JP3229569U - 衛生用保護具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ずれにくく、かつ、内側から外側への飛沫の飛散及び外側から内側へのウイルス、花粉等の侵入を効果的に防止することができる衛生用保護具を提供することを目的とする。【解決手段】シールド1は、装着者の鼻N、左右の頬C及び口Mを覆う立体的形状に形成された薄板状の本体部10と、本体部10の少なくとも一部に配置され、本体部10の内側と外側との間で換気する空気を濾過するフィルター13と、本体部10に配置され、フィルター13を挟み込んで固定するフィルターカバー12と、本体部10のうちの左右端部から装着者の耳Bに向けてそれぞれ延在するテンプル20と、を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、衛生用保護具に関する。
従来、本体を装着者の顔に固定する部材として、眼鏡のつるに相当する棒状部材を用いる衛生用保護具が知られている。
特許文献1には、本体の下端から装着者の顎の下に向けて内側に折り曲げて形成されたアゴ当てシートを備える衛生用保護具が記載されている。
特許文献2には、本体の下部を装着者の顎に向けて内側に丸く折り曲げて形成された唾受を備える衛生用保護具が記載されている。
特許文献1、2に記載された衛生用保護具は、つるが接する耳と本体の下部が接する下顎の2箇所のみで装着者に支持される構造を有するものである。このため、特許文献1、2に記載された衛生用保護具では、装着者が顔を動かした場合又は口を開閉した場合に、衛生用保護具全体がずれやすいという問題がある。
また、特許文献1、2に記載された衛生用保護具の本体は、口と鼻の両方を覆わない。このため、特許文献1、2に記載された衛生用保護具では、内側から外側への飛沫の飛散及び外側から内側へのウイルス、花粉等の侵入を効果的に防止することができないという問題がある。
本考案は、上記の問題点に鑑み、ずれにくく、かつ、内側から外側への飛沫の飛散及び外側から内側へのウイルス、花粉等の侵入を効果的に防止することができる衛生用保護具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の一つの観点に係る衛生用保護具は、
装着者の鼻、左右の頬及び口を覆う立体的形状に形成された薄板状の本体部と、
前記本体部の少なくとも一部に配置され、前記本体部の内側と外側との間で換気する空気を濾過するフィルターと、
前記本体部に配置され、前記フィルターを挟み込んで固定するフィルターカバーと、
前記本体部のうちの左右端部から前記装着者の耳に向けてそれぞれ延在する耳かけ部と、を備える。
装着者の鼻、左右の頬及び口を覆う立体的形状に形成された薄板状の本体部と、
前記本体部の少なくとも一部に配置され、前記本体部の内側と外側との間で換気する空気を濾過するフィルターと、
前記本体部に配置され、前記フィルターを挟み込んで固定するフィルターカバーと、
前記本体部のうちの左右端部から前記装着者の耳に向けてそれぞれ延在する耳かけ部と、を備える。
本考案に係る衛生用保護具は、前記本体部の内側に、前記装着者の鼻、左右の頬及び口を囲む閉じた曲線状に配置されたタイト部を備えていてもよい。
前記本体部のうち、前記装着者の口に位置する部分は、透明であってもよい。
前記本体部の少なくとも2箇所に、固定紐が通る孔が形成されていてもよい。
本考案に係る衛生用保護具は、前記フィルターカバーの内部に配置され、前記本体部の外側の空気を内側に吸入し、又は前記本体部の内側の空気を外側に排出して換気するファンを備えていてもよい。
前記耳かけ部は、蝶番を介して前記本体部と折り畳み可能に接続されていてもよい。
前記耳かけ部は、前記本体部のうちの左端部から前記装着者の左耳に向けて耳かけ可能に延在する左耳かけゴムと、前記本体部のうちの右端部から前記装着者の右耳に向けて耳かけ可能に延在する右耳かけゴムと、を含んでいてもよい。
本考案によれば、ずれにくく、かつ、内側から外側への飛沫の飛散及び外側から内側へのウイルス、花粉、粉塵等の侵入を効果的に防止することができる衛生用保護具が提供される。
(実施の形態1)
以下に、本考案の実施の形態1に係るシールド1を、図面を参照しつつ説明する。以下、特に断らない限り、顔面を覆う衛生用保護具のうち、フィルター13を通して吸排気するものをマスクといい、フィルター13とそれ以外の部分の両方を通して吸排気するものをシールドという。
以下に、本考案の実施の形態1に係るシールド1を、図面を参照しつつ説明する。以下、特に断らない限り、顔面を覆う衛生用保護具のうち、フィルター13を通して吸排気するものをマスクといい、フィルター13とそれ以外の部分の両方を通して吸排気するものをシールドという。
(シールド1の全体説明)
図1(A)に示すように、シールド1は、装着者の鼻N、左右の頬C及び口Mを覆う部分である本体部10と、本体部10の左右に一対配置されたフィルター13を格納するフィルターカバー12と、本体部10の左右の両端から装着者の耳Bに向けて外側に延在するテンプル20と、を備える。
なお、以下、装着者の体の部位について左又は右という場合には、装着者の正面に相対する者から見て左又は右、すなわち向かって左又は右を指すものとする。
図1(A)に示すように、シールド1は、装着者の鼻N、左右の頬C及び口Mを覆う部分である本体部10と、本体部10の左右に一対配置されたフィルター13を格納するフィルターカバー12と、本体部10の左右の両端から装着者の耳Bに向けて外側に延在するテンプル20と、を備える。
なお、以下、装着者の体の部位について左又は右という場合には、装着者の正面に相対する者から見て左又は右、すなわち向かって左又は右を指すものとする。
(本体部10の説明)
本体部10は、透明な樹脂を立体的形状に成型して形成された薄板状の保護部である。本体部10は、全体として、装着者の鼻Nから口Mを結ぶ曲線を稜線とする凸型に形成されている。
本体部10を構成する樹脂は、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリスチレンを含む。本体部10は、その立体的形状を単独で保持できる程度の剛性を備える。
本体部10は、透明な樹脂を立体的形状に成型して形成された薄板状の保護部である。本体部10は、全体として、装着者の鼻Nから口Mを結ぶ曲線を稜線とする凸型に形成されている。
本体部10を構成する樹脂は、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリスチレンを含む。本体部10は、その立体的形状を単独で保持できる程度の剛性を備える。
図1(A)、(B)に示すように、本体部10のうち、装着者の頬C及び口Mを覆う部分は、それぞれ、装着者の頬C及び口Mとの間に空気が通る隙間を有する形状に形成されている。このため、シールド1を装着して呼吸をしても、装着者は息苦しくならない。
本体部10のうち、装着者の鼻N及び口Mの下部、特に顎の部分は、装着者の顔と接する形状に形成されている。このため、シールド1は、ずれにくい。
本体部10のうち、装着者の鼻N及び口Mの下部、特に顎の部分は、装着者の顔と接する形状に形成されている。このため、シールド1は、ずれにくい。
(フィルター13の説明)
図1(C)に示したように、本体部10には換気孔VHが開けられ、換気孔VHの外側にウイルス、花粉、粉塵、飛沫等を濾過するフィルター13が配置されている。
フィルター13は、例えば、2枚重ねの不織布である。フィルター13は、通気性を有する織布、折り畳んだ紙等であってもよい。
図1(C)に示したように、本体部10には換気孔VHが開けられ、換気孔VHの外側にウイルス、花粉、粉塵、飛沫等を濾過するフィルター13が配置されている。
フィルター13は、例えば、2枚重ねの不織布である。フィルター13は、通気性を有する織布、折り畳んだ紙等であってもよい。
(フィルターカバー12の説明)
フィルターカバー12は、フィルター13を外側から覆うカバーである。フィルターカバー12は、図1(A)に示したように、本体部10の表面から装着者の側方に向けて突出する外フィン12aと、外フィン12aと平行に配置された内フィン12bと、を備える。外フィン12aと内フィン12bは、それぞれの端面において、フィルター13をシールド1の内側に向けて押し付ける。
フィルターカバー12は、フィルター13を外側から覆うカバーである。フィルターカバー12は、図1(A)に示したように、本体部10の表面から装着者の側方に向けて突出する外フィン12aと、外フィン12aと平行に配置された内フィン12bと、を備える。外フィン12aと内フィン12bは、それぞれの端面において、フィルター13をシールド1の内側に向けて押し付ける。
装着者が呼吸をすると、本体部10の内側と外側との間に気圧差が生じる。その結果、フィルター13を通して、内側から外側に空気が排出され、又は外側から内側に空気が吸入される。フィルター13の目は細かいため、空気、水蒸気を通しやすく、飛沫、ウイルス、花粉等を通しにくい。この性質を利用して、シールド1は、フィルター13を通して換気を行う。
図2に示すように、フィルターカバー12には、軟質ガスケットリング12cが装着されており、フィルターカバー12を本体部10に嵌め込んだ状態では、軟質ガスケットリング12cは本体部10と密着する。
また、フィルターカバー12の端部には、軟質タイト部12dが形成されており、フィルターカバー12を本体部10に嵌め込んだ状態では、外フィン12a及び内フィン12bは、それぞれの端面に配置された軟質タイト部12dを介して、フィルター13を押さえ付ける。
フィルター13は、本体部10に設けられた換気孔VHの桟14とフィルターカバー12に挟み込まれて固定されている。
また、フィルターカバー12の端部には、軟質タイト部12dが形成されており、フィルターカバー12を本体部10に嵌め込んだ状態では、外フィン12a及び内フィン12bは、それぞれの端面に配置された軟質タイト部12dを介して、フィルター13を押さえ付ける。
フィルター13は、本体部10に設けられた換気孔VHの桟14とフィルターカバー12に挟み込まれて固定されている。
フィルターカバー12は、軟質ガスケットリング12cに囲まれている。このため、フィルターカバー12は本体部10と密着し、換気孔VHからは、フィルター13を通してのみ吸排気できる。
また、このような構造を有するため、装着者は、フィルターカバー12を掴んで押し込み、軟質ガスケットリング12cとともにフィルターカバー12を桟14に向かう方向に移動させて、フィルターカバー12を本体部10に固定することができる。装着者は、フィルターカバー12を掴んで引っ張り、軟質ガスケットリング12cとともにフィルターカバー12を桟14から離れる向かう方向に移動させて、フィルターカバー12を本体部10から取り外すことができる。
また、このような構造を有するため、装着者は、フィルターカバー12を掴んで押し込み、軟質ガスケットリング12cとともにフィルターカバー12を桟14に向かう方向に移動させて、フィルターカバー12を本体部10に固定することができる。装着者は、フィルターカバー12を掴んで引っ張り、軟質ガスケットリング12cとともにフィルターカバー12を桟14から離れる向かう方向に移動させて、フィルターカバー12を本体部10から取り外すことができる。
(テンプル20の説明)
図3(A)、(B)に示すように、テンプル20は、眼鏡のつると同様の形状に形成されている。テンプル20の端部のうち、本体部10から離れた端部は、図1(A)に示したように、装着時に装着者の耳Bの後ろに回り込んで引っ掛かる。
装着者が顔を下に向けても、本体部10は、後述する蝶番24を介してテンプル20によって後方に引っ張られるため、シールド1はずれにくい。
なお、テンプル20は、請求項における耳かけ部の一例である。
図3(A)、(B)に示すように、テンプル20は、眼鏡のつると同様の形状に形成されている。テンプル20の端部のうち、本体部10から離れた端部は、図1(A)に示したように、装着時に装着者の耳Bの後ろに回り込んで引っ掛かる。
装着者が顔を下に向けても、本体部10は、後述する蝶番24を介してテンプル20によって後方に引っ張られるため、シールド1はずれにくい。
なお、テンプル20は、請求項における耳かけ部の一例である。
(蝶番24の説明)
テンプル20は、蝶番24を介して、本体部10と接続されている。
このため、図3(C)に示すように、テンプル20を本体部10の内側に折り畳んでシールド1が嵩張らないようにすることができる。
テンプル20は、蝶番24を介して、本体部10と接続されている。
このため、図3(C)に示すように、テンプル20を本体部10の内側に折り畳んでシールド1が嵩張らないようにすることができる。
(取付孔PHの説明)
図3(A)、(B)に示したように、本体部10の左右端の上下には、それぞれ、固定紐を結びつけるための取付孔PHが開けられている。
例えば、装着者は、テンプル20を蝶番24から取り外した上で、左端に開けられている2つの取付孔PHを固定紐で結んで1つのループとし、右端に開けられている2つの取付孔PHを別の固定紐で結んで別のループとしてもよい。
このようにすることで、装着者は、2つのループをそれぞれ耳Bに掛けてシールド1を固定することができる。
図3(A)、(B)に示したように、本体部10の左右端の上下には、それぞれ、固定紐を結びつけるための取付孔PHが開けられている。
例えば、装着者は、テンプル20を蝶番24から取り外した上で、左端に開けられている2つの取付孔PHを固定紐で結んで1つのループとし、右端に開けられている2つの取付孔PHを別の固定紐で結んで別のループとしてもよい。
このようにすることで、装着者は、2つのループをそれぞれ耳Bに掛けてシールド1を固定することができる。
(効果)
シールド1によれば、従来のシールドに比べて、ずれにくく、かつ、内側から外側への飛沫の飛散及び外側から内側へのウイルス、花粉、粉塵等の侵入を効果的に防止することができるシールドを提供することができる。
シールド1によれば、従来のシールドに比べて、ずれにくく、かつ、内側から外側への飛沫の飛散及び外側から内側へのウイルス、花粉、粉塵等の侵入を効果的に防止することができるシールドを提供することができる。
本体部10は立体的形状を維持できる程度の剛性を有するため、装着者は、顔から外したシールド1をテーブルに立てて置いておくことができる。立てて置けば、シールド1は、テーブルと点で接触するため、面で接触する場合に比べて接触する面積を小さくすることができる。
このため、シールド1によれば、一時的に外して保管する場合にも、清潔を保つことができる。
このため、シールド1によれば、一時的に外して保管する場合にも、清潔を保つことができる。
本体部10は透明であるため、シールド1を装着したままでも、装着者の口Mは外側から視認可能である。
シールド1によれば、表情を相手に伝えることができる。このため、手話通訳、接客業等の現場において、円滑なコミュニケーションを実現することができる。
シールド1によれば、表情を相手に伝えることができる。このため、手話通訳、接客業等の現場において、円滑なコミュニケーションを実現することができる。
本体部10及びテンプル20は樹脂製であるため、シールド1を洗剤で洗浄することができる。また、フィルター13は交換可能である。
このため、シールド1を洗浄し、フィルター13を交換することで、シールド1を清潔に保って、繰り返し用いることができる。
なお、例えば、携帯型のアルコールスプレーがあれば、洗剤がなくても、シールド1に吹き付けて、清潔を保つことができる。
このため、シールド1を洗浄し、フィルター13を交換することで、シールド1を清潔に保って、繰り返し用いることができる。
なお、例えば、携帯型のアルコールスプレーがあれば、洗剤がなくても、シールド1に吹き付けて、清潔を保つことができる。
図1(A)、(C)等に示したように、フィルター13の面積は、通常の布マスク、不織布マスク等に比べて小さい。このため、シールド1によれば、フィルター13を使い捨てとしても、資源を節約することができる。
シールド1を装着した状態においては、外フィン12a及び内フィン12bの開口は、後方を向いているため、装着者が吐き出した息を含む空気は、装着者より後方に排出される。
シールド1によれば、仮に、装着者が吐き出した息にフィルター13で除去できなかった飛沫が含まれている場合でも、装着者が対面している人に向けて飛沫が吹き出すことを防止することができる。
シールド1によれば、仮に、装着者が吐き出した息にフィルター13で除去できなかった飛沫が含まれている場合でも、装着者が対面している人に向けて飛沫が吹き出すことを防止することができる。
なお、フィルターカバー12の材質にフッ素樹脂を用いれば、静電気を発生させ、空気中のウイルスをフィルターカバー12に吸着して、シールド1の内部に侵入することを防止することができる。
フィルター13の種類は、上述したものに限られない。これらを変更することで、シールド1の性能を変化させることができる。
本体部10、テンプル20等の形状及び構造も、上述したものに限られない。これらを変更したり、追加の部品を取り付けたりすることで、シールド1に様々な機能を付加して拡張することができる。
本体部10、テンプル20等の形状及び構造も、上述したものに限られない。これらを変更したり、追加の部品を取り付けたりすることで、シールド1に様々な機能を付加して拡張することができる。
本体部10は上述した立体的形状を有し、装着者の口Mとの間に空間が安定して確保されるため、シールド1によれば、口紅、リップクリーム等が付着しにくい。
また、空間が確保されているため、シールド1によれば、内側から外側への飛沫の飛散及び外側から内側へのウイルス、花粉、粉塵等の侵入を効果的に防止しつつも、装着時の息苦しさ、しゃべりにくさを緩和することができる。
また、空間が確保されているため、シールド1によれば、内側から外側への飛沫の飛散及び外側から内側へのウイルス、花粉、粉塵等の侵入を効果的に防止しつつも、装着時の息苦しさ、しゃべりにくさを緩和することができる。
テンプル20を備えるため、装着者がシールド1を装着したり、脱着したり、位置直しをしたりするときに、テンプル20が持ち手となる。
このため、装着者は、本体部10を直接触らずに、装着、脱着等をすることができる。
また、テンプル20は蝶番24を介して折り畳めるものであるため、シールド1は、収納性に優れる。
さらに、本体部10の支持が装着者の鼻N、頬C、顎及び耳Bとの複数の接点に分散されるので、耳Bに集中する場合に比べて、装着者の耳Bが痛くなりにくい。
このため、装着者は、本体部10を直接触らずに、装着、脱着等をすることができる。
また、テンプル20は蝶番24を介して折り畳めるものであるため、シールド1は、収納性に優れる。
さらに、本体部10の支持が装着者の鼻N、頬C、顎及び耳Bとの複数の接点に分散されるので、耳Bに集中する場合に比べて、装着者の耳Bが痛くなりにくい。
シールド1を構成する部材の材質は上述したものに限られない。例えば、ポリカーボネート樹脂を用いることにより、シールド1は、フェイスガードとして高い強度を備えるため、飛来物から顔面を保護することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るマスク2は、実施の形態1に係るシールド1に、装着者の顔との密着性を高める構成を付加したものである。
以下、シールド1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態2に係るマスク2は、実施の形態1に係るシールド1に、装着者の顔との密着性を高める構成を付加したものである。
以下、シールド1と異なる部分を中心に説明する。
(タイト部17の説明)
図4(A)に示すように、マスク2は、正面からみてシールド1と同様の形状に形成されている。
図4(B)、(C)に示すように、マスク2は、本体部10の内側、すなわち、装着者の顔に近い側に、装着者の顔と密着して内側と外側の気密を保つタイト部17を備える。タイト部17は、本体部10の外縁部において、装着者の鼻N、頬C及び口Mを閉じた曲線で囲んで配置されている。
図4(A)に示すように、マスク2は、正面からみてシールド1と同様の形状に形成されている。
図4(B)、(C)に示すように、マスク2は、本体部10の内側、すなわち、装着者の顔に近い側に、装着者の顔と密着して内側と外側の気密を保つタイト部17を備える。タイト部17は、本体部10の外縁部において、装着者の鼻N、頬C及び口Mを閉じた曲線で囲んで配置されている。
図4(D)に示すように、タイト部17は、軟質のシリコン又はスポンジのリボンを折り曲げて形成されている。このため、タイト部17は、折り曲げられた状態から開こうとして、本体部10によって装着者の顔面に押しつけられる。
図4(C)に示したように、タイト部17は、装着者の顔面を閉じた曲線状に囲んでいるため、装着者がマスク2を装着した状態においては、本体部10及びタイト部17と装着者の顔面との間に空気が通る隙間が生じない。
図4(C)に示したように、タイト部17は、装着者の顔面を閉じた曲線状に囲んでいるため、装着者がマスク2を装着した状態においては、本体部10及びタイト部17と装着者の顔面との間に空気が通る隙間が生じない。
マスク2によれば、タイト部17を備えないシールド1に比べて、ずれにくく、かつ、内側から外側への飛沫の飛散及び外側から内側へのウイルス、花粉、粉塵等の侵入を効果的に防止することができるマスクを提供することができる。
また、タイト部17は、本体部10の外縁部に配置されているため、花粉、粉塵等が入り込みにくい。
(実施の形態3)
実施の形態3に係るマスク3は、装着者の顔との密着性をさらに高めたものである。
以下、シールド1及びマスク2と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態3に係るマスク3は、装着者の顔との密着性をさらに高めたものである。
以下、シールド1及びマスク2と異なる部分を中心に説明する。
図5(A)に示すように、マスク3は、正面からみてマスク2と同様の形状に形成されている。
図5(B)、(C)に示すように、マスク3のタイト部37は、マスク2のタイト部17に比べて、幅広に形成されている。
図5(B)、(C)に示すように、マスク3のタイト部37は、マスク2のタイト部17に比べて、幅広に形成されている。
幅広のタイト部37を備えるため、マスク3によれば、シールド1又はマスク2に比べて、よりずれにくく、かつ、内側から外側への飛沫の飛散及び外側から内側へのウイルス、花粉等の侵入をより効果的に防止することができる。
(実施の形態4)
シールド1、マスク2、3は装着者の鼻N、頬C及び口Mを覆うものであるが、実施の形態4に係るマスク4は、装着者の目Eをも覆うものである。
シールド1、マスク2、3は装着者の鼻N、頬C及び口Mを覆うものであるが、実施の形態4に係るマスク4は、装着者の目Eをも覆うものである。
図6に示すように、マスク4は、本体部10の上端部に、装着者の目Eを保護するゴーグル部15を備える。
ゴーグル部15は、装着者の顔面に沿って緩やかに湾曲する透明な板として形成されている。
ゴーグル部15は、例えば、ポリカーボネートの素材を含む。ゴーグル部15は、リム16を介して、本体部10と接続されている。
ゴーグル部15は、装着者の顔面に沿って緩やかに湾曲する透明な板として形成されている。
ゴーグル部15は、例えば、ポリカーボネートの素材を含む。ゴーグル部15は、リム16を介して、本体部10と接続されている。
マスク4によれば、装着者の鼻N及び口Mだけでなく、目Eにウイルス、花粉等が浸入することも防止することができる。
(実施の形態5)
シールド1、マスク2、3、4において、フィルター13を介した換気は、装着者の呼吸によって行われる。
これに対し、実施の形態5に係るマスク5は、電気エネルギーを用いて換気を補助するものである。
シールド1、マスク2、3、4において、フィルター13を介した換気は、装着者の呼吸によって行われる。
これに対し、実施の形態5に係るマスク5は、電気エネルギーを用いて換気を補助するものである。
図7(A)に示すように、マスク5のフィルターカバー32には、ファン31が格納されている。
ファン31には、図示しないバッテリー、スイッチ及びケーブルが接続されている。装着者はスイッチをオンにして、バッテリーに蓄積された電気エネルギーを、ケーブルを介してファン31のモーターに供給し、ファン31を回転させる。
ファン31を回転させると、ファン31は、フィルターカバー32の内部に空気を吸い込み、フィルター13を介して空気を外側から内側に吸入する。なお、ケーブルとファン31との結線を変えることにより、ファン31の回転方向を反対にし、ファン31に、フィルター13を介して空気を内側から外側に排出させてもよい。
ファン31には、図示しないバッテリー、スイッチ及びケーブルが接続されている。装着者はスイッチをオンにして、バッテリーに蓄積された電気エネルギーを、ケーブルを介してファン31のモーターに供給し、ファン31を回転させる。
ファン31を回転させると、ファン31は、フィルターカバー32の内部に空気を吸い込み、フィルター13を介して空気を外側から内側に吸入する。なお、ケーブルとファン31との結線を変えることにより、ファン31の回転方向を反対にし、ファン31に、フィルター13を介して空気を内側から外側に排出させてもよい。
図7(B)から(E)は、左のフィルターカバー32Lと右のフィルターカバー32Rのいずれか一方にファン31を格納し、ファン31を回転させる方向を様々に変えた場合の換気の具体例を矢印で示したものである。これに対し、図7(F)から(I)は、左のフィルターカバー32Lと右のフィルターカバー32Rの両方にファン31を格納し、格納されたファン31を回転させる方向を様々に変えた場合の換気の具体例を矢印で示したものである。
図7(F)及び(G)に示したように、2つのファン31を同一の方向に回転させれば、1つのファン31のみを回転させる場合に比べて、強力な換気を実現することができる。
図7(F)及び(G)に示したように、2つのファン31を同一の方向に回転させれば、1つのファン31のみを回転させる場合に比べて、強力な換気を実現することができる。
図7(H)及び(I)に示したように、左右のファン31で回転方向を異ならせてもよい。
このようにすることで、破線で示したように、マスク5の内部で、左から右に向かう一方向の気流を発生させて、空気の滞留を防止することができる。
このようにすることで、破線で示したように、マスク5の内部で、左から右に向かう一方向の気流を発生させて、空気の滞留を防止することができる。
マスク5によれば、電気エネルギーによって換気が補助されるため、快適な呼吸が実現される。また、装着者の呼気に含まれる湿気が継続的に除去されるため、ムレが抑えられる。
(変形例1)
変形例1に係るマスク6は、マスク2のテンプル20に比べてカーブが緩いストレートタイプのテンプル21を備えるものである。
以下、テンプル20と異なる部分を中心に説明する。
変形例1に係るマスク6は、マスク2のテンプル20に比べてカーブが緩いストレートタイプのテンプル21を備えるものである。
以下、テンプル20と異なる部分を中心に説明する。
図8(A)、(B)に示すように、マスク6のテンプル21は、テンプル20に比べて緩やかな曲線を描く形状に形成されている。
また、テンプル21の先端部に設けられた取付孔THには、複数の突起22を備える滑り止め23が嵌め込まれている。突起22は、装着者の顔に向けて突出していため、装着者がマスク6を装着した状態で、装着者の顔に接する。
また、テンプル21の先端部に設けられた取付孔THには、複数の突起22を備える滑り止め23が嵌め込まれている。突起22は、装着者の顔に向けて突出していため、装着者がマスク6を装着した状態で、装着者の顔に接する。
図8(C)に示すように、滑り止め23を取付孔THから取り外し、左右のテンプル21それぞれの取付孔THに固定紐FSの一端を取り付けてもよい。装着者は、本体部10、テンプル21及び固定紐FSからなるループに頭を通して、マスク6を装着する。
さらに、マスク6において、テンプル21を取り外して、取り外した部分と取付孔PHとを固定紐FSで結んでループを形成してもよい。
さらに、マスク6において、テンプル21を取り外して、取り外した部分と取付孔PHとを固定紐FSで結んでループを形成してもよい。
マスク6によれば、本体部10をより安定して顔に支持することができる。
(変形例2)
変形例2に係るマスク7は、マスク2のテンプル20に代えて、装着者の耳Bの後ろに回り込む耳かけゴム25を備えるものである。
変形例2に係るマスク7は、マスク2のテンプル20に代えて、装着者の耳Bの後ろに回り込む耳かけゴム25を備えるものである。
図9に示すように、マスク7は、上固定部26を介して一端部が本体部10の上部と接続され、下固定部27を介して他端部が本体部10の下部と接続された、耳かけゴム25を備える。耳かけゴム25は、本体部10のうちの左右端部から装着者の耳Bに向けてそれぞれ延在する帯状のシリコンゴムである。
耳かけゴム25は、シリコンゴムを全体として扁平な形状に成型して形成されている。
耳かけゴム25のうち、本体部10の左端部から延在するものは、請求項における左耳かけゴムの一例であり、本体部10の右端部から延在するものは、請求項における右耳かけゴムの一例である。
耳かけゴム25は、シリコンゴムを全体として扁平な形状に成型して形成されている。
耳かけゴム25のうち、本体部10の左端部から延在するものは、請求項における左耳かけゴムの一例であり、本体部10の右端部から延在するものは、請求項における右耳かけゴムの一例である。
上固定部26は、本体部10と接続された状態で、マスク2における蝶番24の位置に配置されている。上固定部26は、例えば、図示しないビスで本体部10と接続され、装着者は、上固定部26の側面を押すことで、ワンタッチで本体部10との接続を解除することができる。
下固定部27は、例えば、ピン28を取付孔PHに差し込んで固定することによって、ピン28の頭部との間に本体部10を挟み込んで固定するものである。
下固定部27は、例えば、ピン28を取付孔PHに差し込んで固定することによって、ピン28の頭部との間に本体部10を挟み込んで固定するものである。
マスク7によれば、耳かけゴムの復元力によって本体部10が装着者の顔に押しつけられるので、本体部10をより安定して顔に支持することができる。
本考案は、本考案の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この考案を説明するためのものであり、本考案の範囲を限定するものではない。すなわち、本考案の範囲は、実施の形態ではなく、実用新案登録請求の範囲によって示される。そして、実用新案登録請求の範囲内及びそれと同等の考案の意義の範囲内で施される様々な変形が、この考案の範囲内とみなされる。
1 シールド
2、3、4、5、6、7 マスク
10 本体部
12、32 フィルターカバー
12a 外フィン
12b 内フィン
12c 軟質ガスケットリング
12d 軟質タイト部
13 フィルター
14 桟
15 ゴーグル部
17、37 タイト部
20、21 テンプル
22 突起
23 滑り止め
24 蝶番
25 耳かけゴム
26 上固定部
27 下固定部
28 ピン
31 ファン
C 頬
M 口
N 鼻
B 耳
E 目
R 稜線
VH 換気孔
FS 固定紐
PH、TH 取付孔
2、3、4、5、6、7 マスク
10 本体部
12、32 フィルターカバー
12a 外フィン
12b 内フィン
12c 軟質ガスケットリング
12d 軟質タイト部
13 フィルター
14 桟
15 ゴーグル部
17、37 タイト部
20、21 テンプル
22 突起
23 滑り止め
24 蝶番
25 耳かけゴム
26 上固定部
27 下固定部
28 ピン
31 ファン
C 頬
M 口
N 鼻
B 耳
E 目
R 稜線
VH 換気孔
FS 固定紐
PH、TH 取付孔
Claims (7)
- 装着者の鼻、左右の頬及び口を覆う立体的形状に形成された薄板状の本体部と、
前記本体部の少なくとも一部に配置され、前記本体部の内側と外側との間で換気する空気を濾過するフィルターと、
前記本体部に配置され、前記フィルターを挟み込んで固定するフィルターカバーと、
前記本体部のうちの左右端部から前記装着者の耳に向けてそれぞれ延在する耳かけ部と、を備える、
衛生用保護具。 - 前記本体部の内側に、前記装着者の鼻、左右の頬及び口を囲む閉じた曲線状に配置されたタイト部を備える、
請求項1に記載の衛生用保護具。 - 前記本体部のうち、前記装着者の口に位置する部分は透明である、
請求項1又は2に記載の衛生用保護具。 - 前記本体部の少なくとも2箇所に、固定紐が通る孔が形成されている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の衛生用保護具。 - 前記フィルターカバーの内部に配置され、前記本体部の外側の空気を内側に吸入し、又は前記本体部の内側の空気を外側に排出して換気するファンを備える、
請求項1から4のいずれか1項に記載の衛生用保護具。 - 前記耳かけ部は、蝶番を介して前記本体部と折り畳み可能に接続されている、
請求項1から5のいずれか1項に記載の衛生用保護具。 - 前記耳かけ部は、前記本体部のうちの左端部から前記装着者の左耳に向けて耳かけ可能に延在する左耳かけゴムと、前記本体部のうちの右端部から前記装着者の右耳に向けて耳かけ可能に延在する右耳かけゴムと、を含む、
請求項1から5のいずれか1項に記載の衛生用保護具。
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JP2020004280U JP3229569U (ja) | 2020-10-02 | 2020-10-02 | 衛生用保護具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI795168B (zh) * | 2021-07-19 | 2023-03-01 | 南韓商Lg電子股份有限公司 | 口罩裝置 |
JP7437099B1 (ja) | 2023-08-09 | 2024-02-22 | アーリアフレスカ株式会社 | マスク |
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