WO2016158671A1 - カテーテル用ガイドワイヤ - Google Patents

カテーテル用ガイドワイヤ Download PDF

Info

Publication number
WO2016158671A1
WO2016158671A1 PCT/JP2016/059401 JP2016059401W WO2016158671A1 WO 2016158671 A1 WO2016158671 A1 WO 2016158671A1 JP 2016059401 W JP2016059401 W JP 2016059401W WO 2016158671 A1 WO2016158671 A1 WO 2016158671A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
core
guide wire
catheter
coil
shape memory
Prior art date
Application number
PCT/JP2016/059401
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
俊一 中丸
慎司 杉本
Original Assignee
東レ・メディカル株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東レ・メディカル株式会社 filed Critical 東レ・メディカル株式会社
Publication of WO2016158671A1 publication Critical patent/WO2016158671A1/ja

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • A61M2025/09058Basic structures of guide wires
    • A61M2025/09083Basic structures of guide wires having a coil around a core
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • A61M2025/0915Guide wires having features for changing the stiffness

Definitions

  • the present invention was created in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a guidewire for a catheter that has good guideability and safety at breakage in a branching blood vessel while ensuring flexibility and restorability.
  • the heat treatment of the core metal there is an example in which a heat treatment at 200 to 400 ° C. is performed.
  • the said metal core is joined to the said coil part by the distal end part of the said front-end
  • the guide wire 10 has a core core 12, an outer sheath 14 around the core core, and a surface layer 16 around the outer sheath 14 in the radial direction from the axis OO. Further, the guide wire 10 has a different configuration on the distal end side and the proximal side, and here, shown as a distal end portion 10a and a proximal portion 10b, respectively.
  • the outer sheath 14b around the core core 12a of the hand portion 10b is formed by winding a SUS (SUS304) steel wire of a flat wire in a coil shape.
  • SUS SUS304
  • the round line is advantageous from the viewpoint of contact with the blood vessel wall or the like, but the influence is considered to be smaller than that of the leading end portion 10a.
  • priority is given to ensuring the rigidity of the core core 10a.
  • FIG. 4 shows the heat treatment characteristics in terms of strength between the SUS wire 12a and the Ni—Ti wire 12b
  • FIG. 5 shows the heat treatment characteristics at the spring constant of the SUS wire 12a and the Ni—Ti wire 12b.
  • the heating temperature is defined as heat input for 30 minutes.
  • the spring constant is small and the flexibility is high, but it is understood that the tensile strength and the yield strength are the same as those at room temperature, and the strength can be secured.

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

本発明は、血管もしくは消化管、気管内の目的部位に、治療用もしくは検査用のカテーテルを導入するためのカテーテル用ガイドワイヤを提供するものである。本カテーテル用ガイドワイヤによれば、本体部と先端部を有する芯金と、該芯金の外周を被包するコイル部分と、を有する。前記芯金の近位側の本体部は、形状記憶合金で形成され、該本体部に結合されて遠位側に延びる先端部は、ステンレス鋼又はステンレス鋼と形状記憶合金との結合又は合金で形成され、前記コイル部分は、先端部より遠位側の先端部は、ステンレス鋼を前記芯金の軸方向全体にわたってその外周にコイル状に巻きつけられている。

Description

カテーテル用ガイドワイヤ
本発明は、血管もしくは消化管、気管内の目的部位に、治療用もしくは検査用のカテーテルを導入するためのカテーテル用ガイドワイヤに関する。
ガイドワイヤは、カテーテルとともに血管内に挿入した後、目的の血管部位にカテーテルを到達させるため、カテーテルの先端より所定長さだけ突出させガイドワイヤの先端部をカテーテルより先行させて押し進める。そこで、ガイドワイヤの先端部には、血管壁に損傷を与えることなく、蛇行した血管内や複雑な血管分岐にも挿入ができるために柔軟性が要求される。
従来、カテーテル用ガイドワイヤとして、ステンレス線(SUS線(以下、「コア芯」、「芯金」とも称する))の周囲にコイルスプリングを外装するものがあったが、十分な柔軟性、さらに復元性を有していなかった。とりわけ、このガイドワイヤでは操作過程において血管等内で一旦折れ曲がるとキンクが生じ、曲がったまま元の形状に復元せず不具合があった。
この問題を解決するためにキンクが生じず柔軟性が確保される形状記憶合金であるNi-Ti合金をコア芯に使用し、これに摩擦抵抗が少ないポリウレタン等の樹脂被膜を施し、これを親水性のマレイン酸等で被覆するガイドワイヤが提供され、販路を拡大させてきた。しかしながら、このガイドワイヤの場合、コア芯が柔らかいため分岐血管の場合等に、目的の血管に案内させることが難しく、操作に経験を要していた。また、血管内でコア芯が金属疲労をおこした破断した場合、樹脂被膜のような弱い材質の外装内に破断したコア芯が残存した状態で、血管内から抜去する必要があり安全性に問題があった。
特開-117624号公報
本発明は、上記課題に鑑み創作されたものであり、柔軟性および復元性を確保しつつ、分岐血管等における案内性や破断時の安全性も良好なカテーテル用ガイドワイヤを提供することを目的とする。
本発明は、本体部と先端部を有する芯金と、該芯金の外周を被包するコイル部分と、を有する線状のカテーテル用ガイドワイヤを提供する。
このカテーテル用ガイドワイヤは、前記芯金の近位側の本体部は、形状記憶合金で形成され、該本体部に結合されて遠位側に延びる先端部は、ステンレス鋼又はステンレス鋼と形状記憶合金との結合又は合金で形成され、
該先端部より遠位側の先端部は、ステンレス鋼を前記芯金の軸方向全体にわたってその外周にコイル状に巻きつけられている。
本カテーテル用ガイドワイヤによれば、コア芯としての芯金が、手元側の本体部と先端側の先端部とで構成されており、本体部(本実施形態では、手元部10b)は形状記憶合金、先端部(本実施形態では、先端部10a)がSUS又はSUSと形状記憶合金との結合又は合金、で形成されている。本体部が超弾性を有する形状記憶合金で形成されているため上述のキンクが発生せず、復元性が良く血管等の体内部位の形状の癖が残りにくい点で有利である。
また、形状記憶合金の加熱処理時の入熱温度で全体又は部分的な弾性調整をすることができ、目的部位に応じた調整をすることができる。また、先端部がSUS等の硬い材質で形成されているため分岐血管等でも案内しやすい所望の形状にして挿入することができ、またSUSとの形状記憶合金の場合はその分量調整で形状保持力を調整容易である。
さらに、外装として芯金にコイル形状が巻きつけられているため柔軟性が高く、引張強さが高いので体内での破断時の可能性が大幅に低減できる。
また、前記芯金の先端部は、先端に向かって縮径する形状を有することが好ましく、
先端に向かってテーパ形状になっているため挿入し易い。
また、前記コイル部分は、前記芯金の先端部の被覆する部分は、円形形状で形成され、前記芯金の本体部の被包する部分は、平板断面で形成される、ことが好ましい。
詳細には後述するが、芯金の外周(外装)の先端部を丸線のコイルにすると柔軟性が高く、所望の形状作成がし易く、本体部を平板のコイルにすると剛性が高く押し込み強度を確保できる太い径の芯金にすることができる。
また、前記形状記憶合金は、Ni-Ti合金であることが好ましい。
また、前記形状記憶合金とステンレス鋼とは、前記形状記憶合金にNi薄膜を被覆する表面処理後に接続することが好ましい。
Ni-Ti合金とSUSとは接着し難いので、Niめっきを施すことで両者の接着強度を高めることができる。
また、前記芯金の加熱処理としては、200~400℃の入熱処理を施す例がある。
上述のように芯金は形状記憶合金であり、入熱温度によって引張強さ、降伏強度、ばね定数を変化させることができる。したがって、体内部位に応じて所望の強度、ばね定数にすることができ、全体又は一部の弾性調整を容易にすることができる。たとえば、Ni-Ti合金の芯金の場合は200~400℃あたりであれば、ばね定数が小さく柔軟性が高い反面、引張強さ・降伏強度は常温時と同程度であり強度を確保することができる。
さらに、前記芯金は、前記先端部の遠位側端部と、前記本体部の近位側端部と、さらに少なくとも1箇所以上とで、前記コイル部分に接合されていることが好ましい。
詳細には後述するが、両端を含め少なくとも他の1箇所にて芯金とコイル部分とを接合するため、破断しにくく、又心室等の収縮により芯金が破断した場合にもガイドワイヤ全体を抜去すると破断芯金を体内に残留するおそれがない。さらに、芯金の両端部の接合以外の他の1箇所の接合を先端部と本体部との接合点にすると、先端部と本体部との接合をそのまま破断・体内残留防止にも活用でき、別途工程の必要性もなく作成コスト、時間を減じることもできる。
上述するように、本発明のカテーテル用ガイドワイヤによれば、柔軟性および復元性を確保し目的部位に応じた弾性調整も容易であり、さらに分岐血管等における案内性や破断時(離断時)の安全性も良好なカテーテル用ガイドワイヤを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るカテーテル用ガイドワイヤの軸方向に沿った断面図である。 (a)は図1のそのラインA-A断面図、(b)は図1のラインB-B断面図を示している。 コア芯の先端部と手元部との外装における外径と内径との差を示す模式図であり、(a)では先端部の外装である丸線、(b)では手元部の外装である平板線とにおける外径と内径との差を示している。また、(c)では(b)の領域Aの略拡大図を示している。 SUS線とNi-Ti合金線との引張強さ・降伏強度の熱処理特性を示すグラフ図である。 SUS線とNi-Ti合金線とのばね定数における熱処理特性を示すグラフ図である。
以下に、本発明のカテーテル用ガイドワイヤの具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、いかに示す実施形態は例示列挙であり、これに限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るガイドワイヤ10の軸方向に沿った断面図であり、図2(a)は図1のそのラインA-A断面図、(b)は図1のラインB-B断面図を示している。なお、このガイドワイヤ10は心臓弁拡張用のガイドワイヤ1-が例示されている。
図1は右側が手元側、左側が先端側を示しており、左側は紙面都合上、短く示しているが実際には手元側に長く延びている。ガイドワイヤ10は軸線O-Oから径方向に順に、コア芯12、コア芯の周りに外装14、外装14の周りに表層16が設けられている。また、ガイドワイヤ10は先端側と手元側とは、構成が異なり、ここでは、それぞれ先端部10a、手元部10bとして示されている。
血管等内の先頭(遠位側)でガイドワイヤ10を案内する役割を有する先端側10aは、図1に示す、図2(a)に示すようにコア芯12がSUS等(概ねSUS304)の平板状の鋼線の部材12bと、Ni-Ti合金等の形状記憶合金12aとが接着されて形成されている。図1では、線13、15に示すようにコア芯12におけるの径は先端側に向かって小さくなっていく。また、SUS部材12bは、その近位側が先端部10aのNi-Ti部材12aの所定位置から接着され先端側まで延び、Ni-Ti部材12aの近位側の接着開始位置は、外装14とNi-Ti部材12aとの間(隙間19)にSUS部材12bの厚み分を有する位置である。したがって、コア芯12は、先端側に向かってNi-Tiに対するSUS量が増加し、最先端では概ねSUSで構成されている。
図2(a)に示すようにNi-Ti部材12aはその表面にNiめっき17を施している。Ni-Ti合金は、SUSと接着し難い性質を有している。これに対して、NiはSUSと接着し易い性質を有する。このためNi-Ti部材12aとSUS部材12bとを接着するためにNiめっきし易いNi-Ti部材12aの表面側にNiめっき17を施している。
また、先端部10aのコア芯12の周囲の外装14bは、丸線のSUS(SUS304)がコイル状に巻きつけられて形成されている。コイル状の鋼線にすると弾性特性が高く可曲容易でありながら、破断し難い点で有利である。また、丸線を採用すると軸方向に隣接する各丸線が円接点で当接し、さらに表面も円の接点または円弧で接するため角で体内壁に傷つける可能性が低い。なお、外装14aを丸線コイルにしたことによるガイドワイヤ10とその径との関係は後述する。
次に、図1と図2(b)に示すように、ガイドワイヤ10の手元部10bについて説明する。手元部10bは、先端部10aより近位側に位置し、血管等内を案内する先端部10aに追従して挿入・抜去される。図1には図示しないが手元部10bの最近位側(図1紙面右側遠方)は医師等の手で把持され、押し込み力又は抜き取り力が付与される。
手元部10bは、先端部10a同様に軸線O-Oから径方向にコア芯12a、コア芯12aの周りに外装14b、外装14bの周りに表装16が設けられている。コア芯12aは、先端部10aのコア芯12aと一体に連続して形成されているNi-Ti合金線である。図1、図2(b)に示すようにコア芯12aは、略全域に亘って外装14の内径に充填されるNi-Ti線12aで形成されることなる。
また、手元部10bのコア芯12aの周囲の外装14bは、平板線のSUS(SUS304)の鋼線がコイル状に巻きつけられて形成されている。前述するように丸線の方が血管壁等への接触という点からすると有利あるが先行する先端部10aに比べてその影響は小さいと考えられる。手元部10bの外装14bではこのことよりもコア芯10aの剛性確保が優先される。
剛性は、コア芯12aの径を大きくするほど大きくなるものである。したがって、剛性を確保するには、その径を大きくする必要がある。ガイドワイヤ10自体の外径は、目的とする血管等径に応じて所望されるものであるため、コア芯14bの外径を大きくするには同じ外装14bにおいて内径を大きくする必要がある。このとき外装14bは隙間なく隣接配置できるため平板線の方が薄く剛性確保できる。したがって、外装14bの内径も大きくとることができるコア芯14b自体の外径を大きくでき、結果、手元部10bの剛性を確保することができる。
このことを図3で模式的に示している。(a)では先端部10aの外装14aである丸線、(b)では手元部10bの外装14bである平板線とにおける外径ODと内径IDとの差を示している。この(a)(b)からも理解されるように体内部位に応じて要求固定される外径OD(=R)に対して、丸線の場合の内径ID(=r1)、平板線の場合の内径ID(=r2)との関係は、R>r2>r1 の関係を有することがわかる。
なお、図3(c)では図3(b)の領域Aの略拡大図を示しており、コア芯12の手元部12bの外装14bが平板線であった場合、表面がガタツク可能性があり、内径確保(コア芯の剛性確保)の点では好ましいが上述したように体内先端で案内され押し込み力が作用する先端部では体内壁を傷つける点から好ましくないことがわかる(なお、これを被覆する表装16については後述)。
また、図1に示すようにガイドワイヤ10は、コア芯12は先端部12aと手元部12bとの連結部21で一体に連結される。先端部12aと手元部12bとの連結は、ろう付け又は溶接で行われる。これによりNi-Ti合金線12aとSUS線12bとを接着剤での結合だけでなくろう付け等で固着する箇所を設けているのでしっかりと一体連結することができる。
なお、図1では、先端部12aをSUS線12bとNi-Ti合金線12aとが接着結合され、手元部12bはNi-Ti合金線12aで構成されているが、他に先端部12aがSUS線12bのみ又はSUS線12bとNi-Ti合金線12aとの合金で構成されてもよい。また、Ni-Ti合金線12aは他の形状記憶合金であってもよい。
また、外装14の先端側14aと手元側14bとは連結部21の位置で互いにろう付け又は溶接により一体結合される。このとき上述するコア芯12のろう付け又は溶接の際にともにろう付け等される。なお、外装14は、コア芯12の先端部12aと手元部12bとの表面に接着されてもよい(連結部21以外のろう付け等は後述)。
また、コア芯12と外装14とは遠位先端部23と近位後端部(手元側後端部)22とでもろう付け又は溶接等で封止される。コア芯12と外装14とは、上記連結部21と遠位先端部23と近位後端部22との少なくとも3箇所で封止接合されることとなる。したがって、体内(血管内等)にてコア芯12が金属疲労等で破断した場合も、外装14が軸方向に伸縮するSUS製のコイルで接合されており、伸び縮みし易いためコア芯12とともには破断し難く、コア芯12が破断しても外装14を抜去すればその内部のコア芯12も伴に抜去され、体内に残留するおそれがない。この点で安全性が高い。
また、コア芯12と外装14とを両端以外の連結部21で接合しているため、とりわけ曲げ回数が多く疲労が大きいコア芯12の先端部12a近傍では曲げ疲労が、連結部21と遠位先端部23との間での曲げ疲労と、連結部21と近位先端部22との間とに別けられるため破断自体もし難い構造となっている。さらに、連結部21や遠位先端部23と近位後端部22におけるろう付け等の金属接合工程は、そもそもコア芯12や外装14の接合に必要な工程であるため、本ガイドワイヤ10では、通常のガイドワイヤ10製造工程の一部を体内での破断・残留防止に兼用することができる。
さらに、外装14の周囲には被覆がなされている。この被覆にはテフロン(登録商標)などの生体侵襲性の低い樹脂材料が使用されている。
次に、コア芯12の先端側に用いるSUS線12aと、概ね手元側に用いるNi-Ti線12bとの材料特性について説明する。図4には、SUS線12aとNi-Ti線12bとの強度面での熱処理特性を示しており、図5には、SUS線12aとNi-Ti線12bとのばね定数における熱処理特性を示している。なお、ここではSUS線としてSUS304で径φ=0.46mm、Ni-Ti線として径φ=0.60mmを使用している。また、加熱温度とは30min入熱することとしている。
図4のグラフ図に示すように、SUS304では、降伏強度=2100N/mm2であり、引張強さ=2366N/mm2である。また、Ni-Ttでは、入熱が400℃ありまでは、降伏強度=599N/mm2、引張強さ=1509N/mm2程度であり、ともに温度にほとんど依存されないが、入熱が400℃を超えたあたりから降伏強度=1000N/mm2以下、引張強さ=100N/mm2以下まで減少していることがわかる。
次に、図5のグラフ図に示すように、SUS304では、ばね定数0.4N/mm であるのに対して、Ni-Tiではそのばね定数が入熱温度が大きくなるにつれ小さくなっていき温度350~400℃で下げ止まり、400℃を超えるあたりから大きくなり入熱しないときよりも大きくなっていくことが理解される。
これらの図4、図5から理解されるようにNi-Tiは加熱処理に応じてその強度(引張強さ、降伏強度)、ばね定数を変化させることが容易である。したがって、Ni-Tiのワイヤをコア芯12の手元部12aに用いると体内部位や用途に合わせた所望の弾性・強度を容易に提供することができる。また、コア芯12の手元部12a全体に入熱する場合のみならず、一部にのみ入熱しその部分と他の部分との弾性・強度を変化させることも容易である。すなわち、部分的な弾性・強度調整も容易である。
たとえば、300~400℃あたりであれば、ばね定数が小さく柔軟性が高い反面、引張強さ・降伏強度は常温時と同程度であり強度を確保することができることが理解されよう。
以上、本発明のカテーテル用ガイドワイヤについての実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲および明細書等に記載の精神や教示を逸脱しない範囲で他の変形例、改良例が得られることが当業者は理解できるであろう。たとえば、カテーテル用以外のガイドワイヤにも使用できる
10  ガイドワイヤ
10a 先端部
10b 手元部(本体部)
12  コア芯(芯金)
12a 手元部
12b 先端部
14  外装(コイル)
14a 丸線コイル
14b 平板コイル
16  表装
17  めっき
21  連結部
 
 

 

Claims (7)

  1. 本体部と先端部を有する芯金と、該芯金の外周を被包するコイル部分と、を有する線状のカテーテル用ガイドワイヤであって、
    前記芯金の近位側の本体部は、形状記憶合金で形成され、該本体部に結合されて遠位側に延びる先端部は、ステンレス鋼又はステンレス鋼と形状記憶合金との結合又は合金で形成され、
    前記コイル部分は、
    ステンレス鋼を前記芯金の軸方向全体にわたってその外周にコイル状に巻きつけられている、ことを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤ。
  2. 前記芯金の先端部は、先端に向かって縮径する形状を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル用ガイドワイヤ。
  3. 前記コイル部分は、前記芯金の先端部の被包する部分は、円形形状で形成され、前記芯金の本体部の被包する部分は、平板断面で形成される、ことを特徴とする請求項2に記載のカテーテル用ガイドワイヤ。
  4. 前記形状記憶合金は、Ni-Ti含有合金である、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のカテーテル用ガイドワイヤ。
  5. 前記形状記憶合金とステンレス鋼とは、前記形状記憶合金にNi薄膜を被覆する表面処理後に接続する、ことを特徴とする請求項4に記載のカテーテル用ガイドワイヤ。
  6. 前記芯金は、200~400℃の入熱処理を施す、ことを特徴とする請求項4又は5に記載のカテーテル用ガイドワイヤ。
  7. 前記芯金は、前記先端部の遠位側端部と、前記本体部の近位側端部と、さらに少なくとも1箇所以上とで、前記コイル部分に接合されている、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のカテーテル用ガイドワイヤ。
     
     
PCT/JP2016/059401 2015-03-31 2016-03-24 カテーテル用ガイドワイヤ WO2016158671A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015-073061 2015-03-31
JP2015073061A JP2016189998A (ja) 2015-03-31 2015-03-31 カテーテル用ガイドワイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2016158671A1 true WO2016158671A1 (ja) 2016-10-06

Family

ID=57004299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2016/059401 WO2016158671A1 (ja) 2015-03-31 2016-03-24 カテーテル用ガイドワイヤ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016189998A (ja)
WO (1) WO2016158671A1 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9950137B2 (en) 2009-04-03 2018-04-24 Scientia Vascular, Llc Micro-fabricated guidewire devices formed with hybrid materials
US10232141B2 (en) 2008-12-08 2019-03-19 Scientia Vascular, Llc Micro-cutting systems for forming cuts in products
US10363389B2 (en) 2009-04-03 2019-07-30 Scientia Vascular, Llc Micro-fabricated guidewire devices having varying diameters
US10821268B2 (en) 2016-09-14 2020-11-03 Scientia Vascular, Llc Integrated coil vascular devices
US10953202B2 (en) 2016-07-18 2021-03-23 Scientia Vascular, Llc Guidewire devices having distally extending coils and shapeable tips
US11052228B2 (en) 2016-07-18 2021-07-06 Scientia Vascular, Llc Guidewire devices having shapeable tips and bypass cuts
US11305095B2 (en) 2018-02-22 2022-04-19 Scientia Vascular, Llc Microfabricated catheter having an intermediate preferred bending section
US11369351B2 (en) 2017-05-26 2022-06-28 Scientia Vascular, Inc. Micro-fabricated medical device having a non-helical cut arrangement
US11406791B2 (en) 2009-04-03 2022-08-09 Scientia Vascular, Inc. Micro-fabricated guidewire devices having varying diameters
US11452541B2 (en) 2016-12-22 2022-09-27 Scientia Vascular, Inc. Intravascular device having a selectively deflectable tip

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3815731B1 (en) * 2018-06-29 2023-03-15 Asahi Intecc Co., Ltd. Guide wire
EP3815734A4 (en) * 2018-06-29 2022-01-26 Asahi Intecc Co., Ltd. GUIDEWIRE
EP4023279A4 (en) * 2019-08-30 2023-06-07 Asahi Intecc Co., Ltd. GUIDEWIRE AND METHOD OF MAKING GUIDEWIRE

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4748986A (en) * 1985-11-26 1988-06-07 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Floppy guide wire with opaque tip
JP2002069555A (ja) * 2000-09-05 2002-03-08 Furukawa Techno Material Co Ltd NiTi系合金ワイヤおよびその製造方法
JP2002518109A (ja) * 1998-06-17 2002-06-25 アドヴァンスト カーディオヴァスキュラー システムズ インコーポレーテッド 放射線不透過性複合身体内器具
JP2006519072A (ja) * 2003-02-26 2006-08-24 ボストン サイエンティフィック リミテッド 長尺状体内医療器具
WO2009119386A1 (ja) * 2008-03-27 2009-10-01 テルモ株式会社 ガイドワイヤ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4748986A (en) * 1985-11-26 1988-06-07 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Floppy guide wire with opaque tip
JP2002518109A (ja) * 1998-06-17 2002-06-25 アドヴァンスト カーディオヴァスキュラー システムズ インコーポレーテッド 放射線不透過性複合身体内器具
JP2002069555A (ja) * 2000-09-05 2002-03-08 Furukawa Techno Material Co Ltd NiTi系合金ワイヤおよびその製造方法
JP2006519072A (ja) * 2003-02-26 2006-08-24 ボストン サイエンティフィック リミテッド 長尺状体内医療器具
WO2009119386A1 (ja) * 2008-03-27 2009-10-01 テルモ株式会社 ガイドワイヤ

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10232141B2 (en) 2008-12-08 2019-03-19 Scientia Vascular, Llc Micro-cutting systems for forming cuts in products
US10980968B2 (en) 2008-12-08 2021-04-20 Scientia Vascular, Llc Micro-cutting systems for forming cuts in products
US11406791B2 (en) 2009-04-03 2022-08-09 Scientia Vascular, Inc. Micro-fabricated guidewire devices having varying diameters
US10363389B2 (en) 2009-04-03 2019-07-30 Scientia Vascular, Llc Micro-fabricated guidewire devices having varying diameters
US9950137B2 (en) 2009-04-03 2018-04-24 Scientia Vascular, Llc Micro-fabricated guidewire devices formed with hybrid materials
US10953202B2 (en) 2016-07-18 2021-03-23 Scientia Vascular, Llc Guidewire devices having distally extending coils and shapeable tips
US10953203B2 (en) 2016-07-18 2021-03-23 Scientia Vascular, Llc Guidewire devices having shapeable polymer tips
US11052228B2 (en) 2016-07-18 2021-07-06 Scientia Vascular, Llc Guidewire devices having shapeable tips and bypass cuts
US11207502B2 (en) 2016-07-18 2021-12-28 Scientia Vascular, Llc Guidewire devices having shapeable tips and bypass cuts
US11951267B2 (en) 2016-07-18 2024-04-09 Scientia Vascular, Inc. Guidewire devices having shapeable tips and bypass cuts
US11890434B2 (en) 2016-07-18 2024-02-06 Scientia Vascular, Inc. Guidewire devices having distally extending coils and shapeable tips
US10821268B2 (en) 2016-09-14 2020-11-03 Scientia Vascular, Llc Integrated coil vascular devices
US11452541B2 (en) 2016-12-22 2022-09-27 Scientia Vascular, Inc. Intravascular device having a selectively deflectable tip
US11369351B2 (en) 2017-05-26 2022-06-28 Scientia Vascular, Inc. Micro-fabricated medical device having a non-helical cut arrangement
US11305095B2 (en) 2018-02-22 2022-04-19 Scientia Vascular, Llc Microfabricated catheter having an intermediate preferred bending section

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016189998A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016158671A1 (ja) カテーテル用ガイドワイヤ
JP5866371B2 (ja) 内部圧力センサを有するガイドワイヤ
JP6082807B2 (ja) ガイドワイヤ
EP2384218B1 (en) Medical guide wire and method of forming thereof
JP2004230142A (ja) ガイドワイヤ
JP2008194185A (ja) ガイドワイヤ
JP6482766B2 (ja) ガイドワイヤ
JP2018079246A (ja) ガイドワイヤ
JP2020508151A (ja) 医療用デバイスの送達のためのフレキシブルトルクケーブル
JP5473677B2 (ja) ガイドワイヤ
JP4783343B2 (ja) ガイドワイヤ
WO2020031409A1 (ja) ガイドワイヤ
US20170120018A1 (en) Guidewire
JP6701082B2 (ja) ガイドワイヤおよびガイドワイヤの製造方法
EP3744379B1 (en) Catheter
EP2810682B1 (en) Guide wire
JP2004065796A (ja) ガイドワイヤ
WO2017149843A1 (ja) ガイドワイヤ
JP5019868B2 (ja) ガイドワイヤ
JP7389123B2 (ja) ガイドワイヤ
JP3962652B2 (ja) ガイドワイヤ
JP5089517B2 (ja) ガイドワイヤ
JP4138467B2 (ja) ガイドワイヤ
JP2004065794A (ja) ガイドワイヤ
EP3434310A1 (en) Resilient tip and method

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 16772552

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 16772552

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1