JP2014123255A - 電子機器、認証システム、認証方法及び認証プログラム - Google Patents

電子機器、認証システム、認証方法及び認証プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】近距離通信を用いた機器の認証を簡易な導入及び管理により実現する。
【解決手段】電子機器は、有効期限が定められた当該電子機器の使用権限を証明するチケットを有する近距離通信端末と近距離通信を行う電子機器であって、前記チケットに含まれる第1の認証情報に対応する第2の認証情報を記憶する記憶手段と、前記近距離通信端末から前記チケットを取得する取得手段と、取得した前記チケットに含まれる前記有効期限及び前記第1の認証情報と、前記第2の認証情報とに基づき、当該電子機器の使用権限を認証する認証手段とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器、認証システム、認証方法及び認証プログラムに関する。
プリンタ、MFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置やPC等の情報処理装置(以下、それぞれを区別しない場合「機器」という。)の使用や入退室管理の認証を行う方法として、NFC(Near Field Communication)対応のICカード等を用いた認証が一般に知られている。また、近年、NFC対応のICチップ(NFCチップ)がカードだけでなく、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末にも搭載されるようになり、NFCを利用した認証の更なる普及が見込まれる。
NFCを用いた機器の認証では、NFCチップが搭載されたカードを、機器に内蔵又は接続されたNFCリーダ/ライタにかざし、NFCチップに格納されたユーザID等といったユーザ固有の情報(ユーザ情報)の読み書きを行う。そして、機器は、NFCチップに格納された情報の正当性を判定するため、予めユーザ情報が登録されたLDAP(Lightweight Directory Access Protocol Server)サーバ等の外部認証装置に問い合わせを行う。そして、NFCチップに格納されたユーザ情報が、LDAPサーバ等に登録されている情報と一致すると認証は成功となり、ユーザは機器を使用できるようになる。これにより、ユーザ個人毎に高いセキュリティを担保した認証を行うことができる。
ところで、機器の認証は、機密性の高い情報を扱うため高いセキュリティを確保できる個人毎のユーザ情報を認証するオフィス等での利用だけでなく、個人毎のユーザ情報を用いる程高いセキュリティは必要としないが、一定以上のセキュリティを確保したいときに利用したい場合がある。このような高いセキュリティは必要としないが一定以上のセキュリティを確保したい場合とは、例えば、レンタルオフィスを使用する一定期間だけMFPの使用を制限したい場合やイベント会場でイベント運営者又は参加者に限定して特典やパンフレット等の印刷を許可したい場合、貸し会議室等で行う研修時に入退室管理を行いたい場合等である。
しかしながら、NFCを用いて機器の認証を行う場合、使用制限を一時的に行いたいだけであっても、NFCの認証システムを導入する必要がある。すなわち、一時的に使用制限を行いたい場合であっても、NFCによる認証を行うためには、LDAPサーバ等の外部認証装置の設置や通信回線の準備が必要であり、また外部認証装置が用意できた場合であってもユーザや機器毎に逐一認証に用いるユーザ情報を登録しなくてはならない。そのため、外部認証装置の用意やユーザ情報の登録といった作業には、コストや手間がかかり、作業自体も煩雑になり得るといった問題がある。
一方、特許文献1には、通信の物理層が異なる複数方式の非接触ICカードが存在する環境下で、ICカード内に格納されているさまざまなデータ構造のアプリケーションを利用できるようにする目的で、ICカード読み書き装置がサービス検索するための処理をモジュール化してミドルウェアに配置する構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、広範なアプリケーション・サービスに対応するNFCによる認証を実現できるが、認証を実現する構成では外部認証装置が必要であり、またユーザ情報を予め外部認証装置に逐一登録せざるを得ない。したがって、特許文献1に記載の技術では、上記問題を解消できない。
そこで、本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、近距離通信を用いた機器の認証を簡易な導入及び管理により実現することを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、電子機器は、有効期限が定められた当該電子機器の使用権限を証明するチケットを有する近距離通信端末と近距離通信を行う電子機器であって、前記チケットに含まれる第1の認証情報に対応する第2の認証情報を記憶する記憶手段と、前記近距離通信端末から前記チケットを取得する取得手段と、取得した前記チケットに含まれる前記有効期限及び前記第1の認証情報と、前記第2の認証情報とに基づき、当該電子機器の使用権限を認証する認証手段とを有する。
本発明の実施の形態によれば、近距離通信を用いた機器の認証を簡易な導入及び管理により実現できる。
本発明の実施形態における認証システムのシステム構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるNFCデバイスのハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における管理端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における認証システムの機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における認証支援アプリの認証情報設定画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態における認証支援アプリのチケット発行画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるNFCデバイスの認証情報記憶手段に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるNFCデバイスのチケット記憶手段に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態の認証システムにおける認証情報の設定の動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態の認証システムにおけるチケットの生成の動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態の認証システムにおける認証処理の動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態におけるMFPにおいて実行される認証処理手順の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態における認証結果の表示画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)を図面に基づいて説明する。
[システム構成]
図1は、本発明の実施形態における認証システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示されるように、認証システム1は、MFP(Multifunction Peripheral)10a、10b、・・・10n(以下、それぞれを区別しない場合「MFP10」という。)と、NFCデバイス20と、管理端末30とを有する。MFP10a、10b、・・・10nは、それぞれNFCリーダ/ライタ(以下、「NFC R/W」という。)152a、152b、・・・152nを備えている。管理端末30は、NFC R/W310を備えている。MFP10と管理端末30とは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)又はインターネット等の有線/無線のネットワーク99を介して接続されている。NFC R/W152及びNFC R/W310は、通信可能な近距離に存在するNFCデバイス20と近距離無線通信を行う。ここで、本発明の実施形態における近距離無線通信は、ISO/IEC18092又はISO/IEC21481勧告に準拠するNFC通信規格である。なお、近距離無線通信は、NFC通信規格に限らず、例えばBluetooth(登録商標)等であってもよい。
認証システム1は、MFP10の使用権限を証明するチケットが発行されたNFCデバイス20が、NFCデバイス20のユーザ(以下、「利用者」という。)によってNFC R/W152にかざされると、チケットに含まれる認証に用いられる認証情報及びチケットの有効期限に基づき、MFP10にNFCデバイス20による使用の認証を行わせるシステムである。また、認証システム1における管理端末30がNFCデバイス20に対するチケットの発行処理を行う。
MFP10は、印刷、スキャン、コピー及びファクス(FAX)通信等のうちの二以上の機能を一台の筐体によって実現する複合機である。但し、いずれか一つの機能を単体で有する機器がMFP10として用いられてもよい。また、MFP10は、NFCを用いた認証により利用者に対する使用制限を行う機能を有する。なお、MFP10は、NFC対応の電子機器の一例である。本発明の実施形態におけるNFC対応の電子機器とは、NFCによりこの電子機器の使用の認証を行う機器であればよく、MFP10の他にPC(Personal Computer)等が挙げられる。
NFCデバイス20は、NFC通信規格に対応するIC(Integrated Circuit)チップ(NFCチップ)が搭載された携帯端末又はカードである近距離通信端末である。携帯端末は、例えばスマートフォン、タブレット端末又はPDA(Personal Digital Assistant)等のスマートデバイスである。カードは、例えば非接触型ICカード又はパッシブ型RFID(Radio Frequency Identification)タグである。
管理端末30は、認証システム1の管理者(以下、単に「管理者」という。)によって使用されるコンピュータである。管理端末30は、MFP10に対してネットワーク99を介して、NFCデバイス20がMFP10を使用するための認証に用いられる認証情報の設定を行う。また、管理端末30は、NFCデバイス20に対して、NFC R/W310を用いて、認証に用いられる認証情報の設定を行う。管理端末30は、PC等の情報処理端末である。
[ハードウェア構成]
<MFP>
図2は、本発明の実施形態におけるMFP10のハードウェア構成の一例を示す図である。
MFP10は、コントローラ100と、操作パネル110と、記憶メディアI/F120と、データ通信I/F130と、HDD(Hard Disk Drive)140と、NFC I/F150と、スキャナ160と、プロッタ170とを有し、それぞれPCIバス180で相互に接続されている。
コントローラ100は、ROM101、RAM102及びCPU103を有しており、ROM101は、MFP10が起動されるときに実行されるプログラムや各種データを格納している。また、RAM102は、ROM101やHDD140から読み出された各種プログラムやデータを一時保持する。さらに、CPU103は、RAM102が一時保持しているプログラムに基づきMFP10としての基本処理を実行するとともに、後述する認証処理を実行する。
すなわち、MFP10は、ROM101、後述するHDD140及び記録媒体122等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の認証処理を実行する認証プログラムを読み込んでRAM102等に導入することで、後述するMFP10の使用権限を証明するチケットを有するNFCデバイス20(利用者)を確実に認証する認証処理を実行する情報処理装置として構築されている。この認証プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体122に格納して頒布することができる。
操作パネル110は、入力装置111と表示装置112とを有しており、入力装置111は、ハードウェアキー等で構成され、MFP10に各操作信号を入力するのに用いられる。また、表示装置112は、ディスプレイ等で構成され、例えば画像形成動作に関する各種情報を表示する。
記憶メディアI/F120は、ドライブ装置121を有しており、ドライブ装置121に記録媒体122がセットされると、記録媒体122に記録される各種データがドライブ装置121を介してHDD140に格納される。
データ通信I/F130は、インタフェース装置131を有しており、MFP10をネットワーク99等のデータ伝送路に接続するインタフェースである。
HDD140は、MFP10で取り扱われる受信文書データや読み取り画像データ等の各種データを格納している。また、HDD140は、これらの各種データを、所定のファイルシステムやDB(Data Base)により管理している。HDD140に格納される各種データの中には、例えば、スマートフォンやデジタルカメラ等の外部機器によって記録された電子データも含まれる。このような場合には、SDカード等の記録媒体122によってMFP10に提供されたり、データ伝送路であるネットワーク等を通じてアップロードされたりする。
NFC I/F150は、USB(Universal Serial Bus)ホスト151を有しており、USBホスト151は、USBケーブルを介して、NFC R/W152と接続される。USBホスト151は、NFC R/W152と通信するための物理的・電気的I/Fを制御する機能及びUSBプロトコルを制御する機能を有して、NFC R/W152と通信する。
スキャナ160は、画像読取装置161を有しており、読み取り面に配置された原稿を光学的に読み取り画像データを生成する。
プロッタ170は、印刷装置171を有しており、例えば、電子写真プロセス方式によってビットマップイメージを記録紙に印刷する。
このように、本発明の実施形態におけるMFP10では、上記ハードウェア構成により、コピー、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ等の複数の機能及び認証機能等を実現している。
<NFCデバイス>
図3は、本発明の実施形態におけるNFCデバイス20のハードウェア構成の一例を示す図である。図3には、NFCデバイス20がNFC対応の携帯端末である場合のハードウェア構成を示す。
NFCデバイス20は、NFCデバイス全体の動作を制御するCPU201、基本入出力プログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、CPU201の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行うEEPROM204、CPU201の制御に従って被写体を撮像し画像データを得るCMOS(Complementary Metal OxIDe Semiconductor)センサ205、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種加速度・方位センサ206、フラッシュメモリ等の記録メディア207に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ208を備えている。そして、メディアドライブ208の制御に従って、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶する記録メディア207が着脱自在な構成となっている。
なお、EEPROM204には、CPU201が実行するオペレーティングシステム(OS)、ネットワーク設定に必要なアソシエーション情報及びMFP10を使用するための認証に用いるデータ等が記憶されている。また、CMOSセンサ205は、光を電荷に変換して被写体の画像を電子化する電荷結合素子であり、被写体を撮像することができれば、CMOSセンサに限らず、CCD(Charge Coupled Device)センサであってもよい。
さらに、携帯端末は、音声を音声信号に変換する音声入力部209、音声信号を音声に変換する音声出力部210、アンテナ211、このアンテナ211を利用して無線通信信号により最寄りの基地局と通信を行う通信部212、アクセスポイントとIEEE802.11規格に準拠する無線LAN通信を行う無線LAN通信部213、近距離無線通信用アンテナ214、この近距離無線通信用アンテナ214を利用してNFC R/W152又はNFC R/W310と近距離無線通信を行う近距離無線通信部215、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等のディスプレイ216、このディスプレイ216上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ216上におけるタッチ位置を検出するタッチパネル217及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン219を備えている。また、NFCデバイスは、専用の電池218も設けられており、この電池218によって駆動される。なお、音声入力部209は、音声を入力するマイクが含まれ、音声出力部210には、音声を出力するスピーカが含まれている。
このように、本発明の実施形態におけるNFCデバイス20では、上記ハードウェア構成により、携帯端末の基本機能及びNFC R/W152又はNFC R/W310との近距離無線通信機能等を実現している。
<管理端末>
図4は、本発明の実施形態における管理端末30のハードウェア構成の一例を示す図である。
管理端末30は、コンピュータによって構成されている。そして、管理端末30は、管理端末全体の動作を制御するCPU301、IPL(Initial Program Loader)等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM302、CPU301のワークエリアとして使用されるRAM303、管理端末用のプログラム等の各種データ等を記憶するHD304、CPU301の制御にしたがってHD304に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD305、フラッシュメモリ等の記録メディア306に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ307、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像等の各種情報を表示するディスプレイ308、ネットワーク99を利用してデータ通信するためのネットワークI/F309、NFC I/F310とUSBケーブルを介して接続するUSBホスト311、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたキーボード312、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行うマウス313、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM314に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ315、外部機器を接続するための外部機器I/F316並びに上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン317を備えている。
このように、本発明の実施形態における管理端末30では、上記ハードウェア構成により、MFP10との通信機能、NFCデバイス20との近距離通信機能及びMFP10並びにNFCデバイス20に対する情報設定機能等を実現している。
[機能構成]
図5は、本発明の実施形態における認証システム1の機能構成の一例を示す図である。
<管理端末>
管理端末30が有する各機能はCPU301(図4)がプログラムを実行し、ハードウェアと協働することで実現される。
管理端末30は、表示手段31、入力手段32、LAN通信I/F手段33、認証情報設定要求手段35及びチケット生成要求手段36を有する。また、管理端末30が備えるUSBホスト311(図4)とUSBケーブルを介して接続するNFC R/W310は、NFC通信I/F手段3101を有する。また、上記機能のうち認証情報設定要求手段35及びチケット生成要求手段36は、認証支援アプリ34により実行される。
表示手段31は、ディスプレイ308(図4)を制御し、管理者等に対する情報をディスプレイ380に表示出力する。
入力手段32は、キーボード312及びマウス313(図4)を制御し、管理者等によるキーボード312又はマウス313の操作に基づく入力命令を受け付ける。
LAN通信I/F手段33は、ネットワークI/F309(図4)を制御し、IEEE802.11a/b/g/nの通信規格の無線LAN又はIEEE802.3の通信規格のイーサネット(登録商標)により、ネットワーク99を介して、MFP10とデータの送受信を行う。
NFC R/W310が有するNFC通信I/F手段3101は、ISO/IEC18092勧告の近距離無線通信規格により、周波数13.56MHz帯の電磁波を用い、NFCタグや非接触ICカード(NFCデバイス20)へのデータの書き込みや読み込みを行う。NFCデバイス20へのデータの書き込み又は読み込みは、NFCデバイス20がNFC R/W310に近距離(約10cm未満)でかざされた場合に可能となる。なお、NFC通信を行う距離は、使用する周波数帯域の変更により長くできる。
認証情報設定要求手段35は、MFP10を使用するための認証に用いられる認証情報をMFP10及びNFCデバイス20に設定するための認証情報設定要求を生成する。そして、認証情報設定要求手段35は、生成した認証情報設定要求を、LAN通信I/F手段33を介してMFP10に送信したり、NFC通信I/F手段3101を介してNFCデバイス20に送信したりする。認証情報は、複数の情報を有し、例えばMFP10を使用する場所や認証システム1の管理者名等である。なお、認証情報設定要求は、管理者等による図6に示される認証情報設定画面を用いた操作によって、送信される。
図6は、本発明の実施形態における認証支援アプリ34の認証情報設定画面の一例を示す図である。図6(a)に示される画面は、LAN通信I/F手段33を介して、認証情報をMFP10に送信するときに用いられる画面である。図6(b)に示される画面は、NFC通信I/F手段3101を介して、認証情報をNFCデバイス20に書き込むときに用いられる画面である。図6(b)に示される画面は、NFCデバイス20がNFC R/W310の近距離でかざされると、自動的に表示される。
図6(a)に示される認証情報設定画面には、認証情報a入力フォーム3501、認証情報b入力フォーム3502、設定対象機器選択ボックス3503、設定実行ボタン3504及び終了ボタン3505が含まれる。認証情報a入力フォーム3501には、例えばMFP10の設置場所を示す情報が入力される。認証情報b入力フォーム3502には、例えば認証システム1の管理者名が入力される。図6(a)の例では、認証情報a入力フォーム3501に「X事業所Y階」が入力され、認証情報b入力フォーム3502に「管理者A」が入力されている。設定対象機器選択ボックス3503は、認証情報の設定対象とする機器(MFP10)の名称と、各機器に対して認証情報の設定を実行するか否かを選択するチェックボックスとが表示されている。設定対象機器の名称は、予め管理者等により手動で入力される。また、管理端末30とMFP10とが同一のネットワークセグメントに属している場合は、機器検出のプロトコルであるSSDP(Simple Service Discovery Protocol)等を用いてMFP10の名称を自動検出してもよい。設定実行ボタン3504は、MFP10に認証情報を設定するときに押下されるボタンである。設定実行ボタン3504が押下されると、LAN通信I/F手段33(ネットワーク99)を介して、チェックボックスでチェックした設定対象機器に対して、入力された認証情報を含む認証情報設定要求が送信される。終了ボタン3505は、認証情報設定画面を閉じるときに押下されるボタンである。
図6(b)に示される認証情報設定画面には、R/W対象NFCデバイスID3506、認証情報a入力フォーム3507、認証情報b入力フォーム3508、書き込みボタン3509、読み込みボタン3510及び終了ボタン3511が含まれる。R/W対象NFCデバイスID3506は、NFCデバイス20がNFC R/W310の近距離でかざされると表示されるNFCデバイス20を識別するID(NFCデバイスID)である。NFCデバイスIDは、NFCデバイス20を識別する英数字、記号又はこれらの組合せであり、任意に利用者や管理者等により設定される。認証情報a入力フォーム3507、認証情報b入力フォーム3508は、図6(a)に示される認証情報a入力フォーム3501、認証情報b入力フォーム3502にそれぞれ対応する。なお、MFP10に設定される認証情報a及び認証情報bと、NFCデバイス20に書き込まれる認証情報a及び認証情報bとがそれぞれ一致していなければ、MFP10における認証は失敗する。書き込みボタン3509は、NFCデバイス20に認証情報を書き込むときに押下されるボタンである。書き込みボタン3509が押下されると、NFC通信I/F手段3101を介して、NFCデバイス20に対して、入力された認証情報を含む認証情報設定要求が送信される。読み込みボタン3510は、NFCデバイス20に書き込まれている認証情報を表示されるためのボタンである。読み込みボタン3510が押下されると、NFCデバイス20に認証情報が書き込まれている場合は、認証情報a入力フォーム3507及び認証情報b入力フォーム3508に書き込まれている情報が表示される。終了ボタン3511は、認証情報設定画面を閉じるときに押下されるボタンである。
なお、図6に示される認証情報設定画面には、「認証情報a」及び「認証情報b」の入力フォームが表示されているが、認証に用いる認証情報の数(例えば認証情報a〜nの場合の数「n」)は任意に変更可能である。
また、認証情報に用いられる情報の属性は、MFP10の設置場所や管理者名に限らず、他の名詞や記号等であってもよく、第三者が推測し難いようなものであることが好ましい。
図5に戻り説明する。
チケット生成要求手段36は、NFCデバイス20にMFP10の使用権限を証明する電子的なチケットを発行する。具体的には、チケット生成要求手段36は、NFCデバイス20にチケットの生成を要求するためのチケット生成要求を送信する。チケット生成要求には、生成されるチケットに設定されるMPF10の使用が許可される有効期限が含まれる。なお、NFCデバイス20において生成されるチケットには、有効期限に加えて、認証情報が含まれる。なお、チケット生成要求は、管理者等による図7に示されるチケット発行画面を用いた操作によって、送信される。
図7は、本発明の実施形態における認証支援アプリ34のチケット発行画面の一例を示す図である。図7に示されるチケット発行画面には、チケット発行対象NFCデバイスID3601、有効期限入力フォーム3602、チケット発行ボタン3603及び終了ボタン3604が含まれる。チケット発行対象NFCデバイスID3601は、NFCデバイス20がNFC R/W310の近距離(約10cm未満)でかざされると表示されるNFCデバイス20のNFCデバイスIDである。有効期限入力フォーム3602は、MFP10の使用が許可される期限が入力される。なお、有効期限入力フォーム3602は、期限の年月日に限らず、例えば期間や時分等の入力フォームを設けてもよい。チケット発行ボタン3603は、NFCデバイス20にチケットを生成させるときに押下されるボタンである。チケット発行ボタン3603が押下されると、NFC通信I/F手段3101を介して、NFCデバイス20に対して、入力された有効期限を含むチケット生成要求が送信される。終了ボタン3604は、チケット発行画面を閉じるときに押下されるボタンである。
図5に戻り説明する。
<NFCデバイス>
NFCデバイス20は、NFC通信I/F手段21、認証情報記憶手段22、チケット記憶手段23、認証情報書込手段24、チケット生成手段25及びチケット取得要求応答手段26を有する。
NFC通信I/F手段21は、近距離無線通信部215を制御し、近距離無線通信用アンテナ214(図3)が受信するNFC R/W152又はNFC R/W310から発信される電磁波により、データをメモリ(RAM203又はEEPROM204(図3)等)から読み込んだり、メモリに書き込んだりする。
認証情報記憶手段22は、管理端末30から書き込まれる(送信される)認証情報をEEPROM204(図3)等に記憶する。図8は、本発明の実施形態におけるNFCデバイスの認証情報記憶手段22に記憶される情報の一例を示す図である。図8に示されるように、認証情報記憶手段22には、MFP10を使用するための認証に用いられる「認証情報a」と「認証情報b」とが記憶される。なお、上述したように認証情報の数は任意に設定可能であるため、図8の例のように認証情報は二つに限らず、三つ以上であったり、一つであったりしてもよい。また、認証情報記憶手段22が記憶する認証情報は、一以上の認証情報の組合せを複数組記憶してもよい。
図5に戻り説明する。
チケット記憶手段23は、MFP10を使用するための許可の証明であるチケットをEEPROM204(図3)等に記憶する。具体的には、チケット記憶手段23は、管理端末30から書き込まれる(送信される)チケット生成要求に含まれる有効期限と認証情報記憶手段22に記憶される認証情報とを対応付けて記憶する。図9は、本発明の実施形態におけるNFCデバイスのチケット記憶手段23に記憶される情報の一例を示す図である。図9に示されるように、チケット記憶手段23には「有効期限」、「認証情報a」及び「認証情報b」等が記憶される。「有効期限」は、チケット生成要求に含まれる有効期限である。「認証情報a」及び「認証情報b」は、認証情報記憶手段22に記憶される認証情報である。なお、チケット記憶手段23に記憶される情報が、MFP10に送信されるチケットの構成である。また、認証情報記憶手段22が記憶する認証情報が複数組存在する場合、複数組に対応するチケットを生成する。このように複数組のチケットを用いて、よりセキュリティの高い認証を実行してもよい。
図5に戻り説明する。
チケット取得要求応答手段26は、NFC通信I/F手段21を介して、MFP10から送信されるチケット取得要求を受け付けると、チケット記憶手段23に記憶されるチケットを含むチケット取得要求応答を生成する。そして、チケット取得要求応答手段26は、NFC通信I/F手段21を介して、チケット取得要求応答を送信する。
<MFP>
MFP10が有する各機能はCPU103(図2)がプログラムを実行し、ハードウェアと協働することで実現される。
MFP10は、LAN通信I/F手段11、認証情報設定手段12、認証情報記憶手段13、チケット取得要求手段14、認証手段15及び表示手段16を有する。また、MFP10が備えるUSBホスト151(図2)とUSBケーブルを介して接続するNFC R/W152は、NFC通信I/F手段1521を有する。
LAN通信I/F手段11は、インタフェース装置131(図2)を制御し、IEEE802.11a/b/g/nの通信規格の無線LAN又はIEEE802.3の通信規格のイーサネット(登録商標)により、ネットワーク99を介して、管理端末30とデータの送受信を行う。
NFC R/W152が有するNFC通信I/F手段1521は、ISO/IEC18092勧告の近距離無線通信規格により、周波数13.56MHz帯の電磁波を用い、NFCタグや非接触ICカード(NFCデバイス20)へのデータの書き込みや読み込みを行う。
認証情報設定手段12は、管理端末30からの認証情報設定要求を受け付けると、認証情報記憶手段13に、受け付けた認証情報設定要求に含まれる認証情報を記憶する。
認証情報記憶手段13は、認証情報設定要求に含まれる認証情報をHDD140やメモリ等の記憶装置に記憶する。認証情報記憶手段13に記憶される情報は、NFCデバイス20が有する認証情報記憶手段22に記憶される情報の構成(図8)と同じである。なお、認証情報記憶手段13が記憶する認証情報は、一以上の認証情報の組合せを複数組記憶してもよい。このように複数組の認証情報を記憶することにより、NFCデバイス20が有するチケットが複数存在する場合、それぞれのチケットに対する認証を後述する認証手段15により行わせるようにしてもよい。
チケット取得要求手段14は、NFC通信I/F手段1521を介して、チケット取得要求を、NFC R/W152にかざしたNFCデバイス20に送信する。そして、チケット取得要求手段14は、NFCデバイス20から送信されるチケットが含まれるチケット取得要求応答を受け付けると、受け付けたチケットを認証手段15に通知する。
認証手段15は、チケット取得要求手段14から通知されたチケットに基づき、認証を行う。そして、認証手段15は、認証結果を表示手段16に表示させる。なお、認証手段15により実行される認証処理は、図13により後述する。
表示手段16は、表示装置112(図2)を制御し、利用者に対して認証結果を表示装置112に表示出力する。
[動作手順]
本発明の実施形態の認証システム1において実行される次の(1)〜(3)の処理の動作手順を説明する。
(1)認証情報の設定
(2)チケットの生成(発行)
(3)認証処理
(1)認証情報の設定
図10は、本発明の実施形態の認証システム1における認証情報の設定の動作手順の一例を示すシーケンス図である。(1)認証情報の設定の動作は、後述する(2)チケットの生成及び(3)認証処理が行われる前に実行される。
<MFPに対する認証情報の設定>
図10(a)には、管理端末30からMFP10に対して認証情報を設定する場合の動作手順を示している。
まず認証システム1の管理者は、認証支援アプリ34の認証情報設定画面(図6(a))をディスプレイ308に表示させるため、管理端末30のマウス313等を操作する(S101)。入力手段32は、管理者の操作に基づく入力指示を受け付けると、認証情報設定要求手段35に管理者による入力指示を通知する。
認証情報設定要求手段35は、表示手段31を介して、認証支援アプリ34の認証情報設定画面をディスプレイ308に表示させる(S102)。
管理者は、ディスプレイ308に表示された認証情報設定画面において、キーボード312やマウス313を操作し、認証情報を入力し、設定対象機器を選択し、設定実行ボタン3504を押下する(S103)。ここで、具体的な認証情報設定画面において入力される情報は、例えば図6(a)に示されるように認証情報aにMFP10の設置場所を示す「X事業所Y階」、認証情報bに認証システム1の管理者名を示す「管理者A」、設定対象機器に「MFP10a」と「MFP10b」とである。
認証情報設定要求手段35は、入力手段32を介して管理者による入力指示を受け付けると、入力された認証情報(認証情報a:「X事業所Y階」、認証情報b:「管理者A」)を含む認証情報設定要求を生成する(S104)。そして、認証情報設定要求手段35は、生成した認証情報設定要求を、LAN通信I/F手段33(ネットワーク99)を介して、設定対象機器として選択されたMFP10(MFP10a、MFP10b)に送信する(S105)。
MFP10a及びMFP10bの認証情報設定手段12は、LAN通信I/F手段11を介して、認証情報設定要求を受け付けると、認証情報設定要求に含まれる認証情報(認証情報a:「X事業所Y階」、認証情報b:「管理者A」)を認証情報記憶手段13に記憶する(S106)。
上述した動作手順により認証システム1は、認証支援アプリ34を用いて入力されたMFP10を使用するための認証に用いられる認証情報を、選択されたMFP10に設定できる。
<NFCデバイスに対する認証情報の書き込み(設定)>
図10(b)には、管理端末30からNFCデバイス20に対して認証情報を設定する場合の動作手順を示している。
まずNFCデバイス20のユーザ(利用者)が、NFCデバイス20を管理端末30が備えるNFC R/W310にかざすと、NFC R/W310のNFC通信I/F手段3101は、NFCデバイス20の存在を検出する(S111)。次に、NFC通信I/F手段3101は、管理端末30の認証情報設定要求手段35に、NFCデバイス20の検出を通知する(S112)。
認証情報設定要求手段35は、表示手段31を介して、認証支援アプリ34の認証情報設定画面(図6(b))をディスプレイ308に表示させる(S113)。ここで認証情報設定画面には、検出されたNFCデバイス20のNFCデバイスIDが表示され、管理者は検出されたNFCデバイス20を確認できる。
管理者は、ディスプレイ308に表示された認証情報設定画面において、認証情報の設定対象のNFCデバイスIDを確認し、キーボード312やマウス313を操作し、認証情報を入力し、書き込みボタン3509を押下する(S114)。ここで、具体的な認証情報設定画面において入力される情報は、例えば図6(b)に示されるように認証情報aに「X事業所Y階」、認証情報bに「管理者A」である。
認証情報設定要求手段35は、入力手段32を介して管理者による入力指示を受け付けると、入力された認証情報(認証情報a:「X事業所Y階」、認証情報b:「管理者A」)を含む認証情報設定要求を生成する(S115)。そして、認証情報設定要求手段35は、生成した認証情報設定要求を、NFC通信I/F手段3101を介して、NFCデバイス20に送信させる(S116)。NFC通信I/F手段3101は、認証情報設定要求をNFCデバイス20に送信する(S117)。
NFCデバイス20の認証情報書込手段24は、NFC通信I/F手段21を介して、認証情報設定要求を受け付けると、認証情報設定要求に含まれる認証情報(認証情報a:「X事業所Y階」、認証情報b:「管理者A」)を認証情報記憶手段22に記憶する(S118)。
上述した動作手順により認証システム1は、認証支援アプリ34を用いて入力されたMFP10を使用するための認証に用いられる認証情報を、NFC R/W310にかざされたNFCデバイス20に近距離無線通信を用いて書き込むことができる。
なお、本発明の実施形態において、NFCデバイス20への認証情報の書き込み方法としてNFC R/W310による近距離無線通信を用いたが、この方法に限らず例えばNFCデバイス20が移動体通信機能又は無線LAN通信機能を有する場合は、移動体通信又は無線LAN通信により認証情報をNFCデバイスに送信し設定してもよい。
(2)チケットの生成(発行)
図11は、本発明の実施形態の認証システム1におけるチケットの生成の動作手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図11の例の初期状態において、NFCデバイス20には認証情報が設定されている。
まずNFCデバイス20のユーザ(利用者)又は認証システム1の管理者が、NFCデバイス20を管理端末30が備えるNFC R/W310にかざすと、NFC R/W310のNFC通信I/F手段3101は、NFCデバイス20の存在を検出する(S121)。次に、NFC通信I/F手段3101は、管理端末30の認証情報設定要求手段35に、NFCデバイス20の検出を通知する(S122)。
管理者は、NFC R/W310にかざされたNFCデバイス20に対して、MFP10の使用を許可する証明であるチケットを発行するため、マウス313等を操作し、認証支援アプリ34を起動させ、チケット発行画面(図7)の表示を選択する(S123)。なお、ディスプレイに認証情報設定画面(図6)が表示されている場合は、チケット発行画面に切り替える。入力手段32は、管理者の操作に基づく入力指示を受け付けると、チケット生成要求手段36に管理者による入力指示を通知する。
チケット生成要求手段36は、表示手段31を介して、認証支援アプリ34のチケット発行画面をディスプレイ308に表示させる(S124)。ここでチケット発行画面には、検出されたNFCデバイス20のNFCデバイスIDが表示され、管理者は検出されたNFCデバイス20を確認できる。
なお、上記ステップS123・S124の動作後に、ステップS121・S122が実行されてもよい。すなわち管理端末30におけるチケット発行画面の表示とNFC R/W310にNFCデバイス20がかざされる動作との順序は問わない。
管理者は、ディスプレイ308に表示されたチケット発行画面において、認証情報の設定対象のNFCデバイスIDを確認し、キーボード312やマウス313を操作し、有効期限(例えば「2012年12月22日」)を入力し、チケット発行ボタン3603を押下する(S125)。
チケット生成要求手段36は、入力手段32を介して管理者による入力指示を受け付けると、入力された有効期限(「2012年12月22日」)を含むチケット生成要求を生成する(S126)。そして、チケット生成要求手段36は、生成したチケット生成要求を、NFC通信I/F手段3101を介して、NFCデバイス20に送信させる(S127)。NFC通信I/F手段3101は、チケット生成要求をNFCデバイス20に送信する(S128)。
NFCデバイス20のチケット生成手段25は、NFC通信I/F手段21を介して、チケット生成要求を受け付けると、チケット生成要求に含まれる有効期限と、認証情報記憶手段22に記憶される認証情報(認証情報a:「X事業所Y階」、認証情報b:「管理者A」)とを対応付けたチケットを生成する(S129)。そして、チケット生成手段25は、生成したチケットをチケット記憶手段23に記憶する(S130)。
上述した動作手順により認証システム1は、管理端末30からの入力指示に基づきNFC R/W310にかざされたNFCデバイス20に対して、MFP10の使用の許可を証明するチケットを発行させることができる。
なお、管理端末30からNFCデバイスへのチケットの生成要求の送信時に、認証情報を合わせて送信するようにしてもよい。これにより、予めNFCデバイス20に対する認証情報の設定処理(図10(b))を行う必要はなくなる。
(3)認証処理
図12は、本発明の実施形態の認証システム1における認証処理の動作手順の一例を示すシーケンス図である。図12は、NFCデバイス20のユーザ(利用者)がMFP10を使用するため、NFCデバイス20をMFP10が備えるNFC R/W152にかざしたときに行われる認証処理の動作手順が示されている。
まずNFCデバイス20のユーザ(利用者)が、NFCデバイス20をMFP10が備えるNFC R/W152にかざすと、NFC R/W152のNFC通信I/F手段1521は、NFCデバイス20の存在を検出する(S131)。次に、NFC通信I/F手段1521は、MFP10のチケット取得要求手段14に、NFCデバイス20の検出を通知する(S132)。
チケット取得要求手段14は、NFCデバイス20の検出の通知に基づき、チケット取得要求を生成する(S133)。チケット取得要求は、NFCデバイス20が保持するチケットを読み取る(取得する)ための信号である。そして、チケット取得要求手段14は、生成したチケット取得要求を、NFC通信I/F手段1521を介して、NFCデバイス20に送信させる(S134)。NFC通信I/F手段1521は、チケット取得要求をNFCデバイス20に送信する(S135)。
NFCデバイス20のチケット取得要求応答手段26は、NFC通信I/F手段21を介して、チケット取得要求を受け付けると、チケット記憶手段23に記憶されるチケットを読み出し、読み出したチケットを含むチケット取得要求応答を生成する(S136)。そして、チケット取得要求応答手段26は、生成したチケット取得要求応答を、NFC通信I/F手段21を介してMFP10(NFC R/W152)に送信する(S137)。
NFC R/W152のNFC通信I/F手段1521は、受信したチケット取得要求応答を、MFP10に送信する(S138)。
MFP10のチケット取得要求手段14が、チケット取得要求応答を受け付けると、チケット取得要求応答に含まれるチケットを認証手段15に通知する。
認証手段15は、通知されたチケットに含まれる有効期限及び認証情報に基づき、認証処理を行う(S139)。なお、詳細な認証処理手順について、図13を用いて後述する。そして、認証手段15は、認証処理に基づく認証の成功又は失敗を示す認証結果を、表示手段16を介して、表示装置112に表示させる(S140)。
ここで、認証手段15により実行される認証処理手順を説明する。図13は、本発明の実施形態におけるMFP10において実行される認証処理手順の一例を示すフローチャート図である。
MFP10のチケット取得要求手段14は、NFC R/W152にかざされたNFCデバイス20からチケットを取得できたか否かを判定する(S1001)。チケットを取得できたか否かの判定は、チケット取得要求に対する応答が無く応答タイムアウトが発生した場合又は取得したチケットに有効期限若しくは一以上の認証情報が含まれていなかった場合、チケットを取得できなかったと判定される。
ここで、チケットが取得できたと判定された場合(ステップS1001においてYES)、チケット取得要求手段14は、取得したチケットを認証手段15に通知する。認証手段15は、取得したチケットに含まれる認証情報と、認証情報記憶手段13に記憶される認証情報とを比較し、一致するか否かを判定する(S1002)。なお、認証情報が複数存在する場合、それぞれ対応する認証情報毎に比較する。
ここで、認証情報が一致すると判定された場合(ステップS1002においてYES)、認証手段15は、取得したチケットに含まれる有効期限と、MFP10のRTC(Real Time Clock)に基づく現在時刻(「年」、「月」、「日」、「時」、「分」、「秒」)とを比較し、現在時刻(日付)が有効期限内であるか否かを判定する(S1003)。
ここで、現在時刻が有効期限内であると判定された場合(ステップS1003においてYES)、認証手段15は、認証は成功し、MFP10の使用を許可する(S1004)。この認証の成功により、MFP10は利用者による操作を受け付ける。そして、認証手段15は、表示手段16を介して、表示装置112に認証成功を示す認証結果を表示させる。
一方、チケットを取得できなかった場合(ステップS1001においてNO)、認証情報が一致しなかった場合(ステップS1002においてNO)又はチケットの有効期限が切れていた場合(ステップS1003においてNO)、認証は失敗し、MFP10の使用は制限されたままとなる(S1006)。そして、認証手段15は、表示手段16を介して、表示装置112に認証失敗の理由を含む認証結果を表示させる(S1007)。
なお、認証処理後の認証結果を示す画面は、図14のように表示される。図14は、本発明の実施形態における認証結果の表示画面(認証結果表示画面)の一例を示す図である。図14(a)は、認証が成功したとき(図13のステップS1004)にMFP10の操作パネル110に表示される認証結果の画面である。図14(b)は、NFCデバイス20からチケットが取得できなかった場合(図13のステップS1001においてNOの場合)に表示される認証結果の画面である。図14(c)は、チケットに含まれる認証情報が一致しなかった場合(図13のステップS1002においてNOの場合)に表示される認証結果の画面である。図14(d)は、チケットの有効期限が切れていた場合(図13のステップS1003においてNOの場合)に表示される認証結果の画面である。
上述したように、本発明の実施形態の認証システム1において、MFP10及びNFCデバイス20に認証情報が設定され、NFCデバイス20ではMFP10の使用権限を証明する有効期限及び認証情報が含まれたチケットが生成される。そして、利用者がNFCデバイス20をMFP10が備えるNFC R/W152にかざしたときの認証処理は、MFP10に設定された認証情報及びNFCデバイス20で生成されたチケットに基づき実行される。
これにより、本発明の実施形態の認証システム1では、MFP10の使用制限を行う場合において、予め外部のサーバ等を用意する必要はなく、また外部のサーバ等に逐一認証に用いるユーザ情報の登録等の管理を行う必要がなくなる。したがって、外部のサーバ等の設置や情報を登録するコストや手間を削減し、簡易に認証システムを導入できる。また、認証処理の都度、MFP10から外部のサーバ等に認証に用いる情報の問い合わせをする必要がないため、通信コストを低減できる。
[その他の変形例]
なお、本発明の実施形態において、MFP10及びNFCデバイス20と同一のネットワーク、同一の場所(部屋)等である場合に限らず、管理端末30はクラウドサーバのように、MFP10及びNFCデバイス20と異なるネットワーク、異なる場所に設置されてもよい。この場合、管理端末30からNFCデバイス20への認証情報の設定及びチケットの発行(生成要求)は、NFC通信ではなく、インターネットを経由して行う。これにより、使用する機器であるMFP10とNFCデバイス20とを使用場所で用意するだけで、認証システム1を利用できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 認証システム
10 MFP
11 LAN通信I/F手段
12 認証情報設定手段
13 認証情報記憶手段
14 チケット取得要求手段
15 表示手段
152 NFC R/W
1521 NFC通信I/F手段
20 NFCデバイス
21 NFC通信I/F手段
22 認証情報記憶手段
23 チケット記憶手段
24 認証情報書込手段
25 チケット生成手段
26 チケット取得要求応答手段
30 管理端末
31 表示手段
32 入力手段
33 LAN通信I/F手段
34 認証支援アプリ
35 認証情報設定要求手段
36 チケット生成要求手段
310 NFC R/W
3101 NFC通信I/F手段
特開2007−183780号公報

Claims (10)

  1. 有効期限が定められた当該電子機器の使用権限を証明するチケットを有する近距離通信端末と近距離通信を行う電子機器であって、
    前記チケットに含まれる第1の認証情報に対応する第2の認証情報を記憶する記憶手段と、
    前記近距離通信端末から前記チケットを取得する取得手段と、
    取得した前記チケットに含まれる前記有効期限及び前記第1の認証情報と、前記第2の認証情報とに基づき、当該電子機器の使用権限を認証する認証手段とを有する電子機器。
  2. 前記認証手段は、現在の日付が前記有効期限以内であって、前記第1の認証情報と前記第2の認証情報とが一致する場合、当該電子機器の使用を許可する請求項1記載の電子機器。
  3. 前記第1の認証情報及び前記第2の認証情報は、それぞれ複数の認証に用いられる情報を含む請求項2記載の電子機器。
  4. 前記近距離通信は、NFC通信規格に準拠し、
    前記取得手段は、当該電子機器が備えるNFCリーダ/ライタを用いて前記チケットを取得する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記近距離通信端末は、NFCが搭載された携帯端末又はカードである請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記取得手段は、前記NFCリーダ/ライタに、前記NFCが搭載された携帯端末又はカードがかざされると、前記チケットを取得する請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記認証手段は、前記認証の結果が示される認証結果表示画面を生成し、
    前記認証結果画面は、
    前記認証が失敗した場合、前記認証の結果とともに、前記認証が失敗した理由が表示される請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子機器。
  8. 有効期限が定められた当該電子機器の使用権限を証明するチケットを有する近距離通信端末と、該近距離通信端末と近距離通信により前記使用権限を認証する電子機器とを有する認証システムであって、
    前記近距離通信端末は、
    有効期限及び前記認証に用いられる第1の認証情報に基づき生成された前記チケットを記憶するチケット記憶手段を有し、
    前記電子機器は、
    前記チケットに含まれる第1の認証情報に対応する第2の認証情報を記憶する記憶手段と、
    前記近距離通信端末から前記チケットを取得する取得手段と、
    取得した前記チケットに含まれる前記有効期限及び前記第1の認証情報と、前記第2の認証情報とに基づき、当該電子機器の使用権限を認証する認証手段を有する認証システム。
  9. 近距離通信端末が有する有効期限が定められた当該電子機器の使用権限を証明するチケットに基づき、電子機器で実行される前記使用権限の認証方法であって、
    前記チケットに含まれる第1の認証情報に対応する第2の認証情報を記憶する記憶ステップ、
    前記近距離通信端末から前記近距離通信を用いて前記チケットを取得する取得ステップ、
    取得した前記チケットに含まれる前記有効期限及び前記第1の認証情報と、前記第2の認証情報とに基づき、当該電子機器の使用権限を認証する認証ステップとを有する認証方法。
  10. 有効期限が定められた当該電子機器の使用権限を証明するチケットを有する近距離通信端末と近距離通信を行う電子機器において実行される認証プログラムであって、
    前記電子機器を、
    前記チケットに含まれる第1の認証情報に対応する第2の認証情報を記憶する記憶手段、
    前記近距離通信端末から前記チケットを取得する取得手段、
    取得した前記チケットに含まれる前記有効期限及び前記第1の認証情報と、前記第2の認証情報とに基づき、当該電子機器の使用権限を認証する認証手段として機能させる認証プログラム。
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