JP2014155029A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】近距離無線通信が可能な情報端末が、近距離無線通信可能な距離まで近接したことを検知可能な無線ICタグを搭載する画像形成装置を提供する。
【解決手段】外部からの電力供給により情報端末との間で近距離無線通信が可能な有線インタフェース付RFIDタグ2801を搭載する複合機101である。有線インタフェース付RFIDタグ2801には、近距離無線通信を行う情報端末により値が書き換えられる近接カウンタが記憶される。コントローラユニット220は、近接カウンタの値の書き換えを検知して、近距離無線通信が可能な距離に情報端末が有ると判断する。この場合、当該情報端末に複合機101の特定の機能を占有させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複合機やプリンタ等の画像形成装置が他の機器と連携して動作するときの連携技術に関する。
複合機を複数の情報端末により共有可能な共有機器として使用することがある。このような場合、特定の情報端末により複合機を占有して使用する際に、複合機と情報端末との間で特別な操作が必要になる。例えば、複合機による書類のスキャンの際には、複合機により情報端末を指定した上で、該情報端末によるスキャン操作が必要である。複合機が情報端末を指定することで、該情報端末は、他の情報端末からの影響を取り除き、複合機を占有して書類のスキャンを行うことができる。
このような占有のための操作の煩わしさを軽減すべく、特許文献1には、ネットワークを介して共有可能な共有機器へアクセスした特定の情報端末に対して、共有機器が占有権を一定期間与える発明が開示されている。共有機器は、占有権を付与した情報端末の識別情報を一定期間記憶することで、該情報端末に一定期間の占有権を与える。
スマートフォンやタブレットPC(Personal Computer)等の情報端末は、NFC(Near Field Communication)等を用いた近距離無線通信が可能なものが普及している。例えば、RFID(Radio Frequency IDentification)タグリーダライタを内蔵する情報端末は、近距離無線通信により、RFIDタグに対してデータの読み出しや書き込みを行う。データの読み出しや書き込みを、以下、データへのアクセスという。
そのために、RFIDタグリーダライタ内蔵の情報端末は、RFIDタグを備える機器との間で近距離無線通信が可能である。例えば複合機にRFIDタグを搭載し、RFIDタグに複合機固有のデータを記憶しておくことで、複合機に近づいた情報端末が複合機固有のデータを取得することが可能となる。
さらに、有線インタフェースを備えた有線インタフェース付RFIDタグを複合機に搭載することで、複合機が、RFIDタグリーダライタ内蔵の情報端末との間で、RFIDタグを介した双方向のデータ通信が可能になる。
近距離無線通信は一定の距離内(例えば10[cm]程度の範囲)でのみ通信が可能である。この特徴を利用して、特定の機器間でデータ通信を占有することもできる。
特開2002−374268号公報
RFIDタグリーダライタ内蔵の情報端末は、RFIDタグを搭載した複合機のRFIDタグと近距離無線通信を行うことで、複合機が近接したことを検知することができる。しかし、RFIDタグを搭載した複合機は、情報端末が近距離無線通信が可能な距離にまで近接したことを検知できない。これは、RFIDタグが複合機へ能動的にデータを送信する機能を有していないためである。有線インタフェース付きのRFIDタグは、単に、有線インタフェースを通じてRFIDタグのメモリへアクセス可能な構成であり、自身から外部にアクセスがあったことを通知する機能を有していない。有線インタフェースを備えない単体RFIDタグは、複合機と直接通信することができない。
本発明は、上記の問題を解決するために、近距離無線通信が可能な情報端末が、近距離無線通信可能な距離まで近接したことを検知可能な無線ICタグを搭載する画像形成装置を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決する本発明の画像形成装置は、複数の情報端末の各々を識別するための第1識別情報を保持し、前記複数の情報端末のうち近距離無線通信可能な距離にある情報端末により利用可能な機能を有する画像形成装置であって、外部からの電力供給により前記情報端末との間で近距離無線通信を行うための無線ICタグと、前記無線ICタグとの間で近距離無線通信を行う前記情報端末により書き換えられる近接情報、及び前記近接情報を書き換えた前記情報端末により書き込まれる、該情報端末を識別するための第2識別情報を記憶する記憶手段と、前記近接情報が書き換えられたことを検知し、前記記憶手段から前記第2識別情報を取得して、前記第1識別情報と前記第2識別情報とにより前記複数の情報端末から該情報端末を特定し、特定した情報端末による前記機能の利用を許可する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、無線ICタグを搭載した画像形成装置が、近接情報により情報端末の近接を検知し、該情報端末を識別する情報を取得することができる。これにより近接した情報端末を特定し、該情報端末に特定の機能を占有して利用させることができる。
複合機及び情報端末により構成されるシステムの全体構成図。 複合機の外観図。 操作部の詳細例示図。 RFIDタグの構成例示図。 複合機の内部構成例示図。 情報端末の内部構成例示図。 (a)は複合機と情報端末とが離隔した状態を示す図、(b)は複合機と情報端末とが近接した状態を示す図。 (a)は複合機と情報端末とが離隔した状態の複合機操作アプリケーションのインタフェース画面の例示図、(b)は複合機と情報端末とが近接した状態の複合機操作アプリケーションのインタフェース画面の例示図。 (a)はRFIDタグに記憶されるデータのフォーマット、(b)、(c)、(d)はアクセス時のデータのフォーマットの例示図。 情報端末管理テーブルの例示図。 情報端末と複合機の近接状態を判断する場合のシーケンス図。 情報端末による近接状態を判断する処理フローを表す図。 複合機による近接状態を判断する処理フローを表す図。 (a)はRFIDタグに記憶されるデータのフォーマット、(b)、(c)、(d)はアクセス時のデータのフォーマットの例示図。 情報端末と複合機の近接状態を判断する場合のシーケンス図。 情報端末による近接状態を判断する処理フローを表す図。 複合機による近接状態を判断する処理フローを表す図。 複合機の内部構成例示図。 (a)はRFIDタグに記憶されるデータのフォーマット、(b)はアクセス時のデータのフォーマットの例示図。 (a)は複合機のRAMに記憶されるデータのフォーマット、(b)、(c)、はアクセス時のデータのフォーマットの例示図。 情報端末と複合機の近接状態を判断する場合のシーケンス図。 情報端末による近接状態を判断する処理フローを表す図。 複合機による近接状態を判断する処理フローを表す図。 操作部の表示例示図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
[第1実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態の画像形成装置である複合機101及び携帯可能な情報端末102、103により構成されるシステムの全体構成図である。複合機101及び情報端末102、103は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク106を介して、データの送受信が可能に接続される。ネットワーク106上には、無線アクセスポイント108が設けられており、無線通信によるデータの送受信も可能である。複合機101及び情報端末102、103には、各々機器を識別するための識別情報として、例えばIP(Internet Protocol)アドレスが付与される。
複合機101は、RFIDタグを搭載する。情報端末102、103は、NFC等を用いた近距離無線通信が可能であり、近距離無線通信を行うために、例えばRFIDタグリーダライタを内蔵する。そのために、情報端末102、103は、近距離無線通信110によるデータの送受信も可能である。情報端末102、103は、例えばスマートフォンやタブレットPC等の近距離無線通信を行うための機能を有する情報処理装置により実現可能である。本実施形態では、RFIDタグを用いて近距離無線通信を行う構成であるが、外部からの電力供給により近距離無線通信が可能になる無線ICタグであれば、RFIDタグに限られない。
<複合機外観>
図2は、複合機101の外観図である。
複合機101は、筐体前面に操作部210を有し、操作部210に近距離無線通信を行うためのRFIDタグ280を備える。複合機101のRFIDタグ280に情報端末102を近接させることで、情報端末102は、RFIDタグ280が記憶するデータにアクセス可能になる。
図3は、操作部210の詳細例示図である。
複合機101の操作部210は、機能選択キー2000、表示部2010、スタートキー2030、停止キー2031、モード切替キー2040、データ入力キー2050、2051、2052等の操作キーを、RFIDタグ280の他に備える。
機能選択キー2000は、複合機101の機能を選択するためのキーである。図3の例では、コピー機能とスキャン機能とを選択可能であるが、プリンタ機能やファクシミリ機能等の他の機能を備えてもよい。表示部2010は、複合機101の状態や、データ入力状態を表示する。スタートキー2030は複合機101の機能を起動するためのキーである。停止キー2031は、複合機101の機能を停止するためのキーである。モード切替キー2040は、複合機101の動作モードを切り替えるためのキーであり、例えば、「登録設定モード」や「通常動作モード」を切り替える。
データ入力キー2050、2051、2052は、登録設定モードにおいて文字入力を行うためのキーである。操作者は、データ入力キー2051、2052を操作することで文字の選択を行い、データ入力キー2050の「OKキー」で選択した文字を確定する。
<RFIDタグ>
図4は、RFIDタグ280の構成例示図である。RFIDタグ280には、有線インタフェースが設けられるものと、設けられないものとを用いることができる。図4(a)は有線インタフェースを備える有線インタフェース付RFIDタグ2801の構成を示し、図4(b)は有線インタフェースを備えない単体RFIDタグ2802の構成を示す。
有線インタフェース付RFIDタグ2801は、RFIDチップ1010とアンテナ1020とを備える。RFIDチップ1010は、RFIDタグコントローラ部1011、記憶部1012、及び有線I/F(インタフェース)1015を備える。
記憶部1012は、データのリード(read)及びライト(write)が可能なメモリである。RFIDタグコントローラ部1011は、公知の方法で近距離無線通信の確立を行う。また、RFIDタグコントローラ部1011は、アンテナ1020及び有線I/F1015を通じたデータの入出力要求に応じて、記憶部1012に対してデータのリードやライトを行い、必要に応じてデータを返送する。有線I/F1015は、外部バス1050を介して他の機器との通信を行うためのインタフェースである。
アンテナ1020は、外部から特定の電波を受信することにより、RFIDチップ1010内の各構成要素へ電力供給を行うとともに、外部のRFIDタグリーダライタとの通信を行う。なお、記憶部1012へのアクセスは、アンテナ1020からの供給電力に加えて、有線I/F1015の電力線1060からの供給電力により行うことができる。
単体RFIDタグ2802は、有線インタフェース付RFIDタグ2801から有線I/F1015、外部バス1050、及び電力線1060を除いた構成である。有線I/F1015を備えないために、アンテナ1020からのみ外部からのアクセス及び電力の供給が可能である。
<複合機構成>
図5は、複合機101の内部構成例示図である。複合機101は、操作部210、有線インタフェース付RFIDタグ2801、コントローラユニット220、スキャナ部240、及びプリンタ部250を備える。
操作部210は、コントローラユニット220と接続され、複合機101とユーザとの間の入出力インタフェースとなる。
コントローラユニット220は、スキャナ部240及びプリンタ部250の制御、ネットワーク106を介した情報端末102、103等の外部機器とのデータ通信、及び有線インタフェース付RFIDタグ2801との通信を行う。
コントローラユニット220のCPU(Central Processing Unit)221は、複合機101全体の動作を制御する。RAM(Random Access Memory)222は、CPU221が処理を実行する際に用いるワークメモリである。ROM(Read Only Memory)223は、複合機101のブート時に用いるプログラムやデータ等を記憶する。HDD(Hard Disk Drive)224は、複合機101の動作制御に関するソフトウェアや、各種設定、保存された文書等を記憶する大容量記憶装置である。CPU221は、ROM223及びHDD224に記憶されるソフトウェアやプログラムを読み込んで実行することにより、複合機101の動作の制御を行う。
操作部I/F225は、操作部210との間でデータの送受信を行うインタフェースである。ネットワークI/F226は、ネットワーク106を介した外部機器とのデータの送受信を行うためのインタフェースである。ネットワークI/F226により、LAN等の近距離無線通信以外の他の通信方式による通信が可能である。
CPU221、RAM222、ROM223、HDD224、操作部I/F225、及びネットワークI/F226は、システムバス227を介してデータの送受信が可能に接続される。
イメージバスI/F228は、システムバス227と画像バス229とを接続し、両バス間のデータ構造の変換を行うインタフェースである。画像バス229には、画像処理を行う、RIP(Raster Image Processor)230、デバイスI/F231、プリンタ画像処理部233、画像編集用画像処理部234、及びスキャナ画像処理部235が接続される。
RIP230は、ページ記述言語(PDL)コードやディスプレイリストをビットマップイメージに変換する。デバイスI/F231は、スキャナ部240及びプリンタ部250とコントローラユニット220とのインタフェースであり、画像データの同期系・非同期系の変換を行う。
プリンタ画像処理部233は、プリント出力する画像データに対し、プリンタエンジンに応じた補正、解像度変換等の処理を行う。画像編集用画像処理部234は、画像データの回転や、画像データの圧縮伸長処理等の各種画像処理を行う。スキャナ画像処理部235は、スキャナ部240から入力された画像データに対し、補正、加工、編集等の各種処理を行う。
複合機101は、筐体内にRFIDタグ280を搭載する。第1実施形態では、RFIDタグ280に図4(a)で説明した有線インタフェース付RFIDタグ2801を用いる。
有線インタフェース付RFIDタグ2801は、外部バス1050を介してコントローラユニット220のシステムバス227に接続される。これにより、コントローラユニット220と有線インタフェース付RFIDタグ2801は、直接データの送受信が可能になる。そのために、コントローラユニット220は、直接、記憶部1012に記憶されたデータにアクセスすることができる。
<情報端末構成>
図6は、情報端末102の内部構成例示図である。情報端末102、103は同一構成であるため、ここでは情報端末102について説明し、情報端末103については、説明を省略する。
情報端末102は、コントローラユニット601を備える。コントローラユニット601のCPU602は、情報端末102全体の動作を制御する。RAM603は、CPU602が処理を実行する際に用いるワークメモリである。フラッシュROM604には、CPU602が使用するプログラムや各種データが記憶される。操作部605は、例えばタッチパネルであり、ユーザと情報端末102との間の入出力インタフェースである。撮影部606はカメラである。無線ネットワークI/F607は、無線アクセスポイント108を介してネットワーク106と通信するためのインタフェースである。位置検出部608は、GPS受信機等を用いて情報端末102の現在地を検出する。方角検出部609は、地磁気センサ等を用いて情報端末102が現在向いている方角を検出する。持ち方検出部610は、加速度センサ等を用いてユーザが情報端末102を縦向きに持っているのか、或いは横向きに持っているのかを検出する。
RFIDタグリーダライタ612は、RFIDタグ280の検出を行う。RFIDタグ280が検出された場合、近距離無線通信110を開始し、RFIDタグ280へのアクセスを行う。
これらのコントローラユニット601の各構成要素は、システムバス611を介してデータの送受信が可能に接続される。
<離隔状態と近接状態>
図7は、複合機101と情報端末102とが近距離無線通信が可能な距離にあるか否かを説明する図である。本明細書では、近距離無線通信が可能な距離にある場合を近接状態といい、近距離無線通信が不可な距離にある場合を離隔状態という。
図7(a)は、複合機101と情報端末102とが離隔した状態を示す図である。情報端末102が備えるRFIDタグリーダライタ612が、複合機101が備えるRFIDタグ280と近距離無線通信可能な範囲の外にある。この場合、情報端末102はRFIDタグ280にアクセスすることができない。
図7(b)は、複合機101と情報端末102とが近接した状態を示す図である。情報端末102が備えるRFIDタグリーダライタ612が、複合機101が備えるRFIDタグ280と近距離無線通信可能な範囲内にある。この場合、情報端末102はRFIDタグ280にアクセス可能である。
複合機101と情報端末102とは、例えば10[cm]前後の距離で近距離無線通信が可能である。
<複合機操作アプリケーション>
図8は、情報端末102で動作する複合機101を操作するための複合機操作アプリケーションのインタフェース画面の例示図である。複合機操作アプリケーションにより、情報端末102は、書類や写真画像を複合機101にプリント出力させたり、複合機101による紙原稿画像のスキャン入力を行わせることができる。本実施形態では、スキャナ機能が近接状態にある場合にのみ有効となるものとする。
図8(a)は、情報端末102と複合機101とが離隔した状態であり、近距離無線通信不可の場合の複合機操作アプリケーションのインタフェース画面を示す。情報端末102は、操作部605にタッチパネルを採用するために、操作部605に複合機操作アプリケーションのインタフェース画面が表示される。プレビューエリア6100は、アプリケーションで扱う原稿を表示する。この例では、プリント出力する画像が表示される。複合機近接ステータス6110は、複合機101と近接状態にあるか否かを示す。この例では複合機101が離隔状態にあるため、遠隔操作であることを示している。プリントボタン6120は、プリント出力を開始するためのボタンである。スキャンボタン6130は、スキャン入力を開始するためのボタンである。ここでは、離隔状態であるために、スキャンボタン6130はグレーアウトして操作を無効化している。
図8(b)は、情報端末102と複合機101とが近接した状態し、近距離無線通信可能な状態における複合機操作アプリケーションのインタフェース画面を示す。プレビューエリア6100は、アプリケーションで扱う原稿を表示する。この例ではスキャン入力された画像が表示される。複合機近接ステータス6110は、複合機101が近接状態であるために、近接操作であることを示している。複合機101が近接状態であるため、スキャンボタン6130は有効な状態であることを示している。近接操作の状態でのみ、複合機101からスキャン入力が可能、つまり複合機101を占有することができる。
<有線インタフェース付RFIDタグに記憶されるデータ>
図9は、有線インタフェース付RFIDタグ2801の記憶部1012に記憶されるデータと、アクセス時のデータのフォーマットの例示図である。
図9(a)は、記憶部1012に記憶されるデータのフォーマットを表す。本実施形態では、記憶部1012には、3種類の個別のデータ(複合機特定情報、近接カウンタ、情報端末特定情報)が記憶される。各データは、データ形式宣言部とデータ本体とで構成される。各データのデータ本体にアクセスするためには、対応するデータ形式宣言部を利用する。
複合機特定情報711は、有線インタフェース付RFIDタグ2801を読み取った情報端末102に、該有線インタフェース付RFIDタグ2801が搭載される複合機101を示す情報である。複合機特定情報711には、例えば複合機101の機種コード等、予め定義したマジックナンバーを用いることができる。情報端末102で実行する複合機操作アプリケーションは、予め複合機特定情報を取得しており、マジックナンバーが一致すると、該有線インタフェース付RFIDタグ2801が複合機101に搭載されたものであると判断する。
近接カウンタ721は、情報端末102が近接状態にあるか否かを複合機101が判断するために用いられる。
情報端末特定情報731は、複合機101に近接した情報端末102を特定するための情報である。情報端末特定情報731には、例えば情報端末のIPアドレスを用いることができる。
記憶部1012の個別のデータが記憶される領域を除いた記憶領域は、予約領域750として他の目的に利用可能である。例えば予約領域750を通信バッファとして使用し、情報端末102と複合機101との間で、有線インタフェース付RFIDタグ2801を介した双方向の通信を行うことも可能である。
図9(b)、(c)、(d)は、複合機101や情報端末102が、記憶部1012に記憶されるデータにアクセスするときのデータのフォーマットを表す。各データは、データ形式宣言部802、812、822とデータ本体とで構成される。複合機101及び情報端末102は、複合機特定情報711にアクセスする場合には、図9(b)の複合機特定情報データ801のフォーマットを用いる。近接カウンタ721にアクセスする場合には、図9(c)の近接カウンタデータ811のフォーマットを用いる。情報端末特定情報データ821にアクセスする場合には、図9(d)の情報端末特定情報データ821のフォーマットを用いる。
<情報端末管理テーブル>
図10は、複合機101がコントローラユニット220が備えるRAM222に記憶する情報端末管理テーブルの例示図である。
情報端末管理テーブルは、複合機101にネットワーク106を介して接続される情報端末を個別に管理するためのテーブルである。複合機101は、情報端末管理テーブルにより、情報端末との近接状態、情報端末が利用可能な複合機101の機能を一括管理する。
情報端末管理テーブルは、管理する情報端末毎に、情報端末識別名901、情報端末特定情報902、近接状態903、スキャン機能状態904、及びプリント機能状態905を、一つのファイルとして保持する。ファイル数は、管理対象となる情報端末の数に応じて増減する。
複合機101がネットワークI/F226を介して情報端末102、103とネットワーク通信を確立すると、複合機101のCPU221が、情報端末管理テーブルのファイルを作成する。CPU221は、まず、情報端末管理テーブルの情報端末識別名901に該情報端末の端末名、情報端末特定情報902に該情報端末のIPアドレス、をそれぞれ記憶する。端末名及びIPアドレスは、ネットワーク通信の確立時に情報端末102、103から複合機101へ送信される。
近接状態903、スキャン機能状態904、及びプリント機能状態905は、RFIDタグ280の記憶部1012に記憶される近接カウンタ721に応じて、CPU221が設定する。この処理については後述する。
情報端末管理テーブルにより、情報端末の近接状態、スキャン機能やプリント機能が利用可能であるか、を複合機101が情報端末毎に管理する。
図10の例では、第1情報端末は、近接状態903が「近接状態」であり、スキャン機能状態904は「占有」、プリント機能状態905は「利用可能」である。複合機101は、第1情報端末が近接状態なので、第1情報端末のスキャン機能の使用を許可して占有させる。
第2情報端末は、近接状態903が「離隔状態」であり、スキャン機能状態904は「利用不可」、プリント機能状態905は「利用可能」である。複合機101は、第2情報端末が離隔状態なので、第2情報端末のスキャン機能の利用を不許可にして、プリント機能のみ利用可能とする。
このように本実施形態では、スキャン機能が複合機101と近接状態にある情報端末にのみ利用可能であり、近接状態にない情報端末の利用を不可とする。これにより複合機101は、ネットワーク106を介して接続された複数の情報端末の中から特定の1つに、スキャン機能を占有させることができる。
<情報端末と複合機の近接状態判断シーケンス>
図11は、複合機101が有線インタフェース付RFIDタグ2801を介して情報端末102の近接状態を判断する場合のシーケンス図である。情報端末102と複合機101とが離隔した状態から近接し、再び離隔するまでの流れを、有線インタフェース付RFIDタグ2801へのアクセスを軸に表している。
複合機101のコントローラユニット220は、まず、有線インタフェース付RFIDタグ2801の近接カウンタ721を初期化する(S3500)。初期化により、近接カウンタ721の値は、「0x00」になる。初期化時にコントローラユニット220は、複合機特定情報711を書き込む。
情報端末102は、離隔状態から複合機101に徐々に近接して、ある程度の距離まで近接することで有線インタフェース付RFIDタグ2801との間で近距離無線通信が可能になる。近距離無線通信が可能になると、情報端末102は、有線インタフェース付RFIDタグ2801から複合機特定情報711及び近接カウンタ721をリードする(S3010)。情報端末102は、複合機特定情報711により、近接した複合機101を特定する。
次いで、情報端末102は、有線インタフェース付RFIDタグ2801に情報端末特定情報731を書き込むとともに、近接カウンタ721をインクリメントする。これにより近接カウンタ721の値は「0x01」に更新される(S3020)。
情報端末102は、この複合機特定情報711及び近接カウンタ721のリードと、情報端末特定情報731の書き込み及び近接カウンタ721のインクリメントと、を近距離無線通信が可能な距離にある間、定期的に行う(S3030〜S3080)。近接カウンタ721のインクリメントを定期的に行うために、近接カウンタ721の値は、「0x02」、「0x03」、「0x04」と、定期的に更新される。
複合機101のコントローラユニット220は、近接カウンタ721の初期化後に、定期的に近接カウンタ721と、書き込まれていれば情報端末特定情報731とをリードする(S3510〜S3540)。近接カウンタ721の値は、情報端末102が近接状態にある場合に更新されるので、コントローラユニット220は、近接カウンタ721の値により、近接状態にある情報端末の有無を知ることができる。ステップS3520、S3530では、前回とは異なる近接カウンタ721の値をリードするために、コントローラユニット220は、近接状態にある情報端末102が有ることを知る。ステップS3540では、前回と同じ近接カウンタ721の値「0x04」をリードするために、コントローラユニット220は、近接状態にある情報端末が無いことを知る。また、情報端末特定情報731により、近接状態にある情報端末102を特定することができる。
なお、情報端末102が近接カウンタ721を更新する周期とコントローラユニット220が近接カウンタ721をリードする周期とは、コントローラユニット220が近接カウンタ721をリードする周期の方が長い。コントローラユニット220が近接カウンタ721をリードする周期の方が短ければ、近接カウンタ721の値が更新される前に同じ値をリードして、情報端末102が離隔状態にあると誤判断する可能性があるためである。
情報端末102と複合機101の各々の処理の詳細は後述する。
<情報端末による複合機操作アプリケーションの処理フロー>
図12は、情報端末102による複合機操作アプリケーションを用いた近接状態を判断する処理フローを表す図である。
情報端末102のCPU602は、RFIDタグリーダライタ612により、有線インタフェース付RFIDタグ2801の検索を行う(S1000)。有線インタフェース付RFIDタグ2801を検知しない場合、CPU602は、近接状態にある複合機101が無く、複合機101から離隔状態にあると判断して、遠隔操作を行う(S1000:N、S1060)。
有線インタフェース付RFIDタグ2801を検知した場合、CPU602は、RFIDタグリーダライタ612により、有線インタフェース付RFIDタグ2801に記憶されているデータをリードしてRAM603に記憶する(S1000:Y、S1001)。CPU602は、RAM603に記憶した有線インタフェース付RFIDタグ2801のデータに含まれる複合機特定情報711が、複合機101の正しい複合機特定情報であるか否かを確認する(S1010)。CPU602は、データ形式宣言部802を抽出することで、複合機特定情報803を確認する。情報端末102で実行される複合機操作アプリケーションは、複合機特定情報を予め取得している。CPU602は、複合機操作アプリケーションで取得した複合機特定情報と有線インタフェース付RFIDタグ2801から取得した複合機特定情報711とを比較する。比較の結果一致する場合に、有線インタフェース付RFIDタグ2801が複合機101に搭載されたものであると判断する。
有線インタフェース付RFIDタグ2801が複合機101に搭載されたものである場合、CPU602は、RAM603に記憶した有線インタフェース付RFIDタグ2801のデータから、近接カウンタ721の値を確認する(S1010:Y、S1020)。CPU602は、データ形式宣言部812を抽出することで、近接カウンタ813の値を確認する。
有線インタフェース付RFIDタグ2801が複合機101に搭載されたものでない場合(S1010:N)、或いは近接カウンタ721の値が確認されない場合(S1020:N)、CPU602は、近接状態にある複合機101が無いと判断する。この場合、CPU602は、ステップS1000で近接状態にある複合機101が無いと判断した場合と同様に、複合機101の遠隔操作を行う(S1060)。
CPU602は、近接カウンタ721の値の確認後に、RFIDタグリーダライタ612により近接カウンタ721の値を「1」インクリメントして有線インタフェース付RFIDタグ2801に書き込む(S1020:Y、S1030)。これによりCPU602は、近接カウンタ721の値を更新して書き換える。同時に、CPU602は、情報端末102を特定するためのIPアドレスを情報端末特定情報731として有線インタフェース付RFIDタグ2801に書き込む。近接カウンタ721の値の書き込みは、データ形式宣言部812を指定し、近接カウンタ813の値にインクリメントした値を指定することで行う。また情報端末特定情報731の書き込みは、データ形式宣言部822を指定し、情報端末102のIPアドレスを情報端末特定情報823に指定することで行う。
CPU602は、ステップS1000、S1010、S1020の結果から、情報端末102が、複合機101に近接した位置に有ると判断する。CPU602は、RFIDタグリーダライタ612により、複合機101との間で有線インタフェース付RFIDタグ2801を介した通信を行う(S1040)。
CPU602は、図8(b)で示す複合機操作アプリケーションのインタフェース画面を表示する。操作者は、この画面により操作を行う(S1050)。
以上により、近接状態の確認から複合機操作アプリケーションを用いた操作までの一連の処理が終了する。操作終了後、CPU602は、一定時間待機し、ステップS1000の処理に戻る。
<複合機の処理フロー>
図13は、複合機101による近接状態を判断する処理フローを表す図である。
複合機101のCPU221は、まず、初期化処理を行う(S2000)。初期化処理では、有線インタフェース付RFIDタグ2801の複合機特定情報711、近接カウンタ721、及びコントローラユニット220のRAM222に記憶する近接カウンタの値の初期化を行う。RAM222には、直前にリードされた近接カウンタの値が記憶されており、近接カウンタの値の更新を確認するための比較対象となる。以下、この値を「近接カウンタ確認値」という。初期化により、複合機特定情報711には、当該複合機101の機種名等が書き込まれる。近接カウンタ721の値及び近接カウンタ確認値は、「0x00」にリセットされる。
CPU221は、初期化処理後に有線インタフェース付RFIDタグ2801に記憶される近接カウンタ721の値をリードして(S2020)、近接カウンタ確認値と比較する。これにより、CPU221は、近接カウンタ721の値が更新されているか否かを確認する(S2030)。CPU221は、近接カウンタ721の値が更新されている場合、情報端末102が複合機101に近接状態にあると判断する。近接カウンタ721の値が更新されていない場合、情報端末102が離隔状態にあると判断する。
情報端末102が複合機101に近接状態にある場合、CPU221は、近接カウンタ確認値を、有線インタフェース付RFIDタグ2801からリードした近接カウンタ721の値に更新する(S2030:Y、S2040)。その後、CPU221は、有線インタフェース付RFIDタグ2801を介して情報端末102との間で近距離無線通信によるデータ通信を行う(S2050)。
データ通信後、CPU221は、有線インタフェース付RFIDタグ2801に記憶される情報端末特定情報731をリードする(S2055)。複合機101は、これにより近距離無線通信を行っている情報端末102を特定する情報、例えばIPアドレスを取得する。
CPU221は、RAM222に記憶される情報端末管理テーブルの情報端末特定情報902(第1識別情報)を参照して、取得した情報端末特定情報(第2識別情報)に一致する情報端末の管理情報を特定する。これにより、複合機101がネットワーク106を介して通信している複数の情報端末の中から、近接している情報端末を特定することができる。そして情報端末管理テーブルの対応する情報端末のファイルの近接状態903を、「近接」、スキャン機能状態を「占有」に更新する。例えば情報端末特定情報731に記憶されているIPアドレスが「192.168.42.10」ならば、図10の第1情報端末951の管理情報を更新する(S2057)。
CPU221は、情報端末特定情報731に対応する情報端末が近接状態として処理を行う(S2060)。
情報端末102が複合機101から離隔状態にある場合、CPU221は、情報端末管理テーブルを、近接状態の情報端末が無いと示すように更新する。CPU221は、情報管理テーブルの近接状態903をすべて「離隔」、スキャン機能状態904をすべて「利用不可」にして占有状態を解除する(S2069)。CPU221は、すべての情報端末が離隔状態として処理を行う(S2007)。
以上により、近接状態の確認及びそれに付随する一連の処理が終了する。操作終了後、CPU221は、一定時間待機し、ステップS2020の処理に戻る。
以上説明したような第1実施形態では、有線インタフェース付RFIDタグ2801を備える複合機101が、近接カウンタ721の値により、情報端末102、103の近接状態と離隔状態とを検知することができる。そのために、ネットワーク106を介して接続された複数の情報端末の中から、近接した情報端末のみに複合機101を占有させることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、RFIDタグ280が、第1実施形態の近接カウンタに代えて、近接状態を表す近接フラグを記憶することで、複合機101と情報端末102、103との近接状態の判断を可能とする。第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成及び機能を持つ複合機101及び情報端末102、103を用いることができるので、これらのハードウェア構成についての説明は省略する。
<RFIDタグに記憶されるデータ>
図14は、第2実施形態における、有線インタフェース付RFIDタグ2801の記憶部1012に記憶されるデータと、アクセス時のデータのフォーマットの例示図である。近接カウンタ721に代えて近接フラグ781が記憶部1012に記憶される点で図9の第1実施形態とは異なり、他に相違する部分はない。そのために、ここでは近接フラグ781についてのみ説明し、他の部分の説明は省略する。
図14(a)の近接フラグ781は、情報端末102、103が、近距離無線通信可能な距離にある(近接状態にある)か否かを表している。複合機101は、近接フラグ781を確認することで、近接状態にある情報端末の有無を確認することができる。近接フラグ781の値は、例えば近接状態にある情報端末が有る場合には「true」になり、近接状態にある情報端末が無い場合には「false」になる。
図14(b)、(d)は、図9(b)、(d)と同じであるので説明を省略する。図14(c)は、近接フラグ781にアクセスする場合に用いられるフォーマットである。データ形式宣言部882と近接フラグ883とで構成される。
<情報端末と複合機の近接状態判断シーケンス>
図15は、複合機101が有線インタフェース付RFIDタグ2801を介して情報端末102の近接状態を判断する場合のシーケンス図である。情報端末102と複合機101とが離隔した状態から近接し、再び離隔するまでの流れを、有線インタフェース付RFIDタグ2801へのアクセスを軸に表している。
複合機101のコントローラユニット220は、まず、有線インタフェース付RFIDタグ2801の近接フラグ781を「false」に初期化する(S3600)。初期化時にコントローラユニット220は、複合機特定情報711を書き込む。
情報端末102は、離隔状態から複合機101に徐々に近接して、ある程度の距離まで近接することで有線インタフェース付RFIDタグ2801との間で近距離無線通信が可能になる。近距離無線通信が可能になると、情報端末102は、有線インタフェース付RFIDタグ2801から複合機特定情報711及び近接フラグ781をリードする(S3110)。これにより、情報端末102は、近接した複合機101を特定することができる。その後、情報端末102は、有線インタフェース付RFIDタグ2801に情報端末特定情報731を書き込み、近接フラグ781の値を「true」にセットする(S3120)。
情報端末102は、この複合機特定情報711及び近接フラグ781のリードと、情報端末特定情報731の書き込み及び近接フラグ781のセットと、を近距離無線通信が可能な距離にある間、定期的に行う(S3130〜S3180)。
複合機101のコントローラユニット220は、近接フラグ781の初期化後に、定期的に近接フラグ781と、近接フラグ781の値が「true」であれば情報端末特定情報731とをリードする(S3610〜S3650)。コントローラユニット220は、値が「true」の近接フラグ781をリードした場合には、その後に近接フラグ781の値を「false」にクリアする(S3621、S3631)。近接フラグ781の値は、情報端末が近接状態にある場合に「true」にセットされるので、コントローラユニット220は、近接フラグ781の値により、近接状態にある情報端末の有無を知ることができる。コントローラユニット220は、情報端末特定情報731により、近接状態にある情報端末を特定することができる。
図15では、ステップS3620、S3630でリードした近接フラグ781の値が「true」であるので、これによりコントローラユニット220は、近接状態にある情報端末が有ることを知ることができる。また、ステップS3640、S3650でリードした近接フラグ781の値が「false」であるので、これによりコントローラユニット220は、近接状態にある情報端末が無いことを知ることができる。
なお、情報端末102が近接フラグ781をセットする周期とコントローラユニット220が近接フラグ781をリードする周期とは、コントローラユニット220が近接フラグ781をリードする周期の方が長い。コントローラユニット220が近接フラグ781をリードする周期の方が短ければ、近接フラグ781の値が更新される前に同じ値をリードして、情報端末102が離隔状態にあると誤判断する可能性があるためである。
情報端末102と複合機101の個別の処理の詳細は後述する。
<情報端末による複合機操作アプリケーションの処理フロー>
図16は、情報端末102による複合機操作アプリケーションを用いた近接状態を判断する処理フローを表す図である。
図12の第1実施形態との比較では、図16のステップS1100〜S1110の処理と、図12のステップ1000〜S1010の処理とが、同様の処理であるので、この部分の説明を省略する。
有線インタフェース付RFIDタグ2801が複合機101に設けられたものである場合、CPU602は、RAM603に記憶した有線インタフェース付RFIDタグ2801のデータから、近接フラグ781の値を確認する(S1110:Y、S1120)。CPU602は、データ形式宣言部882を抽出することで、近接フラグ883の値を確認する。
有線インタフェース付RFIDタグ2801が複合機101に設けられたものでない場合(S1110:N)、或いは近接フラグ781の値が確認されない場合(S1120:N)、CPU602は、近接状態にある複合機101が無いと判断する。この場合、CPU602は、ステップS1100で近接状態にある複合機101が無いと判断した場合と同様に、複合機101の遠隔操作を行う(S1160)。
CPU602は、近接フラグ781の値の確認後に、RFIDタグリーダライタ612により近接フラグ781の値を「true」にセット(書き換え)する(S1120:Y、S1130)。同時に、CPU602は、情報端末102を特定するためのIPアドレスを情報端末特定情報731として有線インタフェース付RFIDタグ2801に書き込む。近接フラグ781の値の書き換えは、データ形式宣言部882を指定し、近接フラグ883の値に「true」を指定することで行う。また情報端末特定情報731の書き込みは、データ形式宣言部822を指定し、情報端末のIPアドレスを情報端末特定情報823に指定することで行う。
CPU602は、ステップS1100、S1110、S1120の結果から、情報端末102が、複合機101に近接した位置に有ると判断する。CPU602は、RFIDタグリーダライタ612により、複合機101との間で有線インタフェース付RFIDタグ2801を介した通信を行う(S1140)。
CPU602は、図8(b)で示す複合機操作アプリケーションのインタフェース画面を表示する。操作者は、この画面により操作を行う(S1150)。
以上により、近接状態の確認から複合機操作アプリケーションを用いた操作までの一連の処理が終了する。操作終了後、CPU602は、一定時間待機し、ステップS1100の処理に戻る。
<複合機の処理フロー>
図17は、複合機101による近接状態を判断する処理フローを表す図である。
複合機101のCPU221は、まず、初期化処理を行う(S2100)。初期化処理では、有線インタフェース付RFIDタグ2801の複合機特定情報711、及び近接フラグ781の初期化を行う。初期化により、複合機特定情報711には、当該複合機101の機種名等が書き込まれる。近接フラグ781の値は、「false」になる。
CPU221は、初期化処理後に有線インタフェース付RFIDタグ2801に記憶される近接フラグ781の値をリードして(S2120)、リードした近接フラグ781の値が「true」にセットされているか否かを判断する(S2130)。CPU221は、近接フラグ781の値が「true」にセットされている場合、情報端末102が複合機101に近接状態にあると判断する。近接フラグ781の値が「true」にセットされていない場合、情報端末102が離隔状態にあると判断する。
情報端末102が複合機101に近接状態にある場合、CPU221は、近接フラグ781の値を「false」にクリアする(S2130:Y、S2140)。近接フラグ781の値のクリア後、CPU221はステップS2150〜S2160の処理を順次実行する。これらの各ステップの処理は、図13に示すステップS2050〜S2060の処理と同様であるので、説明を省略する。
情報端末102が複合機101から離隔状態にある場合、CPU221は、ステップS2169、S2107の処理を実行する。これらの各ステップの処理は、図13に示すステップS2069、S2007の処理と同様であるので、説明を省略する。
以上説明したような第2実施形態では、第1実施形態と同様に、有線インタフェース付RFIDタグ2801を備える複合機101が、近接フラグ781の値により、情報端末102、103の近接状態と離隔状態とを検知することができる。そのために、ネットワーク106を介して接続された複数の情報端末の中から、近接した情報端末のみに複合機101を占有させることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、複合機101に搭載するRFIDタグ280が、有線インタフェースを持たない単体RFIDタグ2802である。単体RFIDタグ2802には、搭載される複合機101を特定するためのデータが記憶され、第1、第2実施形態で記憶された近接カウンタ721、近接フラグ781等は記憶されない。第3実施形態では、近接カウンタ721、近接フラグ781の値が、複合機101内のメモリに記憶される。これらの値は、ネットワーク106を介して更新される。
<複合機構成>
図18は、第3実施形態の複合機の内部構成例示図である。
第1、第2実施形態の複合機101とは、有線インタフェース付RFIDタグ2801に代えて、単体RFIDタグ2802を用いることで相違し、その他の構成は同じである。単体RFIDタグ2802の内部構成は、図4(b)に示した通りである。単体RFIDタグ2802は、有線インタフェースを持たないために、複合機101のコントローラユニット220との間で直接通信することはできない。
<RFIDタグに記憶されるデータ>
図19は、単体RFIDタグ2802の記憶部1012に記憶されるデータと、アクセス時のデータのフォーマットの例示図である。
図19(a)は、記憶部1012に記憶されるデータのフォーマットを表す。記憶部1012に記憶されるデータは、データ形式宣言部とデータ本体とで構成される。データ本体にアクセスするためにはデータ形式宣言部を利用する。第3実施形態では、記憶部1012に複合機特定情報711が記憶される。単体RFIDタグ2802は、複合機101のコントローラユニット220との間で通信ができないために、複合機特定情報711は、複合機101の工場出荷時や設置時に書き込まれる。複合機特定情報711自体は、第1、第2実施形態の複合機特定情報711と同じデータである。
図19(b)は、情報端末が記憶部1012に記憶されるデータにアクセスするときのデータのフォーマットを表す。データは、データ形式宣言部802と複合機特定情報データ801とで構成される。複合機特定情報データ801自体は、第1、第2実施形態の複合機特定情報データ801と同じデータである。
<複合機のRAMに記憶されるデータ>
図20は、コントローラユニット220のRAM222に記憶されるデータと、アクセス時のデータのフォーマットの例示図である。RAM222には、第1実施形態で有線インタフェース付RFIDタグ2801に記憶された近接カウンタ721及び情報端末特定情報731が記憶される。第3実施形態では、近接カウンタ721及び情報端末特定情報731を合わせて近接情報と呼ぶ。
近接情報へアクセスするのは、複合機101及び情報端末102、103である。複合機101は、コントローラユニット220のCPU221により近接情報へアクセスする。情報端末102、103は、ネットワーク106を介して近接情報へアクセスする。
図20(a)は、RAM222に記憶されるデータのフォーマットを表す。RAM222に記憶されるデータは、データ形式宣言部とデータ本体とで構成される。データ本体にアクセスするためには、対応するデータ形式宣言部を利用する。RAM222に記憶される近接カウンタ721及び情報端末特定情報731は、第1実施形態で用いられる近接カウンタ721及び情報端末特定情報731と同じデータである。
図20(b)、(c)は、CPU221や情報端末102、103が、近接カウンタ721及び情報端末特定情報731にアクセするときのデータのフォーマットを表す。これも、第1実施形態で用いられる近接カウンタデータ811及び情報端末特定情報データ821と同じデータである。
<情報端末と複合機の近接状態判断シーケンス>
図21は、複合機101が単体RFIDタグ2802を介して情報端末102の近接状態を判断する場合のシーケンス図である。情報端末102と複合機101とが離隔した状態から近接し、再び離隔するまでの流れを、単体RFIDタグ2802及び複合機101のRAM222へのアクセスを軸に表している。
複合機101のコントローラユニット220は、まず、RAM222に記憶した近接カウンタ721を初期化する(S3700)。初期化により、近接カウンタ721の値は、「0x00」になる。
情報端末102は、離隔状態から複合機101に徐々に近接して、ある程度の距離まで近接することで単体RFIDタグ2802との間で近距離無線通信が可能になる。近距離無線通信が可能になると、情報端末102は、単体RFIDタグ2802から複合機特定情報711をリードする(S3210)。情報端末102は、複合機特定情報711により、近接した複合機101を特定する。
次いで、情報端末102は、ネットワーク106を介して、特定した複合機101のRAM222にアクセスし、近接カウンタ721の値をリードする(S3215)。近接カウンタ721のリード後に情報端末102は、再度複合機101のRAM222にアクセスして、近接カウンタ721の値をインクリメントする。これにより近接カウンタ721の値は「0x01」に更新される(S3220)。また、近接カウンタ721の更新と同時に、RAM222に情報端末特定情報731を書き込む。
情報端末102は、この複合機特定情報711及び近接カウンタ721のリードと、情報端末特定情報731の書き込み及び近接カウンタ721のインクリメントと、を近距離無線通信が可能な距離にある間、定期的に行う(S3230〜S3280)。近接カウンタ721のインクリメントを定期的に行うために、近接カウンタ721の値は、「0x02」、「0x03」、「0x04」と、定期的に更新される。
複合機101のコントローラユニット220は、近接カウンタ721の初期化後に、定期的に近接カウンタ721と、書き込まれていれば情報端末特定情報731とをリードする(S3710〜S3740)。近接カウンタ721の値は、情報端末102が近接状態にある場合に更新されるので、コントローラユニット220は、近接カウンタ721の値により、近接状態にある情報端末の有無を知ることができる。ステップS3720、S3730では、前回とは異なる近接カウンタ721の値をリードするために、コントローラユニット220は、近接状態にある情報端末が有ることを知る。ステップS2740では、前回と同じ近接カウンタの値「0x04」をリードするために、コントローラユニット220は、近接状態にある情報端末が無いことを知る。また、情報端末特定情報731により、近接状態にある情報端末102を特定することができる。
なお、情報端末102が近接カウンタ721を更新する周期とコントローラユニット220が近接カウンタ721をリードする周期とは、コントローラユニット220が近接カウンタ721をリードする周期の方が長い。コントローラユニット220が近接カウンタ721をリードする周期の方が短ければ、近接カウンタ721の値が更新される前に同じ値をリードして、情報端末102が離隔状態にあると誤判断する可能性があるためである。
情報端末102と複合機101の各々の処理の詳細は後述する。
<情報端末による複合機操作アプリケーションの処理フロー>
図22は、情報端末102による複合機操作アプリケーションを用いた近接状態を判断する処理フローを表す図である。
情報端末102のCPU602は、RFIDタグリーダライタ612により、単体RFIDタグ2802の検索を行う(S1200)。単体RFIDタグ2802を検知しない場合、CPU602は、近接状態にある複合機101が無く、複合機101から離隔状態にあると判断して、遠隔操作を行う(S1200:N、S1260)。
単体RFIDタグ2802を検知した場合、CPU602は、RFIDタグリーダライタ612により、単体RFIDタグ2802に記憶されているデータをリードしてRAM603に記憶する(S1200:Y、S1201)。CPU602は、RAM603に記憶した単体RFIDタグ2802のデータに含まれる複合機特定情報711が、複合機101の正しい複合機特定情報であるか否かを確認する(S1210)。CPU602は、データ形式宣言部802を抽出することで、複合機特定情報803を確認する。確認の詳細は、第1実施形態と同様である(図12のステップS1010)。
単体RFIDタグ2802が複合機101に搭載されたものでない場合(S1210:N)、CPU602は、近接状態にある複合機101が無いと判断して、ステップS1260の処理を行う。
単体RFIDタグ2802が複合機101に搭載されたものである場合、CPU602は、複合機101とネットワーク106を介した通信が可能であるか否かを確認する(S1210:Y、S1215)。通信可能であれば、CPU602は、ネットワーク106を介して複合機101のRAM222から近接情報を取得し、RAM603に記憶する(S1215:Y、S1217)。
CPU602は、RAM603に記憶した近接情報から、近接カウンタ721の値を確認する(S1220)。CPU602は、データ形式宣言部812を抽出することで、近接カウンタ813の値を確認する。
複合機101とのネットワーク106を介した通信が不可である場合(S1215:N)、或いは近接カウンタ721の値が確認されない場合(S1220:N)、CPU602は、近接状態にある複合機101が無いと判断する。
ステップS1215、S1220で近接状態にある複合機101が無いと判断した場合、CPU602は、ステップS1260の処理を行う。
近接カウンタ721の値を確認するとCPU602は、ネットワーク106を介して複合機101のRAM222の近接情報を更新して書き換える。CPU602は、近接カウンタ721の値を「1」インクリメントしてRAM222に書き込む(S1220:Y、S1230)。また、CPU602は、情報端末102を特定するためのIPアドレスを情報端末特定情報731としてRAM222に書き込む。近接カウンタ721の値の書き込みは、データ形式宣言部812を指定し、近接カウンタ813の値にインクリメントした値を指定することで行う。また情報端末特定情報731の書き込みは、データ形式宣言部822を指定し、情報端末のIPアドレスを情報端末特定情報823に指定することで行う。
CPU602は、ステップS1200、S1210、S1215、S1220の結果から、情報端末102が、複合機101に近接した位置に有ると判断する。CPU602は、図8(b)で示す複合機操作アプリケーションのインタフェース画面を表示する。操作者は、この画面により操作を行う(S1250)。
以上により、近接状態の確認から複合機操作アプリケーションを用いた操作までの一連の処理が終了する。操作終了後、CPU602は、一定時間待機し、ステップS1200の処理に戻る。
<複合機の処理フロー>
図23は、複合機101による近接状態を判断する処理フローを表す図である。
複合機101のCPU221は、まず、初期化処理を行う(S2200)。初期化処理によりCPU221は、RAM222の近接カウンタ721の値を「0x00」にリセットする。初期化処理では、RAM222に記憶される近接カウンタ確認値も「0x00」にリセットされる。
CPU221は、初期化処理後にRAM222に記憶される近接カウンタ721の値をリードして(S2220)、近接カウンタ確認値と比較する。これにより、CPU221は、近接カウンタ721の値が更新されているか否かを確認する(S2230)。CPU221は、近接カウンタ721の値が更新されている場合、情報端末102が複合機101に近接状態にあると判断する。近接カウンタ721の値が更新されていない場合、情報端末102が離隔状態にあると判断する。
情報端末102が複合機101に近接状態にある場合、CPU221は、近接カウンタ確認値を、ステップS2220で取得した近接カウンタ721の値に更新する(S2230:Y、S2240)。その後、CPU221は、RAM222に記憶される情報端末特定情報731をリードする(S2255)。これにより、複合機101が搭載する単体RFIDタグ2802と近距離無線通信を行っている情報端末を特定する情報、例えばIPアドレスを取得する。
CPU221は、RAM222に記憶される図10の情報端末管理テーブルの情報端末特定情報902(第1識別情報)を参照して、取得した情報端末特定情報(第2識別情報)に一致する情報端末の管理情報を特定する。これにより、複合機101がネットワーク106を介して通信している複数の情報端末の中から、近接している情報端末を特定することができる。そして情報端末管理テーブルの対応する情報端末のファイルの近接状態903を、「近接」、スキャン機能状態を「占有」に更新する。例えば情報端末特定情報731に記憶されているIPアドレスが「192.168.42.10」ならば、図10の第1情報端末951の管理情報を更新する(S2257)。
CPU221は、情報端末特定情報731に対応する情報端末が近接状態として処理を行う(S2260)。
情報端末が複合機101から離隔状態にある場合、CPU221は、情報端末管理テーブルを、近接状態の情報端末が無いと示すように更新する。CPU221は、情報管理テーブルの近接状態903をすべて「離隔」、スキャン機能状態904をすべて「利用不可」にして占有状態を解除する(S2269)。CPU221は、全ての情報端末が離隔状態として処理を行う(S2207)。
以上により、近接状態の確認及びそれに付随する一連の処理が終了する。操作終了後、CPU221は、一定時間待機し、ステップS2220の処理に戻る。
なお、第3実施形態ではRAM222に近接カウンタ721を記憶する構成であるが、これに代えて、第2実施形態で用いた近接フラグ781をRAM222に記憶する構成であってもよい。この場合の処理は、第2実施形態に準じたものになり、情報端末が、RAM222の近接フラグ781を、ネットワーク106を介してセットすることになる。
以上説明したような第3実施形態では、第1実施形態と同様に、単体RFIDタグ2802を備える複合機101が、RFIDタグリーダライタ612を備える情報端末102、103の近接状態と離隔状態とを検知することができる。そのために、ネットワーク106を介して接続された複数の情報端末の中から、近接した情報端末のにみ複合機101を占有させることができる。また第3実施形態では、有線インタフェース付RFIDよりも安価な単体RFIDを用いることが可能である。
[第4実施形態]
図7(b)に示す通り、複合機101は、操作部210に情報端末102が近接した状態で、情報端末102に特定の機能を占有させる。操作部210は、図3に示す通り、多数の操作キーを備える。操作者は、情報端末102を操作部210に近接させて操作するために、情報端末102の本体により、誤って操作部210の操作キーを操作する可能性がある。
第4実施形態では、このような操作キーの誤操作を防止する。
複合機101は、近接状態と判断した情報端末が有る場合に、操作部210の操作キーの操作により入力される指示を無効にする。これにより、操作キーの誤操作を防止することができる。この処理は、例えば第1実施形態においては、図13のステップS2060の処理の際に行われる。この場合、複合機101は、図24に示すように、操作部210の表示部2010に「キーソウサムコウ」と表示して、操作キーによる操作を無効にしたことを操作者に報知する。
以上説明したような第4実施形態では、第1、第2、第3実施形態の効果に加えて、複合機101が情報機器の近接状態を検知している期間、複合機101の操作部210の誤操作を防ぐことができる。
以上、本発明の好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。また、上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
また、上述の情報端末102は、様々な装置を含むものである。例えば、スマートフォンやタブレットに限らず、カメラ、ビデオカメラ、その他の画像ビューワ等を含む。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
101…複合機、102,103…情報端末、210…操作部、220,601…コントローラユニット、280…RFIDタグ、2801…有線インタフェース付RFIDタグ、2802…単体RFIDタグ、612…RFIDタグリーダライタ

Claims (5)

  1. 複数の情報端末の各々を識別するための第1識別情報を保持し、前記複数の情報端末のうち近距離無線通信可能な距離にある情報端末により利用可能な機能を有する画像形成装置であって、
    外部からの電力供給により前記情報端末との間で近距離無線通信を行うための無線ICタグと、
    前記無線ICタグとの間で近距離無線通信を行う前記情報端末により書き換えられる近接情報、及び前記近接情報を書き換えた前記情報端末により書き込まれる、該情報端末を識別するための第2識別情報を記憶する記憶手段と、
    前記近接情報が書き換えられたことを検知し、前記記憶手段から前記第2識別情報を取得して、前記第1識別情報と前記第2識別情報とにより前記複数の情報端末から該情報端末を特定し、特定した情報端末による前記機能の利用を許可する制御手段と、を備えることを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記記憶手段は、前記情報端末により前記近接情報が定期的に書き換えられ、
    前記制御手段は、定期的に前記近接情報を確認して、前記近接情報が書き換えられたことを検知した次の周期で前記近接情報の書き換えを検知しないときに、前記情報端末による前記機能の利用を不許可にすることを特徴とする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記無線ICタグは、前記制御手段と直接データの送受信が可能に接続されており、
    前記記憶手段は、前記無線ICタグに備えられて、前記無線ICタグとの間で近距離無線通信を行う前記情報端末により、近距離無線通信を介して前記近接情報が書き換えられるとともに前記第2識別情報が書き込まれることを特徴とする、
    請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の情報端末の各々と通信を行う通信手段を備えており、
    前記記憶手段は、前記無線ICタグとの間で近距離無線通信を行う前記情報端末により、前記通信手段を介して前記近接情報が書き換えられるとともに前記第2識別情報が書き込まれることを特徴とする、
    請求項1または2記載の画像形成装置。
  5. 操作者の操作により指示の入力が可能な操作手段を備えており、
    前記制御手段は、前記近接情報が書き換えられたことを検知したときに、前記操作手段から入力される前記指示を無効にすることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成装置。
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