JP2022016008A - マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】顔の全体がよく見えるようにするとともに、着用状態において、飛沫の拡散や吸引を防止でき、使用感が良好であるようにする。【解決手段】背面側が開放されたカップ形状に透明材料により形成された覆い体13を備える。覆い体13は、人体の鼻を覆う鼻被覆部31と口を覆う口被覆部32を上から下に連続して備えるともとに、口被覆部32の下に、人体の顎の下端よりも下方に延びる垂下部33を連設する。覆い体13における鼻被覆部の下端位置の左右両側には、透明なゴム紐51からなるバンド部材15の両端を結合する。【選択図】図7

Description

この発明は、人体の鼻と口を覆って主に飛沫の拡散や吸入を防止するようなマスクに関する。
衛生マスクは、不織布や布で構成されており、主として風邪をひいたときなど特定の場合に用いられてきた。
しかし、マスクの着用時にはマスクで覆われた部分の温度が上がるうえに息苦しい。
また、マスクは不織布などで構成されているため、基本的に不透明であり、着用時には鼻と口を含む顔の大半は見えない状態である。口が見えないと、意思疎通の面でろうあ者にとって不都合であるものの、特定の場合に使用されるかぎりにおいては、さほどの困難はなかった。
しかし、飛沫感染をするウイルスが流行して世の中に広がり、ほとんどの人がマスクをつけるようになると、ろうあ者には相手の言うことがわからず、自分の意思も相手に伝えられない不都合が顕在化し、不便な生活を強いられている実態が明らかになった。
不便を強いられるのは、ろうあ者に限ったことではない。顔の表情や口の動きがわからないと、意思疎通が十分に行えない。その結果、些細なことでトラブルが生じたりすることがある。また、マスクによって音声がこもってしまい聞き取りにくい場合も生じ、例えばスーパーマーケットなどでの商品の売り買い、学校等での授業、特に語学や音楽の授業などで支障がある。
この点、フェイスシールドという顔全体を透明の板で覆う構造のものを使用することも行われているが、フェイスシールドも着用していると暑い。しかも、頑丈なものは重量があり長時間の装用には不向きであり、感じ方は人それぞれに多様であるため、見た目においては人間性が損なわれるという側面もあり、相手に威圧感や恐怖心を抱かせることもある。またフェイスシールドの表面が反射して、顔の表情や口の動きが見えないことが多々ある。
このように人と人との健全な交流が阻害されることは、社会にとってマイナスである。そのうえ、ウイルスによる感染拡大を防ぐという大義名分のもと、マスクの着用が義務付けられることになれば、障碍者や高齢者等の社会的弱者がますます不便を強いられる世の中になってしまう。前述のようにマスクの着用時には温度上昇があるので、夏季における着用の強制は、却って健康を害するおそれもある。
社会的な不都合は、人と人のコミュニケーションの場だけではない。マスクをして顔が隠れること、つまり人相がわかりにくいことをいいことに、ひったくり等の犯罪を行う者も出てきている。
一方、例えばレストランやスーパーマーケットの店員等が主に使用するマスクとして、下記特許文献1のように、横長に形成された透明板を口の前に支持する構造のものもある。このマスクは、顎に当てるように保持される支持部材に透明板を支持させ、耳に掛けるゴム紐で支持部材を保持する構造である。
このマスクを用いれば、顔の表情や口の動きはよく見えるものの、口の前に透明板を立てるような着用状態であるので、四方は開放されており、飛沫の拡散や吸入を防止するには不十分である。
また、支持部材は不透明であり、顎を横切るように延びる支持部材があるので、フェイスシールドほどではないものの、美しく見られたい願うマスク着用者の心を損なう場合もあった。
登録実用新案第3216077号公報
この発明は、顔の全体がよく見えるようにするとともに、着用状態も良好であるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、背面側が開放されたカップ形状に透明材料により形成された覆い体を有し、前記覆い体が、人体の鼻を覆う鼻被覆部と口を覆う口被覆部を上から下に連続して備え、前記口被覆部の下に、人体の顎の下端よりも下方に延びる垂下部が連設されたマスクである。
この構成では、カップ形状をなす覆い体が人体の鼻周りと口周りを覆って外界と遮断する。垂下部も外界との遮断を行うが、人体の顎よりも下方に延びて背面側が開放されているので、この部分が通気部となる。通気部は着用者側を向いて開いており、前方や側方への飛沫の拡散を防止し、前方や側方からの飛沫の流入を防止する。
この発明によれば、覆い体は透明であるとともに、人体の鼻から下の部分を縦長に覆うので、飛沫の拡散と吸入の防止を行っても顔の表情や口の動きを他者に見せることができる。そのうえ、垂下部の背面側が通気部となるので、広い通気空間を確保でき、着用時の温度上昇を抑制し、息のしやすさも保てる。しかも、覆い体が覆う部分は顔の極限られた部分であるうえに、覆い体の全体が透明であるので、あたかもマスクを着けていないかのような外観が得られ、着用する本人の人間性を保ち得るとともに、他人が威圧感を感じるようなことの抑制もできる。
マスクの正面図。 覆い体の側面図。 図1のA-A断面図。 図1のB-B切断部拡大端面図。 覆い体の背面図。 バンド部材の両端の固定状態を示す断面図。 マスクの着用状態の正面図。 マスクの着用状態の側面図。 覆い体の変形態様を示す正面図。 覆い体の変形態様を示す側面図。 他の例に係るマスクの正面図中央縦断面図。 他の例に係るマスクの正面図中央縦断面図。 他の例に係るマスクの着用状態の正面図。 図13に示したマスクの装着部の正面図。 他の例に係るマスクの背面図と正面図中央縦断面図。 他の例に係るマスクの正面図中央縦断面図。 他の例に係るマスクの正面図中央縦断面図とその一部の切断多面図。 他の例に係るマスクの背面図と正面図中央縦断面図。 他の例に係るマスクの使用状態の正面図。 図19に示したマスクの覆い体の正面図。 図19に示したマスクの覆い体の背面図。 図19に示したマスクの覆い体の側面図。 図19に示したマスクの覆い体の底面図。 図20のF-F断面図。 図20のG-G断面図とH-H断面図。 覆い体に対してバンド部材を取り付ける態様を示す正面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1にマスク11の正面図を示す。このマスク11は、人体の鼻と口を覆うものであり、覆い体13とバンド部材15を備えている。
覆い体13は、背面側が開放されたカップ形状に形成されており、柔軟性を有し変形可能である。バンド部材15は、人体の頭部に掛け回して止めるものであり、1本の部材からなる。バンド部材15は、その両端が覆い体13の左右両側に結合されて、覆い体13に対して一体化されている。
これら覆い体13とバンド部材15は全体が透明である。つまり、覆い体13は透明の合成樹脂で形成され、バンド部材15は透明のウレタンやシリコンからなる平紐状のゴム紐51で構成されている。
まず、覆い体13について説明する。
覆い体13は、一つの成形品からなり、前述したようにカップ形状、つまり外周縁より内側の部分が凹んだ形状に形成されている。
具体的には覆い体13は、図1に示したように正面視における上部が末広がりの三角形状をなし、それより下の部分が略長方形状をなす船底型である。前述のように覆い体13は、人体の鼻から下の部分を覆うので、上部の三角形状の部分が人体の鼻を覆う鼻被覆部31となる。鼻被覆部31より下の部分が人体の口を覆う口被覆部32である。これらは、上から下に連続している。
口被覆部32より下には、人体の顎の下端よりも下方に延びる垂下部33が連設されている。換言すれば、覆い体13の上下方向の長さは、人体の鼻より若干上の位置から顎より下まで延びる長さである。
覆い体13の正面視形状について付言すると、口被覆部32から垂下部33にかけて下方ほどやや幅狭になるように形成されている。垂下部33の下端部33aは水平である。垂下部33の下端部33aの幅は、身体の顎骨の最大幅部分おおよそ30~65%以内の幅であるとよい。
また、鼻被覆部31が末広がりの三角形状であり、それより下が下方に延びているので、鼻被覆部31と口被覆部32の間は正面視において上下方向に直線ではなく、アールを描いて鈍角に屈曲している。
鼻被覆部31と口被覆部32と垂下部33は一連に形成され、内部の空間は共通しており、覆い体13は、背面側で人体に接する側に位置する外周縁部34と、外周縁部34の全体から正面側に立ち上がる周壁部35と、周壁部35の先端を塞ぐ正面板部36を有している。
図2は覆い体13の側面図、図3は図1のA-A断面図、図4は図1のB-B拡大断面図、図5は覆い体13の背面図である。
これらの図に示すように、外周縁部34は、周壁部35につながる内周部34a、内周部34aよりも外周において最も背面側に位置する枠形状をなす背面部34bと、背面部34bよりも外周に位置する外周部34cを有している。この外周縁部34における覆い体13の上下方向の形態は直線状、つまり背面部34bで囲まれた部分が平面をなすように形成されている。
また外周縁部34は人体の顔面に接する部分であるので、内周部34aと背面部34bとの間の断面形状は大きくアール状に形成されており、外周部34cは正面側に向けて反り返っている。外周部34cの断面形状は湾曲していても直線状であってもよい。
外周縁部34における、鼻被覆部31の下端位置に対応する部位の両側は、覆い体13における幅広の部分であり、正面視において上下方向で湾曲している。この部分に、バンド部材15であるゴム紐51の両端が結合される。ゴム紐51の両端は、覆い体13の内面に結合される。
すなわち、図1のC-C拡大断面図である図6の(a)に示したように、ゴム紐51は周壁部35の内面と外周縁部34の内周部34aにおける内面に貼り付けによって結合されている。具体的には、図6の(a)のD-D断面である図6の(b)に示したように、ゴム紐51は、結合対象の内面に貼り付けられた両面接着テープ37と、その上に貼り付けられる接着テープ38で挟み込まれて固定される。両面接着テープ37と接着テープ38は共に透明である。
両面接着テープ37によりゴム紐51における覆い体側の面が固定され、接着テープ38によりゴム紐51における他方側の面が固定され、伸縮性を有するゴム紐51が強固に固定される。
周壁部35は、図2、図3に示したように、上方側の部位が下方側の部位よりも高く正面側に出るように形成されている。これは上部が鼻被覆部31であるためである。鼻被覆部31の存在のため、周壁部35における上部域は、下方内方に傾斜する形状であり、周壁部35の左右方向の中央には、尾根状の傾斜部35aを有している。傾斜部35aは、高い鼻の人でも着用できるように高さや角度が設定されている。
周壁部35の傾斜部35aよりも下方側で左右両側の部分は、内方に向けて傾斜している。この傾斜角度は、着用時に鼻と口との周囲が狭くならないように設定される。
周壁部35のうち垂下部33の下端に位置する下端部33a、つまり着用時に下になる部位は、その他の部位とは異なり、外周縁部34から切り立つように形成され、下方(着用時の姿勢における下方)に凹む唾液受け部39が形成されている。唾液受け部39は幅方向の略全体に形成されている。
正面板部36は、覆い体13の正面に位置し、口被覆部32を含む略全体が平らである。ここで「平ら」とは、完全な平面のみではなく、略平らであることを含む意味であり、大きく湾曲した曲面であっても、着用時に反射したりして見にくくならないおおよそ平坦な形状であればよい。
正面板部36と周壁部35との間の断面形状は、大きな円弧を描いて連続している。
正面板部36における垂下部33の下端には、人体の顎に向けて正面から背面に向けて突出する凸部41が形成されている。凸部41は、正面視においてはやや縦に長い線状であり、幅方向の中間に形成されており、縦断面形状は大きな円弧を描いている。凸部41の形状や突出長さは適宜設定される。
以上のような形状の覆い体13は、合成樹脂シートを真空成形や圧空成形して得られる。用いる合成樹脂シートには、例えばA-PETシートやPPシート、シリコンシートなど適宜のものを使用できる。好ましくは、図4に示したように、覆い体13は少なくとも外層と内層の2層構造であるとよい。内層は肌に接する部分であるので、例えばポリエチレンやナイロンなど比較的柔らかで外層よりも柔軟な樹脂がよい。外層には例えば硬くて透明性の良好なA-PETなどを使用できる。
また、成形に際して、周壁部35と外周縁部34の厚さt1は、正面板部36の厚さt2よりも薄く設定するとよい。具体的には周壁部35と外周縁部34の厚さt1は、正面板部36の厚さt2の例えば10%からそれ以上薄くするとよい。正面板部36の厚さは、例えば0.2mm~0.5mm程度であるとよい。
成形後は、所定の形状に打ち抜くと、覆い体13が得られる。成形前、又は成形後に、防曇剤を塗工したりしてもよい。
このほか、覆い体13は、例えばシリコンゴムなどの透明の材料を射出成形などプレス成形して得ることもできる。材料の柔らかさによって顔面に対する当たりがやさしいうえに、顔面との間の隙間を極力小さくできる。また、保管時には折り曲げて小さく畳むことができ、例えば服のポケットやカバン等に保持しやすい、という利点がある。
バンド部材15は、前述のように1本のゴム紐51で構成されており、その両端が前述のようにして覆い体13に結合されている。この例のバンド部材15は、前述のように1本のゴム紐51で構成されるが、伸縮性のないバンド(図示せず)で構成するも良く、また、長手方向の中間部に長さを調節するための部材(図示せず)を設けてもよい。
このように、覆い体13におけるバンド部材15の端部が結合された部分は、マスク11を着用すべくバンド部材15を人体の頭部に装着したときには(図7、図8参照)、バンド部材15によって図9に示したように幅方向外側に向けてけん引されることになる。このため、覆い体13におけるバンド部材15が結合された部分とその周辺を被けん引部45とする。
被けん引部45に設定された部分より上方の部分と下方の部分は、前述したように覆い体13がカップ形状であるため三次元立体形状をなし上端部や下端部ほど変形しにくい形状に構成されていることになる。このため、被けん引部45より上方の部位と下方の部位は傾動変形部46,47として機能する。つまり、被けん引部45より上方の部位と下方の部位は、被けん引部45がけん引されて幅方向の外側に変位したときに、図10に示したように連動して背面側に傾動変位して覆い体13の背面側の外周縁部34を人体の顔面に押し付けられる部位となる。
以上のように構成されたマスク11は、次のようして使用される。
使用者は、図7,図8に示したように、覆い体13の上端部を鼻筋の上、眉間付近に当てて鼻と口を覆い、バンド部材15を頭部に嵌める。このとき、バンド部材15における顔面に対応する部位は頬骨の下部を通す。
バンド部材15を頭部に嵌めると、バンド部材15の弾性によって覆い体13における被けん引部45が幅方向外側に引っ張られて図9に示したように変位する。これに伴って、被けん引部45より上方と下方の傾動変形部46,47が図10に示したように顔面に近づく方向に変位して、外周縁部34を顔面に当てて密着する。バンド部材15の両端は被けん引部45における内面に結合されているので、被けん引部45の変位が行われやすく、顔面への密着性は高い。
バンド部材15はゴムからなり伸縮可能で弾性を有するので、装着が容易であるとともに、被けん引部45をけん引することも容易に行える。
覆い体13で覆うことによって、顔面の鼻と口を取り囲む前方はもちろん、上方と左右両方向は外界と遮断され、上と左右を通しての飛沫の拡散や吸引を防止できる。
同様に、覆い体13の下端部に位置する垂下部33においても、前方と左右両方向と下方は外界と遮断され、これらの箇所を通しての飛沫の拡散や吸引を防止できる。つまり、覆い体13の正面視形状は船底型であるので、小さいながらも有効な覆いができる。
このように対面する他者と関わりのある個所においては空間を遮断する一方で、垂下部33の背面側、つまり着用者にとって手前側は、大きく開口している。この開口を通して、空気の流通が行われる。このため、呼気と吸気が円滑に行え、呼吸の自由度は高く、着用者にとって息苦しさはないうえに、覆った部分の温度上昇も抑制できる。
このような効果は、凸部41を有することによって、より確実に得られる。つまり、着用時に被けん引部45より下方の部位が顔面に接近しすぎるようなことがあっても、凸部41が人体の顎に当たるので、呼吸のための空間を確保できる。着用者が万が一転倒して覆い体13が顔面に押し付けられた場合でも同様に、呼吸を確保できる。
また、例えば着用者が講演者であるような場合で口から出る飛沫が多い時には、垂下部33の下端に設けた唾液受け部39が飛沫を受け止め、垂れたり、飛散したりすることを防止する。
使用後のマスク11は、水等で洗浄して、再度使用できる。
着用時においてマスク11は、前述のように必要最小限の部位を覆いつつも、飛沫を前へ飛ばさない態様で呼吸を楽に行わせることができるうえに、バンド部材15を含めてすべてが透明であるので、図7、図8に示したように、着用者の顔全体が明瞭に視認できる。
しかも、覆い体13の周壁部35と外周縁部34の厚さt1は、正面板部36の厚さt2よりも薄く設定されているので、着用時の変形を許容しつつも正面板部36の徒な変形を抑制できて、この点からも良好な視認性を得られる。
このため、着用者の顔の細かな表情や口の動き、目の動きまでも、すべてを認識でき、ろうあ者をはじめすべての人のコミュニケーションを円滑に行わせる。見た目におけるマスク11の存在は薄いので、他者に威圧感等を与えることもなく、この点からも良好なコミュニケーションをとることができる。
しかもマスク11の全体が透明であり、顔における覆う範囲が小さいので、着用者にとっても、着用が強制されたとしても、人間性を喪失するような感情を受けることを抑制できる。また女性にとって、不織布マスクとは異なり、口紅など化粧が乱れることはなく、この点からも有効なマスク11となる。さらに、フェイスシールドとは異なり耳の部分まで覆うことはないので、着用者が発生をする場合に、着用者への聞こえへの悪影響を低減することができる。
このようにマスク11は、着用者の顔の全体がよく見えるようにすることができるとともに、着用状態も良好であるようにすることができる。
しかも、成形体からなる覆い体13は、成形品を打ち抜くだけで製造でき、細かなゴミも出ない。そのうえバンド部材15は貼り付けて固定するので、製造は容易である。
また使用時において、覆い体13の正面における少なくとも口被覆部32が平らであるので、他者からの視認性が良好である。特に、周壁部35と正面板部36との間の断面形状を大きな湾曲形状にしているので、この点からも視認は良い。
以下、他の例について説明する。この説明において前述の構成と同一の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図11は、他の例に係るマスク11における覆い体13の正面図中央縦断面図である。このマスク11は、外周縁部34が上下方向において鼻被覆部31と口被覆部32との間において屈曲している。つまり、上部の鼻被覆部31に対応する部分と、それより下の部分が、背面側に傾いている。傾斜角度は、バンド部材15によるけん引などの条件を考慮して適宜設定され、顔面への密着性を高められるようにする。
この構成では、外周縁部34があらかじめ曲がっているので、顔面への密着性を高めやすい。
図12は、他の例に係るマスク11における覆い体13の正面図中央縦断面図である。このマスク11は、覆い体13の背面側の外周縁部34に緩衝材61を有している。
緩衝材61は、不織布やスポンジ等で構成され、外周縁部34における必要な部位に固定される所定の形状に形成される。例えば図12に示したように、外周縁部34の下端部を除く部分に固定されるように、略逆U字状に形成される。
このように緩衝材61を有するマスク11では、着用時に顔面が痛くなったりかゆくなったりすることを抑制できるとともに、顔面に対する密着性を高めることもできる。
また、図示は省略するが、緩衝材61における顔面に接する面に、人体に貼り付ける粘着層を形成してもよい。
このように構成すると、バンド部材15がなくても、覆い体13を顔面に押し付けるだけで着用することができる。この貼り付けに際しては、前述と同様に、前述した被けん引部45と同じ鼻被覆部31の下端位置の両側(被けん引部45)を幅方向外側に向けて引っ張って変位させる。これにより被けん引部45よりの上方と下方の傾動変形部46,47が背面側に向けて傾斜して、顔面への密着性が高まる。
もちろん、粘着層はバンド部材15と共に備えてもよい。バンド部材15が自動的に被けん引部45を変位させるので、所定の装着が容易に行えるうえに、バンド部材15による保持力と粘着層による保持力によって、不測にずれたりしないで密着性を維持する良好な着用状態が得られる。
図13は、他の例に係るマスク11の使用状態の正面図を示している。このマスク11は、眼鏡62に対して固定される装着部63が形成されている。
装着部63は覆い体13の上端部に形成され、眼鏡62の鼻当て62aの下にマスク11を保持する構造である。
具体的には、図14に示したように、覆い体13の上部の表面に、透明の合成樹脂シートからなるシート材64を重ねて、覆い体13の上部の表面に、鼻当て62aを保持できる下に開口した袋状の差し込み部64aを形成している。シート材64における覆い体13の傾斜部35aに対応する位置を挟む2か所には、下から上に向けて切り欠いた溝部64bが形成されている。この溝部64bは鼻当て62aを保持するパッドアーム62bの下端部を通す部分である。
マスク11の着用に際しては、まずマスク11の上端部を眼鏡62の鼻当て62aの裏側に位置させて、パッドアーム62bの下端部をシート材64の溝部64bに差し込んで、鼻当て62aをシート材64の下に保持する。
このように構成されたマスク11は、バンド部材15がなくても、眼鏡62を普通にかけるだけで着用できる。もちろん、この構成のマスク11においても、図13に仮想線で示したようにバンド部材15を備えてもよい。バンド部材15が自動的に被けん引部45を変位させるので、所定の装着が容易に行えるうえに、バンド部材15による保持力と粘着層による保持力によって、不測にずれたりしないで密着性を維持する良好な着用状態が得られる。
装着部63は、前述の構成のほか、ブリッジ部など眼鏡62の他の部位に着脱可能に装着するものであってもよい。
図15の(a)は、他の例に係るマスク11における覆い体13の背面図、図15の(b)はその正面図中央縦断面図である。このマスク11は、覆い体13の垂下部33の背面に通気性のシート部66を有している。つまり、覆い体13の背面側の外周縁部34における垂下部33に対応する部位に、この部位を塞ぐようにシート部66を備えている。
シート部66は、通気性を有し、埃や唾液、菌などの出入りを防止又は抑制する適宜の素材で構成されており、伸縮性のある材料であるのが好ましい。シート部66は、不織布や発泡シートなどで構成できる。
この構成では、開放された背面側においてシート部66が空気以外の余分な物質の出入りを抑制するので、飛沫の拡散や吸引防止がより確実に行えるようになる。
図16は、他の例に係るマスク11の正面図中央縦断面図である。このマスク11は、図15のマスク11と同様に、覆い体13の垂下部33の背面に通気性のシート部66を有している。
図16のマスク11は、図15のマスク11とは異なり、シート部66は、シート状の部材の貼り付けで取り付けるのではなく、袋状に形成された袋体67を垂下部33に被着することで構成している。
図17の(a)は、他の例に係るマスク11における覆い体13の正面図中央縦断面図であり、図17の(b)はそのE-E切断部端面図である。このマスク11は、覆い体13の背面側部位に、開口68が形成されるとともに、この開口68に、開口68を塞ぐ通気性のシート部69が備えられた構成である。
具体的には、周壁部35における口被覆部32から垂下部33に至る部位に、適宜形状の開口68が形成されている。そしてこの開口68に、開口68を塞ぐように内側からシート部69が貼着により固定されている。シート部69は、図15に示した覆い体13のシート部66と同じであり、埃や唾液、菌などの出入りを防止又は抑制する適宜の素材で構成されている。
この構成では、シート部69を通して呼吸ができる。つまり、覆い体13の大きさが着用者に合わず小さくて、垂下部33の背面における空間が小さくなってしまう場合でも、空気以外の余分な物質の出入りを抑制しつつ、通気を確保して、呼吸の自由度を確保する。
図17の(a)に示したように、シート部69を覆い体13の垂下部33の背面を塞ぐシート部66と共に備えた場合には、シート部69は、背面のシート部66による通気量の減少を補う。
図18の(a)は、他の例に係るマスク11における覆い体13の背面図であり、図18の(b)は、その正面図中央縦断面図である。この覆い体13は、凸部41を省略している。
凸部41はないが、図15のマスク11に示したのと同じようなシート部66を備えることができる。シート部66が存在することによって、人体の顎に対する当たりを柔らかくして、肌触りを良くして快適な着用状態を得ることもできる。そのうえ、シート部66は仮想線で示したように変形しながら人体の顎に当たり、凸部41がなくとも通気のための空間を確保できる。
図19は、他の例に係るマスク11の使用状態の正面図を示している。このマスク11は、覆い体13の構造と、バンド部材15の取付け構造が、前述したマスク11とは異なる。
覆い体13の構造については、正面図である図20、背面図である図21に示したように、下端部33aの幅方向の中間に、上方に向けて入り込んで凸部41を設ける凹所33bが形成されており、凹所33bの左右両側に下方へ突出する突出部33cを有している。凹所33bと突出部33cの端は、共に正面視略半円形である。
前述した他のマスク11では、下端部33aの幅方向の全体に唾液受け部39を形成したが、この例のマスク11においては、突出部33cのみに唾液受け部39を形成している。すなわち、突出部33cの下端面に側面図である図22と底面図である図23に示したように、断面半円形の横溝部33dを上方へ入り込むように形成している。横溝部33dを形成することによって、背面から見ると、図21に示したように、横に延びる突条33eが上に向けて突に、外周縁部34より正面側の部位に形成されることになる。突出部33cの内面における横溝部33d又は突条33eより正面側の部分が、唾液受け部39となる。
また、外周縁部34は、前述した他のマスク11では、背面部34bを平らに形成したが、この例のマスク11においては断面半円弧状をなす玉縁状に形成されている。図24は図20のF-F断面図であり、図25の(a)は図20のG-G断面図、図25の(b)は図20のH-H断面図である。これらの図に示すように、凹所33bにも断面半円弧状の背面部34bが形成され、背面部34bは全周に亘って一連に形成される。断面半円弧状の背面部34bが形成されるので、図20に示したように、正面視において周壁部35は溝部34dに囲まれることになる。
外周縁部34における被けん引部45に相当する部位、つまりバンド部材15が取り付けられる部位には、外周縁部34から左右方向外方に張り出す耳部48が形成されている。耳部48の形状は適宜設定されるが、バンド部材15の端部を保持するのに必要な適宜広さを有し、人体の顔面に接する部分であるので輪郭形状は円弧からなる形状である。
耳部48の中央には、引起し可能な折り曲げ片48aが形成されている。折り曲げ片48aは、切り込みを入れて形成されており、正面視形状は半長円形状である。折り曲げ片48aにおける円弧状の先端は左右方向内方を向くように形成されている。
折り曲げ片48aの基部における正面には、折り曲げのための折り曲げ罫線48bが形成される。
耳部48における折り曲げ片48aよりも左右方向内方には、正面側に突出する膨出部49が形成されている。膨出部49は薄い箱状であり、耳部48のわきで上下方向に延びる直線部49aを有している。直線部49aの長さは折り曲げ片48aの対応する部位の長さよりも長い適宜長さである。
バンド部材15は、図26に示したように、平紐状のゴム紐51の端に、正面視略短冊形状の留め具52を固定して構成されている。留め具52はカシメなどの適宜の構造によりゴム紐51を固定するもので、ゴム紐51の端部は留め具52の長手方向の先端から中間位置まで固定されている。ゴム紐51は、中間位置から後端での部位においては固定されずに、ゴム紐51と留め具52はT字状になるように相対変位可能である。
このようなバンド部材15を備え、前述のような耳部48を有したマスク11においては、覆い体13にバンド部材15を結合するには、次のように行う。すなわち、図26に示したように、バンド部材15の端部の留め具52を、耳部48の折り曲げ片48aの背面側から突き刺し、留め具52を貫通させる。このあと、ゴム紐51を引くと、折り曲げ片48aは元のように閉じるとともに、留め具52は耳部48の上に接するとともに、その側面は膨出部49の直線部49aに接触して、留め具52の位置が安定する。
このような構成のマスク11においても、前述のマスク11と同様の作用を有し効果を奏する。
11…マスク
13…覆い体
15…バンド部材
31…鼻被覆部
32…口被覆部
33…垂下部
34…外周縁部
34b…背面部
39…唾液受け部
41…凸部
45…被けん引部
46,47…傾動変形部
51…ゴム紐
61…緩衝材
63…装着部
66…シート部
68…開口
69…シート部

Claims (14)

  1. 背面側が開放されたカップ形状に透明材料により形成された覆い体を有し、
    前記覆い体が、人体の鼻を覆う鼻被覆部と口を覆う口被覆部を上から下に連続して備え、
    前記口被覆部の下に、人体の顎の下端よりも下方に延びる垂下部が連設された
    マスク。
  2. 前記覆い体の正面における少なくとも口被覆部が平らである
    請求項1に記載のマスク。
  3. 前記覆い体の正面視形状が、上部である前記鼻被覆部が三角形状をなし、それより下の前記口被覆部から下の部分が略長方形をなす船底型である
    請求項1または請求項2に記載のマスク。
  4. 前記垂下部に、下方へ凹む唾液受け部が形成された
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のマスク。
  5. 前記垂下部の正面に、人体の顎に向けて突出する凸部が形成された
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のマスク。
  6. 前記垂下部の背面に、通気性のシート部が設けられた
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のマスク。
  7. 前記覆い体の背面側部位に、開口が形成されるとともに、前記開口を塞ぐ通気性のシート部が備えられた
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のマスク。
  8. 前記覆い体が外層と内層を有し、前記内層が前記外層よりも柔軟な樹脂で構成された
    請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載のマスク。
  9. 前記覆い体に、人体の頭部に止めるバンド部材が設けられた
    請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載のマスク。
  10. 前記バンド部材の端部が結合された部位を、人体の頭部に装着した前記バンド部材が前記覆い体を幅方向外側に向けてけん引される被けん引部に設定し、
    前記被けん引部がけん引されて幅方向の外側に変位したときに背面側に傾動変位して前記覆い体の背面側の外周縁を顔面に押し付ける傾動変形部が前記被けん引部より上方の部位と下方の部位に設けられた
    請求項9に記載のマスク。
  11. 前記バンド部材がゴム紐で構成され、
    前記バンド部材の両端が前記覆い体における前記鼻被覆部の下端位置の両側に結合された
    請求項9または請求項10に記載のマスク。
  12. 前記バンド部材の両端が前記覆い体の内面に結合された
    請求項10から請求項11のうちいずれか一項に記載のマスク。
  13. 前記覆い体の背面側の外周縁に緩衝材が設けられた
    請求項1から請求項12のうちいずれか一項に記載のマスク。
  14. 前記覆い体の上端部に、眼鏡に対して固定される装着部が形成された
    請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載のマスク。
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