JP2017032235A - 暖房機 - Google Patents
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Abstract
【課題】加湿機能を有する暖房機において、加湿風による床濡れを防止しつつ、大きな霧化量で加湿を行う。
【解決手段】暖房機が、外部から取り込まれた空気を暖めるヒータ、及び前記ヒータによって暖められた空気が温風として吹き出される温風吹出口を有する温風吹出機構と、外部から取り込まれた空気を加湿する加湿部、及び前記加湿部において加湿された空気が加湿風として吹き出される加湿風吹出口を有する加湿風吹出機構と、を備え、前記加湿部は、液体を霧化する霧化器を備え、前記加湿風吹出口は、前記温風吹出口の上方に配され、前記温風吹出口と同じ方向に加湿風を吹き出すように形成されている。加湿風吹出口は、斜め上方に向かって開口している。
【選択図】図1
【解決手段】暖房機が、外部から取り込まれた空気を暖めるヒータ、及び前記ヒータによって暖められた空気が温風として吹き出される温風吹出口を有する温風吹出機構と、外部から取り込まれた空気を加湿する加湿部、及び前記加湿部において加湿された空気が加湿風として吹き出される加湿風吹出口を有する加湿風吹出機構と、を備え、前記加湿部は、液体を霧化する霧化器を備え、前記加湿風吹出口は、前記温風吹出口の上方に配され、前記温風吹出口と同じ方向に加湿風を吹き出すように形成されている。加湿風吹出口は、斜め上方に向かって開口している。
【選択図】図1
Description
本発明は、暖房機に関する。
室内で暖房機を使用した場合に、室内の温度の上昇に伴って湿度が低下する。このため、従来、気化式、蒸気式、超音波式等の様々な方法の加湿機構を有し、室内空間を加湿する加湿機が広く用いられている。
また、配置スペースの観点から、加湿機構を有する暖房機も用いられるようになっている。
また、配置スペースの観点から、加湿機構を有する暖房機も用いられるようになっている。
しかしながら、加湿機構を有する暖房機の一部は、温風及び加湿風とが同じ吹出口から吹出される構成となっている。このような加湿機構を有する暖房機では、温風を加湿する際に、温風の温度が低下してしまうという問題があった。特に、水で湿らせたフィルタに温風を送って水を蒸発させることにより加湿する気化式の加湿機構では、温風と加湿風の独立制御が困難であり、また加湿量の制御が困難であった。
そこで、以下の特許文献1に示すように、互いに独立した加湿風吹出機構及び温風吹出機構を有する暖房機が提案されている。
そこで、以下の特許文献1に示すように、互いに独立した加湿風吹出機構及び温風吹出機構を有する暖房機が提案されている。
しかしながら、加湿風吹出機構及び温風吹出機構を独立させて設けた暖房機を使用した場合、加湿風によって床濡れが生じる場合がある。特に、超音波式や遠心式等の水噴霧式の加湿機構では、水を微細な粒子にして加湿を行うため、水の粒子が気化する前に床に落下して、床濡れが生じやすくなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、加湿風による床濡れを防止しつつ、大きな霧化量で加湿を行うことができる暖房機の提供を目的とする。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、加湿風による床濡れを防止しつつ、大きな霧化量で加湿を行うことができる暖房機の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る暖房機は、外部から取り込まれた空気を暖めるヒータ、及び前記ヒータによって暖められた空気が温風として吹き出される温風吹出口を有する温風吹出機構と、外部から取り込まれた空気を加湿する加湿部、及び前記加湿部において加湿された空気が加湿風として吹き出される加湿風吹出口を有する加湿風吹出機構と、を備え、前記加湿部は、液体を霧化する霧化器を備え、前記加湿風吹出口は、前記温風吹出口の上方に配され、前記温風吹出口と同じ方向に加湿風を吹き出すように形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、加湿風による床濡れを防止しつつ、大きな霧化量で加湿を行うことができる暖房機を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る暖房機の全体構成について図1から図5を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る暖房機1は、加湿機能を有している。
[暖房機の全体構成]
まず、本実施形態に係る暖房機1の説明において、「正面」、「背面」、「右側面」「左側面」、「平面」、「底面」を以下のように規定する。
「正面」は、床等の上に設置した暖房機1において温風が吹き出される温風吹出口21が設けられている側の面(図1参照)とし、「背面」は、「正面」と反対側の面とする。また、「右側面」は、暖房機1の正面側に正対した看者から見て右手側の側面とし、「左側面」は、暖房機1の正面側に正対した看者から見て左手側の側面とする。また、「平面」(以下、「上面」と記載する場合がある)は、暖房機1を水平な床上に設置した状態において鉛直方向上方から見た面とし、「底面」は、暖房機1を水平な床上に設置した状態において鉛直方向下方から見た面とする。
まず、本実施形態に係る暖房機1の説明において、「正面」、「背面」、「右側面」「左側面」、「平面」、「底面」を以下のように規定する。
「正面」は、床等の上に設置した暖房機1において温風が吹き出される温風吹出口21が設けられている側の面(図1参照)とし、「背面」は、「正面」と反対側の面とする。また、「右側面」は、暖房機1の正面側に正対した看者から見て右手側の側面とし、「左側面」は、暖房機1の正面側に正対した看者から見て左手側の側面とする。また、「平面」(以下、「上面」と記載する場合がある)は、暖房機1を水平な床上に設置した状態において鉛直方向上方から見た面とし、「底面」は、暖房機1を水平な床上に設置した状態において鉛直方向下方から見た面とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る暖房機1の正面右斜め上方から見た場合の外観を示す斜視図である。なお、理解を容易にするため、図1において、窓部15aは、点線で囲んで図示されている。
図2(A)から図2(F)は、暖房機1の外観を示す正投影図であり、図2(A)は暖房機1の正面図、図2(B)は暖房機1の右側面図、図2(C)は暖房機1の左側面図、図2(D)は暖房機1の背面図、図2(E)は暖房機1の平面図、図2(F)は暖房機1の底面図である。
図3は、暖房機1を構成するフロントパネルの正面右斜め上方から見た場合の外観を示す斜視図である。
図4は、暖房機1の分解斜視図である。
図5(A)及び図5(B)は、暖房機1の内部構成を示す図であり、図5(A)は暖房機1の背面部の内部構成を示す分解斜視図、図5(B)は図2(A)中に示すA−A断面で切断した断面を示す断面図である。
図2(A)から図2(F)は、暖房機1の外観を示す正投影図であり、図2(A)は暖房機1の正面図、図2(B)は暖房機1の右側面図、図2(C)は暖房機1の左側面図、図2(D)は暖房機1の背面図、図2(E)は暖房機1の平面図、図2(F)は暖房機1の底面図である。
図3は、暖房機1を構成するフロントパネルの正面右斜め上方から見た場合の外観を示す斜視図である。
図4は、暖房機1の分解斜視図である。
図5(A)及び図5(B)は、暖房機1の内部構成を示す図であり、図5(A)は暖房機1の背面部の内部構成を示す分解斜視図、図5(B)は図2(A)中に示すA−A断面で切断した断面を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、暖房機1は、全体的に四角柱形状を有する筐体10と、筐体10の正面側に設けられた温風吹出口21と、筐体10の上面側に設けられた加湿風吹出口31aと、を備えている。温風吹出口21から、暖房機1の背面から正面に向かう方向に温風が吹き出される。また、加湿風吹出口31aからは、加湿された空気である加湿風が吹き出される。
暖房機1において、加湿風吹出口31aは、温風吹出口21の上方に配され、温風吹出口21と同じ方向に加湿風を吹き出すように形成されている。ここで、「同じ方向」とは平面視において同じ方向をいう。したがって、加湿風吹出口31aからは、平面視において、暖房機1の背面から正面に向かう方向(図1に示すX方向)に加湿風が吹き出される。これにより、加湿風吹出口31aから吹き出される加湿風の下方で、温風吹出口21から温風が吹き出される。このため、加湿風が温風によって室内に拡散され、加湿風による床面の濡れを抑制することができる。また、加湿風吹出口31aは、斜め上方に向かって開口していることが好ましい。これにより、加湿風吹出口31aは、加湿風を斜め上方に向かって吹き出すため、部屋全体を効果的に加湿するとともに、床濡れをより一層低減することができる。
暖房機1において、加湿風吹出口31aは、温風吹出口21の上方に配され、温風吹出口21と同じ方向に加湿風を吹き出すように形成されている。ここで、「同じ方向」とは平面視において同じ方向をいう。したがって、加湿風吹出口31aからは、平面視において、暖房機1の背面から正面に向かう方向(図1に示すX方向)に加湿風が吹き出される。これにより、加湿風吹出口31aから吹き出される加湿風の下方で、温風吹出口21から温風が吹き出される。このため、加湿風が温風によって室内に拡散され、加湿風による床面の濡れを抑制することができる。また、加湿風吹出口31aは、斜め上方に向かって開口していることが好ましい。これにより、加湿風吹出口31aは、加湿風を斜め上方に向かって吹き出すため、部屋全体を効果的に加湿するとともに、床濡れをより一層低減することができる。
また、暖房機1は、筐体10の背面側に設けられた空気取込口13aと、筐体10の底面側に設けられた空気取込口14aと、筐体10の右側面に設けられた空気取込口11gとを備えている。本実施形態において、空気取込口13aは温風用の空気取込口(温風用空気取込口)として機能し、空気取込口14a及び空気取込口11gは加湿風用の空気取込口(加湿風用空気取込口)として機能する。加湿風用空気取込口14a及び加湿風用空気取込口11gは、温風用空気取込口13aと異なる位置に形成される。
さらに、暖房機1は、筐体10の外面に設けられた操作部2と、筐体10から暖房機1の正面側に設けられた人感センサ部3と、筐体10から暖房機1の外部に導出された電源コード4とを備えている。
さらに、暖房機1は、筐体10の外面に設けられた操作部2と、筐体10から暖房機1の正面側に設けられた人感センサ部3と、筐体10から暖房機1の外部に導出された電源コード4とを備えている。
図1及び図2に示すように筐体10は、暖房機1の前面下部から左右側面下部の一部の領域を連続的に占めるフロントパネル11と、暖房機1の背面から左右側面の一部の領域を連続的に占めるリアパネル12と、リアパネル12に設けられた段差部12aを占めるフィルタカバー13と、暖房機1の底面の全領域を占めるボトムパネル14と、暖房機1の正面上部から左右側面上部の一部の領域を連続的に占めるタンクカバー15と、暖房機1の上面の正面側の領域を占めるトップカバー16と、暖房機1の上面の背面側の領域を占め、操作部2が設けられたトップパネル17とを備えている。暖房機1は、筐体10が全体的に四角柱形状を有しており、安定性が高く倒れにくくなっている。
以下、筐体10を構成する各部について説明する。
(フロントパネル)
図3に示すように、フロントパネル11は、正面部11bと、正面部11bの右端と連続して形成された右側面部11cと、正面部11bの左端と連続して形成された左側面部11dとを備えている。また、フロントパネル11は、正面部11b、右側面部11c及び左側面部11dと一体に設けられ、正面部11b、右側面部11c及び左側面部11dで囲まれた空間を覆う上面部11eを備えている。
フロントパネル11の正面部11bには、温風吹出口21(図1参照)を外部に露出させるための開口部11aが形成されている。また、フロントパネル11の正面部11bには、人感センサ部3(図1参照)を外部に露出させるための開口部11fが形成されている。さらに、フロントパネル11の上面部11eには、給液タンク40(図5等参照)が載置される。上面部11eには、外部から取り込まれた空気を加湿する加湿部32が形成されている。また、上面部11eには、水等の液体を貯える給液タンク40が取り付けられる給液タンク取付部33が形成されている。
(フロントパネル)
図3に示すように、フロントパネル11は、正面部11bと、正面部11bの右端と連続して形成された右側面部11cと、正面部11bの左端と連続して形成された左側面部11dとを備えている。また、フロントパネル11は、正面部11b、右側面部11c及び左側面部11dと一体に設けられ、正面部11b、右側面部11c及び左側面部11dで囲まれた空間を覆う上面部11eを備えている。
フロントパネル11の正面部11bには、温風吹出口21(図1参照)を外部に露出させるための開口部11aが形成されている。また、フロントパネル11の正面部11bには、人感センサ部3(図1参照)を外部に露出させるための開口部11fが形成されている。さらに、フロントパネル11の上面部11eには、給液タンク40(図5等参照)が載置される。上面部11eには、外部から取り込まれた空気を加湿する加湿部32が形成されている。また、上面部11eには、水等の液体を貯える給液タンク40が取り付けられる給液タンク取付部33が形成されている。
加湿部32は、フロントパネル11の上面部11eの一部が底面側に凹んで形成された凹部である。加湿部32は、凹部の底面である底部32b、底部32bの外周から底部32bに対してほぼ垂直に立ち上がる側壁32c、及び底部32bに形成された開口32dを備えており、底部32b及び側壁32cは上面部11eと一体に形成されている。
開口32dは、超音波振動子等の、液体を霧化する霧化器35aを露出するための開口である。また、底部32bには、開口32dとは異なる開口(図示せず)が形成されている。開口32dとは異なる開口には、フロントパネル11内の空間に配置される送液管34(図4、図5参照)の一端が接続される。
加湿部32は、給液タンク40から送液管34を介して供給された液体が貯えられる貯液部32aを有している。貯液部32aは、底部32bと、側壁32cと、霧化器35aとで囲まれた空間である。すなわち、貯液部32aを形成する側壁32cと給液タンクの載置面であるフロントパネル11の上面部11eとは、一体に形成されている。
また、貯液部32aの一部は、水位センサ37(図7(A)参照)が配置可能な形状に形成された水位センサ配置部32eとされている。水位センサ配置部32eを含む貯液部32aの下方には、給液タンク40から供給された液体が貯えられ、貯液部32aの上方には、外部から取り込まれた空気が導入される。また、水位センサ配置部32eを含む貯液部32aの上方には、加湿風誘導部材31が着脱可能に取り付けられる。
開口32dは、超音波振動子等の、液体を霧化する霧化器35aを露出するための開口である。また、底部32bには、開口32dとは異なる開口(図示せず)が形成されている。開口32dとは異なる開口には、フロントパネル11内の空間に配置される送液管34(図4、図5参照)の一端が接続される。
加湿部32は、給液タンク40から送液管34を介して供給された液体が貯えられる貯液部32aを有している。貯液部32aは、底部32bと、側壁32cと、霧化器35aとで囲まれた空間である。すなわち、貯液部32aを形成する側壁32cと給液タンクの載置面であるフロントパネル11の上面部11eとは、一体に形成されている。
また、貯液部32aの一部は、水位センサ37(図7(A)参照)が配置可能な形状に形成された水位センサ配置部32eとされている。水位センサ配置部32eを含む貯液部32aの下方には、給液タンク40から供給された液体が貯えられ、貯液部32aの上方には、外部から取り込まれた空気が導入される。また、水位センサ配置部32eを含む貯液部32aの上方には、加湿風誘導部材31が着脱可能に取り付けられる。
また、フロントパネル11は、貯液部32aの背面側の位置に形成され、上面部11eの下方(フロントパネル11の内部側)から上方に突出する送風路39を備えている。送風路39は、貯液部32aの上部を覆う加湿風誘導部材31(図7(A)参照)と接続可能に形成されている。送風路39は、上面部11eの上方に突出する突出部39aと、突出部39aの正面に形成された開口39bとを有している。開口39bは、突出部39aの加湿風誘導部材31に対向する位置に形成されている。また、送風路39は、上面部11eの下方(フロントパネル11の内部側)に突出する突出部の一部に、開口を有している(図示せず)。
また、フロントパネル11は、上面部11eの一部が底面側に凹んで形成された給液タンク取付部33を備えている。給液タンク取付部33は、給液タンク40の底面に取り付けられたタンクキャップ40a(図4参照)が取り付け可能に形成されている。
給液タンク取付部33は、突起33aと貯液部33bを備えている。突起33aは、給液タンク取付部33に給液タンク40が取り付けられると、タンクキャップ40aに設けられた弁(図示せず)を給液タンク40内部に押し込む形状に形成されている。突起33aがタンクキャップ40aに設けられた弁を給液タンク40内部に押し込むことで、給液タンク40内の液体を流出させるための空間を形成する。貯液部33bには、給液タンク40から流出した液体が貯められる。また、貯液部33bは、フロントパネル11内部に配置される送液管34の一端と接続される開口(図示せず)が設けられている。
給液タンク取付部33は、突起33aと貯液部33bを備えている。突起33aは、給液タンク取付部33に給液タンク40が取り付けられると、タンクキャップ40aに設けられた弁(図示せず)を給液タンク40内部に押し込む形状に形成されている。突起33aがタンクキャップ40aに設けられた弁を給液タンク40内部に押し込むことで、給液タンク40内の液体を流出させるための空間を形成する。貯液部33bには、給液タンク40から流出した液体が貯められる。また、貯液部33bは、フロントパネル11内部に配置される送液管34の一端と接続される開口(図示せず)が設けられている。
(リアパネル)
図5(A)に示すように、リアパネル12は、背面側からフィルタカバー13を着脱するための段差部12aを備えている。また、リアパネル12は、暖房機1内側に突出する突出部12bを備えている。突出部12bは、複数のスリット状開口12cを備えている。暖房機1外部の空気は、フィルタカバー13の温風用空気取込口13a及び突出部12bのスリット状開口12cを介して、暖房機1内部に取り込まれる。
図5(A)に示すように、リアパネル12は、背面側からフィルタカバー13を着脱するための段差部12aを備えている。また、リアパネル12は、暖房機1内側に突出する突出部12bを備えている。突出部12bは、複数のスリット状開口12cを備えている。暖房機1外部の空気は、フィルタカバー13の温風用空気取込口13a及び突出部12bのスリット状開口12cを介して、暖房機1内部に取り込まれる。
(フィルタカバー)
フィルタカバー13は、外部から空気を取り込むための温風用空気取込口13aを備えている。温風用空気取込口13aは、複数のスリット状開口によって形成されている。フィルタカバー13は、リアパネル12の段差部12aに取り付けられる。また、リアパネル12とフィルタカバー13との間には、空気中の埃等を遮断するフィルタ25が配置される(図4参照)。
フィルタカバー13は、外部から空気を取り込むための温風用空気取込口13aを備えている。温風用空気取込口13aは、複数のスリット状開口によって形成されている。フィルタカバー13は、リアパネル12の段差部12aに取り付けられる。また、リアパネル12とフィルタカバー13との間には、空気中の埃等を遮断するフィルタ25が配置される(図4参照)。
(タンクカバー)
タンクカバー15は、フロントパネル11の上面部11e上に載置される給液タンク40の前面及び両側面を覆い、リアパネル12に対して着脱可能とされている。また、タンクカバー15は、リアパネル12以外の他の部分に対して着脱可能とされていてもよい。タンクカバー15をリアパネル12から取り外すことにより、給液タンク40の加湿部32及び給液タンク取付部33を大きく解放することができる。さらに、加湿風誘導部材31及び給液タンク40を取り外すことで、フロントパネル11の貯液部32aや貯液部33bに残留した水の除去作業を容易に行うことが可能となる。
タンクカバー15は、フロントパネル11の上面部11e上に載置される給液タンク40の前面及び両側面を覆い、リアパネル12に対して着脱可能とされている。また、タンクカバー15は、リアパネル12以外の他の部分に対して着脱可能とされていてもよい。タンクカバー15をリアパネル12から取り外すことにより、給液タンク40の加湿部32及び給液タンク取付部33を大きく解放することができる。さらに、加湿風誘導部材31及び給液タンク40を取り外すことで、フロントパネル11の貯液部32aや貯液部33bに残留した水の除去作業を容易に行うことが可能となる。
図4に示すように、タンクカバー15は、正面部15bと、正面部15bの右端と連続して形成された右側面部15cと、正面部15bの左端と連続して形成された左側面部15dとを備えている。
図1及び図4に示すように、タンクカバー15は、給液タンク40内の液体の残量を確認可能な窓部15aを備えている。
窓部15aは、透明材料又は半透明材料で形成されており、窓部15aからタンクカバー15で覆われた給液タンク40を視認可能となっている。図1に示すように、窓部15aは、温風吹出口21と同じ面(正面)に設けられている。
窓部15aは、正面部15bの幅方向中央部に設けられている。窓部15aは、矩形状に形成されており、窓部15aの幅はタンクカバー15の正面部15bの幅の約50%とされている。また、タンクカバー15の窓部15aが形成された正面部15bは、平面視において外側に突出する形状となっている。これにより、暖房機1の左右方向から窓部15aが視認しやすくなり、暖房機1正面の広範囲で給液タンク40内の液体の残量を確認しやすくなる。
図1及び図4に示すように、タンクカバー15は、給液タンク40内の液体の残量を確認可能な窓部15aを備えている。
窓部15aは、透明材料又は半透明材料で形成されており、窓部15aからタンクカバー15で覆われた給液タンク40を視認可能となっている。図1に示すように、窓部15aは、温風吹出口21と同じ面(正面)に設けられている。
窓部15aは、正面部15bの幅方向中央部に設けられている。窓部15aは、矩形状に形成されており、窓部15aの幅はタンクカバー15の正面部15bの幅の約50%とされている。また、タンクカバー15の窓部15aが形成された正面部15bは、平面視において外側に突出する形状となっている。これにより、暖房機1の左右方向から窓部15aが視認しやすくなり、暖房機1正面の広範囲で給液タンク40内の液体の残量を確認しやすくなる。
また、窓部15aは、窓部15aの表面に、平面視において波状となる凹凸を有していてもよい。図4又は図5(B)に示すように、後述するミドルパネル41の前面41aに投光部42が設けられている。投光部42を設けることにより、投光部42から照射された照射光が、給液タンク40内の液体の水面に反射する。このため、給液タンク40内の液体の残量が窓部15aからさらに視認しやすくなる。また、投光部42は、光源として例えばLEDを備えている。投光部42の光源をLEDとすることで、投光部42をコンパクトに構成できる上に、より強い光を得ることができ、水の残量が視認しやすくなる。さらに、加湿風が暖房機1の前方に吹出されるため、投光部42から照射された光によって霧を含む加湿風が視認しやすくなり、暖房機1から離れた位置からでも加湿機能が動作していることを視認しやすくなる
(トップカバー)
また、図1及び図4に示すように、トップカバー16は、給液タンク40の上面を覆い、タンクカバー15の上端部分に対して着脱可能とされている。トップカバー16は、加湿風吹出口31aを暖房機1の外部に露出させる開口部16aと、切欠部16b(図1、図4参照)とを有している。開口部16aは、加湿風吹出口31aの開口方向に合わせて形成されている。切欠部16bは、トップカバー16をタンクカバー15から取り外す際の指等の差込口となるように形成されている。
また、図1及び図4に示すように、トップカバー16は、給液タンク40の上面を覆い、タンクカバー15の上端部分に対して着脱可能とされている。トップカバー16は、加湿風吹出口31aを暖房機1の外部に露出させる開口部16aと、切欠部16b(図1、図4参照)とを有している。開口部16aは、加湿風吹出口31aの開口方向に合わせて形成されている。切欠部16bは、トップカバー16をタンクカバー15から取り外す際の指等の差込口となるように形成されている。
(トップパネル)
トップパネル17は、使用者が暖房機1の操作を行うための操作部2が設けられている。トップパネル17の下部には、操作部2に対する操作に基づく操作信号を主回路基板46に送信するための操作検出回路等を備える操作回路基板48が設けられている。
トップパネル17は、使用者が暖房機1の操作を行うための操作部2が設けられている。トップパネル17の下部には、操作部2に対する操作に基づく操作信号を主回路基板46に送信するための操作検出回路等を備える操作回路基板48が設けられている。
(ボトムパネル)
ボトムパネル14は、加湿風用空気取込口14aと、取手部14bとを備えている。加湿風用空気取込口14aは、外部から空気を取り込むための複数のスリット状開口によって形成されている。取手部14bは、ボトムパネル14の左右の端部の一部が上方向に持ち上がり、ボトムパネル14の左右の端部の一部の下部に空間が設けられることで形成される。取手部14bは、暖房機1が持ち運びされる際に、暖房機1の左右からボトムパネル14の左右の端部の一部の下部に手が挿入可能となる形状に形成されている。
ボトムパネル14は、加湿風用空気取込口14aと、取手部14bとを備えている。加湿風用空気取込口14aは、外部から空気を取り込むための複数のスリット状開口によって形成されている。取手部14bは、ボトムパネル14の左右の端部の一部が上方向に持ち上がり、ボトムパネル14の左右の端部の一部の下部に空間が設けられることで形成される。取手部14bは、暖房機1が持ち運びされる際に、暖房機1の左右からボトムパネル14の左右の端部の一部の下部に手が挿入可能となる形状に形成されている。
[暖房機の内部構成]
続いて、図4、図5及び図6を参照して、暖房機1の内部構成を説明する。図6は、暖房機1の機能ブロック図である。
図4に示すように、暖房機1の内部には、暖房機1の内部の空間を仕切るミドルパネル41が設けられている。ミドルパネル41は、暖房機1の内部空間を正面側空間110と背面側空間120(図5(B)参照)に仕切っている。
背面側空間120には、温風用送風機24と、主回路基板46と、電源基板47と、操作回路基板48と、主回路基板46及び電源基板47を覆う基板収容カバー49とが設けられている。また、正面側空間110には、加湿風誘導部材31と、給液タンク40と、送液管34と、霧化器35aを含む霧化部35と、水位センサ37と、加湿風用送風機38と、投光部42、温度センサ43aと、湿度センサ43bが設けられている。さらに、背面側空間120から正面側空間110に亘って、第1送風路22a及び第2送風路22b、温風吹出口21、第2送風路22b内に設けられたヒータ23が設けられている。
続いて、図4、図5及び図6を参照して、暖房機1の内部構成を説明する。図6は、暖房機1の機能ブロック図である。
図4に示すように、暖房機1の内部には、暖房機1の内部の空間を仕切るミドルパネル41が設けられている。ミドルパネル41は、暖房機1の内部空間を正面側空間110と背面側空間120(図5(B)参照)に仕切っている。
背面側空間120には、温風用送風機24と、主回路基板46と、電源基板47と、操作回路基板48と、主回路基板46及び電源基板47を覆う基板収容カバー49とが設けられている。また、正面側空間110には、加湿風誘導部材31と、給液タンク40と、送液管34と、霧化器35aを含む霧化部35と、水位センサ37と、加湿風用送風機38と、投光部42、温度センサ43aと、湿度センサ43bが設けられている。さらに、背面側空間120から正面側空間110に亘って、第1送風路22a及び第2送風路22b、温風吹出口21、第2送風路22b内に設けられたヒータ23が設けられている。
まず、暖房機1の温風吹出機構20を構成する部分について説明する。
温風用送風機24と、第1送風路22a及び第2送風路22b、温風吹出口21並びにヒータ23は、温風吹出機構20を構成する。
(温風用送風機)
温風用送風機24は、シロッコファンからなる温風用ファン24aと、温風用ファン24aを回転させるモータ部24bとを備えている。温風用送風機24は、温風用ファン24aを回転させることにより、温風用空気取込口13aを介して外部から空気を取り込む。温風用ファン24aを回転させるモータ部24bは、主回路基板46に設けられた温風制御部51の温風用駆動信号出力部51c(図6参照)により制御される。
暖房機1では、リアパネル12の突出部12b(図4参照)と、ミドルパネル41の背面41bから突出部12bの外周形状に合うように突出する壁部41c(図5(A)参照)とが嵌め合わされることにより、温風用ファン24aのケース体26が形成されている(図5(B)参照)。以下の説明において、温風用送風機24(温風用ファン24a及びモータ部24b)とケース体26とを合わせて温風用送風部27と記載する場合がある。
突出部12bは、ミドルパネル41の背面側に突出部12bの外周形状に合うように突出する壁部41cと嵌め合わされる。これにより、突出部12bと壁部41c
とで区切られた温風用ファン配置空間が形成される。
温風用送風機24と、第1送風路22a及び第2送風路22b、温風吹出口21並びにヒータ23は、温風吹出機構20を構成する。
(温風用送風機)
温風用送風機24は、シロッコファンからなる温風用ファン24aと、温風用ファン24aを回転させるモータ部24bとを備えている。温風用送風機24は、温風用ファン24aを回転させることにより、温風用空気取込口13aを介して外部から空気を取り込む。温風用ファン24aを回転させるモータ部24bは、主回路基板46に設けられた温風制御部51の温風用駆動信号出力部51c(図6参照)により制御される。
暖房機1では、リアパネル12の突出部12b(図4参照)と、ミドルパネル41の背面41bから突出部12bの外周形状に合うように突出する壁部41c(図5(A)参照)とが嵌め合わされることにより、温風用ファン24aのケース体26が形成されている(図5(B)参照)。以下の説明において、温風用送風機24(温風用ファン24a及びモータ部24b)とケース体26とを合わせて温風用送風部27と記載する場合がある。
突出部12bは、ミドルパネル41の背面側に突出部12bの外周形状に合うように突出する壁部41cと嵌め合わされる。これにより、突出部12bと壁部41c
とで区切られた温風用ファン配置空間が形成される。
(第1送風路及び第2送風路)
第1送風路22a及び第2送風路22bは、温風用送風機24により温風用空気取込口13aを介して外部から取り込まれた空気を、温風吹出口21に送るための送風路である。第1送風路22aは、温風用ファン24aの下部に配置される。第1送風路22aは、上方に開口221a、正面に開口222aを備えており、全体として側面から見た形状が略L字状又はL字状に近い形状となっている。第2送風路22bは、後述する加湿風用送風機38の下方に配置される。第2送風路22bは、背面に開口221b、正面に222bを備えている。第1送風路22aの開口221aは、リアパネル12の突出部12bと、ミドルパネル41の壁部41cとによって形成されたケース体26と接続されている。また、第1送風路22aの開口222aは、第2送風路22bの開口221bと接続されている。第2送風路22bの開口222bは、温風吹出口21と接続されている。
第1送風路22a及び第2送風路22bは、温風用送風機24により温風用空気取込口13aを介して外部から取り込まれた空気を、温風吹出口21に送るための送風路である。第1送風路22aは、温風用ファン24aの下部に配置される。第1送風路22aは、上方に開口221a、正面に開口222aを備えており、全体として側面から見た形状が略L字状又はL字状に近い形状となっている。第2送風路22bは、後述する加湿風用送風機38の下方に配置される。第2送風路22bは、背面に開口221b、正面に222bを備えている。第1送風路22aの開口221aは、リアパネル12の突出部12bと、ミドルパネル41の壁部41cとによって形成されたケース体26と接続されている。また、第1送風路22aの開口222aは、第2送風路22bの開口221bと接続されている。第2送風路22bの開口222bは、温風吹出口21と接続されている。
(ヒータ)
ヒータ23は、第2送風路22b内に備えられ、外部から取り込まれて第1送風路22aから第2送風路22bに送られる空気を暖める。ヒータ23は、主回路基板46に設けられた温風制御部51のヒータ通電部51b(図6参照)により制御される。ヒータ23は、第1ヒータ要素23a及び第2ヒータ要素23bを備えている(図4、図6参照)。ヒータ23は、第1ヒータ要素23a及び第2ヒータ要素23bの何れか一方又は双方を動作させて、空気を暖めることができる。ヒータ23の第1ヒータ要素23a及び第2ヒータ要素23bはそれぞれ600Wの電力で動作する。このため、第1ヒータ要素23a又は第2ヒータ要素23bの一方のみを動作させる場合には、ヒータ23は600Wの電力で動作するヒータとなる。また、第1ヒータ要素23a又は第2ヒータ要素23bの双方を動作させる場合には、ヒータ23は1200Wの電力で動作するヒータとなる。
ヒータ23は、第2送風路22b内に備えられ、外部から取り込まれて第1送風路22aから第2送風路22bに送られる空気を暖める。ヒータ23は、主回路基板46に設けられた温風制御部51のヒータ通電部51b(図6参照)により制御される。ヒータ23は、第1ヒータ要素23a及び第2ヒータ要素23bを備えている(図4、図6参照)。ヒータ23は、第1ヒータ要素23a及び第2ヒータ要素23bの何れか一方又は双方を動作させて、空気を暖めることができる。ヒータ23の第1ヒータ要素23a及び第2ヒータ要素23bはそれぞれ600Wの電力で動作する。このため、第1ヒータ要素23a又は第2ヒータ要素23bの一方のみを動作させる場合には、ヒータ23は600Wの電力で動作するヒータとなる。また、第1ヒータ要素23a又は第2ヒータ要素23bの双方を動作させる場合には、ヒータ23は1200Wの電力で動作するヒータとなる。
(温風吹出口)
温風吹出口21は、第2送風路22bの開口222bと接続されており、フロントパネル11の正面部11b(図3参照)に形成された開口部11aから暖房機1の外部に露出している。
フィルタカバー13に設けられた温風用空気取込口13a、リアパネル12に設けられたスリット状開口12c、温風用ファン24aを備える温風用送風機24、温風用ファン24aの下部に備えられた第1送風路22a、第1送風路22aと接続される第2送風路22b、第2送風路22b内に配置されるヒータ23、第2送風路22bと接続される温風吹出口21は、温風用空気取込口13aから取り込まれた空気を暖めて温風吹出口21から吹出す温風吹出機構20を形成する。温風用ファン24aは、温風吹出機構20内で気流を生成する。すなわち、温風用ファン24aの回転により温風用空気取込口13aを介して外部から取り込まれた空気は、温風用ファン24aから第1送風路22a第2送風路22bに送られ、ヒータ23によって暖められて温風吹出口21から吹出される。
温風吹出口21は、第2送風路22bの開口222bと接続されており、フロントパネル11の正面部11b(図3参照)に形成された開口部11aから暖房機1の外部に露出している。
フィルタカバー13に設けられた温風用空気取込口13a、リアパネル12に設けられたスリット状開口12c、温風用ファン24aを備える温風用送風機24、温風用ファン24aの下部に備えられた第1送風路22a、第1送風路22aと接続される第2送風路22b、第2送風路22b内に配置されるヒータ23、第2送風路22bと接続される温風吹出口21は、温風用空気取込口13aから取り込まれた空気を暖めて温風吹出口21から吹出す温風吹出機構20を形成する。温風用ファン24aは、温風吹出機構20内で気流を生成する。すなわち、温風用ファン24aの回転により温風用空気取込口13aを介して外部から取り込まれた空気は、温風用ファン24aから第1送風路22a第2送風路22bに送られ、ヒータ23によって暖められて温風吹出口21から吹出される。
続いて、暖房機1の内部において加湿風吹出機構30を構成する部分について説明する。
加湿風用送風機38と、給液タンク40と、送液管34と、霧化器35aを含む霧化部35と、加湿風誘導部材31は、温風吹出機構20を構成する。
(加湿風用送風機)
加湿風用送風機38は、シロッコファンからなる加湿風用ファン38aと、加湿風用ファン38aを回転させるモータ部38bと、加湿風用ファン38aを上部から覆う略半円形状の上ケース38cと、加湿風用ファン38aを下から覆う略半円形状の下ケース38dとを備えている。上ケース38c及び下ケース38dは、互いに固定されている。加湿風用送風機38は、筐体10内において、フロントパネル11の一部分に固定される。加湿風用送風機38を温風用送風機24とは別に設けることにより、温風と加湿風とを独立して制御することができるため、温風と加湿風とをそれぞれ高精度に制御することができる。
加湿風用送風機38は、第2送風路22bの上方に配置される。これにより、加湿風用送風機38と温風の吹出しのための経路である第2送風路22bとの干渉を避けつつ、加湿風用送風機38と第2送風路22bをコンパクトに配置することができる。
加湿風用送風機38と、給液タンク40と、送液管34と、霧化器35aを含む霧化部35と、加湿風誘導部材31は、温風吹出機構20を構成する。
(加湿風用送風機)
加湿風用送風機38は、シロッコファンからなる加湿風用ファン38aと、加湿風用ファン38aを回転させるモータ部38bと、加湿風用ファン38aを上部から覆う略半円形状の上ケース38cと、加湿風用ファン38aを下から覆う略半円形状の下ケース38dとを備えている。上ケース38c及び下ケース38dは、互いに固定されている。加湿風用送風機38は、筐体10内において、フロントパネル11の一部分に固定される。加湿風用送風機38を温風用送風機24とは別に設けることにより、温風と加湿風とを独立して制御することができるため、温風と加湿風とをそれぞれ高精度に制御することができる。
加湿風用送風機38は、第2送風路22bの上方に配置される。これにより、加湿風用送風機38と温風の吹出しのための経路である第2送風路22bとの干渉を避けつつ、加湿風用送風機38と第2送風路22bをコンパクトに配置することができる。
加湿風用ファン38aは、加湿風用ファン38aの回転軸が温風用ファン24aの回転軸と略平行となるように配置されていることが好ましい。また、加湿風用送風機38は、正面視において、温風用送風機24(温風用ファン24a及びモータ部24b)とケース体26とにより形成された温風用送風部27の少なくとも一部と重なり合う位置に配置されていることが好ましい。これにより、加湿風用ファン38a及び温風用ファン24aの配置において無駄な空間が減少し、暖房機1の外形をコンパクトに設計することができる。このため、暖房機1を室内に配置した場合の圧迫感を少なくすることができる。また、暖房機1の安定感を向上させ、転倒を抑制することができる。
互いに固定された上ケース38c及び下ケース38dは、空気導入口38fを有している。加湿風用ファン38aが回転した際に、ボトムパネル14の加湿風用空気取込口14a及びフロントパネル11の加湿風用空気取込口11g(図2(B)、図2(F)参照)から取り込まれた空気は、空気導入口38fから上ケース38c及び下ケース38d内に導入される。
さらに、図4に示すように、上ケース38cは、上方に向かって開口する開口381cを有している。開口381cは、フロントパネル11に形成された送風路39と連続する下方の開口(図示せず)と接続される。
さらに、図4に示すように、上ケース38cは、上方に向かって開口する開口381cを有している。開口381cは、フロントパネル11に形成された送風路39と連続する下方の開口(図示せず)と接続される。
(給液タンク)
給液タンク40は、加湿風を生成するための液体を貯えるタンクである。給液タンク40には、水が貯えられる。また、給液タンク40には、アロマオイルを混合した水等の、少なくとも水を含む液体が貯えられていてもよい。
図4に示すように、給液タンク40は、全体として直方体形状を有している。給液タンク40の左側面は、加湿風誘導部材31に面し、加湿風誘導部材31の形状に沿う形状とされている。給液タンク40の背面は、ミドルパネル41に面し、ミドルパネル41に沿う形状とされている。給液タンク40は、透明材料又は半透明材料で形成されている。
給液タンク40の底面には、タンクキャップ40aが取り付けられている。タンクキャップ40aには送液管34に水を供給するための弁(図示せず)が設けられている。給液タンク40は、給液タンク取付部33の突起33a(図3参照)によってタンクキャップ40aの弁が給液タンク40内部に押し込まれることで、給液タンク40内に貯えられた液体を流出する。
給液タンク40は、加湿風を生成するための液体を貯えるタンクである。給液タンク40には、水が貯えられる。また、給液タンク40には、アロマオイルを混合した水等の、少なくとも水を含む液体が貯えられていてもよい。
図4に示すように、給液タンク40は、全体として直方体形状を有している。給液タンク40の左側面は、加湿風誘導部材31に面し、加湿風誘導部材31の形状に沿う形状とされている。給液タンク40の背面は、ミドルパネル41に面し、ミドルパネル41に沿う形状とされている。給液タンク40は、透明材料又は半透明材料で形成されている。
給液タンク40の底面には、タンクキャップ40aが取り付けられている。タンクキャップ40aには送液管34に水を供給するための弁(図示せず)が設けられている。給液タンク40は、給液タンク取付部33の突起33a(図3参照)によってタンクキャップ40aの弁が給液タンク40内部に押し込まれることで、給液タンク40内に貯えられた液体を流出する。
(送液管)
送液管34は、給液タンク40内の液体を加湿部32へ送るための管である。送液管34は、上方に向けて開口された第1開口34a及び第2開口34bを備えている。第1開口34aは、給液タンク取付部33の貯液部33b(図3参照)の開口(図示せず)と接続される。また、第2開口34bは、加湿部32の底部32b(図3参照)に設けられた、開口32dとは異なる開口(図示せず)と接続される。したがって、給液タンク40に貯えられた液体は、給液タンク取付部33の貯液部33b(図3参照)及び送液管34を介して、加湿部32の貯液部32aに供給される。
また、送液管34には、ヒータ機能が設けられていてもよい。送液管34にヒータ機能が設けられている場合、給液タンク40から送られた液体が霧化前に加熱されて殺菌効果が向上する。
送液管34は、給液タンク40内の液体を加湿部32へ送るための管である。送液管34は、上方に向けて開口された第1開口34a及び第2開口34bを備えている。第1開口34aは、給液タンク取付部33の貯液部33b(図3参照)の開口(図示せず)と接続される。また、第2開口34bは、加湿部32の底部32b(図3参照)に設けられた、開口32dとは異なる開口(図示せず)と接続される。したがって、給液タンク40に貯えられた液体は、給液タンク取付部33の貯液部33b(図3参照)及び送液管34を介して、加湿部32の貯液部32aに供給される。
また、送液管34には、ヒータ機能が設けられていてもよい。送液管34にヒータ機能が設けられている場合、給液タンク40から送られた液体が霧化前に加熱されて殺菌効果が向上する。
(霧化部)
霧化部35は、液体を霧化する霧化器35aを備えている。霧化器35aは超音波振動子であり、超音波振動により水を微細な粒子にすることで、霧を生成する。霧化器35aは、加湿部32の底部32b(図3参照)に設けられた開口32dから、加湿部32内部に露出している。霧化器35aは、加湿部32の貯液部32aに貯えられた液体を霧化して霧を生成する。
霧化部35は、液体を霧化する霧化器35aを備えている。霧化器35aは超音波振動子であり、超音波振動により水を微細な粒子にすることで、霧を生成する。霧化器35aは、加湿部32の底部32b(図3参照)に設けられた開口32dから、加湿部32内部に露出している。霧化器35aは、加湿部32の貯液部32aに貯えられた液体を霧化して霧を生成する。
霧化器35aは、主回路基板46に設けられた加湿風制御部52の霧化器用駆動信号出力部52b(図6参照)により制御される。霧化器35aは、霧化器用駆動信号出力部52bからの駆動信号に基づいて、連続動作又は間欠動作する。霧化器35aが連続動作を行う場合には、霧化器35aによって常に液体が霧化される。また、霧化器35aが間欠動作する場合、霧化器35aの停止時間に対する動作時間の比を小さくすることにより、霧化器35aによる霧化量を減少させる。
(加湿風誘導部材)
次に、加湿風誘導部材31について説明する。
加湿風誘導部材31は、加湿部32の上部に取り付けられ、加湿部32によって生成された加湿風を加湿風吹出口31aから暖房機1外部に誘導する。
図7(A)及び図7(B)に示すように、加湿風誘導部材31は、加湿風が吹き出される加湿風吹出口31aと、加湿部32によって生成された加湿風を加湿風吹出口31aに誘導する誘導筒31bと、誘導筒31bの下方の一端から延出し、貯液部32aの上部に加湿風誘導部材を取り付けるための鍔部31cと、鍔部31cと連続して形成された、水位センサ37の位置を規制する規制部31dと、外部より取りこまれた空気を加湿部32の貯液部32aに導入する空気導入部31eと、を備えている。
加湿風吹出口31aは、加湿風誘導部材31が貯液部32aの上方に取り付けられた場合に、正面に向かって開口するように形成されている。すなわち、加湿風吹出口31aは、温風吹出口21と同じ方向に加湿風を吹き出すように形成されている。また、図7(B)に示すように、加湿風誘導部材31の底面には、誘導筒31bの下方の開口311bが設けられている。加湿風誘導部材31が貯液部32aの上方に取り付けられることにより、貯液部32aの空間と誘導筒31bの空間とが連続し、加湿風が加湿風吹出口31aに誘導される。
次に、加湿風誘導部材31について説明する。
加湿風誘導部材31は、加湿部32の上部に取り付けられ、加湿部32によって生成された加湿風を加湿風吹出口31aから暖房機1外部に誘導する。
図7(A)及び図7(B)に示すように、加湿風誘導部材31は、加湿風が吹き出される加湿風吹出口31aと、加湿部32によって生成された加湿風を加湿風吹出口31aに誘導する誘導筒31bと、誘導筒31bの下方の一端から延出し、貯液部32aの上部に加湿風誘導部材を取り付けるための鍔部31cと、鍔部31cと連続して形成された、水位センサ37の位置を規制する規制部31dと、外部より取りこまれた空気を加湿部32の貯液部32aに導入する空気導入部31eと、を備えている。
加湿風吹出口31aは、加湿風誘導部材31が貯液部32aの上方に取り付けられた場合に、正面に向かって開口するように形成されている。すなわち、加湿風吹出口31aは、温風吹出口21と同じ方向に加湿風を吹き出すように形成されている。また、図7(B)に示すように、加湿風誘導部材31の底面には、誘導筒31bの下方の開口311bが設けられている。加湿風誘導部材31が貯液部32aの上方に取り付けられることにより、貯液部32aの空間と誘導筒31bの空間とが連続し、加湿風が加湿風吹出口31aに誘導される。
規制部31dは、水位センサ37が配置されるフロントパネル11の水位センサ配置部32e(図3参照)の上部を覆う。このため、規制部31dは、水位センサ配置部32eの内部に配置された水位センサ37の上部を所定の位置に規制する。後述するように、水位センサ37は、貯液部32a(水位センサ配置部32e)内の液体中で浮遊し、当該液体の水位によって上下方向の位置が変化する浮遊体37aを備えている(図9参照)。規制部31dは、浮遊体37aの移動可能な上限位置を、水位センサ37で位置検出が可能な所定の位置に規制する。これにより、浮遊体37aが水位センサ37の検出範囲外の上方向に位置して、水位検出が行われないことを防止する。また、加湿風誘導部材31の着脱を検出するためのセンサを水位センサ37と兼用することができる。
図8に示すように、加湿風誘導部材31は、鍔部31cの上面と給液タンク40の載置面であるフロントパネル11の上面部11eの上面とが面一となるように貯液部32a(図7参照)の上部に取り付けられている。また、貯液部32aに液体を供給するための給液タンク40が、加湿風誘導部材31の鍔部31cの少なくとも一部に載置される。このとき、給液タンク40の下面と加湿風誘導部材31の鍔部31cの表面とが接した状態となる。これにより、内部に液体を貯えた給液タンク40の重量によって給液タンク40の下部に配置された鍔部31cが抑えられ、加湿風誘導部材31の外れを防止することができる。加湿風誘導部材31の外れを防止することにより、加湿風が適切に暖房機1の外部に吹出されるとともに、水位センサ37による加湿風誘導部材31の浮きを防止することができる。また、加湿風誘導部材31の取り付けが適正でない場合には給液タンク40が傾くため、加湿風誘導部材31の取り付けが適正でないことが視認しやすくなる。
また、加湿風誘導部材31が加湿部32の上部に取り付けられることにより、フロントパネル11の送風路39及び加湿風誘導部材31の空気導入部31eが接続される(図7(A)、図8参照)。このため、加湿風用ファン38aから送られた空気が、空気導入部31eを介して、貯液部32aに取り込まれる。
(加湿部)
加湿部32は、外部から取り込まれた空気を加湿する。加湿部32には、フロントパネル11の送風路39及び加湿風誘導部材31の空気導入部31eを介して加湿風用ファン38aによって外部から取り込まれた空気が送られる。加湿部32は、取り込まれた空気と、霧化器35aによって生成された霧とを混合して加湿風を生成する。加湿部32が生成した加湿風は、加湿風誘導部材31の誘導筒31bによって加湿風吹出口31aに誘導され、加湿風吹出口31aから外部に吹出される。加湿風吹出口31aは、上述したとおり、温風吹出口21の上方に配され、温風吹出口21と同じ方向に加湿風を吹き出すように形成されている。このため、吹き出された加湿風が床方向に流れても、温風吹出口21から吹出される温風により室内に拡散される。このため、加湿風による床濡れを防止することができる。また、温風と加湿風とを別の吹き出し口から吹出すため、温風吹出口21から吹出される温風の温度の低下が生じにくい。
なお、貯液部32aの内部には、例えば銀等からなる抗菌部材が備えられていてもよい。
加湿部32は、外部から取り込まれた空気を加湿する。加湿部32には、フロントパネル11の送風路39及び加湿風誘導部材31の空気導入部31eを介して加湿風用ファン38aによって外部から取り込まれた空気が送られる。加湿部32は、取り込まれた空気と、霧化器35aによって生成された霧とを混合して加湿風を生成する。加湿部32が生成した加湿風は、加湿風誘導部材31の誘導筒31bによって加湿風吹出口31aに誘導され、加湿風吹出口31aから外部に吹出される。加湿風吹出口31aは、上述したとおり、温風吹出口21の上方に配され、温風吹出口21と同じ方向に加湿風を吹き出すように形成されている。このため、吹き出された加湿風が床方向に流れても、温風吹出口21から吹出される温風により室内に拡散される。このため、加湿風による床濡れを防止することができる。また、温風と加湿風とを別の吹き出し口から吹出すため、温風吹出口21から吹出される温風の温度の低下が生じにくい。
なお、貯液部32aの内部には、例えば銀等からなる抗菌部材が備えられていてもよい。
加湿風用空気取込口14a及び11g、加湿風用送風機38、フロントパネル11の送風路39、加湿部32及び加湿風誘導部材31は、加湿風用空気取込口14a及び11gから取り込まれた空気を加湿して加湿風吹出口31aから吹き出す加湿風吹出機構30を形成する。加湿風用ファン38aは、加湿風吹出機構30内で気流を生成する。すなわち、加湿風用ファン38aの回転により加湿風用空気取込口14a及び11gを介して外部から取り込まれた空気は、暖房機1内部の正面側空間110を経由して送風路39から加湿部32に送られ、加湿部32で加湿されて加湿風吹出口31aから吹き出される。
[センサ部及び制御部]
以下、暖房機1が備える各センサについて図1、図4、図6、図7(A)及び図9を参照して説明する。まず、通常の加温加湿動作中の制御に関わるセンサについて説明する。
(温度センサ及び湿度センサ)
暖房機1は、外部から取り込まれた空気の温度を検出する温度センサ43aと、外部から取り込まれた空気の湿度を検出する湿度センサ43bとを備えている。温度センサ43aは、温度検出信号を主回路基板46の温風制御部51及び加湿風制御部52(図6参照)に出力する。
図4に示すように、温度センサ43a及び湿度センサ43bは、ミドルパネル41の前面41aの右下領域に設けられている。
温度センサ43a及び湿度センサ43bは、フロントパネル11の加湿風用空気取込口11gから加湿部32に到る空気の流路上に配置されることが好ましい。これにより、温度センサ43a及び湿度センサ43bが、外部から取り込まれたばかりの空気の温度及び湿度を検出することができ、より高い精度で湿度の調整を行うことができる。
以下、暖房機1が備える各センサについて図1、図4、図6、図7(A)及び図9を参照して説明する。まず、通常の加温加湿動作中の制御に関わるセンサについて説明する。
(温度センサ及び湿度センサ)
暖房機1は、外部から取り込まれた空気の温度を検出する温度センサ43aと、外部から取り込まれた空気の湿度を検出する湿度センサ43bとを備えている。温度センサ43aは、温度検出信号を主回路基板46の温風制御部51及び加湿風制御部52(図6参照)に出力する。
図4に示すように、温度センサ43a及び湿度センサ43bは、ミドルパネル41の前面41aの右下領域に設けられている。
温度センサ43a及び湿度センサ43bは、フロントパネル11の加湿風用空気取込口11gから加湿部32に到る空気の流路上に配置されることが好ましい。これにより、温度センサ43a及び湿度センサ43bが、外部から取り込まれたばかりの空気の温度及び湿度を検出することができ、より高い精度で湿度の調整を行うことができる。
図6の機能ブロック図に示すように、主回路基板46に設けられた温風制御部51は、温度センサ43aからの温度検出信号を取得し、取得した温度検出信号に基づいてヒータ23の制御を行う。また、加湿風制御部52は、温度センサ43aの温度検出信号及び湿度センサ43bの湿度検出部からの湿度検出信号に基づいて霧化器35aの制御を行う。加湿風制御部52は、加湿部32の貯液部32aに貯えられた液体を霧化する霧化器35aを連続的に又は間欠的に動作させることにより、霧化量の調整を行う。具体的な霧化量の調整方法は、後述する。
(人感センサ)
暖房機1は、周囲の人の存在を検知する人感センサ部3を備えている。
図6の機能ブロック図に示すように、人感センサ部3は、周囲の人の存在を検知する人感センサ3aと、人感センサ3aが周囲の人の存在を検知した場合に人検知信号を出力する人検知信号出力部3bと、人検知信号出力部3bから出力される人検知信号に基づいて暖房機1の近辺に人が存在しないことを判定する不在判定部3cとを備えている。不在判定部3cは、人感センサ3aが予め定められた不在判定時間以上人の存在を検知しない場合に、暖房機1の近傍に人がいないと判定し、温風制御部51及び加湿風制御部52に不在判定信号を送信する。
人感センサ部3から不在判定信号を受信した温風制御部51は、温風の吹き出しを停止させるように温風吹出機構20を制御する。また、人感センサ部3から不在判定信号を受信した加湿風制御部52は、加湿風の吹き出しを停止させるように加湿風吹出機構30を制御する。
暖房機1は、周囲の人の存在を検知する人感センサ部3を備えている。
図6の機能ブロック図に示すように、人感センサ部3は、周囲の人の存在を検知する人感センサ3aと、人感センサ3aが周囲の人の存在を検知した場合に人検知信号を出力する人検知信号出力部3bと、人検知信号出力部3bから出力される人検知信号に基づいて暖房機1の近辺に人が存在しないことを判定する不在判定部3cとを備えている。不在判定部3cは、人感センサ3aが予め定められた不在判定時間以上人の存在を検知しない場合に、暖房機1の近傍に人がいないと判定し、温風制御部51及び加湿風制御部52に不在判定信号を送信する。
人感センサ部3から不在判定信号を受信した温風制御部51は、温風の吹き出しを停止させるように温風吹出機構20を制御する。また、人感センサ部3から不在判定信号を受信した加湿風制御部52は、加湿風の吹き出しを停止させるように加湿風吹出機構30を制御する。
(ヒータ用温度センサ)
ヒータ用温度センサ44aは、例えばサーミスタである。ヒータ用温度センサ44aは、温風吹出機構20内のヒータ23に近接した位置に配置されている。図4に示すように、ヒータ用温度センサ44aは、第2送風路22bの背面側の開口221bの上部に取り付けられている。ヒータ用温度センサ44aは、暖房機1の動作時にヒータ23の温度が設定値となっているか否かを検出するために設けられている。ヒータ用温度センサ44aは、ヒータ23の温度を検知して、ヒータ23の温度が正常である場合には主回路基板の温風制御部51及び加湿風制御部52に対して検出信号を出力し、ヒータ23の温度が異常である場合には温風制御部51及び加湿風制御部52に対して検出信号を出力しないようになっている。
主回路基板46に設けられた監視部の一部である温度異常判定部44b(図5参照)は、ヒータ用温度センサ44aから入力される検知信号に基づいてヒータ23周囲の温度が所定の閾値を超えたと判定した場合に、温風制御部51のヒータ通電部51bに動作停止信号を出力する。温風制御部51は、ヒータ23の動作を停止させる。このとき、温風制御部51は、ヒータ23の動作停止と同時に又はヒータ23の動作停止後所定時間後に、温風用送風機24の動作を停止させてもよい。また、温度異常判定部44bは、ヒータ23周囲の温度が所定の閾値を超えたと判定した場合に、加湿風制御部52に動作停止信号を出力し、加湿風制御部52は加湿部32及び加湿風用送風機38の動作を停止させてもよい。
ヒータ用温度センサ44aは、例えばサーミスタである。ヒータ用温度センサ44aは、温風吹出機構20内のヒータ23に近接した位置に配置されている。図4に示すように、ヒータ用温度センサ44aは、第2送風路22bの背面側の開口221bの上部に取り付けられている。ヒータ用温度センサ44aは、暖房機1の動作時にヒータ23の温度が設定値となっているか否かを検出するために設けられている。ヒータ用温度センサ44aは、ヒータ23の温度を検知して、ヒータ23の温度が正常である場合には主回路基板の温風制御部51及び加湿風制御部52に対して検出信号を出力し、ヒータ23の温度が異常である場合には温風制御部51及び加湿風制御部52に対して検出信号を出力しないようになっている。
主回路基板46に設けられた監視部の一部である温度異常判定部44b(図5参照)は、ヒータ用温度センサ44aから入力される検知信号に基づいてヒータ23周囲の温度が所定の閾値を超えたと判定した場合に、温風制御部51のヒータ通電部51bに動作停止信号を出力する。温風制御部51は、ヒータ23の動作を停止させる。このとき、温風制御部51は、ヒータ23の動作停止と同時に又はヒータ23の動作停止後所定時間後に、温風用送風機24の動作を停止させてもよい。また、温度異常判定部44bは、ヒータ23周囲の温度が所定の閾値を超えたと判定した場合に、加湿風制御部52に動作停止信号を出力し、加湿風制御部52は加湿部32及び加湿風用送風機38の動作を停止させてもよい。
なお、暖房機1は、図4に示すように、ヒータ23と対向する第2送風路22bの背面側の開口221bの上部に、温度ヒューズ45を備えていてもよい。温度ヒューズ45は、ヒータ23を駆動する駆動回路において直列に接続され、ヒータ23の温度が所定の温度以上に達すると溶断してヒータ23の駆動を永久的に停止する。
(傾斜センサ)
傾斜センサ50aは、暖房機1の設置角度を検知して、検知信号を出力するセンサである。傾斜センサ50aは、暖房機1の設置角度が正常である場合には温風制御部51及び加湿風制御部52に対して検出信号を出力し、暖房機1の設置角度が異常である場合には温風制御部51及び加湿風制御部52に対して検出信号を出力しないようなっている。
主回路基板46に設けられた監視部の一部である傾斜異常判定部50b(図6参照)に出力する。傾斜異常判定部50bは、傾斜センサ50aから入力される検知信号に基づいて筐体10の設置状態を判定し、筐体10が所定の角度(例えば45°)以上の角度で傾斜して設置されていることを検出した場合には、傾斜異常であると判定する。傾斜異常判定部50bは、傾斜異常であると判定すると、温風制御部51のヒータ通電部51bに動作停止信号を出力し、温風制御部51はヒータ23の動作を停止させる。また、温風制御部51は、ヒータ23の動作停止と同時に又はヒータ23の動作停止後所定時間後に、温風用送風機24の動作を停止させてもよい。また、傾斜異常判定部50bは、傾斜異常であると判定した場合に、加湿風制御部52に動作停止信号を出力し、加湿風制御部52は加湿部32及び加湿風用送風機38の動作を停止させてもよい。
傾斜センサ50aは、暖房機1の設置角度を検知して、検知信号を出力するセンサである。傾斜センサ50aは、暖房機1の設置角度が正常である場合には温風制御部51及び加湿風制御部52に対して検出信号を出力し、暖房機1の設置角度が異常である場合には温風制御部51及び加湿風制御部52に対して検出信号を出力しないようなっている。
主回路基板46に設けられた監視部の一部である傾斜異常判定部50b(図6参照)に出力する。傾斜異常判定部50bは、傾斜センサ50aから入力される検知信号に基づいて筐体10の設置状態を判定し、筐体10が所定の角度(例えば45°)以上の角度で傾斜して設置されていることを検出した場合には、傾斜異常であると判定する。傾斜異常判定部50bは、傾斜異常であると判定すると、温風制御部51のヒータ通電部51bに動作停止信号を出力し、温風制御部51はヒータ23の動作を停止させる。また、温風制御部51は、ヒータ23の動作停止と同時に又はヒータ23の動作停止後所定時間後に、温風用送風機24の動作を停止させてもよい。また、傾斜異常判定部50bは、傾斜異常であると判定した場合に、加湿風制御部52に動作停止信号を出力し、加湿風制御部52は加湿部32及び加湿風用送風機38の動作を停止させてもよい。
(水位センサ)
水位センサ37は、加湿部32の貯液部32aに貯えられた液体の水位を検出するセンサである。水位センサ37は、水位が予め定められた範囲にあるか否かを検出するセンサである。水位センサ37は、水位が予め定められた範囲にある場合には加湿風制御部52に対して検出信号を出力し、水位が予め定められた範囲にない場合には、加湿風制御部52に対して検出信号を出力しないようなっている。主回路基板46に設けられた加湿風制御部52は、水位センサ37からの検出信号を予め定めた所定時間受信できない場合に、霧化器35aの動作を停止させて液体の霧化処理を停止させる。
水位センサ37は、加湿部32の貯液部32aに貯えられた液体の水位を検出するセンサである。水位センサ37は、水位が予め定められた範囲にあるか否かを検出するセンサである。水位センサ37は、水位が予め定められた範囲にある場合には加湿風制御部52に対して検出信号を出力し、水位が予め定められた範囲にない場合には、加湿風制御部52に対して検出信号を出力しないようなっている。主回路基板46に設けられた加湿風制御部52は、水位センサ37からの検出信号を予め定めた所定時間受信できない場合に、霧化器35aの動作を停止させて液体の霧化処理を停止させる。
図6及び図9を参照して、液体検出部である水位センサ37の構成を説明する。図9(A)は、水位センサ37の正面右側上方からの斜視図であり、図9(B)は、図9(A)に示す水位センサ37の分解斜視図である。
図9(A)及び図9(B)に示すように、水位センサ37は、液体中で浮遊する浮遊体37a、浮遊体37aが予め定められた検出範囲内にあるか否かを検出する検出素子37b、検出素子37bの出力を検出する検出基板37c、液体中で浮遊する浮遊体37aの上部に配置される規制部材37d及び検出基板37cを支持する支持部材37eを備えている。
水位センサ37は、例えば磁気センサである。浮遊体37aは、給液タンク40から供給された液体中で浮遊する材料からなり、空円筒形状に形成されている。また、浮遊体37aの内壁面には磁石が露出している(図示せず)。浮遊体37aは、貯液部32a(水位センサ配置部32e)中の液体に浮遊して、液体の水位に応じて上下方向に移動する。また、浮遊体37aは、移動可能な上限位置が加湿風誘導部材31の規制部31dによって規制されている。このため、浮遊体37aは、加湿風誘導部材31が取り付けられている限り、検出素子37bの検出範囲外の上方に位置することはない。
水位センサ37は、例えば磁気センサである。浮遊体37aは、給液タンク40から供給された液体中で浮遊する材料からなり、空円筒形状に形成されている。また、浮遊体37aの内壁面には磁石が露出している(図示せず)。浮遊体37aは、貯液部32a(水位センサ配置部32e)中の液体に浮遊して、液体の水位に応じて上下方向に移動する。また、浮遊体37aは、移動可能な上限位置が加湿風誘導部材31の規制部31dによって規制されている。このため、浮遊体37aは、加湿風誘導部材31が取り付けられている限り、検出素子37bの検出範囲外の上方に位置することはない。
検出素子37bは、浮遊体37aが自身の近傍に存在する場合に、浮遊体37a内の磁石の存在によって電流値が変化したりスイッチがオンされる素子である。検出素子37bは、例えばリードスイッチであり、浮遊体37a内の磁石によって磁界が作用することにより接点が開閉される。リードスイッチからなる検出素子37bは、浮遊体37aが予め定められた検出範囲内(すなわち浮遊体37aが検出素子37bの近傍に存在する場合)にはスイッチがオン状態となり、浮遊体37aが検出素子37bの近傍に存在しない場合にはスイッチがオフ状態となる。貯液部32aに貯えられた液体の水位の低下により液体中に浮遊する浮遊体37aの位置が検出素子37bの検出範囲外となった場合、検出素子37bのスイッチがオフとなる。また、加湿風誘導部材31(図7(A)参照)が外れたことにより、浮遊体37aの位置が検出素子37bの検出範囲外となった場合にも、検出素子37bのスイッチがオフとなる。
検出基板37cは、検出素子37bを流れる電流値やスイッチのオン/オフ等を検出することにより、浮遊体37aが予め定められた検出範囲内にあることを検出する。検出基板37cは、浮遊体37aが予め定められた検出範囲内にある場合に、主回路基板46に設けられた加湿風制御部52に対して検出信号を出力する。
加湿風制御部52は、水位センサ37において浮遊体37aが予め定められた検出範囲内にあることが検出されなかった場合に、霧化器35aによる液体の霧化を停止させる。浮遊体37aが予め定められた検出範囲内にあることが検出されなかった場合とは、貯液部32a内の液体の水位が所定の範囲内になかった場合のみならず、加湿風誘導部材31が外れており、浮遊体37aが検出素子37bの検出範囲よりも上方に位置していた場合も含まれる。加湿風誘導部材31が外れている場合、電源基板47等が配置された暖房機1内部に霧が侵入する等の問題が生じるおそれがある。このため、簡易な構成で加湿風誘導部材31の取り外し時における液体の霧化動作を抑制して、暖房機1の内部への霧の侵入を抑えることが可能となる。
すなわち、水位センサ37は、加湿風誘導部材31の取り外しを検知するセンサとしての機能も併せ持つ。
加湿風制御部52は、水位センサ37において浮遊体37aが予め定められた検出範囲内にあることが検出されなかった場合に、霧化器35aによる液体の霧化を停止させる。浮遊体37aが予め定められた検出範囲内にあることが検出されなかった場合とは、貯液部32a内の液体の水位が所定の範囲内になかった場合のみならず、加湿風誘導部材31が外れており、浮遊体37aが検出素子37bの検出範囲よりも上方に位置していた場合も含まれる。加湿風誘導部材31が外れている場合、電源基板47等が配置された暖房機1内部に霧が侵入する等の問題が生じるおそれがある。このため、簡易な構成で加湿風誘導部材31の取り外し時における液体の霧化動作を抑制して、暖房機1の内部への霧の侵入を抑えることが可能となる。
すなわち、水位センサ37は、加湿風誘導部材31の取り外しを検知するセンサとしての機能も併せ持つ。
[回路基板]
図4に示すように、暖房機1は、暖房機1の背面側空間120(図5(B)参照)に主回路基板46と、電源基板47と、操作回路基板48とを備えている。
電源基板47は、電源コード4を介して商用交流電源に接続される。電源基板47には、交流100Vの商用電源が入力される。電源基板47は、入力する交流100Vの電圧を所定の電圧値の直流電圧に変換するAC/DC(交流/直流)コンバータ等を有している。電源基板47は、暖房機1内の各部に電力を供給する。
図4に示すように、暖房機1は、暖房機1の背面側空間120(図5(B)参照)に主回路基板46と、電源基板47と、操作回路基板48とを備えている。
電源基板47は、電源コード4を介して商用交流電源に接続される。電源基板47には、交流100Vの商用電源が入力される。電源基板47は、入力する交流100Vの電圧を所定の電圧値の直流電圧に変換するAC/DC(交流/直流)コンバータ等を有している。電源基板47は、暖房機1内の各部に電力を供給する。
図6に示すように、主回路基板46は、温風の制御を行う温風制御部51、加湿風の制御を行う加湿風制御部52を備えている。主回路基板46は、温風及び加湿風の条件を決定するための情報(後述するルックアップテーブル)等を記憶する記憶部53を備えている。また、主回路基板46は、温風制御部51及び加湿風制御部52、各種センサの駆動や検出信号の監視を行うセンサ制御部(図示せず)、その他の機能部を制御する制御部(図示せず)を備えている。センサ制御部
で監視されるセンサは、温度センサ43a、湿度センサ43b、水位センサ37、人感センサ3a、ヒータ用温度センサ44a及び傾斜センサ50a(以下、特定のセンサに限定しない場合は、各種センサと記載する場合がある)である。水位センサ37は、給液タンク40内の液体の残量を検出するセンサである。人感センサ3aは、周囲の人の存在を検知するセンサである。ヒータ用温度センサ44aは、ヒータ温度が高くなりすぎたことを検知するセンサである。傾斜センサ50aは、暖房機1の傾きが大きくなりすぎたことを検知するセンサである。
で監視されるセンサは、温度センサ43a、湿度センサ43b、水位センサ37、人感センサ3a、ヒータ用温度センサ44a及び傾斜センサ50a(以下、特定のセンサに限定しない場合は、各種センサと記載する場合がある)である。水位センサ37は、給液タンク40内の液体の残量を検出するセンサである。人感センサ3aは、周囲の人の存在を検知するセンサである。ヒータ用温度センサ44aは、ヒータ温度が高くなりすぎたことを検知するセンサである。傾斜センサ50aは、暖房機1の傾きが大きくなりすぎたことを検知するセンサである。
温風制御部51は、温風用ファン24a及びヒータ23を制御することで温風の風量及び温度等の制御を行う。温風制御部51は、温風の条件を設定する温風条件設定部51a、ヒータ23(第1ヒータ要素23a、第2ヒータ要素23b)を駆動するヒータ通電部51b及び温風用送風機24を駆動する温風用駆動信号出力部51cを備えている。温風条件設定部51aは、操作部2に対する使用者の操作及び暖房機1が備える各種センサからの情報に基づいて、ヒータ23及び温風用送風機24の駆動条件を設定する。ヒータ通電部51bは、温風条件設定部51aにおいて設定された駆動条件に基づいて、ヒータ23に駆動信号を出力する。温風用駆動信号出力部51cは、温風条件設定部51aにおいて設定された駆動条件に基づいて、温風用ファン24aを回転させるモータ部24bに駆動信号を出力する。
加湿風制御部52は、加湿風用ファン38aを制御することで加湿風の風量の調整を行う。また、加湿風制御部52は、温風の風量に応じて霧化部35に含まれる霧化器35aを制御することで霧化器35aによる単位時間当たりの霧化量を変更して加湿風の湿度の調整を行う。加湿風制御部52は、加湿風の条件を設定する加湿風条件設定部52a、超音波振動子等の霧化器35aを駆動する霧化器用駆動信号出力部52b及び加湿風用送風機38を駆動する加湿風用駆動信号出力部52cを備えている。
加湿風条件設定部52aは、操作部2に対する使用者の操作及び暖房機1が備える各種センサからの情報に基づいて、超音波振動子等の霧化器35a及び加湿風用送風機38の駆動条件を設定する。霧化器用駆動信号出力部52bは、加湿風条件設定部52aにおいて設定された駆動条件に基づいて、加湿部32に含まれる超音波振動子等の霧化器35aに駆動信号を出力する。加湿風用駆動信号出力部52cは、加湿風条件設定部52aにおいて設定された駆動条件に基づいて、加湿風用ファン38aを回転させるモータ部24bに駆動信号を出力する
加湿風条件設定部52aは、操作部2に対する使用者の操作及び暖房機1が備える各種センサからの情報に基づいて、超音波振動子等の霧化器35a及び加湿風用送風機38の駆動条件を設定する。霧化器用駆動信号出力部52bは、加湿風条件設定部52aにおいて設定された駆動条件に基づいて、加湿部32に含まれる超音波振動子等の霧化器35aに駆動信号を出力する。加湿風用駆動信号出力部52cは、加湿風条件設定部52aにおいて設定された駆動条件に基づいて、加湿風用ファン38aを回転させるモータ部24bに駆動信号を出力する
霧化器用駆動信号出力部52bは、液体を霧化する超音波振動子等の霧化器35aを連続的に又は間欠的に動作させることにより霧化量の調整を行う。霧化器用駆動信号出力部52bは、霧化器35aを間欠的に動作させる場合には、霧化器35aの停止時間と動作時間とを設定して霧化器35aの動作を制御する。加湿風制御部52は、霧化器35aの停止時間に対する動作時間の比を小さくすることにより、霧化器35aによる霧化量を減少させる。
加湿風条件設定部52aは、例えば暖房機1が備える各種センサから取得した情報及び記憶部53に記憶された情報に基づいて、加湿風の条件を決定する。各種センサから取得した情報は、温度センサ43a及び湿度センサ43bから取得した、外部から取り込んだ空気の温度及び湿度である。また、記憶部53に記憶された情報は、後述するルックアップテーブルである。
加湿風条件設定部52aにおける加湿風の条件の決定方法については、後に詳細に説明する。
また、加湿風制御部52は、加湿風の停止時には、加湿風の流路の内部を乾燥させるために、加湿部32での霧化を行わない状態で所定時間送風のみを行うように加湿部32及び加湿風用送風機38を制御することが好ましい。加湿風が停止される場合としては、室温が低いため加湿風制御部52によって加湿をオフ状態とすることが判断された場合(詳細は後述する)や、使用者によって操作部2が操作されて加湿がオフ状態とされる場合又は暖房機1の電源がオフ状態とされる場合が挙げられる。また、加湿風が停止される場合としては、水位センサ37、人感センサ部3、ヒータ用温度センサ44a、傾斜センサ50aの検出信号に基づいて、加湿風制御部52より加湿又は暖房機1の動作を停止することが判定された場合が挙げられる
図5(B)に示すように、電源基板47及び主回路基板46は、基板収容カバー49に収容された状態で、ミドルパネル41の背面上部に配置されてねじ止めされることにより、筐体10の内部空間に固定される。
加湿風条件設定部52aにおける加湿風の条件の決定方法については、後に詳細に説明する。
また、加湿風制御部52は、加湿風の停止時には、加湿風の流路の内部を乾燥させるために、加湿部32での霧化を行わない状態で所定時間送風のみを行うように加湿部32及び加湿風用送風機38を制御することが好ましい。加湿風が停止される場合としては、室温が低いため加湿風制御部52によって加湿をオフ状態とすることが判断された場合(詳細は後述する)や、使用者によって操作部2が操作されて加湿がオフ状態とされる場合又は暖房機1の電源がオフ状態とされる場合が挙げられる。また、加湿風が停止される場合としては、水位センサ37、人感センサ部3、ヒータ用温度センサ44a、傾斜センサ50aの検出信号に基づいて、加湿風制御部52より加湿又は暖房機1の動作を停止することが判定された場合が挙げられる
図5(B)に示すように、電源基板47及び主回路基板46は、基板収容カバー49に収容された状態で、ミドルパネル41の背面上部に配置されてねじ止めされることにより、筐体10の内部空間に固定される。
[加湿風吹出機構の制御方法]
以下、本発明の一実施形態に係る暖房機1における加湿風吹出機構30の制御方法について、図5及び図10から図19を参照して説明する。具体的には、加湿風吹出機構30の制御方法として、加湿風制御部52において霧化量の目標値が設定された加湿設定を決定する方法について説明する。
上述の暖房機1により、以下に説明する方法によって決定された加湿条件で加湿を行うことで、加湿風による床濡れを全く発生させずに加湿を行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係る暖房機1における加湿風吹出機構30の制御方法について、図5及び図10から図19を参照して説明する。具体的には、加湿風吹出機構30の制御方法として、加湿風制御部52において霧化量の目標値が設定された加湿設定を決定する方法について説明する。
上述の暖房機1により、以下に説明する方法によって決定された加湿条件で加湿を行うことで、加湿風による床濡れを全く発生させずに加湿を行うことが可能となる。
(差分水蒸気量)
まず、本発明の一実施形態に係る暖房機1における加湿風吹出機構30の制御方法において、加湿設定の設定に用いられる差分水蒸気量について説明する。
本発明の加湿風吹出機構30の制御方法において用いられる「差分水蒸気量」は、飽和水蒸気量と、単位体積当たりの空気中の水蒸気量との差分の値である。すなわち、「差分水蒸気量」は、現時点での単位体積当たりの空気中の水蒸気量から飽和水蒸気量に達するまでの余力を示している。本発明の一実施形態に係る暖房機1における加湿風吹出機構30の制御方法では、この「差分水蒸気量」の値に応じて霧化量の目標値を設定して加湿を行う。
まず、本発明の一実施形態に係る暖房機1における加湿風吹出機構30の制御方法において、加湿設定の設定に用いられる差分水蒸気量について説明する。
本発明の加湿風吹出機構30の制御方法において用いられる「差分水蒸気量」は、飽和水蒸気量と、単位体積当たりの空気中の水蒸気量との差分の値である。すなわち、「差分水蒸気量」は、現時点での単位体積当たりの空気中の水蒸気量から飽和水蒸気量に達するまでの余力を示している。本発明の一実施形態に係る暖房機1における加湿風吹出機構30の制御方法では、この「差分水蒸気量」の値に応じて霧化量の目標値を設定して加湿を行う。
飽和水蒸気量(M1)は、空気の温度に基づいて取得することができる。飽和水蒸気量(M1)は、予め各温度に対する飽和水蒸気量(M1)が示された表(後述するルックアップテーブル)から得ることができる。また、飽和水蒸気量(M1)は、空気の温度に基づいてTetensの計算式から算出してもよい。
また、単位体積当たりの空気中の水蒸気量(絶対湿度H1)は、空気の温度及び湿度に基づいて取得することができる。空気中の水蒸気量(H1)は、予め各温度及び各湿度に対する水蒸気量(H1)が示された表から得ることができる。また、空気中の水蒸気量(H1)は、空気の温度によって決定される飽和水蒸気量(M1)と、空気の湿度とに基づいて算出してもよい。
また、単位体積当たりの空気中の水蒸気量(絶対湿度H1)は、空気の温度及び湿度に基づいて取得することができる。空気中の水蒸気量(H1)は、予め各温度及び各湿度に対する水蒸気量(H1)が示された表から得ることができる。また、空気中の水蒸気量(H1)は、空気の温度によって決定される飽和水蒸気量(M1)と、空気の湿度とに基づいて算出してもよい。
(差分水蒸気量に基づく霧化量目標値の設定)
図10は、横軸を温度[℃]、縦軸を相対湿度(以下、「湿度」と記載する)[%]とし、各温度及び湿度に対応する単位体積当たりの空気中における差分水蒸気量D[g/m3]を具体的に記載したルックアップテーブル(以下、「LUT」と記載する)である。LUTは、主回路基板46に設けられた記憶部53に記憶されている(図6参照)。差分水蒸気量Dは、LUTを参照することにより得られる。例えば、温度15℃、湿度55%の空気中の差分水蒸気量Dは、LUTの温度15℃、湿度55%の交点を参照すると、5.78g/m3であることが分かる。
図10に示すLUTには、差分水蒸気量Dに応じて設定0、設定1、設定2及び設定3の4つの領域に区分されている。設定0、設定1、設定2及び設定3は、加湿時の設定を示している。このLUTでは、湿度60%超の領域を「設定0」、差分水蒸気量Dが4.5g/m3以下の領域を「設定1」、差分水蒸気量Dが4.5g/m3超11.0g/m3以下の領域を「設定2」、差分水蒸気量Dが11.0g/m3超の領域を「設定3」と区分している。すなわち、図10に示すLUTでは、設定1と設定2との閾値は差分水蒸気量D=4.5g/m3に設定され、設定2と設定3との閾値は差分水蒸気量D=11.0g/m3に設定されている。
図10は、横軸を温度[℃]、縦軸を相対湿度(以下、「湿度」と記載する)[%]とし、各温度及び湿度に対応する単位体積当たりの空気中における差分水蒸気量D[g/m3]を具体的に記載したルックアップテーブル(以下、「LUT」と記載する)である。LUTは、主回路基板46に設けられた記憶部53に記憶されている(図6参照)。差分水蒸気量Dは、LUTを参照することにより得られる。例えば、温度15℃、湿度55%の空気中の差分水蒸気量Dは、LUTの温度15℃、湿度55%の交点を参照すると、5.78g/m3であることが分かる。
図10に示すLUTには、差分水蒸気量Dに応じて設定0、設定1、設定2及び設定3の4つの領域に区分されている。設定0、設定1、設定2及び設定3は、加湿時の設定を示している。このLUTでは、湿度60%超の領域を「設定0」、差分水蒸気量Dが4.5g/m3以下の領域を「設定1」、差分水蒸気量Dが4.5g/m3超11.0g/m3以下の領域を「設定2」、差分水蒸気量Dが11.0g/m3超の領域を「設定3」と区分している。すなわち、図10に示すLUTでは、設定1と設定2との閾値は差分水蒸気量D=4.5g/m3に設定され、設定2と設定3との閾値は差分水蒸気量D=11.0g/m3に設定されている。
また、LUTでは、設定0、設定1、設定2及び設定3のそれぞれに、霧化量目標値が設定されている。なお、霧化量目標値は、目標とする霧化量設定値であり、霧化器35a(図7(A)参照)の動作によって得られる実際の霧化量とは異なる場合がある。例えば、設定0における霧化量目標値U0は30ml/h、設定1における霧化量目標値U1は150ml/h、設定2における霧化量目標値U2は300ml/h、設定3における霧化量目標値U3は600ml/hに設定されている。
したがって、例えば室内の空気の温度が15℃、湿度が55%の場合には、LUTを参照することにより設定2(霧化量目標値U2=300ml/h)で加湿されることとなる。
なお、加湿時の設定は、図10に示すLUTのような4つの設定(設定0、設定1、設定2及び設定3)に限られない。
したがって、例えば室内の空気の温度が15℃、湿度が55%の場合には、LUTを参照することにより設定2(霧化量目標値U2=300ml/h)で加湿されることとなる。
なお、加湿時の設定は、図10に示すLUTのような4つの設定(設定0、設定1、設定2及び設定3)に限られない。
(暖房機1における霧化量の制御)
図6に示すように、本発明の一実施形態に係る暖房機1では、主回路基板46に設けられた加湿風制御部52は、温度センサ43aからの温度検出信号と、湿度検出部である湿度センサ43bからの湿度検出信号とに基づいて、外部から取り込んだ空気の温度及び湿度を検出する。加湿風制御部52は、外部から取り込んだ空気の温度及び湿度とLUTとに基づいて、加湿時の設定(設定0、設定1、設定2又は設定3のいずれか)を決定する。加湿風制御部52は、決定された加湿設定における霧化量目標値に応じて、霧化器35aを連続的に又は間欠的に動作させることにより霧化量の調整を行う。霧化器35aが間欠動作する場合、加湿風制御部52は、霧化器35aの停止時間に対する動作時間の比を小さくすることにより、霧化量を減少させる。
図6に示すように、本発明の一実施形態に係る暖房機1では、主回路基板46に設けられた加湿風制御部52は、温度センサ43aからの温度検出信号と、湿度検出部である湿度センサ43bからの湿度検出信号とに基づいて、外部から取り込んだ空気の温度及び湿度を検出する。加湿風制御部52は、外部から取り込んだ空気の温度及び湿度とLUTとに基づいて、加湿時の設定(設定0、設定1、設定2又は設定3のいずれか)を決定する。加湿風制御部52は、決定された加湿設定における霧化量目標値に応じて、霧化器35aを連続的に又は間欠的に動作させることにより霧化量の調整を行う。霧化器35aが間欠動作する場合、加湿風制御部52は、霧化器35aの停止時間に対する動作時間の比を小さくすることにより、霧化量を減少させる。
記憶部53は、暖房機1の動作条件に応じて異なる複数のLUTを記憶している。以下、複数のLUTについてそれぞれ説明する。
図11は、第1のルックアップテーブル(LUT1)の模式図であり、具体的な湿度、温度及び差分水蒸気量Dの記載を省略している。LUT1は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われており、且つ加湿風吹出機構30(図6、図7(A)参照)の動作が「強」設定で行われる場合に用いられる。
図12は、第2のルックアップテーブル(LUT2)の模式図であり、具体的な湿度、温度及び差分水蒸気量Dの記載を省略している。LUT2は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われており、且つ加湿風吹出機構30の動作が「弱」設定で行われる場合に用いられる。
図11は、第1のルックアップテーブル(LUT1)の模式図であり、具体的な湿度、温度及び差分水蒸気量Dの記載を省略している。LUT1は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われており、且つ加湿風吹出機構30(図6、図7(A)参照)の動作が「強」設定で行われる場合に用いられる。
図12は、第2のルックアップテーブル(LUT2)の模式図であり、具体的な湿度、温度及び差分水蒸気量Dの記載を省略している。LUT2は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われており、且つ加湿風吹出機構30の動作が「弱」設定で行われる場合に用いられる。
図13は、第3のルックアップテーブル(LUT3)の模式図であり、具体的な湿度、温度及び差分水蒸気量Dの記載を省略している。LUT3は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われていない(すなわち温風が吹き出されていない)場合に用いられる。
LUT1、LUT2及びLUT3では、横軸が温度、縦軸が湿度を示している。
図11、図12及び図13から分かるように、LUT1、LUT2及びLUT3のそれぞれを参照して加湿設定を判定する場合、同じ差分水蒸気量Dであっても設定が異なる場合がある。
LUT1、LUT2及びLUT3では、横軸が温度、縦軸が湿度を示している。
図11、図12及び図13から分かるように、LUT1、LUT2及びLUT3のそれぞれを参照して加湿設定を判定する場合、同じ差分水蒸気量Dであっても設定が異なる場合がある。
以下、LUT1、LUT2及びLUT3についてそれぞれ説明する。LUT1、LUT2及びLUT3には、設定0、設定1、設定2、設定3、設定OFFのいずれかが示されている。設定1では、霧化量目標値U1が150ml/hに設定され、設定2では霧化量目標値U2が300ml/hに設定され、設定3では霧化量目標値U3が600ml/hに設定されているものとする。また、設定0では、霧化量目標値U0が霧化量目標値U1よりも小さい30ml/hに設定されているものとする。
ここで、設定1、2及び3は、霧化量目標値がそれぞれ異なっており、設定3、設定2、設定1の順に加湿効果が高くなっている。設定0は、室内の湿度が目標湿度に達している場合の設定である。設定0は、ユーザに加湿風吹出機構30(図6参照)の故障と勘違いさせないために、霧化量をごく少量として加湿風吹出機構30を動作させる設定である。設定0は、「霧見せモード」と記載する場合がある。設定OFFは、加湿風の吹き出しを行わない設定である。
ここで、設定1、2及び3は、霧化量目標値がそれぞれ異なっており、設定3、設定2、設定1の順に加湿効果が高くなっている。設定0は、室内の湿度が目標湿度に達している場合の設定である。設定0は、ユーザに加湿風吹出機構30(図6参照)の故障と勘違いさせないために、霧化量をごく少量として加湿風吹出機構30を動作させる設定である。設定0は、「霧見せモード」と記載する場合がある。設定OFFは、加湿風の吹き出しを行わない設定である。
(第1の例)
図11に示すLUT1は、上述した通り、暖房機1において温風の吹き出しが行われており、且つ加湿風吹出機構30の動作が「強」設定で行われる場合に用いられるテーブルである。LUT1は、主回路基板46に設けられた記憶部53(図6参照)に記憶されている。LUT1では、設定0、設定1、設定2及び設定3の4つの設定が示されている。LUT1を用いる場合の最大霧化量目標値は、設定3における霧化量目標値U3=600ml/hである。
LUT1には、実線で示される湿度の閾値X1と、破線で示される湿度の閾値X2が記載されている。また、LUT1には、実線で示される差分水蒸気量Dの閾値Y1、Z1と、破線で示される差分水蒸気量Dの閾値Y2,Z2が示されている。
図11に示すLUT1は、上述した通り、暖房機1において温風の吹き出しが行われており、且つ加湿風吹出機構30の動作が「強」設定で行われる場合に用いられるテーブルである。LUT1は、主回路基板46に設けられた記憶部53(図6参照)に記憶されている。LUT1では、設定0、設定1、設定2及び設定3の4つの設定が示されている。LUT1を用いる場合の最大霧化量目標値は、設定3における霧化量目標値U3=600ml/hである。
LUT1には、実線で示される湿度の閾値X1と、破線で示される湿度の閾値X2が記載されている。また、LUT1には、実線で示される差分水蒸気量Dの閾値Y1、Z1と、破線で示される差分水蒸気量Dの閾値Y2,Z2が示されている。
このうち、実線で示される閾値X1,Y1,Z1は、霧化量目標値を増加させるような設定の変更を行う際の基準となる増加時閾値である。例えば、閾値X1は、加湿設定を設定0から設定1、2,3のいずれかに変更する場合の増加時閾値である。閾値Y1は、加湿設定を設定1から設定2に変更する場合の増加時閾値である。閾値Z1は、加湿設定を設定2から設定3又は設定1から設定3に変更する場合の増加時閾値である。
また、破線で示される閾値X2,Y2,Z2は、霧化量目標値を減少させるような設定の変更を行う際の基準となる減少時閾値である。例えば、閾値X2は、加湿設定を設定1、2,3のいずれかから設定0に変更する場合の減少時閾値である。閾値Y2は、加湿設定を設定2から設定1に変更する場合の減少時閾値である。閾値Z2は、加湿設定を設定3から設定2又は設定3から設定1に変更する場合の減少時閾値である。増加時閾値X1と減少時閾値X2は、異なる数値が設定されている(X1<X2)。増加時閾値Y1と減少時閾値Y2及び増加時閾値Z1と減少時閾値Z2は、それぞれ異なる数値が設定されている(Y1>Y2、Z1>Z2)。
また、破線で示される閾値X2,Y2,Z2は、霧化量目標値を減少させるような設定の変更を行う際の基準となる減少時閾値である。例えば、閾値X2は、加湿設定を設定1、2,3のいずれかから設定0に変更する場合の減少時閾値である。閾値Y2は、加湿設定を設定2から設定1に変更する場合の減少時閾値である。閾値Z2は、加湿設定を設定3から設定2又は設定3から設定1に変更する場合の減少時閾値である。増加時閾値X1と減少時閾値X2は、異なる数値が設定されている(X1<X2)。増加時閾値Y1と減少時閾値Y2及び増加時閾値Z1と減少時閾値Z2は、それぞれ異なる数値が設定されている(Y1>Y2、Z1>Z2)。
例えば、現在の加湿設定が設定1であり、新たな加湿設定を設定2に変更する場合の閾値は、実線で示される増加時閾値Y1である。また、現在の加湿設定が設定2であり、新たな加湿設定を設定1に変更する場合の閾値は、破線で示される減少時閾値Y2(Y2<Y1)である。このため、所定時間毎に温度センサ43a及び湿度センサ43b(図6参照)で検出される検出温度T1及び検出湿度Hに対応する差分水蒸気量Dが閾値近辺でふらつく場合であっても、霧化量目標値の増加時と減少時で異なる閾値(例えば増加時閾値Y1,減少時閾値Y2)を用いたヒステリシス制御を行うことができる。このため、頻繁に設定が変更されるチャタリングを防止することができる。
また、加湿設定が設定1,2,3の何れかから設定0に変更される場合の閾値(減少時閾値)は湿度X2%に規定されており、差分水蒸気量Dによらない。このため、湿度センサ43b(図6参照)によって検出された検出湿度Hが閾値(X2%)以上である場合には、差分水蒸気量Dを算出することなく、湿度に基づいて設定0が選択される。
また、加湿設定が設定1,2,3の何れかから設定0に変更される場合の閾値(減少時閾値)は湿度X2%に規定されており、差分水蒸気量Dによらない。このため、湿度センサ43b(図6参照)によって検出された検出湿度Hが閾値(X2%)以上である場合には、差分水蒸気量Dを算出することなく、湿度に基づいて設定0が選択される。
(第2の例)
図12に示すLUT2は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われており、且つ加湿風吹出機構30の動作が「弱」設定で行われる場合に用いられるテーブルである。LUT2は、主回路基板46に設けられた記憶部53(図6参照)に記憶されている。LUT2では、設定0、設定1及び設定2の3つの設定が示されている。LUT2では、図11に示すLUT1の設定1及び設定2を合わせた領域が設定1とされ、LUT1の設定3の領域が設定2とされている。すなわち、LUT2を用いる場合の最大霧化量目標値は、設定2における霧化量目標値U2=300ml/hである。これに対して、LUT1を用いる場合の最大霧化量目標値は設定3における霧化量目標値U3=600ml/hである。このため、加湿風吹出機構30の動作が「弱」設定で行われる場合には、加湿風吹出機構30の動作が「強」設定で行われる場合と比較して霧化量目標値の上限が低く設定される。
図12に示すLUT2は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われており、且つ加湿風吹出機構30の動作が「弱」設定で行われる場合に用いられるテーブルである。LUT2は、主回路基板46に設けられた記憶部53(図6参照)に記憶されている。LUT2では、設定0、設定1及び設定2の3つの設定が示されている。LUT2では、図11に示すLUT1の設定1及び設定2を合わせた領域が設定1とされ、LUT1の設定3の領域が設定2とされている。すなわち、LUT2を用いる場合の最大霧化量目標値は、設定2における霧化量目標値U2=300ml/hである。これに対して、LUT1を用いる場合の最大霧化量目標値は設定3における霧化量目標値U3=600ml/hである。このため、加湿風吹出機構30の動作が「弱」設定で行われる場合には、加湿風吹出機構30の動作が「強」設定で行われる場合と比較して霧化量目標値の上限が低く設定される。
LUT2には、実線で示される湿度の閾値X1と、破線で示される湿度の閾値X2が記載されている。また、LUT2には、実線で示される差分水蒸気量Dの閾値Z1と、破線で示される差分水蒸気量Dの閾値Z2が示されている。
このうち、実線で示される閾値X1及び閾値Z1は増加時閾値であり、破線で示される閾値X2及び閾値Z2は減少時閾値である。増加時閾値X1と減少時閾値X2は、異なる数値が設定されている(X1<X2)。増加時閾値Z1と減少時閾値Z2は、それぞれ異なる数値が設定されている(Z1>Z2)。したがって、LUT2を用いる場合においても、霧化量目標値の増加時と減少時で異なる閾値(例えば増加時閾値Z1,減少時閾値Z2)を用いたヒステリシス制御を行うことができる。
このうち、実線で示される閾値X1及び閾値Z1は増加時閾値であり、破線で示される閾値X2及び閾値Z2は減少時閾値である。増加時閾値X1と減少時閾値X2は、異なる数値が設定されている(X1<X2)。増加時閾値Z1と減少時閾値Z2は、それぞれ異なる数値が設定されている(Z1>Z2)。したがって、LUT2を用いる場合においても、霧化量目標値の増加時と減少時で異なる閾値(例えば増加時閾値Z1,減少時閾値Z2)を用いたヒステリシス制御を行うことができる。
(第3の例)
図13に示すLUT3は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われていない(すなわち温風が吹き出されていない)場合に用いられるテーブルである。LUT3は、主回路基板46に設けられた記憶部53(図6参照)に記憶されている。LUT3では、設定OFF、設定0、設定1及び設定2の4つの設定が示されている。LUT3では、図12に示すLUT2の設定0及び設定1のうち、検出温度T1が所定温度の閾値S以下となる領域が、加湿動作を行わない設定OFFとされている。すなわち、LUT3を用いる場合の最小霧化量目標値は、設定OFFにおける0ml/hである。このため、温風吹出機構20の動作が行われない場合には、温風吹出機構20の動作が行われる場合と比較して霧化量目標値の下限がより低く設定される。
図13に示すLUT3は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われていない(すなわち温風が吹き出されていない)場合に用いられるテーブルである。LUT3は、主回路基板46に設けられた記憶部53(図6参照)に記憶されている。LUT3では、設定OFF、設定0、設定1及び設定2の4つの設定が示されている。LUT3では、図12に示すLUT2の設定0及び設定1のうち、検出温度T1が所定温度の閾値S以下となる領域が、加湿動作を行わない設定OFFとされている。すなわち、LUT3を用いる場合の最小霧化量目標値は、設定OFFにおける0ml/hである。このため、温風吹出機構20の動作が行われない場合には、温風吹出機構20の動作が行われる場合と比較して霧化量目標値の下限がより低く設定される。
LUT3は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われておらず、室内の空気の温度が非常に低い環境下で加湿風吹出機構30の動作が行われる場合がある。この場合、室内の空気の温度が非常に低く飽和水蒸気量が減少するため、加湿風に含まれる霧が気化する前に床に落下して床濡れが発生しやすくなる。また、温風吹出機構20の動作が行われていないことで、加湿風吹出口31aから吹出される加湿風の下方において、温風吹出口21からの温風の吹き出しがない。このため、加湿風吹出口31aから吹出された加湿風が温風吹出口21から吹出された温風によって拡散されなくなる。LUT3は、温風の吹き出しを停止させた状態において、温度センサ43a(図6参照)で検出された検出温度T1が所定温度S以下の場合に、加湿風の吹き出しを停止させる制御を行う場合のテーブルである。LUT3に基づいて加湿風吹出機構30を制御することにより、温風の吹き出しを停止させた状態においても床濡れが防止される。
なお、LUT3において、閾値Sの代わりに、加湿設定を設定OFFから設定1又は設定0に変更する場合の増加時閾値S1と、加湿設定を設定1又は設定0から設定OFFに変更する場合の減少時閾値S2(S2<S1)を設定してもよい。この場合、所定時間毎に検出される検出温度T1が閾値近辺でふらつく場合であっても、霧化量目標値の増加時と減少時で異なる閾値(例えば増加時閾値S1,減少時閾値S2)を用いたヒステリシス制御を行うことができる。このため、頻繁に設定が変更されるチャタリングを防止することができる。
加湿風制御部52は、ヒータ23の動作電力や設定された加湿強度に応じて、異なる基準(LUT1、LUT2及びLUT3)で霧化量目標値を決定する。
加湿風制御部52は、ヒータ23の動作電力や設定された加湿強度に応じて、異なる基準(LUT1、LUT2及びLUT3)で霧化量目標値を決定する。
次に、本発明の暖房機1における加湿制御を、図6及び図14から図18を参照して詳細に説明する。図14から図18は、LUT1に示す閾値(図11参照)を用いた場合の加湿設定の決定方法を説明するフローチャートである。図14から図18のフローチャートに示す処理は、図6に示す加湿風条件設定部52aにおいて実行される。図14から図18は、加湿風制御部52による制御を示す。
また、加湿風条件設定部52aにおいて設定される各加湿設定における霧化量目標値は、それぞれ設定0において霧化量目標値U0=30ml/h、設定1において霧化量目標値U1=150ml/h、設定2において霧化量目標値U2=300ml/h、設定3において霧化量目標値U3=600ml/hであるものとする。
また、加湿風条件設定部52aにおいて設定される各加湿設定における霧化量目標値は、それぞれ設定0において霧化量目標値U0=30ml/h、設定1において霧化量目標値U1=150ml/h、設定2において霧化量目標値U2=300ml/h、設定3において霧化量目標値U3=600ml/hであるものとする。
図14は、加湿風条件設定部52aにおいて実行される1回の加湿設定の決定処理を示すフローチャートである。図14に示すフローチャートは、主回路基板46に設けられた記憶部53に記憶されたLUT1を用いて霧化量目標値を決定する場合の加湿風条件設定部52aにおける処理を示している。また、主回路基板46の記憶部53には、暖房機1の電源をON状態とした際に、予め現在の加湿設定として「設定1」が記憶されているものとする。
まず、暖房機1の電源がONされると、温風制御部51の温風用駆動信号出力部51cの制御により、温風吹出機構20の温風用ファン24aの回転が開始される。これにより、暖房機1の温風用空気取込口13a(図2(D)参照)から空気が取り込まれる。続いて、温風制御部51のヒータ通電部51bの制御により、ヒータ23(第1ヒータ要素23a及び第2ヒータ要素23b)が通電される。これにより、温風吹出機構20内に取り込まれた空気がヒータ23によって暖められて、温風吹出口21(図1参照)から温風として吹き出される。
また、暖房機1の電源がONされると、加湿風制御部52の加湿風用駆動信号出力部52cの制御により、加湿風吹出機構30の加湿風用ファン38aの回転が開始される。これにより、暖房機1のボトムパネル14に設けられた加湿風用空気取込口14a及びフロントパネル11に設けられた加湿風用空気取込口11g(図2(B)、図2(F)参照)から空気が取り込まれる。
続いて、センサ制御部(図示せず)の制御により、温度センサ43a及び湿度センサ43bがON状態となり、加湿風用空気取込口14a及び加湿風用空気取込口11gから取り込まれた空気の温度及び湿度の検出を行う。センサ制御部は、温度センサ43a及び湿度センサ43bにより検出された検出温度T1及び検出湿度Hの検出値(温度検出値及び湿度検出値)を、加湿風制御部52の加湿風条件設定部52aに入力する。
続いて、センサ制御部(図示せず)の制御により、温度センサ43a及び湿度センサ43bがON状態となり、加湿風用空気取込口14a及び加湿風用空気取込口11gから取り込まれた空気の温度及び湿度の検出を行う。センサ制御部は、温度センサ43a及び湿度センサ43bにより検出された検出温度T1及び検出湿度Hの検出値(温度検出値及び湿度検出値)を、加湿風制御部52の加湿風条件設定部52aに入力する。
加湿風条件設定部52aは、湿度センサ43bによって検出された検出湿度Hの検出値(湿度検出値)が入力されると(ステップS11)、検出湿度HがX2%(図11のLUT1参照)以上であるか否かを判断する(ステップS12)。ステップS12において、加湿風条件設定部52aが、検出湿度HがX2%以上であると判断した場合には(ステップS12のYes)、処理がステップS17に移行する。ステップS17において、加湿風条件設定部52aは、設定0の「霧見せモード」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定0」を記憶させる。以上により、図14の処理を終了する。
この後、図6に示す霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に設定された加湿設定「設定0」に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、「設定0」と対応付けて設定された動作時間及び停止時間で加湿部32内の霧化器35aを間欠動作させる。「設定0」に対応付けて設定された動作時間及び停止時間は、霧化器35aを間欠動作させた場合の霧化量が霧化量目標値U0=30ml/hに近づくように設定されている。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bを制御する制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。また、暖房機1の電源をOFF状態とする際には、記憶部53に加湿設定「設定1」が記憶される。
なお、上述の例では、暖房機1の電源をON状態とした際には、現在の加湿設定として「設定1」が使用される例を示している。しかしながら、暖房機1の電源をON状態とした際に、前回暖房機1の電源をOFF状態とした際に記憶部53が記憶している加湿設定を読み出して、現在の加湿設定としてもよい。
なお、上述の例では、暖房機1の電源をON状態とした際には、現在の加湿設定として「設定1」が使用される例を示している。しかしながら、暖房機1の電源をON状態とした際に、前回暖房機1の電源をOFF状態とした際に記憶部53が記憶している加湿設定を読み出して、現在の加湿設定としてもよい。
ステップS12において、加湿風条件設定部52aが、検出湿度HがX2%以上ではないと判断した場合には(ステップS12のNo)、処理がステップS13に移行する。加湿風条件設定部52aは、温度センサ43aによって検出された検出温度T1の検出値(温度検出値)が入力されると(ステップS13)、検出温度T1及び検出湿度Hに対応する差分水蒸気量Dを決定する(ステップS14)。このとき、加湿風条件設定部52aは、LUT1を参照して差分水蒸気量Dを決定する。また、加湿風条件設定部52aは、記憶部53に記憶された現在の加湿設定(設定0、設定1、設定2、設定3のいずれか)を読み出す(ステップS15)。ステップS15において、暖房機1の電源投入直後は、記憶部53に予め記憶された「設定1」が読み出され、暖房機1の動作中における2回目以降の加湿設定確認時には、前回の加湿設定決定処理時に記憶された加湿設定が読み出される。
最後に、加湿風条件設定部52aは、記憶部53から読み出した「現在の加湿設定」に対応する閾値に基づいて、新たな加湿設定(設定1、設定2、設定3のいずれか)を決定する(ステップS16)。加湿風条件設定部52aは、新たに決定された加湿設定(設定1、設定2、設定3のいずれか)を現在の加湿設定として記憶部53に記憶させる。以上により、加湿風条件設定部52aにおける加湿設定の決定処理が終了する。
なお、ステップS15において現在の加湿設定を確認するのは、現在どの加湿設定で加湿が行われているかによって各設定間の閾値が変化するためである(図11における増加時閾値Y1,Z1及び減少時閾値Y2,Z2)。このため、ステップS16における新たな加湿設定の決定に当たって、まず現在どの加湿設定で加湿が行われているかを確認する必要がある。
最後に、加湿風条件設定部52aは、記憶部53から読み出した「現在の加湿設定」に対応する閾値に基づいて、新たな加湿設定(設定1、設定2、設定3のいずれか)を決定する(ステップS16)。加湿風条件設定部52aは、新たに決定された加湿設定(設定1、設定2、設定3のいずれか)を現在の加湿設定として記憶部53に記憶させる。以上により、加湿風条件設定部52aにおける加湿設定の決定処理が終了する。
なお、ステップS15において現在の加湿設定を確認するのは、現在どの加湿設定で加湿が行われているかによって各設定間の閾値が変化するためである(図11における増加時閾値Y1,Z1及び減少時閾値Y2,Z2)。このため、ステップS16における新たな加湿設定の決定に当たって、まず現在どの加湿設定で加湿が行われているかを確認する必要がある。
この後、図6に示す霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に記憶された新たな加湿設定に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53から読み出された加湿設定と対応付けて設定された動作時間及び停止時間で加湿部32内の霧化器35aを間欠動作させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bの制御回路(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。
さらに、暖房機1の動作中において、温度センサ43a及び湿度センサ43bは、所定の周期で加湿風用空気取込口14a及び加湿風用空気取込口11gから取り込まれた空気の温度及び湿度の検出を行う。加湿風制御部52の加湿風条件設定部52aは、温度センサ43a及び湿度センサ43bにより検出された検出温度T1及び検出湿度Hに基づいて、ステップS11からS16又はステップS11、ステップS12及びステップS17の処理を繰り返し、新たな加湿設定を行う。また、加湿風制御部52の霧化器用駆動信号出力部52b及び加湿風用駆動信号出力部52cは、加湿風条件設定部52aにより設定された加湿設定に応じて、加湿部32の霧化器35a及び加湿風用ファン38aのそれぞれを駆動し、加湿風を吹き出す。
次に、図14のステップS16に示す新たな加湿設定の決定方法について、記憶部53から読み出した「現在の加湿設定」毎に詳細に説明する。
(「設定0」の場合の新たな加湿設定の決定方法)
図15は、記憶部53から読み出した現在の加湿設定が「設定0」であった場合にステップS16において実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、図11のLUT1に示すように、現在の加湿設定が「設定0」の場合、新たな加湿設定が設定1へ移行する際の湿度の閾値は、検出湿度=X1%である。現在の加湿設定が「設定0」であって、検出湿度がX1%以下となった場合には、差分水蒸気量Dに関わらず、「設定1」に移行するものとする。これにより、霧化量を急激に増大させることなく加湿を行うことができる。
(「設定0」の場合の新たな加湿設定の決定方法)
図15は、記憶部53から読み出した現在の加湿設定が「設定0」であった場合にステップS16において実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、図11のLUT1に示すように、現在の加湿設定が「設定0」の場合、新たな加湿設定が設定1へ移行する際の湿度の閾値は、検出湿度=X1%である。現在の加湿設定が「設定0」であって、検出湿度がX1%以下となった場合には、差分水蒸気量Dに関わらず、「設定1」に移行するものとする。これにより、霧化量を急激に増大させることなく加湿を行うことができる。
図15に示すように、加湿風条件設定部52aは、ステップS11(図14参照)において入力された検出湿度HがX1%以下であるか否かを判断する(ステップS21)。ステップS21において、加湿風条件設定部52aが、検出湿度HがX1%以下であると判断しなかった場合には(ステップS21のNo)、処理がステップS23に移行する。ステップS23において、加湿風条件設定部52aは、「設定0」での制御を継続して行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として引き続き「設定0」を記憶させる。以上により、図15の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。
この後、霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に記憶された加湿設定(「設定0」、霧化量目標値U1=50ml/h)に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53から読み出された加湿設定(「設定0」)と対応付けて設定された動作時間及び停止時間で加湿部32内の霧化器35aを間欠動作させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bの制御回路(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。
この後、霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に記憶された加湿設定(「設定0」、霧化量目標値U1=50ml/h)に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53から読み出された加湿設定(「設定0」)と対応付けて設定された動作時間及び停止時間で加湿部32内の霧化器35aを間欠動作させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bの制御回路(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。
また、ステップS21において、加湿風条件設定部52aが検出湿度HがX1%以下であると判断した場合には(ステップS21のYes)、処理がステップS22に移行する。ステップS22において、加湿風条件設定部52aは、「設定1」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定1」を記憶させる。以上により、図15の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。
この後、霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に記憶された加湿設定(設定1、霧化量目標値U1=150ml/h)に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53から読み出された加湿設定(設定1)と対応付けて設定された動作時間及び停止時間で加湿部32内の霧化器35aを間欠動作させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bの制御回路(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。
この後、霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に記憶された加湿設定(設定1、霧化量目標値U1=150ml/h)に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53から読み出された加湿設定(設定1)と対応付けて設定された動作時間及び停止時間で加湿部32内の霧化器35aを間欠動作させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bの制御回路(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。
(「設定1」の場合の新たな加湿設定の決定方法)
図16は、記憶部53から読み出した現在の加湿設定が「設定1」であった場合にステップS16)において実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、図11のLUT1に示すように、現在の加湿設定が設定1の場合に、設定1及び設定2並びに設定2及び設定3の閾値は、差分水蒸気量D=Y1g/m3、Z1g/m3である。
図16に示すように、加湿風条件設定部52aは、図14のステップS14で決定した差分水蒸気量DがZ1g/m3を超えるか否かを判断し(ステップS31)、差分水蒸気量DがZ1g/m3を超えると判断した場合には(ステップS31のYes)、処理がステップS35に移行する。ステップS35において、加湿風条件設定部52aは、「設定3」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定3」を記憶させる。以上により、図16の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。
この後、霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に記憶された加湿設定(設定3、霧化量目標値U3=600ml/h)に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53から読み出された加湿設定(設定3)に従って加湿部32内の霧化器35aを連続動作させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bの制御回路(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。
図16は、記憶部53から読み出した現在の加湿設定が「設定1」であった場合にステップS16)において実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、図11のLUT1に示すように、現在の加湿設定が設定1の場合に、設定1及び設定2並びに設定2及び設定3の閾値は、差分水蒸気量D=Y1g/m3、Z1g/m3である。
図16に示すように、加湿風条件設定部52aは、図14のステップS14で決定した差分水蒸気量DがZ1g/m3を超えるか否かを判断し(ステップS31)、差分水蒸気量DがZ1g/m3を超えると判断した場合には(ステップS31のYes)、処理がステップS35に移行する。ステップS35において、加湿風条件設定部52aは、「設定3」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定3」を記憶させる。以上により、図16の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。
この後、霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に記憶された加湿設定(設定3、霧化量目標値U3=600ml/h)に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53から読み出された加湿設定(設定3)に従って加湿部32内の霧化器35aを連続動作させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bの制御回路(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。
ステップS31において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがZ1g/m3を超えないと判断した場合には(ステップS31のNo)、処理がステップS32に移行し、差分水蒸気量DがY1g/m3を超えるか否かを判断する。ステップS32において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがY1g/m3を超えると判断した場合には(ステップS32のYes)、処理がステップS34に移行する。ステップS34において、加湿風条件設定部52aは、「設定2」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定2」を記憶させる。以上により、図16の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。
この後、霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に記憶された加湿設定(設定2、霧化量目標値U3=300ml/h)に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53から読み出された加湿設定(設定2)と対応付けて設定された動作時間及び停止時間で加湿部32内の霧化器35aを間欠動作させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bの制御回路(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。
この後、霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に記憶された加湿設定(設定2、霧化量目標値U3=300ml/h)に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53から読み出された加湿設定(設定2)と対応付けて設定された動作時間及び停止時間で加湿部32内の霧化器35aを間欠動作させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bの制御回路(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。
また、ステップS32において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがY1g/m3を超えないと判断した場合には(ステップS32のNo)、処理がステップS33に移行する。ステップS33において、加湿風条件設定部52aは、「設定1」での加湿風の制御を継続して行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として引き続き「設定1」を記憶させる。以上により、図16の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS22の場合と同様であるため、記載を省略する。
(「設定2」の場合の新たな加湿設定の決定方法)
図17は、記憶部53から読み出した現在の加湿設定が「設定2」であった場合にステップS16において実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、図11のLUT1に示すように、現在の加湿設定が設定2の場合に、設定1及び設定2並びに設定2及び設定3の閾値は、差分水蒸気量D=Y2g/m3、Z1g/m3である。
図17に示すように、加湿風条件設定部52aは、図14のステップS14で決定した差分水蒸気量DがZ1g/m3を超えるか否かを判断し(ステップS41)、差分水蒸気量DがZ1g/m3を超えると判断された場合には(ステップS41のYes)、処理がステップS45に移行する。ステップS45において、加湿風条件設定部52aは、「設定3」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定3」を記憶させる。以上により、図17の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS35の場合と同様であるため、記載を省略する。
図17は、記憶部53から読み出した現在の加湿設定が「設定2」であった場合にステップS16において実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、図11のLUT1に示すように、現在の加湿設定が設定2の場合に、設定1及び設定2並びに設定2及び設定3の閾値は、差分水蒸気量D=Y2g/m3、Z1g/m3である。
図17に示すように、加湿風条件設定部52aは、図14のステップS14で決定した差分水蒸気量DがZ1g/m3を超えるか否かを判断し(ステップS41)、差分水蒸気量DがZ1g/m3を超えると判断された場合には(ステップS41のYes)、処理がステップS45に移行する。ステップS45において、加湿風条件設定部52aは、「設定3」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定3」を記憶させる。以上により、図17の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS35の場合と同様であるため、記載を省略する。
ステップS41において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがZ1g/m3を超えないと判断した場合には(ステップS41のNo)、処理がステップS42に移行し、差分水蒸気量DがY2g/m3以下であるか否かを判断する。ステップS42において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがY2g/m3以下であると判断した場合には(ステップS42のYes)、処理がステップS44に移行する。ステップS44において、加湿風条件設定部52aは、「設定1」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定1」を記憶させる。以上により、図17の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS22の場合と同様であるため、記載を省略する。
ステップS42において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがY2g/m3以下ではないと判断した場合には(ステップS42のNo)、処理がステップS43に移行する。ステップS43において、加湿風条件設定部52aは、「設定2」での加湿風の制御を継続して行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として引き続き「設定2」を記憶させる。以上により、図17の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS34の場合と同様であるため、記載を省略する。
ステップS42において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがY2g/m3以下ではないと判断した場合には(ステップS42のNo)、処理がステップS43に移行する。ステップS43において、加湿風条件設定部52aは、「設定2」での加湿風の制御を継続して行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として引き続き「設定2」を記憶させる。以上により、図17の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS34の場合と同様であるため、記載を省略する。
(「設定3」の場合の新たな加湿設定の決定方法)
図18は、記憶部53から読み出した現在の加湿設定が「設定3」であった場合にステップS16において実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、図11のLUT1に示すように、現在の加湿設定が設定3の場合、設定1及び設定2並びに設定2及び設定3の閾値は、差分水蒸気量D=Y2g/m3、Z2g/m3である。
図18に示すように、加湿風条件設定部52aは、図14のステップS14で決定した差分水蒸気量DがY2g/m3以下であるか否かを判断し(ステップS51)、差分水蒸気量DがY2g/m3以下であると判断した場合には(ステップS51のYes)、処理がステップS55に移行する。ステップS55において、加湿風条件設定部52aは、「設定1」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定1」を記憶させる。以上により、図18の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS22の場合と同様であるため、記載を省略する。
図18は、記憶部53から読み出した現在の加湿設定が「設定3」であった場合にステップS16において実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、図11のLUT1に示すように、現在の加湿設定が設定3の場合、設定1及び設定2並びに設定2及び設定3の閾値は、差分水蒸気量D=Y2g/m3、Z2g/m3である。
図18に示すように、加湿風条件設定部52aは、図14のステップS14で決定した差分水蒸気量DがY2g/m3以下であるか否かを判断し(ステップS51)、差分水蒸気量DがY2g/m3以下であると判断した場合には(ステップS51のYes)、処理がステップS55に移行する。ステップS55において、加湿風条件設定部52aは、「設定1」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定1」を記憶させる。以上により、図18の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS22の場合と同様であるため、記載を省略する。
ステップS51において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがY2g/m3以下ではないと判断した場合には(ステップS51のNo)、処理がステップS52に移行し、差分水蒸気量DがZ2g/m3以下であるか否かを判断する。ステップS52において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがZ2g/m3以下であると判断した場合には(ステップS52のYes)、処理がステップS54に移行する。ステップS54において、加湿風条件設定部52aは、「設定2」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定2」を記憶させる。以上により、図18の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS34の場合と同様であるため、記載を省略する。
ステップS52において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがZ2g/m3以下であると判断しなかった場合には(ステップS52のNo)、処理がステップS53に移行する。ステップS52において、加湿風条件設定部52aは、「設定3」での加湿風の制御を継続して行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として引き続き「設定3」を記憶させる。以上により、図18の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS35の場合と同様であるため、記載を省略する。
ステップS52において、加湿風条件設定部52aが、差分水蒸気量DがZ2g/m3以下であると判断しなかった場合には(ステップS52のNo)、処理がステップS53に移行する。ステップS52において、加湿風条件設定部52aは、「設定3」での加湿風の制御を継続して行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として引き続き「設定3」を記憶させる。以上により、図18の処理を終了するとともに、図14の処理も終了する。なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS35の場合と同様であるため、記載を省略する。
以上のようにして、LUT1を用いて加湿条件が決定される。
なお、図14から図18を用いて説明した方法では、湿度検出値及び差分水蒸気量Dを閾値と比較して加湿設定を決定しているが、LUT1を参照して差分水蒸気量Dがどの加湿設定の領域に存在するかを判断し、新たな加湿設定を決定してもよい。
なお、図14から図18を用いて説明した方法では、湿度検出値及び差分水蒸気量Dを閾値と比較して加湿設定を決定しているが、LUT1を参照して差分水蒸気量Dがどの加湿設定の領域に存在するかを判断し、新たな加湿設定を決定してもよい。
次に、本発明の暖房機1における加湿制御を、図6及び図19を用いて説明する。図19は、LUT3に示す閾値(図13参照)を用いた場合の加湿設定の決定処理を示すフローチャートである。図19に示すフローチャートは、主回路基板46に設けられた記憶部53に記憶されたLUT3を用いて霧化量目標値を決定する場合の加湿風条件設定部52aにおける処理を示している。また、主回路基板46の記憶部53には、予め現在の加湿設定として「設定1」が記憶されているものとする。
以下、図6及び図19を参照して、加湿設定の決定処理を説明する。
暖房機1の電源がONされてから、温度センサ43a及び湿度センサ43bにより検出された検出温度T1及び検出湿度Hの検出値(温度検出値及び湿度検出値)が、加湿風制御部52の加湿風条件設定部52aに入力される処理については、図14に示すフローチャートで記載した流れと同一であるため、説明を省略する。
図19に示すように、加湿風条件設定部52aは、温度センサ43aによって検出された検出温度T1の検出値(温度検出値)が入力されると(ステップS61)、検出温度T1がS℃(図13のLUT3参照)以上であるか否かを判断する(ステップS62)。ステップS62において、加湿風条件設定部52aが、検出温度T1がS℃以上ではないと判断された場合には(ステップS62のNo)、処理がステップS69に移行する。ステップS69において、加湿風条件設定部52aは、加湿風吹出機構30の動作をOFFすることを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定OFF」を記憶させる。以上により、図19の処理を終了する。
暖房機1の電源がONされてから、温度センサ43a及び湿度センサ43bにより検出された検出温度T1及び検出湿度Hの検出値(温度検出値及び湿度検出値)が、加湿風制御部52の加湿風条件設定部52aに入力される処理については、図14に示すフローチャートで記載した流れと同一であるため、説明を省略する。
図19に示すように、加湿風条件設定部52aは、温度センサ43aによって検出された検出温度T1の検出値(温度検出値)が入力されると(ステップS61)、検出温度T1がS℃(図13のLUT3参照)以上であるか否かを判断する(ステップS62)。ステップS62において、加湿風条件設定部52aが、検出温度T1がS℃以上ではないと判断された場合には(ステップS62のNo)、処理がステップS69に移行する。ステップS69において、加湿風条件設定部52aは、加湿風吹出機構30の動作をOFFすることを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定OFF」を記憶させる。以上により、図19の処理を終了する。
この後、図6に示す霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に設定された加湿設定「設定OFF」に基づいて霧化器35aに対する駆動信号の出力を停止し、霧化器35aの動作を停止させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bを制御する制御部(図示せず)に対する駆動信号の出力を停止して、加湿風用ファン38aの回転を停止させる。これにより、加湿風吹出口31a(図1参照)からの加湿風の吹き出しが停止される。
一方、ステップS62において、加湿風条件設定部52aが、検出温度T1がS℃以上であると判断した場合には(ステップS62のYes)、処理がステップS63に移行する。ステップS63において、加湿風条件設定部52aは、湿度センサ43bによって検出された検出湿度Hの検出値(湿度検出値)が入力されると、検出湿度HがX2%(図13のLUT3参照)以上であるか否かを判断する(ステップS64)。ステップS64において、加湿風条件設定部52aが、検出湿度HがX2%以上であると判断した場合には(ステップS64のYes)、処理がステップS68に移行する。ステップS68において、加湿風条件設定部52aは、設定0の「霧見せモード」で加湿風の制御を行うことを決定し、記憶部53に現在の加湿設定として「設定0」を記憶させる。
なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS17の場合と同様であるため、記載を省略する。
なお、この後の霧化器用駆動信号出力部52bによる霧化器35aの制御及び加湿風用駆動信号出力部52cによる加湿風用ファン38aの制御は、ステップS17の場合と同様であるため、記載を省略する。
ステップS64において、加湿風条件設定部52aが、検出湿度HがX2%以上でないと判断した場合には(ステップS64のNo)、処理がステップS65に移行し、検出温度T1及び検出湿度Hに対応する差分水蒸気量Dを決定する。このとき、加湿風条件設定部52aは、LUT3を参照して差分水蒸気量Dを決定する。また、加湿風条件設定部52aは、記憶部53に記憶された現在の加湿設定(設定0、設定1、設定2、設定3のいずれか)を読み出す(ステップS66)。ステップS66において、暖房機1の電源投入直後は、加湿風条件設定部52aは、記憶部53に予め記憶された「設定1」を読み出す。また、加湿風条件設定部52aは、暖房機1の動作中における2回目以降の加湿設定確認時には、前回の加湿設定決定処理時に記憶された加湿設定を読み出す。
最後に、加湿風条件設定部52aは、記憶部53から読み出した「現在の加湿設定」に対応する閾値に基づいて、新たな加湿設定(設定1、設定2、設定3のいずれか)を決定する(ステップS67)。加湿風条件設定部52aは、新たに決定された加湿設定(設定1、設定2、設定3のいずれか)を現在の加湿設定として記憶部53に記憶させる。ステップS67における新たな加湿設定の決定霧化量は、図15から図18で示される各設定に対応した加湿設定の決定方法によって決定される。
この後、図6に示す霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53に記憶された新たな加湿設定に基づいて霧化器35aの制御部(図示せず)に対して駆動信号を出力し、霧化器35aを動作させる。霧化器用駆動信号出力部52bは、記憶部53から読み出された加湿設定と対応付けて設定された動作時間及び停止時間で加湿部32内の霧化器35aを間欠動作させる。また、加湿風用駆動信号出力部52cは、モータ部38bの制御回路(図示せず)に対して駆動信号を出力して、加湿風用ファン38aを回転させる。これにより、外部から取り込まれた空気を加湿部32で加湿した加湿風が、加湿風吹出口31a(図1参照)から吹き出される。
上述した第1の例で示すLUT1は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われており、且つ加湿風吹出機構30の動作が「強」設定で行われる場合のテーブルである。また、第2の例で示すLUT2は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われており、且つ加湿風吹出機構30の動作が「弱」設定で行われる場合のテーブルである。さらに、第3の例は、暖房機1において温風吹出機構20の動作が行われておらず、加湿風吹出機構30の動作のみが行われる場合のテーブルである。
加湿風制御部52は、ヒータ23の動作電力や設定された加湿強度に応じて、異なる基準(LUT1、LUT2及びLUT3)で霧化量目標値を決定する。
加湿の設定が「強」の場合(第1の例で示すLUT1)、霧化量目標値の最大値は、設定3の霧化量目標値U3(600ml/h)となる。一方、加湿の設定が「弱」の場合(第2の例で示すLUT2)、霧化量目標値の最大値は、設定2の霧化量目標値U2(300ml/h)となる。すなわち、加湿風の設定が「弱」の場合には、霧化量目標値最大値(上限値)を加湿風の設定が「強」の場合の霧化量目標値の上限値よりも低く設定している。
また、温風の吹き出しがない場合(第3の例で示すLUT3)、霧化量目標値の最小値は、加湿動作自体を行わない設定「OFF」の際の霧化量目標値(0ml/h)となる。一方、温風の吹き出しがある場合(第1の例で示すLUT1及び第2の例で示すLTU2)、霧化量目標値の最小値は、設定0の霧化量目標値U0(30ml/h)となる。すなわち、温風の吹き出しがない場合には、霧化量目標値の最小値(下限値)を温風の吹き出しがある場合よりも低く設定している。
このため、暖房機1では、ヒータ23の動作電力や設定された加湿強度に応じて、より適切な霧化量目標値を設定しているため、床濡れを防止しつつ効果的な加湿動作を行うことができる。これにより、温風吹出機構20と加湿風吹出機構30の双方を備える暖房機1では、ヒータ23の動作電力や設定された加湿強度に応じて、より適切な霧化量目標値を設定しているため、床濡れを防止しつつ効果的な加湿動作を行うことができる。
加湿風制御部52は、ヒータ23の動作電力や設定された加湿強度に応じて、異なる基準(LUT1、LUT2及びLUT3)で霧化量目標値を決定する。
加湿の設定が「強」の場合(第1の例で示すLUT1)、霧化量目標値の最大値は、設定3の霧化量目標値U3(600ml/h)となる。一方、加湿の設定が「弱」の場合(第2の例で示すLUT2)、霧化量目標値の最大値は、設定2の霧化量目標値U2(300ml/h)となる。すなわち、加湿風の設定が「弱」の場合には、霧化量目標値最大値(上限値)を加湿風の設定が「強」の場合の霧化量目標値の上限値よりも低く設定している。
また、温風の吹き出しがない場合(第3の例で示すLUT3)、霧化量目標値の最小値は、加湿動作自体を行わない設定「OFF」の際の霧化量目標値(0ml/h)となる。一方、温風の吹き出しがある場合(第1の例で示すLUT1及び第2の例で示すLTU2)、霧化量目標値の最小値は、設定0の霧化量目標値U0(30ml/h)となる。すなわち、温風の吹き出しがない場合には、霧化量目標値の最小値(下限値)を温風の吹き出しがある場合よりも低く設定している。
このため、暖房機1では、ヒータ23の動作電力や設定された加湿強度に応じて、より適切な霧化量目標値を設定しているため、床濡れを防止しつつ効果的な加湿動作を行うことができる。これにより、温風吹出機構20と加湿風吹出機構30の双方を備える暖房機1では、ヒータ23の動作電力や設定された加湿強度に応じて、より適切な霧化量目標値を設定しているため、床濡れを防止しつつ効果的な加湿動作を行うことができる。
また、差分水蒸気量Dは、Tetensの計算式により算出してもよい。
なお、差分水蒸気量Dは、検出温度T1及び一定時間の検出湿度Hの平均値を基準に演算して求めることも可能である。具体的には、計測された室温が20℃、平均湿度50%であれば、室温から演算によって飽和水蒸気量(M1)が17.3g/m3と求められる。室温が20℃、平均湿度50%での水蒸気量(H1)は8.65g/m3となり、差分水蒸気量Dは8.65g/m3と求められる。加湿風制御部52は、このようにして算出された差分水蒸気量Dに応じて、加湿能力を変化させ霧化量目標値を制御する。例えば、加湿風制御部52が図10に示すLUTを用いた制御を行うとき、差分水蒸気量Dが8.65g/m3の場合には設定2(霧化量目標値U2=300ml/h)での制御を行うことが決定される。加湿風制御部52は、霧化量目標値U2=300ml/hで加湿を行うために、霧化器35aの動作を制御する。霧化器35aは、加湿風制御部52の制御に基づいて間欠動作を行い、霧化量が調整される。
なお、差分水蒸気量Dは、検出温度T1及び一定時間の検出湿度Hの平均値を基準に演算して求めることも可能である。具体的には、計測された室温が20℃、平均湿度50%であれば、室温から演算によって飽和水蒸気量(M1)が17.3g/m3と求められる。室温が20℃、平均湿度50%での水蒸気量(H1)は8.65g/m3となり、差分水蒸気量Dは8.65g/m3と求められる。加湿風制御部52は、このようにして算出された差分水蒸気量Dに応じて、加湿能力を変化させ霧化量目標値を制御する。例えば、加湿風制御部52が図10に示すLUTを用いた制御を行うとき、差分水蒸気量Dが8.65g/m3の場合には設定2(霧化量目標値U2=300ml/h)での制御を行うことが決定される。加湿風制御部52は、霧化量目標値U2=300ml/hで加湿を行うために、霧化器35aの動作を制御する。霧化器35aは、加湿風制御部52の制御に基づいて間欠動作を行い、霧化量が調整される。
[その他]
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 暖房機
10 筐体
11 フロントパネル
13a 温風用空気取込口
14a 加湿風用空気取込口
21 温風吹出口
22a 第1送風路
22b 第2送風路
23 ヒータ
24 温風用送風機
31 加湿風誘導部材
31a加湿風吹出口
32 加湿部
33 給液タンク取付部
34 送液管
38 加湿風用送風機
40 給液タンク
10 筐体
11 フロントパネル
13a 温風用空気取込口
14a 加湿風用空気取込口
21 温風吹出口
22a 第1送風路
22b 第2送風路
23 ヒータ
24 温風用送風機
31 加湿風誘導部材
31a加湿風吹出口
32 加湿部
33 給液タンク取付部
34 送液管
38 加湿風用送風機
40 給液タンク
Claims (5)
- 外部から取り込まれた空気を暖めるヒータ、及び前記ヒータによって暖められた空気が温風として吹き出される温風吹出口を有する温風吹出機構と、
外部から取り込まれた空気を加湿する加湿部、及び前記加湿部において加湿された空気が加湿風として吹き出される加湿風吹出口を有する加湿風吹出機構と、
を備え、
前記加湿部は、液体を霧化する霧化器を備え、
前記加湿風吹出口は、前記温風吹出口の上方に配され、前記温風吹出口と同じ方向に加湿風を吹き出すように形成されている
暖房機。 - 前記加湿風吹出口は、斜め上方に向かって開口している
請求項1に記載の暖房機。 - 前記霧化器は超音波振動子である
請求項1又は2に記載の暖房機。 - 前記温風吹出機構は、気流を生成する温風用送風機を有し、
前記加湿風吹出機構は、気流を生成する加湿風用送風機を有する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の暖房機。 - 前記温風吹出機構は、外部から空気を取り込む温風用空気取込口を有し、
前記加湿風吹出機構は、前記温風用空気取込口と異なる位置に形成された、外部から空気を取り込む加湿風用空気取込口を有する
請求項1〜4のいずれか1項に記載の暖房機。
Priority Applications (1)
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JP2015154295A JP2017032235A (ja) | 2015-08-04 | 2015-08-04 | 暖房機 |
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JP2015154295A JP2017032235A (ja) | 2015-08-04 | 2015-08-04 | 暖房機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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