WO2017122661A1 - 温度検出装置 - Google Patents

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    • G01K1/08Protective devices, e.g. casings

Abstract

温度検出装置(11)は、感熱素子(27)と、感熱素子(27)のリード線(28)と、感熱素子(27)およびリード線(28)を固定する樹脂ケース(12)と、樹脂ケース(12)の先端に装着される金属製キャップ(21)とを備える。これにより、軽量化および低コスト化に貢献する温度検出装置を提供する。

Description

温度検出装置
 本発明は、感熱素子と、感熱素子のリード線と、感熱素子およびリード線を固定する樹脂ケースとを有する温度検出装置に関する。
 特許文献1は自動変速機で利用される油温検出装置を開示する。油温検出装置は金属製のセンサーケースを備える。センサーケース内にサーミスターおよびリード線は樹脂で固められ固定される。センサーケースは、先端の小径円筒部と、小径円筒部の後端に接続されて小径円筒部よりも大径の大径円筒部とを備え、大径円筒部の円筒面には雄ねじが刻まれる。センサーケースは大径円筒部でトランスミッションケースにねじ込まれる。
日本特開平2-26362号公報
 特許文献1に開示の油温検出装置では、センサーケースの形状が複雑であって、センサーケースは鍛造や鋳造で金属材料から成型されることから、センサーケースは重い。しかも、製造コストがかさむ。
 本発明は、こうした実情に鑑みてなされたもので、軽量化および低コスト化に貢献する温度検出装置を提供することを目的とする。
 本発明の第1側面によれば、感熱素子と、前記感熱素子のリード線と、前記感熱素子および前記リード線を固定する樹脂ケースと、前記樹脂ケースの先端に装着される金属製キャップとを備える温度検出装置が提供される。
 第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記金属製キャップは、丸みを帯びた先端を有する円筒形に形成される。
 第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記樹脂ケースは、前記金属製キャップの内側で前記感熱素子および前記リード線を収容する樹脂キャップを備える。
 第4側面によれば、第3側面の構成に加えて、前記金属製キャップは、前記樹脂ケースの端部から第1長さで前記樹脂ケースに埋め込まれ、前記樹脂キャップは、前記樹脂ケースの端部から第1長さよりも長い第2長さで前記樹脂ケースに埋め込まれる。
 第5側面によれば、第4側面の構成に加えて、前記樹脂キャップは、前記樹脂ケースの樹脂材内で開口する端部を有し、当該端部には、前記樹脂キャップの径方向外方に拡大する拡径部が設けられている。
 第6側面によれば、第5側面の構成に加えて、前記拡径部にはズレ止め用の高結着部が設けられている。
 第7側面によれば、第1~第6側面のいずれかの構成に加えて、前記樹脂ケースは、前記金属製キャップに同軸で前記金属製キャップよりも大径であって前端で前記金属製キャップを支持する円筒形の挿入部と、前記挿入部の後端に形成されて前記挿入部から遠心方向に広がるフランジとを備え、前記金属製キャップは軸方向において前記挿入部内に設けられる。
 第8側面によれば、第7側面の構成に加えて、温度検出装置は、前記フランジから前記挿入部の軸心の方向に連続し、金属端子を有するカプラーを備える。
 第9側面によれば、第7または第8側面の構成に加えて、温度検出装置は、前記金属製キャップに装着されて、前記挿入部の先端に接触しながら前記挿入部よりも遠心方向に広がるOリングを備える。
 第10側面によれば、第9側面の構成に加えて、エンジンの冷却水の温度センサーとして利用される際に、前記挿入部は、前記冷却水を循環させる通路を区画するウオータージャケットの外壁に穿たれる挿入孔に挿入され、前記金属製キャップの先端は、前記Oリングにシールされた状態で、前記挿入孔に連続して前記挿入孔よりも小径の貫通孔を通じて前記通路内に配置される。
 第11側面によれば、第10側面の構成に加えて、前記フランジは、前記ウオータージャケットの外壁の形状に応じた形状変化部を有する。
 第12側面によれば、第11側面の構成に加えて、前記形状変化部は、前記ウオータージャケットの外壁面から盛り上がる厚肉部の形状に対応する段差部である。
 第1側面によれば、ケースの先端のみに金属製キャップが装着されるので、ケース全体が金属製である場合に比べて軽量化されることができる。しかも、コストは低減される。
 第2側面によれば、金属製キャップは簡単に絞り加工で成形されることができる。しかも、丸みを帯びた閉じた先端は感熱素子からできるだけ均等な距離で広がることができ、その結果、良好な熱伝導は実現される。
 第3側面によれば、樹脂ケースの成型にあたって予め樹脂キャップ内に感熱素子およびリード線は収容されることができる。したがって、成型の樹脂注入時に感熱素子およびリード線は規定の位置関係で仮固定されることができる。こうして成型工程の作業効率は高められることができる。
 第4側面によれば、内側の樹脂キャップは、外側の金属製キャップの第1長さよりも長い第2長さで樹脂ケースに埋め込まれるので、樹脂キャップ単独で樹脂キャップと樹脂ケースとの樹脂結合強度を高めることができ、その結果、金属製キャップと樹脂ケースとの結合強度は軽減されることができる。金属製キャップの小型化および軽量化に寄与することができる。
 第5側面によれば、感熱素子およびリード線などのセンサー部品を樹脂キャップ内に挿入する際の作業性が向上し、製造工程を効率化してコスト削減を図ることができる。
 第7側面によれば、温度検出装置の固定にあたって樹脂ケースの挿入部は他部材の挿入孔に挿入される。フランジは挿入部よりも大径であることから、フランジは挿入孔の周囲にぶつかって他部材に対して軸方向に金属製キャップを位置決めする。金属製キャップは挿入部内で途切れることから、金属製キャップの後端は他部材から突き出ることはなく、金属製キャップからの放熱は抑制される。こうして金属製キャップを通じて的確に感熱素子に測定対象物の熱エネルギーは伝わる。効果的に温度は測定される。
 第8側面によれば、従来のように金属製キャップに直接にサーミスターやリード線を挿入し、カプラーを成形する場合に比べて、樹脂ケースにおけるカプラーの長さを短縮でき、樹脂ケースからセンサー部に加わる振動や衝撃を緩和することができる。
 第9側面によれば、挿入部が挿入孔に挿入される際に、Oリングは挿入孔の内壁面に密着する。Oリングは、挿入孔内で、金属製キャップが露出する空間と、挿入部およびフランジが露出する空間とを隔てる。したがって、測定対象の流動体はOリングを回り込んで挿入部やフランジに達することはない。こうして樹脂ケースの防水は実現される。
 第10側面によれば、エンジンの冷却水に対して金属製キャップのみが接触し、樹脂ケースは冷却水に触れないようにシールされるので温度検出装置の耐久性は向上し、シール部材を介して挿入孔に装着するだけで適切なシール構造を簡単に実現できる。
 第11側面によれば、フランジの形状はエンジンのウオータージャケットの外壁の形状を反映するので、センサー形状を大幅に変更する必要がなく、コスト削減を図ることができる。
 第12側面によれば、センサー形状を大幅に変更することなく、ウオータージャケットの外壁におけるセンサー取り付け部を高強度にできる。
図1は本発明の一実施形態に係る温度検出装置を概略的に示す斜視図である。 図2は温度検出装置の垂直断面図である。 図3は温度検出装置が取り付けられる車両およびパワーユニットを概略的に示す外観図である。 図4は取り付け状態を示す温度検出装置の垂直断面図である。 図5は温度検出装置の分解斜視図および斜視図である。 図6は他の実施形態に係る樹脂ケースを含む温度検出装置の垂直断面図である。 図7は他の実施形態に係る樹脂ケースの拡大斜視図である。 図8はウオータージャケットの外壁面の形状に応じて段差部を有する温度検出装置を概略的に示す垂直断面図である。
11………温度検出装置
12………樹脂ケース
13………挿入部
14………フランジ
17………カプラー
21………金属製キャップ
21a……先端
22………Oリング
25………樹脂キャップ
25a……拡径部
27………感熱素子(サーミスター)
28………リード線
29………金属端子
33………通路
34………挿入孔
36………貫通孔
42………高結着部
44………厚肉部
46………形状変化部
101……ウオータージャケット
L1………第1長さ
L2………第2長さ
 以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
 図1は本発明の一実施形態に係る温度検出装置11を概略的に示す。温度検出装置11は樹脂ケース12を備える。樹脂ケース12は、円筒形の挿入部13と、挿入部13の一端に接続されて、挿入部13の軸心に直交する仮想平面に沿って挿入部13から遠心方向に外側に向かって広がるフランジ14とを有する。フランジ14には軸心に直交する仮想平面に沿って広がる取り付け部15が連続する。取り付け部15には金属製カラー16が埋め込まれる。金属製カラー16の軸心は挿入部13の軸心に平行に揃えられる。
 フランジ14には軸心の方向にカプラー17が連続する。カプラー17には例えば配線ケーブルのカプラーが結合されることができる。温度を特定する電気信号はカプラー17から取り出される。挿入部13、フランジ14、取り付け部15およびカプラー17は樹脂材料から一体成型で成形されればよい。
 挿入部13の他端には金属製キャップ21が取り付けられる。金属製キャップ21は、丸みを帯びた閉じた先端21aを有する円筒形に形成される。金属製キャップ21は挿入部13に同軸に配置される。挿入部13の外径は金属製キャップ21の外径よりも大きい。金属製キャップ21は先端21aの反対側で挿入部13に支持される。
 金属製キャップ21にはOリング22が装着される。Oリング22はゴムなどの弾性材から成形される。Oリング22は挿入部13の端面に接触する。ここでは、Oリング22の外周は挿入部13よりも遠心方向に外側に広がる。
 図2に示されるように、金属製キャップ21は均一厚みの薄板から深絞り加工で成形される。金属製キャップ21の内側には外径と相似形状の内部空間23が区画される。先端21aの反対側で金属製キャップ21の一端には、円筒体から外側に広がる抜け止め部24が形成される。抜け止め部24は挿入部13の樹脂体に包み込まれる。こうした抜け止め部24の働きで樹脂ケース12から金属製キャップ21の抜け落ちは防止される。
 樹脂ケース12には樹脂キャップ25が結合される。樹脂キャップ25は金属製キャップ21の内部空間23に収容される。樹脂キャップ25は、金属製キャップ21の形状に相似し、丸みを帯びた閉じた先端を有する円筒体を有する。樹脂キャップ25は円筒体で金属製キャップ21の内面に密着する。
 樹脂キャップ25は、先端の反対側で、樹脂ケース12の樹脂体内で開口する端部を有する。この端部には、開口に向かうにつれて樹脂キャップ25の円筒体から径方向外方に拡大する拡径部25aが形成されている。拡径部25aの後端には、円筒体から外側に広がって外周で先端に向かって折り返される係り止め部26が連続する。拡径部25aおよび係り止め部26は挿入部13の樹脂体に包み込まれる。こうして挿入部13から樹脂キャップ25の抜け落ちは防止される。
 ここでは、金属製キャップ21は、樹脂ケース12の挿入部13の端面TLから第1長さL1で樹脂ケース12に埋め込まれる。樹脂キャップ25は、樹脂ケース12の端面TLから第1長さL1よりも長い第2長さL2で樹脂ケース12に埋め込まれる。樹脂キャップ25の拡径部25aおよび係り止め部26は、金属製キャップ21から独立して単独で樹脂ケース12の樹脂材に包み込まれる。
 樹脂キャップ25内には感熱素子としてのサーミスター27およびサーミスター27から延びるリード線28が収容される。サーミスター27には、温度変化に応じて電気抵抗を大きく変化させるガラスが封入される。サーミスター27およびリード線28は樹脂キャップ25内で樹脂で固められる。こうしてサーミスター27およびリード線28は樹脂ケース12に固定される。カプラー17の金属端子29はリード線28に接続される。
 樹脂ケース12のフランジ14および取り付け部15には取り付け面31が区画される。取り付け面31は、金属製キャップ21の軸心Xisに直交する平面で規定される。金属製カラー16には取り付け面31に面一の接触面16aが規定される。金属製カラー16には接触面16aに平行に広がるボルト受け面16bが同様に規定される。
 温度検出装置11は例えばエンジンの冷却水の温度を測定する際に利用される。図3に示されるように、エンジン100はスクーターといった自動二輪車その他の車両90のパワーユニットを構成する。温度検出装置11はエンジン100のウオータージャケット101の外壁に取り付けられる。温度検出装置11には外部ハーネス200のカプラー201が接続される。カプラー201の金属端子はカプラー17の金属端子29に電気的に接続される。温度検出装置11は、ウオータージャケット101内を流れる冷却水の温度(検出可能温度は-50~200℃)を検出し、検出値をECU(図示されず)に出力する。
 図4に示されるように、ウオータージャケット101には冷却水の通路33が形成される。温度検出装置11の取り付けにあたってウオータージャケット101には外側から冷却水の通路33に開口する挿入孔34が形成される。挿入孔34は樹脂ケース12の挿入部13と同径の円柱形の空間を区画する。円柱形の空間と冷却水の通路33とは隔壁35で隔てられる。隔壁35には挿入孔34よりも小径の貫通孔36が形成される。貫通孔36は挿入孔34の円柱形の空間と同軸に円柱形空間を区画する。挿入孔34に挿入部13が挿入されると、貫通孔36に金属製キャップ21は進入する。金属製キャップ21の先端21aは通路33に突き出る。このとき、金属製キャップ21周りでOリング22は隔壁35と挿入部13との間に挟まれる。しかも、Oリング22の外周は挿入孔34の内面に密着する。
 ウオータージャケット101には挿入孔34の軸心に平行な軸心を有するねじ穴37が形成される。ねじ穴37の内面には雌ねじが刻まれる。樹脂ケース12の挿入部13が挿入孔34に嵌め入れられると、金属製カラー16はねじ穴37に同軸に配置される。ねじ穴37には例えばボルト38がねじ込まれる。ボルト38の頭部は金属製カラー16で受け止められる。こうして温度検出装置11はウオータージャケット101に不動に固定される。
 温度検出装置11は金属製キャップ21で冷却水に接触する。冷却水の熱エネルギーは金属製キャップ21から樹脂キャップ25に伝わる。金属製キャップ21は同形状の樹脂製のキャップよりも高い強度を有することから、樹脂キャップ25の厚みは縮小されることができる。したがって、樹脂キャップ25を挟んで金属製キャップ21からサーミスター27に効率的に熱エネルギーは伝達される。サーミスター27は冷却水の水温に応じて電気信号を出力する。こうして水温は検出される。
 温度検出装置11は金属製キャップ21で冷却水に接触するものの、Oリング22は金属製キャップ21および隔壁35に密着することから、樹脂ケース12は冷却水の接触から逃れることができる。その結果、樹脂の膨潤化は防止される。しかも、Oリング22の外周は挿入孔34の内壁面に密着することから、Oリング22は、挿入孔34内で、金属製キャップ21が露出する空間と、挿入部13およびフランジ14が露出する空間とを隔てる。したがって、測定対象の冷却水はOリング22を回り込んで挿入部13やフランジ14に達することはない。こうして樹脂ケース12の防水は実現される。
 本実施形態に係る温度検出装置11では樹脂ケース12の先端に金属製キャップ21が装着される。樹脂ケース12の先端にのみ金属製キャップ21が装着されるので、ケース全体が金属製である場合に比べて温度検出装置11は軽量化されることができる。しかも、金属製キャップ21は金属薄板の深絞り加工で成形され、樹脂ケース12は例えば射出成型で一体成形されるので、製造コストは低減される。丸みを帯びた閉じた先端はサーミスター27からできるだけ均等な距離で広がることができ、その結果、良好な熱伝導は実現される。
 温度検出装置11では、内側の樹脂キャップ25は、外側の金属製キャップ21の第1長さL1よりも長い第2長さL2で樹脂ケース12に埋め込まれるので、樹脂キャップ25単独で樹脂キャップ25と樹脂ケース12との樹脂結合強度を高めることができ、その結果、金属製キャップ21と樹脂ケース12との結合強度は軽減されることができる。金属製キャップ21の小型化および軽量化に寄与することができる。
 カプラー17は、フランジ14から挿入部13の軸心の方向に連続し、金属端子を有する。従来のように金属製キャップに直接にサーミスターやリード線を挿入し、カプラーを成形する場合に比べて、樹脂ケース12におけるカプラー17の長さを短縮でき、樹脂ケース12からセンサー部に加わる振動や衝撃を緩和することができる。
 温度検出装置11の固定にあたって樹脂ケース12の挿入部13はウオータージャケット101の挿入孔34に挿入される。フランジ14は挿入部13よりも大径であることから、フランジ14は挿入孔34の周囲にぶつかってウオータージャケット101に対して軸方向に金属製キャップ21を位置決めする。金属製キャップ21は挿入部13内で途切れることから、金属製キャップ21の後端はウオータージャケット101から突き出ることはなく、金属製キャップ21からの放熱は抑制される。こうして金属製キャップ21を通じて的確にサーミスター27に冷却水の熱エネルギーは伝わる。効果的に温度は測定される。
 前述のように、温度検出装置11がエンジン100の冷却水の温度センサーとして利用される際に、金属製キャップ21の先端21aは、Oリング22にシールされた状態で、挿入孔34に連続して挿入孔34よりも小径の貫通孔36を通じて通路33内に配置される。エンジン100の冷却水に対して金属製キャップ21のみが接触し、樹脂ケース12は冷却水に触れないようにシールされるので温度検出装置11の耐久性は向上し、Oリング22を介して挿入孔34に装着するだけで適切なシール構造を簡単に実現できる。
 次に、本実施形態の温度検出装置11の製造方法について説明する。まず、図5に示されるように、2個の金属端子29に、サーミスター27に接続される2本のリード線28をそれぞれ個別に接続する。接続にあたって例えば半田付け等が用いられる。このとき、サーミスター27から所定の長さにわたって2本のリード線28には樹脂製チューブ41が装着される。樹脂製チューブ41は2本のリード線28を1本にまとめる。樹脂製チューブ41の長さは樹脂キャップ25内でリード線28が1本にまとまる程度に設定される。
 続いて、予め樹脂成形された樹脂キャップ25内にサーミスター27を挿入する。このとき、樹脂チューブ41の後端から遠ざかるにつれて相互に離れる2本のリード線28は樹脂キャップ25の内周面に仮固定されてアセンブリを構成する。挿入後、樹脂キャップ25は金属製キャップ21に嵌め込まれる。その他、樹脂キャップ25は予め金属製キャップ21に嵌め込まれていてもよい。
 樹脂キャップ25内にサーミスター27を保持しつつ樹脂ケース12用の成形型内のキャビティに金属製キャップ21および金属製カラー16を設置する。成形型内のキャビティに溶融した樹脂材料が流し込まれ、その後、成形型のキャビティ内で樹脂材料が固化すると、樹脂キャップ25内でサーミスター27およびリード線28は固定される。金属製カラー16は取り付け部15内に固定される。キャビティ内で樹脂ケース12は一体成型される。
 こうして樹脂ケース12は例えば樹脂材料の射出成型に基づき成形されることができる。射出成型にあたって金属製キャップ21や金属製カラー16は樹脂材料に包み込まれる。このとき、予め樹脂キャップ25内にサーミスター27およびリード線28は収容される。成型の樹脂注入時にサーミスター27およびリード線28は規定の位置関係で仮固定される。こうして成型工程の作業効率は高められる。しかも、樹脂キャップ25には拡径部25aが設けられるので、サーミスター27およびリード線28などのセンサー部品を樹脂キャップ25内に挿入する際の作業性が向上し、製造工程を効率化してコスト削減を図ることができる。
 このようにして成形された温度検出装置11では、金属製キャップ21の外周にOリング22が装着される。金属製キャップ21の軸方向にOリング22が押し込まれると、Oリング22は樹脂ケース12の挿入部13に密着する。その後、ウオータージャケット101の挿入孔34に金属製キャップ21の先端21aを挿入し、ウオータージャケット101の外壁面に樹脂ケース12のフランジ14は押し当てられる。金属製カラー16はねじ穴37に同軸に配置され、樹脂ケース12の取り付け部15はウオータージャケット101の外壁にボルト38で締結されて固定される。
 以上のような温度検出装置11では、図6に示されるように、樹脂キャップ25の拡径部25aには、必ずしも係り止め部26が連続する必要はない。このとき、図7に示されるように、拡径部25aには、ズレ止め用の高結着部42が設けられてもよい。高結着部42は、例えば複数の貫通孔43で構成される。貫通孔43は、拡径部25aが樹脂ケース12の樹脂材に包み込まれる際に樹脂材で満たされる。こうして樹脂キャップ25と樹脂ケース12との間で樹脂結合強度は高められる。その他、高結着部42は、貫通孔43に代えて、ねじ山のように複数の溝部やディンプルを有してもよい。このようにすることで、樹脂キャップ25と樹脂ケース12との樹脂結合強度を高める際に形状選択の自由度が増加する。
 なお、図2では、フランジ14と取り付け部15の取り付け面31とは面一にフラットな形状を有するものの、図8に示されるように、ねじ穴37の周囲でウオータージャケット101の外壁に厚肉部44が形成されてもよい。厚肉部44はボルト38の取り付け強度を確保する役割を果たす。その一方で、挿入孔34の周囲ではウオータージャケット101の外壁は薄肉に形成されることができる。その結果、ウオータージャケット101は軽量化されることができる。このとき、ねじ穴37と挿入孔34との間でウオータージャケット101の外壁面には外壁の肉厚に応じて高低差の形状45が形成される。こうした高低差の形状45に応じて、樹脂ケース12のフランジ14と取り付け部15との間には、ウオータージャケット101の外壁面の面形状を反映した形状変化部46が形成されればよい。ここでは、ウオータージャケット101の外壁面には高低差に応じて段差47が形成されればよく、形状変化部46は段差47を反映する段差部であればよい。このように、ウオータージャケット101の外壁の形状に合わせて取り付け部15の形状を設定すればよいことから、挿入部13やフランジ14、カプラー17の形状を大幅に変更する必要がなく、コスト削減を図ることができる。また、挿入部13やフランジ14、カプラー17の形状を大幅に変更することなく、ねじ穴37の周囲でウオータージャケット101の外壁を高強度にできる。

Claims (12)

  1.  感熱素子(27)と、
     前記感熱素子(27)のリード線(28)と、
     前記感熱素子(27)および前記リード線(28)を固定する樹脂ケース(12)と、
    を有する温度検出装置(11)において、
     前記樹脂ケース(12)の先端に装着される金属製キャップ(21)を備える
    ことを特徴とする温度検出装置。
  2.  請求項1に記載の温度検出装置において、前記金属製キャップ(21)は、丸みを帯びた先端(21a)を有する円筒形に形成されることを特徴とする温度検出装置。
  3.  請求項1または2に記載の温度検出装置において、前記樹脂ケース(12)は、前記金属製キャップ(21)の内側で前記感熱素子(27)および前記リード線(28)を収容する樹脂キャップ(25)を備えることを特徴とする温度検出装置。
  4.  請求項3に記載の温度検出装置において、
     前記金属製キャップ(21)は、前記樹脂ケース(12)の端部から第1長さ(L1)で前記樹脂ケース(12)に埋め込まれ、
     前記樹脂キャップ(25)は、前記樹脂ケース(12)の端部から第1長さ(L1)よりも長い第2長さ(L2)で前記樹脂ケース(12)に埋め込まれる
    ことを特徴とする温度検出装置。
  5.  請求項4に記載の温度検出装置において、前記樹脂キャップ(25)は、前記樹脂ケース(12)の樹脂材内で開口する端部を有し、当該端部には、前記樹脂キャップ(25)の径方向外方に拡大する拡径部(25a)が設けられていることを特徴とする温度検出装置。
  6.  請求項5に記載の温度検出装置において、前記拡径部(25a)にはズレ止め用の高結着部(42)が設けられていることを特徴とする温度検出装置。
  7.  請求項1~6のいずれか1項に記載の温度検出装置において、前記樹脂ケース(12)は、前記金属製キャップ(21)に同軸で前記金属製キャップ(21)よりも大径であって前端で前記金属製キャップ(21)を支持する円筒形の挿入部(13)と、前記挿入部(13)の後端に形成されて前記挿入部(13)から遠心方向に広がるフランジ(14)とを備え、前記金属製キャップ(21)は軸方向において前記挿入部(13)内に設けられることを特徴とする温度検出装置。
  8.  請求項7に記載の温度検出装置において、前記フランジ(14)から前記挿入部(13)の軸心の方向に連続し、金属端子(29)を有するカプラー(17)を備えることを特徴とする温度検出装置。
  9.  請求項7または8に記載の温度検出装置において、前記金属製キャップ(21)に装着されて、前記挿入部(13)の先端に接触しながら前記挿入部(13)よりも遠心方向に広がるOリング(22)を備えることを特徴とする温度検出装置。
  10.  請求項9に記載の温度検出装置において、エンジンの冷却水の温度センサーとして利用される際に、前記挿入部(13)は、前記冷却水を循環させる通路(33)を区画するウオータージャケット(101)の外壁に穿たれる挿入孔(34)に挿入され、前記金属製キャップ(21)の先端(21a)は、前記Oリング(22)にシールされた状態で、前記挿入孔(34)に連続して前記挿入孔(34)よりも小径の貫通孔(36)を通じて前記通路(33)内に配置されることを特徴とする温度検出装置。
  11.  請求項10に記載の温度検出装置において、前記フランジ(14)は、前記ウオータージャケット(101)の外壁の形状に応じた形状変化部(46)を有することを特徴とする温度検出装置。
  12.  請求項11に記載の温度検出装置において、前記形状変化部(46)は、前記ウオータージャケット(101)の外壁面から盛り上がる厚肉部(44)の形状に対応する段差部(46)であることを特徴とする温度検出装置。
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