WO2020045360A1 - 採光装置 - Google Patents

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Abstract

容易にパネルに着脱できる採光装置を提供する。入射光を所定の方向に向け出射光として出光するプリズム層を有する採光フィルムと、採光フィルムの外周の少なくとも一部に付着され、入射光の側と出射光の側の両面が粘着性を有し、入射光の側の剥離強度及びせん断強度の少なくとも1つが出射光の側よりも低い両面粘着剤と、を備える。

Description

採光装置
 本発明は、採光装置に関する。
 特許文献1には、パネル13に貼り付けるために採光シート20の全面に接着層26が設けられた採光シート20が開示されている。
 本願は、2018年8月28日に日本に出願された特願2018-159204に優先権を主張し、その内容をここに援用する。
特開2014-119738号公報
 しかしながら、特許文献1に記載された構成では、接着層と光透過部とが接している箇所から光が入射する光は光偏向部を経由しない直抜け光となるためグレアの原因となり想定する偏光性能が得られないことがあった。
 本発明の一つの態様は、上記従来技術の問題に鑑みなされたものであって、容易にパネルに着脱できる採光装置を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するため、本発明の一態様の採光装置は、入射光を所定の方向に向け出射光として出光するプリズム層を有する採光フィルムと、採光フィルムの外周の少なくとも一部に付着され、入射光の側と出射光の側の両面が粘着性を有し、入射光の側の剥離強度及びせん断強度の少なくとも1つが出射光の側よりも低い両面粘着剤と、を備える。
 本発明の一態様によれば、容易にパネルに着脱できる採光装置を提供することができる。
図1は、第1の実施の形態による採光装置を示す概念図である。 図2は、図1のII-IIの概略断面図である。 図3は、第2の実施の形態による採光装置を示す概念図である。 図4は、図3のIV-IVの概略断面図である。 図5は、第3の実施の形態による採光装置を示す概念図である。 図6は、図5のVI-VIの概略断面図である。 図7は、第4の実施の形態による採光装置を示す概略断面図である。 図8は、他の実施の形態による採光装置を示す概念図である。 図9Aは、基材の素材をポリエチレンテレフタラートとした場合に採光装置の周囲の温度が低温となった際の概念図である。 図9Bは、基材の素材をポリエチレンテレフタラートとした場合に採光装置の周囲の温度の変化によって採光フィルムが収縮した際の概念図である。 図10は、基材の素材をアクリルフォームとした場合の概念図である。 図11は、実施例1と実施例2との実験結果を比較した比較表である。 図12は、第6の実施の形態による採光装置を示す概略断面図である。
 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
 図1に本実施の形態における採光装置10を示す。また図2は、図1のII-IIの概略断面図である。図1に示すようにパネル2及び採光装置10に入射する太陽光などの光である入射光1は、採光フィルム11が備えるプリズム層11bによって所定の方向に向けて出射光3として出光される。採光フィルム11は、プリズム層11bの他に剛性を担保するためなどに基材11aを備えている。
 このように例えば室外からの入射光1は、パネル2の室内側に貼り付けられた採光装置10によって室内への出射光3として出射される。なおパネル2は、例えば建物や乗り物の窓などに使用される透光性を有する板状のガラスや樹脂などとする。
 採光装置10において採光フィルム11の外周の全周に設けられた粘着剤付着部12は、図2に示すように両面粘着剤13によって採光フィルム11とパネル2とを付着させる。このように採光フィルム11の全面には両面粘着剤13を付着せずに、外周のみに付着することで、採光装置10をパネル2から容易に剥がすことができる。
 両面粘着剤13は、粘着性を有する粘着材料14,16と剛性を有する基材15からなり、粘着材料14は、採光フィルム11と基材15とを付着し、粘着材料16は基材15とパネル2とを付着する。
 両面粘着剤13においては、入射光1側(パネル2側)の粘着材料16の剥離強度及びせん断接着強度の少なくとも1つが出射光3側(採光フィルム11側)の粘着材料14よりも低い。このため、採光装置10をパネル2から簡単に剥がすことができ、かつ、パネル2から剥がされる際に採光装置10は採光フィルム11と両面粘着剤13との付着を維持することができる。
 また採光フィルム11が備えるプリズム層11bは立体構造となっており、接着する場合に接着面が少なくなるため、少ない接着面でも接着できるように粘着材料14には粘着力、剥離強度及びせん断接着強度が所定値以上の材料を選定する。さらに粘着材料16の粘着力、剥離強度及びせん断接着強度は所定値とする。
 このため、パネル2から採光装置10を剥がす際に両面粘着剤13や採光フィルム11の一部がパネル2に残りづらくすることができるためパネル2への負荷が少なくすることができ、また、パネル2から採光装置10を取り外しやすいようにすることができる。
 例えば粘着材料14は、例えばアクリル系の粘着材料で、90°剥離試験での評価結果として、剥離強度が2N/cm以上、せん断接着強度が1N/cm以上とする。また例えば粘着材料16は、例えばアクリル系やシリコーン系の粘着材料で、90°剥離試験での評価結果として、剥離強度が2N/cm以下、せん断接着強度が1N/cm以上とし、自己吸着性粘着剤などとする。
 また両面粘着剤13がスペーサの役目を果たすため、粘着剤付着部12以外の部分にはパネル2と採光フィルム11との間に空気層5が確保される。
 空気層5が確保される箇所では、採光フィルム11が備えるプリズム層11bによる屈折率を減少させることがなくなり、空気層5が確保される箇所については直抜け光を発生させにくくすることができる。また空気層5が確保されている個所では、プリズム層11bの突起部の先端が両面粘着剤13で潰れずにグレアが発生しないようにすることができる。
 なお本実施の形態の両面粘着剤13には、粘着材料14と粘着材料16との間に両面粘着剤13の曲げ剛性を高くするために基材15が設けられているものとしている。両面粘着剤13の曲げ剛性は、基材15の厚さや基材15の材料を変更することで調節する。
 両面粘着剤13の曲げ剛性は、採光装置10をパネル2から剥がしやすくしたり、採光フィルム11の平坦性を維持したりする(採光フィルム11にたわみやしわができにくくする)ために基本的には採光フィルム11の剛性よりも高くする。なお採光フィルム11の剛性が従来の一般的な値よりも高い場合は両面粘着剤13の曲げ剛性が採光フィルム11の剛性よりも高くしなくてもよい。
 またパネル2にプリズム層11bが接触しないようにするため両面粘着剤13の厚さはプリズム層11bの厚さよりも厚くする。なお基材15を設けずに粘着材料14と粘着材料16とを直接結合してもよい。
 例えば採光フィルム11が備えるプリズム層11bは100μmであって、この場合は両面粘着剤13の厚みは採光フィルム11にたわみやしわができにくくするように余裕をもって150μm以上とする。
 以上のように本実施の形態の採光装置10によれば、粘着材料16の剥離強度及びせん断接着強度の少なくとも1つが出射光3側(採光フィルム11側)の粘着材料14よりも低いため、容易にパネル2に着脱できる採光装置10を提供することができる。また同様の理由により、本実施の形態の採光装置10によれば、パネル2への負荷が少ない採光装置10を提供することができる。
 さらに本実施の形態の採光装置10によれば、空気層5が確保されるため、空気層5が確保されている箇所ではプリズム層11bの屈折率が減少せず想定する偏光性能を得ることができる。さらに空気層5が確保されている個所では、プリズム層11bの突起部の先端が両面粘着剤13で潰れないためグレアが発生しないようにすることができる。
[第2の実施の形態]
 第1の実施の形態では、粘着材料14の付着面積と粘着材料16の付着面積が同一な場合について記載したが、本実施の形態によれば、粘着材料14と粘着材料16との付着面積は同一でなくてもよい。
 図3は、本実施の形態における採光装置20を示す。また図4は、図3のIV-IVの概略断面図である。図3に示すように採光フィルム11の外周に2種類の粘着剤付着部21,22が設けられている。
 粘着剤付着部21は、図2に示すように第1の実施の形態の粘着剤付着部12と同様に粘着材料14,16及び基材15からなる。また粘着剤付着部22は、粘着材料14の代わりに空隙部23が設けられている。空隙部23が設けられているため、粘着材料14の付着面積と粘着材料16の付着面積とは異なる。
 本実施の形態において採光フィルム11とパネル2とを付着させる両面粘着剤24は、第1の実施の形態と同様に粘着材料14,16及び基材15からなる。
 パネル2側と基材15との間には、採光フィルム11の外周の全周において、粘着材料16が付着されているため、採光装置20のパネル2への接着強度は第1の実施形態の採光装置10のパネルへの接着強度と比較して低下しない。なお接着強度とは、せん断接着強度と粘着材料14,16の付着面積とを乗じた値とする。
 また採光フィルム11と基材15との間には粘着材料14の代わりに空隙部23が設けられ採光フィルム11が動ける空間が確保されているため、採光フィルム11が例えば熱膨張や収縮によって変形する際に両面粘着剤24にかかる力を緩和することができる。空隙部23が設けられているため、粘着剤付着部22では直抜け光が発生しにくくすることができる。
 粘着剤付着部21は、例えば図3に示すように採光フィルム11の4隅に設けられ、かつ、採光フィルム11の各辺の長さの半分以上を占める。粘着剤付着部21ではない採光フィルム11の外周部分を粘着剤付着部22とする。
 本実施の形態のように粘着材料14の付着面積を減らした場合にも、粘着材料14の粘着力、剥離強度及びせん断接着強度が所定値以上となっているため、採光フィルム11と基材15とは剥がれないようにすることができる。ここで所定値とは、粘着材料14が粘着剤付着部12の面積で例えば採光フィルム11の重さの10倍の重さに耐えることができる値とする。
 例えば、採光フィルム11の長辺を1000mm、短辺を650mm、重さ300gとし、15mmの幅で採光フィルム11の全周に粘着材料14を付着させる。この場合、粘着材料14の付着面積は、式(1)の通り486cmとなる。
 62cm×1.5cm×2+100cm×1.5cm×2=486cm ……(1)
 粘着材料14のせん断接着強度を1N/cmとすると、粘着材料14の接着強度は、式(1)の通り486Nとなり、質量1kgの物体の重量は約9.81Nであるため約49kgの重さに耐えることができる。
 粘着材料14の付着面積を半分の243cmとしても、粘着材料14の接着強度は、243Nとなり25kgの重さには耐えることができる。採光フィルム11の重さが300g(0.3kg)であり、粘着材料14の付着面積を半分の243cmとしても、粘着材料14は採光フィルム11の重さの約100倍の重さに耐えることができる。
 以上のように本実施の形態の採光装置20によれば、粘着材料14の付着面積が減っているため第1の実施の形態よりも容易にパネル2に着脱できる採光装置10を提供することができる。また本実施の形態の採光装置10によれば、第1の実施の形態よりもパネル2への負荷が少ない採光装置10を提供することができる。
 さらに本実施の形態の採光装置20によれば、第1の実施の形態と同様に空気層5が確保されるため、空気層5が確保されている箇所ではプリズム層11bの屈折率が減少せず想定する偏光性能を得ることができる。さらに空気層5が確保されている個所では、プリズム層11bの突起部の先端が両面粘着剤13で潰れないためグレアが発生しないようにすることができる。
 さらに本実施の形態の採光装置20によれば、空隙部23が設けられている粘着剤付着部21において、プリズム層11bの突起部の先端が粘着材料14で潰れないためグレアが発生しないようにすることができる。
[第3の実施の形態]
 第1及び第2の実施の形態においては、パネル2側との付着に1種類の粘着材料16を用いる場合について記載したが、本実施の形態によれば、パネル2側との付着箇所の一部に粘着材料16以外を使用してもよい。
 図5は、本実施の形態における採光装置25を示す。また図6は、図5のVI-VIの概略断面図である。図5に示すように採光フィルム11の外周の一部に粘着剤付着部12の他に粘着剤付着部26が設けられている。
 本実施の形態において採光フィルム11とパネル2とを付着させる両面粘着剤28の粘着剤付着部12は第1及び第2の実施の形態と同様に粘着材料14,16と基材15からなる。両面粘着剤28の粘着剤付着部26は、図6に示すように粘着材料27によって採光フィルム11とパネル2とを付着させる。
 粘着材料27の剥離強度及びせん断接着強度の少なくとも1つを粘着材料16よりも高くすることにより、例えば経時劣化によって粘着材料16の剥離強度及びせん断接着強度などが低下した際にも粘着材料27によって採光装置25がパネル2に付着したままとすることができる。
 このように粘着材料16と粘着材料27との材料の劣化の特性などである故障モードを異なるものとすることで採光装置25がパネル2から外れて落下するリスクを軽減することができる。
 粘着材料27の剥離強度及びせん断接着強度の少なくとも1つが粘着材料16よりも高ければよく、粘着材料14と粘着材料27とは同一の材料でもよいし、違う材料でもよい。なお粘着材料27の剥離強度及びせん断接着強度は所定値以上とするため、粘着剤付着部26のみで採光装置25とパネル2とを付着することができる。ここで所定値とは、粘着材料27が粘着剤付着部26の面積で、例えば採光フィルム11の重さの10倍の重さに耐えることができる値とする。
 例えば、採光フィルム11の1辺650mmの正方形の形状とし、重さを200gとし、粘着剤付着部26を1辺15mmの正方形の形状とし、粘着材料27のせん断接着強度を50N/cmとする。この場合、粘着材料27の接着強度は、式(2)の通り225Nとなり、質量1kgの物体の重量は約9.81Nであるため約23kgの重さに耐えることができる。
 1.5cm×1.5cm×2×50N/cm=225N        ……(2)
 採光フィルム11の重さが200g(0.2kg)であり、粘着材料27の付着部分が粘着剤付着部26だけだとしても、粘着材料27は採光フィルム11の重さの約100倍の重さに耐えることができる。
 粘着剤付着部26の位置は図5のように採光装置25の仮止めをして採光装置25をパネル2に貼りやすいようにするために鉛直方向上側の2隅としてもよい。また粘着剤付着部26は1箇所でもよいし3箇所以上でもよく、粘着剤付着部26の場所は鉛直方向上側の2隅には限らない。
 粘着材料27の付着部分は粘着材料14の付着部分よりも少なくすることで、採光装置25は第1および第2の実施の形態の採光装置10,20と同程度に容易にパネル2に着脱することができる。
 また同様の理由で採光装置25が与えるパネル2への負荷はから第1および第2の実施の形態の採光装置10,20がパネル2へ与える負荷に近づけることができる。
 以上のように本実施の形態の採光装置25は、第1の実施の形態と同様にパネル2への着脱が容易でありながら、故障モードの異なる粘着材料16および粘着材料27によってパネル2に付着されることで採光装置25がパネル2から外れて落下するリスクを軽減することができる。
 本実施の形態では、第1の実施の形態においてパネル2側との付着箇所の一部に粘着材料16以外を使用した場合について述べたが、第2の実施の形態においてパネル2側との付着箇所の一部に粘着材料16以外を使用しても同様の効果が得られる。
[第4の実施の形態]
 第1から第3の実施の形態においては、粘着剤付着部12,21,22,26の模様については特に記載しなかったが、本実施の形態では、基材15に印刷が施されることによって粘着剤付着部12,21,22,26に模様がつけられてもよい。
 本実施の形態においては、基材15の印刷を有効にするために、粘着材料14,16は透明なものとし、図7に示す採光装置30の基材15の基材表面32,33がパネル2側や採光フィルム11側から視認されることができる。
 図7のVII-VII断面図は、第1の実施の形態の場合において基材15の基材表面に模様をつける場合を示す。基材表面32は、採光フィルム11側に向けられているため出射光3側(例えば室内側)から視認されることができる。基材表面33は、パネル2側に向けられているため入射光1側(例えば室外側)から視認されることができる。
 基材15を透明な材料とした場合、入射光1と出射光3とのどちら側からも基材15に印刷が視認されることができる。例えば、基材表面32に印刷が施された場合、出射光3側(例えば室内側)から基材表面32の印刷が視認されるとともに入射光1側(例えば室外側)からも基材表面32の印刷が視認されることができる。ただし、基材表面32に文字や左右非対称な模様の印刷が施されている場合は、入射光1側(例えば室外側)からは鏡文字として視認されたり模様の左右が反転して視認されたりすることができる。
 同様に例えば、基材表面33に印刷が施された場合、入射光1側(例えば室外側)から基材表面33の印刷が視認されるとともに出射光3側(例えば室内側)からも基材表面33の印刷が視認されることができる。ただし、基材表面33に文字や左右非対称な模様が印刷されている場合は、出射光3側(例えば室内側)からは鏡文字として視認されたり模様の左右が反転して視認されたりすることができる。
 基材15に印刷を施すと、印刷された部分に入射光1が当たるため、粘着材料14によって採光フィルム11のプリズム層11bが埋まってしまうために発生する直抜け光を遮り減らすことができる。
 また基材15に施された印刷は、パネル2の枠部との整合性を取ることができ入射光1側(例えば室外側)及び出射光3側(例えば室内側)の外観を向上させることができる。さらに基材15に施された印刷によって、粘着材料14,16の貼付けのむらを目立たなくすることができ入射光1側(例えば室外側)及び出射光3側(例えば室内側)の外観を向上させることができる。
 ところで基材15及び粘着材料16が透明であるため、濃い色の印刷を基材15に施すと入射光1が基材15を通してパネル2に吸収されやすくなり、パネル2が変形や破損する可能性がでる。
 出射光3側に濃い色の模様などを視認させたい場合、基材15の材料の色を白色にすると、入射光1を基材15が反射するので、基材15を通してパネル2に入射光1の熱が吸収されにくくすることができる。
 なお上記においては粘着材料14,16を透明にして、基材15を有色とする場合について述べたが、本実施の形態はこれに限らず、粘着材料14,16を有色としてもよい。例えば、基材15を白色にする代わりに、粘着材料16を白色とすれば、パネル2に入射光1の熱が吸収されにくくすることができる。
 以上のように本実施の形態の採光装置30によれば、基材15の基材表面32,33に印刷を施すことで、直抜け光を遮り減らすことや外観を向上させることができる。
 本実施の形態では、第1の実施の形態において基材15の基材表面32,33に印刷を施した場合について述べたが、第2および第3の実施の形態において基材15の基材表面32,33に印刷を施しても同様の効果が得られる。
 第1~第4の実施の形態においては、採光フィルム11の外周の全周に粘着材料16が付着される場合について述べたが、採光フィルム11の外周の一部に粘着材料16が付着していてもよい。また他の実施の形態として採光フィルム11の外周の全周の他に中央部に粘着材料16が付着していてもよい。
 例えば、図8の採光装置35に示すように、採光フィルム11の外周の一部に両面粘着剤36を付着する粘着剤付着部21を設けるのみとしてもよい。粘着剤付着部21は、例えば第2の実施の形態と同様に採光フィルム11の4隅に設けられ、かつ、採光フィルム11の各辺の長さの半分以上を占める。
 粘着材料16で採光装置35とパネル2を貼り付けている面積を減らすことで、採光フィルム11が例えば熱膨張や収縮によって変形する際に、第2の実施の形態と比べさらに、両面粘着剤36にかかる力を緩和することができる。なお採光フィルム11の外周において粘着剤付着部21が設けられていない部分においては空間ができるため、直抜け光を発生しにくくすることができる。
 採光装置35のパネル2への接着強度は第1の実施形態の採光装置10のパネル2への接着強度と比較して低下するが、粘着材料16の粘着力、剥離強度及びせん断接着強度が所定値以上となっており、採光装置35とパネル2とは意図しない場合は剥がれないようにすることができる。ここで所定値とは、両面粘着剤36(特に粘着材料16)が粘着剤付着部21の面積で、例えば採光フィルム11の重さの10倍の重さに耐えることができる値とする。
 例えば、採光フィルム11の長辺を1000mm、短辺を650mm、重さ300gとし、15mmの幅で採光フィルム11の全周に粘着材料16を付着させる。この場合、粘着材料16の付着面積は、式(1)の通り486cmとなる。
 粘着材料16のせん断接着強度を1N/cmとすると、粘着材料16の接着強度は、式(2)の通り486Nとなり、質量1kgの物体の重量は約9.81Nであるため約49kgの重さに耐えることができる。
 粘着材料16の付着面積を半分の243cmとしても、粘着材料16の接着強度は、243Nとなり25kgの重さには耐えることができる。採光フィルム11の重さが300g(0.3kg)であり、粘着材料16の付着面積を半分の243cmとしても、粘着材料16は採光フィルム11の重さの約100倍の重さに耐えることができる。
 また例えば、図8の採光装置40の粘着剤付着部41に示すように、採光フィルム11の外周に加えて、採光フィルム11の中央部に十字のように粘着材料14,16が付着されていてもよい。
 さらに例えば、図8の採光装置45の粘着剤付着部46に示すように、採光フィルム11の外周に設けられる粘着剤付着部12に加えて、採光フィルム11の中央部の付近一帯に粘着材料14,16が付着されていてもよい。
 採光装置40,45のように中央部に粘着材料14,16が、付着されることによって、粘着材料14,16の付着面積が増加することで、粘着材料14,16の接着強度が増加し、第1~第4の実施の形態に比べ大きいサイズの採光装置40,45を作成することができる。
 なお採光装置40,45では、第4の実施の形態と合わせることによって、採光装置40,45の中央部に文字やデザインを表すことができる。
[第5の実施の形態]
 第1~第4の実施の形態においては、基材15の特性については特に考慮しない場合について述べたが、本実施の形態はこれに限らない。本実施の形態においては、基材15は周囲の温度が高温の場合だけでなく、周囲の温度が低温(例えば-20℃~0℃)及び常温(例えば0℃~40℃)の場合にも所定の柔軟性を備える。
 例えば第1の実施の形態において基材15が周囲の温度が低温及び常温の場合にも所定の柔軟性を備えていると、採光装置10は、低温及び常温の場合にもパネル2と採光フィルム11との間に生じる応力を緩和することができる。パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力は、パネル2から採光フィルム11を剥がす要因となるが、この応力が緩和されることでパネル2から採光フィルム11が剥がれにくくなる。
 パネル2と採光フィルム11との間の応力は、パネル2と採光フィルム11との熱膨張係数に差があり、採光装置10の周囲の温度の変化によって例えば採光フィルム11が収縮することで生じる。
 パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力は両面粘着剤13にかかるが、両面粘着剤13が備える基材15が柔軟性を有していると、両面粘着剤13が変形することとで、採光装置10は、この応力を緩和することができる。詳細は後述する。
 低温及び常温において所定の柔軟性を有する素材として、例えばスポンジのような内部に複数の空気の気泡を有する素材や、ゴムなどが挙げられる。基材15にスポンジやゴムなどの素材を採用すると、基材15はパネル2からの温度変化を採光フィルム11に伝播させにくくなり、採光装置10は、パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力を減少させることができる。基材15にスポンジやゴムなどの素材を採用することは、特にパネル2が屋外と屋内との間に設置されていてパネル2の温度変化が大きい場合に有効である。
 比較例と実施例を用いて具体的な説明を行う。基材15に採用する素材を、ポリエチレンテレフタラートとした第1の実施の形態の具体例を比較例として図9A、図9Bに示す。また基材15に採用する素材を、スポンジの一例であるアクリルフォームとした場合を本実施の形態の実施例として、図10に示す。
 図9Aは、基材15の素材をポリエチレンテレフタラートとした場合に採光装置10の周囲の温度が低温となった際の概念図である。図9Bは、基材15の素材をポリエチレンテレフタラートとした場合に採光装置10の周囲の温度の変化によって採光フィルム11が収縮した際の概念図である。図10は、基材15の素材をアクリルフォームとした場合の概念図である。図11は、比較例と実施例との実験結果を比較した比較表である。
 図9Aに示すようにポリエチレンテレフタラートを素材とした基材15は、採光装置10の周囲の温度が低温(例えば-20℃~0℃)の場合に柔軟性を有さずに剛性を有する。また図9Aに示すように採光装置10の周囲の温度が低温の場合は、基材15だけではなく両面粘着剤13やプリズム層11bが、採光装置10の周囲の温度が低温でない場合と比べ剛性を有する。
 プリズム層11b、両面粘着剤13、基材15などが剛性を有すると、両面粘着剤13は面51において採光フィルム11との接触面積が小さくなり、採光装置10は、パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力を緩和しにくくなる。
 面51における両面粘着剤13と採光フィルム11との接触面積が小さくなり、採光装置10がパネル2と採光フィルム11との間に生じる応力を緩和しにくくなるため、採光フィルム11は両面粘着剤13及びパネル2から落下しやすくなる。
 また図9Bに示すように、採光装置10の周囲の温度の変化によって、粘着材料14の変形に応じて素材がポリエチレンテレフタラートである基材15は断面が波打ったような形状となる。
 また基材15はパネル2と採光フィルム11との間に生じる応力を吸収できずに変形し、基材15の変形に応じて粘着材料16の断面も波打ったような形状となり、採光装置10とパネル2との間の面52における接触が小さくなる。
 採光装置10は、パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力を緩和しにくくなる。このため、基材15がアクリルフォームの様な柔軟性を有する素材の場合、採光装置10の周囲の温度が低温度の場合も、採光装置10の周囲の温度が変化した場合も、図10に示すように、パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力を両面粘着剤13は吸収する。
 パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力を両面粘着剤13が吸収するため、採光装置10は、パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力を緩和することができる。具体的には、プリズム層11bの先端が入り込んだ状態の粘着材料14の変位に対し基材15が追従して変位し、粘着材料14側において両面粘着剤13は変形する。
 基材15は、採光フィルム11側からのパネル2と採光フィルム11との間に生じる応力を吸収し、粘着材料16側では変形しない。このため、図10に示す採光装置10において粘着材料16とパネル2との接触面積は変化せず、採光装置10の周囲の温度が低温度の場合や、採光装置10の周囲の温度が変化した場合においても、採光装置10はパネル2から落下しにくい。
 図11の比較表TB1に示すように、基材15の素材をアクリルフォームとポリエチレンテレフタラートとした場合を比較する実験を行った。基材15の素材がアクリルフォームの両面粘着剤13として、白色系のアクリルフォームで厚さ0.4mmのものを採用した。基材15の素材がアクリルフォームの両面粘着剤13として、アクリル系粘着で厚さ0.1mmのものを採用した。
 テーブルTB1に示すようにまた採光フィルム11として、両面にプリズム層11bのような採光部を有し厚さが250μmのものと、片面にプリズム層11bのような採光部を有し厚さが125μmのものの2種類を使用した。採光装置10の周囲の環境温度が高温の場合を60℃、低温の場合を0℃として実験を行った。
 テーブルTB1中の〇は、パネル2から採光装置10が剥離せずかつ採光装置10が撓まなかったことを示す。環境温度が60℃の場合は、基材15の素材がアクリルフォーム及びポリエチレンテレフタラートのどちらの場合でも、厚さが250μm及び125μmのどちらの場合でも、採光装置10にたわみや落下などの問題は発生しなかった。
 これに対して、テーブルTB1中の※1、※2、※3、※4は、パネル2に採光装置10が接着していた接着時間の長さを示していて、接着時間は※1が一番長く、そのあとは※2、※3、※4の順となった。
 ※1、※2、※3、※4のいずれの場合も一定時間の間はたわみや落下などの問題は発生していないが、長時間実験を続けると、※4では採光装置10が落下し、※3では採光装置10の側面が傾いた。
 図11に示すように基材15に周囲の温度が低温及び常温の場合にも柔軟性を有する素材を用いると採光装置10の周囲の温度が低温の場合においてもパネル2から採光装置10が落下しにくくなることがわかる。
 基材15が周囲の温度が低温及び常温の場合にも柔軟性を備えているアクリルフォームなどの素材であると、パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力は上述の通り緩和される。パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力が緩和されるため、採光装置10にたわみや落下などの問題は発生しない。
 なお比較例からわかるように、基材15の素材が周囲の温度が低温の場合に柔軟性を備えていないポリエチレンテレフタラートなどの樹脂であっても、周囲の温度が高温の場合には、採光装置10にたわみや落下などの問題は発生しなかった。
 周囲の温度が高温の場合は、基材15だけではなく両面粘着剤13やプリズム層11bが、周囲の温度が低温の場合と比べ柔軟性を備えている。周囲の温度が高温の場合は、基材15だけではなく両面粘着剤13やプリズム層11bなどによって、パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力が緩和されるため、採光装置10にたわみや落下などの問題は発生しない。
 また※1と※2との比較及び※3と※4との比較からわかることとして、採光フィルム11の厚さが厚い場合(例えば250μm)は薄い場合(例えば125μm)に比べて採光装置10にたわみや落下などの問題が発生しにくいため、好ましいことがわかる。
[第6の実施の形態]
 第1~第5の実施の形態では、基材15が1つ又はない場合について述べたが、本実施の形態のように、基材62,64は2つ以上としてもよい。図12は、本実施の形態における採光装置60を示す概略断面図である。
 図12のXIII-XIII断面図に示すように、本実施の形態においては。採光装置60は基材62及び基材64を備える。図2におけるII-II断面図に対応する断面図がXIII-XIII断面図とする。
 図12に示すようにパネル2及び採光装置60に入射する太陽光などの光である入射光1は、採光フィルム11が備えるプリズム層11bによって所定の方向に向けて出射光3として出光される。採光フィルム11は、プリズム層11bの他に剛性を担保するためなどに基材11aを備えている。
 このように例えば室外からの入射光1は、パネル2の室内側に貼り付けられた採光装置60によって室内への出射光3として出射される。採光装置60において採光フィルム11の外周の全周に設けられた粘着剤付着部12は、図12に示すように両面粘着剤70によって採光フィルム11とパネル2とを付着させる。両面粘着剤70が付着している粘着剤付着部12は図1に示すように採光フィルム11の外周の全周に設けられている。
 本実施の形態による採光装置60は、採光フィルム11の全面には両面粘着剤70が付着していない。両面粘着剤70は、粘着剤付着部12のように採光フィルム11の外周のみに付着しているため、作業者は採光装置60をパネル2から容易に剥がすことができる。
 両面粘着剤70は、粘着性を有する粘着材料61,63,65と基材62,64からなる。粘着材料61は採光フィルム11と基材62とを付着する。粘着材料63は基材62と基材64とを付着する。粘着材料65は基材64とパネル2とを付着する。
 両面粘着剤70においては、入射光1側(パネル2側)の粘着材料65の剥離強度及びせん断接着強度の少なくとも1つが出射光3側(採光フィルム11側)の粘着材料61よりも低い。
 このため、採光装置60をパネル2から簡単に剥がすことができ、かつ、パネル2から剥がされる際に採光装置60は採光フィルム11と両面粘着剤70との付着を維持することができる。
 また採光フィルム11が備えるプリズム層11bは立体構造となっており、接着する場合に接着面が少なくなるため、少ない接着面でも接着できるように粘着材料61には粘着力、剥離強度及びせん断接着強度が所定値以上の材料を選定する。さらに粘着材料65の粘着力、剥離強度及びせん断接着強度は所定値とする。従って粘着材料65の粘着力は、粘着材料61の粘着力よりも弱い。
 このため、パネル2から採光装置60を剥がす際に両面粘着剤70や採光フィルム11の一部がパネル2に残りづらくすることができるためパネル2への負荷が少なくすることができ、また、パネル2から採光装置60を取り外しやすいようにすることができる。
 例えば粘着材料61は、例えばアクリル系の粘着材料で、90°剥離試験での評価結果として、剥離強度が2N/cm以上、せん断接着強度が1N/cm以上とする。また例えば粘着材料65は、例えばアクリル系やシリコーン系の粘着材料で、90°剥離試験での評価結果として、剥離強度が2N/cm以下、せん断接着強度が1N/cm以上とし、自己吸着性粘着剤などとする。なお粘着材料63は、基材62と基材64とを接着可能であればよい。
 また両面粘着剤70がスペーサの役目を果たすため、粘着剤付着部12以外の部分にはパネル2と採光フィルム11との間に空気層5が確保される。空気層5が確保される箇所では、採光フィルム11が備えるプリズム層11bによる屈折率を減少させることがなくなり、空気層5が確保される箇所については直抜け光を発生させにくくすることができる。また空気層5が確保されている個所では、プリズム層11bの突起部の先端が両面粘着剤13で潰れずにグレアが発生しないようにすることができる。
 なお本実施の形態の両面粘着剤70には、粘着材料63と粘着材料65との間に両面粘着剤70の曲げ剛性を高くするために基材64が設けられているものとしている。両面粘着剤70の曲げ剛性は、基材64の厚さや基材64の材料を変更することで調節する。
 両面粘着剤70の曲げ剛性は、採光装置60をパネル2から剥がしやすくしたり、採光フィルム11の平坦性を維持したりする(採光フィルム11にたわみやしわができにくくする)ために基本的には採光フィルム11の剛性よりも高くする。
 なお採光フィルム11の剛性が従来の一般的な値よりも高い場合は両面粘着剤70の曲げ剛性が採光フィルム11の剛性よりも高くしなくてもよい。またパネル2にプリズム層11bが接触しないようにするため両面粘着剤13の厚さはプリズム層11bの厚さよりも厚くする。
 また周囲の温度が低温及び常温の場合に、採光装置60がパネル2から剥がれてしまわないように基材62は所定の柔軟性を有する。所定の柔軟性とは例えば0℃においてヤング率が5GPa以下とし、望ましくは1GPa以下とする。所定の柔軟性を有する素材として、スポンジのような内部に複数の空気の気泡を有する素材、例えばアクリルフォームが挙げられる。
 本実施形態では、基材62の柔軟性は、基材64の柔軟性よりも高い。基材62が周囲の温度が低温及び常温の場合にも所定の柔軟性を備えていると、低温及び常温の場合にもパネル2と採光フィルム11との間に生じる応力は緩和される。
 パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力は、パネル2から採光フィルム11を剥がす要因となるが、この応力が緩和されることでパネル2から採光フィルム11が剥がれにくくなる。
 パネル2と採光フィルム11との間の応力は、パネル2と採光フィルム11との熱膨張係数に差があり、採光装置10の周囲の温度の変化によって例えば採光フィルム11が収縮することで生じる。
 パネル2と採光フィルム11との間に生じる応力は両面粘着剤70にかかるが、両面粘着剤70が備える基材62が柔軟性を有していると、両面粘着剤70が変形することで、採光装置60は、この応力を緩和することができる。具体的にはプリズム層11bの先端が入り込んだ状態の粘着材料61の変位に対し基材62が追従して変位し両面粘着剤70は変形する。
 本実施の形態による採光装置60は、基材62,64の2つを備えることで、パネル2側の基材64及び粘着材料65を、パネル2の種類に合わせて望ましい特性を持つものに変更することができる。
 例えばパネル2の採光装置60を取り付ける側の面が滑らかな場合、基材64は剛性が高い方がよいが、パネル2が例えばすりガラスなどであって、採光装置60を取り付ける側の面に凸凹がある場合、基材64は低温及び常温の場合に柔軟性を有し凹凸に対応できることが好ましい。またパネル2がすりガラスの場合は、粘着材料65もすりガラスに合わせた粘着力が強いものが好ましい。
 [他の実施の形態]
 第1~第6の実施の形態においては、採光装置10,20,25,30,60が採光機能を有する採光フィルム11を備える場合について述べたが、採光フィルム11の代わりに不規則に設けられた突起を有する光学フィルムを備えてもよい。
 光学フィルムは、例えば光を拡散する光拡散機能、光を透過する光透過機能、光を反射する光反射機能などを有するフィルムが挙げられる。なお光学フィルムは、剛性を担保するためなどに基板を備えていてもよい。
 採光装置10,20,25,30,60が採光フィルム11の代わりに光学フィルムを備える場合、入射光1を所定の方向に向けて出射光3として出光するような採光機能以外の、光拡散機能、光透過機能、光反射機能などの機能を有することができる。なお光学フィルムは採光機能を有していてもよいものとする。
 

Claims (15)

  1.  入射光を所定の方向に向け出射光として出射するプリズム層を有する採光フィルムと、
     前記採光フィルムの外周の少なくとも一部に付着され、前記入射光の側と前記出射光の側の両面が粘着性を有し、前記入射光の側の剥離強度及びせん断強度の少なくとも1つが前記出射光の側よりも低い両面粘着剤と、を備える、
     採光装置。
  2.  前記両面粘着剤の前記入射光の側の剥離強度は2N/cm以下であり、前記両面粘着剤の前記出射光の側の剥離強度は2N/cm以上であり、前記両面粘着剤は両面ともにせん断接着強度が1N/cm以上である、
     請求項1に記載の採光装置。
  3.  前記両面粘着剤の厚さは、プリズム層の厚さよりも厚い、
     請求項1又は2に記載の採光装置。
  4.  前記両面粘着剤の前記入射光の側の剥離強度及びせん断強度の少なくとも1つが、前記採光フィルムの外周の一部において他の部分よりも高い、
     請求項1~3のいずれか一項に記載の採光装置。
  5.  前記両面粘着剤は、さらに前記採光フィルムの中央に付着される、
     請求項1~3のいずれか一項に記載の採光装置。
  6.  前記両面粘着剤は、前記入射光の側の第1の粘着材料と、前記出射光の側の第2の粘着材料と、前記第1の粘着材料と前記第2の粘着材料との間に設けられた基材と、を備える、
     請求項1~5のいずれか一項に記載の採光装置。
  7.  前記第1の粘着材料は前記採光フィルムの全周に付着され、前記第2の粘着材料は前記採光フィルムの外周の一部に付着される、
     請求項6に記載の採光装置。
  8.  前記基材の前記入射光の側の面、前記出射光の側の面又は両面に印刷が施されている、
     請求項6又は7に記載の採光装置。
  9.  パネルへの貼り付け面側に凹凸構造を有する光学フィルムと、
     前記パネルへ粘着される第1の粘着材料と、
     前記光学フィルムへ粘着される第2の粘着材料と、
     前記第1の粘着材料と前記第2の粘着材料との間に設けられるとともに所定の柔軟性を有する第1の基材と、を備え、
     前記第1の粘着材料の粘着力は、前記第2の粘着材料の粘着力よりも弱い、
     採光装置。
  10.  前記第1の基材のヤング率は、0℃において1GPa以下である、
     請求項9に記載の採光装置。
  11.  前記第1の基材は、内部に複数の空気の気泡を有する、
     請求項9又は10に記載の採光装置。
  12.  前記第1の粘着材料は前記光学フィルムの全周に付着され、前記第2の粘着材料は前記光学フィルムの外周の一部に付着される、
     請求項9~11の何れか1項に記載の採光装置。
  13.  前記第1の基材の少なくとも1面に印刷が施されている、
     請求項9~12の何れか1項に記載の採光装置。
  14.  前記採光装置は、更に、
    前記第1の粘着材料と前記第1の基材との間に設けられた第3の粘着材料と、
    前記第1の粘着材料と前記第3の粘着材料の間に設けられた第2の基材と、を備える、
     請求項9~13の何れか1項に記載の採光装置。
  15.  前記第1の基材の柔軟性は、前記第2の基材の柔軟性よりも高い、
     請求項14に記載の採光装置。
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