WO2019230060A1

WO2019230060A1 - エアマッサージ装置

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Publication number: WO2019230060A1
Application number: PCT/JP2019/004716
Authority: WO
Inventors: 威岩崎; 利光弘田; 晋一文室
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2018-05-29
Filing date: 2019-02-08
Publication date: 2019-12-05
Also published as: TWI789491B; CN112118820A; JP2019205628A; TW202002931A

Abstract

エアマッサージ装置（１）は、施療部位に装着されるように構成された装着部（１０）と、装着部（１０）に取り付けられたマッサージ部（５０）と、マッサージ部（５０）の防音を行うように構成された防音部（９４）とを備える。防音部（９４）はマッサージ部（５０）に配置される。装着部（１０）は、重ね合わされた第１生地および第２生地を含む。マッサージ部（５０）は、第１生地と第２生地との間に配置される。

Description

エアマッサージ装置

　本開示は、施療部位をマッサージするために施療部位に装着されるエアマッサージ装置に関する。

　特許文献１は、従来のエアマッサージ装置の一例を開示する。このエアマッサージ装置は、施療部位に装着されるように構成された装着部、装着部に配置されたエアバッグ、および、エアバッグに空気を供給するように構成されたエアポンプを備える。エアポンプが作動すると、施療部位はエアバッグの膨張によりマッサージされる。

特開２０１４－８２２７号公報

　エアマッサージ装置は、施療部位のマッサージにより使用者をリラックスさせるために使用される。このため、エアマッサージ装置は、快適な使用感を使用者に提供できることが好ましい。

　本開示のエアマッサージ装置の一形態は、施療部位に装着されるように構成された装着部と、装着部に取り付けられたマッサージ部と、マッサージ部の防音を行うように構成された防音部とを備える。

　本態様によれば、快適な使用感を使用者に提供することができる。

図１は、実施の形態のエアマッサージ装置の正面図である。図２は、実施の形態のエアマッサージ装置の背面図である。図３は、実施の形態のエアマッサージ装置を一部省略して示す正面図である。図４は、図３のエアバッグの正面図である。図５は、図３の本体の正面側を示す分解斜視図である。図６は、図５のベースの正面図である。図７は、図３の本体の背面側を示す分解斜視図である。図８は、図７のベースの背面図である。図９は、図３の脚被覆部が下腿に取り付けられた状態を示す背面図である。図１０は、図３の脚被覆部が下腿に取り付けられた状態を示す側面図である。図１１は、図９の１１－１１線に沿った断面図である。図１２は、実施の形態のエアマッサージ装置において、操作装置と本体との接続関係を示す正面図である。図１３は、実施の形態のエアマッサージ装置において、第３生地がめくられた状態を示す正面図である。図１４は、図１３の１４－１４線に沿った断面図である。図１５は、実施の形態のエアマッサージ装置のブロック図である。図１６は、実施の形態のエアマッサージ装置の使用状態を示す斜視図である。図１７は、実施の形態のエアマッサージ装置の使用状態を示す斜視図である。

　本開示の第１の態様のエアマッサージ装置は、施療部位に装着されるように構成された装着部と、装着部に取り付けられたマッサージ部と、マッサージ部の防音を行うように構成された防音部とを備える。本態様によれば、マッサージ部で発生する音が抑制されることで、快適な使用感を使用者に提供することができる。

　本開示の第２の態様のエアマッサージ装置において、第１の態様に加えて、防音部はマッサージ部に配置される。本態様によれば、防音部がマッサージ部と近接して設置される。このため、マッサージ部で発生する音を好適に抑制することができる。このため、快適な使用感を使用者に提供することができる。また、エアマッサージ装置を簡素化することができる。

　本開示の第３の態様のエアマッサージ装置において、第２の態様に加えて、装着部は、重なり合う第１生地および第２生地を含む。マッサージ部は、第１生地と第２生地との間に配置される。本態様によれば、マッサージ部で発生する音が第１生地および第２生地により抑制される。このため、快適な使用感を使用者に提供することができる。

　本開示の第４の態様のエアマッサージ装置において、第１の態様に加えて、防音部はサイレンサを含む。本態様によれば、防音部を簡素化することができる。

　本開示の第５の態様のエアマッサージ装置において、第４の態様に加えて、マッサージ部はエアポンプを含む。サイレンサは、エアポンプから吐出される空気の音を抑制するように構成される。本態様によれば、エアポンプから吐出される空気の音が抑制されるため、快適な使用感を使用者に提供することができる。

　本開示の第６の態様のエアマッサージ装置において、第５の態様に加えて、マッサージ部は、施療部位をマッサージするように構成されたエアバッグ、および、エアポンプとエアバッグとを接続する供給路を含む。サイレンサは供給路に配置される。本態様によれば、エアポンプから吐出される空気の音がエアバッグに伝達する前にサイレンサにより抑制される。このため、エアポンプから吐出される空気の音を好適に抑制することができる。その結果、快適な使用感を使用者に提供することができる。

　本開示の第７の態様のエアマッサージ装置において、第１の態様に加えて、マッサージ部は、互いに独立して動作する複数のエアバッグを含む。複数のエアバッグは、施療部位の周囲方向に対応する装着部の第１方向に並ぶ第１エアバッグおよび第２エアバッグを含む。本態様によれば、複数のエアバッグにより施療部位がマッサージされる。このため、多様なマッサージ効果を使用者に提供することができる。

　本開示の第８の態様のエアマッサージ装置において、第７の態様に加えて、第２エアバッグは、第１方向において第１エアバッグを挟むように構成される。本態様によれば、第２エアバッグが膨張することによって、使用者に施療部位が揉まれているように感じさせることができる。このため、多様なマッサージ効果を使用者に提供することができる。

　本開示の第９の態様のエアマッサージ装置において、第８の態様に加えて、第２エアバッグは、第１方向において第１エアバッグの一方の側部の隣に位置する第１側部エアバッグ、第１方向において第１エアバッグの他方の側部の隣に位置する第２側部エアバッグ、および、第１側部エアバッグと第２側部エアバッグとを連結する連結部を含む。本態様によれば、多様なマッサージ効果を使用者に提供することができる。

　本開示の第１０の態様のエアマッサージ装置において、第９の態様に加えて、連結部は第１方向に長い。施療部位の長手方向に対応する装着部の第２方向における連結部の幅は、第１方向における第１側部エアバッグの幅、および、第１方向における第２側部エアバッグの幅よりも狭い。本態様によれば、第１側部エアバッグおよび第２側部エアバッグが連結部よりも膨張する。このため、第２エアバッグによるマッサージ効果が高められる。

　本開示の第１１の態様のエアマッサージ装置において、第１０の態様に加えて、連結部の幅は、第２エアバッグに空気が供給される場合に連結部が膨張しないように設定される。本態様によれば、第２エアバッグによるマッサージ効果が高められる。

　本開示の第１２の態様のエアマッサージ装置において、第７の態様に加えて、複数のエアバッグは、施療部位の長手方向に対応する装着部の第２方向において、第１エアバッグおよび第２エアバッグの少なくとも一方と並ぶ第３エアバッグをさらに含む。本態様によれば、多様なマッサージ効果を使用者に提供することができる。

　本開示の第１３の態様のエアマッサージ装置において、第１０の態様に加えて、複数のエアバッグは、第３エアバッグをさらに含む。連結部は、施療部位の長手方向に対応する装着部の第２方向において第１エアバッグと第３エアバッグとで挟まれるように配置される。一般的なエアバッグにおいて、縁から中央に近づくにつれて膨張量が大きくなる。すなわち、エアバッグの縁に近い部分において、膨張量が比較的小さい。

　本態様によれば、第２エアバッグの連結部が、第１エアバッグと第３エアバッグとの間に配置される。このため、膨張量の比較的小さい部分が連結部およびその周辺に集中する。この場合、複数のエアバッグのうちの連結部およびその周辺以外の部分が効率よく膨張する。このため、複数のエアバッグにより施療部位を好適にマッサージすることができる。

　（実施の形態）
　以下、図面を参照して、本実施の形態のエアマッサージ装置の構成について説明する。

　本実施の形態のエアマッサージ装置は、左脚用のエアマッサージ装置１と右脚用のエアマッサージ装置（図示略）とを含む。右脚用のエアマッサージ装置は、左脚用のエアマッサージ装置１と同じ構成および機能を有する。右脚用のエアマッサージ装置は、左脚用のエアマッサージ装置１と左右対称の形状を有する。以下、左脚用のエアマッサージ装置１に関してのみ説明し、右脚用のエアマッサージ装置に関しては説明を省略する。

　図１に示すように、エアマッサージ装置１は、装着部１０、マッサージ部５０、および、操作装置１１０を備える。本実施の形態において、マッサージの施療部位は下腿Ｌ（図１６参照）である。装着部１０を下腿Ｌに巻き付けることで、エアマッサージ装置１が下腿Ｌに装着される。

　マッサージ部５０は、装着部１０に取り付けられ、施療部位をマッサージする。操作装置１１０は、エアマッサージ装置１の動作に関する情報を使用者が入力するための装置である。操作装置１１０は装着部１０に取り付けられる。

　装着部１０は、脚被覆部２０、調節部３０、および、結合分離部４０を備える。脚被覆部２０は、下腿Ｌに巻き付けることが可能な帯である。脚被覆部２０は、下腿Ｌを締め付ける部分を含む。脚被覆部２０は、重なり合う第１生地２１および第２生地２２（図２参照）を含む。

　第１生地２１は、脚被覆部２０の外面を構成する。第２生地２２は、脚被覆部２０の内面を構成する。脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されると、第２生地２２は下腿Ｌと接触する。第１生地２１の縁２１Ａが第２生地２２の縁２２Ａと縫い合わされて、脚被覆部２０が構成される。マッサージ部５０は、第１生地２１と第２生地２２との間に配置される。

　脚被覆部２０は、第１部分２４および第２部分２７を備える。第１部分２４は、脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されたときのエアマッサージ装置１の外観を構成する。第１部分２４は、主部分２５および副部分２６を含む。

　主部分２５は、脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されたときに下腿Ｌを締め付ける締付部２５Ａ、および、締付部２５Ａで下腿Ｌの腓腹筋まわりの部分を締め付ける第１脚締部２５Ｃを含む。締付部２５Ａは、マッサージ部５０を収容する収容部２５Ｂを含む。

　収容部２５Ｂは、締付部２５Ａを構成する第１生地２１および第２生地２２の間の空間である。第１脚締部２５Ｃは、下腿Ｌの周囲方向に対応する装着部１０の第１方向Ｄ１に、締付部２５Ａから延びるように配置される。

　第１脚締部２５Ｃは、第１方向Ｄ１における脚被覆部２０の一方の端部（以下、第１端部２０Ａという）を構成する。第１脚締部２５Ｃは、締付部２５Ａと連続するように構成される。

　副部分２６は、主部分２５とは別体に構成される。副部分２６は、締付部２５Ａで下腿Ｌのヒラメ筋まわりの部分を締め付ける第２脚締部２６Ａを含む。第２脚締部２６Ａは、下腿Ｌの長手方向に対応する装着部１０の第２方向Ｄ２において第１脚締部２５Ｃと並ぶように配置される。第２脚締部２６Ａは、第１方向において締付部２５Ａから延びるように配置される。第２脚締部２６Ａは、脚被覆部２０の第１端部２０Ａを構成する。

　脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されると、第２部分２７は第１部分２４に覆われる。具体的には、脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されると、第２部分２７の少なくとも一部が、第１脚締部２５Ｃおよび第２脚締部２６Ａにより覆われる（図１６参照）。第２部分２７は、第１部分２４とは別体に構成される。第２部分２７は、第１方向Ｄ１における脚被覆部２０の他方の端部（以下、第２端部２０Ｂという）を構成する。

　調節部３０は、脚被覆部２０の装着サイズを調節する。装着サイズとは、脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されたときの脚被覆部２０の周囲方向の長さ（具体的には内周）である。調節部３０で脚被覆部２０の装着サイズを調節することで、脚被覆部２０による下腿Ｌの締め付け強度が変更される。

　調節部３０は第１調節部３１および第２調節部３３を含む。第１調節部３１は、脚被覆部２０のうちの下腿Ｌの腓腹筋まわりの部分に対応する部分に配置される。第１調節部３１は面ファスナ３２により構成される。面ファスナ３２はフック３２Ａおよびループ３２Ｂ（図２参照）を含む。

　フック３２Ａは、第２部分２７の第１生地２１のうちの第１脚締部２５Ｃに対応する部分に配置される。ループ３２Ｂは、第１脚締部２５Ｃの第２生地２２に配置される（図２参照）。図２に示すように、ループ３２Ｂは、第１方向Ｄ１において第１脚締部２５Ｃから締付部２５Ａまで延びるように、第１部分２４の第２生地２２に配置される。

　図１に示すように、第２調節部３３は、脚被覆部２０のうちの下腿Ｌのヒラメ筋まわりの部分に対応する部分に配置される。第２調節部３３は面ファスナ３４により構成される。面ファスナ３４はフック３４Ａおよびループ３４Ｂ（図２参照）を含む。

　フック３４Ａは、第２部分２７の第１生地２１において、第２脚締部２６Ａに対応する部分に配置される。ループ３４Ｂは、第２脚締部２６Ａの第２生地２２に配置される（図２参照）。脚被覆部２０が下腿Ｌに巻き付けられ、脚被覆部２０が下腿Ｌにぴったり合うように、ループ３２Ｂ、３４Ｂが、フック３２Ａ、３４Ａにそれぞれ貼り合わされる。これにより、脚被覆部２０が下腿Ｌに適切に装着される。脚被覆部２０が下腿Ｌにぴったり合えば、脚被覆部２０の装着サイズは適切に設定されている。

　脚被覆部２０が下腿Ｌに装着された状態において、結合分離部４０において、第１部分２４と第２部分２７とが結合および分離する。すなわち、結合分離部４０は、第１部分２４と第２部分２７との境界である。結合分離部４０は、第１方向Ｄ１において脚被覆部２０の第２端部２０Ｂ寄りに配置される。

　結合分離部４０は、線ファスナ４１により構成される。線ファスナ４１は、開製品（Separable Product）として構成される。線ファスナ４１は、第２方向Ｄ２に延びるように脚被覆部２０に配置される。

　線ファスナ４１のスライダ４１Ａを第２方向Ｄ２に移動させると、第１部分２４と第２部分２７とが結合または分離する。具体的には、線ファスナ４１のスライダ４１Ａを、第２調節部３３から第１調節部３１に向かう方向に移動させると、第１部分２４と第２部分２７とが分離する。スライダ４１Ａをその反対の方向に移動させると、第１部分２４と第２部分２７とが結合する。

　脚被覆部２０は、第１生地２１の一部を覆う第３生地２３をさらに含む。図１３に示すように、第３生地２３は、第３生地２３の少なくとも一部をめくることができるように、第１生地２１に取り付けられる。第３生地２３をめくると、第１生地２１からはみ出たマッサージ部５０の一部を外部に露出させることができる。

　脚被覆部２０は、第１生地２１と第３生地２３とを結合させる結合部２８をさらに含む。例えば、結合部２８はスナップボタンである。結合部２８は、凸部２８Ａおよび凹部２８Ｂを含む。凸部２８Ａは、第３生地２３の先端２３Ａにおける第１生地２１と対向する部分に配置される。

　第３生地２３の先端２３Ａは、第３生地２３のうちの第２端部２０Ｂ寄りの部分である。凹部２８Ｂは、第１生地２１のうちの凸部２８Ａに対応する部分に配置される。凸部２８Ａを凹部２８Ｂに嵌合させると、第３生地２３が第１生地２１に結合され、マッサージ部５０は外部に露出されない（図１参照）。凸部２８Ａを凹部２８Ｂから分離させると、第３生地２３の少なくとも一部をめくることが可能となる（図１３参照）。

　図３に示すように、マッサージ部５０はエアバッグ６０および本体７０を含む。エアバッグ６０は、互いに溶着された一対のシート６０Ａにより構成される。例えば、一対のシート６０Ａを構成する材料は、柔軟性を有するシリコーンゴムである。

　エアバッグ６０は、第１生地２１と第２生地２２との間に配置される。エアバッグ６０は第２生地２２に取り付けられる。本体７０は、エアバッグ６０を膨張させたり収縮させたりする。本体７０は、本体７０と第２生地２２とでエアバッグ６０を挟むように、エアバッグ６０に取り付けられる。なお、図３に示すエアマッサージ装置１では、第１生地２１、および、第１生地２１と関係する要素の一部が省略されている。

　図４に示すように、エアバッグ６０は、複数のエアバッグ（第１エアバッグ６１、第２エアバッグ６２、および、第３エアバッグ６３）を含む。エアバッグ６０は、第１エアバッグ６１、第２エアバッグ６２、第３エアバッグ６３を区画するように、一対のシート６０Ａを互いに溶着することにより構成される。

　第１エアバッグ６１、第２エアバッグ６２、および、第３エアバッグ６３は、互いに独立して動作して下腿Ｌをマッサージする。これにより、多様なマッサージ効果を使用者に提供することができる。

　第１エアバッグ６１、第２エアバッグ６２は第１方向Ｄ１に並ぶ。第１エアバッグ６１は、第１方向Ｄ１における脚被覆部２０の中央に配置される。第１エアバッグ６１は第２方向Ｄ２に長い。第１エアバッグ６１は腓腹筋の後方をマッサージする。

　第２エアバッグ６２は、第１方向Ｄ１に第１エアバッグ６１を挟むように構成される。第２エアバッグ６２は腓腹筋の側方をマッサージする。第２エアバッグ６２は、第１側部エアバッグ６２Ａ、第２側部エアバッグ６２Ｂ、および、連結部６２Ｃを含む。

　第１側部エアバッグ６２Ａは、第１方向Ｄ１において第１エアバッグ６１の一方の側部６１Ａの隣に位置する。第１側部エアバッグ６２Ａは第２方向Ｄ２に長い。第２側部エアバッグ６２Ｂは、第１方向Ｄ１において第１エアバッグ６１の他方の側部６１Ｂの隣に位置する。第２側部エアバッグ６２Ｂは第２方向Ｄ２に長い。

　第１側部エアバッグ６２Ａと第２側部エアバッグ６２Ｂとの間に、第１エアバッグ６１が配置される。このため、第２エアバッグ６２が膨張すると、使用者は下腿Ｌが揉まれていると感じる。

　第２エアバッグ６２が膨張した後に第１エアバッグ６１が膨張する場合、第２エアバッグ６２は、第１エアバッグ６１の第１方向Ｄ１への膨張を妨げる。このため、第１エアバッグ６１の下腿Ｌ側への膨張量が大きくなる。

　第１側部エアバッグ６２Ａは、脚被覆部２０の第１方向Ｄ１における中心線に関して第２側部エアバッグ６２Ｂと線対称である。連結部６２Ｃは、第１側部エアバッグ６２Ａと第２側部エアバッグ６２Ｂとを連結する。連結部６２Ｃは第１方向Ｄ１に長い。第１側部エアバッグ６２Ａの膨張量が第２側部エアバッグ６２Ｂの膨張量と同じになるように、連結部６２Ｃを通って空気が流通する。

　第２方向Ｄ２における連結部６２Ｃの幅ＷＣは、第１方向Ｄ１における第１側部エアバッグ６２Ａの幅ＷＡ、および、第１方向Ｄ１における第２側部エアバッグ６２Ｂの幅ＷＢよりも狭い。本実施の形態では、連結部６２Ｃの幅ＷＣは、第１側部エアバッグ６２Ａのうちの最も狭い部分の幅ＷＡ、および、第２側部エアバッグ６２Ｂのうちの最も狭い部分の幅ＷＢよりも狭い。

　幅ＷＡは幅ＷＢと同じである。この場合、第１側部エアバッグ６２Ａおよび第２側部エアバッグ６２Ｂが、連結部６２Ｃよりも膨張するので、第２エアバッグ６２によるマッサージ効果が高められる。

　連結部６２Ｃの幅ＷＣは、第２エアバッグ６２に空気が供給される場合に連結部６２Ｃが膨張しないように設定される。連結部６２Ｃが膨張しないため、下腿Ｌのうちの連結部６２Ｃに対応する部分はマッサージされない。

　第２エアバッグ６２のうちの本体７０と重なる部分の面積は、第１エアバッグ６１のうちの本体７０と重なる部分の面積、および、第３エアバッグ６３のうちの本体７０と重なる部分の面積よりも小さい。

　第３エアバッグ６３は、第２方向Ｄ２において第１エアバッグ６１および第２エアバッグ６２の少なくとも一方と並ぶ。第３エアバッグ６３はヒラメ筋まわりをマッサージする。第３エアバッグ６３は第１方向Ｄ１に長い。

　連結部６２Ｃは、第２方向Ｄ２において第１エアバッグ６１と第３エアバッグ６３とで挟まれるように配置される。第３エアバッグ６３は、連結部６２Ｃの第１エアバッグ６１および第２エアバッグ６２の側とは反対側に配置される。

　一般的なエアバッグでは、縁から中央に近づくにつれて膨張量が大きくなる。すなわち、エアバッグの縁に近い部分では膨張量は比較的小さい。エアマッサージ装置１では、第２エアバッグ６２の連結部６２Ｃが、第１エアバッグ６１と第３エアバッグ６３との間に配置される。

　膨張量の比較的小さい部分が、連結部６２Ｃの周辺に配置される。このため、エアバッグ６０のうちの連結部６２Ｃの周辺以外の部分が効率よく膨張する。その結果、エアバッグ６０は、下腿Ｌを好適にマッサージすることができる。

　第１エアバッグ６１は第１供給口６４Ａを有する。第１供給口６４Ａを介して空気が供給または排出されると、第１エアバッグ６１が膨張または収縮する。第２エアバッグ６２は、連結部６２Ｃに設けられた第２供給口６４Ｂを有する。第２供給口６４Ｂを介して空気が供給または排出され、第２エアバッグ６２が膨張または収縮する。第３エアバッグ６３は第３供給口６４Ｃを有する。第３供給口６４Ｃを介して空気が供給または排出され、第３エアバッグ６３が膨張または収縮する。

　第１供給口６４Ａ、第３供給口６４Ｃが連結部６２Ｃを挟むように、第１供給口６４Ａ、第２供給口６４Ｂ、および、第３供給口６４Ｃは第２方向Ｄ２に近接して配置される。このため、第１供給口６４Ａ、第２供給口６４Ｂ、および、第３供給口６４Ｃに接続される供給路９２（図６参照）を集中的に配置することができる。その結果、エアマッサージ装置１の構成を簡素化することができる。

　図５～図８を参照して、本体７０の構成について説明する。

　図５に示すように、本体７０は、ケース８０、エアポンプ９０、流路切替部１００、電源部９１、供給路９２、および、制御部９３を含む。

　ケース８０はベース８１およびカバー８３を含む。エアポンプ９０、流路切替部１００、電源部９１、供給路９２、および、制御部９３はベース８１に取り付けられる。ベース８１は、エアマッサージ装置１の通常の使用において変形しない程度に硬く、かつ、脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されたときに使用者が重さを感じにくい程度に軽い材料により構成される。ベース８１を構成する材料は、例えば、ＡＢＳ（Acrylonitrile Butadiene Styrene）樹脂である。樹脂製のベース８１は成型品である。ベース８１は第２方向Ｄ２に長い。ベース８１の内面８１Ａは、第１方向Ｄ１の中央に向かって盛り上がる凸形状を有する。

　カバー８３は本体カバー８４および電源カバー８５を含む。本体カバー８４は、ベース８１を覆うように、ベース８１に取り付けられる。本体カバー８４は、複数のねじ８７Ａによってベース８１に取り付けられる。本体カバー８４は、ベース８１を構成する材料と同じ材料で構成される。正面から見た本体カバー８４の２次元形状は、正面から見たベース８１の２次元形状と同じである。

　本体カバー８４の外面８４Ａは、ベース８１に取り付けられた各種の要素を収容できるように、第１方向の中央に向かって盛り上がる凸形状を有する。本体カバー８４は、電源部９１を露出させるための露出部８４Ｃを含む。露出部８４Ｃは、電源部９１の形状に合致する形状を有する孔である。電源部９１が露出部８４Ｃを介して露出するように、本体カバー８４がベース８１に取り付けられる。

　電源カバー８５は、電源部９１を覆うように本体カバー８４に取り付けられる。電源カバー８５は、カバー取付部８６を介して本体カバー８４に取り付けられる。カバー取付部８６は、複数のねじ８７Ｂによって本体カバー８４に取り付けられる。電源カバー８５は、カバー取付部８６に着脱可能に取り付けられた平板である。電源カバー８５は、カバー取付部８６に対してスライド可能である。電源カバー８５とカバー取付部８６とが係合するように、電源カバー８５をカバー取付部８６に対してスライドさせると、電源カバー８５がカバー取付部８６に取り付けられる。

　図６に示すように、ベース８１は、第１取付部８２Ａ、第２取付部８２Ｂ、第３取付部８２Ｃ、第４取付部８２Ｄ、および、配置部８２Ｆを含む。エアポンプ９０は第１取付部８２Ａに取り付けられる。流路切替部１００は第２取付部８２Ｂに取り付けられる。電源部９１は第３取付部８２Ｃに取り付けられる。制御部９３は第４取付部８２Ｄに取り付けられる。供給路９２は配置部８２Ｆに配置される。第１取付部８２Ａ、第２取付部８２Ｂ、第３取付部８２Ｃ、第４取付部８２Ｄ、および、配置部８２Ｆは、ベース８１の内面８１Ａに配置される。

　エアポンプ９０は、エアバッグ６０に空気を供給する。エアポンプ９０は、下腿Ｌを好適にマッサージすることが可能な吐出風量を有する。エアポンプ９０は第２方向Ｄ２に長い。すなわち、エアポンプ９０の長手方向は、ベース８１の長手方向と同じである。これにより、ベース８１の省スペース化を図ることができる。

　エアポンプ９０は、第１生地２１と第２生地２２との間に配置される。このため、エアポンプ９０から吐出される空気の音は、第１生地２１および第２生地２２により抑制される。従って、第１生地２１および第２生地２２は高い遮音性を有することが好ましい。

　第１取付部８２Ａは、第２方向Ｄ２における中央かつ図６における左端部付近に配置される。第１取付部８２Ａは、エアポンプ９０の形状に沿って凹んだ形状を有する（図示略）。図７に示すように、ベース８１の外面８１Ｂは、第１取付部８２Ａに対応する部分に膨らみ（以下、膨張部８１Ｃという）を有する。

　図６に示すように、流路切替部１００は、第１電磁弁１０１、第２電磁弁１０２、および、第３電磁弁１０３を含む。これらの電磁弁は、第１生地２１と第２生地２２との間に配置される。これらの電磁弁は第２取付部８２Ｂに取り付けられる。

　第２取付部８２Ｂは、第２方向Ｄ２における中央かつ図６における右端部付近に配置される。すなわち、第１電磁弁１０１、第２電磁弁１０２、および、第３電磁弁１０３は、図６においてエアポンプ９０の右側に配置される。第１電磁弁１０１、第２電磁弁１０２、および、第３電磁弁１０３は、第２方向Ｄ２に並べられる。

　第１電磁弁１０１は三方電磁弁である。第１電磁弁１０１は、第１エアバッグ６１への空気の供給と第１エアバッグ６１内の空気の排出とを切り替える。そのために、第１電磁弁１０１は、第１供給口６４Ａをエアポンプ９０に接続し、または、第１供給口６４Ａを第１排出口１０１Ａに接続する。第１排出口１０１Ａは第１電磁弁１０１に配置される。

　第１供給口６４Ａがエアポンプ９０に接続されると、エアポンプ９０から吐出される空気が第１エアバッグ６１に供給される。第１供給口６４Ａが第１排出口１０１Ａに接続されると、第１エアバッグ６１内の空気が排気される。

　第２電磁弁１０２は三方電磁弁である。第２電磁弁１０２は、第２エアバッグ６２への空気の供給と第２エアバッグ６２内の空気の排出とを切り替える。そのために、第２電磁弁１０２は、第２供給口６４Ｂをエアポンプ９０に接続し、または、第２供給口６４Ｂを第２排出口１０２Ａに接続する。第２排出口１０２Ａは第２電磁弁１０２に配置される。

　第２供給口６４Ｂがエアポンプ９０に接続されると、エアポンプ９０から吐出される空気が第２エアバッグ６２に供給される。第２供給口６４Ｂが第２排出口１０２Ａに接続されると、第２エアバッグ６２内の空気が排気される。

　第３電磁弁１０３は三方電磁弁である。第３電磁弁１０３は、第３エアバッグ６３への空気の供給と第３エアバッグ６３内の空気の排出とを切り替える。そのために、第３電磁弁１０３は、第３供給口６４Ｃをエアポンプ９０に接続し、または、第３供給口６４Ｃを第３排出口１０３Ａに接続する。第３排出口１０３Ａは第３電磁弁１０３に配置される。

　第３供給口６４Ｃがエアポンプ９０に接続されると、エアポンプ９０から吐出される空気が第３エアバッグ６３に供給される。第３排出口１０３Ａが第３供給口６４Ｃに接続されると、第３エアバッグ６３内の空気が排気される。

　電源部９１は、エアポンプ９０および制御部９３に電力を供給する。電源部９１は、第１生地２１と第２生地２２との間に配置される。エアバッグ６０は、電源部９１と第２生地２２との間に配置される。このため、電源部９１の熱が使用者に伝達しにくい。

　電源部９１は第３取付部８２Ｃに取り付けられる。第３取付部８２Ｃは、エアポンプ９０および流路切替部１００の制御部９３の側とは反対側に配置される。電源部９１は電池９１Ａを含む。電池９１Ａは第２方向Ｄ２に長い。すなわち、電池９１Ａの長手方向はベース８１の長手方向と同じである。これにより、ベース８１の省スペース化を図ることができる。電池９１Ａは、例えば２本の単三電池である。

　供給路９２は、エアポンプ９０から吐出された空気がエアバッグ６０に供給されるように、エアポンプ９０とエアバッグ６０とを接続する。供給路９２は、エアポンプ９０を第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３に接続する。供給路９２は、第１生地２１と第２生地２２との間に配置される。

　供給路９２は配置部８２Ｆに配置される。配置部８２Ｆは、供給路９２が電源部９１の周囲を経由してエアポンプ９０と第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３とを接続するように、電源部９１の周囲に配置される。電源部９１の周囲における配置部８２Ｆは、供給路９２の形状に沿って凹んだ形状を有する（図示略）。図７に示すように、ベース８１の外面８１Ｂは、電源部９１の周囲における配置部８２Ｆに対応する部分に膨らみを有する。

　図６に示すように、制御部９３は、エアポンプ９０、電源部９１、第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３と電線ＥＷを介して電気的に接続される。電線ＥＷの少なくとも一部は、エアポンプ９０と流路切替部１００との間を通過するように配置される。

　制御部９３は、電源部９１により供給される電力を受け、操作装置１１０に対する操作に応じてエアポンプ９０および第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３を制御する。制御部９３は、第１生地２１と第２生地２２との間に配置される。制御部９３は第４取付部８２Ｄに取り付けられる。第４取付部８２Ｄは、エアポンプ９０および流路切替部１００の電源部９１の側とは反対側に配置される。すなわち、エアポンプ９０および流路切替部１００は、制御部９３と電源部９１との間に配置される。

　制御部９３は回路基板９３Ａを含む。回路基板９３Ａは第２方向Ｄ２に長い。すなわち、回路基板９３Ａの長手方向はベース８１の長手方向と同じである。これにより、ベース８１の省スペース化を図ることができる。

　エアマッサージ装置１は、マッサージ部５０の防音を行う防音部９４をさらに備える。本実施の形態において、防音とは、使用者に不快感を与えないようにマッサージ部５０で生じる音を小さくすること、または、マッサージ部５０で生じる音を使用者に伝達させないことを意味する。

　防音部９４は、遮音、吸音、消音、および、防振のうちの少なくとも一つの方法により防音を行う。防音部９４が遮音を用いて防音を行う場合、防音部９４は遮音構造（図示略）を含む。遮音構造は、マッサージ部５０で生じる音を装着部１０の外部に漏れさせない、または、装着部１０の外部に漏れる音を小さくする。そのために、遮音構造は、高い遮音性を有する生地を含む装着部、または、マッサージ部５０を収容するための密閉された空間を有する収容部を備える。

　防音部９４が吸音を用いて防音を行う場合、防音部９４は吸音材（図示略）を含む。吸音材は、例えばグラスウールおよびロックウールである。吸音材は、エアバッグ６０、ベース８１、カバー８３、エアポンプ９０、供給路９２、および、装着部１０のうちの少なくとも一箇所に配置される。

　吸音材が、エアバッグ６０、エアポンプ９０、および、供給路９２に配置された場合、吸音材は、対象の要素の少なくとも一部を覆う。吸音材が装着部１０に配置された場合、吸音材は、装着部１０を構成する生地に含まれる。

　防音部９４が防振を用いて防音を行う場合、防音部９４は防振ゴム（図示略）を含む。防振ゴムは、エアバッグ６０、ベース８１、カバー８３、エアポンプ９０、および、供給路９２のうちの少なくとも一箇所に配置される。

　防音部９４が消音を用いて防音を行う場合（図６参照）、防音部９４はサイレンサ９４Ａを含む。サイレンサ９４Ａは、エアバッグ６０の供給口６４Ａ～６４Ｃ、エアポンプ９０の吐出口（図示略）、および、供給路９２のうちの少なくとも一箇所に配置される。

　サイレンサ９４Ａは、例えばＬ字状に構成された拡張型消音器である。サイレンサ９４Ａは、エアポンプ９０から吐出される空気の音を消音する。エアポンプ９０から吐出される空気の音には、エアポンプ９０の作動音および共鳴音が含まれる。

　サイレンサ９４Ａは、第１生地２１と第２生地２２との間に配置される。サイレンサ９４Ａは供給路９２に配置される。エアポンプ９０から吐出される空気の音は、エアバッグ６０に伝達する前にサイレンサ９４Ａにより消音される。このため、エアポンプ９０から吐出される空気の音を好適に抑制することができる。また、サイレンサ９４Ａがエアポンプ９０に近いため、エアポンプ９０から吐出される空気の音を好適に抑制することができる。

　ベース８１の内面８１Ａには第５取付部８２Ｅがさらに配置される。サイレンサ９４Ａは第５取付部８２Ｅに取り付けられる。第５取付部８２Ｅは、第２方向Ｄ２における中央かつ図６における右端部付近に配置される。

　供給路９２は第１供給路９２Ａと第２供給路９２Ｂとを含む。第１供給路９２Ａは、電源部９１の周囲を経由してエアポンプ９０とサイレンサ９４Ａとを接続する。第２供給路９２Ｂは、サイレンサ９４Ａと第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３とを接続する。第２供給路９２Ｂは、サイレンサ９４Ａと第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３とを接続する。

　図７に示すように、ベース８１の外面８１Ｂは、第１方向Ｄ１における中央に向かって凹む凹形状を有する。ベース８１の外面８１Ｂの形状は、一般的な体型の人の下腿Ｌの形状に基づいて決められる。本体カバー８４の内面８４Ｂは、第１方向Ｄ１における中央に向かって凹む凹形状を有する。ベース８１の内面８１Ａと本体カバー８４の内面８４Ｂとの間には、各種の要素を収容するための空間が形成される。

　図６、図８に示すように、正面から見たベース８１の２次元形状は、一般的な体型の人の下腿Ｌの形状に基づいて決められる。具体的には、正面から見たベース８１の２次元形状は、ふくらはぎと足首との形状に一致する。

　ベース８１のうちのエアポンプ９０が配置される部分の幅（以下、第１長さＬ１という）は、ベース８１のうちの電源部９１が配置される部分の幅（以下、第２長さＬ２という）よりも広い。

　ベース８１のうちのエアポンプ９０が配置される部分は、ふくらはぎに対応する。従って、第１長さＬ１は、一般的なふくらはぎの太さに基づいて決められる。ベース８１のうちの電源部９１が配置される部分は足首に対応する。第２長さＬ２は、一般的な足首の太さに基づいて決められる。

　図９に示すように、脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されると、脚被覆部２０のうちの足首に対応する部分が、脚被覆部２０のうちのふくらはぎに対応する部分よりも細くなる。このため、エアマッサージ装置１は、背面から見てふくらはぎから足首にかけて細くなるような外観を有する。

　図１０に示すように、電源部９１は、脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されたときにベース８１のうちの足首に対応する部分に配置される。ベース８１の外面８１Ｂのうちの電源部９１に対応する部分が膨らんでいないため、脚被覆部２０のうちの足首に対応する部分が細くなる。このため、エアマッサージ装置１は、側面から見てふくらはぎから足首にかけて細くなるような外観を有する。

　図１１に示すように、エアポンプ９０は、脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されたときにベース８１のうちのふくらはぎに対応する部分に配置される。このため、ふくらはぎは、ベース８１の外面８１Ｂのうちのエアポンプ９０に対応する膨張部８１Ｃにより押圧される。その結果、ふくらはぎに対するマッサージ効果が向上する。

　膨張部８１Ｃの膨らみはふくらはぎに吸収されるため、本体７０が下腿Ｌから盛り上がりにくい。このため、脚被覆部２０が下腿Ｌに装着されたときのエアマッサージ装置１の外観が向上する。

　図１２に示すように、操作装置１１０は、ケーブルＣを介して制御部９３に電気的に接続される。操作装置１１０は、エアマッサージ装置１の電源を投入するための電源スイッチ１１１を有する。電源スイッチ１１１は、操作装置１１０の外表面１１０Ａに配置される。電源スイッチ１１１が操作されると、制御部９３は、エアバッグ６０が膨張または収縮するように、エアポンプ９０および第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３を制御する。

　図１３に示すように、操作装置１１０は、脚被覆部２０の第１生地２１に取り付けられる。

　本体７０は、電源カバー８５およびカバー取付部８６が第１生地２１の開口部２１Ｂ（図１４参照）から露出するように、第１生地２１と第２生地２２との間に配置される。第３生地２３をめくると、電源カバー８５が外部に露出し、電池９１Ａを容易に交換することができる。

　図１４に示すように、第１生地２１は、第３生地２３をめくると電源カバー８５が露出するように、本体７０に取り付けられる。カバー取付部８６の縁８６Ａと本体カバー８４のうちの露出部８４Ｃまわりの外面８４Ａとで、第１生地２１のうちの開口部２１Ｂまわりの部分を挟むように、カバー取付部８６が本体カバー８４に取り付けられる。これにより、第１生地２１が本体７０に取り付けられる。

　図１５に示すように、制御部９３は、操作装置１１０の操作に応じてエアポンプ９０および第１電磁弁１０１～第２電磁弁１０３を制御する。エアポンプ９０から吐出される空気は、第１供給路９２Ａ、防音部９４、および、第２供給路９２Ｂを介して第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３に供給される。

　第１電磁弁１０１がエアポンプ９０を第１供給口６４Ａに接続すると、第１電磁弁１０１に供給された空気が第１供給口６４Ａを介して第１エアバッグ６１に供給され、第１エアバッグ６１が膨張する。

　第２電磁弁１０２がエアポンプ９０を第２供給口６４Ｂに接続すると、第２電磁弁１０２に供給された空気が第２供給口６４Ｂを介して第２エアバッグ６２に供給され、第２エアバッグ６２が膨張する。具体的には、第２電磁弁１０２に供給された空気が第２供給口６４Ｂを介して連結部６２Ｃに供給され、連結部６２Ｃに供給された空気が第１側部エアバッグ６２Ａおよび第２側部エアバッグ６２Ｂに供給される。

　第３電磁弁１０３がエアポンプ９０を第３供給口６４Ｃに接続すると、第３電磁弁１０３に供給された空気が第３供給口６４Ｃを介して第３エアバッグ６３に供給される。

　操作装置１１０の操作に応じて、制御部９３はエアポンプ９０を作動させるとともに、第２電磁弁１０２を制御してエアポンプ９０を第２供給口６４Ｂに接続する。エアポンプ９０から吐出される空気が第２エアバッグ６２に供給されると、第１側部エアバッグ６２Ａおよび第２側部エアバッグ６２Ｂが膨張し、使用者の下腿Ｌの側面が第１側部エアバッグ６２Ａおよび第２側部エアバッグ６２Ｂにより挟まれる。

　次に、制御部９３は、第１電磁弁１０１を制御して、エアポンプ９０を第１供給口６４Ａに接続する。エアポンプ９０から吐出される空気が第１エアバッグ６１に供給されると、第１エアバッグ６１が膨張する。これにより、使用者の下腿Ｌの側面が第１側部エアバッグ６２Ａおよび第２側部エアバッグ６２Ｂにより保持されながら、下腿Ｌの背面が第１エアバッグ６１により押圧される。この場合、第１エアバッグ６１が下腿Ｌに向かって大きく膨張し、下腿Ｌの腓腹筋の周囲が好適にマッサージされる。

　制御部９３は、第３電磁弁１０３を適宜制御して、エアポンプ９０を第３供給口６４Ｃに接続する。このため、下腿Ｌのヒラメ筋の周囲が好適にマッサージされる。操作装置１１０の操作に応じて、制御部９３はエアポンプ９０を作動させるとともに、第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３を制御して、第３エアバッグ６３、第２エアバッグ６２、および、第１エアバッグ６１を順に膨張させてもよい。これにより、多様なマッサージ効果を使用者に提供することができる。

　図１６、図１７を参照して、エアマッサージ装置１の使用方法について説明する。

　使用者は、エアマッサージ装置１を次の手順で使用する。図１６に示すように、第１手順では、使用者は脚被覆部２０を下腿Ｌに巻き付け、脚被覆部２０の装着サイズを調節部３０により調節する。具体的には、脚被覆部２０が下腿Ｌにぴったり合うように、使用者は、ループ３２Ｂ、３４Ｂをフック３２Ａ、３４Ａにそれぞれ貼り合わせる。

　第２手順では、使用者は、操作装置１１０の電源スイッチ１１１を操作する。電源スイッチ１１１が操作されると、エアマッサージ装置１が作動し、下腿Ｌがマッサージされる。エアマッサージ装置１の動作が終了すると、第３手順が行われる。

　図１７に示すように、第３手順では、使用者は、脚被覆部２０の第１部分２４と第２部分２７とを分離する。具体的には、第１部分２４と第２部分２７とが分離するように、使用者は、線ファスナ４１のスライダ４１Ａを移動させる。これにより、脚被覆部２０の装着サイズを保持したまま、脚被覆部２０を下腿Ｌから取り外すことができる。その後、エアマッサージ装置１を再び使用する場合、第４手順が行われる。

　第４手順では、第３手順で取り外された脚被覆部２０を下腿Ｌに巻き付け、脚被覆部２０の第１部分２４を第２部分２７に結合させる。具体的には、第１部分２４を第２部分２７に結合させるために、線ファスナ４１のスライダ４１Ａを移動させる。

　この手順では、脚被覆部２０の装着サイズの調節が完了した後の脚被覆部２０を下腿Ｌに装着する。すなわち、この手順では、脚被覆部２０の装着サイズを調節する必要がない。また、脚被覆部２０を下腿Ｌから取り外す際に、面ファスナ３２、３４を剥がす必要がない。このため、面ファスナ３２、３４を剥がす際の大きな音を抑制することができる。

　一旦、脚被覆部２０の装着サイズの調節が行われると、それ以降、第２手順～第４手順が繰り返される。

　従来のエアマッサージ装置では、エアバッグにより施療部位に強い力を加えるために、吐出風量の大きいエアポンプが搭載される。エアバッグにより施療部位に強い力が加えると、施療部位が好適にマッサージされる。しかし、吐出風量の大きいエアポンプは、作動時に、エアポンプの作動音および共鳴音を含んだ大きな音を発生させる。このため、使用者が不快感を覚えるおそれがある。

　エアマッサージ装置１は、エアポンプ９０から吐出される空気の音を抑制するサイレンサ９４Ａを搭載する。これにより、使用者が不快感を覚えにくい。本実施の形態によれば、快適な使用感を使用者に提供することができる。

　エアポンプ９０を搭載する本体７０は装着部１０に配置される。このため、エアポンプ９０をエアバッグ６０に接続する供給路９２を短くすることができる。その結果、エアマッサージ装置１の小型化を図ることができる。

　（変更例）
　上記実施の形態は、本開示のエアマッサージ装置が取り得る形態の例示であり、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態に加えて、本開示のエアマッサージ装置は、以下に示される変更例、または、相互に矛盾しない二つ以上の変更例が組み合わせられた形態を取り得る。

　・操作装置１１０は、脚被覆部２０の第１生地２１と一体的に設けられてもよい。操作装置１１０は、脚被覆部２０の第１生地２１に面ファスナを介して着脱可能に取り付けられてもよい。

　・エアポンプ９０は、ベース８１の内面８１Ａにおける長手方向の端部に配置されてもよい。エアポンプ９０は第１方向Ｄ１に長くてもよい。流路切替部１００は、ベース８１の内面８１Ａにおける長手方向の端部に配置されてもよい。

　電源部９１は、ベース８１の内面８１Ａにおいて、上記実施の形態における制御部９３、エアポンプ９０、または、第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３の位置に配置されてもよい。電池９１Ａは第１方向Ｄ１に長くてもよい。制御部９３は、ベース８１の内面８１Ａにおいて、上記実施の形態における電源部９１、エアポンプ９０、または、第１電磁弁１０１～第３電磁弁１０３の位置に配置されてもよい。回路基板９３Ａは第１方向Ｄ１に長くてもよい。

　・第１長さＬ１は第２長さＬ２と同じでもよい。第１長さＬ１は第２長さＬ２よりも短くてもよい。

　・第２エアバッグ６２の連結部６２Ｃが膨張するように構成されてもよい。第１側部エアバッグ６２Ａおよび第２側部エアバッグ６２Ｂの少なくとも一方が省略されてもよい。

　・第１エアバッグ６１、第２エアバッグ６２、および、第３エアバッグ６３が、一対のシートを互いに溶着することにより構成されてもよい。第１エアバッグ６１、第２エアバッグ６２、および、第３エアバッグ６３が第１方向Ｄ１に並んでもよい。

　・エアバッグ６０が二つ以下のエアバッグを含んでもよい。すなわち、第１エアバッグ６１、第２エアバッグ６２、および、第３エアバッグ６３の一つまたは二つが省略されてもよい。

　エアバッグ６０が四つ以上のエアバッグを含んでもよい。すなわち、エアバッグ６０は、第１エアバッグ６１、第２エアバッグ６２、および、第３エアバッグ６３に加えて他のエアバッグを含んでもよい。

　・マッサージ部５０は、装着部１０と本体７０とを着脱するための着脱構造を含んでもよい。着脱構造は、ボルト、ねじなどにより着脱する構造を含んでもよい。この場合、具体的には、着脱構造は、装着部１０および本体７０に配置された挿入部、および、挿入部に挿入されたボルトなどにより構成される。

　着脱構造は、面ファスナにより着脱させる構造を含んでもよい。この場合、具体的には、着脱構造は、装着部１０および本体７０の一方に配置された面ファスナのフック、および、装着部１０および本体７０の他方に配置された面ファスナのループにより構成される。

　着脱構造は、スナップフィットにより着脱する構造を含んでもよい。この場合、具体的には、着脱構造は、装着部１０および本体７０の一方に配置された凹部、および、装着部１０および本体７０の他方に配置された凸部により構成される。着脱構造を含むエアマッサージ装置１は、装着部１０と本体７０とを分離した状態で収納することができる。このため、収納性が高くなる。

　・線ファスナ４１は、止製品（Closed Product）で構成されてもよい。線ファスナ４１は、逆開製品（Reversely Openable Product）で構成されてもよい。線ファスナ４１のスライダ４１Ａを第１調節部３１から第２調節部３３に向かう方向に移動させると、第１部分２４と第２部分２７とが分離され、スライダ４１Ａをその反対の方向に移動させると、第１部分２４と第２部分２７とが結合するようにしてもよい。

　・結合分離部４０は、脚被覆部２０の第１端部２０Ａ寄りに配置されてもよい。結合分離部４０は、第１方向Ｄ１における脚被覆部２０の中央寄りに配置されてもよい。

　・結合分離部４０は、一つ以上のフックにより構成されてもよい。結合分離部４０は、一つ以上のボタンにより構成されてもよい。

　・面ファスナ３２のフック３２Ａが第１部分２４の第２生地２２に配置され、面ファスナ３２のループ３２Ｂが第２部分２７の第１生地２１に配置されてもよい。面ファスナ３４のフック３４Ａとループ３４Ｂとに関しても同様である。

　・副部分２６は、主部分２５と一体的に構成されてもよい。第３生地２３が省略されてもよい。この場合、開口部２１Ｂが省略されてもよい。

　・調節部３０および結合分離部４０は省略されてもよい。この場合、装着部１０は、つま先から履くことで下腿Ｌに装着される。

　・装着部１０を装着する施療部位は、大腿、上腕、前腕でもよい。装着部１０は、大腿および下腿Ｌを跨ぐように装着されてもよく、上腕および前腕を跨ぐように装着されてもよい。

　・左半身用のエアマッサージ装置１は、右半身用のエアマッサージ装置の形状と同じ形状を有してもよい。

　本開示は、家庭用および業務用のエアマッサージ装置に適用可能である。

　１　エアマッサージ装置
　１０　装着部
　２０　脚被覆部
　２０Ａ　端部
　２０Ｂ　端部
　２１　第１生地
　２１Ａ　縁
　２１Ｂ　開口部
　２２　第２生地
　２２Ａ　縁
　２３　生地
　２３Ａ　先端
　２４　部分
　２５　主部分
　２５Ａ　締付部
　２５Ｂ　収容部
　２５Ｃ　脚締部
　２６　副部分
　２６Ａ　脚締部
　２７　部分
　２８　結合部
　２８Ａ　凸部
　２８Ｂ　凹部
　３０、３１、３３　調節部
　３２、３４　面ファスナ
　３２Ａ、３４Ａ　フック
　３２Ｂ、３４Ｂ　ループ
　４０　結合分離部
　４１　線ファスナ
　４１Ａ　スライダ
　５０　マッサージ部
　６０　エアバッグ
　６０Ａ　シート
　６１　第１エアバッグ
　６１Ａ　側部
　６１Ｂ　側部
　６２　第２エアバッグ
　６２Ａ　第１側部エアバッグ
　６２Ｂ　第２側部エアバッグ
　６２Ｃ　連結部
　６３　第３エアバッグ
　６４Ａ、６４Ｂ、６４Ｃ　供給口
　７０　本体
　８０　ケース
　８１　ベース
　８１Ａ　内面
　８１Ｂ　外面
　８１Ｃ　膨張部
　８２Ａ、８２Ｂ、８２Ｃ、８２Ｄ、８２Ｅ　取付部
　８２Ｆ　配置部
　８３　カバー
　８４　本体カバー
　８４Ａ　外面
　８４Ｂ　内面
　８４Ｃ　露出部
　８５　電源カバー
　８６　カバー取付部
　８６Ａ　縁
　９０　エアポンプ
　９１　電源部
　９１Ａ　電池
　９２　供給路
　９２Ａ　第１供給路
　９２Ｂ　第２供給路
　９３　制御部
　９３Ａ　回路基板
　９４　防音部
　９４Ａ　サイレンサ
　１００　流路切替部
　１０１、１０２、１０３　電磁弁
　１０１Ａ、１０２Ａ、１０３Ａ　排出口
　１１０　操作装置
　１１０Ａ　外表面
　１１１　電源スイッチ

Claims

　施療部位に装着されるように構成された装着部と、
　前記装着部に取り付けられたマッサージ部と、
　前記マッサージ部の防音を行うように構成された防音部と、を備えた、
　エアマッサージ装置。
　前記防音部が前記マッサージ部に配置された、
　請求項１に記載のエアマッサージ装置。
　前記装着部が、重なり合う第１生地および第２生地を含み、
　前記マッサージ部が、前記第１生地と前記第２生地との間に配置された、
　請求項２に記載のエアマッサージ装置。
　前記防音部がサイレンサを含む、
　請求項１に記載のエアマッサージ装置。
　前記マッサージ部がエアポンプを含み、
　前記サイレンサが、前記エアポンプから吐出される空気の音を抑制するように構成された、
　請求項４に記載のエアマッサージ装置。
　前記マッサージ部が、前記施療部位をマッサージするように構成されたエアバッグ、および、前記エアポンプと前記エアバッグとを接続する供給路を含み、
　前記サイレンサが前記供給路に配置された、
　請求項５に記載のエアマッサージ装置。
　前記マッサージ部が、互いに独立して動作する複数のエアバッグを含み、
　前記複数のエアバッグが、前記施療部位の周囲方向に対応する前記装着部の第１方向に並ぶ第１エアバッグおよび第２エアバッグを含む、
　請求項１に記載のエアマッサージ装置。
　前記第２エアバッグが、前記第１方向において前記第１エアバッグを挟むように構成された、
　請求項７に記載のエアマッサージ装置。
　前記第２エアバッグが、前記第１方向において前記第１エアバッグの一方の側部の隣に位置する第１側部エアバッグ、前記第１方向において前記第１エアバッグの他方の側部の隣に位置する第２側部エアバッグ、および、前記第１側部エアバッグと前記第２側部エアバッグとを連結する連結部を含む、
　請求項８に記載のエアマッサージ装置。
　前記連結部が前記第１方向に長く、
　前記施療部位の長手方向に対応する前記装着部の第２方向における前記連結部の幅が、前記第１方向における前記第１側部エアバッグの幅、および、前記第１方向における前記第２側部エアバッグの幅よりも狭い、
　請求項９に記載のエアマッサージ装置。
　前記連結部の幅が、前記第２エアバッグに空気が供給される場合に前記連結部が膨張しないように設定された、
　請求項１０に記載のエアマッサージ装置。
　前記複数のエアバッグが、前記施療部位の長手方向に対応する前記装着部の第２方向において、前記第１エアバッグおよび前記第２エアバッグの少なくとも一方と並ぶ第３エアバッグをさらに含む、
　請求項７に記載のエアマッサージ装置。
　前記複数のエアバッグが、第３エアバッグをさらに含み、前記連結部が、前記第２方向において前記第１エアバッグと前記第３エアバッグとで挟まれるように配置された、
　請求項１０に記載のエアマッサージ装置。