WO2018164112A1 - 交通システム、および交通利用管理方法 - Google Patents
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Abstract
実施形態の交通システムは、交通機関の利用開始時に使用される第1の装置は、端末装置に対して自装置の識別情報である第1識別情報がエンコードされた画像を表示部に表示させ、サーバ装置から受信した利用開始可否情報に基づいて利用者の利用開始判定を行う。利用終了時に使用される第2の装置は、読取部に端末装置に表示された画像から利用終了用情報を読み取らせ、利用終了用情報と利用終了用情報による利用終了を許可することを要求する利用終了許可要求情報に基づいて利用終了判定を行う。サーバ装置は、端末装置、第1の装置および第2の装置と通信する第3の通信部が、第1識別情報を含む利用開始要求情報を受信するのに応じて、利用開始可否情報を第1の装置に送信し、利用終了許可要求情報を第2の装置に送信する。
Description
本発明の実施形態は、交通システム、および交通利用管理方法に関する。
従来、自動改札機を通過するのに必要な各種情報がエンコードされたQRコード(登録商標)などの画像を、端末装置の表示画面に表示させたものを乗車券として利用する技術が知られている。自動改札機の側では、画像をカメラなどで撮像し、画像解析によって各種情報を読み取って通過可否の判定を行う。この技術においては、乗車情報を事前に予約する必要があったり、予約をするための操作が煩雑であったりするため、利用者にとって利便性が低い場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、利用者にとっての利便性を向上させることができる交通システム、および交通利用管理方法を提供することである。
実施形態の交通システムは、第1の装置と、第2の装置と、サーバ装置とを持つ。第1の装置は交通機関の利用開始時に使用される。第1の装置は、表示部と第1の通信部と利用開始判定部とを持つ。表示部は、利用者の端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第1識別情報がエンコードされた画像を表示する。第1の通信部は、前記サーバ装置と通信する。利用開始判定部は、前記第1の通信部が前記サーバ装置から受信した利用開始可否情報に基づいて前記利用者が交通機関の利用を開始することができるか否かの利用開始判定を行う。第2の装置は、前記交通機関の利用終了時に使用される。第2の装置は、読取部と第2の通信部と利用終了判定部とを持つ。読取部は、前記端末装置に表示された画像から前記交通機関の利用の終了を示す利用終了用情報を読み取る。第2の通信部は、サーバ装置と通信する。利用終了判定部は、前記読取部により読み取られた利用終了用情報と前記第2の通信部が前記サーバ装置から受信した前記利用終了用情報による前記交通機関の利用終了を許可することを要求する利用終了可要求情報とに基づいて前記利用者が前記交通機関の利用を終了することができるか否かの利用終了判定を行う。サーバ装置は、第3の通信部と制御部とを持つ。第3の通信部は、前記端末装置、前記第1の装置および前記第2の装置と通信する。制御部は、前記第3の通信部が、前記端末装置によって前記表示部から読み取られた前記第1識別情報を含む利用開始要求情報を前記端末装置から受信するのに応じて、利用開始可否情報を前記第1の装置に送信するように前記第3の通信部を制御すると共に、前記利用終了許可要求情報を前記第2の装置に送信するように前記第3の通信部を制御する。
以下、実施形態の交通システム、および交通利用管理方法を、図面を参照して説明する。実施形態の交通システムは、例えば鉄道やバスなどの公共交通機関において、駅の入出場やバスの乗降車の管理を行うシステムである。以下の説明では、交通システムが鉄道駅において適用される例について説明する。
[全体構成]
各実施形態において共通の構成から説明する。図1は、第1の実施形態における改札システム1を示す図である。改札システム1は、例えば、A駅システム10Aと、B駅システム10Bと、センタサーバ装置70と、決済サーバ装置90と、端末装置100とを備える。なお、改札システム1は、A駅システム10A、およびB駅システム10Bの他に、複数の駅システムを含んでもよい。以下、A駅システム10Aと、B駅システム10Bとを区別しない場合は、単に「駅システム10」と称する。また、図示する例では、A駅システム10Aに含まれる構成を符号の末尾に「A」を付し、B駅システム10Bに含まれる構成を符号の末尾に「B」を付して示している。いずれの駅システムに含まれる構成であるか区別しない場合は、「A」または「B」を省略して示す。
各実施形態において共通の構成から説明する。図1は、第1の実施形態における改札システム1を示す図である。改札システム1は、例えば、A駅システム10Aと、B駅システム10Bと、センタサーバ装置70と、決済サーバ装置90と、端末装置100とを備える。なお、改札システム1は、A駅システム10A、およびB駅システム10Bの他に、複数の駅システムを含んでもよい。以下、A駅システム10Aと、B駅システム10Bとを区別しない場合は、単に「駅システム10」と称する。また、図示する例では、A駅システム10Aに含まれる構成を符号の末尾に「A」を付し、B駅システム10Bに含まれる構成を符号の末尾に「B」を付して示している。いずれの駅システムに含まれる構成であるか区別しない場合は、「A」または「B」を省略して示す。
また、駅システム10は、例えば、駅サーバ20や複数の自動改札機30(30A-1~30A-N(「N」は任意の自然数)、および30B-1~30B-N)の他、券売機、駅務機器等を備える。駅サーバ20は、ネットワークNWを介してセンタサーバ装置70から取得した情報を、専用線を介して自動改札機30に送信したり、自動改札機30から専用線を介して取得した情報を、ネットワークNWを介してセンタサーバ装置70に送信したりする。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)、Wi-Fi網等を含む。
[自動改札機]
改札システム1における自動改札機30は、タイプαの自動改札機30αとタイプβの自動改札機30βとを含む。以下の各実施形態では、これらのうち一方または双方が使用される。
改札システム1における自動改札機30は、タイプαの自動改札機30αとタイプβの自動改札機30βとを含む。以下の各実施形態では、これらのうち一方または双方が使用される。
図2は、タイプαの自動改札機30αを上方から見た図である。自動改札機30αは、所定の情報がエンコードされたコードを表す画像を処理する自動改札機である。上記のコードは、例えば、QRコード等の二次元コードや、バーコード等の一次元コード等である。なお、上記のコードは、機械(自動改札機30)によって内容が認識可能であると共に、人が視認することによって内容が認識できないものであれば如何なる態様であってもよい。
自動改札機30αは、筐体31と、リーダ32と、通過センサ38-1から38-4と、上面表示部40と、正面表示部42と、扉44および45と、制御部50αとを備える。リーダ32は、「読取部」の一例である。
自動改札機30αのリーダ32は、例えば筐体31の一端に設けられる。リーダ32は、図2のa方向に通過しようとする利用者によって提示された画像にエンコードされた情報を読み取って、読み取った情報を制御部50αに出力する。
リーダ32は、例えば、接近検出センサと、光学読取部と、ライトとを備える。接近検出センサは、利用者が端末装置100の表示部に表示された画像をリーダ32に提示する際に、検出面に端末装置100が接近した場合に、物体が接近している旨を示す検出信号を制御部50αに出力する。これにより、接近検出センサは、端末装置100がリーダ32に提示されたことを検出する。接近検出センサは、例えば、赤外線センサやステレオカメラ等により実現される。
光学読取部は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を備えたカメラを含む。また、光学読取部は、バーコードリーダのように受光素子と増幅器、情報解読部(デコード部)等を備えるものであってもよい。
光学読取部は、利用者によって、リーダ32に提示された画像を撮像する。光学読取部は、撮像した画像を制御部50αに出力する。ライトは、光学読取部が画像を撮像する際に、画像に向けて光を照射する。
通過センサ38-1から38-4は、例えば自動改札機30αの通路側の側面に複数設けられる。複数の通過センサ38-1から38-4は、自動改札機30αにより形成された通路内の利用者を検出する。通過センサ38-1から38-4は、例えば赤外線センサや、光センサなどで実現される。通過センサ38-1から38-4は、対向する補機に設けられた通過センサと連携して通路内の利用者を検出するものであってもよい。なお、自動改札機30αは、任意の数の通過センサを備えてよい。以下、通過センサを他の通過センサと区別しない場合は、ハイフン(-)以下の符号を省略し、単に通過センサ38と表記する。
上面表示部40は、リーダ32に画像が提示された場合に、制御部50αによって処理された結果を表示する。正面表示部42は、図2のa方向に通過可能であるか否かを示すマークや図形、文字等を表示する。正面表示部42の表示内容または表示の有無は、制御部50αによって決定される。
自動改札機30αの制御部50αは、扉44および対向する補機の扉45を開放状態または閉止状態に制御することで、図2のa方向に通過しようとしている利用者の通過を許可または禁止する。
図3は、タイプβの自動改札機30βを上方から見た図である。以下、自動改札機30βを自動改札機30αとの相違点を中心に説明する。自動改札機30βは、自動改札機30βの情報(後述する改札機情報54)をエンコードしたコード(例えばQRコード)を含むコード画像をコード表示部46に表示させる自動改札機である。
自動改札機30βは、リーダ32に代えて、コード表示部46を備える。コード表示部46は、図3のa方向に通過しようとする利用者に対してコード画像を表示する。コード表示部46は、「画像を表示する表示部」の一例である。
図4は、自動改札機30αの機能構成を示す図である。自動改札機30αの制御部50αは、例えば、改札機側記憶部52と、画像処理部58と、改札処理部60と、通過制御部64と、改札機側通信部66とを備える。画像処理部58、改札処理部60、および通過制御部64は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムを実行することで実現されてよい。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアで実現されてもよい。改札処理部60は、「利用開始判定部」、「利用終了判定部」または「装置制御部」の一例である。改札機側通信部66は、「第1の通信部」または「第2の通信部」の一例である。
改札機側記憶部52は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SDカード等の不揮発性の記憶媒体と、RAM(Random Access Memory)、レジスタ等の揮発性の記憶媒体とによって実現される。改札機側記憶部52は、プロセッサが実行するプログラムや、改札機情報54、出場許可リスト56等を格納する。改札機情報54は、自動改札機30αが出場駅に設置されている場合には、省略されてもよい。また、出場許可リスト56は、自動改札機30αが出場駅に設置されている場合に用いられ、入場駅に設置されている場合には省略される。
図5は、改札機情報54および出場許可リスト56の内容を示す図である。改札機情報54は、交通機関の事業者名、自動改札機30が設置された自駅の識別情報(駅ID)、自動改札機30が設置された駅内の位置を示す情報(駅内位置情報)、自動改札機30の識別情報(改札機ID)、および利用者が通過する方向を示す入出場方向が互いに対応付けられた情報である。
出場許可リスト56は、当該自動改札機を出場することができる利用者IDの一覧情報である。利用者IDは、例えば、端末装置100において改札処理アプリ112を利用やダウンロード等する際に、アプリケーションサーバ装置によって発行された識別情報である。出場許可リスト56は、センタサーバ装置70により送信された情報である。改札処理部60は、出場許可リスト56に含まれる利用者IDを有する利用者の出場を許可する。利用者が自動改札機30を通過した後、改札処理部60によって、出場許可リスト56において出場した利用者の利用者IDは削除されたり、当該利用者IDに対して「出場済」の情報が対応付けられたりする。出場許可リスト56に含まれるそれぞれの利用者IDは、「出場許可要求情報(利用許可要求情報)」の一例である。
画像処理部58は、光学読取部により撮像された画像から得られる電子情報に対してデコード等の処理を行い、ビット列などで表されるコンピュータが認識可能な情報に変換する。電子情報とは、例えば、画像の画素情報を配列化した情報である。画像処理部58は、上記処理により二次元コードや、一次元コード等に符号化された情報の内容を読み取る。なお、このような画像解析の機能を、光学読取部が備えてもよい。
改札処理部60は、自動改札機30αが入場駅に設置されている場合、端末装置100に表示された画像から読み取った情報や、改札機側通信部66がセンタサーバ装置70から受信した情報に基づいて利用者の入場判定を行う。また、改札処理部60は、自動改札機30αが出場駅に設置されている場合、リーダ32により読み取られた出場用情報(例えば利用者ID)と、出場許可リスト56とに基づいて出場判定を行う。
通過制御部64は、改札処理部60の判定結果に基づいて、利用者の通過を許可、または禁止する制御を実行する。利用者の通過を禁止する制御をする場合、通過制御部64は、扉44、45を閉止状態にしたり、上面表示部40に通過を許可しないことを示す情報を表示させたりする。利用者の通過を許可する制御をする場合、通過制御部64は、扉44、45を開放状態にしたり、上面表示部40に通過を許可することを示す情報を表示させたりする。
改札機側通信部66は、センタサーバ装置70と通信する。改札機側通信部66は、制御部50の処理結果や、改札機側記憶部52に記憶された情報等をセンタサーバ装置70に送信する。
自動改札機30βの制御部50βについて、自動改札機30αの制御部50αとの相違点について説明する。図6は、自動改札機30βの機能構成を示す図である。自動改札機30βの制御部50βは、例えば、改札機側記憶部52と、改札処理部60と、コード生成部62と、通過制御部64と、改札機側通信部66とを備える。
改札機側記憶部52は、プロセッサが実行するプログラムや、改札機情報54等を格納する。改札処理部60は、自動改札機30βが入場駅に設置されている場合、端末装置100に表示された画像から読み取った情報や、改札機側通信部66がセンタサーバ装置70から受信した情報に基づいて利用者の入場判定を行う。改札処理部60は、自動改札機30βが出場駅に設置されている場合、改札機側通信部66がセンタサーバ装置70から受信した情報に基づいて利用者の出場判定を行う。コード生成部62は、改札機情報54をエンコードしたコード(例えばQRコード)を含むコード画像を生成し、生成したコード画像を上面表示部40に表示させる。
なお、自動改札機30βは、自動改札機30αが備える機能構成を備えてもよい。また、自動改札機30αまたは自動改札機30βは、ICカードに記憶された情報を処理可能な機能や、磁気券を処理可能な機能を備えてもよい。また、自動改札機30αまたは自動改札機30βは、利用者の一方向の通過のみ許可するものに限らず、主機と従機を備えることによって、利用者の双方向の通過を許可するものであってもよい。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、入場駅では自動改札機30β(第1の装置)が利用され、出場駅では自動改札機30α(第2の装置)が利用される。第1の実施形態では、入場時に端末装置100が、自動改札機30βのコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、出場時に自動改札機30αが、端末装置100のタッチパネル部102に表示された利用者IDをエンコードしたコード(例えばQRコード)を含むID画像から情報を読み取る。
第1の実施形態では、入場駅では自動改札機30β(第1の装置)が利用され、出場駅では自動改札機30α(第2の装置)が利用される。第1の実施形態では、入場時に端末装置100が、自動改札機30βのコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、出場時に自動改札機30αが、端末装置100のタッチパネル部102に表示された利用者IDをエンコードしたコード(例えばQRコード)を含むID画像から情報を読み取る。
自動改札機30βの改札処理部60は、利用者の端末装置100に対して改札機情報54(少なくとも自駅の識別情報である入場駅識別情報(第1識別情報))がエンコードされたコード画像をコード表示部46に表示させる。改札処理部60は、センタサーバ装置70と通信する改札機側通信部66がセンタサーバ装置70から受信した入場許可メッセージ(入場可否情報(利用開始可否情報))に基づいて利用者の入場判定を行う。
自動改札機30αの改札処理部60は、リーダ32により読み取られた利用者ID(出場用情報(利用終了用情報))と改札機側通信部66がセンタサーバ装置70から受信した出場許可リスト56(出場用情報による出場を許可することを要求する出場許可要求情報(利用終了許可要求情報))とに基づいて出場判定を行う。
[センタサーバ装置]
図7は、センタサーバ装置70の機能構成を示す図である。センタサーバ装置70は、例えば、センタサーバ側通信部72と、情報処理部74と、センタサーバ側記憶部80とを備える。センタサーバ側通信部72は、「第3の通信部」の一例である。情報処理部74は、「制御部」の一例である。
図7は、センタサーバ装置70の機能構成を示す図である。センタサーバ装置70は、例えば、センタサーバ側通信部72と、情報処理部74と、センタサーバ側記憶部80とを備える。センタサーバ側通信部72は、「第3の通信部」の一例である。情報処理部74は、「制御部」の一例である。
センタサーバ側通信部72は、自動改札機30、決済サーバ装置90、および端末装置100と通信する。情報処理部74は、センタサーバ側通信部72が、端末装置100によって自動改札機30の表示部から読み取られた入場駅識別情報を含む入場要求情報を端末装置100から受信するのに応じて、入場可否情報を利用者が入場する入場駅に設置された自動改札機30に送信するようにセンタサーバ側通信部72を制御する。また、情報処理部74は、出場用情報による出場を許可することを要求する出場許可要求情報を利用者が出場する出場駅に設置された自動改札機30に送信するようにセンタサーバ側通信部72を制御する(詳細は後述)。
センタサーバ側記憶部80は、情報処理部74により実行されるプログラムや、各駅に設定された自動改札機の識別情報(改札機ID)、運賃テーブル82、管理テーブル84等が記憶されている。運賃テーブル82は、駅や駅間の運賃が一覧となっている情報である。管理テーブル84については後述する。
[決済サーバ装置]
図8は、決済サーバ装置90の機能構成を示す図である。決済サーバ装置90は、例えば、決済サーバ側通信部92と、決済管理部94と、決済サーバ側記憶部96とを備える。決済サーバ側通信部92は、センタサーバ装置70と情報を送受信する。決済管理部94は、センタサーバ装置70の依頼に基づいて、決済処理を行い、決済サーバ側通信部92を用いて、決済処理の結果をセンタサーバ装置70に送信する。決済サーバ側記憶部96は、決済管理部94により実行されるプログラムや、決済情報98等が記憶されている。決済情報98とは、利用者の氏名や、決済の方法(例えばクレジットカードによる決済や、銀行口座による決済、電子マネーによる決済等)、決済方法に対応する情報(銀行口座番号や、クレジットカード番号等)である。
図8は、決済サーバ装置90の機能構成を示す図である。決済サーバ装置90は、例えば、決済サーバ側通信部92と、決済管理部94と、決済サーバ側記憶部96とを備える。決済サーバ側通信部92は、センタサーバ装置70と情報を送受信する。決済管理部94は、センタサーバ装置70の依頼に基づいて、決済処理を行い、決済サーバ側通信部92を用いて、決済処理の結果をセンタサーバ装置70に送信する。決済サーバ側記憶部96は、決済管理部94により実行されるプログラムや、決済情報98等が記憶されている。決済情報98とは、利用者の氏名や、決済の方法(例えばクレジットカードによる決済や、銀行口座による決済、電子マネーによる決済等)、決済方法に対応する情報(銀行口座番号や、クレジットカード番号等)である。
[端末装置]
図9は、端末装置100の構成の一例を示す図である。端末装置100は、例えば、タッチパネル部102と、端末側通信部104と、端末処理部106と、カメラ108と、端末側記憶部110とを備える。タッチパネル部102は、利用者による入力操作を受け付ける操作部と、画像を表示する表示部と、が一体として形成されている。なお、端末装置100は、タッチパネル部102に代えて(或いは、加えて)、例えば、ボタン、キーボード、マウス、マイク、タッチパネル等の操作部と、表示部とを備えてもよい。
図9は、端末装置100の構成の一例を示す図である。端末装置100は、例えば、タッチパネル部102と、端末側通信部104と、端末処理部106と、カメラ108と、端末側記憶部110とを備える。タッチパネル部102は、利用者による入力操作を受け付ける操作部と、画像を表示する表示部と、が一体として形成されている。なお、端末装置100は、タッチパネル部102に代えて(或いは、加えて)、例えば、ボタン、キーボード、マウス、マイク、タッチパネル等の操作部と、表示部とを備えてもよい。
端末側通信部104は、図示しない無線基地局により仲介されるセルラー網やWi-Fi網、専用回線、プロバイダ、インターネット等を介してセンタサーバ装置70と通信する。
端末処理部106は、CPU等のプロセッサが端末側記憶部110に記憶されたプログラム(例えば改札処理アプリ112)を実行することにより実現される。プログラムは、例えば、ネットワークNWを介してアプリケーションサーバからダウンロードされてもよいし、SDカードなどの可搬型記憶媒体に格納されたものが端末装置100にインストールされてもよい。利用者が、最初に改札処理アプリ112を利用またはダウンロード等する際に、利用者は、表示部に表示された画像において、タッチパネル部102を操作して、氏名の入力や、所定の処理を実行可能させるためのパスワード、鉄道の運賃の決済の方法の選択などの利用者登録を行う。利用者は、選択した決済方法に応じて、クレジットカード番号や、銀行口座の番号等の入力を行う。利用者登録された情報は、アプリケーションサーバを介して、センタサーバ装置70および決済サーバ装置90に送信され、各サーバ装置の記憶部に記憶される。なお、センタサーバ装置70が、アプリケーションサーバと同等の機能を有してもよい。
端末処理部106は、カメラ108により撮像された画像から得られる電子情報に対してデコード等の処理を行い、ビット列などで表されるコンピュータが認識可能な情報に変換する。端末処理部106は、上記処理によりQRコード等の二次元コードや、バーコード等の一次元コード等に符号化された情報の内容を読み取る。端末処理部106は、利用者IDをエンコードしたコード(例えばQRコード)を含むID画像を生成し、生成した画像をタッチパネル部102に表示させる。また、端末処理部106は、自動改札機30において行われる改札処理に伴う処理を行う。端末側記憶部110は、プロセッサが実行する改札処理アプリ112等のプログラムを格納する。
[改札システムの処理の概要]
図10は、入場時に改札システム1によって行われる処理の概要を示す図である。入場駅において、利用者は、所定の操作によって改札処理アプリ112を起動させると、改札処理アプリ112が起動することによって端末装置100のカメラがオン状態に制御される。この状態で、利用者が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像を撮像すると、端末処理部106は、コード画像にエンコードされた改札機情報54を取得する。
図10は、入場時に改札システム1によって行われる処理の概要を示す図である。入場駅において、利用者は、所定の操作によって改札処理アプリ112を起動させると、改札処理アプリ112が起動することによって端末装置100のカメラがオン状態に制御される。この状態で、利用者が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像を撮像すると、端末処理部106は、コード画像にエンコードされた改札機情報54を取得する。
端末処理部106は、取得した改札機情報54に利用者IDを加えた入場用情報55をセンタサーバ装置70に送信する。図11は、入場用情報55の内容を示す図である。センタサーバ装置70は、入場用情報55を取得すると、管理テーブル84の対応する項目に入場用情報を対応付け、入場許可メッセージ(入場可否情報)を入場駅の自動改札機30に送信する。入場駅の自動改札機30は、入場許可メッセージを受信すると、利用者の入場を許可する。これにより、利用者は入場駅の自動改札機30を通過することができる。
なお、複製された画像等が使用されることを抑制するために、改札機情報54がエンコードされたコード画像(QRコードなどの二次元コード)は、所定期間ごとに変更されてもよい。また、改札機情報54には、日時や所定の暗号が含まれていてもよい。この場合、センタサーバ装置70は、利用者IDと共に所定の暗号を受信しなかった場合、あるいは情報の有効期間が過ぎている場合、不正な改札処理が行われている可能性があるため、利用者の入場を許可しなくてもよい。
また、端末装置100は、入場用情報55をセンタサーバ装置70に送信する前に、タッチパネル部102に予め利用者によって設定されたパスワードを入力するための画像を表示させ、利用者によってパスワードが入力された場合に、入場用情報55をセンタサーバ装置70に送信してもよい。また、端末装置100は、入場用情報55をセンタサーバ装置70に送信する前に、タッチパネル部102に送信の指示を受け付ける送信指示ボタンを表示させ、利用者によって送信指示ボタンが操作された場合に、入場用情報55をセンタサーバ装置70に送信してもよい。
図12は、利用者が入場駅に入場し、且つ出場する前に改札システム1によって行われる処理の概要を示す図である。入場駅に入場し、且つ出場駅から出場する前において、センタサーバ装置70の情報処理部74は、出場駅となり得る駅(特定場所)およびそれらの駅までの運賃の一覧リストを端末装置100に送信する。出場駅とは、例えば入場駅を管理する鉄道事業者または入場駅を管理する鉄道事業者と提携している鉄道事業者が運営する路線上の駅である。このようにセンタサーバ装置70が、運賃を端末装置100に送信することにより、運賃の改定があった場合であっても、運賃テーブル82の内容を書き換えることにより、運賃改定に対応させることができ、端末装置100にダウンロード等された改札処理アプリ112のアップデートが不要である。
端末装置100の端末処理部106は、一覧リストを受信すると、タッチパネル部102に一覧リストを表示させる。利用者が、タッチパネル部102に表示された一覧リストから鉄道事業者や、路線、出場駅を選択すると、端末処理部106は、利用者IDおよび選択された出場駅の情報をセンタサーバ装置70に送信する。なお、端末処理部106は、利用者に対してパスワードの入力を求め、パスワードが入力された場合に利用者IDおよび選択された出場駅の情報をセンタサーバ装置70に送信してもよい。
センタサーバ装置70の情報処理部74は、端末装置100から利用者IDおよび選択された出場駅の情報を受信すると、利用者ID、選択された出場駅、および運賃の情報を決済サーバ装置90に送信する。決済サーバ装置90の決済管理部94は、利用者ID、選択された出場駅、および運賃の情報を受信すると、利用者IDに対して設定された決済方法を用いて、運賃の決済が可能であるか否かを判定し、判定結果をセンタサーバ装置70に送信する。
なお、決済サーバ装置90は、銀行やクレジットカード会社が管理するサーバ装置であってもよいし、銀行やクレジットカード会社が管理するサーバ装置に決済を依頼するサーバ装置であってもよい。例えば、銀行に決済を依頼するサーバ装置である場合、決済サーバ装置90の決済管理部94は、決済額が、利用者が開設している銀行口座の残高内であるか否かを銀行のサーバ装置に問い合わせ、問い合わせに対する応答を受信し、受信結果に基づいて決済が可能であるか否かを判定する。
センタサーバ装置70は、決済が可能であることを示す判定結果を決済サーバ装置90から受信すると、判定結果を端末装置100に送信すると共に、利用者が選択した出場駅の自動改札機30に出場許可リスト56を送信する。
端末装置100の端末処理部106は、センタサーバ装置70から決済が可能であることを示す情報を受信すると、受信した情報を端末側記憶部110に記憶させる。出場駅の自動改札機30は、センタサーバ装置70から出場許可リスト56を受信すると、受信した情報を改札機側記憶部52に記憶させる。
上記の処理では、一つの出場駅の、自動改札機30に出場許可リスト56を送信する例について説明したが、出場許可リスト56は複数の駅の自動改札機30に送信されてもよい。例えば、利用者が選択した出場駅までの運賃と同一運賃(或いは運賃内)で出場できる駅の自動改札機30にも出場許可リスト56は送信されてもよい。また、例えば、利用者が、特定の出場駅に代えて、所定の区間(例えば220円区間)を指定した場合、指定された区間、或いは区間内の全駅の自動改札機30に出場許可リスト56が送信されてもよい。なお、この場合、センタサーバ装置70は、一覧リストにおいて、出場駅およびそれらの駅までの運賃に加えて(或いは、代えて)、複数の区間に対応する金額の情報を含めて、端末装置100に送信する。端末装置100は、タッチパネル部102に複数の区間に対応する金額の情報を表示させる。これにより、利用者が出場することができる駅の自由度が向上する。
図13は、出場時に改札システム1によって行われる処理の概要を示す図である。利用者が、出場駅を出場する際、端末装置100に対して所定の操作を行うと、タッチパネル部102にID画像が表示される。そして、利用者が、出場駅の自動改札機30のリーダ32にID画像にエンコードされた情報を読み取らせる。自動改札機30の改札処理部60は、ID画像にエンコードされた利用者IDと、出場許可リスト56の利用者IDとが一致する場合、利用者の出場を許可する。これにより、利用者は出場駅から出場することができる。
利用者が出場駅から出場した後、自動改札機30の改札処理部60は、出場した利用者に対応する利用者ID(出場済利用者ID)をセンタサーバ装置70に送信する。センタサーバ装置70の情報処理部74は、出場済利用者IDを受信すると、受信した情報を、出場許可リスト56を送信した出場駅に設置された自動改札機30(出場済利用者IDの送信元の自動改札機以外の自動改札機30)に送信する。出場済利用者IDを受信した自動改札機30は、出場許可リスト56の中から出場済利用者IDを削除する。
上述した一連の処理によって、管理テーブル84には、自動改札機30、決済サーバ装置90、および端末装置100により送信された情報や、センタサーバ装置70が処理した情報が対応付けられる。図14は、管理テーブル84の内容を示す図である。管理テーブル84は、端末装置100により送信された入場用情報55、入場用情報を受信した時刻(入場時刻)、端末装置100において利用者により選択された出場駅の情報、決済サーバ装置90の判定結果、利用者が出場した出場駅、およびその他改札システム1の処理においてセンタサーバ装置70が受信(または取得)した情報が互いに対応付けられている。センタサーバ装置70の情報処理部74は、管理テーブル84を参照して、利用者の状況を認識したり、鉄道に関する業務を管理したりする。例えば、出場駅の駅係員の窓口において利用者の改札処理が行われる場合、係員が操作する駅務機器からセンタサーバ装置70に利用者の入場駅について問い合わせがあると、センタサーバ装置70は、利用者の入場駅を駅務機器に送信する。これにより、駅係員は、利用者に対する精算処理を行うことができる。
上述したように、利用者は、端末装置100を用いて、交通機関を利用することができるため、利用者の利便性が向上する。また、利用者は、駅に入場する前に乗車券を購入したり、端末装置100に対して煩雑な操作をしたりせずに交通機関を利用することができる。更に、センタサーバ装置70において、利用者の交通機関の利用状況が管理されているため、交通機関の管理者にとっても利便性が向上する。
図15は、改札システム1により実行される処理を示すシーケンス図である。まず、端末装置100の改札処理アプリ112が所定の操作がされて起動すると、端末処理部106は、カメラを起動させる(ステップS100)。自動改札機30のコード生成部62は、コード表示部46にコード画像を表示させる(ステップS102)。次に、端末装置100が、コード表示部46に表示されたコード画像を読み取ると、端末処理部106が、改札機情報54を取得し(ステップS104)、入場用情報55を生成して、生成した情報をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS106)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74が、入場用情報55を受信し、センタサーバ側記憶部80に入場用情報55を記憶させ(ステップS108)、入場許可メッセージを入場駅の自動改札機30に送信する(ステップS110)。入場駅の自動改札機30(改札処理部60)が、入場許可メッセージを受信すると、扉44、45を開放状態に制御し、利用者の通過を許可する(ステップS112)。
次に、情報処理部74は、センタサーバ側記憶部80から利用者の入場駅に対応する出場駅およびそれらの駅までの運賃を取得し(ステップS114)、出場駅およびそれらの駅までの運賃の一覧リストを端末装置100に送信する(ステップS116)。
次に、端末装置100の端末処理部106は、一覧リストを受信すると、タッチパネル部102に出場駅およびそれらの駅までの運賃を表示させる(ステップS118)。利用者によって出場駅が選択されると、端末処理部106は、利用者ID、および利用者が選択した出場駅の情報をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS120)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74は、利用者ID、出場駅およびそれらの駅までの運賃の情報を決済サーバ装置90に送信する(ステップS122)。次に、決済サーバ装置90の決済管理部94は、入場駅から出場駅までの運賃の決済が可能であるか否かの可能判定を行い(ステップS124)、可能判定結果をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS126)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74は、決済サーバ装置90から決済が可能であることを示す可能判定結果を受信した場合、出場許可リスト56を出場駅に設置された自動改札機30のそれぞれに送信する(ステップS128、S130)。自動改札機30の改札処理部60は、センタサーバ装置70から出場許可リスト56を受信すると、出場許可リスト56を改札機側記憶部52に記憶させる(ステップS132、S134)。
更に、センタサーバ装置70の情報処理部74が、端末装置100に可能判定結果を送信する(ステップS136)。なお、センタサーバ装置70の情報処理部74は、決済サーバ装置90から決済ができないことを示す不可能判定結果を受信した場合、端末装置100に決済することができないことを示す情報や、出場駅の駅係員窓口で精算処理を促す情報を送信する。この場合、端末装置100の端末処理部106は、センタサーバ装置70から受信した情報をタッチパネル部102に表示させ、利用者に決済ができないこと等を通知する。
次に、端末装置100の端末処理部106が、センタサーバ装置70から可能判定結果を受信すると、端末側記憶部110に記憶させる。利用者が、端末装置100を操作して、ID画像をタッチパネル部102に表示させる(ステップS138)。この状態で、利用者が画像を自動改札機30のリーダ32に翳すと、リーダ32が、画像にエンコードされた利用者IDを取得する。そして、自動改札機30の改札処理部60が、取得した利用者IDと、出場許可リスト56の利用者IDとが合致する場合、利用者の出場を許可する(ステップS140)。なお、改札処理部60は、通過センサ38の検知結果に基づいて、利用者が自動改札機30を通過していない場合は、リーダ32をオフ状態に制御して、後続の利用者の利用を抑制する。
次に、出場駅の自動改札機30(改札処理部60)は、センタサーバ装置70に出場済利用者IDを送信する(ステップS142)。センタサーバ装置70の情報処理部74は、出場済利用者IDを受信すると、出場許可リスト56を送信した出場駅の自動改札機30に、出場許可リスト56から出場済利用者IDの削除を依頼する(ステップS144)。そして、出場済利用者IDの削除の依頼を受信した改札処理部60は、改札機側記憶部52に記憶された出場許可リスト56のうち、出場済利用者IDに対応する利用者IDを削除する(ステップS146)。
また、センタサーバ装置70の情報処理部74は、出場済利用者IDを受信した場合、出場済利用者IDに対応する利用者の決済を確定させることを要求する情報を決済サーバ装置90に送信する。そして、決済サーバ装置90の決済管理部94が、出場済利用者IDに対応する利用者の決済を確定させる。このように、利用者が駅を出場した後に決済が確定するまで、利用者が出場駅を事前に選択した駅から他の駅に変更した場合であっても、決済を取り消すなどの煩雑な処理を行わずに済む。
なお、上述した処理では、コード画像をコード表示部46に表示するものとして説明したが、QRコード等の二次元コードやバーコード等の一次元コードは、画像に限らず、印刷物などであってもよい。この場合、駅構内に入場する際に二次元コード等がエンコードされた情報が印刷された印刷物は、利用者が撮像しやすい場所(例えば自動改札機30の筐体31の上面部等)に貼付される。
また、上述した例では、出場許可リスト56は、改札機側記憶部52に記憶されるものとして説明したが、出場許可リスト56は、駅サーバ20の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、出場駅の自動改札機30は、利用者IDを取得すると、取得した利用者IDが出場許可リスト56の利用者IDと一致するか否かを駅サーバ20に問い合わせ、問い合わせに対する応答に基づいて、利用者の通過の可否を判定する。また、出場駅の自動改札機30は、取得した利用者IDが出場許可リスト56の利用者IDと一致するか否かをセンササーバ装置70に問い合わせてもよい。
図16は、センタサーバ装置70により実行される処理の流れを示すフローチャートである。まず、情報処理部74が、端末装置100から入場用情報55を受信するまで待機する(ステップS200)。情報処理部74は、入場用情報55を受信すると、取得した情報を管理テーブル84の対応する項目に対応付け(ステップS202)、入場許可メッセージを入場駅の自動改札機30に送信する(ステップS204)。
次に、情報処理部74は、利用者の入場駅に対応する出場駅およびそれらの駅までの運賃を取得し、出場駅およびそれらの駅までの運賃の一覧リストを端末装置100に送信する(ステップS206)。次に、情報処理部74は、利用者により選択された出場駅の情報を端末装置100から受信するまで待機する(ステップS208)。情報処理部74が、出場駅の情報を受信すると、決済サーバ装置90に運賃の決済が可能であるか否かの可能判定を依頼する(ステップS210)。次に、情報処理部74は、決済サーバ装置90から可能判定結果を受信するまで待機する(ステップS212)。情報処理部74は、可能判定結果を受信すると、受信した可能判定結果が決済可能であることを示す情報であるか、決済不可能であることを示す情報であるかを判定する(ステップS214)。
情報処理部74が決済可能であることを示す情報を受信した場合、情報処理部74は、決済が可能であることを示す情報を端末装置100に送信すると共に(ステップS216)、出場許可リスト56を出場駅の自動改札機30のそれぞれに送信する(ステップS218)。決済不可能であることを示す情報を受信した場合、情報処理部74は、決済が不可能であることを示す情報を端末装置100に送信する(ステップS220)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。
なお、情報処理部74は、ステップS218の処理後に、出場済利用者IDを受信するまで待機し、出場済利用者IDを受信した場合、出場済利用者IDに対応する利用者の決済を確定させることを要求する情報を決済サーバ装置90に送信する。そして、情報処理部74は、決済サーバ装置90から決済の完了を示す情報を受信した場合、決済がされた利用者の端末装置100に決済完了の通知を送信する。
以上説明した第1の実施形態によれば、センタサーバ装置70が、端末装置100によってコード表示部46から読み取られた入場駅の識別情報を含む情報を端末装置100から受信するのに応じて、入場許可メッセージを入場駅の自動改札機30に送信するようにセンタサーバ側通信部72を制御すると共に、出場許可リスト56を出場駅の自動改札機30に送信するようにセンタサーバ側通信部72を制御することにより、利用者にとっての利便性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、入場時に端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、出場時に自動改札機30が、端末装置100のタッチパネル部102に表示されたID画像から情報を読み取るものとした。これに対して、第2の実施形態では、入場時に自動改札機30が、端末装置100のタッチパネル部102に表示されたID画像から情報を読み取り、出場時に端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、改札処理が実行される。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第1の実施形態では、入場時に端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、出場時に自動改札機30が、端末装置100のタッチパネル部102に表示されたID画像から情報を読み取るものとした。これに対して、第2の実施形態では、入場時に自動改札機30が、端末装置100のタッチパネル部102に表示されたID画像から情報を読み取り、出場時に端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、改札処理が実行される。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第2の実施形態では、入場駅では自動改札機30α(第1の装置)が利用され、出場駅では自動改札機30β(第2の装置)が利用される。
自動改札機30αの改札処理部60は、改札機情報54(自駅の識別情報である入場駅識別情報)、およびリーダ32により読み取られた利用者の識別情報をセンタサーバ装置70に送信するように改札機側通信部66を制御する。
自動改札機30βの改札処理部60は、コード生成部62により生成された端末装置100に対して改札機情報54(少なくとも自駅の識別情報である出場駅識別情報)がエンコードされたコード画像をコード表示部46に表示させる。また、改札処理部60は、改札機側通信部66がセンタサーバ装置70から受信した出場許可リスト56(出場を許可する情報)に応じて、利用者の出場を許可する。
センタサーバ装置70の情報処理部74は、センタサーバ側通信部72が、入場駅の自動改札機30αにより送信された利用者ID(利用者の識別情報)および改札機情報54(入場駅識別情報)と、端末装置100により送信された利用者ID(利用者の識別情報)および出場駅の識別情報とを受信するのに応じて、出場許可リスト56(出場を許可する情報)を出場駅の自動改札機30βに送信するようにセンタサーバ側通信部72を制御する。
図17は、第2の実施形態の改札システム1により実行される処理を示すシーケンス図である。まず、端末装置100の改札処理アプリ112が所定の操作がされて起動すると、端末処理部106は、少なくとも利用者IDがエンコードされたID画像(QRコード)をタッチパネル部102に表示させる(ステップS300)。次に、利用者が、タッチパネル部102に表示されたID画像を入場駅の自動改札機30のリーダ32に読み取らせると、改札処理部60が、利用者IDを取得し、取得した利用者IDを含む入場用情報55を生成し(ステップS302)、生成した情報をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS304)。この際、利用者の通過が許可される。次に、センタサーバ装置70の情報処理部74が、入場用情報55を受信し、センタサーバ側記憶部80に入場用情報55を記憶させる(ステップS306)。
次に、自動改札機30のコード生成部62は、コード表示部46にコード画像を表示させる(ステップS308)。次に、端末装置100の改札処理アプリ112が所定の操作がされて起動すると、端末処理部106は、カメラを起動させる。この状態で、利用者が、コード表示部46に表示されたコード画像を端末処理部106に読み取らせると、端末処理部106が、出場駅の改札機情報54を取得し(ステップS310)、取得した情報および利用者IDをセンタサーバ装置70に送信する(ステップS312)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74は、運賃テーブル82および管理テーブル84を参照して、利用者の入場駅から出場駅までの運賃を取得し(ステップS314)、出場駅までの運賃を端末装置100に送信する(ステップS316)。
次に、端末装置100の端末処理部106は、センタサーバ装置70から出場駅までの運賃を受信すると、タッチパネル部102に出場駅までの運賃、およびパスワードの入力を要求する画像を表示させる(ステップS318)。利用者によってパスワードが入力されると、端末装置100は、利用者ID、および運賃の決済が可能であるか否かを判定する可能判定要求をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS320)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74は、利用者IDおよび出場駅までの運賃の情報を決済サーバ装置90に送信し、可能判定を依頼する(ステップS322)。次に、決済サーバ装置90の決済管理部94は、入場駅から出場駅までの運賃の決済が可能であるか否かの判定を行い(ステップS324)、可能判定結果をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS326)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74は、決済サーバ装置90から決済が可能であることを示す可能判定結果を受信した場合、出場駅の自動改札機30(ステップS312で送信された改札機情報54に含まれる改札機IDの自動改札機30)に出場許可リスト56を送信する(ステップS328)。自動改札機30は、センタサーバ装置70から出場許可リスト56を受信すると、扉44、45を開放状態にして、利用者の出場を許可する(ステップS330)。
また、自動改札機30は、利用者の出場を許可した後、出場を許可したことを示す情報を、その利用者の利用者IDと共にセンタサーバ装置70に送信する。センタサーバ装置70の情報処理部74は、出場した利用者の利用者IDを受信した場合、その利用者IDに対応する利用者の決済を確定させることを要求する情報を決済サーバ装置90に送信する。そして、決済サーバ装置90の決済管理部94が、出場した利用者の利用者IDに対応する利用者の決済を確定させる。
図18は、センタサーバ装置70により実行される処理の流れを示すフローチャートである。まず、情報処理部74が、入場駅の自動改札機30から入場用情報55を受信するまで待機する(ステップS400)。情報処理部74は、入場用情報55を受信すると、取得した情報を管理テーブル84の対応する項目に対応付ける(ステップS402)。次に、情報処理部74は、端末装置100から利用者IDおよび出場駅の改札機情報54を受信するまで待機する(ステップS404)。情報処理部74は、利用者IDおよび出場駅の改札機情報54を受信すると、運賃テーブル82および管理テーブル84を参照して、入場駅から出場駅までの運賃を導出し、導出した運賃を端末装置100に送信する(ステップS406)。
次に、情報処理部74は、端末装置100から決済が可能であるかの可能判定要求を受信するまで待機する(ステップS408)。情報処理部74は、可能判定要求を受信すると、決済サーバ装置90に運賃の決済が可能であるか否かの判定を依頼する(ステップS410)。次に、情報処理部74は、決済サーバ装置90から可能判定結果を受信するまで待機する(ステップS412)。情報処理部74は、可能判定結果を受信すると、受信した可能判定結果が決済可能であることを示す情報であるか、決済不可能であることを示す情報であるかを判定する(ステップS414)。
情報処理部74が決済可能であることを示す情報を受信した場合、情報処理部74は、決済が可能であることを示す情報を端末装置100に送信すると共に(ステップS416)、出場許可リスト56を出場駅の自動改札機30のそれぞれに送信する(ステップS418)。決済不可能であることを示す情報を受信した場合、情報処理部74は、決済が不可能であることを示す情報を端末装置100に送信する(ステップS420)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。
なお、情報処理部74は、ステップS416の処理後に、出場した利用者の利用者IDを受信するまで待機し、出場した利用者の利用者IDを受信した場合、その利用者IDに対応する利用者の決済を確定させることを要求する情報を決済サーバ装置90に送信する。そして、情報処理部74は、決済サーバ装置90から決済の完了を示す情報を受信した場合、決済がされた利用者の端末装置100に決済完了の通知を送信する。
以上説明した第2の実施形態によれば、センタサーバ装置70は、センタサーバ側通信部72が、入場駅の自動改札機30により送信された利用者の識別情報および入場駅の識別情報と、端末装置100により送信された利用者の識別情報および出場駅の識別情報とを受信するのに応じて、利用者の出場を許可する情報を出場駅の自動改札機30に送信するようにセンタサーバ側通信部72を制御することにより、第1の実施形態の効果と同様の効果を奏する。また、第2の実施形態では、利用者は入場駅に入場し、且つ出場駅から出場する前に、端末装置100を操作して出場駅を選択する必要がないため、利用者の利便性が向上する。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、入場時に端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、出場時に自動改札機30が、端末装置100のタッチパネル部102に表示されたID画像から情報を読み取るものとした。これに対して、第3の実施形態では、入場時および出場時に端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、改札処理が実行される。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第1の実施形態では、入場時に端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、出場時に自動改札機30が、端末装置100のタッチパネル部102に表示されたID画像から情報を読み取るものとした。これに対して、第3の実施形態では、入場時および出場時に端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、改札処理が実行される。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第3の実施形態では、入場駅および出場駅では自動改札機30β(第1の装置および第2の装置)が利用される。
入場駅の自動改札機30βの改札処理部60は、利用者の端末装置100に対して、コード生成部62により生成された改札機情報54(少なくとも自駅の識別情報である入場駅識別情報)がエンコードされたコード画像をコード表示部46に表示させる。また、改札処理部60は、改札機側通信部66がセンタサーバ装置70から受信した入場許可メッセージ(入場可否情報)に基づいて利用者の入場判定を行う。
出場駅の自動改札機30βの改札処理部60は、利用者の端末装置100に対して、コード生成部62により生成された改札機情報54(少なくとも自駅の識別情報である出場駅識別情報)がエンコードされたコード画像をコード表示部46に表示させる。また、改札処理部60は、改札機側通信部66がセンタサーバ装置70から受信した出場許可リスト(出場を許可する情報)に基づいて利用者の出場を許可する。
センタサーバ装置70の情報処理部74は、センタサーバ側通信部72が、端末装置100により送信された利用者ID(利用者の識別情報)および入場駅の改札機情報54(入場駅識別情報)と、端末装置100により送信された利用者ID(利用者の識別情報)および出場駅の改札機情報54(出場駅識別情報)とを受信するのに応じて、出場許可リスト56(出場を許可する情報)を入場駅の自動改札機30βに送信するようにセンタサーバ側通信部72を制御する。
図19は、第3の実施形態の改札システム1により実行される処理を示すシーケンス図である。まず、端末装置100の改札処理アプリ112が所定の操作がされて起動すると、端末処理部106は、カメラを起動させる(ステップS500)。自動改札機30のコード生成部62は、コード表示部46にコード画像を表示させる(ステップS502)。次に、利用者が、コード表示部46に表示されたコード画像を端末処理部106に読み取らせると、端末処理部106が、改札機情報54を取得し(ステップS504)、入場用情報55を生成して、生成した情報をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS506)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74が、入場用情報55を受信し、センタサーバ側記憶部80に入場用情報55を記憶させ(ステップS508)、入場許可メッセージを入場駅の自動改札機30に送信する(ステップS510)。入場駅の自動改札機30(改札処理部60)が、入場許可メッセージを受信すると、扉44、45を開放状態に制御し、利用者の通過を許可する(ステップS512)。
次に、自動改札機30のコード生成部62は、コード表示部46にコード画像を表示させる(ステップS514)。次に、端末装置100の改札処理アプリ112が所定の操作がされて起動すると、端末処理部106は、カメラを起動させる(ステップS516)。次に、利用者が、コード表示部46に表示されたコード画像を端末装置100に読み取らせると、端末処理部106が、出場駅の改札機情報54を取得し(ステップS518)、取得した情報および利用者IDをセンタサーバ装置70に送信する(ステップS520)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74は、運賃テーブル82および管理テーブル84を参照して、利用者の入場駅から出場駅までの運賃を取得し(ステップS522)、出場駅までの運賃を端末装置100に送信する(ステップS524)。
次に、端末装置100の端末処理部106は、センタサーバ装置70から出場駅までの運賃を受信すると、タッチパネル部102に出場駅までの運賃、およびパスワードの入力を要求する画像を表示させる(ステップS526)。利用者によってパスワードが入力されると、端末処理部106は、利用者ID、および運賃の決済が可能であるか否かを判定する可能判定要求をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS528)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74は、利用者IDおよび出場駅までの運賃の情報を決済サーバ装置90に送信し、可能判定を依頼する(ステップS530)。次に、決済サーバ装置90の決済管理部94は、入場駅から出場駅までの運賃の決済が可能であるか否かの可能判定を行い(ステップS532)、可能判定結果をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS534)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74は、決済サーバ装置90から決済が可能であることを示す可能判定結果を受信した場合、出場駅の自動改札機30(ステップS520で送信された改札機情報54に含まれる改札機IDの自動改札機30)に出場許可リスト56を送信する(ステップS536)。自動改札機30の改札処理部60は、センタサーバ装置70から出場許可リスト56を受信すると、扉44、45を開放状態にして、利用者の出場を許可する(ステップS538)。
また、自動改札機30は、利用者の出場を許可し後、出場を許可したことを示す情報を、その利用者の利用者IDと共にセンタサーバ装置70に送信する。センタサーバ装置70の情報処理部74は、出場した利用者の利用者IDを受信した場合、その利用者IDに対応する利用者の決済を確定させることを要求する情報を決済サーバ装置90に送信する。そして、決済サーバ装置90の決済管理部94が、出場した利用者の利用者IDに対応する利用者の決済を確定させる。
図20は、センタサーバ装置70により実行される処理の流れを示すフローチャートである。まず、情報処理部74が、端末装置100から入場用情報55を受信するまで待機する(ステップS600)。情報処理部74は、入場用情報55を受信すると、取得した情報を管理テーブル84の対応する項目に対応付け(ステップS602)、入場許可メッセージを入場駅の自動改札機30に送信する(ステップS604)。
次に、情報処理部74は、端末装置100から利用者IDおよび出場駅の改札機情報54を受信するまで待機する(ステップS606)。情報処理部74は、利用者IDおよび出場駅の改札機情報54を受信すると、運賃テーブル82および管理テーブル84を参照して、入場駅から出場駅までの運賃を導出し、導出した運賃を端末装置100に送信する(ステップS608)。
次に、情報処理部74は、端末装置100から決済が可能であるかの可能判定要求を受信するまで待機する(ステップS610)。情報処理部74は、判定要求を受信すると、決済サーバ装置90に運賃の決済が可能であるか否かの判定を依頼する(ステップS612)。次に、情報処理部74は、決済サーバ装置90から可能判定結果を受信するまで待機する(ステップS614)。情報処理部74は、可能判定結果を受信すると、受信した可能判定結果が決済可能であることを示す情報であるか、決済不可能であることを示す情報であるかを判定する(ステップS616)。
情報処理部74が決済可能であることを示す情報を受信した場合、情報処理部74は、決済が可能であることを示す情報を端末装置100に送信すると共に(ステップS618)、出場許可リスト56を出場駅の自動改札機30のそれぞれに送信する(ステップS620)。決済不可能であることを示す情報を受信した場合、情報処理部74は、決済が不可能であることを示す情報を端末装置100に送信する(ステップS622)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。
なお、情報処理部74は、ステップS620の処理後に、出場した利用者の利用者IDを受信するまで待機し、出場した利用者の利用者IDを受信した場合、その利用者IDに対応する利用者の決済を確定させることを要求する情報を決済サーバ装置90に送信する。そして、情報処理部74は、決済サーバ装置90から決済の完了を示す情報を受信した場合、決済がされた利用者の端末装置100に決済完了の通知を送信する。
以上説明した第3の実施形態では、センタサーバ装置70は、センタサーバ側通信部72が入場駅の自動改札機30により送信された利用者の識別情報および入場駅の識別情報と、端末装置100により送信された利用者の識別情報および出場駅の識別情報とを受信するのに応じて、出場許可リスト56を出場駅の自動改札機30に送信するようにセンタサーバ側通信部72を制御することにより、第1の実施形態の効果と同様の効果を奏する。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、入場時に端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、出場時に自動改札機30が、端末装置100のタッチパネル部102に表示されたID画像から情報を読み取るものとした。これに対して、第4の実施形態では、入場時および出場時に自動改札機30が、端末装置100のタッチパネル部102に表示されたID画像から情報を読み取り、改札処理が実行される。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第1の実施形態では、入場時に端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示されたコード画像から情報を読み取り、出場時に自動改札機30が、端末装置100のタッチパネル部102に表示されたID画像から情報を読み取るものとした。これに対して、第4の実施形態では、入場時および出場時に自動改札機30が、端末装置100のタッチパネル部102に表示されたID画像から情報を読み取り、改札処理が実行される。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第4の実施形態では、入場駅および出場駅で自動改札機30αが利用される。
自動改札機30αの改札処理部60は、リーダ32により読み取られた利用者ID(入場用情報)および改札機情報54をセンタサーバ装置70に送信する。改札処理部60は、リーダ32により読み取られた利用者ID(出場用情報)と改札機側通信部66がセンタサーバ装置70から受信した出場許可リスト56(出場用情報による出場を許可することを要求する出場許可要求情報)とに基づいて出場判定を行う。
センタサーバ装置70の情報処理部74は、センタサーバ側通信部72が、入場駅の自動改札機30αのリーダ32によって読み取られた利用者ID(入場駅識別情報を含む入場要求情報)を入場駅の自動改札機30αから受信し、出場駅の自動改札機30αのリーダ32によって読み取られた利用者ID(出場駅識別情報を含む出場要求情報)を出場駅の自動改札機30αから受信するのに応じて、出場許可リスト56(出場許可要求情報)を出場駅の自動改札機30αに送信するようにセンタサーバ側通信部72を制御する。
図21は、第4の実施形態の改札システム1により実行される処理を示すシーケンス図である。まず、端末装置100の改札処理アプリ112が所定の操作がされて起動すると、端末処理部106は、ID画像をタッチパネル部102に表示させる(ステップS700)。次に、利用者が、タッチパネル部102に表示されたID画像を入場駅の自動改札機30のリーダ32に読み取らせると、改札処理部60が、利用者IDを取得し、取得した利用者IDを含む入場用情報55を生成し(ステップS702)、生成した情報をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS704)。次に、センタサーバ装置70の情報処理部74が、入場用情報55を受信し、センタサーバ側記憶部80に入場用情報55を記憶させる(ステップS706)。
次に、利用者が、端末装置100を操作して、ID画像をタッチパネル部102に表示させる(ステップS708)。この状態で、利用者がID画像を自動改札機30のリーダ32に翳すと、リーダ32が、ID画像から利用者IDを取得する(ステップS710)。そして、改札処理部60が、取得した利用者ID、および改札機情報54をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS712)。
センタサーバ装置70の情報処理部74は、利用者IDおよび出場駅の改札機情報54を受信すると、運賃テーブル82および管理テーブル84を参照して、入場駅から出場駅までの運賃を導出し(ステップS714)、導出した運賃を端末装置100に送信する(ステップS716)。
次に、端末装置100の端末処理部106は、センタサーバ装置70から出場駅までの運賃を受信すると、タッチパネル部102に出場駅までの運賃、およびパスワードの入力を要求する画像を表示させる(ステップS718)。利用者によってパスワードが入力されると、端末処理部106は、利用者ID、および利用者が運賃の決済が可能であるか否かの判定する可能判定要求をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS720)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74は、利用者IDおよび出場駅までの運賃の情報を決済サーバ装置90に送信し、可能判定を依頼する(ステップS722)。次に、決済サーバ装置90は、入場駅から出場駅までの運賃の決済が可能であるか否かの判定を行い(ステップS724)、可能判定結果をセンタサーバ装置70に送信する(ステップS726)。
次に、センタサーバ装置70の情報処理部74は、決済サーバ装置90から決済が可能であることを示す可能判定結果を受信した場合、出場駅の自動改札機30(ステップS712で送信された改札機情報54に含まれる改札機IDの自動改札機30)に出場許可リスト56を送信する(ステップS728)。自動改札機30の改札処理部60は、センタサーバ装置70から出場許可リスト56を受信すると、扉44、45を開放状態にして、利用者の出場を許可する(ステップS730)。
また、自動改札機30は、利用者の出場を許可し後、出場を許可したことを示す情報を、その利用者の利用者IDと共にセンタサーバ装置70に送信する。センタサーバ装置70の情報処理部74は、出場した利用者の利用者IDを受信した場合、その利用者IDに対応する利用者の決済を確定させることを要求する情報を決済サーバ装置90に送信する。そして、決済サーバ装置90の決済管理部94が、出場した利用者の利用者IDに対応する利用者の決済を確定させる。
図22は、第4の実施形態のセンタサーバ装置70により実行される処理の流れを示すフローチャートである。まず、情報処理部74が、入場駅の自動改札機30から入場用情報55を受信するまで待機する(ステップS800)。情報処理部74は、入場用情報55を受信すると、取得した情報を管理テーブル84の対応する項目に対応付ける(ステップS802)。
次に、情報処理部74は、出場駅の自動改札機30から利用者IDおよび出場駅の改札機情報54を受信するまで待機する(ステップS804)。情報処理部74は、出場駅の自動改札機30から利用者IDおよび出場駅の改札機情報54を受信すると、運賃テーブル82および管理テーブル84を参照して、入場駅から出場駅までの運賃を導出し、導出した運賃を端末装置100に送信する(ステップS806)。
次に、情報処理部74は、端末装置100から可能判定要求を受信するまで待機する(ステップS808)。情報処理部74は、可能判定要求を受信すると、決済サーバ装置90に運賃の決済が可能であるか否かの可能判定を依頼する(ステップS810)。次に、情報処理部74は、決済サーバ装置90から可能判定結果を受信するまで待機する(ステップS812)。情報処理部74は、可能判定結果を受信すると、受信した可能判定結果が決済可能であることを示す情報であるか、決済不可能であることを示す情報であるかを判定する(ステップS814)。
情報処理部74は、情報処理部74が決済可能であることを示す情報を受信した場合、決済が可能であることを示す情報を端末装置100に送信すると共に(ステップS816)、出場許可リスト56を出場駅の自動改札機30のそれぞれに送信する(ステップS818)。決済不可能であることを示す情報を受信した場合、情報処理部74は、決済が不可能であることを示す情報を端末装置100に送信する(ステップS820)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。
なお、情報処理部74は、ステップS818の処理後に、出場した利用者の利用者IDを受信するまで待機し、出場した利用者の利用者IDを受信した場合、その利用者IDに対応する利用者の決済を確定させることを要求する情報を決済サーバ装置90に送信する。そして、情報処理部74は、決済サーバ装置90から決済の完了を示す情報を受信した場合、決済がされた利用者の端末装置100に決済完了の通知を送信する。
以上説明した第4の実施形態によれば、センタサーバ装置70は、センタサーバ側通信部72が入場駅の自動改札機30により送信された利用者の識別情報および入場駅の識別情報と、出場駅の自動改札機30により送信された利用者の識別情報および出場駅の識別情報とを受信するのに応じて、出場許可リスト56を出場駅の自動改札機30に送信するようにセンタサーバ側通信部72を制御することにより、第1の実施形態の効果と同様の効果を奏する。
(第1の実施形態~第4の実施形態の変形例)
以上の説明では、交通システムが鉄道に利用される例について説明したが、交通システムはバスについても適用されてもよい。この場合、例えば、バスの乗降口には、自動改札機30と同様の機能構成を有する管理装置が設けられる。管理装置は、「第1の装置」または「第2の装置」の一例である。すなわち、第1の装置または第2の装置の一方または双方は移動可能である。また、この管理装置は、更に運転手の操作に基づいて出力される現在バスが存在する停留所の識別情報を取得する機能、またはGPS衛星などから自装置の現在地を取得する位置測位部などを備える。すなわち、第1の装置と第2の装置とのうち一方または双方は、自装置の管理者の操作に基づいて識別情報を取得する取得部と、自装置の現在地の情報を取得する取得部とのうち、一方または双方を備える。また、センタサーバ装置70は、乗車時の停留所の識別情報と降車時の停留所の識別情報との区間に対する運賃が対応付けられた運賃テーブルや、乗車時の位置情報と降車時の位置情報との区間に対する運賃が対応付けられた運賃テーブルを備える。例えば、利用者がバスに乗車および降車する際、リーダ32にID画像を翳す。センタサーバ装置70の情報処理部74は、乗降車の際に管理装置(または端末装置100)から送信された利用者のID、および乗車時の停留所の識別情報と、利用者のID、および降車時の停留所の識別情報とを取得し、取得した情報と、運賃テーブルとに基づいて、利用者の可能判定結果を取得し、出場許可リストを降車時に利用される自動改札機30に送信する。これにより、利用者は、バスの乗降車を行うことができる。なお、交通システムは、鉄道、バスに限らず、路面電車や、バス・ラピッド・トランジット(BRT;Bus rapid transit)、フェリー、航空機、ロープウェイ、車両内で運賃の精算を行う電車などの交通システムに適用することができる。
以上の説明では、交通システムが鉄道に利用される例について説明したが、交通システムはバスについても適用されてもよい。この場合、例えば、バスの乗降口には、自動改札機30と同様の機能構成を有する管理装置が設けられる。管理装置は、「第1の装置」または「第2の装置」の一例である。すなわち、第1の装置または第2の装置の一方または双方は移動可能である。また、この管理装置は、更に運転手の操作に基づいて出力される現在バスが存在する停留所の識別情報を取得する機能、またはGPS衛星などから自装置の現在地を取得する位置測位部などを備える。すなわち、第1の装置と第2の装置とのうち一方または双方は、自装置の管理者の操作に基づいて識別情報を取得する取得部と、自装置の現在地の情報を取得する取得部とのうち、一方または双方を備える。また、センタサーバ装置70は、乗車時の停留所の識別情報と降車時の停留所の識別情報との区間に対する運賃が対応付けられた運賃テーブルや、乗車時の位置情報と降車時の位置情報との区間に対する運賃が対応付けられた運賃テーブルを備える。例えば、利用者がバスに乗車および降車する際、リーダ32にID画像を翳す。センタサーバ装置70の情報処理部74は、乗降車の際に管理装置(または端末装置100)から送信された利用者のID、および乗車時の停留所の識別情報と、利用者のID、および降車時の停留所の識別情報とを取得し、取得した情報と、運賃テーブルとに基づいて、利用者の可能判定結果を取得し、出場許可リストを降車時に利用される自動改札機30に送信する。これにより、利用者は、バスの乗降車を行うことができる。なお、交通システムは、鉄道、バスに限らず、路面電車や、バス・ラピッド・トランジット(BRT;Bus rapid transit)、フェリー、航空機、ロープウェイ、車両内で運賃の精算を行う電車などの交通システムに適用することができる。
例えば、バス等に入場用の自動改札機30、および出場用の自動改札機30が設けられているものとする。なお、1台の自動改札機30が入場用と出場用と兼ねてもよい。入場用および出場用の自動改札機30は、GPS衛星などから自装置の現在地を取得する位置測位部と、位置測位部により取得された位置情報を停留所の識別情報に変換する変換処理部とを更に含む。変換処理部は、予め位置情報と停留所の識別情報が互いに対応付けられた対応情報に基づいて、位置情報を停留所の識別情報に変換する。
以下、第1~第4の実施形態と、第1の実施形態~第4の実施形態の変形例のそれぞれとの相違点を中心に説明する。図15を参照して、第1の実施形態の変形例について説明する。例えば、利用者がバスに乗車する際に、端末装置100が、自動改札機30のコード表示部46に表示された停留所の識別情報がエンコードされたコード画像を読み取ると、端末処理部106が、改札機情報54を取得し、入場用情報55を生成して、生成した情報をセンタサーバ装置70に送信する(図15のステップS104およびステップS106参照)。この入場用情報55には、変換処理部の処理結果であるバスの停留所の識別情報が含まれる。なお、入場用情報55には、停留所の識別情報に代えて、乗車時の位置情報が含まれてもよい。この場合、センタサーバ装置70が、変換処理部と同様の処理を実行する。また、センタサーバ装置70により送信される出場許可リスト56には、利用者が降車可能な停留所の識別情報と利用者IDとが対応付けられた情報が含まれる(図15のステップS128、S130参照)。自動改札機30の改札処理部60は、利用者が降車する際に、降車する停留所において、取得した利用者IDと、出場許可リスト56の利用者IDとが合致し、且つ合致した利用者IDと降車する停留所の識別情報とが対応付けられている場合、利用者の降車を許可する(図15のステップS140参照)。
また、図17を参照して、第2の実施形態の変形例について説明する。第2の実施形態では、乗車する際に用いられる自動改札機30がセンタサーバ装置70に送信する入場用情報55には、停留所の識別情報が含まれる(図17のステップS304参照)。また、自動改札機30のコード生成部62により生成されるコード画像には、降車する停留所の識別情報を含む改札機情報54が含まれる。利用者が、コード表示部46に表示されたコード画像を、端末処理部106に読み取らせる。そして、端末装置100は、降車する停留所の識別情報を含む改札機情報54を取得し、取得した情報および利用者IDをセンタサーバ装置70に送信する(図17のステップS308~ステップS312参照)。また、自動改札機30は、センタサーバ装置70から出場許可リスト56を受信すると、利用者の降車を許可する(図17のステップS330参照)。
また、図19を参照して、第3の実施形態の変形例について説明する。例えば、利用者がバスに乗車する際に、端末装置100が、コード表示部46に表示された停留所の識別情報がエンコードされたコード画像を読み取ると、端末処理部106が、改札機情報54を取得し、入場用情報55を生成して、生成した情報をセンタサーバ装置70に送信する(図19のステップS504およびステップS506参照)。この入場用情報55には、変換処理部の処理結果であるバスの停留所の識別情報が含まれる。また、利用者が、コード表示部46に表示された停留所の識別情報がエンコードされたコード画像を端末処理部106に読み取らせ、降車する停留所の識別情報を含む改札機情報54を取得し、取得した情報および利用者IDをセンタサーバ装置70に送信する(図19のステップS514~ステップS520参照)。また、自動改札機30は、センタサーバ装置70から出場許可リスト56を受信すると、利用者の降車を許可する(図19のステップS538参照)。
また、図21を参照して、第4の実施形態の変形例について説明する。第4の実施形態では、自動改札機30がセンタサーバ装置70に送信する入場用情報55には、停留所の識別情報が含まれる(図21のステップS704参照)。また、利用者が降車する際に、端末装置100に表示させたID画像を自動改札機30のリーダ32に翳すと、自動改札機30が、ID画像から利用者IDを取得し、取得した利用者IDおよび降車する停留所の識別情報を含む降車に用いられる改札機情報54をセンタサーバ装置70に送信する(図21のステップS710、S712参照)。そして、センタサーバ装置70の情報処理部74は、利用者IDおよび降車に用いられる改札機情報54を受信すると、運賃テーブル82および管理テーブル84を参照して、乗車した停留所から降車した停留所までの運賃を導出し、導出した運賃を端末装置100に送信する(図21のステップS716参照)。また、自動改札機30は、センタサーバ装置70から出場許可リスト56を受信すると、利用者の降車を許可する(図21のステップS730参照)。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、交通機関の利用開始時に使用される第1の装置であって、利用者の端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第1識別情報がエンコードされた画像を表示する表示部、サーバ装置と通信する第1の通信部、および、前記第1の通信部が前記サーバ装置から受信した利用開始可否情報に基づいて前記利用者が交通機関の利用を開始することができるか否かの利用開始判定を行う利用開始判定部を有する第1の装置と、前記交通機関の利用終了時に使用される第2の装置であって、前記端末装置に表示された画像から前記交通機関の利用の終了を示す利用終了用情報を読み取る読取部、サーバ装置と通信する第2の通信部、および、前記読取部により読み取られた利用終了用情報と前記第2の通信部が前記サーバ装置から受信した前記利用終了用情報による前記交通機関の利用終了を許可することを要求する利用終了許可要求情報とに基づいて前記利用者が前記交通機関の利用を終了することができるか否かの利用終了判定を行う利用終了判定部を有する第2の装置と、サーバ装置であって、前記端末装置、前記第1の装置および前記第2の装置と通信する第3の通信部、および、前記第3の通信部が、前記端末装置によって前記表示部から読み取られた前記第1識別情報を含む利用開始要求情報を前記端末装置から受信するのに応じて、利用開始可否情報を前記第1の装置に送信するように前記第3の通信部を制御すると共に、前記利用終了許可要求情報を前記第2の装置に送信するように前記第3の通信部を制御する制御部を有するサーバ装置とを持つことにより、利用者にとっての利便性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
Claims (13)
- 交通機関の利用開始時に使用される第1の装置であって、
利用者の端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第1識別情報がエンコードされた画像を表示する表示部、サーバ装置と通信する第1の通信部、および、前記第1の通信部が前記サーバ装置から受信した利用開始可否情報に基づいて前記利用者が交通機関の利用を開始することができるか否かの利用開始判定を行う利用開始判定部を有する第1の装置と、
前記交通機関の利用終了時に使用される第2の装置であって、
前記端末装置に表示された画像から前記交通機関の利用の終了を示す利用終了用情報を読み取る読取部、前記サーバ装置と通信する第2の通信部、および、前記読取部により読み取られた利用終了用情報と前記第2の通信部が前記サーバ装置から受信した前記利用終了用情報による前記交通機関の利用終了を許可することを要求する利用終了許可要求情報とに基づいて前記利用者が前記交通機関の利用を終了することができるか否かの利用終了判定を行う利用終了判定部を有する第2の装置と、
前記サーバ装置であって、
前記端末装置、前記第1の装置および前記第2の装置と通信する第3の通信部、および、前記第3の通信部が、前記端末装置によって前記表示部から読み取られた前記第1識別情報を含む利用開始要求情報を前記端末装置から受信するのに応じて、利用開始可否情報を前記第1の装置に送信するように前記第3の通信部を制御すると共に、前記利用終了許可要求情報を前記第2の装置に送信するように前記第3の通信部を制御する制御部を有するサーバ装置と、
を備える交通システム。 - 前記制御部は、
前記第1識別情報に基づいて、前記交通機関の利用終了場所となり得る一以上の特定場所を抽出し、前記抽出した特定場所の情報を前記端末装置に送信するように前記第3の通信部を制御し、前記端末装置において前記抽出された特定場所の中から前記利用者によって選択された利用終了予定の特定場所の情報を前記第3の通信部が前記端末装置から受信するのに応じて、前記利用終了予定の特定場所の前記第2の装置に前記利用終了許可要求情報を送信するように前記第3の通信部を制御する、
請求項1記載の交通システム。 - 複数の第2の装置を、更に備え、
前記第2の装置の利用終了判定部は、前記利用終了許可要求情報に基づいて、前記利用者の利用終了を許可した場合に前記利用終了を許可したことを示す許可済情報を前記サーバ装置に送信するように前記第2の通信部を制御し、
前記制御部は、前記利用終了予定の特定場所に設けられた前記複数の第2の装置に前記利用終了許可要求情報を送信するように前記第3の通信部を制御した後、前記第3の通信部が、前記許可済情報を前記第2の装置から受信するのに応じて、前記複数の第2の装置のうち、前記許可済情報の送信元でない第2の装置に、前記利用終了許可要求情報を無効にすることを要求する情報を送信するように前記第3の通信部を制御する、
請求項2記載の交通システム。 - 前記第3の通信部は、更に、決済サーバと通信し、
前記制御部は、
前記利用開始要求情報に含まれる前記第1識別情報および前記利用者の識別情報と、前記利用終了予定の特定場所の情報とを用いて、前記第3の通信部により決済サーバに問い合わせを行い、問い合わせの結果、利用終了可能であると判定された場合に、前記利用終了許可要求情報を前記第2の装置に送信するように前記第3の通信部を制御する、
請求項2または請求項3に記載の交通システム。 - 交通機関の利用開始時に使用される第1の装置であって、
利用者の端末装置に表示された画像から前記利用者の識別情報を読み取る読取部、サーバ装置と通信する第1の通信部、および、自装置の識別情報である第1識別情報、および前記読取部により読み取られた前記利用者の識別情報を前記サーバ装置に送信するように前記第1の通信部を制御する装置制御部を有する第1の装置と、
前記交通機関の利用終了時に使用される第2の装置であって、
前記端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第2識別情報がエンコードされた画像を表示する表示部、前記サーバ装置と通信する第2の通信部、および、前記第2の通信部が前記サーバ装置から受信した前記交通機関の利用終了を許可する情報に応じて、前記利用者の利用終了を許可する利用終了判定部を有する第2の装置と、
前記サーバ装置であって、
前記端末装置、前記第1の装置および前記第2の装置と通信する第3の通信部、および、前記第3の通信部が、前記第1の通信部により送信された前記利用者の識別情報および前記第1識別情報と、前記端末装置により送信された前記利用者の識別情報および前記第2識別情報とを受信するのに応じて、前記利用終了を許可する情報を前記第2の装置に送信するように前記第3の通信部を制御する制御部を有するサーバ装置と、
を備える交通システム。 - 交通機関の利用開始時に使用される第1の装置であって、
利用者の端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第1識別情報がエンコードされた画像を表示する表示部、サーバ装置と通信する第1の通信部、および、前記第1の通信部が前記サーバ装置から受信した利用開始可否情報に基づいて前記利用者が交通機関の利用を開始することができるか否かの利用開始判定を行う利用開始判定部を有する第1の装置と、
前記交通機関の利用終了時に使用される第2の装置であって、
前記端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第2識別情報がエンコードされた画像を表示する表示部、前記サーバ装置と通信する第2の通信部、および、前記第2の通信部が前記サーバ装置から受信した利用終了を許可する情報に応じて、前記利用者の利用終了を許可する利用終了判定部を有する第2の装置と、
前記サーバ装置であって、
前記端末装置、前記第1の装置および前記第2の装置と通信する第3の通信部、および、前記第3の通信部が、前記端末装置により送信された前記利用者の識別情報および前記第1識別情報と、前記端末装置により送信された前記利用者の識別情報および前記第2識別情報とを受信するのに応じて、前記利用終了を許可する情報を前記第2の装置に送信するように前記第3の通信部を制御する制御部を有するサーバ装置と、
を備える交通システム。 - 前記第3の通信部は、更に、決済サーバと通信し、
前記制御部は、
前記利用者の識別情報、前記第1識別情報、および前記第2識別情報を用いて、前記第3の通信部により決済サーバに問い合わせを行い、問い合わせの結果、利用終了可能であると判定された場合に、前記利用終了を許可する情報を前記第2の装置に送信するように前記第3の通信部を制御する、
請求項5または請求項6記載の交通システム。 - 前記第1の装置と前記第2の装置とのうち一方または双方は、自装置の管理者の操作に基づいて識別情報を取得する取得部と、自装置の現在地の情報を取得する取得部とのうち、一方または双方を備える、
請求項1、5または6に記載の交通システム。 - 前記第1の装置または前記第2の装置の一方または双方は移動可能である、
請求項1、5または6に記載の交通システム。 - 交通機関の利用開始時に使用される第1の装置が、
利用者の端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第1識別情報がエンコードされた画像を表示部に表示させ、
サーバ装置と通信する第1の通信部が前記サーバ装置から受信した利用開始可否情報に基づいて前記利用者が交通機関の利用を開始することができるか否かの利用開始判定を行い、
前記交通機関の利用終了時に使用される第2の装置が、
前記端末装置に表示された画像から前記交通機関の利用の終了を示す利用終了用情報を読み取り、
前記読み取られた利用終了用情報と前記サーバ装置と通信する第2の通信部が前記サーバ装置から受信した前記利用終了用情報による前記交通機関の利用終了を許可することを要求する利用終了許可要求情報とに基づいて前記利用者が前記交通機関の利用を終了することができるか否かの利用終了判定を行い、
前記サーバ装置が、
前記端末装置、前記第1の装置および前記第2の装置と通信する第3の通信部が、前記端末装置によって前記表示部から読み取られた前記第1識別情報を含む利用開始要求情報を前記端末装置から受信するのに応じて、利用開始可否情報を前記第1の装置に送信するように前記第3の通信部を制御すると共に、前記利用終了許可要求情報を前記第2の装置に送信するように前記第3の通信部を制御する、
交通利用管理方法。 - 交通機関の利用開始時に使用される第1の装置が、
利用者の端末装置に表示された画像から前記利用者の識別情報を読み取り、
自装置の識別情報である第1識別情報、および前記読み取られた前記利用者の識別情報をサーバ装置に送信するように、前記サーバ装置と通信する第1の通信部を制御し、
前記交通機関の利用終了時に使用される第2の装置が、
前記端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第2識別情報がエンコードされた画像を表示し、
前記サーバ装置と通信する第2の通信部が前記サーバ装置から受信した前記交通機関の利用終了を許可する情報に応じて、前記利用者の利用終了を許可し、
前記サーバ装置が、
前記端末装置、前記第1の装置および前記第2の装置と通信する第3の通信部が、前記第1の通信部により送信された前記利用者の識別情報および前記第1識別情報と、前記端末装置により送信された前記利用者の識別情報および前記第2識別情報とを受信するのに応じて、前記利用終了を許可する情報を前記第2の装置に送信するように前記第3の通信部を制御する、
交通利用管理方法。 - 交通機関の利用開始時に使用される第1の装置が、
利用者の端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第1識別情報がエンコードされた画像を表示し、
サーバ装置と通信する第1の通信部が前記サーバ装置から受信した利用開始可否情報に基づいて前記利用者が交通機関の利用を開始することができるか否かの利用開始判定を行い、
前記交通機関の利用終了時に使用される第2の装置が、
前記端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第2識別情報がエンコードされた画像を表示し、
前記サーバ装置と通信する第2の通信部が前記サーバ装置から受信した利用終了を許可する情報に応じて、前記利用者の利用終了を許可し、
前記サーバ装置が、
前記端末装置、前記第1の装置および前記第2の装置と通信する第3の通信部が、前記端末装置により送信された前記利用者の識別情報および前記第1識別情報と、前記端末装置により送信された前記利用者の識別情報および前記第2識別情報とを受信するのに応じて、前記利用終了を許可する情報を前記第2の装置に送信するように前記第3の通信部を制御する、
交通利用管理方法。 - 交通機関の利用開始時および利用終了時に使用される管理装置が、
利用者の端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第1識別情報がエンコードされた画像を表示し、
サーバ装置と通信する第1の通信部が前記サーバ装置から受信した利用開始可否情報に基づいて前記利用者が交通機関の利用を開始することができるか否かの利用開始判定を行い、
前記端末装置に対して少なくとも自装置の識別情報である第2識別情報がエンコードされた画像を表示し、
前記サーバ装置と通信する第2の通信部が前記サーバ装置から受信した利用終了を許可する情報に応じて、前記利用者の利用終了を許可し、
前記サーバ装置が、
前記端末装置、前記管理装置と通信する第3の通信部が、前記端末装置により送信された前記利用者の識別情報および前記第1識別情報と、前記端末装置により送信された前記利用者の識別情報および前記第2識別情報とを受信するのに応じて、前記利用終了を許可する情報を前記管理装置に送信するように前記第3の通信部を制御する、
交通利用管理方法。
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