JP2005180553A - 可変ギヤ比機構、及び可変ギヤ比機構を備えた操舵制御装置 - Google Patents

可変ギヤ比機構、及び可変ギヤ比機構を備えた操舵制御装置 Download PDF

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俊晃 中村
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理 谷内
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Abstract

【課題】 可変ギヤ比機構を備えた操舵制御装置において、入力軸側と出力軸側の歯車間のバックラッシを低減可能な可変ギヤ比機構、及びその可変ギヤ比機構を備えた操舵制御装置を提供すること。
【解決手段】 ギヤ比可変機構において、入力軸に接続される第1外歯歯車と、出力軸に接続されるとともに第1外歯歯車と同軸配置された第2外歯歯車と、第1外歯歯車に偏心状態で噛み合う第1内歯歯車部と第1内歯歯車と同軸で第2外歯歯車に偏心状態で噛み合わされる第2内歯歯車部とを有する内歯歯車と、内歯歯車の外周側に相対回転可能に設けられ、内周円が内歯歯車と同軸に形成され、外周円が入力軸及び出力軸と同軸に形成された偏心カムと、偏心カムを回転制御することにより入力軸と出力軸との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段と、偏心カムに設けられ、内歯歯車を第1外歯歯車及び第1内歯歯車と第2外歯歯車及び第2内歯歯車の噛合い方向に付勢する付勢手段とを備えることとした。
【選択図】 図6

Description

本発明は、入力軸と出力軸との間のギヤ比を可変にすることが可能な可変ギヤ比機構、及びこの可変ギヤ比機構を利用し、走行状態に応じて運転者の操舵に対する転舵量を変更可能な操舵制御装置に関するものである。
従来、可変ギヤ比機構として、例えば特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報に記載されている可変ギヤ比機構は、同軸回転する入力軸と出力軸とにそれぞれ径の異なる内歯歯車が固定され、これらの内歯歯車に径の異なる外歯歯車がそれぞれ噛み合うようにされている。これらの外歯歯車同士は、入力軸と出力軸との回転軸線から偏心した位置にある回転軸の端部にそれぞれ固定されている。この回転軸は入力軸と出力軸と同軸回転可能なウォームホイールのハブ部に設けた孔に回転可能に軸支されている。このウォームホイールに電気モータで回転されるウォームを噛み合わせてある。以上の構成により、電気モータでウォームを回転させ、これに噛み合っているウォームホイールを回転駆動することによって外歯歯車を公転制御し、入出力軸に発生する相対回転量を可変に制御している。そして、この可変ギヤ比機構を操舵装置に適用することで上記可変相対回転量がステアリングホイールと操舵輪との間に生じるようにして可変ギヤ比の操舵装置を得るようにしている。
独国公開特許 DE10160313A1号公報(fig.1参照)。
しかしながら、上述の操舵制御装置にあっては、下記に示す問題があった。すなわち、それぞれ内歯歯車を備えた入出力軸の回転支持、ウォームホイールの回転支持、外歯歯車のウォームホイールへの回転支持がそれぞれ必要なので、内歯歯車と外歯歯車はこれら間にあらかじめ設定したバックラッシに、各部品の寸法精度誤差の積み重ねによる内歯歯車−外歯歯車間のクリアランスが加わるため、入力軸側の内歯歯車と出力軸側の内歯歯車間、及び入力軸側の外歯歯車と出力軸側の外歯歯車間に必要以上にクリアランスが生じ、入力軸側と出力軸側の歯車間に必要以上にバックラッシが発生するという問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、可変ギヤ比機構を備えた操舵制御装置において、入力軸側と出力軸側の歯車間のバックラッシを低減可能な可変ギヤ比機構、及びその可変ギヤ比機構を備えた操舵制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、入力軸と、出力軸とを備え、入力軸と出力軸との間にこれら間のギヤ比を可変にする複数の歯車組を有するギヤ比可変機構において、入力軸に接続される第1外歯歯車と、出力軸に接続されるとともに第1外歯歯車と同軸配置された第2外歯歯車と、第1外歯歯車に偏心状態で噛み合う第1内歯歯車部と第1内歯歯車と同軸で第2外歯歯車に偏心状態で噛み合わされる第2内歯歯車部とを有する内歯歯車と、内歯歯車の外周側に相対回転可能に設けられ、内周円が内歯歯車と同軸に形成され、外周円が入力軸及び出力軸と同軸に形成された偏心カムと、偏心カムを回転制御することにより入力軸と出力軸との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段と、偏心カムに設けられ、内歯歯車を第1外歯歯車及び第1内歯歯車と第2外歯歯車及び第2内歯歯車の噛合い方向に付勢する付勢手段とを備えることとした。
よって、第1外歯歯車及び第1内歯歯車の間と第2外歯歯車及び第2内歯歯車の間のクリアランスを減少させることが可能となり、入力軸側と出力軸側の歯車間のバックラッシを低減させることができる。
以下、本発明の操舵制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
図1は本実施例1における操舵制御装置の全体構成を表すシステム図である。 操舵制御装置100は、運転者の操作回転を伝達する操作機構AAと、操作機構AAの下端部に設けられ、操作機構AAからの操作回転を減速するギヤ機構BBと、ギヤ機構BBの動きを操舵輪7に伝えるリンク機構CCと、運転者の操作力を電動力でパワーアシストするパワーステアリング機構5と、パワーステアリング装置5のパワーアシストを電子制御する制御手段としてのコントロールユニット10とを備えている。
操作機構AAは、運転者が操作するステアリングホイール1と、このステアリングホイール1にその上端部が接続されたアッパシャフト2a及びこのアッパシャフト2aの下端部に後述する可変ギヤ比機構9を介して連結されたロアシャフト2bからなるステアリングシャフト2とで構成されている。
ギヤ機構BBは、ここではロアシャフト2bの下端部に設けられたピニオンDDと、このピニオンDDに噛み合って車幅方向に伸びるラックEEとからなるラックアンドピニオンタイプのものを用いている。
リンク機構CCは、ラックEEの左右にそれぞれ内側端部がジョイント結合した左右のタイロッドエンドと、タイロッドエンドの外側端部と操舵輪7とにジョイント結合された左右のナックルアームとからなる。
パワーステアリング機構5は、電動モータ5aと、この出力軸に設けた駆動ギヤ及びこの駆動ギヤに噛み合うより大径の被駆動ギヤからなる減速装置5bとを有し、電動モータ5aの回転をロアシャフト2bに伝達するように構成してある。 コントロールユニット10には、ロアシャフト2bに設けられ運転者の操作トルクを検出するトルクセンサ6、車速センサ8、アッパシャフト2aに設けられ運転者の操舵角を検出する操舵角センサ3、ロアシャフト2bに設けられ可変ギヤ比機構9から出力された実舵角を検出する実舵角センサ4等が電気的に接続され、操舵トルク信号、車速信号、運転者の操舵角信号、実舵角信号等がそれぞれ入力されるように構成されている。また、コントロールユニット10は、これらの入力された信号に基づいて、可変ギヤ比機構9のモータ及びパワーステアリング機構5の電動モータ5aに電気的に接続され、これらへ指令信号を出力するようにしてある。
図2は、可変ギヤ比機構9の構成を表す拡大断面図である。
可変ギヤ比機構9は、この入力軸11が図外のアッパシャフト2aに、またその出力軸14がロアシャフト2bにそれぞれ接続されている。これらの入力軸11と出力軸14とは第1回転中心軸L上に同軸配置され、可変ギヤ比機構9のケース26に設けた軸受20と軸受21とでそれぞれ回転自在に支持されている。また、入力軸11の出力軸側端部には嵌合部11aが設けられ、出力軸14の入力軸側端部には入力軸11の嵌合部11aが軸受メタル22を介して嵌合される嵌合孔14aが設けられて、これらの嵌合によって入力軸11と出力軸14とが滑らかに相対回転可能に支持されるように構成している。
入力軸11の軸受20と軸受メタル22との間の部分の外周には第1外歯歯車12が設けられ、出力軸14の軸受21と軸受メタル22との間の部分の外周には第1外歯歯車12より大径の第2外歯歯車15が設けられる。第1外歯歯車12と第2外歯歯車15の外周に側には、第1内歯歯車13とこの第1内歯歯車13より大径の第2内歯歯車16とを一体的に備えた内歯歯車30が配置され、第1内歯歯車13が第1外歯歯車12に、また第2内歯歯車16が第2外歯歯車15にそれぞれ噛み合わせられている。
内歯歯車30は、この外周の中央部分に配置した、ボール28、アウタレース28a、インナレース28bを有する軸受25を介して、この外周側に配置された円筒状の偏心カム17に回転自在に支持される。この偏心カム17は、入力軸11及び出力軸14に軸受23、24を介して支持されている。なお、偏心カム17、内歯歯車30、入力軸11、及び出力軸14の各回転中心軸間の位置関係は、図3に示すように設定する。
すなわち、図3は、図2中に示す可変ギヤ比機構9のA−A断面、またB−B断面を表している。同図に示すように、入力軸11及び出力軸14及び偏心カム17のそれぞれの回転中心軸は、一致するように設定されており、以後、この回転中心軸を第1回転中心軸Lと呼ぶことにする。一方、内歯歯車30(第1内歯歯車12,第2内歯歯車15)は、第1回転中心軸Lとは偏心した位置にある第2回転中心軸M上で回転可能に支持される。したがって、内歯歯車30は、第2回転中心軸M周りに自転しながら、第1回転中心軸Lを中心として公転するように構成してある。
偏心カム17は、この外周に制御歯車としてのウォームホイール19が設けられ、このウォームホイール19がギヤ比可変モータ18の出力シャフト18aに設けられたウォームGGに噛み合わされて、ウォームGGの駆動により回転制御されるように構成されている。
また、偏心カム17には、付勢手段27が内蔵されており、圧縮スプリングで軸受25のアウタレースを付勢するようにしている。
すなわち、付勢手段27は、可変ギヤ比機構9の偏心カム17の入力軸側部分における断面を表した図6のように、偏心カム17の軸受25の外周側位置に当る部分に半径方向に偏心カム17を貫通する孔HHと、この孔の半径方向外側の開口を塞ぐリテーナJJと、孔HHに挿入され軸受25のアウタレース28aを半径方向内側へ付勢する圧縮スプリングKKとからなる。
ここで、付勢手段27は内歯歯車30を第1外歯歯車12と第1内歯歯車13、及び第2外歯歯車15と第2内歯歯車16との噛合い方向に付勢するものであれば、上記の構成に限られるものではない。
また、付勢手段27は、第1内歯歯車13と第2内歯歯車16の軸方向略中間部(第1内歯歯車13と第2内歯歯車16の接続部付近)を付勢してもよい。
次に、以上のように構成した可変ギヤ比機構及び可変ギヤ比機構を備えた操舵装置の作用につき説明する。
まず、可変ギヤ比機構9の作用から説明する。図4は可変ギヤ比機構9のスケルトン図、図5は可変ギヤ比機構9の共通速度線図(以下、「共線図」という)である。
図5の共線図に示すように、可変ギヤ比機構9は、ギヤ比可変モータ18が停止しているときは、入力軸11の回転を基本ギヤ比(第1内歯歯車13、第2内歯歯車16、第1外歯歯車12、及び第2外歯歯車15のギヤ半径に依存)分だけ固定した値で減速して出力軸14に伝達する。これに対し、ギヤ比を可変にするときは、ギヤ比可変モータ18の回転により内歯歯車30の公転成分を制御する。すなわち、ギヤ比可変モータ18によりウォームホイール19を入力軸11と同じ回転方向に駆動すると、基本ギヤ比よりも増速側の回転を出力軸14に伝達する。一方、ギヤ比可変モータ18によりウォームホイール19を入力軸11と逆方向に回転駆動すると、基本ギヤ比よりも減速側の回転を出力軸14に伝達する。
また、これらの場合、偏心カム17に設けた圧縮スプリングKKが、軸受25のアウタレース28aを半径方向内側へ付勢し、第1外歯歯車12と第1内歯歯車13との間、及び第2外歯歯車15と第2内歯歯車16との間のクリアランスを詰めるように作用する。
以上のように作用する可変ギヤ比機構9を備えた操舵装置にあっては、通常の操舵時には、ギヤ比可変モータ18を停止してギヤ比可変機構9を固定した小さなギヤ比に維持しすることが可能となる。
これに対し、コントロールユニット10は、操舵トルク信号、車速信号、運転者の操舵角信号、実舵角信号等がそれぞれ入力され、たとえば据え切り時や低速での大操作時などには、ギヤ比可変モータ18を回転させ可変ギヤ機構9によりギヤ比を大きくしたりして走行状態に合った操舵制御を行うことが可能となる。
以上説明したように、本実施例1の操舵制御装置に適用したギヤ比可変機構においては、内歯歯車30を第1外歯歯車12と第1内歯歯車13、及び第2外歯歯車15と第2内歯歯車16との噛合い方向に付勢する付勢手段27を偏心カム17に設けることとした。
よって、第1外歯歯車12と第1内歯歯車13との間、及び第2外歯歯車15と第2内歯歯車16との間のクリアランスを減少させることが可能となり、バックラッシを低減させることができる(請求項1に対応)。
また、本実施例1の操舵制御装置においては、そのギヤ比可変機構を、入力軸11,入力軸11と同軸に接続される第1外歯歯車12,第1外歯歯車12に偏心状態で噛み合う第1内歯歯車13と第1内歯歯車13に接続される第2内歯歯車16とを有する内歯歯車30,第2内歯歯車に偏心状態で噛み合う第2外歯歯車15,第2外歯歯車15と同軸に接続される出力軸14,内歯歯車30の外周側に相対回転可能に設けられた偏心カム17,偏心カム17を回転制御して入力軸11と出力軸14との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段,偏心カム17に設けられ、内歯歯車30を第1外歯歯車12と第1内歯歯車13、及び第2外歯歯車15と第2内歯歯車16との噛合い方向に付勢する付勢手段27から構成されることとした。
よって、ギヤ比可変機構のバックラッシが低減されるため、操舵操作にがたつきがなく、操舵フィーリングを向上させることができる(請求項2に対応)。
また、ウォームホイール19が偏心カム17と一体に設けられることで、ウォームホイール19の軸受を別途設ける必要がなく、構成をコンパクト化することができる。
また、ウォームホイール19とウォームGGを用いることで減速比を得ることが可能となり、ギヤ比可変に必要なトルクを得るのにより小型のギヤ比可変モータ18で済む。尚、不可逆式のウォームホイール及びウォームを用いることで、よりウォームホイール側からウォームを回転するのを防止して確実に可変ギヤ比機構9のギヤ比を固定することができる。また、ギヤ比を可変にしない通常操舵時に、偏心カム17のブレーキ力を得ることが可能となり、消費電力の削減を図ることができる。
なお、上記操舵装置にあっては、可変ギヤ比機構は、ステアリングホイールより下流にある操作機構のいずれの部位に設けてもよく、またパワーステアリング機構5は、操作機構でのパワーアシストに限らず直接ラックEEをパワーアシストするようにしてもよい。
図7は本実施例2における可変ギヤ比機構9の構成を表す断面図である。実施例1においては偏心カム17の外周にウォームホイール19を設けた構成を示した。実施例2では、入力軸11と出力軸14それぞれに径の異なる内歯歯車(第3内歯歯車33,第4内歯歯車36)が接続され、このそれぞれの内歯歯車に径の異なる外歯歯車50(第3外歯歯車32,第4外歯歯車35)が噛み合うように設けられ、この外歯歯車同士が回転軸に固定されている。
回転軸は入力軸11及び出力軸14とは偏心した状態でウォームホイール19に軸支されており、このウォームホイール19に噛み合う出力シャフト18aに設けられたウォームGGに噛み合わされて、ウォームGGの駆動により回転制御することによって外歯歯車50を公転制御し、入出力軸に発生する相対回転量を制御している。
尚、回転軸と偏心カム17の間であって、入力軸11側と出力軸14側のそれぞれに軸受44,45が設けられており、偏心カム17の軸受44,45と接する位置には付勢手段47が設けられている。
この構成においても、外歯歯車50を、第3外歯歯車と第3内歯歯車、及び第4外歯歯車と第4内歯歯車との噛合い方向に付勢する付勢手段47を設けることとした。よって、第3,第4外歯歯車と第3,第4内歯歯車との間のクリアランスを減少させることが可能となり、バックラッシを低減することができる(請求項3に対応)。
また、本実施例2の操舵制御装置においては、そのギヤ比可変機構を、入力軸に接続される第3内歯歯車と、出力軸に接続されるとともに前記第3内歯歯車と同軸に配置された第4内歯歯車と、第3内歯歯車に偏心状態で噛み合う第3外歯歯車部と第3内歯歯車部に偏心状態で噛み合わされる第4外歯歯車部とを有する外歯歯車と、外歯歯車の外周側に相対回転可能に設けられ、内周円が外歯歯車と同軸に形成され、外周円が前記入力軸及び出力軸と同軸に形成された偏心カムと、偏心カムを回転制御することにより入力軸と出力軸との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段と、偏心カムに設けられ、外歯歯車を、第3内歯歯車及び第4外歯歯車と第4内歯歯車と第4外歯歯車との噛み合い方向に付勢する付勢手段から構成されることとした。
よって、ギヤ比可変機構のバックラッシが低減されるため、操舵操作にがたつきがなく、操舵フィーリングを向上させることができる(請求項4に対応)。
更に、上記各実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ) 請求項1または2記載の操舵制御装置において、
前記ギヤ比可変機構の前記内歯歯車と偏心カムとの間に、更に、インナレースとアウタレースとを有するボールベアリングを設けることとし、
前記付勢手段はボールベアリングのアウタレースを付勢することを特徴とする操舵制御装置。
ボールベアリング28を設けることで内歯歯車30と外歯歯車との相対回転が円滑となり、且つ付勢手段27はボールベアリング28のアウタレース28aを付勢する構成であるため、付勢手段27が内歯歯車30と摺接せず、付勢手段と内歯歯車30との間の摺動抵抗が発生しない。
(ロ) 請求項1または2記載の操舵制御装置において、
前記付勢手段は、前記内歯歯車の軸方向略中間部に設けたことを特徴とする操舵制御装置。
付勢手段27を、内歯歯車30の軸方向略中間部、つまり、第1内歯歯車13と第2内歯歯車16の接続部付近に設けることで、第1外歯歯車12と第1内歯歯車13との噛合い及び第2外歯歯車15と第2内歯歯車16との噛合いの両方均等にバックラッシを低減することができる。
(ハ) 請求項1または2または前記(イ)または前記(ロ)記載の操舵制御装置において、
前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車との接続部にフランジ部を設けたことを特徴とする操舵制御装置。
フランジ部29を設けることにより、内歯歯車の径方向剛性が向上する。よって、付勢手段の付勢力が作用した場合であっても、内歯歯車の変形が抑制される。尚、フランジ部29は、内歯歯車の径方向内側に設けてもよいし、径方向外側に設けてもよい。
(ニ) 前記(ハ)記載の操舵制御装置において、
前記内歯歯車のフランジ部は、前記内歯歯車の径方向内側に設けられ、前記フランジ部の内周端面は入力軸または出力軸に当接することを特徴とする操舵制御装置。
付勢手段の付勢力が作用しても、フランジ部29の内周端面が入力軸または出力軸に当接するため、内歯歯車の変形を更に抑制することができる。
(ホ) 請求項1または2記載の操舵制御装置において、
前記入力軸と前記出力軸との間には軸受が設けられることを特徴とする操舵制御装置。
入力軸11の出力軸側端部に嵌合部11a、出力軸14の入力軸側端部に嵌合孔14aを設け、嵌合孔14aと嵌合部11aの間には軸受22が設けており、嵌合によって入力軸11と出力軸14とを相対回転可能に支持している。よって、入出力軸間の剛性を保ちつつ、滑らかな相対回転を得ることができる。
(ヘ) 請求項2または4記載の操舵制御装置において、
パワーステアリング機構のパワーアシストの電子制御を、運転状況を検出するセンサを備えたコントロールユニットにより行うことを特徴とする操舵制御装置。
パワーアシストの電子制御をコントロールユニットにより行う。これにより、コントロールユニット内の各種センサによって検出した運転状況(車両の走行状態及び運転者の操舵意図等)を確実にアシストに反映することができる。
本実施例における操舵制御装置の全体構成図である。 実施例1における可変ギヤ比機構を表す断面図である。 実施例1における可変ギヤ比機構のA−A断面及びB−B断面を表す概略図である。 実施例1における可変ギヤ比機構のスケルトン図である。 実施例1における可変ギヤ比機構の共線図である。 実施例1における可変ギヤ比機構において歯車の噛み合いによって発生する回転力をベクトル表示した図である。 実施例2における可変ギヤ比機構の構成を表す断面図である。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 操舵角センサ
4 実舵角センサ
5 パワーステアリング機構
5a 電動モータ
6 トルクセンサ
7 操舵輪
8 車速センサ
9 可変ギヤ比機構
10 コントロールユニット
11 入力軸
12 第1外歯歯車
13 第1内歯歯車
14 出力軸
15 第2外歯歯車
16 第2内歯歯車
17 偏心カム
18 ギヤ比可変モータ
18a 出力シャフト
19 ウォームホイール
20,21,22,23,24,25 軸受
26 ケース
27 中空モータ
28 ボールベアリング
28a アウタレース
28b インナレース
29 フランジ部
30 内歯歯車
32 第3外歯歯車
33 第3内歯歯車
34 第4外歯歯車
35 第4内歯歯車
40,41,42,43,44,45 軸受
47 付勢手段
50 外歯歯車
100 操舵制御装置
AA 操作機構
BB ギヤ機構
CC リンク機構
DD ピニオン
EE ラック
GG ウォーム
HH 孔
JJ リテーナ
KK 圧縮スプリング
L 第1回転中心軸(外歯歯車及び偏心カム中心軸)
M 第2回転中心軸(内歯歯車中心軸)

Claims (4)

  1. 入力軸と、
    出力軸と、
    前記入力軸に接続される第1外歯歯車と、
    前記出力軸に接続されるとともに前記第1外歯歯車と同軸配置された第2外歯歯車と、
    前記第1外歯歯車に偏心状態で噛み合う第1内歯歯車部と前記第1内歯歯車と同軸で前記第2外歯歯車に偏心状態で噛み合わされる第2内歯歯車部とを有する内歯歯車と、
    前記内歯歯車の外周側に相対回転可能に設けられ、内周円が前記内歯歯車と同軸に形成され、外周円が前記入力軸及び前記出力軸と同軸に形成された偏心カムと、
    前記偏心カムを回転制御することにより前記入力軸と前記出力軸との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段と、
    前記偏心カムに設けられ、前記内歯歯車を第1外歯歯車及び第1内歯歯車と第2外歯歯車及び第2内歯歯車の噛合い方向に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とするギヤ比可変機構。
  2. 操舵入力手段に接続された入力軸と、
    操舵輪に接続された出力軸と、
    前記入力軸と前記出力軸との間に設けられたギヤ比可変機構とを有する操舵制御装置において、
    前記ギヤ比可変機構は、
    前記入力軸に接続される第1外歯歯車と、
    前記出力軸に接続されるとともに前記第1外歯歯車と同軸配置された第2外歯歯車と、
    前記第1外歯歯車に偏心状態で噛み合う第1内歯歯車部と前記第1内歯歯車と同軸で前記第2外歯歯車に偏心状態で噛み合わされる第2内歯歯車部とを有する内歯歯車と、
    前記内歯歯車の外周側に相対回転可能に設けられ、内周円が前記内歯歯車と同軸に形成され、外周円が前記入力軸及び前記出力軸と同軸に形成された偏心カムと、
    前記偏心カムを回転制御することにより前記入力軸と前記出力軸との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段と、
    前記偏心カムに設けられ、前記内歯歯車を第1外歯歯車及び第1内歯歯車と第2外歯歯車及び第2内歯歯車の噛合い方向に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とする操舵制御装置。
  3. 入力軸と、
    出力軸と、
    前記入力軸に接続される第3内歯歯車と、
    前記出力軸に接続されるとともに前記第3内歯歯車と同軸に配置された第4内歯歯車と、
    前記第3内歯歯車に偏心状態で噛み合う第3外歯歯車部と前記第3内歯歯車部に偏心状態で噛み合わされる第3外歯歯車部とを有する外歯歯車と、
    前記外歯歯車の外周側に相対回転可能に設けられ、内周円が前記外歯歯車と同軸に形成され、外周円が前記入力軸及び前記出力軸と同軸に形成された偏心カムと、
    前記偏心カムを回転制御することにより前記入力軸と前記出力軸との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段と、
    前記偏心カムに設けられ、前記外歯歯車を、前記第3内歯歯車及び第4外歯歯車と前記第4内歯歯車と第4外歯歯車との噛み合い方向に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とするギヤ比可変機構。
  4. 操舵入力手段に接続された入力軸と、
    操舵輪に接続された出力軸と、
    前記入力軸と前記出力軸との間に設けられたギヤ比可変機構とを有する操舵制御装置において、
    前記ギヤ比可変機構は、
    前記入力軸に接続される第3内歯歯車と、
    前記出力軸に接続されるとともに前記第3内歯歯車と同軸に配置された第4内歯歯車と、
    前記第3内歯歯車に偏心状態で噛み合う第3外歯歯車部と前記第3内歯歯車部に偏心状態で噛み合わされる第4外歯歯車部とを有する外歯歯車と、
    前記外歯歯車の外周側に相対回転可能に設けられ、内周円が前記外歯歯車と同軸に形成され、外周円が前記入力軸及び前記出力軸と同軸に形成された偏心カムと、
    前記偏心カムを回転制御することにより前記入力軸と前記出力軸との間のギヤ比を可変制御するギヤ比制御手段と、
    前記偏心カムに設けられ、前記外歯歯車を、前記第3内歯歯車及び第4外歯歯車と前記第4内歯歯車と第4外歯歯車との噛み合い方向に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とする操舵制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100646408B1 (ko) 2005-11-18 2006-11-14 주식회사 만도 유격 보상 구조를 구비한 모터와 웜기어를 구비한 조향장치
WO2008004404A1 (fr) * 2006-06-15 2008-01-10 Panasonic Corporation dispositif DE caméra et mécanisme de ralentissement

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