経過しても電気機 器 72aからの応答がない場合、 2400bpsの伝送速度で IF情報を要求する。なお、通 信可能な伝送速度が 9600bps及び 2400bps以外にさらに複数ある場合、 IF確認処 理部 13は、電気機器 72aからの応答があるまで順次伝送速度を変化させて IF情報 を要求するように構成してもよ 、。
[0077] 機器側通信処理部 83は、電気機器 72aによって IF情報が送信された場合、当該 I F情報を受信する。 IF確認処理部 13は、電気機器 72aから IF情報の応答があった 場合、当該 IF情報に基づいて通信方式を認識し、以降はその方式で通信する。ここ で、電気機器 72aからの IF情報要求に対する応答がない場合、 IF確認処理部 13は 、電気機器 72aとの通信方式を認識することができず、電気機器 72aとの通信インタ フェースに異常があることを検出する。
[0078] 次に、異常報知処理部 14は、 IF確認処理部 13によって電気機器 72aとの通信ィ
ンタフェースに異常が検出されたか否かを判断する (ステップ S4)。ここで、異常が検 出されたと判断された場合 (ステップ S4で YES)、異常報知処理部 14は、電気機器 72aとの通信インタフェースに異常が発生し、アダプタ 71aと電気機器 72aとが通信 できない旨を通知するための異常報知電文を作成する。そして、異常報知処理部 14 は、作成した異常報知電文を通信処理部 82へ出力する。通信処理部 82は、ネットヮ ーク 70に接続された他の端末へ異常報知電文を同報送信する (ステップ S5)。
[0079] 一方、異常が検出されな力つたと判断された場合 (ステップ S4で NO)、第 2機器ォ ブジェクト構成取得処理部 12は、コントローラ 73によって送信されるオブジェクト生成 要求電文を待ち、コントローラ 73によって送信されるオブジェクト生成要求電文を受 信したカゝ否かを判断する (ステップ S6)。
[0080] ここで、オブジェクト生成要求電文を受信したと判断された場合 (ステップ S6で YES )、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、コントローラ 73に対してオブジェクト 詳細情報 (プロパティ情報)の取得要求等の処理を行い、コントローラ 73から第 2のォ ブジェクト構成情報を取得する (ステップ S 7)。
[0081] 具体的には、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、オブジェクト生成要求電 文を受信した場合、要求受理応答電文を作成してコントローラ 73へ送信する。そして 、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、コントローラ 73に対して第 2のオブジェ タト構成情報を要求するためのオブジェクト生成情報要求電文を作成してコントロー ラ 73へ送信する。オブジェクト生成情報要求電文を受信したコントローラ 73は、第 2 のオブジェクト構成情報を含む生成情報応答電文をアダプタ 7 laへ送信する。通信 処理部 82は、コントローラ 73によって送信された生成情報応答電文を受信して第 2 機器オブジェクト構成取得処理部 12へ出力する。
[0082] その後、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、コントローラ 73から受信した 第 2のオブジェクト構成情報と、実際に接続して!/、る電気機器 72aのオブジェクト構成 情報とがー致するかを確認する (ステップ S8)。具体的には、第 2機器オブジェクト構 成取得処理部 12は、電気機器 71aに対してオブジェクト構成情報を要求するための オブジェ外構成情報要求を電気機器 71aへ送信する。オブジェ外構成情報要求を 受信した電気機器 72aは、予め記憶されて 、るオブジェクト構成情報を読み出してァ
ダプタ 71aへ送信する。第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、コントローラ 73 力 受信した第 2のオブジェクト構成情報と、電気機器 72aから受信したオブジェクト 構成情報とがー致するか否かを確認する。
[0083] なお、本実施の形態では、コントローラ 73から受信した第 2のオブジェクト構成情報 と、電気機器 72aから受信したオブジェクト構成情報とがー致するカゝ否かを確認して いるが本発明は特にこれに限定されない。アダプタ 71aは、電気機器 72aを特定する ための情報、例えば、メーカコード、商品コード及び製造番号の少なくとも一つを電 気機器 72aから受信し、コントローラ 73から受信した第 2のオブジェクト構成情報に含 まれる電気機器 72aを特定するための情報と、電気機器 72aから受信した電気機器 72aを特定するための情報とがー致する力否かを確認してもよい。
[0084] 一方、オブジェクト生成要求電文を受信して 、な 、と判断された場合 (ステップ S6 で NO)、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、予め設定されている受信待ち 期間を過ぎたか否かを判断する (ステップ S9)。ここで、受信待ち期間を過ぎていな いと判断された場合 (ステップ S9で NO)、ステップ S6の処理に戻る。
[0085] 受信待ち期間を過ぎたと判断された場合 (ステップ S9で YES)、第 2機器オブジェ タト構成取得処理部 12は、電気機器 72aに対してオブジェクト詳細情報 (プロパティ 情報)の取得要求等の処理を行 、、電気機器 72aから第 2のオブジェクト構成情報を 取得する(ステップ S 10)。
[0086] 具体的には、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、オブジェクト生成要求電 文の受信待ち期間が経過した場合、電気機器 72aに対して第 2のオブジェ外構成 情報を要求するためのオブジェクト生成情報要求電文を作成して電気機器 72aへ送 信する。オブジェクト生成情報要求電文を受信した電気機器 72aは、第 2のオブジェ タト構成情報を含む生成情報応答電文をアダプタ 71aへ送信する。通信処理部 82 は、電気機器 72aによって送信された生成情報応答電文を受信して第 2機器ォブジ ェクト構成取得処理部 12へ出力する。このようにして、アダプタ 71aは、電気機器 72a 力 第 2のオブジェクト構成情報を取得する。
[0087] 第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、第 2のオブジェクト構成情報を取得す る際に異常が発生した力否かを判断する (ステップ S l l)。第 2のオブジェクト構成情
報を取得する際に異常が発生したと判断された場合 (ステップ Sl lで YES)、異常報 知処理部 14は、第 2のオブジェクト構成情報を取得する際に異常が発生した旨を他 の端末に報知するための異常報知電文を作成する。そして、異常報知処理部 14は、 作成した異常報知電文を通信処理部 82へ出力する。通信処理部 82は、ネットワーク 70に接続された他の端末へ異常報知電文を同報送信する (ステップ S 12)。
[0088] ここで、第 2のオブジェクト構成情報を取得する際に発生する異常とは、ステップ S8 において、コントローラ 73から受信した第 2のオブジェクト構成情報と電気機器 72aか ら受信した第 2のオブジェクト構成情報とが違って 、る場合、及びステップ S 10にお いて、アダプタ 71aと電気機器 72aとの間で正常に通信できず、電気機器 72aから第 2のオブジェクト構成情報が受信できない場合などである。
[0089] 次に、アダプタ 71aは、第 2のオブジェクト構成情報が無い状態で、第 1機器ォブジ ェクト記憶部 10に記憶されて 、る第 1のオブジェクト構成情報のみを用 、る動作を実 施する(ステップ S 13)。
[0090] 一方、第 2のオブジェクト構成情報を取得する際に異常が発生しなかったと判断さ れた場合 (ステップ S 11で NO)、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、コント口 ーラ 73から受信した第 2のオブジェクト構成情報又は電気機器 72aから受信した第 2 のオブジェクト構成情報を第 2機器オブジェクト記憶部 11に記憶する。そして、記憶 しているオブジェクト構成情報に変化があつたということで、ネットワーク通知処理部 8 6は、オブジェクト構成情報の変更を通知するための構成情報変更通知電文を作成 する。通信処理部 82は、ネットワーク通知処理部 86によって作成された構成情報変 更通知電文をネットワーク 70に接続されて 、る他の端末へ一斉同報により送信する( ステップ S 14)。
[0091] 次に、アダプタ 71aは、第 2機器オブジェクト記憶部 10に第 2のオブジェクト構成情 報が記憶された状態で、第 1のオブジェクト構成情報及び第 2のオブジェクト構成情 報を用いる通常の動作状態に遷移する (ステップ S 15)。
[0092] 以上のように、本実施の形態においては電気機器側との通信がうまくいかな力つた としても、通信制御装置 (アダプタ)単独でもネットワーク上の端末として動作すること ができ、異常状況の確認も通信を用いて容易にできるようになる。
[0093] また、アダプタ 71aと電気機器 72aとの通信インタフェースに関する動作確認が行 われ、動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワーク 70に接続されて いるコントローラ 73へ異常が報知されるので、電気機器 72aとアダプタ 71aとの間で 通信インタフェースに不具合が発生していることをネットワーク 73に接続されているコ ントローラ 73に報知することができ、コントローラ 73に報知された異常をユーザが確 認することで、電気機器 72aとアダプタ 71aとの通信インタフェースのメンテナンスの 効率を向上することができる。
[0094] さらに、ネットワーク 70を介して接続されたコントローラ 73によって送信された第 2の オブジェクト構成情報の構築を要求する構築要求電文が受信され、構築要求電文の 送信元の端末力 第 2のオブジェクト構成情報が取得されるので、アダプタ 71aは、 第 2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定 することができ、アダプタ 71aが実装する回路規模を縮小することができると共に、ァ ダプタ 7 laの処理負荷を軽減することができる。
[0095] なお、本実施の形態では、アダプタ 71aが、ネットワーク 70を介して第 2のオブジェ タト構成情報を他の端末の一例であるコントローラ 73から取得している力 本発明は 特にこれに限定されず、ネットワーク 70に接続されている他のアダプタ 71b, 71cがコ ントローラ 73と同じ機能を有している場合、アダプタ 71aが、ネットワーク 70を介して 第 2のオブジェクト構成情報を他のアダプタ 71b, 71cから取得してもよい。
[0096] また、第 2のオブジェクト構成情報が複数の端末に記憶されて 、る場合、アダプタ 7 laは、参入通知電文に対する応答電文の送信元の端末を親機器である認識し、当 該親機器であると認識した端末力も第 2のオブジェクト構成情報を取得する。
[0097] さらに、本実施の形態では、コントローラ 73が第 2のオブジェクト構成情報を予め記 憶しており、アダプタ 71aからのオブジェクト生成情報要求を受信した場合に第 2のォ ブジェクト構成情報を読み出してアダプタ 71aへ送信しているが本発明は特にこれに 限定されない。コントローラ 73が宅外通信回線を介してサーバと通信可能に接続さ れており、サーバが第 2のオブジェクト構成情報を記憶してもよい。この場合、コント口 ーラ 73は、アダプタ 71aからのオブジェクト生成情報要求を受信した場合、サーバへ 第 2のオブジェクト構成情報を要求し、サーノくから第 2のオブジェクト構成情報を受信
する。そして、コントローラ 73は、サーノくから受信した第 2のオブジェクト構成情報をァ ダプタ 7 laへ送信する。
[0098] (実施の形態 2)
次に、本発明の実施の形態 2に係る通信装置について説明する。実施の形態 2で は、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12によってコントローラ 73から取得される 第 2のオブジェクト構成情報が、複数の単位に分割されてコントローラ 73に記憶され ており、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は、コントローラ 73から受信した第 2 のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、コントローラ 73に記憶されているォ ブジェクト構成情報を前記分割されている単位毎に指定して取得する。
[0099] 図 7は、本発明の実施の形態 2における電文構成の一例を示す図である。本実施 の形態における電文は、要求電文であるか、要求電文に対する応答電文であるかを 指定する要求 Z応答通知指定部 41、情報の種別を指定する情報種別指定部 42及 びデータの格納領域であるデータ部 43で構成される。
[0100] 図 7において、情報種別指定部 42の値の違いにより、データ部 43に格納されるデ ータ内容が異なる。情報種別指定部 42に例えば OxFlの生成オブジェクトコード 42b が指定される場合、データ部 43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す 生成オブジェクトコード情報 (対象オブジェクトの指定情報) 43baと、指定されたォブ ジェタト構成においてプロパティの有効 Z無効を示す有効属性情報 43bbとが格納さ れる。
[0101] また、情報種別指定部 42に例えば 0xF2の生成オブジェクトコード 42cが指定され る場合、データ部 43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成ォブ ジェタトコード情報 (対象オブジェクトの指定情報) 43caと、読み出し可能なプロパテ ィゃ、書き込み可能なプロパティなどのプロパティ情報をマップ情報として示すプロパ ティマップ情報 43cbとが格納される。さらに、情報種別指定部 42に例えば OxF3の 生成オブジェクトコード 42dが指定される場合、データ部 43には、生成オブジェクトコ ードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報 (対象オブジェクトの指定情 報) 43daと、各プロパティのデータサイズを表すプロパティサイズ情報 43dbとが格納 される。
[0102] さらにまた、情報種別指定部 42に例えば 0xF4の生成オブジェクトコード 42eが指 定される場合、データ部 43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生 成オブジェクトコード情報 (対象オブジェクトの指定情報) 43eaと、各プロパティの具 体的な値を表すプロパティ固定値情報 43ebとが格納される。なお、図 7に示した情 報種別指定部 42の具体的な値は一例であり、コードの値は特に問わな 、。
[0103] 本発明の実施の形態 2における通信装置の機能ブロックは、図 1と同じであり、本発 明の実施の形態 2における通信システムの動作シーケンスは、図 3と同じである。以 上のように構成された機器及び電文について、図 1、図 3、図 7及び図 8を用いて、そ の動作及び作用を説明する。
[0104] 本発明の適用されるネットワーク 70において、電気機器 72aをネットワーク 70上の 端末として動作させようとすると、電気機器 72aとネットワーク 70との間に通信処理を 行う通信装置 (アダプタ) 71aを配置する。通信装置 (アダプタ) 71aは、電気機器 72a とネットワーク 70との間に配置されて起動されると、ネットワーク参入処理部 84は、予 め既定された第 1機器オブジェクト記憶部 10内の第 1のオブジェクト構成情報を用い て起動処理を行う(図 3の処理 20)。
[0105] そして、起動処理完了後に、ネットワーク通知処理部 86は、電気機器 72aのネット ワーク 70への参入を通知するための参入通知電文を作成する。通信処理部 82は、 ネットワーク通知処理部 86によって作成された参入通知電文をネットワーク 7( ^— 斉同報にて送信する (矢印 21)。
[0106] 参入通知の電文は、ネットワーク 70の種類により色々な形態がありえ、 1電文に限 定されるものではない。また、図 3では、第 1のオブジェクト構成情報を用いた起動処 理をアダプタ 71aの内部処理としている力 特に内部処理として限定するものではな ぐ電気機器 72aとは無関係のネットワーク 70上の他の機器との遣り取りを含んでもよ い。
[0107] 参入通知電文を送信した (矢印 21)後、通信装置 (アダプタ) 71aは、電気機器 72a との間で、機器側通信処理部 83を介した通信 IFの動作確認を行う(処理 22)。その 後、先の参入通知電文を受信したコントローラ 73は、通信装置 (アダプタ) 71aに対し て電気機器 72a用のオブジェクト生成要求を送信する(矢印 23)。このオブジェクト生
成要求の電文構成は、要求 Z応答通知指定部 41に要求を指定し、情報種別指定 部 42にオブジェクト生成要求を示すコード (例えば OxFO) 42aを指定し、データ部 4 3に生成対象の生成オブジェクトコード情報 43aを格納する。
[0108] 通信装置 (アダプタ) 71aは、要求 Z応答通知指定部 41に受理応答を指定し、情 報種別指定部 42にオブジェクト生成要求を示すコード (例えば OxFO) 42aを指定し た要求受理応答電文を作成して返信する(矢印 24)。この時、アダプタ 71aは、一括 して全ての情報を読み出すのではなぐ一定の単位で分割管理された情報を必要に 応じて読み出す形式にて、第 2のオブジェクト構成情報の要求を行う。
[0109] 図 3では、オブジェクトの生成情報の要求 (矢印 25)と応答 (矢印 26)とは 1セットだ けし力示していないが、第 2のオブジェクト構成情報が複数の情報に分かれる場合に は、要求 (矢印 25)と応答 (矢印 26)とがともに複数セットとなってもよい。
[0110] すなわち、通信装置(アダプタ) 71aは、オブジェクト生成要求の電文内の生成ォブ ジェタトコード情報 43aに基づ 、て、オブジェクトを構成する機能 (プロパティ)情報の 問合せをコントローラ 73に対して行う。この問合せ時において、アダプタ 71aは、要求 Z応答通知指定部 41に要求を指定し、情報種別指定部 42にオブジェクト生成を示 すコード (例えば OxFl) 42bを指定し、データ部 43にプロパティ情報読み出し対象 の生成オブジェクトコード情報 43baを格納したオブジェクト生成情報要求電文を送 信する (矢印 25)。
[0111] これを受信したコントローラ 73は、要求 Z応答通知指定部 41に受理応答を指定し 、情報種別指定部 42にオブジェクト生成を示すコード (例えば OxFl) 42bを指定し、 データ部 43にプロパティ情報読み出し対象の生成オブジェクトコード情報 43baと有 効属性情報 43bbとを格納した生成情報応答電文を返信する(矢印 26)。アダプタ 71 aは、コントローラ 73によって送信された生成情報応答電文を受信する。
[0112] そして、アダプタ 7 laは、オブジェクト生成情報要求電文の送信と、生成情報応答 電文の受信とを分割されているデータの数だけ行う。アダプタ 71aは、コントローラ 73 によって送信された生成情報応答電文に含まれる有効属性情報 43bb、プロパティマ ップ情報 43cb、プロパティサイズ情報 43db及びプロパティ固定値情報 43ebを受信 する。
[0113] 生成情報応答電文を受信した通信装置 (アダプタ) 71aの第 2機器オブジェ外構 成取得処理部 12は、電気機器 72bとの間で複数に分けてコントローラ 73から受信し たプロパティ情報で間違い無いかの情報確認処理を行う(処理 27)。そして、第 2機 器オブジェクト構成取得処理部 12は、間違 、なければ受信した情報に基づ 、て第 2 機器オブジェクト記憶部 11に電気機器 72b用の機器オブジェクト情報 (第 2のォブジ ェクト構成情報)を書き込む。
[0114] すなわち、アダプタ 71aは、コントローラ 73によって送信された生成情報応答電文 に含まれる有効属性情報 43bb、プロパティマップ情報 43cb、プロパティサイズ情報 43db及びプロパティ固定値情報 43ebを第 2のオブジェクト構成情報として記憶する 。その後、アダプタ 71aは、ネットワーク 70のプロトコルにより、必要があれば、ネットヮ ーク 70上に開示する機器オブジェクト情報が変わったということで、ネットワーク 70に 接続されている他の端末に対して一斉同報にて構成変更アナウンスを行う(矢印 28)
[0115] 以上のように、本実施の形態において、アダプタ 71aは、まずネットワーク 70上の端 末として動作を開始できることとなり、ネットワーク 70を介して接続された他の端末か ら、本発明の通信装置に接続される電気機器 72aの第 2のオブジェクト構成情報を複 数の単位に分けて取得することができる。
[0116] また、コントローラ 73から受信した第 2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づい て、コントローラ 73に記憶されている第 2のオブジェクト構成情報が、分割されている 単位毎に指定されて取得されるので、アダプタ 71aは、必要な単位の情報のみを書 き込み元のコントローラ 73から取得することができ、 1度に遣り取りする情報量を減ら すことができる。
[0117] さらに、アダプタ 71aは、取得するタイミングにカ卩え、取得する情報量も自ら決定す ることができ、アダプタ 71aが実装する回路規模を縮小することができると共に、ァダ プタ 71aの処理負荷を軽減することができる。
[0118] なお、本実施の形態では、図 3の IF確認処理 22において、アダプタ 71aと電気機 器 72aとの通信インタフェースに異常が検出された場合、アダプタ 71aは、ネットヮー ク 70に接続されて 、る他の端末に報知してもよ!/、。
[0119] 図 2及び図 7は、本発明の実施の形態 1, 2において、ネットワークに接続された機 器間で生成オブジェクトコード情報の遣り取りを行うための電文の構成の一例を示す 図である。
[0120] 図 2及び図 7において、電文は、情報の設定、情報の読み出しの要求、又は要求に 対する応答を指定する要求 Z応答指定部 31及び 41 (サービスコード; SV)と、読み 出し対象とする情報を示す情報種別指定部 32及び 42 (プロパティコード; PC)と、指 定された情報を格納するデータ部 33及び 43 (データコード; DT)とで構成される。
[0121] さらに、データ部 33及び 43は、情報種別指定部 32又は 42に指定された情報が対 象とする生成オブジェクトの情報を示す生成オブジェクトコード情報 33b又は 43aと、 情報種別指定部 32又は 42の具体的なコードを示す部分(32a, 32b, 42a〜42e) で指定された、生成対象のオブジェ外に関する具体的な情報を示す部分 (33bb, 4 3bb, 43cb, 43db, 43eb)とで構成される。なお、データ部 33及び 43の具体的な情 報を示す部分は、情報種別指定部 32又は 42のコードによっては、存在しない場合も ある。
[0122] 以上のように構成された電文による通信方法について、図 2、図 3及び図 7を用いて 、その動作及び作用を説明する。
[0123] 図 2及び図 7に示すような電文構成において、例えば、コントローラ 73からオブジェ タトの生成対象機器であるアダプタ 71aに送信するオブジェクト生成情報要求電文( 矢印 23)は、要求 Z応答通知指定部 31又は 41に書き込みの要求が指定され、情報 種別指定部 32又は 42にオブジェクト生成の情報(生成オブジェクト情報)であること を表す生成オブジェクトコード 32a又は 42aが指定され、データ部 33又は 43に、生 成するオブジェクトコード情報 33b又は 43aが格納される構成となる。
[0124] これに対してアダプタ 71aは、要求受理応答を返信した (矢印 24)後、オブジェクト のプロパティ構成生成のための情報を要求するための電文を送信する(矢印 25)。
[0125] このオブジェクトのプロパティ構成生成のための情報を要求する電文 (矢印 25)は、 要求 Z応答通知指定部 31又は 41に読み出しの要求が指定され、情報種別指定部 32又は 42にオブジェクトのプロパティ構成情報の要求であることを表す生成ォブジ ェクトコード 32b又は 42bが指定され、データ部 33又は 43に、対象のオブジェクトコ
ード情報 33ba又は 43baが格納される構成となる。
[0126] これに対してコントローラ 73は生成情報応答電文を送信する(矢印 26)。このコント ローラ 73からの生成情報応答電文 (矢印 26)は、要求 Z応答通知指定部 31又は 41 に読み出しの応答が指定され、情報種別指定部 32又は 42にオブジェクトのプロパテ ィ構成情報の応答であることを表す生成オブジェクトコード 32b又は 42bが指定され、 データ部 33又は 43に、対象の生成オブジェクトコード情報 33ba又は 43baと、プロパ ティの構成情報 33bb又は 43bbが格納される構成となる。
[0127] この情報により、アダプタ 71aでは新たにオブジェクト構成情報を追加生成すること ができ、電気機器 72aとの間で、追加生成したオブジェクト構成情報の確認処理 (処 理 27)の後、ネットワーク 70上に構成変更のアナウンスを行う(矢印 28)。
[0128] 構成変更のアナウンス (矢印 28)の後、或いは前に、生成したオブジェクト構成情報 を構成する各プロパティの各種動作情報 (例えば、プロパティの書き込みを受け付け るかどうかといった有効属性情報 (43bb)や、プロパティのサイズ情報 (43db)、プロ パティの具体的な値の情報 (43eb)などの取得を、アダプタ 71aが可能なタイミングで 行う。
[0129] 図 2 (又は図 7)では、要求 Z応答通知指定部 31 (又は 41)と情報種別指定部 32 ( 又は 42)とデータ部 33 (又は 44)とが連続して構成された形となっている力 実際の 電文上は、各部の配置位置は連続して 、なくてもょ 、。
[0130] また、本実施の形態では、オブジェクト生成のための各種取得情報を情報種別指 定部 32 (又は 42)において分類する形としている力 データ部 33 (又は 43)に指定 用のコード部を設定して分類する形であってもよい。さらに、分類することなぐ全ての 情報が 1電文で扱える構成でもよ ヽ。
[0131] 以上のように、本実施の形態において、第 2機器オブジェクト構成取得処理部 12は 、ネットワークを介して接続された他の端末力 受信したオブジェクト情報の構築要求 用電文の内容に基づいて、構築要求用電文の送信元の端末力 オブジェクトの構築 情報 (第 2のオブジェクト構成情報)の読み出し処理を行う構成とすることにより、通信 装置 (機器)側は、取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定することが でき、通信装置が実装する回路規模を縮小することができると共に、通信装置の処
理負荷を軽減することができる。
[0132] なお、第 2のオブジェクト構成情報は、電気機器 72aの既に存在するプロパティの 通信上の動作を規定する通信定義オブジェクト情報を含み、第 2機器オブジェクト構 成取得処理部 12は、通信定義オブジェクト情報をコントローラ 73から取得してもよい 。第 2機器オブジェクト記憶部 11は、同一ノード上に存在し、クラスグループコードの 下位 4ビット、クラスコード及びインスタンスコードが一致するオブジェクトのプロパティ であり、 IASetZlAGetZlASetMZlAGetMとして指定されているプロパティに関 して、プロパティ毎に生成プロパティのサイズ情報及び初期値情報を記憶する。
[0133] 例えば、電気機器 72aが火災センサである場合、通信定義オブジェクトは、動作状 態用通信定義プロパティ、検知閾値レベル用通信定義プロパティ、火災発生検知状 態用通信定義プロパティ、異常発生状態用通信定義プロパティ、及び異常内容用通 信定義プロパティを有している。コントローラ 73は、これらのプロパティ毎に生成プロ パティのサイズ情報及び初期値情報を記憶している。コントローラ 73は、アダプタ 71 aからのオブジェクト生成情報要求に応じて、電気機器 72aのプロパティ毎に生成プ 口パティのサイズ情報及び初期値情報を含む生成情報応答電文を作成してアダプタ 71aへ送信する。アダプタ 71aは、コントローラ 73から受信した生成情報応答電文に 含まれる生成プロパティのサイズ情報及び初期値情報を第 2機器オブジェクト記憶部 11に記憶する。
[0134] (実施の形態のまとめ)
本発明に係る通信装置は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接 続する通信装置であって、前記通信装置の通信機能に関する第 1のオブジェクト構 成情報を予め記憶する第 1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機 能に関する第 2のオブジェ外構成情報を取得するオブジェ外構成情報取得手段と 、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第 2のオブジェクト構 成情報を記憶する第 2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第 2のオブジェクト 構成情報を前記第 2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前 記第 1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されて!、る前記第 1のォブジェクト構 成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク
起動処理手段とを備える。
[0135] 本発明に係る通信制御方法は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可 能に接続する通信装置を制御するための通信制御方法であって、前記通信装置の 通信機能に関する第 1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第 1のオブジェクト構 成情報記憶手段に記憶されて 、る前記第 1のオブジェクト構成情報に基づ 、て、前 記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理ステップと、前 記電気機器の機能に関する第 2のオブジェ外構成情報を取得するオブジェ外構成 情報取得ステップと、前記オブジェクト構成情報取得ステップにお 、て取得された前 記第 2のオブジェクト構成情報を第 2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する第 2のオブジェクト構成情報記憶ステップとを含む。
[0136] 本発明に係る通信制御プログラムは、電気機器と所定のネットワークとを相互に通 信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムであって、前記通 信装置の通信機能に関する第 1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第 1のォブ ジェ外構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第 2のオブジェ外構成 情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手 段によって取得された前記第 2のオブジェクト構成情報を記憶する第 2のオブジェクト 構成情報記憶手段と、前記第 2のオブジェクト構成情報を前記第 2のオブジェクト構 成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第 1のオブジェクト構成情報記憶手 段に記憶されている前記第 1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク 上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機 能させる。
[0137] 本発明に係る通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御 するための通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ つて、前記通信装置の通信機能に関する第 1のオブジェクト構成情報を予め記憶す る第 1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第 2のォブ ジェ外構成情報を取得するオブジェ外構成情報取得手段と、前記オブジェ外構成 情報取得手段によって取得された前記第 2のオブジェクト構成情報を記憶する第 2の
オブジェクト構成情報記憶手段と、前記第 2のオブジェクト構成情報を前記第 2のォ ブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第 1のオブジェクト構成 情報記憶手段に記憶されて 、る前記第 1のオブジェクト構成情報に基づ 、て、前記 ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通 信装置を機能させる通信制御プログラムを記録している。
[0138] この構成によれば、通信装置は第 1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されて いる第 1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開 始される。したがって、従来の通信装置ではオブジェクト構成情報を取得しなければ ネットワークに接続することができな力つたので、電気機器と通信装置との間で不具 合が発生したとしても、ネットワークに接続された他の端末がそれを知ることができな かったが、第 2のオブジェクト構成情報を第 2のオブジェクト構成情報記憶手段に記 憶する以前の段階で、第 1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている第 1の オブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開始されるの で、電気機器と通信装置との間で不具合が発生していることを、オブジェ外構成情 報を取得する前にネットワークに接続されて 、る他の端末に知らせることができ、異 常発生時におけるメンテナンスを容易に行うことができる。
[0139] また、上記の通信装置にお!/、て、前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットヮ ークを介して接続された他の端末力 前記第 2のオブジェクト構成情報を取得するこ とが好ましい。この構成によれば、ネットワークを介して接続された他の端末力も第 2 のオブジェクト構成情報が取得されるので、通信装置に設定するためのオブジェクト 構成情報を電気機器側で記憶する必要が無くなり、オブジェクト構成情報を通信装 置に設定するための処理も電気機器側に実装する必要が無くなり、電気機器の負荷 を軽減することができる。
[0140] また、上記の通信装置にお!/、て、前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットヮ ークを介して接続された他の端末による第 2のオブジェクト構成情報の書き込みを要 求する第 1の電文の受信をトリガとして、前記第 2のオブジェクト構成情報を前記他の 端末に要求する第 2の電文を作成して送信し、前記他の端末によって送信された前 記第 2の電文に対する応答電文に含まれる情報を用いて前記第 2のオブジェクト構
成情報を構築することが好ま 、。
[0141] この構成によれば、オブジェクト構成情報取得手段での第 2のオブジェクト構成情 報の取得は、ネットワークを介して接続された他の端末による第 2のオブジェクト情報 の書き込みを要求する第 1の電文の受信をトリガとして、第 2のオブジェクト構成情報 を他の端末に要求する第 2の電文が作成されて送信され、他の端末によって送信さ れた第 2の電文に対する応答電文に含まれる情報を用いて第 2のオブジェクト構成情 報が構築される。したがって、通信装置は、第 2のオブジェクト構成情報を取得するタ イミングを自らで決定することができ、通信装置が実装する回路規模を縮小すること ができると共に、通信装置の処理負荷を軽減することができる。
[0142] また、上記の通信装置にお!/、て、前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットヮ ークを介して接続された他の端末による第 2のオブジェクト構成情報の構築を要求す る構築要求電文を受信し、前記構築要求電文の送信元の端末から第 2のォブジェク ト構成情報を取得することが好まし 、。
[0143] この構成によれば、ネットワークを介して接続された他の端末によって送信された第 2のオブジェ外構成情報の構築を要求する構築要求電文が受信され、構築要求電 文の送信元の端末力 第 2のオブジェクト構成情報が取得されるので、通信装置は、 第 2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定 することができ、通信装置が実装する回路規模を縮小することができると共に、通信 装置の処理負荷を軽減することができる。
[0144] また、上記の通信装置にお!/、て、前記第 1のオブジェクト構成情報は、前記構築要 求電文に含まれる取得すべき第 2のオブジェクト構成情報を特定するためのオブジェ タトコードの書き込みを受け付ける構築要求受付用プロパティを含み、前記オブジェ タト構成情報取得手段は、前記オブジェクトコードの前記構築要求受付用プロパティ への書き込みが他の端末から行われた段階で、書き込まれた前記オブジェクトコード に対応する第 2のオブジェクト構成情報を書き込み元の端末から取得することが好ま しい。
[0145] この構成によれば、第 1のオブジェクト構成情報は、構築要求電文に含まれる取得 すべき第 2のオブジェクト構成情報を特定するためのオブジェクトコードの書き込みを
受け付ける構築要求受付用プロパティを含んでおり、オブジェクトコードの構築要求 受付用プロパティへの書き込みが他の端末力 行われた段階で、書き込まれたォブ ジェタトコードに対応する第 2のオブジェクト構成情報が書き込み元の端末から取得さ れる。したがって、他の端末力もネットワークを介したオブジェクトの生成が可能かどう かを構築要求受付用プロパティの存在で確認することができ、無用な要求の繰り返し を減らすことができ、通信トラフィックを軽減することができる。
[0146] また、上記の通信装置にお!/、て、前記オブジェクト構成情報取得手段によって他の 端末から取得される第 2のオブジェクト構成情報は、複数の単位に分割されて他の端 末に記憶されており、前記オブジェクト構成情報取得手段は、他の端末から受信した 第 2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、前記他の端末に記憶されてい る第 2のオブジェクト構成情報を前記分割されている単位毎に指定して取得すること が好ましい。
[0147] この構成によれば、他の端末力 受信した第 2のオブジェクト構成情報の構築要求 に基づいて、他の端末に記憶されている第 2のオブジェクト構成情報が、分割されて いる単位毎に指定されて取得されるので、通信装置は、必要な単位の情報のみを書 き込み元の端末力も取得することができ、 1度に遣り取りする情報量を減らすことがで きる。
[0148] また、上記の通信装置において、前記電気機器との通信インタフェースに関する動 作確認を行う通信確認手段と、前記通信確認手段によって動作確認を行った結果、 異常が検出された場合、ネットワークに接続されている他の端末へ異常を報知する 異常報知手段とをさらに備えることが好ましい。
[0149] この構成によれば、電気機器との通信インタフェースに関する動作確認が行われ、 動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワークに接続されている他の 端末へ異常が報知されるので、電気機器と通信装置との間で通信インタフェースに 不具合が発生していることをネットワークに接続されている他の端末に報知することが でき、他の端末に報知された異常をユーザが確認することで、電気機器と通信装置と の通信インタフェースのメンテナンスの効率を向上することができる。
[0150] そして、プログラムであるので、電気'情報機器、コンピュータ、サーバー等のハード
リソースを協働させて本発明の通信装置を容易に実現することができる。またコンビュ ータ読み取り可能な記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したり することでプログラムの配布 ·更新やそのインストール作業が簡単にできる。
産業上の利用可能性
以上のように本発明にかかわる通信制御装置、通信制御方法、通信制御プロダラ ム及び通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、立ち 上げ時に電気機器と通信装置と間の通信に異常が検出された場合であっても通信 装置単独で起動でき、ネットワークを介した情報の遣り取りが行えることとなり、異常発 生時のメンテナンスが容易となり、さらに電気機器側でオブジェクト情報を保持して通 信装置に設定するという機能がなくてもよい構成も実現可能であり、メンテナンスのみ でなく安価な電気機器開発にも繋がる。