JP7112898B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7112898B2
JP7112898B2 JP2018122028A JP2018122028A JP7112898B2 JP 7112898 B2 JP7112898 B2 JP 7112898B2 JP 2018122028 A JP2018122028 A JP 2018122028A JP 2018122028 A JP2018122028 A JP 2018122028A JP 7112898 B2 JP7112898 B2 JP 7112898B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
main surface
electrode
conductor
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018122028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020004819A (ja
Inventor
泰明 早見
威 倪
俊治 丸井
亮太 田中
祐輔 図子
啓一郎 沼倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renault SAS
Original Assignee
Renault SAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renault SAS filed Critical Renault SAS
Priority to JP2018122028A priority Critical patent/JP7112898B2/ja
Publication of JP2020004819A publication Critical patent/JP2020004819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7112898B2 publication Critical patent/JP7112898B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本発明は、半導体コンデンサを有する半導体装置及びその製造方法に関するものである。
半導体コンデンサの容量を増加させるために、半導体基板に形成した溝の内部にコンデンサ構造体を形成した構成が用いられる。例えば、半導体基板の貫通穴に、絶縁膜を介して導電体膜を充填した構成が開示されている(特許文献1参照。)。コンデンサ構造体を半導体基板の溝の内部に形成することにより、大きな容量の半導体コンデンサを実現できる。
特開2012-089743号公報
溝の内部に形成したコンデンサ構造体の容量を増大させるためには、半導体基板を厚くして、幅の狭い多数の溝を形成する必要がある。しかしながら、半導体基板に形成できる溝の深さと幅のアスペクト比には限界があり、コンデンサ構造体の容量を増大させることが困難である。
本発明は、半導体基板の溝の内部に形成したコンデンサ構造体の容量を増大させることのできる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る半導体装置は、導電性を有する半導体基板の第1主面に形成された第1の溝の内部に第1誘電体膜と第1導電体膜が積層されて第1のコンデンサ構造体が形成され、第1の溝と長手方向が平面視で交差し且つ互いの底部が連結するように半導体基板の第2主面に形成された第2の溝の内部に第2誘電体膜と第2導電体膜が積層されて第2のコンデンサ構造体が形成され、第1導電体膜と第2導電体膜が半導体基板の内部で電気的に接続されていることを要旨とする。
本発明の他の態様に係る半導体装置の製造方法は、導電性を有する半導体基板の第1主面に第1の溝を形成する工程と、長手方向が第1の溝と平面視で交差し且つ互いの底部が連結するように第2の溝を第2主面に形成する工程と、第1の溝の内壁面に第1誘電体膜と第1導電体膜を積層する工程と、第2の溝の内壁面に第2誘電体膜と第2導電体膜を積層し、第1の溝の底部と第2の溝の底部が連結する領域で第1導電体膜と第2導電体膜を電気的に接続させる工程とを含むことを要旨とする。
本発明によれば、半導体基板の溝の内部に形成したコンデンサ構造体の容量を増大させることのできる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式的な平面図である。 図1のII-II方向に沿った断面図である。 図1のIII-III方向に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第1主面から見た模式的な平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第2主面から見た模式的な平面図である。 比較例の製造方法を説明するための模式的な断面図である。 比較例の半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。 比較例の他の製造方法を説明するための模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を用いたコンデンサスタック構造を示す模式図である。 比較例の半導体装置を用いたコンデンサスタック構造を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その1)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その2)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その3)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その4)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その5)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その6)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その7)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その8)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その9)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その10)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その11)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その12)。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である(その13)。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の平面電極の配置の例を示す模式的な平面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の平面電極の配置の他の例を示す模式的な平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式的な平面図である。 比較例の半導体装置の構成を示す模式的な平面図である。
以下に、図面を参照して実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる部分を含む。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
(第1の実施形態)
図1に示す本発明の第1の実施形態に係る半導体装置1は、互いに対向する第1主面101及び第2主面102を有する半導体基板10を備える。図1は、第1主面101から見た平面視の半導体装置1を示す。
第1主面101に形成された第1の溝の内壁面に第1誘電体膜21が配置され、第1誘電体膜21を介して半導体基板10と対向する第1導電体膜31が第1の溝の内部に配置されている。図1では、第1の溝を埋め込んで第1主面101に配置された第1導電体膜31を透過して、第1の溝の側面に配置された第1誘電体膜21を表示している。
また、第2主面102に形成された第2の溝の内壁面に第2誘電体膜22が配置され、第2誘電体膜22を介して半導体基板10と対向する第2導電体膜32が第2の溝の内部に配置されている。図1では、半導体基板10を透過して、第2の溝の側面に配置された第2誘電体膜22及び第2の溝を埋め込んだ第2導電体膜32を表示している。
半導体基板10は導電性を有し、半導体基板10、第1誘電体膜21及び第1導電体膜31を積層した第1のコンデンサ構造体が第1の溝に構成されている。そして、半導体基板10、第2誘電体膜22及び第2導電体膜32を積層した第2のコンデンサ構造体が第2の溝に構成されている。詳細は後述するが、第1の溝の底部と第2の溝の底部とは、半導体基板10の内部で連結している。この第1の溝の底部と第2の溝の底部が連結する領域(以下において「連結領域」という。)で、第1導電体膜31と第2導電体膜32が電気的に接続している。
図1に示した半導体装置1では、複数の第1の溝が互いに平行に直線状に形成され、複数の第2の溝が互いに平行に直線状に形成されている。第1主面101における第1の溝の長手方向と、第2主面102における第2の溝の長手方向は、平面視で交差する。図1では、第1の溝の長手方向と第2の溝の長手方向が直交している例を示している。
第1の溝や第2の溝のサイズは、溝を形成する製造方法の製造限界で制限される。例えば溝のアスペクト比の製造限界が50程度であれば、幅が2~3μmで深さが100μm~150μmで第1の溝と第2の溝が形成される。
図2に図1のII-II方向に沿った断面図を示し、図3に図1のIII-III方向に沿った断面図を示す。第1の溝の底面及び側面は第1誘電体膜21によって覆われ、第1の溝は第1導電体膜31によって埋め込まれている。第2の溝の底面及び側面は第2誘電体膜22によって覆われ、第2の溝は第2導電体膜32によって埋め込まれている。
図2に示すように、第2主面102から半導体基板10の厚さ方向に延伸する第2の溝の底面は、第1の溝の底面に達している。このため、第1の溝と第2の溝が交差する部分を連結領域として、第1の溝の底部と第2の溝の底部が連結する。
この連結領域において、第1の溝の内部に配置された第1導電体膜31と第2の溝の内部に配置された第2導電体膜32とが電気的に接続される。また、連結領域において第1誘電体膜21と第2誘電体膜22が連続しているため、第1導電体膜31及び第2導電体膜32は、半導体基板10と電気的に絶縁される。
上記のように、半導体装置1は、第1の溝で構成される第1のコンデンサ構造体と第2の溝で構成される第2のコンデンサ構造体とが並列接続された構成である。このように、半導体装置1では、半導体基板10の溝の内部に形成したコンデンサ構造体の容量を増大させることができる
図2及び図3に示すように、図1で図示を省略した第1導電体電極41及び第1基板電極51が、第1表面絶縁膜61を介して第1主面101に対向して配置されている。また、第2導電体電極42及び第2基板電極52が、第2表面絶縁膜62を介して第2主面102に対向して配置されている。
第1主面101において、第1導電体膜31はすべての第1の溝を覆って配置されている。第1導電体電極41は、第1表面絶縁膜61に開口したコンタクトホール201を介して、第1導電体膜31と電気的に接続している。第1基板電極51は、第1導電体膜31が配置された領域の残余の領域において、第1誘電体膜21及び第1表面絶縁膜61に連続して開口したコンタクトホール202を介して、半導体基板10と電気的に接続している。
第2主面102において、第2導電体膜32はすべての第2の溝を覆って配置されている。第2導電体電極42は、第2表面絶縁膜62に開口したコンタクトホール203を介して、第2導電体膜32と電気的に接続している。第2基板電極52は、第2導電体膜32が配置された領域の残余の領域において、第2誘電体膜22及び第2表面絶縁膜62に連続して開口したコンタクトホール204を介して、半導体基板10と電気的に接続している。
第1導電体電極41、第1基板電極51、第2導電体電極42及び第2基板電極52を、以下において「平面電極」と総称する。平面電極には、アルミニウム膜や銅膜などの金属膜が使用される。平面電極の膜厚は、例えば1μm~3μm程度である。
図4に、第1主面101の平面図を示す。図4において、第1導電体電極41を透過してコンタクトホール201と第1誘電体膜21及び第1導電体膜31を表示している。更に、第1基板電極51を透過してコンタクトホール202と第1誘電体膜21及び第1導電体膜31を表示している。第1導電体電極41及びコンタクトホール201と、第1基板電極51及びコンタクトホール202は、対向して帯状に配置されている。
図5に、第2主面102の平面図を示す。図5において、第2導電体電極42を透過してコンタクトホール203と第2誘電体膜22及び第2導電体膜32を表示している。更に、第2基板電極52を透過してコンタクトホール204と第2誘電体膜22及び第2導電体膜32を表示している。第2導電体電極42及びコンタクトホール203と、第2基板電極52及びコンタクトホール204は、対向して帯状に配置されている。
第1導電体電極41及びコンタクトホール201は、すべての第1の溝に形成された第1導電体膜31が第1導電体電極41と接続するように、第1主面101で図4の上下方向に延在する。第2導電体電極42及びコンタクトホール203は、半導体基板10を介して、第1導電体電極41及びコンタクトホール201と対向して配置されている。また、第2基板電極52及びコンタクトホール204は、半導体基板10を介して、第1基板電極51及びコンタクトホール202と対向して配置されている。
半導体基板10に形成できる溝の深さと幅のアスペクト比は、製造方法などに依存する限界がある。ただし、図1に示した半導体装置1では、第1主面101から厚さ方向に第1の溝を形成し、第2主面102から厚さ方向に第2の溝を形成する。このため、半導体基板10の一方の主面から溝を形成する場合と比較して、溝の幅が同一である場合に、半導体装置1では溝の深さの総計を大きくすることができる。
例えば、半導体基板10の一方の主面から溝を形成する場合、図6に示す比較例ように半導体基板10の厚みが実現可能な最大のアスペクト比の溝の深さよりも厚いと、溝300が半導体基板10を貫通できない。したがって、図7に示す比較例のように、半導体基板10の厚みを薄くする必要がある。このため、半導体コンデンサの容量を増大させることが困難である。
これに対し、図1に示す半導体装置1では、図7に示した半導体基板10に比べて、同じアスペクト比の溝を形成した場合に2倍の厚みの半導体基板10を貫通する溝を形成することができる。つまり、半導体コンデンサの容量を約2倍に増大させることができる。
ところで、半導体基板10の第1主面101に第1の溝を形成し、第2主面102に第2の溝を形成する場合、第1の溝の長手方向と第2の溝の長手方向が平面視で交差するようにする。これは、第1の溝の長手方向と第2の溝の長手方向が平行である場合、図8に示すように、第1の溝301の底部と第2の溝302の底部を連結させることが難しいためである。即ち、第1の溝301の位置と第2の溝302の位置を完全に一致させる高精度の位置合わせが困難であるため、位置ずれにより第1の溝301と第2の溝302が半導体基板10の内部で連結しない。その結果、第1の溝301の内部に埋め込んだ導電体膜と第2の溝302の内部に埋め込んだ導電体膜を電気的に接続させることができない。特に、溝の幅や間隔を狭くした場合には、溝の内部の誘電体膜や導電体膜が連続するように溝の配置を正確に一致させることが困難である。
これに対し、半導体装置1では、第1の溝の長手方向と第2の溝の長手方向が平面視で交差するため、位置合わせの精度が高くなくても、第1の溝と第2の溝が必ず交差し、確実に第1の溝と第2の溝の連結領域を形成することができる。したがって、第1導電体膜31と第2導電体膜32を電気的に接続することができる。
なお、図1に示す半導体装置1では、第1の溝と第2の溝とをそれぞれの長手方向を平面視で直交させている。このように第1の溝と第2の溝が直交して網目状に配置されることにより、第1の溝と第2の溝との連結領域が最も多く形成され、半導体コンデンサの寄生抵抗を低減することができる。
以上に説明したように、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置1では、半導体基板10の第1主面101と第2主面102からそれぞれ溝を形成する。このため、第1の溝と第2の溝の幅を狭くできる。これにより、第1の溝と第2の溝の本数を増やすことができる。また、第1の溝と第2の溝を深く形成することにより、第1の溝と第2の溝の側面の表面積が増大する。そして、第1の溝と第2の溝の内部にそれぞれ配置した導電体膜を電気的に接続することにより、半導体コンデンサの容量を増大させることができる。
更に、半導体装置1では、第1の溝の長手方向と第2の溝の長手方向を平面視で交差させる。これにより、第1の溝と第2の溝を確実に連結させることができる。
また、半導体基板10の厚みは厚い方が扱いやすい。例えば厚みが100μmの半導体基板10はハンドリングが困難であるが、200μmの厚みがあれば半導体基板10のハンドリングが容易である。このため、両面から溝を形成することにより半導体基板10の厚みを厚くできる半導体装置1は、取り扱いの点でも有効である。
なお、第1基板電極51と第2基板電極52が平面視で重なる領域に配置され、第1導電体電極41と第2導電体電極42が平面視で重なる領域に配置されるようにしてもよい。これにより、第1主面101と第2主面102に半導体コンデンサの接続端子となる平面電極を設けた半導体装置1を、厚さ方向に重ねることが容易である。即ち、図9に示すように複数の半導体装置1を重ねることにより、半導体コンデンサを並列接続させて容量を増大させたコンデンサスタック構造を実現することができる。
一方、半導体基板の一方の主面から溝を形成する図7に示した比較例の半導体基板10を用いた半導体装置1Aでは、半導体基板10の厚みは最大でも形成できる溝の深さとなる。このため、同じ容量のコンデンサスタック構造を実現する場合に、図10に示すように、比較例の半導体装置1Aの方が半導体装置1よりも多くの個数が必要である。
上記のようにコンデンサスタック構造に使用する半導体装置1の個数を少なくできるため、製造工程や製造コストを抑制することできる。更に、半導体装置1同士の接合部が少なくなることにより、接合の信頼性を向上させることができる。
また、第1主面101と第2主面102の両面に平面電極及び誘電体膜が形成されるため、平面電極に使用する金属材料と半導体基板10との熱膨張率の差や誘電体膜も使用される誘電材料と半導体基板10との熱膨張率の差に起因する半導体基板10の反りを抑制することができる。このため、半導体基板10と熱膨張率の差の大きい材料、例えばニッケルなどを平面電極に、誘電率が大きい窒化シリコンを誘電体膜に使用することができる。
以下に、図11(a)、図11(b)~図23(a)、図23(b)を参照して、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置1の製造方法を説明する。図11(a)~図23(a)は図1のII-II方向に沿った断面図であり、図11(b)~図23(b)は図1のIII-III方向に沿った断面図である。なお、以下に述べる半導体装置1の製造方法は一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により実現可能である。
先ず、図11(a)、図11(b)に示すように、導電性を有する半導体基板10の第1主面101に第1の溝301を形成する。第1の溝301は、例えば半導体基板10の厚みの1/2以上の深さで形成する。半導体基板10には、例えば抵抗率が1~10Ωcm程度の高不純物濃度のシリコン基板を用いる。半導体基板10はp型半導体基板でもn型半導体基板でよいが、キャリアとして電子の方が正孔よりも移動度が大きいのでp型半導体よりもn型半導体の方が電気抵抗を低くできる。このため、半導体基板10にn型半導体基板を好適に使用できる。
次いで、図12(a)、図12(b)に示すように、半導体基板10の第2主面102に第2の溝302を形成する。このとき、第2の溝302の底部が第1の溝301の底部に達するように第2の溝302を形成することにより、第1の溝301と第2の溝302の連結領域が形成される。既に説明したように、第1の溝301の長手方向と第2の溝302の長手方向を平面視で交差させることにより、第1の溝301と第2の溝302を確実に連結させることができる。
図13(a)、図13(b)に示すように、第1主面101及び第1の溝301の内壁面に第1誘電体膜21を形成し、第2主面102及び第2の溝302の内壁面に第2誘電体膜22を形成する。
このとき、半導体基板10に、ガス雰囲気中での熱処理によって表面に絶縁膜が形成される材料を用いてもよい。半導体装置1では、半導体基板10の第1主面101及び第2主面102と第1の溝301及び第2の溝302の内壁面の全面に、第1誘電体膜21及び第2誘電体膜22を確実に形成することが好ましい。このため、例えば半導体基板10に高温雰囲気中でガスと反応して絶縁膜を形成する材料を用いる。これにより、半導体基板10の主面と溝の側面及び底面にガスが接するため、確実に絶縁膜を形成することが可能である。
例えば、半導体基板10にシリコン基板を用いてもよい。シリコン基板では酸素雰囲気中で高温の熱処理を行うことで表面が酸化される。したがって、熱酸化法によって、シリコン酸化膜を第1主面101、第2主面102及び第1の溝301と第2の溝302の内壁面に確実に形成できる。これにより、第1誘電体膜21及び第2誘電体膜22が同時に形成され、第1の溝301と第2の溝302の内壁面に、第1主面101から第2主面102まで連続した誘電体膜が形成される。
次いで、図14(a)、図14(b)に示すように、第1主面101及び第1の溝301の内部で第1導電体膜31を第1誘電体膜21に積層し、第2主面102及び第2の溝302の内部で第2導電体膜32を第2誘電体膜22に積層する。例えば、多結晶シリコン膜を第1主面101、第2主面102、第1の溝301の内部及び第2の溝302の内部に形成して、第1導電体膜31と第2導電体膜32を同時に形成する。これにより、第1の溝301の底部と第2の溝302の底部が連結する連結領域で、第1導電体膜31と第2導電体膜32が電気的に接続する。
その後、図15(a)、図15(b)に示すように、第1主面101に形成された第1導電体膜31を、第1の溝301が形成された領域の全体を覆うようにパターニングする。このとき、第1基板電極51と半導体基板10の接続領域となる部分の第1導電体膜31を除去する。これにより、第1誘電体膜21の一部が第1主面101に露出する。
第1導電体膜31をパターニングした後、図16(a)、図16(b)に示すように、第1主面101の全面に第1表面絶縁膜61を形成する。例えば、膜厚が1μm程度の酸化膜を第1表面絶縁膜61として、第1導電体膜31の上面及び露出した第1誘電体膜21の上面に形成する。
そして、図17(a)、図17(b)に示すように、第2主面102に形成された第2導電体膜32を、第1導電体膜31と同様にパターニングする。即ち、第2導電体膜32の、第2の溝302が形成された領域を覆う部分を残し、第2基板電極52と半導体基板10の接続領域となる部分を除去する。次いで、図18(a)、図18(b)に示すように、第2主面102の全面に第2表面絶縁膜62を形成する。例えば、膜厚が1μm程度の酸化膜を第2表面絶縁膜62として、第2導電体膜32の上面及び露出した第2誘電体膜22の上面に形成する。
次いで、図19(a)、図19(b)に示すように、第1表面絶縁膜61にコンタクトホール201を形成して、第1導電体電極41と接続する部分の第1導電体膜31を露出させる。また、第1表面絶縁膜61及び第1誘電体膜21にコンタクトホール202を形成して、第1基板電極51と接続する部分の第1主面101を露出させる。
その後、図20(a)、図20(b)に示すように、第1主面101の全面に金属膜などの導電体膜400を形成する。そして、図21(a)、図21(b)に示すように、導電体膜400をパターニングして、第1導電体電極41及び第1基板電極51を形成する。
また、図22(a)、図22(b)に示すように、第2表面絶縁膜62にコンタクトホール203を形成して、第2導電体電極42と接続する部分の第2導電体膜32を露出させる。また、第2表面絶縁膜62及び第2誘電体膜22にコンタクトホール204を形成して、第2基板電極52と接続する部分の第2主面102を露出させる。
その後、図23(a)、図23(b)に示すように、第2主面102の全面に金属膜などの導電体膜500を形成する。そして、導電体膜500をパターニングして第2導電体電極42及び第2基板電極52を形成する。以上により、第1の実施形態に係る半導体装置1が完成する。
第1誘電体膜21や第2誘電体膜22の膜厚は、半導体装置1に要求される耐圧などに応じて設定され、例えば数百nm~1μm程度である。第1誘電体膜21や第2誘電体膜22には、上記の熱酸化法以外の成膜方法で形成した酸化シリコン膜や、酸化シリコン膜よりも誘電率の高い窒化シリコン膜などを使用することができる。なお、熱酸化法によれば溝の内壁面にムラなく熱酸化膜を形成できるため、熱酸化膜を形成した後に窒化シリコン膜を積層してもよい。
深い溝を形成するために、例えばボッシュプロセスなど用いてもよい。溝を形成した後、第1誘電体膜21や第2誘電体膜22を形成する。
なお、上記では多結晶シリコン膜を第1導電体膜31及び第2導電体膜32に用いたが、多結晶シリコン膜は例えばCVD法などにより形成される。或いは、アルミニウム膜や銅膜などの金属膜を第1導電体膜31や第2導電体膜32に使用してもよい。
以上に説明した半導体装置1の製造方法により、長手方向が交差し且つ底部が連結する第1の溝301と第2の溝302が半導体基板10に形成される。第1主面101と第2主面102から半導体基板10の厚さ方向に溝をそれぞれ形成するため、幅が狭く深い溝を形成することができる。そして、半導体基板10と第1導電体膜31で第1誘電体膜21を挟んだ第1のコンデンサ構造体が第1の溝301の内部に構成され、半導体基板10と第2導電体膜32で第2誘電体膜22を挟んだ第2のコンデンサ構造体が第2の溝302の内部に構成される。
上記の製造方法によれば、半導体基板10の第1主面101に形成した第1の溝301と第2主面102に形成した第2の溝302とを、高い位置合わせ精度の必要なくそれぞれの底部で連結することができる。このため、第1導電体膜31と第2導電体膜32を確実に電気的に接続できる。その結果、半導体コンデンサの容量を増大させることができる。
なお、第1の溝301と第2の溝302とを直交して形成することにより、第1の溝301と第2の溝302を形成するフォトリソグラフィ工程においてエッチングマスクとして使用するレジスト膜や絶縁膜をパターニングするマスク用レチクルを、共通にできる。即ち、第1の溝301の形成に使用したマスク用レチクルを90度回転させて、第2の溝302を形成するマスク用レチクルとして使用できる。これにより、製造コストを抑制することができる。
また、第1主面101と第2主面102で平面電極が平面視で重なるようにすることにより、第1主面101で平面電極を形成するためのマスク用レチクルと、第2主面102で平面電極を形成するためのマスク用レチクルとを共通にできる。これにより、製造コストを抑制できる。更に、第1主面101における第1導電体膜31の配置領域と、第2主面102における第2導電体膜32の配置領域とが平面視で重なるようにしてもよい。これにより、第1導電体膜31と第2導電体膜32を形成するためのマスク用レチクルを共通にして、製造コストを抑制することができる。
更に、第1主面101における第1導電体電極41と第1導電体膜31との接続領域と、第2主面102における第2導電体電極42と第2導電体膜32との接続領域とを平面視で重なるようにしてよい。つまり、コンタクトホール201とコンタクトホール203の形状と位置を平面視で同一にしてもよい。更に、第1主面101における第1基板電極51と半導体基板10との接続領域と、第2主面102における第2基板電極52と半導体基板10との接続領域とが平面視で重なるようにしてよい。つまり、コンタクトホール202とコンタクトホール204の形状と位置を平面視で同一にしてもよい。これにより、第1主面101でコンタクトホールを形成するためのマスク用レチクルと、第2主面102でコンタクトホールを形成するためのマスク用レチクルを共通にすることが可能となり、製造コストを抑制できる。
<変形例>
上記では、第1主面101で帯形状の第1導電体電極41と第1基板電極51が対向している例を示したが、例えば図24に示すように、第1主面101の中央部に第1導電体電極41を配置し、第1主面101の外縁部に第1基板電極51を配置してもよい。このとき、第2主面102においても同様に、第2主面102の中央部に第2導電体電極42を配置し、外縁部に第2基板電極52を配置する。
即ち、第1主面101において、第1基板電極51が第1導電体電極41と半導体基板10の外縁との間に配置され、第2主面102において、第2基板電極52が第2導電体電極42と半導体基板10の外縁との間に配置される。
半導体基板10の側面が被覆されずに露出している場合、半導体基板10の側面と第1導電体電極41の間には、半導体基板10と第1導電体電極41との絶縁のために第1主面101に沿った距離(沿面距離)を十分に取る必要がある。一方、第1基板電極51は半導体基板10と接続する電極であり、半導体基板10の側面と絶縁する必要がない。図24に示す平面電極の配置とすることにより、半導体基板10と第1導電体電極41との絶縁性を確保することが容易となる。
また、PCB基板に半導体装置1をはんだ材を用いて実装する場合を想定すると、PCB基板と半導体装置1の間からはみ出したはんだ材が半導体基板10の側面に付着することが考えられる。その結果、半導体基板10の側面に近い平面電極が第1導電体電極41の場合、半導体基板10の側面と第1導電体電極41とが短絡する可能性がある。これに対し、図24に示すように第1基板電極51が半導体基板10の側面に近い場合は、半導体基板10の側面と第1基板電極51が短絡しても問題ない。
また、図25に示すように、第1主面101の外縁部に配置された第1基板電極51が、第1導電体電極41の周囲を囲んで配置されるようにしてもよい。同様に、第2主面102に配置された第2基板電極52が、第2導電体電極42の周囲を囲んで配置されるようにしてもよい。
平面電極の面積は、半導体コンデンサの寄生抵抗の低減や平面電極同士の接合によるコンデンサスタック構造の形成のために、できるだけ大きいことが好ましい。図25に示した配置により、第1基板電極51や第2基板電極52を半導体基板10の外縁まで近づけて平面電極の面積を大きくすると共に、第1導電体電極41や第2導電体電極42と半導体基板10の側面との間の沿面距離を確保することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置1は、図26に示すように、第1の溝を長手方向に沿って複数の領域に分断する第1溝分断部71と、第2の溝を長手方向に沿って複数の領域に分断する第2溝分断部72を備える。図26では、半導体基板10を透過して、第2誘電体膜22、第2導電体膜32及び第2溝分断部72を表示している。
図26に示した半導体装置1は、直線状の第1の溝及び第2の溝が途中で部分的に切断されている点が、第1の溝及び第2の溝が直線状に連続するように形成されている図1に示した半導体装置1と異なる。その他の構成については、図1に示す第1の実施形態と同様である。
半導体装置1は、例えば矩形状の主面の一辺が10mm程度の半導体基板10に幅が数μm程度の溝を形成する。このため、溝の深さと幅のアスペクト比が大きい第1の溝や第2の溝をそれぞれ並列に形成した場合に、溝の間隔が狭いと、溝と溝の間の壁部の強度が弱くなる。その結果、溝の内部を埋め込む前の処理工程などにおいて、溝と溝の間の壁部が破壊されるおそれがある。例えば、溝を形成した後に特性改善のために溝の内壁面に熱酸化膜を犠牲酸化膜として形成し、犠牲酸化膜を除去した後に誘電体膜を形成する場合がある。このとき、犠牲酸化膜を除去する際の洗浄工程において、洗浄液の流れの圧力によって溝と溝の間の壁部が破壊される可能性がある。
これに対し、図26に示した半導体装置1では、梁として機能する第1溝分断部71及び第2溝分断部72を設けることにより、溝の直線部分を短くする。これにより、溝と溝の間の壁部の強度を向上させることができる。
第1溝分断部71や第2溝分断部72によって分断される溝の各部分の長さは、数十μm~数百μm程度である。また、第1溝分断部71や第2溝分断部72の長手方向の長さは2μm~3μm程度である。第1の溝や第2の溝の各部分の長さ及び第1溝分断部71や第2溝分断部72の長さは、洗浄工程などにより溝と溝の間の壁部が破壊されないように設定される。
なお、図26において、第1の溝と第2の溝の連結領域を黒塗りの四角印(■)で示した。図26に示すように、第1の溝のすべての溝はいずれかの第2の溝と連結し、第2の溝のすべての溝はいずれかの第1の溝と連結する。
ところで、第1の溝と第2溝分断部72が重なる領域や、第2の溝と第1溝分断部71が重なる領域は、連結領域にならない。そして、図27に示すように、交差するすべての第2の溝と第2溝分断部72において重なる第1の溝や、交差するすべての第1の溝と第1溝分断部71において重なる第2の溝が発生する場合がある。その場合には、第1導電体膜31と第2導電体膜32とが電気的に接続されない領域が発生し、半導体コンデンサの寄生抵抗が増大する。
上記のように第1導電体膜31と第2導電体膜32とが電気的に接続されない領域が発生することを防止するために、図26に示すように、隣接する溝の分断される領域を平行に並べずに、溝の長手方向に沿って位置をずらすことが有効である。即ち、互いに隣接する第1の溝のそれぞれの第1溝分断部71を第2の溝の長手方向と平行に配置しない。このため、隣接する第1の溝の第1溝分断部71をつないだ仮想直線と、第2の溝の長手方向とが平面視で斜めに交差する。そして、互いに隣接する第2の溝のそれぞれの第2溝分断部72を、第1の溝の長手方向と平行に配置しない。このため、隣接する第2の溝の第2溝分断部72をつないだ仮想直線と、第1の溝の長手方向とが平面視で斜めに交差する。これにより、第1導電体膜31と第2導電体膜32とが確実に電気的に接続される。
図26に示した半導体装置1を形成するには、図11(a)、図11(b)を参照して説明した工程において、第1の溝301を長手方向に沿って複数の領域に分断するように第1溝分断部71を配置する。例えば、エッチングマスクによって第1溝分断部71を形成する部分をマスクした状態で、第1の溝を形成する。このとき、互いに隣接する第1の溝301のそれぞれの第1溝分断部71を、第2の溝302の長手方向と平行に配置しない。即ち、隣接する第1の溝301の第1溝分断部71をつないだ仮想直線が第2の溝302の長手方向と平面視で斜めに交差するように、第1溝分断部71を配置する。また、図12(a)、図12(b)を参照して説明した工程において、第2の溝302を長手方向に沿って複数の領域に分断する第2溝分断部72を配置する。そして、互いに隣接する第2の溝302のそれぞれの第2溝分断部72を、第1の溝301の長手方向と平行に配置しない。即ち、隣接する第2の溝302の第2溝分断部72をつないだ仮想直線が第1の溝301の長手方向と平面視で斜めに交差するように、第2溝分断部72を配置する。
図26に示した半導体装置1によれば、製造の途中で溝と溝の間の壁部が破壊されることを抑制できる。他は、第1の実施形態と実質的に同様であり、重複した記載を省略する。
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
10…半導体基板
21…第1誘電体膜
22…第2誘電体膜
31…第1導電体膜
32…第2導電体膜
41…第1導電体電極
42…第2導電体電極
51…第1基板電極
52…第2基板電極
61…第1表面絶縁膜
62…第2表面絶縁膜
71…第1溝分断部
72…第2溝分断部
101…第1主面
102…第2主面

Claims (19)

  1. 互いに対向する第1主面及び第2主面を有し、第1の溝が前記第1主面に形成され、前記第1の溝と互いの長手方向が平面視で交差し且つ底部が前記第1の溝の底部と連結する第2の溝が前記第2主面に形成された、導電性を有する半導体基板と、
    前記第1の溝の内壁面に配置された第1誘電体膜と、
    前記第1の溝の内部に配置され、前記第1誘電体膜を介して前記半導体基板と対向する第1導電体膜と、
    前記第2の溝の内壁面に配置された第2誘電体膜と、
    前記第2の溝の内部に配置され、前記第2誘電体膜を介して前記半導体基板と対向し、前記第1の溝の底部と前記第2の溝の底部が連結する領域において前記第1導電体膜と電気的に接続する第2導電体膜と
    を備え、
    前記第1導電体膜及び前記第2導電体膜が、前記第1誘電体膜及び前記第2誘電体膜によって前記半導体基板と電気的に絶縁されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1主面に複数の前記第1の溝が互いに平行に直線状に形成され、
    前記第2主面に複数の前記第2の溝が互いに平行に直線状に形成され、
    前記第1の溝の長手方向と前記第2の溝の長手方向が平面視で直交している
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の溝を長手方向に沿って複数の領域に分断する第1溝分断部と、
    前記第2の溝を長手方向に沿って複数の領域に分断する第2溝分断部と
    を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 互いに隣接する前記第1の溝のそれぞれの前記第1溝分断部をつないだ仮想直線と、前記第2の溝の長手方向とが平面視で斜めに交差し、
    互いに隣接する前記第2の溝のそれぞれの前記第2溝分断部をつないだ仮想直線と、前記第1の溝の長手方向とが平面視で斜めに交差する
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体基板がシリコン基板であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1主面に配置され、前記第1導電体膜と電気的に接続する第1導電体電極と、
    前記第1主面に配置され、前記半導体基板と電気的に接続する第1基板電極と、
    前記第2主面に配置され、前記第2導電体膜と電気的に接続する第2導電体電極と、
    前記第2主面に配置され、前記半導体基板と電気的に接続する第2基板電極と
    を更に備え、
    前記第1導電体電極と前記第2導電体電極が平面視で重なる領域に配置され、
    前記第1基板電極と前記第2基板電極が平面視で重なる領域に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記第1主面において、前記第1基板電極が、前記第1導電体電極と前記半導体基板の外縁との間に配置され、
    前記第2主面において、前記第2基板電極が、前記第2導電体電極と前記半導体基板の外縁との間に配置されている
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  8. 前記第1基板電極が、前記第1導電体電極の周囲を囲んで配置され、
    前記第2基板電極が、前記第2導電体電極の周囲を囲んで配置されている
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  9. 前記第1主面における前記第1導電体膜の配置領域と、前記第2主面における前記第2導電体膜の配置領域とが平面視で重なり、
    前記第1主面における前記第1導電体電極と前記第1導電体膜との接続領域と、前記第2主面における前記第2導電体電極と前記第2導電体膜との接続領域とが平面視で重なり、
    前記第1主面における前記第1基板電極と前記半導体基板との接続領域と、前記第2主面における前記第2基板電極と前記半導体基板との接続領域とが平面視で重なる
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 導電性を有する半導体基板の第1主面に第1の溝を形成する工程と、
    前記第1主面と対向する前記半導体基板の第2主面に、前記第1の溝と互いの長手方向が平面視で交差し且つ互いの底部が連結するように第2の溝を形成する工程と、
    前記第1の溝の内壁面に第1誘電体膜を形成する工程と、
    前記第2の溝の内壁面に第2誘電体膜を形成する工程と、
    前記第1の溝の内部で第1導電体膜を前記第1誘電体膜に積層する工程と、
    前記第2の溝の内部で第2導電体膜を前記第2誘電体膜に積層し、前記第1の溝の底部と前記第2の溝の底部が連結する領域において前記第1導電体膜と前記第2導電体膜を電気的に接続させる工程と
    を含み、
    前記第1導電体膜及び前記第2導電体膜を、前記第1誘電体膜及び前記第2誘電体膜によって前記半導体基板と電気的に絶縁することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1主面に複数の前記第1の溝を互いに平行に直線状に形成し、
    前記第1の溝の長手方向と前記第2の溝の長手方向が平面視で直交するように、前記第2主面に複数の前記第2の溝を互いに平行に直線状に形成する
    ことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1の溝を長手方向に沿って複数の領域に分断する第1溝分断部を配置し、
    前記第2の溝を長手方向に沿って複数の領域に分断する第2溝分断部を配置する
    ことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 互いに隣接する前記第1の溝のそれぞれの前記第1溝分断部をつないだ仮想直線が前記第2の溝の長手方向と平面視で斜めに交差するように前記第1溝分断部を配置し、
    互いに隣接する前記第2の溝のそれぞれの前記第2溝分断部をつないだ仮想直線が前記第1の溝の長手方向と平面視で斜めに交差するように前記第2溝分断部を配置する
    ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記半導体基板に、ガス雰囲気中での熱処理によって表面に絶縁膜が形成される材料を用いることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記半導体基板にシリコン基板を用いることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記第1主面に、前記第1導電体膜と電気的に接続する第1導電体電極を配置する工程と、
    前記第1主面に、前記半導体基板と電気的に接続する第1基板電極を配置する工程と、
    前記第2主面に、前記第2導電体膜と電気的に接続する第2導電体電極を配置する工程と、
    前記第2主面に、前記半導体基板と電気的に接続する第2基板電極を配置する工程と
    を更に備え、
    前記第1導電体電極と前記第2導電体電極を平面視で重なる領域に配置し、
    前記第1基板電極と前記第2基板電極を平面視で重なる領域に配置する
    ことを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1主面において、前記第1基板電極を、前記第1導電体電極と前記半導体基板の外縁との間に配置し、
    前記第2主面において、前記第2基板電極を、前記第2導電体電極と前記半導体基板の外縁との間に配置する
    ことを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記第1基板電極を、前記第1導電体電極の周囲を囲むように配置し、
    前記第2基板電極を、前記第2導電体電極の周囲を囲むように配置する
    ことを特徴とする請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記第1主面における前記第1導電体膜の配置領域と、前記第2主面における前記第2導電体膜の配置領域とを平面視で重ね、
    前記第1主面における前記第1導電体電極と前記第1導電体膜との接続領域と、前記第2主面における前記第2導電体電極と前記第2導電体膜との接続領域とを平面視で重ね、
    前記第1主面における前記第1基板電極と前記半導体基板との接続領域と、前記第2主面における前記第2基板電極と前記半導体基板との接続領域とを平面視で重ねる
    ことを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
JP2018122028A 2018-06-27 2018-06-27 半導体装置及びその製造方法 Active JP7112898B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018122028A JP7112898B2 (ja) 2018-06-27 2018-06-27 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018122028A JP7112898B2 (ja) 2018-06-27 2018-06-27 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020004819A JP2020004819A (ja) 2020-01-09
JP7112898B2 true JP7112898B2 (ja) 2022-08-04

Family

ID=69100578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018122028A Active JP7112898B2 (ja) 2018-06-27 2018-06-27 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7112898B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001291705A (ja) 2000-04-07 2001-10-19 Sumitomo Precision Prod Co Ltd エッチング方法
JP2007095950A (ja) 2005-09-28 2007-04-12 Denso Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2010505259A (ja) 2006-09-26 2010-02-18 ハイマイト アクティーゼルスカブ 誘電体薄膜を用いたウエハ貫通電気相互接続及びその他構造の形成
WO2017010164A1 (ja) 2015-07-15 2017-01-19 三菱電機株式会社 電力用半導体装置
JP2017092080A (ja) 2015-11-02 2017-05-25 富士通株式会社 容量素子及び容量素子の製造方法
WO2017217342A1 (ja) 2016-06-17 2017-12-21 株式会社村田製作所 キャパシタ及びその製造方法
JP2018022787A (ja) 2016-08-04 2018-02-08 日産自動車株式会社 半導体コンデンサの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6192865A (ja) * 1984-10-12 1986-05-10 Pioneer Electronic Corp 結晶性基板の加工方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001291705A (ja) 2000-04-07 2001-10-19 Sumitomo Precision Prod Co Ltd エッチング方法
JP2007095950A (ja) 2005-09-28 2007-04-12 Denso Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2010505259A (ja) 2006-09-26 2010-02-18 ハイマイト アクティーゼルスカブ 誘電体薄膜を用いたウエハ貫通電気相互接続及びその他構造の形成
WO2017010164A1 (ja) 2015-07-15 2017-01-19 三菱電機株式会社 電力用半導体装置
JP2017092080A (ja) 2015-11-02 2017-05-25 富士通株式会社 容量素子及び容量素子の製造方法
WO2017217342A1 (ja) 2016-06-17 2017-12-21 株式会社村田製作所 キャパシタ及びその製造方法
JP2018022787A (ja) 2016-08-04 2018-02-08 日産自動車株式会社 半導体コンデンサの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020004819A (ja) 2020-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10396083B2 (en) Semiconductor devices
US11145711B2 (en) Capacitor and method for manufacturing capacitor
US10460877B2 (en) Thin-film capacitor including groove portions
KR20120119280A (ko) 커패시터
TWI596742B (zh) Semiconductor memory device and method of manufacturing the same
JP2017195321A (ja) チップコンデンサ
KR920005453B1 (ko) 반도체 접속장치 형성방법
JP6795327B2 (ja) チップコンデンサ
JP7112898B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20220301776A1 (en) Film capacitor device
KR20130004680A (ko) 디램 소자의 제조 방법
KR20100095905A (ko) 반도체 장치의 제조 방법
KR20070073235A (ko) 고전압 소자 및 그의 제조방법
TW201836069A (zh) 半導體記憶裝置及其製造方法
CN115335994A (zh) 电容器和电容器的制造方法
JP7353211B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP7001162B2 (ja) 半導体装置、パワーモジュール及び半導体装置の製造方法
US20220359123A1 (en) Film capacitor device
NL2028665B1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device
JP3129284B2 (ja) 半導集積回路装置の製造方法
JP2019165171A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2011134853A (ja) パターン形成方法、及び半導体装置の製造方法
US20230102582A1 (en) Chip parts
JP2017216432A (ja) 薄膜コンデンサ
JP2012164882A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7112898

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150