WO2018179688A1 - 色変換素子および照明装置 - Google Patents

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Abstract

色変換素子(4)は、少なくとも一種類の蛍光体(蛍光体粒子(451))を含む蛍光体層(45)と、蛍光体層(45)が1つの主面(411)側に配置された基板(41)と、蛍光体層(45)と基板(41)との間に介在して蛍光体層(45)と基板(41)とを金属ナノ接合するための接合部(43)とを備え、接合部(43)における蛍光体層(45)側の第一主面(431)には、複数の凸部(432)と、複数の凸部(432)の間である凹部(433)とからなる凹凸構造(434)が形成されている。

Description

色変換素子および照明装置
 本発明は、基板上に蛍光体層が積層された色変換素子およびこれを備える照明装置に関する。
 例えば、プロジェクタなどの投影装置に用いられる蛍光体ホイール(色変換素子)においては、放熱性を高めるべく、蛍光体層と基板とを金属接合した技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2015-230760号公報
 ところで、色変換素子の製造時においては、板状の蛍光体層を基板に金属接合する場合がある。このとき、金属接合時の熱が蛍光体層と基板とに伝わるが、両者の熱膨張係数の差によって、色変換素子に反りが生じたり、金属接合部にクラック又は剥離が発生したりと、不具合が発生するおそれがあった。
 そこで本発明の目的は、金属接合を起因とした不具合の発生を抑制することである。
 本発明の一態様に係る色変換素子は、少なくとも一種類の蛍光体を含む蛍光体層と、蛍光体層が1つの主面側に配置された基板と、蛍光体層と基板との間に介在して蛍光体層と基板とを金属ナノ接合するための接合部とを備え、接合部における蛍光体層側の第一主面と、基板側の第二主面との少なくとも一方には、複数の凸部と、複数の凸部の間である凹部とからなる凹凸構造が形成されている。
 本発明の一態様に係る照明装置は、上記色変換素子と、色変換素子の蛍光体を励起するための励起光を照射する光源部と、を備える。
 本発明によれば、金属接合を起因とした不具合の発生を抑制することができる。
図1は、実施の形態に係る照明装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、実施の形態に係る色変換素子の概略構成を示す断面図である。 図3は、実施の形態に係る凹凸構造の一部の概略構成を示す平面図である。 図4は、実施の形態に係る凹凸構造の変形例を示す平面図である。 図5は、実施の形態に係る凹凸構造の変形例を示す平面図である。 図6は、実施の形態に係る色変換素子の製造方法の第一工程を示す断面図である。 図7は、実施の形態に係る色変換素子の製造方法の第二工程を示す断面図である。 図8は、実施の形態に係る色変換素子の製造方法の第三工程を示す断面図である。 図9は、実施の形態に係る色変換素子の製造方法の第四工程を示す断面図である。 図10は、変形例1に係る色変換素子の概略構成を示す断面図である。 図11は、変形例2に係る色変換素子の概略構成を示す断面図である。 図12は、変形例3に係る色変換素子の概略構成を示す断面図である。 図13は、変形例4に係る色変換素子の概略構成を示す断面図である。 図14は、変形例5に係る色変換素子の概略構成を示す断面図である。 図15は、変形例6に係る色変換素子の概略構成を示す断面図である。
 以下では、本発明の実施の形態に係る色変換素子及び照明装置について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態等は、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
 また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
 以下、実施の形態について説明する。
 [照明装置]
 まず、実施の形態に係る照明装置について説明する。
 図1は、実施の形態に係る照明装置1の概略構成を示す模式図である。
 図1に示すように、照明装置1は、光源部2と、導光部材3と、色変換素子4とを備える。
 光源部2は、レーザー光を発生させ、例えば光ファイバーなどの導光部材3を介して色変換素子4にレーザー光を供給する装置である。例えば、光源部2は、青紫~青色(430~490nm)の波長のレーザー光を放射する半導体レーザー素子である。
 色変換素子4は、導光部材3から伝送され、当該色変換素子4の表面側から照射されたレーザー光を励起光として、白色光を表面側に放射する発光素子である。
 [色変換素子]
 以下、色変換素子4について詳細に説明する。
 図2は、実施の形態に係る色変換素子4の概略構成を示す断面図である。
 図2に示すように、色変換素子4は、基板41と、第一電極層42と、接合部43と、第二電極層44と、蛍光体層45とを備えている。
 基板41は、平面視形状が例えば矩形状或いは円形状の基板である。そして基板41は、蛍光体層45よりも熱伝導率の高い基板である。これにより、蛍光体層45から伝導した熱を基板41から効率的に放熱できるようになっている。具体的には、基板41は、Cu、Alなどの金属材料から形成されている。なお、基板41は、蛍光体層45よりも熱伝導率が高いのであれば、金属材料以外から形成されていてもよい。金属材料以外の材料としては、ガラス、サファイアなどが挙げられる。また、より放熱性を高めるべく、基板41に対して、例えば鏡面ヒートシンクなどのヒートシンクを当接して取り付けていてもよい。
 第一電極層42は、基板41における蛍光体層45側の主面411に積層されている。第一電極層42は、例えばAu、Ag、Ni、Pd、Tiなどの金属材料から形成されている。第一電極層42は、例えばスパッタリング、メッキなどの周知の製膜方法によって、基板41の主面411に金属材料を製膜することにより形成されている。
 接合部43は、蛍光体層45と基板41との間に介在して、蛍光体層45と基板41とを金属ナノ接合するための接合部である。具体的には、接合部43は、第一電極層42における蛍光体層45側の主面421に積層されている。接合部43は、金属ナノ接合が可能な金属材料により形成されている。例えば、接合部43は、金属ナノ粒子が焼結されることで形成されている。金属ナノ粒子としては、例えば銀ナノ粒子、銅ナノ粒子などが挙げられる。銀ナノ粒子、銅ナノ粒子などを用いる場合においては、入手も容易であり、放熱性も優れている。
 そして、接合部43における蛍光体層45側の第一主面431には、複数の凸部432と、複数の凸部432の間である複数の凹部433とからなる凹凸構造434が、第一主面431の全体に形成されている。
 図3は、実施の形態に係る凹凸構造434の一部の概略構成を示す平面図である。図3においては、凹部433に網掛けを施している。図3に示すように、凹凸構造434における複数の凸部432は、接合部43の第一主面431に対して規則性を持って配置されている。具体的には、複数の凸部432は、マトリクス状に配置されている。そして、複数の凸部432の間隔H1は、数十~数百ナノメートルオーダーである。具体的には間隔H1は100μmである。
 そして、凹凸構造434の複数の凸部432の間である凹部433も、第一主面431に対して規則性を持って配置されている。具体的には、凹部433は、平面視において格子状に形成されている。格子状の凹部433は、断面視においては、複数の凹部として見ることができるが、平面視においては、複数の凹部433の間を連続して網羅しており、全体として一つの凹部として見ることができる。この凹部433内は、空隙となっている。
 なお、複数の凸部432は、第一主面431内において所定の規則性を持って配置されているのであれば如何様に配置されていてもよい。
 図4及び図5は、実施の形態に係る凹凸構造の変形例を示す平面図である。マトリクス状以外の規則性を持つ配置例としては、図4に示すような複数の凸部432aが縞状に配置されている構造、図5に示すような複数の凸部432bが多重環状に配置されている構造などが挙げられる。図4及び図5に示すように、複数の凸部432a、432bの間をなす凹部433a、433bは、各凸部432a、432bに分断されているので、平面視においても複数の凹部として見ることができる。
 図2に示すように、第二電極層44は、蛍光体層45の第一主面431に積層されている。具体的には、第二電極層44は、凹部433を埋めないように、複数の凸部432の先端面に積層されている。第二電極層44は、例えばAu、Ag、Ni、Pd、Tiなどの金属材料から形成されている。第二電極層44は、例えばスパッタリング、メッキなどの製膜方法によって、蛍光体層45の主面452に金属材料を製膜することにより形成されている。
 蛍光体層45は、第一電極層42、接合部43及び第二電極層44を介して基板41の主面411側に配置されている。蛍光体層45は、平面視形状が基板41と同じ形状に形成されている。また、蛍光体層45は、例えば、レーザー光によって励起されて蛍光を発する蛍光体の粒子(蛍光体粒子451)を分散状態で備えており、レーザー光の照射により蛍光体粒子451が蛍光を発する。このため、蛍光体層45の外方の主面が発光面となる。
 本実施の形態の場合、蛍光体層45は白色光を放射するものであり、レーザー光の照射によって赤色を発光する第一蛍光体、青色を発光する第二蛍光体、緑色を発光する第三蛍光体の3種類の蛍光体粒子が適切な割合で含まれている。
 蛍光体の種類および特性は特に限定されるものではないが、比較的高い出力のレーザー光が励起光となるため、熱耐性が高いものが望ましい。また、蛍光体を分散状態で保持する基材の種類は特に限定されるものではないが、励起光の波長および蛍光体から発光する光の波長に対して透明性の高い基材であることが望ましい。具体的には、ガラス又はセラミックなどからなる基材が挙げられる。また、蛍光体層45は、1種類の蛍光体による多結晶体又は単結晶体であってもよい。
 次に、色変換素子4の製造方法について説明する。図6~図9は、実施の形態に係る色変換素子4の製造方法の一工程を示す断面図である。
 図6に示すように、まず、第一電極層42が積層された基板41を準備するとともに、スクリーン印刷用の枠体80を準備する。枠体80の開口部には、複数の凸部432に対応した複数の孔(図示省略)を有するマスク81が、引っ張った状態で固定されている。
 次に、図7に示すように、枠体80を基板41上に重ね合わせ、枠体80にペースト状の銀ナノ粒子90を設置する。そして、銀ナノ粒子90がマスク81上で伸ばされるようにスキージ82をスライドさせる。これにより、マスク81の複数の孔から銀ナノ粒子90が押し出されて、第一電極層42上に塗布される。
 次に、図8に示すように、枠体80を基板41から離間させると、基板41上には、銀ナノ粒子90からなる接合部43が形成される。このとき、マスク81の複数の孔によって、接合部43の第一主面431には、凹凸構造434が形成される。
 次に、図9に示すように、第二電極層44が積層された蛍光体層45を準備し、第二電極層44が接合部43の第一主面431に接触するように、蛍光体層45を基板41に押さえつける。このときの押圧力を調整することで、接合部43の複数の凸部432の圧縮変形量が調整される。つまり、接合部43の第一主面431と、第二電極層44との接触面積を調整することができる。
 次いで、第一電極層42及び第二電極層44に電流を印加することで、接合部43を加熱する。これにより、接合部43は焼結されて、第一電極層42及び第二電極層44を介して、基板41と蛍光体層45とを金属ナノ接合する。この加熱時においては、接合部43に対して熱応力が作用するが、当該熱応力による接合部43の変形が凹部433によって緩和されるので、接合部43全体の熱変形を抑えることができる。
 そして、金属ナノ接合後には、基板41を所望の形状に切断することで、図2に示す色変換素子4が完成する。
 [照明装置の動作]
 次に、照明装置1の動作について説明する。
 光源部2から導光部材3を介してレーザー光が色変換素子4の蛍光体層45に照射されると、一部のレーザー光は直接蛍光体粒子451に当たる。また、蛍光体粒子451に直接当たらなかった一部のレーザー光は、第二電極層44で反射され、蛍光体粒子451に当たる。蛍光体粒子451に到達したレーザー光は、蛍光体粒子451によって白色光に変換されて、放射される。蛍光体粒子451から放射された白色光の一部は、蛍光体層45から直接外方に放出される。また、蛍光体粒子451から放射された光のその他の一部は、第二電極層44で反射されることで、蛍光体層45から外方へ放出される。
 レーザー光の照射中においては、蛍光体粒子451は発熱するが、その熱は、第二電極層44、接合部43及び第一電極層42を介して、基板41に伝わって放熱される。このとき、接合部43に対して熱応力が作用するが、当該熱応力による接合部43の熱変形が凹部433によって緩和されるので、接合部43全体の熱変形を抑えることができる。これにより、接合界面に発生するクラック及び剥離の発生を抑制することができる。
 [効果など]
 以上のように、本実施の形態によれば、色変換素子4は、少なくとも一種類の蛍光体(蛍光体粒子451)を含む蛍光体層45と、蛍光体層45が1つの主面411側に配置された基板41と、蛍光体層45と基板41との間に介在して蛍光体層45と基板41とを金属ナノ接合するための接合部43とを備え、接合部43における蛍光体層45側の第一主面431には、複数の凸部432と、複数の凸部432の間である凹部433とからなる凹凸構造434が形成されている。
 また、照明装置1は、上記色変換素子4と、色変換素子4の蛍光体を励起するための励起光を照射する光源部2と、を備える。
 この構成によれば、接合部43における蛍光体層45側の第一主面431が、凹凸構造434を有しているので、接合部43に熱応力が作用したとしても凹凸構造434の凹部433によって接合部43の熱変形を抑制することができる。これにより、熱応力を起因としたクラック及び剥離の発生を抑制することができる。したがって、金属接合を起因とした不具合の発生を抑制することができる。
 また、複数の凸部432は、第一主面431に対して規則性を持って配置されている。
 この構成によれば、第一主面431に対して規則性を持って複数の凸部432が配置されているので、接合部43に作用する熱応力をばらつきなく分散させることができる。したがって、接合部43の熱変形をより抑制することができる。
 また、凹凸構造434は、第一主面431の全体に形成されている。
 この構成によれば、第一主面431の全体に凹凸構造434が形成されているので、第一主面431の全体にわたって熱応力を抑制することができる。したがって、接合部43の熱変形をより抑制することができる。
 [変形例1]
 図10は、変形例1に係る色変換素子4Aの概略構成を示す断面図であり、具体的には図2に対応した図である。なお、以降の説明においては、上記実施の形態に係る色変換素子4と同等の部分には同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
 図10に示すように、変形例1の色変換素子4Aは、上記実施の形態の色変換素子4に対して密着層46及び反射層47を追加したものである。
 密着層46及び反射層47は積層された状態で、蛍光体層45と第二電極層44との間に介在している。具体的には、密着層46が蛍光体層45側であり、反射層47が第二電極層44側である。
 密着層46は、蛍光体層45における基板41側の主面452に積層されている。密着層46は、透光性を有する化合物から形成されており、蛍光体層45と反射層47とに密着している。密着層46は、例えばスパッタリング、メッキなどの周知の製膜方法によって、蛍光体層45の主面452に化合物を製膜することにより形成されている。具体的に、密着層46をなす化合物としては、酸化物、ハロゲン化物、窒化物、フッ化物などが挙げられる。酸化物としては、例えば、ITO、IZO、Alなどの金属酸化物が挙げられる。金属酸化物を用いることにより、蛍光体層45と反射層47との両者に対する密着性を高めることが可能である。
 反射層47は、密着層46における基板41側の主面461に積層されている。反射層47は、レーザー光と、蛍光体粒子451から放射された光とを反射する。このため、反射層47は、レーザー光と、蛍光体粒子451から放射された光とに対して反射率の高い材料により形成されている。具体的に、反射率の高い材料としては、Ag、Alなどの金属材料である。反射層47は、例えばスパッタリング、メッキなどの周知の製膜方法によって、密着層46の主面461に金属材料を製膜することにより形成されている。また、これらの金属材料から形成された層に対して、例えば誘電体多層膜などの増反射膜を製膜してもよい。そして、反射層47における基板41側の主面471には、第二電極層44が積層されている。具体的には、第二電極層44は、例えばスパッタリング、メッキなどの製膜方法によって、反射層47における主面471に金属材料を製膜することにより形成されている。
 このように、蛍光体層45に対しては透光性の密着層46を介して反射層47が積層されているので、蛍光体粒子451から発せられた白色光を反射層47で反射させて、蛍光体層45の外方へと放出することができる。つまり、反射層47がなければ第二電極層44及び接合部43で吸収され得る白色光を、反射層47によって外方へと放出することができるので、発光効率を高めることができる。また、白色光を吸収することによる発熱も抑制することができる。
 ここで、蛍光体層45に対して反射層47を直接積層した場合では、反射層47と蛍光体層45との間に微小な隙間が形成される場合がある。このような微小な隙間があると蛍光体層45から基板41への伝熱性が弱まってしまう。しかしながら、変形例1では、蛍光体層45と反射層47とが密着層46に密着しているので、隙間を起因とした伝熱性の低下を抑制することができる。したがって、放熱効率を高めることができる。
 [変形例2]
 次に、本実施の形態に係る変形例2について説明する。
 図11は、変形例2に係る色変換素子4Bの概略構成を示す断面図であり、具体的には図2に対応した図である。
 上記変形例1では、蛍光体粒子451が蛍光体層45の全体に概ね均等に分散している場合を例示したが、この変形例2では、蛍光体粒子451が蛍光体層45bにおける基板41側に配置された色変換素子4Bについて説明する。
 図11に示すように、蛍光体層45bは、二層構造になっており、例えばガラスなどの透過性の板材からなる第一層455に対して、多数の蛍光体粒子451を含有する無機バインダ456を積層することで第二層457を形成している。第二層457が基板41側に配置され、第一層455が基板41とは反対側に配置されることにより、蛍光体粒子451が蛍光体層45bにおける基板41側に配置されている。
 このように、蛍光体粒子451が蛍光体層45bにおける基板41側に偏って配置されているので、いずれの蛍光体粒子451と基板41との間隔を狭めることができる。このため、基板41側に効率的に伝熱することができる。
 また、蛍光体層45bが二層構造であるので、蛍光体粒子451を含有する第二層457を第一層455で保護することも可能である。
 なお、蛍光体層45bを二層構造にしなくとも、蛍光体層を形成する際に、当該蛍光体層の一方の主面側に蛍光体粒子を凝集させて、当該主面を基板41側に配置してもよい。
 [変形例3]
 次に、本実施の形態に係る変形例3について説明する。
 図12は、変形例3に係る色変換素子4Cの概略構成を示す断面図であり、具体的には図2に対応した図である。
 図12に示すように、変形例3の色変換素子4Cは、上記実施の形態の色変換素子4に貫通孔5を追加したものである。具体的には、色変換素子4Cには、基板41、第一電極層42、接合部43及び第二電極層44に対して、基板41の主面411の法線方向に連続する貫通孔5が形成されている。この貫通孔5には、蛍光体層45の蛍光体粒子451を励起させるため、基板41側から入射する励起光(レーザー光)の光路とすることができる。これにより、励起光の進行方向に白色光を放出することができる。また、基板41の背面側に光源部2および導光部材3を配置することができるので、照明装置1全体をコンパクトにすることができる。
 なお、変形例3では、基板41の主面411の法線方向に貫通孔5が連続している場合を例示して説明したが、主面411に交差する方向ならば如何なる方向に貫通孔5が連続していてもよい。
 [変形例4]
 次に、本実施の形態に係る変形例4について説明する。
 図13は、変形例4に係る色変換素子4Dの概略構成を示す断面図であり、具体的には図2に対応した図である。
 図13に示すように、変形例4の色変換素子4Dは、上記変形例3の色変換素子4Cに対して反射層48を追加したものである。具体的には反射層48は、蛍光体層45における基板41側の主面452に対して、貫通孔5を覆うように積層されている。つまり、反射層48は、蛍光体層45と第二電極層44との間に介在している。そして、反射層48は、レーザー光を透過し、かつ蛍光体粒子451から放射された光を反射するダイクロイックミラーであり、例えば誘電体多層膜である。
 このような反射層48が色変換素子4Dに設けられているので、貫通孔5から入射したレーザー光を遮らず蛍光体層45に進入させることができる。また、蛍光体粒子451から発せられた白色光を反射層48で反射させて、蛍光体層45の外方へと放出することができる。つまり、反射層48がなければ第二電極層44及び接合部43で吸収され得る白色光を、反射層48によって外方へと放出することができるので、発光効率を高めることができる。また、白色光を吸収することによる発熱も抑制することができる。
 [変形例5]
 次に、本実施の形態に係る変形例5について説明する。
 図14は、変形例5に係る色変換素子4Eの概略構成を示す断面図であり、具体的には図2に対応した図である。
 図14に示すように、変形例5の色変換素子4Bは、変形例4の色変換素子4Dに対して反射抑制層49を追加したものである。具体的には反射抑制層49は、反射層48における基板41側の主面481に対して、貫通孔5を覆うように積層されている。反射抑制層49は、レーザー光が透過し、かつ当該透過したレーザー光が反射層48の主面481で反射することを抑制する。反射抑制層49としては、例えばARコート層が挙げられる。ARコート層は、反射層48よりも屈折率の低い材料により形成されている。
 このような反射抑制層49が設けられているので、貫通孔5から入射したレーザー光が反射層48の主面481で反射して戻り光となってしまうことを抑制することができ、発光効率を高めることができる。なお、反射抑制層49は、反射層48の主面481における貫通孔5を覆う領域のみに設けてもよいし、レーザー光が照射される領域にのみ設けてもよい。
 [変形例6]
 次に、本実施の形態に係る変形例6について説明する。
 図15は、変形例6に係る色変換素子4Fの概略構成を示す断面図であり、具体的には図2に対応した図である。
 図15に示すように、変形例6の色変換素子4Fは、上記実施の形態の色変換素子4と比べて、凹凸構造の形成箇所が異なっている。具体的には、色変換素子4Fの凹凸構造434fは、接合部43における基板41側の第二主面435の全体に形成されている。凹凸構造434fの複数の凸部432fは、第二主面435に対して規則性を持って配置されている。換言すると、凹凸構造434の複数の凸部432fの間である凹部433fも第二主面435に対して規則性を持って配置されている。
 なお、接合部の第一主面及び第二主面のそれぞれに凹凸構造を形成することも可能である。
 [その他の実施の形態]
 以上、本発明に係る照明装置について、上記実施の形態および各変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態および各変形例に限定されるものではない。
 上記実施の形態および各変形例では、色変換素子4が照明装置1に適用された場合を例示して説明したが、色変換素子4は、その他の照明系に用いることも可能である。その他の照明系としては、例えば、プロジェクタ、車載用ヘッドライト等が挙げられる。プロジェクタに適用される場合、色変換素子4は蛍光体ホイールとして用いられる。
 また、蛍光体層45における主面452とは反対側の面、つまり光出射側の面に対して、例えばARコート層などの反射抑制層を積層してもよい。これにより、光取り出し効率を高めることが可能である。
 また、上記実施の形態では、凹凸構造434がスクリーン印刷によって形成される場合を例示した。この凹凸構造434をスクリーン印刷以外の手法によって形成することも可能である。その他の手法としては、ナノインプリントなどが挙げられる。
 また、上記実施の形態及び変形例6では、凹凸構造434、434fの複数の凸部432、432fが接合部43の第一主面431または第二主面435に対して規則性を持って配置されている場合を例示したが、複数の凸部は離散的に配置されているのであれば規則性を持っていなくてもよい。
 また、上記実施の形態及び変形例6では、凹凸構造434、434fが接合部43の第一主面431または第二主面435の全体に形成されている場合を例示した。しかし、凹凸構造は、接合部における第一主面及び第二主面の一方の一部に形成されていればよい。
 また、上記実施の形態では、第一電極層42及び第二電極層44を備える色変換素子4を例示して説明したが、第一電極層42及び第二電極層44はなくても接合部43を焼結させて金属ナノ接合することは可能である。
 その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態および各変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 照明装置
2 光源部
4、4A、4B、4C、4D、4E、4F 色変換素子
41 基板
43 接合部
45、45b 蛍光体層
411 主面
431 第一主面
432、432a、432b、432f 凸部
433、433a、433b、433f 凹部
434、434f 凹凸構造
435 第二主面
451 蛍光体粒子(蛍光体)

Claims (5)

  1.  少なくとも一種類の蛍光体を含む蛍光体層と、
     前記蛍光体層が1つの主面側に配置された基板と、
     前記蛍光体層と前記基板との間に介在して前記蛍光体層と前記基板とを金属ナノ接合するための接合部とを備え、
     前記接合部における前記蛍光体層側の第一主面と、前記基板側の第二主面との少なくとも一方には、複数の凸部と、前記複数の凸部の間である凹部とからなる凹凸構造が形成されている
     色変換素子。
  2.  前記複数の凸部は、前記第一主面または前記第二主面に対して規則性を持って配置されている
     請求項1に記載の色変換素子。
  3.  前記凹凸構造は、前記第一主面及び前記第二主面の少なくとも一方の全体に形成されている
     請求項1に記載の色変換素子。
  4.  さらに、
     前記基板と前記接合部との間に介在した第一電極層と、
     前記蛍光体層と前記接合部との間に介在した第二電極層と、を有する
     請求項1~3のいずれか一項に記載の色変換素子。
  5.  請求項1~4のいずれか一項に記載の色変換素子と、
     前記色変換素子の前記蛍光体を励起するための励起光を照射する光源部と、を備える
     照明装置。
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