WO2019156222A1

WO2019156222A1 - 空気処理装置

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Publication number: WO2019156222A1
Application number: PCT/JP2019/004664
Authority: WO
Inventors: 栄辰徐
Original assignee: ダイキン工業株式会社
Priority date: 2018-02-09
Filing date: 2019-02-08
Publication date: 2019-08-15

Abstract

筐体（１００）内に香り発生部材（２００）を容易に装着できる空気処理装置は、気流経路（ＧＰ）を有する筐体（１００）と、筐体（１００）内に設けられた香り発生部材（２００）と、支持部（２３０）とを備える。香り発生部材（２００）は、香料収容手段（２１０）と香り散布手段（２２０）とを含む。支持部（２３０）は、香料収容手段（２１０）と香り散布手段（２２０）とを支持し、かつ、香り発生部材（２００）が支持部（２３０）によって筐体（１００）に接続されており、気流経路（ＧＰ）が香り散布手段（２２０）を通る。

Description

空気処理装置

　空気処理装置、特に、香り発生機能を有する空気処理装置に関する。

　人々の生活水準が高まっていることに伴い、空気処理装置に対する要求もますます多様化になっており、空気処理装置が備える機能も多くなっている。例えば、冷房・暖房機能を備えるとともに、空気浄化、加湿、除湿などの機能も兼備する空気処理装置がある。

　現在、香り発生機能を有する空気処理装置もある。具体的には、このような空気処理装置では、その筐体内において、香料収容手段と、香料収容手段に収容されている香料を散布する香り散布手段とが設けられている。

　しかし、その場合、香料収容手段と香り散布手段を空気処理装置の筐体内に固着すると、組立作業が煩雑となるほか、保守作業も不便になる。

　上記問題に鑑み、ここでは、筐体内に香り発生部材を容易に装着できる空気処理装置を提供する。

　空気処理装置は、気流経路を有する筐体と、前記筐体内に設けられた香り発生部材とを含み、前記香り発生部材は、香料収容手段と香り散布手段とを含み、前記香り発生部材は、支持部を有し、前記支持部が前記香料収容手段と前記香り散布手段とを支持し、かつ、前記香り発生部材が前記支持部によって前記筐体に接続されており、前記気流経路が前記香り散布手段を通る、空気処理装置を提供している。

　上記構造の空気処理装置によれば、香料収容手段と香り散布手段は、支持部によって空気処理装置の筐体内に取り付けられているので、組み立て時、香料収容手段と香り散布手段を１つずつ、空気処理装置の筐体内に取り付ける必要がなく、香り発生部材を筐体に取り付ける作業を容易に行うことができ、かつ、気流経路が香り散布手段を通過するので、香りが気流に伴って流出されることができ、香り発生機能を簡単な構造で実現させることができる。

　空気処理装置では、好ましくは、前記気流経路は、送風経路を含み、または、送風経路とバイバス経路とを含み、前記送風経路は、前記筐体の吸込口と吹出口との間に設けられており、前記バイバス経路は、前記送風経路と並列されており、前記送風経路及び／または前記バイバス経路は、前記香り散布手段を通過する。

　上記構造の空気処理装置によれば、送風経路及び／またはバイバス経路を流れる気流によって、香り発生部材が発生した香りを容易に外部へ伝送することができ、香り発生部材の取り付けの位置が柔軟的であり、香り散布手段は、空気処理装置による送風気流に伴って香りを散布することができ、送風装置を別途で設ける必要がなく、また、バイバス経路を介して単独で香りを伝送することもでき、空気処理装置の他の機能とは個別にこの機能を使用することができ、能源が節約され、かつ、香り伝送用の気流が空気処理装置における他の部材を通過しないので、圧力損失が小さく、省エネルギーが実現される。

　また、空気処理装置では、好ましくは、前記香り発生部材は、前記支持部によって前記筐体の底部、頂部、または、側部に固定されている。

　上記構造の空気処理装置によれば、筐体の底部、頂部、または側部のバーリングによって形成された非気流経路の空間を十分に利用することにより、気流経路を流れる気流に対する香り発生部材の阻害の減少に寄与できる。

　また、空気処理装置では、好ましくは、前記支持部は、底板、天板、および、前記底板と前記天板とを接続する支柱を含み、前記香料収容手段と前記香り散布手段は、前記底板と前記天板との間に設けられている。

　上記構造の空気処理装置によれば、支持部は、フレーム構造、特に、支柱構造として形成されるため、気流経路を流れる気流に対する、香り発生部材の支持部の阻害を減少することができる。

　上記の場合に、好ましくは、前記支柱は円柱または楕円柱である。そうすると、気流経路を流れる気流に対する香り発生部材の支柱の阻害の減少に寄与できる。円柱または楕円柱の構造は、香り発生部材に流入する気流を案内することができるほか、香り発生部材から吹出された香り付き気流を案内することができ、気流がスムーズに流れることが可能となる。

　また、空気処理装置では、好ましくは、前記香料収容手段は、前記支持部に取り付けられている、ドロッパーが付けられた香料ブラケットと、前記香料ブラケットに収納されており、前記ドロッパーと連通している、１つまたは複数の香料ボトルと、を含む。

　上記構造の空気処理装置によれば、香料ボトルと香料ブラケットの配合が容易となり、香料収容手段を簡単な構造で形成することができ、香りの交換にも利便性を与える。

　また、空気処理装置では、好ましくは、前記香料収容手段は、香料ボトルを収納している香料ブラケットを含み、前記香料ボトルの底端には、ドロッパーが設けられており、前記香料ブラケットの底部には、前記ドロッパーが通過するための開孔が設けられている。

　上記の場合に、好ましくは、前記香料ボトルと前記ドロッパーとの間には、電磁弁及び／または一方向弁が設けられている。

　上記構造の空気処理装置によれば、電磁弁によって香料収容手段から送出された香料の量を制御することができ、一方向弁によって香料の還流を回避して、香料の供給通路が塞がれることを防止することができる。

　上記の場合に、好ましくは、前記香料ブラケットと前記香料ボトルはともに、円形状のものである。

　上記構造の空気処理装置によれば、香料ブラケットと香料ボトルが気流経路中に位置している場合、気流経路を流れる気流に対する、香り発生部材の香料ブラケット及び香料ボトルの阻害を減少することができる。

　また、空気処理装置では、好ましくは、前記香り散布手段は、回転軸と、前記回転軸に巻き取られており、香り発生膜が設けられた巻布と、前記回転軸を回転駆動するモータと、を含む。

　上記構造の空気処理装置によれば、香り発生膜の移動の制御が容易となり、香料収容手段から出力された香料を香り発生膜へ精確に供給することができ、かつ、香り発生膜の交換時、香り発生膜そのものを交換すればよく、巻布を取り外す必要がないので、操作が容易となる。

　また、空気処理装置では、好ましくは、前記空気処理装置は制御手段を備え、前記制御手段は、前記香料収容手段と前記香り散布手段のそれぞれに電気的に接続されており、前記香料収容手段と前記香り散布手段の動作を制御する。

　上記構造の空気処理装置によれば、香料の特性または利用者の要求に応じて、香料収容手段から出力される香料の量及び香り発生膜の移動を精確に制御することができ、必要な香料を香り発生膜へ精確に供給して、制御の精度を向上させ、利用者の快適さを向上させる。

　上記の場合に、好ましくは、前記制御手段は、前記筐体の頂部または外部に設けられている。

　上記構造の空気処理装置によれば、気流経路を流れる気流に対する制御手段の阻害を減少することができる。

　また、空気処理装置では、好ましくは、前記香り発生部材は昇降機構をさらに有し、前記昇降機構は、前記香り発生部材を、前記筐体に対して昇降させる。

　上記構造の空気処理装置によれば、香り発生部材の保守時の利便性の向上に寄与する。

　以上のように、上記の各空気処理装置によれば、香料収容手段と香り散布手段は、支持部によって空気処理装置の筐体内に取り付けられているので、組み立て時、香料収容手段と香り散布手段を１つずつ、空気処理装置の筐体内に取り付ける必要がなく、香り発生部材を筐体に取り付ける作業を容易に行うことができる。

空気処理装置の構造を模式的に示す立体図であり、実際な装着状態での上方から見た様子を示す。空気処理装置の構造を模式的に示す立体図であり、実際な装着状態での前方から見た様子を示し、そのうち、筐体及び風管の一部が省略されている。空気処理装置における香り発生部材を模式的に示す局部立体図であり、そのうち、昇降機構が省略されている。空気処理装置における香り発生部材を模式的に示す局部立体図であり、そのうち、昇降機構と支持部の一部が省略されている。空気処理装置における香り発生部材を模式的に示す局部立体図であり、そのうち、昇降機構と支持部の一部が省略されている。

　以下は、図１～図５を参照しながら、実際な装着状態に応じて、空気処理装置を説明する。

　空気処理装置は、筐体１００、香り発生部材２００、風管３００、および、吹出パネル４００を含む。筐体１００は、気流経路ＧＰを有する。香り発生部材２００は、筐体１００内に設けられている。吹出パネル４００は、風管３００を介して筐体１００に接続されている。

　筐体１００は、第１の部分１１０と第２の部分１２０を含む。第１の部分１１０と第２の部分１２０は、それぞれ、直方体形状を呈しており、内部が互いに連通するように接続されている。第１の部分１１０は、送風装置１１、熱交換器１２、および、電気的部材箱１３などを収納している。第２の部分１２０は、香り発生部材２００と、香り発生部材２００を制御するコントローラである制御手段１４（当該制御手段１４は、香り発生部材２００の後述の香料収容手段２１０及び香り散布手段２２０と、それぞれ有線または無線方式によって通信接続して、香料収容手段２１０と香り散布手段２２０の動作を制御し、図示の例では、筐体１００の頂部に設けられている）とを収納し、第１の部分１１０の気流下流側に位置している。具体的には、第１の部分１１０は、底板１１１、天板（図示せず）、および、底板１１１と天板を接続する前板１１２、後板１１３、左側板１１４、および、右側板１１５を含む。底板１１１または後板１１３には、吸込口（図示せず）が設けられている。前板１１２は、底板１１１、天板、左側板１１４、及び右側板１１５で囲まれた筒体の前側開口の一部（具体的には、後述する第２の部分１２０の右側板１２３より右側にある部分）を閉塞している。第２の部分１２０は、底板１２１、天板（図示せず）、左側板１２２、および、右側板１２３を含む。第２の部分１２０の底板１２１、天板、左側板１２２、及び右側板１２３で囲まれた筒体の前側開口は、吹出口ＣＦとなる。上記吸込口と吹出口ＣＦとの間には、気流経路ＧＰを構成する送風経路が形成されている。

　制御手段１４は、電気的部材箱１３と、有線または無線方式によって通信接続を確立してもよい。そうすると、制御手段１４は、空気処理装置の異なる運行モードに応じて、香り発生部材２００の香り発生量を調節することができる。

　吹出パネル４００に検出装置４０１が設けられており、制御手段１４は、検出装置４０１と、有線または無線の方式によって通信接続を確立してもよい。そうすると、制御手段１４は、検出装置４０１からの検出の結果に基づき、香り発生部材の香り発生量を調節することができる。例えば、検出装置４０１が人物感知センサである場合、制御手段１４は、検出された利用者の人数に応じて、香り発生量を増減することができる。

　香り発生部材２００は、香料を収容する収容部材としての香料収容手段２１０と、香りを散布する機器としての香り散布手段２２０を含む。香り発生部材２００は、支持部２３０を有する。支持部２３０は、香料収容手段２１０と香り散布手段２２０を支持している。香り発生部材２００は、支持部２３０によって筐体１００に接続されている。気流経路ＧＰを通る空気は、香り散布手段２２０を通過する。具体的には、香り発生部材２００は、支持部２３０によって筐体１００の側部に固定されている（図示の例では、香り発生部材２００が、支持部２３０によって、筐体１００に含まれる第２の部分１２０の左側に固定されている）。香料収容手段２１０は、支持部２３０に取り付けられる。香料収容手段２１０は、支持部２３０の天板２３２に係合固定されている香料ブラケット２１１と、香料ボトル２１２と、電磁弁２１３を介して注入管２１２２と連通するドロッパー２１１１とを含む。香料ボトル２１２は、左右方向に沿って複数配列されており（図４に示すように、図示の例では、２つあるが、それに限らない）、それぞれ、ボトル本体２１２１と、ボトル本体２１２１の下端に位置する注入管２１２２とを有する。香料ボトル２１２は、香料ブラケット２１１に収納されている。香料ブラケット２１１には、ドロッパー２１１１が貫通する開孔が設けられている。

　図示の例では、香料ブラケット２１１と香料ボトル２１２が、ともに円形状のものである。香料ブラケット２１１は、上部香料ブラケット２１１Ａと、下部香料ブラケット２１１Ｂとを含む。上部香料ブラケット２１１Ａは、固定部ＧＤ１によって、ねじを介して後述する天板２３２に固定されている。下部香料ブラケット２１１Ｂは、固定部ＧＤ２によって、ねじを介して上部香料ブラケット２１１Ａに固定接続されている。ドロッパー２１１１の上端は、電磁弁２１３を介して、注入管２１２２の下端に接続されている。

　香り散布手段２２０は、回転軸２２１と、巻布２２２と、モータ２２４とを含む。巻布２２２は、回転軸２２１に巻き取られており、香り発生膜２２３が設けられている。回転駆動するモータ２２４は、回転軸２２１が回転するように駆動する。

　図示の例では、回転軸２２１は、左右方向と平行に設けられた第１の回転軸２２１１と第２の回転軸２２１２を含む。巻布２２２は、第１の回転軸２２１１と第２の回転軸２２１２に、環状に架設されている。

　モータ２２４の出力軸（図示せず）は、第１の回転軸２２１１と接続されている。第１の回転軸２２１１の回転を駆動することによって、巻布２２２と第２の回転軸２２１２の運動を連動させる。支持部２３０は、底板２３１、天板２３２、および、底板２３１と天板２３２を接続する支柱２３３を含む。香料収容手段２１０と香り散布手段２２０は、底板２３１と天板２３２の間に設けられている。

　図示の例では、底板２３１と天板２３２がそれぞれ、上下方向に垂直な略方形の板である。底板２３１には、第１の回転軸２２１１、第２の回転軸２２１２、および、モータ２２４が取り付けられている。具体的には、底板２３１には、回転軸固定部２３１１とモータ固定部２３１２が設けられている。回転軸固定部２３１１は、第１の回転軸２２１１と第２の回転軸２２１２の両端を支持固定している。モータ固定部２３１２は、モータ２２４を支持固定している。天板２３２には、香料ブラケット２１１が取り付けられている。具体的には、天板２３２には、上部香料ブラケット２１１Ａが通過するための貫通孔２３２１と、固定部ＧＤ１に配合するねじ穴２３２２とが設けられておる。支柱２３３は、上下方向に延伸している円柱である。支柱２３３は、底板２３１の４つの隅部をそれぞれ、天板２３２の４つの隅部と接続するように、４本設けられている。

　香り発生部材２００は、昇降機構２３４をさらに有する。昇降機構２３４は、香り発生部材２００を、筐体１００に対して昇降させる。

　図示の例では、支持部２３０は、天板２３２の上方に設けられた昇降機構２３４を含む。昇降機構２３４は、昇降機構筐体２３４１、巻軸、巻ベルト、および、昇降モータ２３４２を含む。昇降機構筐体２３４１は、筐体１００に固定されている。巻軸は、左右方向に平行となるように（筐体の長手方向に沿って設けられるように）、筐体２３４１内に収納されている。巻ベルトは、巻軸に巻き取られる。巻ベルトは、その一端が巻軸に接続されており、他端が天板２３２に対して移動可能なように天板２３２に係止されている。昇降モータ２３４２の出力軸は、巻軸に接続されている。巻軸を回転駆動することによって、巻ベルトの繰り出しまたは巻き取りを連動させて、香り発生部材２００の昇降を実現する。

　風管３００は、直方体形状を呈している。前後方向に見た場合、風管の管径が筐体１００の吹出口の口径と略同じである。

　吹出パネル４００には、送風口（図示せず）が設けられている。送風口は、風管３００に連通している。送風口には、案内グリル（図示せず）が設けられている。

　筐体１００の第２の部分１２０の下側には、蓋板６００が設けられている。具体的には、第２の部分１２０の、上下方向に見た場合に香り発生部材２００と重なっている位置には、筒状体５００を介して蓋板６００が接続されている。筒状体５００の内径のサイズは、香り発生部材２００の外径のサイズよりも大きくなっている。上下方向に見た場合、筒状体５００は、周囲から香り発生部材２００を囲んでいる。蓋板６００には、内径のサイズが筒状体５００の内径のサイズと略同じであって筒状体５００に連通する開口（図示せず）、が設けられている。そのため、例えば、吹出パネル４００と蓋板６００を露出させるように空気処理装置が部屋の天井内に装着された場合に、香り発生部材２００を保守する必要があるときには、昇降機構２３４を用いて香り発生部材２００を筐体１００に対して昇降させることができる。これにより、香り発生部材２００が、筒状体５００と蓋板６００における開口を介して、天井の下方に下降し、または、筐体１００内に収納されるようになる。筒状体５００によっては、蓋板の高さ位置の位置決めを容易にすることができるほか、香り発生部材の昇降過程に昇降部材を案内することにも寄与できる。勿論、筒状体が設けられなくてもよい。

　上記の空気処理装置によれば、香料収容手段２１０と香り散布手段２２０が、支持部２３０によって、空気処理装置の筐体１００内に取り付けられている。このため、組み立て時、香料収容手段２１０と香り散布手段２２０を１つずつ、空気処理装置の筐体１００内に取り付ける必要がなく、香り発生部材２００を筐体１００に取り付ける作業を容易に行うことができる。

　また、上記の空気処理装置によれば、気流経路ＧＰを構成する送風経路を通る空気が香り発生部材２００を通過するので、送風経路を流れる気流によって香り発生部材２００が発生した香りを外部へ容易に伝送することができる。

　また、上記の空気処理装置によれば、香り発生部材２００は、支持部２３０によって筐体１００の側部に固定されている。さらに具体的にいうと、香料収容手段２１０は、香り散布手段２２０における香り発生膜２２３よりも、筐体１００の側部に近い。このため、気流経路ＧＰを流れる気流に対する香料収容手段２１０の阻害（抵抗）をさらに減少することができる。そのため、気流経路ＧＰを流れる気流に対する香り発生部材２００の阻害の減少に寄与できる。

　また、上記の空気処理装置によれば、支持部２３０は、底板２３１、天板２３２、および、底板２３１と天板２３２を接続する支柱２３３によってフレーム構造を形成する。このため、気流経路ＧＰを流れる気流に対する香り発生部材２００の支持部２３０の阻害を減少することができる。

　また、上記の空気処理装置によれば、支柱２３３は円柱である。円柱構造では、香り発生部材に流入する気流を案内することができるほか、香り発生部材から吹出された香り付き気流を案内することができる。このため、気流経路ＧＰを流れる気流に対する香り発生部材２００の支柱２３３の阻害の減少に寄与できる。

　また、上記の空気処理装置によれば、香料収容手段２１０は、ドロッパー２１１１が付けられた香料ブラケット２１１と、香料ブラケット２１１に収納された香料ボトル２１２とを含む。このため、香料収容手段２１０を簡単な構造で形成することができるとともに、香りの交換にも利便性を与える。

　また、上記の空気処理装置によれば、香料ボトル２１２とドロッパー２１１１の間には、電磁弁２１３が設けられている。このため、電磁弁２１３によって香料収容手段２１０から送出された香料の量を制御することができる。

　また、上記の空気処理装置によれば、香り発生部材２００における香料ブラケット２１１と香料ボトル２１２が、ともに、円形状のものである。このため、気流経路ＧＰを流れる気流に対する、香り発生部材２００における香料ブラケット２１１と香料ボトル２１２の阻害、を減少することができる。

　また、上記の空気処理装置によれば、香り散布手段２２０は、回転軸２２１と、回転軸２２１に巻き取られており香り発生膜２２３が設けられた巻布２２２と、回転軸２２１を回転駆動するモータ２２４とを含む。このため、香り発生膜２２３の移動の制御が容易となり、香料収容手段２１０から出力された香料を香り発生膜２２３へ精確に供給することができる。

　また、上記の空気処理装置によれば、空気処理装置は、香料収容手段２１０と香り散布手段２２０の動作を制御する制御手段１４を含む。このため、香料収容手段２１０から出力される香料の量及び香り発生膜２２３の移動を精確に制御することができ、必要な香料を香り発生膜へ精確に供給できる。

　また、上記の空気処理装置によれば、制御手段１４は、筐体１００の頂部に設けられている。このため、気流経路ＧＰを流れる気流に対する制御手段１４の阻害を減少することができる。

　また、上記の空気処理装置によれば、香り発生部材２００は、香り発生部材２００を筐体１００に対して昇降させる昇降機構２３４を有している。このため、香り発生部材２００を保守する必要のある場合にも、香料収容手段２１０と香り散布手段２２０を取り外す必要がなく、香り発生部材２００全体を保守の位置に下降させればよい。昇降機構２３４は、香り発生部材２００の保守時の利便性の向上に寄与する。

　以上、添付図面を結び付けながら、空気処理装置について例示的に説明をしてきたが、しかし、空気処理装置の具体的な実現は、上記実施の形態により制限されない。

　例えば、上記実施の形態では、空気処理装置は、風管３００と吹出パネル４００を含むが、それに限らず、場合によって、風管３００と吹出パネル４００を省略してもよい。

　また、上記実施の形態では、筐体１００は、第１の部分１１０と第２の部分１２０を含むが、筐体１００の具体的な形式はそれに限らず、場合によって、適宜変更されてもよい。例えば、筐体１００には１つの部分しかなく、香り発生部材が当該部分内に設けられてもよい。また、香り発生部材が第１の部分１１０内に設けられてもよいし、香り発生部材を有する第２の部分１２０を独立な空気処理装置として用いてもよい。

　また、上記実施の形態では、香り発生部材２００が送風経路に設けられているが、それに限らず、例えば、気流経路が送風経路と並列するバイパス経路を含み、香り発生部材２００をバイパス経路に設けてもよい。また、香り発生部材２００を、送風経路とバイパス経路に同時に設けてもよい。これにより、バイパス経路を流れる気流、または、送風経路及びバイバス経路を流れる気流によって、香り発生部材が発生した香りを容易に外部へ伝送することができる。

　また、上記実施の形態では、空気処理装置は、例えば、空調機であり、香り発生部材２００がバイパス経路に設けられている。香り発生部材２００は、冬や夏の季節で空調機に協働して使用されてもよい。これにより、香り伝送機能を発揮するとともに、香り伝送の温度が使用者の要求に適合させることができる。春や秋の季節では、空調機による冷房／暖房が不要となる場合、香り発生部材２００が空調機とは別に使用されてもよい。これにより、能源が節約され、香り伝送用の気流が熱交換器１２などの空調機内の部材を通過する必要がないので、圧力損失が小さく、省エネルギーが実現される。

　また、上記実施の形態では、制御手段１４は、筐体１００の頂部に設けられているが、それに限らず、例えば、制御手段は、筐体の外部に設けられてもよい。その場合、気流経路を流れる気流に対する制御手段の阻害も減少することができる。勿論、制御手段は、筐体における他の部分に設けられてもよい。

　また、上記実施の形態では、香り発生部材２００は、支持部２３０によって筐体１００の側部に固定されているが、それに限らず、例えば、香り発生部材２００が支持部２３０によって筐体１００の底部または頂部に固定されてもよい。これにより、気流経路ＧＰを流れる気流に対する香り発生部材２００の阻害の減少にも寄与する。勿論、香り発生部材２００は、筐体１００における他の部分に固定されてもよい。

　また、上記実施の形態では、支持部２３０は、底板２３１、天板２３２、および、底板２３１と天板２３２を接続する支柱２３３によってフレーム構造を形成するが、それに限らず、底板のみを設けて、香料収容手段と香り散布手段をともに、底板に固定してもよい。

　また、上記実施の形態では、支柱２３３が円柱であるが、それに限らず、例えば、支柱を楕円柱に設けてもよい。これにより、気流経路を流れる気流に対する香り発生部材の支柱の阻害の減少に寄与できる。勿論、支柱は他の形状に設けられてもよい。

　また、上記実施の形態では、香料収納手段２１０は香料ブラケット２１１と香料ボトル２１２を含むが、それに限らず、例えば、香料ボトルを省略して、直接に香料ブラケットで香料を収容してもよい。

　また、上記実施の形態では、香料ブラケット２１１と香料ボトル２１２がともに、円形状のものであるが、香料ブラケット２１１と香料ボトル２１２の形状が場合によって適宜設定されてもよい。

　また、上記実施の形態では、香料収容手段２１０は、複数の香料ボトル２１２を含むが、それに限らず、１つの香料ボトルのみを設けてもよい。

　また、上記実施の形態では、ドロッパー２１１１は香料ブラケット２１１に設けられた開孔を通過して香料ブラケット２１１を貫通するが、それに限らず、香料収容手段２１０は、支持部２３０に取り付けられている、ドロッパー２１１１が付けられた香料ブラケット２１１と、香料ブラケット２１１に収納されており、電磁弁２１３によってドロッパー２１１１と連通する香料ボトル２１２とを含んでもよい。

　また、上記実施の形態では、香料ボトル２１２とドロッパー２１１１の間には電磁弁２１３が設けられているが、それに限らず、香料ボトル２１２とドロッパー２１１１の間には、電磁弁の代わりに、一方向弁が設けられてもよい。この場合に、一方向弁によって香料香りの還流を回避して、香料の供給通路が塞がれることを防止することができる。勿論、香料ボトル２１２とドロッパー２１１１の間には、電磁弁と一方向弁が共に直列に設置されてもよいし、または、香料ボトル２１２とドロッパー２１１１の間には、電磁弁と一方向弁を設けなくてもよい。

　また、上記実施の形態では、香り散布手段２２０は、回転軸２２１、巻布２２２、および、モータ２２４を含むが、それに限らず、例えば、香り散布手段は、巻布の代わりに、上下方向に垂直なディスクを含んでもよい。しかし、この場合には、香り発生部材の大型化を招いてしまう可能性がある。

　また、上記実施の形態では、筐体１００の第２の部分１２０の下側には、筒状体５００を介して蓋板６００が設けられているが、それに限らず、場合によって、筒状体５００及び／または蓋板６００を省略してもよい。

　また、上記実施の形態では、香り発生部材２００と制御手段１４の間は、接続線によって接続されてもよいし、電気的接続片によって接続されてもよい。

　以上、多数の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。

　　１１　　送風装置
　　１２　　熱交換器
　　１３　　電気的部材箱
　　１４　　制御手段
　１００　　筐体
　１１０　　筐体の第１部分
　１１１　　底板
　１１２　　前板
　１１３　　後板
　１１４　　左側板
　１１５　　右側板
　１２０　　筐体の第２部分
　１２１　　底板
　１２２　　左側板
　１２３　　右側板
　２００　　香り発生部材
　２１０　　香料収容手段
　２１１　　香料ブラケット
　２１１Ａ　上部香料ブラケット
　２１１Ｂ　下部香料ブラケット
　２１１１　ドロッパー
　２１２　　香料ボトル
　２１２１　ボトル本体
　２１２２　注入管
　２１３　　電磁弁
　２２０　　香り散布手段
　２２１　　回転軸
　２２１１　第１の回転軸
　２２１２　第２の回転軸
　２２２　　巻布
　２２３　　香り発生膜
　２２４　　モータ
　２３０　　支持部
　２３１　　底板
　２３１１　回転軸固定部
　２３１２　モータ固定部
　２３２　　天板
　２３２１　貫通孔
　２３２２　ねじ穴
　２３３　　支柱
　２３４　　昇降機構
　２３４１　昇降機構筐体
　２３４２　昇降モータ
　３００　　風管
　４００　　吹出パネル
　４０１　　検出装置
　５００　　筒状体
　６００　　蓋板
　ＧＤ１、ＧＤ２　固定部
　ＧＰ　　気流経路
　ＣＦ　　吹出口

Claims

　気流経路（ＧＰ）を有する筐体（１００）と、
　前記筐体（１００）内に設けられた香り発生部材（２００）と、
　支持部（２３０）と、
を備える空気処理装置であって、
　前記香り発生部材（２００）は、香料収容手段（２１０）と、香り散布手段（２２０）とを含み、
　前記支持部（２３０）は、前記香料収容手段（２１０）と、前記香り散布手段（２２０）とを支持し、
　前記香り発生部材（２００）は、前記支持部（２３０）によって、前記筐体（１００）に接続されており、
　前記気流経路（ＧＰ）は、前記香り散布手段（２２０）を通る、
空気処理装置。
　前記気流経路（ＧＰ）は、送風経路を含み、または、送風経路とバイバス経路とを含み、
　前記送風経路は、前記筐体（１００）の吸込口と吹出口（ＣＦ）との間に設けられており、
　前記バイバス経路は、前記送風経路と並列されており、
　前記送風経路及び/または前記バイバス経路は、前記香り散布手段（２２０）を通る、
請求項１に記載の空気処理装置。
　前記香り発生部材（２００）は、前記支持部（２３０）によって、前記筐体（１００）の底部、頂部、または、側部に固定されている、
請求項１又は２に記載の空気処理装置。
　前記支持部（２３０）は、底板（２３１）、天板（２３２）、および、前記底板（２３１）と前記天板（２３２）とを接続する支柱（２３３）を含み、
　前記香料収容手段（２１０）と前記香り散布手段（２２０）は、前記底板（２３１）と前記天板（２３２）との間に設けられている、
請求項１から３のいずれか１項に記載の空気処理装置。
　前記支柱（２３３）は、円柱または楕円柱である、
請求項４に記載の空気処理装置。
　前記香料収容手段（２１０）は、
　　ドロッパー（２１１１）が付けられ、前記支持部（２３０）に取り付けられている、香料ブラケット（２１１）と、
　　前記香料ブラケット（２１１）に収納されており、前記ドロッパー（２１１１）と連通している、１つまたは複数の香料ボトル（２１２）と、
を含む、
請求項１から５のいずれか１項に記載の空気処理装置。
　前記香料収容手段（２１０）は、香料ボトル（２１２）を収納している香料ブラケット（２１１）を含み、
　前記香料ボトル（２１２）の底端には、ドロッパー（２１１１）が設けられており、
　前記香料ブラケット（２１１）の底部には、前記ドロッパーが通過するための開孔が設けられている、
請求項１から５のいずれか１項に記載の空気処理装置。
　前記香料ボトル（２１２）と前記ドロッパー（２１１１）との間には、電磁弁（２１３）及び/または一方向弁が設けられている、
請求項６または７に記載の空気処理装置。
　前記香料ブラケット（２１１）と前記香料ボトル（２１２）は、ともに、円形状のものである、
請求項６から８のいずれか１項に記載の空気処理装置。
　前記香り散布手段（２２０）は、
　　回転軸（２２１）と、
　　前記回転軸（２２１）に巻き取られており、香り発生膜（２２３）が設けられた、巻布（２２２）と、
　　前記回転軸（２２１）を回転駆動するモータ（２２４）と、
を含む、
請求項１から９のいずれか１項に記載の空気処理装置。
　制御手段（１４）、
をさらに備え、
　前記制御手段（１４）は、
　　前記香料収容手段（２１０）と前記香り散布手段（２２０）のそれぞれに電気的に接続されており、
　　前記香料収容手段（２１０）と前記香り散布手段（２２０）の動作を制御する、
請求項１から１０のいずれか１項に記載の空気処理装置。
　前記制御手段（１４）は、前記筐体（１００）の頂部または外部に設けられている、
請求項１１に記載の空気処理装置。
　昇降機構（２３４）、
をさらに備え、
　前記昇降機構（２３４）は、前記香り発生部材（２００）を、前記筐体（１００）に対して昇降させる、
請求項１から１２のいずれか１項に記載の空気処理装置。