WO2015056695A1 - 制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

 制御システムの少なくとも一部を構成する制御装置は、マスター制御部と、マスター制御部と少なくとも通信ラインを介して接続される少なくとも1つのスレーブ制御部とを含む。スレーブ制御部は、マスター制御部との間で同期された計時手段と、割込信号を受付ける入力部と、入力部を介して割込信号を受付けると、計時手段からタイミングを示す情報を取得するとともに、割込信号の入力をマスター制御部へ通知する手段と、マスター制御部から通信ラインを介して要求を受信すると、取得したタイミングを示す情報を通信ラインを介してマスター制御部へ送信する手段とを含む。

Description

制御装置および制御方法
 本発明は、機械や設備などの動作を制御するために用いられる制御システムの少なくとも一部を構成する制御装置およびそれにおける制御方法に関する。
 多くの生産現場で使用される機械や設備は、典型的には、プログラマブルコントローラ(Programmable Logic Controller;以下「PLC」とも称す)などからなる制御システムによって制御される。このような制御システムは、外部のスイッチやセンサなどからの信号入力および外部のリレーやアクチュエータへの信号出力を担当するIO(Input Output)ユニットを含む。
 このような制御システムにおいては、要求される制御仕様を満足するために、各種の割込機能が用意されている。このような割込機能の一例としては、IO割込、電断割込、定時割込などが知られている。IO割込とは、外部から信号が入力されることを契機として割込処理を実行する機能を意味し、電断割込とは、PLCなどに供給される電源が遮断されることを契機として割込処理を実行する機能を意味し、定時割込とは、予め定められた周期毎に割込処理が実行される機能を意味する。
 このような割込機能に関する先行技術として、特開2012-010216号公報(特許文献1)は、ネットワーク接続されたホスト装置と周辺装置とを有する割込みシステムなどを開示する。また、特開2011-086120号公報(特許文献2)は、シリアルバス構成による制御装置において、同期処理を行うための割込信号を同じタイミングで必要とする装置へ通知し、同期割込信号の揺らぎを低減した制御装置を開示する。
特開2012-010216号公報 特開2011-086120号公報
 例えば、IOユニットに入力される割込信号を用いてIO割込を実現しようとすると、IOユニットに入力された割込信号をバスやネットワークなどを介して、演算主体へ伝搬する必要がある。このとき、割込信号の伝送に要する時間などがユーザプログラムの実行に影響を与える場合がある。
 上述の特許文献1では、割込信号の伝送方法を教示するのみであり、割込信号の入力タイミングなどについては考慮されていない。特許文献2では、同期処理を行うための割込み信号を同じタイミングで必要とする装置へ通知するという構成を採用するが、この構成では、割込信号を複数の装置へ通知する必要があり、信号の伝送量が増大するという課題がある。そのため、割込発生によって実行される各種プログラムの実行タイミングなどをより自在に制御できる制御装置が要求されている。
 本発明のある局面に係る、制御システムの少なくとも一部を構成する制御装置は、マスター制御部と、マスター制御部と少なくとも通信ラインを介して接続される少なくとも1つのスレーブ制御部とを含む。スレーブ制御部は、マスター制御部との間で同期された計時手段と、割込信号を受付ける入力部と、入力部を介して割込信号を受付けると、計時手段からタイミングを示す情報を取得するとともに、割込信号の入力をマスター制御部へ通知する手段と、マスター制御部から通信ラインを介して要求を受信すると、取得したタイミングを示す情報を通信ラインを介してマスター制御部へ送信する手段とを含む。
 好ましくは、マスター制御部と制御部とは、さらに割込ラインを介して接続されており、スレーブ制御部は、割込信号の入力を割込ラインを介して、マスター制御部へ通知する。
 あるいは好ましくは、スレーブ制御部は、割込信号の入力を示す情報を通信ラインを介して、マスター制御部へ通知する。
 さらに好ましくは、マスター制御部は、通信ラインを介してスレーブ制御部へ周期的に問い合わせを行うように構成されており、スレーブ制御部は、マスター制御部からの問い合わせを受信した際に、割込信号を受付けていれば、割込信号の入力を示す情報をマスター制御部へ通知する。
 好ましくは、通信ラインは、マスター制御部からスレーブ制御部へデータを伝送するためのダウンリンクと、スレーブ制御部からマスター制御部へデータを伝送するためのアップリンクとを含む。マスター制御部は、アップリンクを介したスレーブ制御部からのデータ送信が完了すると、アップリンクを非アクティブ化するための指令を、ダウンリンクを介してスレーブ制御部へ送信する手段と、割込ラインを介したスレーブ制御部からの割込信号の入力の通知を受信すると、アップリンクをアクティブ化するための指令を、ダウンリンクを介してスレーブ制御部へ送信する手段とを含む。
 好ましくは、制御装置は、スレーブ制御部を複数含んでおり、制御装置は、割込信号の入力をマスター制御部へ通知可能なスレーブ制御部を制限するための手段を含む。
 好ましくは、マスター制御部から通信ラインを介して送信される要求を受信するスレーブ制御部を、割込信号の入力の通知が可能なスレーブ制御部に制限するように構成される。
 好ましくは、スレーブ制御部の各々は、割込ラインに介挿され、前段のスレーブ制御部からの割込信号の入力を通知する信号と、自身の割込信号の入力を通知する信号との論理和を新たな割込信号の入力を通知する信号として出力する論理和回路と、論理和回路から出力される新たな割込信号の入力を通知する信号を後段のスレーブ制御部へ出力するか否かを切換える回路とを含む。
 本発明の別の局面によれば、マスター制御部と、マスター制御部と少なくとも通信ラインを介して接続される少なくとも1つのスレーブ制御部とを含む制御システムにおける制御方法が提供される。制御方法は、スレーブ制御部が、入力部を介して割込信号を受付けると、マスター制御部との間で同期された計時手段からタイミングを示す情報を取得するとともに、割込信号の入力をマスター制御部へ通知するステップと、マスター制御部から通信ラインを介して要求を受信すると、取得したタイミングを示す情報を通信ラインを介してマスター制御部へ送信するステップとを含む。
 本発明のある局面に係る制御装置によれば、割込処理において各種プログラムの実行タイミングなどをより自在に制御できる。
本発明の実施の形態に係るPLCシステムの全体構成を示す模式図である。 本実施の形態に係るメイン処理装置における接続構成を示す模式図である。 本実施の形態に係るメイン処理装置を構成するCPUユニットのハードウェア構成を示す模式図である。 本実施の形態に係るリモートIO装置を構成するマスターユニットのハードウェア構成を示す模式図である。 本実施の形態に係るPLCシステムを構成するIOユニットのハードウェア構成を示す模式図である。 本実施の形態に係るPLCシステムにおける割込処理を説明するための図である。 本実施の形態に係るPLCシステムにおける低消費電力化の実現方法を説明するための図である。 本実施の形態に係るPLCシステムにおける低消費電力化に係る手順の一例を示すタイムチャートである。 本実施の形態に係るPLCシステムにおける割込信号が入力されたときの処理手順(第1の実装例)を示すタイムチャートである。 本実施の形態に係るPLCシステムにおける割込信号が入力されたときの処理手順(第2の実装例)を示すタイムチャートである。 本実施の形態に係るPLCシステムにおける割込信号が入力されたときの処理手順(第3の実装例)を示すタイムチャートである。 本実施の形態に係るPLCシステムにおけるIRQバス上での誤った通知の送信を防止するための回路構成例を示す模式図である。 本実施の別に形態に係るメイン処理装置の概略構成図である。
 本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
 本実施の形態においては、制御システムの一例として、PLCを中心とするシステムについて例示する。但し、このような制御システムとしては、PLCだけではなく、各種の産業用コンピュータを中心として構成を採用することもできる。さらに、技術の進展によって、新たな処理装置(演算装置)が開発された場合には、そのような新たな処理装置を採用することもできる。
 <A.PLCシステムの全体構成>
 まず、本実施の形態に係るPLCシステムの全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るPLCシステム1の全体構成を示す模式図である。
 図1を参照して、PLCシステム1は、メイン処理装置2と、1つ以上のリモートIO装置3とを含む。メイン処理装置2およびリモートIO装置3は、PLCシステム1の少なくとも一部を構成する制御装置である。メイン処理装置2は、フィールドバス4を介して、1つ以上のリモートIO装置3と接続されている。リモートIO装置3の各々は、フィールドバス4と接続するための通信モジュール12を有している。
 メイン処理装置2は、制御プログラム(ユーザプログラムやシステムプログラムなどを含む)を実行し、外部のスイッチやセンサからの入力信号に応答して、外部のリレーやアクチュエータへの出力信号を算出する。より具体的には、メイン処理装置2は、CPUユニット10と、IOユニット20と、電源ユニット30とを含む。CPUユニット10およびIOユニット20は、内部バス5を介して互いにデータ通信可能に接続されている。電源ユニット30は、CPUユニット10およびIOユニット20へ適切な電圧の電力を供給する。
 CPUユニット10は、制御プログラムを実行するためのプロセッサおよびメインメモリを含む演算主体である。CPUユニット10は、フィールドバス4を介して、リモートIO装置3との間でデータを遣り取りするための通信モジュール42を含む。フィールドバス4は、予め定められた制御周期で通信可能な(リアルタイム通信可能な)通信方式が好ましい。
 リモートIO装置3は、外部のスイッチやセンサからの入力信号を受信し、フィールドバス4を介して、その受信した入力信号をメイン処理装置2へ送信するとともに、メイン処理装置2からフィールドバス4を介して受信した信号を、外部のリレーやアクチュエータへ出力する。より具体的には、リモートIO装置3は、マスターユニット40と、1つ以上のIOユニット20とを含む。マスターユニット40およびIOユニット20は、内部バス5を介して互いにデータ通信可能に接続されている。
 マスターユニット40は、主として、IOユニット20の動作(IOデータの更新タイミングなど)を制御するとともに、メイン処理装置2との間のデータ通信を制御する。
 IOユニット20は、CPUユニット10またはマスターユニット40と内部バス5を介してデータ通信する機能に加えて、一般的な入出力処理の機能を有する。すなわち、IOユニット20は、外部のスイッチやセンサからの信号入力および/または外部のリレーやアクチュエータへの信号出力を担当する。
 典型的には、IOユニット20は、オン/オフといった2値化されたデータを入力/出力する。例えば、IOユニット20は、検出センサから、何らかの対象物を検出している状態(オン)および何らの対象物も検出していない状態(オフ)のいずれであるかという情報を収集する。また、IOユニット20は、リレーやアクチュエータといった出力先に対して、アクティブ化する(活性化する)ための指令(オン)および非アクティブ化する(非活性化する)ための指令(オフ)のいずれかを与える。IOユニット20の各々が入出力処理を行う構成を採用してもよいし、入力処理に特化した構成(入力ユニット)または出力処理に特化した構成(出力ユニット)を採用してもよい。
 <B.PLCシステムにおける割込処理>
 メイン処理装置2において、CPUユニット10は、マスター制御部に相当し、IOユニット20は、スレーブ制御部に相当する。リモートIO装置3において、マスターユニット40は、マスター制御部に相当し、IOユニット20は、スレーブ制御部に相当する。つまり、マスター制御部であるCPUユニット10およびマスターユニット40の各々は、通信ラインである内部バス5を介して少なくとも1つのIOユニット20に接続される。
 PLCシステム1においては、IO割込のための割込信号がスレーブ制御部へ入力され、IRQバス6を介してスレーブ制御部からマスター制御部への割込信号の入力が通知される。すなわち、メイン処理装置2およびリモートIO装置3の各々は、割込入力を伝送するための割込ラインであるIRQバス6を含む。すなわち、メイン処理装置2とリモートIO装置3とは、さらに割込ラインを介して接続されている。
 PLCシステム1においては、CPUユニット10またはマスターユニット40とIOユニット20との間でデータを遣り取りするための内部バス5に加えて、割込信号を伝送するためのIRQバス6が設けられており、これらの2種類のバスを組み合わせて、割込処理が実行される。
 PLCシステム1においては、割込信号が入力されたタイミングを取得および利用できるようになっている。すなわち、IOユニット20は、割込信号を受付けると、計時手段からタイミングを示す情報を取得するとともに、IOユニット20は、割込ラインであるIRQバス6を介して、割込信号の入力をマスター制御部(CPUユニット10またはマスターユニット40)へ通知する。続いて、IOユニット20は、マスター制御部(CPUユニット10またはマスターユニット40)から内部バス5を介して要求を受信すると、取得したタイミングを示す情報を内部バス5を介してマスター制御部へ送信する。マスター制御部(CPUユニット10またはマスターユニット40)は、IOユニット20からの割込信号が入力されたタイミングを利用して、各種の割込処理を実行する。
 <C.PLCシステムのハードウェア構成>
 次に、PLCシステム1を構成する各部のハードウェア構成について説明する。
 《c1:接続構成》
 図2は、本実施の形態に係るメイン処理装置2における接続構成を示す模式図である。なお、リモートIO装置3における接続構成についてもメイン処理装置2と同様である。以下の説明において、CPUユニット10について説明している部分は、マスターユニット40に置き換えることができる。
 図2を参照して、メイン処理装置2では、CPUユニット10および1つ以上のIOユニット20-1,20-2,20-3(以下「IOユニット20」と総称する場合もある。)が通信ラインである内部バス5(ダウンリンク51およびアップリンク52)を介して互いにデータ通信可能に接続されている。また、CPUユニット10および1つ以上のIOユニット20は、IRQバス6を介しても接続されている。
 IRQバス6は、いずれかのIOユニット20に入力された割込信号をCPUユニット10へ伝送するための割込ラインである。IRQバス6においては、所定のプロトコルに従って割込信号の入力を通知するようにしてもよいが、本実施の形態においては、ON/OFFを示す信号変化のみを伝搬するような構成にしている。つまり、IRQバス6としては、ワイヤード(wired)な配線構成を採用している。
 IOユニット20の各々は、割込信号の入力を検出すると、それを通知するための信号をIRQバス6を介して次段へ送出する。また、IOユニット20の各々は、後段に配置された他のIOユニット20からIRQバス6を介して割込信号の入力通知を受けると、その割込信号を次段へ再送出(フォワード)する。このとき、IOユニット20は、自局においても割込信号が入力されていれば、その信号を重畳した上で、次段へ出力する。IOユニット20の各々は、割込信号の入力の通知を順次転送するための割込通知回路250を含む。この割込通知回路250の詳細については、後述する。
 一方、内部バス5としては、マスター制御部(CPUユニット10)とIOユニット20との間でデータを遣り取りできれば、どのような構成を採用してもよい。本実施の形態においては、一例として、データの伝送方向の別に独立したリンクを設けた、デジチェーン接続を採用している。より具体的には、内部バス5は、マスター/スレーブ構成になっており、マスター制御部からスレーブ制御部へデータを送信するダウンリンク(Down Link:以下「DL」とも記す。)51と、スレーブ制御部からマスター制御部へデータを送信するアップリンク(Up Link:以下「UL」とも記す。)52とが対になった通信チャネルで構成されている。なお、通信チャネルは、1回線(一対)であってもよいし、さらに多くの回線が用意されていてもよい。
 一例として、ダウンリンク51およびアップリンク52では、シリアル通信が採用されており、対象のデータは、時系列に一列に並べられた形で伝送する。すなわち、ダウンリンク51では、マスター制御部(CPUユニット10)からスレーブ制御部(IOユニット20)へ向けて、一方向にデータが送信される。一方、アップリンク52では、いずれかのスレーブ制御部(IOユニット20)からマスター制御部(CPUユニット10)へ向けて、アップリンク52を介して一方向にデータが送信される。
 IOユニット20の各々は、ダウンリンク51またはアップリンク52を伝送する信号列を受信すると、その信号列を復号した上で、必要な処理を実行する。そして、IOユニット20の各々は、信号列を再生成した上で、次段へ再送出(フォワード)する。このようなデータの順次転送を実現するために、各IOユニット20は、ダウンリンク51に関して、受信部(以下「RX」とも記す。)210aおよび送信部(以下「TX」とも記す。)210bを含むとともに、アップリンク52に関して、受信部220aおよび送信部220bを含む。
 《c2:CPUユニット10のハードウェア構成》
 次に、CPUユニット10のハードウェア構成について説明する。
 図2を参照して、CPUユニット10は、主制御部100と、フィールドバス制御部110と、受信部112と、送信部114と、内部バス制御部130とを含む。CPUユニット10は、内部バス5(ダウンリンク51およびアップリンク52)ならびにIRQバス6と接続されるだけではなく、受信部112および送信部114を介して、フィールドバス4とも接続される。
 フィールドバス制御部110は、フィールドバス4を介したデータ通信を管理し、内部バス制御部130は、内部バス5およびIRQバス6を介したデータ通信を管理する。主制御部100は、フィールドバス制御部110および内部バス制御部130との間でデータを遣り取りしながら、制御プログラム(ユーザプログラムやシステムプログラムなどを含む)を実行する。
 次に、図3を参照してCPUユニット10のハードウェア構成の詳細について説明する。図3は、本実施の形態に係るメイン処理装置2を構成するCPUユニット10のハードウェア構成を示す模式図である。
 CPUユニット10のフィールドバス制御部110は、受信部112および送信部114と協働して、フィールドバス4を介して予め定められた制御周期毎に他の装置との間でデータを送受信する。より具体的には、フィールドバス制御部110は、フィールドバス通信コントローラ120と、メモリコントローラ122と、FIFO(First In First Out)メモリ124と、受信バッファ126と、送信バッファ128とを含む。
 フィールドバス通信コントローラ120は、フィールドバス4を介して送信されるコマンドなどを解釈して、フィールドバス4を介した通信を実現するために必要な処理を実行する。フィールドバス通信コントローラ120は、FIFOメモリ124に順次格納される上位通信フレームからのデータコピー、および上位通信フレームに対するデータ書込みの処理を行う。
 メモリコントローラ122は、DMA(Direct Memory Access)などの機能を実現する制御回路であり、FIFOメモリ124、受信バッファ126および送信バッファ128などへのデータの書込み/読出しを制御する。
 FIFOメモリ124は、フィールドバス4を介して受信された上位通信フレームを一時的に格納するとともに、その格納された順序に従って上位通信フレームを順次出力する。受信バッファ126は、FIFOメモリ124に順次格納される上位通信フレームに含まれるデータのうち、自装置に接続されているIOユニット20の出力部から出力すべき状態値を示すデータ(以下「OUTデータ」とも称す。)を抽出して一時的に格納する。また、送信バッファ128は、IOユニット20の入力部で検出された状態値を示すプロセスデータであって、FIFOメモリ124に順次格納される上位通信フレームの所定領域に書込むべきデータ(以下「INデータ」とも称す。)を一時的に格納する。
 主制御部100は、プロセッサ102と、不揮発性メモリ104と、主メモリ108とを含む。プロセッサ102は、制御対象に応じた制御プログラムを実行する。プロセッサ102は、不揮発性メモリ104などから制御プログラム106を読み出すとともに、主メモリ108に展開して実行する。制御プログラム106の実行によって、IOユニット20の入力部によって検出された状態値に基づいて、IOユニット20の出力部から出力すべき状態値が順次算出される。
 主制御部100は、フィールドバス制御部110および内部バス制御部130に対して指示を与えるとともに、フィールドバス制御部110と内部バス制御部130との間のデータ転送などを制御する。
 内部バス制御部130は、フィールドバス4における制御周期よりも短い制御周期で、内部バス5(ダウンリンク51およびアップリンク52)を介してIOユニット20との間でデータを送受信する。内部バス制御部130は、内部バス通信コントローラ132と、割込回路134と、カウンタ136と、送信回路142と、受信回路144と、記憶部160とを含む。
 内部バス通信コントローラ132は、内部バス5を介したデータ通信を主体的に(マスターとして)管理する。例えば、内部バス通信コントローラ132は、主制御部100からの指示に従って、IOユニット20に対してINデータを要求するコマンド(トリガー)を含むデータフレーム(以下「TRG_frame(IN)」とも称す。)、または、IOユニット20に対して反映すべきOUTデータを含むデータフレーム(以下「OUT_frame」とも称す。)を内部バス5上に送出する。TRG_frame(IN)に応答して、各IOユニット20は、自ユニットの入力部をリフレッシュした後、そのリフレッシュ後の状態値(INデータ)を含むデータフレーム(以下「IN_frame」とも称す。)を内部バス5を介して返送する。TRG_frame(IN)またはOUT_frameは、特定のIOユニット20に対して送信されてもよいし、内部バス5に接続されているすべてのIOユニット20に対して送信(マルチキャスト/ブロードキャスト)されてもよい。
 割込回路134は、IRQバス6を介して割込信号の入力を受信すると、その割込信号の入力を内部バス通信コントローラ132へ通知する。
 カウンタ136は、各種タイミングを測定するための計時手段の一例であり、所定周期でカウントアップを継続する。カウンタ136のカウント値を用いて、タイミングを取得することができる。このカウンタ136のカウント値は、IOユニット20に含まれるカウンタのカウント値と同期されており、いずれかのIOユニット20から通知されたカウント値を用いることで、タイミングに基づく制御を実現できる。
 送信回路142は、内部バス通信コントローラ132からの指示に従って、内部バス5のダウンリンク用のデータフレームを生成して送信する。受信回路144は、内部バス5のアップリンク上を流れるデータフレームを受信して、内部バス通信コントローラ132へ出力する。
 記憶部160は、内部バス5を伝送するデータを格納するバッファメモリに相当する。より具体的には、記憶部160は、共有メモリ162と、受信メモリ164と、送信メモリ166とを含む。共有メモリ162は、フィールドバス制御部110と内部バス制御部130との間で遣り取りされるデータを一時的に格納する。受信メモリ164は、内部バス5を介してIOユニット20から受信したINデータを一時的に格納する。送信メモリ166は、フィールドバス制御部110で受信された上位通信フレームに含まれるOUTデータを一時的に格納する。
 《c3:マスターユニット40のハードウェア構成》
 次に、マスターユニット40のハードウェア構成について説明する。図4は、本実施の形態に係るリモートIO装置3を構成するマスターユニット40のハードウェア構成を示す模式図である。
 図4を参照して、マスターユニット40は、CPUユニット10に比較して、主制御部100に代えて主制御部150が設けられている点が異なっている。主制御部150は、制御プログラムなどは実行しないが、フィールドバス4を介したデータ通信、および、内部バス5を介したリモートIO装置3との間のデータ通信を制御する。主制御部150は、プロセッサ152およびメモリ158を有する。
 マスターユニット40のデータ通信に係る基本的な構成は、上述のCPUユニット10(図3)と同様であるので、対応する部分(同一の参照符号を付している)についての説明は繰り返さない。
 《c4:IOユニット20のハードウェア構成》
 次に、IOユニット20のハードウェア構成について説明する。図5は、本実施の形態に係るPLCシステム1を構成するIOユニット20のハードウェア構成を示す模式図である。
 図5を参照して、IOユニット20の各々は、逆シリアル変換器(de-serializer:以下「DES部」とも称す。)212,222と、シリアル変換器(SER:serializer:以下「SER部」とも称す。)216,226と、リピート部214,224とを含む。
 DES部212、リピート部214およびSER部216は、図2に示すダウンリンク51についての受信部210aおよび送信部210bに対応する。これらの部分は、ダウンリンク51を流れるデータ(データフレーム)の送受信に係る処理を実行する。同様に、DES部222、リピート部224およびSER部226は、図2に示すアップリンク52についての受信部220aおよび送信部220bに対応する。
 IOユニット20の各々は、さらに、バス236を介して互いに接続された、受信処理部230と、送信処理部240と、プロセッサ200と、共有メモリ202と、IOモジュール206と、不揮発性メモリ208と、割込通知回路250と、カウンタ270とを含む。
 受信処理部230は、ダウンリンク51およびアップリンク52を介して送信されるデータフレームの受信に係る処理を実行する。より具体的には、受信処理部230は、復号部232と、CRCチェック部234とを含む。復号部232は、受信されたデータフレームを所定のアルゴリズムに従って復号しデータを生成する。CRCチェック部234は、復号されたデータに対して誤りチェック(例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号)を行う。そして、誤りチェックで正常と判定されたデータは、プロセッサ200などへ出力される。
 送信処理部240は、ダウンリンク51およびアップリンク52を介したデータフレームの送信に係る処理を実行する。すなわち、送信処理部240は、リピート部214および224に接続され、プロセッサ200などからの指示に従って、次段のIOユニット20へ再送出(フォワード)するデータフレームの構成およびタイミングなどを制御する。より具体的には、送信処理部240は、CRC生成部242と、符号化部244とを含む。CRC生成部242は、プロセッサ200などからのデータに対して誤り制御符号(CRC)を算出して、当該データに付加する。符号化部244は、CRC生成部242からのデータを符号化し、対応するリピート部へ出力する。
 プロセッサ200は、IOユニット20を主体的に制御する演算主体である。プロセッサ200は、予め格納されたプログラムなどを実行することによって、受信処理部230を介して受信されたデータフレームを共有メモリ202に格納し、あるいは共有メモリ202から所定のデータを読み出してデータフレームを生成するために送信処理部240へ出力する。
 共有メモリ202は、受信処理部230を介して受信されたデータフレームを一時的に格納するための受信バッファ203と、送信処理部240へ介して送信するためのデータフレームを一時的に格納するための送信バッファ204とを含む。また、共有メモリ202は、各種データを格納するための領域を含む。
 IOモジュール206は、外部のスイッチやセンサからの入力信号を受信し、その値を共有メモリ202に書込むとともに、共有メモリ202の対応する領域に書込まれた値に従って、その信号を外部のリレーやアクチュエータへ出力する。すなわち、IOモジュール206は、外部入力される信号の状態値(INデータ)を収集する入力部、および、指定された状態値(OUTデータ)の信号を出力する出力部の少なくとも一方を含む。
 不揮発性メモリ208は、各種データを不揮発的に格納する。より具体的には、不揮発性メモリ208は、各IOユニット20の設定値を記述する設定情報(configuration)などを保持する。
 割込通知回路250は、IOモジュール206に対して割込信号が入力されると、それを通知するための信号をIRQバス6を介して次段へ送出する。また、割込通知回路250は、後段に配置された他のIOユニット20(割込通知回路250)からIRQバス6を介して割込信号の入力通知を受けると、その割込信号を次段へ再送出(フォワード)する。
 カウンタ270は、各種タイミングを測定するための計時手段の一例であり、マスター制御部であるCPUユニット10またはマスターユニット40のカウンタ136と同期されている。より具体的には、IOユニット20の各々では、カウンタ270のカウントアップ(インクリメント)が実行されるとともに、マスター制御部が内部バス5を介して自身のカウンタ136のカウント値をIOユニット20へ所定周期毎に通知する。IOユニット20は、マスター制御部から通知されたカウント値に基づいて、カウンタ270の値を適宜更新する。
 計時手段としては、カウンタ270に限られず、各種の方法を採用できる。例えば、マスター制御部が内部バス5を介して時刻データを所定周期でブロードキャスト(放送)しており、このブロードキャストされている時刻データに基づいて、何らかの割込要因が発生したタイミングを取得するようにしてもよい。
 《c5:その他》
 上述の説明では、CPUユニット10の主制御部100、マスターユニット40の主制御部150、およびリモートIO装置3の各々について、プロセッサを用いて実現した構成例を示したが、これに限られない。例えば、プロセッサに代えて、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェア回路を用いて実現してもよい。逆に、一部または全部のコンポーネントをソフトウェアとして実装してもよい。
 例えば、図2に示す受信部210a,220aおよび送信部210b,220bに相当する部分のみをASICなどの物理的な回路を用いて実装し、その他の部分については、プロセッサがプログラムを実行することで実現してもよい。
 さらに、複数のコンポーネントを単一の回路にまとめて実装してもよい。本明細書において説明する機能および処理が実現できれば、どのような構成で実装されてもよい。
 <D.割込処理の概要>
 次に、図6を参照して、本実施の形態に係るPLCシステム1における割込処理の概要について説明する。図6は、本実施の形態に係るPLCシステム1における割込処理を説明するための図である。
 マスター制御部であるCPUユニット10とスレーブ制御部であるIOユニット20とは、通信ラインである内部バス5および割込ラインであるIRQバス6を介して互いに接続されている。IOユニット20の各々は、CPUユニット10との間で同期された計時手段(カウンタ270)と、割込信号を受付ける入力部(IOモジュール206)とを含んでいる。IOユニット20は、入力部を介して割込信号を受付けると、計時手段からタイミングを示す情報を取得するとともに、割込ラインを介して、割込信号の入力をマスター制御部へ通知する。また、IOユニット20は、マスター制御部から通信ラインを介して要求を受信すると、取得したタイミングを示す情報を通信ラインを介してマスター制御部へ送信する。
 図6を参照して、処理手順としては、割込信号がIOユニット20へ入力されると(ステップS1)、IOユニット20は、タイムスタンプを取得する(ステップS2)。つまり、何らかの割込要因が発生し、入力値がOFFからON(または、ONからOFF)へ変化すると、その変化したタイミングにおけるカウンタ270が保持しているカウント値がタイムスタンプとして取得される。なお、割込信号(割込要因)は、外部入力される信号に限られず、いずれかのユニット内で内部的に発生するような信号であってもよい。
 取得されたタイムスタンプは、IOユニット20に一次的に格納される。このとき、割込信号が入力したIOユニット20では、割込要因が発生していることを示す値に状態値が変更される。典型的には、対応する内部フラグの値が更新される。説明の便宜上、以下の説明では、割込信号が入力されたタイミングを示す情報の一例として、「タイムスタンプ」という用語を用いるが、これに限られることなく、割込信号が入力したタイミングを特定できる情報であれば、どのような情報を用いてもよい。
 タイムスタンプの取得後、あるいは、タイムスタンプの取得と並行して、IOユニット20は、割込ラインであるIRQバス6を介して、割込信号の入力をCPUユニット10へ通知する(ステップS3)。
 CPUユニット10は、いずれかのIOユニット20から割込信号の入力の通知(割込要因)を受けると、割込信号が入力したIOユニット20の特定、および割込信号が要因の特定などを実行する(ステップS4)。そして、CPUユニット10は、割込信号が入力したタイミングの取得するために、内部バス5(ダウンリンク51)を介して、IOユニット20に対してタイムスタンプを要求する(ステップS5)。この要求に応答して、割込信号が入力したIOユニット20は、格納しているタイムスタンプを読出し、内部バス5(アップリンク52)を介して、CPUユニット10へ送信する(ステップS6)。
 IOユニット20からタイムスタンプを受信したCPUユニット10は、その受信したタイムスタンプを利用して、割込処理を実行する(ステップS7)。
 なお、ステップS4に示す、割込信号が入力したIOユニット20の特定、および割込信号が要因の特定などの処理を実行するために、CPUユニット10とIOユニット20との間でデータの遣り取りが行われる場合もある。この遣り取りのバリエーションについては、後に、いくつかの例を挙げて説明する。
 <E.PLCシステムにおける低消費電力化>
 次に、本実施の形態に係るPLCシステム1における低消費電力化について説明する。IOユニット20とCPUユニット10またはマスターユニット40との間の伝送帯域は、十分に大きくする必要があり、内部バス5のクロック周波数を高くせざるを得ない。クロック周波数が高くなることに伴って、伝送に係るコンポーネントでの消費電力が増大する。PLCシステム1においては、データの伝送方向の別に独立したリンクを含む内部バス5を採用しており、独立したリンクの構成を利用して、低消費電力化を行うための機能を実装してもよい。この低消費電力化の機能については、本発明の本質に直接関係するものではなく、採用は任意である。
 低消費電力化の具体的な方法としては、アップリンク/ダウンリンクからなる内部バス5の一方のリンクを非通信時には休止(非アクティブ化)する。通信時および非通信時にかかわらず、他方のリンクについては基本的にアクティブにしておき、必要に応じて、当該他方のリンクを使用して休止中の一方のリンクをアクティブにする。マスター制御部からスレーブ制御部への指令の伝達の容易性から、一例として、アップリンクをアクティブ化/非アクティブ化の対象にする。
 図7は、本実施の形態に係るPLCシステム1における低消費電力化の実現方法を説明するための図である。図7(a)には、ダウンリンク51およびアップリンク52のいずれもがアクティブである状態を示し、図7(b)には、ダウンリンク51がアクティブに維持される一方で、アップリンク52が休止している状態を示す。可能な限り図7(b)に示すような状態を維持することで、消費電力を低減する。
 一例として、マスター制御部(CPUユニット10またはマスターユニット40)は、アップリンク52を介したスレーブ制御部(IOユニット20)からのデータ送信が完了すると、アップリンク52を非アクティブ化するための指令を、ダウンリンク51を介してスレーブ側へ送信するとともに、スレーブ制御部からデータを取得すべき場合に、アップリンク52をアクティブ化するための指令を、ダウンリンク51を介してスレーブ側へ送信する。一方、スレーブ制御部(IOユニット20)は、ダウンリンク51をアクティブに維持するとともに、アップリンク52を介して送信されるマスター制御部からの指令に従って、アップリンク52をアクティブ化/非アクティブ化する。つまり、ダウンリンク51については、アクティブ状態に維持することで、アップリンク52のアクティブ化/休止の制御を容易化する。
 図5に示すIOユニット20において、状況に応じて、DES部222、リピート部224およびSER部226の動作が停止される。特に、内部バス5のクロック周波数が相対的に高い(例えば、数100MオーダーからGHzオーダー以上)ときには、これらのコンポーネントでの消費電力が相対的に大きくなるので、停止することで電力消費を抑制できる。後述するように、マスター制御部からダウンリンク51を介して送信される指令に応答して、プロセッサ200がこれらのコンポーネントに対して、動作および停止を指示する(active/standby指令)。すなわち、スレーブ制御部として機能するIOユニット20は、アップリンク52を伝送する信号を変換する変換回路(DES部222、リピート部224およびSER部226)を含む。そして、アップリンク52の非アクティブ化は、これらの変換回路への電源遮断を含む。
 また、マスター制御部(CPUユニット10またはマスターユニット40)は、アップリンク52上を流れる信号を受信するための受信回路(内部バス制御部130内の受信回路)を含み、アップリンク52が非アクティブ化されている期間、当該受信回路の電源についても遮断できる。これによって、IOユニット20だけでなく、CPUユニット10においても消費電力を低減できる。
 このように非アクティブ化された期間は、通信に係る電力を消費しないので、低消費電力化を実現できる。
 その後、マスター制御部(CPUユニット10またはマスターユニット40)は、割込ライン(IRQバス6)を介したスレーブ制御部(IOユニット20)からの割込信号の入力の通知を受信すると、アップリンク52をアクティブ化するための指令を、ダウンリンク51を介してスレーブ制御部へ送信する。
 図8は、本実施の形態に係るPLCシステム1における低消費電力化に係る手順の一例を示すタイムチャートである。図8(a)には、アップリンク52が非アクティブ状態において、マスター制御部からスレーブ制御部に対して、スレーブ制御部(図5に示すIOモジュール206)によって収集されたデータ(以下「INデータ」とも称す。)をマスター制御部へ送信することを要求する処理例を示す。図8(b)には、アップリンク52が非アクティブ状態において、マスター制御部からスレーブ制御部に対して、スレーブ制御部(図5に示すIOモジュール206)から出力すべきデータ(以下「OUTデータ」とも称す。)を送信する処理例を示す。
 以下の説明においては、スレーブ制御部に対するINデータの要求動作を「INデータリフレッシュ」とも称し、スレーブ制御部に対するOUTデータの送信動作を「OUTデータリフレッシュ」とも称す。
 図8(a)を参照して、INデータリフレッシュにおいて、マスター制御部は、まずダウンリンク51を介して、休止状態の受信部220aおよび送信部220bをアクティブ化するための指令を含むデータフレーム(以下「WakeUP_frame」とも称す。)302を送信する。WakeUP_frame302を受信したスレーブ制御部は、非アクティブ状態のアップリンク52をアクティブ状態に変更する。
 マスター制御部は、WakeUP_frame302に続いて、ダウンリンク51を介して、INデータリフレッシュを実行させるためのコマンド(トリガー)を含むデータフレーム(以下「TRG_frame(IN)」とも称す。)304を送信する。TRG_frame(IN)304に応答して、スレーブ制御部は、自局のIOモジュールで取得されているINデータを含むIN_frame314を生成し、アップリンク52を介してマスター制御部へ送信する。
 マスター制御部は、スレーブ制御部からのIN_frame314の受信が完了すると、ダウンリンク51を介して、アクティブ状態の受信部220aおよび送信部220bを非アクティブ化するための指令を含むデータフレーム(以下「PowerDown_frame」とも称す。)308を送信する。PowerDown_frame308を受信したスレーブ制御部は、アクティブ状態のアップリンク52を非アクティブ状態に変更する。
 このように、アップリンク52は、INデータリフレッシュを実行する期間内だけアクティブ化され、それ以外の期間は非アクティブ状態に維持される。このような手順によって、低消費電力化を実現できる。
 図8(b)を参照して、OUTデータリフレッシュにおいて、マスター制御部は、まずダウンリンク51を介して、WakeUP_frame302を送信する。WakeUP_frame302を受信したスレーブ制御部は、非アクティブ状態のアップリンク52をアクティブ状態に変更する。続いて、マスター制御部は、OUTデータを含むOUT_frame306を生成し、ダウンリンク51を介してスレーブ制御部へ送信する。
 マスター制御部からのOUT_frame306の受信が完了すると、スレーブ制御部は、アップリンク52を介して、OUT_frame306の受信成功を示すデータフレーム(以下「ACK_frame」とも称す。)316を送信する。マスター制御部は、スレーブ制御部からのACK_frame316を受信すると、OUTリフレッシュが成功したと判断し、ダウンリンク51を介してPowerDown_frame308を送信する。PowerDown_frame308を受信したスレーブ制御部は、アクティブ状態のアップリンク52を非アクティブ状態に変更する。
 このように、アップリンク52は、OUTデータリフレッシュを実行する期間内だけアクティブ化され、それ以外の期間は非アクティブ状態に維持される。このような手順によって、低消費電力化を実現できる。
 なお、図8には、マスター制御部と1つのスレーブ制御部との間のデータの遣り取りについて説明したが、後段のスレーブ制御部に対しても、フレームが順次転送されて、同様の処理が実行されてもよい。すなわち、マスター制御部に接続されているすべてのスレーブ制御部に対して、一斉にデータを転送する方式(マルチキャストまたはブロードキャスト)を採用することで、すべてのスレーブ制御部に対して、同様の処理を実行させることができる。
 あるいは、メッセージ転送などの方法を用いて、特定のスレーブ制御部に対して必要な処理を実行させるようにしてもよい。
 <F.割込信号入力時の処理手順(第1の実装例)>
 次に、本実施の形態に係るPLCシステム1における割込信号が入力されたときの処理手順について説明する。
 図9は、本実施の形態に係るPLCシステム1における割込信号が入力されたときの処理手順(第1の実装例)を示すタイムチャートである。図9を参照して、処理手順としては、割込起動、タイムスタンプ収集、アプリケーション実行、データ出力、割込要因クリアの5つのフェーズからなる。
 第1番目の割込起動のフェーズとして、いずれかのIOユニット20がIOモジュール206を介して割込信号を受付けると(ステップS100)、当該IOユニット20は、その割込信号が入力したときのタイムスタンプを取得する(ステップS102)。すなわち、IOユニット20は、計時手段からタイミングを示す情報を取得する。そして、IOユニット20は、IRQバス6(割込ライン)を介して、割込信号の入力をCPUユニット10(マスター制御部)へ通知する(ステップS104)。
 CPUユニット10の内部バス制御部130は、IRQバス6を介した割込信号の入力の通知に応答して、割込信号が入力したIOユニット20を特定するためのフレームを生成する(ステップS106)。そして、CPUユニット10の内部バス制御部130は、ダウンリンク51を介して、当該生成したフレームをIOユニット20へ送信する(ステップS108)。生成されるフレームは、アクティブ状態に変更するためのWakeUP_frame、および、割込信号の入力状態を要求するコマンド(トリガー)を含むデータフレーム(以下「TRG_frame(IRQ)」とも称す。)である。この割込信号の入力を認識した時点では、CPUユニット10の内部バス制御部130は、いずれのIOユニット20からの割込信号であるかを判断できていない。そのため、内部バス制御部130は、生成したフレームをブロードキャストする。あるいは、割込信号の通知を行う可能性のあるIOユニット20に対してマルチキャストしてもよい。
 TRG_frame(IRQ)を受信した、先に割込信号を通知しているIOユニット20は、自局への割込信号の入力状態を読出し(ステップS110)、IRQ_frameとしてCPUユニット10へ送信する(ステップS112)。
 なお、TRG_frame(IRQ)は、割込信号の入力を受付けるIOユニット20に対してのみ送信される(マルチキャストされる)ことが好ましい。すなわち、マスター制御部から通信ラインを介して送信される要求(TRG_frame(IRQ))を受信するスレーブ制御部を、割込信号の入力の通知が可能なスレーブ制御部に制限するように構成されることが好ましい。
 例えば、図9に示す例では、TRG_frame(IRQ)は、#1~#4のIOユニット20に対してのみ転送される。このようなTRG_frame(IRQ)の転送範囲を制限する方法として、生成されるTRG_frame(IRQ)に属性(識別番号)を付与しておくとともに、各IOユニット20に対して、受信すべきフレームの属性を予め指定しておく方法を採用できる。
 CPUユニット10の内部バス制御部130は、それぞれのIOユニット20からのIRQ_frameに基づいて、割込要因を更新する。そして、CPUユニット10の内部バス制御部130は、CPUユニット10の主制御部100に対して、割込要因の発生を通知する(ステップS114)。CPUユニット10の主制御部100は、割込要因の発生の通知に応答して、割込タスクを起動する(ステップS116)。
 割込要因は、それぞれのIOユニット20における割込信号の入力状態を示すものであり、典型的には、IOユニット20別に設けられたフラグの値として保持される。CPUユニット10の主制御部100において実行される割込タスクは、内部バス制御部130から割込要因を読出し、割込信号が入力している(割込要因が発生している)IOユニット20を特定するとともに、その割込要因を読出す(ステップS118)。
 第2番目のタイムスタンプ収集のフェーズとして、CPUユニット10の主制御部100は、内部バス制御部130に対して、割込信号が入力したIOユニット20から当該割込信号が入力したタイミングを示すタイムスタンプを収集するためのINデータリフレッシュを指示する(ステップS120)。この指示に応答して、CPUユニット10の内部バス制御部130は、TRG_frame(IN)を生成し、ダウンリンク51を介して送信する(ステップS122)。この時点では、割込信号が入力したIOユニット20が特定されているので、CPUユニット10の主制御部100は、特定されたIOユニット20に向けてTRG_frame(IN)を送信する。TRG_frame(IN)を受信したIOユニット20は、自局での入力値を読出し(ステップS124)、nワード分のINデータを含むIN_frame(nWord)としてCPUユニット10へ送信する(ステップS126)。IN_frame(nWord)は、IOモジュール206に入力されている入力値(現在値)、割込信号の入力状態などを示す状態値、タイムスタンプの値などを含む。CPUユニット10の内部バス制御部130は、IOユニット20からのIN_frame(nWord)をCPUユニット10の主制御部100へ渡す(ステップS128)。
 第3番目のアプリケーション実行のフェーズとして、CPUユニット10の主制御部100は、割込要因(割込信号が入力したIOユニット20およびその割込信号の種別など)に応じた割込アプリケーションを実行し(ステップS130)、その実行結果を送信するための準備を行う(ステップS132)。
 第4番目のデータ出力のフェーズとして、CPUユニット10の主制御部100は、内部バス制御部130に対して、実行結果に応じたOUTデータの出力を行うためのOUTデータリフレッシュを指示する(ステップS134)。この指示に応答して、CPUユニット10の内部バス制御部130は、OUT_frame(nWord)を生成し、ダウンリンク51を介してデータ出力を行うIOユニット20へ送信する(ステップS136)。この例では、#5のIOユニット20に対してOUT_frame(nWord)が送信される。
 OUT_frame(nWord)を受信したIOユニット20は、受信したOUT_frame(nWord)に従って、IOモジュール206からOUTデータを出力する(ステップS138)とともに、アップリンク52を介して、OUT_frame(nWord)の受信成功を示すACK_frameをCPUユニット10へ送信する(ステップS140)。CPUユニット10の内部バス制御部130は、IOユニット20からACK_frameを受信すると、OUTデータリフレッシュの完了をCPUユニット10の主制御部100へ通知する(ステップS142)。
 なお、OUT_frame(nWord)には、出力すべきOUTデータに加えて、その出力をいずれのタイミングで実行すべきかを示すタイムスタンプを含めてもよい。このようなタイムスタンプを含むOUT_frame(nWord)を受信すると、IOユニット20は、その指定されたタイムスタンプに対応する時刻が到来することを契機に、OUTデータを出力する。
 第5番目の割込要因クリアのフェーズとして、CPUユニット10の主制御部100は、割込信号が入力したIOユニット20に対して、割込要因のクリアを指示するための準備を行う(ステップS144)。すなわち、割込信号が入力したIOユニット20が保持している状態値をクリアするための準備処理を行う。続いて、CPUユニット10の主制御部100は、内部バス制御部130に対して、IOユニット20に対する割込要因のクリアを指示する(ステップS146)。この指示に応答して、CPUユニット10の内部バス制御部130は、OUT_frame(1W)を生成し、ダウンリンク51を介して、割込信号が入力したIOユニット20(この例では、#4のIOユニット20)へ送信する(ステップS148)。OUT_frame(1W)を受信したIOユニット20は、自局が保持している割込要因を示す状態値をゼロクリアする(ステップS150)とともに、アップリンク52を介して、OUT_frame(1W)の受信成功を示すACK_frameをCPUユニット10へ送信する(ステップS152)。CPUユニット10の内部バス制御部130は、IOユニット20からACK_frameを受信すると、割込要因のクリアが完了したことをCPUユニット10の主制御部100へ通知する(ステップS154)とともに、アップリンク52を非アクティブ化するためのPowerDown_frameを生成し、ダウンリンク51を介して、すべてのIOユニット20へ送信する(ステップS156)。各IOユニット20は、PowerDown_frameの受信に応答して、アップリンクを非アクティブ化する。
 また、CPUユニット10の主制御部100は、割込要因のクリアの完了に応答して、割込タスクを終了する(ステップS158)。これによって、割込信号が入力してからの一連の割込処理の実行が完了する。
 <G.割込信号入力時の処理手順(第2の実装例)>
 上述の第1の実装例の変形例(第2の実装例)として、第1番目および第2番目のフェーズを並列的に実行する処理手順について説明する。図10は、本実施の形態に係るPLCシステム1における割込信号が入力されたときの処理手順(第2の実装例)を示すタイムチャートである。
 図10に示す処理手順は、図9に示す処理手順に比較して、アクティブ状態に変更するためのWakeUP_frame、および、割込信号の入力状態を要求するコマンド(トリガー)を含むTRG_frame(IRQ)の送信(ステップS122)のタイミングが異なっている。すなわち、第2の実装例においては、CPUユニット10の内部バス制御部130が割込信号の入力の通知を受けると、割込信号が入力したIOユニット20を特定するためのフレームを生成する(ステップS106)とともに、割込信号が入力したIOユニット20からタイムスタンプを収集するためのTRG_frame(IN)を生成する(ステップS107)。
 IOユニット20は、それぞれのフレームに応答して、対象のデータをCPUユニット10へ送信する(ステップS112,S126)。
 このような処理手順を採用することで、一連の割込処理の実行に要する時間を短縮できる。
 <H.割込信号入力時の処理手順(第3の実装例)>
 上述の第1の実装例の変形例(第3の実装例)として、第1番目および第2番目のフェーズに必要な遣り取りを一度の手続きで実行する処理手順について説明する。図11は、本実施の形態に係るPLCシステム1における割込信号が入力されたときの処理手順(第3の実装例)を示すタイムチャートである。
 図11に示す処理手順は、図10に示す処理手順に比較して、アクティブ状態に変更するためのWakeUP_frame、割込信号の入力状態を要求するコマンド(トリガー)を含むTRG_frame(IRQ)、INデータリフレッシュを実行させるためのコマンド(トリガー)を含むTRG_frame(IN)を同時に送信する(ステップS109)点が異なっている。すなわち、第3の実装例においては、CPUユニット10の内部バス制御部130は、IRQバス6を介した割込信号の入力の通知に応答して、WakeUP_frame、TRG_frame(IRQ)、TRG_frame(IN)を含むフレームを生成し(ステップS106)、当該生成したフレームをダウンリンク51を介して送信する。
 このフレームに応答して、IOユニット20は、IRQ_frameおよびIN_frameを生成し、アップリンク52を介してCPUユニット10へ送信する(ステップS113)。
 このような処理手順を採用することで、一連の割込処理に必要なIOユニット20からの情報を一回の遣り取りで取得できるので、実行に要する時間をさらに短縮できる。
 <I.割込信号を通知できるIOユニットの制限>
 上述したように、PLCシステム1は、マスター制御部から複数のスレーブ制御部に亘ってIRQバス6を設ける構成を採用している。割込制御を実現する場合には、割込信号を受付けるIOユニット20をCPUユニット10から近い位置に配置する。これは、割込信号の伝送に要する時間を可能な限り短くするためのである。すなわち、割込信号を受付けるIOユニット20は、CPUユニット10に近いものに限られ、それ以外のIOユニット20は、割込信号を受付けない。このような構成において、IRQバス6にノイズが誤動作によって、割込信号の入力が誤って通知されることを防止することが好ましい。
 つまり、メイン処理装置2および/またはリモートIO装置3は、割込信号の入力をマスター制御部へ通知可能なスレーブ制御部を制限するための手段を実装することが好ましい。
 具体的には、割込信号を受付けるIOユニット20をCPUユニット10に近い順にn台までと制限する場合には、n+1台目以降のIOユニット20からIRQバス6を介して誤った通知が送信されることを防止する必要がある。このような誤った通知の送信を防止するための一例として、以下のような回路構成を有する割込通知回路250(図2)を採用することが好ましい。
 図12は、本実施の形態に係るPLCシステム1におけるIRQバス6上での誤った通知の送信を防止するための回路構成例を示す模式図である。図12を参照して、IOユニット20の割込通知回路250の各々は、AND回路252およびOR回路254を含む。OR回路254は、IRQバス6(割込ライン)に介挿され、前段のスレーブ制御部からの割込信号の入力を通知する信号と、自身の割込信号の入力を通知する信号との論理和を新たな割込信号の入力を通知する信号として出力する論理和回路に相当する。AND回路252は、OR回路254(論理和回路)から出力される新たな割込信号の入力を通知する信号を後段のスレーブ制御部へ出力するか否かを切換える回路に相当する。
 OR回路254の一方の入力端には、後段に配置されたIOユニット20からIRQバス6が接続されており、他方の入力端には、割込要因(割込信号の入力有無)が入力されている。OR回路254は、後段に配置されたIOユニット20からの割込信号の入力の通知、および、自局での割込要因の発生の少なくとも一方があれば、割込要因を通知する信号を出力する。
 OR回路254からの出力は、AND回路252の一方の入力端に接続されている。AND回路252の他方の入力端には、IRQバス6上の伝搬可否を制御する「WiredIRQ伝搬Enable」信号が入力されている。すなわち、「WiredIRQ伝搬Enable」信号が有効化(活性化)されていなければ、AND回路252からは有効な信号は出力されない。つまり、「WiredIRQ伝搬Enable」信号を無効化(非活性化)しておくことで、当該IOユニット20およびそれ以降に配置されているIOユニット20からの通知を遮断できる。
 例えば、n+1台目以降のIOユニット20からIRQバス6を介して誤った通知の送信を防止する場合には、CPUユニット10から近いn台のIOユニット20に対して、「WiredIRQ伝搬Enable」信号を有効化(活性化)しておき、それ以外のIOユニット20に対しては、「WiredIRQ伝搬Enable」信号を無効化(非活性化)しておく。このような構成および設定を採用することで、IRQバス6を介して誤った通知が送信されることを防止できる。
 <J.変形構成>
 上述の実施の形態においては、CPUユニット10とIOユニット20とが通信ライン(内部バス5)および割込ライン(IRQバス6)を介して接続されている構成について例示した。但し、割込信号の入力を示す情報を、割込ラインではなく、通信ラインを介して送信するようにしてもよい。以下、このような割込信号の入力を示す情報を、通信ラインを介してメイン処理装置へ送信する構成について説明する。
 図13は、本実施の別に形態に係るメイン処理装置2Aの概略構成図である。メイン処理装置2Aにおいては、CPUユニット10AとIOユニット20Aとは、通信ライン(内部バス5)を介して接続されているが、IRQバス6は存在しない。これに伴って、CPUユニット10AおよびIOユニット20Aには、IRQバス6を介する信号伝送に係る機能が存在しない。
 メイン処理装置2Aにおいて、IOユニット20AからCPUユニット10Aへの割込信号の入力の通知方法の一例としては、IOユニット20Aが割込信号の入力の通知を含むデータフレーム(コマンド)を自発的に生成し、通信ライン(内部バス5)を介してCPUユニット10Aへ送信する。CPUユニット10Aは、このコマンドから送信元のIOユニット20Aを特定することができ、この特定されたIOユニット20Aに対して、タイムスタンプを要求する。そして、要求を受けたIOユニット20Aは、要求されたタイムスタンプを通信ライン(内部バス5)を介してCPUユニット10Aへ送信する。このように、スレーブ制御部(IOユニット20A)は、割込信号の入力を示す情報を通信ライン(内部バス5)を介して、マスター制御部(CPUユニット10A)へ通知する。
 IOユニット20AからCPUユニット10Aへの割込信号の入力の通知方法の別の一例として、CPUユニット10Aからのポーリングを用いる方法もある。より具体的には、CPUユニット10Aは、内部バス5を介して、IOユニット20Aの各々へ定期的かつ循環的にポーリングを行うとともに、IOユニット20Aの各々は、CPUユニット10Aからのポーリングを受信したことをトリガーとして、割込信号の入力を通知する。すなわち、IOユニット20Aの各々は、CPUユニット10Aからポーリングを受信すると、前回のポーリングから今回のポーリングまでの間に割込信号を受信していれば、そのポーリングに対する応答として、割込信号の入力を通知する。このように、ポーリングを利用することで、いずれのIOユニット20Aに生じた割込信号の入力であっても、CPUユニット10Aで検出することができる。
 このように、マスター制御部(CPUユニット10A)は、通信ライン(内部バス5)を介してスレーブ制御部(IOユニット20A)へ周期的に問い合わせを行うように構成されており、スレーブ制御部(IOユニット20A)は、マスター制御部(CPUユニット10A)からの問い合わせを受信した際に、割込信号を受付けていれば、割込信号の入力を示す情報をマスター制御部(CPUユニット10A)へ通知する。
 なお、通信ライン(内部バス5)を介して割込信号の入力を通知する手段としては、上述した方法に限らず、任意の方法を採用できる。
 <K.利点>
 本実施の形態によれば、割込処理において、割込要因が発生したタイミングを知ることができるので、割込処理に係る各種のプログラムの実行タイミングなどをより適切に制御することができる。例えば、割込要因が発生してから所定時間後に何らかの信号を出力するといった制御などを容易に実現できる。
 また、本実施の形態によれば、複数のスレーブ制御部でそれぞれ割込要因が発生した場合などであっても、各割込要因の発生タイミングなどを特定できるので、制御対象に発生した故障原因の調査などにも利用することもできる。
 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 1 PLCシステム、2 メイン処理装置、3 リモートIO装置、4 フィールドバス、5 内部バス、6 IRQバス、10 CPUユニット、12,42 通信モジュール、20 IOユニット、30 電源ユニット、40 マスターユニット、51 ダウンリンク、52 アップリンク、100,150 主制御部、102,152,200 プロセッサ、104,208 不揮発性メモリ、106 制御プログラム、108 主メモリ、110 フィールドバス制御部、112,210a,220a 受信部、114,210b,220b 送信部、120 フィールドバス通信コントローラ、122 メモリコントローラ、124 FIFOメモリ、126,203 受信バッファ、128,204 送信バッファ、130 内部バス制御部、132 内部バス通信コントローラ、134 割込回路、136,270 カウンタ、142 送信回路、144 受信回路、160 記憶部、162,202 共有メモリ、164 受信メモリ、166 送信メモリ、206 モジュール、212,222 DES部、214,224 リピート部、216,226 SER部、230 受信処理部、232 復号部、234 チェック部、236 バス、240 送信処理部、242 CRC生成部、244 符号化部、250 割込通知回路、252 AND回路、254 OR回路。

Claims (9)

  1.  制御システムの少なくとも一部を構成する制御装置であって、
     マスター制御部と、
     前記マスター制御部と少なくとも通信ラインを介して接続される少なくとも1つのスレーブ制御部とを備え、
     前記スレーブ制御部は、
      前記マスター制御部との間で同期された計時手段と、
      割込信号を受付ける入力部と、
      前記入力部を介して前記割込信号を受付けると、前記計時手段からタイミングを示す情報を取得するとともに、前記割込信号の入力を前記マスター制御部へ通知する手段と、
      前記マスター制御部から前記通信ラインを介して要求を受信すると、前記取得したタイミングを示す情報を前記通信ラインを介して前記マスター制御部へ送信する手段とを含む、制御装置。
  2.  前記マスター制御部と前記制御部とは、さらに割込ラインを介して接続されており、
     前記スレーブ制御部は、前記割込信号の入力を前記割込ラインを介して、前記マスター制御部へ通知する、請求項1に記載の制御装置。
  3.  前記スレーブ制御部の各々は、
      前記割込ラインに介挿され、前段のスレーブ制御部からの割込信号の入力を通知する信号と、自身の割込信号の入力を通知する信号との論理和を新たな割込信号の入力を通知する信号として出力する論理和回路と、
      前記論理和回路から出力される前記新たな割込信号の入力を通知する信号を後段のスレーブ制御部へ出力するか否かを切換える回路とを含む、請求項2に記載の制御装置。
  4.  前記スレーブ制御部は、前記割込信号の入力を示す情報を前記通信ラインを介して、前記マスター制御部へ通知する、請求項1に記載の制御装置。
  5.  前記マスター制御部は、前記通信ラインを介して前記スレーブ制御部へ周期的に問い合わせを行うように構成されており、
     前記スレーブ制御部は、前記マスター制御部からの問い合わせを受信した際に、前記割込信号を受付けていれば、前記割込信号の入力を示す情報を前記マスター制御部へ通知する、請求項4に記載の制御装置。
  6.  前記通信ラインは、前記マスター制御部から前記スレーブ制御部へデータを伝送するためのダウンリンクと、前記スレーブ制御部から前記マスター制御部へデータを伝送するためのアップリンクとを含み、
     前記マスター制御部は、
      前記アップリンクを介した前記スレーブ制御部からのデータ送信が完了すると、前記アップリンクを非アクティブ化するための指令を、前記ダウンリンクを介して前記スレーブ制御部へ送信する手段と、
      前記スレーブ制御部からの前記割込信号の入力の通知を受信すると、前記アップリンクをアクティブ化するための指令を、前記ダウンリンクを介して前記スレーブ制御部へ送信する手段とを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7.  前記制御装置は、前記スレーブ制御部を複数含んでおり、
     前記制御装置は、前記割込信号の入力を前記マスター制御部へ通知可能なスレーブ制御部を制限するための手段を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の制御装置。
  8.  前記マスター制御部から前記通信ラインを介して送信される前記要求を受信するスレーブ制御部を、前記割込信号の入力の通知が可能なスレーブ制御部に制限するように構成される、請求項1~5のいずれか1項に記載の制御装置。
  9.  マスター制御部と、前記マスター制御部と少なくとも通信ラインを介して接続される少なくとも1つのスレーブ制御部とを含む制御システムにおける制御方法であって、
     前記スレーブ制御部が、入力部を介して割込信号を受付けると、前記マスター制御部との間で同期された計時手段からタイミングを示す情報を取得するとともに、前記割込信号の入力を前記マスター制御部へ通知するステップと、
     前記スレーブ制御部が、前記マスター制御部から前記通信ラインを介して要求を受信すると、前記取得したタイミングを示す情報を前記通信ラインを介して前記マスター制御部へ送信するステップとを含む、制御方法。
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