JP2021177005A - マスクカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウイルスの侵入を防止することができるマスクカバーを提供する。【解決手段】 マスクカバー10は、衛生用のマスク50と連結可能であって、マスク50の表面と使用者の口部と鼻部及び眼部の全てを覆う被覆部を備える。マスクカバー10の被覆部の裏面には、少なくとも上縁部11から使用者の口部に対向する位置まで直線状に延びる折れ目19が形成される。マスクカバー10の被覆部は、折れ目19に沿って該被覆部の裏面が互いに近接する方向に折れ曲がる。【選択図】 図1

Description

本発明は、口部と鼻部及び眼部とを覆うマスクカバーに関する。
従来、特許文献1には、衛生用マスクに装着可能な眼部防塵マスクが開示されている。眼部防塵マスクを衛生用マスクに装着すると、眼部防塵マスクが使用者の眼部を覆うため、眼部に埃やウイルス等が侵入することを防止する。
登録実用新案第2564268号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、眼部防塵マスクを衛生用マスクに装着した時に、衛生用マスクが眼部防塵マスクから露出する構成になっているため、衛生用マスクを通過したウイルスが使用者の口部から容易に侵入するといった課題がある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウイルスの侵入を防止することができるマスクカバーを提供することにある。
上記課題は、本発明の下記構成(1)、(2)のいずれかの構成により解決することができる。
即ち、本発明(1)は、
衛生用のマスク(例えば、マスク50)と連結可能であって、前記マスクの表面と使用者の口部と鼻部及び眼部の全てを覆う被覆部(例えば、中央被覆部S1と左被覆部S2と右被覆部S3とによって形成される被覆部)を備え、
前記被覆部の裏面には、少なくとも上縁(例えば、上縁部11)から使用者の口部に対向する位置まで直線状に延びる溝部(例えば、折れ目19)が形成され、
前記被覆部は、前記溝部に沿って該被覆部の裏面が互いに近接する方向に折れ曲がることを特徴とするマスクカバーである。
本発明(2)は、
前記マスクと前記被覆部とを連結する連結部(例えば、取付具26、取付部材56)を備え、
前記マスクは左右方向に所定間隔を存して対向配置された一対の第1部位(例えば、マスク側連結領域55)を有しているとともに、前記被覆部は前記一対の第1部位にそれぞれ対応する一対の第2部位(例えば、カバー側連結領域25)を有しており、
前記連結部は、前記一対の第1部位のうち一方の第1部位(例えば、左のマスク側連結領域55L)と該一方の第1部位に対応する一方の第2部位(例えば、左のカバー側連結領域25L)とを連結するとともに、他方の第1部位(例えば、右のマスク側連結領域55R)と該他方の第1部位に対応する他方の第2部位(例えば、右のカバー側連結領域25R)とを連結し、
前記被覆部は、前記一対の第2部位を中心に可動することを特徴とする前記発明(1)のマスクカバーである。
本発明によれば、被覆部がマスクの表面と使用者の口部と鼻部及び眼部の全てを覆うため、ウイルスの侵入を防止することができるマスクカバーを提供できる。
本実施の形態に係るマスクカバー10を示す斜視図である。 本実施の形態に係るマスクカバー10を示す正面図である。 本実施の形態に係るマスクカバー10を示す背面図である。 本実施の形態に係るマスクカバー10を示す平面図である。 本実施の形態に係るマスクカバー10を示す側断面図である。 本実施の形態に係るマスクカバー10の仮想調圧タンクを示す平面図である。 本実施の形態の折れ目の変形例に係るマスクカバー10の平面図である。 本実施の形態の眼鏡を用いた使用例に係るマスクカバー10の平面図である。
<<<<本実施の形態の概要>>>>
<<第1の実施の態様>>
第1の実施の態様のマスクカバー10は、
衛生用のマスク(例えば、マスク50)と連結可能であって、前記マスクの表面と使用者の口部と鼻部及び眼部の全てを覆う被覆部(例えば、中央被覆部S1と左被覆部S2と右被覆部S3とによって形成される被覆部)を備え、
前記被覆部の裏面には、少なくとも上縁(例えば、上縁部11)から使用者の口部に対向する位置まで直線状に延びる溝部(例えば、折れ目19〜21)が形成され、
前記被覆部は、前記溝部に沿って該被覆部の裏面が互いに近接する方向に折れ曲がる。
<<第2の実施の態様>>
第2の実施の態様によるマスクカバー10は、第1の実施の態様を含む。
前記マスクと前記被覆部とを連結する連結部(例えば、取付具26、取付部材56)を備え、
前記マスクは左右方向に所定間隔を存して対向配置された一対の第1部位(例えば、マスク側連結領域55)を有しているとともに、前記被覆部は前記一対の第1部位にそれぞれ対応する一対の第2部位(例えば、カバー側連結領域25)を有しており、
前記連結部は、前記一対の第1部位のうち一方の第1部位(例えば、左のマスク側連結領域55L)と該一方の第1部位に対応する一方の第2部位(例えば、左のカバー側連結領域25L)とを連結するとともに、他方の第1部位(例えば、右のマスク側連結領域55R)と該他方の第1部位に対応する他方の第2部位(例えば、右のカバー側連結領域25R)とを連結し、
前記被覆部は、前記一対の第2部位を中心に可動する。
<<<<本実施の形態の詳細>>>>
以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。以下の説明において、上の方向は、使用者がマスクカバー10を装着した状態における上を意味する。下の方向は、使用者がマスクカバー10を装着した状態における下を意味する。左の方向は、マスクカバー10を装着した使用者の左手の方向を意味する。右の方向は、マスクカバー10を装着した使用者の右手の方向を意味する。正面(表面、前)は、マスクカバー10を装着した使用者の顔と接触しない面を意味する。背面(裏面、後)は、マスクカバー10を装着した使用者の顔と接触する面を意味する。正面は、マスクカバー10の内側を意味し、背面は、マスクカバー10の外側を意味する。前は、使用者を基準として正面の方向を意味し、後は、使用者を基準として背面の方向を意味する。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るマスクカバー10を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係るマスクカバー10を示す正面図である。図3は、本実施の形態に係るマスクカバー10を示す背面図である。図4は、本実施の形態に係るマスクカバー10を示す平面図である。図5は、本実施の形態に係るマスクカバー10を示す側断面図である。図6は、本実施の形態に係るマスクカバー10の仮想調圧タンクを示す平面図である。図7は、本実施の形態の折れ目の変形例に係るマスクカバー10の平面図である。図8は、本実施の形態の眼鏡を用いた使用例に係るマスクカバー10の平面図である。
<<<第1の実施の形態>>>
<<マスクカバー10の構成>>
図1に示すように、本実施の形態に係るマスクカバー10は、マスク50の表面を覆う部材である。マスク50は、マスクカバー10に連結可能である。マスクカバー10は、使用者が装着する。マスクカバー10は、使用者の口部、鼻部、眼部(両目)を覆う部材である。マスクカバー10は、使用者の呼気(気体)を排気するスリットや孔等を備えていない。マスクカバー10は、使用者の口部、鼻部、眼部(両目)を覆う部材であるため、他者から使用者への飛沫感染を抑止することができる。マスクカバー10は、使用者から他者への飛沫感染を抑止することができる。マスクカバー10は、使用者の耳部を覆うように構成しても良い。マスクカバー10は、透明な部材である。マスクカバー10は、可撓性を有する平板状の部材である。マスクカバー10を形成する材料は、アクリル、ポリカーボネート、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン、ポリエチレン、ハイブリッドガラス、ガラス、レジン等である。
<マスクカバー10の形状>
図2に示すように、マスクカバー10は、矩形状である。マスクカバー10は、上縁部11、下縁部12、左縁部13、右縁部14、左上の面取り部15、右上の面取り部16、左下の面取り部17、右下の面取り部18によって矩形状に形成されている。マスクカバー10は、矩形状に限定されない。面取り部15〜18は、直線状に形成されている。一の面取り部(15〜18)と、この一の面取り部と隣り合う一の縁部(11〜14)とによって鈍角のコーナーが8つ形成される。面取り部(15〜18)は、曲線状に形成されていても良い。縁部(11〜14)は、曲線状に形成されていても良い。面取り部や縁部を曲線状とすることによって、曲線状のコーナーを形成することができる。曲線状のコーナーは、先端が尖っていないため、使用者が安全にマスクカバー10を装着することができる。
<マスクカバー10の折れ目>
マスクカバー10は、左右方向の中心の位置に溝部としての折れ目19を有している。マスクカバー10は、折れ目19を軸にして左右に鈍角(図4に示すX度)に開いた状態となる。マスクカバー10は、折れ目19の左の位置に、溝部としての左の折れ目20を有している。マスクカバー10は、左の折れ目20を軸に左耳側に鈍角(図4に示すY度)に折り曲げることができる。マスクカバー10は、折れ目19の右の位置に、溝部としての右の折れ目21を有している。マスクカバー10は、左の折れ目20と同様に、右の折れ目21を軸に右耳側に鈍角(図4に示すZ度)に折り曲げることができる。折れ目19〜21は、マスクカバー10に浅い切込みを設けることによって、容易に折れ目を形成することができる。切込みは、マスクカバー10の表面または裏面に設ける。マスクカバー10は、折れ目19〜21によって、3つ折れ構造となる。
<マスクカバー10の上下の長さ>
マスクカバー10の上下の長さL1は、150〜250ミリメートルである。本実施の形態における最適な上下の長さL1は、190ミリメートルである。L1は、L2とL3とL4との合計の長さである。L2は、上縁部11から左上の面取り部15(右上の面取り部16)の下端までの長さである。L3は、左縁部13(右縁部14)の長さである。L4は、下縁部12から左下の面取り部17(右下の面取り部18)の上端までの長さである。L2とL4の長さは同じ長さである。L2とL4の長さは異なる長さでも良い。L2とL3との比は、約1:5である。L4とL3との比も、約1:5である。
<マスクカバー10の左右の長さ>
マスクカバー10の左右の長さL5は、150〜250ミリメートルである。本実施の形態における最適な左右の長さL5は、180ミリメートルである。L5は、L6とL7とL8との合計の長さである。L6は、左縁部13から左の折れ目20までの長さである。L7は、上縁部11(下縁部12)の長さである。L8は、右縁部14から右の折れ目21までの長さである。L6とL8の長さは同じ長さである。L6とL8の長さは異なる長さでも良い。L6とL7との比は、約1:5である。L8とL7との比も、約1:5である。L6やL8よりも、L7の半分の長さの方が長い。L7の半分の長さをL6やL8の長さより長くすることによって、使用者の視野を確保することができる。
<マスクカバー10の厚み>
マスクカバー10の厚みは、0.1〜0.5ミリメートルである。本実施の形態における最適な厚みは、0.2ミリメートルである。
<マスクカバー10の作成>
マスクカバー10の作成方法について説明する。上で説明した本実施の形態のマスクカバー10の形状の型を紙で作成する。A4サイズの透明且つ可撓性を有する板の部材を用意する。作成した型に沿って、A4サイズの板をカッター等で切断し、マスクカバー10の形状にする。マスクカバー10の表面または裏面の折れ目19〜21を入れる箇所に、カッター等で浅い切込みをいれる。浅い切込みを軸に裏面の方向に向けて折り、折れ目19〜21を形成する。
<マスクカバー10の被覆部>
マスクカバー10は、中央領域S1(中央被覆部S1)と、左領域S2(左被覆部S2)と、右領域S3(右被覆部S3)とを備えている。中央領域S1は、上縁部11と、下縁部12と、左の折れ目20と、右の折れ目21とによって囲まれる領域である。左領域S2は、左縁部13と、左の折れ目20と、左上の面取り部15と、左下の面取り部17とによって囲まれる領域である。右領域S3は、右縁部14と、右の折れ目21と、右上の面取り部16と、右下の面取り部18とによって囲まれる領域である。中央被覆部S1と左被覆部S2と右被覆部S3とによって形成される被覆部は、少なくともマスク50の表面と使用者の口部と鼻部及び眼部(両目)の全てを覆う。つまり、マスクカバー10は、少なくともマスク50の表面と使用者の口部と鼻部及び眼部(両目)の全てを覆う被覆部を備える。
中央領域S1は、左側の領域S1L(左側の中央被覆部S1L)を備えている。左側の領域S1Lは、折れ目19から左の折れ目20までの領域である。中央領域S1は、右側の領域S1R(右側の中央被覆部S1R)を備えている。右側の領域S1Rは、折れ目19から右の折れ目21までの領域である。中央領域S1の面積は、左領域S2の面積よりも広い。中央領域S1の面積は、右領域S3の面積よりも広い。左側の中央被覆部S1Lの面積と右側の中央被覆部S1Rの面積とは、同じである。左領域S2の面積と右領域S3の面積とは、同じである。左側の中央被覆部S1Lの面積(右側の中央被覆部S1Rの面積)は、左領域S2の面積(右領域S3の面積)よりも広い。
<マスクカバー10の取付具26とカバー側連結領域25>
マスクカバー10は、マスク50を取り付けるための左の取付具26Lを備える。左の取付具26Lは、左のカバー側連結領域25L(左の第2部位25L)に設けられる。マスクカバー10は、左の取付具26Lを取り付ける領域(部位)である左のカバー側連結領域25Lを備える。左のカバー側連結領域25Lは、マスクカバー10の左領域S2の領域(部位)である。左の取付具26Lは、マスクカバー10に接着剤、両面テープ等を用いて取り付けられる。
マスクカバー10は、マスク50を取り付けるための右の取付具26Rを備える。右の取付具26Rは、右のカバー側連結領域25R(右の第2部位25R)に設けられる。マスクカバー10は、右の取付具26Rを取り付ける領域(部位)である右のカバー側連結領域25Rを備える。右のカバー側連結領域25Rは、マスクカバー10の右領域S3の領域(部位)である。右の取付具26Rは、マスクカバー10に接着剤、両面テープ等を用いて取り付けられる。
左のカバー側連結領域25Lと、右のカバー側連結領域25Rとで一対のカバー側連結領域25(第2部位25)となる。左の取付具26Lと、右の取付具26Rとで一対の取付具26となる。カバー側連結領域25は、左右の2つの領域からなる領域でなくても良い。カバー側連結領域25は、左のカバー側連結領域25Lから右のカバー側連結領域25Rまでの左右方向に延びる領域であっても良い。取付具26は、左右の2つの部材からなる部材でなくても良い。取付具26は、左のカバー側連結領域25Lから右のカバー側連結領域25Rまでの左右方向に延びる領域に取り付けられる部材であって、左右方向に延びる一の部材であっても良い。
<マスクカバー10の取付具26とカバー側連結領域25の位置>
一対の取付具26と一対のカバー側連結領域25は、マスクカバー10の上下を仕切る中心線(図2の一点鎖線)よりも下側に位置する。一対の取付具26と一対のカバー側連結領域25は、マスクカバー10の上下を仕切る中心線に近い箇所に位置することが好ましい。一対の取付具26と一対のカバー側連結領域25は、マスクカバー10の上下を仕切る中心線の上に位置していても良い。一対の取付具26と一対のカバー側連結領域25を、マスクカバー10の上下を仕切る中心線の付近に設けることによって、マスクカバー10の重心位置がより顔に近く動作時に振り回されないため、装着時の疲労感を抑制することができる。左の取付具26Lが設けられる位置は、マスク50の左上の部位(後述するマスク50の左の取付部材56L)と整合する位置である。右の取付具26Rが設けられる位置は、マスク50の右上の部位(後述するマスク50の右の取付部材56R)と整合する位置である。
<マスクカバー10の取付具26の具体例>
左の取付具26Lおよび右の取付具26Rは、磁石(ネオジウム磁石等)である。磁石の直径は、5〜20ミリメートルである。使用者が取り扱い易い大きさの磁石を用いることが好ましい。左の取付具26Lおよび右の取付具26Rは、磁石に限定されない。
左の取付具26L、右の取付具26Rの上にキャラクタ等が印刷されたシール等を貼っても良い。マスクカバー10の表面の一部を使用者の好みに変更することができる。
<マスクカバー10の目印>
マスクカバー10は、マスク50を取り付ける際の目印である左の目印27Lを備える。左の目印27Lは、マスクカバー10の左領域S2に設けられる。マスクカバー10は、マスク50を取り付ける際の目印である右の目印27Rを備える。右の目印27Rは、マスクカバー10の右領域S3に設けられる。左の目印27L、右の目印27Rは、図2に示すようにL字のマーキングである。
<マスクカバー10の目印の変形例1>
目印は、キャラクタ等が印刷されたシール等でも良い。マスクカバー10にシール等を貼る場合、このシール等を目印となる位置に貼ることで、使用者が使用する大きさのマスク50の位置決めが容易になる。
<マスクカバー10の目印の変形例2>
左の取付具26Lおよび右の取付具26Rを目印の役割として使用しても良い。マスクカバー10に目印を設けることによって、使用者は容易にマスク50をマスクカバー10に位置決めをして、取り付けることができる。
<マスクカバー10の曇り抑止部材29>
図3に示すように、マスクカバー10の裏面に、L字状の左の曇り抑止部材29Lと、L字状の右の曇り抑止部材29Rとを備えても良い。左の曇り抑止部材29Lは、マスクカバー10の左側の中央被覆部S1Lであって、使用者の鼻部に沿う位置に設けられる。右の曇り抑止部材29Rは、マスクカバー10の右側の中央被覆部S1Rであって、使用者の鼻部に沿う位置に設けられる。左の曇り抑止部材29Lと、右の曇り抑止部材29Rとで、一対の曇り抑止部材29となる。
曇り抑止部材29は、クッション性、止水性に優れたエチレンプロピレンジエンゴム等やシリコンゴム等の緩衝部材である。曇り抑止部材29は、マスクカバー10に接着剤、両面テープ等を用いて取り付けられる。曇り抑止部材29は、マスク50に接着剤、両面テープ等を用いて取り付けられても良い。曇り抑止部材29は、マスクカバー10の曇りを抑止することができる。
<<マスク50の構成>>
マスク50は、矩形状のマスクを例示する。マスク50は、衛生用の不織布マスクや布マスク等を例示する。マスク50は、不織布マスクや布マスクに限定されない。不織布マスクは、使い捨てのマスクである。布マスクは、洗濯可能なマスクまたは使い捨てのマスクである。本実施の形態におけるマスク50は、矩形状のマスクでなくても良い。マスク50は、カップ型、3つ折型、くちばし型等のマスクを用いても良い。マスク50は、マスクカバー10に連結可能であれば良い。
<マスク50の長さ>
本実施の形態におけるマスク50の上下の長さは、95ミリメートルである。本実施の形態におけるマスク50の左右の長さは、175ミリメートルである。マスク50の上下、左右の長さは、これに限定されない。マスク50は、マスクカバー10よりも小さいサイズであれば良い。
<マスク50の取付位置>
マスク50は、マスクカバー10の背面(裏面)であって、下の領域に取り付けられる。より詳細には、マスク50は、図3の一点鎖線で示す上下方向の中心線よりも下の領域S5(下側の中央被覆部S5)に取り付けられる。マスクカバー10の一点鎖線よりも上の領域を上側の中央被覆部S4とし、一点鎖線よりも下の領域を下側の中央被覆部S5とする。一対の取付具26と一対のカバー側連結領域25が、マスクカバー10の上下を仕切る中心線に近い箇所に位置する場合、マスク50は、マスクカバー10の上下を仕切る中心線に近い箇所に位置に取り付けられる。一対の取付具26と一対のカバー側連結領域25が、マスクカバー10の上下を仕切る中心線の上に位置する場合、マスク50は、マスクカバー10の上下を仕切る中心線の上に位置に取り付けられる。なお、マスクカバー10の上側の中央被覆部S4は、使用者の眼部(両目)および額部を覆う。また、マスクカバー10の下側の中央被覆部S5は、使用者の鼻部の孔および口部を覆う。
<マスク50の曇り抑止部材51>
マスク50は、曇り抑止部材51としての水平導流帯を備える。曇り抑止部材51は、マスク50の上縁の部位に上縁に平行且つ左右方向に延びるように取り付けられる。曇り抑止部材51は、クッション性、止水性に優れたエチレンプロピレンジエンゴム等やシリコンゴム等の緩衝部材である。曇り抑止部材51は、マスク50に接着剤、両面テープ等で取り付けられる。曇り抑止部材51の上端が、マスク50の上端よりも下の方向に数ミリメートル離れるように、曇り抑止部材51がマスク50に取り付けられる。曇り抑止部材51の上端と、マスク50の上端とが整合するように、曇り抑止部材51をマスク50に取り付けても良い。マスク50を使用者が装着した際に、曇り抑止部材51の位置は、使用者の鼻部の孔よりも上の位置であれば良い。
曇り抑止部材51の左右方向の長さは、L7よりも短い。曇り抑止部材51の左端は、左の折れ目20よりも内側に位置する。曇り抑止部材51の右端は、右の折れ目21よりも内側に位置する。曇り抑止部材51の左端は、左の折れ目20の位置であっても良い。曇り抑止部材51の右端は、右の折れ目21の位置であっても良い。この場合、曇り抑止部材51の長さは、L7と同じ長さである。曇り抑止部材51の厚みは、3〜10ミリメートルである。本実施の形態における最適な厚みは、8ミリメートルである。曇り抑止部材51の上下方向の長さは、5〜20ミリメートルである。本実施の形態における最適な長さは、12ミリメートルである。
マスク50の曇り抑止部材51は、マスク50と使用者の顔の間に生じる上方向の使用者の呼気(気体)の流れを阻止する(図5参照)。曇り抑止部材51は、マスクカバー10の上側の中央被覆部S4の曇りを抑止することができる。曇り抑止部材51は、曇り抑止部材29よりもマスクカバー10の上側の中央被覆部S4の曇りを抑止することができる重要な部材である。曇り抑止部材51は、マスク50から使用者への顔への押圧を軽減することができるので、使用者のストレスを軽減することができる。
<マスク50用の取付部材56とマスク側連結領域55>
マスク50は、左のマスク側連結領域55L(左の第1部位55L)を備える。左のマスク側連結領域55Lは、マスク50の左の領域の部位である。左のマスク側連結領域55Lに、マスク50をマスクカバー10に取り付けるための左の取付部材56Lを設ける。マスク50は、右のマスク側連結領域55R(右の第1部位55R)を備える。右のマスク側連結領域55Rは、マスク50の右の領域の部位である。右のマスク側連結領域55Rに、マスク50をマスクカバー10に取り付けるための右の取付部材56Rを設ける。左のマスク側連結領域55Lと右のマスク側連結領域55Rとは、マスク50の左右方向に所定間隔を存して対向配置される。
左のマスク側連結領域55Lと、右のマスク側連結領域55Rとで一対のマスク側連結領域55(第1部位55)となる。左の取付部材56Lと、右の取付部材56Rとで一対の取付部材56となる。マスク側連結領域55は、左右の2つの領域からなる領域でなくても良い。マスク側連結領域55は、左のマスク側連結領域55Lから右のマスク側連結領域55Rまでの左右方向に延びる領域であっても良い。取付部材56は、左右の2つの部材からなる部材でなくても良い。取付部材56は、左のマスク側連結領域55Lから右のマスク側連結領域55Rまでの左右方向に延びる領域に取り付けられる部材であって、左右方向に延びる一の部材であっても良い。
左のマスク側連結領域55Lと、左のカバー側連結領域25Lとで左の連結領域61Lとなる。右のマスク側連結領域55Rと、右のカバー側連結領域25Rとで右の連結領域61Rとなる。左の連結領域61Lと、右の連結領域61Rとで一対の連結領域61となる。
<マスク50用の取付部材56とマスク側連結領域55の位置>
左の取付部材56Lが設けられる位置は、マスクカバー10の左の取付具26Lと整合する位置である。右の取付部材56Rが設けられる位置は、マスクカバー10の右の取付具26Rと整合する位置である。一対の取付具26と一対のカバー側連結領域25が、マスクカバー10の上下を仕切る中心線(図2の一点鎖線)よりも下側に位置する場合、一対の取付部材56と一対のマスク側連結領域55は、マスクカバー10の上下を仕切る中心線よりも下側に位置する。一対の取付具26と一対のカバー側連結領域25が、マスクカバー10の上下を仕切る中心線に近い箇所に位置する場合、一対の取付部材56と一対のマスク側連結領域55は、マスクカバー10の上下を仕切る中心線に近い箇所に位置する。一対の取付具26と一対のカバー側連結領域25が、マスクカバー10の上下を仕切る中心線の上に位置する場合、一対の取付部材56と一対のマスク側連結領域55は、マスクカバー10の上下を仕切る中心線の上に位置する。
<マスク50の取付部材56の具体例>
左の取付部材56Lおよび右の取付部材56Rは、磁石(ネオジウム磁石等)である。磁石の直径は、5〜20ミリメートルである。使用者が取り扱い易い大きさの磁石を用いることが好ましい。左の取付部材56Lおよび右の取付部材56Rは、磁石に限定されない。
<マスク50の取り付け>
マスク50は、マスクカバー10に取り付けることができる。マスク50の左上の角がマスクカバー10の目印27Lと整合するように位置を合わせる。マスク50の右上の角がマスクカバー10の目印27Rと整合するように位置を合わせる。左の取付部材56Lである磁石を左のマスク側連結領域55Lに配置すると、マスクカバー10の左の取付具26Lである磁石に吸着され、マスク50の左側がマスクカバー10に取り付けられる。右の取付部材56Rである磁石を右のマスク側連結領域55Rに配置すると、マスクカバー10の右の取付具26Rである磁石に吸着され、マスク50の右側がマスクカバー10に取り付けられる。
マスク50は、一対の取付部材56と一対の取付具26とが連結することによって、マスクカバー10に取り付けられる。左の取付部材56Lと左の取付具26Lとが連結することによって、左の連結部60Lを構成する。左の連結部60Lによって、左のマスク側連結領域55Lと左のカバー側連結領域25Lとが連結される。右の取付部材56Rと右の取付具26Rとが連結することによって、右の連結部60Rを構成する。右の連結部60Rによって、右のマスク側連結領域55Rと右のカバー側連結領域25Rとが連結される。左の連結部60Lと、右の連結部60Rとで一対の連結部60となる。マスク50がマスクカバー10に取り付けられた状態を、マスクカバーユニット100とする。
<マスク50の取り外し>
マスク50は、マスクカバー10から取り外すことができる。右の連結部60Rである右のマスク側連結領域55Rと右のカバー側連結領域25Rとの連結を解除する。つまり、右の取付部材56Rである磁石を取り外し、右の取付部材56Rと右の取付具26Rとの連結を解除する。左の連結部60Lである左のマスク側連結領域55Lと左のカバー側連結領域25Lとの連結を解除する。つまり、左の取付部材56Lである磁石を取り外し、左の取付部材56Lと左の取付具26Lとの連結を解除する。このようにマスク50は、一対の取付部材56と一対の取付具26との連結を解除することによって、マスクカバー10から容易に取り外すことができる。このようにマスク50をマスクカバー10に対して着脱可能にすることによって、使用済みのマスク50を取り換えるだけで、マスクカバー10を繰り返し使用できる。
マスク50をマスクカバー10から取り外した状態において、取り外した磁石は、再び左の取付具26Lと右の取付具26Rとに取り付けることができる。マスク50を取り付けない場合、このように構成することで、一対の取付部材56(例えば、磁石)を紛失しないようにすることができる。
<マスク50の取付部材56の変形例>
本実施の形態では、一対の取付具26、一対の取付部材56を磁石として、マスク50をマスクカバー10に取り付ける構成を示したが、これに限定されない。取付具26と取付部材56との2つの部材を用いて、マスク50をマスクカバー10に取り付けたが、1つの部材を用いてマスク50をマスクカバー10に取り付けるように構成しても良い。例えば、クリップ等で挟むことによって、マスク50をマスクカバー10に取り付けても良い。また、ホチキスや両面テープ、凹凸の係止構造を用いたテープを用いて、マスク50をマスクカバー10に取り付けても良い。
<マスクカバー10の3つ折れ構造>
図4に示すように、マスクカバー10は、左側の中央被覆部S1Lの裏側と右側の中央被覆部S1Rの裏面とが、折れ目19に沿って、互いに近接する方向に折れ曲がっている。左側の中央被覆部S1Lと右側の中央被覆部S1Rとは、折れ目19を軸にしてX度開いた状態となっている。
左側の中央被覆部S1Lの裏側と左領域S2の裏面とが、折れ目20に沿って、互いに近接する方向に折れ曲がっている。左側の中央被覆部S1Lと左領域S2とは、折れ目20を軸にしてY度開いた状態となっている。
右側の中央被覆部S1Rの裏側と右領域S3の裏面とが、折れ目21に沿って、互いに近接する方向に折れ曲がっている。右側の中央被覆部S1Rと右領域S3とは、折れ目21を軸にしてZ度開いた状態となっている。
折れ目20を軸として左領域S2(左被覆部S2)を折り曲げることによって、左被覆部S2と、使用者の左頬との隙間を狭くすることができる。また、折れ目21を軸として右領域S3(右被覆部S3)を折り曲げることによって、右被覆部S3と、使用者の右頬との隙間を狭くすることができる。このように左被覆部S2と使用者の左頬との隙間および右被覆部S3と使用者の右頬との隙間が狭くなると、マスクカバー10の内側へのウイルスの侵入間口が狭くなるので、ウイルス感染を抑止できる。
マスクカバー10に折れ目19〜21を設けることによって、マスク50を使用者の顔にフィットさせることができる。また、折れ目19〜21を設けることによって、マスクカバー10が使用者の頬骨部より浮上してしまうことを抑制し、マスクカバー10およびマスク50の働きを向上させることができる。
<マスクカバー10を使用した場合の呼気(気体)の排気>
使用者から吐出されてマスク50を通過した呼気(気体)は、図4の二点鎖線で示すように、左側の中央被覆部S1Lの裏面、左被覆部S2の裏面に沿うように使用者の左の頬の方向へ流れ、外へ流れる。また、右側の中央被覆部S1Rの裏面、右被覆部S3の裏面に沿うように使用者の右の頬の方向へ流れ、外へ流れる。さらに、使用者から吐出されてマスク50を通過した呼気(気体)は、図5の(a)の二点鎖線で示すように、上側の中央被覆部S4の裏面に沿うように使用者の額の方向へ流れ、外へ流れる。また、下側の中央被覆部S5の裏面に沿うように使用者の顎の方向へ流れ、外へ流れる。
<マスクカバー10の煙突効果>
マスク50の内側から外側へ抜けた使用者から吐出された呼気(気体)は、折れ目19〜21に沿って上の方向、下の方向へ流れる。使用者から吐出されてマスク50を通過した呼気(気体)は、折れ目19〜21に沿って効率よく上の方向、下の方向へ流れるので、マスクカバー10の上側の中央被覆部S4の曇りを抑止することができる。この折れ目に沿った呼気(気体)の流れによる曇り抑止効果を、煙突効果と呼ぶ。折れ目を備えるマスクカバー10は、煙突効果を備える。
<角度変更機能>
図5の(b)、(c)に示すように、一対の連結部60を中心軸として、マスクカバー10またはマスクカバーユニット100の装着の角度が変更可能(角度変更機能)である。マスク50が使用者の顔から可動しない場合、マスクカバー10のみの角度が変更できる。マスクカバー10とマスク50とが一緒に使用者の顔から可動する場合、マスクカバーユニット100の角度が変更できる。角度変更機能は、一対の連結部60を中心軸として、マスクカバー10またはマスクカバーユニット100の装着の角度を変更する機能である。なお、一対の連結部60を構成する、左の取付具26L、左の取付部材56L、右の取付具26R、右の取付部材56Rのいずれも角度変更機能の中心軸となる。
図5の(b)に示すように、マスクカバー10の下縁部12を顎の方向に可動させる。つまり、マスクカバー10を下の方向に可動させ、角度を変更する。このマスクカバー10の可動に伴って、使用者が装着しているマスクカバー10が、図5の(b)に示す角度に変更される。使用者の眼部や額部の表面からマスクカバー10の上側の中央被覆部S4までの空間が、図5の(a)よりも広くなる。一方、使用者の口部や鼻部の表面からマスクカバー10の下側の中央被覆部S5までの空間が、図5の(a)よりも狭くなる。このマスクカバー10を下の方向に可動させる角度変更機能によって、上へ呼気(気体)を排気し易くなるので、マスクカバー10の曇りを抑制することができる。また、マスクカバー10の下からのウイルスの侵入を抑止することができる。マスクカバー10が可動する際、使用者の鼻部と接触する曇り抑制部材51が支点となる。曇り抑止部材51は、緩衝部材のため、角度を変更する場合、使用者の鼻部への圧力を軽減することができる。マスクカバー10とマスク50とが一緒に使用者の顔から可動する場合のマスクカバーユニット100の角度変更機能も同様である。
図5の(c)に示すように、マスクカバー10の下縁部12を顎の方向と反対の方向に可動させる。つまり、マスクカバー10を上の方向に可動させ、角度を変更する。このマスクカバー10の可動に伴って、使用者が装着しているマスクカバー10が、図5の(c)に示す角度に変更される。使用者の眼部や額部の表面からマスクカバー10の上側の中央被覆部S4までの空間が、図5の(a)よりも狭くなる。一方、使用者の口部や鼻部の表面からマスクカバー10の下側の中央被覆部S5までの空間が、図5の(a)よりも広くなる。このマスクカバー10を上の方向に可動させる角度変更機能によって、下へ排気がし易くなるので、使用者が呼吸をしやすくなる。また、マスクカバー10の上からのウイルスの侵入を抑止することができる。マスクカバー10が可動する際、使用者の鼻部と接触する曇り抑制部材51が支点となる。曇り抑止部材51は、緩衝部材のため、角度を変更する場合、使用者の鼻部への圧力を軽減することができる。マスクカバー10とマスク50とが一緒に使用者の顔から可動する場合のマスクカバーユニット100の角度変更機能も同様である。
<仮想調圧タンク>
図6を用いて、折れ目がない曲面のマスクカバーを用いた場合と、本実施の形態の折れ目を有するマスクカバー10を用いた場合との仮想調圧タンクPについて説明する。図6は、仮想調圧タンクを示す平面図である。仮想調圧タンクPは、マスク50の背面と使用者の口部との間の空間である。マスク50の上縁は、図5に示すように曇り抑止部材51が使用者の鼻部および頬部と密接することによって閉鎖されている。マスク50の下縁は、図5に示すようにマスク50の下縁が使用者の顎部と密接することによって閉鎖されている。マスク50の左右は、図6に示すようにマスク50の左縁、右縁が使用者の頬部と密接することによって閉鎖されている。つまり、仮想調圧タンクPは、閉鎖空間である。
<折れ目がない曲面のマスクカバーを用いた場合の仮想調圧タンク>
曲面のマスクカバー10は、仮想調圧タンクPの容量が小さい。曲面のマスクカバー10とマスク50と使用者の口部の形状は、同一または類似の形状である。したがって、マスク50の背面と使用者の口部との間の空間(仮想調圧タンクPの容量)が小さくなる。仮想調圧タンクPの容量が小さいと、仮想調圧タンクPの内圧が高まるまでの時間が短い。使用者からの呼気(気体)によって仮想調圧タンクPの内圧が高まると、左右外側に呼気(気体)の排気が誘導される。また、上への呼気(気体)の排気の多くが一気に眼部の前に達する。そのため、マスクカバー10が曇り、眼部の前のうっとうしさが起こる。
<本実施の形態の折れ目を有するマスクカバーを用いた場合の仮想調圧タンク>
折れ目19を有するマスクカバー10は、曲面のマスクカバー10よりも仮想調圧タンクPの容量が大きい。マスクカバー10と使用者の口部の形状は、異なる形状である。マスクカバー10が折れ目19によって折り曲げられているので、使用者が呼吸を行うと、マスク50が折れ目19側に向けて拡張することができる。したがって、折れ目19を有するマスクカバー10の仮想調圧タンクPの容量が、折れ目がない曲面のマスクカバー10の仮想調圧タンクPの容量よりも大きくなる。折れ目19を有するマスクカバー10は、仮想調圧タンクPの容量が大きいため、内圧が高まるまでの時間が曲面のマスクカバー10よりも長い。使用者からの呼気(気体)によって仮想調圧タンクPの内圧が高まると、左右外側に呼気(気体)の排気が誘導される。曇り抑止部材51によって、良好に左右外側に排気され、上への呼気(気体)の排気が抑制されるので、眼部の前に漏出する呼気(気体)の排気が少なくなる。折れ目19による煙突効果によって、使用者から吐出されてマスク50を通過した呼気(気体)が上の方向に排出されるので、マスクカバー10が曇り難く、眼部の前のうっとうしさが起き難い。マスク50とマスクカバー10とを離間させるように構成することが好ましい。そのようにすると、マスク50が折れ目19側の方向に、より移動することができるので、仮想調圧タンクPの容量を大きくすることができる。
<折れ目の変形例>
図7に示すように、折れ目19の部位を凸状の折れ目19に形成しても良い。折れ目19の部位を凸状に形成したマスクカバー10としても、煙突効果が見込める。煙突効果によって、マスクカバー10が曇り難く、眼部の前のうっとうしさが起き難い。
<曇り抑止部材の変形例>
マスクカバー10に曇り止めの液を塗ることで、マスクカバー10を曇り難くすることができる。また、マスクカバー10に電熱線を取り付けることで、マスクカバー10を曇り難くすることができる。
<眼鏡を用いた使用例>
図8に示すように、マスクカバー10を使用者が装着した状態で、眼鏡をマスクカバー10の外側に装着する。マスクカバー10の折れ目19の部位と、眼鏡のフレームとが当接する。マスクカバー10の折れ目19の部位が眼鏡のフレームによって、使用者側に押された状態となる。マスクカバー10が眼鏡によって使用者側に押された状態では、マスクカバー10を安定した状態で装着することができる。マスクカバー10の直線状の左側の中央被覆部S1L、右側の中央被覆部S1Rにて後の方向への多彩な反射を受け難く構成しているため、眼鏡を装着していても、視界の乱れを少なくすることができる。
<マスクカバー10の装着例>
マスクカバー10の背面に位置するマスク50の裏面に両面テープを貼る。両面テープの粘着力を用いて顔にマスク50を貼り付ける。この際、マスク50のゴムを用いずに、顔にマスク50およびマスクカバー10を装着する。マスク50のゴムを用いずに、顔にマスク50およびマスクカバー10を装着することによって、マスク50が顔から外れることがないので、安全に散髪等を行うことができる。
以下、本実施の形態における効果を述べる。
<本実施の形態のマスクカバー10の効果>
(1)他者から使用者への飛沫感染を抑止することができる。
(2)使用者から他者への飛沫感染を抑止することができる。
(3)顔に密接しているため不用意に眼部、鼻部、口部、マスク50に、手指などが接触する頻度が少なくなるので、手指からの汚染頻度を少なくすることができる。
(4)マスク50の表面の汚染が軽減されるため、マスク50の使用時間を長くすることができる。
(5)原価が安いため、一般の使用者であっても作成できる。
(6)簡単に作成できる。医療機関の使用者だけではなく、マスク50のみで不安を感じている一般の使用者が容易に作成し、使用することで、飛沫感染を抑止することができる。
(7)極めて軽く、薄く、ぶつかり接触によって周囲に対する外傷の機会が少ない。
(8)極めて軽いため、装着時の疲労感を抑制することができる。
(9)長時間の書面の書字、微妙な精密な作業が可能になる。
(10)頭部への固定バンド等を要せず、頭部のうっとうしさがない。
(11)女性においては、髪の毛が乱れることなく装着することができる。
(12)マスクカバー10、マスク50と共に眼部を保護するカバーを用いると、眼部、鼻部、口部のウイルスに対する防護作用が一層向上する。
(13)マスクカバー10は、持ち運び、保管が容易である。
<本実施の形態のマスク50とマスクカバー10とを着脱可能とする効果>
(1)容易にマスク50をマスクカバー10から取り外すことができるので、新しいマスク50や洗濯した綺麗な布マスク50に簡単に交換することができる。
(2)市販の各種のマスク50との組み合わせが自由である。
(3)マスクカバー10は、マスク50を外した状態で容易に清拭できる。
(4)マスクカバー10とマスク50を容易に分離でき、各々を簡単に洗浄、乾燥が行なうことができる。
(5)マスクカバー10がマスク50と一体化してマスクカバーユニット100を構成しているため、マスク50を着脱の動作が簡便でワンタッチ性に優れている。
(6)マスクカバー10がマスク50と一体化しているが、極めて軽量で長時間の使用にあたって耳部、耳殻部に対する疲労感、疼痛を抑制することができる。
<本実施の形態のマスクカバー10の折れ目による効果>
(1)効果的な左右外側への呼気(気体)の排気効果により、曇りと眼部の前のうっとうしさを抑制することができる。
(2)曇りが発生し難いため、書字、事務処理、精密な操作、自動車の運転、機器の操作にとって都合が良い。
(3)直線状の左側の中央被覆部S1L、右側の中央被覆部S1Rにて後の方向への多彩な反射を受け難く構成しているため、マスクカバー10を装着していても、視界の乱れを少なくすることができる。
(4)直線状の左側の中央被覆部S1L、右側の中央被覆部S1Rによって、正面から到来するウイルス粒子を斜め前の方向に反射して、使用者の正面において、より強力なウイルス団塊の形成を阻害することができる。
(5)折れ目を設けることによって、マスクカバー10と使用者の顔との隙間が狭くなるので、ウイルスの侵入間口が狭くなり、使用者の眼部にウイルスが侵入し難くなる。
(6)折れ目を設けることによって、背面からのウイルス侵入に対しても、防護作用を有している。
(7)マスクカバー10は、3つ折れ構造であるが一時的に容易に平面化でき収納、持ち運び、保管が容易である。
(8)使用時においてはマスク50を耳殻部に掛ける動作と動力がマスクカバー10にも伝達されて、瞬時に又自動的に使用者の自己の鼻部、両頬骨部に合わせる適合性をもって、可及的にウイルス進入空隙を減少させる最善の3つ折れ構造を展開することができる。つまり、3つ折れ構造のマスクカバー10は、このような瞬時性、自動性、使用者の個人個人に合わせる適合性を有している。なお、このことは3つ折れ構造に限定されず、複数折れ構造においても該当する。
(9)顔全体を被覆し、単なるフェイスシールドと異なり、須らく顔に限りなき密着性を求める半硬性無孔性大型マスクである3つ折れ構造のマスクカバー10を提供することができる。
(10)3つ折れ構造は、静的なものではなく、動的ダイナミックな変化をもって可及的顔面に密着性を求めて実際に使用することができる。
<本実施の形態のマスクカバー10の角度変更機能による効果>
(1)マスクカバー10の下縁部12を手指によって容易に前後に調節し、マスクカバー10の装着の角度を使用者自身で容易に調節できる。
(2)マスクカバー10の装着の角度を使用者自身で調節できるので、上からのウイルス進入門戸をより狭めることができる。
(3)マスクカバー10の重心位置がより顔に近く動作時に振り回されないため、装着時の疲労感を抑制することができる。
<本実施の形態のマスクカバー10が曲面シールドと比較して優れている効果>
(1)頭に取り付ける曲面シールドに比してマスクカバー10の面積が小さいため、風圧に対して強く振り回されないので、装着時の疲労感を抑制することができる。
(2)使用者がマスクカバー10を装着した状態において、他者の声は頭に取り付ける曲面シールドに比して良好に聞こえるようになっており、使用者自身の声は曲面シールドに比して声の曲面内反射はなく強く聞こえてこないので、使用者自身以外の声を確認し易いとの効果を奏する。
(3)マスクカバー10は、頭に取り付ける曲面シールドに比して被覆されていない顔の部位を通じて、対象物の熱感を容易に察知できる。
(4)頭に取り付ける曲面シールドでは顔全体に熱感を受けるが、マスクカバー10では、顔の熱感はマスク50で覆われた部位と排気された呼気(気体)が流れる頬の部位に限られるので、曲面シールドよりも暑さを感じ難くなるという効果を奏する。
(5)頭部に取り付ける曲面シールドに比して安価である。
(6)頭に取り付ける曲面シールドは、後の方向により容易にウイルスが侵入し、その内面がパラボラアンテナの逆作用によって焦点たる眼部に侵入しやすいが、折れ目を設けることによって、マスクカバー10と使用者の顔との隙間が狭くなるので、ウイルスの侵入間口が狭くなり、使用者の眼部にウイルスが侵入し難くなる。
(7)マスクカバー10は、曲面シールドに比して背面からのウイルス侵入に対しても、防護作用を有している。
(8)マスクカバー10は、曲面シールドに比して静電気の発生が少ないので、顔、睫毛に対する静電気による不快感を抑制することができる。
(9)マスクカバー10は、曲面シールドに比して容易に平面になり得るため、収納性に優れている。
<<<<本実施の形態の詳細>>>>
上述したように、本発明は、第1の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記載及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきでない。このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことはもちろんである。
10 マスクカバー
11 上縁部
12 下縁部
13 左縁部
14 右縁部
15 左上の面取り部
16 右上の面取り部
17 左下の面取り部
18 右下の面取り部
19 折れ目
20 左の折れ目
21 右の折れ目
25 カバー側連結領域(第2部位)
25L 左のカバー側連結領域(左の第2部位)
25R 右のカバー側連結領域(右の第2部位)
26 取付具
26L 左の取付具
26R 右の取付具
27L 左の目印
27R 右の目印
29 曇り抑止部材
29L 左の曇り抑止部材
29R 右の曇り抑止部材
50 マスク
51 曇り抑止部材
55 マスク側連結領域(第1部位)
55L 左のマスク側連結領域(左の第1部位)
55R 右のマスク側連結領域(右の第1部位)
56 取付部材
56L 左の取付部材
56R 右の取付部材
60 連結部
60L 左の連結部
60R 右の連結部
61 連結領域
61L 左の連結領域
61R 右の連結領域
100 マスクカバーユニット
S1 中央領域(中央被覆部)
S2 左領域(左被覆部)
S3 右領域(右被覆部)
S4 上側の中央被覆部
S5 下側の中央被覆部
S1L 左側の中央被覆部
S1R 右側の中央被覆部

Claims (2)

  1. 衛生用のマスクと連結可能であって、前記マスクの表面と使用者の口部と鼻部及び眼部の全てを覆う被覆部を備え、
    前記被覆部の裏面には、少なくとも上縁から使用者の口部に対向する位置まで直線状に延びる溝部が形成され、
    前記被覆部は、前記溝部に沿って該被覆部の裏面が互いに近接する方向に折れ曲がることを特徴とするマスクカバー。
  2. 前記マスクと前記被覆部とを連結する連結部を備え、
    前記マスクは左右方向に所定間隔を存して対向配置された一対の第1部位を有しているとともに、前記被覆部は前記一対の第1部位にそれぞれ対応する一対の第2部位を有しており、
    前記連結部は、前記一対の第1部位のうち一方の第1部位と該一方の第1部位に対応する一方の第2部位とを連結するとともに、他方の第1部位と該他方の第1部位に対応する他方の第2部位とを連結し、
    前記被覆部は、前記一対の第2部位を中心に可動することを特徴とする請求項1に記載のマスクカバー。
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