WO2019106995A1 - 撮影装置、撮影方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】検出されたタグIDに基づく撮影制御の内容をユーザがより柔軟に設定することを可能にする。 【解決手段】撮影を行う撮影部と、前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行う通信部と、前記通信により取得された前記外部装置に関する情報および前記外部装置に関する情報に対応付けられた事前設定に基づいて前記撮影に関する処理を制御する撮影制御部と、を備える、撮影装置が提供される。

Description

撮影装置、撮影方法およびプログラム
 本開示は、撮影装置、撮影方法およびプログラムに関する。
 近年、情報処理技術の発展等に伴い、様々な撮影技術が開発されている。例えば、以下の特許文献1には、タグ装置が付与された撮影対象者(物)等の被写体を撮影するシステムにおいて、検出されたタグIDに基づいて撮影に関する処理を制御する技術が開示されている。より具体的には、検出されたタグIDに基づいて撮影された映像の配信または蓄積等の処理を制御する技術が開示されている。
特開2005-123932号公報
 しかし、特許文献1に開示の技術等によっては、ユーザは、検出されたタグIDに基づく撮影制御の内容を柔軟に設定することができなかった。より具体的には、タグIDに基づく撮影制御の内容は固定されており、ユーザが撮影制御の内容を自由に設定または変更することができないため、特許文献1に開示の技術等が撮影に関する多種多様なユーザニーズに対応することは困難である。
 そこで、本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的とするところは、検出されたタグIDに基づく撮影制御の内容をユーザがより柔軟に設定することが可能な、新規かつ改良された撮影装置、撮影方法およびプログラムを提供することにある。
 本開示によれば、撮影を行う撮影部と、前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行う通信部と、前記通信により取得された前記外部装置に関する情報および前記外部装置に関する情報に対応付けられた事前設定に基づいて前記撮影に関する処理を制御する撮影制御部と、を備える、撮影装置が提供される。
 また、本開示によれば、撮影を行うことと、前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行うことと、前記通信により取得された前記外部装置に関する情報および前記外部装置に関する情報に対応付けられた事前設定に基づいて前記撮影に関する処理を制御することと、を有する、コンピュータにより実行される撮影方法が提供される。
 また、本開示によれば、撮影を行うことと、前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行うことと、前記通信により取得された前記外部装置に関する情報および前記外部装置に関する情報に対応付けられた事前設定に基づいて前記撮影に関する処理を制御することと、を有する、をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
 また、本開示によれば、撮影を行う撮影部と、前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行う通信部と、前記撮影範囲と前記通信範囲とを連動制御させる制御部と、を備える、撮影装置が提供される。
 以上説明したように本開示によれば、検出されたタグIDに基づく撮影制御の内容をユーザがより柔軟に設定することが可能となる。
 なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
第1の実施形態に係る撮影システムの構成例を示す図である。 撮影範囲と通信範囲の関係を示す図である。 撮影範囲と通信範囲の関係を示す図である。 撮影装置100および可変指向性アンテナ装置110の機能構成例を示すブロック図である。 撮影データに対応付けられるファイルデータの一例を示す図である。 撮影制御装置200の機能構成例を示すブロック図である。 出力部203の表示例を示す図である。 出力部203の表示例を示す図である。 出力部203の表示例を示す図である。 出力部203の表示例を示す図である。 タグ装置300の機能構成例を示すブロック図である。 撮影装置100による撮影処理フローの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る撮影システムの構成例を示す図である。 第2の実施形態のイメージ図である。 第3の実施形態に係る撮影システムの構成例を示す図である。 第3の実施形態のイメージ図である。 第4の実施形態に係る撮影システムの構成例を示す図である。 第4の実施形態のイメージ図である。 複数のタグ装置300が用いられることによるシーン推定機能について説明する図である。 複数のタグ装置300が用いられることによる自律的なフレーミング機能について説明する図である。 可変指向性アンテナ装置110の通信範囲の変更による誤作動の防止機能について説明する図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
 以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
 なお、説明は以下の順序で行うものとする。
 1.第1の実施形態
  1.1.概要
  1.2.システム構成例
  1.3.撮影装置100と周辺機器の機能構成例
  1.4.撮影制御装置200の機能構成例
  1.5.タグ装置300の機能構成例
  1.6.処理フローの例
 2.第2の実施形態
 3.第3の実施形態
 4.第4の実施形態
 5.変形例
  5.1.複数のタグ装置300の使用
  5.2.通信範囲の変更による誤作動の防止
 6.応用例
 7.まとめ
  <1.第1の実施形態>
 (1.1.概要)
 まず、本開示に係る第1の実施形態の概要について説明する。
 例えば、テレビ放送用(またはインターネット配信用)の映像コンテンツもしくは映画等の撮影に伴い実施される作業は多岐にわたり、制作者にかかる負担は大きい。より具体的には、制作者は、撮影開始もしくは撮影終了のタイミングの判断、フレーミング(被写体をカメラフレーム中のどこの位置にどの程度の大きさで撮影するかを決める作業)、カメラの切り替え、ホワイトバランス処理、輝度処理もしくはぶれ補正処理等の映像補正処理等を行うことが求められ、制作者は膨大なリソースを費やしてこれらの作業を行っている。
 また、映像コンテンツに関するメタデータ(例えば、被写体、シーンまたは撮影環境等を示すデータ)に対するニーズも高い。例えば、膨大な映像コンテンツの中から、所望の映像コンテンツを探索する場合や、映像コンテンツの中で所望のシーンを探索する場合において、ユーザは、映像コンテンツに関するメタデータを用いて効率的に探索を行うことができる。しかし、現状、映像コンテンツに関するメタデータを生成するためには、撮影時にユーザが手動で入力作業を行うことが求められる場合が多く、ユーザがこの作業を失念すると映像コンテンツに関するメタデータを得ることができない。
 また、近年、簡単な方法で映像コンテンツを配信可能なサービスが盛んに登場している。例えば、ユーザは、個人的に撮影した映像コンテンツを所定のWebサイトへアップロードすることで簡単に映像コンテンツを配信することができる。しかし、ユーザが個人的にこれらのサービス用に映像コンテンツを作成する場合、一人または少人数で上記のような各種作業を行うことは簡単ではない。これらの背景から、映像コンテンツの作成に伴う作業をより簡単かつより効率的に実現できる技術が求められている。
 上記の特許文献1には、被写体に付与されたタグ装置のタグIDを検出することで、当該タグIDに基づいて映像の配信または蓄積等の処理を制御可能な技術が開示されている。しかし、上記のとおり、タグIDに基づく撮影制御の内容は固定されており、ユーザが撮影制御の内容を自由に設定または変更することができないため、特許文献1に開示の技術等が撮影に関する多種多様なユーザニーズに対応することは困難である。
 本件の開示者は、上記事情に鑑み、本開示に係る技術を創作するに至った。本開示に係る撮影装置は、撮影を行う撮影部と、撮影範囲に対応する通信範囲内に位置するタグ装置と通信を行う通信部と、タグ装置に関する情報(例えば、タグIDまたはシーン情報等)およびユーザによる事前設定に基づいて撮影に関する処理を制御する撮像制御部と、を備えている。これによって、ユーザは、タグ装置との通信によって検出されたタグIDに基づく撮影制御の内容を事前に設定することができ、撮影装置は、当該設定に基づいて適切に撮影制御を行うことができる。以降では、本開示の実施形態について詳細に説明していく。
 (1.2.システム構成例)
 上記では、本開示に係る第1の実施形態の概要について説明した。続いて、図1を参照して、本実施形態に係る撮影システムの構成例について説明する。
 図1に示すように、本実施形態に係る撮影システムは、撮影装置100と、可変指向性アンテナ装置110と、撮影制御装置200と、タグ装置300と、を備える。
 (撮影装置100)
 撮影装置100は、タグ装置300を装着(または携帯)した被写体10を撮影する撮影装置であり、検出されたタグ装置300のタグIDおよびユーザによる事前設定に基づいて撮影に関する処理を制御することができる。
 より具体的に説明すると、まず、ユーザは撮影制御装置200を用いて、タグIDが検出された場合に実行される撮影制御の内容を事前に設定し、撮影制御装置200は設定情報を撮影装置100へ提供する。これにより、撮影装置100は、タグIDを検出した場合に、事前設定に基づいて適切に処理を実行することができる。事前設定によって実行される撮影制御の内容とは、例えば、撮影開始もしくは撮影終了、または、ホワイトバランス処理、輝度処理もしくはぶれ補正処理等の映像補正処理等を含むがこれらに限定されない。これによって、ユーザは、撮影装置100に所望の撮影制御をさせることができる。
 撮影装置100によるタグIDの検出についてより具体的に説明すると、撮影装置100は、自装置の撮影範囲に対応する通信範囲を有し、この通信範囲内に位置するタグ装置300と通信を行う可変指向性アンテナ装置110を備えている。例えば、撮影範囲は撮影装置100の画角を指し、通信範囲は可変指向性アンテナ装置110を基準としたときの通信可能な角度を指し、画角は通信可能な角度より小さいとする。
 ここで、図2および図3を参照して、撮影範囲と通信範囲の関係について説明する。図2は、撮影装置100が被写体10を撮影している様子を示す平面図(真上から見下ろした図)である。撮影装置100の撮影範囲は画角20内の範囲であり、通信範囲は通信可能な角度30内の範囲である(なお、図2においては、可変指向性アンテナ装置110は省略されている)。そして、図2に示すように、画角20は通信可能な角度30より小さいとする。
 また、図3は、撮影装置100が被写体10を撮影している様子を示す側面図(真横から見た図)である(なお、図3においても、可変指向性アンテナ装置110は省略されている)。側面図においても、画角20は通信可能な角度30より小さいとする。これによって、可変指向性アンテナ装置110は、被写体10が撮影範囲内に位置する場合にタグ装置300と通信することでタグIDを取得できるだけでなく、被写体10が撮影範囲外に位置していても通信範囲内に位置していれば、同様にタグIDを取得することができる。そのため、撮影装置100は、可変指向性アンテナ装置110からタグIDを提供されることで、撮影範囲内に位置する被写体10はもちろん、撮影範囲外かつ通信範囲内に位置する被写体10も把握することができる。
 そして、撮影装置100は、撮影範囲と通信範囲とを連動させる。より具体的には、撮影装置100は、撮影範囲を拡大した場合においては可変指向性アンテナ装置110を制御することで通信範囲も拡大し、逆に、撮影範囲を縮小した場合においては通信範囲も縮小する。これによって、撮影装置100は、ユーザ操作によってズームアップ等のように画角20が変更された場合でも、撮影範囲と通信範囲の関係を適切に維持することができる。
 なお、撮影範囲と通信範囲の関係は、図2および図3に示した関係に限定されない。例えば、撮影範囲は通信範囲と略同一であってもよい(換言すると、画角20は通信可能な角度30と略同一であってもよい)し、撮影範囲は通信範囲より小さくてもよい(換言すると、画角20は通信可能な角度30より小さくてもよい)。また、撮影範囲および通信範囲は画角20および通信可能な角度30以外によって表されてもよい。
 そして、撮影装置100は、検出したタグIDに関する情報を撮影データと対応付けて記録することで、適切に映像コンテンツに関するメタデータを取得することができる。現在、撮影データを解析することで自動的にメタデータを生成する技術が存在するが、当該技術においては、処理の負荷が高いだけでなく、被写体が障害物に隠れて撮影された場合には、メタデータが適切に生成されない場合がある。一方、本実施形態においては、タグ装置300からの無線信号に基づいてメタデータが生成されるため、処理の負荷が撮影データの解析よりも低く抑えられ、かつ、被写体10が障害物に隠れて撮影されたとしてもタグ装置300からの無線信号が可変指向性アンテナ装置110に受信されれば適切にメタデータが生成され得る。
 なお、撮影装置100の種類は特に限定されない。例えば、撮影装置100は、携帯型ビデオカメラ(例えば、業務用ビデオカメラまたは家庭用ビデオカメラを含む)、据え置き型ビデオカメラ(例えば、防犯カメラを含む)、または、車載型ビデオカメラ(例えば、ドライブレコーダーを含む)等のように映像を撮影可能な装置であればいかなる装置であってもよい。
 (可変指向性アンテナ装置110)
 可変指向性アンテナ装置110は、上記のとおり、撮影装置100に接続されている通信装置である。また、可変指向性アンテナ装置110は、設定された方向からの無線信号の受信感度が他方向よりも高いことによって指向性を有し、上記のとおり、撮影装置100の撮影範囲に対応する通信範囲を有している。また、可変指向性アンテナ装置110は、撮影装置100の制御によって、指向方向を任意の方向に変更することができるため、上記のとおり、通信範囲を撮影範囲に連動させることができる。
 そして、可変指向性アンテナ装置110は、タグ装置300と無線通信を行う通信部としても機能し、当該無線通信によってタグID等を取得する。より具体的には、可変指向性アンテナ装置110は、タグ装置300から送信される無線信号を受信することで、タグIDを取得する。なお、可変指向性アンテナ装置110とタグ装置300によって無線通信される情報はタグIDに限定されない。例えば、タグ装置300は、自装置の状態に関する情報等(例えば、バッテリー情報または自装置の置かれた環境に関する情報等)を無線信号に含めることによって、可変指向性アンテナ装置110はこれらの情報を取得し、任意の処理に使用してもよい。また、逆に、可変指向性アンテナ装置110は、自装置もしくは撮影装置100の状態に関する情報(例えば、自装置が対応可能な通信方式情報または撮影装置100の置かれた環境に関する情報等)、または、タグ装置300の状態に関する情報等(例えば、タグ装置300が画角内に位置している旨の情報もしくは画角内に位置していない旨の情報等)を無線信号に含めてタグ装置300へ送信してもよい。これによって、例えば、タグ装置300は、受信した無線信号に基づいて、これらの情報を振動、映像または音声等により被写体10に通知することができる。
 また、可変指向性アンテナ装置110とタグ装置300との無線通信方式は特に限定されない。例えば、可変指向性アンテナ装置110とタグ装置300との無線通信は、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等で実現されてもよい。
 また、可変指向性アンテナ装置110の種類または指向方向の変更方法は特に限定されない。また、可変指向性アンテナ装置110の台数または撮影装置100への設置態様も特に限定されない。
 (撮影制御装置200)
 撮影制御装置200は、撮影装置100の制御に用いられる情報処理装置である。より具体的には、撮影制御装置200は、ユーザ操作に基づいて制御情報を生成し、当該情報を撮影装置100へ送信することによって撮影装置100を制御する。
 また、ユーザは、撮影制御装置200を用いて、タグIDが検出された場合に実行される撮影制御の内容を設定することができる。撮影制御の内容の例は、上記のとおりである。さらに、撮影制御装置200は、撮影装置100によって撮影された映像コンテンツの再生または編集を実施可能な装置である。
 なお、撮影制御装置200は、例えば、図1に示すようにスマートフォン210またはタブレット型PC(Personal Computer)220であることを想定しているが、これらに限定されない。より具体的には、撮影制御装置200は、ノート型PC、デスクトップ型PC、エージェント装置またはウェアラブル装置等を含む任意の情報処理装置であってもよい。
 (タグ装置300)
 タグ装置300は、被写体10に装着(または携帯)され、可変指向性アンテナ装置110との無線通信を行う情報処理装置である。より具体的には、タグ装置300は、起動されると、タグID等の情報を含む無線信号を所定の時間間隔で送信することで、タグ装置300が可変指向性アンテナ装置110の通信範囲に位置する場合には、可変指向性アンテナ装置110が当該無線信号を受信することができる。
 上記のとおり、タグ装置300と可変指向性アンテナ装置110によって無線通信される情報はタグIDに限定されない。また、タグ装置300による無線信号の送信間隔は特に限定されない。また、タグ装置300は送信を行うだけでなく、可変指向性アンテナ装置110から送信された無線信号を受信してもよい。
 また、タグ装置300の種類は特に限定されない。例えば、タグ装置300は、スマートフォン、任意のウェアラブル装置(例えば、腕時計型、メガネ型、アクセサリー型もしくは衣服型等のウェアラブル装置)またはピンマイクロホン等のようにユーザが装着または携帯可能な装置であればいかなる装置であってもよい。
 以上、本実施形態に係る撮影システムの構成例について説明した。なお、図1を参照して説明した上記の構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る撮影システムの構成は係る例に限定されない。例えば、撮影装置100の機能の一部は、可変指向性アンテナ装置110または撮影制御装置200に備えられてもよい。例えば、撮影装置100の機能の一部を提供するソフトウェア(例えば、所定のAPI(Application Programming Interface)が使用されたアプリケーション等)が可変指向性アンテナ装置110または撮影制御装置200上で実行されてもよい。また、撮影システムを構成する各装置の台数は適宜変更されてもよい。本実施形態に係る撮影システムの構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
 (1.3.撮影装置100と周辺機器の機能構成例)
 続いて、図4を参照して、本実施形態に係る撮影装置100とその周辺機器の機能構成例について説明する。
 図4に示すように、撮影装置100は、可変指向性アンテナ装置110、レンズ120および拡大光学装置130と接続している。そして、可変指向性アンテナ装置110は、アンテナ制御部111と、受信情報処理部112と、を備えている。また、レンズ120は、情報出力部121を備えている。また、拡大光学装置130は、情報出力部131を備えている。また、撮影装置100自体は、情報入力部101と、制御部102と、通信部103と、撮影部104と、記憶部105と、を備えている。
 (可変指向性アンテナ装置110)
 可変指向性アンテナ装置110は、撮影装置100に接続されており、タグ装置300と無線通信を行う通信装置である。可変指向性アンテナ装置110の概要については上記のとおりであるため、説明を省略する。
 (アンテナ制御部111)
 アンテナ制御部111は、可変指向性アンテナ装置110の通信範囲を制御する機能構成である。より具体的には、撮影装置100の制御部102は、撮影装置100の画角に基づいて可変指向性アンテナ装置110の通信範囲を決定し、当該決定内容を通知する制御情報をアンテナ制御部111に提供する。そして、アンテナ制御部111は、当該制御情報に基づいて可変指向性アンテナ装置110の通信範囲を制御する。なお、通信範囲の制御方法は特に限定されず、任意の公知技術が用いられ得る。例えば、可変指向性アンテナ装置110は、直線状、平面状または曲面状等に配置された複数のアンテナ素子(アレー素子)を備え、アンテナ制御部111は、各アンテナ素子への給電等を制御することで通信範囲の制御を実現してもよい。また、可変指向性アンテナ装置110は、方向を変更可能な可動式パラボラアンテナを備えることによって、通信範囲の制御を実現してもよい。
 (受信情報処理部112)
 受信情報処理部112は、タグ装置300から受信された無線信号に関する処理を行う機能構成である。例えば、受信情報処理部112は、複数のアンテナ素子が無線信号を受信したときの受信強度および位相等の差異に基づいて無線信号の到来方向および送信源との離隔距離を推定する。これによって、受信情報処理部112は、無線信号を送信したタグ装置300の位置を推定する位置推定部として機能することができる。受信情報処理部112は、タグ装置300の位置の推定結果に関する情報を撮影装置100の制御部102へ提供する。タグ装置300の位置の推定結果に関する情報とは、例えば、可変指向性アンテナ装置110とタグ装置300との相対的な位置関係を示す情報であり得るが、これに限定されない。
 また、受信情報処理部112は、タグ装置300から受信された無線信号に含まれるタグID等を抽出し、当該タグID等を撮影装置100の制御部102へ提供する。なお、受信情報処理部112から提供される情報はこれらに限定されない。例えば、受信情報処理部112は、無線信号の受信強度情報を制御部102へ提供してもよい。
 (レンズ120、情報出力部121)
 レンズ120は、レンズ交換式の撮影装置100に用いられる、着脱自在な交換レンズである。撮影装置100との通信機能が備えられていれば、レンズ120の種類は特に限定されない。レンズ120の情報出力部121は、レンズ120に関する情報(以降、「レンズ情報」と呼称する)を撮影装置100へ送信する機能構成である。例えば、情報出力部121は、レンズ120に備えられるレンズユニットの位置情報等をレンズ情報として撮影装置100へ送信する。なお、情報出力部121から撮影装置100へ送信される情報はこれに限定されない。
 (拡大光学装置130、情報出力部131)
 拡大光学装置130は、レンズ120の撮影装置100側に装着されて、画角を拡げることができる機能構成である。拡大光学装置130は、例えば、ワイドコンバータレンズ等であり得るが、これに限定されない。拡大光学装置130の情報出力部131は、拡大光学装置130に関する情報(以降、「拡大装置情報」と呼称する)を撮影装置100へ送信する機能構成である。例えば、情報出力部131は、画角(または焦点距離)に関する情報等を拡大装置情報として撮影装置100へ送信する。なお、情報出力部131から撮影装置100へ送信される情報はこれに限定されない。
 (撮影装置100)
 撮影装置100は、タグ装置300を装着(または携帯)した被写体10を撮像する装置である。撮影装置100の概要については上記のとおりであるため、説明を省略する。
 (情報入力部101)
 情報入力部101は、レンズ120の情報出力部121および拡大光学装置130の情報出力部131との所定の通信によってレンズ情報および拡大装置情報が入力される機能構成である。情報入力部101は、入力されたこれらの情報を制御部102へ提供する。
 (制御部102)
 制御部102は、撮影装置100が行う処理全般を統括的に制御する機能構成である。例えば、制御部102は、情報入力部101から提供されたレンズ情報および拡大装置情報に基づいて画角を算出することができる。なお、画角の算出方法は特に限定されない。また、制御部102は、これらの情報を用いるのではなく、撮影データの解析等によって画角を算出してもよい。また、制御部102は、ユーザ操作等に基づいて画角を調整することもできる。その場合、制御部102は、所望の画角を実現するために、制御情報を生成し、当該制御情報をレンズ120または拡大光学装置130へ送信する(制御情報を送信する機能構成は図示していない)ことで、これらの機能構成のレンズ位置等を制御する。
 そして、制御部102は、画角に基づいて可変指向性アンテナ装置110の通信範囲(通信可能な角度等)を決定し、決定内容を通知する制御情報を生成し、当該制御情報を可変指向性アンテナ装置110へ提供することで、可変指向性アンテナ装置110の通信範囲を制御する。
 また、制御部102は、可変指向性アンテナ装置110の受信情報処理部112から提供されるタグ装置300の位置の推定結果に関する情報に基づいてタグ装置300が画角内に位置しているか否かを判定する。上記のとおり、タグ装置300の位置の推定結果に関する情報とは、例えば、可変指向性アンテナ装置110とタグ装置300との相対的な位置関係を示す情報等である。ここで、可変指向性アンテナ装置110と撮影装置100との相対的な位置関係は既知であるため、制御部102は、タグ装置300の位置の推定結果に関する情報に基づいてタグ装置300が画角内に位置しているか否かを判定することができる。
 制御部102は、タグ装置300が画角内に位置していると判定した場合、受信情報処理部112から提供されたタグIDに基づいて撮影に関する処理を制御する撮影制御部としても機能する。より具体的には、制御部102は、撮影制御装置200から事前に提供された設定情報に基づいてタグIDに基づく撮影制御の内容を把握しているため、受信情報処理部112から提供されたタグIDに基づいて撮影に関する処理を制御することができる。例えば、制御部102は、提供されたタグIDに基づいて撮影処理の開始もしくは終了等を制御することができる。また、撮影部104が撮影データを生成した場合、制御部102は、提供されたタグIDに基づいて当該撮影データに対して映像補正処理等を施すことができる。なお、タグIDに基づく撮影制御の内容はこれらに限定されない。また、各撮影制御はその内容に応じて、撮影前、撮影中または撮影後のいずれのタイミングで行われてもよい。また、タグ装置300が、センシング等を含む何らかの方法で撮影シーンを認識することができれば、制御部102はタグ装置300から当該シーンに関する情報(シーン情報)を取得し、当該シーン情報に基づいて、タグIDに基づく撮影制御と同様の制御を行ってもよい。
 また、制御部102は、提供されたタグIDを所定のファイルデータ(例えば、XML(Extensible Markup Language)ファイルデータ)に記録し、当該ファイルデータと撮影データとを対応付けて記録する記録部としても機能する。
 ここで、図5を参照して、制御部102が生成するファイルデータの一例について説明する。図5には、ファイルデータの一例としてXMLファイルデータ40が示されており、XMLファイルデータ40におけるデータ41にタグIDに関する情報が記録されている。例えば、「Metaspname="Tag1"spcontent=“BOY"/」によって、当該撮影データには「Tag1」というタグIDのタグ装置300が含まれており、当該タグIDは「BOY」を示す旨が記録されている(換言すると、当該撮影データには、「Tag1」というタグIDのタグ装置300を装着した男の子役の被写体10が含まれていることが記録されている)。なお、ファイルデータの内容は図5に限定されない。また、ファイルデータと撮影データとの対応付けの方法も特に限定されない。例えば、制御部102は、ファイルデータ中に撮影データの識別情報を記録したり、撮影データ中にファイルデータの識別情報を記録したりすること等によって、ファイルデータと撮影データとの対応付けてもよい。制御部102は、ファイルデータと撮影データを記憶部105に提供することでこれらの情報を記憶させる。
 なお、制御部102による処理は上記に限定されない。例えば、制御部102は、撮影制御装置200からの要求に基づいて、記憶部105に記憶されているファイルデータと撮影データを取得し、通信部103を介して撮影制御装置200へ提供してもよい。また、制御部102は、ビデオカメラ等において一般的に行われる処理を制御してもよい。
 (通信部103)
 通信部103は、撮影制御装置200との各種通信を制御する機能構成である。例えば、ユーザが撮影制御装置200を用いてタグIDに基づく撮影制御の内容を事前に設定した場合、通信部103は、設定情報を撮影制御装置200から受信する。また、撮影時においては、通信部103は、撮影に用いられる各種制御情報を撮影制御装置200から受信する。また、撮影後において、ユーザが撮影制御装置200を用いて撮影データを確認する際には、通信部103は、撮影データおよび当該撮影データに対応付けられたファイルデータを撮影制御装置200へ送信する。なお、通信部103が通信する情報および通信するケースはこれらに限定されない。
 (撮影部104)
 撮影部104は、制御部102に制御されることによって撮影処理を実行する機能構成である。例えば、撮影部104は、撮像レンズ、絞り、ズームレンズまたはフォーカスレンズ等を含むレンズ系、レンズ系に対してフォーカス動作やズーム動作を行わせる駆動系、レンズ系で得られる撮像光を光電変換して撮像データを生成する固体撮像素子アレイ等を有する。固体撮像素子アレイは、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサアレイや、CMOS(Complementary
Metal Oxide Semiconductor)センサアレイにより実現されてもよい。撮影部104は、固体撮像素子アレイによって得られる撮影データを制御部102へ提供する。
 (記憶部105)
 記憶部105は、各種情報を記憶する機能構成である。例えば、記憶部105は、上記の設定情報、ファイルデータまたは撮影データ等を記憶したり、撮影装置100の各機能構成によって使用されるプログラムまたはパラメータ等を記憶したりする。なお、記憶部105が記憶する情報はこれらに限定されない。
 以上、撮影装置100とその周辺機器の機能構成例について説明した。なお、図4を用いて説明した上記の機能構成はあくまで一例であり、撮影装置100とその周辺機器の機能構成は係る例に限定されない。例えば、撮影装置100とその周辺機器は、図4に示す機能構成の全てを必ずしも備えなくてもよい。また、撮影装置100とその周辺機器の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
 (1.4.撮影制御装置200の機能構成例)
 上記では、本実施形態に係る撮影装置100とその周辺機器の機能構成例について説明した。続いて、図6を参照して、本実施形態に係る撮影制御装置200の機能構成例について説明する。
 図6に示すように、撮影制御装置200は、制御部201と、入力部202と、出力部203と、通信部204と、記憶部205と、を備える。
 (制御部201)
 制御部201は、撮影制御装置200が行う処理全般を統括的に制御する機能構成である。例えば、制御部201は、ユーザによって入力部202を用いて行われる入力等に基づいて、ディスプレイまたはスピーカ等の出力部203を含む各構成の起動や停止を制御することができる。なお、制御部201の制御内容はこれらに限定されない。例えば、制御部201は、スマートフォン210、タブレット型PC220、ノート型PC、デスクトップ型PC、エージェント装置またはウェアラブル装置等において一般的に行われる処理を制御してもよい。
 (入力部202)
 入力部202は、ユーザによる入力を受ける機能構成である。例えば、入力部202はマウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチまたはマイクロホン等の入力手段を備えており、ユーザがこれらの入力手段を用いることによって、撮影装置100の制御、タグIDが検出された場合に実行される撮影制御内容の事前設定等を行うことができる。入力部202は、入力された内容を制御部201に提供する。なお、入力部202が備える入力手段は特に限定されない。
 (出力部203)
 出力部203は、各種情報を出力する機能構成である。例えば、出力部203は、ディスプレイ等の表示手段またはスピーカ等の音声出力手段等を備えており、制御部201の制御に基づいて、撮影制御内容の事前設定に用いられる画面または撮影データ等をディスプレイ等に表示したり、スピーカ等によって音声出力したりする。なお、出力部203が備える出力手段は特に限定されない。
 ここで、図7~図10を参照して、出力部203の出力例について説明する。まず、図7を参照して、タグ装置300のタグIDと、タグ装置300が付与される対象(例えば、出演者または背景セット等)との対応付けの設定画面50の一例について説明する。ユーザは、設定画面50のタグID用テキストボックス51およびタグ装置付与対象用テキストボックス52に、対応付けの対象となるタグIDおよびタグ装置300が付与される対象を入力する。なお、入力方法は特に限定されないが、ユーザは、出力部203によって表示されたソフトウェアキーボード53をタップすることで入力を行ってもよい。
 なお、対応付けの設定画面はこれに限定されず、適宜変更され得る。例えば、図8に示すように、ユーザは、出力部203によって表示されたタグID用プルダウン54を用いて入力を行ってもよい。より具体的には、可変指向性アンテナ装置110によって検出されているタグ装置300のタグIDがタグID用プルダウン54に選択可能に表示されてもよい。これによって、ユーザは、より簡単に入力を行うことができる。なお、タグIDだけでなく、タグ装置300が付与される対象についてもプルダウンによって入力されてもよい。
 続いて、図9を参照して、タグIDに基づいて実行される撮影制御の設定画面60について説明する。ユーザは、設定画面60のタグID用テキストボックス61に設定対象となるタグIDを入力し、実行される撮影制御の設定用プルダウン62を用いて設定を行う。なお、図9に示すように、より詳細な設定を行うためのプルダウン63が用いられてもよい。なお、図7~図9を参照して説明した各種設定は、画面入力ではなく、所定のファイル(例えば、CSV(Comma Separated Values)ファイル等)の取り込みによって実現されてもよい。これによって、設定内容が多い場合であっても、ユーザは、より簡単に各種設定を行うことができる。
 続いて、図10を参照して、撮影データの閲覧時に使用される画面の一例について説明する。図10は、タグIDの検出状況に基づいて撮影データのサムネイルを表示する画面70の一例を示している。上記のとおり、タグIDの検出状況に基づいて所定のファイルデータが生成され、当該ファイルデータが撮影データと対応付けられる。撮影制御装置200の出力部203は、各ファイルデータに対応付けられた撮影データをサムネイル化して表示することができる。出力部203は、図10に示すように、各ファイルデータに対応付けられた撮影データのサムネイル71を表示し、選択されたサムネイル71の撮影データに対応付けられたファイルデータを解析することで、当該撮影データに含まれるタグID72を表示する(図中では、「T1」および「T2」のタグIDが示されている)。これによって、ユーザは、各撮影データに何が含まれているかを簡単に認識することができる。
 なお、図7~図10の各画面は、撮影制御装置200以外の装置の出力部によって表示されてもよい。
 (通信部204)
 通信部204は、撮影装置100との各種通信を制御する機能構成である。例えば、ユーザがタグIDに基づく撮影制御の内容を事前に設定した場合、通信部204は、撮影装置100へ設定情報を送信する。また、撮影時においては、通信部204は、撮影に用いられる各種制御情報を撮影制御装置200へ送信する。また、撮影後において、ユーザが撮影制御装置200を用いて撮影データを確認する際には、通信部204は、撮影データおよび当該撮影データに対応付けられたファイルデータを撮影装置100から受信する。なお、通信部204が通信する情報および通信するケースはこれらに限定されない。
 (記憶部205)
 記憶部205は、各種情報を記憶する機能構成である。例えば、記憶部205は、上記の設定情報、制御情報、撮影データ、または、撮影データに対応付けられたファイルデータ等を記憶したり、撮影制御装置200の各機能構成によって使用されるプログラムまたはパラメータ等を記憶したりする。なお、記憶部205が記憶する情報はこれらに限定されない。
 以上、撮影制御装置200の機能構成例について説明した。なお、図6を用いて説明した上記の機能構成はあくまで一例であり、撮影制御装置200の機能構成は係る例に限定されない。例えば、撮影制御装置200は、図6に示す機能構成の全てを必ずしも備えなくてもよい。また、撮影制御装置200の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
 (1.5.タグ装置300の機能構成例)
 上記では、本実施形態に係る撮影制御装置200の機能構成例について説明した。続いて、図11を参照して、本実施形態に係るタグ装置300の機能構成例について説明する。
 図11に示すように、タグ装置300は、制御部301と、入力部302と、出力部303と、通信部304と、記憶部305と、を備える。
 (制御部301)
 制御部301は、タグ装置300が行う処理全般を統括的に制御する機能構成である。例えば、制御部301は、入力部302を用いて行われる入力等に基づいて、ディスプレイまたはスピーカ等の出力部303を含む各構成の起動や停止を制御することができる。なお、制御部301の制御内容はこれらに限定されない。例えば、制御部301は、スマートフォン、タブレット型PCまたはウェアラブル装置等において一般的に行われる処理を制御してもよい。
 (入力部302)
 入力部302は、入力を受ける機能構成である。例えば、入力部302はタッチパネル、ボタン、スイッチまたはマイクロホン等の入力手段を備えており、使用者がこれらの入力手段を用いることによってタグ装置300の制御を行うことができる。入力部302は、入力された内容を制御部301に提供する。なお、入力部302が備える入力手段は特に限定されない。
 (出力部303)
 出力部303は、各種情報を出力する機能構成である。例えば、出力部303は、ディスプレイ等の表示手段、スピーカ等の音声出力手段、または、振動用モータ等の振動発生手段等を備えており、制御部301の制御に基づいて、所定の情報のディスプレイ等による表示もしくはスピーカ等による音声出力を実現したり、振動用モータの起動による振動の発生を実現したりする。なお、出力部303が備える出力手段は特に限定されない。
 (通信部304)
 通信部304は、可変指向性アンテナ装置110との無線通信を制御する機能構成である。より具体的には、タグ装置300が起動された場合、通信部304は、タグIDを通知する無線信号を送信する。なお、無線信号の送信周波数もしくはタイミング等は特に限定されない。また、通信部304が通信する情報および通信するケースはこれらに限定されない。
 (記憶部305)
 記憶部305は、各種情報を記憶する機能構成である。例えば、記憶部305は、タグID等を記憶したり、タグ装置300の各機能構成によって使用されるプログラムまたはパラメータ等を記憶したりする。なお、記憶部305が記憶する情報はこれらに限定されない。
 以上、タグ装置300の機能構成例について説明した。なお、図11を用いて説明した上記の機能構成はあくまで一例であり、タグ装置300の機能構成は係る例に限定されない。例えば、タグ装置300は、図11に示す機能構成の全てを必ずしも備えなくてもよい。また、タグ装置300の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
 (1.6.処理フローの例)
 上記では、本実施形態に係るタグ装置300の機能構成例について説明した。続いて、図12を参照して、撮影装置100による撮影処理フローの例について説明する。
 図12のステップS1000では、撮影装置100の情報入力部101が、レンズ120の情報出力部121および拡大光学装置130の情報出力部131と所定の通信を行うことによってレンズ情報および拡大装置情報を取得する。
 ステップS1004では、撮影装置100の制御部102がレンズ情報および拡大装置情報に基づいて画角を算出する。そして、制御部102は、画角に基づいて可変指向性アンテナ装置110の通信範囲(通信可能な角度等)を決定し、決定内容を通知する制御情報を生成し、当該制御情報を可変指向性アンテナ装置110へ提供することで、可変指向性アンテナ装置110の通信範囲を制御する。
 ステップS1008では、制御部102が、画角内に位置しているタグ装置300のタグIDが検出された場合に実行する撮影制御の内容を事前に設定する。例えば、ユーザが撮影制御装置200を用いて撮影制御の内容を設定することで撮影制御装置200が設定情報を撮影装置100に提供し、撮影制御装置200の制御部102は、当該設定情報に基づいて当該撮影制御の内容を設定する。
 そして、撮影処理が開始された後に、制御部102は、可変指向性アンテナ装置110の受信情報処理部112から提供されるタグ装置300の位置の推定結果に関する情報に基づいてタグ装置300が画角内に位置しているか否かを判定する(換言すると、制御部102は、画角内に位置するタグ装置300のタグIDの検出を試みる)。そして、制御部102が、画角内に位置するタグ装置300のタグIDを検出した場合(ステップS1012/Yes)、ステップS1016にて、制御部102は、事前に設定された、当該タグIDに基づく撮影制御を実行する。例えば、制御部102は、撮影された映像データに対してホワイトバランス処理、輝度処理もしくはぶれ補正処理等の映像補正処理等を実行する。
 ステップS1012にて、それまで継続的に検出されていた、画角内に位置するタグ装置300のタグIDが検出されなくなった場合、または、検出されていたタグIDに対応するタグ装置300が画角外に出た場合(ステップS1012/No)、ステップS1020にて、制御部102は、それまで実行していた当該タグIDに基づく撮影制御を停止する。
 そして、タグIDの検出処理が続行される場合(換言すると、撮影処理が続行される場合。ステップS1024/Yes)、処理がステップS1012に戻り、制御部102は、画角内に位置するタグ装置300のタグIDの検出処理を継続的に行う。
 なお、図12に示したフローチャートにおける各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。すなわち、フローチャートにおける各ステップは、記載された順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
  <2.第2の実施形態>
 上記では、本開示に係る第1の実施形態について説明した。続いて、本開示に係る第2の実施形態について説明する。
 本開示に係る第2の実施形態は、検出されたタグIDと、検出された無線信号の受信状況に基づいて、複数の撮影装置100によって生成される撮影データの切り替えを行う実施形態である。まず、図13を参照して、本実施形態に係る撮影システムの構成例について説明する。
 図13に示すように、本実施形態に係る撮影システムは、複数の撮影装置100(図中には、撮影装置100a~撮影装置100cが示されている)と、各撮影装置100にそれぞれ接続された可変指向性アンテナ装置110(図中には、可変指向性アンテナ装置110a~可変指向性アンテナ装置110cが示されている)と、タグ装置300と、スイッチャ400と、中継装置500と、を備える。なお、便宜的に記載が省略されているが、撮影制御装置200も備えられているとする。
 スイッチャ400は、検出されたタグIDと、検出された無線信号の受信状況に基づいて撮影データの切り替えを行う装置である。より具体的に説明すると、ユーザは、切り替えに用いられるタグIDをスイッチャ400に予め設定する。なお、設定方法は特に限定されず、例えば、ユーザは、撮影制御装置200等を用いて当該設定を行ってもよい。
 そして、撮影処理が開始した場合、各撮影装置100は、画角内で検出されたタグ装置300のタグID、検出された無線信号の受信強度情報、および、撮影データをスイッチャ400へ提供する。そして、スイッチャ400は、各撮影装置100から提供されたタグIDおよび無線信号の受信強度情報に基づいて、切り替えに用いられるタグIDの有無、および、当該タグIDを含む無線信号を検出した撮影装置100のうち最も高い受信強度の無線信号を検出した撮影装置100(換言すると、最もタグ装置300の近くに位置する撮影装置100)を認識する。そして、スイッチャ400は、最も高い受信強度の無線信号を検出した撮影装置100の撮影データを中継装置500へ提供する。
 中継装置500は、スイッチャ400から提供された撮影データを用いて中継放送に関する処理を行う装置である。例えば、中継装置500は、撮影データを中継放送用のデータに変換したり、撮影データを別の中継装置500へ転送したりする。なお、中継装置500による処理の内容は特に限定されない。
 続いて、図14を参照して、検出されたタグIDと、検出された無線信号の受信状況に基づく撮影データの切り替えの具体例について説明する。図14の上段に示すように、撮影装置100aの画角20a内に被写体10が位置しているとする(なお、便宜的に、撮影制御装置200、タグ装置300、可変指向性アンテナ装置110およびその通信可能な角度、スイッチャ400、および、中継装置500は省略されている)。この場合、撮影装置100aのみが画角内にタグ装置300を検出するため、スイッチャ400は、撮影装置100aによって生成された撮影データを中継装置500へ提供する。
 続いて、ステップS1100にて、被写体10が図14の中段へ移動したとする。この場合、撮影装置100a~撮影装置100cの全てが画角内にタグ装置300を検出するが、撮影装置100bに接続している可変指向性アンテナ装置110が最も高い受信強度の無線信号を検出するため、スイッチャ400は、提供する撮影データの切り替えを行い、撮影装置100bによって生成された撮影データを中継装置500へ提供する。
 続いて、ステップS1104にて、被写体10が図14の下段へ移動したとする。この場合、撮影装置100cのみが画角内にタグ装置300を検出するため、スイッチャ400は、提供する撮影データの切り替えを行い、撮影装置100cによって生成された撮影データを中継装置500へ提供する。
 上記のように、第2の実施形態は、検出されたタグIDと、検出された無線信号の受信状況に基づいて、複数の撮影装置100のうち最も適切な撮影装置100によって生成された撮影データに自律的に切り替えることができる。従来は、例えば、ユーザが切り替え作業を手動で行ったり、撮影後に複数の撮影装置100によって生成された撮影データを繋ぎ合せる等の編集を行ったりすることで対応をしていた。一方、本実施形態に係るスイッチャ400は、自律的に撮影データの切り替えを行うことができるため、ユーザへの負荷を軽減させることができる。例えば、本実施形態は、一人(または少人数)のユーザによる複数の撮影装置100を用いる撮影およびリアルタイムでの撮影データの切り替えを可能にする。
 なお、上記では、スイッチャ400がマスタースレーブ方式におけるマスターとして機能していたが、複数の撮影装置100のうちのいずれか一台がマスターとして機能し、スイッチャ400はスレーブとして機能してもよい。この場合、ユーザは、切り替えに用いられるタグIDを、マスターとして機能する撮影装置100(以降、「マスター撮影装置100」と呼称する)に予め設定する。
 そして、撮影処理が開始した場合、各撮影装置100は、画角内で検出されたタグ装置300のタグIDおよび検出された無線信号の受信強度情報をマスター撮影装置100へ提供し、撮影データをスイッチャ400へ提供する。そして、マスター撮影装置100は、各撮影装置100から提供されたタグIDおよび無線信号の受信強度情報に基づいて、切り替えに用いられるタグIDの有無、および、当該タグIDを含む無線信号を検出した撮影装置100のうち最も高い受信強度の無線信号を検出した撮影装置100を認識する。そして、マスター撮影装置100は、最も高い受信強度の無線信号を検出した撮影装置100をスイッチャ400へ通知する。そして、スイッチャ400は、当該撮影装置100の撮影データを中継装置500へ提供する。なお、撮影装置100およびスイッチャ400以外の装置(例えば、撮影制御装置200等)がマスターとして機能してもよい。
 なお、上記はあくまで一例であり、本開示に係る第2の実施形態の処理内容は適宜変更され得る。例えば、最も高い受信強度の無線信号を検出した撮影装置100ではなく、所定の範囲内の受信強度の無線信号を検出した撮影装置100の撮影データへの切り替えが行われてもよい。
  <3.第3の実施形態>
 上記では、本開示に係る第2の実施形態について説明した。続いて、本開示に係る第3の実施形態について説明する。
 本開示に係る第3の実施形態は、検出されたタグIDと無線信号の受信状況だけでなく、被写体から発せられる音にも基づいて、複数の撮影装置100によって生成される撮影データの切り替えを行う実施形態である。まず、図15を参照して、本実施形態に係る撮影システムの構成例について説明する。
 図15に示すように、本実施形態に係る撮影システムは、複数の撮影装置100(図中には、撮影装置100a~撮影装置100cが示されている)と、各撮影装置100にそれぞれ接続された可変指向性アンテナ装置110(図中には、可変指向性アンテナ装置110a~可変指向性アンテナ装置110cが示されている)および可変指向性マイクロホン600(図中には、可変指向性マイクロホン600a~可変指向性マイクロホン600cが示されている)と、タグ装置300と、スイッチャ400と、中継装置500と、を備える。なお、便宜的に記載が省略されているが、撮影制御装置200も備えられているとする。
 可変指向性マイクロホン600は、撮影装置100の撮影範囲(または可変指向性アンテナ装置110の通信範囲)に対応する集音範囲を有する集音部として機能する装置である。また、可変指向性マイクロホン600は、撮影装置100の制御部102の制御によって、集音方向を任意の方向に変更することができるため、集音範囲を撮影範囲(または通信範囲)に連動させることができる。例えば、可変指向性マイクロホン600は、図2および図3に示した、可変指向性アンテナ装置110の通信可能な角度30と同様の集音可能な角度を有していてもよい。本実施形態において、可変指向性マイクロホン600は、集音した音に関する情報(以降、「集音情報」と呼称する)を撮影装置100に提供する。
 本実施形態において、ユーザは、切り替えに用いられるタグIDと、被写体から発せられる音(例えば、出演者の音声等)の特徴情報をスイッチャ400に予め設定する。なお、設定方法は特に限定されず、例えば、ユーザは、撮影制御装置200等を用いて当該設定を行ってもよい。
 そして、撮影処理が開始した場合、各撮影装置100は、画角内で検出されたタグ装置300のタグID、検出された無線信号の受信強度情報、集音情報および撮影データをスイッチャ400へ提供する。そして、スイッチャ400は、各撮影装置100から提供されたタグIDおよび無線信号の受信強度情報に基づいて、切り替えに用いられるタグIDの有無、および、当該タグIDを含む無線信号を検出した撮影装置100のうち受信強度が所定の範囲内に含まれる無線信号(または最も高い受信強度の無線信号)を検出した撮影装置100を認識する。さらに、スイッチャ400は、集音情報の特徴情報を抽出し、予め設定された特徴情報と比較することで、集音された音が予め設定された、被写体から発せられる音であるか否かを判断する。そして、スイッチャ400は、所定のタグIDを検出し、かつ、無線信号の受信強度が所定の範囲内に含まれ、かつ、予め設定された、被写体から発せられる音を検出した撮影装置100の撮影データを中継装置500へ提供する。
 続いて、図16を参照して、被写体から発せられる音にも基づく撮影データの切り替えの具体例について説明する。図16には、撮影装置100aおよび撮影装置100bが被写体10aおよび被写体10bの対談風景を撮影する場合の例が示されている(なお、便宜的に、撮影制御装置200、タグ装置300、可変指向性アンテナ装置110およびその通信可能な角度、可変指向性マイクロホン600およびその集音可能な角度、スイッチャ400、および、中継装置500は省略されている)。
 撮影装置100aの画角20a内に被写体10aが位置しており、撮影装置100bの画角20b内に被写体10bが位置しているとする。この状況で、ステップS1200にて、被写体10aが音声を発したとする。撮影装置100aに接続している可変指向性マイクロホン600は、当該音声に関する集音情報をスイッチャ400に提供することで、スイッチャ400は、被写体10aが音声を発したことを認識し、提供する撮影データの切り替えを行い、撮影装置100aによって生成された撮影データを中継装置500へ提供する。
 その後、ステップS1204にて、被写体10bが被写体10aからの問いかけに応じるように音声を発したとする。撮影装置100bに接続している可変指向性マイクロホン600は、当該音声に関する集音情報をスイッチャ400に提供することで、スイッチャ400は、被写体10bが音声を発したことを認識し、提供する撮影データの切り替えを行い、撮影装置100bによって生成された撮影データを中継装置500へ提供する。
 上記のように、第3の実施形態は、検出されたタグIDと、検出された無線信号の受信状況だけでなく、被写体から発せられる音にも基づいて撮影データを自律的に切り替えることができる。これによって、例えば、ユーザは、撮影装置100の画角内にタグ装置300を装着した被写体10が侵入しても、当該被写体10が音声を発しない限り切り替えを行わない等の設定を行うことができる。また、ユーザは、被写体10の音声の内容(例えば、セリフまたはキーワード等)または特徴(例えば、音声の大きさ、音声の周波数または音声の長さ等)を設定することで、撮影データの切り替え制御の条件をより細かく設定することができる。
 また、障害物が存在する環境で撮影が行われる場合、タグ装置300から送信された無線信号が障害物に遮られることによって、可変指向性アンテナ装置110が検出する無線信号の受信強度が弱くなる場合がある。この場合、被写体10が画角内に存在するにも関わらず、撮影装置100は、被写体10が画角内に存在しないと判断してしまうことで、誤作動を起こす可能性がある。一方、本実施形態においては、撮影装置100が、被写体から発せられる音にも基づいて制御を行うため、無線信号の検出が適切に行えない環境であっても、より精度高く撮影データの切り替えを行うことができる。
 なお、上記はあくまで一例であり、本開示に係る第3の実施形態の処理内容は適宜変更され得る。例えば、第3の実施形態についても、マスタースレーブ方式におけるマスターとして機能する装置およびスレーブとして機能する装置は特に限定されない。また、第3の実施形態が第1の実施形態に適用されることで、被写体から発せられる音にも基づいて任意の撮影制御(例えば、撮影開始もしくは撮影終了、または、ホワイトバランス処理等の映像補正処理等)が実現されてもよい。
  <4.第4の実施形態>
 上記では、本開示に係る第3の実施形態について説明した。続いて、本開示に係る第4の実施形態について説明する。
 本開示に係る第4の実施形態は、検出されたタグIDに基づいて被写体10の追尾を行う実施形態である。まず、図17を参照して、本実施形態に係る撮影システムの構成例について説明する。
 図17に示すように、本実施形態に係る撮影システムは、撮影装置100と、撮影装置100に接続された可変指向性アンテナ装置110と、タグ装置300と、中継装置500と、追尾装置700と、を備える。なお、便宜的に記載が省略されているが、撮影制御装置200も備えられているとする。
 追尾装置700は、撮影装置100が設置されている装置(例えば、雲台等)である。そして、追尾装置700は、撮影装置100と通信可能であり、撮影装置100からの制御情報に基づいて動作することで、撮影装置100の撮影方向を変更することができる。
 本実施形態において、ユーザは、追尾に用いられるタグIDを撮影装置100に予め設定する。なお、設定方法は特に限定されず、例えば、ユーザは、撮影制御装置200等を用いて当該設定を行ってもよい。
 そして、撮影処理が開始した場合、撮影装置100は、検出されたタグ装置300のタグIDおよび位置(または方向)の推定結果に関する情報を可変指向性アンテナ装置110から取得する。そして、撮影装置100は、追尾に用いられるタグIDが検出された場合、タグ装置300の位置(または方向)に追随するように、撮影方向を変更する制御情報を生成し、追尾装置700へ提供することで、追尾装置700は、当該制御情報に基づいて撮影装置100の撮影方向を変更する。例えば、撮影装置100は、タグ装置300の位置が画角の中央、または、画角における所定の範囲内に含まれるように撮影方向を制御する。そして、撮影装置100は、撮影データを中継装置500へ提供する。
 続いて、図18を参照して、検出されたタグIDに基づく被写体10の追尾の具体例について説明する。図18の上段に示すように、被写体10に装着されているタグ装置300が、撮影装置100の画角の中央に位置しているとする。なお、図中には、画角の中央を示す線(以降、「中央線80」と呼称する)が示されており、被写体10に装着されているタグ装置300は中央線80上に位置しているとする(また、便宜的に、撮影制御装置200、タグ装置300、可変指向性アンテナ装置110およびその通信可能な角度、中継装置500、および、追尾装置700は省略されている)。
 この状況で、ステップS1300にて、被写体10が図18の下段へ移動したとする。この場合、撮影装置100は、被写体10に装着されているタグ装置300の位置に中央線80を追随させるように撮影方向を変更する制御情報を生成し、追尾装置700へ提供する。これによって、ステップS1304にて、追尾装置700が動作し、被写体10に装着されているタグ装置300に撮影方向を追随させる。
 上記のように、第4の実施形態は、検出されたタグIDに基づいて自律的に被写体10に装着されているタグ装置300の追尾を行うことができる。従来は、例えば、ユーザが撮影装置100の撮影方向を手動で変更することで被写体10の追尾を行っていた。一方、本実施形態に係る撮影装置100および追尾装置700は、自律的に被写体10に装着されているタグ装置300の追尾を行うことができるため、ユーザへの負荷を軽減させることができる。例えば、本実施形態は、一人(または少人数)のユーザによる複数の撮影装置100を用いる撮影を可能にする。
 なお、上記はあくまで一例であり、本開示に係る第4の実施形態の処理内容は適宜変更され得る。例えば、上記では、撮影装置100が追尾装置700の動作を制御していたが、追尾装置700が自ら制御してもよい。より具体的には、追尾装置700は、検出されたタグ装置300のタグIDおよび位置(または方向)の推定結果に関する情報を撮影装置100から取得し、タグ装置300の位置(または方向)に撮影方向を追尾させるように動作してもよい。
  <5.変形例>
 上記では、本開示に係る第4の実施形態について説明した。続いて、本開示の変形例について説明する。
 (5.1.複数のタグ装置300の使用)
 上記では、主に、一台のタグ装置300が用いられる場合について説明したが、複数のタグ装置300が用いられてもよい。そこで、最初の変形例として、複数のタグ装置300が用いられる場合に可能となる様々な機能について説明する。
 まず、図19を参照して、複数のタグ装置300が用いられることによるシーン推定機能について説明する。図19は、撮影データにおけるシーンと、各シーンにおける撮影対象(例えば、出演者または背景セット等)との対応関係を示す表である。例えば、シーン1においては、「Object1」および「Object3」が撮影されていることが示されている。なお、撮影対象には、それぞれ異なるタグIDを有するタグ装置300が装着されているとする。
 複数のタグ装置300が撮影に用いられた場合、上記のとおり、撮影装置100の制御部102は、各タグ装置300のタグIDを所定のファイルデータ(例えば、XML(Extensible Markup Language)ファイルデータ)に記録し、当該ファイルデータと撮影データとを対応付ける。そして、変形例において、当該ファイルデータと図19の表が用いられることによって、撮影されたシーンが推定されてもよい。
 より具体的には、撮影についてのシーンを推定するシーン推定部がさらに備えられてもよい。例えば、シーン推定部は、ファイルデータに示されているタグ装置300に対応する撮影対象の組み合わせを図19の表に突き合わせることで、撮影されたシーンを推定することができる。例えば、ファイルデータに示されているタグ装置300に対応する撮影対象が「Object2」と「Object3」である場合、シーン推定部は、撮影されたシーンは「シーン4」であると推定することができる。
 これによって、ユーザは、撮影データから所望のシーンをより円滑に探索することができる。なお、シーン推定部はいずれの装置に備えられてもよい。例えば、シーン推定部は、撮影装置100、撮影制御装置200、タグ装置300またはその他の外部装置に備えられてもよい。また、撮影装置100の制御部102、撮影制御装置200の制御部201またはタグ装置300の制御部301等がシーン推定部として機能してもよい。また、シーンの推定に用いられるタグIDは複数であることを想定しているが、単数でもよい。また、撮影装置100の制御部102は、シーン推定部により推定されたシーンに基づいて上記で説明した各種の撮影制御を行ってもよい。
 続いて、図20を参照して、複数のタグ装置300が用いられることによる自律的なフレーミング機能について説明する。撮影装置100は、タグ装置300の検出方向(または検出位置)に基づいて自律的に画角またはズーム倍率等を制御することができる。
 例えば、図20の20Aに示すように、撮影装置100は、タグ装置300aを装着した被写体10aと、タグ装置300bを装着した被写体10bを撮影するように、画角またはズーム倍率等を制御することで範囲90aを撮影している。例えば、可変指向性アンテナ装置110は、各タグ装置300からの無線信号の受信強度に基づいて各タグ装置300の位置を推定し、撮影装置100は、各タグ装置300の推定位置に基づいて画角またはズーム倍率等を制御する。
 その後、20Bに示すように、被写体10aおよび被写体10bが互いに近づいた場合、上記と同様の方法で、可変指向性アンテナ装置110が各タグ装置300の位置を推定し、撮影装置100が各タグ装置300の推定位置に基づいて画角またはズーム倍率等を変更することで範囲90bを撮影する。
 従来は、例えば、ユーザが手動でフレーミングを行っていたため、被写体10の急な動きに追随することができず、被写体10が画角から外れてしまう場合等があった。一方、変形例においては、被写体10の位置を推定する処理の精度が高く処理速度が速ければ、撮影装置100は、被写体10の急な動きにも追随することができ、適切なフレーミングを自律的に行うことができる。なお、上記では、複数のタグ装置300が用いられる場合について説明したが、一つのタグ装置300に基づいてフレーミングが行われてもよい。
 また、撮影装置100が、検出された複数のタグIDに基づいて撮影制御を行う場合、事前に設定された撮影制御の内容が矛盾する場合がある。例えば、複数のタグIDについて設定された撮影制御の内容がホワイトバランスの調整であり、各タグIDについてホワイトバランスの設定値が互いに異なる場合等がある。複数のタグIDで撮影制御の内容が矛盾する場合、ユーザが誤ったタグ装置300を用いているか、各タグIDに誤った内容の撮影制御を設定している可能性がある。したがって、この場合、撮影装置100は、いずれの撮影制御も実行しないことによって、ユーザが意図しない撮影制御の実施を防止することができる。また、撮影装置100は、所定の方法でユーザに対してエラー通知を行ってもよい。
 なお、検出されたタグIDに設定された撮影制御の内容が矛盾する場合の対応方法は、上記に限定されない。例えば、ユーザは、タグIDに基づく撮影制御の内容に優先度を設定することで、撮影制御の内容に矛盾が生じる場合には、より優先度の高い撮影制御が実行されるようにしてもよい。
 (5.2.通信範囲の変更による誤作動の防止)
 続いて、可変指向性アンテナ装置110の通信範囲の変更による誤作動の防止機能について説明する。
 撮影環境によっては、タグ装置300と可変指向性アンテナ装置110との無線通信が失敗し易い場合がある。例えば、図21に示すように、地表面に立っている被写体10が撮影される場合において、地表面が、タグ装置300から送信される無線信号を反射し易い素材で構成されているとする。この場合、タグ装置300から可変指向性アンテナ装置110へ直接届く直接波と、地表面で反射した後に届く反射波が互いに干渉することによって、可変指向性アンテナ装置110が無線信号の受信に失敗し、撮影装置100が誤作動を起こす可能性がある。
 そこで、変形例においては、可変指向性アンテナ装置110の通信範囲が変更されることによって、無線通信の失敗が防止されてもよい。より具体的には、可変指向性アンテナ装置110は、通信環境が劣悪であると判断した場合には、その原因となる範囲を避けるように通信範囲を変更することで、無線通信の失敗を防止してもよい。例えば、図21において、可変指向性アンテナ装置110は、通信可能な角度を、角度30aから角度30bに変更することで(換言すると、地表面方向の指向性を弱めることで)、反射波による影響を低減させ、無線通信の失敗を防止してもよい。
 なお、上記はあくまで一例であり、処理内容は適宜変更され得る。例えば、通信範囲の変更制御は、可変指向性アンテナ装置110ではなく撮影装置100によって実現されてもよい。より具体的には、撮影装置100は、可変指向性アンテナ装置110から提供される各種情報(例えば、無線信号の受信強度情報またはエラー発生情報等)や、撮影データの解析結果等(例えば、地表面もしくは強力なノイズの発生源の存在有無の解析結果等)に基づいて通信環境を悪化させる原因を推定し、その原因となる範囲を避けるように通信範囲を制御してもよい。また、通信可能な角度30以外が制御されることで通信範囲が変更されてもよい。また、第3の実施形態における集音範囲も上記と同様に制御されてもよい。より具体的には、集音環境が劣悪である場合、その原因となる範囲を避けるように集音範囲が制御されてもよい。
  <6.応用例>
 本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
 図22は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図22に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
 各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図22では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
 駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
 駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
 ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
 バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
 車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
 環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
 ここで、図23は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
 なお、図23には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b,cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
 車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920~7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
 図22に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
 また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
 車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
 統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
 記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
 汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(登録商標)(Global System of Mobile communications)、WiMAX(登録商標)、LTE(登録商標)(Long Term Evolution)若しくはLTE-A(LTE-Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi-Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
 専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
 測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
 ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
 車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
 車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
 統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
 マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
 音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図22の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
 なお、図22に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
 なお、図4を用いて説明した本実施形態に係る撮影装置100の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを、いずれかの制御ユニット等に実装することができる。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することもできる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
 以上説明した車両制御システム7000において、図4を用いて説明した本実施形態に係る撮影装置100、可変指向性アンテナ装置110または撮影制御装置200は、図22に示した応用例の車両制御システム7000に適用することができる。
 より具体的に説明すると、まず、当該応用例において、タグ装置300が歩行者(人間であればよく、歩行中の人間に限られない)または他車両に装着されるとする。タグ装置300が歩行者に装着(または携帯)される場合、タグ装置300は、例えば、スマートフォン等であり得る。なお、この場合、タグ装置300は、スマートフォンに限定されず、例えば、ウェアラブル装置を含む任意の情報処理装置であってもよい。また、タグ装置300が他車両に装着(または搭載)される場合、タグ装置300は、例えば、任意の車載機器であり得る。なお、タグ装置300は、歩行者または他車両以外に装着されてもよい。例えば、タグ装置300は、ペット等の任意の生物、自動車以外の移動体、または、信号機もしくは道路標識等の任意の設備等に装着されてもよい。
 そして、統合制御ユニット7600は、撮影範囲と通信範囲とを連動して制御する。より具体的には、統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、制御部102として機能することができ、撮像部7410は、撮影部104、レンズ120または拡大光学装置130として機能することができ、汎用通信I/F7620は、可変指向性アンテナ装置110として機能することができる(換言すると、汎用通信I/F7620は、可変の指向性を有する)。そして、マイクロコンピュータ7610は、所定の制御情報を用いて、撮像部7410の撮影範囲と、汎用通信I/F7620の通信範囲を連動して制御することができる。なお、撮影範囲と通信範囲の関係は上記(例えば、図2および図3)と同様であり得るがこれに限定されない。
 なお、マイクロコンピュータ7610が、撮影範囲と通信範囲とを連動して制御するトリガは特に限定されない。例えば、マイクロコンピュータ7610は、自車両が横断歩道または交差点等に接近した場合(例えば、自車両と横断歩道等との離隔距離が所定距離以下になった場合)に、撮影範囲と通信範囲とを連動して拡大させてもよい。これによって、汎用通信I/F7620が、歩行者または他車両のタグ装置300(タグID)をより容易に検出できるようになる。なお、自車両の横断歩道または交差点等への接近の検出方法は特に限定されない。例えば、マイクロコンピュータ7610は、測位部7640からの位置情報、撮像部7410からの撮像画像の解析結果、横断歩道もしくは交差点付近に設置された任意の装置との無線通信結果等に基づいて自車両の横断歩道または交差点等への接近を検出してもよい。また、上記に限らず、マイクロコンピュータ7610は、所定の方法で危険な状況(例えば、交通事故等)を検出または予測した場合、撮影範囲と通信範囲とを連動して拡大させてもよい。
 そして、統合制御ユニット7600は、検出されたタグIDおよび事前設定に基づいて所定の制御を行う。例えば、統合制御ユニット7600は、検出されたタグIDおよび事前設定に基づいて自車両の走行を制御することができる。より具体的には、タグIDが検出された場合、マイクロコンピュータ7610は、事前設定に基づいて自車両の走行全般に関する処理を制御することで、加速、減速(ブレーキ)、右折、左折、車線変更、停止、衝突防止または衝突緩衝(例えばエアバッグの展開等)等を含む任意の動作を自動的(または自律的)に実現することができる(換言すると、自動運転を実現することができる)。これによって、例えば、マイクロコンピュータ7610は、歩行者と自車両との衝突の回避等を実現することができる。なお、本開示により実現される走行制御の内容は、上記に限定されない。
 また、統合制御ユニット7600は、検出されたタグIDおよび事前設定に基づいて撮影制御も実現することができる。より具体的には、タグIDが検出された場合、マイクロコンピュータ7610は、事前設定に基づいて、撮像部7410を制御することで注目領域(例えば、タグIDの検出位置付近の領域)を高解像度で撮像したり、拡大して撮像したり、撮像に関する任意のセンサの精度を向上させたりしてもよい。これによって、例えば、マイクロコンピュータ7610は、交通事故発生時における、歩行者と自車両との衝突の詳細を記録させることができる。もちろん、上記のように、マイクロコンピュータ7610は、撮影データとタグIDに関する情報を対応付けて管理してもよい。なお、本開示により実現される撮影制御の内容は、上記に限定されない。また、当該応用例においても、ユーザは、撮影制御装置200を用いて走行制御または撮影制御等に関する設定を事前に行うことができるとする。
 また、当該応用例においても、上記の第2の実施形態~第4の実施形態の技術が適用されてもよい。より具体的には、統合制御ユニット7600は、タグIDの検出に基づいて複数の撮像部7410(図22には1つの撮像部7410のみ図示)からの撮影データの切り替えを実現したり、可変指向性マイクロホン(図22には図示なし)の集音範囲も撮影範囲等に連動させることで被写体から発せられる音にも基づいて各種制御を実現したり、タグIDに基づいて被写体の追尾等を実現してもよい。
 また、図4を用いて説明した撮影装置100の少なくとも一部の構成要素は、図22に示した統合制御ユニット7600のためのモジュール(例えば、一つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。あるいは、図4を用いて説明した撮影装置100が、図22に示した車両制御システム7000の複数の制御ユニットによって実現されてもよい。
  <7.まとめ>
 以上で説明してきたように、本開示の第1の実施形態に係る撮影装置100は、自装置の撮影範囲に対応する通信範囲を有し、撮影範囲と通信範囲とを連動させることで、撮影範囲に位置するタグ装置300と無線通信を行い、タグIDを取得する。そして、撮影装置100は、当該タグIDおよびユーザによる事前設定に基づいて撮影制御を行う。これによって、ユーザは、撮影装置100に所望の撮影制御をさせることができる。
 また、本開示の第2の実施形態は、検出されたタグIDと、検出された無線信号の受信状況に基づいて、複数の撮影装置100によって生成される撮影データの切り替えを行うことができる。また、本開示の第3の実施形態は、検出されたタグIDと無線信号の受信状況だけでなく、被写体から発せられる音にも基づいて、複数の撮影装置100によって生成される撮影データの切り替えを行うことができる。さらに、本開示の第4の実施形態は、検出されたタグIDに基づいて被写体10の追尾を行うことができる。以上の各実施形態によって、撮影に伴うユーザの負荷が低減され得る。
 また、応用例として、本開示に係る技術が自動車等の移動体に適用されてもよい。より具体的には、本開示に係る技術が適用された自車両が撮影範囲と通信範囲とを連動して制御することで、歩行者または他車両等に装着されたタグ装置300を適切に検出し、検出結果に基づいて自車両の走行制御または撮影制御等を実現することができる。
 以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
 また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
 なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
 撮影を行う撮影部と、
 前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行う通信部と、
 前記通信により取得された前記外部装置に関する情報および前記外部装置に関する情報に対応付けられた事前設定に基づいて前記撮影に関する処理を制御する撮影制御部と、を備える、
 撮影装置。
(2)
 前記事前設定は、前記撮影装置と通信可能な撮影制御装置へのユーザ入力に基づいて行われる、
 前記(1)に記載の撮影装置。
(3)
 前記撮影範囲と前記通信範囲とを連動制御させる制御部をさらに備える、
 前記(1)または(2)に記載の撮影装置。
(4)
 前記制御部は、前記撮影範囲の拡大に連動して前記通信範囲を拡大させ、前記撮影範囲の縮小に連動して前記通信範囲を縮小させる、
 前記(3)に記載の撮影装置。
(5)
 前記制御部は、可変指向性アンテナ装置を制御することで前記通信範囲を制御する、
 前記(3)または(4)に記載の撮影装置。
(6)
 前記撮影範囲は、画角によって表され、
 前記通信範囲は、前記通信部を基準としたときの通信可能な角度によって表され、
 前記画角は、前記通信可能な角度より小さい、
 前記(1)から(5)のいずれか1項に記載の撮影装置。
(7)
 前記外部装置は、撮影される被写体に装着されるか、または、前記被写体に携帯される、
 前記(1)から(6)のいずれか1項に記載の撮影装置。
(8)
 前記撮影範囲または前記通信範囲に対応する集音範囲を有し、前記集音範囲に位置する前記被写体から発せられる音を集音する集音部をさらに備え、
 前記撮影制御部は、前記音にも基づいて前記撮影に関する処理を制御する、
 前記(7)に記載の撮影装置。
(9)
 前記集音範囲と、前記撮影範囲または前記通信範囲とを連動させる制御部をさらに備える、
 前記(8)に記載の撮影装置。
(10)
 前記制御部は、可変指向性マイクロホンを制御することで前記集音範囲を制御する、
 前記(9)に記載の撮影装置。
(11)
 前記通信における無線信号の到来方向および受信強度に基づいて前記外部装置の位置を推定する位置推定部をさらに備え、
 前記撮影制御部は、前記外部装置の位置が前記撮影範囲内に含まれる場合に、前記撮影に関する処理を行う、
 前記(7)に記載の撮影装置。
(12)
 前記撮影制御部は、前記外部装置に関する情報および前記事前設定に基づいて、撮影開始もしくは撮影終了、所定の映像補正処理、画角またはズーム倍率を制御する、
 前記(11)に記載の撮影装置。
(13)
 前記撮影部は複数存在し、
 前記撮影制御部は、サービス提供に用いられる撮影データを撮影する撮影部の切り替えを制御する、
 前記(11)または(12)に記載の撮影装置。
(14)
 前記撮影制御部は、無線信号の受信強度の高さにも基づいて前記切り替えを制御する、
 前記(13)に記載の撮影装置。
(15)
 前記撮影制御部は、前記外部装置の位置に基づいて前記撮影範囲を制御する、
 前記(11)から(14)のいずれか1項に記載の撮影装置。
(16)
 前記撮影制御部は、前記外部装置の位置に前記撮影範囲を追随させる、
 前記(15)に記載の撮影装置。
(17)
 前記撮影により生成された撮影データと前記外部装置に関する情報とを対応付けて記録する記録部をさらに備える、
 前記(1)から(16)のいずれか1項に記載の撮影装置。
(18)
 前記外部装置に関する情報は、前記外部装置の識別情報または前記撮影についてのシーン情報を含む、
 前記(1)から(17)のいずれか1項に記載の撮影装置。
(19)
 前記外部装置に関する情報が前記外部装置の識別情報である場合、前記通信により取得された前記外部装置に関する情報に基づいて前記撮影についてのシーンを推定するシーン推定部をさらに備え、
 前記撮影制御部は、前記シーン推定部により推定されたシーンに基づいて前記撮影に関する処理を制御する、
 前記(18)に記載の撮影装置。
(20)
 撮影を行うことと、
 前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行うことと、
 前記通信により取得された前記外部装置に関する情報および前記外部装置に関する情報に対応付けられた事前設定に基づいて前記撮影に関する処理を制御することと、を有する、
 コンピュータにより実行される撮影方法。
(21)
 撮影を行うことと、
 前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行うことと、
 前記通信により取得された前記外部装置に関する情報および前記外部装置に関する情報に対応付けられた事前設定に基づいて前記撮影に関する処理を制御することと、を有する、
 をコンピュータに実現させるためのプログラム。
(22)
 撮影を行う撮影部と、
 前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行う通信部と、
 前記撮影範囲と前記通信範囲とを連動制御させる制御部と、を備える、
 撮影装置。
 100  撮影装置
 101  情報入力部
 102  制御部
 103  通信部
 104  撮影部
 105  記憶部
 110  可変指向性アンテナ装置
 111  アンテナ制御部
 112  受信情報処理部
 120  レンズ
 121  情報出力部
 130  拡大光学装置
 131  情報出力部
 200  撮影制御装置
 201  制御部
 202  入力部
 203  出力部
 204  通信部
 205  記憶部
 300  タグ装置
 301  制御部
 302  入力部
 303  出力部
 304  通信部
 305  記憶部
 400  スイッチャ
 500  中継装置
 600  可変指向性マイクロホン
 700  追尾装置

Claims (22)

  1.  撮影を行う撮影部と、
     前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行う通信部と、
     前記通信により取得された前記外部装置に関する情報および前記外部装置に関する情報に対応付けられた事前設定に基づいて前記撮影に関する処理を制御する撮影制御部と、を備える、
     撮影装置。
  2.  前記事前設定は、前記撮影装置と通信可能な撮影制御装置へのユーザ入力に基づいて行われる、
     請求項1に記載の撮影装置。
  3.  前記撮影範囲と前記通信範囲とを連動制御させる制御部をさらに備える、
     請求項1に記載の撮影装置。
  4.  前記制御部は、前記撮影範囲の拡大に連動して前記通信範囲を拡大させ、前記撮影範囲の縮小に連動して前記通信範囲を縮小させる、
     請求項3に記載の撮影装置。
  5.  前記制御部は、可変指向性アンテナ装置を制御することで前記通信範囲を制御する、
     請求項3に記載の撮影装置。
  6.  前記撮影範囲は、画角によって表され、
     前記通信範囲は、前記通信部を基準としたときの通信可能な角度によって表され、
     前記画角は、前記通信可能な角度より小さい、
     請求項1に記載の撮影装置。
  7.  前記外部装置は、撮影される被写体に装着されるか、または、前記被写体に携帯される、
     請求項1に記載の撮影装置。
  8.  前記撮影範囲または前記通信範囲に対応する集音範囲を有し、前記集音範囲に位置する前記被写体から発せられる音を集音する集音部をさらに備え、
     前記撮影制御部は、前記音にも基づいて前記撮影に関する処理を制御する、
     請求項7に記載の撮影装置。
  9.  前記集音範囲と、前記撮影範囲または前記通信範囲とを連動させる制御部をさらに備える、
     請求項8に記載の撮影装置。
  10.  前記制御部は、可変指向性マイクロホンを制御することで前記集音範囲を制御する、
     請求項9に記載の撮影装置。
  11.  前記通信における無線信号の到来方向および受信強度に基づいて前記外部装置の位置を推定する位置推定部をさらに備え、
     前記撮影制御部は、前記外部装置の位置が前記撮影範囲内に含まれる場合に、前記撮影に関する処理を行う、
     請求項7に記載の撮影装置。
  12.  前記撮影制御部は、前記外部装置に関する情報および前記事前設定に基づいて、撮影開始もしくは撮影終了、所定の映像補正処理、画角またはズーム倍率を制御する、
     請求項11に記載の撮影装置。
  13.  前記撮影部は複数存在し、
     前記撮影制御部は、サービス提供に用いられる撮影データを撮影する撮影部の切り替えを制御する、
     請求項11に記載の撮影装置。
  14.  前記撮影制御部は、無線信号の受信強度の高さにも基づいて前記切り替えを制御する、
     請求項13に記載の撮影装置。
  15.  前記撮影制御部は、前記外部装置の位置に基づいて前記撮影範囲を制御する、
     請求項11に記載の撮影装置。
  16.  前記撮影制御部は、前記外部装置の位置に前記撮影範囲を追随させる、
     請求項15に記載の撮影装置。
  17.  前記撮影により生成された撮影データと前記外部装置に関する情報とを対応付けて記録する記録部をさらに備える、
     請求項1に記載の撮影装置。
  18.  前記外部装置に関する情報は、前記外部装置の識別情報または前記撮影についてのシーン情報を含む、
     請求項1に記載の撮影装置。
  19.  前記外部装置に関する情報が前記外部装置の識別情報である場合、前記通信により取得された前記外部装置に関する情報に基づいて前記撮影についてのシーンを推定するシーン推定部をさらに備え、
     前記撮影制御部は、前記シーン推定部により推定されたシーンに基づいて前記撮影に関する処理を制御する、
     請求項18に記載の撮影装置。
  20.  撮影を行うことと、
     前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行うことと、
     前記通信により取得された前記外部装置に関する情報および前記外部装置に関する情報に対応付けられた事前設定に基づいて前記撮影に関する処理を制御することと、を有する、
     コンピュータにより実行される撮影方法。
  21.  撮影を行うことと、
     前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行うことと、
     前記通信により取得された前記外部装置に関する情報および前記外部装置に関する情報に対応付けられた事前設定に基づいて前記撮影に関する処理を制御することと、を有する、
     をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  22.  撮影を行う撮影部と、
     前記撮影が行われる撮影範囲に対応する通信範囲を有し、前記通信範囲内に位置する外部装置と通信を行う通信部と、
     前記撮影範囲と前記通信範囲とを連動制御させる制御部と、を備える、
     撮影装置。
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