WO2016181438A1

WO2016181438A1 - 見本用ネイルチップ

Info

Publication number: WO2016181438A1
Application number: PCT/JP2015/063309
Authority: WO
Inventors: 中島耕太郎; 中島幸乃
Original assignee: 中島耕太郎
Priority date: 2015-05-08
Filing date: 2015-05-08
Publication date: 2016-11-17
Also published as: EP3295822A4; KR20180004160A; JPWO2016181925A1; TW201739381A; JP6128625B2; CA2984099A1; RU2718332C2; RU2017139925A3; RU2017139925A; EP3295822A1; US20180116366A1; AU2016260129A1; PH12017502023A1; CN107529866B; US11490706B2; TWI713600B; PH12017502023B1; CN107529866A; KR102556729B1; ZA201708166B

Abstract

顧客に提供するネイルアートに係るネイルチップの見本をハードケースやフレーム、ボード、台座、等に配置して、顧客に提示あるいは店舗内で展示するのに適した見本用ネイルチップを提供すること。ネイル本体（２）と、前記ネイル本体の凹状に湾曲している面（２ｄ）又は周縁（２ｈ）に設けられ、前記ネイル本体をネイルチップ展示具に取り付ける取付手段（３、５）とを備える見本用ネイルチップ。

Description

見本用ネイルチップ

　この発明は、顧客に提供するネイルアートに係るネイルチップの見本に関する。

　手や足の爪にデザインを施すネイルアートの利用が近年増加している。ネイルアートの専門職であるネイリストは様々なデザインが施されたネイルチップを顧客に提示し、顧客はその中から好みのデザインを選択してネイルアートの提供を受ける。

　ネイルチップはもともと、ネイルチップにデザインを施し、デザインが施されたネイルチップを指先に装着するいわゆる「付け爪」として誕生したものである。今でも多くのネイリストにとってネイルチップは「付け爪」の材料という認識が強い。

　ネイルアートの利用が普及し、ネイルサロンが増加するのに伴い、実際のネイルアートの提供におけるネイルチップは、本来の目的である「付け爪」としての利用より、デザインを顧客に見せる見本やネイルサロン内での展示として利用されることが多くなっている。

　ネイリストの多くは、ネイルアートを顧客に提供する際、図１０（ａ）図示のような従来のネイルチップ８を樹脂製のハードケースやフレーム、ボード、台座、等に配置したネイルチップ見本セットを使用している。

　従来のネイルチップ見本セットは、図９（ｂ）～（ｄ）図示のコルクボードや、図９（ｅ）、（ｆ）図示の台座、その他樹脂製のハードケースやフレーム、等のネイルチップ展示具７にネイルチップ８が整列配置されてなる。種々のデザインが施されたネイルチップ８は、凹状に湾曲している裏面８ａや両側端縁８ｂ、８ｂに両面テープ等の粘着テープを貼付してネイルチップ展示具７に配置される。

　ネイルチップ展示具７を樹脂製のハードケースとした場合、ネイルチップ見本セットは、ハードケース内にスポンジや綿材を敷き詰め、当該スポンジや綿材に両面テープを貼付したネイルチップ８を配置し、透明な蓋材で閉蓋してなる。デザインが施された多数のネイルチップ８を顧客に一度に提示する必要があるため、従来のネイルチップ見本セットには多数のネイルチップ８が相互に隙間なく配置されている。

実用新案登録第３１８９５４４号公報特開２００４－３４４５９５号公報

　従来のネイルチップ見本セットでは、ハードケース内に敷き詰められたスポンジや綿材に両面テープを貼付したネイルチップ８を配置しているだけなので、わずかな衝撃で簡単に剥がれやすく、ネイルチップ８の配列が図１０（ｂ）図示のようにくずれてしまうことが多い。このような状態となったネイルチップ見本セット９は顧客に提示する上で見栄えが悪い。

　また、ネイルチップ８の配列が整っている状態において、ネイルチップ８を交換する作業を行う際に、ハードケース内に敷き詰められたスポンジや綿材からネイルチップ８を取り外す振動等によって、配列が整っている他のネイルチップ８までもがスポンジや綿材から剥がれ、その配列がくずれてしまうこともある。

　このように、従来のネイルチップ８は展示用のサンプルとして開発されていないため、従来のネイルチップ見本セットは、顧客への提示やネイルサロン内での展示に適しているとは言い難い。

　しかし、従来のネイルチップ８は人の爪の形状を基に製造されているため、ネイルチップ展示具７に配置する方法は限られ、ネイリストは上述した方法で製作した従来のネイルチップ見本セットを使用せざるを得なかった。

　そこで、この発明は、顧客に提供するネイルアートに係るネイルチップの見本をハードケースやフレーム、ボード、台座、等に配置して、顧客に提示あるいは店舗内で展示するのに適した見本用ネイルチップを提供することを目的とする。

　請求項１の発明は、
　ネイル本体と、
　前記ネイル本体の凹状に湾曲している面又は周縁に設けられ、前記ネイル本体をネイルチップ展示具に取り付ける取付手段と、
　を備える見本用ネイルチップである。

　この発明によれば、顧客に提供するネイルアートに係るネイルチップの見本をハードケースやフレーム、ボード、台座、等に配置して、顧客に提示あるいは店舗内で展示するのに適した見本用ネイルチップを提供することができる。

本発明の第一の実施形態を表す図であって、（ａ）背面図、（ｂ）正面図、（ｃ）左側面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）底面図、（ｆ）平面図である。第一の実施形態に係る取付部材のネイル本体への取付け位置を例示したもので、（ａ）～（ｈ）はいずれも見本用ネイルチップの背面図である。本発明の第二の実施形態を表す図であって、（ａ）背面図、（ｂ）正面図、（ｃ）左側面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）底面図、（ｆ）平面図である。第二の実施形態の取付手段に係る接続部の変形例を表したもので、（ａ）、（ｃ）、（ｅ）、（ｇ）、（ｉ）は見本用ネイルチップの背面図、（ｂ）、（ｄ）、（ｆ）、（ｈ）、（ｊ）は見本用ネイルチップの底面図である。第二の実施形態の取付手段に係る接続部の他の変形例を表したもので、（ａ）（ｃ）、（ｅ）、（ｇ）、（ｉ）は見本用ネイルチップの背面図、（ｂ）、（ｄ）、（ｆ）、（ｈ）、（ｊ）は見本用ネイルチップの底面図である。本発明の第三の実施形態を表す図であって、（ａ）、（ｄ）、（ｇ）は見本用ネイルチップの背面図、（ｂ）、（ｅ）、（ｈ）はネイルチップの底面図、（ｃ）、（ｆ）、（ｉ）はネイルチップの左側面図である。本発明の第四の実施形態を表す図であって、（ａ）～（ｄ）は、取付手段を例示したものである。（ｅ）はネイル本体のネイルチップ展示具への取付角度を調節する状態を説明する図である。本発明に係る見本用ネイルチップの使用状態の一例を説明する図であって、（ａ）見本用ネイルチップの左側面図である。（ｂ）ネイルチップ見本セットを表す図である。本発明に係る見本用ネイルチップの使用状態の他の例を説明する図であって、（ａ）ネイルチップ展示具に取り付けるパターンを表す図、（ｂ）～（ｄ）コルクボードに配置した状態を表す図、（ｅ）、（ｆ）台座に配置した状態を表す図である。（ａ）従来のネイルチップの正面図を表す図である。（ｂ）従来のネイルチップ見本セットを表す図である。

　以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。本発明は、顧客に提供するネイルアートに係る見本用ネイルチップである。

［第一の実施形態］
　本実施形態の見本用ネイルチップ１は、ネイル本体２と、ハードケースやフレーム、ボード、台座、等のネイルチップ展示具に取り付けてネイル本体２を配置するネイルチップ取付手段５とを備えている。

　ネイル本体２は樹脂製の透明なネイルチップで、ネイル本体２の凸状に湾曲している表面に様々なデザインが施される。この実施形態では、図１に示すように、ネイル本体２の表面は一のデザインを施した装飾面２ａと、デザインを施していない透明な非装飾面２ｂとに分かれている。

　見本用ネイルチップ１に係るネイルチップを顧客の爪に装着する際、ネイル本体の基端側２ｇに相当する前記ネイルチップの部分が前記爪への装着部分となり、先端側２ｃに相当する前記ネイルチップの部分が指先側の部分となる。

　ネイル本体２の凹状に湾曲している面はネイル本体の裏面２ｄである。取付手段５は、ネイル本体の裏面２ｄ又は周縁２ｈに配備される。

　取付手段５は、ハードケースやフレーム、ボード、台座、等のネイルチップ展示具にネイル本体２を取り付けて配置できる部材であればよい。この実施形態では、取付手段５を割ピン、虫ピン、等の線状の針部材からなる取付部材３とした。

　取付部材３は、その基端側３ａがネイル本体の裏面２ｄ又は周縁２ｈに取り付けられている。この実施形態では、図１に示すように、取付部材３の基端部がネイル本体の裏面２ｄに接着剤で固定され、取付部材３は、ネイル本体の裏面２ｄから当該裏面２ｄと交差する方向へ突出している。

　また、取付部材３は、図２に示すように、取付部材３の基端部をネイル本体２の周縁２ｈのうち、側端縁２ｆ（図２（ａ））や先端縁２ｅ（図２（ｂ））、あるいは先端縁２ｅ側の角部（図２（ｃ））に取り付ける構成にすることもできる。さらに、取り付ける数も任意に設定することができる（図２（ｄ）～（ｈ））。

　取付部材３はこの他、前記ネイルチップ展示具の取付部材３を取り付けてネイル本体２を配置する部分の形状、素材に応じて、先端が鋭角で板状の薄片部材、棒状の部材、所定の形状の突起物、等も使用することができる（図示していない）。

　例えば、ネイル本体２を樹脂成型する際に、針状の突起物と一体成形してネイル本体2及び取付部材３を備える見本用ネイルチップ１とすることができる。

　この実施形態では、ネイル本体２の表面は装飾面２ａと透明な非装飾面２ｂとに分かれている。そのため、取付手段５を配備するネイル本体の裏面２ｄは、装飾面２ａの裏側の面であることが好ましい。また、取付手段５を配備するネイル本体の周縁２ｈは、装飾面２ａの裏側の縁であることが好ましい。

　非装飾面２ｂの裏側の面又は裏側の縁に取付手段５が配備されている場合、ネイル本体２の表面側から非装飾面２ｂを介して取付手段５が視認されてしまうので、後述するネイルチップ見本セットとして使用する際、顧客に提示する上で見栄えが悪い。

　なお、ネイル本体２に施すデザインによって、ネイル本体２の表面が装飾面２ａのみとなる場合がある。この場合、透明な非装飾面２ｂは形成されないので、取付手段５をネイル本体の裏面２ｄ又は周縁２ｈに配備する位置を自由に選択することができる。

　見本用ネイルチップ１をハードケースやフレーム、ボード、台座、等のネイルチップ展示具７に展示する場合、取付部材３をネイルチップ展示具７の配列面７ａに差し込む、あるいは当接させる。

　この実施形態では、図８に示すように、図１図示の見本用ネイルチップ１のネイル本体の両側端縁２ｆ、２ｆがコルクボードの表面（配列面７ａ）に当接するまで取付部材の先端側３ｂ（図８（ａ））をコルクボードに差し込み、ネイル本体２を配列面７ａに配置し、ネイルチップ見本セット６とした（図８（ｂ））。

　この実施形態の見本用ネイルチップ１は、このようにネイル本体２の装飾面２ａの裏面２ｄ（図１）又は周縁２ｈ（図２）に配備された針状の取付部材３を使用してネイル本体２を配列面７ａに取り付けることでネイルチップ展示具７に展示される。また、取付部材３は、ネイルチップ展示具７の配列面７ａに確実に取り付けられている。

　したがって、従来のネイルチップ見本セット９のネイルチップ８の配列をくずす衝撃ではネイル本体２がネイルチップ展示具７から外れることがなく、見本用ネイルチップ１の整然とした配列を維持することができる。

　また、針状の取付部材３を配列面７ａから引き抜いて取り外せるので、ネイリストはネイルチップ１の配列を容易に変更することができる。

［第二の実施形態］
　本実施形態の見本用ネイルチップ１は、取付手段５が、先端側をネイルチップ展示具７に取り付ける取付部材３と、ネイル本体２の凹状に湾曲している面に配備され、取付部材３の基端側が取り付けられる取付部材接続部４とを備える点で第一の実施形態と異なる。第一の実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。

　この実施形態では、取付手段５は図３に示すように、針状の取付部材３と、その基端側３ａが取り付けられ、ネイル本体の裏面２ｄに配備された断面が弓型状の取付部材接続部４を備えている。

　取付部材接続部４は断面が弓型で、ネイル本体の裏面２ｄに沿った弧状の面４ａと取付部材３を取り付ける取付面４ｂを備えている。

　取付部材３は、その基端側３ａが取付面４ｂに取り付けられ、取付面４ｂと直交する方向へ突出している。

　取付部材接続部４は図４、図５に示すように、取付部材の基端側３ａをネイル本体の裏面２ｄの側端縁２ｆ側（図４（ａ）、（ｅ）、（ｉ）、図５（ｉ））や先端縁２ｅ側（図４（ｃ）、図５（ｇ））、あるいは先端縁２ｅ側の角部（図４（ｇ）、（ｉ）、図５（ｃ）、（ｉ））に取り付ける種々の形態に応じた形状とすることができる。

　例えば、図４図示の取付部材接続部４の形状は断面が弓型状であるが、図５図示のように筒型状とすることもできる。

　また、図４、図５（ｃ）、（ｉ）図示のように、取付部材接続部４の取付面４ｂをネイル本体２の周縁２ｈと面一に形成することもできる。

　取付部材接続部４の何れの形状においても、取付部材３は図４、図５に示すように、ネイル本体の裏面２ｄの側端縁２ｆ側（図４（ａ）、（ｅ）、（ｉ）、図５（ｉ））や先端縁２ｅ側（図４（ｃ）、図５（ｇ））、あるいは先端縁２ｅ側の角部（図４（ｇ）、（ｉ）、図５（ｃ）、（ｉ））に取り付ける構成にすることができる。さらに、取り付ける数も任意に設定することができる。

　見本用ネイルチップ１をハードケースやフレーム、ボード、台座、等のネイルチップ展示具７に展示する場合、第一の実施形態で説明したように、ネイル本体の両側端縁２ｆ、２ｆがネイルチップ展示具７の配列面７ａに当接するまで取付部材の先端側３ｂを配列面７ａに差し込み、ネイル本体２を配列面７ａに配置する（図８（ｂ））。

　このようにネイル本体２が配置されてなるネイルチップ見本セット６は、第一の実施形態と同様に、従来のネイルチップ見本セット９のネイルチップ８の配列をくずす衝撃ではネイル本体２がネイルチップ展示具７から外れることがなく、見本用ネイルチップ１の整然とした配列を維持することができる。

［第三の実施形態］
　本実施形態の見本用ネイルチップ１は、取付部材３が、取付部材接続部４に着脱可能に取り付けられている点で第一及び第二の実施形態と異なる。第一及び第二の実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。

　取付部材接続部４は、図６に示すように、ネイル本体２の取付面４ｂ又は先端縁２ｅ側の側面４ｃに取付部材３の基端側３ａを着脱可能に取り付ける取付孔４ｄが設けられている。

　取付部材３は、その基端側３ａを取付孔４ｄに挿通して取付部材接続部４に取り付けられる。また、取付孔４ｄから取り外し可能である。

　見本用ネイルチップ１をハードケースやフレーム、ボード、台座、等のネイルチップ展示具７に展示する場合、第一及び第二の実施形態で説明したように、ネイル本体の両側端縁２ｆ、２ｆがネイルチップ展示具７の配列面７ａに当接するまで取付部材の先端側３ｂを配列面７ａに差し込み、ネイル本体２を配列面７ａに配置する（図８（ｂ））。

　このようにネイル本体２が配置されてなるネイルチップ見本セット６は、第一及び第二の実施形態と同様に、従来のネイルチップ見本セット９のネイルチップ８の配列をくずす衝撃ではネイル本体２がネイルチップ展示具７から外れることがなく、見本用ネイルチップ１の整然とした配列を維持することができる。

　さらに、取付部材３は取付部材接続部４に着脱可能に取り付けられるので、取付部材３が破損した場合でも交換可能である。

　なお、第一の実施形態の見本用ネイルチップ１においても、取付部材３をネイル本体の裏面２ｄ又は周縁２ｈに着脱可能に取り付けることもできる。

　例えば、ネイル本体の裏面２ｄ又は周縁２ｈに本実施形態の取付孔４ｄに相当する孔や溝を設け、当該孔や溝に取付部材の基端側３ａを着脱可能に取り付ける構成にすることができる。

［第四の実施形態］
　本実施形態の見本用ネイルチップ１は、取付部材接続部４が、ネイル本体２のネイルチップ展示具７への取付角度を調節可能な角度調節部４ｅを更に備える点で第一乃至第三の実施形態と異なる。第一乃至第三の実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。

　この実施形態では、取付部材接続部４は図７（ａ）～（ｄ）に示すように、針状の取付部材の基端側３ａが取り付けられ、ネイル本体２のネイルチップ展示具７への取付角度を調節可能な角度調節部４ｅを備えている。

　取付部材３は、任意の数を角度調節部４ｅに取り付けることができる。取付部材３は、ネイル本体２のネイルチップ展示具７への取付角度を調節できる程度に塑性変形可能な部材であればよい。

　また、後述する見本用ネイルチップ１を取付面７ａに自立させる場合、図７（ｃ）、（ｄ）図示のように、複数の取付部材３を角度調節部４ｅに取り付けることが好ましい。

　取付部材接続部４は、接着剤等でネイル本体の裏面２ｄに固定される。そのため、凹状に湾曲している面との接着面積が大きい接着面を形成していることが好ましい。

　角度調節部４ｅを使用してネイル本体２のネイルチップ展示具７への取付角度を調節する場合、図７（ｅ）に示すように、取付部材３を指で摘みながら取付部材３をネイル本体の裏面２ｄの接線方向や法線方向、等適当な方向に向くように調節する。

　このように調節することで、見本用ネイルチップ１を種々のネイルチップ展示具７に応じて展示することができる。

　例えば、図９（ａ）に示すように、ネイルチップ展示具７が壁面に立て掛けるコルクボードである場合、角度調節部４ｅを使用して取付部材３を指で摘みながら取付部材３の向きをネイル本体の裏面２ｄの法線方向、あるいはネイルチップ展示具７の配置面７ａに差し込み可能な向きに調節する。

　その後は、第一乃至第三の実施形態で説明したように、ネイル本体の両側端縁２ｆ、２ｆがコルクボードの表面に当接するまで取付部材の先端側３ｂをコルクボードに差し込み、ネイル本体２を配列面７ａに配置する（図９（ａ）中、右側の図）。

　また、ネイルチップ展示具７がスポンジ、綿材等が敷き詰められた樹脂製のハードケースの場合、角度調節部４ｅを使用して取付部材３を指で摘みながら取付部材３の向きをネイル本体の裏面２ｄの接線方向、あるいはネイルチップ展示具７の配置面７ａに差し込み可能な向きに調節する。

　調節後は、ネイル本体の先端縁２ｅがスポンジ、綿材等の表面に当接するまで取付部材の先端側３ｂをスポンジ、綿材等に差し込み、ネイル本体２を配列面７ａに配置する（図９（ａ）中、中央の図）。

　このように見本用ネイルチップ１が配置されてなるネイルチップ見本セット６は、第一乃至第三の実施形態と同様に、従来のネイルチップ見本セット９のネイルチップ８の配列をくずす衝撃ではネイル本体２がネイルチップ展示具７から外れることがなく、見本用ネイルチップ１の整然とした配列を維持することができる。

　上記の他、ネイルチップ展示具７が所定の形状を有する台座の場合、角度調節部４ｅを使用して取付部材３を指で摘みながら取付部材３の向きをネイル本体の裏面２ｄの接線方向から法線方向の範囲で調節する。

　調節後は、ネイル本体の先端縁２ｅ及び取付部材の先端側３ｂが台座の配列面７ａに当接するように配置する（図９中、左側の図）。

　この場合、図９（ｂ）～（ｆ）に示すように、取付部材３によって、見本用ネイルチップ１を取付面７ａに自立させることができ、また、その姿勢を維持することができる。

　従来のネイルチップ８は取付面７ａに自立して配置させることができず、平面的に配置されるものであった。そして、顧客が座った状態から従来のネイルチップ８を美しく見せるためには、従来のネイルチップ見本セット９を使用し、又は顧客自身が身を乗り出して上側から見る必要があった。

　この実施形態の見本用ネイルチップ１の角度調節部４ｅを使用して図９（ｂ）～（ｆ）に示すように、ネイル本体の先端縁２ｅ及び取付部材の先端側３ｂを台座の配列面７ａに当接するように配置することで、ネイル本体２の表面に施されたデザインを様々な角度で展示することができる。

　そこで、顧客が座っている状態のままでも顧客が身を乗り出すことがなく、顧客の視角に合わせて見本用ネイルチップ１を美しく見せることができる。

　なお、第一乃至第三の実施形態に係る見本用ネイルチップ１もネイルチップ展示具７の配列面７ａに自立させることができる。

　第一の実施形態では、図１及び図２図示の形態何れにおいても、取付部材３を塑性変形させてネイル本体の先端縁２ｅ及び取付部材の先端側３ｂをネイルチップ展示具７の配列面７ａに当接させる。すると、ネイル本体の先端縁２ｅ及び取付部材の先端側３ｂで見本用ネイルチップ１の自立姿勢を維持することができる。

　第二の実施形態では、図３、図４及び図５図示の形態何れにおいても、取付部材３を塑性変形させてネイル本体の先端縁２ｅ及び取付部材の先端側３ｂをネイルチップ展示具７の配列面７ａに当接させる。すると、ネイル本体の先端縁２ｅ及び取付部材の先端側３ｂで見本用ネイルチップ１の自立姿勢を維持することができる。

　第三の実施形態においても、取付部材３を塑性変形させて図６図示のネイル本体の先端縁２ｅ及び取付部材の先端側３ｂをネイルチップ展示具７の配列面７ａに当接させる。すると、ネイル本体の先端縁２ｅ及び取付部材の先端側３ｂで見本用ネイルチップ１の自立姿勢を維持することができる。

　以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。

１　　見本用ネイルチップ
２　　ネイル本体
２ａ　装飾面
２ｂ　非装飾面
２ｃ　ネイル本体の先端側
２ｄ　ネイル本体の裏面
２ｅ　ネイル本体の先端縁
２ｆ　ネイル本体の側端縁
２ｇ　ネイル本体の基端側
２ｈ　周縁
３　　取付部材
３ａ　取付部材の基端側
３ｂ　取付部材の先端側
４　　取付部材接続部
４ａ　弧状の面
４ｂ　取付面
４ｃ　側面
４ｄ　取付孔
４ｅ　角度調節部
５　　ネイルチップ取付手段
６　　ネイルチップ見本セット
７　　ネイルチップ展示具
７ａ　配列面
８　　従来のネイルチップ
８ａ　裏面
８ｂ　側端縁
９　　従来のネイルチップ見本セット

Claims

　ネイル本体と、
　前記ネイル本体の凹状に湾曲している面又は周縁に配備され、前記ネイル本体をネイルチップ展示具に取り付ける取付手段と、
　を備える見本用ネイルチップ。
　前記取付手段は、
　基端側が前記湾曲している面又は周縁に取り付けられ、先端側を前記ネイルチップ展示具に取り付ける取付部材を備える
　請求項１記載の見本用ネイルチップ。
　前記取付手段は、
　前記湾曲している面に配備され、前記取付部材の基端側が取り付けられる取付部材接続部を更に備える
　請求項２記載の見本用ネイルチップ。
　前記取付部材接続部は、
　前記取付部材の基端側が取り付けられ、前記ネイル本体の前記ネイルチップ展示具への取付角度を調節可能な角度調節部を更に備える
　請求項３記載の見本用ネイルチップ。
　前記取付部材の基端側が取り付けられる前記取付部材接続部の取付面は、前記ネイル本体の周縁と面一に形成されている
　請求項３記載の見本用ネイルチップ。
　前記取付部材の基端側は、前記湾曲している面又は周縁に着脱可能に取り付けられる
　請求項２又は３記載の見本用ネイルチップ。
　前記取付部材の基端側は、前記取付部材接続部に着脱可能に取り付けられる
　請求項３記載の見本用ネイルチップ。
　前記取付部材の基端側は、前記角度調節部に着脱可能に取り付けられる
　請求項４記載の見本用ネイルチップ。
　前記取付部材は、塑性変形可能な部材である
　請求項２乃至８の何れか一項に記載の見本用ネイルチップ。