WO2021157560A1

WO2021157560A1 - 加熱調理器

Info

Publication number: WO2021157560A1
Application number: PCT/JP2021/003690
Authority: WO
Inventors: 大谷　剛; 正浩西島
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2020-02-07
Filing date: 2021-02-02
Publication date: 2021-08-12
Also published as: US20230067149A1; JPWO2021157560A1

Abstract

加熱調理器は、加熱調理室と、引出部（２）と、載置部材（３０）とを備える。引出部（２）は、加熱調理室に対して第１方向（Ｄ１）に沿って引出可能である。載置部材（３０）は、引出部（２）に載置される。載置部材（３０）は、載置部（３１）と、一対の張出部（３２）とを含む。載置部（３１）は、物体を載置する。一対の張出部（３２）は、載置部（３１）から第２方向（Ｄ２）に張り出す。引出部（２）は、ベース部（２３）と、一対の側壁部（５０）とを含む。ベース部（２３）は、載置部材（３０）を載置する。一対の側壁部（５０）は、第１方向（Ｄ１）に沿って延びており、ベース部（２３）から立設されており、第２方向（Ｄ２）に互いに対向する。一対の側壁部（５０）は、それぞれ、第３方向（Ｄ３）に沿って凹む一対の凹部（５４）を含む。一対の張出部（３２）は、それぞれ、一対の凹部（５４）に配置される。

Description

加熱調理器

　本発明は、加熱調理器に関する。

　特許文献１には、加熱調理器が開示されている。特許文献１に記載された加熱調理器は、加熱庫と、受皿と、レールユニットと、焼網と、ダンパとを備える。レールユニットは、加熱庫に対して受皿を出し入れする。ダンパは、引込み時の衝撃を緩和する。受皿は、焼網を載置する。焼網は、被調理物を載置する。

特開２０１１－８９７３８号公報

　しかしながら、特許文献１に記載された加熱調理器では、受皿に載置されたトレイのような載置部材が規定範囲を超えて移動することがあった。特に、マイクロ波によって被調理物を加熱する場合、載置部材が規定範囲を超えて移動すると、載置部材に載置された焼網と他の金属部材との間の距離が小さくなった。その結果、焼網と他の金属部材との間で放電が発生することがあった。

　本発明は、上記課題に鑑み、引出部が移動した際の衝撃による引出部に対する載置部材の移動を抑制できる加熱調理器を提供することを目的とする。

　本発明の一局面によれば、加熱調理器は、加熱調理室と、引出部と、載置部材とを備える。前記引出部は、前記加熱調理室に対して第１方向に沿って引出可能である。前記載置部材は、前記引出部に載置される。前記載置部材は、載置部と、一対の張出部とを含む。前記載置部は、物体を載置する。前記一対の張出部は、前記載置部から、前記第１方向と交差する第２方向に張り出す。前記引出部は、ベース部と、一対の側壁部とを含む。前記ベース部は、前記載置部材を載置する。前記一対の側壁部は、前記第１方向に沿って延びており、前記ベース部から立設されており、前記第２方向に互いに対向する。前記一対の側壁部は、それぞれ、前記第１方向及び前記第２方向と交差する第３方向に沿って凹む一対の凹部を含む。前記一対の張出部は、それぞれ、前記一対の凹部に配置される。

　本発明の加熱調理器によれば、引出部が移動した際の衝撃による引出部に対する載置部材の移動を抑制できる。

本発明の実施形態１に係る引出し式加熱調理器を示す斜視図である。実施形態１に係る引出し式加熱調理器を示す右側面図である。実施形態１に係る引出し式加熱調理器を示す上面図である。実施形態１に係る引出体及びトレイを示す分解斜視図である。実施形態１に係る複数の網体、引出体及びトレイを示す斜視図である。実施形態１に係る第１網体を示す斜視図である。実施形態１に係る第２網体を示す斜視図である。実施形態１に係るトレイ及び網体を示す断面図である。実施形態１に係る載置部及び網体を示す拡大断面図である。実施形態１に係る第２方向に直交する面で切断した加熱庫を示す断面図である。実施形態１に係る第１方向に直交する面で切断した加熱庫を示す断面図である。実施形態１に係る引出し式加熱調理器の構成を示すブロック図である。実施形態１に係る引出し式加熱調理器が取付けられるキャビネットを示す斜視図である。本発明の実施形態２に係るトレイ及び網体を示す斜視図である。実施形態２に係る第１網体を示す斜視図である。実施形態２に係る第２網体を示す斜視図である。実施形態２に係るトレイを示す斜視図である。

　以下、図面を参照して、本発明に係る引出し式加熱調理器の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。

＜実施形態１＞
　図１～図３を参照して、実施形態１に係る引出し式加熱調理器１００について説明する。図１は、引出し式加熱調理器１００を示す斜視図である。図２は、引出し式加熱調理器１００を示す右側面図である。図３は、引出し式加熱調理器１００を示す上面図である。詳しくは、図１～図３は、引出体２を引出した状態の引出し式加熱調理器１００を示す。また、図１は、引出し式加熱調理器１００を右斜め前の上方から観た外観を示す。引出し式加熱調理器１００は、加熱調理器の一例である。

　図１に示すように、引出し式加熱調理器１００は、被加熱物Ｈを加熱調理する。被加熱物Ｈは、例えば、食品である。図１に示すように、引出し式加熱調理器１００は、加熱庫１と、引出体２と、操作パネル３と、制御部５と、記憶部６とを備える。引出体２は、引出部の一例である。

　実施形態１では、引出し式加熱調理器１００の操作パネル３が配置される側を引出し式加熱調理器１００の前側と規定し、前側の反対側（背面側）を引出し式加熱調理器１００の後側と規定する。また、引出し式加熱調理器１００を前側から視たときの右側を引出し式加熱調理器１００の右側と規定し、右側の反対側を引出し式加熱調理器１００の左側と規定する。また、引出し式加熱調理器１００の前後方向及び左右方向と直交する方向において、操作パネル３が配置される側を引出し式加熱調理器１００の上側と規定し、上側の反対側（底側）を引出し式加熱調理器１００の下側と規定する。なお、これらの向きは、本発明の引出し式加熱調理器１００の使用時の向きを限定するものではない。

　図１～図３に示すように、加熱庫１は、箱状部材である。具体的には、加熱庫１は、右外壁１Ｇ、左外壁１Ｈ、天外壁１Ｊ、底外壁１Ｆ、及び奥外壁１Ｋを有する。そして、加熱庫１は、加熱調理室１００Ａを有する。加熱調理室１００Ａは、加熱庫１の内部に位置する。

　加熱調理室１００Ａは、被加熱物Ｈを収容する収容空間１２０を有する。収容空間１２０は、被加熱物Ｈが収容可能な空間として予め定められた容積を有する。加熱調理室１００Ａは、右壁１Ａ、左壁１Ｂ、天壁１Ｃ、底壁１Ｄ、及び奥壁１Ｅを更に有する。加熱調理室１００Ａの形状は、例えば、略直方体である。右壁１Ａ、左壁１Ｂ、天壁１Ｃ、底壁１Ｄ、及び奥壁１Ｅの材質は、例えば、金属である。加熱調理室１００Ａは、加熱調理室１００Ａ外と連通する開口部１００Ｂを更に有する。詳細には、加熱調理室１００Ａの前側は、被加熱物Ｈを出し入れするために開口されている。

　加熱庫１は、底壁１Ｄと底外壁１Ｆとの間に空間を更に有する。加熱庫１は、右壁１Ａと右外壁１Ｇとの間に空間を更に有する。加熱庫１は、左壁１Ｂと左外壁１Ｈとの間に空間を更に有する。加熱庫１は、天壁１Ｃと天外壁１Ｊとの間に空間を更に有する。加熱庫１は、奥壁１Ｅと奥外壁１Ｋとの間に空間を更に有する。

　操作パネル３は、操作部と、表示部とを有する。操作部は、ユーザーからの操作を受け付ける。操作部は、各種のキーを含む。表示部は、各種の情報を表示する。表示部は、液晶パネルを含む。操作パネル３は、加熱庫１の前面の上部に位置する。

　記憶部６は、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）、及びＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）によって構成される。記憶部６は、引出し式加熱調理器１００の各部の動作を制御するための制御プログラムを記憶する。記憶部６は、操作パネル３が操作されて入力された設定情報を記憶する。

　制御部５は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）のようなプロセッサーを含むハードウェア回路である。制御部５は、記憶部６に格納された制御プログラムを実行する。

　続けて、図１～図４を参照して、実施形態１に係る引出体２について説明する。図４は、引出体２及びトレイ３０を示す分解斜視図である。トレイ３０は、載置部材の一例である。

　図１～図３に示すように、引出体２は、加熱調理室１００Ａに対して第１方向Ｄ１に沿って引出可能である。第１方向Ｄ１は、前後方向に沿っている。第２方向Ｄ２は、第１方向Ｄ１と交差する。実施形態１では、第２方向Ｄ２は、第１方向Ｄ１と直交する。第２方向Ｄ２は、左右方向に沿っている。第３方向Ｄ３は、第１方向Ｄ１及び第２方向Ｄ２と交差する。実施形態１では、第３方向Ｄ３は、第１方向Ｄ１及び第２方向Ｄ２と直交する。第３方向Ｄ３は、上下方向に沿っている。具体的には、引出体２は、扉部２１を有する。

　扉部２１は、加熱調理室１００Ａの前側の開口部１００Ｂを開閉可能である。扉部２１は、略矩形の板状部材である。扉部２１は、前面２１Ａ及び後面２１Ｂを有する。扉部２１は、引出体２が加熱調理室１００Ａから引出された状態において、加熱調理室１００Ａの前側の開口部１００Ｂを開いている。扉部２１は、引出体２が加熱調理室１００Ａに引込まれた状態において、加熱調理室１００Ａの前側の開口部１００Ｂを閉じている。なお、引出体２が加熱調理室１００Ａに引込まれた状態において、天壁１Ｃと底壁１Ｄとの間の距離は、奥壁１Ｅと後面２１Ｂとの間の距離より短い。

　図４に示すように、引出体２は、ベース部２２と、一対の側壁部５０と、支持部２３とを更に有する。ベース部２２は、矩形状の板状部材である。ベース部２２は、加熱調理室１００Ａ内の収容位置と、加熱調理室１００Ａ外の引出位置との間で移動する。ベース部２２には、トレイ３０が載置される。ベース部２２は、例えば、セラミックス製、ガラス製又は合成樹脂製の板状部材であり、セラミックス製又はガラス製の板状部材であることが好ましい。その結果、ベース部２２は、マイクロ波を透過する。

　支持部２３は、扉部２１の後面２１Ｂに固定され、ベース部２２が水平に維持されるように、ベース部２２の周縁部を支持する。具体的には、支持部２３は、底板部２３Ａと、奥板部２３Ｂとを有する。支持部２３の材料は、例えば、金属である。

　底板部２３Ａは、矩形状の開口部２３Ａ１を有する。矩形状の開口部２３Ａ１は、底板部２３Ａの略中央部に位置する。奥板部２３Ｂは、底板部２３Ａの周縁部から上側に立設されている。

　ベース部２２は、扉部２１と奥板部２３Ｂとの間に嵌合する。そして、ベース部２２の周縁部は、底板部２３Ａの周縁部の上面に固定される。

　一対の側壁部５０の各々は、第１方向Ｄ１に沿って延びている。また、一対の側壁部５０の各々は、ベース部２２から第３方向Ｄ３に立設されている。一対の側壁部５０の各々は、第２方向Ｄ２に互いに対向する。具体的には、一対の側壁部５０の一方の側壁部は、右側板部５１を含み、一対の側壁部５０の他方の側壁部は、左側板部５２を含む。右側板部５１と左側板部５２との材料は、例えば、金属である。右側板部５１と左側板部５２とは、底板部２３Ａの周縁部から上側に立設されている。

　一対の側壁部５０は、それぞれ、一対の凹部５４を含む。一対の凹部５４の各々は、第３方向Ｄ３に沿って凹む。具体的には、一対の凹部５４の一方の凹部は、右側凹部５４Ａを含み、一対の凹部５４の他方の凹部は、左側凹部５４Ｂを含む。詳細には、右側凹部５４Ａ及び左側凹部５４Ｂの各々の形状は、下方に小さくなっていく。

　支持部２３は、一対のローラー５３Ｅを更に有する。一対のローラー５３Ｅは、引出体２の移動に伴って回転する。具体的には、一対のローラー５３Ｅの一方のローラーは、右側ローラー５３Ｅ１を含み、一対のローラー５３Ｅの他方のローラーは、左側ローラー５３Ｅ２を含む。そして、右側ローラー５３Ｅ１は、右側板部５１の後側の端部に取り付けられている。左側ローラー５３Ｅ２は、左側板部５２の後側の端部に取り付けられている。

　続けてトレイ３０について説明する。トレイ３０は、引出体２に載置される。トレイ３０は、有底の皿状部材である。具体的には、トレイ３０は、載置部３１と、一対の張出部３２とを含む。

　載置部３１には、物体が載置される。物体は、例えば被加熱物Ｈである。載置部３１は、上側から下側に観た場合、略矩形状である。載置部３１は、右側板部５１と左側板部５２との間に嵌合する。

　一対の張出部３２は、互いに離れるように、載置部３１から第２方向Ｄ２に沿って張り出す。具体的には、一対の張出部３２の一方の張出部は、第１張出部３２Ａを含み、一対の張出部３２の他方の張出部は、第２張出部３２Ｂを含む。詳細には、第１張出部３２Ａは、載置部３１から右方向に延設されている。また、第２張出部３２Ｂは、載置部３１から左方向に延設されている。更に詳細には、第１張出部３２Ａ及び第２張出部３２Ｂの各々の形状は、外方に小さくなっていく台形状の板状部材である。

　一対の張出部３２は、それぞれ、一対の凹部５４に配置される。更に具体的には、第１張出部３２Ａは、右側凹部５４Ａに配置される。第２張出部３２Ｂは、左側凹部５４Ｂに配置される。詳細には、第１張出部３２Ａは、右側凹部５４Ａに上方から配置される。第２張出部３２Ｂは、左側凹部５４Ｂに上方から配置される。そして、第１張出部３２Ａは、右側凹部５４Ａにはまって外方に突出する。第２張出部３２Ｂは、左側凹部５４Ｂにはまって外方に突出する。

　トレイ３０は、非金属製であり、例えば、セラミックス製、ガラス製又は合成樹脂製の板状部材であり、セラミックス製又はガラス製の板状部材であることが好ましい。その結果、トレイ３０は、マイクロ波を透過する。

　次に、引出体２について更に説明する。引出体２は、一対のスライド部材２４と、支持部材２５とを更に有する。

　一対のスライド部材２４は、前後方向に延びており、引出体２の移動方向を定める。一対のスライド部材２４は、扉部２１の後面２１Ｂに固定されている。

　具体的には、一対のスライド部材２４の一方のスライド部材は、右側スライド部材２４１を含み、一対のスライド部材２４の他方のスライド部材は、左側スライド部材２４２を含む。右側スライド部材２４１及び左側スライド部材２４２の各々は、例えば、前後方向を長手方向とする部材である。右側スライド部材２４１と、左側スライド部材２４２とは、左右方向において対向する。右側スライド部材２４１の一端部は、扉部２１の後面２１Ｂの右側の縁部に取り付けられている。左側スライド部材２４２の一端部は、扉部２１の後面２１Ｂの左側の縁部に取り付けられている。

　一方、加熱庫１は、右側スライドレール１１と、左側スライドレール１２とを更に有する。右側スライドレール１１は、右壁１Ａと右外壁１Ｇとの間の空間内で固定されている。左側スライドレール１２は、左壁１Ｂと左外壁１Ｈとの間の空間内で固定されている。右側スライドレール１１及び左側スライドレール１２の各々は、前後方向を長手方向とする部材である。右側スライド部材２４１は、右側スライドレール１１にスライド可能に支持される。左側スライド部材２４２は、左側スライドレール１２にスライド可能に支持される。

　支持部材２５は、扉部２１を支持する。詳細には、支持部材２５は、第１方向Ｄ１に延びており、引出体２の移動方向を定める。支持部材２５の一端部は、扉部２１の後面２１Ｂの左右方向の中央部で、かつベース部２２よりも下側に取り付けられている。支持部材２５は、例えば、前後方向を長手方向とする板状部材である。支持部材２５は、ラック部を有する。ラック部は複数の歯を有する。支持部材２５は、１個の板状部材であってもよく、複数の板状部材であってもよい。

　一方、図２に示すように、加熱庫１は、駆動機構４を更に有する。駆動機構４は、支持部材２５を駆動する。そして、駆動機構４は、加熱調理室１００Ａの下方に位置する。具体的には、駆動機構４は、底壁１Ｄと底外壁１Ｆとの間の空間内に収容されている。駆動機構４は、例えば、駆動モーター４１と、ピニオンと、駆動レール４２とを有する。駆動レール４２は、底壁１Ｄと底外壁１Ｆとの間の空間内で固定されている。駆動レール４２は、前後方向を長手方向とする部材である。支持部材２５は、駆動レール４２にスライド可能に支持される。ピニオンは、駆動モーター４１の先端部に取り付けられている。ピニオンは、支持部材２５のラック部と噛み合う。そして、ピニオンが回転することにより、支持部材２５が前後方向に移動する。その結果、引出体２は収容位置と引出位置との間で移動する。なお、駆動機構４は、支持部材２５と右側スライド部材２４１と左側スライド部材２４２との内の少なくともいずれか一方を駆動してもよい。そして、右側スライド部材２４１と左側スライド部材２４２とを駆動する場合、駆動機構４は、加熱調理室１００Ａの側方に位置してもよい。

　以上、図１から図４を参照して説明したように、実施形態１によれば、一対の張出部３２は、それぞれ、一対の凹部４０に配置される。従って、引出体２が移動した際の衝撃による引出体２に対するトレイ３０の移動を抑制できる。その結果、トレイ３０に載置された被加熱物Ｈを適切に加熱できる。被加熱物Ｈは、物体の一例である。

　続けて図５を参照して、網体３００について詳細に説明する。図５は、網体３００、引出体２及びトレイ３０を示す斜視図である。引出し式加熱調理器１００は、物体としての網体３００を更に備える。図５に示すように、引出し式加熱調理器１００は、少なくとも１個の網体３００を更に備える。実施形態１では、少なくとも１個の網体３００は、第１網体３１０と、第２網体３２０とを含む。第２網体３２０は、第１網体３１０の上方に離間して、トレイ３０に配置される。

　続けて図６を参照して、第１網体３１０について詳細に説明する。図６は、第１網体３１０を示す斜視図である。

　図６に示すように、第１網体３１０は、支持部３１１と、載置部３１２とを有する。具体的には、載置部３１２は、前側金属棒３１２ａと、後側金属棒３１２ｂと、複数の金属棒３１２ｃとを含む。前側金属棒３１２ａと後側金属棒３１２ｂとの各々は、第２方向Ｄ２に沿って延びている。

　複数の金属棒３１２ｃの各々は、第１方向Ｄ１に沿って延びている。具体的には、複数の金属棒３１２ｃの各々の一端は、前側金属棒３１２ａと接続され、複数の金属棒３１２ｃの各々の他端は、後側金属棒３１２ｂと接続される。また、複数の金属棒３１２ｃは、第２方向Ｄ２において隣接する金属棒同士が所定間隔を空けて配置されている。複数の金属棒３１２ｃには、被加熱物Ｈが載置される。

　支持部３１１の形状は、例えば、略四角環形状である。具体的には、支持部３１１は、前側金属棒３１１ａ、後側金属棒３１１ｂ、右側金属棒３１１ｃ及び左側金属棒３１１ｄを有する。右側金属棒３１１ｃ及び左側金属棒３１１ｄの各々は、第１低部３１１Ａと、高部３１１Ｂと、第２低部３１１Ｃとを有する。第１低部３１１Ａと第２低部３１１Ｃとは、第１脚部の一例である。高部３１１Ｂは、第１低部３１１Ａと第２低部３１１Ｃとの間に配置される。第１低部３１１Ａと第２低部３１１Ｃとの各々の高さは、高部３１１Ｂの高さより低い。その結果、一直線でないため、支持部３１１のたわみを抑制できる。

　また、複数の金属棒３１２ｃの一端部の下面の各々は、前側金属棒３１１ａと接続され、複数の金属棒３１２ｃの他端部の下面の各々は、後側金属棒３１１ｂと接続される。その結果、載置部３１２は、支持部３１１の上方に位置する。

　続けて図７を参照して、第２網体３２０について詳細に説明する。図７は、第２網体３２０を示す斜視図である。

　図７に示すように、第２網体３２０は、支持部３２１と、載置部３２２とを有する。具体的には、載置部３２２は、前側金属棒３２２ａと、後側金属棒３２２ｂと、複数の金属棒３２２ｃとを含む。前側金属棒３２２ａと後側金属棒３２２ｂとの各々は、第２方向Ｄ２に沿って延びている。

　複数の金属棒３２２ｃの各々は、第１方向Ｄ１に沿って延びている。具体的には、複数の金属棒３２２ｃの各々の一端は、前側金属棒３２２ａと接続され、複数の金属棒３２２ｃの各々の他端は、後側金属棒３２２ｂと連結される。また、複数の金属棒３２２ｃは、第２方向Ｄ２において隣接する金属棒同士が所定間隔を空けて配置されている。複数の金属棒３２２ｃには、被加熱物Ｈが載置される。

　支持部３２１の形状は、例えば、略四角環形状である。具体的には、支持部３２１は、前側金属棒３２１ａ、後側金属棒３２１ｂ、右側金属棒３２１ｃ及び左側金属棒３２１ｄを有する。右側金属棒３２１ｃ及び左側金属棒３２１ｄの各々は、第１低部３２１Ａと、高部３２１Ｂと、第２低部３２１Ｃとを有する。第１低部３２１Ａと第２低部３２１Ｃとは、第２脚部の一例である。高部３２１Ｂは、第１低部３２１Ａと第２低部３２１Ｃとの間に配置される。第１低部３２１Ａと第２低部３２１Ｃとの各々の高さは、高部３２１Ｂの高さより低い。その結果、一直線でないため、支持部３２１のたわみを抑制できる。

　また、複数の金属棒３２２ｃの一端部の下面の各々は、前側金属棒３２１ａと接続され、複数の金属棒３２２ｃの他端部の下面の各々は、後側金属棒３２１ｂと連結される。その結果、載置部３２２は、支持部３２１の上方に位置する。なお、複数の金属棒３２２ｃと高部３２１Ｂとの間の距離は、複数の金属棒３１２ｃと高部３１１Ｂとの間の距離より大きい。

　続けて図８を参照して、トレイ３０について詳細に説明する。図８は、トレイ３０及び網体３００を示す断面図である。図８に示すように、トレイ３０の載置部３１は、載置部３１に対する網体３００の移動を規制する網体規制部３３を含む。従って、引出体２が移動した際の衝撃による引出体２に対するトレイ３０に載置された網体３００の移動を抑制できる。その結果、網体３００と引出体２との間の距離が小さくなりすぎることを抑制できる。よって、網体３００と引出体２との間で放電が発生することを抑制できる。

　具体的には、載置部３１は、複数の網体規制部３３を含む。複数の網体規制部３３は、第１網体規制部３４と、第２網体規制部３５とを含む。第１網体規制部３４は、第１低部３１１Ａ及び第２低部３１１Ｃの移動を規制する。第２網体規制部３５は、第１低部３２１Ａ及び第２低部３２１Ｃの移動を規制する。

　更に、少なくとも１個の網体３００は、第１網体３１０と第２網体３２０とを含むことが好ましい。２段になるので、大型化させずに多量の被加熱物Ｈを加熱できる。また、第１網体規制部３４は、第１網体３１０の移動を規制する。第２網体規制部３５は、第２網体３２０の移動を規制する。従って、引出体２が移動した際の衝撃による引出体２に対する第１網体３１０の移動を抑制できる。また、引出体２が移動した際の衝撃による引出体２に対する第２網体３２０の移動を抑制できる。よって、第１網体３１０と引出体２との間で放電が発生することを抑制できる。また、第２網体３２０と引出体２との間で放電が発生することを抑制できる。更に、第１網体３１０と第２網体３２０との間で放電が発生することを抑制できる。

　続けて図９を参照して、載置部３１について詳細に説明する。図９は、載置部３１を示す拡大断面図である。図９に示すように、載置部３１は、第１網体載置部３６と、第２網体載置部３７とを更に含む。第２網体載置部３７の位置は、第１網体載置部３６の位置より高い。具体的には、第１網体載置部３６は、矩形状の板状部材である。第２網体載置部３７は、載置部３１の四隅の各々に配置されている。具体的には、複数の第２網体載置部３７の各々は、凸部３７ａと、平面部３７ｂとを有する。平面部３７ｂは、第１方向Ｄ１に長い水平面である。凸部３７ａは、平面部３７ｂから上方に延びている。そして、第１網体載置部３６の四隅には、第１低部３１１Ａ及び第２低部３１１Ｃが載置される。第２網体載置部３７の平面部３７ｂには、第１低部３２１Ａ及び第２低部３２１Ｃが載置される。

　更に詳細には、第１網体規制部３４は、第１壁部である。第１壁部は、第１網体載置部３６から第２網体載置部３７まで第３方向Ｄ３に立設される。その結果、第１網体３１０の外方が第１壁部に接触する。第２網体規制部３５は、第２壁部である。第２網体規制部３５は、第２網体載置部３７から第３方向Ｄ３に立設される。その結果、第２網体３２０の外方が第２壁部に接触する。従って、引出体２に対するトレイ３０に載置された第１網体３１０及び第２網体３２０の移動を、簡易な構成で抑制できる。また、第２網体載置部３７の凸部３７ａの各々は、第１網体規制部３４と平面部３７ｂとの間で、平面部３７ｂから上方に突出している。従って、第２網体３２０の移動を、より抑制できる。

　また、第１網体３１０は、被加熱物規制部３１３を更に有する。被加熱物規制部３１３は、第１網体３１０に対する被加熱物Ｈ１の移動を規制する。具体的には、複数の金属棒３１２ｃの一端部の各々は、上方に折れ曲がる。上方に折れ曲がった複数の金属棒３１２ｃが、被加熱物規制部３１３を構成している。複数の金属棒３１２ｃの他端部の各々は、上方に折れ曲がる。上方に折れ曲がった複数の金属棒３１２ｃが、被加熱物規制部３１３を構成している。従って、引出体２が移動した際の衝撃によって、被加熱物Ｈ１が第１網体３１０から落下することを、より抑制できる。

　第２網体３２０は、被加熱物規制部３２３を更に有する。被加熱物規制部３２３は、第２網体３２０に対する被加熱物Ｈ２の移動を規制する。具体的には、複数の金属棒３２２ｃの一端部の各々は、上方に折れ曲がる。複数の金属棒３２２ｃの他端部の各々は、上方に折れ曲がる。上方に折れ曲がった複数の金属棒３２２ｃが、被加熱物規制部３１３を構成している。従って、引出体２が移動した際の衝撃によって、被加熱物Ｈ２が第２網体３２０から落下することを更に抑制できる。

　続けて、網体３００の使用方法について説明する。まず、使用者は、第１網体３１０を第１網体載置部３６に載置する。その結果、第１網体規制部３４は、第１網体３１０の移動を抑制できる。次に、使用者は、第２網体３２０を第２網体載置部３７に載置する。その結果、第２網体規制部３５は、第２網体３２０の移動を抑制できる。

　次に、使用者は、引出体２を引出位置に移動させる。すなわち、ベース部２２が引出位置に移動した状態となる。次に、使用者は、トレイ３０の第１張出部３２Ａを、手袋を装着した一方の手で把持し、トレイ３０の第２張出部３２Ｂを、手袋を装着した他方の手で把持する。次に、使用者は、トレイ３０の第１張出部３２Ａを右側凹部５４Ａに挿入し、トレイ３０の第２張出部３２Ｂを左側凹部５４Ｂに挿入し、トレイ３０をベース部２２に載置する。その結果、引出体２が移動した際の衝撃による引出体２に対するトレイ３０の移動を抑制できる。

　次に、図１０を参照して、加熱庫１について更に説明する。図１０は、加熱庫１の概略断面を示す図である。詳しくは、図１０は、第２方向Ｄ２に直交する面で切断した加熱庫１を示す断面図である。

　図１０に示すように、引出し式加熱調理器１００は、マイクロ波供給部１５と、仕切り部材１５Ｂとを更に備える。マイクロ波供給部１５は、マイクロ波を加熱調理室１００Ａ内に供給する。

　マイクロ波供給部１５は、底壁１Ｄを介して加熱調理室１００Ａの外側に位置する。マイクロ波供給部１５は、放射室１５Ａと、マグネトロン１５１と、導波管１５２と、回転アンテナ１５３と、アンテナモーター１５４とを有する。マグネトロン１５１はマイクロ波を発生する。導波管１５２は、マグネトロン１５１で発生したマイクロ波を放射室１５Ａに伝播する。

　放射室１５Ａは、放射口１５Ｃを有する。放射口１５Ｃの形状は、例えば、正方形である。そして、放射口１５Ｃは、加熱調理室１００Ａの下方に位置する。具体的には、放射口１５Ｃは、底壁１Ｄの略中央部に位置する。回転アンテナ１５３は、放射室１５Ａ内に収容されている。アンテナモーター１５４は、回転アンテナ１５３を駆動する。回転アンテナ１５３は、マイクロ波を撹拌し、放射口１５Ｃを通して加熱調理室１００Ａ内にマイクロ波を供給する。

　仕切り部材１５Ｂは放射口１５Ｃを覆う。仕切り部材１５Ｂは、放射口１５Ｃを覆うことができる形状であればよい。仕切り部材１５Ｂは、板状部材であることが好ましい。また、鉛直方向から視た場合に、仕切り部材１５Ｂの形状は、例えば、正方形である。

　仕切り部材１５Ｂの材質は、セラミックス又はガラスを含む。その結果、仕切り部材１５Ｂの材質がセラミックス又はガラスを含むことで、仕切り部材１５Ｂは、マイクロ波を透過する。一方、放射室１５Ａ及び導波管１５２の材質は、金属を含む。

　また、図１０に示すように、引出し式加熱調理器１００は、グリル部１６を更に備える。具体的には、グリル部１６は、ヒーター１６１と、通電部とを有する。ヒーター１６１は、加熱調理室１００Ａ内に位置して、被加熱物Ｈ１、Ｈ２を加熱する。具体的には、ヒーター１６１は、加熱調理室１００Ａ内の上部に位置する。ヒーター１６１は、鉛直方向から視た場合、略Ｕ字状である。本実施形態では、３つのグリル部１６が配置されている。ヒーター１６１は、例えば、シーズヒータである。通電部は、加熱調理室１００Ａの外側に位置する。通電部はヒーター１６１に通電する。通電されたヒーター１６１は、発熱する。

　本発明の引出し式加熱調理器１００によれば、加熱調理室１００Ａ内の上部にヒーター１６１を備え、加熱調理室１００Ａの下方にマイクロ波供給部１５を備える。従って、ヒーター１６１で発生した熱を、被加熱物Ｈ１、Ｈ２の上面に伝導することによって、被加熱物Ｈ１、Ｈ２の上面を効率よく加熱できる。また、被加熱物Ｈにマイクロ波を照射することをヒーター１６１は阻害しない。

　続けて、図１０及び図１１を参照して、送風部１３について更に説明する。図１１は、第１方向Ｄ１に直交する面で切断した加熱庫１を示す断面図である。図１１に示すように、引出し式加熱調理器１００は、送風部１３を更に備える。送風部１３は、加熱調理室１００Ａ内に熱風を供給する。

　具体的には、送風部１３は、吸込孔部１３Ｄと、複数の吹出孔部１３Ｃと、仕切り部材１３Ｂとを有する。吸込孔部１３Ｄは、収容空間１２０に対して第１方向Ｄ１と反対側に位置する。複数の吹出孔部１３Ｃの各々は、収容空間１２０に対して第１方向Ｄ１と反対側に位置する。詳細には、送風部１３は、奥壁１Ｅを介して加熱調理室１００Ａの後方に位置する。吸込孔部１３Ｄは、収容空間１２０に対して後方に位置する。複数の吹出孔部１３Ｃの各々は、収容空間１２０に対して後方に位置する。

　送風部１３は、吸込孔部１３Ｄを通して加熱調理室１００Ａ内の熱風を吸込むとともに、複数の吹出孔部１３Ｃを通して熱風を加熱調理室１００Ａ内に吹出す。更に詳細には、送風部１３は、加熱調理室１００Ａ内の中央部から熱風を吸込むとともに、熱風を加熱調理室１００Ａ内の周縁部に吹出す。その結果、送風部１３の駆動によって加熱調理室１００Ａ内の全体を加熱できる。

　更に詳細には、送風部１３は、送風室１３Ａと、ヒーター１３１と、遠心ファン１３２と、駆動部１３３とを更に有する。送風室１３Ａは、例えば、箱状部材である。遠心ファン１３２は、複数の羽根を有する。

　ヒーター１３１及び遠心ファン１３２は、送風室１３Ａ内に収容されている。ヒーター１３１は、送風室１３Ａ内の空気を加熱して、熱風を生成する。具体的には、ヒーター１３１の形状は、前側から後側に視た場合、円環である。そして、ヒーター１３１は、遠心ファン１３２の外周に沿って配置されている。

　駆動部１３３は、送風室１３Ａの外側に位置する。駆動部１３３は、ヒーター１３１に通電するとともに、遠心ファン１３２を駆動する。駆動部１３３は、例えば、モーター及び通電部を含む。

　仕切り部材１３Ｂは、収容空間１２０の後方に位置する。具体的には、仕切り部材１３Ｂは、送風室１３Ａと加熱調理室１００Ａとの間に位置する。仕切り部材１３Ｂは、例えば、金属製の板状部材である。仕切り部材１３Ｂの形状は、例えば、前側から後側に視た場合、長方形である。仕切り部材１３Ｂは、奥壁１Ｅの略全面に配置される。吸込孔部１３Ｄ及び複数の吹出孔部１３Ｃは、仕切り部材１３Ｂに配置される。従って、吸込孔部１３Ｄ及び吹出孔部１３Ｃを、収容空間１２０の後方に容易に配置できる。

　詳細には、吸込孔部１３Ｄは、例えば、複数のパンチ孔の集合体である。同様に、吹出孔部１３Ｃも、例えば、複数のパンチ孔の集合体である。パンチ孔は、例えば、円形である。吸込孔部１３Ｄ及び吹出孔部１３Ｃの各々のパンチ孔の直径は、例えば、３．４ｍｍである。よって、吸込孔部１３Ｄ及び吹出孔部１３Ｃの大きさは小さい。その結果、加熱調理室１００Ａ内の清掃の際に、吸込孔部１３Ｄ及び吹出孔部１３Ｃの各々に工具等がひっかかることを抑制できる。

　更に詳細には、吹出孔部１３Ｃは、仕切り部材１３Ｂの外周に沿って配置される。具体的には、吸込孔部１３Ｄは、仕切り部材１３Ｂの中央部に位置する。また、吹出孔部１３Ｃは、中間吹出孔１３Ｃ２及び周縁吹出孔１３Ｃ１を含む。

　周縁吹出孔１３Ｃ１は、奥壁１Ｅの縁に沿う周縁部に位置する。周縁吹出孔１３Ｃ１は、加熱調理室１００Ａ内の温度を均一にするために形成されている。

　中間吹出孔１３Ｃ２は、奥壁１Ｅの中央部と奥壁１Ｅの周縁部との間に位置する。中間吹出孔１３Ｃ２は、網体３００に載置された被加熱物Ｈ１、Ｈ２に熱風を直接吹き付け得るように形成されている。

　ここで、熱風の流れについて詳細に説明する。まず、送風部１３は、遠心ファン１３２によって、吸込孔部１３Ｄを通して加熱調理室１００Ａ内の熱風を送風室１３Ａ内に吸込む。送風室１３Ａ内に吸込まれた熱風は、ヒーター１３１によって加熱される。送風部１３は、遠心ファン１３２によって、吹出孔部１３Ｃを通して送風室１３Ａ内の熱風を加熱調理室１００Ａ内に吹出す。加熱調理室１００Ａ内に周縁吹出孔１３Ｃ１から吹出された熱風は、主として、右壁１Ａ及び左壁１Ｂに沿って、前方に向かって移動する。その後、扉部２１の後面２１Ｂに到達した熱風は、移動方向を反転して、後方に向かって移動する。そして、被加熱物Ｈ１、Ｈ２に到達した熱風は、被加熱物Ｈ１、Ｈ２に沿って、後方に向かって移動する。後方に向かって移動する熱風は、加熱調理室１００Ａ内を移動する。その後、熱風Ｆ２は、吸込孔部１３Ｄから送風室１３Ａ内に再度吸込まれる。このようにして、送風部１３は、送風室１３Ａ内と加熱調理室１００Ａ内との間で熱風を循環させる。一方、加熱調理室１００Ａ内に中間吹出孔１３Ｃ２から吹出された熱風は、主として、網体３００に載置された被加熱物Ｈ１、Ｈ２に直接吹き付けられる。

　以上のように、引出し式加熱調理器１００によれば、吹出孔部１３Ｃは、中間吹出孔１３Ｃ２及び周縁吹出孔１３Ｃ１を含む。従って、網体３００に載置された被加熱物Ｈ１、Ｈ２を、より均一に加熱できる。

　図１２を参照して、引出し式加熱調理器１００の構成について詳細に説明する。図１２は、引出し式加熱調理器１００の構成を示すブロック図である。本実施形態では、引出し式加熱調理器１００は、加熱調理モードとして、「レンジ加熱モード」、「熱風循環加熱モード」及び「グリル加熱モード」を有する。「レンジ加熱モード」は、主として、加熱調理室１００Ａ内にマイクロ波を放射することによって、被加熱物Ｈ１、Ｈ２を加熱調理するモードである。「グリル加熱モード」は、主として、ヒーター１６１が発生させた熱を、被加熱物Ｈ１、Ｈ２に伝導することによって、被加熱物Ｈ１、Ｈ２を加熱調理するモードである。「熱風循環加熱モード」は、主として、加熱調理室１００Ａ内の全体に熱風を循環させて加熱調理室１００Ａ内の温度の均一化を図ることによって、被加熱物Ｈ１、Ｈ２を加熱調理するモードである。

　図１２に示すように、制御部５は、記憶部６に格納された制御プログラムを実行することにより、駆動部１３３、マグネトロン１５１、アンテナモーター１５４、通電部、駆動モーター４１、操作パネル３、駆動部１３３及び記憶部６を制御する。

　詳細には、制御部５は、マイクロ波供給部１５の駆動、送風部１３の駆動、及び、グリル部１６の駆動を制御する。例えば、「レンジ加熱モード」が選択された場合には、制御部５はマグネトロン１５１及びアンテナモーター１５４を駆動する。また、「グリル加熱モード」が選択された場合には、制御部５は通電部に通電する。更に、「熱風循環加熱モード」が選択された場合には、制御部５は駆動部１３３を駆動する。駆動部１３３は、ヒーター１３１に通電するとともに、遠心ファン１３２を駆動する。

　続いて、図１３を参照して引出し式加熱調理器１００が取付けられるキャビネット２００について説明する。図１３は、引出し式加熱調理器１００が取付けられるキャビネット２００を示す図である。

　図１３に示すように、引出し式加熱調理器１００は、キャビネット２００内に取付けられて設置される。キャビネット２００は、上壁２００Ａ、下壁２００Ｂ、右壁２００Ｃ、左壁２００Ｄ、及び後壁２００Ｅを有する。上壁２００Ａ、下壁２００Ｂ、右壁２００Ｃ、左壁２００Ｄ及び後壁２００Ｅは、収容部２００Ｆを形成する。収容部２００Ｆは、引出し式加熱調理器１００が嵌め込まれる直方体状の空間である。

＜実施形態２＞
　図１４を参照して、本発明の実施形態２に係る引出し式加熱調理器の構成について説明する。図１４は、網体１３００及びトレイ１０３０を示す斜視図である。実施形態１に係る引出し式加熱調理器１００における網体３００及びトレイ３０の形状と、実施形態２に係る引出し式加熱調理器における網体１３００及びトレイ１０３０の形状とが相違している。以下の説明では、網体１３００及びトレイ１０３０について主に説明する。

　図１４に示すように、引出し式加熱調理器は、少なくとも１個の網体１３００と、トレイ１０３０とを更に備える。実施形態では、少なくとも１個の網体１３００は、第１網体１３１０と、第２網体１３２０とを含む。

　図１５を参照して、第１網体１３１０について詳細に説明する。図１５は、第１網体１３１０を示す斜視図である。図１５に示すように、第１網体１３１０は、一対の支持部１３１１と、載置部１３１２とを有する。具体的には、載置部１３１２は、前側金属棒１３１２ａと、後側金属棒１３１２ｂと、複数の金属棒１３１２ｃとを含む。前側金属棒１３１２ａと後側金属棒１３１２ｂとの各々は、第２方向Ｄ２に沿って延びている。

　複数の金属棒１３１２ｃの各々は、第１方向Ｄ１に沿って延びている。具体的には、複数の金属棒１３１２ｃの各々の一端は、前側金属棒１３１２ａと接続され、複数の金属棒１３１２ｃの各々の他端は、後側金属棒１３１２ｂと接続される。また、複数の金属棒１３１２ｃは、第２方向Ｄ２において隣接する金属棒同士が所定間隔を空けて配置されている。複数の金属棒１３１２ｃには、被加熱物Ｈが載置される。

　一対の支持部１３１１の各々は、上側金属棒１３１１ａ及び下側金属棒１３１１ｂを有する。上側金属棒１３１１ａと下側金属棒１３１１ｂとの各々は、第２方向Ｄ２に沿って延びている。下側金属棒１３１１ｂは、第１低部１３１１Ａと、高部１３１１Ｂと、第２低部１３１１Ｃとを有する。第１低部１３１１Ａと第２低部１３１１Ｃとは、第１脚部の一例である。高部１３１１Ｂは、第１低部１３１１Ａと第２低部１３１１Ｃとの間に配置される。第１低部１３１１Ａと第２低部１３１１Ｃとの各々の高さは、高部１３１１Ｂの高さより低い。

　また、複数の金属棒１３１２ｃの一端部及び他端部の下面は、それぞれ、一対の支持部１３１１の上側金属棒１３１１ａと接続される。

　続けて図１６を参照して、第２網体１３２０について詳細に説明する。図１６は、第２網体１３２０を示す斜視図である。図１６に示すように、第２網体１３２０は、一対の支持部１３２１と、載置部１３２２とを有する。具体的には、載置部１３２２は、前側金属棒１３２２ａと、後側金属棒１３２２ｂと、複数の金属棒１３２２ｃとを含む。前側金属棒１３２２ａと後側金属棒１３２２ｂとの各々は、第２方向Ｄ２に沿って延びている。

　複数の金属棒１３２２ｃの各々は、第１方向Ｄ１に沿って延びている。具体的には、複数の金属棒１３２２ｃの各々の一端は、前側金属棒１３２２ａと接続され、複数の金属棒１３２２ｃの各々の他端は、後側金属棒１３２２ｂと接続される。また、複数の金属棒１３２２ｃは、第２方向Ｄ２において隣接する金属棒同士が所定間隔を空けて配置されている。複数の金属棒１３２２ｃには、被加熱物Ｈが載置される。

　一対の支持部１３２１の各々は、上側金属棒１３２１ａ及び下側金属棒１３２１ｂを有する。上側金属棒１３２１ａと下側金属棒１３２１ｂとの各々は、第２方向Ｄ２に沿って延びている。下側金属棒１３２１ｂは、第１低部１３２１Ａと、高部１３２１Ｂと、第２低部１３２１Ｃとを有する。第１低部１３２１Ａと第２低部１３２１Ｃとは、第２脚部の一例である。高部１３２１Ｂは、第１低部１３２１Ａと第２低部１３２１Ｃとの間に配置される。第１低部１３２１Ａと第２低部１３２１Ｃとの各々の高さは、高部１３２１Ｂの高さより低い。

　また、複数の金属棒１３２２ｃの一端部及び他端部の下面は、それぞれ、一対の支持部１３２１の上側金属棒１３２１ａと接続される。なお、複数の金属棒１３２２ｃと高部１３２１Ｂとの間の距離は、複数の金属棒１３１２ｃと高部１３１１Ｂとの間の距離より大きい。

　続けて図１７を参照して、トレイ１０３０について詳細に説明する。図１７は、トレイ１０３０を示す斜視図である。図１７に示すように、トレイ１０３０は、載置部１０３１と、一対の張出部１０３２とを含む。

　一対の張出部１０３２は、互いに離れるように、載置部１０３１から第２方向Ｄ２に沿って張り出す。具体的には、一対の張出部１０３２の一方の張出部は、第１張出部１０３２Ａを含み、一対の張出部１０３２の他方の張出部は、第２張出部１０３２Ｂを含む。一対の張出部１０３２は、それぞれ、一対の凹部５４に配置される。

　トレイ１０３０の載置部１０３１は、載置部１０３１に対する網体１３００の移動を規制する網体規制部１０３３を含む。

　具体的には、載置部１０３１は、複数の網体規制部１０３３を含む。複数の網体規制部１０３３は、第１網体規制部１０３４と、第２網体規制部１０３５とを含む。第１網体規制部１０３４は、第１低部１３１１Ａ及び第２低部１３１１Ｃの移動を規制する。第２網体規制部１０３５は、第１低部１３２１Ａ及び第２低部１３２１Ｃの移動を規制する。

　載置部１０３１は、第１網体載置部１０３６と、第２網体載置部１０３７とを更に含む。第２網体載置部１０３７の位置は、第１網体載置部１０３６の位置より高い。具体的には、第１網体載置部１０３６は、矩形状の板状部材である。第２網体載置部１０３７は、載置部１０３１の四隅の各々に配置されている。具体的には、複数の第２網体載置部１０３７の各々は、第２方向Ｄ２に長い水平面を含む。そして、第１網体載置部１０３６には、第１低部１３１１Ａ及び第２低部１３１１Ｃが載置される。第２網体載置部１０３７の平面部には、第１低部１３２１Ａ及び第２低部１３２１Ｃが載置される。

　更に詳細には、第１網体規制部１０３４は、第１壁部である。第１壁部は、第１網体載置部１０３６から第２網体載置部１０３７まで第３方向Ｄ３に立設される。その結果、第１網体１３１０の外方が第１壁部に接触する。第２網体規制部１０３５は、第２壁部である。第２網体規制部１０３５は、第２網体載置部１０３７から第３方向Ｄ３に立設される。その結果、第２網体１３２０の外方が第２壁部に接触する。

　従って、引出体２が移動した際の衝撃による引出体２に対する第１網体１３１０の移動を抑制できる。また、引出体２が移動した際の衝撃による引出体２に対する第２網体１３２０の移動を抑制できる。よって、第１網体１３１０と引出体２との間で放電が発生することを抑制できる。また、第２網体１３２０と引出体２との間で放電が発生することを抑制できる。更に、第１網体１３１０と第２網体１３２０との間で放電が発生することを抑制できる。

　以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

　（１）図１～図１７を参照して説明したように、引出し式加熱調理器１００は、送風部１３を備えるが、本発明はこれに限定されない。例えば、引出し式加熱調理器１００は、送風部１３とは異なる送風部を更に備えていてもよい。

　（２）図１～図１７を参照して説明したように、吹出孔部１３Ｃ、及び吸込孔部１３Ｄの各々は、複数のパンチ孔の集合体であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、吹出孔部１３Ｃ、及び吸込孔部１３Ｄの各々は、１つの開口部であってもよいし、複数のスリット孔であってもよいし、網状であってもよい。
　（３）図１～図１７を参照して説明したように、網体３００とトレイ３０とを組み合わせた実施形態１と、網体１３００とトレイ１０３０とを組み合わせた実施形態２とを説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、網体３００とトレイ１０３０とを組み合わせてもよく、網体１３００とトレイ３０とを組み合わせてもよい。

　本発明は、例えば、加熱調理器の分野に有用である。

　１　　　　加熱庫
　２　　　　引出体（引出部）
１５　　　　マイクロ波供給部
２２　　　　ベース部
３０　　　　トレイ（載置部材）
３１　　　　載置部
３２　　　　張出部
３３　　　　網体規制部
３４　　　　第１網体規制部
３５　　　　第２網体規制部
３６　　　　第１網体載置部
３７　　　　第２網体載置部
５０　　　　側壁部
５４　　　　凹部
１００　　　引出し式加熱調理器
１００Ａ　　加熱調理室
３００　　　網体
３１０　　　第１網体
３１１Ａ　　第１低部（第１脚部）
３１１Ｂ　　高部
３１１Ｃ　　第２低部（第１脚部）
３１３　　　被加熱物規制部
３２０　　　第２網体
３２１Ａ　　第１低部（第２脚部）
３２１Ｂ　　高部
３２１Ｃ　　第２低部（第２脚部）
３２３　　　被加熱物規制部

Claims

　加熱調理室と、
　前記加熱調理室に対して第１方向に沿って引出可能な引出部と、
　前記引出部に載置される載置部材と
を備え、
　前記載置部材は、
　物体を載置する載置部と、
　前記載置部から、前記第１方向と交差する第２方向に張り出す一対の張出部と
を含み、
　前記引出部は、
　前記載置部材を載置するベース部と、
　前記第１方向に沿って延びており、前記ベース部から立設されており、前記第２方向に互いに対向する一対の側壁部と
を含み、
　前記一対の側壁部は、それぞれ、前記第１方向及び前記第２方向と交差する第３方向に沿って凹む一対の凹部を含み、
　前記一対の張出部は、それぞれ、前記一対の凹部に配置される、加熱調理器。
　前記物体としての網体を更に備え、
　前記載置部は、前記載置部に対する前記網体の移動を規制する網体規制部を含む、請求項１に記載の加熱調理器。
　複数の前記網体を備え、
　前記載置部は、複数の前記網体規制部を含み、
　前記複数の網体は、
　第１脚部を有する第１網体と、
　第２脚部を有する第２網体とを含み、
　前記第２網体は、前記第１網体の上方に離間して、前記載置部材に配置され、
　前記複数の網体規制部は、
　前記第１脚部の移動を規制する第１網体規制部と、
　前記第２脚部の移動を規制する第２網体規制部と
を含む、請求項２に記載の加熱調理器。
　前記載置部は、
　前記第１脚部が載置される第１網体載置部と、
　前記第２脚部が載置される第２網体載置部と
を更に含み、
　前記第２網体載置部の位置は、前記第１網体載置部の位置より高く、
　前記第１網体規制部は、前記第１網体載置部から前記第２網体載置部まで前記第３方向に立設された第１壁部であり、
　前記第２網体規制部は、前記第２網体載置部から前記第３方向に立設された第２壁部である、請求項３に記載の加熱調理器。
　前記第２網体載置部は、
　前記第２脚部が載置される平面部と、
　前記第１網体規制部と前記平面部との間で、前記平面部より上方に突出する凸部と
を含む、請求項４に記載の加熱調理器。
　前記加熱調理室にマイクロ波を供給するマイクロ波供給部を更に備え、
　前記網体は、金属製であり、
　前記側壁部は、金属製であり、
　前記載置部材は、非金属製である、請求項２から請求項５のいずれか１項に記載の加熱調理器。
　前記網体は、前記網体に対する被加熱物の移動を規制する被加熱物規制部を有する、請求項２から請求項６のいずれか１項に記載の加熱調理器。
　前記網体に載置された被加熱物を加熱するヒーターを更に備える、請求項２から請求項７のいずれか１項に記載の加熱調理器。