WO2020179142A1 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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詠介 梶原
惇也 小野
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Abstract

この鞍乗り型車両は、スレーブシリンダ(28)の作動によって操作されるクラッチ(26)を有する変速機(21)と、作動油に油圧を発生させるマスターシリンダ(60)を有する油圧アクチュエータ(51)と、前記マスターシリンダ(60)で発生した油圧の前記スレーブシリンダ(28)への伝達を制御する油圧バルブユニット(53)と、前記マスターシリンダ(60)と前記油圧バルブユニット(53)とを接続するマスター側接続配管(91)と、前記油圧バルブユニット(53)と前記スレーブシリンダ(28)とを接続するスレーブ側接続配管(92)と、を備え、前記スレーブシリンダ(28)および前記油圧バルブユニット(53)は、鞍乗り型車両(1)の車幅方向一側部に配置され、前記油圧アクチュエータ(51)は、前記鞍乗り型車両(1)の車幅方向他側部に配置されている。

Description

鞍乗り型車両
 本発明は、鞍乗り型車両に関する。
 本発明は、2019年3月4日に、日本に出願された特願2019-038539号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 従来、鞍乗り型車両において、変速機の変速操作を運転者が行い、変速機のクラッチの断接操作は自動的に行う、いわゆるセミオートマチックの変速システム(自動クラッチ式変速システム)を採用したものが知られている。例えば、特許文献1の変速システムは、作動油に油圧を発生させる油圧発生装置と、油圧発生装置で発生した油圧によりクラッチを断接するスレーブシリンダと、油圧発生装置からスレーブシリンダに伝達する油圧を制御する油圧制御装置と、を備えている。
日本国特開2011-75030号公報
 ところで、上記従来の技術においては、運転者が変速機の変速操作を行った場合や、油圧制御装置で油圧の制御を行った場合に、レスポンス良くスレーブシリンダを駆動することが望まれている。
 そこで本発明は、クラッチの油圧制御の作動応答性を高めることを目的とする。
 上記課題の解決手段として、本発明の態様は以下の構成を有する。
(1)本発明の態様に係る鞍乗り型車両は、スレーブシリンダ(28)の作動によって操作されるクラッチ(26)を有する変速機(21)と、作動油に油圧を発生させるマスターシリンダ(60)を有する油圧アクチュエータ(51)と、前記マスターシリンダ(60)で発生した油圧の前記スレーブシリンダ(28)への伝達を制御する油圧バルブユニット(53)と、前記マスターシリンダ(60)と前記油圧バルブユニット(53)とを接続するマスター側接続配管(91)と、前記油圧バルブユニット(53)と前記スレーブシリンダ(28)とを接続するスレーブ側接続配管(92)と、を備え、前記スレーブシリンダ(28)および前記油圧バルブユニット(53)は、鞍乗り型車両(1)の車幅方向一側部に配置され、前記油圧アクチュエータ(51)は、前記鞍乗り型車両(1)の車幅方向他側部に配置されている。
(2)上記(1)に記載の鞍乗り型車両では、前記クラッチ(26)は、前記車幅方向他側部に配置されていてもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載の鞍乗り型車両では、前記油圧アクチュエータ(51)および前記油圧バルブユニット(53)の少なくとも一部を外方から覆うカウル部材(121L,121R)を更に備えていてもよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両では、前記油圧アクチュエータ(51)および前記油圧バルブユニット(53)は、前記鞍乗り型車両(1)のバンク範囲(B1)内に配置されていてもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両では、前記変速機(21)の前方に配置されたエンジン(13)を更に備え、前記エンジン(13)は、上方に起立するシリンダ(16)を有し、前記油圧アクチュエータ(51)および前記油圧バルブユニット(53)は、前記エンジン(13)の前下方に配置されていてもよい。
(6)上記(5)に記載の鞍乗り型車両では、前記シリンダ(16)の前部に接続された排気管(131~134)を更に備え、前記油圧アクチュエータ(51)および前記油圧バルブユニット(53)の少なくとも一部は、前記排気管(131~134)によって前方から覆われていてもよい。
(7)上記(5)または(6)に記載の鞍乗り型車両では、前記油圧アクチュエータ(51)は、前記マスターシリンダ(60)を駆動するためのモータ(70)を更に備え、前記マスターシリンダ(60)および前記モータ(70)は、長手方向が上下方向を向くように配置されるとともに、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置されていてもよい。
(8)上記(5)から(7)のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両では、前記油圧バルブユニット(53)は、長手方向が上下方向を向くように配置されるとともに、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置された油圧センサ(57,58)を備えていてもよい。
 本発明の上記(1)に記載の鞍乗り型車両によれば、スレーブシリンダおよび油圧バルブユニットが鞍乗り型車両の車幅方向一側部に配置され、油圧アクチュエータが鞍乗り型車両の車幅方向他側部に配置されていることで、以下の効果を奏する。
 スレーブシリンダと油圧バルブユニットとが車幅方向における同一側部に配置されるため、スレーブシリンダと油圧バルブユニットとを近づけることができる。これにより、スレーブ側接続配管を短くすることができ、油圧バルブユニットで制御した油圧をスレーブシリンダへ迅速に伝達することができる。したがって、クラッチの油圧制御の作動応答性を高めることができる。加えて、油圧アクチュエータと油圧バルブユニットとを分離させることにより、油圧アクチュエータおよび油圧バルブユニットの配置自由度を高めることができる。加えて、油圧アクチュエータと油圧バルブユニットとが車幅方向両側部に振り分けられるため、車両の重量バランスを良好に保持することができる。
 本発明の上記(2)に記載の鞍乗り型車両によれば、クラッチが車幅方向他側部に配置されていることで、以下の効果を奏する。
 クラッチとスレーブシリンダとが車幅方向両側部に振り分けられるため、変速機の車幅方向片側のみへの膨出を抑制することができる。
 本発明の上記(3)に記載の鞍乗り型車両によれば、油圧アクチュエータおよび油圧バルブユニットの少なくとも一部を外方から覆うカウル部材を更に備えることで、以下の効果を奏する。
 カウル部材によって、油圧アクチュエータおよび油圧バルブユニットの少なくとも一部を飛び石等の外乱から保護することができる。
 本発明の上記(4)に記載の鞍乗り型車両によれば、油圧アクチュエータおよび油圧バルブユニットは、鞍乗り型車両のバンク範囲内に配置されていることで、以下の効果を奏する。
 鞍乗り型車両のバンク角への影響を抑制することができる。
 本発明の上記(5)に記載の鞍乗り型車両によれば、変速機の前方に配置されたエンジンを更に備え、エンジンは、上方に起立するシリンダを有し、油圧アクチュエータおよび油圧バルブユニットは、エンジンの前下方に配置されていることで、以下の効果を奏する。
 エンジンが上方に起立するシリンダを有する直立エンジンの場合、エンジンの前下方にはスペースが空いている。そのため、エンジン前下方のスペースに油圧アクチュエータおよび油圧バルブユニットが配置されることにより、他部品の配置自由度が損なわれることを抑制することができる。
 本発明の上記(6)に記載の鞍乗り型車両によれば、シリンダの前部に接続された排気管を更に備え、油圧アクチュエータおよび油圧バルブユニットの少なくとも一部は、排気管によって前方から覆われていることで、以下の効果を奏する。
 排気管によって、油圧アクチュエータおよび油圧バルブユニットの少なくとも一部を飛び石等の外乱から保護することができる。
 本発明の上記(7)に記載の鞍乗り型車両によれば、油圧アクチュエータは、マスターシリンダを駆動するためのモータを更に備え、マスターシリンダおよびモータは、長手方向が上下方向を向くように配置されるとともに、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置されていることで、以下の効果を奏する。
 鞍乗り型車両のバンク角への影響を抑制することができる。
 本発明の上記(8)に記載の鞍乗り型車両によれば、油圧バルブユニットは、長手方向が上下方向を向くように配置されるとともに、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置された油圧センサを備えることで、以下の効果を奏する。
 鞍乗り型車両のバンク角への影響を抑制することができる。
実施形態の自動二輪車の左側面図である。 実施形態の変速機およびチェンジ機構の断面図である。 実施形態のクラッチアクチュエータを含むクラッチ作動システムの概略説明図である。 実施形態の変速システムのブロック図である。 実施形態のクラッチアクチュエータの供給油圧の変化を示すグラフである。 実施形態の自動二輪車の左側面の要部拡大図である。 図6において左アンダーカウルを取り外した状態を示す図である。 実施形態の自動二輪車の右側面の要部拡大図である。 図8において右アンダーカウルを取り外した状態を示す図である。 図1のX-X断面を含む図であって、自動二輪車のバンク範囲の説明図である。 実施形態の油圧アクチュエータの断面図である。 実施形態の油圧バルブユニットの断面図である。
 以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車両の車幅方向中心を示す車体左右中心線CLが示されている。
<車両全体>
 図1は、鞍乗型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル2によって操向される前輪3と、動力源を含むパワーユニット20によって駆動される後輪4と、を備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
 車両は、ハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品を備える。ステアリング系部品は、車体フレーム5の前端部のヘッドパイプ6に操向可能に支持されている。車体フレーム5の外周は車体カバー12で覆われている。図1において、符号10は前輪3を軸支するフロントフォークを示す。
 車体フレーム5は、フロントフォーク10を操向可能に支持するヘッドパイプ6と、ヘッドパイプ6から後ろ下がりに延びる左右一対のメインフレーム7と、メインフレーム7の後部から下方に延びるピボットフレーム8と、メインフレーム7の後部の上部から後ろ上がりに延びる左右一対のシートレール9と、を備える。
 スイングアーム11の前端部は、ピボット軸を介してピボットフレーム8に揺動可能に支持されている。後輪4は、スイングアーム11の後端部に回転自在に支持されている。
スイングアーム11とピボットフレーム8との間には、不図示のクッションユニットが介装されている。
 燃料タンク18は、メインフレーム7の上部に支持されている。車両は、運転者が着座する前部シート19aと、同乗者が着座する後部シート19bと、を備える。前部シート19aは、燃料タンク18の後方であってシートレール9の上方に配置されている。後部シート19bは、前部シート19aの後方に配置されている。
 車両は、原動機であるパワーユニット20を備える。パワーユニット20は、メインフレーム7およびピボットフレーム8に支持されている。パワーユニット20の出力軸は、不図示のチェーン式伝動機構を介して後輪4に動力伝達可能に接続されている。
 パワーユニット20は、エンジン13(内燃機関)と、エンジン13の後側に位置する変速機21と、を一体に備える。例えば、エンジン13は、クランクシャフト14の回転軸を車幅方向に沿わせた複数気筒エンジンである。エンジン13は、クランクシャフト14を収容するクランクケース15と、クランクケース15の前上部から斜め前上方に起立するシリンダ16と、を備える。クランクケース15の後部は、変速機21を収容する変速機ケース17とされている。図中符号79は、車両を起立可能なスタンドを示す。スタンド79は、車両を左側に傾けた起立姿勢で支持する可倒式のサイドスタンドである。
<変速機>
 図2に示すように、変速機21は、車幅方向に延びるメインシャフト22と、メインシャフト22と実質的に平行なカウンタシャフト23と、メインシャフト22およびカウンタシャフト23に跨る変速ギア群24と、を備える。変速機21は、有段式のトランスミッションである。カウンタシャフト23は、変速機21(パワーユニット20)の出力軸を構成している。カウンタシャフト23の端部は、クランクケース15の後部左側に突出している。カウンタシャフト23の突出端部(左端部)は、チェーン式伝動機構を介して後輪4(図1参照)に連結されている。
 メインシャフト22及びカウンタシャフト23は、クランクシャフト14(図1参照)の後方に配置されている。メインシャフト22およびカウンタシャフト23は、前後に並んで配置されている。メインシャフト22の右端部には、クラッチアクチュエータ50(図3参照)により作動するクラッチ26が設けられている。クラッチ26は、メインシャフト22と同軸に配置されている。例えば、クラッチ26は、湿式多板クラッチである。
クラッチ26は、クラッチアクチュエータ50からの油圧供給によって動力伝達可能な接続状態となり、クラッチアクチュエータ50からの油圧供給がなくなると動力伝達不能な切断状態に戻る、いわゆるノーマルオープンクラッチである。
 クランクシャフト14(図1参照)の回転動力は、クラッチ26を介してメインシャフト22に伝達される。メインシャフト22に伝達された回転動力は、変速ギア群24の任意のギア対を介してカウンタシャフト23に伝達される。
 図中において、符号27はチェーン式伝動機構のドライブスプロケットを示す。ドライブスプロケット27は、カウンタシャフト23の左端部に取り付けられている。
 変速機ケース17は、変速ギア群24のギア対を切り替えるチェンジ機構25を収容している。チェンジ機構25は、メインシャフト22およびカウンタシャフト23のそれぞれと実質的に平行な中空円筒状のシフトドラム36と、シフトドラム36と実質的に平行なシフトスピンドル31と、シフトスピンドル31に固定されたシフトアーム32(マスタアーム)と、複数のシフトフォーク37と、を備える。
 シフトドラム36の外周には、リード溝のパターンが形成されている。チェンジ機構25は、シフトスピンドル31の回動により、シフトアーム32を介してシフトドラム36を回動させる。チェンジ機構25は、シフトドラム36の回動により、リード溝のパターンに応じてシフトフォーク37を軸方向に移動させる。これにより、変速ギア群24の内の動力伝達可能なギア対を切り替える(すなわち、変速段を切り替える。)。
 シフトスピンドル31は、チェンジ機構25を操作可能とするために、クランクケース15(図1参照)の車幅方向外側(左方)に突出する軸外側部31aを備える。シフトスピンドル31の軸外側部31aには、シフト荷重センサ42(図4参照)が同軸に取り付けられている。シフトスピンドル31の軸外側部31a(またはシフト荷重センサ42の回動軸)には、不図示のリンクロッドを介して、運転者が足操作するシフトペダル33(図1参照)が取り付けられている。
 図1に示すように、シフトペダル33の前端部は、車幅方向に沿う軸を介してクランクケース15の下部に支持されている。シフトペダル33は、車幅方向に沿う軸を介して上下揺動可能とされている。シフトペダル33の後端部は、ステップ34に載せた運転者の足先を掛けるペダル部として機能する。
 実施形態の自動二輪車1は、変速機21の変速操作(シフトペダル33の足操作)のみを運転者が行い、クラッチ26の断接操作はシフトペダル33の操作に応じて電気制御により自動で行う、いわゆるセミオートマチックの変速システム(自動クラッチ式変速システム)を採用している。
<変速システム>
 図4に示すように、変速システムは、クラッチアクチュエータ50、ECU40(Electronic Control Unit、制御部)および各種センサ41~45を備える。各種センサ41~45には、シフトドラム36の回動角から変速段を検知するドラム角度センサ41(例えばギアポジションセンサ)、シフトスピンドル31に入力された操作トルクを検知するシフト荷重センサ42(例えばトルクセンサ)、スロットル開度センサ43、車速センサ44およびエンジン回転数センサ45が含まれる。
 ECU40は、ギアポジションセンサ41、シフト荷重センサ42からの検知情報、ならびにスロットル開度センサ43、車速センサ44およびエンジン回転数センサ45等からの各種の車両状態検知情報等に基づいて、クラッチアクチュエータ50を制御するとともに、点火装置46および燃料噴射装置47を制御する。
 ECU40には、クラッチアクチュエータ50の油圧センサ57,58(図3参照)からの検知情報も入力される。
 図3に示すように、クラッチアクチュエータ50は、ECU40により制御されることで、クラッチ26を断接する液圧を調整する。クラッチアクチュエータ50は、油圧アクチュエータ51と、油圧バルブユニット53と、を備える。
 油圧アクチュエータ51は、駆動源としてのモータ70(例えば電気モータ)と、モータ70により駆動されるマスターシリンダ60と、を備える。
 マスターシリンダ60は、シリンダ本体61内のピストン62をモータ70の駆動によりストロークさせて、シリンダ本体61内の作動油をスレーブシリンダ28に対して給排可能とする。図中符号75はマスターシリンダ60に接続されるリザーブタンクを示す。
 モータ70の駆動軸71には、伝達ギア72、変換機構73を介してマスターシリンダ60のピストン62が連結されている。変換機構73は、駆動軸71及び伝達ギア72の回転運動をピストン62のストローク運動に変換する。例えば、変換機構73はボールネジ機構である。
 油圧バルブユニット53は、マスターシリンダ60とスレーブシリンダ28との間に設けられている。油圧バルブユニット53は、メイン油路54と、ソレノイドバルブ56(バルブ機構)と、バイパス油路55と、ワンウェイバルブ55vと、油圧センサ57,58と、を備える。
 メイン油路54は、マスターシリンダ60からクラッチ26側(スレーブシリンダ28側)へ延びる油圧給排油路であって、マスターシリンダ60側とスレーブシリンダ28側とを連通するよう形成されている。メイン油路54は、ソレノイドバルブ56よりもマスターシリンダ60側となる上流側油路54aと、ソレノイドバルブ56よりもスレーブシリンダ28側となる下流側油路54bと、に分けられる。
 ソレノイドバルブ56は、メイン油路54の中間部位を開通又は遮断する。ソレノイドバルブ56は、ノーマルオープンバルブである。
 バイパス油路55は、ソレノイドバルブ56を迂回してメイン油路54の上流側油路54aと下流側油路54bとを連通する。ワンウェイバルブ55vは、バイパス油路55に設けられている。ワンウェイバルブ55vは、上流側油路54aから下流側油路54bへの方向で作動油を流通させ、逆方向の作動油の流通は規制する。すなわち、ワンウェイバルブ55vは、上流側から下流側への方向のみ作動油を流通させる。
 上流側油圧センサ57は、上流側油路54a側の作動油の油圧を検出する。
 下流側油圧センサ58は、下流側油路54b側の作動油の油圧を検出する。
 図中において、符号91はマスターシリンダ60と油圧バルブユニット53とを接続するマスター側接続配管、符号92は油圧バルブユニット53とスレーブシリンダ28とを接続するスレーブ側接続配管をそれぞれ示す。
 例えば、マスター側接続配管91は、金属系材料で形成されている。これにより、配管の膨張による油圧伝達のロスを抑えることができる。
 例えば、スレーブ側接続配管92は、ゴム系材料で形成されている。これにより、作動油の油圧が低下した場合に、スレーブ側接続配管92が収縮することで油圧を即座に高め、油圧を保持することができる。
 図2に示すように、スレーブシリンダ28は、メインシャフト22の左方に配置されている。スレーブシリンダ28は、メインシャフト22と同軸に配置されている。スレーブシリンダ28は、クラッチアクチュエータ50(図3参照)からの油圧供給時には、メインシャフト22内を貫通するプッシュロッド29を右方へ押圧する。スレーブシリンダ28は、プッシュロッド29を右方へ押圧することで、プッシュロッド29を介してクラッチ26を接続状態へ作動させる。スレーブシリンダ28は、前記油圧供給が無くなると、プッシュロッド29の押圧を解除し、クラッチ26を切断状態に戻す。
 クラッチ26を接続状態に維持するには油圧供給を継続する必要があるが、その分だけ電力を消費することとなる。そこで、図3に示すように、クラッチアクチュエータ50の油圧バルブユニット53にソレノイドバルブ56を設け、クラッチ26側への油圧供給後にソレノイドバルブ56を閉じている。これにより、クラッチ26側への供給油圧を維持し、圧力低下分だけ油圧を補う(リーク分だけリチャージする)構成として、エネルギー消費を抑えている。
<クラッチ制御>
 次に、クラッチ制御系の作用について図5のグラフを参照して説明する。図5のグラフにおいて、縦軸は下流側油圧センサ58が検出する供給油圧、横軸は経過時間をそれぞれ示す。
 自動二輪車1の停車時(アイドリング時)、ECU40で制御されるモータ70およびソレノイドバルブ56は、ともに電力供給が遮断された状態にある。すなわち、モータ70は停止状態にあり、ソレノイドバルブ56は開弁状態にある。このとき、スレーブシリンダ28側(下流側)はタッチポイント油圧TPより低い低圧状態となり、クラッチ26は非締結状態(切断状態、解放状態)となる。この状態は図5の領域Aに相当する。
 自動二輪車1の発進時、エンジン13の回転数を上昇させると、モータ70にのみ電力供給がなされ、マスターシリンダ60から開弁状態のソレノイドバルブ56を経てスレーブシリンダ28へ油圧が供給される。スレーブシリンダ28側(下流側)の油圧がタッチポイント油圧TP以上に上昇すると、クラッチ26の締結が開始され、クラッチ26が一部の動力を伝達可能な半クラッチ状態となる。これにより、自動二輪車1の滑らかな発進が可能となる。この状態は図5の領域Bに相当する。
 やがて、スレーブシリンダ28側(下流側)の油圧が下限保持油圧LPに達すると、クラッチ26の締結が完了し、エンジン13の駆動力が全て変速機21に伝達される。この状態は、図5の領域Cに相当する。
 そして、スレーブシリンダ28側(下流側)の油圧が上限保持油圧HPに達すると、ソレノイドバルブ56に電力供給がなされてソレノイドバルブ56が閉弁作動するとともに、モータ70への電力供給が停止されて油圧の発生が停止される。すなわち、上流側は油圧が解放して低圧状態となる一方、下流側は高圧状態(上限保持油圧HP)に維持される。これにより、マスターシリンダ60が油圧を発生することなくクラッチ26が締結状態に維持され、自動二輪車1の走行を可能とした上で電力消費を抑えることができる。
 ソレノイドバルブ56を閉弁した状態でも、ソレノイドバルブ56およびワンウェイバルブ55vのシールの変形等による油圧漏れや温度低下といった要因により、図5の領域Dのように、下流側の油圧は徐々に低下(リーク)する。一方、図5の領域Eのように、温度上昇等により下流側の油圧が上昇する場合もある。下流側の細かな油圧変動であれば、アキュムレータ(不図示)により吸収可能であり、油圧変動の度にモータ70およびソレノイドバルブ56を作動させて電力消費を増やすことはない。
 図5の領域Eのように、下流側の油圧が上限保持油圧HPまで上昇した場合、ソレノイドバルブ56への電力供給を低下させる等により、ソレノイドバルブ56を段階的に開弁状態として、下流側の油圧を上流側へリリーフする。
 図5の領域Fのように、下流側の油圧が下限保持油圧LPまで低下した場合、ソレノイドバルブ56は閉弁したままでモータ70への電力供給を開始し、上流側の油圧を上昇させる。上流側の油圧が下流側の油圧を上回ると、この油圧がバイパス油路55およびワンウェイバルブ55vを介して下流側に補給(リチャージ)される。下流側の油圧が上限保持油圧HPになると、モータ70への電力供給を停止して油圧の発生を停止する。これにより、下流側の油圧は上限保持油圧HPと下限保持油圧LPとの間に維持され、クラッチ26が締結状態に維持される。
 自動二輪車1の停止時には、モータ70およびソレノイドバルブ56への電力供給をともに停止する。これにより、マスターシリンダ60は油圧発生を停止し、スレーブシリンダ28への油圧供給を停止する。ソレノイドバルブ56は開弁状態となり、下流側油路54b内の油圧がリザーブタンク75に戻される。以上により、スレーブシリンダ28側(下流側)はタッチポイント油圧TPより低い低圧状態となり、クラッチ26が非締結状態となる。この状態は、図5の領域G,Hに相当する。
<油圧アクチュエータ>
 次に、実施形態の油圧アクチュエータ51について図11を参照して説明する。
 図11に示すように、油圧アクチュエータ51は、クラッチ26(図3参照)を作動するための作動油に油圧を発生させるマスターシリンダ60と、マスターシリンダ60を駆動するためのモータ70(駆動源)と、を備える。
 マスターシリンダ60は、筒状のシリンダ本体61と、モータ70の駆動によって、シリンダ本体61の軸方向に移動するピストン62と、ピストン62の先端に設けられ、シリンダ本体61の内壁61aと当接するカップシール63(シール部材)と、を備える。
図中符号64は、ピストン62を初期位置に戻すためのスプリングユニットを示す。
 ピストン62は、シリンダ本体61の中心軸線C1(以下「シリンダ軸線C1」ともいう。)と同軸に配置され、シリンダ本体61の内径よりも小さい筒状をなす筒状本体62aと、筒状本体62aの基端(筒状本体62aの先端とは反対側の端)に設けられた環状の基端環状部62bと、筒状本体62aの基端寄りに設けられ、筒状本体62aから径方向外方に突出する基端側突出部62cと、筒状本体62aの先端寄りに設けられた環状の先端側環状部62dと、を備える。例えば、筒状本体62a、基端環状部62b、基端側突出部62cおよび先端側環状部62dは、同一の部材で一体に形成されている。図中符号C2は、シリンダ軸線C1と実質的に平行なモータ70(駆動軸71)の中心軸線(以下「モータ軸線」ともいう。)を示す。
 カップシール63は、筒状本体62aの先端部に着脱可能な環状を有する。例えば、カップシールは、ゴム等の弾性部材で形成されている。カップシール63は、シリンダ本体61の軸方向において先端側環状部62dと第一ガイド65(第一環状部65b)との間に配置されている。図中符号68は、シリンダ本体61の軸方向において基端環状部62bと基端側突出部62cとの間に配置された環状のシール部材を示す。
 スプリングユニット64は、ピストン62(筒状本体62a)の先端に当接する第一ガイド65と、シリンダ本体61の底壁61bに当接する第二ガイド66と、第一ガイド65と第二ガイド66との間に設けられたスプリング67と、を備える。スプリングユニット64は、シリンダ本体61の軸方向においてピストン62をシリンダ本体61の底壁61bとは反対側に向けて常時付勢している。図中符号69は、上流側油路54a(マスター側接続配管91の一端部、図3参照)が接続される油路接続部を示す。
 第一ガイド65は、シリンダ軸線C1と同軸の筒状をなす第一筒部65aと、第一筒部65aの一端(ピストン62側の端)に連結された環状の第一環状部65bと、を備える。
 第二ガイド66は、シリンダ軸線C1と同軸の筒状をなし、第一筒部65aよりも長い第二筒部66aと、第二筒部66aの一端(ピストン62とは反対側の端)に連結された環状の第二環状部66bと、を備える。
 スプリング67は、第一環状部65bと第二環状部66bとの間に配置されている。スプリング67は、第一ガイド65を介して、ピストン62をスレーブシリンダ28(図3参照)とは反対側に向けて常時付勢している。
 シリンダ本体61は、シリンダ本体61内の作動油をリザーブタンク75(図3参照)へ戻すためのリザーブポート80を有する。図中において、符号76はリザーブポート80からの作動油をリザーブタンク75へ導出する導出部材、符号77は導出部材76をシリンダ本体61に取り付けるための取付部材、符号78は導出部材76とリザーブタンク75(図1参照)とを接続するためのリザーブ配管をそれぞれ示す。
 リザーブポート80および取付部材77は、シリンダ本体61の径方向一側部に配置されている。具体的に、リザーブポート80および取付部材77のそれぞれは、シリンダ本体61においてモータ70とは反対側の側部に設けられている。すなわち、リザーブポート80および取付部材77のいずれも、シリンダ本体61においてモータ70側の側部には設けられていない。
 導出部材76は、取付部材77に連結される連結部76aと、連結部76aからシリンダ本体61の径方向外方に延在する管状の第一導出部76bと、第一導出部76bの連結部76aとは反対側の端部からシリンダ本体61の径方向と斜めに交差する方向に延在する管状の第二導出部76cと、を備える。例えば、連結部76a、第一導出部76bおよび第二導出部76cは、同一の部材で一体に形成されている。
 連結部76aは、シリンダ本体61の径方向においてシリンダ本体61から離れるに従って先細りとなる断面テーパ状の連通孔76hを有する。連通孔76hは、リザーブポート80に連通している。図中において、符号85はサークリップ、符号86はダストカバーをそれぞれ示す。
 例えば、取付部材77は、シリンダ本体61と同一の部材でシリンダ本体61の径方向一側部と一体に形成されている。取付部材77は、シリンダ本体61の径方向に開口する筒状をなしている。
<油圧バルブユニット>
 次に、実施形態の油圧バルブユニット53について図12を参照して説明する。
 図12に示すように、油圧バルブユニット53は、メイン油路54を含む油路を有するバルブボディ100と、メイン油路54を開通または遮断するソレノイドバルブ56と、メイン油路54の油圧の変動を吸収するアキュムレータ110と、作動油の油圧を検出する複数の油圧センサ57,58と、作動油に含まれるエアを抜くための複数のブリーダー部材101,102と、を備える。図中において、符号105はソレノイドバルブ56を覆うバルブカバー、符号106はグロメットをそれぞれ示す。
 メイン油路54は、一方向に延びる主部54mと、主部54mの端部から立ち上がる立ち上がり部54vと、を有する。図中符号C11は、主部54mの延び方向に沿う軸線(以下「ボディ軸線」ともいう。)を示す。
 ソレノイドバルブ56は、バルブボディ100の一端部に接続されている。ソレノイドバルブ56は、ボディ軸線C11と同軸に配置されている。
 アキュムレータ110は、メイン油路54の主部54mと立ち上がり部54vとの合流部に接続されている。アキュムレータ110は、筒状のシリンダボディ111と、シリンダボディ111の軸方向に移動可能なピストン112と、ピストン112をメイン油路54に向かって付勢するコイルバネ113と、ピストン112とメイン油路54との間に設けられたダイアフラム114と、を備える。図中符号C12はシリンダボディ111の中心軸線(以下「アキュムレータ軸線」ともいう。)を示す。アキュムレータ軸線C12は、ボディ軸線C11と実質的に直交している。
 メイン油路54の油圧が閾値よりも上昇すると、ダイアフラム114が押圧される。すると、ダイアフラム114を介してピストン112が押圧される。すると、ピストン112は、コイルバネ113の弾性力に抗して押し込まれる。これにより、アキュムレータ110が油圧を蓄圧する。
 一方、メイン油路54の油圧が閾値よりも低下すると、ピストン112がコイルバネ113の弾性力によってメイン油路54側に移動する。すると、メイン油路54に作動油が戻される。これにより、アキュムレータ110がメイン油路54の油圧を上昇させ油圧の変動を吸収する。
 油圧センサ57,58(上流側油圧センサ57および下流側油圧センサ58)は、バルブボディ100においてアキュムレータ110と同じ側の側部に接続されている。油圧センサ57,58は、アキュムレータ軸線C12と実質的に平行な中心軸線を有する。図中において、符号C13は上流側油圧センサ57の中心軸線(以下「上流側センサ軸線」ともいう。)、符号C14は下流側油圧センサ58の中心軸線(以下「下流側センサ軸線」ともいう。)をそれぞれ示す。
 ブリーダー部材101,102は、バルブボディ100においてアキュムレータ110(油圧センサ57,58)とは反対側の側部に接続されている。ブリーダー部材101,102は、バルブボディ100を車体に取り付けた状態で、メイン油路54よりも上方に配置されている。
 次に、クラッチ26の接続時および切断時の作用について図3等を参照して説明する。
 クラッチ26は、ピストン62の駆動により発生した油圧によって接続され、油圧クラッチ26の接続時は、油圧バルブユニット53により油圧を保持する。油圧バルブユニット53により油圧が保持されている間は、ピストン62は油圧を発生させない位置に戻る。この場合、ピストン62はスプリング67(図11参照)の付勢力によって初期位置に戻る。クラッチ26の切断時は、油圧バルブユニット53を開放することにより油圧を低下させる。
<油圧バルブユニットの配置構造>
 図6に示すように、油圧バルブユニット53は、車両左側部に配置されている。図中符号121Lは、車体左側下部を覆う左アンダーカウル(カウル部材)を示す。油圧バルブユニット53の一部は、左アンダーカウル121Lによって左側方および下方から覆われている。左アンダーカウル121Lは、油圧バルブユニット53の一部(下流側油圧センサ58等)を左側方に露出させる開口部122を有する。
 図7に示すように、油圧バルブユニット53は、エンジン13の前下方に配置されている。油圧バルブユニット53は、ソレノイドバルブ56(バルブカバー105)が前部に位置し、アキュムレータ110が後部に位置するように配置されている。図中符号95は、クランクシャフト14の左端部に設けられた交流発電機(不図示)を左側方から覆うACGカバーを示す。油圧バルブユニット53は、ACGカバー95の前下方に配置されている。図中符号96は、クランクケース15の下部に位置するオイルパンを示す。油圧バルブユニット53は、オイルパン96の前上方に配置されている。
 図中において、符号97は前輪3の後方に位置するオイルクーラを示す。側面視で、オイルクーラ97は、上端部が後方に位置しかつ下端部が前方に位置するように傾斜している。側面視で、油圧バルブユニット53は、オイルクーラ97の後方に配置されている。
 図中符号131~134は、シリンダ16の前部に接続された排気管(図7においては第一排気管131および第二排気管132を図示)を示す。各排気管131,132は、シリンダ16の前部から下方に延びる下方延出部130aと、下方延出部130aの下端部から後方に延びる後方延出部130bと、を備える。油圧バルブユニット53は、下方延出部130aと後方延出部130bとの接続部の近傍に配置されている。図中符号135は、各排気管131,132の後端部が接続されるマニホールドを示す。マニホールド135内には、触媒装置(不図示)が収容されている。
 図中において、符号125はスレーブシリンダ28に一端部が接続されるスレーブ側接続配管92(図3参照)の他端部を接続するためのスレーブ側継手部材、符号126はマスターシリンダ60に一端部が接続されるマスター側接続配管91(図3参照)の他端部を接続するためのマスター側継手部材をそれぞれ示す。スレーブ側継手部材125は、油圧バルブユニット53(バルブボディ100)の後上部に設けられている。
 本実施形態では、アキュムレータ110が油圧バルブユニット53の後部に位置することで、アキュムレータ110が油圧バルブユニット53の前部に位置する場合と比較して、アキュムレータ110側の継手部材(スレーブ側継手部材125)からスレーブシリンダ28に延びる配管(スレーブ側接続配管92)を短くすることができる。
 マスター側継手部材126は、油圧バルブユニット53(バルブボディ100)の前上部に設けられている。
 マスター側接続配管91の引き回しは、エンジン13の前方に配索する等、他部品との干渉を回避しつつ可及的に短くなるように車体構造に応じて適宜選択する。
<油圧アクチュエータの配置構造>
 図8に示すように、油圧アクチュエータ51は、車両右側部に配置されている。図中符号121Rは、車体右側下部を覆う右アンダーカウル(カウル部材)を示す。油圧アクチュエータ51の一部は、右アンダーカウル121Rによって右側方および下方から覆われている。右アンダーカウル121Rは、油圧アクチュエータ51の一部(マスターシリンダ60等)を右側方に露出させる開口部123を有する。
 図9に示すように、油圧アクチュエータ51は、エンジン13の前下方に配置されている。油圧アクチュエータ51は、マスターシリンダ60が前部に位置し、モータ70が後部に位置するように配置されている。図中符号115は、変速機ケース17(図2参照)の右側部に設けられ、クラッチ26(図2参照)を右側方から覆うクラッチカバーを示す。油圧アクチュエータ51は、クラッチカバー115の前下方に配置されている。油圧アクチュエータ51は、オイルパン96の前上方に配置されている。
 図中において、符号116はクラッチカバー115の下方に位置するウォータポンプ、符号117,118はウォータポンプ116に接続された配管をそれぞれ示す。油圧アクチュエータ51は、ウォータポンプ116の前下方に配置されている。油圧アクチュエータ51は、各配管117,118を避けた位置に配置されている。
 側面視で、油圧アクチュエータ51は、オイルクーラ97の後方に配置されている。油圧アクチュエータ51は、排気管(第四排気管134)の下方延出部130aの後方に配置されている。図中符号69は、上流側油路54a(マスター側接続配管91の一端部、図3参照)を接続するための油路接続部(以下「バルブ側継手部材」ともいう。)を示す。バルブ側継手部材69は、マスターシリンダ60の上端部前部に設けられている。
<バンク範囲における配置構造>
 図10は、油圧バルブユニット53および油圧アクチュエータ51の配置構造の前面図に相当する。図中において、符号B1はバンク範囲、符号P1は後輪4の接地面の左端位置(以下「後輪接地左端位置」ともいう。)、符号P2は後輪4の接地面の右端位置(以下「後輪接地右端位置」ともいう。)、符号K1は左ステップの下方突出部先端J1と後輪接地左端位置P1とを通る第一仮想直線、符号K2は右ステップの下方突出部先端J2と後輪接地右端位置P2を通る第二仮想直線をそれぞれ示す。バンク範囲B1は、第一仮想直線K1と第二仮想直線K2とがなす鋭角の範囲を意味する。バンク範囲B1は、車両走行時におけるバンク角を設定するための範囲に相当する。
 図10に示すように、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53は、バンク範囲B1内に配置されている。前面視で、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53は、エンジン13下部を介して車幅方向で対向している。油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の一部は、排気管131~134によって前方から覆われている。
 車両は、シリンダ16の前部に接続された複数の排気管131~134を備える。複数の排気管131~134は、車両の左側部から右側部に向かって順に配置された第一排気管131、第二排気管132、第三排気管133および第四排気管134である。
 前面視で、第一排気管131は、シリンダ16の前部から下方に直線状に延びる第一上部延在部131aと、第一上部延在部131aの下端部から下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜して延びる(上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して延びる)第一下部延在部131bと、を備える。油圧バルブユニット53の一部は、第一下部延在部131bによって前方から覆われている。
 前面視で、第二排気管132は、シリンダ16の前部から下方に直線状に延びる第二上部延在部132aと、第二上部延在部132aの下端部から下方に直線状に延びる第二下部延在部132bと、を備える。第二下部延在部132bの下端は、第一下部延在部131bの下端よりも上方に位置している。図中符号138は、第一下部延在部131bと第二下部延在部132bとを連結する連結部材を示す。
 前面視で、第三排気管133は、シリンダ16の前部から下方に直線状に延びる第三上部延在部133aと、第三上部延在部133aの下端部から下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜して延びる(上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して延びる)第三下部延在部133bと、を備える。第三下部延在部133bの下端は、第一下部延在部131bの下端よりも下方に位置している。
 前面視で、第四排気管134は、シリンダ16の前部から下方に直線状に延びる第四上部延在部134aと、第四上部延在部134aの下端部から下側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜して延びる(上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して延びる)第四下部延在部134bと、を備える。油圧アクチュエータ51の一部は、第四下部延在部134bによって前方から覆われている。図中符号139は、第三下部延在部133bと第四下部延在部134bとを連結する連結部材を示す。
 図7に示すように、左側面視で、油圧バルブユニット53は、センサ軸線C13,C14が上下方向を向くように配置されている。具体的に、センサ軸線C13,C14は、鉛直線に対してやや後傾している。左側面視で、油圧センサ57,58は、上端部が後方に位置し且つ下端部が前方に位置するように傾斜して配置されている。前面視で、油圧センサ57,58は、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置されている(図10参照)。
 図9に示すように、右側面視で、油圧アクチュエータ51は、シリンダ軸線C1およびモータ軸線C2が上下方向を向くように配置されている。左側面視で、シリンダ軸線C1およびモータ軸線C2のそれぞれは、鉛直線と実質的に平行である。前面視で、マスターシリンダ60およびモータ70のそれぞれは、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置されている(図10参照)。
 以上説明したように、上記実施形態の自動二輪車1は、スレーブシリンダ28の作動によって操作されるクラッチ26を有する変速機21と、作動油に油圧を発生させるマスターシリンダ60を有する油圧アクチュエータ51と、マスターシリンダ60で発生した油圧のスレーブシリンダ28への伝達を制御する油圧バルブユニット53と、マスターシリンダ60と油圧バルブユニット53とを接続するマスター側接続配管91と、油圧バルブユニット53とスレーブシリンダ28とを接続するスレーブ側接続配管92と、を備える。スレーブシリンダ28および油圧バルブユニット53は車両左側部に配置され、油圧アクチュエータ51は車両右側部に配置されている。
 この構成によれば、スレーブシリンダ28と油圧バルブユニット53とが車幅方向における同一側部に配置されるため、スレーブシリンダ28と油圧バルブユニット53とを近づけることができる。これにより、スレーブ側接続配管92を短くすることができ、油圧バルブユニット53で制御した油圧をスレーブシリンダ28へ迅速に伝達することができる。したがって、クラッチ26の油圧制御の作動応答性を高めることができる。加えて、油圧アクチュエータ51と油圧バルブユニット53とを分離させることにより、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の配置自由度を高めることができる。加えて、油圧アクチュエータ51と油圧バルブユニット53とが車幅方向両側部に振り分けられるため、車両の重量バランスを良好に保持することができる。
 上記実施形態では、クラッチ26が車両右側部に配置されていることで、以下の効果を奏する。
 クラッチ26とスレーブシリンダ28とが車幅方向両側部に振り分けられるため、変速機21の車幅方向片側のみへの膨出を抑制することができる。
 上記実施形態では、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の一部を外方から覆うアンダーカウル121L,121Rを更に備えることで、以下の効果を奏する。
 アンダーカウル121L,121Rによって、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の一部を飛び石等の外乱から保護することができる。
 上記実施形態では、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53は、車両のバンク範囲B1内に配置されていることで、以下の効果を奏する。
 車両のバンク角への影響を抑制することができる。
 上記実施形態では、変速機21の前方に配置されたエンジン13を更に備え、エンジン13は、上方に起立するシリンダ16を有し、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53は、エンジン13の前下方に配置されていることで、以下の効果を奏する。
 エンジン13が上方に起立するシリンダ16を有する直立エンジンの場合、エンジン13の前下方にはスペースが空いている。そのため、エンジン13前下方のスペースに油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53が配置されることにより、他部品の配置自由度が損なわれることを抑制することができる。
 上記実施形態では、シリンダ16の前部に接続された排気管131~134を更に備え、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の一部は、排気管131~134によって前方から覆われていることで、以下の効果を奏する。
 排気管131~134によって、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の一部を飛び石等の外乱から保護することができる。
 上記実施形態では、油圧アクチュエータ51は、マスターシリンダ60を駆動するためのモータ70を更に備え、マスターシリンダ60およびモータ70は、長手方向が上下方向を向くように配置されるとともに、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置されていることで、以下の効果を奏する。
 車両のバンク角への影響を抑制することができる。
 上記実施形態では、油圧バルブユニット53は、長手方向が上下方向を向くように配置されるとともに、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置された油圧センサ57,58を備えることで、以下の効果を奏する。
 車両のバンク角への影響を抑制することができる。
<変形例>
 上記実施形態では、スレーブシリンダ28および油圧バルブユニット53が車両左側部(車幅方向一側部)に配置され、油圧アクチュエータ51が車両右側部(車幅方向他側部)に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、スレーブシリンダ28および油圧バルブユニット53が車両右側部に配置され、油圧アクチュエータ51が車両左側部に配置されていてもよい。すなわち、スレーブシリンダ28および油圧バルブユニット53が車幅方向において油圧アクチュエータ51とは反対側に配置されていればよい。
 上記実施形態では、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の一部を外方から覆うアンダーカウル121L,121Rを備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の全部を外方から覆うアンダーカウルを備えていてもよい。例えば、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53は、アンダーカウル以外のカウル部材で覆われていてもよい。すなわち、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の少なくとも一部を外方から覆うカウル部材を備えていてもよい。一方、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の少なくとも一部を外方から覆うカウル部材を備えていなくてもよい。すなわち、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の全部が外方に露出していてもよい。
 上記実施形態では、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の全部が車両のバンク範囲B1内に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の少なくとも一部は、車両のバンク範囲B1外に配置されていてもよい。
 上記実施形態では、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53は、エンジン13の前下方に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の配置位置は、エンジンレイアウト等、車体構造に応じて適宜選択してもよい。
 上記実施形態では、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の一部は、排気管131~134によって前方から覆われている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の全部は、排気管131~134によって前方から覆われていてもよい。すなわち、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の少なくとも一部は、排気管131~134によって前方から覆われていてもよい。一方、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53は、排気管131~134によって前方から覆われていなくてもよい。すなわち、油圧アクチュエータ51および油圧バルブユニット53の全部が前方に露出していてもよい。
 上記実施形態では、マスターシリンダ60およびモータ70は、長手方向が上下方向を向くように配置されるとともに、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、マスターシリンダ60およびモータ70の配置状態は、エンジンレイアウト等、車体構造に応じて適宜選択してもよい。
 上記実施形態では、油圧センサ57,58は、長手方向が上下方向を向くように配置されるとともに、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、油圧センサ57,58の配置状態は、エンジンレイアウト等、車体構造に応じて適宜選択してもよい。
 なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
 そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
 1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
 13 エンジン
 16 シリンダ
 21 変速機
 26 クラッチ
 28 スレーブシリンダ
 51 油圧アクチュエータ
 53 油圧バルブユニット
 57 上流側油圧センサ(油圧センサ)
 58 下流側油圧センサ(油圧センサ)
 60 マスターシリンダ
 70 モータ
 91 マスター側接続配管
 92 スレーブ側接続配管
 121L 左アンダーカウル(カウル部材)
 121R 右アンダーカウル(カウル部材)
 131 第一排気管(排気管)
 132 第二排気管(排気管)
 133 第三排気管(排気管)
 134 第四排気管(排気管)
 B1 バンク範囲

Claims (8)

  1.  スレーブシリンダ(28)の作動によって操作されるクラッチ(26)を有する変速機(21)と、
     作動油に油圧を発生させるマスターシリンダ(60)を有する油圧アクチュエータ(51)と、
     前記マスターシリンダ(60)で発生した油圧の前記スレーブシリンダ(28)への伝達を制御する油圧バルブユニット(53)と、
     前記マスターシリンダ(60)と前記油圧バルブユニット(53)とを接続するマスター側接続配管(91)と、
     前記油圧バルブユニット(53)と前記スレーブシリンダ(28)とを接続するスレーブ側接続配管(92)と、を備え、
     前記スレーブシリンダ(28)および前記油圧バルブユニット(53)は、鞍乗り型車両(1)の車幅方向一側部に配置され、
     前記油圧アクチュエータ(51)は、前記鞍乗り型車両(1)の車幅方向他側部に配置されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2.  前記クラッチ(26)は、前記車幅方向他側部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3.  前記油圧アクチュエータ(51)および前記油圧バルブユニット(53)の少なくとも一部を外方から覆うカウル部材(121L,121R)を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両。
  4.  前記油圧アクチュエータ(51)および前記油圧バルブユニット(53)は、前記鞍乗り型車両(1)のバンク範囲(B1)内に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5.  前記変速機(21)の前方に配置されたエンジン(13)を更に備え、
     前記エンジン(13)は、上方に起立するシリンダ(16)を有し、
     前記油圧アクチュエータ(51)および前記油圧バルブユニット(53)は、前記エンジン(13)の前下方に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  6.  前記シリンダ(16)の前部に接続された排気管(131~134)を更に備え、
     前記油圧アクチュエータ(51)および前記油圧バルブユニット(53)の少なくとも一部は、前記排気管(131~134)によって前方から覆われていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両。
  7.  前記油圧アクチュエータ(51)は、前記マスターシリンダ(60)を駆動するためのモータ(70)を更に備え、
     前記マスターシリンダ(60)および前記モータ(70)は、長手方向が上下方向を向くように配置されるとともに、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の鞍乗り型車両。
  8.  前記油圧バルブユニット(53)は、長手方向が上下方向を向くように配置されるとともに、上端部が車幅方向外側に位置し且つ下端部が車幅方向内側に位置するように傾斜して配置された油圧センサ(57,58)を備えることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
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