WO2016203960A1 - ステアリング装置 - Google Patents
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Definitions
- the electric motor 30 is a power source for applying rotational torque to assist the steering of the bar handle 1 by the driver.
- the rotational torque output from the rotating shaft 31 (see FIG. 3) by the electric motor 30 is obtained by detecting the amount of twist of the torsion bar 4 which is twisted by the operation of the bar handle 1 of the driver by a torque sensor (not shown). Is calculated by a controller (not shown) based on the above.
- the rotational torque output by the electric motor 30 is decelerated by the reduction unit 40 and transmitted to the output shaft 10 of the steering shaft 2 as an assist force.
- the first reduction gear unit 50 is a planetary gear mechanism
- the second reduction gear unit 60 is a worm gear mechanism.
- the first reduction gear 50 and the second reduction gear 60 may be other gear mechanisms having, for example, a spur gear or a bevel gear.
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Abstract
ステアリング装置100は、最大操舵角が片側180°以下であるバーハンドル1から操舵トルクが入力されて回転するステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2と共に回転するピニオンギヤ21と、ピニオンギヤ21に噛み合うラックギヤ24Aを有し車輪5を転舵するラック軸24と、を備え、ピニオンギヤ21は、ステアリングシャフト2に別体として連結される。
Description
本発明は、ステアリング装置に関するものである。
JP2005-1605Aには、入力軸にピニオン軸である出力軸が連結され、出力軸にはラック軸が噛み合って、操舵力を転舵輪に伝達するラックアンドピニオン式ステアリング装置が開示されている。
JP2005-1605Aのようなラックアンドピニオン式のステアリング装置では、所望する車輪の最大転舵角に応じて、操舵ハンドルの最大操舵角とラックアンドピニオンの減速比が決定される。
操舵ハンドルの最大操舵角が比較的大きい車両の場合には、操舵ハンドルの最大操舵角を調整することにより、ラックアンドピニオンの減速比を変更することなく、最大転舵角を調整することができる。
これに対し、操舵ハンドルの最大操舵角が比較的小さい角度で制限される車両の場合には、最大操舵角が比較的小さい角度に制限されることで、操舵ハンドルの最大操舵角の調整のみでは最大転舵角の調整が困難となる。よって、このような場合には、ラックアンドピニオンの減速比も変更する必要がある。
このため、操舵ハンドルの最大操舵角が比較的小さい角度に制限される車両では、最大転舵角の大きさに応じてラックアンドピニオンを製造しなければならず、製造コストが増加する。
本発明は、最大操舵角が小さい操舵ハンドルによって車輪を転舵するラックアンドピニオン式のステアリング装置の製造コストを低減させることを目的とする。
本発明のある態様によれば、ステアリング装置であって、最大操舵角が片側180°以下である操舵ハンドルから操舵トルクが入力されて回転するステアリングシャフトと、ステアリングシャフトと共に回転するピニオンギヤと、ピニオンギヤに噛み合うラックギヤを有し車輪を転舵するラック軸と、を備え、ピニオンギヤは、ステアリングシャフトに別体として連結される。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るステアリング装置100について説明する。
ステアリング装置100は、車両に搭載され、ドライバが操舵ハンドルとしてのバーハンドル1に加える操舵トルクを変換して車輪5を転舵する装置である。
図1に示すように、ステアリング装置100は、バーハンドル1から入力される操舵トルクによって回転するステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2の回転を変換して車輪5を転舵するラックアンドピニオン機構20と、操舵トルクを補助する回転トルクをステアリングシャフト2に付与する電動モータ30と、電動モータ30の回転をステアリングシャフト2に減速して伝達する減速部40と、を備える。
バーハンドル1には、ドライバの操作によって操舵トルクが入力される。バーハンドル1は、中立位置から左右のそれぞれに180°の範囲内で操舵可能な操舵ハンドルである。つまり、バーハンドル1は、最大操舵角が片側180°以下に制限される操舵ハンドルである。
ステアリングシャフト2は、バーハンドル1に連係して操舵トルクが伝達される入力軸3と、下端がラックアンドピニオン機構20に連係する出力軸10と、入力軸3と出力軸10を連結するトーションバー4と、を有する。ステアリングシャフト2は、ハウジング6(図2参照)に収容される。
出力軸10は、図2に示すように、トーションバー4を介して入力軸3に連結され、第1シャフト軸受80及び第2シャフト軸受81を介してハウジング6に回転自在に支持される。第1シャフト軸受80及び第2シャフト軸受81は、転がり軸受である。
ステアリングシャフト2を収容するハウジング6は、入力軸3を収容するシャフトケース7と、減速部40を収容するギヤケース8と、ラックアンドピニオン機構20を収容するラックケース9と、を有する。
ラックアンドピニオン機構20は、出力軸10とは別体に形成されて出力軸10に連結され出力軸10の回転に伴って回転するピニオンギヤ21と、ピニオンギヤ21に噛み合うラックギヤ24Aを有し車輪5を転舵するラック軸24と、を有する。
ラック軸24は、ラックケース9に設けられる支持機構25によってピニオンギヤ21に向けて付勢される。支持機構25は、ラック軸24に摺接するプレッシャパッド26と、ラックケース9に螺合するアジャスタカバー27と、プレッシャパッド26とアジャスタカバー27との間に圧縮状態で介装されピニオンギヤ21に向けてプレッシャパッド26を付勢するスプリング28と、を有する。アジャスタカバー27の螺合位置を変更することにより、スプリング28のセット荷重が調整されて、ラック軸24への付勢力が調整される。ラック軸24がピニオンギヤ21に向けて付勢されることにより、ラック軸24とピニオンギヤ21との間のバックラッシュが低減され、ピニオンギヤ21が回転してラック軸24が移動する際の歯打ち音が低減される。
出力軸10は、ドライバの操作によってバーハンドル1に入力される操舵トルクが入力軸3及びトーションバー4を介して出力軸10に伝達されることにより、回転する。ラック軸24のラックギヤ24Aに噛み合うピニオンギヤ21が出力軸10の回転に伴って回転することにより、ラック軸24が直線運動する。ラック軸24が直線運動することにより、タイロッド(図示省略)等を介して車輪5が転舵される。このように、出力軸10の回転がラックアンドピニオン機構20によって直線運動に変換されて、車輪5が転舵される。
電動モータ30は、ドライバによるバーハンドル1の操舵を補助する回転トルクを付与するための動力源である。電動モータ30が回転軸31(図3参照)から出力する回転トルクは、ドライバのバーハンドル1の操作によってねじれるトーションバー4のねじれ量をトルクセンサ(図示省略)により検出し、検出されたねじれ量に基づいてコントローラ(図示省略)により演算される。電動モータ30が出力する回転トルクは、減速部40によって減速されてステアリングシャフト2の出力軸10にアシスト力として伝達される。このように、バーハンドル1から入力される操舵トルクを検出するトルクセンサの検出結果に基づいて電動モータ30が駆動され、電動モータ30はステアリングシャフト2を介してラックアンドピニオン機構20のラック軸24に回転トルクを付与する。よって、電動モータ30によりドライバによるバーハンドル1の操舵が補助される。
図3に示すように、減速部40は、電動モータ30の回転を減速して出力する第1減速部50と、第1減速部50の出力を減速して出力軸10に伝達する第2減速部60と、を有する。第1減速部50は、電動モータ30の回転軸31に連結される遊星歯車機構である。第2減速部60は、ウォームホイール61と、ウォームホイール61と噛み合うウォーム軸62と、を有するウォームギヤ機構である。第2減速部60のウォームホイール61は、後述する出力軸10の圧入部12に圧入されて第2減速部60の出力を出力軸10に伝達する。第1減速部50及び第2減速部60の構成については、後に具体的に説明する。
次に、出力軸10の構成について具体的に説明する。
図2に示すように、出力軸10の外周には、上端から第2減速部60のウォームホイール61、第1シャフト軸受80、ラックアンドピニオン機構20のピニオンギヤ21、及び第2シャフト軸受81(以下、必要に応じてこれらを「取付部品」と称する。)が取り付けられる。各取付部品は、上端側の部品から順に出力軸10の下端から挿入されて出力軸10の外周に取り付けられる。
出力軸10は、大径部11と、大径部11よりも外径が小さく第2減速部60のウォームホイール61が圧入される圧入部12と、圧入部12よりも外径が小さく第1シャフト軸受80が取り付けられる第1支持部13と、第1支持部13よりも外径が小さくラックアンドピニオン機構20のピニオンギヤ21が連結される連結部14と、連結部14よりも外径が小さく第2シャフト軸受81が取り付けられる第2支持部15と、を有する。出力軸10では、上端から下端に向かって大径部11、圧入部12、第1支持部13、連結部14、第2支持部15の順に設けられる。つまり、大径部11の外径が、出力軸10の最大外径である。このように、出力軸10は、軸方向の先端部(下端部)に向かうにつれ外径が段階的に減少する階段状に形成される。
大径部11と圧入部12との間には、第1段差11Aが形成される。圧入部12と第1支持部13との間には、第2段差12Aが形成される。ウォームホイール61は、出力軸10の軸方向の下端側から第1段差11Aに当接するまで圧入部12に圧入される。これにより、ウォームホイール61は、ウォーム軸62と噛み合う位置に位置決めされる。ウォームホイール61は、軸方向長さが圧入部12の軸方向長さよりも大きく形成されて、第2段差12Aから軸方向に突出する。
ウォームホイール61と第1シャフト軸受80との間には、両者に当接する環状の第1カラー部材82が設けられる。第1カラー部材82は、外径がウォームホイール61の内径よりも大きく形成される。
第1シャフト軸受80は、ギヤケース8とラックケース9との間に挟持され、出力軸10の第1支持部13を回転自在に支持する。
第1支持部13と連結部14との間には、第3段差13Aが形成される。ピニオンギヤ21は、第3段差13Aに当接する当接部22と、ラック軸24のラックギヤ24Aに噛み合う本体部23と、を有する。ピニオンギヤ21は、出力軸10の下端から挿入されて連結部14に圧入され、当接部22が第3段差13Aに当接することにより位置決めされる。このように、ピニオンギヤ21は、本体部23がラック軸24のラックギヤ24Aに噛み合う位置に位置決めされて連結部14に連結される。
ピニオンギヤ21の本体部23の外径は、出力軸10の圧入部12の外径よりも大きく形成される。より具体的には、本体部23の外径は、圧入部12よりも大きな外径を有する大径部11の外径、つまり出力軸10の最大外径よりも大きく形成される。このように、ピニオンギヤ21の本体部23の外径を大きく形成することにより、最大操舵角が片側180°以下と比較的小さいバーハンドル1であっても、減速比を小さくしてラック軸24の移動量を大きくすることができる。
連結部14と第2支持部15との間には、第4段差14Aが形成される。ピニオンギヤ21と第2シャフト軸受81との間には、両者に当接する環状の第2カラー部材83が設けられる。第2カラー部材83は、外径がピニオンギヤ21の内径よりも大きく形成される。
第2シャフト軸受81は、出力軸10の下端から第2カラー部材83を介して第4段差14Aに当接するまで出力軸10に挿入される。
第2支持部15の先端には雄ねじ15Aが形成される。雄ねじ15Aにはナット部材84が螺合し、ナット部材84は第2シャフト軸受81に当接する。雄ねじ15Aへのナット部材84の締め付け力によって、第1、第2カラー部材82,83を介して軸方向に隣接する全ての取付部品が出力軸10とナット部材84とによって挟持されて位置決めされる。このようにして、取付部品は出力軸10の外周に取り付けられる。即ち、第2支持部15の先端にナット部材84が螺合することにより、出力軸10の外周に設けられる各取付部品が位置決めされて出力軸10からの抜けが規制される。
ラックケース9は、ナット部材84を第2支持部15に螺合して全ての取付部品を出力軸10に取り付けた後に、ギヤケース8に取り付けられる。ラックケース9が、第2シャフト軸受81を介して出力軸10を回転自在に支持する。
ここで、ラックアンドピニオン式のステアリング装置では、所望する車輪の最大転舵角に応じて、操舵ハンドルの最大操舵角とラックアンドピニオンの減速比が決定される。よって、車種ごとに車輪の最大転舵角が異なる場合や車両の最大転舵角を調整するためには、操舵ハンドルの最大操舵角を調整することや、ラックアンドピニオン機構の減速比を変更することによりラック軸の移動量を変更することが考えられる。
バギー車といったATV(All Terrain Vehicle:全地形対応車)や、アクセル、ブレーキが操舵ハンドル付近に設けられる車両では、操舵ハンドルの最大操舵角が片側180°以下と比較的小さい角度に制限される。操舵ハンドルの最大操舵角が比較的小さい場合には、出力軸の回転角度が小さく単位操舵角当たりのラック軸の移動量が大きいため、最大操舵角の調整量が小さい場合でも、最大転舵角は大きく変化する。よって、所望の最大転舵角とするためには最大操舵角を高い精度で調整しなければならず、操舵ハンドルの最大操舵角の調整によって所望する車輪の最大転舵角に調整することが困難である。また、最大操舵角が小さい角度に制限されるため、制限された角度以上の最大操舵角とすることもできない。このため、最大操舵角が比較的小さい車両の場合では、所望の最大転舵角とするために、ラックアンドピニオン機構の減速比を変更しなければならない場合がある。
操舵ハンドルの最大操舵角が比較的小さい車両では、ラック軸の移動量を大きくするためには、最大操舵角が大きい車両よりもラックアンドピニオン機構の減速比をより小さくする必要がある。しかしながら、減速比を小さくしすぎると、例えばウォームホイールを介して回転トルクが伝達されるため大径に形成される圧入部など、出力軸の他の部分よりもピニオンギヤの外径が大きくなることがある。
出力軸とピニオンギヤとを一体形成する場合において、ピニオンギヤを出力軸の他の部分の外径よりも大きくするには、ピニオンギヤの外径に合わせた素材から出力軸を形成しなければならず、加工前の素材径が大きくなる。また、ピニオンギヤと出力軸とを一体形成する場合には、ピニオンギヤの形状のみが異なる出力軸を車輪の最大転舵角に応じて製造しなければならないため、部品点数及び製造工数が増加する。よって、最大操舵角が小さい操舵ハンドルを搭載した車両のステアリング装置がピニオンギヤと一体形成された出力軸を有している場合には、製造コストが増加する。
これに対し、ステアリング装置100では、ピニオンギヤ21が出力軸10の連結部14に連結される別部品であるため、ピニオンギヤ21を出力軸10とは別に形成することができる。このため、圧入部12や大径部11よりも外径が大きいピニオンギヤ21であっても、ピニオンギヤ21の大きさに関わらず出力軸10を共通化でき、出力軸10の加工前の素材径を大きくする必要がない。よって、出力軸10とピニオンギヤ21とを一体形成する場合と比較して、出力軸10及びピニオンギヤ21を低コストで容易に形成することができる。したがって、車輪5の最大転舵角が異なる車両であっても、ピニオンギヤ21のみを交換することで、バーハンドル1の最大操舵角を高い精度で調整することなく、ラック軸24の移動量を容易に調整できる。以上のように、最大転舵角が車種ごとに異なる場合や車両の最大転舵角を調整する場合であっても、共通の出力軸10を使用することができ、ステアリング装置100の製造コストを低減することができる。
また、ピニオンギヤ21が出力軸10に連結される別部品であるため、出力軸10とピニオンギヤ21とを別の素材により形成することができる。このため、例えば、ピニオンギヤ21を耐摩耗性が高い素材で形成し、出力軸10を比較的安価な素材で形成することにより、耐久性を確保しつつステアリング装置100のコストをさらに低減することができる。
また、出力軸10は上端から下端に向けて外径が減少する階段状に形成され、取付部品の内径は出力軸10の外径に対応して形成される。つまり、上端側のウォームホイール61の内径が最も大きく、下端側の部品になるにつれ内径が小さくなる。よって、上端側の部品から順に出力軸10の下端から出力軸10の外周との間に充分な隙間をもって挿入することができる。このため、ステアリング装置100の組み立てを容易に行うことができる。また、ステアリング装置100の組み立てが容易であるため、ピニオンギヤ21の交換も容易となる。
次に、図3を参照して、第1減速部50及び第2減速部60の構成について、具体的に説明する。
図3に示すように、第1減速部50は、電動モータ30の回転軸31に連結されるサンギヤ51と、サンギヤ51の外側に設けられギヤケース8に固定されるリングギヤ52と、サンギヤ51とリングギヤ52との間に設けられサンギヤ51及びリングギヤ52のそれぞれと噛み合う複数のプラネタリギヤ53と、複数のプラネタリギヤ53を互いに連結するキャリア54と、を有する遊星歯車機構である。
複数のプラネタリギヤ53は、サンギヤ51の外側に等角度間隔で設けられ、サンギヤ51及びリングギヤ52のそれぞれと噛み合う。電動モータ30の回転に伴いサンギヤ51が回転すると、プラネタリギヤ53はサンギヤ51の周りを回転する。図3では、単一のプラネタリギヤ53のみを図示し、その他のプラネタリギヤ53は図示を省略している。
キャリア54は、中央部に貫通孔55Aを有する筒部55と、筒部55の端部から径方向に突出して設けられるフランジ部56と、フランジ部56に設けられ複数のプラネタリギヤ53にそれぞれ圧入される複数の連結ピン57と、を有する。
第2減速部60のウォームホイール61は、出力軸10の圧入部12に圧入される金属製の芯金61Aと、芯金61Aの周囲にモールド成形され歯部61Cが外周に形成される樹脂部61Bと、を有する。ウォームホイール61では、芯金61Aの周囲に樹脂部61Bをモールド成形した後に樹脂部61Bの外周に歯部61Cが形成されるものでもよいし、歯部61Cが形成された樹脂部61Bが芯金61Aに圧入されるものでもよい。
第2減速部60のウォーム軸62には、ウォームホイール61の歯部61Cと噛み合う歯部62Aが形成される。ウォーム軸62は、電動モータ30の回転軸31と同軸状にギヤケース8に収容され、一端62Bが第1減速部50におけるキャリア54の貫通孔55Aに挿入されてセレーション結合される。
ウォーム軸62は、一対のウォーム軸受63,64によって両端が回転自在に支持される。ウォーム軸62の電動モータ30側の一端62Bを支持するウォーム軸受63は、軸方向に並んで設けられるロックナット65とギヤケース8に形成される段差部8Aとの間で保持される。また、ウォーム軸受63を挟んでロックナット65と反対側にあるウォーム軸62には、ウォーム軸受63の内径よりも大きい外径を有する係止部62Cが形成される。ウォーム軸62の他端62Dは段付き形状に形成されて、他方のウォーム軸受64に当接する。これにより、軸方向へのウォーム軸62の移動が規制される。
第1減速部50におけるキャリア54の筒部55は、ウォーム軸62の一端62Bを支持するウォーム軸受63を保持するロックナット65の内径よりも小さい外径に形成されて、ロックナット65の内側に収容される。これにより、キャリア54とウォーム軸62との連結長さが長くなるため、第1減速部50から第2減速部60により大きな力を伝達することができる。また、筒部55がロックナット65の内側に収容されることにより、減速部40全体の軸方向長さを短くすることができ、減速部40が小型化される。
電動モータ30が駆動され回転軸31が回転すると、第1減速部50のサンギヤ51が回転する。サンギヤ51の回転に伴い、プラネタリギヤ53がリングギヤ52及びサンギヤ51それぞれに噛み合いながらサンギヤ51の周りを回転する。これにより、電動モータ30の回転は、サンギヤ51とリングギヤ52との歯数に応じた減速比により減速されて、キャリア54の回転として出力される。
キャリア54の回転に伴い、第2減速部60のウォーム軸62が回転する。ウォーム軸62の回転に伴い、ウォームホイール61は、ウォーム軸62における歯部62Aの歯数とウォームホイール61における歯部61Cの歯数とに応じた減速比により減速されて回転する。よって、ウォーム軸62の回転は、ウォーム軸62における歯部62Aの歯数とウォームホイール61における歯部61Cの歯数とに応じた減速比により減速されて出力軸10に伝達される。
このように、電動モータ30の回転は、サンギヤ51とリングギヤ52の歯数の応じた減速比で第1減速部50により減速され、さらにウォーム軸62とウォームホイール61の歯数に応じた減速比で第2減速部60により減速されて出力軸10に伝達される。このため、ステアリング装置100は、電動モータ30によって出力軸10に大きな回転トルクを付与することができ、電動モータ30による操舵トルクのアシスト力を向上させることができる。
操舵ハンドルがバーハンドル1である場合には、バーハンドル1から入力される操舵トルクが小さいため、車輪5の最大操舵角が大きい車両や重量が大きい車両を操舵する場合には車輪5の転舵力が不足するおそれがある。
これに対し、ステアリング装置100では、電動モータ30と出力軸10の間に第1減速部50及び第2減速部60の2つの減速部が設けられるため、電動モータ30によって出力軸10に大きな回転トルクを付与することができる。よって、操舵ハンドルがバーハンドル1である場合にも、ステアリング装置100によれば、小型の電動モータ30によって大きな回転トルクをアシスト力としてステアリングシャフト2に付与することができ、転舵力を充分に確保することができる。したがって、車輪5の最大転舵角が大きい車両や重量が大きい車両にもバーハンドル1を使用することができる。
また、操舵ハンドルをバーハンドル1とすることにより、アクセルペダルやブレーキペダル等の足回りの操作部品をバーハンドル1と一体化することができる。よって、ステアリング装置100では、操舵ハンドルがバーハンドル1であっても車輪5の転舵力を確保できると共に、車両前方部内を省スペース化できる。
また、ステアリング装置100は電動モータ30の回転を減速する第1減速部50及び第2減速部60を備えるため、電動モータ30が高回転で駆動されることにより、電動モータ30を大型化することなく大きなアシスト力が出力軸10に付与される。したがって、電動モータ30を小型化できると共に、ステアリング装置100における電力消費量を抑えることができる。
次に、図4を参照して、上記実施形態の変形例について、説明する。
上記実施形態では、ピニオンギヤ21は、第3段差13Aに当接する当接部22と、ラックギヤ24Aに噛み合う本体部23と、を有する。これに代えて、図4に示すように、ピニオンギヤ21は当接部22を有さずに、本体部23のみによって構成され、本体部23が出力軸10の第3段差13Aに直接当接するものでもよい。
また、上記実施形態では、ピニオンギヤ21は、連結部14に圧入されることにより、出力軸10と共に回転するように連結部14に連結される。これに代えて、ピニオンギヤ21は、スプライン結合やセレーション結合によって連結部14に着脱自在に連結されてもよい。また、ピニオンギヤ21は、スプライン結合やセレーション結合によって連結部14に連結された上で、出力軸10の一部をかしめて、着脱不能に連結部14に取り付けられてもよい。このように、ピニオンギヤ21は、出力軸10と共に回転するように連結部14に連結されるものであれば、着脱可能であってもよいし、着脱不能であってもよい。
また、上記実施形態では、減速部40によって減速される電動モータ30の回転トルクは、ステアリングシャフト2の出力軸10に伝達され、出力軸10を介してラック軸24に伝達される。これに代えて、例えば、ステアリングシャフト2に伝達せずに、ラック軸24のラックギヤ24Aと噛み合う上記ピニオンギヤ21とは別のピニオンギヤやベルト及びプーリによってラック軸24に電動モータ30の回転トルクを付与してもよい。
また、転がり軸受けである第2シャフト軸受81を、ラックケース9に圧入される滑り軸受81Aとしてもよい。この場合には、第2シャフト軸受81を抜け止めするナット部材84を設けなくてもよいため、ステアリング装置100を構成する部品点数が削減される。
また、第1支持部13に環状溝13Bを設け、環状溝13Bに収容される係止リング85によって第1シャフト軸受80を位置決めしてもよい。
また、上記各実施形態では、第1減速部50は遊星歯車機構であり、第2減速部60はウォームギヤ機構である。これに代えて、第1減速部50及び第2減速部60は、例えば平歯車やかさ歯車などを有するその他の歯車機構でもよい。
また、上記実施形態では、減速部40は、第1減速部50と第2減速部60との2つの減速部によって電動モータ30の回転を減速してステアリングシャフト2に伝達する。これに代えて、減速部40は、単一の減速部を有するものでもよいし、3つ以上の減速部を有するものでもよい。
また、上記各実施形態では、操舵ハンドルはバーハンドル1である。これに代えて、最大操舵角が片側180°以下のものであれば、例えば、ステアリングホイール、操縦桿等その他の操舵ハンドルでもよい。
以上の実施形態によれば以下の効果を奏する。
ステアリング装置100では、ピニオンギヤ21が出力軸10の連結部14に連結される別部品である。このため、出力軸10とピニオンギヤ21とを一体形成する場合と比較して、圧入部12など出力軸10のその他の部分の外径よりも外径が大きいピニオンギヤ21を低コストで容易に形成することができる。これにより、ピニオンギヤ21のみを交換することでラック軸24の移動量を容易に調整できるため、最大転舵角が異なる車両であっても、共通の出力軸10を使用することができる。したがって、ステアリング装置100の製造コストが低減される。
また、出力軸10は上端から下端に向けて外径が減少する階段形状に形成され、取付部品の内径は出力軸10の外径に対応して形成される。よって、上端側の部品から順に出力軸10の下端から出力軸10の外周との間に充分な隙間をもって挿入することができる。このため、ステアリング装置100の組み立てを容易に行うことができる。したがって、ピニオンギヤ21を容易に交換することができ、ラック軸24の移動量を容易に調整することができる。
また、ステアリング装置100によれば、電動モータ30の回転が第1減速部50及び第2減速部60によって減速されることにより、出力軸10には大きな回転トルクが付与されてアシスト力が向上する。よって、操舵ハンドルの操舵角が小さい場合にも、小型の電動モータ30によって大きな回転トルクがアシスト力としてステアリングシャフト2に付与され、転舵力を確保することができる。したがって、ステアリング装置100では、省スペース化のためにアクセルペダルやブレーキペダル等の足回りの操作部品が一体化されて最大操舵角が小さい角度に制限されることで減速比を大きくし難いバーハンドル1であっても、車輪5の転舵力を確保することができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
ステアリング装置100は、最大操舵角が片側180度以下であるバーハンドル1から操舵トルクが入力されて回転するステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2と共に回転するピニオンギヤ21と、ピニオンギヤ21に噛み合うラックギヤ24Aを有し車輪5を転舵するラック軸24と、操舵トルクを補助する回転トルクをステアリングシャフト2を介してラック軸24に付与する電動モータ30と、電動モータ30の回転を減速してステアリングシャフト2を介してラック軸24に伝達する減速部40と、を備え、ピニオンギヤ21は、ステアリングシャフト2に別体として連結される。
この構成では、ピニオンギヤ21がステアリングシャフト2に別体として連結されるため、ピニオンギヤ21のみを交換することにより、操舵角に対するラック軸24の移動量が容易に調整される。よって、ステアリング装置100において、共通の出力軸10を使用できる。したがって、最大操舵角が小さいバーハンドル1によって車輪5を転舵するラックアンドピニオン式のステアリング装置100の製造コストを低減させることができる。
また、ステアリング装置100は、ステアリングシャフト2が、バーハンドル1に連係して操舵トルクが伝達される入力軸3と、入力軸3に連結されて先端にピニオンギヤ21が連結される出力軸10と、を有し、出力軸10は、ピニオンギヤ21が連結される先端に向かうにつれ外径が減少する階段状に形成される。
この構成では、出力軸10の外周に設けられる部品を先端から挿入することにより、出力軸10の外周との間に充分な隙間を持って部品を挿入することができる。したがって、ステアリング装置100を容易に組み立てることができる。
また、ステアリング装置100は、減速部40(第2減速部60)が、出力軸10に形成される圧入部12に圧入されるウォームホイール61を有して、ウォームホイール61を介して出力軸10に電動モータ30の回転を伝達し、ピニオンギヤ21の外径は、出力軸10の圧入部12の外径よりも大きく形成される。
また、ステアリング装置100は、出力軸10が、圧入部12の外径よりも大きく出力軸10における最大外径を有すると共に圧入部12との間でウォームホイール61が軸方向から当接する第1段差11Aを形成する大径部11を有し、ピニオンギヤ21の外径は、大径部11の外径よりも大きく形成される。
また、ステアリング装置100は、ピニオンギヤ21の外径が、出力軸10の大径部11の外径よりも大きく形成される。
これらの構成によれば、ピニオンギヤ21が出力軸10に別体として連結されるため、外径が大きいピニオンギヤ21であっても共通の出力軸10に連結して、容易にラックアンドピニオン機構20を構成することができる。
また、ステアリング装置100は、減速部40が、電動モータ30の回転を減速して出力する第1減速部50と、第1減速部50の出力を減速して出力軸10に伝達する第2減速部60と、を有する。
この構成では、電動モータ30の回転が第1減速部50及び第2減速部60によって減速されることにより、出力軸10には大きな回転トルクが付与されてアシスト力が向上する。したがって、操舵ハンドルの操舵角が小さい場合にも、小型の電動モータ30によって大きな回転トルクがアシスト力としてステアリングシャフト2に付与され、転舵力を確保することができる。
また、ステアリング装置100は、ピニオンギヤ21が、ラック軸24のラックギヤ24Aに噛み合う本体部23と、出力軸10の第3段差13Aに軸方向から当接してピニオンギヤ21を位置決めする当接部22と、を有する。
また、ステアリング装置100は、出力軸10の先端に形成される雄ねじ部15Aに螺合するナット部材84をさらに備え、ピニオンギヤ21は、ナット部材84によって位置決めされて出力軸10からの抜けが規制される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本願は2015年6月17日に日本国特許庁に出願された特願2015-122245に基づく優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。
Claims (8)
- ステアリング装置であって、
最大操舵角が片側180°以下である操舵ハンドルから操舵トルクが入力されて回転するステアリングシャフトと、
前記ステアリングシャフトと共に回転するピニオンギヤと、
前記ピニオンギヤに噛み合うラックギヤを有し車輪を転舵するラック軸と、
前記操舵トルクを補助する回転トルクを前記ラック軸に付与する電動モータと、
前記電動モータの回転を減速して前記ラック軸に伝達する減速部と、を備え、
前記ピニオンギヤは、前記ステアリングシャフトに別体として連結されるステアリング装置。 - 請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記ステアリングシャフトは、
前記操舵ハンドルに連係して前記操舵トルクが伝達される入力軸と、
前記入力軸に連結されて先端部に前記ピニオンギヤが連結される出力軸と、を有し、
前記出力軸は、前記ピニオンギヤが連結される前記先端部に向かうにつれ外径が減少する階段状に形成されるステアリング装置。 - 請求項2に記載のステアリング装置であって、
前記減速部は、前記出力軸に形成される圧入部に圧入されるウォームホイールを有して、前記ウォームホイールを介して前記出力軸に前記電動モータの回転を伝達し、
前記ピニオンギヤの外径は、前記出力軸の前記圧入部の外径よりも大きく形成されるステアリング装置。 - 請求項3に記載のステアリング装置であって、
前記出力軸は、前記圧入部の外径よりも大きく当該出力軸における最大外径を有すると共に前記圧入部との間で前記ウォームホイールが軸方向から当接する段差を形成する大径部を有し、
前記ピニオンギヤの外径は、前記大径部の外径よりも大きく形成されるステアリング装置。 - 請求項2に記載のステアリング装置であって、
前記ピニオンギヤの外径は、前記出力軸の最大外径よりも大きく形成されるステアリング装置。 - 請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記減速部は、
前記電動モータの回転を減速して出力する第1減速部と、
前記第1減速部の出力を減速して前記ステアリングシャフトに伝達する第2減速部と、を有するステアリング装置。 - 請求項2に記載のステアリング装置であって、
前記ピニオンギヤは、前記ラック軸の前記ラックギヤに噛み合う本体部と、前記出力軸に軸方向から当接して当該ピニオンギヤを位置決めする当接部と、を有するステアリング装置。 - 請求項2に記載のステアリング装置であって、
前記出力軸の先端に形成される雄ねじ部に螺合するナット部材をさらに備え、
前記ピニオンギヤは、前記ナット部材によって位置決めされて前記出力軸からの抜けが規制されるステアリング装置。
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