JPWO2006030697A1 - 通信装置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
異常発生時におけるメンテナンスを容易に行うことができ、電気機器側の負荷を軽減することができる通信装置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。 ネットワーク参入処理部84は、アダプタ71aの通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1機器オブジェクト記憶部10に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク70上の端末としての動作を開始し、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器72aの機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得し、取得された第2のオブジェクト構成情報を第2機器オブジェクト記憶部11に記憶する。
Description
本発明は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
近年、ホームバス規格HBSやECHONET(R)(Energy Conservation and Homecare Network)規格などのホームネットワークシステムが開発されている。このホームネットワークシステムは、家庭内の様々な家庭電化製品、住設機器及び制御装置を宅内通信回線で相互に接続するホームネットワークを形成し、各機器を有機的に連携運転することによって、また、宅外のネットワークとホームネットワークとを相互接続して宅外の端末から家庭電化製品などに運転を指示することによって、省エネルギーや高齢者介護などに対応するとともに安全で快適な暮らしを提供しようとするシステムである。
従来のECHONET(R)規格のホームネットワークシステムでは、家庭電化製品及び住設機器などの電気機器がECHONET(R)通信のミドルウェアの処理機能を備えており、さらにECHONET(R)規格に準拠した通信インタフェースを備えている。各電気機器は、前記通信インタフェースを介して接続されたコントローラ(制御装置)によって制御される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、全ての電気機器に、ECHONET(R)通信のミドルウェア機能を完全に備えなければならないとなると、電気機器側の負荷がかなり大きくなり、ホームネットワークを利用した各種サービスシステムの実現の疎外になる。そのため、前記ECHONET(R)通信のミドルウェア機能を具備しない電気機器をECHONET(R)規格のホームネットワークに接続するためのアダプタ(ミドルウェアアダプタ)が開発されている。
このアダプタでは、電気機器に対応するオブジェクトを生成する必要がある。そこで、電気機器内にあらかじめ準備された少なくとも一つ以上のオブジェクト生成情報をECHONET(R)規格に準拠した手順でアダプタに設定する。この手法として、オブジェクト生成情報及びその情報をアダプタへ設定するための手段を電気機器側にあらかじめ設けておき、電気機器及びアダプタの立ち上げ時点でアダプタが電気機器からオブジェクト生成情報を取得し、通信装置として起動する形が考えられる。
図8〜10は、従来の通信システム(例えば、上記のようなホームネットワークシステムやビルネットワークシステムなど)の構成、従来の一般的なアダプタの構成及び起動時のシーケンス処理を示すものである。図8は、従来の通信システムの一構成例を示す図である。図9は、従来のアダプタの一構成例を示す図である。図10は、従来のアダプタによるネットワークへの参入時のシーケンス処理の一例を示す図である。図8〜10を用いて、従来の通信システム及び従来の技術について説明する。
従来の通信システムにおいて、アダプタ71a〜71cは、ネットワーク70を介して相互通信を行うのに必要となる情報をそれぞれに接続された家電機器72a〜72cから取得し、ネットワーク70の通信端末として動作を開始する。
さらに詳細例を示すと、アダプタ71aのオブジェクト構成取得処理部85はネットワーク参入処理部84からの指示により、ネットワーク上の通信端末として動作する為の機器オブジェクト構成情報を電気機器72aから機器側通信処理部83を介して取得し(図10のIF確認処理92、オブジェクト生成処理93)、機器オブジェクト記憶部80に機器オブジェクト構成情報を記憶する。そして、ネットワーク通知処理部86は、ネットワーク70へ機器オブジェクト構成情報を発信することによりネットワークへ参入する(図10の参入通知94)。
この場合、アダプタ71aは、電気機器72aからのオブジェクト生成情報(機器オブジェクト構成情報)の取得が完了しないとネットワーク70上の他の端末との通信ができない。そのため、生成途中で電気機器72a側との通信に不具合が発生した場合にネットワーク70を介しての確認ができないという問題を有している。特に、アダプタ71aが電気機器72aを構成する筐体内に物理的に設置されるような場合、ネットワーク70との通信機能には不具合が無かったとしても、外部からの状態確認ができないという状況になる。
特開2002−342185号公報
前記したように、従来の方法では、電気機器とアダプタ(通信装置)との間で最初に電気機器の情報(オブジェクト構成情報)の遣り取りが完了しない限り通信装置はネットワーク上の通信を行うことができず、通信装置自体の通信を介したメンテナンスなど制御ができないという課題を有していた。また、電気機器で設定するオブジェクト構成情報をネットワーク上の通信により他の端末から取得するという方法及び構成を実現できないため、必ず電気機器にて情報を保持しておかなければならず、電気機器の負荷が増大するという課題も有している。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、異常発生時におけるメンテナンスを容易に行うことができ、電気機器側の負荷を軽減することができる通信装置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とするものである。
本発明に係る通信装置は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段とを備える。
本発明に係る通信制御方法は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御方法であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理ステップと、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得ステップと、前記オブジェクト構成情報取得ステップにおいて取得された前記第2のオブジェクト構成情報を第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶ステップとを含む。
本発明に係る通信制御プログラムは、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムであって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機能させる。
本発明に係る通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機能させる通信制御プログラムを記録している。
この構成によれば、通信装置は第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開始される。したがって、従来の通信装置ではオブジェクト構成情報を取得しなければネットワークに接続することができなかったので、電気機器と通信装置との間で不具合が発生したとしても、ネットワークに接続された他の端末がそれを知ることができなかったが、第2のオブジェクト構成情報を第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開始されるので、電気機器と通信装置との間で不具合が発生していることを、オブジェクト構成情報を取得する前にネットワークに接続されている他の端末に知らせることができ、異常発生時におけるメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の目的、特徴、局面、及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明における通信装置の機能ブロックを示す図である。なお、本発明に係る通信システムは、図8に示す従来の通信システムと同様である。
図1は、本発明における通信装置の機能ブロックを示す図である。なお、本発明に係る通信システムは、図8に示す従来の通信システムと同様である。
図8に示すように、本発明に係る通信システムは、複数のアダプタ71a,71b,71c、複数の電気機器72a,72b,72c及びコントローラ73を備えて構成される。各アダプタ71a,71b,71cは、ネットワーク70を介してコントローラ73と通信可能に接続され、各電気機器72a,72b,72cと通信可能に接続されている。
コントローラ73は、ネットワーク70及びアダプタ71a,71b,71cを介して電気機器72a,72b,72cと通信可能に接続され、電気機器72a,72b,72cの動作を制御する。アダプタ71a,71b,71cは、ECHONET規格で規定する伝送メディアの通信インタフェースを具備しない電気機器72a,72b,72cをECHONETネットワーク(ネットワーク70)に相互に通信可能に接続するための通信装置である。
電気機器72a,72b,72cは、いわゆる家庭電化製品だけでなく住設機器や住環境を測定・検知するセンサ及びメータ(例えば、ガスメータ、水道メータ及び電力メータ等)なども含めた、ホームネットワークに接続可能な機器であり、本明細書では、これらの機器を総称する用語として「電気機器」を使用することとする。
図1に示すアダプタ71aは、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)及びゲートウェイ等から構成され、ROMに記憶されている所定のプログラムをCPU等で実行することにより、第1機器オブジェクト記憶部10、第2機器オブジェクト記憶部11、通信制御処理部81、通信処理部82及び機器側通信処理部83として機能する。なお、各アダプタ71a,71b,71cの構成は、それぞれ同じであるので、本実施の形態ではアダプタ71aのみについて説明する。
通信制御処理部81は、電気機器72aとの通信を制御すると共に、ネットワーク70を介してコントローラ73又は他のアダプタ71b、71cとの通信を制御する。通信制御処理部81は、所定の通信ミドルウェアをCPU等で実行することにより、第2機器オブジェクト構成取得処理部12、IF(インタフェース)確認処理部13、ネットワーク参入処理部84及びネットワーク通知処理部86として機能する。
第1機器オブジェクト記憶部10は、アダプタ71aの通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する。ここで、第1のオブジェクト構成情報について説明する。
第1機器オブジェクト記憶部10は、通信装置を示す機器オブジェクト情報(例えば、アダプタ機器オブジェクト情報など)を第1のオブジェクト構成情報として記憶する。
この機器オブジェクト情報は、動作状態、異常内容、遷移状態、バージョン情報、バッファサイズ情報及び生成オブジェクト情報で構成される。動作状態は、通信ミドルウェアの起動及び停止などの動作状態を示す。異常内容は、通信に関する異常の有無を示し、異常がある場合、アプリケーションソフトとの遣り取り不能やプロトコル差異吸収処理部以下との遣り取り不能等の異常内容を表す。
遷移状態は、ECHONET通信処理部ソフトウェアの遷移状態を示す。具体的には、停止中、初期処理中、通常動作中、アプリ異常保持による通常動作中、プロトコル差異吸収処理部異常保持による通常動作中、下位通信ソフトウェア異常保持による通常動作中、下位通信ドライバ(ハード)異常保持による通常動作中、アプリ異常保持停止中、プロトコル差異吸収処理部異常保持停止中、下位通信ソフトウェア異常保持停止中、下位通信ドライバ(ハード)異常保持停止中、及びECHONET通信処理部異常保持停止中などの各遷移状態にコードが割り当てられている。
バージョン情報は、通信制御装置のソフトウェアのバージョン情報を示す。バッファサイズ情報は、ECHONET通信処理部で処理可能なデータサイズを示す。生成オブジェクト情報は、生成を要求するオブジェクト数とオブジェクトコード情報とを示す。このプロパティに書き込み要求がされることにより、ネットワーク経由での生成処理が開始される。
第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器72aの機能に関する第2のオブジェクト構成情報をコントローラ73から取得する。ここで、第2のオブジェクト構成情報とは、ECHONET規格における機器オブジェクトに関する情報に相当する。機器オブジェクトとは、電気機器が保持する情報や、操作可能な制御項目等を論理的にモデル化したものであり、各電気機器が保持する情報や制御項目等がプロパティとして規定されている。第2機器オブジェクト記憶部11は、第2機器オブジェクト構成取得処理部12によって取得された第2のオブジェクト構成情報を記憶する。
IF確認処理部13は、電気機器72aとの通信インタフェースに関する動作確認を行う。具体的に、IF確認処理部13は、電気機器72aに対してIF情報を要求し、電気機器72aからの応答に応じて電気機器72aへの伝送速度を認識する。IF確認処理部13によって、電気機器72aへの伝送速度が認識されると、それ以降の電気機器72aとの送受信は、当該伝送速度で行われることとなる。
ネットワーク参入処理部84は、第2のオブジェクト構成情報を第2機器オブジェクト記憶部11に記憶する以前の段階で、第1機器オブジェクト記憶部10に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、所定のネットワーク70上の端末としての動作を開始する処理を行う。ネットワーク通知処理部86は、ネットワーク70に接続されている他の端末へネットワーク70への参入を通知するための参入通知電文を作成し、参入通知電文を一斉同報する。
通信処理部82は、所定の通信ミドルウェア、下位通信ソフトウェア及びアダプタ通信ソフトウェアをCPU等で実行することにより実現され、ネットワーク70を介してコントローラ73との通信を制御する。機器側通信処理部83は、所定の通信ミドルウェア、下位通信ソフトウェア及びアダプタ通信ソフトウェアをCPU等で実行することにより実現され、ネットワーク70を介して電気機器72aとの通信を制御する。
本実施の形態では、通信制御処理部81、通信処理部82及び機器側通信処理部83の通信ミドルウェア及び下位通信ソフトウェアとして、公知のECHONET規格におけるECHONET通信ミドルウェア及び下位通信ソフトウェアを用いることとする。電気機器72aは、ECHONETで規格化された通信インタフェースを有しておらず、アダプタ71aとの通信を可能にするECHONETで規格化されたアダプタ通信ソフトウェアを有している。なお、アダプタ71aは、このアダプタ通信ソフトウェアを有している。
図1において、通信装置(アダプタ)71aは、予め通信装置(アダプタ)71aの機能として記憶している第1機器オブジェクト記憶部10と、従来の機器オブジェクト記憶部80に相当する第2機器オブジェクト記憶部11による構成を有している。さらに、アダプタ71aは、接続された電気機器72aから機器オブジェクト記憶部80に記憶するオブジェクト構成情報を取得する従来のオブジェクト構成取得処理部85に変わって、ネットワーク70を介して接続された機器(コントローラ73)から前記第2機器オブジェクト記憶部11に記憶すべき電気機器72aのオブジェクト構成情報を取得する第2機器オブジェクト構成取得処理部85を有している。
なお、本実施の形態において、アダプタ71aが通信装置の一例に相当し、第1機器オブジェクト記憶部10が第1のオブジェクト構成情報記憶手段の一例に相当し、第2機器オブジェクト構成取得処理部12がオブジェクト構成情報取得手段の一例に相当し、第2機器オブジェクト記憶部11が第2のオブジェクト構成情報記憶手段の一例に相当し、ネットワーク参入処理部84がネットワーク起動処理手段の一例に相当する。
図2は、本発明の実施の形態1における電文構成の一例を示す図である。本実施の形態における電文は、要求電文であるか、要求電文に対する応答電文であるかを指定する要求/応答通知指定部31、情報の種別を指定する情報種別指定部32及びデータの格納領域であるデータ部33で構成される。図2において、生成オブジェクトを指定する電文の場合には、情報種別指定部32には、例えば、以下のデータが生成オブジェクトコードであることを示すOxFEが配置され、データ部33には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報33bが配置される。
以上のように構成された機器及び電文について、図1、図2、図3及び図8を用いて、その動作及び作用を説明する。
図3は、本実施の形態における通信システムの動作シーケンスの一例を示す図である。図3において、処理20、22、27は、通信装置(アダプタ)71a及び電気機器72aの内部処理を示し、矢印21、23、24、25、26、28は、本発明の適用されるネットワーク70上の電文の受け渡しを示す。
本発明の適用されるネットワーク70において、電気機器72aをネットワーク70上の端末として動作させようとすると、電気機器72aとネットワーク70との間に通信処理を行う通信装置(アダプタ)71aを配置する。通信装置(アダプタ)71aが電気機器72aとネットワーク70との間に配置されて起動されると、ネットワーク参入処理部84は、予め既定された第14器オブジェクト記憶部10内の第1のオブジェクト構成情報を用いて起動処理を行う(図3の処理20)。
そして、起動処理完了後に、ネットワーク通知処理部86は、電気機器72aのネットワーク70への参入を通知するための参入通知電文を作成する。通信処理部82は、ネットワーク通知処理部86によって作成された参入通知電文をネットワーク70へ一斉同報にて送信する(矢印21)。
参入通知の電文は、ネットワーク70の種類により色々な形態がありえ、1電文に限定されるものではない。また、図3では、第1のオブジェクト構成情報を用いた起動処理をアダプタ71aの内部処理としているが、特に内部処理として限定するものではなく、電気機器72aとは無関係のネットワーク70上の他の機器との遣り取りを含んでもよい。
参入通知電文を送信した(矢印21)後、通信装置(アダプタ)71aは、電気機器72aとの間で、機器側通信処理部83を介した通信IF(インタフェース)の動作確認を行う(処理22)。その後、先の参入通知電文を受信したコントローラ73は、通信装置(アダプタ)71aに対して電気機器72a用のオブジェクト生成要求(第1の電文に相当する)を送信する(矢印23)。
このオブジェクト生成要求の電文構成は、要求/応答通知指定部31に要求を指定し、情報種別指定部32にオブジェクト生成要求を示すコード(例えばOxFE)32aを指定し、データ部33に生成対象の生成オブジェクトコード情報33bを格納する。
なお、コントローラ73は、アダプタ71aに接続されている電気機器72aがどのような機器であるかを認識している。コントローラ73は、例えば、コントローラ73に設けられた操作部がユーザによって操作されることにより、アダプタ71aに接続されている電気機器72aを特定し、特定した電気機器72aに必要な第2のオブジェクト構成情報を選択する。そして、コントローラ73は、第2のオブジェクト構成情報に対応する生成オブジェクトコード情報を含むオブジェクト生成要求電文を作成する。
なお、本実施の形態では、コントローラ73に設けられた操作部がユーザによって操作されることにより、アダプタ71aに接続されている電気機器72aを特定し、特定した電気機器72aに必要な第2のオブジェクト構成情報を選択しているが、本発明は特にこれに限定されない。例えば、コントローラ73は、アダプタ71aに接続されている電気機器72aに必要な第2のオブジェクト構成情報を宅外のサーバから受信してもよい。また、例えば、コントローラ73は、SDカードリーダを備え、このSDカードリーダにSDカードが差し込まれることにより、SDカードに記憶されている第2のオブジェクト構成情報を読み出してもよい。
アダプタ71aは、コントローラ73によって送信されたオブジェクト生成要求電文を受信する。オブジェクト生成要求電文に含まれる生成オブジェクトコード情報が第1のオブジェクト構成情報に含まれる生成オブジェクト情報プロパティに書き込まれる。
このように、第1のオブジェクト構成情報は、構築要求電文に含まれる取得すべき第2のオブジェクト構成情報を特定するためのオブジェクトコードの書き込みを受け付ける生成オブジェクト情報プロパティ(構築要求受付用プロパティ)を含んでいる。そして、オブジェクトコードの生成オブジェクト情報プロパティへの書き込みがコントローラ73から行われた段階で、書き込まれたオブジェクトコードに対応する第2のオブジェクト構成情報が書き込み元のコントローラ73から取得される。したがって、コントローラ73からネットワーク70を介したオブジェクトの生成が可能かどうかを生成オブジェクト情報プロパティの存在で確認することができ、無用な要求の繰り返しを減らすことができ、通信トラフィックを軽減することができる。
通信装置(アダプタ)71aは、要求/応答通知指定部31に受理応答を指定し、情報種別指定部32にオブジェクト生成要求を示すコード(例えばOxFE)32aを指定した要求受理応答電文を作成して返信する(矢印24)。
その後、通信装置(アダプタ)71aは、オブジェクト生成要求の電文内の生成オブジェクトコード情報33bに基づいて、オブジェクトを構成する機能(プロパティ)情報の問合せをコントローラ73に対して行う。この問合せ時において、アダプタ71aは、要求/応答通知指定部31に要求を指定し、情報種別指定部32にオブジェクト生成を示すコード(例えばOxFD)32bを指定し、データ部33にプロパティ情報読み出し対象の生成オブジェクトコード情報33baを格納したオブジェクト生成情報要求電文(第2の電文に相当する)を送信する(矢印25)。
これを受信したコントローラ73は、要求/応答通知指定部31に受理応答を指定し、情報種別指定部32にオブジェクト生成を示すコード(例えばOxFD)32bを指定し、データ部33にプロパティ情報読み出し対象の生成オブジェクトコード情報33baと生成プロパティ情報33bbとを格納した生成情報応答電文を返信する(矢印26)。アダプタ71aは、コントローラ73によって送信された生成情報応答電文を受信する。
ここで、生成オブジェクトコード情報と生成プロパティ情報とについて説明する。生成オブジェクトコード情報は、オブジェクトの数、オブジェクトコード及びプロパティの有効/無効を示す有効属性情報を含む。なお、有効属性情報は、生成オブジェクトコード情報に含めずに別の情報としてもよい。
生成プロパティ情報は、プロパティマップ情報、プロパティサイズ情報及びプロパティ初期値を含む。プロパティマップ情報は、各プロパティの動作(アクセスルール)を表す。プロパティマップ情報は、SetMプロパティマップ、Setプロパティマップ、GetMプロパティマップ、Getプロパティマップ、状態変化時アナウンスプロパティマップ、IASetUpプロパティマップ、IAGetUpプロパティマップ、IASetMUpプロパティマップ、及びIAGetMUpプロパティマップをさらに含む。
SetMプロパティマップは、配列要素型のプロパティであり、配列要素を指定してプロパティ値の書き込みを受け付けるプロパティを表す。Setプロパティマップは、非配列型のプロパティであり、プロパティ値の書き込みを受け付けるプロパティを表す。
GetMプロパティマップは、配列要素型のプロパティであり、配列要素を指定してプロパティ値の読み出しを受け付けるプロパティを表す。Getプロパティマップは、非配列型のプロパティであり、プロパティ値の読み出しを受け付けるプロパティを表す。状態変化時アナウンスプロパティマップは、状態が変化した場合に他のノードにプロパティ値を通知するプロパティを表す。
IASetUpプロパティマップは、他のノードからSetを要求されたアダプタが、その要求(状態変更要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。IAGetUpプロパティマップは、他のノードからGetを要求されたアダプタが、その要求(状態取得要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。
IASetMUpプロパティマップは、他のノードからSetMを要求されたアダプタが、その要求(状態変更要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。IAGetMUpプロパティマップは、他のノードからGetMを要求されたアダプタが、その要求(状態取得要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。プロパティサイズ情報は、各プロパティのデータサイズを表す。プロパティ初期値は、各プロパティの初期値を表す。
生成情報応答電文を受信した通信装置(アダプタ)71aの第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器72bとの間でコントローラ73から受信したプロパティ情報で間違い無いかの情報確認処理を行う(処理27)。そして、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、間違いなければ受信した情報に基づいて第2機器オブジェクト記憶部11に電気機器72b用の機器オブジェクト情報(第2のオブジェクト構成情報)を書き込む。その後、アダプタ71aは、ネットワーク70のプロトコルにより、必要があれば、ネットワーク70上に開示する機器オブジェクト情報が変わったということで、ネットワーク70に接続されている他の端末に対して一斉同報にて構成変更アナウンスを行う(矢印28)。
以上のように、本実施の形態において、アダプタ71aは、まずネットワーク70上の端末として動作を開始できることとなり、接続された電気機器72aがアダプタ71aへ設定するオブジェクト構成情報と設定手段とを保持していない場合であっても、ネットワーク70を介して接続された他の端末から、アダプタ71aに接続される電気機器72aのオブジェクト構成情報を取得することができる。また、電気機器72a側でアダプタ71aに設定するオブジェクト構成情報を記憶する必要が無くなるとともに、オブジェクト構成情報を設定するための処理も実装する必要がなくなり、電気機器72aの処理負荷を軽減することができる。
また、第2機器オブジェクト構成取得処理部12での第2のオブジェクト構成情報の取得は、ネットワーク70を介して接続された他の端末による第2のオブジェクト情報の書き込みを要求する第1の電文の受信をトリガとして、第2のオブジェクト構成情報を他の端末に要求する第2の電文が作成されて送信され、他の端末によって送信された第2の電文に対する応答電文に含まれる情報を用いて第2のオブジェクト構成情報が構築される。したがって、第2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングをアダプタ71aで自ら決定することができ、アダプタ71aが実装する回路規模を縮小することができると共に、アダプタ71aの処理負荷を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、図3のIF確認処理22において、アダプタ71aと電気機器72aとの通信インタフェースに異常が検出された場合、アダプタ71aは、ネットワーク70に接続されている他の端末に報知してもよい。
図4は、アダプタ71aと電気機器72aとの通信インタフェースの異常を報知する場合における通信装置の機能ブロックを示す図である。図4に示すアダプタ71aは、CPU、ROM、RAM及びゲートウェイ等から構成され、ROMに記憶されている所定のプログラムをCPU等で実行することにより、第1機器オブジェクト記憶部10、第2機器オブジェクト記憶部11、通信制御処理部81、通信処理部82及び機器側通信処理部83として機能する。
通信制御処理部81は、所定の通信ミドルウェアをCPU等で実行することにより、第2機器オブジェクト構成取得処理部12、IF確認処理部13、異常報知処理部14、ネットワーク参入処理部84及びネットワーク通知処理部86として機能する。なお、図4において、図1に示す実施の形態1におけるアダプタ71aと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
異常報知処理部14は、IF確認処理部13によって動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワーク70に接続されている他の端末へ異常を報知するための異常報知電文を作成し、作成した異常報知電文を通信処理部82を介して他の端末へ同報送信する。なお、本実施の形態において、IF確認処理部13が通信確認手段の一例に相当し、異常報知処理部14が異常報知手段の一例に相当する。
図5は、アダプタ71aと電気機器72aとの通信インタフェースの異常を報知する動作シーケンスの一例を示す図である。処理20、22は、通信装置(アダプタ)71a及び電気機器72aの内部処理を示し、矢印21、50は、本発明の適用されるネットワーク70上の電文の受け渡しを示す。
本発明の適用されるネットワーク70において、電気機器72aをネットワーク70上の端末として動作させようとすると、電気機器72aとネットワーク70との間に通信処理を行う通信装置(アダプタ)71aを配置する。通信装置(アダプタ)71aは、電気機器72aとネットワーク70との間に配置されて起動されると、ネットワーク参入処理部84は、予め既定された第1機器オブジェクト記憶部10内の第1のオブジェクト構成情報を用いて起動処理を行う(処理20)。そして、起動処理完了後に、ネットワーク通知処理部86は、電気機器72aのネットワーク70への参入を通知する為の参入通知電文を作成する。通信処理部82は、ネットワーク通知処理部86によって作成された参入通知電文をネットワーク70へ一斉同報にて送信する(矢印21)。
参入通知の電文は、ネットワーク70の種類により色々な形態がありえ、1電文に限定されるものではない。また、図4では、第1のオブジェクト構成情報を用いた起動処理をアダプタ71aの内部処理として示しているが、特に内部処理として限定するものではなく、電気機器72aとは無関係のネットワーク70上の他の機器との遣り取りを含んでもよい。
参入通知電文を送信した(矢印21)後、通信装置(アダプタ)71aは、電気機器72aとの間で、機器側通信処理部83を介した通信IFの動作確認を行う(処理22)。この時、電気機器72aと通信ができないなど、アダプタ71aで異常を検出した場合、アダプタ71aは、異常を報知する電文を作成し、ネットワーク70上へ同報送信する(矢印50)。異常を報知する電文は、異常の発生のみを通知するのではなく、異常検出部位の情報や異常発生時刻など、異常に関する各種情報を含む構成でもよいものとする。
以上のように、本実施の形態においては、アダプタ71aはまずネットワーク70上の端末として動作を開始できることとなり、接続された電気機器72aとの通信がうまくいかないなどの異常情報を、ネットワーク70上の他の端末へ送信することができ、機器のいち早い異常部位の特定が可能となる。
図6は、本発明における通信装置の動作を説明するためのフローチャートの一例を示す図である。図1、図6及び図8を用いて本発明の通信装置の動作について説明する。
まず、ネットワーク参入処理部84は、第1機器オブジェクト記憶部10に予め記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク70の一通信端末として起動する起動処理を行う(ステップS1)。
次に、ネットワーク参入処理部84による起動処理が完了した段階で、ネットワーク通知処理部86は、通信装置が、ネットワーク70への参入を通知するための参入通知電文を作成し、作成した参入通知電文を通信処理部82へ出力する。通信処理部82は、参入通知電文をネットワーク70に接続された他の端末へ一斉同報にて送信する(ステップS2)。このようにして、アダプタ71aは、第1機器オブジェクト構成情報にてネットワーク70に接続された他の端末へ参入アナウンスを行う。
次に、IF確認処理部13は、電気機器72aとの通信インタフェースに関する動作確認を行う(ステップS3)。IF確認処理部13は、機器側通信処理部83を用いて電気機器72aに所定の通信方式でIF情報を要求する。具体的に、IF確認処理部13は、電気機器72aに対して9600bpsの伝送速度でIF情報を要求する。ECHONET規格においては、9600bps及び2400bpsの伝送速度を推奨しているので、本実施形態におけるアダプタ71aと電気機器72aとはいずれかの伝送速度で通信する。
IF情報要求を受理した電気機器72aは、通信方式が同じである場合、IF情報要求に応答する。すなわち、電気機器72aのインタフェースの伝送速度が9600bpsである場合、電気機器72aは、IF情報要求に対して応答し、IF情報をアダプタ71aに送信する。
ここで、電気機器72aのインタフェースの伝送速度が9600bps以外の例えば2400bpsである場合、電気機器72aはIF情報を送信しない。IF確認処理部13は、9600bpsの伝送速度でIF情報要求した後、所定期間、例えば300msec経過しても電気機器72aからの応答がない場合、2400bpsの伝送速度でIF情報を要求する。なお、通信可能な伝送速度が9600bps及び2400bps以外にさらに複数ある場合、IF確認処理部13は、電気機器72aからの応答があるまで順次伝送速度を変化させてIF情報を要求するように構成してもよい。
機器側通信処理部83は、電気機器72aによってIF情報が送信された場合、当該IF情報を受信する。IF確認処理部13は、電気機器72aからIF情報の応答があった場合、当該IF情報に基づいて通信方式を認識し、以降はその方式で通信する。ここで、電気機器72aからのIF情報要求に対する応答がない場合、IF確認処理部13は、電気機器72aとの通信方式を認識することができず、電気機器72aとの通信インタフェースに異常があることを検出する。
次に、異常報知処理部14は、IF確認処理部13によって電気機器72aとの通信インタフェースに異常が検出されたか否かを判断する(ステップS4)。ここで、異常が検出されたと判断された場合(ステップS4でYES)、異常報知処理部14は、電気機器72aとの通信インタフェースに異常が発生し、アダプタ71aと電気機器72aとが通信できない旨を通知するための異常報知電文を作成する。そして、異常報知処理部14は、作成した異常報知電文を通信処理部82へ出力する。通信処理部82は、ネットワーク70に接続された他の端末へ異常報知電文を同報送信する(ステップS5)。
一方、異常が検出されなかったと判断された場合(ステップS4でNO)、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73によって送信されるオブジェクト生成要求電文を待ち、コントローラ73によって送信されるオブジェクト生成要求電文を受信したか否かを判断する(ステップS6)。
ここで、オブジェクト生成要求電文を受信したと判断された場合(ステップS6でYES)、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73に対してオブジェクト詳細情報(プロパティ情報)の取得要求等の処理を行い、コントローラ73から第2のオブジェクト構成情報を取得する(ステップS7)。
具体的には、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、オブジェクト生成要求電文を受信した場合、要求受理応答電文を作成してコントローラ73へ送信する。そして、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73に対して第2のオブジェクト構成情報を要求するためのオブジェクト生成情報要求電文を作成してコントローラ73へ送信する。オブジェクト生成情報要求電文を受信したコントローラ73は、第2のオブジェクト構成情報を含む生成情報応答電文をアダプタ71aへ送信する。通信処理部82は、コントローラ73によって送信された生成情報応答電文を受信して第2機器オブジェクト構成取得処理部12へ出力する。
その後、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報と、実際に接続している電気機器72aのオブジェクト構成情報とが一致するかを確認する(ステップS8)。具体的には、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器71aに対してオブジェクト構成情報を要求するためのオブジェクト構成情報要求を電気機器71aへ送信する。オブジェクト構成情報要求を受信した電気機器72aは、予め記憶されているオブジェクト構成情報を読み出してアダプタ71aへ送信する。第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報と、電気機器72aから受信したオブジェクト構成情報とが一致するか否かを確認する。
なお、本実施の形態では、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報と、電気機器72aから受信したオブジェクト構成情報とが一致するか否かを確認しているが本発明は特にこれに限定されない。アダプタ71aは、電気機器72aを特定するための情報、例えば、メーカコード、商品コード及び製造番号の少なくとも一つを電気機器72aから受信し、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報に含まれる電気機器72aを特定するための情報と、電気機器72aから受信した電気機器72aを特定するための情報とが一致するか否かを確認してもよい。
一方、オブジェクト生成要求電文を受信していないと判断された場合(ステップS6でNO)、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、予め設定されている受信待ち期間を過ぎたか否かを判断する(ステップS9)。ここで、受信待ち期間を過ぎていないと判断された場合(ステップS9でNO)、ステップS6の処理に戻る。
受信待ち期間を過ぎたと判断された場合(ステップS9でYES)、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器72aに対してオブジェクト詳細情報(プロパティ情報)の取得要求等の処理を行い、電気機器72aから第2のオブジェクト構成情報を取得する(ステップS10)。
具体的には、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、オブジェクト生成要求電文の受信待ち期間が経過した場合、電気機器72aに対して第2のオブジェクト構成情報を要求するためのオブジェクト生成情報要求電文を作成して電気機器72aへ送信する。オブジェクト生成情報要求電文を受信した電気機器72aは、第2のオブジェクト構成情報を含む生成情報応答電文をアダプタ71aへ送信する。通信処理部82は、電気機器72aによって送信された生成情報応答電文を受信して第2機器オブジェクト構成取得処理部12へ出力する。このようにして、アダプタ71aは、電気機器72aから第2のオブジェクト構成情報を取得する。
第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、第2のオブジェクト構成情報を取得する際に異常が発生したか否かを判断する(ステップS11)。第2のオブジェクト構成情報を取得する際に異常が発生したと判断された場合(ステップS11でYES)、異常報知処理部14は、第2のオブジェクト構成情報を取得する際に異常が発生した旨を他の端末に報知するための異常報知電文を作成する。そして、異常報知処理部14は、作成した異常報知電文を通信処理部82へ出力する。通信処理部82は、ネットワーク70に接続された他の端末へ異常報知電文を同報送信する(ステップS12)。
ここで、第2のオブジェクト構成情報を取得する際に発生する異常とは、ステップS8において、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報と電気機器72aから受信した第2のオブジェクト構成情報とが違っている場合、及びステップS10において、アダプタ71aと電気機器72aとの間で正常に通信できず、電気機器72aから第2のオブジェクト構成情報が受信できない場合などである。
次に、アダプタ71aは、第2のオブジェクト構成情報が無い状態で、第1機器オブジェクト記憶部10に記憶されている第1のオブジェクト構成情報のみを用いる動作を実施する(ステップS13)。
一方、第2のオブジェクト構成情報を取得する際に異常が発生しなかったと判断された場合(ステップS11でNO)、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報又は電気機器72aから受信した第2のオブジェクト構成情報を第2機器オブジェクト記憶部11に記憶する。そして、記憶しているオブジェクト構成情報に変化があったということで、ネットワーク通知処理部86は、オブジェクト構成情報の変更を通知するための構成情報変更通知電文を作成する。通信処理部82は、ネットワーク通知処理部86によって作成された構成情報変更通知電文をネットワーク70に接続されている他の端末へ一斉同報により送信する(ステップS14)。
次に、アダプタ71aは、第2機器オブジェクト記憶部10に第2のオブジェクト構成情報が記憶された状態で、第1のオブジェクト構成情報及び第2のオブジェクト構成情報を用いる通常の動作状態に遷移する(ステップS15)。
以上のように、本実施の形態においては電気機器側との通信がうまくいかなかったとしても、通信制御装置(アダプタ)単独でもネットワーク上の端末として動作することができ、異常状況の確認も通信を用いて容易にできるようになる。
また、アダプタ71aと電気機器72aとの通信インタフェースに関する動作確認が行われ、動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワーク70に接続されているコントローラ73へ異常が報知されるので、電気機器72aとアダプタ71aとの間で通信インタフェースに不具合が発生していることをネットワーク73に接続されているコントローラ73に報知することができ、コントローラ73に報知された異常をユーザが確認することで、電気機器72aとアダプタ71aとの通信インタフェースのメンテナンスの効率を向上することができる。
さらに、ネットワーク70を介して接続されたコントローラ73によって送信された第2のオブジェクト構成情報の構築を要求する構築要求電文が受信され、構築要求電文の送信元の端末から第2のオブジェクト構成情報が取得されるので、アダプタ71aは、第2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定することができ、アダプタ71aが実装する回路規模を縮小することができると共に、アダプタ71aの処理負荷を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、アダプタ71aが、ネットワーク70を介して第2のオブジェクト構成情報を他の端末の一例であるコントローラ73から取得しているが、本発明は特にこれに限定されず、ネットワーク70に接続されている他のアダプタ71b,71cがコントローラ73と同じ機能を有している場合、アダプタ71aが、ネットワーク70を介して第2のオブジェクト構成情報を他のアダプタ71b,71cから取得してもよい。
また、第2のオブジェクト構成情報が複数の端末に記憶されている場合、アダプタ71aは、参入通知電文に対する応答電文の送信元の端末を親機器である認識し、当該親機器であると認識した端末から第2のオブジェクト構成情報を取得する。
さらに、本実施の形態では、コントローラ73が第2のオブジェクト構成情報を予め記憶しており、アダプタ71aからのオブジェクト生成情報要求を受信した場合に第2のオブジェクト構成情報を読み出してアダプタ71aへ送信しているが本発明は特にこれに限定されない。コントローラ73が宅外通信回線を介してサーバと通信可能に接続されており、サーバが第2のオブジェクト構成情報を記憶してもよい。この場合、コントローラ73は、アダプタ71aからのオブジェクト生成情報要求を受信した場合、サーバへ第2のオブジェクト構成情報を要求し、サーバから第2のオブジェクト構成情報を受信する。そして、コントローラ73は、サーバから受信した第2のオブジェクト構成情報をアダプタ71aへ送信する。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る通信装置について説明する。実施の形態2では、第2機器オブジェクト構成取得処理部12によってコントローラ73から取得される第2のオブジェクト構成情報が、複数の単位に分割されてコントローラ73に記憶されており、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、コントローラ73に記憶されているオブジェクト構成情報を前記分割されている単位毎に指定して取得する。
次に、本発明の実施の形態2に係る通信装置について説明する。実施の形態2では、第2機器オブジェクト構成取得処理部12によってコントローラ73から取得される第2のオブジェクト構成情報が、複数の単位に分割されてコントローラ73に記憶されており、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、コントローラ73に記憶されているオブジェクト構成情報を前記分割されている単位毎に指定して取得する。
図7は、本発明の実施の形態2における電文構成の一例を示す図である。本実施の形態における電文は、要求電文であるか、要求電文に対する応答電文であるかを指定する要求/応答通知指定部41、情報の種別を指定する情報種別指定部42及びデータの格納領域であるデータ部43で構成される。
図7において、情報種別指定部42の値の違いにより、データ部43に格納されるデータ内容が異なる。情報種別指定部42に例えばOxF1の生成オブジェクトコード42bが指定される場合、データ部43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報(対象オブジェクトの指定情報)43baと、指定されたオブジェクト構成においてプロパティの有効/無効を示す有効属性情報43bbとが格納される。
また、情報種別指定部42に例えばOxF2の生成オブジェクトコード42cが指定される場合、データ部43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報(対象オブジェクトの指定情報)43caと、読み出し可能なプロパティや、書き込み可能なプロパティなどのプロパティ情報をマップ情報として示すプロパティマップ情報43cbとが格納される。さらに、情報種別指定部42に例えばOxF3の生成オブジェクトコード42dが指定される場合、データ部43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報(対象オブジェクトの指定情報)43daと、各プロパティのデータサイズを表すプロパティサイズ情報43dbとが格納される。
さらにまた、情報種別指定部42に例えばOxF4の生成オブジェクトコード42eが指定される場合、データ部43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報(対象オブジェクトの指定情報)43eaと、各プロパティの具体的な値を表すプロパティ固定値情報43ebとが格納される。なお、図7に示した情報種別指定部42の具体的な値は一例であり、コードの値は特に問わない。
本発明の実施の形態2における通信装置の機能ブロックは、図1と同じであり、本発明の実施の形態2における通信システムの動作シーケンスは、図3と同じである。以上のように構成された機器及び電文について、図1、図3、図7及び図8を用いて、その動作及び作用を説明する。
本発明の適用されるネットワーク70において、電気機器72aをネットワーク70上の端末として動作させようとすると、電気機器72aとネットワーク70との間に通信処理を行う通信装置(アダプタ)71aを配置する。通信装置(アダプタ)71aは、電気機器72aとネットワーク70との間に配置されて起動されると、ネットワーク参入処理部84は、予め既定された第1機器オブジェクト記憶部10内の第1のオブジェクト構成情報を用いて起動処理を行う(図3の処理20)。
そして、起動処理完了後に、ネットワーク通知処理部86は、電気機器72aのネットワーク70への参入を通知するための参入通知電文を作成する。通信処理部82は、ネットワーク通知処理部86によって作成された参入通知電文をネットワーク70へ一斉同報にて送信する(矢印21)。
参入通知の電文は、ネットワーク70の種類により色々な形態がありえ、1電文に限定されるものではない。また、図3では、第1のオブジェクト構成情報を用いた起動処理をアダプタ71aの内部処理としているが、特に内部処理として限定するものではなく、電気機器72aとは無関係のネットワーク70上の他の機器との遣り取りを含んでもよい。
参入通知電文を送信した(矢印21)後、通信装置(アダプタ)71aは、電気機器72aとの間で、機器側通信処理部83を介した通信IFの動作確認を行う(処理22)。その後、先の参入通知電文を受信したコントローラ73は、通信装置(アダプタ)71aに対して電気機器72a用のオブジェクト生成要求を送信する(矢印23)。このオブジェクト生成要求の電文構成は、要求/応答通知指定部41に要求を指定し、情報種別指定部42にオブジェクト生成要求を示すコード(例えばOxF0)42aを指定し、データ部43に生成対象の生成オブジェクトコード情報43aを格納する。
通信装置(アダプタ)71aは、要求/応答通知指定部41に受理応答を指定し、情報種別指定部42にオブジェクト生成要求を示すコード(例えばOxF0)42aを指定した要求受理応答電文を作成して返信する(矢印24)。この時、アダプタ71aは、一括して全ての情報を読み出すのではなく、一定の単位で分割管理された情報を必要に応じて読み出す形式にて、第2のオブジェクト構成情報の要求を行う。
図3では、オブジェクトの生成情報の要求(矢印25)と応答(矢印26)とは1セットだけしか示していないが、第2のオブジェクト構成情報が複数の情報に分かれる場合には、要求(矢印25)と応答(矢印26)とがともに複数セットとなってもよい。
すなわち、通信装置(アダプタ)71aは、オブジェクト生成要求の電文内の生成オブジェクトコード情報43aに基づいて、オブジェクトを構成する機能(プロパティ)情報の問合せをコントローラ73に対して行う。この問合せ時において、アダプタ71aは、要求/応答通知指定部41に要求を指定し、情報種別指定部42にオブジェクト生成を示すコード(例えばOxF1)42bを指定し、データ部43にプロパティ情報読み出し対象の生成オブジェクトコード情報43baを格納したオブジェクト生成情報要求電文を送信する(矢印25)。
これを受信したコントローラ73は、要求/応答通知指定部41に受理応答を指定し、情報種別指定部42にオブジェクト生成を示すコード(例えばOxF1)42bを指定し、データ部43にプロパティ情報読み出し対象の生成オブジェクトコード情報43baと有効属性情報43bbとを格納した生成情報応答電文を返信する(矢印26)。アダプタ71aは、コントローラ73によって送信された生成情報応答電文を受信する。
そして、アダプタ71aは、オブジェクト生成情報要求電文の送信と、生成情報応答電文の受信とを分割されているデータの数だけ行う。アダプタ71aは、コントローラ73によって送信された生成情報応答電文に含まれる有効属性情報43bb、プロパティマップ情報43cb、プロパティサイズ情報43db及びプロパティ固定値情報43ebを受信する。
生成情報応答電文を受信した通信装置(アダプタ)71aの第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器72bとの間で複数に分けてコントローラ73から受信したプロパティ情報で間違い無いかの情報確認処理を行う(処理27)。そして、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、間違いなければ受信した情報に基づいて第2機器オブジェクト記憶部11に電気機器72b用の機器オブジェクト情報(第2のオブジェクト構成情報)を書き込む。
すなわち、アダプタ71aは、コントローラ73によって送信された生成情報応答電文に含まれる有効属性情報43bb、プロパティマップ情報43cb、プロパティサイズ情報43db及びプロパティ固定値情報43ebを第2のオブジェクト構成情報として記憶する。その後、アダプタ71aは、ネットワーク70のプロトコルにより、必要があれば、ネットワーク70上に開示する機器オブジェクト情報が変わったということで、ネットワーク70に接続されている他の端末に対して一斉同報にて構成変更アナウンスを行う(矢印28)。
以上のように、本実施の形態において、アダプタ71aは、まずネットワーク70上の端末として動作を開始できることとなり、ネットワーク70を介して接続された他の端末から、本発明の通信装置に接続される電気機器72aの第2のオブジェクト構成情報を複数の単位に分けて取得することができる。
また、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、コントローラ73に記憶されている第2のオブジェクト構成情報が、分割されている単位毎に指定されて取得されるので、アダプタ71aは、必要な単位の情報のみを書き込み元のコントローラ73から取得することができ、1度に遣り取りする情報量を減らすことができる。
さらに、アダプタ71aは、取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定することができ、アダプタ71aが実装する回路規模を縮小することができると共に、アダプタ71aの処理負荷を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、図3のIF確認処理22において、アダプタ71aと電気機器72aとの通信インタフェースに異常が検出された場合、アダプタ71aは、ネットワーク70に接続されている他の端末に報知してもよい。
図2及び図7は、本発明の実施の形態1,2において、ネットワークに接続された機器間で生成オブジェクトコード情報の遣り取りを行うための電文の構成の一例を示す図である。
図2及び図7において、電文は、情報の設定、情報の読み出しの要求、又は要求に対する応答を指定する要求/応答指定部31及び41(サービスコード;SV)と、読み出し対象とする情報を示す情報種別指定部32及び42(プロパティコード;PC)と、指定された情報を格納するデータ部33及び43(データコード;DT)とで構成される。
さらに、データ部33及び43は、情報種別指定部32又は42に指定された情報が対象とする生成オブジェクトの情報を示す生成オブジェクトコード情報33b又は43aと、情報種別指定部32又は42の具体的なコードを示す部分(32a,32b,42a〜42e)で指定された、生成対象のオブジェクトに関する具体的な情報を示す部分(33bb,43bb,43cb,43db,43eb)とで構成される。なお、データ部33及び43の具体的な情報を示す部分は、情報種別指定部32又は42のコードによっては、存在しない場合もある。
以上のように構成された電文による通信方法について、図2、図3及び図7を用いて、その動作及び作用を説明する。
図2及び図7に示すような電文構成において、例えば、コントローラ73からオブジェクトの生成対象機器であるアダプタ71aに送信するオブジェクト生成情報要求電文(矢印23)は、要求/応答通知指定部31又は41に書き込みの要求が指定され、情報種別指定部32又は42にオブジェクト生成の情報(生成オブジェクト情報)であることを表す生成オブジェクトコード32a又は42aが指定され、データ部33又は43に、生成するオブジェクトコード情報33b又は43aが格納される構成となる。
これに対してアダプタ71aは、要求受理応答を返信した(矢印24)後、オブジェクトのプロパティ構成生成のための情報を要求するための電文を送信する(矢印25)。
このオブジェクトのプロパティ構成生成のための情報を要求する電文(矢印25)は、要求/応答通知指定部31又は41に読み出しの要求が指定され、情報種別指定部32又は42にオブジェクトのプロパティ構成情報の要求であることを表す生成オブジェクトコード32b又は42bが指定され、データ部33又は43に、対象のオブジェクトコード情報33ba又は43baが格納される構成となる。
これに対してコントローラ73は生成情報応答電文を送信する(矢印26)。このコントローラ73からの生成情報応答電文(矢印26)は、要求/応答通知指定部31又は41に読み出しの応答が指定され、情報種別指定部32又は42にオブジェクトのプロパティ構成情報の応答であることを表す生成オブジェクトコード32b又は42bが指定され、データ部33又は43に、対象の生成オブジェクトコード情報33ba又は43baと、プロパティの構成情報33bb又は43bbが格納される構成となる。
この情報により、アダプタ71aでは新たにオブジェクト構成情報を追加生成することができ、電気機器72aとの間で、追加生成したオブジェクト構成情報の確認処理(処理27)の後、ネットワーク70上に構成変更のアナウンスを行う(矢印28)。
構成変更のアナウンス(矢印28)の後、或いは前に、生成したオブジェクト構成情報を構成する各プロパティの各種動作情報(例えば、プロパティの書き込みを受け付けるかどうかといった有効属性情報(43bb)や、プロパティのサイズ情報(43db)、プロパティの具体的な値の情報(43eb)などの取得を、アダプタ71aが可能なタイミングで行う。
図2(又は図7)では、要求/応答通知指定部31(又は41)と情報種別指定部32(又は42)とデータ部33(又は44)とが連続して構成された形となっているが、実際の電文上は、各部の配置位置は連続していなくてもよい。
また、本実施の形態では、オブジェクト生成のための各種取得情報を情報種別指定部32(又は42)において分類する形としているが、データ部33(又は43)に指定用のコード部を設定して分類する形であってもよい。さらに、分類することなく、全ての情報が1電文で扱える構成でもよい。
以上のように、本実施の形態において、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、ネットワークを介して接続された他の端末から受信したオブジェクト情報の構築要求用電文の内容に基づいて、構築要求用電文の送信元の端末からオブジェクトの構築情報(第2のオブジェクト構成情報)の読み出し処理を行う構成とすることにより、通信装置(機器)側は、取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定することができ、通信装置が実装する回路規模を縮小することができると共に、通信装置の処理負荷を軽減することができる。
なお、第2のオブジェクト構成情報は、電気機器72aの既に存在するプロパティの通信上の動作を規定する通信定義オブジェクト情報を含み、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、通信定義オブジェクト情報をコントローラ73から取得してもよい。第2機器オブジェクト記憶部11は、同一ノード上に存在し、クラスグループコードの下位4ビット、クラスコード及びインスタンスコードが一致するオブジェクトのプロパティであり、IASet/IAGet/IASetM/IAGetMとして指定されているプロパティに関して、プロパティ毎に生成プロパティのサイズ情報及び初期値情報を記憶する。
例えば、電気機器72aが火災センサである場合、通信定義オブジェクトは、動作状態用通信定義プロパティ、検知閾値レベル用通信定義プロパティ、火災発生検知状態用通信定義プロパティ、異常発生状態用通信定義プロパティ、及び異常内容用通信定義プロパティを有している。コントローラ73は、これらのプロパティ毎に生成プロパティのサイズ情報及び初期値情報を記憶している。コントローラ73は、アダプタ71aからのオブジェクト生成情報要求に応じて、電気機器72aのプロパティ毎に生成プロパティのサイズ情報及び初期値情報を含む生成情報応答電文を作成してアダプタ71aへ送信する。アダプタ71aは、コントローラ73から受信した生成情報応答電文に含まれる生成プロパティのサイズ情報及び初期値情報を第2機器オブジェクト記憶部11に記憶する。
(実施の形態のまとめ)
本発明に係る通信装置は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段とを備える。
本発明に係る通信装置は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段とを備える。
本発明に係る通信制御方法は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御方法であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理ステップと、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得ステップと、前記オブジェクト構成情報取得ステップにおいて取得された前記第2のオブジェクト構成情報を第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶ステップとを含む。
本発明に係る通信制御プログラムは、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムであって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機能させる。
本発明に係る通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機能させる通信制御プログラムを記録している。
この構成によれば、通信装置は第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開始される。したがって、従来の通信装置ではオブジェクト構成情報を取得しなければネットワークに接続することができなかったので、電気機器と通信装置との間で不具合が発生したとしても、ネットワークに接続された他の端末がそれを知ることができなかったが、第2のオブジェクト構成情報を第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開始されるので、電気機器と通信装置との間で不具合が発生していることを、オブジェクト構成情報を取得する前にネットワークに接続されている他の端末に知らせることができ、異常発生時におけるメンテナンスを容易に行うことができる。
また、上記の通信装置において、前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットワークを介して接続された他の端末から前記第2のオブジェクト構成情報を取得することが好ましい。この構成によれば、ネットワークを介して接続された他の端末から第2のオブジェクト構成情報が取得されるので、通信装置に設定するためのオブジェクト構成情報を電気機器側で記憶する必要が無くなり、オブジェクト構成情報を通信装置に設定するための処理も電気機器側に実装する必要が無くなり、電気機器の負荷を軽減することができる。
また、上記の通信装置において、前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットワークを介して接続された他の端末による第2のオブジェクト構成情報の書き込みを要求する第1の電文の受信をトリガとして、前記第2のオブジェクト構成情報を前記他の端末に要求する第2の電文を作成して送信し、前記他の端末によって送信された前記第2の電文に対する応答電文に含まれる情報を用いて前記第2のオブジェクト構成情報を構築することが好ましい。
この構成によれば、オブジェクト構成情報取得手段での第2のオブジェクト構成情報の取得は、ネットワークを介して接続された他の端末による第2のオブジェクト情報の書き込みを要求する第1の電文の受信をトリガとして、第2のオブジェクト構成情報を他の端末に要求する第2の電文が作成されて送信され、他の端末によって送信された第2の電文に対する応答電文に含まれる情報を用いて第2のオブジェクト構成情報が構築される。したがって、通信装置は、第2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングを自らで決定することができ、通信装置が実装する回路規模を縮小することができると共に、通信装置の処理負荷を軽減することができる。
また、上記の通信装置において、前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットワークを介して接続された他の端末による第2のオブジェクト構成情報の構築を要求する構築要求電文を受信し、前記構築要求電文の送信元の端末から第2のオブジェクト構成情報を取得することが好ましい。
この構成によれば、ネットワークを介して接続された他の端末によって送信された第2のオブジェクト構成情報の構築を要求する構築要求電文が受信され、構築要求電文の送信元の端末から第2のオブジェクト構成情報が取得されるので、通信装置は、第2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定することができ、通信装置が実装する回路規模を縮小することができると共に、通信装置の処理負荷を軽減することができる。
また、上記の通信装置において、前記第1のオブジェクト構成情報は、前記構築要求電文に含まれる取得すべき第2のオブジェクト構成情報を特定するためのオブジェクトコードの書き込みを受け付ける構築要求受付用プロパティを含み、前記オブジェクト構成情報取得手段は、前記オブジェクトコードの前記構築要求受付用プロパティへの書き込みが他の端末から行われた段階で、書き込まれた前記オブジェクトコードに対応する第2のオブジェクト構成情報を書き込み元の端末から取得することが好ましい。
この構成によれば、第1のオブジェクト構成情報は、構築要求電文に含まれる取得すべき第2のオブジェクト構成情報を特定するためのオブジェクトコードの書き込みを受け付ける構築要求受付用プロパティを含んでおり、オブジェクトコードの構築要求受付用プロパティへの書き込みが他の端末から行われた段階で、書き込まれたオブジェクトコードに対応する第2のオブジェクト構成情報が書き込み元の端末から取得される。したがって、他の端末からネットワークを介したオブジェクトの生成が可能かどうかを構築要求受付用プロパティの存在で確認することができ、無用な要求の繰り返しを減らすことができ、通信トラフィックを軽減することができる。
また、上記の通信装置において、前記オブジェクト構成情報取得手段によって他の端末から取得される第2のオブジェクト構成情報は、複数の単位に分割されて他の端末に記憶されており、前記オブジェクト構成情報取得手段は、他の端末から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、前記他の端末に記憶されている第2のオブジェクト構成情報を前記分割されている単位毎に指定して取得することが好ましい。
この構成によれば、他の端末から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、他の端末に記憶されている第2のオブジェクト構成情報が、分割されている単位毎に指定されて取得されるので、通信装置は、必要な単位の情報のみを書き込み元の端末から取得することができ、1度に遣り取りする情報量を減らすことができる。
また、上記の通信装置において、前記電気機器との通信インタフェースに関する動作確認を行う通信確認手段と、前記通信確認手段によって動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワークに接続されている他の端末へ異常を報知する異常報知手段とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、電気機器との通信インタフェースに関する動作確認が行われ、動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワークに接続されている他の端末へ異常が報知されるので、電気機器と通信装置との間で通信インタフェースに不具合が発生していることをネットワークに接続されている他の端末に報知することができ、他の端末に報知された異常をユーザが確認することで、電気機器と通信装置との通信インタフェースのメンテナンスの効率を向上することができる。
そして、プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させて本発明の通信装置を容易に実現することができる。またコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように本発明にかかわる通信制御装置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、立ち上げ時に電気機器と通信装置と間の通信に異常が検出された場合であっても通信装置単独で起動でき、ネットワークを介した情報の遣り取りが行えることとなり、異常発生時のメンテナンスが容易となり、さらに電気機器側でオブジェクト情報を保持して通信装置に設定するという機能がなくてもよい構成も実現可能であり、メンテナンスのみでなく安価な電気機器開発にも繋がる。
本発明は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
近年、ホームバス規格HBSやECHONET(R)(Energy Conservation and Homecare Network)規格などのホームネットワークシステムが開発されている。このホームネットワークシステムは、家庭内の様々な家庭電化製品、住設機器及び制御装置を宅内通信回線で相互に接続するホームネットワークを形成し、各機器を有機的に連携運転することによって、また、宅外のネットワークとホームネットワークとを相互接続して宅外の端末から家庭電化製品などに運転を指示することによって、省エネルギーや高齢者介護などに対応するとともに安全で快適な暮らしを提供しようとするシステムである。
従来のECHONET(R)規格のホームネットワークシステムでは、家庭電化製品及び住設機器などの電気機器がECHONET(R)通信のミドルウェアの処理機能を備えており、さらにECHONET(R)規格に準拠した通信インタフェースを備えている。各電気機器は、前記通信インタフェースを介して接続されたコントローラ(制御装置)によって制御される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、全ての電気機器に、ECHONET(R)通信のミドルウェア機能を完全に備えなければならないとなると、電気機器側の負荷がかなり大きくなり、ホームネットワークを利用した各種サービスシステムの実現の疎外になる。そのため、前記ECHONET(R)通信のミドルウェア機能を具備しない電気機器をECHONET(R)規格のホームネットワークに接続するためのアダプタ(ミドルウェアアダプタ)が開発されている。
このアダプタでは、電気機器に対応するオブジェクトを生成する必要がある。そこで、電気機器内にあらかじめ準備された少なくとも一つ以上のオブジェクト生成情報をECHONET(R)規格に準拠した手順でアダプタに設定する。この手法として、オブジェクト生成情報及びその情報をアダプタへ設定するための手段を電気機器側にあらかじめ設けておき、電気機器及びアダプタの立ち上げ時点でアダプタが電気機器からオブジェクト生成情報を取得し、通信装置として起動する形が考えられる。
図8〜10は、従来の通信システム(例えば、上記のようなホームネットワークシステムやビルネットワークシステムなど)の構成、従来の一般的なアダプタの構成及び起動時のシーケンス処理を示すものである。図8は、従来の通信システムの一構成例を示す図である。図9は、従来のアダプタの一構成例を示す図である。図10は、従来のアダプタによるネットワークへの参入時のシーケンス処理の一例を示す図である。図8〜10を用いて、従来の通信システム及び従来の技術について説明する。
従来の通信システムにおいて、アダプタ71a〜71cは、ネットワーク70を介して相互通信を行うのに必要となる情報をそれぞれに接続された家電機器72a〜72cから取得し、ネットワーク70の通信端末として動作を開始する。
さらに詳細例を示すと、アダプタ71aのオブジェクト構成取得処理部85はネットワーク参入処理部84からの指示により、ネットワーク上の通信端末として動作する為の機器オブジェクト構成情報を電気機器72aから機器側通信処理部83を介して取得し(図10のIF確認処理92、オブジェクト生成処理93)、機器オブジェクト記憶部80に機器オブジェクト構成情報を記憶する。そして、ネットワーク通知処理部86は、ネットワーク70へ機器オブジェクト構成情報を発信することによりネットワークへ参入する(図10の参入通知94)。
この場合、アダプタ71aは、電気機器72aからのオブジェクト生成情報(機器オブジェクト構成情報)の取得が完了しないとネットワーク70上の他の端末との通信ができない。そのため、生成途中で電気機器72a側との通信に不具合が発生した場合にネットワーク70を介しての確認ができないという問題を有している。特に、アダプタ71aが電気機器72aを構成する筐体内に物理的に設置されるような場合、ネットワーク70との通信機能には不具合が無かったとしても、外部からの状態確認ができないという状況になる。
特開2002−342185号公報
前記したように、従来の方法では、電気機器とアダプタ(通信装置)との間で最初に電気機器の情報(オブジェクト構成情報)の遣り取りが完了しない限り通信装置はネットワーク上の通信を行うことができず、通信装置自体の通信を介したメンテナンスなど制御ができないという課題を有していた。また、電気機器で設定するオブジェクト構成情報をネットワーク上の通信により他の端末から取得するという方法及び構成を実現できないため、必ず電気機器にて情報を保持しておかなければならず、電気機器の負荷が増大するという課題も有している。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、異常発生時におけるメンテナンスを容易に行うことができ、電気機器側の負荷を軽減することができる通信装置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とするものである。
本発明に係る通信装置は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段とを備える。
本発明に係る通信制御方法は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御方法であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理ステップと、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得ステップと、前記オブジェクト構成情報取得ステップにおいて取得された前記第2のオブジェクト構成情報を第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶ステップとを含む。
本発明に係る通信制御プログラムは、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムであって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機能させる。
本発明に係る通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機能させる通信制御プログラムを記録している。
この構成によれば、通信装置は第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開始される。
本発明によれば、従来の通信装置ではオブジェクト構成情報を取得しなければネットワークに接続することができなかったので、電気機器と通信装置との間で不具合が発生したとしても、ネットワークに接続された他の端末がそれを知ることができなかったが、第2のオブジェクト構成情報を第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開始されるので、電気機器と通信装置との間で不具合が発生していることを、オブジェクト構成情報を取得する前にネットワークに接続されている他の端末に知らせることができ、異常発生時におけるメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の目的、特徴、局面、及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明における通信装置の機能ブロックを示す図である。なお、本発明に係る通信システムは、図8に示す従来の通信システムと同様である。
図1は、本発明における通信装置の機能ブロックを示す図である。なお、本発明に係る通信システムは、図8に示す従来の通信システムと同様である。
図8に示すように、本発明に係る通信システムは、複数のアダプタ71a,71b,71c、複数の電気機器72a,72b,72c及びコントローラ73を備えて構成される。各アダプタ71a,71b,71cは、ネットワーク70を介してコントローラ73と通信可能に接続され、各電気機器72a,72b,72cと通信可能に接続されている。
コントローラ73は、ネットワーク70及びアダプタ71a,71b,71cを介して電気機器72a,72b,72cと通信可能に接続され、電気機器72a,72b,72cの動作を制御する。アダプタ71a,71b,71cは、ECHONET規格で規定する伝送メディアの通信インタフェースを具備しない電気機器72a,72b,72cをECHONETネットワーク(ネットワーク70)に相互に通信可能に接続するための通信装置である。
電気機器72a,72b,72cは、いわゆる家庭電化製品だけでなく住設機器や住環境を測定・検知するセンサ及びメータ(例えば、ガスメータ、水道メータ及び電力メータ等)なども含めた、ホームネットワークに接続可能な機器であり、本明細書では、これらの機器を総称する用語として「電気機器」を使用することとする。
図1に示すアダプタ71aは、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)及びゲートウェイ等から構成され、ROMに記憶されている所定のプログラムをCPU等で実行することにより、第1機器オブジェクト記憶部10、第2機器オブジェクト記憶部11、通信制御処理部81、通信処理部82及び機器側通信処理部83として機能する。なお、各アダプタ71a,71b,71cの構成は、それぞれ同じであるので、本実施の形態ではアダプタ71aのみについて説明する。
通信制御処理部81は、電気機器72aとの通信を制御すると共に、ネットワーク70を介してコントローラ73又は他のアダプタ71b、71cとの通信を制御する。通信制御処理部81は、所定の通信ミドルウェアをCPU等で実行することにより、第2機器オブジェクト構成取得処理部12、IF(インタフェース)確認処理部13、ネットワーク参入処理部84及びネットワーク通知処理部86として機能する。
第1機器オブジェクト記憶部10は、アダプタ71aの通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する。ここで、第1のオブジェクト構成情報について説明する。
第1機器オブジェクト記憶部10は、通信装置を示す機器オブジェクト情報(例えば、アダプタ機器オブジェクト情報など)を第1のオブジェクト構成情報として記憶する。
この機器オブジェクト情報は、動作状態、異常内容、遷移状態、バージョン情報、バッファサイズ情報及び生成オブジェクト情報で構成される。動作状態は、通信ミドルウェアの起動及び停止などの動作状態を示す。異常内容は、通信に関する異常の有無を示し、異常がある場合、アプリケーションソフトとの遣り取り不能やプロトコル差異吸収処理部以下との遣り取り不能等の異常内容を表す。
遷移状態は、ECHONET通信処理部ソフトウェアの遷移状態を示す。具体的には、停止中、初期処理中、通常動作中、アプリ異常保持による通常動作中、プロトコル差異吸収処理部異常保持による通常動作中、下位通信ソフトウェア異常保持による通常動作中、下位通信ドライバ(ハード)異常保持による通常動作中、アプリ異常保持停止中、プロトコル差異吸収処理部異常保持停止中、下位通信ソフトウェア異常保持停止中、下位通信ドライバ(ハード)異常保持停止中、及びECHONET通信処理部異常保持停止中などの各遷移状態にコードが割り当てられている。
バージョン情報は、通信制御装置のソフトウェアのバージョン情報を示す。バッファサイズ情報は、ECHONET通信処理部で処理可能なデータサイズを示す。生成オブジェクト情報は、生成を要求するオブジェクト数とオブジェクトコード情報とを示す。このプロパティに書き込み要求がされることにより、ネットワーク経由での生成処理が開始される。
第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器72aの機能に関する第2のオブジェクト構成情報をコントローラ73から取得する。ここで、第2のオブジェクト構成情報とは、ECHONET規格における機器オブジェクトに関する情報に相当する。機器オブジェクトとは、電気機器が保持する情報や、操作可能な制御項目等を論理的にモデル化したものであり、各電気機器が保持する情報や制御項目等がプロパティとして規定されている。第2機器オブジェクト記憶部11は、第2機器オブジェクト構成取得処理部12によって取得された第2のオブジェクト構成情報を記憶する。
IF確認処理部13は、電気機器72aとの通信インタフェースに関する動作確認を行う。具体的に、IF確認処理部13は、電気機器72aに対してIF情報を要求し、電気機器72aからの応答に応じて電気機器72aへの伝送速度を認識する。IF確認処理部13によって、電気機器72aへの伝送速度が認識されると、それ以降の電気機器72aとの送受信は、当該伝送速度で行われることとなる。
ネットワーク参入処理部84は、第2のオブジェクト構成情報を第2機器オブジェクト記憶部11に記憶する以前の段階で、第1機器オブジェクト記憶部10に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、所定のネットワーク70上の端末としての動作を開始する処理を行う。ネットワーク通知処理部86は、ネットワーク70に接続されている他の端末へネットワーク70への参入を通知するための参入通知電文を作成し、参入通知電文を一斉同報する。
通信処理部82は、所定の通信ミドルウェア、下位通信ソフトウェア及びアダプタ通信ソフトウェアをCPU等で実行することにより実現され、ネットワーク70を介してコントローラ73との通信を制御する。機器側通信処理部83は、所定の通信ミドルウェア、下位通信ソフトウェア及びアダプタ通信ソフトウェアをCPU等で実行することにより実現され、ネットワーク70を介して電気機器72aとの通信を制御する。
本実施の形態では、通信制御処理部81、通信処理部82及び機器側通信処理部83の通信ミドルウェア及び下位通信ソフトウェアとして、公知のECHONET規格におけるECHONET通信ミドルウェア及び下位通信ソフトウェアを用いることとする。電気機器72aは、ECHONETで規格化された通信インタフェースを有しておらず、アダプタ71aとの通信を可能にするECHONETで規格化されたアダプタ通信ソフトウェアを有している。なお、アダプタ71aは、このアダプタ通信ソフトウェアを有している。
図1において、通信装置(アダプタ)71aは、予め通信装置(アダプタ)71aの機能として記憶している第1機器オブジェクト記憶部10と、従来の機器オブジェクト記憶部80に相当する第2機器オブジェクト記憶部11による構成を有している。さらに、アダプタ71aは、接続された電気機器72aから機器オブジェクト記憶部80に記憶するオブジェクト構成情報を取得する従来のオブジェクト構成取得処理部85に変わって、ネットワーク70を介して接続された機器(コントローラ73)から前記第2機器オブジェクト記憶部11に記憶すべき電気機器72aのオブジェクト構成情報を取得する第2機器オブジェクト構成取得処理部85を有している。
なお、本実施の形態において、アダプタ71aが通信装置の一例に相当し、第1機器オブジェクト記憶部10が第1のオブジェクト構成情報記憶手段の一例に相当し、第2機器オブジェクト構成取得処理部12がオブジェクト構成情報取得手段の一例に相当し、第2機器オブジェクト記憶部11が第2のオブジェクト構成情報記憶手段の一例に相当し、ネットワーク参入処理部84がネットワーク起動処理手段の一例に相当する。
図2は、本発明の実施の形態1における電文構成の一例を示す図である。本実施の形態における電文は、要求電文であるか、要求電文に対する応答電文であるかを指定する要求/応答通知指定部31、情報の種別を指定する情報種別指定部32及びデータの格納領域であるデータ部33で構成される。図2において、生成オブジェクトを指定する電文の場合には、情報種別指定部32には、例えば、以下のデータが生成オブジェクトコードであることを示す0xFEが配置され、データ部33には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報33bが配置される。
以上のように構成された機器及び電文について、図1、図2、図3及び図8を用いて、その動作及び作用を説明する。
図3は、本実施の形態における通信システムの動作シーケンスの一例を示す図である。図3において、処理20、22、27は、通信装置(アダプタ)71a及び電気機器72aの内部処理を示し、矢印21、23、24、25、26、28は、本発明の適用されるネットワーク70上の電文の受け渡しを示す。
本発明の適用されるネットワーク70において、電気機器72aをネットワーク70上の端末として動作させようとすると、電気機器72aとネットワーク70との間に通信処理を行う通信装置(アダプタ)71aを配置する。通信装置(アダプタ)71aが電気機器72aとネットワーク70との間に配置されて起動されると、ネットワーク参入処理部84は、予め既定された第1機器オブジェクト記憶部10内の第1のオブジェクト構成情報を用いて起動処理を行う(図3の処理20)。
そして、起動処理完了後に、ネットワーク通知処理部86は、電気機器72aのネットワーク70への参入を通知するための参入通知電文を作成する。通信処理部82は、ネットワーク通知処理部86によって作成された参入通知電文をネットワーク70へ一斉同報にて送信する(矢印21)。
参入通知の電文は、ネットワーク70の種類により色々な形態がありえ、1電文に限定されるものではない。また、図3では、第1のオブジェクト構成情報を用いた起動処理をアダプタ71aの内部処理としているが、特に内部処理として限定するものではなく、電気機器72aとは無関係のネットワーク70上の他の機器との遣り取りを含んでもよい。
参入通知電文を送信した(矢印21)後、通信装置(アダプタ)71aは、電気機器72aとの間で、機器側通信処理部83を介した通信IF(インタフェース)の動作確認を行う(処理22)。その後、先の参入通知電文を受信したコントローラ73は、通信装置(アダプタ)71aに対して電気機器72a用のオブジェクト生成要求(第1の電文に相当する)を送信する(矢印23)。
このオブジェクト生成要求の電文構成は、要求/応答通知指定部31に要求を指定し、情報種別指定部32にオブジェクト生成要求を示すコード(例えば0xFE)32aを指定し、データ部33に生成対象の生成オブジェクトコード情報33bを格納する。
なお、コントローラ73は、アダプタ71aに接続されている電気機器72aがどのような機器であるかを認識している。コントローラ73は、例えば、コントローラ73に設けられた操作部がユーザによって操作されることにより、アダプタ71aに接続されている電気機器72aを特定し、特定した電気機器72aに必要な第2のオブジェクト構成情報を選択する。そして、コントローラ73は、第2のオブジェクト構成情報に対応する生成オブジェクトコード情報を含むオブジェクト生成要求電文を作成する。
なお、本実施の形態では、コントローラ73に設けられた操作部がユーザによって操作されることにより、アダプタ71aに接続されている電気機器72aを特定し、特定した電気機器72aに必要な第2のオブジェクト構成情報を選択しているが、本発明は特にこれに限定されない。例えば、コントローラ73は、アダプタ71aに接続されている電気機器72aに必要な第2のオブジェクト構成情報を宅外のサーバから受信してもよい。また、例えば、コントローラ73は、SDカードリーダを備え、このSDカードリーダにSDカードが差し込まれることにより、SDカードに記憶されている第2のオブジェクト構成情報を読み出してもよい。
アダプタ71aは、コントローラ73によって送信されたオブジェクト生成要求電文を受信する。オブジェクト生成要求電文に含まれる生成オブジェクトコード情報が第1のオブジェクト構成情報に含まれる生成オブジェクト情報プロパティに書き込まれる。
このように、第1のオブジェクト構成情報は、構築要求電文に含まれる取得すべき第2のオブジェクト構成情報を特定するためのオブジェクトコードの書き込みを受け付ける生成オブジェクト情報プロパティ(構築要求受付用プロパティ)を含んでいる。そして、オブジェクトコードの生成オブジェクト情報プロパティへの書き込みがコントローラ73から行われた段階で、書き込まれたオブジェクトコードに対応する第2のオブジェクト構成情報が書き込み元のコントローラ73から取得される。したがって、コントローラ73からネットワーク70を介したオブジェクトの生成が可能かどうかを生成オブジェクト情報プロパティの存在で確認することができ、無用な要求の繰り返しを減らすことができ、通信トラフィックを軽減することができる。
通信装置(アダプタ)71aは、要求/応答通知指定部31に受理応答を指定し、情報種別指定部32にオブジェクト生成要求を示すコード(例えば0xFE)32aを指定した要求受理応答電文を作成して返信する(矢印24)。
その後、通信装置(アダプタ)71aは、オブジェクト生成要求の電文内の生成オブジェクトコード情報33bに基づいて、オブジェクトを構成する機能(プロパティ)情報の問合せをコントローラ73に対して行う。この問合せ時において、アダプタ71aは、要求/応答通知指定部31に要求を指定し、情報種別指定部32にオブジェクト生成を示すコード(例えば0xFD)32bを指定し、データ部33にプロパティ情報読み出し対象の生成オブジェクトコード情報33baを格納したオブジェクト生成情報要求電文(第2の電文に相当する)を送信する(矢印25)。
これを受信したコントローラ73は、要求/応答通知指定部31に受理応答を指定し、情報種別指定部32にオブジェクト生成を示すコード(例えば0xFD)32bを指定し、データ部33にプロパティ情報読み出し対象の生成オブジェクトコード情報33baと生成プロパティ情報33bbとを格納した生成情報応答電文を返信する(矢印26)。アダプタ71aは、コントローラ73によって送信された生成情報応答電文を受信する。
ここで、生成オブジェクトコード情報と生成プロパティ情報とについて説明する。生成オブジェクトコード情報は、オブジェクトの数、オブジェクトコード及びプロパティの有効/無効を示す有効属性情報を含む。なお、有効属性情報は、生成オブジェクトコード情報に含めずに別の情報としてもよい。
生成プロパティ情報は、プロパティマップ情報、プロパティサイズ情報及びプロパティ初期値を含む。プロパティマップ情報は、各プロパティの動作(アクセスルール)を表す。プロパティマップ情報は、SetMプロパティマップ、Setプロパティマップ、GetMプロパティマップ、Getプロパティマップ、状態変化時アナウンスプロパティマップ、IASetUpプロパティマップ、IAGetUpプロパティマップ、IASetMUpプロパティマップ、及びIAGetMUpプロパティマップをさらに含む。
SetMプロパティマップは、配列要素型のプロパティであり、配列要素を指定してプロパティ値の書き込みを受け付けるプロパティを表す。Setプロパティマップは、非配列型のプロパティであり、プロパティ値の書き込みを受け付けるプロパティを表す。
GetMプロパティマップは、配列要素型のプロパティであり、配列要素を指定してプロパティ値の読み出しを受け付けるプロパティを表す。Getプロパティマップは、非配列型のプロパティであり、プロパティ値の読み出しを受け付けるプロパティを表す。状態変化時アナウンスプロパティマップは、状態が変化した場合に他のノードにプロパティ値を通知するプロパティを表す。
IASetUpプロパティマップは、他のノードからSetを要求されたアダプタが、その要求(状態変更要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。IAGetUpプロパティマップは、他のノードからGetを要求されたアダプタが、その要求(状態取得要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。
IASetMUpプロパティマップは、他のノードからSetMを要求されたアダプタが、その要求(状態変更要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。IAGetMUpプロパティマップは、他のノードからGetMを要求されたアダプタが、その要求(状態取得要求)を電気機器に伝えるためのアダプタ内部サービスである。プロパティサイズ情報は、各プロパティのデータサイズを表す。プロパティ初期値は、各プロパティの初期値を表す。
生成情報応答電文を受信した通信装置(アダプタ)71aの第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器72bとの間でコントローラ73から受信したプロパティ情報で間違い無いかの情報確認処理を行う(処理27)。そして、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、間違いなければ受信した情報に基づいて第2機器オブジェクト記憶部11に電気機器72b用の機器オブジェクト情報(第2のオブジェクト構成情報)を書き込む。その後、アダプタ71aは、ネットワーク70のプロトコルにより、必要があれば、ネットワーク70上に開示する機器オブジェクト情報が変わったということで、ネットワーク70に接続されている他の端末に対して一斉同報にて構成変更アナウンスを行う(矢印28)。
以上のように、本実施の形態において、アダプタ71aは、まずネットワーク70上の端末として動作を開始できることとなり、接続された電気機器72aがアダプタ71aへ設定するオブジェクト構成情報と設定手段とを保持していない場合であっても、ネットワーク70を介して接続された他の端末から、アダプタ71aに接続される電気機器72aのオブジェクト構成情報を取得することができる。また、電気機器72a側でアダプタ71aに設定するオブジェクト構成情報を記憶する必要が無くなるとともに、オブジェクト構成情報を設定するための処理も実装する必要がなくなり、電気機器72aの処理負荷を軽減することができる。
また、第2機器オブジェクト構成取得処理部12での第2のオブジェクト構成情報の取得は、ネットワーク70を介して接続された他の端末による第2のオブジェクト情報の書き込みを要求する第1の電文の受信をトリガとして、第2のオブジェクト構成情報を他の端末に要求する第2の電文が作成されて送信され、他の端末によって送信された第2の電文に対する応答電文に含まれる情報を用いて第2のオブジェクト構成情報が構築される。したがって、第2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングをアダプタ71aで自ら決定することができ、アダプタ71aが実装する回路規模を縮小することができると共に、アダプタ71aの処理負荷を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、図3のIF確認処理22において、アダプタ71aと電気機器72aとの通信インタフェースに異常が検出された場合、アダプタ71aは、ネットワーク70に接続されている他の端末に報知してもよい。
図4は、アダプタ71aと電気機器72aとの通信インタフェースの異常を報知する場合における通信装置の機能ブロックを示す図である。図4に示すアダプタ71aは、CPU、ROM、RAM及びゲートウェイ等から構成され、ROMに記憶されている所定のプログラムをCPU等で実行することにより、第1機器オブジェクト記憶部10、第2機器オブジェクト記憶部11、通信制御処理部81、通信処理部82及び機器側通信処理部83として機能する。
通信制御処理部81は、所定の通信ミドルウェアをCPU等で実行することにより、第2機器オブジェクト構成取得処理部12、IF確認処理部13、異常報知処理部14、ネットワーク参入処理部84及びネットワーク通知処理部86として機能する。なお、図4において、図1に示す実施の形態1におけるアダプタ71aと同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
異常報知処理部14は、IF確認処理部13によって動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワーク70に接続されている他の端末へ異常を報知するための異常報知電文を作成し、作成した異常報知電文を通信処理部82を介して他の端末へ同報送信する。なお、本実施の形態において、IF確認処理部13が通信確認手段の一例に相当し、異常報知処理部14が異常報知手段の一例に相当する。
図5は、アダプタ71aと電気機器72aとの通信インタフェースの異常を報知する動作シーケンスの一例を示す図である。処理20、22は、通信装置(アダプタ)71a及び電気機器72aの内部処理を示し、矢印21、50は、本発明の適用されるネットワーク70上の電文の受け渡しを示す。
本発明の適用されるネットワーク70において、電気機器72aをネットワーク70上の端末として動作させようとすると、電気機器72aとネットワーク70との間に通信処理を行う通信装置(アダプタ)71aを配置する。通信装置(アダプタ)71aは、電気機器72aとネットワーク70との間に配置されて起動されると、ネットワーク参入処理部84は、予め既定された第1機器オブジェクト記憶部10内の第1のオブジェクト構成情報を用いて起動処理を行う(処理20)。そして、起動処理完了後に、ネットワーク通知処理部86は、電気機器72aのネットワーク70への参入を通知する為の参入通知電文を作成する。通信処理部82は、ネットワーク通知処理部86によって作成された参入通知電文をネットワーク70へ一斉同報にて送信する(矢印21)。
参入通知の電文は、ネットワーク70の種類により色々な形態がありえ、1電文に限定されるものではない。また、図4では、第1のオブジェクト構成情報を用いた起動処理をアダプタ71aの内部処理として示しているが、特に内部処理として限定するものではなく、電気機器72aとは無関係のネットワーク70上の他の機器との遣り取りを含んでもよい。
参入通知電文を送信した(矢印21)後、通信装置(アダプタ)71aは、電気機器72aとの間で、機器側通信処理部83を介した通信IFの動作確認を行う(処理22)。この時、電気機器72aと通信ができないなど、アダプタ71aで異常を検出した場合、アダプタ71aは、異常を報知する電文を作成し、ネットワーク70上へ同報送信する(矢印50)。異常を報知する電文は、異常の発生のみを通知するのではなく、異常検出部位の情報や異常発生時刻など、異常に関する各種情報を含む構成でもよいものとする。
以上のように、本実施の形態においては、アダプタ71aはまずネットワーク70上の端末として動作を開始できることとなり、接続された電気機器72aとの通信がうまくいかないなどの異常情報を、ネットワーク70上の他の端末へ送信することができ、機器のいち早い異常部位の特定が可能となる。
図6は、本発明における通信装置の動作を説明するためのフローチャートの一例を示す図である。図1、図6及び図8を用いて本発明の通信装置の動作について説明する。
まず、ネットワーク参入処理部84は、第1機器オブジェクト記憶部10に予め記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク70の一通信端末として起動する起動処理を行う(ステップS1)。
次に、ネットワーク参入処理部84による起動処理が完了した段階で、ネットワーク通知処理部86は、通信装置が、ネットワーク70への参入を通知するための参入通知電文を作成し、作成した参入通知電文を通信処理部82へ出力する。通信処理部82は、参入通知電文をネットワーク70に接続された他の端末へ一斉同報にて送信する(ステップS2)。このようにして、アダプタ71aは、第1機器オブジェクト構成情報にてネットワーク70に接続された他の端末へ参入アナウンスを行う。
次に、IF確認処理部13は、電気機器72aとの通信インタフェースに関する動作確認を行う(ステップS3)。IF確認処理部13は、機器側通信処理部83を用いて電気機器72aに所定の通信方式でIF情報を要求する。具体的に、IF確認処理部13は、電気機器72aに対して9600bpsの伝送速度でIF情報を要求する。ECHONET規格においては、9600bps及び2400bpsの伝送速度を推奨しているので、本実施形態におけるアダプタ71aと電気機器72aとはいずれかの伝送速度で通信する。
IF情報要求を受理した電気機器72aは、通信方式が同じである場合、IF情報要求に応答する。すなわち、電気機器72aのインタフェースの伝送速度が9600bpsである場合、電気機器72aは、IF情報要求に対して応答し、IF情報をアダプタ71aに送信する。
ここで、電気機器72aのインタフェースの伝送速度が9600bps以外の例えば2400bpsである場合、電気機器72aはIF情報を送信しない。IF確認処理部13は、9600bpsの伝送速度でIF情報要求した後、所定期間、例えば300msec経過しても電気機器72aからの応答がない場合、2400bpsの伝送速度でIF情報を要求する。なお、通信可能な伝送速度が9600bps及び2400bps以外にさらに複数ある場合、IF確認処理部13は、電気機器72aからの応答があるまで順次伝送速度を変化させてIF情報を要求するように構成してもよい。
機器側通信処理部83は、電気機器72aによってIF情報が送信された場合、当該IF情報を受信する。IF確認処理部13は、電気機器72aからIF情報の応答があった場合、当該IF情報に基づいて通信方式を認識し、以降はその方式で通信する。ここで、電気機器72aからのIF情報要求に対する応答がない場合、IF確認処理部13は、電気機器72aとの通信方式を認識することができず、電気機器72aとの通信インタフェースに異常があることを検出する。
次に、異常報知処理部14は、IF確認処理部13によって電気機器72aとの通信インタフェースに異常が検出されたか否かを判断する(ステップS4)。ここで、異常が検出されたと判断された場合(ステップS4でYES)、異常報知処理部14は、電気機器72aとの通信インタフェースに異常が発生し、アダプタ71aと電気機器72aとが通信できない旨を通知するための異常報知電文を作成する。そして、異常報知処理部14は、作成した異常報知電文を通信処理部82へ出力する。通信処理部82は、ネットワーク70に接続された他の端末へ異常報知電文を同報送信する(ステップS5)。
一方、異常が検出されなかったと判断された場合(ステップS4でNO)、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73によって送信されるオブジェクト生成要求電文を待ち、コントローラ73によって送信されるオブジェクト生成要求電文を受信したか否かを判断する(ステップS6)。
ここで、オブジェクト生成要求電文を受信したと判断された場合(ステップS6でYES)、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73に対してオブジェクト詳細情報(プロパティ情報)の取得要求等の処理を行い、コントローラ73から第2のオブジェクト構成情報を取得する(ステップS7)。
具体的には、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、オブジェクト生成要求電文を受信した場合、要求受理応答電文を作成してコントローラ73へ送信する。そして、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73に対して第2のオブジェクト構成情報を要求するためのオブジェクト生成情報要求電文を作成してコントローラ73へ送信する。オブジェクト生成情報要求電文を受信したコントローラ73は、第2のオブジェクト構成情報を含む生成情報応答電文をアダプタ71aへ送信する。通信処理部82は、コントローラ73によって送信された生成情報応答電文を受信して第2機器オブジェクト構成取得処理部12へ出力する。
その後、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報と、実際に接続している電気機器72aのオブジェクト構成情報とが一致するかを確認する(ステップS8)。具体的には、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器71aに対してオブジェクト構成情報を要求するためのオブジェクト構成情報要求を電気機器71aへ送信する。オブジェクト構成情報要求を受信した電気機器72aは、予め記憶されているオブジェクト構成情報を読み出してアダプタ71aへ送信する。第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報と、電気機器72aから受信したオブジェクト構成情報とが一致するか否かを確認する。
なお、本実施の形態では、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報と、電気機器72aから受信したオブジェクト構成情報とが一致するか否かを確認しているが本発明は特にこれに限定されない。アダプタ71aは、電気機器72aを特定するための情報、例えば、メーカコード、商品コード及び製造番号の少なくとも一つを電気機器72aから受信し、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報に含まれる電気機器72aを特定するための情報と、電気機器72aから受信した電気機器72aを特定するための情報とが一致するか否かを確認してもよい。
一方、オブジェクト生成要求電文を受信していないと判断された場合(ステップS6でNO)、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、予め設定されている受信待ち期間を過ぎたか否かを判断する(ステップS9)。ここで、受信待ち期間を過ぎていないと判断された場合(ステップS9でNO)、ステップS6の処理に戻る。
受信待ち期間を過ぎたと判断された場合(ステップS9でYES)、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器72aに対してオブジェクト詳細情報(プロパティ情報)の取得要求等の処理を行い、電気機器72aから第2のオブジェクト構成情報を取得する(ステップS10)。
具体的には、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、オブジェクト生成要求電文の受信待ち期間が経過した場合、電気機器72aに対して第2のオブジェクト構成情報を要求するためのオブジェクト生成情報要求電文を作成して電気機器72aへ送信する。オブジェクト生成情報要求電文を受信した電気機器72aは、第2のオブジェクト構成情報を含む生成情報応答電文をアダプタ71aへ送信する。通信処理部82は、電気機器72aによって送信された生成情報応答電文を受信して第2機器オブジェクト構成取得処理部12へ出力する。このようにして、アダプタ71aは、電気機器72aから第2のオブジェクト構成情報を取得する。
第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、第2のオブジェクト構成情報を取得する際に異常が発生したか否かを判断する(ステップS11)。第2のオブジェクト構成情報を取得する際に異常が発生したと判断された場合(ステップS11でYES)、異常報知処理部14は、第2のオブジェクト構成情報を取得する際に異常が発生した旨を他の端末に報知するための異常報知電文を作成する。そして、異常報知処理部14は、作成した異常報知電文を通信処理部82へ出力する。通信処理部82は、ネットワーク70に接続された他の端末へ異常報知電文を同報送信する(ステップS12)。
ここで、第2のオブジェクト構成情報を取得する際に発生する異常とは、ステップS8において、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報と電気機器72aから受信した第2のオブジェクト構成情報とが違っている場合、及びステップS10において、アダプタ71aと電気機器72aとの間で正常に通信できず、電気機器72aから第2のオブジェクト構成情報が受信できない場合などである。
次に、アダプタ71aは、第2のオブジェクト構成情報が無い状態で、第1機器オブジェクト記憶部10に記憶されている第1のオブジェクト構成情報のみを用いる動作を実施する(ステップS13)。
一方、第2のオブジェクト構成情報を取得する際に異常が発生しなかったと判断された場合(ステップS11でNO)、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報又は電気機器72aから受信した第2のオブジェクト構成情報を第2機器オブジェクト記憶部11に記憶する。そして、記憶しているオブジェクト構成情報に変化があったということで、ネットワーク通知処理部86は、オブジェクト構成情報の変更を通知するための構成情報変更通知電文を作成する。通信処理部82は、ネットワーク通知処理部86によって作成された構成情報変更通知電文をネットワーク70に接続されている他の端末へ一斉同報により送信する(ステップS14)。
次に、アダプタ71aは、第2機器オブジェクト記憶部10に第2のオブジェクト構成情報が記憶された状態で、第1のオブジェクト構成情報及び第2のオブジェクト構成情報を用いる通常の動作状態に遷移する(ステップS15)。
以上のように、本実施の形態においては電気機器側との通信がうまくいかなかったとしても、通信制御装置(アダプタ)単独でもネットワーク上の端末として動作することができ、異常状況の確認も通信を用いて容易にできるようになる。
また、アダプタ71aと電気機器72aとの通信インタフェースに関する動作確認が行われ、動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワーク70に接続されているコントローラ73へ異常が報知されるので、電気機器72aとアダプタ71aとの間で通信インタフェースに不具合が発生していることをネットワーク73に接続されているコントローラ73に報知することができ、コントローラ73に報知された異常をユーザが確認することで、電気機器72aとアダプタ71aとの通信インタフェースのメンテナンスの効率を向上することができる。
さらに、ネットワーク70を介して接続されたコントローラ73によって送信された第2のオブジェクト構成情報の構築を要求する構築要求電文が受信され、構築要求電文の送信元の端末から第2のオブジェクト構成情報が取得されるので、アダプタ71aは、第2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定することができ、アダプタ71aが実装する回路規模を縮小することができると共に、アダプタ71aの処理負荷を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、アダプタ71aが、ネットワーク70を介して第2のオブジェクト構成情報を他の端末の一例であるコントローラ73から取得しているが、本発明は特にこれに限定されず、ネットワーク70に接続されている他のアダプタ71b,71cがコントローラ73と同じ機能を有している場合、アダプタ71aが、ネットワーク70を介して第2のオブジェクト構成情報を他のアダプタ71b,71cから取得してもよい。
また、第2のオブジェクト構成情報が複数の端末に記憶されている場合、アダプタ71aは、参入通知電文に対する応答電文の送信元の端末を親機器である認識し、当該親機器であると認識した端末から第2のオブジェクト構成情報を取得する。
さらに、本実施の形態では、コントローラ73が第2のオブジェクト構成情報を予め記憶しており、アダプタ71aからのオブジェクト生成情報要求を受信した場合に第2のオブジェクト構成情報を読み出してアダプタ71aへ送信しているが本発明は特にこれに限定されない。コントローラ73が宅外通信回線を介してサーバと通信可能に接続されており、サーバが第2のオブジェクト構成情報を記憶してもよい。この場合、コントローラ73は、アダプタ71aからのオブジェクト生成情報要求を受信した場合、サーバへ第2のオブジェクト構成情報を要求し、サーバから第2のオブジェクト構成情報を受信する。そして、コントローラ73は、サーバから受信した第2のオブジェクト構成情報をアダプタ71aへ送信する。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る通信装置について説明する。実施の形態2では、第2機器オブジェクト構成取得処理部12によってコントローラ73から取得される第2のオブジェクト構成情報が、複数の単位に分割されてコントローラ73に記憶されており、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、コントローラ73に記憶されているオブジェクト構成情報を前記分割されている単位毎に指定して取得する。
次に、本発明の実施の形態2に係る通信装置について説明する。実施の形態2では、第2機器オブジェクト構成取得処理部12によってコントローラ73から取得される第2のオブジェクト構成情報が、複数の単位に分割されてコントローラ73に記憶されており、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、コントローラ73に記憶されているオブジェクト構成情報を前記分割されている単位毎に指定して取得する。
図7は、本発明の実施の形態2における電文構成の一例を示す図である。本実施の形態における電文は、要求電文であるか、要求電文に対する応答電文であるかを指定する要求/応答通知指定部41、情報の種別を指定する情報種別指定部42及びデータの格納領域であるデータ部43で構成される。
図7において、情報種別指定部42の値の違いにより、データ部43に格納されるデータ内容が異なる。情報種別指定部42に例えば0xF1の生成オブジェクトコード42bが指定される場合、データ部43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報(対象オブジェクトの指定情報)43baと、指定されたオブジェクト構成においてプロパティの有効/無効を示す有効属性情報43bbとが格納される。
また、情報種別指定部42に例えば0xF2の生成オブジェクトコード42cが指定される場合、データ部43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報(対象オブジェクトの指定情報)43caと、読み出し可能なプロパティや、書き込み可能なプロパティなどのプロパティ情報をマップ情報として示すプロパティマップ情報43cbとが格納される。さらに、情報種別指定部42に例えば0xF3の生成オブジェクトコード42dが指定される場合、データ部43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報(対象オブジェクトの指定情報)43daと、各プロパティのデータサイズを表すプロパティサイズ情報43dbとが格納される。
さらにまた、情報種別指定部42に例えば0xF4の生成オブジェクトコード42eが指定される場合、データ部43には、生成オブジェクトコードの内容を具体的に示す生成オブジェクトコード情報(対象オブジェクトの指定情報)43eaと、各プロパティの具体的な値を表すプロパティ固定値情報43ebとが格納される。なお、図7に示した情報種別指定部42の具体的な値は一例であり、コードの値は特に問わない。
本発明の実施の形態2における通信装置の機能ブロックは、図1と同じであり、本発明の実施の形態2における通信システムの動作シーケンスは、図3と同じである。以上のように構成された機器及び電文について、図1、図3、図7及び図8を用いて、その動作及び作用を説明する。
本発明の適用されるネットワーク70において、電気機器72aをネットワーク70上の端末として動作させようとすると、電気機器72aとネットワーク70との間に通信処理を行う通信装置(アダプタ)71aを配置する。通信装置(アダプタ)71aは、電気機器72aとネットワーク70との間に配置されて起動されると、ネットワーク参入処理部84は、予め既定された第1機器オブジェクト記憶部10内の第1のオブジェクト構成情報を用いて起動処理を行う(図3の処理20)。
そして、起動処理完了後に、ネットワーク通知処理部86は、電気機器72aのネットワーク70への参入を通知するための参入通知電文を作成する。通信処理部82は、ネットワーク通知処理部86によって作成された参入通知電文をネットワーク70へ一斉同報にて送信する(矢印21)。
参入通知の電文は、ネットワーク70の種類により色々な形態がありえ、1電文に限定されるものではない。また、図3では、第1のオブジェクト構成情報を用いた起動処理をアダプタ71aの内部処理としているが、特に内部処理として限定するものではなく、電気機器72aとは無関係のネットワーク70上の他の機器との遣り取りを含んでもよい。
参入通知電文を送信した(矢印21)後、通信装置(アダプタ)71aは、電気機器72aとの間で、機器側通信処理部83を介した通信IFの動作確認を行う(処理22)。その後、先の参入通知電文を受信したコントローラ73は、通信装置(アダプタ)71aに対して電気機器72a用のオブジェクト生成要求を送信する(矢印23)。このオブジェクト生成要求の電文構成は、要求/応答通知指定部41に要求を指定し、情報種別指定部42にオブジェクト生成要求を示すコード(例えば0xF0)42aを指定し、データ部43に生成対象の生成オブジェクトコード情報43aを格納する。
通信装置(アダプタ)71aは、要求/応答通知指定部41に受理応答を指定し、情報種別指定部42にオブジェクト生成要求を示すコード(例えば0xF0)42aを指定した要求受理応答電文を作成して返信する(矢印24)。この時、アダプタ71aは、一括して全ての情報を読み出すのではなく、一定の単位で分割管理された情報を必要に応じて読み出す形式にて、第2のオブジェクト構成情報の要求を行う。
図3では、オブジェクトの生成情報の要求(矢印25)と応答(矢印26)とは1セットだけしか示していないが、第2のオブジェクト構成情報が複数の情報に分かれる場合には、要求(矢印25)と応答(矢印26)とがともに複数セットとなってもよい。
すなわち、通信装置(アダプタ)71aは、オブジェクト生成要求の電文内の生成オブジェクトコード情報43aに基づいて、オブジェクトを構成する機能(プロパティ)情報の問合せをコントローラ73に対して行う。この問合せ時において、アダプタ71aは、要求/応答通知指定部41に要求を指定し、情報種別指定部42にオブジェクト生成を示すコード(例えば0xF1)42bを指定し、データ部43にプロパティ情報読み出し対象の生成オブジェクトコード情報43baを格納したオブジェクト生成情報要求電文を送信する(矢印25)。
これを受信したコントローラ73は、要求/応答通知指定部41に受理応答を指定し、情報種別指定部42にオブジェクト生成を示すコード(例えば0xF1)42bを指定し、データ部43にプロパティ情報読み出し対象の生成オブジェクトコード情報43baと有効属性情報43bbとを格納した生成情報応答電文を返信する(矢印26)。アダプタ71aは、コントローラ73によって送信された生成情報応答電文を受信する。
そして、アダプタ71aは、オブジェクト生成情報要求電文の送信と、生成情報応答電文の受信とを分割されているデータの数だけ行う。アダプタ71aは、コントローラ73によって送信された生成情報応答電文に含まれる有効属性情報43bb、プロパティマップ情報43cb、プロパティサイズ情報43db及びプロパティ固定値情報43ebを受信する。
生成情報応答電文を受信した通信装置(アダプタ)71aの第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、電気機器72bとの間で複数に分けてコントローラ73から受信したプロパティ情報で間違い無いかの情報確認処理を行う(処理27)。そして、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、間違いなければ受信した情報に基づいて第2機器オブジェクト記憶部11に電気機器72b用の機器オブジェクト情報(第2のオブジェクト構成情報)を書き込む。
すなわち、アダプタ71aは、コントローラ73によって送信された生成情報応答電文に含まれる有効属性情報43bb、プロパティマップ情報43cb、プロパティサイズ情報43db及びプロパティ固定値情報43ebを第2のオブジェクト構成情報として記憶する。その後、アダプタ71aは、ネットワーク70のプロトコルにより、必要があれば、ネットワーク70上に開示する機器オブジェクト情報が変わったということで、ネットワーク70に接続されている他の端末に対して一斉同報にて構成変更アナウンスを行う(矢印28)。
以上のように、本実施の形態において、アダプタ71aは、まずネットワーク70上の端末として動作を開始できることとなり、ネットワーク70を介して接続された他の端末から、本発明の通信装置に接続される電気機器72aの第2のオブジェクト構成情報を複数の単位に分けて取得することができる。
また、コントローラ73から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、コントローラ73に記憶されている第2のオブジェクト構成情報が、分割されている単位毎に指定されて取得されるので、アダプタ71aは、必要な単位の情報のみを書き込み元のコントローラ73から取得することができ、1度に遣り取りする情報量を減らすことができる。
さらに、アダプタ71aは、取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定することができ、アダプタ71aが実装する回路規模を縮小することができると共に、アダプタ71aの処理負荷を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、図3のIF確認処理22において、アダプタ71aと電気機器72aとの通信インタフェースに異常が検出された場合、アダプタ71aは、ネットワーク70に接続されている他の端末に報知してもよい。
図2及び図7は、本発明の実施の形態1,2において、ネットワークに接続された機器間で生成オブジェクトコード情報の遣り取りを行うための電文の構成の一例を示す図である。
図2及び図7において、電文は、情報の設定、情報の読み出しの要求、又は要求に対する応答を指定する要求/応答指定部31及び41(サービスコード;SV)と、読み出し対象とする情報を示す情報種別指定部32及び42(プロパティコード;PC)と、指定された情報を格納するデータ部33及び43(データコード;DT)とで構成される。
さらに、データ部33及び43は、情報種別指定部32又は42に指定された情報が対象とする生成オブジェクトの情報を示す生成オブジェクトコード情報33b又は43aと、情報種別指定部32又は42の具体的なコードを示す部分(32a,32b,42a〜42e)で指定された、生成対象のオブジェクトに関する具体的な情報を示す部分(33bb,43bb,43cb,43db,43eb)とで構成される。なお、データ部33及び43の具体的な情報を示す部分は、情報種別指定部32又は42のコードによっては、存在しない場合もある。
以上のように構成された電文による通信方法について、図2、図3及び図7を用いて、その動作及び作用を説明する。
図2及び図7に示すような電文構成において、例えば、コントローラ73からオブジェクトの生成対象機器であるアダプタ71aに送信するオブジェクト生成情報要求電文(矢印23)は、要求/応答通知指定部31又は41に書き込みの要求が指定され、情報種別指定部32又は42にオブジェクト生成の情報(生成オブジェクト情報)であることを表す生成オブジェクトコード32a又は42aが指定され、データ部33又は43に、生成するオブジェクトコード情報33b又は43aが格納される構成となる。
これに対してアダプタ71aは、要求受理応答を返信した(矢印24)後、オブジェクトのプロパティ構成生成のための情報を要求するための電文を送信する(矢印25)。
このオブジェクトのプロパティ構成生成のための情報を要求する電文(矢印25)は、要求/応答通知指定部31又は41に読み出しの要求が指定され、情報種別指定部32又は42にオブジェクトのプロパティ構成情報の要求であることを表す生成オブジェクトコード32b又は42bが指定され、データ部33又は43に、対象のオブジェクトコード情報33ba又は43baが格納される構成となる。
これに対してコントローラ73は生成情報応答電文を送信する(矢印26)。このコントローラ73からの生成情報応答電文(矢印26)は、要求/応答通知指定部31又は41に読み出しの応答が指定され、情報種別指定部32又は42にオブジェクトのプロパティ構成情報の応答であることを表す生成オブジェクトコード32b又は42bが指定され、データ部33又は43に、対象の生成オブジェクトコード情報33ba又は43baと、プロパティの構成情報33bb又は43bbが格納される構成となる。
この情報により、アダプタ71aでは新たにオブジェクト構成情報を追加生成することができ、電気機器72aとの間で、追加生成したオブジェクト構成情報の確認処理(処理27)の後、ネットワーク70上に構成変更のアナウンスを行う(矢印28)。
構成変更のアナウンス(矢印28)の後、或いは前に、生成したオブジェクト構成情報を構成する各プロパティの各種動作情報(例えば、プロパティの書き込みを受け付けるかどうかといった有効属性情報(43bb)や、プロパティのサイズ情報(43db)、プロパティの具体的な値の情報(43eb)などの取得を、アダプタ71aが可能なタイミングで行う。
図2(又は図7)では、要求/応答通知指定部31(又は41)と情報種別指定部32(又は42)とデータ部33(又は44)とが連続して構成された形となっているが、実際の電文上は、各部の配置位置は連続していなくてもよい。
また、本実施の形態では、オブジェクト生成のための各種取得情報を情報種別指定部32(又は42)において分類する形としているが、データ部33(又は43)に指定用のコード部を設定して分類する形であってもよい。さらに、分類することなく、全ての情報が1電文で扱える構成でもよい。
以上のように、本実施の形態において、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、ネットワークを介して接続された他の端末から受信したオブジェクト情報の構築要求用電文の内容に基づいて、構築要求用電文の送信元の端末からオブジェクトの構築情報(第2のオブジェクト構成情報)の読み出し処理を行う構成とすることにより、通信装置(機器)側は、取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定することができ、通信装置が実装する回路規模を縮小することができると共に、通信装置の処理負荷を軽減することができる。
なお、第2のオブジェクト構成情報は、電気機器72aの既に存在するプロパティの通信上の動作を規定する通信定義オブジェクト情報を含み、第2機器オブジェクト構成取得処理部12は、通信定義オブジェクト情報をコントローラ73から取得してもよい。第2機器オブジェクト記憶部11は、同一ノード上に存在し、クラスグループコードの下位4ビット、クラスコード及びインスタンスコードが一致するオブジェクトのプロパティであり、IASet/IAGet/IASetM/IAGetMとして指定されているプロパティに関して、プロパティ毎に生成プロパティのサイズ情報及び初期値情報を記憶する。
例えば、電気機器72aが火災センサである場合、通信定義オブジェクトは、動作状態用通信定義プロパティ、検知閾値レベル用通信定義プロパティ、火災発生検知状態用通信定義プロパティ、異常発生状態用通信定義プロパティ、及び異常内容用通信定義プロパティを有している。コントローラ73は、これらのプロパティ毎に生成プロパティのサイズ情報及び初期値情報を記憶している。コントローラ73は、アダプタ71aからのオブジェクト生成情報要求に応じて、電気機器72aのプロパティ毎に生成プロパティのサイズ情報及び初期値情報を含む生成情報応答電文を作成してアダプタ71aへ送信する。アダプタ71aは、コントローラ73から受信した生成情報応答電文に含まれる生成プロパティのサイズ情報及び初期値情報を第2機器オブジェクト記憶部11に記憶する。
(実施の形態のまとめ)
本発明に係る通信装置は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段とを備える。
本発明に係る通信装置は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段とを備える。
本発明に係る通信制御方法は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御方法であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理ステップと、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得ステップと、前記オブジェクト構成情報取得ステップにおいて取得された前記第2のオブジェクト構成情報を第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶ステップとを含む。
本発明に係る通信制御プログラムは、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムであって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機能させる。
本発明に係る通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機能させる通信制御プログラムを記録している。
この構成によれば、通信装置は第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開始される。したがって、従来の通信装置ではオブジェクト構成情報を取得しなければネットワークに接続することができなかったので、電気機器と通信装置との間で不具合が発生したとしても、ネットワークに接続された他の端末がそれを知ることができなかったが、第2のオブジェクト構成情報を第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている第1のオブジェクト構成情報に基づいて、ネットワーク上の端末としての動作が開始されるので、電気機器と通信装置との間で不具合が発生していることを、オブジェクト構成情報を取得する前にネットワークに接続されている他の端末に知らせることができ、異常発生時におけるメンテナンスを容易に行うことができる。
また、上記の通信装置において、前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットワークを介して接続された他の端末から前記第2のオブジェクト構成情報を取得することが好ましい。この構成によれば、ネットワークを介して接続された他の端末から第2のオブジェクト構成情報が取得されるので、通信装置に設定するためのオブジェクト構成情報を電気機器側で記憶する必要が無くなり、オブジェクト構成情報を通信装置に設定するための処理も電気機器側に実装する必要が無くなり、電気機器の負荷を軽減することができる。
また、上記の通信装置において、前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットワークを介して接続された他の端末による第2のオブジェクト構成情報の書き込みを要求する第1の電文の受信をトリガとして、前記第2のオブジェクト構成情報を前記他の端末に要求する第2の電文を作成して送信し、前記他の端末によって送信された前記第2の電文に対する応答電文に含まれる情報を用いて前記第2のオブジェクト構成情報を構築することが好ましい。
この構成によれば、オブジェクト構成情報取得手段での第2のオブジェクト構成情報の取得は、ネットワークを介して接続された他の端末による第2のオブジェクト情報の書き込みを要求する第1の電文の受信をトリガとして、第2のオブジェクト構成情報を他の端末に要求する第2の電文が作成されて送信され、他の端末によって送信された第2の電文に対する応答電文に含まれる情報を用いて第2のオブジェクト構成情報が構築される。したがって、通信装置は、第2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングを自らで決定することができ、通信装置が実装する回路規模を縮小することができると共に、通信装置の処理負荷を軽減することができる。
また、上記の通信装置において、前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットワークを介して接続された他の端末による第2のオブジェクト構成情報の構築を要求する構築要求電文を受信し、前記構築要求電文の送信元の端末から第2のオブジェクト構成情報を取得することが好ましい。
この構成によれば、ネットワークを介して接続された他の端末によって送信された第2のオブジェクト構成情報の構築を要求する構築要求電文が受信され、構築要求電文の送信元の端末から第2のオブジェクト構成情報が取得されるので、通信装置は、第2のオブジェクト構成情報を取得するタイミングに加え、取得する情報量も自ら決定することができ、通信装置が実装する回路規模を縮小することができると共に、通信装置の処理負荷を軽減することができる。
また、上記の通信装置において、前記第1のオブジェクト構成情報は、前記構築要求電文に含まれる取得すべき第2のオブジェクト構成情報を特定するためのオブジェクトコードの書き込みを受け付ける構築要求受付用プロパティを含み、前記オブジェクト構成情報取得手段は、前記オブジェクトコードの前記構築要求受付用プロパティへの書き込みが他の端末から行われた段階で、書き込まれた前記オブジェクトコードに対応する第2のオブジェクト構成情報を書き込み元の端末から取得することが好ましい。
この構成によれば、第1のオブジェクト構成情報は、構築要求電文に含まれる取得すべき第2のオブジェクト構成情報を特定するためのオブジェクトコードの書き込みを受け付ける構築要求受付用プロパティを含んでおり、オブジェクトコードの構築要求受付用プロパティへの書き込みが他の端末から行われた段階で、書き込まれたオブジェクトコードに対応する第2のオブジェクト構成情報が書き込み元の端末から取得される。したがって、他の端末からネットワークを介したオブジェクトの生成が可能かどうかを構築要求受付用プロパティの存在で確認することができ、無用な要求の繰り返しを減らすことができ、通信トラフィックを軽減することができる。
また、上記の通信装置において、前記オブジェクト構成情報取得手段によって他の端末から取得される第2のオブジェクト構成情報は、複数の単位に分割されて他の端末に記憶されており、前記オブジェクト構成情報取得手段は、他の端末から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、前記他の端末に記憶されている第2のオブジェクト構成情報を前記分割されている単位毎に指定して取得することが好ましい。
この構成によれば、他の端末から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、他の端末に記憶されている第2のオブジェクト構成情報が、分割されている単位毎に指定されて取得されるので、通信装置は、必要な単位の情報のみを書き込み元の端末から取得することができ、1度に遣り取りする情報量を減らすことができる。
また、上記の通信装置において、前記電気機器との通信インタフェースに関する動作確認を行う通信確認手段と、前記通信確認手段によって動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワークに接続されている他の端末へ異常を報知する異常報知手段とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、電気機器との通信インタフェースに関する動作確認が行われ、動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワークに接続されている他の端末へ異常が報知されるので、電気機器と通信装置との間で通信インタフェースに不具合が発生していることをネットワークに接続されている他の端末に報知することができ、他の端末に報知された異常をユーザが確認することで、電気機器と通信装置との通信インタフェースのメンテナンスの効率を向上することができる。
そして、プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させて本発明の通信装置を容易に実現することができる。またコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように本発明にかかわる通信制御装置、通信制御方法、通信制御プログラム及び通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、立ち上げ時に電気機器と通信装置と間の通信に異常が検出された場合であっても通信装置単独で起動でき、ネットワークを介した情報の遣り取りが行えることとなり、異常発生時のメンテナンスが容易となり、さらに電気機器側でオブジェクト情報を保持して通信装置に設定するという機能がなくてもよい構成も実現可能であり、メンテナンスのみでなく安価な電気機器開発にも繋がる。
Claims (10)
- 電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置であって、
前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、
前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、
前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、
前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段とを備えることを特徴とする通信装置。 - 前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットワークを介して接続された他の端末から前記第2のオブジェクト構成情報を取得することを特徴とする請求項第1項記載の通信装置。
- 前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットワークを介して接続された他の端末による第2のオブジェクト構成情報の書き込みを要求する第1の電文の受信をトリガとして、前記第2のオブジェクト構成情報を前記他の端末に要求する第2の電文を作成して送信し、前記他の端末によって送信された前記第2の電文に対する応答電文に含まれる情報を用いて前記第2のオブジェクト構成情報を構築することを特徴とする請求項2記載の通信装置。
- 前記オブジェクト構成情報取得手段は、ネットワークを介して接続された他の端末による第2のオブジェクト構成情報の構築を要求する構築要求電文を受信し、前記構築要求電文の送信元の端末から第2のオブジェクト構成情報を取得することを特徴とする請求項2記載の通信装置。
- 前記第1のオブジェクト構成情報は、前記構築要求電文に含まれる取得すべき第2のオブジェクト構成情報を特定するためのオブジェクトコードの書き込みを受け付ける構築要求受付用プロパティを含み、
前記オブジェクト構成情報取得手段は、前記オブジェクトコードの前記構築要求受付用プロパティへの書き込みが他の端末から行われた段階で、書き込まれた前記オブジェクトコードに対応する第2のオブジェクト構成情報を書き込み元の端末から取得することを特徴とする請求項4記載の通信装置。 - 前記オブジェクト構成情報取得手段によって他の端末から取得される第2のオブジェクト構成情報は、複数の単位に分割されて他の端末に記憶されており、
前記オブジェクト構成情報取得手段は、他の端末から受信した第2のオブジェクト構成情報の構築要求に基づいて、前記他の端末に記憶されている第2のオブジェクト構成情報を前記分割されている単位毎に指定して取得することを特徴とする請求項4又は5記載の通信装置。 - 前記電気機器との通信インタフェースに関する動作確認を行う通信確認手段と、
前記通信確認手段によって動作確認を行った結果、異常が検出された場合、ネットワークに接続されている他の端末へ異常を報知する異常報知手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の通信装置。 - 電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御方法であって、
前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理ステップと、
前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得ステップと、
前記オブジェクト構成情報取得ステップにおいて取得された前記第2のオブジェクト構成情報を第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶ステップとを含むことを特徴とする通信制御方法。 - 電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムであって、
前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、
前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、
前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、
前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機能させることを特徴とする通信制御プログラム。 - 電気機器と所定のネットワークとを相互に通信可能に接続する通信装置を制御するための通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記通信装置の通信機能に関する第1のオブジェクト構成情報を予め記憶する第1のオブジェクト構成情報記憶手段と、
前記電気機器の機能に関する第2のオブジェクト構成情報を取得するオブジェクト構成情報取得手段と、
前記オブジェクト構成情報取得手段によって取得された前記第2のオブジェクト構成情報を記憶する第2のオブジェクト構成情報記憶手段と、
前記第2のオブジェクト構成情報を前記第2のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶する以前の段階で、前記第1のオブジェクト構成情報記憶手段に記憶されている前記第1のオブジェクト構成情報に基づいて、前記ネットワーク上の端末としての動作を開始するネットワーク起動処理手段として前記通信装置を機能させることを特徴とする通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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