WO2020025995A1 - 半導体装置、パワーモジュール及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、パワーモジュール及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

互いに対向する第1主面(11)と第2主面(12)を有し、第1主面(11)に溝が形成されている導電性の半導体基板(10)と、溝の側面の面法線方向に沿って積層された、それぞれが第1導電層(2A)と第2導電層(2B)のいずれかである複数の導電層と、複数の導電層のうち溝の側面に最近接の導電層と溝の側面との間、及び複数の導電層の相互間にそれぞれ配置された誘電層(30)と、溝の外部に配置され、第1導電層(2A)と電気的に接続する第1電極(41)と、溝の外部に配置され、第2導電層(2B)と電気的に接続する第2電極42とを備え、第1導電層(2A)が半導体基板(10)と電気的に絶縁され、溝の内部で第2導電層(2B)と電気的に接続された半導体基板(10)が、第2電極(42)と電気的に接続されている。

Description

半導体装置、パワーモジュール及び半導体装置の製造方法
 本発明は、半導体コンデンサを有する半導体装置、パワーモジュール及び半導体装置の製造方法に関するものである。
 半導体コンデンサとして、半導体基板の表面に形成した溝の内部にコンデンサ構造体を形成した構成が用いられている。例えば、溝の内部に導電層と誘電層を交互に積層したコンデンサ構造体の構成が開示されている(特許文献1参照。)。
特表2009−515353号公報
 しかしながら、特許文献1に記載されたコンデンサ構造体は、溝の内部に形成した導電層の一部を半導体基板の表面まで延設し、半導体基板の表面において導電層の上面に正負の電極をそれぞれ設ける構成である。つまり、電極から溝の内壁面に沿って形成された導電層に電荷を充電する際に、導電層の全体に電荷が充填されるまでに導電層を流れる電流の経路が長くなる。このため、溝の内部で導電層を薄く形成した部位では、導電層と電極との間の等価直列抵抗(ESR)が増大するという問題があった。
 本発明は、半導体基板の溝の内部に形成されるコンデンサ構造体における等価直列抵抗の増大を抑制できる半導体装置、パワーモジュール及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
 本発明の一態様に係る半導体装置は、導電性の半導体基板の第1主面に形成された溝の内部に誘電層を介して積層された第1導電層及び第2導電層と、第1導電層と電気的に接続する第1電極と、第2導電層と電気的に接続する第2電極を備え、第1導電層が半導体基板と電気的に絶縁され、溝の内部で第2導電層と電気的に接続された半導体基板が第2電極と電気的に接続されていることを要旨とする。
 本発明の他の態様に係るパワーモジュールは、導電性の半導体基板の第1主面に形成された溝の内部に誘電層を介して積層された第1導電層及び第2導電層によりキャパシタ構造体が形成され、第1導電層と電気的に接続する第1電極、第2導電層及び半導体基板と電気的に接続する第2電極を有する半導体装置と、半導体装置の第1電極又は第2電極と電気的に主電極が接続するパワー半導体素子とを組み合わせて構成されていることを要旨とする。
 本発明の他の態様に係る半導体装置の製造方法は、導電性の半導体基板の第1主面に形成された溝の内部に、誘電層を介して第1導電層と第2導電層を積層する工程と、第2導電層を半導体基板と溝の底部で電気的に接続させるために、溝の底部に形成された第1導電層及び誘電層を除去する工程を含み、第1主面の溝の外部を絶縁保護膜で覆った後に、溝の底部に形成された第1導電層及び誘電層を除去することを要旨とする。
 本発明によれば、半導体基板の溝の内部に形成されるコンデンサ構造体における等価直列抵抗の増大を抑制できる半導体装置、パワーモジュール及び半導体装置の製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。 比較例の半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の電流経路を説明するための模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その1)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その2)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その3)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その4)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その5)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その6)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その7)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その8)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その9)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その10)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その11)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その12)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その13)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の冷却装置を配置した構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の冷却装置を配置した他の構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を用いたパワーモジュールの例を示す模式的な斜視図である。 図19に示したパワーモジュールの回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その1)。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その2)。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その3)。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その4)。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その5)。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その6)。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その1)。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その2)。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その3)。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その4)。
 以下に、図面を参照して実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる部分を含む。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
 (第1の実施形態)
 図1に示す本発明の第1の実施形態に係る半導体装置1は、互いに対向する第1主面11と第2主面12を有し、第1主面11に溝が形成されている導電性の半導体基板10と、溝の側面の面法線方向に沿って積層された複数の導電層を備える。図1は、第1主面11に形成された溝の短手方向に沿った断面図である。
 溝の内部に配置された複数の導電層のそれぞれは、第1導電層2Aと第2導電層2Bのいずれかである。以下において、第1導電層2Aと第2導電層2Bを総称して「導電層20」という。図1に示した半導体装置1では、導電層20のうち溝の側面に最近接の導電層を1番目の導電層として、導電層20のうちの奇数番目の導電層が第1導電層2Aである。即ち、導電層21及び導電層23が第1導電層2Aである。一方、導電層20のうちの偶数番目の導電層が第2導電層2Bである。即ち、導電層22が第2導電層2Bである。
 図1に示すように、導電層20のうち溝の側面に最近接の導電層と溝の側面との間、及び導電層20の相互間には、誘電層31~33(以下において、「誘電層30」と総称する。)がそれぞれ配置されている。即ち、溝の側面と導電層21との間に誘電層31が配置され、導電層21と導電層22との間に誘電層32が配置され、導電層22と導電層23との間に誘電層33が配置されている。第1導電層2A、誘電層30及び第2導電層2Bの積層によって、コンデンサが構成される。
 第1導電層2Aは、誘電層30によって半導体基板10と電気的に絶縁されている。一方、第2導電層2Bは、溝の内部で半導体基板10と電気的に接続されている。即ち、図1に示すように、溝の底部で第2導電層2Bの下端が半導体基板10と接触している。
 半導体装置1は、第1導電層2Aと電気的に接続する第1電極41と、第2導電層2Bと電気的に接続する第2電極42を更に備える。第1電極41及び第2電極42は、溝の外部に配置されている。
 図1に示した半導体装置1では、半導体基板10の第1主面11に第1電極41が配置され、溝の外側において第1電極41と第1導電層2Aが接続されている。即ち、溝の内部に形成した第1導電層2Aの一部が第1主面11まで延設され、第1主面11において第1導電層2Aと第1電極41が電気的に接続されている。図1に示す半導体装置1の第1主面11には、溝の内部から第1主面11まで延設された誘電層30、及び溝の外側に形成された絶縁保護膜51及び絶縁保護膜52も配置されている。第1電極41は、誘電層30、絶縁保護膜51及び絶縁保護膜52に設けられた開口部で、第1導電層2Aと接続している。絶縁保護膜51及び絶縁保護膜52の詳細は後述する。
 第2電極42は、半導体基板10の第2主面12に配置されている。第2導電層2Bが溝の内部で半導体基板10と電気的に接続されているため、導電性の半導体基板10を介して、第2電極42が第2導電層2Bと電気的に接続される。
 以下に、図1に示した半導体装置1の動作について説明する。第1電極41に正の電圧を印加し、第2電極42に負の電圧を印加すると、第1導電層2Aに正電荷が充電され、半導体基板10に形成された溝の側壁及び第2導電層2Bに負電荷が充電される。そして、誘電層30の内部で分極が起こり、静電容量が発生する。このとき、第1導電層2Aである導電層21と導電層23が電気的に接続され、第2導電層2Bである導電層22と半導体基板10が電気的に接続されている。したがって、半導体装置1は、誘電層31、誘電層32及び誘電層33をそれぞれ有する3つのコンデンサを並列接続した構成である。このように、図1に示した半導体装置1によれば、単位面積当たりの容量密度を大きく向上させたコンデンサ構造体を実現できる。
 また、半導体装置1によれば、コンデンサ構造体の等価直列抵抗(ESR)を低減することができる。以下に、図2に示した比較例の半導体装置と対比して、半導体装置1によるESRの低減について説明する。
 図2に示した半導体装置は、導電性の半導体基板10の第1主面11に形成した溝の内部に、導電層20a、導電層20bを積層した構造である。溝の側面と導電層20aの間に誘電層30aが配置され、導電層20aと導電層20bの間に誘電層30bが配置されている。そして、溝の残余の領域が誘電層30cによって埋め込まれている。このように、図2に示した半導体装置は、半導体基板10の第1主面11に形成された溝に、導電層と誘電層を交互に積層したコンデンサ構造体が形成された構成である。なお、半導体基板10の溝の形成された主面に、導電層20a及び導電層20bの端部が延設されている。
 図2に示した比較例の半導体装置では、例えば導電層20bに電荷を充電するために、破線の矢印で電流経路を示したように、半導体基板10の主面にそれぞれ配置された導電層20bの両端部の間に電流Iaを流す必要がある。つまり、溝の深さの2倍以上の距離で溝の内部の導電層に電流を流す必要がある。溝の側面に配置する導電層の膜厚を厚くすることには制限があるため、図2に示した比較例の半導体装置のESRは大きい。
 これに対し、図1に示した半導体装置1では、溝の底部において第2導電層2Bと半導体基板10とを電気的に接続している。このため、第2導電層2Bに負電荷を充電させるためには、図3に電流経路を破線で示すように、第2主面12に配置した第2電極42から第2導電層2Bの上端まで過渡的な電流Iを流せばよい。つまり、図2に示した比較例の半導体装置の電流経路と比べて、半導体装置1の電流経路は直線状で非常に短く、ESRを低減することができる。
 以下に、図面を参照して、第1の実施形態に係る半導体装置1の製造方法を説明する。なお、以下に述べる半導体装置1の製造方法は一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により実現可能である。
 先ず、導電性を有する半導体基板10の第1主面11に溝を形成する。半導体基板10には、例えば抵抗率が1E−4~1E−5Ωcm程度の高不純物濃度のシリコン基板などが使用される。半導体基板10はp型半導体基板でもn型半導体基板でもよい。
 例えば、図4に示すように、半導体基板10の第1主面11に形成したマスク材111をエッチングマスクに用いて、第1主面11に溝100を形成する。即ち、第1主面11の全面にマスク材111を形成した後、溝100を形成する領域が露出するようにマスク材111のパターニングを行う。そして、マスク材111をエッチングマスクに用いたドライエッチングによって、半導体基板10の第1主面11をエッチングし、溝100を形成する。
 なお、マスク材111のパターニングには、例えば下記の工程を用いる。即ち、熱CVD法やプラズマCVD法を用いて、マスク材111としてシリコン酸化膜を形成する。そして、マスク材111の上にフォトレジスト膜を配置する(図示せず)。フォトリソグラフィ技術によりパターニングを行ったフォトレジスト膜をエッチングマスクにして、フッ酸を用いたウェットエッチングや反応性イオンエッチングなどのドライエッチングを用いて、マスク材111をエッチングする。その後、フォトレジスト膜を酸素プラズマや硫酸などで除去することにより、マスク材111のパターニングが完了する。
 マスク材111を除去した後、図5に示すように、半導体基板10の表面に誘電層31を形成する。誘電層31には、例えばシリコン酸化膜を用いる。その場合、シリコン酸化膜の形成方法としては、熱酸化法や熱CVD法を用いることができる。なお、減圧条件で熱CVD法を用いることによって、溝100が深い場合にもカバレッジよくシリコン酸化膜を形成できる。
 次いで、図6に示すように、誘電層31を覆うように導電層21を形成する。導電層21などの導電層20には、例えば多結晶シリコン膜を用いることができる。多結晶シリコン膜の形成には減圧CVD法などを用いる。なお、多結晶シリコン膜を形成した後にオキシ塩化リン(POCl)中で950℃のアニール処理することで、n型の多結晶シリコン膜が形成され、導電層20に導電性を持たせることができる。
 その後、図7に示すように、溝100外部に形成された導電層21を覆うように第1主面11上に絶縁保護膜51を形成する。絶縁保護膜51は、この後のエッチング工程において溝100の外部に形成された導電層21を保護する目的で形成される。絶縁保護膜51には、例えば、プラズマCVD法や熱CVDを用いて形成されるシリコン酸化膜などを用いることができる。
 次に、図8に示すように、ドライエッチングによって溝100の底部に形成された誘電層31及び導電層21を選択的に除去し、溝100の底部で半導体基板10を露出させる。このとき、エッチング方向に指向性を持たせることによって、溝100の側面に形成された誘電層31及び導電層21がエッチングされることを抑制できる。
 次に、図9に示すように、半導体基板10の表面を覆うように誘電層32を形成する。例えば、熱酸化法や熱CVD法を用いて、誘電層32としてシリコン酸化膜を形成する。
 その後、溝100の外部に形成された誘電層32を覆うように絶縁保護膜52を形成した後、ドライエッチングによって図10に示すように溝100の底部に形成された誘電層32を選択的に除去する。これにより、溝100の底部で半導体基板10を露出させる。絶縁保護膜52は、このエッチング工程において溝100の外部に形成された誘電層32を保護する目的で形成される。絶縁保護膜52には、絶縁保護膜51と同様にシリコン酸化膜などを用いることができる。
 次に、図11に示すように、誘電層32を覆うように導電層22を形成する。導電層22には、導電層21と同様に多結晶シリコン膜などを用いることができる。溝100の底部で半導体基板10が露出しているため、導電層22と半導体基板10とが溝100の底部で電気的に接続される。
 次いで、図12に示すように、ドライエッチングによって溝100の外部及び溝100の底部に形成された導電層22を選択的に除去する。なお、第1主面11で溝100の外部に形成された導電層22が残らないようにする必要はあるが、溝100の底部においては導電層22が残ってもよい。この導電層22のエッチング工程においてエッチング方向に指向性を持たせることによって、溝100の側面に形成された導電層22のエッチングを抑制することができる。
 次に、図13に示すように、半導体基板10の表面を覆うように誘電層33を形成する。誘電層33には、例えばシリコン酸化膜などを用いることができる。
 その後、図14に示すように、溝100を埋め込むように導電層23を形成する。導電層23には、導電層21や導電層22と同様に多結晶シリコン膜などを用いることができる。
 次いで、第1主面11において、溝100の外部の所定の位置に導電層21の一部を露出させる。即ち、図15に示すように、マスク材112をエッチングマスクに用いて、第1主面11に形成された絶縁保護膜51、誘電層32、絶縁保護膜52、誘電層33及び導電層23を貫通するコンタクトホール120を形成する。例えばマスク材112にフォトレジスト膜を使用し、フォトリソグラフィ技術を用いてマスク材112をパターニングする。そして、ドライエッチングによってコンタクトホール120を形成する。
 マスク材112を除去した後、図16に示すように、コンタクトホール120の内部に配置される導電性のコンタクト膜60を、半導体基板10の第1主面11に形成する。コンタクト膜60によって、導電層21、導電層23及び第1電極41の電気的な接続を確実にできる。コンタクト膜60には、多結晶シリコン膜などを用いることができる。
 その後、コンタクト膜60を覆って第1主面11に第1電極41を形成し、第2主面12に第2電極42を形成する。以上により、図1に示した半導体装置が完成する。
 なお、第1電極41や第2電極42の材料としては金属が一般的である。例えば、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)などの金属材料や、チタン/ニッケル/銀(Ti/Ni/Ag)などの積層膜を第1電極41及び第2電極42に使用できる。第1電極41及び第2電極42は、例えば金属膜をエッチングして形成する。即ち、スパッタ法や電子ビーム(EB)蒸着法などにより金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて形成したマスク材を使用したドライエッチングにより金属膜をエッチングして、第1電極41及び第2電極42を形成する。
 上記の製造方法では、図8や図10に示すように、溝100の外部を絶縁保護膜51や絶縁保護膜52で覆った後に、溝100の底部に形成された導電層20や誘電層30をエッチング除去する。このため、第1主面11で溝100の外部に形成され、除去する必要のない導電層20や誘電層30が保護される。これにより、溝100の外部に形成された導電層20を、半導体基板10の表面での配線に利用することができる。
 また、図8や図10に示すように、絶縁保護膜51や絶縁保護膜52を、その端部が溝100の開口部において溝100の側面よりも内側にせり出した形状に形成してもよい。これにより、プラズマを用いたエッチングによって溝100の底部に形成された導電層20や誘電層30を除去する工程において、溝100の深さが深い場合でも、溝100の側面に形成された導電層20や誘電層30を保護することができる。なお、導電層20が多結晶シリコン膜である場合、減圧CVD法などにより導電層20が形成される。この場合、溝100の側面から多結晶シリコン膜が形成されるため、絶縁保護膜51や絶縁保護膜52が溝100の開口部において内側にせり出した形状あっても、導電層20を容易に形成できる。
 半導体装置1では、コンタクトホール120の内部に配置されるコンタクト膜60によって、第1導電層2Aの各層と第1電極41とを確実に接続できる。例えば、層数が増えてコンタクトホール120が深くなった場合に、第1電極41に使用する材料によってはコンタクトホール120を完全に埋め込むことが難しい場合がある。しかし、コンタクト膜60をコンタクトホール120の内部に形成することにより、第1主面11において第1導電層2Aの各層と第1電極41が相互に電気的に接続される。しかし、導電層20や誘電層30の層数が少なく、コンタクトホール120が第1電極41によって確実に埋め込まれる深さである場合には、コンタクト膜60を形成しなくてもよい。
 半導体基板10には、例えば単結晶シリコン基板を使用できる。これにより、一般的な半導体プロセスを適用でき、半導体装置1を製造しやすい。更に、半導体基板10を酸化して生成する良質なシリコン酸化膜を、誘電層30として半導体基板10の全面に高い均一性で形成できる。また、半導体基板10に多結晶シリコン基板を使用してもよい。これにより、半導体基板10のコストを低減することができる。
 上記では、誘電層30がシリコン酸化膜である場合を例示的に説明した。しかし、誘電層30にシリコン酸化膜以外の材料を使用してもよい。例えば、誘電層30にシリコン窒化膜を使用してもよい。誘電層30を半導体プロセスで一般的に用いられるシリコン酸化膜やシリコン窒化膜とすることにより、高品質な誘電層を形成することができる。
 或いは、誘電層30が、異なる材料からなる複数の誘電体膜を積層した構造であってもよい。例えば、応力により歪む方向が異なる誘電体膜を積層することにより、誘電層30全体の応力による歪みを抑制できる。また、絶縁破壊電界の大きな誘電体膜と、それよりは絶縁破壊電界は低いが誘電率の高い誘電体膜を積層することにより、誘電層30全体の絶縁破壊電界や誘電率のバランスを、コンデンサ構造体に要求される特性に応じた最適値に設定することができる。例えば、誘電層30を、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜を含む積層構造にしてもよい。
 上記では、導電層20の層数の合計が3層である場合について例示的に説明した。しかし、半導体基板10の溝の内部に積層する導電層20の層数は3層に限られない。例えば、第1導電層2Aと第2導電層2Bが1層ずつであってもよい。これにより、製造工程を短縮することができる。一方、積層する導電層20の層数が多いほど、単位面積当たりの容量密度をより大きくすることができる。このため、導電層20の層数の合計が4層以上であってもよい。
 また、図1に示した半導体装置1では、溝の側面に最近接の導電層を1番目の導電層として、奇数番目である第1導電層2Aが互いに電気的に接続され、偶数番目である第2導電層2Bが互いに電気的に接続されている。このように第1導電層2Aと第2導電層2Bとを誘電層30を介して交互に積層することによって、単位面積当たりの容量密度を最も大きくすることができる。
 なお、導電層20と誘電層30との積層構造によって溝100を隙間なく埋め込むことにより、積層構造の層数が同数であり且つ溝100が埋め込まれていない場合と比較して、導電層20の断面積が大きくなる。これにより、コンデンサ構造体のESRを低減させることができる。
 以上に説明したように、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置1では、第2導電層2Bと導電性の半導体基板10が溝の内部で電気的に接続されると共に、半導体基板10と電気的に接続される第2電極42が第2主面12に配置されている。このため、半導体基板10を介する短い電流経路により、第2導電層2Bに電荷が充電される。このため、コンデンサ構造体のESRを低減することができる。
 なお、半導体基板10の第1主面11及び第2主面12の少なくともいずれかに対向して、半導体装置1を冷却する冷却装置を配置してもよい。図17は、半導体基板10の第2主面12側に、第2電極42との間に配置された絶縁体200を介して冷却装置300を配置した実施例である。また、図18は、半導体基板10の第1主面11側に、第1電極41との間に配置された絶縁体200を介して冷却装置300を配置した実施例である。半導体基板10の第1主面11もしくは第2主面12に対向させて冷却装置300を配置することにより、導電層20の温度上昇などに起因するコンデンサ構造体のESRの増大を抑制できる。冷却装置300には、例えば、アルミニウムなどの熱伝導性の高い材料を使用した冷却フィンなどを使用できる。
 また、半導体装置1は、パワー半導体素子と組み合わせてパワーモジュールを構成することができる。図19に、半導体装置1と、第1のパワー半導体素子T1及び第2のパワー半導体素子T2によりパワーモジュールを構成した例を示す。半導体装置1の第2電極42に第1のパワー半導体素子T1のドレイン電極D1が接続し、第1電極41に第2のパワー半導体素子T2のソース電極S2が接続する。そして、第1のパワー半導体素子T1のソース電極S1と第2のパワー半導体素子T2のドレイン電極D2が電気的に接続されている。
 第1のパワー半導体素子T1や第2のパワー半導体素子T2は、例えばMOSトランジスタである。図20に、図19に示した半導体装置1、第1のパワー半導体素子T1及び第2のパワー半導体素子T2により構成されるパワーモジュールの回路図を示す。このパワーモジュールは、以下のようにインバータモジュールとして動作する。
 即ち、半導体装置1の第2電極42上にインバータの上アームの第1のパワー半導体素子T1を配置し、第1のパワー半導体素子T1のドレイン電極D1と第2電極42を電気的に接続する。そして、第1電極41上にインバータの下アームの第2のパワー半導体素子T2を配置して、第2のパワー半導体素子T2のソース電極S2と第1電極41を電気的に接続する。上アームの第1のパワー半導体素子T1のソース電極S1は、下アームの第2のパワー半導体素子T2のドレイン電極D2と中間電極Vmで電気的に接続する。第1のパワー半導体素子T1のドレイン電極D1と第2電極42とが接続する正電極Vpに正電位が印加され、第2のパワー半導体素子T2のソース電極S2と第1電極41とが接続する負電極Vnに負電位が印加される。これにより、図19に示したパワーモジュールがインバータモジュールとして動作する。
 図19に示したパワーモジュールでは、パワー半導体素子の動作時に発生する熱が半導体装置1のコンデンサ構造体を介して放熱される。また、コンデンサ構造体の電極とパワー半導体素子の電極が直接に接続されているため、パワーモジュールの内部寄生インタクタンスが低減される。このため、パワー半導体素子のスイッチング動作時に発生するサージ成分が低減され、低損失なパワーモジュールを実現できる。
 (第2の実施形態)
 図21に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置1を示す。図21に示した半導体装置1は、溝の内部に形成される導電層20と誘電層30の層数が、図1に示した半導体装置1よりも多い。このため、半導体装置1に形成されるコンデンサ構造体の容量を大きくすることができる。その他の構成については第1の実施形態と同様である。
 図21に示した半導体装置1では、溝の内部に7層の導電層20と7層の誘電層30が交互に配置されている。図21に示すように、溝の側面に最近接の導電層を1番目の導電層として、奇数番目の導電層が互いに電気的に接続され、第1電極41と電気的に接続されている。つまり、奇数番目の導電層である導電層21、23、25、27が第1導電層2Aである。一方、偶数番目の導電層が互いに電気的に接続され、半導体基板10を介して第2電極42と電気的に接続されている。つまり、偶数番目の導電層である導電層22、24、26が第2導電層2Bである。
 図21に示すように、第1導電層2Aの各層のそれぞれは、第1主面11に延設した領域において、第1主面11に配置された第1電極41とコンタクト膜60を介するなどして電気的に接続されている。第2導電層2Bの各層は、溝の底部で半導体基板10と接続し、半導体基板10を介して第2主面12に配置された第2電極42と電気的に接続されている。溝の側面と導電層21の間に誘電層31が配置され、導電層21~27の相互間に、誘電層32~37が配置されている。
 上記のように、図21に示した半導体装置1は、7つのコンデンサを並列接続した構成である。以下に、図面を参照して第2の実施形態に係る半導体装置1の製造方法の例を説明する。
 先ず、図4~図13を参照して説明した方法と同様にして溝100の内部に導電層21~22及び誘電層31~33を形成した後、図22に示すように誘電層33を覆うように導電層23を形成する。
 次に、溝100の外部に形成された導電層23を覆うように絶縁保護膜53を形成した後、ドライエッチングによって図23に示すように溝100の底部に形成された誘電層33及び導電層23を除去する。これにより、溝100の底部で半導体基板10を露出させる。絶縁保護膜53は、このエッチング工程において溝100の外部に形成された導電層23を保護する目的で形成される。絶縁保護膜53には、他の絶縁保護膜と同様にシリコン酸化膜などを用いることができる。
 図24に示すように誘電層34を形成した後、溝100の外部で誘電層34を覆うように絶縁保護膜54を形成し、溝100の底部に形成された誘電層34をエッチング除去する。その後、導電層24を形成し、ドライエッチングによって図25に示すように溝100の外部及び溝100の底部の導電層24を除去する。このとき、溝100の外部には導電層24は残ってはいけないが、溝100の底部に導電層24が残ってもよい。
 以下、図22~図25を参照して説明した工程を繰り返して、誘電層35~37及び導電層25~27を形成し、図26に示す構成を得る。なお、絶縁保護膜55、56によって溝100の外部に形成された導電層20及び誘電層30を保護しながら、溝100の底部に形成された導電層20及び誘電層30が除去される。
 その後、溝100の外部の所定の位置で、第1主面11に配置された導電層20、誘電層30及び絶縁保護膜51~56に、導電層21の上面が露出するようにコンタクトホールを形成する。そして、図27に示すように、コンタクトホールの内壁面を覆うようにコンタクト膜60を形成する。コンタクト膜60によって、導電層21、23、25、27が互いに電気的に接続される。その後、コンタクトホールを埋め込むようにコンタクト膜60を覆って第1電極41を形成し、第2主面12に第2電極42を形成する。これにより、図21に示す半導体装置が完成する。
 上記では、それぞれ7層の導電層20と誘電層30を積層した例を示したが、同様の工程を繰り返すことにより、それぞれ8層以上の導電層20と誘電層30を積層し、半導体装置1を8つ以上のコンデンサを並列接続した構成にしてもよい。導電層20と誘電層30の層数を増加させることにより、コンデンサ構造体の容量を大きくすることができる。他は、第1の実施形態と実質的に同様であるので、重複した記載を省略する。
 (第3の実施形態)
 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置1は、図28に示すように、第1主面11に配置された第1電極41と接続する第1導電層2Aの上端の位置よりも、第2導電層2Bの上端の位置が第1主面11から離れている。そして、第1主面11の全面にわたって、第1電極41と第1導電層2Aが直接に積層されている。つまり、図1に示した半導体装置1のコンタクトホール120が第1主面11の全面に形成された場合と同等の構成であり、溝の外部の第1主面11において導電層20の上方には誘電層30や絶縁保護膜51、52が配置されていない。その他の構成については第1の実施形態と同様である。
 図28に示した半導体装置1では、第1主面11の全面で第1電極41と第1導電層2Aとが電気的に接続される。このため、コンデンサ構造体のESRを低減することができる。更に、第1主面11でのコンタクトホール120の形成のためのパターニングの工程を省略して、製造工程を短縮することができる。
 以下に、図面を参照して図28に示した半導体装置1の製造方法を説明する。先ず、図4~図11を参照して説明した方法と同様にして、図29に示すように、溝100の側面に誘電層31、導電層21、誘電層32及び導電層22を積層する。
 次に、ドライエッチングによって溝100の底部に形成された導電層22を除去する。このとき、図30に示すように、導電層22の上端の位置が、導電層21の上端の位置よりも低くなるようにする。
 次いで、図31に示すように、誘電層33及び導電層23を順に形成して、溝100の内部を埋め込む。そして、図32に示すように、ドライエッチングによって半導体基板10の第1主面11の全面をエッチングし、導電層21、23を第1主面11に露出させる。
 その後、第1主面11に第1電極41を形成し、第2主面12に第2電極42を形成する。以上により、図28に示した半導体装置1が完成する。
 (その他の実施形態)
 上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
 例えば、上記では第1導電層2Aと第2導電層2Bが交互に配置された例を示したが、導電層20の配置はこの構成に限られない。例えば、誘電層30を介して第1導電層2Aと第1導電層2Aを隣接させた部分があってもよいし、誘電層30を介して第2導電層2Bと第2導電層2Bを隣接させた部分があってもよい。
 また、第2導電層2Bが、溝の底部だけでなく、溝の側面においても半導体基板10と電気的に接続されていてもよい。
 なお、第2電極42が半導体基板10の第2主面12に配置された例を示したが、第2電極42を半導体基板10の第1主面11に配置してもよい。半導体基板10の抵抗率を小さくすることにより、図2に示した比較例の半導体装置のように溝の内部に形成された導電層を電流経路とする場合に比べて、半導体基板10を電流経路とする場合のESRを小さくすることができる。
 また、導電層20が多結晶シリコン膜である場合を説明したが、導電層20が他の導電性の半導体膜や金属膜であってもよい。例えば、導電層20の材料に導電性の多結晶炭化珪素やシリコンゲルマニウム(SiGe)、アルミニウムなどを使用してもよい。また、導電層20や誘電層30をエッチングする工程に、ドライエッチングではなく、フッ酸や熱リン酸を用いたウェットエッチングを用いてもよい。
 上記では、半導体装置1とパワー半導体素子を組み合わせてインバータモジュールを構成する例を示したが、半導体装置1を用いたパワーモジュールはインバータモジュールに限られない。半導体装置1により小さいサイズのキャパシタ素子を提供できるため、パワーモジュールに半導体装置1を適用することにより、パワーモジュールのサイズを小さくすることができる。
 本発明の半導体装置、パワーモジュール及び半導体装置の製造方法は、半導体基板に半導体コンデンサを構成する半導体装置を製造する製造業を含む電子機器産業に利用可能である。
 1…半導体装置
 10…半導体基板
 11…第1主面
 12…第2主面
 21~27…導電層
 2A…第1導電層
 2B…第2導電層
 31~37…誘電層
 41…第1電極
 42…第2電極
 51~56…絶縁保護膜
 100…溝
 200…絶縁体
 300…冷却装置
 T1…第1のパワー半導体素子
 T2…第2のパワー半導体素子

Claims (13)

  1.  互いに対向する第1主面と第2主面を有し、前記第1主面に溝が形成されている導電性の半導体基板と、
     前記溝の側面の面法線方向に沿って積層された、それぞれが第1導電層と第2導電層のいずれかである複数の導電層と、
     前記複数の導電層のうち前記溝の側面に最近接の導電層と前記溝の側面との間、及び前記複数の導電層の相互間にそれぞれ配置された誘電層と、
     前記溝の外部に配置され、前記第1導電層と電気的に接続する第1電極と、
     前記溝の外部に配置され、前記第2導電層と電気的に接続する第2電極と
     を備え、
     前記第1導電層が前記半導体基板と電気的に絶縁され、
     前記溝の内部で前記第2導電層と電気的に接続された前記半導体基板が、前記第2電極と電気的に接続されている
     ことを特徴とする半導体装置。
  2.  前記複数の導電層と前記誘電層との積層構造によって前記溝が埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3.  前記第1導電層と前記第2導電層を合わせて4層以上の導電層を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4.  前記複数の導電層のうち前記溝の側面に最近接の導電層を1番目の導電層として、
     前記複数の導電層の奇数番目の導電層が互いに電気的に接続され、
     前記複数の導電層の偶数番目の導電層が互いに電気的に接続されている
     ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5.  前記誘電層が、異なる材料からなる複数の誘電体膜を積層した構造であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6.  前記第1電極が前記第1主面に配置され、
     前記第1電極と接続する前記第1導電層の上端の位置よりも、前記第2導電層の上端の位置が前記第1主面から離れており、
     前記第1主面の全面にわたって前記第1電極と前記第1導電層が直接に積層されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7.  前記半導体基板の前記第1主面及び前記第2主面の少なくともいずれかに対向して配置された冷却装置を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8.  前記半導体基板が単結晶シリコン基板であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9.  前記半導体基板が多結晶シリコン基板であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10.  前記誘電層が、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11.  請求項1乃至10のいずれか1項に記載の半導体装置と、
     前記第2電極にドレイン電極が接続する第1のパワー半導体素子と、
     前記第1電極にソース電極が接続する第2のパワー半導体素子と
     を備え、
     前記第1のパワー半導体素子のソース電極と前記第2のパワー半導体素子のドレイン電極が電気的に接続されていることを特徴とするパワーモジュール。
  12.  導電性の半導体基板の第1主面に溝を形成する工程と、
     それぞれが第1導電層と第2導電層のいずれかである複数の導電層を、前記複数の導電層のうち前記溝の側面に最近接の導電層と前記溝の側面との間、及び前記複数の導電層の相互間に誘電層を形成しながら、前記溝の側面の面法線方向に沿って積層する工程と、
     前記第2導電層を前記半導体基板と前記溝の底部で電気的に接続させるために、前記溝の底部に形成された前記第1導電層及び前記誘電層を除去する工程と
     を含み、
     前記第1主面の前記溝の外部を絶縁保護膜で覆った後に、前記溝の底部に形成された前記第1導電層及び前記誘電層を除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13.  前記絶縁保護膜を、端部が前記溝の側面よりも内側にせり出した形状に形成することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
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