WO2021106666A1

WO2021106666A1 - マスク装着具及びマスク

Info

Publication number: WO2021106666A1
Application number: PCT/JP2020/042684
Authority: WO
Inventors: 太一郎石井
Original assignee: 有限会社望月板金
Priority date: 2020-11-16
Filing date: 2020-11-16
Publication date: 2021-06-03

Abstract

マスク本体に極力触れないで装着可能なマスク装着具及びマスクを提供する。マスク装着具１０，３０，４０，６０が、マスク本体１の前面に配置され、金属又は合金からなる板材で構成された本体部１１と、本体部１１のマスク本体側に設けられてマスク本体１を保持するための一又は複数のホルダー部１２と、を備える。本体部１１を手にして人体の口及びその周辺に装着し、本体部１１を手にして外すことができる。好ましくは、板材として銅板又は真鍮板を用いることにより、殺菌作用をもたらすことができる。

Description

マスク装着具及びマスク

　本発明は、人体の口及びその周辺部を覆うマスクを装着するためのマスク装着具及びそれを備えたマスクに関する。

　人体の口及びその周辺部を覆うためのマスクがある。このようなマスクは、花粉、埃などの粒子が体内に侵入するのを抑制したり、風邪などの咳やクシャミの飛沫の飛散を抑制したりするために使用されている。このようなマスクは、天然繊維・化学繊維の織編物又は不織布を主な材料として用いて口及びその周辺部を覆う形状を有するマスク本体と、マスク本体の左右に取り付けられ紐などで構成された耳掛け部とを備えている。

　下記特許文献１は、光触媒性酸化チタン粒子に金属銀微粒子を担持させた複合粒子をマスク本体部に定着させることで、飛沫・空気感染を防止するのに効果的で息苦しさを抑えたマスクについて開示している。

　下記特許文献２は、口鼻を覆うように大きな面積を有する不織布等からなる薄いシート状のパッド部とパッド部の左右端部に取り付けられた左右一対の耳掛け紐を有する衛生マスクにおいて、パッド部に、水素生成物質を含有させたことを特徴とする衛生マスクを開示している。

　下記特許文献３は、着用者の顔面の領域を覆うためのマスクとして、殺性金属または殺性金属合金を含む材料で主に構築されるマスク本体を備えるマスクを開示している。マスク本体は、殺性作用、空気浄化及び自己消毒を提供するための殺性金属メッシュ又は殺性金属合金メッシュを備えている。

特開２００５－７３９４９号公報特開２０１５－１６７８４０号公報特表２０１７－５３５６８６号公報

　特許文献１乃至３で開示されたマスクの装着・脱着の際には、マスク本体を表から手で触る必要がある。マスク本体は、外部から菌などの有害物が付いている可能性がある。

　そこで、本発明では、マスク本体に極力触れないで装着可能なマスク装着具を提供することを一つの目的とする。マスク本体に潜む菌を消滅しやすいマスク装着具を提供することを一つの目的とする。その他の目的は、後述する実施形態での説明で明らかにされるであろう。

　前記目的を達成するために、本発明は次のようなコンセプトを有する。すなわち、マスク装着具が、マスク本体の前側に配置され、金属又は合金からなる板材で構成された本体部と、前記本体部の前記マスク本体の側に設けられて前記マスク本体を保持するための一又は複数のホルダー部とを備える。そのため、マスク装着の際には、マスク本体が本体部にホルダー部により保持され、本体部を手にして人体の口及びその周辺部にマスク本体をマスク装着具により装着し、本体部を手にして外すことによりマスク本体を外すことができる。よって、マスク本体に手を極力触れないで装着したり外したりすることができる。本体部が板材で構成されているため、本体部の形状が変形し難く、マスク本体の装着状態を保つことができる。特に、金属又は合金として、銅、真鍮が使用されていることにより、銅、真鍮による殺菌作用が期待でき、マスク本体をマスク装着具で装着しつつ殺菌することも、装着していない場合であってもマスク本体に対してマスク装着具を構成する銅や真鍮による殺菌作用を及ぼすことができる。

　本発明によれば、マスク本体に極力触れないで装着可能なマスク装着具を提供することができる。また、マスク本体に潜む菌を消滅しやすいマスク装着具を提供することができる。

図１は、本発明の第１の実施形態に係るマスク装着具を模式的に示す斜視図である。図２は、本発明の第１の実施形態に係るマスク装着具にマスク本体を取り付けた状態を模式的に示す斜視図である。図３は、本体部の縁部を示す断面図である。図４は、本体部にホルダー部が取り付けられる部分の平面図である。図５は、本体部にホルダー部が取り付けられる部分の断面図である。図６は、本発明の第１の実施形態に係るマスク装着具を用いてマスク本体が装着されている状態の斜視図である。図７は、本発明の第２の実施形態に係るマスク装着具を模式的に示す斜視図である。図８は、図７に示すリングに取り付けられるストラップの一部を示す斜視図である。図９は、本発明の第２の実施形態に係るマスク装着具を用いてマスク本体が装着されている状態を示す斜視図である。図１０は、本発明の第２の実施形態に係るマスク装着具を用いてマスク本体を装着した場合において、マスク本体をマスク装着具と共に外した状態を示す図である。図１１は、本発明の第３の実施形態に係るマスク装着具を模式的に示す斜視図である。図１２は、本発明の第３の実施形態に係るマスク装着具において本体部と耳掛け用ツルとの接続部分を模式的に示す平面図である。図１３は、本発明の第３の実施形態に係るマスク装着具を用いてマスク本体が装着されている状態を示す斜視図である。図１４Ａは、マスク装着具の本体部の側面図である。図１４Ｂは、マスク装着具の本体部の正面図である。図１４Ｃは、スク装着具の本体部の平面図である。図１４Ｃは、マスク装着具の本体部の底面図である。図１５Ａは、板部品の展開図である。図１５Ｂは、板部品の裏面を示す図である。図１６Ａは、ホルダー部が取り付けられた本体部について、中間部から右部を見た時の状況で模式的に示す図である。図１６Ｂは、ホルダー部が取り付けられた本体部について、図１６Ａとは異なる、中間部から右部を見た時の状況で模式的に示す図である。図１６Ｃは、ホルダー部が取り付けられた本体部について、図１６Ａ及び図１６Ｂとは異なる中間部から右部を見た時の状況で模式的に示す図である。図１６Ｄは、ホルダー部が取り付けられた本体部について、図１６Ａ乃至図１６Ｃとは異なる中間部から右部を見た時の状況で模式的に示す図である。図１７は、本発明の第４の実施形態に係るマスク装着具の本体部の側面図である。図１８は、図１７に示すマスク装着具の本体部の断面図である。図１９は、本体部に対してホルダー部でマスク本体を固定した一例を示す図である。

　以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明の実施形態は、図面に示した形態のみならず、特許請求の範囲に記載した発明の範囲において、構成部材を適宜変更する形態をも含み、適宜、構成部材を追加したり削除したりしてもよい。さらに、本発明の範囲内において図示した形状及び寸法を変更してもよい。

　［第１の実施形態］
　図１は本発明の第１の実施形態に係るマスク装着具を模式的に示す斜視図であり、図２は本発明の第１の実施形態に係るマスク装着具にマスク本体を取り付けた状態を模式的に示す斜視図である。本発明の第１の実施形態に係るマスク装着具１０は、本体部１１とホルダー部１２とを備える。本体部１１は、マスク本体１の前側に配置されて金属又は合金からなる板材で構成されている。ホルダー部１２は、本体部１１の裏側となるマスク本体１側に設けられてマスク本体１を保持するためのものである。図示されている形態では、ホルダー部１２は、左右それぞれに一つのホルダー部１２Ｌ，１２Ｒを備え、全体として複数のホルダー部１２の場合を示している。なお、ホルダー部１２は左右で対をなす場合のみならず、本体部１１の左右略中間に左右に跨るように設けることにより一つの場合もあり得る。

　本体部１１の素材としては、金属としては銅など、合金としては真鍮などを挙げることができる。本体部１１が銅や真鍮で構成されていることにより、ステンレスと比べて菌の消滅速度が速く、本体部１１に吸着した菌が消滅し本体部１１を手で触っても手に感染し難い。また、マスク本体１に吸着した菌に対しても作用し、菌を減らすことが考えられる。

　本体部１１は、板材で構成していることにより、織編布、不織布などで作製されているマスク本体１とは異なり、本体部１１の形状が維持され易い。そのため、本体部１１の形状を整えるために頻繁に手で触る必要性がない。本体部１１は、０．１ｍｍ以上０．５ｍｍ以下の厚み、特に０．２ｍｍ以上０．４ｍｍ以下の厚み、更に０．２５ｍｍ以上０．４ｍｍ以下の厚みを有していることが好ましい。本体部１１がこの範囲を超えて厚みを有すると、本体部１１自体の重さにより、装着者に対して負荷が掛かるので好ましくない。本体部１１がこの範囲よりも薄いと、本体部１１の形状が維持され難く、変形するので好ましくない。複数の貫通穴１５が本体部１１に設けられていることにより、マスク装着具１０を用いてマスク本体１を装着しても容易に呼吸することができる。

　図３は、本体部の縁部を示す断面図である。本体部１１は、上下左右の縁部全周にわたって、補強材となる芯材１３を設け、芯材１３を板材の縁となる部分（縁部）１１ａで殆ど又は全部で囲むことで、構成されていることが好ましい。このような縁部１１ａは芯材１３で補強されていることにより、板材それ自体を薄くすることができると共に、本体部１１が据え置き台や家具などの外部にあたって変形し難い。０．７ｍｍ以上１．５ｍｍ以下の太さを有する芯材１３を用いることが好ましい。

　本体部１１は、図１に示されているように、左部２１、右部２２及び中間部２３を備える。左部２１は本体部１１を装着した者側から見て左側の部分であり、右部２２は本体部１１を装着した者側から見て右側の部分であり、中間部２３は左部２１と右部２２との間で上端部２４から下端部２５までの各部分までを接続する部分である。

　すなわち、中間部２３は、左部２１の一端部、右部２２の一端部の間において、上端部２４から下端部２５に至るまで接続される部分である。左部２１は、上端部２４から下端部２５に至るまで中間部２３に接続される部分である。右部２２は、上端部２４から下端部２５に至るまで中間部２３に接続される部分である。本体部１１がこのような形状を有することにより、マスク本体１の装着者に向かって口及びその周辺部のうち左側の部分を左部２１で少なくとも部分的に覆い、マスク本体１の装着者に向かって口及び周辺部のうち右側の部分を右部２２で少なくとも部分的に覆うことができる。

　特に、本体部１１の左部２１、右部２２において上端部２４は、装着者の頬骨を出して装着されるような形状及び寸法設定が好ましい。頬骨の下側からマスク本体１を介在して装着し易くなる。また、本体部１１の左右それぞれにおいてマスク本体１と共に密閉が維持し易い。

　本体部１１は、さらに、第１の突出部２６Ｌ及び第２の突出部２６Ｒを備えている。第１の突出部２６Ｌは、左部２１と一体化されて上端部２４に沿って中間部２３と逆方向の左側に部分的に張り出した部分である。第２の突出部２６Ｒは、右部２２と一体化されて上端部２４に沿って中間部２３と逆方向の右側に部分的に張り出した部分である。第１の突出部２６Ｌ、第２の突出部２６Ｒは、略同一の形状を有しており、側面視で、図示のように、後ろ方向に凸の丸みを有するＵの字型の形状を有している。第１の突出部２６Ｌ、第２の突出部２６Ｒ形状は、それ以外の形状でもよく、側面視で、後ろになるにつれて上下間隔が狭くなるような例えばＶの字型やその他の形状であってもよい。

　第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒが、上端部２４に沿って斜め後ろ方向に向けて延びていることにより、第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒの各裏側に、ホルダー部１２の各端部を固定することができる。また、第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒが、マスク装着具１０を人体に装着する際の補助具を取り付ける部位として使用することができる。補助具には、リングや耳掛け用ツルなどの耳掛け用部材などが挙げることができる。詳細は第２、第３の実施形態として後述する。

　本体部１１は、さらに、第３の突出部２７Ｌ及び第４の突出部２７Ｒを備えている。第３の突出部２７Ｌは、左部２１と一体化されて下端部２５に沿って中間部２３と逆方向の左側に部分的に張り出した部分である。第４の突出部２７Ｒは、右部２２と一体化されて下端部２５に沿って中間部２３と逆方向の右側に部分的に張り出した部分である。第３の突出部２７Ｌ、第４の突出部２７Ｒは、略同一の形状を有しており、側面視で、図示のように、後ろ方向に凸の丸みを有するＵの字型の形状を有している。形状は、それ以外の形状でもよく、側面視で、後ろになるにつれて上下間隔が狭くなるような例えばＶの字型やその他の形状であってもよい。第３の突出部２７Ｌ及び第４の突出部２７Ｒは、第１の突出部２６Ｌや第２の突出部２６Ｒと同様な形状であってもよい。装着した際の見栄えが良いからである。また、第１乃至第４の突出部２６Ｌ，２６Ｒ，２７Ｌ，２７Ｒにより、装着者の頬にマスク本体１を介在させて密着させることができる。複数の貫通穴１５は、本体部１１の左部２１及び右部２２において、左端部２８Ｌ，右端部２８Ｒよりも中間部２３寄りで、上端部２４から下端部２５よりも少し上の領域に、多数ちりばめられて設けられていることが好ましい。この領域はマスク本体１を介在して口及び鼻穴と対向するからである。マスク本体１を介在してマスク装着者の頬などに当接する領域に貫通穴１５を設けても、マスク本体１と口及びその周辺部の隙間に空気を流入させることができないからである。

　第１の突出部２６Ｌと第３の突出部２７Ｌとは、左部２１と一体化され、中間部２３と逆方向の左側に部分的に張り出している点では共通している。第１の突出部２６Ｌは上端部２４を部分的に形成し、第３の突出部２７Ｌは下端部２５を部分的に形成している点で異なっている。第１の突出部２６Ｌと第３の突出部２７Ｌは、側面視で、中間部２３側に抉れて左端部２８ＬにおいてＵ字型の曲線部の上端部及び下端部をそれぞれ対応して形成している。同様に、第２の突出部２６Ｒと第４の突出部２７Ｒは、側面視で、中間部２３側に抉れて右端部２８ＲにおいてＵ字型の曲線部の上端部及び下端部をそれぞれ対応して形成している。これらのＵ字型の曲線部にも、前述のように、図３に示すように縁部１１ａに芯材１３が配置されて板材を折り曲げて芯材１３を包み込むように末端加工が施されて構成されている。

　本体部１１の左端部２８Ｌが、上下の第１の突出部２６Ｌ、第３の突出部２７Ｌを上下に有しており、上下の中間部位が張り出さないで、例えばＵ字型の曲線部を有している。本体部１１の右端部２８Ｒが、上下の第２の突出部２６Ｒ、第４の突出部２７Ｒを上下に有しており、上下の中間部位が張り出さないで、例えばＵ字状の曲線部を有している。本体部１１の左端部２８Ｌ及び右端部２８Ｒがこのような形状を有していることにより、板材の応力が発生し難く、形状を維持しやすい。そればかりか、本体部１１の左端部２８Ｌ及び右端部２８Ｒが、マスク本体１の左右両端部を装着者の顔にフィットさせることができる。

　ホルダー部１２（１２Ｌ，１２Ｒ）が、本体部１１の裏面に、左右で対をなすように設けられている。ホルダー部１２の一端部１２ａが、本体部１１の左右の第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒにそれぞれ固定されている。しかしながら、ホルダー部１２の他端部１２ｂは、本体部１１の左右の第３の突出部２７Ｌ，第４の突出部２７Ｒに固定されていてもよい。好ましくは、図１に示すように、ホルダー部１２の他端部１２ｂは、距離Ｌだけ中間部２３寄りで本体部１１に固定されている。これにより、ホルダー部１２が本体部１１の横方向（Ｘ軸方向とＹ軸方向の合成方向）に沿っている長さ部分が短くなる。ホルダー部１２が容易に開き難くマスク本体１を保持し易い。

　ホルダー部１２は、例えば棒状の銅線などの金属線で構成されている。加工しやすいためである。ホルダー部１２は、本体部１１の第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒにその一端が固定されていることが好ましい。これは、後述するように、補助具を一緒に取り付けることができるからである。

　図４は本体部１１にホルダー部１２が取り付けられる部分の部分図であり、図５は図４のＶ－Ｖ線に沿う断面図である。図示のように、本体部１１の所定の箇所に、接着部１４が設けられ、ホルダー部１２（１２ａ，１２ｂ）の一端部が接着部１４で固定されている。接着部１４は、例えば半田、鉛フリー半田により構成されている。また、接着部１４にはテープ２９（２９ａ，２９ｂ，２９ｃ，２９ｄ）が上から貼り付けられて固定されており、好ましくは、本体部１１と同系色に着色されている。接着部１４が目隠しされるからである。

　本発明の第１の実施形態に係るマスク装着具１０においては、図２に示されているように、マスク本体１の左部１Ｌの左側，右部１Ｒの右側をホルダー部１２Ｌ，１２Ｒと本体部１１との間に挟み込み、マスク本体１の左部１Ｌ，右部１Ｒに取り付けられた耳掛け部２Ｌ，２Ｒを左右外側にホルダー部１２Ｌ，１２Ｒのループを通してそれぞれ引き出しておく。その際、例えばマスク本体１がプリーツマスクの場合には、プリーツを上下に引き伸ばして立体形状になるようにして、本体部１１の裏面の立体形状に沿って配置する。そして、図６に示されているように、マスク本体１で口及びその周辺部を覆うように、本体部１１を顔の前面に配置して、耳掛け部２Ｌ，２Ｒを耳に掛けて、マスク本体１をマスク装着具１０によって装着することができる。マスク本体１は、天然繊維・化学繊維の織編物又は不織布を主な材料として用いて口とその周辺部（例えば鼻の一部）を覆う形状を有するものであればよく、耳掛け部２Ｌ，２Ｒは、マスク本体１の左右に取り付けられ紐などで構成されたものであればよい。ここでの耳掛け部２Ｌ，２Ｒは、ゴムのような伸縮自在な紐を含む。

　［第２の実施形態］
　図７は本発明の第２の実施形態に係るマスク装着具を模式的に示す斜視図であり、図８は図７に示すリングに取り付けられるストラップの一部を示す斜視図であり、図９は本発明の第２の実施形態に係るマスク装着具を用いてマスク本体が装着されている状態を示す斜視図であり、図１０は本発明の第２の実施形態に係るマスク装着具を用いてマスク本体を装着した場合において、マスク本体をマスク装着具と共に外した状態を示す図である。

　本発明の第２の実施形態に係るマスク装着具３０は、本発明の第１の実施形態に係るマスク装着具１０において、本体部１１の第１の突出部２６Ｌ及び第２の突出部２６Ｒに、補助具としてリング１６（１６Ｌ，１６Ｒ）がそれぞれ設けられて構成されている。リング１６は、ホルダー部１２の一端部１２ａと共に接着部１４を介在させて取り付けられる。リング１６が第１の突出部２６Ｌと第２の突出部２６Ｒにそれぞれ取り付けられることにより、図９に示されているように、装着者の頭部の後ろ部に紐３１でその長さを調整することによりマスク装着具３０を装着することができる。ここでの紐３１は、或る程度伸縮性を有する紐も伸縮性のない紐も含まれる。紐３１は、後頭部にまわして固定される場合のみならず、装着者の耳の後部にまわして固定されてもよい。図示を省略するが、リング１６を本体部１１に取り付けた部位の接着部１４にはテープが貼り付けられて接着部１４それ自体が目隠しされていることが好ましい。また、紐３１に関しては、図８に示すように、紐３１を玉部材３２の各貫通穴３２ａに通して紐３１の先端部に玉３３を取り付けて構成されたようなストラップ３４でもよい。第２の形態においては、図７に模式的に示されているように、耳掛け部２Ｌ，２Ｒ（図２参照）が付いていないマスク本体１がホルダー部１２Ｌ，１２Ｒで保持されてもよい。その際、マスク本体１の左右両端が左右のホルダー部１２Ｌ，１２Ｒの少なくとも一部に達していればよく、第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒに達していないような形状・寸法でもよい。このような場合には、第１乃至第４の突出部２６Ｌ，２６Ｒ，２７Ｌ，２７Ｒにより、装着者の頬に密着させることができる。

　本発明の第２の実施形態に係るマスク装着具３０では、このようなストラップ３４がリング１６（１６Ｌ，１６Ｒ）に取り付けられることにより、図９に示された状態から、玉部材３２の位置を玉３３側に移動させつつ装着者の頭部への紐３１による締結を緩め、本体部１１を手で持って顔から外すことにより、図１０に示すように、マスク本体１をマスク装着具３０に保持させたままで、首にかけることができる。そして、マスク本体１の装着が必要な状況になると、ストラップ３４の玉部材３２を玉３３とは逆側に移動させることで、玉部材３２からリング１６までの紐３１の長さを調整しつつ、マスク装着具３０を顔の口及びその周辺部を覆ってストラップ３４により後頭部に紐３１を固定することにより、マスク装着具３０を用いてマスク本体１を装着することができる。なお、図９及び図１０に示されているように、紐３１の本体部１１側の各端部には、大きさの異なるリング３１ａを装着し、そのリング３１ａを本体部１１のリング１６と細紐３１ｂで係合させることで、ストラップ３４と本体部１１とを連結してもよい。

　［第３の実施形態］
　図１１は本発明の第３の実施形態に係るマスク装着具を模式的に示す斜視図であり、図１２は本発明の第３の実施形態に係るマスク装着具において本体部と耳掛け用ツルとの接続部分を模式的に示す平面図であり、図１３は本発明の第３の実施形態に係るマスク装着具を用いてマスク本体が装着されている状態を示す斜視図である。

　本発明の第３の実施形態に係るマスク装着具４０は、本発明の第１の実施形態に係るマスク装着具１０において、本体部１１の左右の第１の突出部２６Ｌ及び第２の突出部２６Ｒにそれぞれ、補助具として耳掛け用ツル４１（４１Ｌ，４１Ｒ）がヒンジ４２により回転自在に取り付けられている。ヒンジ４２は、第１のヒンジ部材４２ａと第２のヒンジ部材４２ｂとが螺子４２ｃにより上下方向に接続されて構成されている。第１のヒンジ部材４２ａが第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒにそれぞれ固定され、第２のヒンジ部材４２ｂが耳掛け用ツル４１の端部に固定されている。固定の態様それ自体は、材質との関係で設定される。耳掛け用ツル４１のうち第２のヒンジ部材４２ｂが固定された前端部と逆側の後端部が耳に掛け易い形状として略Ｃ字状の形状を有しており、熱によりその形状を微調整できるように構成されている。

　第３の実施形態では、本体部１１において、中間部２３を挟んで左部２１及び右部２２の各上端部２４近傍（上縁部）には、アーム４３を介在して鼻当て部４４が取り付けられている。各アーム４３の一端部は本体部１１に固定され、他端部は鼻当て部４４に固定される。アーム４３が線状バネとして作用して、鼻当て部４４のそれぞれが装着者の鼻の左右に当接し、本体部１１との距離を保つことができる。

　第３の実施形態に係るマスク装着具４０では、マスク装着具４０がホルダー部１２でマスク本体１を保持し、本体部１１を手で持って耳掛け用ツル４１の後端部を耳に掛けることにより、図１３に示すように、マスク装着具４０によりマスク本体１が装着される。本体部１１を手で持って耳掛け用ツル４１の後端部を耳から外すことにより、マスク装着具４０がマスク本体１を保持しつつ、マスク装着具４０と共にマスク本体１を外すことができる。その際、マスク本体１を手で持つ必要がない。第３の形態においては、図１１に模式的に示されているように、耳掛け部２Ｌ，２Ｒ（図２参照）が付いていないマスク本体１がホルダー部１２Ｌ，１２Ｒで保持されてもよい。その際、マスク本体１の左右両端が左右のホルダー部１２Ｌ，１２Ｒの少なくとも一部に達していればよく、第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒに達していないような形状・寸法でもよい。このような場合には、第１乃至第４の突出部２６Ｌ，２６Ｒ，２７Ｌ，２７Ｒにより、装着者の頬に密着させることができる。

　図１１に示すマスク装着具４０において、第２の実施形態で示したように上端部２４の第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒにリングを取り付けておき、当該リングにストラップを取り付けて、マスクを外した際に、ストラップが首に掛かることで、マスク装着具４０をマスク本体１と共に首に掛けておくこともできる。

　［マスク装着具の本体部の詳細］
　本発明の第１乃至第３の実施形態に係るマスク装着具の本体部について、さらに具体的に説明する。図１４Ａはマスク装着具の本体部の側面図であり、図１４Ｂはマスク装着具の本体部の正面図であり、図１４Ｃはマスク装着具の本体部の平面図であり、図１４Ｄはマスク装着具の本体部の底面図である。図１４Ｃ及び図１４Ｄでは、第３の実施形態のようにアーム４３及び鼻当て部４４が示されている。第１及び第２の実施形態においてもアーム４３及び鼻当て部４４を本体部１１に取り付けておいてもよい。その場合、アーム４３及び鼻当て部４４がマスク本体１と干渉しないようにすることが好ましい。

　マスク装着具１０，３０，４０の本体部１１は、図示するように、次のような構成を採用している。すなわち、中間部２３が、上端部２４から下端部２５に至るまでに前方に凸の曲線を有する。下端部２５が、底面視で左右の何れかの一端部から中間部２３を経て左右の何れかの他端部に至るまで前方に凸の曲線を有し、側面視で中間部２３から左右の一端部及び他端部に至るまで上昇する曲線を有する。上端部２４が、平面視で左右の何れかの一端部から中間部２３を経て左右の何れかの他端部に至るまで前方向に凸の曲線を有し、側面視で中間部２３から左右の一端部及び他端部に至るまで下降する曲線を有する。ここで、「曲線」には、一部分が直線も含まれており、その両端にわたって直線（直線の部分，すなわち線分）であってもよい。

　図１４Ａにおいて、左端部２８Ｌの上下の第１の突出部２６Ｌと第３の突出部２７Ｌとを上下につなぐＵ字状の曲線部分の上下中間点を含む水平面Ｌ１１に対して、中間部２３の上端部２４と下端部２５とを結ぶ線Ｌ１２は、前方に傾いており直交していない。これは、次の理由による。第１に、下端部２５において、左部２１、右部２２の中間部２３寄りで第３の突出部２７Ｌ，第４の突出部２７Ｒの付け根よりも下方で立体的に湾曲した部位２５ａが形成されており、当該部位２５ａが被顎部位として、装着の際、装着者の顎に対向して顎を覆うように構成されているためである。第２に、上端部２４においては、左部２１、右部２２の中間部２３寄りで第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒの付け根よりも上方で立体的に湾曲した部位２４ａが形成されており、当該部位２４ａが被鼻穴部位として、装着の際、装着者の鼻の下部を覆い、かつ装着者の鼻には当接しないように構成されているためである。特に、部位２４ａの最上部が部位２５ａよりも側面視で前に位置していることにより、部位２４ａが鼻に当たらない。

　このように、上端部２４が、側面視で左右端側と比べて中間部２３が盛り上がっており、かつ、平面視で中間部２３が最前部２３ａから後ろに幾分突出することにより、装着者の顔の鼻を部分的に覆うことができる。下端部２５が、側面視で左右端側と比べて中間部２３が下がっており、かつ平面視で中間部２３が上端部２４よりも幾分後ろに突出することにより、装着者の顎を部分的に覆うことができる。

　中間部2３は、側面視で前方に凸の形状を有しており、幾分上下非対称で、下端部２５側が上端部２４よりも後ろになっている。装着車の顔の顎を部分的に覆うことができる。

　［マスク装着具の本体部の作製方法］
　本発明の実施形態に係るマスク装着具の本体部の作製方法について説明する。

　厚み０．１ｍｍ～０．４ｍｍの範囲の或る厚みを有する板材を用意し、図１５Ａに示すような展開図となるような板部品５１を作成する。板部品５１は、左右対称となっており、左右両側から中間の位置において上側及び下側から距離Ｌ１、Ｌ２だけそれぞれ切り込み５２が入っているが、中間部分５３は接続されたままである。このとき、Ｌ１＜Ｌ２を満たしている。

　次に、板部品５１の裏面において、図３に示すように縁周りに芯材１３を配置して芯材１３を包み込むように板材の縁部１１ａを曲げ、図１５Ｂに示すように、板部品５１の縁部５４の処理を行う。

　続けて、板部品５１の左部と右部とを、例えば図１に示すように立体形状にしつつ、板部品５１の左部と右部とを接続する。接続には、ロウ付け、はんだ付けなどを用いることができる。接続した部位には、目隠しのためのテープを貼り付けてもよい。

　そして、図４及び図５に示すように、本体部１１の第１の突出部２６Ｌ、第２の突出部２６Ｒにホルダー部１２の一端を接着して取り付け、ホルダー部１２の他端を本体部１１に接着して取り付ける。それと前後して、必要に応じて、補助具として、リング１６，耳掛け用ツル４１を各所定の位置に取り付ける。

　［ホルダー部の変形例］
　図１６Ａ乃至図１６Ｄは、それぞれ、ホルダー部１２が取り付けられた本体部１１について中間部２３から右部２２を見た時の状況で模式的に示す図である。左部２１については左右対称であるので図示及び説明を省略する。

　ホルダー部１２は、図１６Ａに示すように、第２の突出部２６Ｒ、第４の突出部２７Ｒの付け根よりもやや中間部２３寄りで、上端部２４、下端部２５に、ホルダー部１２の一端部１２ａ、他端部１２ｂがそれぞれ固定されてもよい。その際、ホルダー部１２は、上下方向に延びる部分１２ｃとその部分の両端を上端部２４、下端部２５にそれぞれ接続する傾斜部分１２ｄ，１２ｅとで構成されることが好ましい。その際、傾斜部分１２ｄ，１２ｅはできるだけ短くすることにより、ホルダー部１２の上下方向に延びる部分１２ｃでマスク本体１を確実に固定し、傾斜部分１２ｄ，１２ｅにより反り返りを小さくすることができる。また、できるだけ、ホルダー部１２の上下方向に延びる部分１２ｃが右端部２８Ｒよりとすることにより、装着の際、ホルダー部１２が顔に可及的に当接しない。

　ホルダー部１２は、図１６Ｂに示すように、第２の突出部２６Ｒ、第４の突出部２７Ｒの付け根よりもやや中間部２３寄りで、第１のホルダー部１２Ａの両端部が上端部２４に何れも固定され、第１のホルダー部１２Ａと上端部２４の一部とで矩形を形成してもよい。また、第２のホルダー部１２Ｂの両端部が下端部２５に何れも固定され、第２のホルダー部１２Ｂと下端部２５の一部とで矩形を形成してもよい。その際、第１のホルダー部１２Ａ，第２のホルダー部１２Ｂのうち上端部２４、下端部２５に取り付けられる部位の長さを短くすることにより、これらのホルダー部が邪魔にならないようにすることができる。このようにホルダー部１２を本体部１１の四か所に設けることにより、より確実にまた、狭い範囲で固定することができる。

　ホルダー部１２は、図１６Ｃに示すように、図１６Ｂに示す第１のホルダー部１２Ａ、第２のホルダー部１２Ｂを含む四つのホルダー部の他に、中間部２３を跨いで左右両側の上端部２４、下端部２５に、それぞれ、第１の補助ホルダー部１２Ｃ、第２の補助ホルダー部１２Ｄを設けてもよい。何れも、両端が上端部２４、下端部２５の何れかに接続されている。これにより、マスク本体１を鼻、顎に向い合せることができるようになる。第１の補助ホルダー部１２Ｃ及び第２の補助ホルダー部１２Ｄは装着の際、顔との距離があることにより、邪魔になり難い。

　第１のホルダー部１２Ａ，第２のホルダー部１２Ｂ，第１の補助ホルダー部１２Ｃ，第２の補助ホルダー部１２Ｄは、図１６Ｃのそれぞれの位置において図１６Ｄに示すように、略Ｕ字型を有していてもよい。これにより確実に、マスク本体１を本体部１１に固定することができるからである。

　図１６Ａ乃至図１６Ｄに示すような第１のホルダー部１２Ａ，第２のホルダー部１２Ｂ，第１の補助ホルダー部１２Ｃ，第２の補助ホルダー部１２Ｄを有するマスク装着具においては、マスク本体はポリエチレン及びポリウレタンを主成分とするスポンジ状のものをマスク装着具内に収まる形状及び寸法であることが好ましい。そのような形状及び寸法を有するマスク本体１が第１のホルダー部１２Ａ，第２のホルダー部１２Ｂ，第１の補助ホルダー部１２Ｃ，第２の補助ホルダー部１２Ｄにそれぞれの位置で挟まれて保持される。

　［その他の実施形態］
　図１７は本発明の第４の実施形態に係るマスク装着具の側面図であり、図１８は図１７に示すマスク装着具の本体部の断面図である。マスク装着具６０が板材で構成された本体部６１の上端部６２に対して第１の突出部６３と第２の突出部と間で中間部を経由して上端部６２に沿ってフレーム６４が接着部６５で取り付けられている。フレーム６４の左右両端部において紐を取り付けるリング６４ａが構成されていてもよい。このようにフレーム６４が取り付けられることにより意匠的にもよい。また、フレーム６４の左右両端部に対して前述の耳掛け用ツル４１を取り付けて一体化させてもよい。フレーム６４は、本体部６１側にＶ字状で上部が湾曲した断面を有することが好ましい。フレーム６４が本体部６１６１と一体化されやすいからである。

　図１９は本体部に対してホルダー部でマスク本体を固定した一例を示す図である。図１９に示すように、本体部１１よりも小さな形状を有するマスク本体１を用意して、マスク本体１の左部１Ｌの左端部を左側のホルダー部１２Ｌで挟み、マスク本体１の右部１Ｒの右端部を右側のホルダー部１２Ｒで挟んで固定してもよい。

　本発明の実施形態に係るマスク装着具１０，３０，４０，６０は前述のような構成を有している。特に、マスク装着具１０，３０，４０，６０が、マスク本体１の前側に配置され、金属又は合金からなる板材で構成された本体部１１と、本体部１１のマスク本体１の側に設けられてマスク本体１を保持するための一又は複数のホルダー部１２と、を備える。このような構成により、マスク本体１が本体部１１にホルダー部１２により保持され、本体部１１を手にして人体の口及びその周辺部に覆うように装着し、本体部１１を手にして外すことができる。よって、マスク本体１に手を極力触れないで装着したり外したりすることができる。また、本体部１１が板材で構成されているため、本体部１１の形状が変形し難く、マスク本体１の装着状態を保つことができる。

　複数の貫通穴１５が本体部１１に設けられている形態においては、マスク装着具１０，３０，４０，６０を用いてマスク本体１を装着しても容易に呼吸することができる。本体部１１が、銅板又は真鍮板で構成されている形態においては、装着状態においても、また、取り外した状態においても、銅又は真鍮の作用により、マスク装着具１０，３０，４０，６０及びマスク本体１に付着した菌を減らすことができる。また、厚みが０．１ｍｍ乃至０．４ｍｍの範囲の板材であることにより、マスク装着具１１が自重により下がったりせず、マスク装着者がマスク装着具の重さを感じにくい。

　本体部１１が、左部２１と、左部２１の一端部に上端部２４から下端部２５に至るまで接続される中間部２３と、上端部２４から下端部２５に至るまで中間部２３で接続され、左部とは左右逆側に設けられる右部２２と、を含んで構成されていることにより、本体部１１がマスク本体１をホルダー部１２により保持しやすい。

　中間部２３は、上端部２４から下端部２５に至るまでに前方に凸の曲線を有する。下端部２５は、底面視で左右の何れかの一端部から中間部２３を経て左右の何れかの他端部に至るまで前方に向けて凸の曲線を有し、かつ側面視で中間部２３から左右の一端部及び前記他端部に至るまで上昇する曲線を有する。上端部２４は、平面視で左右の何れかの一端部から中間部２３を経て左右の何れかの他端部に至るまで前方に凸の曲線を有し、かつ側面視で中間部２３から左右の一端部及び前記他端部に至るまで下降する曲線を有する。本体部１１がこのような構成を有することにより、マスク本体１で鼻穴を覆い、顎にフィットした形状となり、マスク本体１を介在して装着者の口及びその周辺部を覆うことができる。また、左部２１及び右部２２により、装着者の頬に部分的に当接することができる。

　本体部１１が、左部２１と一体化されて上端部２４に沿って中間部２３と逆方向の左側に張り出した第１の突出部２６Ｌと、右部２２と一体化されて上端部２４に沿って中間部２３と逆方向の右側に張り出した第２の突出部２６Ｒと、を含んで構成されているため、第１の突出部２６Ｌ，第２の突出部２６Ｒを頬骨の下部に下から当接して装着者の顔にフィットさせることができる。

　紐３１を取り付けるためのリング１６が第１の突出部２６Ｌと第２の突出部２６Ｒにそれぞれ取り付けられることにより、装着者の耳の後ろ部、頭部の後ろ部に紐の長さを調整してマスク装着具３０を用いてマスク本体１を装着することができる。

　上端部２４には第１の突出部２６Ｌと第２の突出部２６Ｒとの間で中間部２３を経由して上端部２４に沿ってフレーム６４が取り付けられている形態にあっては、フレーム６４により本体部６１が補強され、意匠的な見栄えもよい。また、フレーム６４の両端部をリング形状とすることにより、リングに紐を取り付けることができ、紐の長さを調整することにより装着者への装着及び取り外しが容易になる。装着不要な場合には、紐によりマスク装着具を介在してマスク本体を首に掛けておくことができる。

　耳掛け用ツル４１が第１の突出部２６Ｌと第２の突出部２６Ｒにそれぞれ取り付けられる形態にあっては、本体部１１を片方の手で持ち、耳掛け用ツル４１を耳に掛けることにより、装着者は、マスク装着具４０の本体部１１のみを触ることにより、マスク本体１を装着することができる。その際、鼻当て部４４を鼻に当てておくことによりより装着し易くなる。

　マスク装着具１０にマスク本体１をホルダー部１２により保持させて、マスク装着具１０を手で保持し、マスク本体１の左右各両端部に取り付けられた耳掛け部２Ｌ，２Ｒを装着者の耳に掛けることにより、マスク装着具１０によりマスク本体１を装着することができる。また、耳掛け部２Ｌ，２Ｒを耳から外してマスク装着具１０の本体部１１を保持することにより、マスク本体１に触れることなく外すことができる。

　本発明の実施形態において、本体部１１の上端部２４の内側にウレタンなどの樹脂部材を取り付けておき、装着の際の隙間を可及的に減らしてもよい。

１：マスク本体
１Ｌ：マスク本体の左部
１Ｒ：マスク本体の右部
２Ｌ，２Ｒ：耳掛け部
１０，３０，４０，６０：マスク装着具
１１：本体部
１１ａ：縁部
１２，１２Ｌ，１２Ｒ：ホルダー部
１２ａ：ホルダー部の一端部
１２ｂ：ホルダー部の他端部
１２ｃ：ホルダー部の上下方向に延びる部分
１２ｄ，１２ｅ：ホルダー部の傾斜部分
１２Ａ：第１のホルダー部
１２Ｂ：第２のホルダー部
１２Ｃ：第１の補助ホルダー部
１２Ｄ：第２の補助ホルダー部
１３：芯材
１４：接着部
１５：貫通穴
１６，１６Ｌ，１６Ｒ：リング
２１：左部
２２：右部
２３：中間部
２３ａ：最前部
２４：上端部
２５：下端部
２６Ｌ：第１の突出部
２６Ｒ：第２の突出部
２７Ｌ：第３の突出部
２７Ｒ：第４の突出部
２８Ｌ：左端部
２８Ｒ：右端部
２９，２９ａ，２９ｂ，２９ｃ，２９ｄ：テープ
３１：紐
３１ａ：リング
３１ｂ：細紐
３２：玉部材
３２ａ：貫通穴
３３：玉
３４：ストラップ
４１，４１Ｌ，４１Ｒ：耳掛け用ツル（耳掛け用部材）
４２：ヒンジ
４２ａ：第１のヒンジ部材
４２ｂ：第２のヒンジ部材
４２ｃ：螺子
４３：アーム
４４：鼻当て部
５１：板部品
５２：切り込み
５３：中間部分
５４：縁部
６４：フレーム
６４ａ：リング
６５：接着部

Claims

　マスク本体の前側に配置され、金属又は合金からなる板材で構成された本体部と、
　前記本体部の前記マスク本体の側に設けられて前記マスク本体を保持するための一又は複数のホルダー部と、
を備える、マスク装着具。
　前記本体部は、呼吸を容易にするための複数の貫通穴を有する、請求項１に記載のマスク装着具。
　前記本体部が、銅板又は真鍮板で構成されている、請求項１又は２に記載のマスク装着具。
　前記本体部は、
　左部と、
　前記左部の一端部に上端部から下端部に至るまで接続される中間部と、
　前記上端部から前記下端部に至るまで前記中間部で接続され、前記左部とは左右逆側に設けられる右部と、
　を含んで構成されている、請求項１乃至３の何れか１項に記載のマスク装着具。
　前記中間部は、前記上端部から前記下端部に至るまでに前方に凸の曲線を有し、
　前記下端部は、底面視で左右の何れかの一端部から前記中間部を経て左右の何れかの他端部に至るまで前方に凸の曲線を有し、かつ側面視で前記中間部から左右の前記一端部及び前記他端部に至るまで上昇する曲線を有し、
　前記上端部は、平面視で左右の何れかの一端部から前記中間部を経て左右の何れかの他端部に至るまで前方に凸の曲線を有し、かつ側面視で前記中間部から左右の前記一端部及び前記他端部に至るまで下降する曲線を有する、請求項４に記載のマスク装着具。
　前記本体部は、
　前記左部と一体化されて前記上端部に沿って前記中間部と逆方向の左側に張り出した第１の突出部と、
　前記右部と一体化されて前記上端部に沿って前記中間部と逆方向の右側に張り出した第２の突出部と、
　を含んで構成されている、請求項４又は５に記載のマスク装着具。
　紐を取り付けるためのリングが前記第１の突出部と前記２の突出部に取り付けられている、
　請求項６に記載のマスク装着具。
　前記上端部には前記第１の突出部と前記第２の突出部との間で前記中間部を経由して前記上端部に沿ってフレームが取り付けられている、請求項６に記載のマスク装着具。
　前記フレームの両端部が紐を取り付けるためのリングを構成している、請求項８に記載のマスク装着具。
　対をなす耳掛け用ツルが前記第１の突出部と前記２の突出部に回転自在に取り付けられている、
　請求項６に記載のマスク装着具。
　鼻当て部がアームを介在して前記中間部を挟んで前記左部及び前記右部の上縁部に取り付けられている、請求項４乃至１０の何れか１項に記載のマスク装着具。
　請求項１乃至６の何れか１項に記載のマスク装着具と、前記マスク本体とを備え、
　前記マスク本体の左右各両端部に取り付けられた耳掛け部で、装着者に装着され得る、マスク。