JP6035480B2 - 電流センサ - Google Patents

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Description

本発明は、被測定電流路に流れる電流を検出する電流センサに関し、特に、磁電変換素子を用いて被測定電流路に流れる電流を検出する電流センサに関する。
各種電子機器の制御や監視のために、被測定電流路に取り付けて被測定電流路に流れる電流を検出する電流センサが良く知られている。この種の電流センサとしては、ホール素子や磁気抵抗素子等の磁電変換素子を用いた電流センサが知られており、磁電変換素子の感度向上や外部磁場からの影響低減等のため、複数の素子を用いられることが知られている。
従来、図17に示すように、不図示の被測定電流路を挟み込むための凹状の切り込みが形成された電流センサ900が提案されている(特許文献1参照)。図17は、特許文献1記載の電流センサ900の構造を概略的に示した斜視図である。図17に示す電流センサ900は、被測定電流路を挟み込むための凹状の切り込み部911が形成された筐体920と、筐体920内に配置され切り込み部921を有した基板910と、切り込み部911の近傍に配置され導体に流れる電流によって生じる磁界の強さに応じた電気信号を出力する磁電変換素子(ここではホール素子)930、931とから構成されている。これにより、小型でしかも組み付け性に優れた電流センサ900が提供できるとされている。
また、電線を保持する電線保持部を中心に、4つの磁気インピーダンス素子を対向配置した電流センサが知られている(特許文献2参照)。この電流センサでは、凸部及び凹部からなる筐体部の係合部分に電線保持部となる円弧状の開口部が形成され、筐体部の凹部側において、この開口部の周囲に4つの磁気インピーダンス素子が周方向に均等間隔となるように対向配置されている。
更に、上述した特許文献1及び2に記載された従来技術に対して、測定精度をより向上させるため、より多くの磁電変換素子を用いた電流センサが考えられる。図13は、比較例に係る電流センサを説明するための平面図であり、図13Aは、被測定電流路CBを取り囲む位置に磁電変換素子C15を8個配設した比較例1に係る電流センサを示し、図13Bは、被測定電流路CBを取り囲む位置に磁電変換素子C25を6個配設した比較例2に係る電流センサを示している。なお、説明を容易にするため、被測定電流路CB、近隣電流路CN及び磁電変換素子C15、C25以外は省略している。
図13に示すように、比較例に係る電流センサは、多数個の磁電変換素子(C15、C25)が、平面視において被測定電流路CBの中心を中心点とした円周上に配設されていると共に、隣り合う磁電変換素子(C15、C25)同士の角度がそれぞれ等角度で配置されている。つまり、図13Aに示す比較例1の電流センサでは、磁電変換素子C15が正八角形の頂点位置にそれぞれ配置され、図13Bに示す比較例2の電流センサでは、磁電変換素子C25が正六角形の頂点位置にそれぞれ配置されている。これにより、磁電変換素子(C15、C25)の検出値を合算することで、被測定電流路CBの位置が多少ずれても、測定精度を低下しにくくすることができるようになっている。
特開2001−066327号公報 特開2000−258464号公報
しかしながら、上述した比較例1や比較例2に係る電流センサでは、被測定電流路CBを、磁電変換素子(C15、C25)間を通して円周の中心位置に配設しなければいけないので、被測定電流路CBのサイズに応じて磁電変換素子(C15、C25)間の素子間隔(DC1、DC2)が決められてしまうことになる。すなわち、各磁電変換素子の配設位置が、被測定電流路CBの配設位置を中心として正八角形や正六角形等の頂点位置に自ずと決められてしまうため、磁電変換素子の素子間隔として被測定電流路CBが通過可能な寸法を確保する必要があり、これ以上に電流センサを小さくすることができないという課題があった。更に、素子間隔(DC1、DC2)を被測定電流路CBが入る間隔まで広げてしまうので、隣り合う他の近隣電流路CNが存在する場合、近隣電流路CNによる外来磁場の影響を受けて、磁電変換素子(C15、C25)からの検出値を安定して得ることができないという課題もあった。
ところで、高感度の磁電変換素子においては、感度軸に対して直交する方向に検出感度に影響を及ぼす軸(以下、「感度影響軸」という)が生じる場合がある。このような高感度の磁電変換素子を備えた電流センサにおいては、被測定電流からの誘導磁界の方向に対して感度軸が所定の角度をなすように磁電変換素子を配置した場合には、感度軸の方向から印加された誘導磁界に基づく出力信号に加えて、感度影響軸の方向から印加された誘導磁界が測定精度に影響を及ぼす場合がある。例えば、感度影響軸の方向から印加された誘導磁界により、感度軸の方向の検出感度そのものが影響を受けて感度変化する場合や、感度影響軸の方向から印加された誘導磁界による出力信号により感度変化が生じる場合がある。このような感度変化は、電流センサの検出精度を落とす要因となる。
本発明は、上述した課題を解決するもので、小型化できるとともに、検出値を安定して得ることができる電流センサを提供することを目的とする。
また、本発明は、磁電変換素子の感度影響軸に起因した検出精度の低下を抑制できる電流センサを提供することを目的とする。
本発明において、感度軸とは、磁界の検出感度が最大になる磁界の方向である。また、感度影響軸とは、感度軸と直交し、検出感度に影響を与える磁界の方向である。
この課題を解決するために、本発明の電流センサは、配線基板に設けられ、被測定電流路を流れる電流によって発生する磁気を検出し、感度軸と、前記感度軸の検出感度に影響を及ぼし前記感度軸に対して直交する感度影響軸を有する複数の磁電変換素子と、を備え、 前記配線基板には、前記被測定電流路の幅以上の幅の切欠が形成され、複数の前記磁電変換素子は、前記被測定電流路の配設位置を通るように前記切欠の形成方向に延びる第1の仮想線に対して線対称にそれぞれ配設され、前記被測定電流路の配設位置で前記第1の仮想線と直交する第2の仮想線に対して、複数の磁電変換素子が線対称にそれぞれ配設され、前記複数の磁電変換素子は、同一個数の磁電変換素子からなる第1の磁電変換素子群及び第2の磁電変換素子群を構成し、前記第1の磁電変換素子群と、前記第2の磁電変換素子群とは、前記第1の仮想線を挟んで向かい合い、前記第1及び第2の磁電変換素子群内において隣り合う磁電変換素子の素子間隔は、前記第1の磁電変換素子群と前記第2の磁電変換素子群との間で最も狭い間隔である群間隔よりも狭く、前記被測定電流路の配設位置を中心に点対称位置にある前記磁電変換素子同士の前記感度軸の向きはそれぞれ平行であり、前記点対称位置にある前記磁電変換素子同士の前記感度軸の向きが同一方向の場合には、前記点対称位置にある前記磁電変換素子同士の前記感度影響軸の向きも同一方向であり、前記点対称位置にある前記磁電変換素子同士の前記感度軸の向きが反対方向の場合には、前記点対称位置にある前記磁電変換素子同士の前記感度影響軸の向きも反対方向であり、前記第1及び第2の磁電変換素子群の端に位置する磁電変換素子の前記感度軸の向きは、前記第2の仮想線と平行であり、前記第1及び第2の磁電変換素子群の端以外に位置する磁電変換素子の前記感度軸の向きは、前記第1の仮想線と平行であることを特徴とする。
この構成によれば、被測定電流路が挿通されて且つ配設される切欠を有した配線基板に、第1の磁電変換素子群と第2の磁電変換素子群とが切欠を挟んで第1の仮想線に対して線対称に配設されているので、磁電変換素子が円周上に等間隔で配設されている場合と比較して、被測定電流路が挿通されて且つ配設される磁電変換素子の配設でありながら、磁電変換素子の配設スペースを小さくできる。しかも、第1の磁電変換素子群内及び第2の磁電変換素子群内の隣り合う磁電変換素子との素子間隔が、第1の磁電変換素子群と第2の磁電変換素子群との群間隔よりも狭いので、磁電変換素子が円周上に等間隔で配設されている場合と比較して、隣り合う位置に配設された他の電流路に対して、隣り合う磁電変換素子との素子間隔を狭くすることができる。このため、感度軸と直交する方向の磁界の影響を受ける磁気抵抗効果素子を用いても、隣り合う位置に配設された他の電流路からの外来磁場の影響を低減することができ、外来磁場による磁電変換素子への影響を低減させることができる。特に複数の電流路が第2の仮想線に沿って、狭い間隔で配設された場合、磁電変換素子は、第1の仮想線に沿った直線に近い配設となる。この場合、第1及び第2の磁電変換素子群の端に位置する磁電変換素子の感度軸の向きを、第2の仮想線と平行にして、第1及び第2の磁電変換素子群の端以外に位置する磁電変換素子の感度軸の向きを、前記第1の仮想線と平行にすると、隣の電流路が動いても、測定精度が悪化しにくい。従って、配線基板に被測定電流路を挿通できる切欠を設けても、狭い幅の中に複数の磁電変換素子を配設でき、電流を精度良く測定できる。
また、この構成によれば、被測定電流路の配設位置を中心に点対称位置にある磁電変換素子同士の感度軸の向きが同一方向の場合には、点対称位置にある磁電変換素子同士の感度影響軸の向きも同一方向にして、点対称位置にある磁電変換素子同士の感度軸の向きが反対方向の場合には、点対称位置にある磁電変換素子同士の感度影響軸の向きも反対方向になるように設置するため、各磁電変換素子の検出値を加算することで、感度影響軸方向の磁場によって受ける影響を相殺でき、感度影響軸に起因する測定精度悪化を防止できる。尚、各磁電変換素子の検出値を加算するためには、個々の測定値を演算装置で加算してもよい。また、各磁電変換素子を直列に接続することで、加算された値を測定することもできる。
また、本発明の電流センサの前記感度軸及び前記感度影響軸は、前記配線基板と平行である。
この構成により、電流センサの構造がシンプルになり、その設計、並び製造を容易にすることができ、価格コストを小さくできる。
また、本発明の電流センサは、前記第1の磁電変換素子群内の最端部に配設された前記磁電変換素子と前記第2の磁電変換素子群内の最端部に配設された前記磁電変換素子との間隔が、前記群間隔であるとともに、前記第1の磁電変換素子群内及び前記第2の磁電変換素子群内で、前記第2の仮想線に最も近い個所に配設された各前記磁電変換素子間の間隔が最も広いことを特徴としている。
この構成によれば、第1の磁電変換素子群と第2の磁電変換素子群の両端側が群間隔であり、第2の仮想線に最も近い個所の磁電変換素子間の間隔が最も広いので、被測定電流路が配設される配設位置の中心とそれぞれの磁電変換素子との配設距離をそれぞれについて同じ距離或いはなるべく同等な距離にすることができる。このため、電流センサが被測定電流路に取り付けられた際に、その取り付け角度がばらついたとしても、各磁電変換素子が、被測定電流路と隣り合う他の電流路との間にバランス良く配されることとなる。従って、隣り合う位置に配設された他の電流路からの外来磁場の影響をより低減することができ、外来磁場による磁電変換素子への影響をより低減させることができる。
また、本発明の電流センサは、前記磁電変換素子が、前記被測定電流路の前記配設位置を中心とする仮想楕円上に配設され、前記仮想楕円の半長軸が、前記切欠上に設けられていることを特徴としている。
この構成によれば、磁電変換素子が配設される仮想楕円の半長軸が切欠上に設けられているので、半長軸に沿って被測定電流路を切欠に挿通し且つ配設することができる。このため、被測定電流路の外形寸法と群間隔とをできる限り近づけることができ、被測定電流路にできる限り磁電変換素子を近づけて配設することができる。これにより、隣り合う位置に配設された他の電流路からの外来磁場の影響をより低減することができ、外来磁場による磁電変換素子への影響をより低減させることができる。従って、電流センサをより小型にできるとともに、磁電変換素子からの検出値をより安定して得ることができる。
また、本発明の電流センサは、前記磁電変換素子の数が、6個であることを特徴としている。
この構成によれば、磁電変換素子の数が6個であるので、充分な精度が得られる最少個数の磁電変換素子により電流センサを構成することができる。これにより、電流センサのコストを低減できるとともに、磁電変換素子の配設スペースを小さくできるので、電流センサをより一層小型にすることができる。
また、本発明の電流センサは、前記磁電変換素子の数が、8個であることを特徴としている。
この構成によれば、磁電変換素子の数が8個であるので、磁電変換素子が6個の場合と比較して、磁電変換素子の素子間隔をより狭くすることができる。このため、電流センサの測定精度を向上させることができるとともに、隣り合う位置に配設された他の電流路からの外来磁場の影響をより低減することができる。これにより、外来磁場による磁電変換素子への影響を低減させることができ、磁電変換素子からの検出値をより安定して得ることができる。
また、本発明の電流センサは、前記被測定電流路と隣り合う位置に、近隣電流路が配設され、前記被測定電流路の前記配設位置の中心及び前記近隣電流路が配設された近隣配設位置の中心が、前記第2の仮想線に沿って設けられていることを特徴としている。
この構成によれば、被測定電流路と、被測定電流路の隣り合う位置に配設される近隣電流路と、が第2の仮想線に沿って配設されているので、第1の磁電変換素子群の外側或いは第2の磁電変換素子群の外側に近隣電流路が配設されることとなり、群間隔より狭い素子間隔の外側に近隣電流路が配設されることとなる。これにより、近隣電流路からの外来磁場の影響がより一層低減され、外来磁場による磁電変換素子への影響がより一層低減されるので、磁電変換素子からの検出値をより一層安定して得ることができる。
本発明の電流センサは、被測定電流路が挿通されて且つ配設される切欠を有した配線基板に、第1の磁電変換素子群と第2の磁電変換素子群とが切欠を挟んで第1の仮想線に対して線対称に配設されているので、磁電変換素子が円周上に等間隔で配設されている場合と比較して、磁電変換素子の配設スペースを小さくできる。しかも、第1の磁電変換素子群内及び第2の磁電変換素子群内の隣り合う磁電変換素子との素子間隔が、第1の磁電変換素子群と第2の磁電変換素子群との群間隔よりも狭いので、磁電変換素子が円周上に等間隔で配設されている場合と比較して、被測定電流路が挿通されて且つ配設される磁電変換素子の配置でありながら、隣り合う位置に配設された他の電流路に対して、隣り合う磁電変換素子との素子間隔を狭くすることができる。このため、隣り合う位置に配設された他の電流路からの外来磁場の影響を低減することができ、外来磁場による磁電変換素子への影響を低減させることができる。これにより、被測定電流路を挿通し且つ配設するスペースを確保しながら、電流センサを小型にできるとともに、磁電変換素子からの検出値を安定して得ることができる。
また、本発明の電流センサは、被測定電流路の配設位置を中心に点対称位置にある磁電変換素子同士の前記感度影響軸の向きは、点対称位置にある磁電変換素子同士の感度軸の向きが同一方向の場合には同一方向であり、点対称位置にある磁電変換素子同士の感度軸の向きが反対方向の場合には反対方向である。そのため、感度影響軸方向の磁場によって受ける影響を相殺でき、感度影響軸に起因する測定精度悪化を防止できる。
したがって、本発明の電流センサは、小型化できるとともに、検出値を高精度に且つ安定して得ることができる電流センサを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る電流センサを示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る電流センサを示す斜視図である。 第1実施形態に係る電流センサを説明するための図であって、図1に示すZ1側から見た配線基板の上面図である。 第1実施形態に係る電流センサについての計算結果を説明するための図であって、計算に用いたモデル図である。 第1実施形態に係る電流センサについての計算結果を示したグラフである。 第1実施形態に係る電流センサについての計算結果を示したグラフであり、図6Aは、磁電変換素子が第1の仮想線に対して線対称でない場合の結果を示し、図6Bは、磁電変換素子が第2の仮想線に対して線対称でない場合の結果を示している。 第1実施形態に係る電流センサについての計算結果を示したグラフである。 第1実施形態の変形例に係る電流センサを説明するための図であって、図1に示すZ1側から見た配線基板の上面図である。 本発明の第2実施形態に係る電流センサを示す分解斜視図である。 第2実施形態の電流センサを説明するための図であって、図9に示すZ1側から見た配線基板の上面図である。 第2実施形態に係る電流センサについての計算結果を説明するための図であって、計算に用いたモデル図である。 第2実施形態に係る電流センサについての計算結果を示したグラフである。 比較例に係る電流センサを説明するための図であって、図13Aは、被測定電流路を取り囲む位置に磁電変換素子を8個配設した比較例1に係る電流センサの平面図であり、図13Bは、被測定電流路を取り囲む位置に磁電変換素子を6個配設した比較例2に係る電流センサの平面図である。 本発明の第1実施形態に係る電流センサと比較した比較例を説明するための図であって、図3の磁電変換素子の配置と比較した比較例3に係る磁電変換素子の配置図である。 本発明の第2実施形態に係る電流センサと比較した比較例を説明するための図であった、図10の磁電変換素子の配置と比較した比較例4に係る磁電変換素子の配置図である。 本発明の第1実施形態の変形例1を説明するための図であって、図16Aは、図4のモデル図と比較した変形例1に係る電流センサのモデル図であり、図16Bは、モデルを元に計算した計算結果を示したグラフである。 従来の電流センサの構造を概略的に示した斜視図である。
被測定電流路(電線)を中心として周方向に均等間隔で複数の磁電変換素子を配置する場合には、磁電変換素子間の間隙から被測定電流路を導入して中心位置に配設するため、被測定電流路のサイズ(最大幅寸法)に応じて磁電変換素子の素子間隔が決められてしまうことになる。そのため、磁電変換素子同士の素子間隔として少なくとも被測定電流路が通過可能な寸法を確保すると、磁電変換素子の配設領域が全体的に大きくなり、これに伴い磁電変換素子が配設される基板サイズも大きくなって、電流センサの小型化ができない。また、被測定電流路のサイズに合わせて全ての磁電変換素子間隔を広げてしまうため、隣り合う他の近隣電流路による外来磁場の影響を受けて、磁電変換素子からの検出精度が低下してしまう恐れもある。
本発明者はこれらの点に着目し、被測定電流路の周囲に全ての磁電変換素子の素子間隔を均等にするのではなく、一部の素子間隔を異ならせるように磁電変換素子を配置することで、電流センサの小型化を図ると共に、電流センサの検出精度を安定させることができると考えた。すなわち、本発明の骨子は、同一個数の複数の磁電変換素子からなる第1及び第2の磁電変換素子群を、被測定電流路の導入路となる切欠上を通過する第1の仮想線を挟んで配置させ、被測定電流路の配設位置で第1の仮想線と直交する第2の仮想線に対して、第1及び第2の磁電変換素子群を構成する磁電変換素子を、第1及び第2の磁電変換素子群内の隣り合う磁電変換素子の素子間隔が第1及び第2の磁電変換素子群の群間隔よりも狭くなるように線対称に配置させ、被測定電流路の配設位置を中心に点対称位置にある磁電変換素子同士の感度軸の向きをそれぞれ平行にすることである。
高感度の磁電変換素子を備えた電流センサにおいては、被測定電流からの誘導磁界の方向に対して感度軸が所定の角度をなすように磁電変換素子を配置した場合には、感度軸の方向から印加された誘導磁界に基づく出力信号に加えて、感度影響軸の方向から印加された誘導磁界が測定精度に影響を及ぼす場合がある。
本実施形態の電流センサは、被測定電流路の配設位置を中心に点対称位置にある磁電変換素子同士の前記感度影響軸の向きを、点対称位置にある磁電変換素子同士の感度軸の向きが同一方向の場合には同一方向となり、点対称位置にある磁電変換素子同士の感度軸の向きが反対方向の場合には反対方向になるように設置する。そのため、点対称位置にある磁電変換素子同士の検出値を、感度影響軸の方向から印加された誘導磁界による成分が相殺されるように処理することで、感度影響軸方向の磁場が測定精度に与える影響を抑制できる。 例えば、磁電変換素子として磁気抵抗効果素子を用いた電流センサでは、磁界の強さに応じて抵抗値を線形変化させるために、感度軸と直交する方向にハードバイアスと呼ばれる一定の磁力を加えている。この為、感度軸と直交する方向に磁界が加わると、磁気抵抗効果素子の感度が変化してしまう。本実施形態の電流センサは、このような場合にも感度影響軸に起因する測定精度悪化を防止できる。
なお、本実施形態において、感度影響軸は、例えば、磁電変換素子において、感度軸と略直交する方向の軸であって、磁場の影響で抵抗値が変化する(感度軸の検出感度を変化させる)方向の軸(「感度変化軸」、「副感度軸」ともいう)である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101を示す分解斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101を示す斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101を説明するための図であって、図1に示すZ1側から見た配線基板16の上面図である。図14は、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101と比較した比較例を説明するための図であって、図3の磁電変換素子15の配置と比較した比較例3に係る磁電変換素子の配置図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101は、被測定電流路CBに電流が流れたときに発生する磁気を検出する複数の磁電変換素子15と、複数の磁電変換素子15が配置された配線基板16とを備えて構成されている。また、電流センサ101は、配線基板16を収納する収納部11sを有する筐体11と、磁電変換素子15からの電気信号を取り出すための取出し端子13tを有したコネクタ13と、被測定電流路CBを固定し保持するための保持部材14と、を備えている。
筐体11は、例えば、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂材料で形成されている。この筐体11は、上方が開口した箱状のケース31と、ケース31の開口部を塞ぐような板状のカバー41と、から構成され、ケース31内部に、配線基板16を収納する収納部11sが形成されている。なお、筐体11の材質に合成樹脂材料を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、金属材料を用いた構成にしても良い。
ケース31には、その一辺側からケース31の中心側に向かって切り欠かれた凹部(凹溝)32が形成され、この凹部32内に被測定電流路CBが導入されて保持されるように構成されている。凹部32の奥壁32aは、被測定電流路CBの外周面と相補形状に形成されている。本実施の形態では、凹部32の奥壁32aは、円筒形状の被測定電流路CBの外周面に対応するように円弧状に湾曲して形成されている。また、奥壁32aに連なるケース31の対向する内側壁32bには、クリップバネ14Kの自由端部側を係止する切欠32cが、それぞれ対峙する位置に形成されている。切欠32cは、内側壁32bの上端部側から下方に向かって切り欠かれ、入り口側の端面が、外方に向かって傾斜するように形成されている。被測定電流路CBは、その外周面の奥側を凹部32の奥壁32aに当接させた状態で、手前側を切欠32cから凹部32内に突出するクリップバネ14Kによって挟持されることで、筐体11に対して保持される。この凹部32の奥壁32aとクリップバネ14Kとで挟持される位置が、筐体11に対する被測定電流路CBの配設位置PPとなる。
カバー41は、一方の辺部に、ケース31の凹部32と対応するように同一形状の開口部42が形成され、この開口部42の形成された辺部と反対側の辺部に、コネクタ13の上端部を筐体11外部に露出させるための開口部43が形成されている。
保持部材14は、被測定電流路CBを固定し保持するための部材であり、被測定電流路CBの外縁を挟み込んで保持するクリップバネ14Kと、被測定電流路CBが配設位置PPに配設された後にクリップバネ14Kを押さえる押し部材14Hと、を備えている。
クリップバネ14Kは、短冊状の板ばねを平面視略円形状に湾曲させて、自由端部側に間隙14Lが形成されるように、2つの自由端部を離間する方向(外方)に折り曲げて形成されている。このクリップバネ14Kは、ケース31の収納部11s内に収容され、湾曲部分を凹部32の奥壁32aに沿わせた状態で、自由端部を切欠32cの傾斜面に当接させて自由端部側の折り曲げ部分を切欠32cから凹部32内に突出させるように配設される。ここで、クリップバネ14Kの自由端部側の折り曲げ部分間の間隙14Lは、被測定電流路CBを配設位置PPへの導入を許容すると共に配設位置PPから容易に脱落しないように、凹部32内に導入される被測定電流路CBの最大径(最大幅)寸法よりも狭くなるように形成されている。
押し部材14Hは、略直方体形状で形成されており、ケース31に形成された凹部32に強嵌合されるサイズで作製されている。この押し部材14Hは、クリップバネ14Kを押さえた状態で、ケース31の凹部32内に保持される。このように構成された電流センサ101において、被測定電流路CBがケース31の凹部32に導入されて凹部32内に露出するクリップバネ14Kの折り曲げ部分に押し当てられると、クリップバネ14Kが撓みを許容して、自由端部が切欠32cの傾斜面に案内されながら折り曲げ部分が収納部11s内に逃がされ、折り曲げ部分間の間隙14Lが広がっていく。被測定電流路CBをさらに押し込んで奥壁32aに当接させると、自由端部が切欠32cの傾斜面に案内されながら折り曲げ部分が凹部32内に露出する初期位置に復帰する。このとき、被測定電流路CBの外周面は、奥壁32a及びクリップバネ14Kの折り曲げ部分によって挟持される。そして、押し部材14Hが凹部32内に押し込まれると、クリップバネ14K(の折り曲げ部分)が抑え込まれる。この押し部材14H及びクリップバネ14Kからなる保持部材14が凹部32の奥壁32aと協働することによって、被測定電流路CBが配設位置PPに精度良く配設させることができる。なお、本実施形態では、被測定電流路CBの断面形状を円形にしたが、矩形の断面形状の被測定電流路であっても良い。この場合には、保持部材14のクリップバネ14Kは、矩形の断面形状の被測定電流路に対応した形状にすることが望ましい。
配線基板16は、例えば、一般に広く知られている両面のプリント配線板(PCB)を用いられ、ガラス入りのエポキシ樹脂からなるベース基板上に設けられた銅(Cu)等の金属箔をパターニングして、配線パターンが形成されている。配線基板16は、ケース31の収納部11sに収納可能な大きさで形成されており、その一辺部に、被測定電流路CBが挿通されて且つ配設される切欠17が形成されている。すなわち、配線基板16は、収納部11sの底面部と相似形状に形成されており、ケース31の凹部32と相補形状の切欠部17が形成されている。図1及び図3に示すように、配線基板16の切欠17の近傍には、複数(8個)の磁電変換素子15が配置され、切欠17が形成される辺部と対向する辺部近傍にはコネクタ13が配設されている。なお、磁電変換素子15の詳細な配置位置については後述する。また、本実施形態では、配線基板16にガラス入りのエポキシ樹脂からなるプリント配線板(PCB)を用いたが、これに限定されるものではなく、絶縁性のリジット基板であれば良く、例えばセラミック配線板を用いても良い。また、本実施形態では、配線基板16に両面のプリント配線板(PCB)を用いたが、回路設計の結果に応じて片面のプリント配線板(PCB)を用いても良い。
コネクタ13は、相手側コネクタ(図示省略)と電気的に接続する複数の端子を備えており、これら複数の端子の中に、磁電変換素子15からの電気信号を取り出すため取出し端子13tを有している。また、コネクタ13は、相手側コネクタ(図示し省略)と嵌合するための絶縁基体13Kを備えている。絶縁基体13Kは、上方が開口した箱状に形成され、その内部に、取出し端子13tを含む複数の端子が、各端子間を絶縁した状態で保持され収納されている。なお、本実施形態では、磁電変換素子15からの電気信号を取り出すためにコネクタ13を用いたが、コネクタ13に限らず、例えば、フレキシブルプリント配線板(FPC:Flexible Printed Circuits)等を用いても良い。
磁電変換素子15は、被測定電流路CBに電流が流れたときに発生する磁気を検出する電流センサ素子であって、例えば、巨大磁気抵抗効果を用いた磁気検出素子(GMR(Giant Magneto Resistive)素子と言う)を用いることが可能である。この磁電変換素子15は、説明を容易にするため詳細な図示は省略したが、GMR素子をシリコン基板上に作製した後、切り出されたチップを熱硬化性の合成樹脂でパッケージングし、信号の取り出しのためのリード端子がGMR素子と電気的に接続されて構成されている。そして、このリード端子により、配線基板16にはんだ付けがされている。
図3に示すように、磁電変換素子15は、半数(本実施形態では4個)の磁電変換素子15(15a〜15d)からなる第1の磁電変換素子群A15と、残りの半数(本実施形態では4個)の磁電変換素子15(15e〜15h)からなる第2の磁電変換素子群B15とからなり、第1の磁電変換素子群A15と第2の磁電変換素子群B15とが、切欠17を挟んで配設されている。すなわち、複数の磁電変換素子15は、同一個数の磁電変換素子(15a〜15d、15e〜15h)からなる第1の磁電変換素子群A15及び第2の磁電変換素子群B15を構成し、第1の磁電変換素子群A15と第2の磁電変換素子群B15とが切欠17を挟んで対向配置されている。
また、第1の磁電変換素子群A15と第2の磁電変換素子群B15とは、第1の仮想線IL1に対して線対称に配設され、第1の磁電変換素子群A15内の4つの磁電変換素子15が、第2の仮想線IL2に対して線対称に配設されるとともに、第2の磁電変換素子群B15内の4つの磁電変換素子15が、第2の仮想線IL2に対して線対称に配設されている。そして、被測定電流路CBが配線基板16の切欠17に配置された際に、第1の仮想線IL1と第2の仮想線IL2とは、被測定電流路CBが配設された配設位置PPで、直交している。すなわち、第1の磁電変換素子群A15と第2の磁電変換素子群B15とは、被測定電流路CBの配設位置PPを通るように切欠17の形成方向に延びる第1の仮想線IL1を挟むと共に当該第1の仮想線IL1に沿うようにそれぞれ配設されている。また、第1の磁電変換素子群A15を構成する磁電変換素子15a〜15dと、第2の磁電変換素子群B15を構成する磁電変換素子15e〜15hとは、被測定電流路CBの配設位置PPで第1の仮想線IL1と直交する第2の仮想線IL2に対して、線対象にそれぞれ配設されている。これにより、図14に示すような磁電変換素子C35が円周上に等間隔で配設されている場合(比較例3)と比較して、被測定電流路CBが挿通されて且つ配設される磁電変換素子15の配置でありながら、磁電変換素子15の配設スペースを小さくできる。すなわち、比較例3に係る磁電変換素子C35の場合には、被測定電流路CBの配設位置を中心として周方向に等間隔で磁電変換素子C35が均等配置されている。そのため、磁電変換素子C35間から被測定電流路CBを導入して配設位置に配設する場合、磁電変換素子C35同士の素子間隔として、少なくとも被測定電流路CBが通過可能な間隔を確保する必要があるので、全ての磁電変換素子C35の配設領域が大きくなり、これに伴い配線基板が大型化してしまうことになる。一方、本実施形態に係る磁電変換素子15の配置の場合には、第1及び第2の磁電変換素子群A15,B15は、被測定電流路CBの配設位置PPを通るように切欠17の形成方向に延びる第1の仮想線IL1を挟むと共に当該第1の仮想線IL1に沿うようにそれぞれ配設されている。すなわち、第1の磁電変換素子群A15と第2の磁電変換素子群B15との群間隔DG1として、被測定電流路CBの最大径部分が通過するだけの間隔を確保しておけば、第1及び第2の磁電変換素子群A15、B15を構成する各磁電変換素子15a〜15d、15e〜15hの素子間隔DA1は群間隔DG1よりも小さく(狭く)することが可能である。そのため、比較例3に係る磁電変換素子C35の配設領域と比べて、特に切欠17の形成方向と直交する方向(第2の仮想線IL2の延在方向)における磁電変換素子15の配設領域を小さくすることができ、配線基板16の小型化、つまり電流センサ101の小型化が可能である。なお、本実施形態では、第1の仮想線IL1と第2の仮想線IL2とは、被測定電流路CBの中心で直交しているが、少なくとも被測定電流路CBの配設位置PPで直交されていれば良く、被測定電流路CBの中心での直交に限るものではない。
また、図3に示すように、第1の磁電変換素子群A15内の最端部に配設された磁電変換素子15と、第2の磁電変換素子群B15内の最端部に配設された磁電変換素子15との間隔が、最も狭い間隔である群間隔DG1であると共に、第1の磁電変換素子群A15内及び第2の磁電変換素子群B15内の磁電変換素子15で、第2の仮想線IL2に最も近い位置に配設されたそれぞれの磁電変換素子15間の間隔が最も広くなっている。一方、第1の磁電変換素子群A15内及び第2の磁電変換素子群B15内の隣り合う磁電変換素子15との間隔である素子間隔DA1が、第1の磁電変換素子群A15と第2の磁電変換素子群B15との最も狭い間隔である群間隔DG1よりも狭くなっている。すなわち、切欠17上を通過する第1の仮想線IL1を挟む第1及び第2の磁電変換素子群A15、B15の群間隔DG1に対して、第1の仮想線IL1の延在方向における第1及び第2の磁電変換素子群A15、B15を構成する磁電変換素子15の各素子間隔DA1を小さくし、全ての磁電変換素子15の素子間隔DA1を均等にするのではなく、一部の素子間隔DA1を異ならせるように磁電変換素子15を配置している。これにより、図14に示すような磁電変換素子C35が円周上に等間隔で配設されている場合(比較例3)と比較して、被測定電流路CBが挿通されて且つ配設される磁電変換素子15の配置でありながら、隣り合う位置に配設された他の電流路、つまり近隣電流路CNに対して、隣り合う磁電変換素子15との素子間隔DA1を狭くすることができる。このため、隣り合う位置に配設された近隣電流路CNからの外来磁場の影響を低減することができる。従って、外来磁場による磁電変換素子15への影響が低減されるので、磁電変換素子15からの検出値を安定して得ることができる。
更に、図3に示すように、磁電変換素子15は、被測定電流路CBの配設位置PPを中心とする仮想楕円IE1上に配設され、仮想楕円IE1の半長軸IE1aが、切欠17上に設けられている。なお、仮想楕円IE1の長軸は、第1の仮想線IL1と重なっており、前述した半長軸IE1aは、図3中の仮想楕円IE1の下半分の半長軸を示している。これにより、半長軸IE1aに沿って被測定電流路CBを切欠17に挿通し且つ配設することができるため、被測定電流路CBの外形寸法と群間隔DG1とをできる限り近づけることができる。従って、被測定電流路CBにできる限り磁電変換素子15を近づけて配設することができ、隣り合う位置に配設された近隣電流路CNからの外来磁場の影響をより低減することができる。その結果、外来磁場による磁電変換素子15への影響がより低減されるので、磁電変換素子15からの検出値をより安定して得ることができる。
また、被測定電流路CBが配線基板16の切欠17に配置された際に、磁電変換素子15は、被測定電流路CBの配設位置PPを中心に点対称となる複数組の磁電変換素子15におけるGMR素子の感度軸(磁気を感知する方向)の向きSJが、それぞれ平行になるように配設されている。すなわち、被測定電流路CBの配設位置PPを中心に点対称位置にある磁電変換素子15(例えば、磁電変換素子15aと磁電変換素子15h)同士の感度軸の方向がそれぞれ平行になるように、磁電変換素子15は配設されている。なお、本実施形態では、被測定電流路CBの配設位置PPを中心に点対称位置にある磁電変換素子15(例えば、磁電変換素子15aと磁電変換素子15h)同士の感度軸の向きSJはそれぞれ反対方向になっているが(すなわち、感度軸の方向が平行であって、感度軸の向きは互いに反対方向)、図8に示すように感度軸の方向が平行であれば、感度軸の向きは同一方向であっても良い。図8は、第1実施形態の変形例に係る電流センサを説明するための図であって、図1に示すZ1側から見た配線基板の上面図である。図8に示すように、被測定電流路CBの配設位置PPを中心に点対称位置にある磁電変換素子15(例えば、磁電変換素子15aと磁電変換素子15h)同士は、感度軸の方向が平行であって、感度軸の向きSJは同一方向である。感度軸の方向が平行でかつ感度軸の向きが同一方向の場合には、後段の演算回路で符号を反転させて演算処理を行う必要がある。
更に、図3に示すように、各磁電変換素子15の感度軸の方向(図3においては感度軸の向きSJ)が、第1の仮想線IL1または第2の仮想線IL2と平行になっている。これにより、図14に示すような磁電変換素子C35が円周上に等間隔で配設されている場合(比較例3)と比較して、各磁電変換素子15を配線基板16に実装する際に、容易に実装することができると共に、配線基板16と磁電変換素子15との位置関係を容易に設計することができる。従って、被測定電流路CBの取付け角度や取付け位置等の精度を高めることができるので、測定精度を向上させることができる。
更に、図3に示すように、各磁電変換素子15a〜15hは、その感度軸及び感度影響軸が配線基板16の表面と平行になるように配線基板16に実装されている。また、各磁電変換素子15a〜15hの感度軸と感度影響軸(感度変化軸)とがなす角は、全て等しい。図3に示した実施例では、全ての磁電変換素子15a〜15hにおいて、感度軸から見て感度影響軸が反時計回りに略90°回転した位置となっている。
図3に示す例では、配置位置PPを中心に点対称位置にある磁電変換素子15a〜15h同士の間で、感度軸の向きは反対方向であり、且つ感度影響軸の向きも反対方向である。
感度影響軸の方向が図3に示すようになるように各磁電変換素子15a〜15hを配置し、点対称位置にある磁電変換素子15同士の検出値を、感度影響軸の方向から印加された誘導磁界による成分が相殺されるように処理することで、感度影響軸方向の磁場が測定精度に与える影響を抑制できる。よって、感度影響軸に起因する測定精度悪化を防止できる。
図3に示す例において、磁電変換素子15a〜15hの感度影響軸の向きは、配置位置PP中心に点対称位置にある磁電変換素子15a〜15h同士の間で感度影響軸の向きが反対方向であれば図3に示すものには限定されない。
また、図8の例においても、各磁電変換素子15a〜15hは、その感度軸及び感度影響軸が配線基板16と平行になるように配線基板16に実装される。
図8に示す例では、配置位置PPを中心に点対称位置にある磁電変換素子15a〜15h同士の間で、感度軸の向きは同一方向であり、且つ感度影響軸の向きも同一方向である。
図8に示す例において、磁電変換素子15a〜15hの感度影響軸の向きは、配置位置PP中心に点対称位置にある磁電変換素子15a〜15h同士の間で感度影響軸の向きが平行であれば図8に示すものには限定されない。
図8の例においても、各磁電変換素子15a〜15hの感度影響軸の方向を上記の通りとすることで、感度影響軸方向の磁場が測定精度に与える影響を抑制できる。
次に、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101について、ビオ・サバールの法則を用いた計算を行い、効果の検証を行った。図4は、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101についての計算結果を説明する図であって、計算に用いたモデル図である。図4中において、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101の磁電変換素子15の楕円配置と、比較例3に係る磁電変換素子C35の正八角形配置を重ねて示している。また、近隣電流路CN1がY1方向に少しずつずれた様子を示している。図5は、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101についての計算結果を示したグラフである。横軸は、近隣電流路CN1がY1方向にずれた移動量を示し、縦軸は、電流センサ101の磁電変換素子15または比較例3に係る磁電変換素子C35から出力される出力値の真値との誤差を示している。
また、計算に用いた値として、磁電変換素子15の群間隔DG1を7mm、第1の仮想線IL1からの磁電変換素子15の距離を最大4.5mm、第2の仮想線IL2からの磁
電変換素子15の距離を最大4.3mmとした。比較例3に係る磁電変換素子C35の配
置は、磁電変換素子C35の素子間隔を磁電変換素子15の群間隔DG1(7mm)に合わせて、正八角形の頂点に中心がくるような配置にした。なお、近隣電流路CN1の移動量の“0”は、被測定電流路CBの配設位置PPの中心と、隣り合う位置に配設された近隣電流路CN1の近隣配設位置NPの中心とが、第2の仮想線IL2に沿って設けられている場合を示している。そして、被測定電流路CBの配設位置PPの中心と近隣電流路CN1の近隣配設位置NPの中心との距離は、10mmにしている。
計算の結果、図5に示すように、本発明の電流センサ101の磁電変換素子15の出力値の誤差(図中に示すA1)は、比較例3の磁電変換素子C35の出力値の誤差(図中に示すC)と比較すると、極めて小さい値になっている。また、近隣電流路CN1の位置の変化に対しても安定した出力値(誤差が小さい)が得られている。このことにより、本発明の第1実施形態の電流センサ101は、隣り合う位置に配設された他の電流路(近隣電流路CN1)からの外来磁場の影響を低減することができ、外来磁場による磁電変換素子15への影響を低減させることができていると言える。
更に、図4に示すモデルを変形して、磁電変換素子15の楕円配置のバランスが崩れた場合の検証も行った。図6は、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101についての計算結果を示したグラフであり、図6Aは、磁電変換素子15が第1の仮想線IL1に対して線対称でない場合の結果を示し、図6Bは、磁電変換素子15が第2の仮想線IL2に対して線対称でない場合の結果を示している。計算に用いた変更値として、図6Aは、第1の仮想線IL1からの磁電変換素子15の片側の距離を5.5mm(図中に示すD)
及び3.5mm(図中に示すE)とずらし、図6Bは、第2の仮想線IL2からの磁電変
換素子15の片側の距離を5.3mm(図中に示すF)及び3.3mm(図中に示すG)とずらしている。
計算の結果、図6Aに示すように、磁電変換素子15が第1の仮想線IL1に対して線対称でない場合の誤差(図中に示すD及びE)は、図5に示す比較例3に係る磁電変換素子C35の出力値の誤差(図5中に示すC)より大幅に小さくなっているが、本発明の電流センサ101の磁電変換素子15の出力値の誤差(図中に示すA1)と比較すると、大きい値になっている。また、図6Bに示すように、磁電変換素子15が第2の仮想線IL2に対して線対称でない場合の誤差(図中に示すF及びG)も同様に、本発明の電流センサ101の磁電変換素子15の出力値の誤差(図中に示すA1)と比較すると、大きい値になっている。また、いずれの場合も、近隣電流路CN1の移動量が大きくなると、結果的に近隣電流路CN1が遠ざかることになるので、出力値の誤差が小さくなっている。以上のことにより、第1の磁電変換素子群A15と第2の磁電変換素子群B15とは、第1の仮想線IL1に対して線対称に配設されることがより望ましいと言える。同様に、第1の磁電変換素子群A15内の磁電変換素子15が、第2の仮想線IL2に対して線対称に配設されると共に、第2の磁電変換素子群B15内の磁電変換素子15が、第2の仮想線IL2に対して線対称に配設されることがより望ましいと言える。
更に、図4に示すモデルを変形して、被測定電流路CBの配設位置PPを中心に点対称となる複数組の磁電変換素子15の感度軸の向きSJが、平行にならない場合の検証も行った。図7は、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101についての計算結果を示したグラフである。計算に用いた変更値として、点対称に配置された磁電変換素子15同士がなす角度が180°に対して、時計回り若しくは反時計回りに5°ずらしたもの(図中に示すH若しくはJ)と、時計回り若しくは反時計回りに10°ずらしたもの(図中に示すK若しくはL)を採用した。
計算の結果、図7に示すように、本発明の電流センサ101の磁電変換素子15の出力値の誤差(図中に示すA1)と比較すると、いずれも大きい値になっている。また、より感度軸の向きSJが、平行にならない場合、つまり10°ずらしたもの(図中に示すK若しくはL)の方が、誤差が大きくなっている。また、図6に示す線対称に配置されない場合の結果とは違い、近隣電流路CN1の移動量が大きくなっても、出力値の誤差は小さくなっていない。以上のことにより、被測定電流路CBの配設位置PPを中心に点対称になるように配設された磁電変換素子15同士のそれぞれの感度軸の向きSJが、平行になることがより望ましいと言える。
以上のように、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101は、被測定電流路CBが挿通されて且つ配設される切欠17を有した配線基板16に、第1の磁電変換素子群A15と第2の磁電変換素子群B15とが切欠17を挟んで第1の仮想線IL1に対して線対称に配設されているので、磁電変換素子C35が円周上に等間隔で配設されている場合と比較して、被測定電流路CBが挿通されて且つ配設される磁電変換素子15配置でありながら、磁電変換素子15の配設スペースを小さくできる。すなわち、本実施形態に係る磁電変換素子15の配置の場合には、第1及び第2の磁電変換素子群A15,B15は、被測定電流路CBの配設位置PPを通るように切欠17の形成方向に延びる第1の仮想線IL1を挟むと共に当該第1の仮想線IL1に沿うようにそれぞれ配設されている。そのため、第1の磁電変換素子群A15と第2の磁電変換素子群B15との間隔(群間隔DG1)として被測定電流路CBの最大径部分が通過するだけの間隔を確保しておけば、第1及び第2の磁電変換素子群A15、B15を構成する各磁電変換素子15の素子間隔DA1は群間隔DG1よりも小さくすることが可能である。従って、特に切欠17の形成方向と直交する方向(第2の仮想線IL2の延在方向)における磁電変換素子15の配設領域を小さくすることができ、配線基板16の小型化が可能である。しかも、第1の磁電変換素子群A15内及び第2の磁電変換素子群B15内の隣り合う磁電変換素子15との素子間隔DA1が、第1の磁電変換素子群A15と第2の磁電変換素子群B15との群間隔DG1よりも狭いので、磁電変換素子C35が円周上に等間隔で配設されている場合と比較して、隣り合う位置に配設された他の電流路に対して、隣り合う磁電変換素子15との素子間隔DA1を狭くすることができる。このため、隣り合う位置に配設された他の電流路からの外来磁場の影響を低減することができ、外来磁場による磁電変換素子15への影響を低減させることができる。これにより、被測定電流路CBを挿通し且つ配設するスペースを確保しながら、電流センサ101を小型にできると共に、磁電変換素子15からの検出値を安定して得ることができる。その結果、小型化できると共に、検出値を安定して得ることができる電流センサ101を提供することができる。
また、磁電変換素子15が配設された仮想楕円IE1の半長軸IE1aが切欠17上に設けられているので、半長軸IE1aに沿って被測定電流路CBを切欠17に挿通し且つ配設することができる。このため、被測定電流路CBの外形寸法と群間隔DG1とをできる限り近づけることができ、被測定電流路CBにできる限り磁電変換素子15を近づけて配設することができる。これにより、隣り合う位置に配設された他の電流路からの外来磁場の影響をより低減することができ、外来磁場による磁電変換素子15への影響をより低減させることができる。その結果、電流センサ101をより小型にできるとともに、磁電変換素子15らの検出値をより安定して得ることができる。
また、各磁電変換素子15の感度軸の方向が、第1の仮想線IL1または第2の仮想線IL2と平行であるので、磁電変換素子C35が円周上に等間隔で配設されている場合と比較して、各磁電変換素子15を配線基板16に実装する際に、容易に実装することができると共に、配線基板16と磁電変換素子15との位置関係を容易に設計することができる。これにより、被測定電流路CBの取付け角度や取付け位置等の精度を高めることができるので、測定精度を向上させることができる。
また、磁電変換素子15の数が8個であるので、磁電変換素子15が6個の場合と比較して、磁電変換素子15の素子間隔DA1をより狭くすることができる。このため、電流センサ101の測定精度を向上させることができると共に、隣り合う位置に配設された他の電流路からの外来磁場の影響をより低減することができる。これにより、外来磁場による磁電変換素子15への影響を低減させることができ、磁電変換素子15からの検出値をより安定して得ることができる。
また、電流センサ101は、各磁電変換素子15a〜15hを、その感度影響軸が図3および図8に示す向きになるように配線基板16に実装し、点対称位置にある磁電変換素子15同士の検出値を、感度影響軸の方向から印加された誘導磁界による成分が相殺されるように処理することで、感度影響軸方向の磁場が測定精度に与える影響を抑制できる。よって、感度影響軸に起因する測定精度悪化を防止できる。
[第2実施形態]
図9は、本発明の第2実施形態に係る電流センサ102を示す分解斜視図である。図10は、本発明の第2実施形態に係る電流センサ102を示す図であって、図9に示すZ1側から見た配線基板16の上面図である。図15は、本発明の第2実施形態に係る電流センサ102と比較した比較例を説明するための図であって、図10の磁電変換素子25の配置と比較した比較例4に係る磁電変換素子の配置図である。また、第2実施形態に係る電流センサ102は、第1実施形態に対し、磁電変換素子25の配設位置が異なる。なお、第1実施形態と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略し、磁電変換素子25の配設位置に関わる事項について詳細に説明する。
図9に示すように、本発明の第2実施形態に係る電流センサ102は、被測定電流路CBに電流が流れたときに発生する磁気を検出する複数の磁電変換素子25と、複数の磁電変換素子25が配置された配線基板16とを備えて構成されている。また、電流センサ102は、配線基板16を収納する収納部11sを有する筐体11と、磁電変換素子25からの電気信号を取り出すため取出し端子13tを有したコネクタ13と、被測定電流路CBを固定し保持するための保持部材14と、を備えている。
磁電変換素子25は、被測定電流路CBに電流が流れたときに発生する磁気を検出する電流センサ素子であって、第1実施形態と同様に、巨大磁気抵抗効果を用いた磁気検出素子(GMR(Giant Magneto Resistive)素子と言う)を用いることが可能である。この磁電変換素子25は、説明を容易にするため詳細な図示は省略したが、GMR素子をシリコン基板上に作製した後、切り出されたチップを熱硬化性の合成樹脂でパッケージングし、信号の取り出しのためのリード端子がGMR素子と電気的に接続されて構成されている。そして、このリード端子により、配線基板16にはんだ付けがされている。
図10に示すように、磁電変換素子25は、半数(本実施形態では3個)の磁電変換素子25からなる第1の磁電変換素子群A25と、残りの半数(本実施形態では3個)の磁電変換素子25からなる第2の磁電変換素子群B25とからなり、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25とが、切欠17を挟んで配設されている。すなわち、複数の磁電変換素子25は、同一個数の磁電変換素子からなる第1の磁電変換素子群A25及び第2の磁電変換素子群B25を構成し、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25とが切欠17を挟んで対向配置されている。
また、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25とは、第1の仮想線IL1に対して線対称に配設され、第1の磁電変換素子群A25内の3つの磁電変換素子25が、第2の仮想線IL2に対して線対称に配設されるとともに、第2の磁電変換素子群B25内の3つの磁電変換素子25が、第2の仮想線IL2に対して線対称に配設されている。そして、被測定電流路CBが配線基板16の切欠17に配置された際に、第1の仮想線IL1と第2の仮想線IL2とは、被測定電流路CBが配設された配設位置PPで、直交している。すなわち、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25とは、被測定電流路CBの配設位置PPを通るように切欠17の形成方向に延びる第1の仮想線IL1を挟むと共に当該第1の仮想線IL1に沿うようにそれぞれ配設されている。また、第1の磁電変換素子群A25を構成する磁電変換素子25a〜25cと、第2の磁電変換素子群B25を構成する磁電変換素子25d〜25fとは、被測定電流路CBの配設位置PPで第1の仮想線IL1と直交する第2の仮想線IL2に対して、線対象にそれぞれ配設されている。これにより、図15に示すような磁電変換素子C45が円周上に等間隔で配設されている場合(比較例4)と比較して、被測定電流路CBが挿通されて且つ配設される磁電変換素子25の配置でありながら、磁電変換素子25の配設スペースを小さくできる。すなわち、比較例4に係る磁電変換素子C45の配置の場合には、被測定電流路CBの配設位置を中心として周方向に等間隔で磁電変換素子C45が均等配置されている。そのため、磁電変換素子C45間から被測定電流路CBを導入して配設位置に配設する場合、磁電変換素子C45同士の素子間隔として、少なくとも被測定電流路CBが通過可能な間隔を確保する必要があるため、全ての磁電変換素子C45の配設領域が大きくなり、これに伴い配線基板が大型化してしまうことになる。一方、本実施形態に係る磁電変換素子25の配置の場合には、第1及び第2の磁電変換素子群A25,B25は、被測定電流路CBの配設位置PPを通るように切欠17の形成方向に延びる第1の仮想線IL1を挟むと共に当該第1の仮想線IL1に沿うようにそれぞれ配設されている。すなわち、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25との群間隔DG2として、被測定電流路CBの最大径部分が通過するだけの間隔を確保しておけば、第1及び第2の磁電変換素子群A25、B25を構成する各磁電変換素子25の素子間隔DA2は群間隔DG2よりも小さくすることが可能である。そのため、比較例4に係る磁電変換素子C45の配設領域と比べて、特に切欠17の形成方向と直交する方向(第2の仮想線IL2の延在方向)における磁電変換素子25の配設領域を小さくすることができ、配線基板16の小型化、つまり電流センサ102全体の小型化が可能である。なお、本実施形態では、第1の仮想線IL1と第2の仮想線IL2とは、被測定電流路CBの中心で直交しているが、少なくとも被測定電流路CBの配設位置PPで直交されていれば良く、被測定電流路CBの中心での直交に限るものではない。
また、図10に示すように、第1の磁電変換素子群A25内の最端部に配設された磁電変換素子25と、第2の磁電変換素子群B25内の最端部に配設された磁電変換素子25と、の間隔が、最も狭い間隔である群間隔DG2であると共に、第1の磁電変換素子群A25内及び第2の磁電変換素子群B25内の磁電変換素子25で、第2の仮想線IL2に最も近い位置に配設されたそれぞれの磁電変換素子25間の間隔が最も広くなっている。一方、第1の磁電変換素子群A25内及び第2の磁電変換素子群B25内の隣り合う磁電変換素子25との間隔である素子間隔DA2が、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25との最も狭い間隔である群間隔DG2よりも狭くなっている。すなわち、切欠17上を通過する第1の仮想線IL1を挟む第1及び第2の磁電変換素子群A25、B25の群間隔DG2に対して、第1の仮想線IL1の延在方向における第1及び第2の磁電変換素子群A25、B25を構成する磁電変換素子25各素子間隔DA2を小さくし、全ての磁電変換素子25(25a〜25f)の素子間隔DA2を均等にするのではなく、一部の素子間隔を異ならせるように磁電変換素子25を配置している。これにより、図15に示すような磁電変換素子C45が円周上に等間隔で配設されている場合(比較例4)と比較して、被測定電流路CBが挿通されて且つ配設される磁電変換素子25の配置でありながら、隣り合う位置に配設された他の電流路、つまり近隣電流路CNに対して、隣り合う磁電変換素子25との素子間隔DA2を狭くすることができる。このため、隣り合う位置に配設された近隣電流路CNからの外来磁場の影響を低減することができる。従って、外来磁場による磁電変換素子25への影響が低減されるので、磁電変換素子25からの検出値を安定して得ることができる。
更に、図10に示すように、磁電変換素子25は、被測定電流路CBの配設位置PPを中心とする仮想円IS2上に配設されている。これにより、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25との間に設けられた仮想円IS2の半径(第2実施形態では、第1の仮想線IL1)に沿って、被測定電流路CBを切欠17に挿通し且つ配設することができるため、被測定電流路CBの外形寸法と群間隔DG2とをできる限り近づけることができる。従って、被測定電流路CBにできる限り磁電変換素子25を近づけて配設することができ、隣り合う位置に配設された近隣電流路CNからの外来磁場の影響をより低減することができる。その結果、外来磁場による磁電変換素子25への影響がより低減されるので、磁電変換素子25からの検出値をより安定して得ることができる。
また、被測定電流路CBが配線基板16の切欠17に配置された際に、磁電変換素子25は、被測定電流路CBの配設位置PPを中心に点対称となる複数組の磁電変換素子25におけるGMR素子の感度軸(磁気を感知する方向)の向きSJが、それぞれ平行になるように配設されている。すなわち、被測定電流路CBの配設位置PPを中心に点対称位置にある磁電変換素子25(例えば、25aと25f)同士の感度軸の方向がそれぞれ平行になるように、磁電変換素子25は配設されている。なお、本実施形態では、被測定電流路CBの配設位置PPを中心に点対称位置にある磁電変換素子25(例えば、25aと25f)同士の感度軸の向きSJはそれぞれ反対方向になっているが(すなわち、感度軸の方向が平行であって、感度軸の向きは互いに反対方向)、上記第1実施形態と同様に、感度軸の方向が平行であれば、感度軸の向きは同一方向であっても良い。感度軸の向きが同一方向で平行の場合には、後段の演算回路で符号を反転させて演算処理を行えば良い。
更に、図10に示すように、各磁電変換素子25の感度軸の方向(図10においては感度軸の向きSJ)が、第1の仮想線IL1または第2の仮想線IL2と平行になっている。これにより、図15に示すような磁電変換素子C45が円周上に等間隔で配設されている場合(比較例4)と比較して、各磁電変換素子25を配線基板16に実装する際に、容易に実装することができると共に、配線基板16と磁電変換素子25との位置関係を容易に設計することができる。従って、被測定電流路CBの取付け角度や取付け位置等の精度を高めることができるので、測定精度を向上させることができる。
更に、本実施形態においては、図10に示すように、被測定電流路CBと隣り合う位置に配設された近隣電流路CNは、近隣電流路CNが配設された近隣配設位置NPの中心が、第2の仮想線IL2に沿って設けられるように配設されている。これにより、第1の磁電変換素子群A25の外側或いは第2の磁電変換素子群B25の外側に近隣電流路CNが配設されることとなり、群間隔DG2より狭い素子間隔DA2の外側に近隣電流路CNが配設されることとなる。従って、近隣電流路CNからの外来磁場の影響がより一層低減され、外来磁場による磁電変換素子25への影響がより一層低減されるので、磁電変換素子25からの検出値をより一層安定して得ることができる。
更に、図10に示すように、各磁電変換素子25a〜25fは、その感度軸及び感度影響軸が配線基板16と平行になるように配線基板16に実装されている。また、各磁電変換素子25a〜25fの感度軸と感度影響軸(感度変化軸)とがなす角は、全て等しい。図10に示した実施例では、全ての磁電変換素子25a〜25fにおいて、感度軸から見て感度影響軸が反時計回りに略90°回転した位置となっている。
図10に示す例では、配置位置PPを中心に点対称位置にある磁電変換素子25a〜25f同士の間で、感度軸の向きは反対方向であり、且つ感度影響軸の向きも反対方向である。
感度影響軸の方向が図10に示すようになるように各磁電変換素子25a〜25fを配置し、点対称位置にある磁電変換素子同士の検出値を、感度影響軸の方向から印加された誘導磁界による成分が相殺されるように処理することで、感度影響軸方向の磁場が測定精度に与える影響を抑制できる。よって、感度影響軸に起因する測定精度悪化を防止できる。
図10に示す例において、磁電変換素子25a〜25fの感度影響軸の向きは、配置位置PP中心に点対称位置にある磁電変換素子25a〜25f同士の間で感度影響軸の向きが反対方向であれば図10に示すものには限定されない。
次に、本発明の第2実施形態に係る電流センサ102について、ビオ・サバールの法則を用いた計算を行い、効果の検証を行った。図11は、本発明の第2実施形態に係る電流センサ102についての計算結果を説明する図であって、計算に用いたモデル図である。図11中において、本発明の第2実施形態に係る電流センサ102の磁電変換素子25の楕円配置と、比較例4に係る磁電変換素子C45の正六角形配置を示している。また、近隣電流路CN2がY1方向に少しずつずれた様子を示している。図12は、本発明の第2実施形態に係る電流センサ102についての計算結果を示したグラフである。横軸は、近隣電流路CN2がY1方向にずれた移動量を示し、縦軸は、電流センサ102の磁電変換素子25または比較例4に係る磁電変換素子C45から出力される出力値の真値との誤差を示している。
また、計算に用いた値として、磁電変換素子25の群間隔DG2を7mm、第1の仮想線IL1からの磁電変換素子25の距離を4mmと3.5mm、第2の仮想線IL2からの磁電変換素子25の距離を2mmとした。比較例4に係る磁電変換素子C45の配置は、磁電変換素子C45の素子間隔を磁電変換素子25の群間隔DG2(7mm)に合わせて、正六角形の頂点に中心がくるような配置にした。なお、近隣電流路CN2の移動量の“0”は、被測定電流路CBの配設位置PPの中心と、隣り合う位置に配設された近隣電流路CN2の近隣配設位置NPの中心とが、第2の仮想線IL2に沿って設けられている場合を示している。そして、被測定電流路CBの配設位置PPの中心と近隣電流路CN2の近隣配設位置NPの中心との距離は、10mmにしている。
計算の結果、図12に示すように、本発明の電流センサ102の磁電変換素子25の出力値の誤差(図中に示すA2)は、比較例4の磁電変換素子C45の出力値の誤差(図中に示すB)と比較すると、極めて小さい値になっている。また、近隣電流路CN2の位置の変化に対しても安定した出力値(誤差が小さい)が得られている。このことにより、本発明の第2実施形態の電流センサ102は、隣り合う位置に配設された他の電流路(近隣電流路CN2)からの外来磁場の影響を低減することができ、外来磁場による磁電変換素子25への影響を低減させることができていると言える。
以上のように、本発明の第2実施形態に係る電流センサ102は、被測定電流路CBが挿通されて且つ配設される切欠17を有した配線基板16に、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25とが切欠17を挟んで第1の仮想線IL1に対して線対称に配設されているので、磁電変換素子C45が円周上に等間隔で配設されている場合と比較して、被測定電流路CBが挿通されて且つ配設される磁電変換素子25配置でありながら、磁電変換素子25の配設スペースを小さくできる。すなわち、本実施形態に係る磁電変換素子25の配置の場合には、第1及び第2の磁電変換素子群A25,B25は、被測定電流路CBの配設位置PPを通るように切欠17の形成方向に延びる第1の仮想線IL1を挟むと共に当該第1の仮想線IL1に沿うようにそれぞれ配設されている。そのため、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25との間隔(群間隔DG2)として被測定電流路CBの最大径部分が通過するだけの間隔を確保しておけば、第1及び第2の磁電変換素子群A25、B25を構成する各磁電変換素子25の素子間隔DA2は群間隔DG12よりも小さくすることが可能である。従って、特に切欠17の形成方向と直交する方向(第2の仮想線IL2の延在方向)における磁電変換素子25の配設領域を小さくすることができ、つまり電流センサ102全体の小型化が可能である。しかも、第1の磁電変換素子群A25内及び第2の磁電変換素子群B25内の隣り合う磁電変換素子25との素子間隔DA2が、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25との群間隔DG2よりも狭いので、磁電変換素子C45が円周上に等間隔で配設されている場合と比較して、隣り合う位置に配設された他の電流路に対して、隣り合う磁電変換素子25との素子間隔DA2を狭くすることができる。このため、隣り合う位置に配設された他の電流路からの外来磁場の影響を低減することができ、外来磁場による磁電変換素子25への影響を低減させることができる。これにより、被測定電流路CBを挿通し且つ配設するスペースを確保しながら、電流センサ102を小型にできると共に、磁電変換素子25からの検出値を安定して得ることができる。その結果、小型化できると共に、検出値を安定して得ることができる電流センサ102を提供することができる。
また、第1の磁電変換素子群A25と第2の磁電変換素子群B25の両端側が群間隔DG2であり、第2の仮想線IL2に最も近い個所の磁電変換素子25間の間隔が最も広く、しかも各磁電変換素子25が仮想円IS2上に配設されているので、被測定電流路CBが配設される配設位置PPの中心とそれぞれの磁電変換素子25との配設距離をそれぞれについて同じ距離にすることができる。このため、電流センサ102が被測定電流路CBに取り付けられた際に、その取り付け角度がばらついたとしても、各磁電変換素子25が、被測定電流路CBと隣り合う他の電流路との間にバランス良く配されることとなる。これにより、隣り合う位置に配設された他の電流路からの外来磁場の影響をより低減することができ、外来磁場による磁電変換素子25への影響をより低減させることができる。
また、磁電変換素子25の数が6個であるので、充分な精度が得られる最少個数の磁電変換素子25により電流センサ102を構成することができる。これにより、電流センサ102のコストを低減できるとともに、磁電変換素子25の配設スペースを小さくできるので、電流センサ102をより一層小型にすることができる。
また、被測定電流路CBと、被測定電流路CBの隣り合う位置に配設される近隣電流路CNと、が第2の仮想線IL2に沿って配設されているので、第1の磁電変換素子群A25の外側或いは第2の磁電変換素子群B25の外側に近隣電流路CNが配設されることとなり、群間隔DG2より狭い素子間隔DA2の外側に近隣電流路CNが配設されることとなる。これにより、近隣電流路CNからの外来磁場の影響がより一層低減され、外来磁場による磁電変換素子25への影響がより一層低減されるので、磁電変換素子25からの検出値をより一層安定して得ることができる。
また、電流センサ102は、各磁電変換素子25a〜25fを、その感度影響軸が図10に示す向きになるように配線基板16に実装し、点対称位置にある磁電変換素子同士の検出値を、感度影響軸の方向から印加された誘導磁界による成分が相殺されるように処理することで、感度影響軸方向の磁場が測定精度に与える影響を抑制できる。よって、感度影響軸に起因する測定精度悪化を防止できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
<変形例1>
図16は、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101の変形例1を説明する図であって、図16Aは、図4のモデル図と比較した変形例1のモデル図であり、図16Bは、モデルを元にビオ・サバールの法則を用いて計算した計算結果を示したグラフである。図16A中には、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101の磁電変換素子15の楕円配置と、比較例3に係る磁電変換素子C35の正八角形配置と、変形例1の磁電変換素子M15の正六角形配置を重ねて示している。図16Bの横軸は、近隣電流路CN1がY1方向(図4に示す)にずれた移動量を示し、縦軸は、電流センサ101の磁電変換素子15、比較例3の磁電変換素子C35、及び変形例1の磁電変換素子M15から出力される出力値の真値との誤差を示している。また、変形例1の磁電変換素子M15の配置は、磁電変換素子M15の素子間隔を磁電変換素子15の群間隔DG1(7mm)に合わせて、正六角形の頂点に中心がくるような配置にした。
上記第1実施形態では、磁電変換素子15を8個、配置するように構成したが、図16Aに示すように、磁電変換素子M15を6個、仮想楕円IE2上に配置するように構成しても良い。これにより、図16Bに示すように、変形例1の磁電変換素子M15の出力値の誤差(図中に示すM)は、第1実施形態の磁電変換素子15の出力値の誤差(図中に示すA1)より僅かながら大きくなっているが、比較例3の磁電変換素子C35の出力値の誤差(図中に示すC)と比較すると、極めて小さい値になっている。このことにより、本発明の第1実施形態に係る電流センサ101の変形例1は、隣り合う位置に配設された他の電流路(近隣電流路CN1)からの外来磁場の影響を低減することができ、外来磁場による磁電変換素子M15への影響を低減させることができていると言える。
<変形例2>
上記第1実施形態では、磁電変換素子15が仮想楕円IE1上に配設され、上記第2実施形態では、磁電変換素子25が仮想円IS2上に配設されるように構成したが、仮想楕円IE1や仮想円IS2に限らず、例えば、四角形状や、中央が窪んだ形状の仮想の軌道上に配設されるように構成しても良い。
<変形例3>
上記実施形態では、磁電変換素子(15または25)としてGMR素子を好適に用いたが、磁気の方向を検知できる磁気検出素子であれば良く、MR(Magneto Resistive)素子、AMR(Anisotropic Magneto Resistive)素子、TMR(Tunnel Magneto Resistive)素子、ホール素子等であっても良い。但し、ホール素子等の場合は、GMR素子
やMR素子の感度軸と異なるので、使用するホール素子の感度軸に合わせて、実装に工夫が必要である。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
15(15a〜15h)、25(25a〜25f)、C15、C25、C35、C45、M15 磁電変換素子
A15、A25 第1の磁電変換素子群
B15、B25 第2の磁電変換素子群
16、 配線基板
17、 切欠
101、102 電流センサ
CB 被測定電流路
CN、CN1、CN2 近隣電流路
DA1、DA2 素子間隔
DG1、DG2 群間隔
IL1 第1の仮想線
IL2 第2の仮想線
IE1、IE2 仮想楕円
IE1a 半長軸
PP 配設位置
SJ 感度軸の向き

Claims (7)

  1. 配線基板に設けられ、被測定電流路を流れる電流によって発生する磁気を検出し、感度軸と、前記感度軸の検出感度に影響を及ぼし前記感度軸に対して直交する感度影響軸を有する複数の磁電変換素子と、を備え、
    前記配線基板には、前記被測定電流路の幅以上の幅の切欠が形成され、
    複数の前記磁電変換素子は、前記被測定電流路の配設位置を通るように前記切欠の形成方向に延びる第1の仮想線に対して線対称にそれぞれ配設され、
    前記被測定電流路の配設位置で前記第1の仮想線と直交する第2の仮想線に対して、複数の磁電変換素子が線対称にそれぞれ配設され、
    前記複数の磁電変換素子は、同一個数の磁電変換素子からなる第1の磁電変換素子群及び第2の磁電変換素子群を構成し、
    前記第1の磁電変換素子群と、前記第2の磁電変換素子群とは、前記第1の仮想線を挟んで向かい合い、
    前記第1及び第2の磁電変換素子群内において隣り合う磁電変換素子の素子間隔は、前記第1の磁電変換素子群と前記第2の磁電変換素子群との間で最も狭い間隔である群間隔よりも狭く、
    前記第1及び第2の磁電変換素子群の端に位置する磁電変換素子の前記感度軸の向きは、前記第2の仮想線と平行であり、
    前記第1及び第2の磁電変換素子群の端以外に位置する磁電変換素子の前記感度軸の向きは、前記第1の仮想線と平行であり、
    前記被測定電流路の配設位置を中心に点対称位置にある前記磁電変換素子同士の前記感度軸の向きはそれぞれ平行であり、前記点対称位置にある前記磁電変換素子同士の前記感度軸の向きが同一方向の場合には、前記点対称位置にある前記磁電変換素子同士の前記感度影響軸の向きも同一方向であり、
    前記点対称位置にある前記磁電変換素子同士の前記感度軸の向きが反対方向の場合には、前記点対称位置にある前記磁電変換素子同士の前記感度影響軸の向きも反対方向であることを特徴とする電流センサ。
  2. 前記感度軸及び前記感度影響軸は、前記配線基板と平行である
    請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記第1の磁電変換素子群内の最端部に配設された前記磁電変換素子と前記第2の磁電変換素子群内の最端部に配設された前記磁電変換素子との間隔が、前記群間隔であるとともに、前記第1の磁電変換素子群内及び前記第2の磁電変換素子群内で、前記第2の仮想線に最も近い個所に配設された各前記磁電変換素子間の間隔が最も広いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記磁電変換素子は、前記被測定電流路の前記配設位置を中心とする仮想楕円上に配設され、
    前記仮想楕円の半長軸は、前記切欠上に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電流センサ。
  5. 前記磁電変換素子の数は、6個であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電流センサ。
  6. 前記磁電変換素子の数は、8個であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電流センサ。
  7. 前記被測定電流路と隣り合う位置に、近隣電流路が配設され、
    前記被測定電流路の前記配設位置の中心及び前記近隣電流路が配設された近隣配設位置の中心が、前記第2の仮想線に沿って設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電流センサ。
JP2015534122A 2013-08-29 2014-08-07 電流センサ Expired - Fee Related JP6035480B2 (ja)

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