WO2019198737A1 - 取引システム、取引処理装置、貨幣処理装置及び取引方法 - Google Patents

取引システム、取引処理装置、貨幣処理装置及び取引方法 Download PDF

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Abstract

金融機関等の店舗において窓口担当者の処理負荷を軽減し、窓口の省人化を図るため、取引処理装置10が入金伝票内容の入力を受け付け(S11)、貨幣処理装置20が貨幣の入金を受け付けると(S12)、貨幣処理装置20は、入金金額を特定して取引処理装置10に通知する(S13)。取引処理装置10は、入金伝票内容として入力された金額に対応する入金金額を貨幣処理装置20から通知された場合に、金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる入金依頼を行う(S14)。金融システムサーバ40は、取引処理装置10からの入金依頼を受けて入金処理を実行する(S15)。貨幣処理装置20は、入金に伴って自装置の在高を更新し、貨幣管理装置30が管理する在高を更新させる(S16)

Description

取引システム、取引処理装置、貨幣処理装置及び取引方法
 本発明は、主に、金融機関等の店舗において用いられる取引システム、取引処理装置、貨幣処理装置及び取引方法に関する。
 従来、銀行等の金融機関では、ATM(Automatic Teller Machine)が設置されて、顧客自らによる入金、出金、振込などの各種取引を可能にすることにより、ハイカウンターと呼ばれる窓口における窓口担当者による対応を低減している。また、昨今のインターネットバンキングの普及に伴って、顧客が所有するスマートフォンやパソコンから金融機関のサイトにアクセスすることにより、顧客が金融機関の店舗に来店しなくとも、顧客自らの操作で残高確認及び振込を行うことも可能となっている。
 このように、ATMやインターネットバンキングが普及してきた状況であるにも関わらず、現在でも金融機関の窓口業務は依然として減らないのが実状である。例えば、法人等は、押印済の多数の記入済み伝票を金融機関に持ち込み、窓口担当者による一括処理を望むケースが多いためである。
 このため、複数の取引伝票を処理する従来技術が知られており、例えば特許文献1には、営業店端末及びセンタ端末を有する複合取引システムが開示されている。ここにおいて、営業店端末は、複数の取引伝票を含む複合取引を受け付ける受付部と、前記複数の取引伝票のイメージを取得するイメージ取得部と、前記センタ端末に対する、複数の取引伝票のイメージを含む複合取引情報の送信を制御する送信制御部とを備える。また、センタ端末は、複数の取引伝票のイメージの各々に関して、当該取引伝票のイメージに基づいて、当該取引伝票に対応する取引処理を実行する取引実行部と、複数の取引伝票に対応する取引処理が完了した場合に、営業店端末に対する複合取引の結果の送信を制御する送信制御部とを備える。
特開2017-151659号公報
 しかしながら、上記の特許文献1を用いたとしても、金融機関の窓口担当者の負担を軽減できるに過ぎず、窓口担当者の人員数を極端に減らせる訳では無い。窓口の利用を望む顧客は、上記の複合取引の顧客だけではなく、処理を急ぐ個人事業主、インターネットバンキングでは対応できない現金を伴う処理が多い顧客なども存在するためである。また、上記の特許文献1では、取引伝票の存在が前提となるため、かかる取引伝票の処理に伴う人的労力も必要となる。
 本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、金融機関等の店舗において窓口担当者の処理負荷を軽減し、窓口の省人化を図る取引システム、取引処理装置、貨幣処理装置及び取引方法を提供することを目的とする。
 上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る取引システムは、貨幣の入出金処理を行う貨幣処理装置と、金融機関のサーバ装置との間のデータ通信による取引実行が可能なネットワークバンキングシステムに接続された取引処理装置とを備え、前記取引処理装置は、前記貨幣処理装置と通信可能に接続され、前記貨幣処理装置による貨幣の入出金処理を行う場合に、貨幣の入出金を伴う伝票取引に対応する取引処理を行う。
 また、本発明の第2の態様に係る取引システムは、上記第1の態様において、前記取引処理装置は、入金伝票内容の入力を受け付け、少なくとも前記入金伝票内容の入金金額に対応する貨幣の入金を前記貨幣処理装置が受け付けた場合、前記金融機関のサーバ装置に対して入金依頼処理を行う。
 また、本発明の第3の態様に係る取引システムは、上記第1又は第2の態様において、前記取引処理装置は、現金振込伝票内容の入力を受け付け、少なくとも前記現金振込伝票内容の現金振込金額に対応する貨幣の入金を前記貨幣処理装置が受け付けた場合、前記金融機関のサーバ装置に対して現金振込依頼処理を行う。
 また、本発明の第4の態様に係る取引システムは、上記第1乃至第3のいずれか一つの態様において、前記取引処理装置は、出金伝票内容の入力を受け付け、前記金融機関のサーバ装置に対して出金依頼処理を行い、該金融機関のサーバ装置から出金指示を受け付け、少なくとも前記出金伝票内容の出金金額に対応する貨幣が前記貨幣処理装置から出金された場合、前記金融機関のサーバ装置に対して出金完了通知を行う。
 また、本発明の第5の態様に係る取引システムは、上記第1乃至第4のいずれか一つの態様において、前記取引処理装置は、一又は複数の入金伝票処理、一又は複数の現金振込処理、並びに、一又は複数の出金処理を組み合わせた複合処理を行う。
 また、本発明の第6の態様に係る取引システムは、上記第1乃至第5のいずれか一つの態様において、前記取引処理装置は、取引結果を通帳に印字可能な印字部を有する。
 また、本発明の第7の態様に係る取引システムは、上記第1乃至第6のいずれか一つの態様において、前記金融機関のサーバ装置は、顧客の伝票取引を完了した場合に、該顧客の所持する通信端末に対して取引確認情報を通知する通知部を有する。
 また、本発明の第8の態様に係る取引システムは、上記第1乃至第7のいずれか一つの態様において、前記貨幣処理装置は、手形及び/又は小切手の処理を行う処理部を有する。
 また、本発明の第9の態様に係る取引システムは、上記第1乃至第8のいずれか一つの態様において、前記貨幣処理装置は、税公金の帳票を処理する税公金処理部を有する。
 また、本発明の第10の態様に係る取引システムは、上記第1乃至第9のいずれか一つの態様において、前記貨幣処理装置は、私製の振込用紙を受け付ける受付部を有する。
 また、本発明の第11の態様に係る取引処理装置は、金融機関の店舗に配設された取引処理装置であって、サーバ装置との間のデータ通信による取引実行が可能なネットワークバンキングシステムに接続され、貨幣の入出金処理を行う貨幣処理装置と通信可能に接続される通信部と、前記貨幣処理装置による貨幣の入出金処理を行う場合に、貨幣の入出金を伴う伝票取引に対応する取引処理を行う制御部とを備える。
 また、本発明の第12の態様に係る貨幣処理装置は、金融機関のサーバ装置との間のデータ通信による取引実行が可能なネットワークバンキングシステムに接続され、貨幣の入出金を伴う伝票取引に対応する取引処理を行う取引処理装置と通信可能に接続される通信部と、前記取引処理装置が貨幣の入出金を伴う伝票取引の指示を受け付けた場合、該伝票取引に対応する金額の貨幣の入出金を行う制御部とを備える。
 また、本発明の第13の態様に係る取引方法は、金融機関のサーバ装置との間のデータ通信による取引実行が可能なネットワークバンキングシステムに接続された取引処理装置が、貨幣の入出金を伴う伝票取引の指示を受け付ける受付工程と、貨幣処理装置が、前記受付工程により受け付けた伝票取引に対応する金額の貨幣の入出金処理を行う入出金処理工程と、前記入出金処理工程による入出金処理を行う場合、前記取引処理装置が貨幣の入出金を伴う伝票取引に対応する取引処理を行う取引処理工程とを含む。
 本発明によれば、金融機関等の店舗において窓口担当者の処理負荷を軽減し、窓口の省人化を図ることができる。
図1は、本実施形態に係る取引システムにおける入金取引についての説明図である。 図2は、本実施形態に係る取引システムにおける出金取引についての説明図である。 図3は、図1に示した取引処理装置の構成図である。 図4は、図1に示した貨幣処理装置の構成図である。 図5は、図1に示した金融システムサーバの構成図である。 図6は、図5に示したユーザデータの一例を示す図である。 図7は、図5に示した取引データの一例を示す図である。 図8は、取引システムにおける入金の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、取引システムにおける出金の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、取引処理装置の表示画面例についての説明図である。 図11は、取引と入出金の具体例についての説明図である。 図12は、取引処理装置と貨幣処理装置の対応関係の説明図である。 図13は、ネットワークバンキングによる入金の変形例についての説明図である。 図14は、ネットワークバンキングによる出金の変形例についての説明図である。
 以下に、添付図面を参照して、本発明に係る取引システム、取引処理装置、貨幣処理装置及び取引方法の好適な実施形態を詳細に説明する。
実施形態
<本実施形態に係る取引システムの概念>
 まず、本実施形態に係る取引システムの概念について説明する。本実施形態に係る取引システムでは、ネットワークバンキングシステムに接続された取引処理装置と貨幣の入出金処理を行う貨幣処理装置とを金融機関の店舗に設置し、ネットワークバンキングシステムにおいて貨幣等の現物を取扱い可能としている。
 ここで、ネットワークバンキングシステムとは、金融機関のサーバ装置との間のデータ通信により取引を実行可能としたシステムであり、金融機関のサーバ装置との間のデータ通信による取引をネットワークバンキングという。この金融機関のサーバ装置との間のデータ通信にインターネットを用いるインターネットバンキングは、ネットワークバンキングに含まれる。また、金融機関のサーバ装置と法人顧客のコンピュータシステムとを専用回線や専用端末・ソフトウェアなどで直接接続するファームバンキングや、個人向けのホームバンキングもネットワークバンキングに含まれる。なお、ネットワークバンキングは、エレクトロニックバンキングともいう。
 図1は、本実施形態に係る取引システムにおける入金取引についての説明図である。図1に示すように、金融機関の店舗には、取引処理装置10、貨幣処理装置20及び貨幣管理装置30が配置される。
 取引処理装置10は、タブレット端末などであり、貨幣処理装置20に対応づけて設置され、貨幣処理装置20と通信可能である。また、取引処理装置10は、店舗外のネットワークを介して金融システムサーバ40と接続されており、ネットワークバンキングによる取引が可能である。
 貨幣処理装置20は、貨幣の入出金処理を行う装置である。また、貨幣処理装置20は、税公金の納付書、手形、小切手、私製の振込用紙などの現物を受け付けて処理する。貨幣処理装置20は、自装置の内部に収納した貨幣の在高等を管理し、また、貨幣の在高等を貨幣管理装置30に送信する。
 貨幣管理装置30は、貨幣処理装置20の他、窓口に設けられた入出金機など店舗内に設置された各種装置と接続され、店舗内に所在する現物(貨幣、税公金の納付書、手形、小切手、私製の振込用紙など)の管理を行う。
 この取引システムにおいて貨幣の入金を行う場合には、図1に示したように、まず、顧客が取引処理装置10に対して入金伝票内容を入力し(S11)、貨幣処理装置20に入金伝票に記載された貨幣を入金する(S12)。
 貨幣処理装置20は、入金された貨幣を識別して入金金額を特定し、特定した入金金額を取引処理装置10に通知する(S13)。取引処理装置10は、入金伝票内容として入力された金額に対応する入金金額を貨幣処理装置20から通知された場合に、金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる入金依頼を行う(S14)。
 金融システムサーバ40は、取引処理装置10からの入金依頼を受けて入金処理を実行する(S15)。この入金処理では、金融システムサーバ40は、指定された口座の残高に入金金額を加算する。また、貨幣処理装置20は、入金に伴って自装置の在高を更新し、貨幣管理装置30が管理する在高を貨幣管理装置30に更新させる(S16)。
 図1では、入金を例に説明を行ったが、現金振込においても同様の処理が可能である。現金振込では、取引処理装置10は、入金伝票内容の入力に代えて現金振込伝票内容の入力を受け付け、現金振込伝票内容に対応する入金金額の通知を貨幣処理装置20から受け付けた場合に、ネットワークバンキングにより現金振込依頼を行い、金融システムサーバ40が現金振込依頼の処理を行うことになる。
 図2は、本実施形態に係る取引システムにおける出金取引についての説明図である。この取引システムにおいて貨幣の出金を行う場合には、まず、顧客が取引処理装置10に対して出金伝票内容を入力すると(S21)、取引処理装置10が金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる出金依頼を行う(S22)。
 金融システムサーバ40は、取引処理装置10からの出金依頼を受けて出金処理を実行する(S23)。この出金処理では、金融システムサーバ40は、指定された口座の残高から出金金額を減算する。その後、金融システムサーバ40は、取引処理装置10に対して出金通知を行う(S24)。
 取引処理装置10は、金融システムサーバ40から出金通知を受けたならば、貨幣処理装置20に対して出金指示を送信する(S25)。出金指示を受信した貨幣処理装置20は、該当する貨幣を出金し(S26)、取引処理装置10に対して出金完了通知を行う。取引処理装置10は、貨幣処理装置20から出金完了通知を受け付けると、金融システムサーバ40に出金完了報告を行う(S27)。また、貨幣処理装置20は、出金に伴って自装置の在高を更新し、貨幣管理装置30が管理する在高を貨幣管理装置30に更新させる(S28)。
 このように、本実施形態に係る取引システムは、貨幣の入出金処理を行う貨幣処理装置20と、ネットワークバンキングシステムに接続された取引処理装置10とを備え、取引処理装置10が貨幣処理装置20による貨幣の入出金処理を行う場合、貨幣の入出金を伴う伝票取引に対応する取引処理を行う。かかる構成により、ネットワークバンキングを用いて貨幣の現物処理が可能となり、また紙媒体の取引伝票が不要となるので、金融機関等の店舗において窓口担当者の処理負荷を軽減し、窓口の省人化を図ることができる。
<システムを構成する装置の説明>
 図3は、図1に示した取引処理装置10の構成図である。図3に示すように、取引処理装置10は、表示部11、入力部12、通信部13、記憶部16及び制御部17を有する。表示部11は、液晶パネルなどの出力インタフェースである。入力部12は、操作者による入力操作に用いられる操作ボタン、キーボード、タッチパネル、カメラなどの入力インタフェースである。表示部11と入力部12とは、タッチパネルディスプレイとして一体化したものであってもよい。通信部13は、貨幣処理装置20や金融システムサーバ40と通信を行うための通信インタフェースである。
 記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、伝票データD1及び現物処理データD2を記憶する。伝票データD1は、伝票内容の入力結果を示すデータである。現物処理データD2は、貨幣処理装置20による現物の処理、例えば貨幣の入出金処理を示すデータである。
 制御部17は、取引処理装置10の各機能部を制御し、伝票データ生成部17a、現物処理管理部17b及び口座取引処理部17cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、伝票データ生成部17a、現物処理管理部17b及び口座取引処理部17cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
 伝票データ生成部17aは、入力部12に対して行われた伝票内容の入力に基づいて伝票データD1を生成し、生成した伝票データD1を記憶部16に格納する。伝票内容には、入金伝票、出金伝票、口座振込伝票、現金振込伝票などがある。
 また、伝票データ生成部17aは、貨幣処理装置20が税公金の納付書、手形、小切手、私製の振込用紙などの現物を受け付けた場合には、対応する伝票データD1を生成して記憶部16に格納する。例えば、貨幣処理装置20が税公金の納付書を受け付けた場合には、納付書に記載された情報に対応する振込伝票を生成することになる。
 現物処理管理部17bは、貨幣処理装置20による処理を管理する。具体的には、貨幣処理装置20が入金を受け付けた場合には、貨幣処理装置20から入金金額の通知を受信する。また、金融システムサーバ40から出金通知を受けたならば、現物処理管理部17bは貨幣処理装置20に対して出金指示を送信する。そして、貨幣処理装置20が出金を行ったならば、貨幣処理装置20から出金完了通知を受信する。
 また、貨幣処理装置20が税公金の納付書、手形、小切手、私製の振込用紙などの現物を受け付け、その記載の識別結果を取引処理装置10に送信したならば、現物処理管理部17bは、貨幣処理装置20から受信した識別結果を伝票データ生成部17aに出力し、対応する伝票データD1を伝票データ生成部17aに生成させる。
 現物処理管理部17bは、貨幣処理装置20と送受信する各種データを現物処理データD2として記憶部16に格納することで、貨幣処理装置20の処理の履歴を管理する。
 口座取引処理部17cは、金融システムサーバ40と通信し、ネットワークバンキングによる取引を行う。口座取引処理部17cは、伝票データ生成部17aが入金伝票を生成し、現物処理管理部17bが貨幣処理装置20から入金金額を受信し、入金金額が入金伝票の金額に対応する場合に、金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる入金依頼を行う。この入金依頼では、入金先の口座と入金金額が指定される。
 また、口座取引処理部17cは、伝票データ生成部17aが現金振込伝票を生成し、現物処理管理部17bが貨幣処理装置20から入金金額を受信し、入金金額が現金伝票の金額に対応する場合に、金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる現金振込依頼を行う。この現金振込依頼では、振込先の口座と振込金額が指定される。
 また、口座取引処理部17cは、伝票データ生成部17aが口座振込伝票を生成したならば、金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる口座振込依頼を行う。口座振込依頼では、振込元の口座、振込先の口座及び振込金額が指定される。
 また、口座取引処理部17cは、伝票データ生成部17aが出金伝票を生成したならば、金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる出金依頼を行う。出金依頼では、出金先の口座と出金金額が指定される。その後、金融システムサーバ40から出金通知を受けたならば、口座取引処理部17cは、現物処理管理部17bに貨幣処理装置20への出金指示を行わせる。そして、現物処理管理部17bが貨幣処理装置20から出金完了通知を受信したならば、口座取引処理部17cは、金融システムサーバ40に出金完了報告を行う。
 図4は、図1に示した貨幣処理装置20の構成図である。貨幣処理装置20は、表示部21、入力部22、紙幣処理ユニット23a、硬貨処理ユニット23b、紙葉類処理ユニット23c、通信部24、記憶部25及び制御部26を有する。
 表示部21は、液晶パネルなどの出力インタフェースである。入力部22は、操作者による入力操作に用いられる操作ボタン、キーボード、タッチパネルなどの入力インタフェースである。表示部21と入力部22とは、タッチパネルディスプレイとして一体化したものであってもよい。
 紙幣処理ユニット23aは、紙幣の入出金を行う。紙幣処理ユニット23aは、紙幣の投入を受け付けたならば、投入された紙幣の金種及び枚数を識別し、金種別に収納する。また、出金が必要となった場合には、金種別の収納部から紙幣を繰り出して払い出すことができる。
 硬貨処理ユニット23bは、硬貨の入出金を行う。硬貨処理ユニット23bは、硬貨の投入を受け付けたならば、投入された硬貨の金種及び枚数を識別し、金種別に収納する。また、出金が必要となった場合には、金種別の収納部から硬貨を繰り出して払い出すことができる。
 紙葉類処理ユニット23cは、税公金の納付書、手形、小切手、私製の振込用紙などの紙葉類を受け付けて処理する。紙葉類処理ユニット23cは、これらの紙葉類の投入を受け付けたならば、紙葉類に記載された事項を識別する。
 通信部24は、取引処理装置10及び貨幣管理装置30とデータ通信するためのインタフェース部である。記憶部25は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、装置内在高データD3や紙葉類管理データD4などを記憶する。装置内在高データD3は、紙幣処理ユニット23a及び硬貨処理ユニット23bに収納された貨幣の金種別の在高を示す。紙葉類管理データD4は、紙葉類処理ユニット23cが受け付けた紙葉類に関するデータである。
 制御部26は、貨幣処理装置20の各機能部を制御し、現物処理実行部26a及び装置内在高管理部26bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、現物処理実行部26a及び装置内在高管理部26bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
 現物処理実行部26aは、貨幣や紙葉類などの現物を処理する。具体的には、現物処理実行部26aは、紙幣処理ユニット23aや硬貨処理ユニット23bが貨幣の投入を受け付けた場合に、金種及び枚数の識別結果から入金金額を算定し、入金金額を取引処理装置10に通知する。
 また、現物処理実行部26aは、取引処理装置10から出金指示を受信したならば、紙幣処理ユニット23aや硬貨処理ユニット23bに出金指示に対応する貨幣を出金させ、取引処理装置10に出金完了通知を送信する。
 また、現物処理実行部26aは、紙葉類処理ユニット23cが紙葉類を受け付けた場合に、紙葉類の記載事項の識別結果を取引処理装置10に送信する。
 装置内在高管理部26bは、紙幣処理ユニット23aや硬貨処理ユニット23bが貨幣の入出金を行った場合に、装置内在高データD3を更新するとともに、貨幣管理装置30が管理する在高を貨幣管理装置30に更新させる。
 また、装置内在高管理部26bは、紙葉類処理ユニット23cが紙葉類を受け付けた場合に、紙葉類管理データD4を更新する。
 図5は、図1に示した金融システムサーバ40の構成図である。金融システムサーバ40は、表示部41、入力部42、金融ネットワーク通信部43、外部ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
 表示部41は、液晶ディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部42は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。金融ネットワーク通信部43は、口座の管理を行う口座管理サーバ用のセキュアな通信網である金融系ネットワークと接続するための通信インタフェースである。外部ネットワーク通信部44は、インターネットなどを介して取引処理装置10などとデータ通信するための通信インタフェースである。
 記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、ユーザデータD5及び取引データD6を記憶する。ユーザデータD5は、ネットワークバンキングを行うユーザを管理するためのデータである。ユーザとしては、顧客自体を登録可能である他、店舗に設置された取引処理装置10を登録することも可能である。ユーザが顧客である場合には、ユーザを一意に識別するユーザID、ユーザ認証のためのパスワードや生体情報、口座番号、登録印の印影、連絡先などがユーザデータD5に含まれる。ユーザが取引処理装置10である場合には、ユーザを一意に識別するユーザID、ユーザ認証のための認証データ、取引のための条件などが登録される。例えば、取引処理装置10がネットワークバンキングを行う場合には、取引処理装置10の設置先が指定された店舗である場合にネットワークバンキングが許可される。取引データD6は、取引処理装置10から要求された取引を管理するためのデータであり、受付日時、ユーザID、取引詳細、入出金などを示す。
 制御部46は、金融システムサーバ40の各機能部を制御し、取引可否判定部46a及び口座取引実行部46bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、取引可否判定部46a及び口座取引実行部46bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
 取引可否判定部46aは、取引の依頼を受信した場合に、ユーザ認証と取引に用いる口座の確認により取引可否を判定する。取引可否判定部46aは、取引の依頼に示されたユーザIDに基づいてユーザデータD5を参照し、ユーザIDが顧客のユーザIDであるならば、パスワードや生体情報によりユーザ認証を行う。ユーザIDが取引処理装置10のユーザIDであるならば、認証データと取引のための条件に基づいてユーザ認証を行う。
 ユーザ認証に成功したならば、取引可否判定部46aは、取引の依頼に示された口座が存在するか否かを確認する。さらに、出金や口座振込のように残高の減算を伴う取引であるならば、減算される口座の残高が十分であるか否かを確認する。取引に用いる口座が存在し、残高が十分であるならば、取引可否判定部46aは取引可能と判定する。なお、取引不可と判定した場合には、取引の依頼元に取引不可を通知する。
 口座取引実行部46bは、取引可否判定部46aが取引可能と判定した場合に、取引を実行する。具体的には、口座取引実行部46bは、取引の依頼が入金依頼である場合には、指定された口座の残高に入金金額を加算する。同様に、取引の依頼が現金振込依頼である場合には、指定された口座の残高に振込金額を加算する。そして、取引の依頼が口座振込依頼である場合には、振込元の口座の残高から振込金額を減算し、振込先の口座の残高に振込金額を加算する。
 また、取引の依頼が出金依頼である場合には、指定された口座の残高から出金金額を減算し、依頼元の取引処理装置10に対して出金通知を行い、取引処理装置10から出金完了報告を受ける。
 図6は、図5に示したユーザデータD5の一例を示す図である。図6に示すように、ユーザデータD5は、ユーザを一意に識別するユーザID、ユーザ認証のためのパスワードや生体情報、口座番号、登録印の印影、連絡先などを対応付けたデータである。
 図6では、ユーザID「U0004」に対し、パスワード「XXXX」、口座番号「YYYY」、生体情報「FA0004」、登録印影「ST0004」、連絡先「ZZ@・・・」などを対応付けた状態を示している。
 図6では、ユーザが顧客である場合のデータを示したが、ユーザが取引処理装置10である場合には、ユーザを一意に識別するユーザID、ユーザ認証のための認証データ、取引のための条件などが登録されることになる。
 図7は、図5に示した取引データD6の一例を示す図である。図7に示すように、取引データD6は、受付日時、ユーザID、取引詳細、入出金などを対応付けたデータである。
 図7では、受付日時「2017/01/19 13:05」、ユーザID「U0004」、取引詳細「入金500,000、振込200,000、振込100,000、出金100,000」、入出金「入金400,000」を対応づけた状態を示している。
<動作の説明>
 次に、取引システムの動作について説明する。図8は、取引システムにおける入金の処理手順を示すフローチャートである。まず、取引処理装置10が入金伝票内容の入力を受け付け(ステップS201)、貨幣処理装置20が貨幣の入金を受け付ける(ステップS101)。
 貨幣処理装置20は、入金された貨幣を識別して入金金額を特定し、取引処理装置に通知する(ステップS102)。そして、貨幣処理装置20は、自装置の在高を更新し、貨幣管理装置30が管理する在高を貨幣管理装置30に更新させる(ステップS103)。
 取引処理装置10は、入金伝票内容として入力された金額に対応する入金金額を貨幣処理装置20から通知された場合に、金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる入金依頼の送信を行う(ステップS202)。金融システムサーバ40は、取引処理装置10からの入金依頼を受信し、入金処理を実行して(ステップS301)、処理を終了する。
 図9は、取引システムにおける出金の処理手順を示すフローチャートである。まず、取引処理装置10は出金伝票内容の入力を受け付け(ステップS501)、金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる出金依頼の送信を行う(ステップS502)。
 金融システムサーバ40は、取引処理装置10からの出金依頼を受信し、出金処理を実行する(ステップS601)。その後、金融システムサーバ40は、取引処理装置10に対して出金通知を行う(ステップS602)。
 取引処理装置10は、金融システムサーバ40から出金通知を受信し、貨幣処理装置20に対して出金指示を送信する(ステップS503)。出金指示を受信した貨幣処理装置20は、該当する貨幣を出金する(ステップS401)。そして、取引処理装置10に対して出金完了を通知し(ステップS402)、自装置の在高を更新し、貨幣管理装置30が管理する在高を貨幣管理装置30に更新させる(ステップS403)。
 取引処理装置10は、貨幣処理装置20から出金完了通知を受け付けると、金融システムサーバ40に出金完了報告を行って(ステップS504)、処理を終了する。
 図10は、取引処理装置10の表示画面例についての説明図である。図10(a)に示す様に、初期状態では、取引処理装置10の表示部11には取引選択画面が表示される。この取引選択画面には、貨幣の処理が不要な口座振込に加え、貨幣の入出金を伴い入金、出金、現金振込に対応する操作ボタンが表示される。また、図示を省略したが、残高照会や紙葉類の受付に対応する操作ボタンを設けてもよい。
 例えば、取引選択画面で現金振込を選択すると、図10(b)に示した振込先入力画面が表示部11に表示される。振込先入力画面には、振込先の口座を特定するための銀行名、支店名、口座番号等を入力する入力欄が含まれる。
 振込先入力画面で振込先が入力されたならば、図10(c)に示す振込金額入力画面が表示される。この振込金額入力画面では、入力された振込先(例えばA銀行B支店口座番号1111111)とともに、振込金額の入力を受け付ける入力欄が表示される。なお、この振込先入力画面の表示に先立って、金融システムサーバ40に問い合せを行い、口座の存在を確認してもよい。また、振込人の名称や連絡先などの入力欄を設けることも可能である。
 振込に必要な情報が全て入力されたならば、図10(d)に示す入力終了確認画面が表示される。入力終了確認画面では、「続いて伝票入力」と「終了して処理実行」の操作ボタンを表示する。「続いて伝票入力」が選択されたならば、図10(a)の取引選択画面に移行し、追加の取引の入力が可能となる。
 「終了して処理実行」が選択されたならば、図10(e)に示す実行確認画面が表示される。実行確認画面では、入力された取引が一覧表示され、「処理実行」ボタンを操作することでネットワークバンキングが実行される。図10(e)では、「入金 500,000円」、「振込 200,000円」、「振込 100,000円」、「出金 100,000円」が一覧表示されている。
 次に、取引と入出金の具体例について説明する。図11は、取引と入出金の具体例についての説明図である。図11では、顧客が現金50万円を持っている状態で、入金50万円、振込20万円、振込10万円、出金10万円を行う場合を示している。
 まず、顧客が入金50万円を履歴として残すことを意図している場合、図11(a)に示すように、入金50万円、振込20万円、振込10万円、出金10万円の順で取引を行えばよい。このように取引を行えば、まず、入金により顧客の口座の残高が50万円加算され、振込により20万円と10万円の計30万円が顧客の口座の残高から減算され、さらに出金により10万円が顧客の口座の残高から減算される。この結果、顧客の口座の残高は、入金前よりも10万円多くなり、出金された10万円の現金が手元に残る。すなわち、最終的に40万円が貨幣処理装置20に収納され、10万円の現金が手元に残る。
 そこで、複数の取引を行う場合には、複数の取引を複合して処理し、取引の金額の差分のみを実際に入出金することも可能である。すなわち、図11(a)の例では、貨幣処理装置20に40万円の入金を行えばよいことになる。このように、差分の入出金を行った場合であっても、取引の履歴としては「入金50万円、振込20万円、振込10万円、出金10万円」を行ったとすることができる。
 一方、10万円の出金が釣銭用などを意図しており、金種の指定があるならば、図11(b)のように処理を行うことも可能である。この場合には、取引の履歴は図11(a)と同様であるが、顧客が50万円を実際に入金し、指定した金種で10万円の出金をうけることができる。
 なお、図11(c)では現金による振込20万円、現金による振込10万円、顧客の口座への入金10万円、10万円の両替(10万の入金と金種指定の出金10万円)の順序で処理を行っている。この順序で処理を行うと、手元に残る貨幣と口座の残高は最終的に図11(b)と一致するが、取引の履歴に入金50万円を残すことができない。
 このように、複合処理を行う場合には、処理の順序が重要になるなど、意図した結果を得るためにある程度の知識を要することが考えられる。そこで、取引処理装置10の操作に担当者を配置して、顧客の支援を行うこととしてもよい。また、担当者は、顧客の本人確認を担うことも可能である。
<変形例>
 次に、取引システムの変形例について説明する。取引処理装置10と貨幣処理装置20とは、必ずしも1対1に対応させる必要は無い。図12は、取引処理装置10と貨幣処理装置20の対応関係の説明図である。図12では、取引処理装置10aを顧客Paが操作し、取引処理装置10bを顧客Pbが操作し、取引処理装置10cを顧客Pcが操作している。取引処理装置10a、取引処理装置10b及び取引処理装置10cは、タブレット状の端末装置であり、持ち運びが可能である。
 顧客Paが伝票内容の入力を完了したならば(S31)、顧客Paは、貨幣処理装置20a又は貨幣処理装置20bのいずれかの場所まで移動し、取引処理装置10aに貨幣処理装置20a又は貨幣処理装置20bとの通信を行わせ、貨幣などの現物処理を行う(S32)。
 このように、取引処理装置10と貨幣処理装置20との対応関係を任意に選択可能とすれば、現物処理を伴わない取引のみを行う顧客により貨幣処理装置20aが占有される事態を防止し、取引を効率的に処理することができる。
 また、取引処理装置10によるネットワークバンキングは、店舗に設けた特定の装置を経由させることを条件として行うように設定され、セキュリティの向上を図ることも可能である。以下、かかる構成におけるネットワークバンキングによる入出金の変形例について説明する。
 図13は、ネットワークバンキングによる入金の変形例についての説明図である。図13に示した構成では、金融機関の店舗に取引管理装置50をさらに設けており、取引処理装置10は取引管理装置50を経由して金融システムサーバ40に接続している。
 そして、顧客が取引処理装置10に対して入金伝票内容を入力し(S41)、貨幣処理装置20に入金伝票に記載された貨幣を入金すると(S42)、貨幣処理装置20は、入金された貨幣を識別して入金金額を特定し、特定した入金金額を取引処理装置10に通知する(S43)。取引処理装置10は、入金伝票内容として入力された金額に対応する入金金額を貨幣処理装置20から通知された場合に、取引管理装置50に対して入金依頼を行う(S44)。取引処理装置10から入金依頼を受けた取引管理装置50は、金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる入金依頼を行う(S45)。
 金融システムサーバ40は、取引管理装置50からの入金依頼を受けて入金処理を実行する(S46)。この入金処理では、金融システムサーバ40は、指定された口座の残高に入金金額を加算する。また、貨幣処理装置20は、入金に伴って自装置の在高を更新し、貨幣管理装置30が管理する在高を貨幣管理装置30に更新させる(S47)。
 図14は、ネットワークバンキングによる出金の変形例についての説明図である。顧客が取引処理装置10に対して出金伝票内容を入力すると(S51)、取引処理装置10が取引管理装置50に対して出金依頼を行う(S52)。取引処理装置10から出金依頼を受けた取引管理装置50は、金融システムサーバ40に対してネットワークバンキングによる出金依頼を行う(S53)。
 金融システムサーバ40は、取引管理装置50からの出金依頼を受けて出金処理を実行する(S54)。この出金処理では、金融システムサーバ40は、指定された口座の残高から出金金額を減算する。その後、金融システムサーバ40は、取引管理装置50に対して出金通知を行う(S55)。
 取引管理装置50は、金融システムサーバ40から出金通知を受けたならば、貨幣処理装置20に対して出金指示を送信する(S56)。出金指示を受信した貨幣処理装置20は、該当する貨幣を出金し(S57)、取引管理装置50に対して出金完了通知を行う。取引管理装置50は、貨幣処理装置20から出金完了通知を受け付けると、金融システムサーバ40に出金完了報告を行う(S58)。また、貨幣処理装置20は、出金に伴って自装置の在高を更新し、貨幣管理装置30が管理する在高を貨幣管理装置30に更新させる(S59)。
 上述してきたように、本実施形態に係る取引システムでは、貨幣の入出金処理を行う貨幣処理装置20と、金融機関のサーバ装置である金融システムサーバ40との間のデータ通信による取引実行が可能なネットワークバンキングシステムに接続された取引処理装置10とを備え、取引処理装置10は、貨幣処理装置20と通信可能に接続され、貨幣処理装置20による貨幣の入出金処理を行う場合に貨幣の入出金を伴う伝票取引に対応する取引処理を行う。かかる構成により、ネットワークバンキングを用いて貨幣の現物処理が可能となり、また紙媒体の取引伝票が不要となるので、金融機関等の店舗において窓口担当者の処理負荷を軽減し、窓口の省人化を図ることができる。
 具体的には、取引処理装置10は、入金伝票内容の操作入力を受け付け、少なくとも入金伝票内容の入金金額に対応する貨幣の入金を貨幣処理装置20が受け付けた場合、金融システムサーバ40に対して入金依頼処理を行うことで、ネットワークバンキングによる入金が可能である。なお、操作入力とは、操作者が入力部12を操作して、文字情報、選択情報、画像情報等を入力することである。ここで、画像情報が入力された場合、取引処理装置10内において、入力された画像情報に含まれる文字を文字情報に変換してもよい。
 また、取引処理装置10は、現金振込伝票内容の操作入力を受け付け、少なくとも現金振込伝票内容の現金振込金額に対応する貨幣の入金を貨幣処理装置20が受け付け場合、金融システムサーバ40に対して現金振込依頼処理を行うことで、ネットワークバンキングによる現金振込が可能である。
 また、取引処理装置10は、出金伝票内容の操作入力を受け付け、金融システムサーバ40に対して出金依頼処理を行い、金融システムサーバ40から出金指示を受け付け、少なくとも出金伝票内容の出金金額に対応する貨幣が貨幣処理装置20から出金された場合、金融システムサーバ40に対して出金完了通知を行うことで、ネットワークバンキングによる出金が可能である。
 また、取引処理装置10は、一又は複数の入金伝票処理、一又は複数の現金振込処理、並びに、一又は複数の出金処理を組み合わせた複合処理を行うことが可能であり、各処理に係る金額の差分を用いて入出金を行うことができる。
 また、取引処理装置10の紙幣処理ユニット23aは、手形及び/又は小切手の処理を行う処理部、税公金の帳票を処理する税公金処理部、私製の振込用紙を受け付ける受付部として機能し、これらの紙葉類の記載内容を識別して対応する取引処理を実行することができる。
 なお、取引処理装置10や貨幣処理装置20に取引結果を通帳に印字可能な印字部を設けてもよい。また、取引結果を印字した控えを印字出力可能としてもよい。さらに、金融システムサーバ40が顧客の伝票取引を完了した場合に、顧客の所持する通信端末に対して取引確認情報を通知するようにしてもよい。具体的には、金融システムサーバ40が取引を実行した場合に、ユーザデータD5を参照し、登録された連絡先に対して通知を送信することになる。
 また、顧客の所持する通信端末を取引処理装置10として使用してもよい。顧客の所持する通信端末を取引処理装置10として使用する場合には、取引伝票内容の入力は店舗内に限らず可能であり、入力された取引伝票内容を予約データとして保持させ、貨幣処理装置20に予約データを読み取らせて入出金及びネットワークバンキングを実行することができる。
 また、本実施形態では説明を省略したが、取引処理装置10や貨幣処理装置20にカードリーダや通帳読取ユニットを設け、キャッシュカードや通帳から読み取ったデータを用いて取引に係る口座を特定することも可能である。
 また、上記の実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的な図示の構成を要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
 また、上記実施形態では、金融機関として、主に、銀行を想定して説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、郵便局、証券会社、保険会社、貸金業者等の金融サービスを提供する業者であればよい。
 本発明の取引システム、取引処理装置、貨幣処理装置及び取引方法は、金融機関等の店舗において窓口担当者の処理負荷を軽減し、窓口の省人化を図ることに有用である。
 10、10a、10b、10c 取引処理装置
 11、21、41 表示部
 12、22、42 入力部
 13、24 通信部
 16、25、45 記憶部
 17、26、46 制御部
 17a 伝票データ生成部
 17b 現物処理管理部
 17c 口座取引処理部
 20、20a、20b 貨幣処理装置
 23a 紙幣処理ユニット
 23b 硬貨処理ユニット
 23c 紙葉類処理ユニット
 26a 現物処理実行部
 26b 装置内在高管理部
 30 貨幣管理装置
 40 金融システムサーバ
 43 金融ネットワーク通信部
 44 外部ネットワーク通信部
 46a 取引可否判定部
 46b 口座取引実行部
 50 取引管理装置

Claims (13)

  1.  貨幣の入出金処理を行う貨幣処理装置と、
     金融機関のサーバ装置との間のデータ通信による取引実行が可能なネットワークバンキングシステムに接続された取引処理装置と
    を備え、
     前記取引処理装置は、前記貨幣処理装置と通信可能に接続され、前記貨幣処理装置による貨幣の入出金処理を行う場合に、貨幣の入出金を伴う伝票取引に対応する取引処理を行う
    ことを特徴とする取引システム。
  2.  前記取引処理装置は、
     入金伝票内容の入力を受け付け、少なくとも前記入金伝票内容の入金金額に対応する貨幣の入金を前記貨幣処理装置が受け付けた場合、前記金融機関のサーバ装置に対して入金依頼処理を行う請求項1に記載の取引システム。
  3.  前記取引処理装置は、
     現金振込伝票内容の入力を受け付け、少なくとも前記現金振込伝票内容の現金振込金額に対応する貨幣の入金を前記貨幣処理装置が受け付けた場合、前記金融機関のサーバ装置に対して現金振込依頼処理を行う請求項1又は2に記載の取引システム。
  4.  前記取引処理装置は、
     出金伝票内容の入力を受け付け、前記金融機関のサーバ装置に対して出金依頼処理を行い、該金融機関のサーバ装置から出金指示を受け付け、少なくとも前記出金伝票内容の出金金額に対応する貨幣が前記貨幣処理装置から出金された場合、前記金融機関のサーバ装置に対して出金完了通知を行う請求項1乃至3のいずれか一つに記載の取引システム。
  5.  前記取引処理装置は、
     一又は複数の入金伝票処理、一又は複数の現金振込処理、並びに、一又は複数の出金処理を組み合わせた複合処理を行う請求項1乃至4のいずれか一つに記載の取引システム。
  6.  前記取引処理装置は、
     取引結果を通帳に印字可能な印字部を有する請求項1乃至5のいずれか一つに記載の取引システム。
  7.  前記金融機関のサーバ装置は、
     顧客の伝票取引を完了した場合に、該顧客の所持する通信端末に対して取引確認情報を通知する通知部を有する請求項1乃至6のいずれか一つに記載の取引システム。
  8.  前記貨幣処理装置は、
     手形及び/又は小切手の処理を行う処理部を有する請求項1乃至7のいずれか一つに記載の取引システム。
  9.  前記貨幣処理装置は、
     税公金の帳票を処理する税公金処理部を有する請求項1乃至8のいずれか一つに記載の取引システム。
  10.  前記貨幣処理装置は、
     私製の振込用紙を受け付ける受付部を有する請求項1乃至9のいずれか一つに記載の取引システム。
  11.  金融機関の店舗に配設された取引処理装置であって、
     サーバ装置との間のデータ通信による取引実行が可能なネットワークバンキングシステムに接続され、貨幣の入出金処理を行う貨幣処理装置と通信可能に接続される通信部と、
     前記貨幣処理装置による貨幣の入出金処理を行う場合に、貨幣の入出金を伴う伝票取引に対応する取引処理を行う制御部と
    を備える取引処理装置。
  12.  金融機関のサーバ装置との間のデータ通信による取引実行が可能なネットワークバンキングシステムに接続され、貨幣の入出金を伴う伝票取引に対応する取引処理を行う取引処理装置と通信可能に接続される通信部と、
     前記取引処理装置が貨幣の入出金を伴う伝票取引の指示を受け付けた場合、該伝票取引に対応する金額の貨幣の入出金を行う制御部と
    を備える貨幣処理装置。
  13.  金融機関のサーバ装置との間のデータ通信による取引実行が可能なネットワークバンキングシステムに接続された取引処理装置が、貨幣の入出金を伴う伝票取引の指示を受け付ける受付工程と、
     貨幣処理装置が、前記受付工程により受け付けた伝票取引に対応する金額の貨幣の入出金処理を行う入出金処理工程と、
     前記入出金処理工程による入出金処理を行う場合、前記取引処理装置が貨幣の入出金を伴う伝票取引に対応する取引処理を行う取引処理工程と
     を含む取引方法。
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