WO2016166797A1 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

電動パワーステアリング装置において、バッテリとブリッジ回路の間に電流路の開閉のために半導体スイッチング素子を使用すると、ON抵抗による発熱の問題があるため、半導体スイッチング素子のゲート電圧とソース電圧の差が所定値以下の場合には、半導体スイッチング素子を流れる電流を制限するようにした。

Description

電動パワーステアリング装置
 この発明は、電動パワーステアリング装置に関するもので、特に、電源からモータに供給される電流を制御する制御手段を備えた電動パワーステアリング装置に関するものである。
 電動パワーステアリング装置は、操舵のアシストトルクを発生する手段として使用され、ドライバーの操舵力をトルクセンサで検出し、操舵力に応じてモータに供給される電流の大きさと方向をブリッジ回路によって制御してトルクを発生するように構成されており、一般的な構成としては、アシスト用のモータと、バッテリなどの電源と、モータと電源との間で、モータへの電流量をアシストトルクに応じて供給するブリッジ回路を主要な構成としている。
 このような構成の中で、様々な技術が開発され、提案されている。例えば、再公表特許WO2005/081386(特許文献1)においては、電源の電圧を所定の電圧値に昇圧してモータに供給する場合に、機械式のリレー接点を使用していると、オンからオフへの切り替え時に、リレー接点間に放電が生じてリレー接点が溶着して回路動作に重大な影響が生じることを課題として取り上げ、その防止策として、リレー接点の入力側の電位を監視し、リレー接点の入力側と出力側の電圧差の値が所定の閾値を下回った時にリレー接点をオフにするように制御することを提案している。この提案では、リレー接点として機械式のリレー接点を使用することを前提としているので、このリレー接点を機械式から、半導体スイッチング素子に切り替えることが考えられる。その構成は、例えば、特許第3375502号公報(特許文献2)に提案されているように、Nチャンネルの半導体スイッチング素子をリレーとして使用するもので、ソース・ドレイン間に流れる電流をゲート電圧によって制御することによって、電源から供給される電流をオン・オフすることになる。
再公表特許WO2005―081386 特許第3375502号公報
 しかしながら、電動パワーステアリング装置において、モータに供給される電流を遮断するリレー接点を、特許文献2のようにNチャンネルの半導体スイッチング素子によって構成する場合には、例えば、バッテリなどの電源の電圧が低下した状態で、ゲート-ソース間電圧が一定値以下となって、その状態で所定電流値以上の電流を流すと、ON抵抗が急激に上昇し、増加した半導体スイッチング素子のON抵抗分と通流している電流による熱損失によって、半導体スイッチング素子が熱破壊するという問題が生じる。
 この発明は、電動パワーステアリング装置において、モータに供給される電流のオン・オフを行う電流開閉手段として半導体スイッチング素子を使用した場合に生じる熱的な問題を解決して安定な動作を提供することを目的とするものである。
 この発明は、電動パワーステアリング装置において、電源からモータに供給する電流のオン・オフを行う開閉手段として半導体スイッチング素子を使用し、この半導体スイッチング素子のゲート電圧とソース電圧の差が所定値以下の場合には、この半導体スイッチング素子を流れる電流を制限するように制御するようにしたものである。
 また、モータに供給する電流を制御するブリッジ回路によって消費する電流を調整することによって、開閉手段の半導体スイッチング素子を流れる電流を制限するようにしたものである。
 この発明の電動パワーステアリング装置によれば、半導体スイッチング素子のゲート・ソース間電圧に基づいて、半導体スイッチング素子を流れる電流を制限するようにしたことによって、半導体スイッチング素子のON抵抗による熱的な破壊を防ぐことができる。
この発明の対象とする実施の形態1の電動パワーステアリング装置の回路構成図である。 車速毎のトルクセンサ信号とモータ電流の関係を示す図である。 常温時におけるNチャンネル半導体スイッチング素子の異なるゲート・ソース間電圧値毎の電流とON抵抗の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態2のフローチャートを示す図である。 DCモータの出力トルクと回転速度および出力トルクとモータ電流の関係を示す図を示す図である。 この発明の実施の形態3のフローチャートを示す図である。 高温時におけるNチャンネル半導体スイッチング素子の異なるゲート・ソース間電圧値毎の電流とON抵抗の関係を示す図である。 この発明の実施の形態4の電動パワーステアリング装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態4のフローチャートを示す図である。
実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1の対象とする電動パワーステアリング装置の回路構成図である。
 図1に示すように、電動パワーステアリング装置100は、トルクセンサ1の出力と車速センサ2の出力に基づいてモータ3に供給する電流の大きさと方向を制御して操舵をアシストするトルクを発生する。
 モータ3としては、ここではDCブラシ・モータを使用している。DCブラシ・モータでは、入力する電圧の極性を変えることで正転・反転の駆動ができ、かつPWM(パルス幅変調)駆動を利用してDuty比駆動することで起動トルク、回転トルクなどを任意に設定できるようになっている。
 モータ3への電流の供給は、外部のバッテリ4からブリッジ回路5を通じて行われ、電流の大きさと方向の制御は、ブリッジ回路5を構成するスイッチング素子51、52、53、54をモータ駆動手段6が制御することによって行われる。バッテリ4からブリッジ回路5への電流の供給および遮断は、開閉手段7によって行われる。開閉手段7は、2個の半導体スイッチング素子71、72を直列接続して構成され、それぞれのゲートには昇圧電源8からのゲート電圧が加えられるように構成されている。
 なお、この電動パワーステアリング装置100にはマイクロコンピュータ9が設けられ、昇圧電圧検出手段10によって昇圧電源8の電圧値が、バッテリ電圧検出手段11によってバッテリ4の電圧値が、また、モータ電流検出抵抗12とモータ電流検出手段13によってバッテリ4から供給されるモータ電流値が、マイクロコンピュータ9に送られ、マイクロコンピュータ9は、前述のトルクセンサ1および車速センサ2からの情報に基づいて、電動パワーステアリング装置100の全体の動作を制御するように構成されている。すなわち、マイクロコンピュータ9は電動パワーステアリング装置100における制御装置として、トルクセンサ1からのトルクセンサ信号と車速センサ2からの車速信号に基づいて、ステアリングをアシストするモータ電流の目標値を図2に示すように演算し、演算の結果の目標値となるようにモータ駆動手段6を制御する。
 この構成の電動パワーステアリング装置100では、開閉手段7の半導体スイッチング素子71、72のゲート電圧値(昇圧電源8の電圧値)と、開閉手段7の半導体スイッチング素子71、72のソース電圧値(バッテリ4の電圧値)と、モータ電流検出手段13からのモータ電流検出値と、ブリッジ回路5にてモータ3をPWM駆動する時の駆動Duty比とから、次の(1)式によってバッテリ電流推定値Ibを算出する。
   Ib=Im×Vb×Duty÷Vb           (1)
   ここで、
     Ib:バッテリ電流推定値
     Vb:バッテリ電圧検出値
     Im:モータ電流検出値
     Duty:ブリッジ回路を駆動するPWM duty比
 この算出されたバッテリ電流推定値Ibを用いて、バッテリ電流推定値Ibが、図3に示すId_th(半導体スイッチング素子のON抵抗が急激に増加する閾値)以下になるようにバッテリ電流を制限する。
 なお、図3は、半導体スイッチング素子の、ゲート・ソース間電圧値を変化させた場合の、半導体スイッチング素子を流れる電流値とON抵抗値の関係を表したもので、ゲート・ソース間電圧値がVgs1の場合には、電流値がId_thを境に急激にON抵抗値Ronが大きくなることを表している。また、Vgs1とVgs2およびVgs3とは、ゲート・ソース間の電圧値の異なる場合で、Vgs1の方がVgs2およびVgs3に比べて、電圧値が小さいことを表している。
 なお、ON抵抗の変化は、ゲート・ソース間電圧値だけでなく、他のパラメータにも依存している。例えば、環境温度の変化によって、約0.6%/°Cの割合でON抵抗が増加することが知られているので、他のパラメータによる変化を区別して扱うことができる。
 また、前記(1)式では、電動パワーステアリング装置100の制御系において消費する電流がきわめて小さいものとして扱っているが、この制御系において消費する電流を含めて考える場合には、次の(2)式を用いても良い。
   Ib=Im×Vb×Duty÷Vb-Ie÷Vb   (2)
   ここで、
     Ie:電動パワーステアリング装置の制御系で消費されるバッテリ電流
 次に、この発明の実施の形態1の制御系のシステムを図4に示したフローチャートに基づいて説明する。
 この図4のフローチャートは、マイクロコンピュータ9の動作を示しており、マイクロコンピュータ9は、この動作を周期的に繰り返して実行する。
 図4の、ステップS101にて、バッテリ電圧検出手段11を用いてバッテリ4の電圧値をマイクロコンピュータ9に内蔵されているA/Dコンバータ(図示せず)を用いて取り込み、その後、ステップS102を実行する。
 ステップS102にて、昇圧電圧検出手段10を用いて、バッテリ電圧を昇圧電源8内の昇圧回路により昇圧した電圧値をマイクロコンピュータ9に内蔵されているA/Dコンバータを用いて取り込み、その後、ステップS103を実行する。
 ステップS103にて、先のステップS101とS102で取り込んだ、昇圧電圧検出値(開閉手段7の半導体スイッチング素子71のゲート電圧)とバッテリ電圧検出値(開閉手段7の半導体スイッチング素子71のソース電圧)との差の値により、半導体スイッチング素子71に印加されているゲート・ソース間電圧を演算し、その後、ステップS104を実行する。
 ステップS104にて、先のステップS103で演算した半導体スイッチング素子71のゲート・ソース間電圧値が、図2に示すON抵抗の増加する電圧値Vgs1以下であるか否かを判定し、電圧値Vgs1以下の場合には、半導体スイッチング素子71のゲート・ソース間電圧値が低く、半導体スイッチング素子71を通流する電流、すなわち「バッテリ電流が大きくなったときには、半導体スイッチング素子71のON抵抗の増加率が高い場合である」と判定し、ステップS105へ進む。
 一方、ゲート・ソース間電圧値が閾値より大きい場合、半導体スイッチング素子71のON抵抗の増加率が低くON抵抗が急激に増加しない場合であり、「バッテリ電流を制限する必要がない」と判定し、ステップS106へ進む。
 ステップS105にて、バッテリ電流を、図2に示すId_th以下となるよう(1)式に示す関係式からモータ3に通流するモータ電流を所定値Im_th以下に制限する。ここでモータ3を駆動するブリッジ回路5のスイッチング素子51、52、53、54のPWM Duty比が0~100%まで変化するため、最大100%となるとすると、(1)式を変形して求められるモータ電流の閾値Im_thは(3)式に示すように計算される。
 すなわち、(1)式から、
   Id_th=Im_th×Vb×Duty÷Vb
 ここで、Dutyが100%であるとすると、
   Id_th=Im_th             (3)
 この(3)式に示すようなモータ電流に制限することにより、結果としてバッテリ電流をId_th以下となるように制限することになる。
 一方、ステップS106では、バッテリ電流を制限する必要が無いことから、モータ電流を定格電流以下として制御する。
 以上のように、開閉手段7の半導体スイッチング素子71のゲート・ソース間電圧値が低下したときに、モータ電流を制限することにより、半導体スイッチング素子71に流れるバッテリ電流が制限され、結果として、半導体スイッチング素子71の熱破壊を防止することができる。
実施の形態2.
 実施の形態1においては、ブリッジ回路5に供給されるモータ電流を制限することにより、結果としてバッテリ電流を制限していたが、ブリッジ回路5のスイッチング素子51、52、53、54を駆動するPWM駆動のDuty比を制限することにより、バッテリ電流を制限してもよい。
 以下、この実施の形態2の制御系のシステムを図5に示すフローチャートを用いて説明する。
 図5に示すフローチャートは、図4に示したフローチャートの中で、モータ電流を制限する部分(ステップS105、S106)を、ブリッジ回路5におけるPWM駆動のDutyを制限する部分(ステップS205、S206)に変更したものであるので、その部分に関して説明する。
 図5において、ステップS104にて、ゲート・ソース間電圧、すなわちゲート電圧とソース電圧の差がVgs1以下である場合(≦Vgs1)、半導体スイッチング素子71のゲート・ソース間電圧が低く、半導体スイッチング素子71を通流する電流、すなわちバッテリ電流が大きくなったとき、半導体スイッチング素子71のON抵抗の増加率が高い場合であると判定し、ステップS205へ進む。
 一方、ゲート・ソース間電圧がVgs1を越えている場合(>Vgs1)には、半導体スイッチング素子71のON抵抗の増加率が低いとして、すなわち制限が必要ないと判定して、ステップS206へ進む。
 ステップS205にて、モータ3の定格電流をIm_maxとして(1)式に代入して、Dutyの制限値Duty_thは(4)式に示すように計算される。
 すなわち、(1)式から、
   Id_th=Im_max×Vb×Duty_th÷Vb
 この式から、Duty_thを求める式に変形して、(4)式が導かれる。
   Duty_th=Id_th÷Im_max       (4)
 したがって、スイッチング素子51、52、53、54の駆動Duty比を(4)式に示すような制限をすることにより、結果としてバッテリ電流をId_th以下となるように制限できることになる。
 ステップS206では、ブリッジ回路5のスイッチング素子51、52、53、54の駆動Duty比を制限しない(制限値を100%)とする。
 前述のように、開閉手段7の半導体スイッチング素子71のゲート・ソース間電圧が低下したときに、ブリッジ回路5のスイッチング素子51、52、53、54の駆動Duty比を制限することにより、開閉手段7の半導体スイッチング素子71に流れるバッテリ電流が制限され、結果として、開閉手段7の半導体スイッチング素子71の熱破壊を防止することができる。
実施の形態3.
 モータ3の出力トルクと回転速度および出力トルクとモータ電流の関係は一般的に図6に示すように、出力トルクが大きい程、回転速度が小さくなり、出力トルクが大きい程、モータ電流が大きくなる。
 一方、電動パワーステアリング装置100のトルクセンサ信号と車速から求められるモータ電流は、一般的に図2に示すようになる。すなわち、車速が低い時ほどアシスト電流が大きく、車速が高い程、アシスト電流が小さくなる。すなわち、車速が低いときには、ハンドルを操舵する速度よりもモータ3の出力トルクが必要で、車速が高いときには、元々必要なモータ電流が小さく、緊急回避などのときには、モータ3の回転速度が必要なため、車速に応じてバッテリ電流を制限するための手段をモータ電流または駆動Dutyを切り替えることにより、より実使用上の制限がなくなる電動パワーステアリング装置を提供することができる。
 以下、図7に示すフローチャートを用いて、この実施の形態3を説明する。
 図7に示すフローチャートは、図4および図5に示すフローチャートからステップS301を追加しただけなので、前述の実施形態で説明した箇所の説明は省略する。
 ステップS104にて、半導体スイッチング素子71のゲート・ソース間電圧、すなわちゲート電圧とソース電圧の差がVgs1以下である場合(≦Vgs1)、半導体スイッチング素子71のゲート・ソース間電圧が低く、半導体スイッチング素子71を通流する電流、すなわちバッテリ電流が大きくなったとき、半導体スイッチング素子71のON抵抗の増加率が高い場合であると判定し、ステップS301へ進む。
 一方、ゲート・ソース間電圧がVgs1を越えている場合(>Vgs1)には、半導体スイッチング素子71のON抵抗の増加率が低いとして、すなわち制限が必要ないと判定して、ステップS106へ進む。
 ステップS301にて、車速センサ2により検出した車速検出値が、電動パワーステアリング装置100によるアシストを必要とする車速の閾値(Vsp_th)以下の場合(≦Vsp_th)、例えば、自動車の車庫入れなどのように低速で運転してモータ3の出力トルクを必要としているような場合には、ステップS205に進み、モータ3の出力トルクを制限しないようDuty制限値により、ブリッジ回路5のスイッチング素子51、52、53、54の駆動Duty比を制限することにより、結果として、開閉手段7の半導体スイッチング素子71を通流するバッテリ電流を制限することができる。
 一方、車速検出値が車速の閾値(Vsp_th)よりも大きい(>Vsp_th)の場合には、モータ3の出力はそれほど必要とはされない。ただし、自動車の運転中においては、緊急回避などのように、急激にステアリングを回転させる必要があるので、モータ3の回転速度が必要な場合には、ブリッジ回路5のスイッチング素子51、52、53、54の駆動Duty比を制限すると必要な回転速度が得ることができないことになるため、ステップS105に進み、モータ電流を制限する。
 前述のように車速に応じて、モータ電流または半導体スイッチング素子71駆動Duty比を制限することにより、より実使用上の制限がかからないように開閉手段7の半導体スイッチング素子71に流れるバッテリ電流を制限することができ、結果として、半導体スイッチング素子71の熱破壊を防止することができる。
実施の形態4.
 高温時の半導体スイッチング素子71の電流とON抵抗との関係は、ゲート・ソース間電圧によって多少は異なるが、例えば図8に示すように変化する。
 したがって、この実施の形態4では、電動パワーステアリング装置100に、温度検出手段15を内蔵して、この温度検出手段15によって検出した温度情報を用いて、バッテリ電流の閾値を変更することにより、より制限の少ない電動パワーステアリング装置を提供するようにしたものである。
 図9は、図1の電動パワーステアリング装置100に、内部の温度を検出する温度検出手段15を追加したものである。
 以下、実施の形態1に、温度検出手段15を追加したシステムの動作を、図10に示すフローチャートを用いて説明する。
 図10のフローチャートは、図4のフローチャートにおいてステップS401およびステップS402を追加したもので、前述の実施の形態で既に説明した箇所の説明は省略する。
 ステップS104にて、半導体スイッチング素子71のゲート・ソース間電圧、すなわちゲート電圧とソース電圧の差がVgs1以下である場合(≦Vgs1)、半導体スイッチング素子71のゲート・ソース間電圧が低く、半導体スイッチング素子71を通流する電流、すなわちバッテリ電流が大きくなったときに半導体スイッチング素子71のON抵抗の増加率が高い場合であると判定し、ステップS401へ進む。
 一方、ゲート・ソース間電圧がVgs1を越えている場合(>Vgs1)には、半導体スイッチング素子71のON抵抗の増加率が低いとして、すなわち制限が必要ないと判定して、ステップS106へ進む。
 ステップS401にて、温度検出手段15によって検出した温度検出値が、温度状態の閾値(Thrm_th)以下の場合(≦Thrm_th)の場合には、図3に示す半導体スイッチング素子71のON抵抗特性を採用すると判断し、ステップS105に進み、モータ電流の制限値をIm_thとして電動パワーステアリング装置100の制御を行う。
 一方、温度検出値が温度状態の閾値(Thrm_th)よりも大きい(>Thrm_th)の場合には、図8に示したスイッチング特性を採用すると判断し、ステップS402に進み、図8に示すId_thから計算によって求められるIm_th2によってモータ電流を制限する。
 前述のように、電動パワーステアリング装置の内部温度に応じて、モータ電流の判定の閾値をより最適値に切り替えて制御することにより、より実使用上の制限がかからないように開閉手段7の半導体スイッチング素子71に流れるバッテリ電流を制限することができ、結果として、開閉手段7の半導体スイッチング素子71の熱破壊を防止することができる。
 なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。

Claims (6)

  1.  モータ、前記モータに電流を供給するブリッジ回路、半導体スイッチング素子を有し、バッテリから前記ブリッジ回路への電流の供給および遮断を前記半導体スイッチング素子によって行う開閉手段、および前記半導体スイッチング素子のゲート電圧とソース電圧の差が所定値以下の場合には、前記半導体スイッチング素子を流れる電流を制限するように制御する制御装置を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2.  前記半導体スイッチング素子を流れる電流を制限するために、前記バッテリからの電流を制限するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3.  前記半導体スイッチング素子を流れる電流を制限するために、前記ブリッジ回路によって前記モータに供給する電流を制御するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4.  前記ブリッジ回路がスイッチング素子によって構成され、前記半導体スイッチング素子を流れる電流を制限するために、前記スイッチング素子の駆動Duty比を制限するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  5.  前記ブリッジ回路がスイッチング素子によって構成され、車速が低いときには前記スイッチング素子の駆動Duty比を制限し、車速が高いときにはモータ電流を制限することによって前記半導体スイッチング素子を流れる電流を制限するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  6.  温度検出手段を備え、前記半導体スイッチング素子のゲート電圧とソース電圧の差を判断する判定の閾値を周囲温度により変化させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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