WO2015119083A1 - Co2回収装置及びco2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法 - Google Patents

Co2回収装置及びco2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

 分岐されたリーン溶液1005B-1中に残存する固形分11をフィルター12により捕集するろ過膜装置13を備え、フィルター12で固形分11を捕集したろ過膜装置13に対して、系内を循環している低濃度のCO2吸収液を洗浄水(含吸収液)16Aとして用いてフィルター12を洗浄し、洗浄に用いた低濃度のCO2吸収液をリーン溶液供給ラインL13に戻す粗洗浄を行うと共に、系外からのCO2吸収液を含まない洗浄水21により、フィルター12を仕上げ洗浄し、固形分11に付着しているCO2吸収液を洗浄・除去し、CO2吸収液を含む仕上げ洗浄水21aをリーン溶液供給ラインL13に戻し、吸収塔1004内の水バランスを調整して系内の水分量を所定の値に保持し、系内を循環するCO2吸収液の濃度を所定濃度に維持する。

Description

CO2回収装置及びCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法
 本発明は、排ガス中のCO2等を除去するCO2吸収液中に残存する例えば煤塵、フライアッシュを含有する固形分をろ過する際に、吸収液の損失の低減を図るCO2回収装置及びCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法に関する。
 近年、地球の温暖化現象の原因の一つとして、CO2による温室効果が指摘され、地球環境を守る上で国際的にもその対策が急務となってきた。CO2の発生源としては化石燃料を燃焼させるあらゆる人間の活動分野に及び、その排出抑制への要求が一層強まる傾向にある。これに伴い大量の化石燃料を使用する火力発電所などの動力発生設備を対象に、ボイラの燃焼排ガスをアミン系CO2吸収液と接触させ、燃焼排ガス中のCO2を除去、回収する方法及び回収されたCO2を大気へ放出することなく貯蔵する方法が精力的に研究されている。
 また前記のようなCO2吸収液を用い、燃焼排ガスからCO2を除去・回収する方法としては、吸収塔において燃焼排ガスとCO2吸収液とを接触させる工程、CO2を吸収した吸収液を再生塔において加熱し、CO2を遊離させると共にCO2吸収液を再生する工程とからなり、再生したCO2吸収液を再び吸収塔に循環させて再使用するものが採用されている(特許文献1)。
 ところで、CO2回収装置では、吸収液再生用の蒸気消費量低減に向け、さらなる省エネ化を図っていく必要があると共に、吸収液中に排ガス中のばいじん等の固形分が蓄積する場合には、吸収液から固形分を分離除去する際に、排出固形分に付着する吸収液の損失量低減と吸収液からの効率的な固形分除去が課題である。
 このため、従来においては、CO2吸収液低濃度含有水によるフィルターの正洗浄を実施することで、固形分の除去を図るという提案がなされている(特許文献2)。
特開平5-245339号公報 特開2009-179546号公報
 しかしながら、特許文献2の提案では、洗浄液としてCO2吸収液を低濃度含むものであるので、フィルターで洗浄する際に、固形分に吸収液が付着して、外部に排出され、この結果吸収液が損失するという、課題がある。
 よって、フィルターで洗浄する際に、排出固形分に付着する吸収液損失量の低減と、吸収液中固形分除去の効率化を図る技術の出現が切望されている。
 本発明は、前記問題に鑑み、排ガス中のCO2等を除去するCO2吸収液中に残存する例えば煤塵、フライアッシュを含有する固形分をろ過する際に、吸収液の損失の低減を図るCO2回収装置及びCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法を提供することを課題とする。
 上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、CO2を含有する排ガスとCO2吸収液とを接触させてCO2を除去する吸収塔と、CO2を吸収したリッチ溶液を熱交換により再生する吸収液再生塔と、前記吸収塔から前記リッチ溶液を抜出すと共に、前記吸収液再生塔側に導入するリッチ溶液供給ラインと、前記吸収液再生塔で再生されたCO2が放散されたリーン溶液を前記吸収液再生塔から抜出すと共に、前記吸収塔に導入し、リーン溶液を前記吸収塔でCO2吸収液として再利用するリーン溶液供給ラインと、を備えると共に、前記リーン溶液供給ライン或いはリッチ溶液供給ライン又はその両方から分岐された溶液分岐ラインに介装され、分岐された前記溶液中に残存する固形分をフィルターにより捕集すると共に、前記フィルターを通過したろ過液を前記溶液供給ラインに戻すろ過膜装置と、を備えると共に、前記フィルターで前記固形分を捕集したろ過膜装置に対して、系内を循環している低濃度のCO2吸収液を洗浄水として用いて前記フィルターを洗浄し、洗浄に用いた低濃度のCO2吸収液を前記溶液供給ラインに戻す粗洗浄を行うと共に、系外からのCO2吸収液を含まない洗浄水により、前記フィルターを仕上げ洗浄し、捕集した固形分からCO2吸収液を洗浄・除去し、このCO2吸収液を含む仕上げ洗浄水を前記溶液供給ラインに戻し、次いで、吸収塔内の水バランスを調整して系内の水分量を所定の値に保持し、系内を循環するCO2吸収液の濃度を所定濃度に維持することを特徴とするCO2回収装置にある。
 第2の発明は、第1の発明において、前記吸収塔内の水バランスの調整を、水洗部の洗浄水の温度を制御することを特徴とするCO2回収装置にある。
 第3の発明は、第1の発明において、前記吸収塔内の水バランスの調整を、前記吸収塔に導入する前のCO2を含有する排ガスを冷却する冷却塔の冷却水の温度を制御することを特徴とするCO2回収装置にある。
 第4の発明は、第1乃至3のいずれか一つの発明において、前記吸収液再生塔が、該吸収液再生塔の頭頂部から放出された水蒸気を伴ったCO2ガスを含む放出ガス中の水蒸気を凝縮し、水を分離する分離ドラムを備えると共に、前記吸収塔が、CO2を含有する排ガスとCO2吸収液とを接触させて前記排ガス中のCO2を吸収するCO2回収部と、前記CO2回収部の上段側に配設され、CO2を除去したCO2除去排ガスを冷却すると共に、同伴するCO2吸収液を洗浄水により回収する少なくとも一つ以上の水洗部と、前記水洗部の下方側に配設され、前記各水洗部内の凝縮水を回収する凝縮水受部とを備え、前記吸収塔の前記凝縮水受部で回収された凝縮水、前記分離ドラムにて分離された水の何れか一方又は両方の低濃度のCO2吸収液を、粗洗浄の洗浄水として用いることを特徴とするCO2回収装置にある。
 第5の発明は、第1乃至4の何れか一つの発明において、前記フィルターで捕集した固形分を、系外から供給する気体又は洗浄液により逆洗して除去することを特徴とするCO2回収装置にある。
 第6の発明は、第1乃至5の何れか一つの発明において、前記フィルターを少なくとも2系統設け、交互にCO2吸収液中の固形分を捕集することを特徴とするCO2回収装置にある。
 第7の発明は、第1乃至6の何れか一つの発明において、前記CO2吸収液がアミン系吸収液であることを特徴とするCO2回収装置にある。
 第8の発明は、COを含有する排ガスとCO吸収液とを吸収塔のCO2回収部内で接触させてCO2を除去した後、該CO2を吸収したリッチ溶液を再生塔で再生し、その後再生したCO2を除去したリーン溶液に残存する固形分をろ過膜装置に設けられているフィルターによりろ過するろ過膜装置の洗浄方法であって、系内を循環している低濃度のCO2吸収液を前記ろ過膜装置に送給し、前記低濃度のCO2吸収液を用いて前記フィルターを粗洗浄し、前記フィルターを洗浄した前記低濃度のCO2吸収液を再度系内に戻すと共に、系外からCO2吸収液を含まない洗浄液を用いて前記フィルターを仕上げ洗浄し、前記フィルターを洗浄した前記低濃度のCO2吸収液を再度系内に戻し、その後、系外からの洗浄水が供給されて増加した水分量の調整を行い、循環する系内の水バランスを維持することを特徴とするCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法にある。
 第9の発明は、第8の発明において、前記吸収塔の凝縮水受部で回収された凝縮水、分離ドラムにて分離された水の何れか一方又は両方の低濃度のCO2吸収液を洗浄水として用いることを特徴とするCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法にある。
 第10の発明は、第8又は9の発明において、前記CO2吸収液がアミン系吸収液であることを特徴とするCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法にある。
 第11の発明は、第8乃至10のいずれか一つの発明において、前記吸収塔内の水バランスの調整を、前記水洗部の洗浄水の温度を制御することを特徴とするCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法にある。
 第12の発明は、第8乃至10のいずれか一つの発明において、前記吸収塔内の水バランスの調整を、前記吸収塔に導入する前のCO2を含有する排ガスを冷却する冷却塔冷却水の温度を制御することを特徴とするCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法にある。
 本発明によれば、CO2吸収液中に残存する固形分をフィルターによりろ過した際に前記フィルターに付着しているCO2吸収液及び固形分に付着しているCO2吸収液を、外部から供給するCO2吸収液を含まない洗浄水で洗浄するろ過膜装置を有し、前記フィルターを洗浄した洗浄水を再度系内に戻すと共に、増加した水分量の調整を行うことで、循環する系内の水バランスを保ち、洗浄の結果CO2吸収液が水により希釈されることなく、フィルターを洗浄することができる。また、CO2吸収液が付着した固形分を系外に排出するので、前記CO2吸収液の濃度の低下を防止すると共に、前記CO2吸収液の損失を大幅に削減することができる。
図1は、実施例1に係るCO2回収装置の概略図である。 図2-1は、本実施例に係るろ過膜装置の操作過程の概略図である。 図2-2は、本実施例に係るろ過膜装置の操作過程の概略図である。 図2-3は、本実施例に係るろ過膜装置の操作過程の概略図である。 図2-4は、本実施例に係るろ過膜装置の操作過程の概略図である。 図2-5は、本実施例に係るろ過膜装置の操作過程の概略図である。 図3は、CO2吸収液を用いた場合の従来技術と、その後仕上げ洗浄をした場合の本実施例とにおける、フィルターの洗浄における固形分に付着して、系外に排出するCO2吸収液の損失量の比較を示す図である。 図4は、フィルターへのコーティング層の形成、洗浄の工程を示すフローチャートである。 図5は、実施例2に係るCO2回収装置の概略図である。 図6は、実施例3に係るCO2回収装置の概略図である。
 以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
 図1は、実施例1に係るCO2回収装置の概略図である。図1に示すように、本実施例に係るCO2回収装置10Aは、CO2を含有する排ガス1001AとCO2吸収液1005とを接触させてCO2を除去する吸収塔1004と、このCO2を吸収したリッチ溶液1005Aを熱交換により再生する吸収液再生塔1006と、吸収塔1004からリッチ溶液1005Aを抜出すと共に、吸収液再生塔1006側に導入するリッチ溶液供給ラインL12と、吸収液再生塔1006で再生されたCO2が放散されたリーン溶液1005Bを、吸収液再生塔1006から抜出すと共に、吸収塔1004に導入し、リーン溶液1005Bを吸収塔1004でCO2吸収液として再利用するリーン溶液供給ラインL13と、リーン溶液供給ラインL13から分岐されたリーン溶液分岐ラインL21に介装され、分岐されたリーン溶液1005B-1中に残存する固形分11をフィルター12により捕集すると共に、フィルター12を通過したろ過液1005B-2をリーン溶液供給ラインL13に戻すろ過膜装置13と、を備えると共に、フィルター12で固形分11を捕集したろ過膜装置13に対して、系内を循環している低濃度のCO2吸収液を洗浄水(含吸収液)16Aとして用いてフィルター12を洗浄し、洗浄に用いた低濃度のCO2吸収液をリーン溶液供給ラインL13に戻す粗洗浄を行うと共に、系外からのCO2吸収液を含まない洗浄水21により、フィルター12を仕上げ洗浄し、捕集した固形分11に付着しているCO2吸収液を洗浄・除去し、このCO2吸収液を含む仕上げ洗浄水をリーン溶液供給ラインL13に戻し、次いで、吸収塔1004内の水バランスを調整して系内の水分量を所定の値に保持し、系内を循環するCO2吸収液の濃度を所定濃度に維持するものである。
 本実施例では、吸収液再生塔1006が、該吸収液再生塔の頭頂部から放出された水蒸気を伴ったCO2ガスを含む放出ガス1007中の水蒸気を凝縮水1028として凝縮し、凝縮水1028を分離する分離ドラム1026を備える。また、吸収塔1004が、CO2を含有する排ガスとCO2吸収液とを接触させてCO2を含有する排ガス1001A中のCO2を吸収するCO2回収部1010と、このCO2回収部1010の上段側に配設され、CO2を除去したCO2除去排ガス1001Bを冷却すると共に、同伴するCO2吸収液を洗浄水1013aにより回収する第1の水洗部1013-1と、この第1の水洗部1013-1の下方側に配設され、第1の水洗部1013-1内で発生した凝縮水1014を回収する凝縮水受部1015aとを備えている。第1の水洗部1013-1で用いる洗浄水1013aは、分離ドラム1026で分離した凝縮水1028の一部を凝縮水供給ラインL24により供給している。
 そして、本実施例では、フィルター12を洗浄する洗浄水16Aとして、凝縮水受部1015aで回収されたCO2吸収液1005を含む凝縮水1014の一部を用いており、洗浄水供給ラインL15を介してろ過膜装置13に送給するようにしている。
 このCO2回収装置10Aを用いたCO2回収方法では、吸収塔1004において、CO2含有排ガス1001Aは、吸収塔1004の下部側に設けられたCO2回収部1010で、液分散器であるノズル1011から供給されるCO2吸収液1005と向流接触し、CO2含有排ガス1001A中のCO2は、例えば、化学反応(R-NH2+H2O+CO2→R-NH3HCO3)によりCO2吸収液1005に吸収される。
 そして、CO2が除去された後のCO2除去排ガス1001Bは、第1の水洗部1013-1でノズル1011から供給されるCO2吸収液1005を含む洗浄水1013aと気液接触して、CO2除去排ガス1001Bに同伴するCO2吸収液1005が回収される。また、凝縮水受部1015aで回収されたCO2吸収液1005を含む凝縮水1014は、第一の液循環ラインL14を介して送給され、第1の水洗部1013-1の洗浄水として再利用される。
 このCO2が吸収されたCO2濃度が高いリッチ溶液1005Aは、リッチ溶液供給ラインL12を介してリッチソルベントポンプP1にて、吸収液再生塔1006側へ供給され、吸収液再生塔1006の塔頂部1006a近傍から塔内に導入され、塔内を流下する際に、リボイラ1020で飽和水蒸気1021により間接的に加熱された水蒸気による吸熱反応を生じて、大部分のCO2を放出し、再生される。なお、飽和水蒸気1021は凝縮水1020としてリボイラ1020より排出される。
 また、吸収液再生塔1006の塔頂部1006aからは、塔内においてリッチ溶液1005Aから放出された水蒸気を伴ったCO2ガス1007が導出される。そして、水蒸気を伴ったCO2ガス1007は、冷却部1025により水蒸気が凝縮され、分離ドラム1026にて水が凝縮水1028として分離され、CO2ガス1027のみが系外に放出されて回収される。分離ドラム1026にて分離された凝縮水1028は吸収液再生塔1006の上部及び吸収塔1004の上部等に供給され、閉鎖系統内の水バランスを調整している。
 この吸収液再生塔1006で再生されたCO2濃度が低いリーン溶液1005Bは、熱交換部1016にてリッチ溶液1005Aと熱交換されて冷却され、つづいてリーンソルベントポンプP2にて昇圧され、さらにリーンソルベントクーラにて冷却された後、再び吸収塔1004に供給され、CO2吸収液として循環再利用される。
 本実施例では、このようなCO2回収を行っている際、リーン溶液1005B中の固形分11の濃度の向上がある場合、ろ過膜装置13にリーン溶液1005B-1を導入し、フィルター12で、リーン溶液1005B-1中に残存する固形分11を捕集することにより、固形分11が除去されたリーン溶液1005B-2をリーン溶液供給ラインL13に供給することができる。
 これにより、吸収塔1004と吸収液再生塔1006とを循環するCO2吸収液中の固形分濃度の低減を図ることができる。
 次に、ろ過装置13における固形分11の除去操作及びフィルター12の洗浄操作について説明する。
 図2-1~2-5は、本実施例に係るろ過膜装置の操作過程の概略図である。
 通常のCO2回収操作においては、図2-1に示すように、吸収塔1004と吸収液再生塔1006とを循環する場合には、バルブV11、V12を閉鎖すると共に、バルブV13を解放して、閉鎖系内で、CO2吸収液1005(リーン溶液1005B)を循環再利用している。
 これに対し、固形分11を除去する操作においては、図2-2に示すように、ろ過膜装置13でリーン溶液1005B-1をろ過している時は、バルブV11、V12を開放する。これにより、リーン溶液供給ラインL13より一部抜出したリーン溶液1005B-1は、ろ過膜装置13側にリーン溶液1005B-1を送給するリーン溶液分岐ラインL21を介してろ過膜装置本体17内に送給され、フィルター12でリーン溶液1005B-1中に残存する固形分11を捕集する。そして、固形分11が除去されたリーン溶液1005B-2がリーン溶液分岐ラインL21を介してリーン溶液供給ラインL13に供給される。
 次に、固形分11の分離が終了した後においては、図2-3に示すように、洗浄水供給ラインL15のバルブV16を解放し、系内を循環している低濃度のCO2吸収液を洗浄水16Aとしてろ過装置本体17内に供給する。この洗浄水16Aの供給により、フィルター12に付着しているCO2吸収液を洗浄水16A中に回収し、フィルター12の粗洗浄を実施する。
 この粗洗浄が終了した後においては、図2-4に示すように、洗浄水供給ラインL15のバルブV16を閉鎖し、洗浄水供給ラインL23のバルブV17を解放し、CO2吸収液を含まない洗浄水21をろ過膜装置本体17内に供給する。この外部から供給されるCO2吸収液を含まない洗浄水21により、フィルター12及び固形分11に付着していたCO2吸収液を洗浄・除去する仕上げ洗浄を実施する。
 この仕上げ洗浄を実施することで、粗洗浄では除去できなかったフィルター12及び固形分11に付着していたCO2吸収液を洗浄・除去することができる。
 この仕上げ洗浄を行ったCO2吸収液を含む仕上げ洗浄水21aは、戻しラインL22を介してリーン溶液供給ラインL13に供給され、吸収塔1004内に導入される。
 この仕上げ洗浄水21aを吸収塔1004に導入する結果、外部からの水が導入されることとなるので、閉鎖系統内の水量が増大することとなる。よって、本実施例では、吸収塔1004内の水バランスを調整して系内の水分量を所定の値に保持し、系内を循環するCO2吸収液の濃度を所定濃度に維持する操作を実施する。
 次に、CO2吸収液の水バランスの調整操作について、図1を参照しつつ説明する。
 CO2吸収液の水バランスの第1の調整操作としては、第1の水洗部1013-1の洗浄水1013aの温度を制御することにより行う。具体的には、第1の水洗部1013-1の洗浄水1013aの温度を熱交換部1013bで調整する。具体的には、洗浄水1013aを熱交換する際、熱交換部1013bで熱交換温度を高く維持して、第1の水洗部1013-1を通過する際、洗浄水1013a中の水分を気化させて、CO2吸収液除去排ガス1001C中への水の同伴量の増大を図る。これにより、系外へ放出する水分量の増大を図る。
 なお、水バランスの確認としては、吸収塔1004の底部の水溜り部1004b内の貯留水の水量をレベル計31により計測している。そしてこのレベル計31の計測の結果、熱交換部1013bでの温度調整する指令(※1)が適正となるように制御部32で指令を出し、水バランスが適正となるようにしている。ここで、本実施例のように、制御部32を用いずに、作業員が水バランスを適正に操作するようにしてもよい。
 よって、従来では、CO2吸収液の濃度が低い洗浄水1013aを洗浄水16Aとして用いて、フィルター12の洗浄を行っていたが、低濃度ではあっても、その濃度以下にはCO2吸収液を除去できなかったので、CO2吸収液が付着したまま外部に排出固形分として廃棄されており、CO2吸収液の損失があった。
 これに対し、本発明では、CO2吸収液の濃度が低い洗浄水1013aを洗浄水16Aとし粗洗浄を実施した後、さらにCO2吸収液を全く含まない洗浄水21を用いて、フィルター12を仕上げ洗浄するので、従来ではそのまま外部に排出固形分として廃棄されていた固形分11に付着するCO2吸収液を回収することができる。この結果、CO2吸収液の損失量低減と、リーン溶液1005Bからの効率的な固形分除去が図れる。
 図3は、CO2吸収液を用いた場合の従来技術と、その後仕上げ洗浄をした場合の本実施例とにおける、フィルターの洗浄における固形分に付着して、系外に排出するCO2吸収液の損失量の比較を示す図である。
 図3の右側に示す従来技術の低濃度のCO2吸収液を用いた場合の損失を100とした場合、フィルター12に対して粗洗浄と仕上げ洗浄との両方を実施することで、系外に排出する損失量が1/3に低減している。
 また、CO2吸収液の水バランスの第2の調整操作としては、吸収塔1004に導入する以前のCO2含有排ガス1001Aを冷却する冷却塔1030の冷却水1031の温度を熱交換部1032で制御することにより行う。具体的には、冷却塔1030の冷却水1031の温度を熱交換する熱交換部1032での熱交換温度を低くして、冷却塔1030で水分を凝縮させ、CO2含有排ガス1001A中への水の同伴量を低下し、吸収塔1004に導入する水分量を下げるようにする。
 なお、水バランスの確認としては、吸収塔1004の底部の水溜り部1004b内の貯留水をレベル計31により計測し、制御部32で適正となるように熱交換部1032で温度調整する指令(※2)を出すようにしている。なお、制御部32を用いずに、作業員が水バランスを適正に操作するようにしてもよい。
 この水バランスの調整の結果、例えばCO2吸収液1005中のCO2吸収液の濃度が例えば30%を目標とする場合、外部から洗浄水21として水を供給することで、吸収塔1004内のCO2吸収液1005が例えば29%に希釈されることを防止し、常に目標管理値の30%を維持することができる。
 また、フィルター12としては、カートリッジフィルター、プレコートフィルター、金属スリットフィルター、金網フィルター、焼結金属フィルターを用いるのが好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば中空糸膜、MF膜(精密濾過膜)などのCO2吸収液1005中の固形分11をろ過できるものであればいずれを用いるようにしてもよい。
 また、ろ過方式としては、自然ろ過、加圧ろ過、減圧ろ過、遠心ろ過のいずれを適用するようにしてもよい。
 また、フィルター12としてプレコートフィルターを用いる時のフィルターの取替え方法について説明する。
 図4は、フィルターへのコーティング層の形成、洗浄の工程を示すフローチャートである。
 図4に示すように、フィルター12としてプレコートフィルターを用いる場合、フィルター12は、ろ過材を溶解させた低濃度のCO2吸収液として洗浄水16Aを用いてフィルター12にコーティング層を形成するものである。
 即ち、フィルター12としてプレコートフィルターを用いる場合には、図4に示すように、フィルター12表面にコーティング層を形成するコーティング層形成工程S11と、CO2吸収液1005中の固形分11をろ過して除去する固形分ろ過工程S12と、洗浄水16Aを用いてフィルター12表面に付着したCO2吸収液1005を回収し、フィルター12を洗浄する粗洗浄工程S13と、外部から供給するCO2を含まない洗浄水21を用いてフィルター12を仕上げ洗浄する仕上げ洗浄工程S14とを含むものである。
 まず、コーティング層形成工程S11では、フィルター12のコーティング層を構成するろ過材を洗浄水16Aに溶解させ、このろ過材を溶解させた洗浄水16Aをフィルター12に付着させることで、コーティング層を形成する。
 そして、固形分ろ過工程S12では、リーン溶液分岐ラインL21を介してろ過膜装置13に、分岐したCO2吸収液1005B-1を送給し、フィルター12でリーン溶液1005B-1をろ過し、リーン溶液1005B-1中に残存する固形分11を捕集する。そして、固形分11が除去されたリーン溶液1005B-2はリーン溶液供給ラインL13に供給される(図2-2参照)。
 そして、フィルター粗洗浄工程S13では、洗浄水16Aをろ過膜装置13に送給し、フィルター12に付着しているCO2吸収液1005を洗浄水16A中に回収し、フィルター12を粗洗浄する(図2-3参照)。
 そして、仕上げ洗浄工程S14では、外部からCO2吸収液を含まない洗浄水21をろ過膜装置13に送給し、フィルター12に付着しているCO2吸収液1005を洗浄水21中に回収し、フィルター12を洗浄すると共に、フィルター12で捕集した固形分11に付着しているCO2吸収液を回収する(図2-4参照)。これによって、排出固形分に付着する吸収液の損失量の低減と、CO2吸収液からの効率的な固形分除去を図ることができる。
 この一連のフィルター12の洗浄が終了した後、固形分11及び固形分11が付着しているコーティング層の廃棄を行う(S15)。
 この固形分廃棄工程S15では、先ず洗浄水21を抜いて空気を正洗浄と同方向から供給して乾燥させる。その後、圧縮した空気18をろ過膜装置本体17内に逆方向から供給し、ろ過材を吹き飛ばし、コーティング層を廃棄物19として除去する(図2-5参照)。
 除去されたろ過材は、廃棄物19として外部に廃棄されるが、ろ過材及びこのろ過材で捕集した固形分に付着するCO2吸収液を除去しているので、フィルター洗浄操作においてほとんどCO2吸収液の廃棄ロスが無くなる。
 そして、上述したのと同様に、再度、ろ過材を溶解させた洗浄水16Aを用いてフィルター12に新しくコーティング層を形成する。
 また、排ガス量が例えば1,000,000Nm3/Hで一般的な煤塵量は例えば5.0mg/Nm3とすると、冷却塔1030や図示しない脱硫装置等で除去されなかった煤塵等は、吸収塔1004で除去する必要がある。この際、吸収塔1004で除去される煤塵量は、1,000,000(Nm3/H)×5.0(mg/Nm3)=5.0Kg/Hと多大となる。また、一般にフィルターの一本当たりの煤塵の捕集量は100g~200g程度であるので、約50本/Hのフィルターの取替えが必要となる。
 これに対し、フィルター12の洗浄及びコーティング層を形成する際に、系内を循環している水を用いることで、吸収塔1004で除去される煤塵量が多大となっても、連続的に比較的多くのリーン溶液中の固形分を短時間で処理することができる。
 また、フィルター12の洗浄においては、系内の低濃度のCO2吸収液を含む洗浄水16Aを利用し、粗洗浄を実施した後、系外からCO2吸収液を含まない洗浄水21で仕上げ洗浄を実施するので、排出固形分に付着するCO2吸収液の損失量の低減と、CO2吸収液からの効率的な固形分除去を図ることができる。
 そして、外部から導入した洗浄水量に応じた系統内の水バランスの調整を行うことで、常に適正なCO2吸収液の濃度を維持することで、適正なCO2回収操作を実施することとなる。
 このように、本実施例に係るCO2回収装置10Aによれば、アミン等のCO2吸収液1005中に残存する固形分11をろ過したフィルター12を洗浄する工程において、CO2吸収液1005の濃度の低下を防止すると共に、CO2吸収液1005の損失を大幅に削減することができる。
 これにより、石炭焚きボイラにも適用可能となると共に、CO2回収装置が大型化し、吸収塔1004で除去される煤塵量が例えば5.0Kg/Hと多大となっても、連続的に比較的多くのリーン溶液中の固形分を短時間で処理することができる。
 本実施例では、フィルター12を備えたろ過膜装置13を1台設けて、固形分の除去を行っているが、リーン溶液分岐ラインL21にろ過膜装置を少なくとも2系統並列に設け、交互にCO2吸収液中の固形分を捕集すると共に、系外から供給するCO2吸収液を含まない洗浄液21により洗浄を行い、その後水バランスを調整するようにしてもよい。
 これにより、1系統のろ過膜装置13でフィルター12の洗浄をしている際においても、別の1系統でリーン溶液中の固形分をフィルター12で除去できるので、連続して固形分の分離とフィルター12の再生とを交互に行うことができる。
 この結果、排出固形分に付着するCO2吸収液の損失量低減とCO2吸収液からの効率的な固形分除去の継続的な運転を図ることができる。
 本実施例では、ろ過膜装置13に供給する溶液としてリーン溶液1005Bを用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、リッチ溶液1005Aを用いるようにしても良い。また、リッチ溶液1005A及びリーン溶液1005Bの両方を混合した溶液を用いてフィルター12を洗浄するようにしてもよい。
 本発明による実施例2に係るCO2回収装置について、図5を参照して説明する。
 図5は、本発明の実施例2に係るCO2回収装置の概略図である。図中、前記図1に示す本発明の実施例1に係るCO2回収装置10Aと同一構成には同一符号を付して重複した説明は省略する。
 実施例1では、低濃度のCO2吸収液を含む洗浄水として、吸収塔1004での洗浄液1013aを用いているが、本実施例では、分離ドラム1026で分離した凝縮水1028を洗浄水16Bとして用いる。
 即ち、本実施例に係るCO2回収装置10Bは、図5に示すように、分離ドラム1026にて分離された凝縮水1028をリーン溶液分岐ラインL21に送給する、凝縮水供給ラインL24から分岐する洗浄水供給ラインL15を有するものである。
 この凝縮水供給ラインL24から分岐する洗浄水供給ラインL15を設けることで、リーン溶液分岐ラインL21に低濃度のCO2吸収液を含む凝縮水1028を送給することができるため、この凝縮水1028を洗浄水16Bとして用いることができる。
 本発明による実施例3に係るCO2回収装置について、図6を参照して説明する。
 図6は、本発明の実施例3に係るCO2回収装置の概略図である。図中、前記図1に示す本発明の実施例1に係るCO2回収装置10Aと同一構成には同一符号を付して重複した説明は省略する。
 図6に示すように、本実施例に係るCO2回収装置10Cは、実施例1における第1の水洗部1013-1と、CO2回収部1010との間に、第2の水洗部1013-2を設けている。
 第1の水洗部1013-1は、実施例1と同様に分離ドラム1026で分離した低濃度のCO2吸収液を含む凝縮水1028を用いて、排出するCO2吸収液除去排ガス1001Cの洗浄を行っている。
 第2の水洗部1013-2は、この第1の水洗部1013-1からの凝縮水1014の一部を、供給ラインL18を介して循環ラインL19に供給し、洗浄水1013cとしてポンプP7により循環させ、CO2回収部1010でCO2を回収したCO2除去排ガス1001B中に残存するCO2吸収液を洗浄除去している。
 ここで、本実施例では、洗浄水1013cを熱交換する際、循環ラインL19に介装した熱交換部1013dで熱交換温度を高く維持して、第2の水洗部1013-2を通過する際、洗浄水1003c中の水分を気化させて、CO2吸収液除去排ガス1001C中への水の同伴量の増大を図る。これにより、系外へ放出する水分量の増大を図る。
 本実施例では、この循環ラインL19からろ過膜装置13へ、洗浄水供給ラインL15を介して洗浄水16Aとして供給している。
 実施例1のように、吸収塔上部側の第1の水洗部1013-1での洗浄水1013aをろ過膜装置13のフィルター12の洗浄水として用いないのは、上段側の第1の水洗部1013-1の仕上げ洗浄の洗浄性能を低下させないようにするためである。
 10A~10C CO2回収装置
 11 固形分
 12 フィルター
 13 ろ過膜装置
 16A、16B 洗浄水(含吸収液)
 21 CO2吸収液を含まない洗浄水(吸収液無)
 17 ろ過膜装置本体
 1001A CO2含有排ガス
 1001B CO2除去排ガス
 1001C CO2吸収液除去排ガス
 1004 吸収塔
 1005 CO2吸収液
 1005A リッチ溶液
 1005B リーン溶液
 1006 吸収液再生塔
 1010 CO2回収部
 1030 冷却塔
 1031 冷却水 

Claims (12)

  1.  CO2を含有する排ガスとCO2吸収液とを接触させてCO2を除去する吸収塔と、
     CO2を吸収したリッチ溶液を熱交換により再生する吸収液再生塔と、
     前記吸収塔から前記リッチ溶液を抜出すと共に、前記吸収液再生塔側に導入するリッチ溶液供給ラインと、
     前記吸収液再生塔で再生されたCO2が放散されたリーン溶液を前記吸収液再生塔から抜出すと共に、前記吸収塔に導入し、リーン溶液を前記吸収塔でCO2吸収液として再利用するリーン溶液供給ラインと、を備えると共に、
     前記リーン溶液供給ライン或いはリッチ溶液供給ライン又はその両方から分岐された溶液分岐ラインに介装され、分岐された前記溶液中に残存する固形分をフィルターにより捕集すると共に、前記フィルターを通過したろ過液を前記溶液供給ラインに戻すろ過膜装置と、を備えると共に、
     前記フィルターで前記固形分を捕集したろ過膜装置に対して、系内を循環している低濃度のCO2吸収液を洗浄水として用いて前記フィルターを洗浄し、洗浄に用いた低濃度のCO2吸収液を前記溶液供給ラインに戻す粗洗浄を行うと共に、系外からのCO2吸収液を含まない洗浄水により、前記フィルターを仕上げ洗浄し、捕集した固形分からCO2吸収液を洗浄・除去し、このCO2吸収液を含む仕上げ洗浄水を前記溶液供給ラインに戻し、次いで、吸収塔内の水バランスを調整して系内の水分量を所定の値に保持し、系内を循環するCO2吸収液の濃度を所定濃度に維持することを特徴とするCO2回収装置。
  2.  請求項1において、
     前記吸収塔内の水バランスの調整を、水洗部の洗浄水の温度を制御することを特徴とするCO2回収装置。
  3.  請求項1において、
     前記吸収塔内の水バランスの調整を、前記吸収塔に導入する前のCO2を含有する排ガスを冷却する冷却塔の冷却水の温度を制御することを特徴とするCO2回収装置。
  4.  請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
     前記吸収液再生塔が、該吸収液再生塔の頭頂部から放出された水蒸気を伴ったCO2ガスを含む放出ガス中の水蒸気を凝縮し、水を分離する分離ドラムを備えると共に、
     前記吸収塔が、CO2を含有する排ガスとCO2吸収液とを接触させて前記排ガス中のCO2を吸収するCO2回収部と、
     前記CO2回収部の上段側に配設され、CO2を除去したCO2除去排ガスを冷却すると共に、同伴するCO2吸収液を洗浄水により回収する少なくとも一つ以上の水洗部と、
     前記水洗部の下方側に配設され、前記各水洗部内の凝縮水を回収する凝縮水受部とを備え、
     前記吸収塔の前記凝縮水受部で回収された凝縮水、前記分離ドラムにて分離された水の何れか一方又は両方の低濃度のCO2吸収液を、粗洗浄の洗浄水として用いることを特徴とするCO2回収装置。
  5.  請求項1乃至4の何れか一つにおいて、
     前記フィルターで捕集した固形分を、系外から供給する気体又は洗浄液により逆洗して除去することを特徴とするCO2回収装置。
  6.  請求項1乃至5の何れか一つにおいて、
     前記フィルターを少なくとも2系統設け、交互にCO2吸収液中の固形分を捕集することを特徴とするCO2回収装置。
  7.  請求項1乃至6の何れか一つにおいて、
     前記CO2吸収液がアミン系吸収液であることを特徴とするCO2回収装置。
  8.  COを含有する排ガスとCO吸収液とを吸収塔のCO2回収部内で接触させてCO2を除去した後、該CO2を吸収したリッチ溶液を再生塔で再生し、その後再生したCO2を除去したリーン溶液中に残存する固形分をろ過膜装置に設けられているフィルターによりろ過するろ過膜装置の洗浄方法であって、
     系内を循環している低濃度のCO2吸収液を前記ろ過膜装置に送給し、前記低濃度のCO2吸収液を用いて前記フィルターを粗洗浄し、前記フィルターを洗浄した前記低濃度のCO2吸収液を再度系内に戻すと共に、系外からCO2吸収液を含まない洗浄液を用いて前記フィルターを仕上げ洗浄し、前記フィルターを洗浄した前記低濃度のCO2吸収液を再度系内に戻し、
     その後、系外からの洗浄水が供給されて増加した水分量の調整を行い、循環する系内の水バランスを維持することを特徴とするCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法。
  9.  請求項8において、
     前記吸収塔の凝縮水受部で回収された凝縮水、分離ドラムにて分離された水の何れか一方又は両方の低濃度のCO2吸収液を洗浄水として用いることを特徴とするCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法。
  10.  請求項8又は9において、
     前記CO2吸収液がアミン系吸収液であることを特徴とするCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法。
  11.  請求項8乃至10のいずれか一つにおいて、
     前記吸収塔内の水バランスの調整を、前記水洗部の洗浄水の温度を制御することを特徴とするCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法。
  12.  請求項8乃至10のいずれか一つにおいて、
     前記吸収塔内の水バランスの調整を、前記吸収塔に導入する前の前記CO2を含有する排ガスを冷却する冷却塔冷却水の温度を制御することを特徴とするCO2回収装置のろ過膜装置の洗浄方法。
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