WO2020044846A1 - 画像形成装置用チューブ - Google Patents

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Abstract

例えば連続印刷などに供されるなどして高温になった場合にも、中央部と端部に大きな温度差が生じることが効果的に抑制された、画像形成装置用チューブを提供する。 本発明の画像形成装置用チューブは、 軸方向の熱拡散率Aが3.5×10-7m2/s以上であり、 厚み方向の熱拡散率Bが3.5×10-7m2/s以下であり、 前記熱拡散率Aから前記熱拡散率Bを減じた値が、3.0×10-7以上である。

Description

画像形成装置用チューブ
 本発明は、画像形成装置用チューブに関する。具体的には、デジタル印刷機、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に使用される定着部材(例えば、定着ベルト、定着ロール、加圧ベルト、加圧ロールなど)の表面層を構成する画像形成装置用チューブ、及び当該チューブを表面層として備える定着部材に関する。
 電子写真方式を用いた画像形成装置においては、まず、像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像する。次に、現像されたトナー像を中間転写ベルト上に一次転写した後、これを用紙等の記録媒体上に二次転写する。さらに、当該記録媒体上の未定着のトナー像を、定着部材を用いて、加熱・加圧して画像を当該記録媒体に定着させる。
 画像形成装置において、例えば、加圧ローラは、定着ベルト、加熱ローラ、及び定着ローラと対向する位置にあり、加圧ローラと定着ベルトの間を、トナーの載った紙などの媒体が通過し、その際に加熱されトナーが媒体に固着される。画像出力の際、加圧ロールや定着ベルトは、最大サイズの媒体に対応できる幅に対応するサイズに設計されているが、媒体のサイズは幅広く、小幅の媒体に画像出力することもある。
 例えば小幅の媒体に画像出力する際、加圧ローラの媒体が通過する領域は、トナーの定着に熱エネルギーが奪われ温度が低下する。一方、加圧ローラの媒体が通過しない領域(非通紙域)は、熱エネルギーが奪われずに蓄積し、温度が上昇することで加圧ローラの中央部分と端部とで温度差が大きくなる。
 特に、連続印刷した場合、その温度差は顕著となり、加圧ローラの非通紙域は、耐熱温度を超える温度に近づくため、印刷スピードを調整するか、温度が低下するまでの待ち時間が必要となる(特許文献1を参照)。このような問題は、加圧ローラに限らず、定着ベルト、定着ロール、加圧ベルトにおいても同様に生じる問題である。
特許第6136636号
 前述の通り、画像形成装置に使用される定着部材は、定着部材の中央部分と端部で大きな温度差が生じるという問題があり、特に、画像形成装置が連続的に使用される場合には、定着部材は継続的に高温になった際に、中央部分と端部での温度差が非常に大きくなると、端部の温度が定着部材の耐熱温度を超えるなどして、印刷不良などにつながる虞がある。
 このような問題を解消するために、例えば、加圧ローラに均熱化ローラを配したり、特許文献1のように加圧ローラの弾性層に高熱伝導性のフィラーを分散させる試みがなされている。
 しかしながら、均熱化ロールを配することは、部品点数の増加、コストアップにつながるため、解決手段として採用し難い。
 また、加圧ローラの弾性層に熱伝導性フィラーを分散させた場合も、十分な対策にはなっていない。すなわち、加圧ローラの外表面は、フッ素樹脂で形成されることが多いが、フッ素樹脂は熱伝導性が低いため、弾性層の熱伝導性を改善しても、その効果を十分に引き出すことはできない。
 このような状況下、本発明は、例えば連続印刷などに供されるなどして高温になった場合にも、中央部と端部に大きな温度差が生じることが効果的に抑制された、画像形成装置用チューブを提供することを目的とする。さらに、本発明は、当該画像形成装置用チューブを表面層として備える定着部材を提供することも目的とする。
 本発明者は、上記の従来技術の課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、軸方向の熱拡散率Aが3.5×10-72/s以上であり、厚み方向の熱拡散率Bが3.5×10-72/s以下であり、前記熱拡散率Aから前記熱拡散率Bを減じた値が所定値以上である画像形成装置用チューブは、例えば連続印刷などに供されるなどして高温になった場合にも、中央部と端部に大きな温度差が生じることが効果的に抑制されことを見出した。本発明は、かかる知見に基づき、さらに検討を重ねて完成した発明である。
 すなわち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 画像形成装置用チューブであって、
 軸方向の熱拡散率Aが3.5×10-72/s以上であり、
 厚み方向の熱拡散率Bが3.5×10-72/s以下であり、
 前記熱拡散率Aから前記熱拡散率Bを減じた値が、3.0×10-7以上である、画像形成装置用チューブ。
項2. 熱伝導性フィラーを含んでいる、項1に記載の画像形成装置用チューブ。
項3. 外表面を構成している第1の層の単層により構成されている、項1または2に記載の画像形成装置用チューブ。
項4. 少なくとも、外表面を構成している第1の層と、前記第1の層の内側に位置する第2の層とを有する複層により構成されている、項1または2に記載の画像形成装置用チューブ。
項5. 前記第2の層に熱伝導性フィラーが含まれている、項4に記載の画像形成装置用チューブ。
項6. 前記第2の層の厚みが、前記第1の層の厚みよりも大きい、項4又は5に記載の画像形成装置用チューブ。
項7. 少なくとも、基材層と、表面層とを備える積層体からなる定着ベルトであって、
 前記表面層が、項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置用チューブにより構成されている、定着ベルト。
項8. 少なくとも、芯金と、前記芯金を被覆する弾性層と、前記弾性層の上に形成された表面層とを備える定着ロールであって、
 前記表面層が、項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置用チューブにより構成されている、定着ロール。
項9. 少なくとも、基材層と、表面層とを備える積層体からなる加圧ベルトであって、
 前記表面層が、項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置用チューブにより構成されている、加圧ベルト。
項10. 少なくとも、芯金と、前記芯金を被覆する弾性層と、前記弾性層の上に形成された表面層とを備える加圧ロールであって、
 前記表面層が、項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置用チューブにより構成されている、加圧ロール。
項11. チューブの画像形成装置への使用であって、
 前記チューブは、
 軸方向の熱拡散率Aが3.5×10-72/s以上であり、
 厚み方向の熱拡散率Bが3.5×10-72/s以下であり、
 前記熱拡散率Aから前記熱拡散率Bを減じた値が、3.0×10-7以上である、
 画像形成装置へのチューブの使用。
 本発明によれば、例えば連続印刷などに供されるなどして高温になった場合にも、中央部と端部に大きな温度差が生じることが効果的に抑制された、画像形成装置用チューブ、及び当該チューブを表面層として備える定着部材を提供することができる。
本発明の画像形成装置用チューブ(単層)の一例の径方向における略図的断面図である。 本発明の画像形成装置用チューブ(複層)の一例の径方向における略図的断面図である。 図1に示される画像形成装置用チューブ(単層)を用いた定着ベルトまたは加圧ベルトの一例の径方向における略図的断面図である。 図1に示される画像形成装置用チューブ(単層)を用いた定着ロールまたは加圧ロールの一例の径方向における略図的断面図である。 図2に示される画像形成装置用チューブ(複層)を用いた定着ベルトまたは加圧ベルトの一例の径方向における略図的断面図である。 図2に示される画像形成装置用チューブ(複層)を用いた定着ロールまたは加圧ロールの一例の径方向における略図的断面図である。 本発明の画像形成装置用チューブの一例の略図的斜視図である。
 本発明の画像形成装置用チューブは、軸方向の熱拡散率Aが3.5×10-72/s以上であり、厚み方向の熱拡散率Bが3.5×10-72/s以下であり、前記熱拡散率Aから前記熱拡散率Bを減じた値(熱拡散率A-熱拡散率B)が、3.0×10-7以上であることを特徴とする。本発明の画像形成装置用チューブは、当該構成を備えることによって、例えば連続印刷などに供されるなどして高温になった場合にも、中央部と端部に大きな温度差が生じることが効果的に抑制されている。
 以下、本発明の画像形成装置用チューブ、及び当該チューブを表面層として備える定着部材(例えば、定着ベルト、定着ロール、加圧ベルト、加圧ロールなど)について、図1~図7を参照しながら詳述する。
 なお、本明細書において、「~」で結ばれた数値は、「~」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と上限値を選択し、「~」で結ぶことができるものとする。
1.画像形成装置用チューブ
 本発明の画像形成装置用チューブは、熱伝導性フッ素系樹脂を含むチューブである。具体的には、本発明の画像形成装置用チューブは、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層を有している。
 本発明の画像形成装置用チューブは、図1及び図2に示されるように、少なくとも、外表面を構成している第1の層1を有している。図1に示されるように、本発明の画像形成装置用チューブ10は、第1の層1の単層により構成されていてもよい。画像形成装置用チューブ10が第1の層1の単層により構成されている場合、第1の層1は、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層である。
 また、図2に示されるように、本発明の画像形成装置用チューブ10は、少なくとも、外表面を構成している第1の層1と、第1の層1の内側に位置する第2の層2とを有する複層により構成されていてもよい。本発明の画像形成装置用チューブ10が複層により構成されている場合、第1の層1と第2の層2の2層構成であってもよいし、図示を省略するが、第2の層2のさらに内側や、第1の層1と第2の層2との間には、他の層が形成されていてもよい。また、第1の層1及び第2の層2の少なくとも一方が熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層であればよく、好ましくは、第2の層2が熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層である。
 本発明の画像形成装置用チューブ10は、好ましくは円筒形状を有している。本発明の画像形成装置用チューブ10の軸方向zの長さとしては、例えば画像形成装置のサイズに応じて適宜設定すればよく、20~120cm程度が挙げられる。また、円周方向Pの長さとしては、例えば画像形成装置のサイズに応じて適宜設定すればよく、25~1000mm程度が挙げられる。
 本発明の画像形成装置用チューブ10は、軸方向zの熱拡散率Aが3.5×10-72/s以上であり、厚み方向の熱拡散率Bが3.5×10-72/s以下であり、さらに、熱拡散率Aから熱拡散率Bを減じた値が3.0×10-7以上である。これによって、本発明の画像形成装置用チューブ10は、例えば連続印刷などに供されるなどして高温になった場合にも、中央部と端部に大きな温度差が生じることが効果的に抑制されている。
 軸方向zの熱拡散率Aは、3.5×10-72/s以上であればよいが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、下限については、好ましくは3.8×10-72/s以上、より好ましくは4.0×10-72/s以上が挙げられ、上限については、好ましくは15.0×10-72/s以下、より好ましくは12.0×10-72/s以下が挙げられる。
 厚み方向の熱拡散率Bは、3.5×10-72/s以下であればよいが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、上限については、好ましくは3.0×10-72/s以下、より好ましくは2.5×10-72/s以下が挙げられ、下限については、好ましくは0.1×10-72/s以上、より好ましくは0.3×10-72/s以上が挙げられる。
 熱拡散率Aから熱拡散率Bを減じた値(熱拡散率A-熱拡散率B)については、3.0×10-7以上であればよいが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、下限については、好ましくは3.3×10-7以上、3.5×10-7以上、3.8×10-7以上、5.0×10-7以上が挙げられ、上限については、好ましくは9.9×10-7以下、より好ましくは9.1×10-7以下が挙げられる。
 軸方向zの熱拡散率Aは、光交流法熱拡散率測定装置(例えば、アドバンス理工社製のLaserPIT)を用い、フッ素系樹脂チューブ(軸方向zの長さ30mm)の表面に、熱電対を銀ペーストで接着して測定する。測定箇所は、両端部と中央部の3箇所で行う。具体的な測定方法は、実施例に記載の方法を採用する。
 また、厚み方向の熱拡散率Bは、断熱材熱伝導率測定装置(例えば、アイフェイズモバイル、温度波を利用した熱拡散率・熱伝導率・熱浸透率測定システム)を用い、フッ素系樹脂チューブの軸方向の中央部について測定する。具体的な測定方法は、実施例に記載の方法を採用する。
 本発明の画像形成装置用チューブ10の厚み(肉厚)としては、特に制限されないが、好ましくは10~100μm程度、より好ましくは15~50μm程度が挙げられる。
(第1の層1)
 本発明の画像形成装置用チューブ10において、第1の層1は、外表面を構成している層である。画像形成装置用チューブ10が単層より構成されている場合には、画像形成装置用チューブ10は、第1の層1により構成されており、第1の層1は、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層である。また、後述の第2の層2が、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層である場合には、第1の層1は、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層であってもよいし、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層でなくてもよいが、好ましくは、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層でない。
 第1の層1は、フッ素系樹脂を含んでいることが好ましい。フッ素系樹脂としては、特に制限されないが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレンビニリデンフルオライド(THV)、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)等が挙げられる。これらの中でも、特にテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)が好ましい。フッ素系樹脂は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
 第1の層1において、フッ素系樹脂の融点としては、特に制限されないが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、下限については、好ましくは260℃以上、より好ましくは270℃以上、さらに好ましくは280℃以上、特に好ましくは290℃以上が挙げられ、上限については、好ましくは330℃以下、より好ましくは320℃以下、さらに好ましくは310℃以下、特に好ましくは300℃以下が挙げられる。特に、耐久性を向上させる観点から、第1の層1のフッ素系樹脂の融点は310℃以下であることが好ましい。高い耐久性と静電オフセットの発生の抑制とを高度に両立させる観点から、フッ素系樹脂の372℃におけるメルトマスフローレート(MFR)としては、好ましくは1~20g/10分程度、より好ましくは1.2~6g/10分程度、さらに好ましくは1.5~2.5g/10分程度が挙げられる。
 また、第1の層1が熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層である場合、第1の層1は、フッ素系樹脂に加えて、熱伝導性フィラーを含んでいることが好ましい。本発明において、熱伝導性フィラーは、絶縁性が高く、熱伝導率が高いセラミック材料であり、熱伝導率が50W/m・K以上であることが好ましく、55W/m・K以上であることがより好ましく、60W/m・K以上であることがさらに好ましい。熱伝導性フィラーとしては、例えば、カーボンブラックよりも熱伝導性の高いフィラーが挙げられる。熱伝導性フィラーの具体例としては、窒化ホウ素、グラファイト、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、アルミナ、酸化マグネシウムなどが挙げられる。熱伝導性フィラーは、1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
 熱伝導性フィラーの粒径としては、特に制限されないが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、好ましくは1~100μm程度、より好ましくは5~90μm程度、さらに好ましくは10~80μm程度が挙げられる。
 本発明の画像形成装置用チューブ10において、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層に含まれる熱伝導性フィラーとしては、前記の熱拡散率A,Bの規定を充足することができれば、特に制限されないが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、下限については、好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上が挙げられ、上限については、好ましくは25質量%以下、より好ましくは22質量%以下が挙げられる。画像形成装置用チューブ10において、第1の層1が熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層である場合、第1の層1に含まれる熱伝導性フィラーが当該含有量であることが好ましい。
 第1の層1には、カーボンブラックなどの他のフィラー(熱伝導性フィラーとは異なるフィラー)が含まれていてもよい。他のフィラーとしては、特に制限されないが、耐摩耗性を向上させる観点から、カーボンブラック、シリカ、マイカ、酸化亜鉛、酸化クロム、PTFE、高分子シリコンなどが挙げられる。他のフィラーは、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
 第1の層1に他のフィラーが含まれる場合、他のフィラーの含有量としては、特に制限されないが、耐摩耗性を効果的に向上させる観点からは、好ましくは0.1~10質量%程度が挙げられる。
 さらに、第1の層1には、必要に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、滑剤、防曇剤、スリップ剤、難燃剤、表面調整剤等の公知の画像形成装置用チューブに使用される添加剤を少なくとも1種含んでいてもよい。これらの添加剤が含まれる場合、各添加剤の含有量としては、特に制限されないが、それぞれ、好ましくは0.1~10質量%程度が挙げられる。
 第1の層1の厚みとしては、特に制限されないが、画像形成装置用チューブ10が第1の層1の単層により構成されている場合には、好ましくは10~100μm程度、より好ましくは15~50μm程度が挙げられる。
(第2の層2)
 第2の層2は、第1の層1の内側に位置する層である。第2の層2は、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層であってもよいし、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層でなくてもよいが、好ましくは、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層である。
 第2の層2は、フッ素系樹脂を含んでいることが好ましい。フッ素系樹脂としては、特に制限されないが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、第1の層1で例示したものが挙げられ、特にテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)が好ましい。フッ素系樹脂は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
 第2の層2において、フッ素系樹脂の融点としては、特に制限されないが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、下限については、好ましくは260℃以上、より好ましくは270℃以上、さらに好ましくは280℃以上、特に好ましくは290℃以上が挙げられ、上限については、好ましくは330℃以下、より好ましくは320℃以下、さらに好ましくは310℃以下、特に好ましくは300℃以下が挙げられる。同様の観点から、フッ素系樹脂の372℃におけるメルトマスフローレート(MFR)としては、好ましくは1~20g/10分程度、より好ましくは1.2~6g/10分程度、さらに好ましくは1.5~2.5g/10分程度が挙げられる。
 また、第2の層2は、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層である場合、第2の層2は、フッ素系樹脂に加えて、熱伝導性フィラーを含んでいることが好ましい。熱伝導性フィラーの具体例としては、絶縁性が高く、熱伝導率が高いセラミック材料であり、熱伝導率が50W/m・K以上であることが好ましい。熱伝導性フィラーの具体例としては、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、アルミナ、酸化マグネシウムなどが挙げられる。熱伝導性フィラーは、1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
 熱伝導性フィラーの粒径としては、特に制限されないが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、好ましくは1~100μm程度、より好ましくは5~90μm程度、さらに好ましくは10~80μm程度が挙げられる。
 本発明の画像形成装置用チューブ10において、熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層に含まれる熱伝導性フィラーとしては、前記の通りである。画像形成装置用チューブ10において、第2の層2が熱伝導性フッ素系樹脂により形成された層である場合、第2の層2に含まれる熱伝導性フィラーが当該含有量であることが好ましい。
 第2の層2には、カーボンブラックなどの他のフィラー(熱伝導性フィラーとは異なるフィラー)が含まれていてもよい。他のフィラーとしては、特に制限されないが、耐摩耗性を向上させる観点から、カーボンブラック、シリカ、マイカ、酸化亜鉛、酸化クロム、PTFE、高分子シリコンなどが挙げられる。他のフィラーは、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
 第2の層2に他のフィラーが含まれる場合、他のフィラーの含有量としては、特に制限されないが、耐摩耗性を効果的に向上させる観点からは、好ましくは0.1~10質量%程度が挙げられる。
 さらに、第2の層2には、必要に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、滑剤、防曇剤、スリップ剤、難燃剤、表面調整剤等の公知の画像形成装置用チューブに使用される添加剤を少なくとも1種含んでいてもよい。これらの添加剤が含まれる場合、各添加剤の含有量としては、特に制限されないが、それぞれ、好ましくは0.1~10質量%程度が挙げられる。
 第2の層2の厚みとしては、特に制限されないが、前記の温度差をより効果的に低減する観点から、好ましくは20~150μm程度、より好ましくは50~100μm程度が挙げられる。
 本発明の画像形成装置用チューブ10の製造方法としては、本発明の画像形成装置用チューブ10の構成となるようにして、公知のチューブの製造方法を適用することができる。例えば、画像形成装置用チューブ10が、外表面を構成している第1の層の単層により構成されている場合、第1の層1を構成する熱伝導性フッ素系樹脂を融押出成形により円筒形状に押し出した後、冷却しながら平坦状にローラに巻き取る方法が挙げられる。溶融押出成形は、例えば、二軸押出機を用いて行うことができる。
 また、画像形成装置用チューブ10が、少なくとも、外表面を構成している第1の層1と、第1の層1の内側に位置する第2の層2とを有する複層により構成されている場合、第1の層1を形成する樹脂と、第2の層2を形成する樹脂とを、溶融押出成形により円筒形状に押し出した後、冷却しながら平坦状にローラに巻き取る方法が挙げられる。溶融押出成形は、例えば、二軸押出機を用いて行うことができる。また、第1の層1と第2の層2とが積層された状態でチューブを形成する方法としては、例えば、環状ダイスを備えた2種2層の二軸押出機を用い、各層を構成する樹脂を共押出しする方法が挙げられる。
 本発明の画像形成装置用チューブ10は、画像形成装置用チューブとして好適に使用することができる。
2.定着部材
 本発明の定着部材は、本発明の画像形成装置用チューブ10を表面層として備えている。例えば、本発明の画像形成装置用チューブ10を定着ベルト11または加圧ベルト12に用いる場合、定着ベルト11または加圧ベルト12は、図2の模式図に示されるように、少なくとも、基材層3と表面層(画像形成装置用チューブ10)とを備える積層体とすることができる。また、図示を省略するが、定着ベルト11または加圧ベルト12は、少なくとも、基材層3と、後述の弾性層4と、表面層(画像形成装置用チューブ10)とを備える積層体とすることもできる。
 基材層3としては、特に制限されず、公知の定着部材の基材層に使用されている樹脂または金属により構成することができる。樹脂としては、例えば、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニルスルホン(PPSU)等が挙げられる。金属としては、例えば、ニッケルなどが挙げられる。
 基材層3の厚みとしては、特に制限されないが、好ましくは50~200μm程度、より好ましくは60~160μm程度が挙げられる。
 さらに、本発明の画像形成装置用チューブ10を定着ロール13または加圧ロール14に用いる場合、定着ロール13または加圧ロール14は、図3に示されるように、少なくとも、芯金5と、芯金5を被覆する弾性層4と、弾性層4の上に形成された表面層(画像形成装置用チューブ10)とを備える構成とすることができる。
 芯金5を構成する金属としては、特に制限されず、公知の定着ロール13または加圧ロール14に使用される金属を使用することができる。金属としては、好ましくはニッケル、ステンレス鋼(SUS)などが挙げられる。
 また、定着ベルト11、加圧ベルト12、定着ロール13または加圧ロール14において、弾性層4を構成する弾性体としては、特に制限されず、公知の定着部材に使用されるものが挙げられ、好ましくはシリコーンゴムが挙げられる。弾性層4の厚みとしては、特に制限されないが、例えば定着ロールであれば3000~6000μm程度が好ましく、例えば定着ベルトであれば100~400μm程度が好ましい。
 本発明の画像形成装置用チューブ10を表面層として備える定着ベルト11または加圧ベルト12は、表面層(画像形成装置用チューブ10)の内面に基材層3の外面を重ね合わせる公知の方法により製造することができる。表面層(画像形成装置用チューブ10)は、前述の通り、例えば溶融押出成形により製造することができる。同様に、基材層3も、溶融押出成形により製造することができる。また、表面層(画像形成装置用チューブ10)の内面に基材層3の外面を重ね合わせる際に、表面層(画像形成装置用チューブ10)と基材層3との間に弾性層4を配置してもよい。
 また、定着ロール13及び加圧ロール14は、それぞれ、円筒形状の芯金5の外表面上に弾性層及び表面層を順次形成する方法や、弾性層4と表面層の積層体に芯金5を挿入する方法などの公知の方法により製造することができる。
 以下に、実施例及び比較例を示して本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は、実施例に限定されない。なお、実施例及び比較例で使用した原料は、以下の通りである。
<フッ素系樹脂>
・フッ素系樹脂A:PFA樹脂(三井ディポンフロロケミカル製PFA350J)
・フッ素系樹脂B:カーボンブラック含有PFA樹脂(三井ディポンフロロケミカル製導電性PFA カーボンブラック含有量8質量%、体積抵抗107Ω/□以下)
<熱伝導性フィラー>
・熱伝導性フィラーA:グラファイト(イメリス・グラファイト&カーボン社製 鱗片状グラファイト“TIMREX C-THERM”) 熱伝導率300W/m・K
・熱伝導性フィラーB:グラファイト(イメリス・グラファイト&カーボン社製 球状グラファイト“TIMREX KS44”) 熱伝導率300W/m・K
・熱伝導性フィラーC:窒化ホウ素(モーメンティブ・パフォーマンス・マテリアル社製 窒化ホウ素 “PT180”) 熱伝導率60W/m・K
<実施例1>
 熱伝導性フィラーA(表1に記載の含有量:10質量%)とフッ素系樹脂A(PFA樹脂、90質量%)を乾式混合して、混合物を得た。次いで、得られた混合物を2軸混練押出機にて250~350℃で押出成型を行い、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを作製した。次に、環状ダイスを用い、得られた熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを単軸押出機で300~420℃でチューブ状押出成形を行い、フッ素系樹脂チューブ(厚み30μm、内径30mm)を得た。
<実施例2>
 熱伝導性フィラーA(表1に記載の含有量:20質量%)とフッ素系樹脂A(PFA樹脂、80質量%)を乾式混合して、混合物を得た。次いで、得られた混合物を2軸混練押出機にて250~350℃で押出成型を行い、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを作製した。次に、環状ダイスを用い、得られた熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを単軸押出機で300~420℃でチューブ状押出成形を行い、フッ素系樹脂チューブ(厚み30μm、内径30mm)を得た。
<実施例3>
 熱伝導性フィラーA(表1に記載の含有量:20質量%)とフッ素系樹脂B(カーボンブラック含有PFA樹脂、80質量%)を乾式混合して、混合物を得た。次いで、得られた混合物を2軸混練押出機にて250~350℃で押出成型を行い、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを作製した。次に、環状ダイスを用い、得られた熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを単軸押出機で300~420℃でチューブ状押出成形を行い、フッ素系樹脂チューブ(厚み30μm、内径30mm)を得た。
<実施例4>
 熱伝導性フィラーB(表1に記載の含有量:10質量%)とフッ素系樹脂A(PFA樹脂、90質量%)を乾式混合して、混合物を得た。次いで、得られた混合物を2軸混練押出機にて250~350℃で押出成型を行い、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを作製した。次に、環状ダイスを用い、得られた熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを単軸押出機で300~420℃でチューブ状押出成形を行い、フッ素系樹脂チューブ(厚み30μm、内径30mm)を得た。
<実施例5>
 熱伝導性フィラーC(表1に記載の含有量:10質量%)とフッ素系樹脂A(PFA樹脂、90質量%)を乾式混合して、混合物を得た。次いで、得られた混合物を2軸混練押出機にて250~350℃で押出成型を行い、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを作製した。次に、環状ダイスを用い、得られた熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを単軸押出機で300~420℃でチューブ状押出成形を行い、フッ素系樹脂チューブ(厚み30μm、内径30mm)を得た。
<比較例1>
 フッ素系樹脂A(PFA樹脂、100質量%)を2軸混練押出機にて250~350℃で押出成型を行い、フッ素系樹脂ペレットを作製した。次に、環状ダイスを用い、得られたフッ素系樹脂ペレットを単軸押出機で300~420℃でチューブ状押出成形を行い、フッ素系樹脂チューブ(厚み30μm、内径30mm)を得た。
<比較例2>
 熱伝導性フィラーB(表1に記載の含有量:30質量%)とフッ素系樹脂A(PFA樹脂、70質量%)を乾式混合して、混合物を得た。次いで、得られた混合物を2軸混練押出機にて250~350℃で押出成型を行い、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを作製した。次に、環状ダイスを用い、得られた熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを単軸押出機で300~420℃でチューブ状押出成形を行なったが、フッ素系樹脂チューブを得ることができなかった。
<実施例6>
 熱伝導性フィラーA(表1に記載の含有量:10質量%)とフッ素系樹脂A(PFA樹脂、90質量%)を乾式混合して、混合物を得た。次いで、得られた混合物を2軸混練押出機にて250~350℃で押出成型を行い、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを作製した。次に、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂が第2の層(内層、25μm)、フッ素系樹脂Aが第1の層(表層、5μm)となるように、環状ダイスを備えた2種2層の押出機を用い、共押出により、300~420℃でチューブ状押出成形を行い、フッ素系樹脂チューブ(厚み30μm、内径30mm)を得た。
<実施例7>
 熱伝導性フィラーA(表1に記載の含有量:20質量%)とフッ素系樹脂A(PFA樹脂、80質量%)を乾式混合して、混合物を得た。次いで、得られた混合物を2軸混練押出機にて250~350℃で押出成型を行い、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを作製した。次に、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂が第2の層(内層、25μm)、フッ素系樹脂Aが第1の層(表層、5μm)となるように、環状ダイスを備えた2種2層の押出機を用い、共押出により、300~420℃でチューブ状押出成形を行い、フッ素系樹脂チューブ(厚み30μm、内径30mm)を得た。
<実施例8>
 熱伝導性フィラーA(表1に記載の含有量:20質量%)とフッ素系樹脂A(PFA樹脂、80質量%)を乾式混合して、混合物を得た。次いで、得られた混合物を2軸混練押出機にて250~350℃で押出成型を行い、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂ペレットを作製した。次に、熱伝導性フィラー含有フッ素系樹脂が第2の層(内層、15μm)、フッ素系樹脂Aが第1の層(表層、15μm)となるように、環状ダイスを備えた2種2層の押出機を用い、共押出により、300~420℃でチューブ状押出成形を行い、フッ素系樹脂チューブ(厚み30μm、内径30mm)を得た。
<厚みの測定>
 実施例及び比較例で得られたフッ素系樹脂チューブについて、それぞれ、JIS Z8724「色の測定方法-光源色」(装置の原理)の規定に準拠し、大塚電子製のマルチチャンネル分光器MCPD-9800を用いて各層の厚みを測定した。測定においては、投光用ファイバーと受光用ファイバーを1つにまとめたY型ファイバーを用いて、サンプル面に対し光を垂直入射し、垂直に反射した光を計測した。測定条件は、波長範囲900nm~1900nm、露光時間250ms、積算回数1回とした。結果を表1に示す。
<軸方向の熱拡散率Aの測定>
 光交流法熱拡散率測定装置(アドバンス理工社製のLaserPIT)を用い、上記で得られた各フッ素系樹脂チューブ(軸方向zの長さ30m)の表面に、熱電対を銀ペーストで接着して軸方向の熱拡散率Aを測定した。測定箇所は、両端部と中央部の3箇所で行った。結果を表1に示す。
<厚み方向の熱拡散率Bの測定>
 断熱材熱伝導率測定装置(アイフェイズモバイル、温度波を利用した熱拡散率・熱伝導率・熱浸透率測定システム)を用い、上記で得られた各フッ素系樹脂チューブの軸方向の中央部について、厚み方向の熱拡散率Bを測定した。結果を表1に示す。
<中央部と端部の温度差の評価>
 内側から順に、芯金、シリコンゴム、フッ素系樹脂チューブが積層されたの定着用加圧ロール(図4参照)を用意し、連続通紙試験(A4版の原稿を10万の連続通紙試験)を実施した。連続通紙試験直後に、加圧ロール端部の温度を測定して、比較例1と比較した端部温度の改善効果(上昇が抑制された温度)を評価した。結果を表1に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1に示されるように、実施例1~8では、端部温度の改善効果が好適に発揮されており、実施例2~4,7では、端部温度の改善効果が特に大きかった。
1…第1の層
1a…外表面
2…第2の層
3…基材層
4…弾性層
5…芯金
10…画像形成装置用チューブ
11…定着ベルト
12…加圧ベルト
13…定着ロール
14…加圧ロール

Claims (11)

  1.  画像形成装置用チューブであって、
     軸方向の熱拡散率Aが3.5×10-72/s以上であり、
     厚み方向の熱拡散率Bが3.5×10-72/s以下であり、
     前記熱拡散率Aから前記熱拡散率Bを減じた値が、3.0×10-7以上である、画像形成装置用チューブ。
  2.  熱伝導性フィラーを含んでいる、請求項1に記載の画像形成装置用チューブ。
  3.  外表面を構成している第1の層の単層により構成されている、請求項1または2に記載の画像形成装置用チューブ。
  4.  少なくとも、外表面を構成している第1の層と、前記第1の層の内側に位置する第2の層とを有する複層により構成されている、請求項1または2に記載の画像形成装置用チューブ。
  5.  前記第2の層に熱伝導性フィラーが含まれている、請求項4に記載の画像形成装置用チューブ。
  6.  前記第2の層の厚みが、前記第1の層の厚みよりも大きい、請求項4又は5に記載の画像形成装置用チューブ。
  7.  少なくとも、基材層と、表面層とを備える積層体からなる定着ベルトであって、
     前記表面層が、請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置用チューブにより構成されている、定着ベルト。
  8.  少なくとも、芯金と、前記芯金を被覆する弾性層と、前記弾性層の上に形成された表面層とを備える定着ロールであって、
     前記表面層が、請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置用チューブにより構成されている、定着ロール。
  9.  少なくとも、基材層と、表面層とを備える積層体からなる加圧ベルトであって、
     前記表面層が、請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置用チューブにより構成されている、加圧ベルト。
  10.  少なくとも、芯金と、前記芯金を被覆する弾性層と、前記弾性層の上に形成された表面層とを備える加圧ロールであって、
     前記表面層が、請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置用チューブにより構成されている、加圧ロール。
  11.  チューブの画像形成装置への使用であって、
     前記チューブは、
     軸方向の熱拡散率Aが3.5×10-72/s以上であり、
     厚み方向の熱拡散率Bが3.5×10-72/s以下であり、
     前記熱拡散率Aから前記熱拡散率Bを減じた値が、3.0×10-7以上である、
     画像形成装置へのチューブの使用。
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