WO2017010210A1 - 電流センサ - Google Patents

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    • G01R15/20Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using galvano-magnetic devices, e.g. Hall-effect devices, i.e. measuring a magnetic field via the interaction between a current and a magnetic field, e.g. magneto resistive or Hall effect devices

Abstract

電流センサは、測定対象の電流が流れる導体(110)と、導体(110)を流れる上記電流により発生する磁界の強さを検出する磁気センサと、磁気センサを収容する筐体とを備える。導体(110)は、導体(110)の厚さ方向の一方に突出するように曲がって上記長さ方向に延在するアーチ状部(111)を含む。筐体は、アーチ状部(111)の内側に嵌め込まれるように、導体(110)に組み付けられている。磁気センサは、筐体が導体(110)に組み付けられた状態において、アーチ状部(111)の内側にて導体(110)の幅方向の磁界を検出する。

Description

電流センサ
 本発明は、電流センサに関し、被測定電流に応じて発生する磁界を測定することで被測定電流の値を検出する電流センサに関する。
 電流センサの構成を開示した先行文献として、特開2013-101014号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された電流検出装置の絶縁筐体は、磁性体コアと、ホール素子が実装された電子基板とを支持しつつ収容する。絶縁筐体は、本体ケースおよび本体ケースに取り付けられる蓋部材の2つの部材を含む。本体ケースおよび蓋部材には、送電路が通される貫通孔である電流通過孔が形成されている。
特開2013-101014号公報
 特許文献1に記載された電流センサは、筐体の貫通孔および磁性体コアに送電路である導体が挿通されて構成されている。そのため、導体の形状および配置は、筐体の貫通孔を通過可能な態様に制約される。また、電流センサを簡易に組み立てることができない。
 本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、磁性体コアを用いることなく感度低下を抑制しつつ、導体の形状および配置の自由度が高く簡易に組立可能な電流センサを提供することを目的とする。
 本発明の第1の局面に基づく電流センサは、測定対象の電流が流れる導体と、導体を流れる上記電流により発生する磁界の強さを検出する磁気センサと、磁気センサを収容する筐体とを備える。上記電流は、導体を導体の長さ方向に流れる。導体は、導体の厚さ方向の一方に突出するように曲がって上記長さ方向に延在するアーチ状部を含む。筐体は、アーチ状部の内側に嵌め込まれるように、導体に組み付けられている。磁気センサは、筐体が導体に組み付けられた状態において、アーチ状部の内側にて導体の幅方向の磁界を検出する。
 本発明の一形態においては、筐体は、導体に組み付けられた状態において導体と係合する複数の係合部を有している。
 本発明の一形態においては、複数の係合部のうちの一部の係合部は、上記幅方向の一方側から導体に接している。複数の係合部のうちの他の一部の係合部は、上記幅方向の他方側から導体に接している。
 本発明の一形態においては、複数の係合部の各々の先端にフック状の保持部が設けられている。
 本発明の一形態においては、導体は、上記厚さ方向の他方に突出するように曲がって上記長さ方向に延在する逆アーチ状部をさらに含む。逆アーチ状部は、上記幅方向にてアーチ状部と並んでいる。筐体は、逆アーチ状部の内側に嵌め込まれるように、導体に組み付けられている。
 本発明の一形態においては、複数の係合部のうちの一部の係合部は、アーチ状部と係合している。複数の係合部のうちの他の一部の係合部は、逆アーチ状部と係合している。
 本発明の一形態においては、導体は、1つの導体で構成されている。
 本発明の第2の局面に基づく電流センサは、測定対象の電流が流れ、表面および裏面を含み、長さ方向、上記長さ方向と直交する幅方向、および、上記長さ方向と上記幅方向とに直交する厚さ方向を有する板状の導体と、上記電流により発生する磁界の強さを検出する磁気センサと、磁気センサを収容する筐体とを備える。導体は、上記長さ方向における途中で、上記電流が分流されて流れる一方の流路部および他方の流路部を含む。上記幅方向から見て、一方の流路部と他方の流路部とによって囲まれた領域が形成されている。筐体は、上記領域に嵌め込まれるように、導体に組み付けられている。磁気センサは、筐体が導体に組み付けられた状態において、上記幅方向から見て、上記領域の内部に位置し、かつ、一方の流路部の裏面側に位置している。
 本発明の一形態においては、一方の流路部は、上記幅方向から見て、導体の表面側に膨出している。
 本発明の一形態においては、他方の流路部は、上記幅方向から見て、導体の裏面側に膨出している。
 本発明の一形態においては、一方の流路部および他方の流路部の各々は、上記長さ方向における一端と他端とを有する。上記長さ方向における一方の流路部の一端と一方の流路部の他端とは、上記厚さ方向における位置が互いに異なっている。上記長さ方向における他方の流路部の一端と他方の流路部の他端とは、上記厚さ方向における位置が互いに異なっている。上記長さ方向における一方の流路部の一端と他方の流路部の一端とは、上記厚さ方向における位置が互いに等しい。上記長さ方向における一方の流路部の他端と他方の流路部の他端とは、上記厚さ方向における位置が互いに等しい。一方の流路部は、上記厚さ方向における一方の流路部の一端の位置と一方の流路部の他端の位置とを繋ぐ曲折部を含む。他方の流路部は、上記厚さ方向における他方の流路部の一端の位置と他方の流路部の他端の位置とを繋ぐ曲折部を含む。一方の流路部の曲折部と、他方の流路部の曲折部とは、上記長さ方向において互いに間隔を置いて位置している。
 本発明の一形態においては、複数の係合部のうちの一部の係合部は、一方の流路部と係合している。複数の係合部のうちの他の一部の係合部は、他方の流路部と係合している。
 本発明の一形態においては、導体は、一方の流路と他方の流路との間に、上記長さ方向に延在するスリットが設けられている。
 本発明によれば、電流センサにおいて、磁性体コアを用いることなく感度低下を抑制しつつ、導体の形状および配置の自由度を高くして簡易に組立可能とすることができる。
本発明の実施形態1に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサが備える1次導体の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサが備える磁気センサユニットの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサにおいて、磁気センサユニットを開口部に挿入している状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサにおいて、開口部に挿入した磁気センサユニットを回転させて1次導体に取り付ける状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサの断面図であり、図1のVII-VII線矢印方向から見た図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサの断面図であり、図1のVIII-VIII線矢印方向から見た図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサの回路構成を示す回路図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態3に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。 図11の筐体を矢印XII方向から見た側面図である。 本発明の実施形態4に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。 図13の筐体を矢印XIV方向から見た側面図である。 本発明の実施形態5に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態5に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。 図16の筐体を矢印XVII方向から見た側面図である。 本発明の実施形態5に係る電流センサにおいて、磁気センサユニットを開口部に挿入している状態を示す断面図である。 本発明の実施形態5に係る電流センサにおいて、開口部に挿入した磁気センサユニットを回転させて1次導体に取り付ける状態を示す断面図である。 本発明の実施形態6に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態6に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。 図21の筐体を矢印XXII方向から見た側面図である。 本発明の実施形態7に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態7に係る電流センサが備える1次導体の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態7に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態8に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態8の変形例に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態9に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 図28の電流センサをXXIX-XXIX線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施形態10に係る電流センサ群の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態10の変形例に係る電流センサ群の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態11に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態11に係る電流センサが備える磁気センサユニットの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態11に係る電流センサが備える磁気センサユニットに含まれる基板を、図33のXXXIV方向から見た斜視図である。 本発明の実施形態11に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態11に係る電流センサの断面図であり、図32のXXXVI-XXXVI線矢印方向から見た図である。 本発明の実施形態12に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 図37の電流センサを矢印XXXVIII方向から見た側面図である。 本発明の実施形態12に係る電流センサが備える1次導体の外観を示す斜視図である。 図39の1次導体を矢印XXXX方向から見た側面図である。 本発明の実施形態12に係る電流センサが備える磁気センサユニットの基板を表面側から見た図である。 本発明の実施形態12に係る電流センサが備える磁気センサユニットの基板を裏面側から見た図である。 本発明の実施形態13に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 図43の電流センサを矢印XXXXIV方向から見た側面図である。 本発明の実施形態13に係る電流センサが備える1次導体の外観を示す斜視図である。 図45の1次導体を矢印XXXXVI方向から見た側面図である。 図45の1次導体を矢印XXXXVII方向から見た上面図である。 図45の1次導体を矢印XXXXVIII方向から見た正面図である。
 以下、本発明の各実施形態に係る電流センサについて図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
 (実施形態1)
 図1は、本発明の実施形態1に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図2は、本発明の実施形態1に係る電流センサが備える1次導体の外観を示す斜視図である。図3は、本発明の実施形態1に係る電流センサが備える磁気センサユニットの構成を示す分解斜視図である。図4は、本発明の実施形態1に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。図1,2においては、後述する1次導体110の幅方向をX軸方向、1次導体110の長さ方向をY軸方向、1次導体110の厚さ方向をZ軸方向として、図示している。
 図1~4に示すように、本発明の実施形態1に係る電流センサ100は、測定対象の電流が流れる導体である1次導体110と、1次導体110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを検出する、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bと、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bを収容する筐体150とを備える。具体的には、1次導体110は、表面および裏面を含み、長さ方向(Y軸方向)、長さ方向(Y軸方向)と直交する幅方向(X軸方向)、および、長さ方向(Y軸方向)と幅方向(X軸方向)とに直交する厚さ方向(Z軸方向)を有する板状である。本実施形態においては、電流センサ100が備える磁気センサの数は、2つであるが、これに限られず、1つ以上であればよい。
 測定対象の電流は、後述するように2つの流路に分流されて1次導体110を矢印1で示すように1次導体110の長さ方向(Y軸方向)に流れる。1次導体110は、長さ方向(Y軸方向)における途中で、測定対象の電流が分流されて流れる一方の流路部および他方の流路部を含む。
 1次導体110は、1次導体110の厚さ方向(Z軸方向)の一方に突出するように曲がって長さ方向(Y軸方向)に延在し、2つの流路のうちの1つの流路を構成する一方の流路部であるアーチ状部111を含む。すなわち、一方の流路部は、幅方向(X軸方向)から見て、1次導体110の表面側に膨出している。1次導体110には、1次導体110の長さ方向(Y軸方向)に延在するスリット115が設けられている。スリット115は、1次導体110の幅方向(X軸方向)にてアーチ状部111に隣接している。
 1次導体110にてスリット115のアーチ状部111側とは反対側に隣接して、1次導体110の厚さ方向(Z軸方向)の他方に突出するように曲がって1次導体110の長さ方向(Y軸方向)に延在し、他の1つの流路を構成する他方の流路部である逆アーチ状部116が設けられている。すなわち、他方の流路部は、幅方向(X軸方向)から見て、1次導体110の裏面側に膨出している。逆アーチ状部116は、1次導体110の幅方向(X軸方向)にてアーチ状部111と並んでいる。
 スリット115は、1次導体110の幅方向(X軸方向)にて1次導体110の中央に位置している。スリット115は、アーチ状部111と逆アーチ状部116とに挟まれて位置している。このように、電流センサ100においては、1次導体110は、一方の流路部と他方の流路部との間に、長さ方向(Y軸方向)に延在するスリット115が設けられている。アーチ状部111および逆アーチ状部116の内側に、開口部110hが形成されている。すなわち、幅方向(X軸方向)から見て、一方の流路部と他方の流路部とによって囲まれた領域である開口部111hが形成されている。
 図2に示すように、本実施形態においては、アーチ状部111は、互いに間隔を置いて、1次導体110の主面に直交するように突出する第1突出部112および第2突出部113と、1次導体110の長さ方向(Y軸方向)に延在し、第1突出部112と第2突出部113とを繋ぐ延在部114とから構成されている。逆アーチ状部116は、互いに間隔を置いて、1次導体110の主面に直交するように突出する第3突出部117および第4突出部118と、1次導体110の長さ方向(Y軸方向)に延在し、第3突出部117と第4突出部118とを繋ぐ延在部119とから構成されている。
 ただし、アーチ状部111および逆アーチ状部116の各々の形状はこれに限られず、たとえば、1次導体110の幅方向(X軸方向)から見て、C字状または半円状の形状を有していてもよい。アーチ状部111と逆アーチ状部116とは、互いに同一形状を有する。なお、1次導体110において、逆アーチ状部116の代わりに、1次導体110の主面が平坦に連続している平坦部が設けられていてもよい。本実施形態においては、1次導体110は、1つの導体で構成されているが、複数の導体で構成されていてもよい。
 本実施形態においては、1次導体110は、銅で構成されている。ただし、1次導体110の材料はこれに限られず、銀、アルミニウム若しくは鉄などの金属、またはこれらの金属を含む合金でもよい。
 1次導体110は、表面処理が施されていてもよい。たとえば、ニッケル、錫、銀若しくは銅などの金属、またはこれらの金属を含む合金からなる、少なくとも1層のめっき層が、1次導体110の表面に設けられていてもよい。
 本実施形態においては、プレス加工により1次導体110を形成している。ただし、1次導体110の形成方法はこれに限られず、切削加工または鋳造などにより1次導体110を形成してもよい。
 図3に示すように、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々は、アンプおよび受動素子などの電子部品140a,140bと共に基板130に実装されている。本実施形態においては、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bは、1次導体110の長さ方向(Y軸方向)において互いにずれつつ、1次導体110の幅方向(X軸方向)に並んで配置されている。基板130が電気絶縁性を有する筐体150内に固定されることにより、磁気センサユニット160が構成されている。すなわち、第1磁気センサ120a、第2磁気センサ120b、電子部品140a,140bおよび基板130の各々は、筐体150に収容されている。
 基板130は、プリント配線板であり、ガラスエポキシまたはアルミナなどの基材と、基材の表面上に設けられた銅などの金属箔がパターニングされて形成された配線とから構成されている。
 筐体150は、略直方体状の外形を有し、下部筐体151と上部筐体152とから構成されている。筐体150は、後述するように1次導体110に組み付けられた状態において1次導体110と係合する2つの係合部を有している。
 下部筐体151には、逆アーチ状部116と係合する下部係合部151sが設けられている。下部係合部151sは、下部筐体151の下面の4辺のうちの1辺に沿って、下部筐体151の下面と直交するように直方体状に突出している。下部係合部151sは、上記1辺の略全体に沿って設けられている。
 上部筐体152には、アーチ状部111と係合する上部係合部152s、および、基板130と接続されるワイヤーハーネスの取出し口152pが設けられている。上部係合部152sは、上部筐体152の上面の4辺のうちの1辺に沿って、上部筐体152の上面と直交するように直方体状に突出している。上部係合部152sは、上記1辺の略全体に沿って設けられている。上部係合部152sは、筐体150の中心に関して、下部係合部151sと点対称に位置している。取出し口152pは、上部筐体152の上面の4辺のうち上部係合部152sが沿って設けられている1辺とは反対側に位置する1辺に沿って、上部筐体152の上面と直交するように筒状に突出している。
 筐体150は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)、LCP(液晶ポリマー)、ウレタンまたはナイロンなどのエンジニアリングプラスチックで構成されている。PPSは、耐熱性が高いため、1次導体110の発熱を考慮した場合、筐体150の材料として好ましい。
 基板130を筐体150に固定する方法としては、螺子による締結、樹脂による熱溶着、または、接着剤による接合などを用いることができる。螺子を用いて基板130と筐体150とを締結する場合には、磁界の乱れが生じないように、非磁性の螺子を用いることが好ましい。
 アーチ状部111と逆アーチ状部116とによって形成される開口部111hに、磁気センサユニット160が挿入されている。筐体150は、アーチ状部111の内側に嵌め込まれるように、1次導体110に組み付けられている。筐体150は、逆アーチ状部116の内側に嵌め込まれるように、1次導体110に組み付けられている。すなわち、筐体150は、上記領域に嵌め込まれるように、1次導体110に組み付けられている。
 ここで、本実施形態に係る電流センサ100において、筐体150を1次導体110に組み付ける方法について説明する。図5は、本発明の実施形態1に係る電流センサにおいて、磁気センサユニットを開口部に挿入している状態を示す断面図である。図6は、本発明の実施形態1に係る電流センサにおいて、開口部に挿入した磁気センサユニットを回転させて1次導体に取り付ける状態を示す断面図である。図5,6においては、1次導体110のみ断面視にて示している。
 図5に示すように、磁気センサユニット160を1次導体110の主面に対して斜めに傾けた状態で上部係合部152s側を先頭にして、開口部110h内に斜め方向(矢印10で示す方向)に挿入する。筐体150の中心が、開口部110hの中心と略一致した時点で、図6に示すように磁気センサユニット160を筐体150の中心を回転中心として右周り(矢印11方向)に回転させる。
 その結果、上部係合部152sが、1次導体110の幅方向(X軸方向)の一方側から延在部114に接してアーチ状部111と係合し、下部係合部151sが、1次導体110の幅方向(X軸方向)の他方側から延在部119に接して逆アーチ状部116と係合する。すなわち、複数の係合部のうちの一部の係合部は、一方の流路部と係合している。複数の係合部のうちの他の一部の係合部は、他方の流路部と係合している。これにより、筐体150が1次導体110に組み付けられ、磁気センサユニット160が1次導体110に対して固定される。
 図7は、本発明の実施形態1に係る電流センサの断面図であり、図1のVII-VII線矢印方向から見た図である。図8は、本発明の実施形態1に係る電流センサの断面図であり、図1のVIII-VIII線矢印方向から見た図である。図9は、本発明の実施形態1に係る電流センサの回路構成を示す回路図である。
 図7,8においては、1次導体110の幅方向をX軸方向、1次導体110の長さ方向をY軸方向、1次導体110の厚さ方向をZ軸方向として、図示している。また、図7,8においては、筐体150を図示していない。図7においては、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々を通過するように、1次導体110の長さ方向(Y軸方向)にずれた2つの断面視にて図示している。
 図7,8に示すように、筐体150が1次導体110に組み付けられた状態において、第1磁気センサ120aは、アーチ状部111の内側に配置されて延在部114の裏面側に位置し、第2磁気センサ120bは、逆アーチ状部116の内側に配置されて延在部119の表面側に位置している。すなわち、第1磁気センサ120aは、筐体150が1次導体110に組み付けられた状態において、1次導体110の幅方向(X軸方向)から見て、上記領域の内部に位置し、かつ、一方の流路部の裏面側に位置している。第2磁気センサ120bは、筐体150が1次導体110に組み付けられた状態において、1次導体110の幅方向(X軸方向)から見て、上記領域の内部に位置し、かつ、他方の流路部の表面側に位置している。
 本実施形態においては、基板130の実装面と1次導体110の主面とが平行になるように基板130が配置されているが、基板130の実装面と1次導体110の主面とが垂直になるように基板130が配置されていてもよい。
 第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々は、1次導体110の幅方向(X軸方向)の磁界を検出する。具体的には、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々は、1次導体110の幅方向(X軸方向)に向いた検出軸2を有している。
 第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々は、検出軸2の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸2の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。
 図9に示すように、本実施形態に係る電流センサ100において、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々は、4つのAMR(Anisotropic Magneto Resistance)素子からなるホイートストンブリッジ型のブリッジ回路を有する。なお、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々が、AMR素子に代えて、GMR(Giant Magneto Resistance)、TMR(Tunnel Magneto Resistance)、BMR(Ballistic Magneto Resistance)、CMR(Colossal Magneto Resistance)などの磁気抵抗素子を有していてもよい。
 また、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々が、2つの磁気抵抗素子からなるハーフブリッジ回路を有していてもよい。その他にも、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bとして、ホール素子を有する磁気センサ、磁気インピーダンス効果を利用するMI(Magneto Impedance)素子を有する磁気センサまたはフラックスゲート型磁気センサなどを用いることができる。磁気抵抗素子およびホール素子などの磁気素子は、樹脂パッケージされていてもよく、または、シリコーン樹脂若しくはエポキシ樹脂などでポッティングされていてもよい。
 複数の磁気素子がパッケージされている場合、複数の磁気素子が1つにパッケージされていてもよいし、複数の磁気素子の各々が別々にパッケージされていてもよい。また、複数の磁気素子と電子部品とが集積された状態で、1つにパッケージされていてもよい。
 本実施形態においては、AMR素子は、バーバーポール型電極を含むことによって、奇関数入出力特性を有している。具体的には、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々の磁気抵抗素子は、バーバーポール型電極を含むことにより、磁気抵抗素子における磁気抵抗膜の磁化方向に対して所定の角度をなす方向に電流が流れるようにバイアスされている。
 磁気抵抗膜の磁化方向は、磁気抵抗膜の形状異方性によって決まる。なお、磁気抵抗膜の磁化方向を調整する方法として、磁気抵抗膜の形状異方性を用いる方法に限られず、AMR素子を構成する磁気抵抗膜の近傍に永久磁石を配置する方法、または、AMR素子を構成する磁気抵抗膜において交換結合を設ける方法などを用いてもよい。永久磁石は、焼結磁石、ボンド磁石または薄膜で構成されていてもよい。永久磁石の種類は、特に限定されず、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石またはネオジム磁石などを用いることができる。
 第1磁気センサ120aの磁気抵抗素子における磁気抵抗膜の磁化方向と、第2磁気センサ120bの磁気抵抗素子における磁気抵抗膜の磁化方向とは、同一方向である。これにより、外部磁界の影響による出力精度の低下を小さくすることができる。
 図9に示すように、電流センサ100は、第1磁気センサ120aの検出値と第2磁気センサ120bの検出値とを演算することにより1次導体110を流れる測定対象の電流の値を算出する算出部190をさらに備える。本実施形態においては、算出部190は、差動増幅器である。ただし、算出部190が減算器であってもよい。
 図7に示すように、1次導体110を流れる測定対象の電流は、アーチ状部111を通過する第1流路部と、逆アーチ状部116を通過する第2流路部との、2つの流路に分かれて流れる。1次導体110において2つの流路に分かれて電流が流れることにより、いわゆる右ねじの法則によって、各流路を周回する磁界が発生する。
 図7,8に示すように、第1磁気センサ120aはアーチ状部111の内側に配置されているため、第1磁気センサ120aには、第1突出部112を周回する磁界112eと、第2突出部113を周回する磁界113eと、延在部114を周回する磁界114eとが印加される。これにより、第1磁気センサ120aの磁気抵抗素子に印加される磁界が強くなるため、1次導体110を流れる測定電流に対する第1磁気センサ120aの感度が高くなる。
 第2磁気センサ120bは逆アーチ状部116の内側に配置されているため、第2磁気センサ120bには、第3突出部117を周回する磁界と、第4突出部118を周回する磁界と、延在部119を周回する磁界119eとが印加される。これにより、第2磁気センサ120bの磁気抵抗素子に印加される磁界が強くなるため、1次導体110を流れる測定電流に対する第2磁気センサ120bの感度が高くなる。
 図7に示すように、延在部114の裏面側の位置と、延在部119の表面側の位置とでは、X軸方向の磁束の向きが互いに反対方向となる。すなわち、第1磁気センサ120aに作用する磁束の向きと、第2磁気センサ120bに作用する磁束の向きとが反対であるため、1次導体110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサ120aの検出値の位相と、第2磁気センサ120bの検出値の位相とは、逆相である。よって、第1磁気センサ120aの検出した磁界の強さを正の値とすると、第2磁気センサ120bの検出した磁界の強さは負の値となる。
 第1磁気センサ120aの検出値と第2磁気センサ120bの検出値とは、算出部190にて演算される。具体的には、算出部190は、第1磁気センサ120aの検出値から第2磁気センサ120bの検出値を減算する。この結果から、1次導体110を流れた測定対象の電流の値が算出される。
 本実施形態に係る電流センサ100においては、磁気センサユニット160が開口部110hに挿入されているため、外部磁界源は、物理的に第1磁気センサ120aと第2磁気センサ120bとの間に位置することができない。
 そのため、外部磁界源から第1磁気センサ120aに印加される磁界のうちの検出軸の方向における磁界成分の向きと、外部磁界源から第2磁気センサ120bに印加される磁界のうちの検出軸の方向における磁界成分の向きとは、同じ向きとなる。よって、第1磁気センサ120aの検出した外部磁界の強さを正の値とすると、第2磁気センサ120bの検出した外部磁界の強さも正の値となる。
 その結果、算出部190が第1磁気センサ120aの検出値から第2磁気センサ120bの検出値を減算することにより、外部磁界源からの磁界は、ほとんど検出されなくなる。すなわち、外部磁界の影響が低減される。
 本実施形態の変形例として、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bにおいて、検出値が正となる検出軸の方向を互いに反対方向(180°反対)にしてもよい。この場合、第1磁気センサ120aの検出する外部磁界の強さを正の値とすると、第2磁気センサ120bの検出する外部磁界の強さは負の値となる。
 一方、1次導体110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサ120aの検出値の位相と、第2磁気センサ120bの検出値の位相とは同相となる。
 本変形例においては、算出部190として差動増幅器に代えて加算器または加算増幅器を用いる。外部磁界の強さについては、第1磁気センサ120aの検出値と第2磁気センサ120bの検出値とを加算器または加算増幅器によって加算することにより、第1磁気センサ120aの検出値の絶対値と、第2磁気センサ120bの検出値の絶対値とが減算される。これにより、外部磁界源からの磁界は、ほとんど検出されなくなる。すなわち、外部磁界の影響が低減される。
 一方、1次導体110を流れる電流により発生する磁界の強さについては、第1磁気センサ120aの検出値と第2磁気センサ120bの検出値とを加算器または加算増幅器によって加算することにより、1次導体110を流れた測定対象の電流の値が算出される。
 このように、第1磁気センサ120aと第2磁気センサ120bとの入出力特性を互いに逆の極性にしつつ、差動増幅器に代えて加算器または加算増幅器を算出部として用いてもよい。
 本実施形態に係る電流センサ100は、1次導体110を流れる測定電流に対する第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々の感度を高めることによって電流センサ100の感度を高めつつ、外部磁界の影響を低減することができる。
 本実施形態に係る電流センサ100においては、磁気センサユニット160を開口部110hに挿入して1次導体110に取り付けているため、磁性体コアを用いることなく感度低下を抑制しつつ、1次導体110の形状および配置の自由度が高く簡易に組立可能である。
 また、アーチ状部111に対する第1磁気センサ120aの位置のばらつき、および、逆アーチ状部116に対する第2磁気センサ120bの位置のばらつきの各々を低減して、電流センサ100の感度を高めつつ測定精度のばらつきを低減することができる。
 具体的には、筐体150の外表面が、アーチ状部111の延在部114の裏面と接するとともに、逆アーチ状部116の延在部119の表面と接することにより、厚さ方向(Z軸方向)の筐体150の位置のばらつきを低減できる。筐体150の外表面が、アーチ状部111の第1突出部112の内面または逆アーチ状部116の第3突出部117の内面と接するとともに、アーチ状部111の第2突出部113の内面または逆アーチ状部116の第4突出部118の内面と接することにより、長さ方向(Y軸方向)の筐体150の位置のばらつきを低減できる。上部係合部152sがアーチ状部111の延在部114のスリット115側とは反対側の面と接するとともに、下部係合部151sが逆アーチ状部116の延在部119のスリット115側とは反対側の面と接することにより、幅方向(X軸方向)の筐体150の位置のばらつきを低減できる。
 長さ方向(Y軸方向)において、筐体150の外表面が、アーチ状部111の延在部114の裏面と複数箇所にて接触するまたは面接触するとともに、逆アーチ状部116の延在部119の表面と複数箇所にて接触するまたは面接触することにより、開口部110h内において、筐体150が幅方向(X軸方向)に延びる仮想軸を中心として回転することを抑制できる。長さ方向(Y軸方向)において、上部係合部152sが、アーチ状部111の延在部114のスリット115側とは反対側の面と複数箇所にて接触するまたは面接触するとともに、下部係合部151sが逆アーチ状部116の延在部119のスリット115側とは反対側の面と複数箇所にて接触するまたは面接触することにより、開口部110h内において、筐体150が厚さ方向(Z軸方向)に延びる仮想軸を中心として回転することを抑制できる。これらにより、開口部110h内において筐体150が回転することによる筐体150の位置のばらつきを低減することができる。
 筐体150の位置のばらつきを低減することにより、アーチ状部111に対する第1磁気センサ120aの位置のばらつき、および、逆アーチ状部116に対する第2磁気センサ120bの位置のばらつきの各々を低減することができる。第1磁気センサ120aとアーチ状部111との間隔、および、第2磁気センサ120bと逆アーチ状部116との間隔の各々を狭くしつつ、アーチ状部111に対する第1磁気センサ120aの位置のばらつき、および、逆アーチ状部116に対する第2磁気センサ120bの位置のばらつきの各々を低減することにより、電流センサ100の感度を高めつつ測定精度のばらつきを低減することができる。その結果、電流センサ100の測定再現性および量産性を高めることができる。また、アーチ状部111および逆アーチ状部116によって、磁気センサユニット160の構成部品を外力から保護することができる。
 本実施形態に係る電流センサ100においては、アーチ状部111の電気抵抗値と逆アーチ状部116の電気抵抗値とが略同一であるため、1次導体110を測定電流が流れることによるアーチ状部111の発熱量と逆アーチ状部116の発熱量とを同等にすることができる。その結果、第1磁気センサ120aの磁気抵抗素子の周囲の温度と、第2磁気センサ120bの磁気抵抗素子の周囲の温度とを略同じにすることができるため、磁気抵抗素子の温度特性による電流センサ100の測定値の誤差を低減することができる。
 本実施形態に係る電流センサ100は、1つの1次導体110に、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bが実装された基板130を収容した筐体150を組み付ける構造を有しているため、電流センサ100の組み立てが容易であり、また、2つの1次導体を用いる場合に比較して、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
 (実施形態2)
 以下、本発明の実施形態2に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサは、筐体の係合部の配置のみ実施形態1に係る電流センサ100と異なるため、実施形態1に係る電流センサ100と同様の構成については説明を繰り返さない。
 図10は、本発明の実施形態2に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。図10に示すように、本発明の実施形態2に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体250は、略直方体状の外形を有し、下部筐体251と上部筐体252とから構成されている。筐体250は、1次導体110に組み付けられた状態において1次導体110と係合する4つの係合部を有している。
 下部筐体251には、逆アーチ状部116と係合する2つの下部係合部251sが設けられている。2つの下部係合部251sの各々は、下部筐体251の下面の4辺のうちの1辺に沿って互いに間隔をあけて、下部筐体251の下面と直交するように直方体状に突出している。2つの下部係合部251sは、上記1辺を等間隔に略3等分したうちの両端部にそれぞれ沿って設けられている。
 上部筐体252には、アーチ状部111と係合する2つの上部係合部252sが設けられている。2つの上部係合部252sの各々は、上部筐体252の上面の4辺のうちの1辺に沿って互いに間隔をあけて、上部筐体252の上面と直交するように直方体状に突出している。2つの上部係合部252sは、上記1辺を等間隔に略3等分したうちの両端部にそれぞれ沿って設けられている。2つの上部係合部252sは、筐体250の中心に関して、2つの下部係合部251sと点対称にそれぞれ位置している。
 本実施形態に係る電流センサにおいては、実施形態1に係る電流センサ100に比較して、上部係合部252sおよび下部係合部251sの各々を構成する材料の使用量を削減することができる。
 (実施形態3)
 以下、本発明の実施形態3に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサは、筐体の係合部の形状のみ実施形態1に係る電流センサ100と異なるため、実施形態1に係る電流センサ100と同様の構成については説明を繰り返さない。
 図11は、本発明の実施形態3に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。図12は、図11の筐体を矢印XII方向から見た側面図である。
 図11,12に示すように、本発明の実施形態3に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体350は、略直方体状の外形を有し、下部筐体351と上部筐体352とから構成されている。筐体350は、1次導体110に組み付けられた状態において1次導体110と係合する2つの係合部を有している。
 下部筐体351には、逆アーチ状部116と係合する下部係合部351sが設けられている。下部係合部351sは、下部筐体351の下面の4辺のうちの1辺に沿って、下部筐体351の下面と直交するように略直方体状に突出している。下部係合部351sの先端にフック状の保持部351tが設けられている。保持部351tは、延在部119の裏面側の角部と係合して、抜け止めとして機能する。下部係合部351sは、上記1辺を等間隔に略3等分したうちの中央部に沿って設けられている。
 上部筐体352には、アーチ状部111と係合する上部係合部352sが設けられている。上部係合部352sは、上部筐体352の上面の4辺のうちの1辺に沿って、上部筐体352の上面と直交するように略直方体状に突出している。上部係合部352sの先端にフック状の保持部352tが設けられている。保持部352tは、延在部114の表面側の角部と係合して、抜け止めとして機能する。上部係合部352sは、上記1辺を等間隔に略3等分したうちの中央部に沿って設けられている。上部係合部352sは、筐体350の中心に関して、下部係合部351sと点対称に位置している。
 本実施形態に係る電流センサにおいては、保持部351tおよび保持部352tにより、磁気センサユニットを1次導体110に確実に取り付けることができる。
 (実施形態4)
 以下、本発明の実施形態3に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサは、筐体の係合部の形状のみ実施形態2に係る電流センサと異なるため、実施形態2に係る電流センサと同様の構成については説明を繰り返さない。
 図13は、本発明の実施形態4に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。図14は、図13の筐体を矢印XIV方向から見た側面図である。
 図13,14に示すように、本発明の実施形態4に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体450は、略直方体状の外形を有し、下部筐体451と上部筐体452とから構成されている。筐体450は、1次導体110に組み付けられた状態において1次導体110と係合する4つの係合部を有している。
 下部筐体451には、逆アーチ状部116と係合する2つの下部係合部451sが設けられている。2つの下部係合部451sの各々は、下部筐体451の下面の4辺のうちの1辺に沿って互いに間隔をあけて、下部筐体451の下面と直交するように略直方体状に突出している。2つの下部係合部451sの各々の先端にフック状の保持部451tが設けられている。保持部451tは、延在部119の裏面側の角部と係合して、抜け止めとして機能する。2つの下部係合部451sは、上記1辺を等間隔に略3等分したうちの両端部にそれぞれ沿って設けられている。
 上部筐体452には、アーチ状部111と係合する2つの上部係合部452sが設けられている。2つの上部係合部452sの各々は、上部筐体452の上面の4辺のうちの1辺に沿って互いに間隔をあけて、上部筐体452の上面と直交するように略直方体状に突出している。2つの上部係合部452sの各々の先端にフック状の保持部452tが設けられている。保持部452tは、延在部114の表面側の角部と係合して、抜け止めとして機能する。2つの上部係合部452sは、上記1辺を等間隔に略3等分したうちの両端部にそれぞれ沿って設けられている。2つの上部係合部452sは、筐体450の中心に関して、2つの下部係合部451sと点対称にそれぞれ位置している。
 本実施形態に係る電流センサにおいては、保持部451tおよび保持部452tにより、磁気センサユニットを1次導体110に確実に取り付けることができる。
 (実施形態5)
 以下、本発明の実施形態5に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサは、筐体の係合部の配置のみ実施形態3に係る電流センサと異なるため、実施形態3に係る電流センサと同様の構成については説明を繰り返さない。
 図15は、本発明の実施形態5に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図16は、本発明の実施形態5に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。図17は、図16の筐体を矢印XVII方向から見た側面図である。
 図15~17に示すように、本発明の実施形態5に係る電流センサ500が備える磁気センサユニットの筐体550は、略直方体状の外形を有し、下部筐体551と上部筐体552とから構成されている。筐体550は、1次導体110に組み付けられた状態において1次導体110と係合する2つの係合部を有している。
 下部筐体551には、逆アーチ状部116と係合する下部係合部551sが設けられている。下部係合部551sは、下部筐体551の下面の中央部から、下部筐体551の下面と直交するように略直方体状に突出している。下部係合部551sの先端にフック状の保持部551tが設けられている。保持部551tは、延在部119の裏面側の角部と係合して、抜け止めとして機能する。
 上部筐体552には、アーチ状部111と係合する上部係合部552sが設けられている。上部係合部552sは、上部筐体552の上面の中央部から、上部筐体552の上面と直交するように略直方体状に突出している。上部係合部552sの先端にフック状の保持部552tが設けられている。保持部552tは、延在部114の表面側の角部と係合して、抜け止めとして機能する。上部係合部552sは、筐体550の中心に関して、下部係合部551sと点対称に位置している。
 下部係合部551sおよび上部係合部552sの各々は、耐熱性を有する弾性変形能の大きなゴムで構成されている。筐体550の全体がゴムで構成されていてもよいし、下部係合部551sおよび上部係合部552sのみがゴムで構成され、他の部分はエンジニアリングプラスチックで構成されていてもよい。
 ここで、本実施形態に係る電流センサ500において、筐体550を1次導体110に組み付ける方法について説明する。図18は、本発明の実施形態5に係る電流センサにおいて、磁気センサユニットを開口部に挿入している状態を示す断面図である。図19は、本発明の実施形態5に係る電流センサにおいて、開口部に挿入した磁気センサユニットを回転させて1次導体に取り付ける状態を示す断面図である。図18,19においては、1次導体110のみ断面視にて示している。
 図18に示すように、磁気センサユニット560を1次導体110の主面に対して斜めに傾けた状態で、保持部551tが延在部119の表面側の角部と係合するように下部係合部551sを撓ませつつ、開口部110h内に斜め方向(矢印10で示す方向)に挿入する。筐体550の中心が、開口部110hの中心と略一致した時点で、図19に示すように磁気センサユニット560を筐体550の中心を回転中心として右周り(矢印11方向)に回転させる。
 その結果、上部係合部552sが、1次導体110の幅方向(X軸方向)の他方側から延在部114に接してアーチ状部111と係合し、下部係合部551sが、1次導体110の幅方向(X軸方向)の一方側から延在部119に接して逆アーチ状部116と係合する。これにより、筐体550が1次導体110に組み付けられ、磁気センサユニット560が1次導体110に対して固定される。
 本実施形態に係る電流センサ500においては、保持部551tおよび保持部552tにより、磁気センサユニット560を1次導体110に確実に取り付けることができる。
 また、1次導体110の幅方向(X軸方向)において下部係合部551sおよび上部係合部552sが1次導体110の外側に位置しないため、磁気センサユニット560の幅を1次導体110の幅より小さくでき、電流センサ500をスリムにできる。
 (実施形態6)
 以下、本発明の実施形態6に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサは、上部係合部の形状のみ実施形態3に係る電流センサと異なるため、実施形態3に係る電流センサと同様の構成については説明を繰り返さない。
 図20は、本発明の実施形態6に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図21は、本発明の実施形態6に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。図22は、図21の筐体を矢印XXII方向から見た側面図である。
 図20~22に示すように、本発明の実施形態6に係る電流センサ600が備える磁気センサユニットの筐体650は、略直方体状の外形を有し、下部筐体351と上部筐体652とから構成されている。筐体650は、1次導体110に組み付けられた状態において1次導体110と係合する3つの係合部を有している。
 上部筐体652には、1次導体110と係合する2つの上部係合部652sが設けられている。2つの上部係合部652sは、上部筐体652の両側面からそれぞれ、上部筐体652の側面と直交するように突出した後、上部筐体652の側面に沿って延在している。2つの上部係合部652sは、互いの間にアーチ状部111を挟むように延在している。具体的には、2つの上部係合部652sのうちの一方は、第1突出部112と隣接し、2つの上部係合部652sのうちの他方は、第2突出部113と隣接している。
 2つの上部係合部652sの各々の先端にフック状の保持部652tが設けられている。保持部652tは、1次導体110の長さ方向(Y軸方向)においてアーチ状部111と隣接している部分の1次導体110の表面側の角部と係合して、抜け止めとして機能する。
 本実施形態に係る電流センサ600においては、保持部351tおよび保持部652tにより、磁気センサユニット660を1次導体110に確実に取り付けることができる。
 (実施形態7)
 以下、本発明の実施形態7に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサは、上部係合部の形状のみ実施形態3に係る電流センサと異なるため、実施形態3に係る電流センサと同様の構成については説明を繰り返さない。
 図23は、本発明の実施形態7に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図24は、本発明の実施形態7に係る電流センサが備える1次導体の外観を示す斜視図である。図25は、本発明の実施形態7に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。
 図23~25に示すように、本発明の実施形態7に係る電流センサ600が備える磁気センサユニットの筐体750は、略直方体状の外形を有し、下部筐体351と上部筐体752とから構成されている。筐体750は、1次導体110に組み付けられた状態において1次導体110と係合する3つの係合部を有している。
 上部筐体752には、1次導体110と係合する2つの上部係合部752sが設けられている。2つの上部係合部752sは、上部筐体652の両側面からそれぞれ、上部筐体652の側面と直交するように突出している。
 2つの上部係合部752sの各々の先端に貫通孔752hが設けられている。1次導体710には、2つの貫通孔752hに対応する位置に、2つの貫通孔710hがそれぞれ設けられている。貫通孔752hおよび貫通孔710hを挿通したボルト770とナット771とを螺合させることにより、上部係合部752sと1次導体710とを締結することができる。ボルト770およびナット771の各々は、非磁性材料で構成されている。
 本実施形態に係る電流センサ700においては、保持部351t、ボルト770およびナット771により、磁気センサユニット760を1次導体710に確実に取り付けることができる。
 (実施形態8)
 以下、本発明の実施形態8に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサ800は、1次導体が2つの導体で構成されている点が主に実施形態1に係る電流センサと異なるため、実施形態1に係る電流センサ100と同様の構成については説明を繰り返さない。
 図26は、本発明の実施形態8に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図26に示すように、本発明の実施形態8に係る電流センサ800においては、1次導体810は、互いに両端同士が電気的に接続された2つの導体で構成されている。2つの導体のうちの第1導体810aには、アーチ状部111が設けられ、2つの導体のうちの第2導体810bには、逆アーチ状部116が設けられている。第1導体810aと第2導体810bとは、1次導体810の幅方向(X軸方向)において互いに間隔をあけて1次導体810の長さ方向(Y軸方向)に平行に延在し、図示しない接続配線により両端を互いに接続されている。
 電流センサ800が備える磁気センサユニット860の筐体850は、略直方体状の外形を有し、下部筐体851と上部筐体852とから構成されている。筐体850は、1次導体810に組み付けられた状態において1次導体810と係合する2つの係合部を有している。
 下部筐体851には、逆アーチ状部116と係合する下部係合部851sが設けられている。下部係合部851sは、下部筐体851の下面の4辺のうちの1辺に沿って、下部筐体851の下面と直交するように略直方体状に突出している。下部係合部851sは、上記1辺の略全体に沿って設けられている。下部係合部851sの先端にフック状の保持部が設けられている。この保持部は、延在部119の裏面側の角部と係合して、抜け止めとして機能する。
 上部筐体852には、アーチ状部111と係合する上部係合部852sが設けられている。上部係合部852sは、上部筐体852の上面の4辺のうちの1辺に沿って、上部筐体852の上面と直交するように略直方体状に突出している。上部係合部852sは、上記1辺の略全体に沿って設けられている。上部係合部852sの先端にフック状の保持部が設けられている。この保持部は、延在部114の表面側の角部と係合して、抜け止めとして機能する。上部係合部852sは、筐体850の中心に関して、下部係合部851sと点対称に位置している。
 本実施形態に係る電流センサ800においては、下部係合部851sおよび上部係合部852sの各々の保持部により、磁気センサユニット860を1次導体810に確実に取り付けることができる。
 ここで、本実施形態の変形例に係る電流センサ800xについて説明する。図27は、本発明の実施形態8の変形例に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図27に示すように、電流センサ800xは、第2導体の上に第1導体が重ねられて1次導体を構成している点が主に電流センサ800と異なるため、電流センサ800と同様の構成については説明を繰り返さない。
 本実施形態の変形例に係る電流センサ800xにおいては、1次導体810xは、互いに両端同士が電気的に接続された2つの導体で構成されている。2つの導体のうちの第1導体810xaには、アーチ状部811が設けられ、2つの導体のうちの第2導体810xbには、逆アーチ状部116が設けられている。第1導体810xaおよび第2導体810xbの各々は、1次導体810xの幅方向(X軸方向)において、筐体850xの幅より僅かに狭い幅を有している。第1導体810xaと第2導体810xbとは、1次導体810xの長さ方向(Y軸方向)に平行に延在している。
 電流センサ800xが備える磁気センサユニット860xの筐体850xは、略直方体状の外形を有し、下部筐体851と上部筐体852xとから構成されている。筐体850xは、1次導体810xに組み付けられた状態において1次導体810xと係合する2つの係合部を有している。
 上部筐体852xには、ワイヤーハーネスの取出し口852pが設けられている。取出し口852pは、上部筐体852xの端面から、上部筐体852xの端面と直交するように筒状に突出している。
 ここで、本実施形態の変形例に係る電流センサ800xにおいて、筐体850xを1次導体810xに組み付ける方法について説明する。まず、下部筐体851を逆アーチ状部816の内側に嵌め込み、第2導体810xbと下部係合部851sとを係合させる。上部筐体852xをアーチ状部811の内側に嵌め込み、第1導体810xaと上部係合部852sとを係合させる。その後、下部筐体851と上部筐体852xとを組み合わせることにより、筐体850xを1体にするとともに、互いに組み合わせた第1導体810xaおよび第2導体810xbの両端部同士を溶接して接合する。
 本実施形態の変形例に係る電流センサ800xにおいても、下部係合部851sおよび上部係合部852sの各々の保持部により、磁気センサユニット860xを1次導体810xに確実に取り付けることができる。
 (実施形態9)
 以下、本発明の実施形態9に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサ900は、1次導体に逆アーチ状部のみが設けられている点が主に実施形態1に係る電流センサと異なるため、実施形態1に係る電流センサ100と同様の構成については説明を繰り返さない。なお、本実施形態に係る電流センサ900を厚さ方向(Z軸方向)において反転すると、逆アーチ状部がアーチ状部となる。
 図28は、本発明の実施形態9に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図29は、図28の電流センサをXXIX-XXIX線矢印方向から見た断面図である。
 図28,29に示すように、本発明の実施形態9に係る電流センサ900においては、1次導体910は、1つの導体で構成されている。1次導体910には、逆アーチ状部916が設けられている。1次導体910は、1次導体910の幅方向(X軸方向)において、筐体950の幅より僅かに狭い幅を有している。
 電流センサ900が備える磁気センサユニット960の筐体950は、略直方体状の外形を有し、下部筐体951と上部筐体952とから構成されている。筐体950は、1次導体910に組み付けられた状態において1次導体910と係合する2つの係合部を有している。
 下部筐体951には、逆アーチ状部916と係合する2つの下部係合部951sが設けられている。2つの下部係合部951sは、下部筐体951の下面の4辺のうちの互いに対向する2辺にそれぞれ沿って、下部筐体951の下面と直交するように略直方体状に突出している。下部係合部951sは、上記2辺の略全体にそれぞれ沿って設けられている。2つの下部係合部951sの各々の先端にフック状の保持部951tが設けられている。この保持部951tは、逆アーチ状部916の裏面側の角部と係合して、抜け止めとして機能する。上部筐体952には、ワイヤーハーネスの取出し口152pが設けられている。
 本実施形態に係る電流センサ900においては、保持部951tにより、磁気センサユニット960を1次導体910に確実に取り付けることができる。また、磁気センサユニット960を1次導体910の厚さ方向(Z軸方向)に移動させて逆アーチ状部916の内側に容易に嵌め込んで1次導体910に取り付けることができるため、電流センサ900を簡易に組み立てることができる。
 (実施形態10)
 以下、本発明の実施形態10に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサは、インバータなどの3相3線式の配線に適用されている点が主に実施形態8に係る電流センサ100と異なるため、実施形態1に係る電流センサ100と同様の構成については説明を繰り返さない。
 図30は、本発明の実施形態10に係る電流センサ群の外観を示す斜視図である。図30に示すように、本発明の実施形態10に係る電流センサ群1000は、3つの電流センサ100a,100b,100cを備えている。
 3つの電流センサ100a,100b,100cの各々においては、磁気センサユニット860が1次導体110に取り付けられている。3つの電流センサ100a,100b,100cの各々は、1次導体110が互いに対向するように並んで配置され、それぞれの磁気センサユニット860が同じ方向を向いている。
 このように3つの電流センサ100a,100b,100cを配置することにより、インバータなどの3相3線式の配線に適用される電流センサ群1000の配置スペースを削減することができる。
 ここで、本実施形態の変形例に係る電流センサ群について説明する。図31は、本発明の実施形態10の変形例に係る電流センサ群の外観を示す斜視図である。図31に示すように、本発明の実施形態10の変形例に係る電流センサ群1000xは、電流センサの配置のみ電流センサ群1000と異なるため、電流センサ群1000xと同様の構成については説明を繰り返さない。
 電流センサ群1000xは、3つの電流センサ100xa,100b,100xcを備えている。3つの電流センサ100xa,100b,100xcの各々においては、磁気センサユニット860が1次導体110に取り付けられている。3つの電流センサ100xa,100b,100xcの各々は、1次導体110が互いに対向するように並んで配置されている。電流センサ100xa,100xcの各々の磁気センサユニット860は、互いに同じ方向を向いており、電流センサ100bの磁気センサユニット860とは反対方向を向いている。
 このように3つの電流センサ100xa,100b,100xcを配置した場合にも、インバータなどの3相3線式の配線に適用される電流センサ群1000xの配置スペースを削減することができる。また、電流センサ100xa,100xcと電流センサ100bとで、磁気センサユニット860の向きが異なることにより、取出し口152pとアーチ状部111とが対向しないため、取出し口152pと逆アーチ状部116とが対向する電流センサ群1000と比較して、電流センサ同士の間隔を狭くすることができ、電流センサ群1000xの配置スペースをさらに削減することができる。
 (実施形態11)
 以下、本発明の実施形態11に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサは、筐体の形状が主に、実施形態1に係る電流センサ100と異なるため、実施形態1に係る電流センサ100と同様の構成については説明を繰り返さない。
 図32は、本発明の実施形態11に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図33は、本発明の実施形態11に係る電流センサが備える磁気センサユニットの構成を示す分解斜視図である。図34は、本発明の実施形態11に係る電流センサが備える磁気センサユニットに含まれる基板を、図33のXXXIV方向から見た斜視図である。図35は、本発明の実施形態11に係る電流センサが備える磁気センサユニットの筐体の外観を示す斜視図である。図36は、本発明の実施形態11に係る電流センサの断面図であり、図32のXXXVI-XXXVI線矢印方向から見た図である。
 図32~36に示すように、本発明の実施形態11に係る電流センサ1100が備える磁気センサユニット1160の筐体1150は、略直方体状の外形を有し、下部筐体1151と上部筐体1152とから構成されている。筐体1150は、1次導体110に組み付けられた状態において1次導体110と係合する2つの係合部を有している。
 下部筐体1151には、逆アーチ状部116の延在部119の表面と接触した状態で逆アーチ状部116と嵌合する下部係合部1151cが設けられている。上部筐体1152には、アーチ状部111の延在部114の裏面と接触した状態でアーチ状部111と嵌合する上部係合部1152c、および、基板130と接続されるワイヤーハーネスの取出し口1152pが設けられている。
 第1磁気センサ120aは、基板130の他方の主面に実装されている。第2磁気センサ120bは、基板130の一方の主面に実装されている。複数の電子部品140aは、基板130の他方の主面の略中央に実装されている。複数の電子部品140aは、第1磁気センサ120aから見て、1次導体110の幅方向(X軸方向)の一方側に位置している。複数の電子部品140bは、基板130の一方の主面の略中央に実装されている。複数の電子部品140bは、第2磁気センサ120bから見て、1次導体110の幅方向(X軸方向)の他方側に位置している。
 上部筐体1152の上部係合部1152cが、アーチ状部111の延在部114の裏面と接触した状態でアーチ状部111と嵌合し、下部筐体151の下部係合部1151cが、逆アーチ状部116の延在部119の表面と接触した状態で逆アーチ状部116と嵌合する。すなわち、筐体1150は、アーチ状部111の内側に嵌め込まれるように、1次導体110に組み付けられる。筐体1150は、逆アーチ状部116の内側に嵌め込まれるように、1次導体110に組み付けられる。これにより、磁気センサユニット1160が1次導体110に対して固定される。
 本実施形態においては、上部筐体1152において上部係合部1152cの上面に垂直な壁面が、アーチ状部111の延在部114と接触していることにより、1次導体110の幅方向(X軸方向)において、磁気センサユニット1160が1次導体110に対して位置決めされている。
 磁気センサユニット1160が1次導体110に組み付けられた状態において、第1磁気センサ120aは、アーチ状部111の内側に配置されて延在部114の裏面側に位置し、第2磁気センサ120bは、逆アーチ状部116の内側に配置されて延在部119の表面側に位置している。すなわち、第1磁気センサ120aは、筐体1150が1次導体110に組み付けられた状態において、1次導体110の幅方向(X軸方向)から見て、上記領域の内部に位置し、かつ、一方の流路部の裏面側に位置している。第2磁気センサ120bは、筐体1150が1次導体110に組み付けられた状態において、1次導体110の幅方向(X軸方向)から見て、上記領域の内部に位置し、かつ、他方の流路部の表面側に位置している。
 本実施形態に係る電流センサ1100においては、実施形態1に係る電流センサ100に比較して、筐体1150を構成する材料の使用量を削減することができる。また、上記領域を小さくすることができ、電流センサ1100を低背化することができる。
 (実施形態12)
 以下、本発明の実施形態12に係る電流センサについて説明する。なお、実施形態12に係る電流センサ1200は、磁気センサユニットの一部が、一方の流路部と他方の流路部とによって形成される空間の外側に配置されている点が主に、実施形態1に係る電流センサ100と異なるため、実施形態1に係る電流センサ100と同様である構成については同じ参照符号を付してその説明を繰り返さない。
 図37は、本発明の実施形態12に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図38は、図37の電流センサを矢印XXXVIII方向から見た側面図である。図39は、本発明の実施形態12に係る電流センサが備える1次導体の外観を示す斜視図である。図40は、図39の1次導体を矢印XXXX方向から見た側面図である。図41は、本発明の実施形態12に係る電流センサが備える磁気センサユニットの基板を表面側から見た図である。図42は、本発明の実施形態12に係る電流センサが備える磁気センサユニットの基板を裏面側から見た図である。
 図37~42に示すように、本発明の実施形態12に係る電流センサ1200は、1次導体1210と磁気センサユニット1260とを備える。本実施形態においては、一方の流路部1211は、幅方向(X軸方向)から見て、1次導体1210の表面側に膨出している。他方の流路部1217は、幅方向(X軸方向)から見て、1次導体1210の裏面側に膨出している。他方の流路部1217は、1次導体1210の幅方向(X軸方向)にて一方の流路部1211と並んでいる。幅方向(X軸方向)から見て、一方の流路部1211と他方の流路部1217とによって囲まれた領域1211hが形成されている。スリット1216は、1次導体1210の幅方向(X軸方向)にて1次導体1210の中央に位置している。
 一方の流路部1211および他方の流路部1217の各々は、1次導体1210の幅方向(X軸方向)から見て、半長円状の形状を有している。一方の流路部1211は、互いに間隔を置いて、1次導体1210の表面から円弧状に突出する第1突出部1212および第2突出部1213と、1次導体1210の長さ方向(Y軸方向)に延在し、第1突出部1212と第2突出部1213とを繋ぐ延在部1214とから構成されている。他方の流路部1217は、互いに間隔を置いて、1次導体1210の裏面から円弧状に突出する第3突出部1218および第4突出部1219と、1次導体1210の長さ方向(Y軸方向)に延在し、第3突出部1218と第4突出部1219とを繋ぐ延在部1215とから構成されている。
 一方の流路部1211と他方の流路部1217とによって形成される空間に、磁気センサユニット1260が挿入されている。磁気センサユニット1260は、幅方向(X軸方向)から見て、領域1211hの内部に位置する磁気センサ収容部1260iと、領域1211hの外側に位置する電子部品収容部1260oと、フランジ部1260fとを含む。図41,42に示すように、電子部品収容部1260oの内部に位置する部分の基板1230の表面上に、電子部品1240a,1240b,1241が実装されている。電子部品1240a,1240b,1241は、演算回路を構成している。磁気センサ収容部1260iの内部に位置する部分の基板1230の裏面上に、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bが実装されている。
 第1磁気センサ120aは、幅方向(X軸方向)から見て、領域1211hの内部に位置し、かつ、一方の流路部1211の裏面側に位置している。第2磁気センサ120bは、幅方向(X軸方向)から見て、領域1211hの内部に位置し、かつ、他方の流路部1217の表面側に位置している。
 フランジ部1260fには、図示しない貫通孔が設けられている。1次導体1210aには、フランジ部1260fの貫通孔に対応する位置に、貫通孔1210hが設けられている。フランジ部1260fの貫通孔および1次導体1210aの貫通孔1210hを挿通したボルト1270とナット1280とを螺合させることにより、磁気センサユニット1260と1次導体1210とを締結することができる。ボルト1270およびナット1280の各々は、非磁性材料で構成されている。
 本発明の実施形態12に係る電流センサ1200においては、ボルト1270およびナット1280により、磁気センサユニット1260を1次導体1210に確実に取り付けることができる。また、演算回路を構成する電子部品1240a,1240b,1241を領域1211hの外側に配置することにより、領域1211hを小さくすることができる。領域1211hを小さくすることにより、一方の流路部1211と第1磁気センサ120aとの間の距離、および、他方の流路部1217と第2磁気センサ120bとの間の距離を、小さくすることができるため、第1磁気センサ120aおよび第2磁気センサ120bの各々の感度を高めることができる。その結果、電流センサ1200の感度を高めつつ、外部磁界の影響を低減することができる。
 なお、フランジ部1260fに、貫通孔の代わりに実施形態6のフック状の保持部652tが設けられ、磁気センサ収容部1260iに実施形態6の保持部351tが設けられていてもよい。このようにした場合にも、保持部351tおよび保持部652tにより、磁気センサユニット1260を1次導体1210に確実に取り付けることができる。
 (実施形態13)
 以下、本発明の実施形態13に係る電流センサについて説明する。なお、実施形態13に係る電流センサ1300は、一方の流路部および他方の流路部の形状が主に、実施形態7に係る電流センサ700と異なるため、実施形態7に係る電流センサ700と同様である構成については同じ参照符号を付してその説明を繰り返さない。
 図43は、本発明の実施形態13に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図44は、図43の電流センサを矢印XXXXIV方向から見た側面図である。図45は、本発明の実施形態13に係る電流センサが備える1次導体の外観を示す斜視図である。図46は、図45の1次導体を矢印XXXXVI方向から見た側面図である。図47は、図45の1次導体を矢印XXXXVII方向から見た上面図である。図48は、図45の1次導体を矢印XXXXVIII方向から見た正面図である。
 図43~48に示すように、本発明の実施形態13に係る電流センサ1300は、1次導体1310と磁気センサユニット1360とを備える。他方の流路部1317は、1次導体1310の幅方向(X軸方向)にて一方の流路部1311と並んでいる。幅方向(X軸方向)から見て、一方の流路部1311と他方の流路部1317とによって囲まれた領域1311hが形成されている。スリット1316は、1次導体1310の幅方向(X軸方向)にて1次導体510の中央に位置している。
 一方の流路部1311は、長さ方向(Y軸方向)における一端1311aと他端1311bとを有する。他方の流路部1317は、長さ方向(Y軸方向)における一端1317aと他端1317bとを有する。一方の流路部1311の一端1311aと他方の流路部1317の一端1317aとは、スリット1316を間に挟んで、幅方向(X軸方向)に並んでいる。一方の流路部1311の他端1311bと他方の流路部1317の他端1317bとは、スリット1316を間に挟んで、幅方向(X軸方向)に並んでいる。
 長さ方向(Y軸方向)における一方の流路部1311の一端1311aと一方の流路部1311の他端1311bとは、厚さ方向(Z軸方向)における位置が互いに異なっている。長さ方向(Y軸方向)における他方の流路部1317の一端1317aと他方の流路部1317の他端1317bとは、厚さ方向(Z軸方向)における位置が互いに異なっている。長さ方向(Y軸方向)における一方の流路部1311の一端1311aと他方の流路部1317の一端1317aとは、厚さ方向(Z軸方向)における位置が互いに等しい。長さ方向(Y軸方向)における一方の流路部1311の他端1311bと他方の流路部1317の他端1317bとは、厚さ方向(Z軸方向)における位置が互いに等しい。
 一方の流路部1311は、厚さ方向(Z軸方向)における一方の流路部1311の一端1311aの位置と一方の流路部1311の他端1311bの位置とを繋ぐ曲折部1313を含む。他方の流路部1317は、厚さ方向(Z軸方向)における他方の流路部1317の一端1317aの位置と他方の流路部1317の他端1317bの位置とを繋ぐ曲折部1318を含む。一方の流路部1311の曲折部1313と、他方の流路部1317の曲折部1318とは、長さ方向(Y軸方向)において互いに間隔を置いて位置している。
 本実施形態においては、一方の流路部1311は、一端1311aから長さ方向(Y軸方向)に延在する延在部1314と、延在部1314の長さ方向(Y軸方向)の端部から厚さ方向(Z軸方向)に直線状に延在して他端1311bに向かう曲折部1313とを含む。すなわち、一方の流路部1311は、段状に形成されている。延在部1314は、一方の流路部1311の一端1311aと接している。曲折部1313は、一方の流路部1311の他端1311bと接している。なお、曲折部1313の形状は、上記に限られず、幅方向(X軸方向)から見て、長さ方向(Y軸方向)および厚さ方向(Z軸方向)の各々に対して交差する方向に直線状に延在していてもよいし、湾曲していてもよい。
 他方の流路部1317は、一端1317aから厚さ方向(Z軸方向)に直線状に延在する曲折部1318と、曲折部1318の厚さ方向(Z軸方向)の端部から長さ方向(Y軸方向)に延在して他端1317bに向かう延在部1315とを含む。すなわち、他方の流路部1317は、段状に形成されている。延在部1315は、他方の流路部1317の他端1317bと接している。曲折部1318は、他方の流路部1317の一端1317aと接している。なお、曲折部1318の形状は、上記に限られず、幅方向(X軸方向)から見て、長さ方向(Y軸方向)および厚さ方向(Z軸方向)の各々に対して交差する方向に直線状に延在していてもよいし、湾曲していてもよい。
 一方の流路部1311と他方の流路部1317とによって形成される空間に、磁気センサユニット1360が挿入されている。これにより、第1磁気センサ120aは、幅方向(X軸方向)から見て、領域1311hの内部に位置し、かつ、一方の流路部1311の裏面側に位置している。第2磁気センサ120bは、幅方向(X軸方向)から見て、領域1311hの内部に位置し、かつ、他方の流路部1317の表面側に位置している。
 磁気センサユニット1360の筐体には、フランジ部1360fが設けられている。フランジ部1360fには、図示しない貫通孔が設けられている。1次導体1310には、フランジ部1360fの貫通孔に対応する位置に、貫通孔1310hが設けられている。フランジ部1360fの貫通孔および1次導体1310の貫通孔1310hを挿通したボルト1370とナット1380とを螺合させることにより、磁気センサユニット1360と1次導体1310とを締結することができる。ボルト1370およびナット1380の各々は、非磁性材料で構成されている。
 本発明の実施形態13に係る電流センサ1300においては、ボルト1370およびナット1380により、磁気センサユニット1360を1次導体1310に確実に取り付けることができる。
 上述した実施形態の説明において、組み合わせ可能な構成を相互に組み合わせてもよい。
 今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 2 検出軸、100,100a,100b,100c,100xa,100xc,500,600,700,800,800x,900,1100,1200,1300 電流センサ、110,510,710,810,810x,910,1210,1210a,1310 1次導体、110h,111h 開口部、111,811 アーチ状部、112,1212 第1突出部、112e,113e,114e,119e 磁界、113,1213 第2突出部、114,119,1214,1215,1314,1315 延在部、115,1216,1316 スリット、116,816,916 逆アーチ状部、117,1218 第3突出部、118,1219 第4突出部、120a 第1磁気センサ、120b 第2磁気センサ、130,1230 基板、140a,140b,1240a,1240b,1241 電子部品、150,250,350,450,550,650,750,850,850x,950,1150 筐体、151,251,351,451,551,851,951,1151 下部筐体、151s,251s,351s,451s,551s,851s,951s,1151c 下部係合部、152,252,352,452,552,652,752,852,852x,952,1152 上部筐体、152p,852p,1152p 取出し口、152s,252s,352s,452s,552s,652s,752s,852s,1152c 上部係合部、160,560,660,760,860,860x,960,1160,1260,1360 磁気センサユニット、190 算出部、351t,352t,451t,452t,551t,552t,652t,951t 保持部、710h,752h,1210h,1310h 貫通孔、770,1270,1370 ボルト、771,1280,1380 ナット、810a,810xa 第1導体、810b,810xb 第2導体、1000,1000x 電流センサ群、1211,1311 一方の流路部、1211h,1311h 囲まれた領域、1217,1317 他方の流路部、1260f,1360f フランジ部、1260i 磁気センサ収容部、1260o 電子部品収容部、1311a,1317a 一端、1311b,1317b 他端、1313,1318 曲折部。

Claims (17)

  1.  測定対象の電流が流れる導体と、
     前記導体を流れる前記電流により発生する磁界の強さを検出する磁気センサと、
     前記磁気センサを収容する筐体とを備え、
     前記電流は、前記導体を前記導体の長さ方向に流れ、
     前記導体は、前記導体の厚さ方向の一方に突出するように曲がって前記長さ方向に延在するアーチ状部を含み、
     前記筐体は、前記アーチ状部の内側に嵌め込まれるように、前記導体に組み付けられており、
     前記磁気センサは、前記筐体が前記導体に組み付けられた状態において、前記アーチ状部の内側にて前記導体の幅方向の磁界を検出する、電流センサ。
  2.  前記筐体は、前記導体に組み付けられた状態において前記導体と係合する複数の係合部を有している、請求項1に記載の電流センサ。
  3.  前記複数の係合部のうちの一部の係合部は、前記幅方向の一方側から前記導体に接し、
     前記複数の係合部のうちの他の一部の係合部は、前記幅方向の他方側から前記導体に接している、請求項2に記載の電流センサ。
  4.  前記複数の係合部の各々の先端にフック状の保持部が設けられている、請求項3に記載の電流センサ。
  5.  前記導体は、前記厚さ方向の他方に突出するように曲がって前記長さ方向に延在する逆アーチ状部をさらに含み、
     前記逆アーチ状部は、前記幅方向にて前記アーチ状部と並び、
     前記筐体は、前記逆アーチ状部の内側に嵌め込まれるように、前記導体に組み付けられている、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電流センサ。
  6.  前記複数の係合部のうちの一部の係合部は、前記アーチ状部と係合し、
     前記複数の係合部のうちの他の一部の係合部は、前記逆アーチ状部と係合している、請求項5に記載の電流センサ。
  7.  前記導体は、1つの導体で構成されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電流センサ。
  8.  測定対象の電流が流れ、表面および裏面を含み、長さ方向、該長さ方向と直交する幅方向、および、前記長さ方向と前記幅方向とに直交する厚さ方向を有する板状の導体と、
     前記電流により発生する磁界の強さを検出する磁気センサと、
     前記磁気センサを収容する筐体とを備え、
     前記導体は、前記長さ方向における途中で、前記電流が分流されて流れる一方の流路部および他方の流路部を含み、
     前記幅方向から見て、前記一方の流路部と前記他方の流路部とによって囲まれた領域が形成されており、
     前記筐体は、前記領域に嵌め込まれるように、前記導体に組み付けられており、
     前記磁気センサは、前記筐体が前記導体に組み付けられた状態において、前記幅方向から見て、前記領域の内部に位置し、かつ、前記一方の流路部の裏面側に位置している、電流センサ。
  9.  前記筐体は、前記導体に組み付けられた状態において前記導体と係合する複数の係合部を有している、請求項8に記載の電流センサ。
  10.  前記複数の係合部のうちの一部の係合部は、前記幅方向の一方側から前記導体に接し、
     前記複数の係合部のうちの他の一部の係合部は、前記幅方向の他方側から前記導体に接している、請求項9に記載の電流センサ。
  11.  前記複数の係合部の各々の先端にフック状の保持部が設けられている、請求項10に記載の電流センサ。
  12.  前記一方の流路部は、前記幅方向から見て、前記導体の表面側に膨出している、請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の電流センサ。
  13.  前記他方の流路部は、前記幅方向から見て、前記導体の裏面側に膨出している、請求項12に記載の電流センサ。
  14.  前記一方の流路部および前記他方の流路部の各々は、前記長さ方向における一端と他端とを有し、
     前記長さ方向における前記一方の流路部の一端と前記一方の流路部の他端とは、前記厚さ方向における位置が互いに異なっており、
     前記長さ方向における前記他方の流路部の一端と前記他方の流路部の他端とは、前記厚さ方向における位置が互いに異なっており、
     前記長さ方向における前記一方の流路部の一端と前記他方の流路部の一端とは、前記厚さ方向における位置が互いに等しく、
     前記長さ方向における前記一方の流路部の他端と前記他方の流路部の他端とは、前記厚さ方向における位置が互いに等しく、
     前記一方の流路部は、前記厚さ方向における前記一方の流路部の前記一端の位置と前記一方の流路部の前記他端の位置とを繋ぐ曲折部を含み、
     前記他方の流路部は、前記厚さ方向における前記他方の流路部の前記一端の位置と前記他方の流路部の前記他端の位置とを繋ぐ曲折部を含み、
     前記一方の流路部の前記曲折部と、前記他方の流路部の前記曲折部とは、前記長さ方向において互いに間隔を置いて位置している、請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の電流センサ。
  15.  前記複数の係合部のうちの一部の係合部は、前記一方の流路部と係合し、
     前記複数の係合部のうちの他の一部の係合部は、前記他方の流路部と係合している、請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の電流センサ。
  16.  前記導体は、1つの導体で構成されている、請求項8から請求項15のいずれか1項に記載の電流センサ。
  17.  前記導体は、前記一方の流路と前記他方の流路との間に、前記長さ方向に延在するスリットが設けられている、請求項16に記載の電流センサ。
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