WO2020054589A1 - エアガイド構造 - Google Patents
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Abstract
エアガイド構造3は、車両のラジエータ32と、ラジエータ32の下端から下方に向かって延伸して設けられており、かつラジエータ32に空気を流すエアガイド33と、を有し、エアガイド33は、エアガイド33の前面が受ける液体をエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に流出させる開口部333、333a、333bを有する。
Description
本開示は、車両のエアガイド構造に関する。
従来、車両には、ラジエータのエアガイドが設けられている。特許文献1には、車両に、ラジエータ前面側で車体フレームを横断する下り傾斜のガイド板が設けられている構造が開示されている。
特許文献1に示すように、ラジエータの下端から下方に延在するエアガイドを有する車両において、エアガイドの前面に液体を受ける場合(例えば、車両が冠水走行する場合)、エアガイドは液体によって押される力を受けるため、エアガイドが壊れてしまうという問題が生じていた。
そこで、本開示はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ラジエータのエアガイドが液体を受けた場合に壊れづらいエアガイド構造を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様においては、車両のラジエータと、前記ラジエータの下端から下方に向かって延伸して設けられており、かつ前記ラジエータに空気を流すエアガイドと、を有し、前記エアガイドは、前記エアガイドの前面が受ける液体を前記エアガイドの内側から前記エアガイドの外側に流出させる開口部を有することを特徴とするエアガイド構造を提供する。
また、前記ラジエータの後方に設けられており、かつ前記ラジエータの前方から後方に向かって空気を流すファンをさらに有し、前記エアガイドは、前記エアガイドの前面に前記液体を受ける場合には、前記液体によって前記エアガイドの内側から前記エアガイドの外側に向かって押されることで前記開口部が開かれた第1の位置に位置し、前記エアガイドの前面に前記液体を受けない場合には、前記ファンの作動によって前記車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れることで前記開口部が閉じられた第2の位置に移動する蓋部をさらに有していてもよい。
また、前記蓋部は、前記エアガイドの前面に前記液体を受ける場合に、前記開口部を通して前記エアガイドの内側から前記エアガイドの外側に向かって前記液体を流出させる前記第1の位置に位置していてもよい。また、前記蓋部は、前記エアガイドが前記液体を受けない場合に、前記ファンの作動によって前記エアガイドの内側を前記車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れて前記エアガイドの内側の圧力が前記エアガイドの外側の圧力よりも小さくなることで、前記開口部を通して前記エアガイドの内側から前記エアガイドの外側に向かって前記空気を流出させるのを抑制する前記第2の位置に位置していてもよい。
また、前記蓋部は、前記車両の冠水走行時には、前記液体によって前記エアガイドの内側から前記エアガイドの外側に向かって押されることで前記開口部が開かれた前記第1の位置に位置し、前記車両の冠水走行後には、前記ファンの作動によって前記車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れることで前記開口部が閉じられた前記第2の位置に位置していてもよい。
また、前記エアガイドは、前記ラジエータの下端から下方に向かって延在する底板部と、前記底板部の前記車両の車幅方向における両端に前記底板部と直交して設けられている複数の側板部と、前記複数の側板部にそれぞれ形成されている前記開口部と、前記側板部に対して変位可能であり、前記開口部の少なくとも一部を遮蔽する前記蓋部と、を有していてもよい。
また、前記エアガイドは、前記ラジエータの下端から下方に向かって延在する底板部と、前記底板部の前記車両の車幅方向における両端に前記底板部と直交して設けられている複数の側板部と、をさらに有し、 前記蓋部は、前記第1の位置にあるときは、前記側板部とは平行ではなくてもよい。
また、前記蓋部は、前記第1の位置にあるとき、前記蓋部の前記車両の前後方向における後端が、前記側板部の外側面と接しなくてもよい。
本開示によれば、エアガイド構造において、ラジエータのエアガイドが液体を受けた場合に壊れづらくなるという効果を奏する。
<本実施形態>
[エアガイド構造3の周辺構成]
図1は、本実施形態に係るエアガイド構造3が車両に設けられている状態を示す図である。エアガイド構造3は、ファン31、ラジエータ32、及びエアガイド33を有する。図2は、本実施形態に係るエアガイド構造3におけるエアガイド33の蓋部334が開いている状態を示す図である。図3は、本実施形態に係るエアガイド構造3におけるエアガイド33の蓋部334が閉じている状態を示す図である。なお、図2及び図3は、車両の上方から見た構造を示す図である。
[エアガイド構造3の周辺構成]
図1は、本実施形態に係るエアガイド構造3が車両に設けられている状態を示す図である。エアガイド構造3は、ファン31、ラジエータ32、及びエアガイド33を有する。図2は、本実施形態に係るエアガイド構造3におけるエアガイド33の蓋部334が開いている状態を示す図である。図3は、本実施形態に係るエアガイド構造3におけるエアガイド33の蓋部334が閉じている状態を示す図である。なお、図2及び図3は、車両の上方から見た構造を示す図である。
車両は、サイドフレーム1、エンジン2、エアガイド構造3、及びインタークーラ4を有する。サイドフレーム1は、車両の前後方向において延伸している部材である。2本のサイドフレーム1が平行に設けられている。
エンジン2は、車両を駆動するための動力を発生する。エンジン2は、例えばガソリンエンジン又はディーゼルエンジンである。エンジン2は、燃料(例えば、ガソリン又は軽油)及び空気を供給して燃焼させることで動力を発生すると共に排気ガスを生じる。エンジン2は、車両の前後方向において、ファン31の後方に設けられている。
エアガイド構造3は、エンジン2の冷却能力を向上させる機能を有する。エアガイド構造3は、車両の前後方向において、エンジン2の前方に設けられている。エアガイド構造3の詳細は後述する。
インタークーラ4は、過給機(例えばターボチャージャ)で圧縮することにより温度が上昇した空気を冷却するための装置である。過給機は、エンジン2の排気ガスを利用してエンジン2に供給する空気の圧力、すなわち密度を高める装置である。
インタークーラ4は、ラジエータ32の前方に設けられている。インタークーラ4の上端は、ラジエータ32の上端よりも車両の高さ方向において下方に位置する。
インタークーラ4は、車両の前後方向における前面に冷却用の空気(例えば、走行風又はファン31によって流れる空気)を流入させる空気流入口を有し、インタークーラ4の後面に当該冷却用の空気を流出させる空気流出口を有する。インタークーラ4は、車両の前後方向における前方から流入した空気(例えば、走行風又はファン31によって流れる空気)と、過給機から流れてきた温度が上昇した空気とを熱交換することで、過給機から流れてきた温度が上昇した空気を冷却する。インタークーラ4から流出する空気は、インタークーラ4において過給機から流れてきた空気の熱を奪うことで、インタークーラ4に流入する空気に比べて、温度が上昇する。
[エアガイド構造3]
ファン31は、空気を流す送風機である。ファン31は、ファン本体311、及びファンカバー312を有している。ファン本体311は、例えば、回転軸と回転軸の外側面に設けられている複数の羽根を有し、回転軸が回転して複数の羽根が移動することで空気を流す。ファン本体311は、ファンカバー312の内側に収容されている。ファンカバー312は、ファン本体311を内側に収容するカバーである。ファンカバー312は、例えば略円筒形状であり、ファン本体311の外側に設けられている。
ファン31は、空気を流す送風機である。ファン31は、ファン本体311、及びファンカバー312を有している。ファン本体311は、例えば、回転軸と回転軸の外側面に設けられている複数の羽根を有し、回転軸が回転して複数の羽根が移動することで空気を流す。ファン本体311は、ファンカバー312の内側に収容されている。ファンカバー312は、ファン本体311を内側に収容するカバーである。ファンカバー312は、例えば略円筒形状であり、ファン本体311の外側に設けられている。
ファンカバー312は、車両の前後方向における前面に空気が流入する流入口を有し、後面に当該空気が流出する流出口を有する。ファンカバー312の車両の前後方向における前端は、例えばラジエータ32の後端に接続されている。
ファン31は、エンジン2の前方に設けられている。具体的には、ファン31は、車両の前後方向におけるラジエータ32の後方、かつエンジン2の前方に設けられている。ファン本体311は、エンジン2に軸を介して連結されており、エンジン2から動力を受けて回転駆動される構造であるが、電動ファンであってもよい。ファン31は、ファン本体311が作動することで、車両の前後方向における前方から後方に向かって空気を流す。具体的には、ファン31は、例えばラジエータ32及びインタークーラ4の前方から後方に向かって空気を流す。
ラジエータ32は、エンジン2を冷却する熱搬送媒体を冷却する。熱搬送媒体は、エンジン2を冷却する冷却水である。熱搬送媒体は、ラジエータ32とエンジン2との間で循環している。ラジエータ32は、エンジン2を流れることで加熱された熱搬送媒体を冷却する。
ラジエータ32は、エンジン2及びファン31の前方に設けられている。ラジエータ32は、車両の前後方向における前面に冷却用の空気(例えば、走行風又はファン31よって流れる空気)を流入させる空気流入口を有し、ラジエータ32の後面に当該冷却用の空気を流出させる空気流出口を有する。ラジエータ32は、車両の前後方向における前方から流入した空気(例えば、走行風又はファン31によって流れる空気)と、エンジン2から流出した加熱された熱搬送媒体とを熱交換することで、加熱された熱搬送媒体を冷却する。ラジエータ32で冷却された熱搬送媒体は、エンジン2に流入する。
また、ラジエータ32から流出する空気は、ラジエータ32においてエンジン2から流出した熱搬送媒体の熱を奪うことで、ラジエータ32に流入する空気に比べて、温度が上昇する。
エアガイド33は、ラジエータ32の下端から下方に向かって延伸して設けられており、ラジエータ32に空気、例えば車両下部の走行風を流すためのガイド部材である。車両の前後方向における前方から後方に流れる走行風は、エアガイド33に沿ってラジエータ32に向かい、ラジエータ32の前方に流れる。
エアガイド33は、底板部331、複数の側板部332、複数の開口部333、複数の蓋部334、及び複数のヒンジ部335を有する。
底板部331は、例えば平板形状である。底板部331は、ラジエータ32の下端から下方に向かって延在する。底板部331は、例えば底板部331の下端が底板部331の上端よりも車両の前後方向において前方に位置するように、車両の高さ方向と所定の角度で傾斜して設けられている。
底板部331の上端は、ラジエータ32の下端に固定されている。または、底板部331の上端は、図示しないブラケットを介してラジエータ32の下端に固定されていてもよい。具体的には、底板部331の上端は、例えばラジエータ32の前面、かつ下端に固定されている。
複数の側板部332は、底板部331の車両の車幅方向における両端に設けられている。複数の側板部332は、例えば底板部331と直交して底板部331に設けられている。複数の側板部332として、左側板部332a、及び右側板部332bが設けられている。左側板部332aは、底板部331の車両の車幅方向における左端に設けられている側板部である。左側板部332aは、例えば底板部331と直交して底板部331に設けられている。
右側板部332bは、底板部331の車両の車幅方向における右端に設けられている側板部である。右側板部332bは、例えば底板部331と直交して底板部331に設けられている。
複数の開口部333は、複数の側板部332にそれぞれ形成されている開口部である。開口部333は、エアガイド33の前面が受ける液体をエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に流出させる。液体は、例えば水である。
複数の開口部333として、左開口部333a、及び右開口部333bが設けられている。左開口部333aは、左側板部332aに形成されている開口部である。右開口部333bは、右側板部332bに形成されている開口部である。
蓋部334は、側板部332に対して変位可能であり、開口部333の少なくとも一部を遮蔽する。複数の蓋部334として、左蓋部334a、及び右蓋部334bが設けられている。左蓋部334aは、左側板部332aに対して変位可能であり、左開口部333aの少なくとも一部を遮蔽する。右蓋部334bは、右側板部332bに対して変位可能であり、右開口部333bの少なくとも一部を遮蔽する。蓋部334の動作については後述する。
ヒンジ部335は、側板部332に対して蓋部334を回転可能に支持する部材である。ヒンジ部335は、例えば2枚の可動片と1本の回転軸を有する。ヒンジ部335の一方の可動片は、例えば蓋部334の車両の前後方向における前方側の端部付近に固定されており、ヒンジ部335の他方の可動片は、例えば側板部332の開口部333の車両の前後方向における前縁付近に固定されている。ヒンジ部335の回転軸は、例えば円柱形状であり、車両の高さ方向において延伸している。
蓋部334は、車両の前後方向における前端付近がヒンジ部335を介して側板部332の開口部333の車両の前後方向における前縁付近に接続された状態で、蓋部334の車両の前後方向における前端付近に設けられているヒンジ部335の回転軸を軸として、蓋部334の後端が移動することで、回転する。
複数のヒンジ部335として、左ヒンジ部335a、及び右ヒンジ部335bが設けられている。左ヒンジ部335aは、左側板部332aに対して左蓋部334aを回転可能に支持する部材である。右ヒンジ部335bは、右側板部332bに対して右蓋部334bを回転可能に支持する部材である。
[蓋部334の動作]
蓋部334は、エアガイド33の前面に液体を受ける場合には、液体によってエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に向かって押されることで開口部333が開かれた第1の位置に位置する(図2)。また、蓋部334は、エアガイド33の前面に液体を受けない場合には、ファン31の作動によって車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れることで開口部333が閉じられた第2の位置に移動する(図3)。
蓋部334は、エアガイド33の前面に液体を受ける場合には、液体によってエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に向かって押されることで開口部333が開かれた第1の位置に位置する(図2)。また、蓋部334は、エアガイド33の前面に液体を受けない場合には、ファン31の作動によって車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れることで開口部333が閉じられた第2の位置に移動する(図3)。
具体的には、第1の位置は、蓋部334の車両の前後方向における後端が、側板部332の外側面と接しないように、蓋部334が位置しているときの位置である。このとき、蓋部334は、例えば側板部332と平行ではない。
第2の位置は、蓋部334の車両の前後方向における後端が、側板部332の外側面と接するように、蓋部334が位置しているときの位置である。このとき、蓋部334は、例えば側板部332と平行である。
具体的には、図2に示すように、蓋部334は、エアガイド33の前面に液体を受ける場合に、開口部333を通してエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に向かって液体を流出させる第1の位置に位置する。
また、図3に示すように、蓋部334は、エアガイド33が液体を受けない場合に、ファン31の作動によってエアガイド33の内側を車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れてエアガイド33の内側の圧力がエアガイド33の外側の圧力よりも小さくなることで、開口部333を通してエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に向かって空気を流出させるのを抑制する第2の位置に位置する。
より具体的には、蓋部334は、例えば、車両の冠水走行時には、液体によってエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に向かって押されることで開口部333が開かれた第1の位置に位置する(図2)。また、蓋部334は、車両の冠水走行後には、ファン31の作動によって車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れることで開口部333が閉じられた第2の位置に位置する(図3)。
このように、エアガイド33が液体を受ける場合、例えば車両が冠水走行する場合に、液体を受けたエアガイド33は、液体によって押されることで、蓋部334が開くので、液体は開口部333を通してエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に向かって流れる。よって、エアガイド構造3は、液体を開口部333から流出させることで、液体によってエアガイド33が押される力を減少させるので、エアガイド33を壊れづらくすることができる。
そして、エアガイド33が液体を受けない場合、例えば車両が冠水走行後に、蓋部334が開いた状態であると、車両の前後方向における前方から後方に流れる空気は、開口部333を通してエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に流出してしまう。このため、蓋部334が開いた状態であると、開口部333を通して空気がエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に向かって流出してしまうことで、エアガイド33からラジエータ32に向かって流れる空気が減少してしまうので、ラジエータ32の冷却性能が低下してしまう。
しかし、前述したように、エアガイド33の前面が液体を受けない場合には、ファン31の作動によって車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れることで、開口部333が蓋部334で閉じられた状態となる。よって、エアガイド構造3は、開口部333が蓋部334で閉じられた状態になることで、空気が開口部333を通してエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に向かって流れてしまうのを防ぐことができる。この結果、エアガイド構造3は、エアガイド33が液体を受けない場合に、ラジエータ32の冷却性能が低下してしまうのを防ぐことができる。
[本実施形態に係るエアガイド構造3による効果]
本実施形態に係るエアガイド構造3は、車両のラジエータ32と、ラジエータ32の下端から下方に向かって延伸して設けられており、かつラジエータ32に空気を流すエアガイド33と、を有し、エアガイド33は、エアガイド33の前面が受ける液体をエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に流出させる開口部333を有する。
本実施形態に係るエアガイド構造3は、車両のラジエータ32と、ラジエータ32の下端から下方に向かって延伸して設けられており、かつラジエータ32に空気を流すエアガイド33と、を有し、エアガイド33は、エアガイド33の前面が受ける液体をエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に流出させる開口部333を有する。
本実施形態に係るエアガイド構造3は、このようにエアガイド33の前面が受ける液体をエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に流出させる開口部333が設けられているエアガイド33を有する。よって、エアガイド構造3は、エアガイド33の前面が受ける液体を、開口部333を通してエアガイド33の内側からエアガイド33の外側に流出させる。この結果、エアガイド構造3は、エアガイド33の前面が受ける液体によってエアガイド33が後方に押される力を減少させることができるので、エアガイド33を壊れづらくすることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
本出願は、2018年9月13日付で出願された日本国特許出願(特願2018-171773)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、ラジエータのエアガイドが液体を受けた場合に壊れづらくなるという効果を有し、車両のエアガイド構造等に有用である。
1・・・サイドフレーム
2・・・エンジン
3・・・エアガイド構造
31・・・ファン
311・・・ファン本体
312・・・ファンカバー
32・・・ラジエータ
33・・・エアガイド
331・・・底板部
332、332a、332b・・・側板部
333、333a、333b・・・開口部
334、334a、334b・・・蓋部
335、335a、335b・・・ヒンジ部
4・・・インタークーラ
2・・・エンジン
3・・・エアガイド構造
31・・・ファン
311・・・ファン本体
312・・・ファンカバー
32・・・ラジエータ
33・・・エアガイド
331・・・底板部
332、332a、332b・・・側板部
333、333a、333b・・・開口部
334、334a、334b・・・蓋部
335、335a、335b・・・ヒンジ部
4・・・インタークーラ
Claims (8)
- 車両のラジエータと、
前記ラジエータの下端から下方に向かって延伸して設けられており、かつ前記ラジエータに空気を流すエアガイドと、
を有し、
前記エアガイドは、前記エアガイドの前面が受ける液体を前記エアガイドの内側から前記エアガイドの外側に流出させる開口部を有することを特徴とするエアガイド構造。 - 前記ラジエータの後方に設けられており、かつ前記ラジエータの前方から後方に向かって空気を流すファンをさらに有し、
前記エアガイドは蓋部をさらに有し、
前記蓋部は、
前記エアガイドの前面に前記液体を受ける場合には、前記液体によって前記エアガイドの内側から前記エアガイドの外側に向かって押されることで前記開口部が開かれた第1の位置に位置し、
前記エアガイドの前面に前記液体を受けない場合には、前記ファンの作動によって前記車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れることで前記開口部が閉じられた第2の位置に移動することを特徴とする、
請求項1に記載のエアガイド構造。 - 前記蓋部は、前記エアガイドの前面に前記液体を受ける場合に、前記開口部を通して前記エアガイドの内側から前記エアガイドの外側に向かって前記液体を流出させる前記第1の位置に位置する、
請求項2に記載のエアガイド構造。 - 前記蓋部は、前記エアガイドが前記液体を受けない場合に、前記ファンの作動によって前記エアガイドの内側を前記車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れて前記エアガイドの内側の圧力が前記エアガイドの外側の圧力よりも小さくなることで、前記開口部を通して前記エアガイドの内側から前記エアガイドの外側に向かって前記空気を流出させるのを抑制する前記第2の位置に位置することを特徴とする、
請求項2又は3に記載のエアガイド構造。 - 前記蓋部は、
前記車両の冠水走行時には、前記液体によって前記エアガイドの内側から前記エアガイドの外側に向かって押されることで前記開口部が開かれた前記第1の位置に位置し、
前記車両の冠水走行後には、前記ファンの作動によって前記車両の前後方向における前方から後方に向かって空気が流れることで前記開口部が閉じられた前記第2の位置に位置することを特徴とする、
請求項2から4のいずれか一項に記載のエアガイド構造。 - 前記エアガイドは、
前記ラジエータの下端から下方に向かって延在する底板部と、
前記底板部の前記車両の車幅方向における両端に前記底板部と直交して設けられている複数の側板部と、
前記複数の側板部にそれぞれ形成されている前記開口部と、
前記側板部に対して変位可能であり、前記開口部の少なくとも一部を遮蔽する前記蓋部と、
を有することを特徴とする、
請求項2から5のいずれか一項に記載のエアガイド構造。 - 前記エアガイドは、
前記ラジエータの下端から下方に向かって延在する底板部と、
前記底板部の前記車両の車幅方向における両端に前記底板部と直交して設けられている複数の側板部と、をさらに有し、
前記蓋部は、前記第1の位置にあるときは、前記側板部とは平行ではないことを特徴とする、
請求項2から5のいずれか一項に記載のエアガイド構造。 - 前記蓋部は、前記第1の位置にあるとき、前記蓋部の前記車両の前後方向における後端が、前記側板部の外側面と接しないことを特徴とする、
請求項7に記載のエアガイド構造。
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